JP7051107B2 - 送信装置、受信装置及びプログラム - Google Patents
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Description
本願は、2016年7月22日に、米国に仮出願された米国特許出願第62/365,390号及び、2017年3月6日に、日本に出願された特願2017-42218号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
本発明の課題は、通信の設定の手間を抑えた、送信装置、受信装置及びプログラムを提供することにある。
但し、
N:前記パケット数、
TF:前記フレーム時間、
TG:前記ギャップ時間、
TP:前記送信時間、
S:前記再送回数。
但し、
N:前記パケット数、
TF:前記フレーム時間、
TG:前記ギャップ時間、
TP:前記送信時間、
S:前記再送回数。
但し、
N:前記パケット数、
TF:前記フレーム時間、
TG:前記ギャップ時間、
TP:前記送信時間、
S:前記再送回数。
以下、図面を参照して、本発明に係るLED(light emitting diode)-カメラ間通信におけるフレーム間ロスに対処したパケット繰り返し送信方式について説明する。LEDとは、発光部の一例である。
筆者らは,ディスプレイを持たないデバイスの内部情報取得手段として,スマートフォン向けLED-カメラ間通信の研究を進めている.LEDにスマートフォンカメラをかざして情報取得を行う本通信は,デバイスに元々付属するLEDに通信機能を持たせることによる「低コスト・省スペース性」,目に見える光にスマートフォンをかざし1対1の通信を行う「直感性」に優れている.ローリングシャッター現象を利用し,1枚1枚の撮影フレームから多ビット情報を読みだすLED-カメラ間通信では,ギャップ時間と呼ばれるフレーム間に存在する撮像不能な時間により,バースト的パケットロスが発生することが課題となる.また,スマートフォンの機種によってギャップ時間の長さが異なるため,機種に依存しない対応策が求められる.本稿では,パケットロスのバースト性に着目したパケット繰り返し送信によって,データロスのない通信が実現できることを示すとともに,繰り返し送信回数などのパラメータ設定が同一設定で多機種に対応可能なことを示す.
スマートフォン向けLED-カメラ間通信,ローリングシャッター現象,可視光通信
・無線を用いた通信
- NFC:アンテナサイズの面から小型化が困難
- BLEやWi-Fi:直感性の欠如
・LED-カメラ間通信
- モノ側にはLEDのみがあればよく,小型化・低コスト化が容易
- 目に見える光にスマートフォンをかざす直感性
・IoTデバイス構築
- 小型LEDで,センサデータの可視化機能を100円程度のコストで実装
・家電機器に付属するLEDの高機能化
- ON/OFFなどの簡単な内部情報だけでなく,エラー情報や対応手順などの詳細な内部情報を,LEDを使って発信
・スマートフォンは1秒間に30枚のフレーム(画像)を撮影ローリングシャッター現象・フレーム中のピクセルはピクセル列ごとに露光
・LED点滅情報をフレーム中の縞模様に反映
・専用のフォトダイオードなしで高速な通信が可能
・フレーム間に存在する撮像不能時間(ギャップ時間)により,バースト的パケットロスが発生
・スマートフォン・LED制御用マイコン間の通信は片方向のみであるため,同期しフレーム時間内のみLEDから情報を発信することは不可能
・Nパケットで構成されるブロックごとにS回繰り返し送信
TF:フレーム時間, TG:ギャップ時間, TS:フレーム時間, TP:1パケット時間→フレーム間ギャップによるデータロスを効率的に防ぐためのN,Sの設定方法を導出
・送信機
- 5mm 白色LED,ATtiny10
・受信機
- ASUS(登録商標) ZenFone(登録商標) 2 Laser ZE601KL (Android(登録商標))
・ パラメータ設定
- TP=2.78ms,N=6,S=2
・結果
- 通信速度1.44kbpsのロスなし通信を実現
・「小型・低コスト」,「直感的」なLED-スマートフォン間通信の設計
・フレーム間ギャップによるパケットロス対策に向けたパケット繰り返し送信
・直径5mmの白色LEDとATtiny10による省資源実装で,パケットロス無しで1.44kbpsのスループットを達成可能なことを実証
図1は、ローリングシャッター現象を利用した通信の一例を示す図である。
図1に示すように、スマートフォンは、1秒間に30枚の画像を撮像する。ここで、スマートフォンとは、受信装置又は撮像装置の一例である。
このため、撮像画像のうち、ピクセル列R2に対応する画素には、発光部13が消灯したことを示す黒色が記録される。
このため、撮像画像のうち、ピクセル列R3に対応する画素には、発光部13が発光したことを示す白色が記録される。同様に、スマートフォンは、撮像素子の全てのピクセル列について、順次露光する。撮像装置がピクセル列を順次露光して1枚の画像を撮影することを、1フレームとも記載する。このスマートフォンが撮像した撮像画像を、発光パターン画像とも記載する。スマートフォンは、この発光パターン画像に基づいて、情報を復号する復号部を備える。具体的には、復号部は、予め定められた画素の情報と復号する情報とがそれぞれ対応付けられた情報に基づいて復号する。この一例では、撮像画像に含まれる白色と黒色とが、それぞれ1つの情報である。より具体的には、復号部は、白色を1と復号し、黒色を0と復号する。なお、復号部が復号する情報は、これに限られない。復号部は、白色を0と復号してもよく、黒色を1と復号してもよい。
次に、図2を参照して、パケットロスの一例について説明する。
図2は、パケットロスの一例を示す図である。
撮像装置は、上述したフレーム単位で撮像画像を生成する。この1フレームの撮像にかかる時間を、フレーム時間とも記載する。撮像装置が1フレーム撮像すると、ギャップ時間が生じる。ギャップ時間とは、撮像が出来ない時間のことである。撮像装置は、ギャップ時間の間には、発光部からの光を撮像することができない。このギャップ時間の間に発光された光が示す情報が、パケットロスである。なお、フレーム時間及びギャップ時間は、撮像装置によって長さがそれぞれ異なる。
次に、図3を参照して、パケット繰り返し通信方式について説明する。
図3は、パケット繰り返し通信方式の一例を示す図である。
送信装置は、Nパケットで構成されるブロックごとにS回繰り返し送信する。ここで、フレーム間ギャップによるデータロスを効率的に防ぐためのN及びSの設定方法を導出する方法について説明する。Nとは、一度に送信するパケットの数を示す整数である。以下の説明の数式におけるNも同様である。Sとは、繰り返し送信する回数を示す整数である。以下の数式におけるSも同様である。
送信装置は、送信制御部を備える。送信制御部は、式(1)から算出されるNパケットを、S回繰り返し送信することにより、情報の送信制御を行う。
次に、図4を参照して、パケットのシーケンスレス化について説明する。
図4は、シーケンスレス化されたパケットの構成の一例を示す図である。
次に、図5を参照して、通信範囲拡大手法について説明する。
図5は、通信範囲拡大手法の一例を示す図である。
図5に示す発光部には、複数の発光素子が含まれる。撮像装置のピクセル列方向には、複数の発光素子からの光が露光される。通信範囲拡大の手法とは、発光部を1つの撮像画像として撮像し、この撮像画像を複数列スキャンによって復調点選択する方法である。スキャン方向とは、ローリングシャッター方式のピクセル列と垂直の方向である。復号部は、発光パターン画像が示す発光パターンの経時変化を複数の走査列によって取得することにより情報を復号する。具体的には、スマートフォンは、ピクセル列の方向に複数の領域を設定し、この領域毎に情報を復号する。複数の領域とは、走査列の一例である。この領域は、撮像される複数の発光素子の配置に基づく領域である。スマートフォンは、この領域と対応する複数の発光素子からの光を露光する。スマートフォンは、領域毎に発光素子からの光を復号する。これにより、スマートフォンは、1つのピクセル列に複数の発光素子からの情報が含まれた撮像画像に基づいてより多くの情報を復号することができる。
次に、図6を参照して、IoT(Internet of Things)デバイスとスマートフォンとの通信について説明する。
図6は、第1の実施形態にかかる送信装置と、無線通信するIoTデバイスとの一例を示す図である。
IoTデバイスとは、複数の物同士が情報を交換することができるデバイスのことである。従来の無線通信によるIoTデバイスでは、無線通信のためのアンテナや、操作のしにくさといった課題があった。本実施形態の送信装置には、発光部であるLEDを備えていればよく、小型化と、生産にかかる費用を抑えることができる。また、本実施形態の送信装置は、LEDが可視光を発光する。これにより、操作者が目視可能な光に、受信装置であるスマートフォンをかざすことができる。このかざす動作によって、操作者は、直感的に受信装置から情報を取得することができる。
次に、図7を参照して通信速度の高速化について説明する。
図7は、通信速度の高速化する方法を示す図である。
通信速度の高速化には、1ブロックの繰り返し送信回数であるSを最小化すればよい。
このSに2を代入し、上述した式(1)に、このSを導入する。このSが導入された式(1)を満たすNが存在するかを算出する。上述したように、Nとは、1ブロックを構成するパケットの数である。
上述した式(1)を満たすNが存在する場合には、そのSが、最小化された繰り返し送信回数である。
上述した式(1)を満たすNが存在しない場合には、式(1)を満たすNが存在するまでSに代入した値に1を加算し、式(1)を満たすNが存在するかを算出する。
次に、図8を参照して、第1の実施形態の送信装置及び受信装置の評価結果について説明する。
図8は、第1の実施形態の送信装置及び受信装置の評価結果の一例を示す図である。
図8には7機種の受信装置であるスマートフォンを評価した結果が示される。
次に、図9を参照して、第1の実施形態に係る送信装置の動作の概要について説明する。
図9は、第1の実施形態に係る送信装置の動作の一例を示す流れ図S1である。
また、送信装置は、発光部からの光によって情報を送信することができるので、無線通信する送信装置と比較して小型の筐体である。送信装置は小型の筐体であるため、製造コストを抑制することができる。
[送信装置の起動制御]
次に、図10を参照して、送信装置と、受信装置とが情報を交換する構成について説明する。なお、上述した第1の実施形態と同一の構成及び動作については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図10は、第2の実施形態に係る送信装置10と、受信装置20との外観構成の一例を示す図である。
具体的には、送信装置10は、光を受光する受光部13を備える。受光部13は、受光した光の強さを示す光強度信号を生成する。送信装置10は、受光部13が光を受光すると、情報の出力を開始する。送信装置10は、発光部12を発光させることにより、センサ14が測定した測定情報を出力する。受信装置20は、発光部12から発光される発光パターンを撮像部21によって、発光パターン画像として撮像する。受信装置20は、発光パターン画像に基づいて情報を復号する。受信装置20は、復号した復号した情報を表示部23に表示させる。
次に、図11を参照して、送信装置10及び受信装置20の構成について説明する。
図11は、送信装置10及び受信装置20の構成の一例を示す図である。
信号取得部114は、受光部13から光強度信号を取得する。信号取得部114は、受光部13から取得した光強度信号を、受信信号生成部113に対して出力する。
受信信号生成部113は、信号取得部114から光強度信号を取得する。受信信号生成部113には、信号取得部114から取得された光強度信号が、取得された順に記憶される。この取得された時系列順に並べられた光強度信号のことを、明滅パターンとも記載する。受信信号生成部113は、明滅パターンを、送信判定部112に対して出力する。
より具体的には、起動停止部15は、所定の時間経過に応じて、演算部11を起動させる。起動停止部15は、送信判定部112の送信判定結果が、送信すると判定した場合には、時間経過の条件では、演算部11を停止させない。起動停止部15は、送信判定部112の送信判定結果が送信しないと判定した場合には、演算部11を停止させる。
撮像部21は、ローリングシャッター方式によって撮像する。
復号部22は、発光パターン画像に基づいて、測定情報を復号する。発光パターン画像とは、発光部12が撮像部21によって撮像された画像である。復号部22は、復号した測定情報を、表示部23に表示させる。表示部23は、測定情報を表示する。
次に、図12を参照して、送信装置10の動作の概要について説明する。
図12は、送信装置10の動作の一例を示す流れ図S2である。なお、ここに示す処理手順は、一例であって、処理手順の省略や処理手順の追加が行われてもよい。
信号取得部114は、センサ14から光強度信号を取得する。信号取得部114は、センサ14から取得した光強度信号を、受信信号生成部113に対して供給する。受信信号生成部113は、信号取得部114から光強度信号を取得する。受信信号生成部113は、信号取得部114から取得した光強度信号に基づいて、明滅パターンを生成する。受信信号生成部113は、生成した明滅パターンを、送信判定部112に対して供給する。送信判定部112は、受信信号生成部113から明滅パターンを取得する。送信判定部112は、受信信号生成部113から取得した明滅パターンに基づいて、送信判定をする(ステップS230)。受信信号生成部113は、起動条件を満たすか否かを判定する(ステップS240)。
図13は、送信判定部112の動作の一例を示す図である。
図13(a)は、フラッシュ25の発光の状態を時系列に並べた図である。図13(b)は、受光部13が受光した明滅パターンの一例を示す図である。
時間間隔Tsleepとは、上述したステップS260に示す所定の時間の一例である。
次に、図14を参照して、演算部11の停止時間を制御する構成について説明する。
図14は、停止時間が制御される起動停止部15の動作の一例を示す図である。
図14(a)は、フラッシュ25の発光の状態を時系列に並べた図である。図14(b)は、受光部13が受光した明滅パターンの一例を示す図である。
起動停止部15は、時刻t20から時刻t23までの間に、3回、演算部11の起動と停止とを繰り返す。
受光部13は、時刻t23から時刻t24までの間は、演算部11が停止されているために、光を受光しない。受光部13は、時刻t24から時刻t27までも同様に、演算部11が停止されているために、光を受光しない。受光部13は、時刻t27から時刻t28までの間及び時刻t29から時刻t30までの間に、それぞれ光を受光する。
送信判定部112は、受光部13が受光する光の強さによって、フラッシュ25からの光を受光しているか、環境光を受光しているかを判定してもよい。この場合には、明滅パターンには、光の強さを示す情報が含まれていればよい。
具体的には、送信判定部112は、1つ前に受光した光の強さと、最も新しい受光した光の強さとを比較する。より具体的には、送信判定部112は、1つ前に受光した光の強さと、最も新しい受光した光の強さとの差が、所定の閾値よりも高い場合には、受光した光が受信装置20からの光であると判定する。また、送信判定部112は、1つ前に受光した光の強さと、最も新しい受光した光の強さとの差が、所定の閾値よりも低い場合には、受光した光が環境光であると判定する。
送信装置10は、起動停止部15と、演算部11、受光部13、発光部12とを備える。演算部11は、送信制御部111と、送信判定部112とを備える。
起動停止部15は、所定の条件に基づいて、演算部11の動作を起動又は停止させる。
送信判定部112は、起動中に受光部13が受光した光の明滅パターンに基づいて、情報を送信するか否かを判定する。送信制御部111は、送信判定部112が情報を送信すると判定する場合には、発光部12の発光制御を開始する。これにより、送信装置10は、電力の消費を抑えることができる。送信装置10は、電力の消費を抑えることができるため、長期間稼働することができる。送信装置10は、長期間稼働することができるため、頻繁に測定した情報を取得する必要が無い場所や、既存の無線通信網が無い場所などに設定することができる。
また、起動停止部15は、発光部12の通電の状態を切り替える構成であってもよい。
この構成の場合には、送信装置10は、発光部12が発光することにより消費される電力を抑制することができる。
上述したように、送信装置10は、使用できる電力量が限られた電池などによって駆動される。送信装置10は、受光部13が光を受光する期間と、光を受光しない期間とを有することにより、この光の明滅パターンの検出に用いる電力量を抑制することができる。
[双方向通信について]
ここまでは、送信装置が測定情報の送信を開始する構成について説明した。次に、図15を参照して、送信装置10aと、受信装置20aとが双方向通信する構成について説明する。なお、上述した第1の実施形態及び第2の実施形態と同一の構成及び動作については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図15は、第3の実施形態に係る送信装置10aの構成の一例を示す図である。
具体的には、送信装置10aは、光を受光する受光部13を備える。送信装置10aは、受光部13が光を受光すると、情報の出力を開始する。送信装置10aは、発光部12を発光させることにより、センサ14が測定した測定情報を出力する。受信装置20aは、発光部12から発光される発光パターンを撮像部21によって、発光パターン画像として撮像する。受信装置20aは、発光パターン画像に基づいて情報を復号する。受信装置20aは、復号した情報に応じた発光パターンである応答パターンをフラッシュ25に発光させる。受光部13は、フラッシュ25からの応答パターンを受光する。送信装置10aは、受光した応答パターンに基づいて、送信した測定情報が正常に受け取れたか否かを判定する。
再送信制御部115は、受信状態判定部116が判定した判定結果に基づいて、送信制御部111aにセグメントを再送信させる。具体的には、再送信制御部115は、受信状態判定部116が、情報の受信ができていないと判定する場合には、パケットの再送信を示す再送信情報を、送信制御部111aに対して出力する。
復号部22aは、セグメントに含まれるパケットが復号できた場合には、発光制御部24aに対して復号が成功したことを示す復号成功情報を出力する。復号部22aは、復号した測定情報を、表示部23に表示させる。
復号部22aは、セグメントに含まれるパケットが復号できない場合には、発光制御部24aに対して復号が失敗したことを示す復号失敗情報を出力する。
次に、図16を参照して、送信装置10aの動作の概要について説明する。
図16は、送信装置10aの動作の一例を示す流れ図S3である。なお、ここに示す処理手順は、一例であって、処理手順の省略や処理手順の追加が行われてもよい。
復号部22aは、第1のセグメントが復号できていない場合には、復号失敗情報を、発光制御部24aに対して出力する。発光制御部24aは、復号失敗情報を取得した場合には、フラッシュ25を消灯させる。受信状態判定部116は、再送信が必要か否かを判定する(ステップS340)。
再送信が必要ない場合(ステップS340;NO)には、送信制御部111aは、測定情報の全ての送信が完了したか否かを判定する(ステップS360)。
測定情報の全ての送信が完了している場合(ステップS360;YES)には、受信状態判定部116は、受信装置20aの受信状態の監視を終了する(ステップS370)。
次に、図17を参照して、送信装置10aと受信装置20aとの双方向通信の一例について説明する。
図17は、送信装置10aと受信装置20aとの双方向通信の一例を示す図である。
送信装置10aは、セグメントSEG120を再送信している間に、セグメントSEG121の受信の状態を確認する。送信装置10aは、このセグメントSEG121の受信の状態を、時刻t86から時刻t89までの間に確認する。
ここまでは、受信装置20aは、セグメントに含まれるパケットの復号に成功した場合にはフラッシュ25を点灯し、セグメントに含まれるパケットの復号に失敗した場合にはフラッシュ25を消灯することにより通信する方法について説明した。ここで、送信装置10aが屋外に配置され、受信装置20aが備えるフラッシュ25からの以外の光である環境光を、パケットの復号に成功した事を示す光だと誤認識することがあった。
図18は、送信装置10aと受信装置20aとの第2の双方向通信の一例を示す図である。
第2の双方向通信では、受信装置20aは、パケットの復号に成功した場合には、フラッシュ25の点灯の状態を変化させる。また、第2の双方向通信では、受信装置20aは、パケットの復号に失敗した場合には、フラッシュ25の点灯の状態を変化させない。フラッシュ25の点灯の状態とは、フラッシュ25が点灯している状態と、フラッシュ25が消灯している状態である。このパケットの復号の成功に応じてフラッシュ25の点灯の状態を変化させ、パケットの復号の失敗ではフラッシュ25の点灯の状態を変化させない以外の動作は、上述した双方向通信と同じ動作である。
送信装置10aは、セグメントSEG181を再送信している間に、セグメントSEG182の受信の状態を確認する。送信装置10aは、このセグメントSEG182の受信の状態を、時刻t199から時刻t19Cまでの間に判定する。送信装置10aは、フラッシュ25の点灯の状態が、変化したことを判定することにより、セグメントSEG182の受信ができていると判定する。
以上説明したように、送信装置10aは、演算部11aを備える。演算部11aは、送信制御部111aと、再送信制御部115と、受信状態判定部116とを備える。
送信装置10aは、セグメントを受信装置20aの遅延を待つことなく送信する。受信状態判定部116は、受光部13の受光の状態に基づいて、受信装置20aがセグメントの受信に成功したか否かを判定する。再送信制御部115は、受信状態判定部116が判定した結果が、再送信が必要なことを示す場合には、送信制御部111aに対して1つ前に送信したセグメントを再送信させる。これにより、送信装置10aは、受信装置20aの受信の状態によらずに、情報を送信する。また、送信装置10aは、受信装置20aが受信できなかったセグメントのみを再送信する。これにより、送信装置10aは、効率よく情報を送信することができる。
これにより、受信装置は、送信装置からの全ての情報が受信されたことを判別することができる。この情報の送信が終了したことを示す発光パターンには、具体的には、上述したパケットのプリンアブルに、情報の送信が終了したことを示す情報を設定すればよい。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記のプログラムは、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
…センサ、15…起動停止部、20,20a…受信装置、21…撮像部、22,22a…
復号部、23…表示部、24…発光制御部、25…フラッシュ、111,111a…送信
制御部、112…送信判定部、113…受信信号生成部、114…信号取得部、115…
再送信制御部、116…受信状態判定部
Claims (14)
- 前記発光部は、
3以上の発光素子を備え、前記発光素子のうち少なくとも2つが配置される配置軸線上に、他の前記発光素子のうち少なくとも1つが配置されていない
請求項1に記載の送信装置。 - 前記パケットには、当該パケットが先頭パケットか従属パケットかを示す識別情報が含まれ、
前記識別情報のうち、従属パケットを示す識別情報の情報量が、先頭パケットを示す識別情報の情報量よりも少ない
請求項1または請求項2に記載の送信装置。 - 光を受光する受光センサを更に備え、
前記受光センサがとらえた光の明滅パターンに基づいて、情報の送信を開始する
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の送信装置。 - 前記送信制御部と前記発光部と前記受光センサとのうち少なくとも1つを所定の条件に基づいて起動又は停止させる起動停止部
を更に備える
請求項4に記載の送信装置。 - 前記受光センサがとらえた光の明滅パターンが所定の明滅パターンである場合に、前記発光部の発光を許可する発光許可部
を更に備える請求項5に記載の送信装置。 - 前記所定の条件とは、前記受光センサが受光する光の明滅間隔に基づく時間であって、
前記起動停止部は、前記所定の条件に基づいて前記発光許可部を起動及び停止させ、
前記発光許可部は、前記起動停止部が前記発光許可部を起動させている期間において前記受光センサが光を受光しているか否かの判定結果に基づいて、前記発光部の発光を許可する
請求項6に記載の送信装置。 - 前記受光センサの受光の状態に基づいて、前記情報の受信の状態を判定する受信状態判定部と、
前記受信状態判定部が判定した判定結果に基づいて、前記送信制御部に前記情報を再送信させる再送信制御部と
を更に備える請求項4から請求項7のいずれか一項に記載の送信装置。 - 前記情報は、複数のパケットによって構成されるセグメント毎に送信され、前記セグメントの送信にかかる時間は、前記撮像装置の前記セグメントの受信遅延時間と、前記撮像装置の光が発光される前記発光部の前記光が発光される発光状態と前記光が発光されない非発光状態との切り替えにかかる時間よりも長い時間であって、
前記再送信制御部は、
自装置が1つ前に送信したセグメントを前記情報として再送信させる
請求項8に記載の送信装置。 - 前記送信制御部は、
前記情報の送信が終了した場合には、前記情報の送信が終了したことを示す発光パターンを発光させる
請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の送信装置。 - 光を発光する発光部と、
自装置の前記情報の受信の状態に応じた発光パターンを前記発光部に発光させる発光制御部と
を更に備える請求項11に記載の受信装置。 - 前記復号部は、
前記発光パターン画像が示す発光パターンの経時変化を複数の走査列によって取得することにより前記情報を復号する
請求項11又は請求項12に記載の受信装置。 - コンピュータに、
ローリングシャッター方式による撮像部のフレーム時間及びギャップ時間と、複数のパケットによって構成される情報の1パケットあたりの送信時間と、前記情報を構成するパケットのパケット数とに基づく再送回数による発光パターンによって前記情報を送信する発光部が前記撮像部によって撮像された発光パターン画像を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにおいて取得される前記発光パターン画像に基づいて、前記情報を復号する復号ステップと
を実行させるためのプログラムであって、
前記再送回数は、式(1)によって示される関係式に基づいて定められている
プログラム。
N:前記パケット数、
TF:前記フレーム時間、
TG:前記ギャップ時間、
TP:前記送信時間、
S:前記再送回数。
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