JP7051300B2 - カーボンナノチューブ集合体 - Google Patents

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Description

本発明は、カーボンナノチューブ集合体に関する。
半導体素子等の製造工程において、材料、製造中間品、製品等の被加工物を搬送する際、該被加工物を移動アームや移動テーブルなどの搬送基材を用いて搬送することが行われている(例えば、特許文献1、2参照)。このような搬送を行う際には、被加工物が載置される部材(搬送固定治具)には、被加工物が搬送中にずれないような強いグリップ力が要求される。また、このような要求は、製造工程高速化の要求とあいまって、年々、高まっている。
しかしながら、従来の搬送固定治具は、樹脂等の弾性材料により被加工物を保持しており、被加工物に該弾性材料が付着残存しやすいという問題がある。また、樹脂等の弾性材料は、耐熱性が低く、高温環境下では、そのグリップ力が低下するという問題がある。
セラミックスなどの材料を搬送固定治具に用いると、被加工物の汚染は防止され、また、グリップ力の温度依存性は低くなる。しかしながら、このような材料から構成される搬送固定治具は、本質的にグリップ力が低く、常温下でも十分に被加工物を保持し得ないという問題がある。
また、高温環境下で被加工物を保持する方法としては、減圧吸着する方法、搬送固定治具の形状により被加工物を固定する方法(例えば、チャッキング、ザグリ固定等)等が挙げられる。しかしながら、減圧吸着する方法は、大気雰囲気下でのみ有効であり、CVD工程等における真空下では採用できない。また、搬送固定治具の形状により被加工物を固定する方法においては、被加工物と搬送固定治具との接触により、被加工物がダメージを受ける、パーティクルが発生する等の問題ある。
上記のような問題を解決する手段として、カーボンナノチューブ集合体を備える粘着性構造体を搬送固定治具に用いることが考えられる。カーボンナノチューブ集合体は、通常、所定の基材の上に触媒層を形成し、熱、プラズマなどにより触媒を活性化させた状態で炭素源を充填し、カーボンナノチューブを成長させる方法(化学気相成長法)によって得られ得る。このような製造方法によれば、基材から略垂直に配向したカーボンナノチューブから構成されるカーボンナノチューブ集合体が得られる。
搬送固定治具に上記カーボンナノチューブ集合体を適用する場合、上記のようにして得られたカーボンナノチューブ集合体を基材から取り出し、搬送固定治具上に固定する。しかしながら、カーボンナノチューブはファンデルワールス力の作用で束になっており、面方向のつながりが非常に弱く、容易にカーボンナノチューブがばらばらになるため、基材からシート状にカーボンナノチューブ集合体を取出すことが困難である。
特開2001-351961号公報 特開2013-138152号公報
本発明の課題は、グリップ力に優れ、かつ、シート形状を維持しうるカーボンナノチューブ集合体を提供することにある。
本発明のカーボンナノチューブ集合体は、複数のカーボンナノチューブから、シート状に構成され、該カーボンナノチューブの非配向部を有する。
1つの実施形態においては、上記カーボンナノチューブ集合体は、上記カーボンナノチューブの配向部をさらに有する。
1つの実施形態においては、上記カーボンナノチューブ集合体の長さ方向の端部近傍に、前記非配向部が存在する。
1つの実施形態においては、上記長さ方向の端部近傍に位置する非配向部の長さが、0.5μm以上である。
1つの実施形態においては、上記非配向部が形成された面の23℃における最大静止摩擦係数が、1.0以上である。
1つの実施形態においては、上記カーボンナノチューブ集合体は、上記カーボンナノチューブの配向部を有さない。
1つの実施形態においては、上記カーボンナノチューブ集合体は、厚みが、10μm~5000μmである。
本発明の別の局面によれば、シートが提供される。このシートは、上記カーボンナノチューブ集合体から構成される。
本発明によれば、グリップ力に優れ、かつ、シート形状を維持しうるカーボンナノチューブ集合体を提供することができる。
本発明の1つの実施形態によるカーボンナノチューブ集合体の概略断面図である。 本発明の1つの実施形態によるカーボンナノチューブ集合体のSEM画像である。 本発明の別の実施形態によるカーボンナノチューブ集合体の概略断面図である。 本発明の1つの実施形態におけるカーボンナノチューブ集合体の製造装置の概略断面図である。
A.カーボンナノチューブ集合体
A-1.カーボンナノチューブ集合体の全体構成
図1は、本発明の1つの実施形態によるカーボンナノチューブ集合体の一部を模式的に表す概略断面図である。カーボンナノチューブ集合体100は、複数のカーボンナノチューブ10から、シート状に構成される。カーボンナノチューブ集合体100は、カーボンナノチューブ10の非配向部110を有する。1つの実施形態においては、図1に示すように、カーボンナノチューブ集合体100は、カーボンナノチューブ10の配向部120をさらに有する。カーボンナノチューブ10の配向部120は、所定平面(例えば、複数のカーボンナノチューブの端部に規定されるカーボンナノチューブ集合体の一方の面)に対して略垂直方向に配向している。ここで、「略垂直方向」とは、所定平面に対する角度が、好ましくは90°±20°であり、より好ましくは90°±15°であり、さらに好ましくは90°±10°であり、特に好ましくは90°±5°である。
1つの実施形態においては、カーボンナノチューブ10の非配向部110は、カーボンナノチューブ集合体100の長さ方向の端部近傍に存在する。図1においては、カーボンナノチューブ集合体100の一方端に非配向部110が形成されている。図1の例に限らず、カーボンナノチューブの非配向部は、カーボンナノチューブ集合体の長さ方向の両端部近傍に存在していてもよい。また、カーボンナノチューブの非配向部は、カーボンナノチューブ集合体の中間部近傍に存在していてもよい。さらに、カーボンナノチューブ集合体は、カーボンナノチューブの非配向部および配向部を複数個含んでいてもよい。
本明細書において、カーボンナノチューブの非配向部とは、配向角度の偏差値が40°以上で構成されるカーボンナノチューブの集合部分を意味する。カーボンナノチューブの配向角度の偏差値は、下記のようにして求められる。
(1)カーボンナノチューブ集合体の断面のSEM画像(倍率2万倍、画像範囲:カーボンナノチューブ集合体の厚み×幅約6μm)を取得する。図2は、該SEM画像であり、カーボンナノチューブ集合体の下面102側を示す。
(2)カーボンナノチューブ集合体の厚み方向両端部近傍において、複数のカーボンナノチューブの端部に規定され、幅方向に10本以上のカーボンナノチューブが存在する面を、上面および下面102と規定する。1つの実施形態において、カーボンナノチューブの配向角度の偏差値は、基材上にカーボンナノチューブ集合体を形成した後、該基材からカーボンナノチューブ集合体を採取する前に、測定することもできる。このとき、カーボンナノチューブ集合体の下面は、基材と略平行となる面である。
(3)下面102から、下面102と平行に500nm毎にライン210を引き、500nm間隔の区画を設定する。なお、図2においては、ラインを15本まで引いた状態(15個の区画を設定した状態)を示している。
(4)1つの区画内において、無作為に10本のカーボンナノチューブを選択する。
(5)選択したカーボンナノチューブ毎に、該カーボンナノチューブを内包する円220を設定する。このとき、該円に接するカーボンナノチューブの2つの端部を結ぶ直線230が、区画内で500nm±50nmとなるように、円220を設定する。
(6)直線230の下面102に対する配向角度を測定し、区画内10本のカーボンナノチューブの角度から、配向角度の標準偏差を求める。
(7)該配向角度の標準偏差が40°以上の場合、当該区画におけるカーボンナノチューブは配向しておらず、当該区画はカーボンナノチューブの非配向部110であると判断される。なお、図2においては、非配向部110の厚みは4μmである。以下、カーボンナノチューブの非配向部を単に非配向部ということもある。
本明細書において、カーボンナノチューブの配向部とは、配向角度の偏差値が40°未満で構成されるカーボンナノチューブの集合部分を意味する。すなわち、上記のように、所定区画毎に、カーボンナノチューブの配向角度の標準偏差を求め、該標準偏差が40°未満の場合、当該区画におけるカーボンナノチューブは配向しており、当該区画は、カーボンナノチューブの配向部であると判断される。以下、カーボンナノチューブの配向部を単に配向部ということもある。
図3は、本発明の別の実施形態によるカーボンナノチューブ集合体の模式的に表す概略断面図である。図3に示す実施形態においては、カーボンナノチューブ集合体100’は、カーボンナノチューブ集合体100の配向部120を有さず、その全体がカーボンナノチューブの非配向部110から構成されている。
本発明においては、上記のように、カーボンナノチューブ集合体が、カーボンナノチューブの非配向部を有することにより、面方向のつながりが強化される。その結果、カーボンナノチューブ集合体をシート状に構成することが可能となる。
1つの実施形態においては、図1に示すように、カーボンナノチューブの配向部および非配向部から構成されているカーボンナノチューブ集合体は、カーボンナノチューブの非配向部のみから構成されるカーボンナノチューブ集合体(図3)よりも、粘着性に優れることがある。これは、カーボンナノチューブ集合体の製造方法の相違、具体的には製造時の圧縮の有無(詳細は後述)によるものと考えられる。
配向部および非配向部から構成されるカーボンナノチューブ集合体において、非配向部の厚みは、好ましくは0.5μm~50μmであり、より好ましくは1μm~20μmであり、さらに好ましくは2μm~10μmであり、特に好ましくは2μm~7μmである。このような範囲であれば、粘着性に優れ、かつ、シート形状を維持し得るカーボンナノチューブ集合体を得ることができる。
配向部および非配向部から構成されるカーボンナノチューブ集合体において、非配向部の厚みの割合は、カーボンナノチューブ集合体の厚み(配向部の厚みと非配向部の厚みとの和)に対して、好ましくは0.001%~50%であり、より好ましくは0.01%~40%であり、さらに好ましくは0.05%~30%であり、特に好ましくは0.1%~20%である。このような範囲であれば、粘着性に優れ、かつ、シート形状を維持し得るカーボンナノチューブ集合体を得ることができる。
上記カーボンナノチューブ集合体の厚みは、例えば、10μm~5000μmであり、好ましくは50μm~4000μmであり、より好ましくは100μm~3000μmであり、さらに好ましくは300μm~2000μmである。カーボンナノチューブ集合体の厚みは、例えば、カーボンナノチューブ集合体層の面方向端部から0.2mm以上内側において、不作為に抽出した3点の平均値である。
カーボンナノチューブ集合体表面(複数のカーボンナノチューブの端部に規定される面)の、ガラス表面に対する23℃における最大静止摩擦係数は、好ましくは1.0以上である。上記最大静止摩擦係数の上限値は、好ましくは50である。このような範囲であれば、グリップ性に優れるカーボンナノチューブ集合体を得ることができる。なお、ガラス表面に対する摩擦係数の大きい上記粘着性構造体が、ガラス以外の材料から構成される被載置物(例えば、半導体ウエハ)に対しても、強いグリップ性を発現し得ることは言うまでもない。最大静止摩擦係数の測定方法は、後述する。
1つの実施形態においては、本発明のカーボンナノチューブ集合体は、搬送固定治具に適用され得る。該搬送固定治具は、例えば、半導体素子の製造工程、光学部材の製造工程等に好適に用いられ得る。より詳細には、上記搬送固定治具は、半導体素子製造における工程と工程との間、あるいは所定の工程内で、材料、製造中間品、製品等(具体的には、半導体材料、ウエハ、チップ、基板、セラミックス板、フィルム等)を移送するために用いられ得る。また、光学部材製造における工程間、あるいは所定の工程内で、ガラス基材等を移送するために用いられ得る。
A-1-1.長さ方向の端部近傍に非配向部を有するカーボンナノチューブ集合体
1つの実施形態においては、上記のとおり、本発明のカーボンナノチューブ集合体は、長さ方向の端部近傍に非配向部を有する。長さ方向の端部近傍に非配向部を有するカーボンナノチューブ集合体は、配向部をさらに有すること、すなわち、配向部の端部に非配向部が存在する構成であることが好ましい。長さ方向の端部近傍に非配向部を有するカーボンナノチューブ集合体は、片面のみに非配向部を有していてもよく、両面に非配向部を有していてもよい。また、長さ方向の端部近傍に非配向部を有するカーボンナノチューブ集合体は、端部近傍に位置する非配向部に加え、端部近傍以外の場所に位置する非配向部を有していてもよい。
長さ方向の端部近傍に非配向部を有するカーボンナノチューブ集合体は、非配向部を有する面を粘着面として、当該粘着面に載置された載置物(例えば、半導体材料)を強力に保持することができる。このような効果は、非配向部の網目構造が散逸エネルギーを有すること、また、当該網目構造により、載置物とカーボンナノチューブとの実接触面積が増大すること等を要因として得られると考えられる。
長さ方向の端部近傍に非配向部を有するカーボンナノチューブ集合体において、端部近傍に位置する非配向部の厚みは、好ましくは0.5μm以上であり、より好ましくは0.5μm~50μmである、さらに好ましくは0.5μm~20μmであり、さらに好ましくは0.5μm~15μmであり、特に好ましくは2μm~12μmである。このような範囲であれば、優れたグリップ力を発現し得るカーボンナノチューブ集合体を得ることができる。また、上記範囲内において(すなわち、厚みが50μm以下である場合において)、端部近傍に位置する非配向部が厚いほど、高いグリップ力を得ることができる。
長さ方向の端部近傍に非配向部を有するカーボンナノチューブ集合体において、端部近傍に位置する非配向部の厚みの割合は、カーボンナノチューブ集合体の厚み(配向部の厚みと非配向部の厚みとの和)に対して、好ましくは0.001%~50%であり、より好ましくは0.01%~40%であり、さらに好ましくは0.05%~30%であり、特に好ましくは0.1%~20%である。このような範囲であれば、優れたグリップ力を発現し得るカーボンナノチューブ集合体を得ることができる。
長さ方向の端部近傍に非配向部を有するカーボンナノチューブ集合体において、非配向部が形成された面のガラス表面に対する23℃における最大静止摩擦係数は、好ましくは1.0以上であり、より好ましくは、1.5以上であり、さらに好ましくは3.0以上であり、特に好ましくは5.0以上である。また、好ましくは100以下であり、より好ましくは50以下であり、さらに好ましくは30以下であり、特に好ましくは20以下である。
長さ方向の端部近傍に非配向部を有するカーボンナノチューブ集合体において、非配向部が形成された面のガラス表面に対する23℃における摩擦力は、好ましくは0.5N以上であり、より好ましくは0.7N~50Nであり、さらに好ましくは1.5N~30Nであり、特に好ましくは3N~20Nである。摩擦力の測定は、下記の手順で行うことができる。
<摩擦力測定方法>
スライドガラス上に、カーボンナノチューブ集合体(サイズ:9mm×9mm)の測定面とは反対側の面を、粘着テープ(ポリイミド粘着テープ)を介して固定して、評価用サンプルを作製する。
次いで、評価用サンプルにおける摩擦力測定面を下にして、評価用サンプルを別のスライドガラス上に配置し、評価用サンプル上に重りを載せて、カーボンナノチューブ集合体に55gの荷重がかかるように設定する。
次いで、評価用サンプルに重りを乗せたまま水平方向に引張り、吊はかり(CUSTOM社製、商品名「393-25」)により摩擦力の測定を行う。吊はかりの表記が0.05kg以上の値について、数値を採用し、0.05kgに満たない場合は0kgとして評価し、摩擦力とする。
カーボンナノチューブ集合体の特徴について、A-1-1項に記載の事項以外の特徴は、A-1項に記載されるとおりである。
A-2.カーボンナノチューブ
カーボンナノチューブ集合体を構成するカーボンナノチューブは、例えば、後述の実施形態(第1の実施形態、第2の実施形態)を取り得る。
第1の実施形態において、カーボンナノチューブ集合体は、複数のカーボンナノチューブを備え、該カーボンナノチューブが複数層を有し、該カーボンナノチューブの層数分布の分布幅が10層以上であり、該層数分布の最頻値の相対頻度が25%以下である。このような構成のカーボンナノチューブ集合体は粘着力に優れる。
第1の実施形態において、カーボンナノチューブの層数分布の分布幅は、好ましくは10層以上であり、より好ましくは10層~30層であり、さらに好ましくは10層~25層であり、特に好ましくは10層~20層である。カーボンナノチューブの層数分布の分布幅をこのような範囲内に調整することにより、粘着力に優れるカーボンナノチューブ集合体を得ることができる。カーボンナノチューブの層数分布の「分布幅」とは、カーボンナノチューブの層数の最大層数と最小層数との差をいう。
カーボンナノチューブの層数、層数分布は、任意の適切な装置によって測定すれば良い。好ましくは、走査型電子顕微鏡(SEM)や透過電子顕微鏡(TEM)によって測定される。例えば、カーボンナノチューブ集合体から少なくとも10本、好ましくは20本以上のカーボンナノチューブを取り出してSEMあるいはTEMによって測定し、層数および層数分布を評価すれば良い。
第1の実施形態において、カーボンナノチューブの層数の最大層数は、好ましくは5層~30層であり、より好ましくは10層~30層であり、さらに好ましくは15層~30層であり、特に好ましくは15層~25層である。
第1の実施形態において、カーボンナノチューブの層数の最小層数は、好ましくは1層~10層であり、より好ましくは1層~5層である。
第1の実施形態において、カーボンナノチューブの層数分布の最頻値の相対頻度は、好ましくは25%以下であり、より好ましくは1%~25%であり、さらに好ましくは5%~25%であり、特に好ましくは10%~25%であり、最も好ましくは15%~25%である。カーボンナノチューブの層数分布の最頻値の相対頻度を上記範囲内に調整することにより、粘着力に優れるカーボンナノチューブ集合体を得ることができる。
第1の実施形態において、カーボンナノチューブの層数分布の最頻値は、好ましくは層数2層から層数10層に存在し、さらに好ましくは層数3層から層数10層に存在する。カーボンナノチューブの層数分布の最頻値を上記範囲内に調整することにより、粘着力に優れるカーボンナノチューブ集合体を得ることができる。
第1の実施形態において、カーボンナノチューブの形状としては、その横断面が任意の適切な形状を有していれば良い。例えば、その横断面が、略円形、楕円形、n角形(nは3以上の整数)等が挙げられる。
第1の実施形態において、カーボンナノチューブの直径は、好ましくは0.3nm~2000nmであり、より好ましくは1nm~1000nmであり、さらに好ましくは2nm~500nmである。カーボンナノチューブの直径を上記範囲内に調整することにより、粘着力に優れるカーボンナノチューブ集合体を得ることができる。
第1の実施形態において、カーボンナノチューブの比表面積、密度は、任意の適切な値に設定され得る。
第2の実施形態において、カーボンナノチューブ集合体は、複数のカーボンナノチューブを備え、該カーボンナノチューブが複数層を有し、該カーボンナノチューブの層数分布の最頻値が層数10層以下に存在し、該最頻値の相対頻度が30%以上である。このような構成のカーボンナノチューブ集合体は粘着力に優れる。
第2の実施形態において、カーボンナノチューブの層数分布の分布幅は、好ましくは9層以下であり、より好ましくは1層~9層であり、さらに好ましくは2層~8層であり、特に好ましくは3層~8層である。カーボンナノチューブの層数分布の分布幅をこのような範囲内に調整することにより、粘着力に優れるカーボンナノチューブ集合体を得ることができる。
第2の実施形態において、カーボンナノチューブの層数の最大層数は、好ましくは1層~20層であり、より好ましくは2層~15層であり、さらに好ましくは3層~10層である。
第2の実施形態において、カーボンナノチューブの層数の最小層数は、好ましくは1層~10層であり、より好ましくは1層~5層である。
第2の実施形態において、カーボンナノチューブの層数分布の最頻値の相対頻度は、好ましくは30%以上であり、より好ましくは30%~100%であり、さらに好ましくは30%~90%であり、特に好ましくは30%~80%であり、最も好ましくは30%~70%である。
第2の実施形態において、カーボンナノチューブの層数分布の最頻値は、好ましくは層数10層以下に存在し、より好ましくは層数1層から層数10層に存在し、さらに好ましくは層数2層から層数8層に存在し、特に好ましくは層数2層から層数6層に存在する。
第2の実施形態において、カーボンナノチューブの形状としては、その横断面が任意の適切な形状を有していれば良い。例えば、その横断面が、略円形、楕円形、n角形(nは3以上の整数)等が挙げられる。
第2の実施形態において、カーボンナノチューブの直径は、好ましくは0.3nm~2000nmであり、より好ましくは1nm~1000nmであり、さらに好ましくは2nm~500nmである。カーボンナノチューブの直径を上記範囲内に調整することにより、粘着力に優れるカーボンナノチューブ集合体を得ることができる。
第2の実施形態において、カーボンナノチューブの比表面積、密度は、任意の適切な値に設定され得る。
B.カーボンナノチューブ集合体の製造方法
カーボンナノチューブ集合体の製造方法としては、任意の適切な方法を採用し得る。
カーボンナノチューブ集合体の製造方法としては、例えば、基材の上に触媒層を形成し、熱、プラズマなどにより触媒を活性化させた状態で炭素源を供給し、カーボンナノチューブを成長させる、化学気相成長法(Chemical Vapor Deposition:CVD法)によって、基材から略垂直に配向したカーボンナノチューブ集合体を製造する方法が挙げられる。
カーボンナノチューブ集合体の製造方法で用い得る基材としては、任意の適切な基材を採用し得る。例えば、平滑性を有し、カーボンナノチューブの製造に耐え得る高温耐熱性を有する材料が挙げられる。このような材料としては、例えば、石英ガラス、ジルコニア、アルミナなどの金属酸化物、シリコン(シリコンウェハなど)、アルミニウム、銅などの金属、炭化ケイ素等の炭化物、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、窒化ガリウム等の窒化物などが挙げられる。
カーボンナノチューブ集合体を製造するための装置としては、任意の適切な装置を採用し得る。例えば、熱CVD装置としては、図4に示すような、筒型の反応容器を抵抗加熱式の電気管状炉で囲んで構成されたホットウォール型などが挙げられる。その場合、反応容器としては、例えば、耐熱性の石英管などが好ましく用いられる。
カーボンナノチューブ集合体の製造に用い得る触媒(触媒層の材料)としては、任意の適切な触媒を用い得る。例えば、鉄、コバルト、ニッケル、金、白金、銀、銅などの金属触媒が挙げられる。
カーボンナノチューブ集合体を製造する際、必要に応じて、基材と触媒層の間に中間層を設けてもよい。中間層を構成する材料としては、例えば、金属、金属酸化物等が挙げられる。1つの実施形態においては、中間層は、アルミナ/親水性膜から構成される。
アルミナ/親水性膜の作製方法としては、任意の適切な方法を採用し得る。例えば、基材の上にSiO膜を作製し、Alを蒸着後、450℃まで昇温して酸化させることにより得られる。このような作製方法によれば、Alが親水性のSiO膜と相互作用し、Alを直接蒸着したものよりも粒子径の異なるAl面が形成される。基材の上に、親水性膜を作製することを行わずに、Alを蒸着後に450℃まで昇温して酸化させても、粒子径の異なるAl面が形成され難いおそれがある。また、基材の上に、親水性膜を作製し、Alを直接蒸着しても、粒子径の異なるAl面が形成され難いおそれがある。
カーボンナノチューブ集合体の製造に用い得る触媒層の厚みは、微粒子を形成させるため、好ましくは0.01nm~20nmであり、より好ましくは0.1nm~10nmである。カーボンナノチューブ集合体の製造に用い得る触媒層の厚みを上記範囲内に調整することにより、非配向部を有するカーボンナノチューブ集合体を形成することができる。
カーボンナノチューブ集合体の製造に用い得る触媒層の量は、好ましくは50ng/cm~3000ng/cmであり、より好ましくは100ng/cm~1500ng/cmであり、特に好ましくは300ng/cm~1000ng/cmである。カーボンナノチューブ集合体の製造に用い得る触媒層の量を上記範囲内に調整することにより、非配向部を有するカーボンナノチューブ集合体を形成することができる。
触媒層の形成方法は、任意の適切な方法を採用し得る。例えば、金属触媒をEB(電子ビーム)、スパッタなどにより蒸着する方法、金属触媒微粒子の懸濁液を基材上に塗布する方法などが挙げられる。
上記方法で形成された触媒層は、加熱などの処理により微粒化してカーボンナノチューブ集合体の製造に用い得る。例えば、加熱処理の温度は、好ましくは400℃~1200℃であり、より好ましくは500℃~1100℃であり、さらに好ましくは600℃~1000℃であり、特に好ましくは700℃~900℃である。例えば、加熱処理の保持時間は、好ましくは0分~180分であり、より好ましくは5分~150分であり、さらに好ましくは10分~120分であり、特に好ましくは15分~90分である。1つの実施形態においては、上記加熱処理を行えば、非配向部が適切に形成されたカーボンナノチューブ集合体を得ることができる。例えば、上記のような加熱処理などの方法で形成した触媒微粒子の大きさは、円相当径の平均粒子径が、好ましくは1nm~300nmであり、より好ましくは3nm~100nmであり、さらに好ましくは5nm~50nmであり、特に好ましくは10nm~30nmである。1つの実施形態においては、上記触媒微粒子の大きさであれば、非配向部が適切に形成されたカーボンナノチューブ集合体を得ることができる。
カーボンナノチューブ集合体の製造に用い得る炭素源としては、任意の適切な炭素源を用い得る。例えば、メタン、エチレン、アセチレン、ベンゼンなどの炭化水素;メタノール、エタノールなどのアルコール;などが挙げられる。
1つの実施形態においては、用いる炭素源の種類により、上記非配向部の形成を制御することができる。1つの実施形態においては、炭素源にエチレンを用いることにより、上記非配向部が形成される。
1つの実施形態においては、上記炭素源は、ヘリウム、水素および/または水蒸気とともに、混合ガスとして、供給される。1つの実施形態においては、該混合ガスの組成により、上記非配向部の形成を制御することができる。例えば、混合ガス中の水素量を増やすことにより、非配向部を形成させることができる。
上記混合ガス中、炭素源(好ましくは、エチレン)の23℃における濃度は、好ましくは2vol%~30vol%であり、より好ましくは2vol%~20vol%である。上記混合ガス中、ヘリウムの23℃における濃度は、好ましくは15vol%~92vol%であり、より好ましくは30vol%~80vol%である。上記混合ガス中、水素の23℃における濃度は、好ましくは5vol%~90vol%であり、より好ましくは20vol%~90vol%である。上記混合ガス中、水蒸気の23℃における濃度は、好ましくは0.02vol%~0.3vol%であり、より好ましくは0.02vol%~0.15vol%である。1つの実施形態においては、上記組成の混合ガスを用いれば、非配向部が適切に形成されたカーボンナノチューブ集合体を得ることができる。
上記混合ガスにおいて、炭素源(好ましくは、エチレン)と水素との23℃における体積比(水素/炭素源)は、好ましくは2~20であり、より好ましくは4~10である。このような範囲であれば、非配向部が適切に形成されたカーボンナノチューブ集合体を得ることができる。
上記混合ガスにおいて、水蒸気と水素との23℃おける体積比(水素/水蒸気)は、好ましくは100~2000であり、より好ましくは200~1500である。このような範囲であれば、非配向部が適切に形成されたカーボンナノチューブ集合体を得ることができる。
カーボンナノチューブ集合体の製造における製造温度としては、任意の適切な温度を採用し得る。たとえば、本発明の効果を十分に発現し得る触媒粒子を形成させるため、好ましくは400℃~1000℃であり、より好ましくは500℃~900℃であり、さらに好ましくは600℃~800℃であり、さらに好ましくは700℃~800℃であり、特に好ましくは730℃~780℃である。製造温度により、上記非配向部の形成を制御することができる。
1つの実施形態においては、上記のように、基材の上に触媒層を形成し、触媒を活性化させた状態で炭素源を供給し、カーボンナノチューブを成長させた後、炭素源の供給を止めて、炭素源が存在する状態で、カーボンナノチューブを反応温度で維持する。1つの実施形態においては、この反応温度維持工程の条件により、上記非配向部の形成を制御することができる。
1つの実施形態においては、上記のように、基材の上に触媒層を形成し、触媒を活性化させた状態で炭素源を供給し、カーボンナノチューブを成長させた後、基材上のカーボンナノチューブの厚み方向に所定の荷重をかけて、該カーボンナノチューブを圧縮してもよい。このようにすれば、カーボンナノチューブの非配向部のみから構成されるカーボンナノチューブ集合体(図3)を得ることができる。上記荷重としては、例えば、1g/cm~10000g/cmであり、好ましくは、5g/cm~1000g/cmであり、より好ましくは、100g/cm~500g/cmである。1つの実施形態においては、圧縮前のカーボンナノチューブ層の厚みに対する、圧縮後のカーボンナノチューブ層(すなわち、カーボンナノチューブ集合体)の厚みは、10%~90%であり、好ましくは20%~80%であり、より好ましくは30%~60%である。
上記のようにして、基材上にカーボンナノチューブ集合体を形成させた後、該基材から、カーボンナノチューブ集合体を採取することにより、本発明のカーボンナノチューブ集合体が得られる。本発明においては、非配向部が形成されていることにより、基材上に形成されたシート形状のまま、カーボンナノチューブ集合体を採取することができる。
C.シート
本発明のシートは、上記カーボンナノチューブ集合体から構成される。好ましくは、本発明のシートは、カーボンナノチューブ集合体のみから構成される。
本発明のシートの用途は特に限定されない。本発明のシートは、例えば、搬送装置における粘着性搬送部材として好適に用いられ得る。
以下、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、カーボンナノチューブ集合体の厚みおよび非配向部の厚みは、カーボンナノチューブ集合体の断面をSEMにより観察して測定した。また、A項で説明した方法により、厚み500nmの区画毎にカーボンナノチューブの配向度の標準偏差を求め、標準偏差が40°以上となる区画の総厚みを非配向部の厚みとした。
また、カーボンナノチューブ集合体の最大静止摩擦係数は以下の方法により測定した。
<ガラス表面に対する最大静止摩擦係数>
下記の方法で摩擦力を測定し、摩擦力を荷重で除した値を最大静止摩擦係数とした。
(摩擦力測定方法)
スライドガラス上に、カーボンナノチューブ集合体(サイズ:9mm×9mm)の測定面とは反対側の面を、粘着テープ(ポリイミド粘着テープ)を介して固定して、評価用サンプルを作製した。
次いで、評価用サンプルにおける摩擦力測定面を下にして、評価用サンプルを別のスライドガラス(サイズ:26mm×76mm)上に配置し、評価用サンプル上に重りを載せて、カーボンナノチューブ集合体に55gの荷重がかかるように設定した。
次いで、23℃の環境下で、評価用サンプルに重りを乗せたまま水平方向に引張り(引張り速度:100mm/min)、評価用サンプルが動き始めるときの最大荷重を摩擦力とした。摩擦力の測定は、吊はかり(CUSTOM社製、商品名「393-25」)を用いた。吊はかりの表記が0.05kg以上の値について、数値を採用し、0.05kgに満たない場合は0kgとして評価し、摩擦力とした。
なお、実施例4については、300gの荷重をかけてカーボンナノチューブ集合体を圧縮した後、上記のようにして摩擦力を測定した。
[実施例1]カーボンナノチューブ集合体の製造
シリコン基材(バルカー・エフティ社製、厚み700μm)上に、スパッタ装置(芝浦メカトロニクス社製、商品名「CFS-4ES」)により、3922ng/cmのAl薄膜(到達真空度:8.0×10-4Pa、スパッタガス:Ar、ガス圧:0.50Pa)を形成した。このAl薄膜上に、さらにスパッタ装置(芝浦メカトロニクス社製、商品名「CFS-4ES」)にて、294ng/cmのFe薄膜を触媒層(スパッタガス:Ar、ガス圧:0.75Pa)として形成した。
その後、この基材を30mmφの石英管内に搭載し、水分率700ppmに保ったヘリウム/水素(105/80sccm)混合ガスを石英管内に30分間流して、管内を置換した。その後、電気管状炉を用いて管内を765℃まで昇温させ、765℃にて安定させた。765℃にて温度を保持したまま、ヘリウム/水素/エチレン(105/80/15sccm、水分率700ppm)混合ガスを管内に充填させ、60分間放置してカーボンナノチューブを基材上に成長させた。
その後、原料ガスを止めて、水分率700ppmに保ったヘリウム/水素(105/80sccm)混合ガスを石英管内に流したまま冷却した。
上記の操作により、厚さ1100μmのカーボンナノチューブ集合体を得た。このカーボンナノチューブ集合体は、シリコン基材から上方1μmの部分が、厚み4μmの非配向部(配向度の標準偏差:40°~67°、標準偏差の平均(各区画の標準偏差の合計/区画数(8個)):48°)であった。
カーボンナノチューブ集合体は、ピンセットを用いて、シリコン基材からシート状に剥離することができた。
また、シリコン基材側表面のカーボンナノチューブ集合体の最大静止摩擦係数は、7.1であった。
[実施例2]カーボンナノチューブ集合体の製造
カーボンナノチューブの成長時間60分を32分としたこと以外は、実施例1と同様にして、カーボンナノチューブ集合体を得た。得られたカーボンナノチューブ集合体の厚みは、550μmであった。また、シリコン基材側端部が、厚み5μmの非配向部(配向度の標準偏差:41°~53°、標準偏差の平均(各区画の標準偏差の合計/区画数(10個)):47°)であった。
カーボンナノチューブ集合体は、ピンセットを用いて、シリコン基材からシート状に剥離することができた。
また、シリコン基材側表面のカーボンナノチューブ集合体の最大静止摩擦係数は、9.3であった。
[実施例3]カーボンナノチューブ集合体の製造
カーボンナノチューブの成長時間60分を25分としたこと以外は、実施例1と同様にして、カーボンナノチューブ集合体を得た。得られたカーボンナノチューブ集合体の厚みは、350μmであった。また、シリコン基材側端部が、厚み2μmの非配向部(配向度の標準偏差:52°~58°、標準偏差の平均(各区画の標準偏差の合計/区画数(4個)):55°)であった。
カーボンナノチューブ集合体は、ピンセットを用いて、シリコン基材からシート状に剥離することができた。
また、シリコン基材側表面のカーボンナノチューブ集合体の最大静止摩擦係数は、3.1であった。
[実施例4]カーボンナノチューブ集合体の製造
ヘリウム/水素/エチレン(105/80/15sccm、水分率700ppm)混合ガスに代えて、ヘリウム/水素/エチレン(105/100/15sccm、水分率700ppm)混合ガスを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、カーボンナノチューブ集合体を得た。得られたカーボンナノチューブ集合体の厚みは、1000μmであった。また、シリコン基材とは反対側の端部が、厚み0.5μmの非配向部(配向度の標準偏差:45°)であった。
カーボンナノチューブ集合体は、ピンセットを用いて、シリコン基材からシート状に剥離することができた。
また、シリコン基材と反対側の表面のカーボンナノチューブ集合体の最大静止摩擦係数は、1.3であった。
[実施例5]カーボンナノチューブ集合体の製造
触媒層としてのFe薄膜の量を294ng/cmから725ng/cmに変更したこと以外は、実施例1と同様にして、カーボンナノチューブ集合体を得た。得られたカーボンナノチューブ集合体の厚みは、1000μmであった。また、シリコン基材側端部が、厚み12μmの非配向部(配向度の標準偏差:40°~65°、標準偏差の平均(各区画の標準偏差の合計/区画数(4個)):48°)であった。
カーボンナノチューブ集合体は、ピンセットを用いて、シリコン基材からシート状に剥離することができた。
また、シリコン基材側表面のカーボンナノチューブ集合体の最大静止摩擦係数は、13であった。
[実施例6]カーボンナノチューブ集合体の製造
実施例1と同様にして、カーボンナノチューブ集合体(厚み1100μm)を得た後、該カーボンナノチューブ集合体(面積:0.81cm)に、300gの荷重を徐々にかけてカーボンナノチューブ集合体を圧縮した。このようにして得られたカーボンナノチューブ集合体は、厚みが600μmであり、その全体が非配向部(配向度の標準偏差:40°~73°、標準偏差の平均(各区画の標準偏差の合計/区画数(1200個)):56°)であった。
カーボンナノチューブ集合体は、ピンセットを用いて、シリコン基材からシート状に剥離することができた。
また、カーボンナノチューブ集合体の最大静止摩擦係数は、9.5であった。
[比較例1]カーボンナノチューブ集合体の製造
シリコン基材(バルカー・エフティ社製、厚み700μm)上に、スパッタ装置(芝浦メカトロニクス社製、商品名「CFS-4ES」)により、3922ng/cmのAl薄膜(到達真空度:8.0×10-4Pa、スパッタガス:Ar、ガス圧:0.50Pa)を形成した。このAl薄膜上に、さらにスパッタ装置(芝浦メカトロニクス社製、商品名「CFS-4ES」)にて、294ng/cmのFe薄膜を触媒層(スパッタガス:Ar、ガス圧:0.75Pa)として形成した。
その後、この基材を30mmφの石英管内に搭載し、水分率600ppmに保ったヘリウム/水素(85/60sccm)混合ガスを石英管内に30分間流して、管内を置換した。その後、電気管状炉を用いて管内を765℃まで昇温させ、765℃にて安定させた。765℃にて温度を保持したまま、ヘリウム/水素/アセチレン(85/60/5sccm、水分率600ppm)混合ガスを管内に充填させ、60分間放置してカーボンナノチューブを基材上に成長させた。
その後、原料ガスを止めて、水分率600ppmに保ったヘリウム/水素(85/60sccm)混合ガスを石英管内に流したまま冷却した。
上記の操作により、厚さ270μmのカーボンナノチューブ集合体を得た。このカーボンナノチューブ集合体は、非配向部を有していなかった。
カーボンナノチューブ集合体は、ピンセットを用いて、シリコン基材からシート状に剥離することができなかった。
また、カーボンナノチューブ集合体の最大静止摩擦係数は、0であった。
[比較例2]カーボンナノチューブ集合体の製造
ヘリウム/水素/エチレン(105/80/15sccm、水分率700ppm)混合ガスに代えて、ヘリウム/エチレン(105/15sccm、水分率700ppm)を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてカーボンナノチューブ集合体を得た。得られたカーボンナノチューブ集合体の厚みは、600μmであった。このカーボンナノチューブ集合体は、非配向部を有しておらず、ピンセットを用いて、シリコン基材からシート状に剥離することができなかった。また、カーボンナノチューブ集合体の最大静止摩擦係数は、0であった。
[実施例5]カーボンナノチューブ集合体の製造
シリコン基材(バルカー・エフティ社製、厚み700μm)上に、スパッタ装置(芝浦メカトロニクス社製、商品名「CFS-4ES」)により、3922ng/cmのAl薄膜(到達真空度:8.0×10-4Pa、スパッタガス:Ar、ガス圧:0.50Pa)を形成した。このAl薄膜上に、さらにスパッタ装置(芝浦メカトロニクス社製、商品名「CFS-4ES」)にて、725ng/cmのFe薄膜を触媒層(スパッタガス:Ar、ガス圧:0.75Pa)として形成した。
その後、この基材を30mmφの石英管内に搭載し、水分率750ppmに保ったヘリウム/水素(105/80sccm)混合ガスを石英管内に30分間流して、管内を置換した。その後、電気管状炉を用いて管内を765℃まで昇温させ、765℃にて安定させた。765℃にて温度を保持したまま、ヘリウム/水素/エチレン(105/80/15sccm、水分率750ppm)混合ガスを管内に充填させ、60分間放置してカーボンナノチューブを基材上に成長させた。
その後、原料ガスを止めて、水分率750ppmに保ったヘリウム/水素(105/80sccm)混合ガスを石英管内に流したまま冷却した。
上記の操作により、厚さ1000μmのカーボンナノチューブ集合体を得た。このカーボンナノチューブ集合体は、シリコン基材側端部に非配向部を有していた。
[実施例6]
触媒層としてのFe薄膜の量を725ng/cmから540ng/cmに変更し、ヘリウム/水素(105/80sccm)混合ガスおよびヘリウム/水素/エチレン(105/80/15sccm)混合ガスの水分率を750ppmから500ppmに変更したこと以外は、実施例5と同様にしてカーボンナノチューブ集合体を得た。得られたカーボンナノチューブ集合体の厚みは、800μmであった。このカーボンナノチューブ集合体は、シリコン基材側端部に非配向部を有していた。
[実施例7]
触媒層としてのFe薄膜の量を725ng/cmから540ng/cmに変更し、ヘリウム/水素(105/80sccm)混合ガスに代えて、ヘリウム/水素(105/60sccm)混合ガスを用い、ヘリウム/水素/エチレン(105/80/15sccm)混合ガスに代えて、ヘリウム/水素/エチレン(105/60/15sccm)混合ガスを用いたこと以外は、実施例5と同様にしてカーボンナノチューブ集合体を得た。得られたカーボンナノチューブ集合体の厚みは、1000μmであった。このカーボンナノチューブ集合体は、シリコン基材とは反対側の端部に非配向部を有していた。
[実施例8]
触媒層としてのFe薄膜の量を725ng/cmから540ng/cmに変更し、ヘリウム/水素(105/80sccm)混合ガスに代えて、ヘリウム/水素(105/100sccm)混合ガスを用い、ヘリウム/水素/エチレン(105/80/15sccm)混合ガスに代えて、ヘリウム/水素/エチレン(105/100/15sccm)混合ガスを用いたこと以外は、実施例5と同様にしてカーボンナノチューブ集合体を得た。得られたカーボンナノチューブ集合体の厚みは、1000μmであった。このカーボンナノチューブ集合体は、シリコン基材とは反対側の端部に非配向部を有していた。
[実施例9]
触媒層としてのFe薄膜の量を725ng/cmから540ng/cmに変更し、ヘリウム/水素/エチレン(105/80/15sccm)混合ガスに代えて、ヘリウム/水素/エチレン(105/100/5sccm)混合ガスを用いたこと以外は、実施例5と同様にしてカーボンナノチューブ集合体を得た。得られたカーボンナノチューブ集合体の厚みは、100mであった。このカーボンナノチューブ集合体は、シリコン基材とは反対側の端部に非配向部を有していた。
<評価>
実施例5~9および比較例1で得られたカーボンナノチューブ集合体の非配向部の厚み、および、非配向部形成面の最大静止摩擦係数を上記の方法により評価した。結果を表1に示す。
Figure 0007051300000001
表1から明らかなように、カーボンナノチューブ集合体の長さ方向端部に非配向部を有するカーボンナノチューブ集合体は、最大静止摩擦係数が高い。このようなカーボンナノチューブ集合体は、高いグリップ力を発現し得る。なお、実施例5~9のカーボンナノチューブ集合体は、ピンセットを用いて、シリコン基材からシート状に剥離することができた。
10 カーボンナノチューブ
110 非配向部
120 配向部
100、100’ カーボンナノチューブ集合体

Claims (3)

  1. 複数のカーボンナノチューブから、シート状に構成されたカーボンナノチューブ集合体であって、
    該カーボンナノチューブ集合体の厚みが、300μm~5000μmであり、
    該カーボンナノチューブの非配向部および配向部を有し、
    該カーボンナノチューブ集合体の長さ方向の端部近傍に、該非配向部が存在し、該非配向部の厚みが、0.5μm以上であり、
    該非配向部の厚みの割合が、該カーボンナノチューブ集合体の厚みに対して、0.1%~20%であり、
    該カーボンナノチューブのそれぞれが該非配向部を有する、
    カーボンナノチューブ集合体。
  2. 前記非配向部が形成された面の23℃における最大静止摩擦係数が、1.0以上である、請求項1に記載のカーボンナノチューブ集合体。
  3. 請求項1または2に記載のカーボンナノチューブ集合体から構成される、シート。
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