JP2018027880A - カーボンナノチューブ集合体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数のカーボンナノチューブ10から、シート状に構成され、カーボンナノチューブ10の非配向部110を有しカーボンナノチューブ集合体100が、カーボンナノチューブ10の配向部120をさらに有し、カーボンナノチューブ集合体100の長さ方向の端部に、非配向部120が存在するカーボンナノチューブ集合体100長さ方向の端部近傍に位置する非配向部120の長さが、0.5μm以上である、カーボンナノチューブ集合体100。。
【選択図】図1
Description
1つの実施形態においては、上記カーボンナノチューブ集合体は、上記カーボンナノチューブの配向部をさらに有する。
1つの実施形態においては、上記カーボンナノチューブ集合体の長さ方向の端部近傍に、前記非配向部が存在する。
1つの実施形態においては、上記長さ方向の端部近傍に位置する非配向部の長さが、0.5μm以上である。
1つの実施形態においては、上記非配向部が形成された面の23℃における最大静止摩擦係数が、1.0以上である。
1つの実施形態においては、上記カーボンナノチューブ集合体は、上記カーボンナノチューブの配向部を有さない。
1つの実施形態においては、上記カーボンナノチューブ集合体は、厚みが、10μm〜5000μmである。
本発明の別の局面によれば、シートが提供される。このシートは、上記カーボンナノチューブ集合体から構成される。
A−1.カーボンナノチューブ集合体の全体構成
図1は、本発明の1つの実施形態によるカーボンナノチューブ集合体の一部を模式的に表す概略断面図である。カーボンナノチューブ集合体100は、複数のカーボンナノチューブ10から、シート状に構成される。カーボンナノチューブ集合体100は、カーボンナノチューブ10の非配向部110を有する。1つの実施形態においては、図1に示すように、カーボンナノチューブ集合体100は、カーボンナノチューブ10の配向部120をさらに有する。カーボンナノチューブ10の配向部120は、所定平面(例えば、複数のカーボンナノチューブの端部に規定されるカーボンナノチューブ集合体の一方の面)に対して略垂直方向に配向している。ここで、「略垂直方向」とは、所定平面に対する角度が、好ましくは90°±20°であり、より好ましくは90°±15°であり、さらに好ましくは90°±10°であり、特に好ましくは90°±5°である。
(1)カーボンナノチューブ集合体の断面のSEM画像(倍率2万倍、画像範囲:カーボンナノチューブ集合体の厚み×幅約6μm)を取得する。図2は、該SEM画像であり、カーボンナノチューブ集合体の下面102側を示す。
(2)カーボンナノチューブ集合体の厚み方向両端部近傍において、複数のカーボンナノチューブの端部に規定され、幅方向に10本以上のカーボンナノチューブが存在する面を、上面および下面102と規定する。1つの実施形態において、カーボンナノチューブの配向角度の偏差値は、基材上にカーボンナノチューブ集合体を形成した後、該基材からカーボンナノチューブ集合体を採取する前に、測定することもできる。このとき、カーボンナノチューブ集合体の下面は、基材と略平行となる面である。
(3)下面102から、下面102と平行に500nm毎にライン210を引き、500nm間隔の区画を設定する。なお、図2においては、ラインを15本まで引いた状態(15個の区画を設定した状態)を示している。
(4)1つの区画内において、無作為に10本のカーボンナノチューブを選択する。
(5)選択したカーボンナノチューブ毎に、該カーボンナノチューブを内包する円220を設定する。このとき、該円に接するカーボンナノチューブの2つの端部を結ぶ直線230が、区画内で500nm±50nmとなるように、円220を設定する。
(6)直線230の下面102に対する配向角度を測定し、区画内10本のカーボンナノチューブの角度から、配向角度の標準偏差を求める。
(7)該配向角度の標準偏差が40°以上の場合、当該区画におけるカーボンナノチューブは配向しておらず、当該区画はカーボンナノチューブの非配向部110であると判断される。なお、図2においては、非配向部110の厚みは4μmである。以下、カーボンナノチューブの非配向部を単に非配向部ということもある。
1つの実施形態においては、上記のとおり、本発明のカーボンナノチューブ集合体は、長さ方向の端部近傍に非配向部を有する。長さ方向の端部近傍に非配向部を有するカーボンナノチューブ集合体は、配向部をさらに有すること、すなわち、配向部の端部に非配向部が存在する構成であることが好ましい。長さ方向の端部近傍に非配向部を有するカーボンナノチューブ集合体は、片面のみに非配向部を有していてもよく、両面に非配向部を有していてもよい。また、長さ方向の端部近傍に非配向部を有するカーボンナノチューブ集合体は、端部近傍に位置する非配向部に加え、端部近傍以外の場所に位置する非配向部を有していてもよい。
<摩擦力測定方法>
スライドガラス上に、カーボンナノチューブ集合体(サイズ:9mm×9mm)の測定面とは反対側の面を、粘着テープ(ポリイミド粘着テープ)を介して固定して、評価用サンプルを作製する。
次いで、評価用サンプルにおける摩擦力測定面を下にして、評価用サンプルを別のスライドガラス上に配置し、評価用サンプル上に重りを載せて、カーボンナノチューブ集合体に55gの荷重がかかるように設定する。
次いで、評価用サンプルに重りを乗せたまま水平方向に引張り、吊はかり(CUSTOM社製、商品名「393−25」)により摩擦力の測定を行う。吊はかりの表記が0.05kg以上の値について、数値を採用し、0.05kgに満たない場合は0kgとして評価し、摩擦力とする。
カーボンナノチューブ集合体を構成するカーボンナノチューブは、例えば、後述の実施形態(第1の実施形態、第2の実施形態)を取り得る。
カーボンナノチューブ集合体の製造方法としては、任意の適切な方法を採用し得る。
本発明のシートは、上記カーボンナノチューブ集合体から構成される。好ましくは、本発明のシートは、カーボンナノチューブ集合体のみから構成される。
<ガラス表面に対する最大静止摩擦係数>
下記の方法で摩擦力を測定し、摩擦力を荷重で除した値を最大静止摩擦係数とした。
(摩擦力測定方法)
スライドガラス上に、カーボンナノチューブ集合体(サイズ:9mm×9mm)の測定面とは反対側の面を、粘着テープ(ポリイミド粘着テープ)を介して固定して、評価用サンプルを作製した。
次いで、評価用サンプルにおける摩擦力測定面を下にして、評価用サンプルを別のスライドガラス(サイズ:26mm×76mm)上に配置し、評価用サンプル上に重りを載せて、カーボンナノチューブ集合体に55gの荷重がかかるように設定した。
次いで、23℃の環境下で、評価用サンプルに重りを乗せたまま水平方向に引張り(引張り速度:100mm/min)、評価用サンプルが動き始めるときの最大荷重を摩擦力とした。摩擦力の測定は、吊はかり(CUSTOM社製、商品名「393−25」)を用いた。吊はかりの表記が0.05kg以上の値について、数値を採用し、0.05kgに満たない場合は0kgとして評価し、摩擦力とした。
なお、実施例4については、300gの荷重をかけてカーボンナノチューブ集合体を圧縮した後、上記のようにして摩擦力を測定した。
シリコン基材(バルカー・エフティ社製、厚み700μm)上に、スパッタ装置(芝浦メカトロニクス社製、商品名「CFS−4ES」)により、3922ng/cm2のAl2O3薄膜(到達真空度:8.0×10−4Pa、スパッタガス:Ar、ガス圧:0.50Pa)を形成した。このAl2O3薄膜上に、さらにスパッタ装置(芝浦メカトロニクス社製、商品名「CFS−4ES」)にて、294ng/cm2のFe薄膜を触媒層(スパッタガス:Ar、ガス圧:0.75Pa)として形成した。
その後、この基材を30mmφの石英管内に搭載し、水分率700ppmに保ったヘリウム/水素(105/80sccm)混合ガスを石英管内に30分間流して、管内を置換した。その後、電気管状炉を用いて管内を765℃まで昇温させ、765℃にて安定させた。765℃にて温度を保持したまま、ヘリウム/水素/エチレン(105/80/15sccm、水分率700ppm)混合ガスを管内に充填させ、60分間放置してカーボンナノチューブを基材上に成長させた。
その後、原料ガスを止めて、水分率700ppmに保ったヘリウム/水素(105/80sccm)混合ガスを石英管内に流したまま冷却した。
上記の操作により、厚さ1100μmのカーボンナノチューブ集合体を得た。このカーボンナノチューブ集合体は、シリコン基材から上方1μmの部分が、厚み4μmの非配向部(配向度の標準偏差:40°〜67°、標準偏差の平均(各区画の標準偏差の合計/区画数(8個)):48°)であった。
カーボンナノチューブ集合体は、ピンセットを用いて、シリコン基材からシート状に剥離することができた。
また、シリコン基材側表面のカーボンナノチューブ集合体の最大静止摩擦係数は、7.1であった。
カーボンナノチューブの成長時間60分を32分としたこと以外は、実施例1と同様にして、カーボンナノチューブ集合体を得た。得られたカーボンナノチューブ集合体の厚みは、550μmであった。また、シリコン基材側端部が、厚み5μmの非配向部(配向度の標準偏差:41°〜53°、標準偏差の平均(各区画の標準偏差の合計/区画数(10個)):47°)であった。
カーボンナノチューブ集合体は、ピンセットを用いて、シリコン基材からシート状に剥離することができた。
また、シリコン基材側表面のカーボンナノチューブ集合体の最大静止摩擦係数は、9.3であった。
カーボンナノチューブの成長時間60分を25分としたこと以外は、実施例1と同様にして、カーボンナノチューブ集合体を得た。得られたカーボンナノチューブ集合体の厚みは、350μmであった。また、シリコン基材側端部が、厚み2μmの非配向部(配向度の標準偏差:52°〜58°、標準偏差の平均(各区画の標準偏差の合計/区画数(4個)):55°)であった。
カーボンナノチューブ集合体は、ピンセットを用いて、シリコン基材からシート状に剥離することができた。
また、シリコン基材側表面のカーボンナノチューブ集合体の最大静止摩擦係数は、3.1であった。
ヘリウム/水素/エチレン(105/80/15sccm、水分率700ppm)混合ガスに代えて、ヘリウム/水素/エチレン(105/100/15sccm、水分率700ppm)混合ガスを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、カーボンナノチューブ集合体を得た。得られたカーボンナノチューブ集合体の厚みは、1000μmであった。また、シリコン基材とは反対側の端部が、厚み0.5μmの非配向部(配向度の標準偏差:45°)であった。
カーボンナノチューブ集合体は、ピンセットを用いて、シリコン基材からシート状に剥離することができた。
また、シリコン基材と反対側の表面のカーボンナノチューブ集合体の最大静止摩擦係数は、1.3であった。
触媒層としてのFe薄膜の量を294ng/cm2から725ng/cm2に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、カーボンナノチューブ集合体を得た。得られたカーボンナノチューブ集合体の厚みは、1000μmであった。また、シリコン基材側端部が、厚み12μmの非配向部(配向度の標準偏差:40°〜65°、標準偏差の平均(各区画の標準偏差の合計/区画数(4個)):48°)であった。
カーボンナノチューブ集合体は、ピンセットを用いて、シリコン基材からシート状に剥離することができた。
また、シリコン基材側表面のカーボンナノチューブ集合体の最大静止摩擦係数は、13であった。
実施例1と同様にして、カーボンナノチューブ集合体(厚み1100μm)を得た後、該カーボンナノチューブ集合体(面積:0.81cm2)に、300gの荷重を徐々にかけてカーボンナノチューブ集合体を圧縮した。このようにして得られたカーボンナノチューブ集合体は、厚みが600μmであり、その全体が非配向部(配向度の標準偏差:40°〜73°、標準偏差の平均(各区画の標準偏差の合計/区画数(1200個)):56°)であった。
カーボンナノチューブ集合体は、ピンセットを用いて、シリコン基材からシート状に剥離することができた。
また、カーボンナノチューブ集合体の最大静止摩擦係数は、9.5であった。
シリコン基材(バルカー・エフティ社製、厚み700μm)上に、スパッタ装置(芝浦メカトロニクス社製、商品名「CFS−4ES」)により、3922ng/cm2のAl2O3薄膜(到達真空度:8.0×10−4Pa、スパッタガス:Ar、ガス圧:0.50Pa)を形成した。このAl2O3薄膜上に、さらにスパッタ装置(芝浦メカトロニクス社製、商品名「CFS−4ES」)にて、294ng/cm2のFe薄膜を触媒層(スパッタガス:Ar、ガス圧:0.75Pa)として形成した。
その後、この基材を30mmφの石英管内に搭載し、水分率600ppmに保ったヘリウム/水素(85/60sccm)混合ガスを石英管内に30分間流して、管内を置換した。その後、電気管状炉を用いて管内を765℃まで昇温させ、765℃にて安定させた。765℃にて温度を保持したまま、ヘリウム/水素/アセチレン(85/60/5sccm、水分率600ppm)混合ガスを管内に充填させ、60分間放置してカーボンナノチューブを基材上に成長させた。
その後、原料ガスを止めて、水分率600ppmに保ったヘリウム/水素(85/60sccm)混合ガスを石英管内に流したまま冷却した。
上記の操作により、厚さ270μmのカーボンナノチューブ集合体を得た。このカーボンナノチューブ集合体は、非配向部を有していなかった。
カーボンナノチューブ集合体は、ピンセットを用いて、シリコン基材からシート状に剥離することができなかった。
また、カーボンナノチューブ集合体の最大静止摩擦係数は、0であった。
ヘリウム/水素/エチレン(105/80/15sccm、水分率700ppm)混合ガスに代えて、ヘリウム/エチレン(105/15sccm、水分率700ppm)を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてカーボンナノチューブ集合体を得た。得られたカーボンナノチューブ集合体の厚みは、600μmであった。このカーボンナノチューブ集合体は、非配向部を有しておらず、ピンセットを用いて、シリコン基材からシート状に剥離することができなかった。また、カーボンナノチューブ集合体の最大静止摩擦係数は、0であった。
シリコン基材(バルカー・エフティ社製、厚み700μm)上に、スパッタ装置(芝浦メカトロニクス社製、商品名「CFS−4ES」)により、3922ng/cm2のAl2O3薄膜(到達真空度:8.0×10−4Pa、スパッタガス:Ar、ガス圧:0.50Pa)を形成した。このAl2O3薄膜上に、さらにスパッタ装置(芝浦メカトロニクス社製、商品名「CFS−4ES」)にて、725ng/cm2のFe薄膜を触媒層(スパッタガス:Ar、ガス圧:0.75Pa)として形成した。
その後、この基材を30mmφの石英管内に搭載し、水分率750ppmに保ったヘリウム/水素(105/80sccm)混合ガスを石英管内に30分間流して、管内を置換した。その後、電気管状炉を用いて管内を765℃まで昇温させ、765℃にて安定させた。765℃にて温度を保持したまま、ヘリウム/水素/エチレン(105/80/15sccm、水分率750ppm)混合ガスを管内に充填させ、60分間放置してカーボンナノチューブを基材上に成長させた。
その後、原料ガスを止めて、水分率750ppmに保ったヘリウム/水素(105/80sccm)混合ガスを石英管内に流したまま冷却した。
上記の操作により、厚さ1000μmのカーボンナノチューブ集合体を得た。このカーボンナノチューブ集合体は、シリコン基材側端部に非配向部を有していた。
触媒層としてのFe薄膜の量を725ng/cm2から540ng/cm2に変更し、ヘリウム/水素(105/80sccm)混合ガスおよびヘリウム/水素/エチレン(105/80/15sccm)混合ガスの水分率を750ppmから500ppmに変更したこと以外は、実施例5と同様にしてカーボンナノチューブ集合体を得た。得られたカーボンナノチューブ集合体の厚みは、800μmであった。このカーボンナノチューブ集合体は、シリコン基材側端部に非配向部を有していた。
触媒層としてのFe薄膜の量を725ng/cm2から540ng/cm2に変更し、ヘリウム/水素(105/80sccm)混合ガスに代えて、ヘリウム/水素(105/60sccm)混合ガスを用い、ヘリウム/水素/エチレン(105/80/15sccm)混合ガスに代えて、ヘリウム/水素/エチレン(105/60/15sccm)混合ガスを用いたこと以外は、実施例5と同様にしてカーボンナノチューブ集合体を得た。得られたカーボンナノチューブ集合体の厚みは、1000μmであった。このカーボンナノチューブ集合体は、シリコン基材とは反対側の端部に非配向部を有していた。
触媒層としてのFe薄膜の量を725ng/cm2から540ng/cm2に変更し、ヘリウム/水素(105/80sccm)混合ガスに代えて、ヘリウム/水素(105/100sccm)混合ガスを用い、ヘリウム/水素/エチレン(105/80/15sccm)混合ガスに代えて、ヘリウム/水素/エチレン(105/100/15sccm)混合ガスを用いたこと以外は、実施例5と同様にしてカーボンナノチューブ集合体を得た。得られたカーボンナノチューブ集合体の厚みは、1000μmであった。このカーボンナノチューブ集合体は、シリコン基材とは反対側の端部に非配向部を有していた。
触媒層としてのFe薄膜の量を725ng/cm2から540ng/cm2に変更し、ヘリウム/水素/エチレン(105/80/15sccm)混合ガスに代えて、ヘリウム/水素/エチレン(105/100/5sccm)混合ガスを用いたこと以外は、実施例5と同様にしてカーボンナノチューブ集合体を得た。得られたカーボンナノチューブ集合体の厚みは、100mであった。このカーボンナノチューブ集合体は、シリコン基材とは反対側の端部に非配向部を有していた。
実施例5〜9および比較例1で得られたカーボンナノチューブ集合体の非配向部の厚み、および、非配向部形成面の最大静止摩擦係数を上記の方法により評価した。結果を表1に示す。
110 非配向部
120 配向部
100、100’ カーボンナノチューブ集合体
Claims (8)
- 複数のカーボンナノチューブから、シート状に構成され、
該カーボンナノチューブの非配向部を有する、
カーボンナノチューブ集合体。 - 前記カーボンナノチューブの配向部をさらに有する、
請求項1に記載のカーボンナノチューブ集合体。 - 前記カーボンナノチューブ集合体の長さ方向の端部近傍に、前記非配向部が存在する、請求項1または2に記載のカーボンナノチューブ集合体。
- 前記長さ方向の端部近傍に位置する非配向部の長さが、0.5μm以上である、請求項3に記載のカーボンナノチューブ集合体。
- 前記非配向部が形成された面の23℃における最大静止摩擦係数が、1.0以上である、請求項3または4に記載のカーボンナノチューブ集合体。
- 前記カーボンナノチューブの配向部を有さない、請求項1に記載のカーボンナノチューブ集合体。
- 厚みが、10μm〜5000μmである、請求項1から6のいずれかに記載のカーボンナノチューブ集合体。
- 請求項1から7のいずれかに記載のカーボンナノチューブ集合体から構成される、シート。
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