JP7049980B2 - 複合基礎構造の施工方法 - Google Patents
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Description
そして、このような複合基礎構造としては、従来、鉄筋コンクリート製フーチングが、主として鉛直荷重を支持する第1フーチング部位と、主として鉄骨柱複合脚部を定着させる第2フーチング部位との2つの部位で構成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
前記水平力伝達用突出部が、断面形状十字状のシアプレートであり、
前記第2工程の実行前において、前記鉄筋コンクリート製フーチングの上面から上方に突出する状態で建方用アンカーを設置し、
前記第2工程において、前記シアプレートを、前記鉄筋コンクリート製フーチングの凹部における底部及び側壁部との間に間隔を隔てて凹部内に挿入させ、前記鉄骨柱複合脚部の梁接合鉄骨部位に鉄骨基礎梁を接合し且つ柱下鉄骨部位に鉄骨柱を接合した状態で、その鉄骨柱が鉛直姿勢になるように姿勢調整を行い、前記建方用アンカーを使用して上下からナットにて挟み込んで前記鉄骨柱複合脚部を前記鉄筋コンクリート製フーチングに固定する点にある。
したがって、基礎梁などを鉄筋コンクリートで構成する基礎構造に比べて、工期の短縮や労務数の削減などが可能となるのに加えて、更なる工期の短縮や労務数の削減が可能となる。
本発明の第2特徴構成は、複合基礎構造のうち、上部に鉄骨柱が存在しない箇所については、前記柱下鉄骨部位を備えずに前記梁接合鉄骨部位を備える複合脚部を用い、
前記鉄筋コンクリート製フーチングに設置された建方用アンカーを使用して複合脚部の建方を行い、鉄筋コンクリート製フーチングの上面と複合脚部との間に硬化性充填材を充填して、凹部が設けられていない鉄筋コンクリート製フーチングの上面に水平力伝達用突出部を採用せずに複合脚部を接合する点にある。
本発明に係る複合基礎構造は、図3に示すように、例えば、地盤改良杭Pや捨てコンクリートCを有する基礎地盤Gの上に設置される鉄筋コンクリート製フーチング1と、その鉄筋コンクリート製フーチング1の上に固定される鉄骨柱複合脚部2(例えば、側面視で十字状)とを備えている。
鉄骨柱複合脚部2は、全体が鉄骨により作製され、その上部には図外の鉄骨柱を接合するための柱下鉄骨部位3を備え、その横側部には鉄骨基礎梁4を接合するための複数の梁接合鉄骨部位5を一体的に備えていて、更に、その柱下鉄骨部位3の下部には、下方へ突出する水平力伝達用突出部6が設けられる。
本発明による複合基礎構造の施工方法は、以下に記述する第1~第3工程の3つの工程からなる。
第1工程では、図1に示すように、例えば、平面視で正方形の上方開放の凹部7を上面に有する状態で鉄筋コンクリート製フーチング1を構築する。
鉄筋コンクリート製フーチング1は、例えば、平面視が正方形の直方体からなり、図示はしないが、基礎地盤Gの上にコンクリート打設用の型枠を設置し、そのコンクリート打設用の型枠の中央上面に凹部形成用の型枠を設置して、補強用の鉄筋を配筋した状態でコンクリートを打設して構築する。
この第1工程での鉄筋コンクリート製フーチング1の構築の際、複数本のボルトからなる建方用アンカー8が、凹部7の周囲において、鉄筋コンクリート製フーチング1の上面から上方に突出するようにコンクリートに埋設して構築し、更に、後述する硬化性充填材の充填用開口部9(図2、図3中点線参照)を設けて構築する。建方用アンカー8については、鉄筋コンクリート製フーチング1を構築する際に建方用アンカー8を埋設して構築するものに限らず、鉄筋コンクリート製フーチング1を構築した後、建方用アンカー8をあと施工アンカーとして設置することもできる。
第2工程では、図2に示すように、鉄骨柱複合脚部2の下部に下方へ突出する水平力伝達用突出部6を設けて、その水平力伝達用突出部6を鉄筋コンクリート製フーチング1の凹部7内に挿入した状態で、鉄骨柱複合脚部2をコンクリート製フーチング1の上に載置して固定する。
水平力伝達用突出部6は、鉄骨柱複合脚部2の下端に設けられた設置プレート10よりも下方へ突出するように設けられ、図4に示すように、断面形状十字状のシアプレートで構成される。ちなみに、水平力伝達用突出部6であるシアプレートについて、図2では、上下幅が左右幅よりも大きなものを例示しているが、これに限らず、左右幅が上下幅よりも大きなものを適用することもでき、上下幅や左右幅の長さを適宜変更することができる。
鉄骨柱複合脚部2のコンクリート製フーチング1への固定は、第2工程の実行前に鉄筋コンクリート製フーチング1に設置された建方用アンカー8を使用し、各建方用アンカー8を鉄骨柱複合脚部2の設置プレート10に設けた貫通孔11(図4参照)に挿通して、各建方用アンカー8に螺合した複数のナット12により設置プレート10を上下から挟んで固定する。
各建方用アンカー8とそれに螺合のナット12は、鉄骨柱複合脚部2の姿勢調整機能も備え、図2に示すように、例えば、鋼板製の添え板13と多数のボルト14などにより鉄骨柱複合脚部2の梁接合鉄骨部位5に鉄骨基礎梁4を接合し、かつ、柱下鉄骨部位3の上方に図外の鉄骨柱を接合した状態で、その鉄骨柱が鉛直になるように各ナット12の上下位置を変更して調整する。
第3工程では、図3に示すように、鉄筋コンクリート製フーチング1の凹部7内に硬化性充填材15を充填して、鉄骨柱複合脚部2の水平力伝達用突出部6をコンクリート製フーチング1に接合する。
硬化性充填材15は、鉄筋コンクリート製フーチング1に設けた充填用開口部9から充填し、セメント系や合成樹脂系などの各種の充填材を使用することができる。この実施形態では、まず、凹部7の下方から上方に亘って硬化性充填材15(無収縮モルタル)を充填し、その後、凹部7の上面と設置プレート10との間、及び、鉄筋コンクリート製フーチング1の上面と設置プレート10との間にも硬化性充填材15(無収縮モルタル)を充填し、水平力伝達用突出部6をコンクリート製フーチング1に接合して施工を完了する。
(1)先の実施形態では、水平力伝達用突出部6の一例として断面形状十字状のシアプレートを示したが、水平力伝達用突出部6は、特に断面形状十字状のシアプレートに限るものではなく、断面形状がHやL,あるいは、円形や角形など各種形状のプレートなどを使用して実施することができる。
2 鉄骨柱複合脚部
3 柱下鉄骨部位
4 鉄骨基礎梁
5 梁接合鉄骨部位
6 水平力伝達用突出部
7 凹部
8 建方用アンカー
15 硬化性充填材
G 基礎地盤
Claims (2)
- 基礎地盤の上に設置される鉄筋コンクリート製フーチングと、鉄骨柱を接合する柱下鉄骨部位および鉄骨基礎梁を接合する梁接合鉄骨部位を有して前記鉄筋コンクリート製フーチングの上に固定される鉄骨柱複合脚部とを備えた複合基礎構造の施工方法であって、
上面に上方開放の凹部を有する状態で前記鉄筋コンクリート製フーチングを構築する第1工程と、
前記鉄骨柱複合脚部の下部に下方へ突出する水平力伝達用突出部を設けて、その水平力伝達用突出部を前記鉄筋コンクリート製フーチングの凹部内に挿入した状態で、前記鉄骨柱複合脚部を前記コンクリート製フーチングの上に載置して固定する第2工程と、
前記鉄筋コンクリート製フーチングの凹部内に硬化性充填材を充填して、前記鉄骨柱複合脚部の水平力伝達用突出部を前記コンクリート製フーチングに接合する第3工程と、を実行して施工し、
前記水平力伝達用突出部が、断面形状十字状のシアプレートであり、
前記第2工程の実行前において、前記鉄筋コンクリート製フーチングの上面から上方に突出する状態で建方用アンカーを設置し、
前記第2工程において、前記シアプレートを、前記鉄筋コンクリート製フーチングの凹部における底部及び側壁部との間に間隔を隔てて凹部内に挿入させ、前記鉄骨柱複合脚部の梁接合鉄骨部位に鉄骨基礎梁を接合し且つ柱下鉄骨部位に鉄骨柱を接合した状態で、その鉄骨柱が鉛直姿勢になるように姿勢調整を行い、前記建方用アンカーを使用して上下からナットにて挟み込んで前記鉄骨柱複合脚部を前記鉄筋コンクリート製フーチングに固定する複合基礎構造の施工方法。 - 複合基礎構造のうち、上部に鉄骨柱が存在しない箇所については、前記柱下鉄骨部位を備えずに前記梁接合鉄骨部位を備える複合脚部を用い、
前記鉄筋コンクリート製フーチングに設置された建方用アンカーを使用して複合脚部の建方を行い、鉄筋コンクリート製フーチングの上面と複合脚部との間に硬化性充填材を充填して、凹部が設けられていない鉄筋コンクリート製フーチングの上面に水平力伝達用突出部を採用せずに複合脚部を接合する請求項1に記載の複合基礎構造の施工方法。
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