JP7006426B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、排出された体液の漏れを抑制するための吸収性物品に関する。
従来、排出された体液(以下、単に「体液」とも言う)を吸収体に誘導して吸収させる使い捨ておむつ(以下、単に「おむつ」とも言う)等の吸収性物品が広く知られている。吸収体は、主にパルプと高吸水性樹脂(Super Absorbent Polymer、以下「SAP」とも言う)とからなる吸収性コアを、ティシュや不織布等のコアラップシートによって包んだものである。コアラップシートは、粉状のSAPが外部に漏れないようにしたり、吸収性コアの型崩れを抑制したりする機能を有する一方、さらなる機能をコアラップシートに付加しようとする試みが進められている。
例えば、特許文献1には、吸収性コアを挟む上層コアラップシートおよび下層コアラップシートについて、上層コアラップシートを親水性、下層コアラップシートを疎水性にすることによって、コアラップシートの肌非当接面側の液止め効果を図った吸収性物品が開示されている。
特開2014-083170号公報
しかしながら、特許文献1に記載の吸収性物品では、上層コアラップシートを浸透してきた体液を、吸収性コアの肌非当接面側にうまく誘導することができない可能性があるため、吸収性コア全体を使用した効率のよい吸収が実現できないおそれがあった。
本発明の目的は、吸収性コア全体を使用した効率のよい吸収を実現し、且つ、体液の漏れを抑制することができる吸収性物品を提供することにある。
本発明による吸収性物品は、互いに直交する長手方向と幅方向と厚さ方向とを有し、吸収体を備える吸収性物品であって、前記吸収体は、吸収性材料を含んで構成される吸収性コアと、前記吸収性コアの肌当接面側を覆う上層コアラップシートおよび前記吸収性コアの肌非当接面側を覆う下層コアラップシートを含む少なくとも2枚以上で構成されるコアラップシートと、を備え、前記吸収性コアの対向する前記幅方向の両側端部において前記上層コアラップシートを肌非当接面側に折り返し、前記折り返し部分が前記吸収性コアの肌非当接面側と接合しており、前記下層コアラップシートは、前記折り返し部分において前記上層コアラップシートよりも肌非当接面側に設けられていることを特徴とするものである。
本発明によれば、上層コアラップシートに浸透してきた体液を、上層コアラップシートの当該折り返した部分を介して、吸収性コアの肌非当接面側に誘導させることができるので、吸収性コア全体を使用した効率のよい吸収を実現することが可能となり、ひいては、体液の漏れを抑制することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係るおむつの一例の外観において、正面側から見た斜視図である。 図1に示すおむつの分解斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る、伸張状態のおむつをトップシート側から見た平面図である。 本発明の第1実施形態に係る、吸収体をトップシート側から見た平面図である。 図3におけるV-V方向断面図である。 本発明の第2実施形態に係る、吸収体をトップシート側から見た平面図である。 本発明の第3実施形態に係る、吸収体をトップシート側から見た平面図である。
本発明による吸収性物品の実施形態について、図1から図7を参照しながら詳細に説明する。ただし、本発明は本実施形態の態様に限定されるものではない。なお、特許請求の範囲、明細書または図面において、吸収性物品の着用者の腹側から股下を介して背側に亘る方向を長手方向とし、当該長手方向と直交する方向を幅方向とし、吸収性物品の表面又は裏面の法線方向を厚さ方向とする。これら長手方向、幅方向、および厚さ方向は互いに直交する。本発明に係る吸収性物品は、当該長手方向、当該幅方向、および当該厚さ方向を有するものである。
先ず、本発明を展開型使い捨ておむつに応用した第1実施形態を以下に説明する。
<第1実施形態>
<おむつの主な構成>
図1に本発明の第1実施形態に係るおむつの一例の外観において、正面側から見た斜視図を示す。本実施形態に係るおむつ10は、展開型使い捨ておむつであり、前身頃領域10Fと、後身頃領域10Rと、これら前身頃領域10Fおよび後身頃領域10Rをつなぐ股下領域10Cとを有する。また、着用時に前身頃領域10Fと後身頃領域10Rとで着用者のウエストの部分を取り囲むウエスト周り開口部10Wが形成されている。同様に、前身頃領域10Fおよび後身頃領域10Rの下端部と股下領域10Cとで着用者の両脚の太股部分を取り囲む左右一対の脚周り開口部10Lが形成されている。
着用時に前身頃領域10Fは、着用者の腹側に位置し、後身頃領域10Rは着用者の背側に位置する。そして、着用時に股下領域10Cは、着用者の股下を覆い、左右一対の脚周り開口部10Lに、着用者の脚がそれぞれ通された形となる。したがって、脚周り開口部10Lは、着用者の両脚の付け根から太股あたりのいずれかに位置することとなる。
仮想線Pは、おむつ中央部において腹側から背側に向かって、股下部分を通って延びるものである。具体的には、仮想線Pは、例えば、おむつのウエスト側を上、股下側を下として定義すると、おむつ表面に沿って、かつ上下方向に延びると共に、股下部分を経由して、背側においても上下方向に延びるものである。
おむつ10の外側に位置するカバーシート11の後身頃領域10Rの左右両端縁部には、着用時に前身頃領域10Fの左右両端縁部に重ね合わせてこれらをつなぎ、脚周り開口部10Lを形成し得る左右一対のファスニングテープ10Aが接着されている。このファスニングテープ10Aは、前身頃領域10Fのカバーシート11上に接着されたフロントパッチシート10Bに対して繰り返し剥離可能に接合される。
図2は、図1に示すおむつ10の模式的な分解斜視図であり、図3は、本発明の一実施形態に係る、伸張状態のおむつ10をトップシート14側から見た平面図である。図2の吸収体13および図3のおむつ10については、説明の便宜上、部分的に破断した状態をそれぞれ示している。
図2に示すように、本実施形態におけるおむつ10は、外側から順に、良好な手触りを得るために薄い不織布にて形成されるカバーシート11と、液不透過性を有するバックシート(裏面シート)12と、吸収体13と、液透過性を有するトップシート(表面シート)14と、一対のサイドシート15と、を重ねた積層構造を有しているものである。
カバーシート11の股下領域10Cの左右両側には、それぞれ脚周り開口部10Lとなる一対の切欠き部11Nが形成されている。カバーシート11と一対のサイドシート15との間には、脚周りギャザーを形成するための一対の糸ゴム16がそれぞれ伸張状態で接着されている。
トップシート14は、液透過性を有する不織布などで構成される。バックシート12は、カバーシート11に接合され、吸収体13は、このバックシート12とトップシート14との間に配置され、この吸収体13を介してトップシート14がバックシート12に接合される。すなわち、本実施形態のおむつ10では、吸収体13の肌当接面側がトップシート14で覆われ、吸収体13の肌非当接側がバックシート12で覆われている。また、バックシート12のうち、後身頃領域10Rの上端部に対応する領域には、バックシート12の幅方向に沿って延び、着用者に対してウエスト周りに適度な着用感を与えるための弾性シート10Dが接合されている。
トップシート14の下に位置する本実施形態の吸収体13は、主にパルプや液体を吸収することで膨潤するSAPなどの吸収性材料を含んで構成される吸収性コア17を、ティシュや不織布等のコアラップシート18によって包み込んだものである。コアラップシート18は、図2や後述の図5に示すように、吸収性コア17を上下から挟んで包み込んでいる上層コアラップシート18aおよび下層コアラップシート18bを含んで構成されている。本実施形態では、コアラップシート18は2枚構成になっているが、本発明では、コアラップシートは3枚以上の構成であってもよい。また、上層コアラップシート18aは、一体構成でもよく複数枚で構成されていてもよい。
上層コアラップシート18aは、親水性を有している。ここで、「親水性」とは、液体面が固体面と成す接触角が小さい性質をいい、一般に、90°より小さいものをいう。例えば、上層コアラップシート18aおよび下層コアラップシート18bに、親水化処理を施すことにより、所望の親水性を与えることができる。一方、「疎水性」とは、液体面が固体面と成す接触角が大きい性質をいい、一般に、90°より大きいものをいう。本実施形態では、下層コアラップシート18bの親水性は、上層コアラップシート18aよりも低くなっている。この構成により、排出された体液が、親水性を有する肌当接側の上層コアラップシート18aに浸透して、吸収性コア17へ迅速に誘導される一方、吸収性コア17において吸収し切れなかった体液が、肌非当接側の下層コアラップシート18bにおいて必要以上に拡散して、ウェットバック等の漏れを生じさせることを抑制することが可能となる。本発明では、下層コアラップシート18bは、疎水性であってもよい。
本実施形態では、詳細は後述するが、吸収性コア17の対向する幅方向の両側端部において上層コアラップシート18aを肌非当接面側に折り返し、当該折り返し部分が吸収性コア17の肌非当接面側と接合しており、下層コアラップシート18bは、折り返し部分において上層コアラップシート18aよりも肌非当接面側に設けられている(後述の図5を参照)。この構成により、体液を上層コアラップシート18aの当該折り返した部分を介して、吸収性コア17の肌非当接面側に誘導させることができる。
本実施形態の吸収体13は、後述の図4に示すように、後身頃部分M1、股下部分M2、前身頃部分M3に三区分されている。そして、吸収性コア17の股下部分M2に対応する部分には、一対の脚周り開口部10Lに対応するように、円弧状をなす一対の切欠き部17Nが形成されている。その結果、吸収性コア17は、砂時計形状を呈している。本発明では、吸収性コア17の形状は、これに限られず、前身頃、股下、後身頃に亘るように、長手方向において細長い形状であってもよいし、長手方向と幅方向における長さが同程度の略正方形のもの、長手方向の端の角が丸く落とされているもの、長手方向に延びる楕円形のもの、円形のもの等、さまざまな形状であってもよい。
本実施形態におけるトップシート14の幅方向の左右両側縁部には、立体ギャザーを形成する疎水性の一対のサイドシート15が備えられている。一対のサイドシート15は、着用時に吸収体13の左右両側縁部に沿って起立し、排出された体液の横漏れを防止するための部材である。一対のサイドシート15の外側端縁部には、カバーシート11の一対の切欠き部11Nと同様の形状に切欠き部15Nが形成されている。一対のサイドシート15のそれぞれには、その内側端縁部を吸収体13側に折り返して把持させる形で立体ギャザー伸縮材としての糸ゴム19が伸張状態で配置される。一対のサイドシート15は、糸ゴム19が収縮した際に、着用者の肌当接方向に向かって立ち上がる。立体ギャザーは従来の使い捨ておむつに用いられている公知の構成を採用することができる。例えば、撥水性シートの層間に伸張状態の立体ギャザー伸縮材を挟み込んで固定することにより、形成することができる。
<コアラップシートの配置構成>
図4は本発明の一実施形態に係る、吸収体13をトップシート14側から見た平面図である。また、図5は、図3におけるV-V方向断面図である。
本実施形態では、上述したように、吸収性コア17の対向する幅方向の両側端部において上層コアラップシート18aを肌非当接面側に折り返し、当該折り返し部分が吸収性コア17の肌非当接面側と接合しており、下層コアラップシート18bは、折り返し部分において上層コアラップシート18aよりも肌非当接面側に設けられている(図5を参照)。
下層コアラップシート18bは、図4および図5に示すように、上層コアラップシート18aを覆うように配置され、吸収性コア17の対向する幅方向の両側端部において下層コアラップシート18bを肌当接面側に折り返し、当該折り返し部分が上層コアラップシート18aの肌当接面側と接合することで接合部20が形成されている。接合部20は、図4に示すように、長手方向において間欠的に配置されている。この接合部20の構成により、粉状のSAPが外部に漏れないようにしたり、吸収性コアの型崩れを抑制したりするコアラップ本来の機能に加えて、複数の接合部20の間に排出された体液を通し、上層コアラップシート18aの折り返し部分を介して吸収性コア17の肌非当接面側に誘導して吸収させることが可能となっている。
図4および図5中、Laは上層コアラップシート18aの幅方向両端の長さ、La1は上層コアラップシート18a左側の幅方向端部から上層コアラップシート18a左側の折り返し部分の端部までの長さ、La2は上層コアラップシート18a右側の幅方向端部から上層コアラップシート18a右側の折り返し部分の端部までの長さ、をそれぞれ表す。
また、図5中、Lbは下層コアラップシート18bの幅方向両端の長さ(吸収体13の幅方向の長さ)、Lb1は下層コアラップシート18b左側の幅方向端部から下層コアラップシート18b左側の折り返し部分の端部までの長さ、Lb2は下層コアラップシート18b右側の幅方向端部から下層コアラップシート18b右側の折り返し部分の端部までの長さ、をそれぞれ表す。本発明の効果を発揮するにあたって、長さLa、La1、およびLa2の好適な範囲は、長さLaが80mmから150mm、長さLa1およびLa2が10mmから80mmである。また、本発明の効果を発揮するにあたって、長さLb、Lb1、およびLb2の好適な範囲は、長さLbが80mmから150mm、長さLb1およびLb2が5mmから50mmである。なお、本実施形態では、長さLa1とLa2は等しくなっており、長さLb1とLb2は等しくなっているが、本発明においてはこの限りではなく、互いに異なっても良い。また、本発明の効果を発揮するにあたって、接合部20の長さ、幅、配置間隔の好適な範囲は、長さが1mmから10mm、幅が5mmから50mm、配置間隔が2mmから50mmである。
従来、コアラップシートは、粉状のSAPが外部に漏れないようにしたり、吸収性コアの型崩れを抑制したりする機能を有する一方、さらなる機能をコアラップシートに付加しようとする試みが進められており、例えば、特許文献1には、吸収性コアを挟む上層コアラップシートおよび下層コアラップシートについて、上層コアラップシートを親水性、下層コアラップシートを疎水性にすることによって、コアラップシートの肌非当接面側の液止め効果を図った吸収性物品が開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載の吸収性物品では、上層コアラップシートを浸透してきた体液を、吸収性コアの肌非当接面側にうまく誘導することができない可能性があるため、吸収性コア全体を使用した効率のよい吸収が実現できないおそれがあった。
本実施形態によれば、上層コアラップシート18aに浸透してきた体液を、上層コアラップシート18aの当該折り返した部分を介して、吸収性コア17の肌非当接面側に誘導させることができるので、吸収性コア17全体を使用した効率のよい吸収を実現することが可能となり、ひいては、おむつ10内部から肌当接面側への体液の戻りや、おむつ10外部への体液の漏れを抑制することが可能となる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態は、第1実施形態と異なり、複数の接合部20を吸収体13の中心に向かうように配列し、第1実施形態よりも、体液を吸収性コア17の肌非当接側へ誘導しやすくしている。
図6は、本実施形態に係る、吸収体をトップシート側から見た平面図である。本実施形態に係る吸収性物品を構成する各要素のうち、同様の機能を有するものについては、第1実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態に係る複数の接合部20は、図6に示すように、細長い形状をそれぞれ呈しており、コアラップシート18には、複数の細長い形状がその先端が吸収体13の中心に向かうように斜めに配置される、第1パターンが形成されている。当該第1パターンは、図6に示すように、吸収体13の長手方向に延びる第1中心線CL1に対して線対称となっている。さらに、当該複数の細長い形状は、図6に示すように、第1中心線CL1および幅方向に延びる第2中心線CL2によって区画された4つの領域Q1からQ4において、それぞれ互いに平行に配置されている。なお、本実施形態では、当該第1パターンは、吸収体13の幅方向に延びる第2中心線CL2に対して線対称となっていないが、本発明では、第1パターンは、吸収体13の幅方向に延びる第2中心線CL2に対して線対称となっていてもよい。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、吸収性コア17全体を使用した効率のよい吸収を実現することが可能となり、ひいては、おむつ10内部から肌当接面側への体液の戻りや、おむつ10外部への体液の漏れを抑制することが可能となる。また、本実施形態によれば、複数の接合部20が、排出される体液の拡散される方向に沿って配置されているので、体液が複数の接合部20の間を通りやすくなる結果、第1実施形態よりも、体液を吸収性コア17の肌非当接面側に誘導させることができ、吸収効率を向上させることができる。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態は、第1実施形態と異なり、複数の接合部20の形状を細長の略二等辺三角形にして、その三角形の頂点を第1中心線CL1に向かうように配置することで、体液が入り込む開口となる、複数の接合部20の先端の間隔が広くなり、第1実施形態よりも、体液を吸収性コア17の肌非当接側へ誘導しやすくしている。
図7は、本実施形態に係る、吸収体をトップシート側から見た平面図である。本実施形態に係る吸収性物品を構成する各要素のうち、同様の機能を有するものについては、第1実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
本発明に係る複数の接合部20は、図7に示すように、2つの斜辺が底辺より長い細長の略二等辺三角形の形状をそれぞれ呈している。また、コアラップシート18には、当該三角形の頂点が吸収体13の長手方向に延びる第1中心線CL1に向かって配置されている。コアラップシート18には、複数の接合部20が吸収体13の長手方向において等間隔で配置されている第2パターンが形成されている。当該第2パターンは、第1中心線CL1に対して線対称となっている。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、吸収性コア17全体を使用した効率のよい吸収を実現することが可能となり、ひいては、おむつ10内部から肌当接面側への体液の戻りや、おむつ10外部への体液の漏れを抑制することが可能となる。また、本実施形態によれば、体液の入り口となる、複数の接合部20の先端の間隔が広くなっているため、体液が複数の接合部20の間を通りやすくなる結果、第1実施形態よりも、体液を吸収性コア17の肌非当接面側に誘導させることができるので、吸収効率を向上させることができる。
<その他>
本発明は、上述した各実施形態や、随所に述べた変形例に限られることなく、本発明の技術的思想から逸脱しない範囲で、適宜の変更や変形が可能である。
例えば、上記各実施形態またはその変形例に係るおむつの構造は、上述したような展開型に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に規定された吸収性物品の構成を含むおむつでありさえすれば、どのような構成であってもよい。例えば、パンツ型の使い捨ておむつや、尿パッド等であっても本発明を適用可能である。
加えて、上記各実施形態またはその変形例は、乳幼児向けのおむつに限らず、成人向けのおむつ、尿パッドなど、各種吸収性物品に適用可能である。
また、接合部の形状は、上記各実施形態またはその変形例において説明した形状に限られず、本発明の効果を奏する限り、本発明では、様々な形状が接合部の形状として採用可能である。
La 上層コアラップシートの幅方向両端の長さ
La1 上層コアラップシート左側の幅方向端部から上層コアラップシート左側の折り返し部分の端部までの長さ
La2 上層コアラップシート右側の幅方向端部から上層コアラップシート右側の折り返し部分の端部までの長さ
Lb 下層コアラップシートの幅方向両端の長さ(吸収体の幅方向の長さ)
Lb1 下層コアラップシート左側の幅方向端部から下層コアラップシート左側の折り返し部分の端部までの長さ
Lb2 下層コアラップシート右側の幅方向端部から下層コアラップシート右側の折り返し部分の端部までの長さ
M1 後身頃部分
M2 股下部分
M3 前身頃部分
10 おむつ
10A ファスニングテープ
10B フロントパッチシート
10F 前身頃領域
10R 後身頃領域
10C 股下領域
10W ウエスト周り開口部
10L 脚周り開口部
11 カバーシート
11N、15N、17N 切欠き部
12 バックシート(裏面シート)
13 吸収体
14 トップシート(表面シート)
15 サイドシート
16、19 糸ゴム
17 吸収性コア
18 コアラップシート
18a 上層コアラップシート
18b 下層コアラップシート
20 接合部

Claims (4)

  1. 互いに直交する長手方向と幅方向と厚さ方向とを有し、吸収体を備える吸収性物品であって、
    前記吸収体は、吸収性材料を含んで構成される吸収性コアと、前記吸収性コアの肌当接面側を覆う上層コアラップシートおよび前記吸収性コアの肌非当接面側を覆う下層コアラップシートを含む少なくとも2枚以上で構成されるコアラップシートと、を備え、
    前記吸収性コアの対向する前記幅方向の両側端部において前記上層コアラップシートを肌非当接面側に折り返し、前記折り返し部分が前記吸収性コアの肌非当接面側と接合しており、
    前記下層コアラップシートは、前記折り返し部分において前記上層コアラップシートよりも肌非当接面側に設けられており、
    前記下層コアラップシートは、前記上層コアラップシートを覆うように配置され、前記吸収性コアの対向する前記幅方向の両側端部において前記下層コアラップシートを肌当接面側に折り返し、前記折り返し部分が前記上層コアラップシートの肌当接面側と接合することで接合部が形成されており、
    前記接合部は、前記長手方向において間欠的に配置されていることを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記上層コアラップシートは、親水性を有し、
    前記下層コアラップシートの親水性は、前記上層コアラップシートよりも低いことを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 複数の前記接合部は、細長い形状をそれぞれ呈しており、
    前記コアラップシートには、複数の前記細長い形状がその先端が前記吸収体の中心に向かうように斜めに配置される、第1パターンが形成され、
    前記第1パターンは、前記吸収体の前記長手方向に延びる第1中心線に対して線対称となっており、且つ、前記複数の前記細長い形状は、前記第1中心線および前記幅方向に延びる第2中心線によって区画された4つの領域において、それぞれ互いに平行に配置されていることを特徴とする請求項に記載の吸収性物品。
  4. 複数の前記接合部は、2つの斜辺が底辺より長い細長の略二等辺三角形の形状をそれぞれ呈しており、
    前記コアラップシートには、前記三角形の頂点が前記吸収体の前記長手方向に延びる第1中心線に向かって配置されており、且つ、複数の前記接合部が前記吸収体の前記長手方向において等間隔で配置されている第2パターンが形成され、
    前記第2パターンは、前記第1中心線に対して線対称となっていることを特徴とする請求項に記載の吸収性物品。
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