JP7049853B2 - 気体貯蔵装置 - Google Patents

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Description

本発明は、気体貯蔵装置に関する。
気体貯蔵装置として、例えば、特許文献1に示されるガスホルダは、密閉構造をなすガスホルダ本体と、ガスホルダ本体内で下部のガスと上部の大気を仕切り、ガス圧によって昇降するピストンと、ピストンの周縁でガスホルダ本体の側壁内面との間をシールするシール装置と、ガスホルダ本体の下部に設けられたガス出入口管と、を含み構成されている。
ピストンは、ピストン屋根と、ピストン屋根の周囲を支持するフートリングと、フートリングの上に設置されたフレームと、フレームに取付けられた上部ガイドローラおよび下部ガイドローラと、から構成される。シール装置は、フートリングに取付けられている。
特開2008-286255号公報
従来の気体貯蔵装置において、ガス出入口管からのガスの出入りにより、ピストンが上下運動する。この際、ピストンの姿勢を安定させるため、上部ガイドローラおよび下部ガイドローラに水平力が掛かり、それを保持するためにフレームは、ある程度の高さと剛性が必要とされる。
ここで、地震によりピストンに大きな水平力が伝わると、ピストンが傾き上部ガイドローラおよび下部ガイドローラ、さらにフレームに大きな負荷がかかる。さらに大きな地震動が繰返された場合、ピストンの傾きがますます大きくなり前記ガイドローラやフレームなどに加わる負荷も増大する。この地震動や負荷が想定以上となった場合には、それらの部分が損傷し、ひいては気体貯蔵装置の機能喪失に繋がる恐れがある。従って、より安定してピストンを保持することのできる構造が望まれている。
また、ピストンにおいて、ピストン屋根は、フートリングに支持され、このフートリングの上にフレームが設置されている。よって、ピストン屋根は、ピストンの下部に位置する。このため、ピストンがその下部のガスホルダ本体の内部に供給されたガスのガス圧によって上昇し、最も上昇した位置ではガスホルダ本体の天井とピストン屋根との間には、フレームなどのピストンの構成によりガスを貯蔵することのできないスペースが形成される。従って、より貯蔵効率を向上することのできる構造が望まれている。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、ピストンを安定して保持しつつ貯蔵効率を向上することのできる気体貯蔵装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の一態様に係る気体貯蔵装置は、上部および下部が塞がれた筒状の貯蔵部本体と、前記貯蔵部本体の内面に対して密着されつつ前記貯蔵部本体の内部を昇降可能に設けられたピストンと、を備える気体貯蔵装置において、前記ピストンは、前記貯蔵部本体の内部に配置された円環状のフートリングと、前記フートリングの上方位置で支持されて前記フートリングの円環状の内側を覆うピストン部と、を含む。
また、本発明の一態様に係る気体貯蔵装置では、前記ピストン部は、前記フートリングに固定されて前記フートリングから上方に延在された筒状の側壁と、前記側壁の上端部に固定されて前記側壁の筒状の上部を覆う屋根と、を有することが望ましい。
また、本発明の一態様に係る気体貯蔵装置では、前記フートリングおよび前記ピストン部を水平方向に支持しつつ前記貯蔵部本体内を昇降移動可能に設けられた移動機構をさらに含み、前記移動機構は、前記ピストンの周囲に複数設けられて前記貯蔵部本体の内面に対して上下の位置で当接可能に設けられた上部ガイドローラおよび下部ガイドローラを有し、前記上部ガイドローラは、前記側壁と前記屋根との接合部に支持されていることが望ましい。
また、本発明の一態様に係る気体貯蔵装置では、前記フートリングから上方に延在して設けられて前記上部ガイドローラを支持するフレームを有し、当該フレームと前記側壁とが一体に構成されていることが望ましい。
また、本発明の一態様に係る気体貯蔵装置では、前記フートリングの下方に前記下部ガイドローラを有し、前記上部ガイドローラと前記下部ガイドローラとの間に、前記フートリングの外面と前記貯蔵部本体の内面との間に配置されたシール機構をさらに含むことが望ましい。
本発明によれば、ピストン部をフートリングの上方位置で支持したことにより、ピストンの重心を上げ、その水平位置を上部ガイドローラと下部ガイドローラの中間点に近づけることが出来る。ピストン重心の水平位置が下部ガイドローラより下にある場合、地震などによりピストンに水平力が伝わると、ピストンが傾きガイドローラやガイドフレーム、さらにガイドローラを通して貯蔵部本体に大きな負荷が加わる。この点、本発明では、ピストン重心の水平位置を下部ガイドローラの上にしたことによりピストンの傾斜を抑え、さらにピストン重心の水平位置を上部ガイドローラと下部ガイドローラの中間点に近づけたことから、上部ガイドローラと下部ガイドローラの負荷が均等化され、それぞれに大きな負荷が加わる事態を抑制することができる。この結果、ピストンを安定して保持することができる。しかも、本発明によれば、ピストン部をフートリングの上方位置で支持したことにより、ピストン部を貯蔵部本体の塞がれた上部のより近くにまで上昇移動させることができる。このため、ピストン部と貯蔵部本体の塞がれた上部との間の領域が狭まり、その分、ピストン部の下側の気体を貯留する領域の容量を大きくすることができる。この結果、貯蔵部本体の気体貯蔵量を多くしたり、気体貯蔵量を維持して貯蔵部本体を小型化したりすることができ、貯蔵効率を向上することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る気体貯蔵装置の側面図である。 図2は、本発明の実施形態に係る気体貯蔵装置の垂直断面模式図である。 図3は、本発明の実施形態に係る気体貯蔵装置の水平断面模式図である。 図4は、本発明の実施形態に係る気体貯蔵装置における要部の断面図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、本実施形態に係る気体貯蔵装置の側面図である。図2は、本実施形態に係る気体貯蔵装置の垂直断面模式図である。図3は、本実施形態に係る気体貯蔵装置の水平断面模式図である。図4は、本実施形態に係る気体貯蔵装置における要部の断面図である。
本実施形態の気体貯蔵装置は、気体を貯蔵するものである。図1~図3に示すように、気体貯蔵装置は、外形が円筒状の貯蔵部本体1を有する。貯蔵部本体1は、基礎4(図2参照)上に円筒状の軸方向が上下方向(鉛直方向)に沿って立設されており、その外周壁を構成する側板2と、側板2の頂部に設けられた天屋根3とを有している。即ち、貯蔵部本体1は、上部および下部が塞がれた円筒状に形成されている。
この貯蔵部本体1は、側板2が回廊5と基柱6とにより補強されている。回廊5は、図1および図2に示すように、側板2の外壁面に取り付けられている。回廊5は、側板2の円筒状の周方向に沿って円環状に設けられ、かつ側板2の上下方向に複数設けられている。また、基柱6は、図3に示すように、側板2の外周面に取り付けられている。基柱6は、例えば、H鋼により構成されて側板2の外周面にフランジの一方を当接させる形態で、貯蔵部本体1における筒状の軸方向である上下方向(鉛直方向)に沿って立設され、かつ側板2の円周方向に複数配列されている。
貯蔵部本体1は、下部に気体出入口管7が設けられ、気体出入口管7を介して気体貯蔵装置内に気体(例えば、ガス)Gが供給または排出される。
気体貯蔵装置は、図2~図4に示すように、内部にピストン8を有する。ピストン8は、貯蔵部本体1の内部を上下の領域に区画するもので、気体出入口管7からの気体Gの流出入に応じて側板2の内面に沿って上下に円滑に移動し、気体Gを貯蔵または排出する。この構造により、気体貯蔵装置は、ピストン8で区画された下部領域を可変する可変容量のタンクとすることができる。
ピストン8は、図2~図4に示すように、フートリング8Aと、ピストン部8Bと、移動機構8Cと、シール機構8Dと、を有する。
フートリング8Aは、貯蔵部本体1における側板2の内面に沿って円周方向に設けられて円環状(リング状)に形成されている。フートリング8Aは、垂直断面が矩形状に形成され、上面8Aaと、下面8Abと、外周面8Acと、内周面8Adと、を有している。フートリング8Aは、ピストン8の重量を調整するため、箱状に形成された内部にバランスコンクリートが充填されている。
ピストン部8Bは、側壁8Baと、屋根8Bbと、を有する。側壁8Baは、鋼板からなり、フートリング8Aの上面8Aaから上方に円筒状に形成されている。側壁8Baは、その下端がフートリング8Aに対して気密性を有して接合されている。屋根8Bbは、円周方向と半径方向の屋根骨8Bb1で組み合わされた鋼材からなる骨組み上に鋼板からなる屋根板8Bb2が張られ、上側に凸となるドーム型に形成されている。屋根8Bbは、骨組8Bb1および屋根板8Bb2が側壁8Baの上端に対して接合され、屋根板8Bb2により側壁8Baの円筒状の内側上部を覆うように屋根板8Bb2の周縁が側壁8Baの上端に対して気密性を有して接合されている。即ち、ピストン部8Bは、屋根8Bbが側壁8Baを介してフートリング8Aの上方位置で支持されてフートリング8Aに取り付けられフートリング8Aの円環状の内側を覆うように設けられている。
移動機構8Cは、図4に示すように、固定部8CAと、可動部8CBと、を有する。固定部8CAは、貯蔵部本体1に固定されている。固定部8CAは、貯蔵部本体1の筒状の軸方向に沿って延在して設けられており、本実施形態では、貯蔵部本体1の側板2に相当する。貯蔵部本体1は、上述したように筒状の軸方向に延在する基柱6で補強されており、固定部8CAは、この基柱6にも相当する。なお、固定部8CAは、側板2や基柱6とは別に貯蔵部本体1の筒状の軸方向に沿って設けられて貯蔵部本体1の内周面に固定されている部材であってよい。
可動部8CBは、ピストンの側壁8Baの周方向に沿って複数設けられている。可動部8CBは、フートリング8Aの上方に設けられた上部ガイドローラ8CBaと、フートリング8Aの下方に設けられた下部ガイドローラ8CBbと、を有している。
上部ガイドローラ8CBaは、フレーム8CBcを介してフートリング8Aの上側に取り付けられている。フレーム8CBcは、鋼材により形成されており、フートリング8Aの上面8Aaから鉛直方向に延在する外側支柱部8CBc1と、ピストン部8Bの側壁8Baに沿った内側支柱部8CBc4と、外側支柱部8CBc1と内側支柱部8CBc4を接合する補強梁部8CBc2と、外側支柱部8CBc1の上端および内側支柱部8CBc4の上端に接合されて水平方向(貯蔵部本体1における円筒状の径方向)に延在する上ガイド部8CBc3と、を有している。上ガイド部8CBc3は、その基端が、側壁8Baの上端であってピストン部8Bの屋根8Bbが接合された部分に接合されている。また、上ガイド部8CBc3は、その途中が、外側支柱部8CBc1の上端および内側支柱部8CBc4の上端に接合されている。そして、上ガイド部8CBc3は、その先端が、貯蔵部本体1における側板2の内面に向き、上部ガイドローラ8CBaが設けられている。上部ガイドローラ8CBaは、貯蔵部本体1における円筒状の周方向の接線に沿って延在する回転軸を介して上ガイド部8CBc3の先端に取り付けられ、回転軸の回りに回転可能に設けられている。この上部ガイドローラ8CBaは、基柱6と対向する位置で側板2の内面に当接可能に設けられている。また、上部ガイドローラ8CBaは、フレーム8CBcが貯蔵部本体1の周方向に沿って複数設けられ、当該フレーム8CBcを介して周方向の複数箇所に設けられている。
下部ガイドローラ8CBbは、下ガイド部8CBdを介してフートリング8Aの下側に取り付けられている。下ガイド部8CBdは、フートリング8Aの下面8Abに接合されて水平方向(貯蔵部本体1における円筒状の径方向)に延在して設けられている。下ガイド部8CBdは、その先端が、貯蔵部本体1における側板2の内面に向き、下部ガイドローラ8CBbが設けられている。下部ガイドローラ8CBbは、貯蔵部本体1における円筒状の周方向の接線に沿って延在する回転軸を介して下ガイド部8CBdの先端に取り付けられ、回転軸の回りに回転可能に設けられている。この下部ガイドローラ8CBbは、基柱6と対向する位置で側板2の内面に当接可能に設けられている。また、下部ガイドローラ8CBbは、下ガイド部8CBdが貯蔵部本体1の周方向に沿って複数設けられ、当該下ガイド部8CBdを介して周方向の複数箇所に設けられている。
そして、可動部8CBである上部ガイドローラ8CBaおよび下部ガイドローラ8CBbは、基柱6と対向する位置で側板2の内面に当接しつつ回転軸の回りに回転することで、フートリング8Aおよびピストン部8Bを伴って昇降移動することができるように構成されている。即ち、移動機構8Cは、フートリング8Aおよびピストン部8Bを水平方向に支持しつつ貯蔵部本体1の内部を昇降移動可能に設けられている。
シール機構8Dは、図4に示すように、貯蔵部本体1の側板2の内面に、ピストン8のフートリング8Aに取付けた押付機構8D1によって押付けられるゴム製のシール材8D2を有すると共に、上記シール材8D2が側板2を滑らかに摺動するようにするためのシール油Qが貯蔵されている。
このように構成されたピストン8は、貯蔵部本体1の内部においてフートリング8Aおよびピストン部8Bの上方領域と下方領域(気体貯留領域)との間がシール機構8Dによりシールを維持されつつ移動機構8Cにより昇降可能とされている。即ち、ピストン8は、フートリング8Aおよびピストン部8Bを境とした貯蔵部本体1の上下空間がシール機構8Dによりシールされた状態で貯蔵部本体1の内部で昇降可能に設けられる。このため、貯蔵部本体1の内部においてフートリング8Aおよびピストン部8Bの下側の気体貯留領域に気体Gを流入させ、フートリング8Aおよびピストン部8Bの下側の気体貯留領域の気圧が上がることでピストン8が上昇する一方、気体貯留領域から気体Gを流出させ、気体貯留領域の気圧が下がることでピストン8が下降する。
本実施形態の気体貯蔵装置は、上部および下部が塞がれた筒状の貯蔵部本体1と、貯蔵部本体1の内面に対して密着されつつ貯蔵部本体1の内部を昇降可能に設けられたピストン8と、を備える気体貯蔵装置において、ピストン8は、貯蔵部本体1の内部に配置された円環状のフートリング8Aと、フートリング8Aの上方位置で支持されてフートリング8Aの円環状の内側を覆うピストン部8Bと、を含む。
この気体貯蔵装置によれば、ピストン部8Bをフートリング8Aの上方位置で支持したことにより、ピストン8の重心を上げ、その水平位置を上部ガイドローラ8CBaと下部ガイドローラ8CBbの中間点に近づけることが出来る。ピストン8の重心位置が下部ガイドローラ8CBbの水平位置より下にある場合、地震などによりピストン8に水平力が伝わると、ピストンが傾きガイドローラやガイドフレーム、さらにガイドローラを通して貯蔵部本体に大きな負荷が加わり気体貯蔵装置に損傷が発生する恐れがある。この点、本実施形態の気体貯蔵装置では、ピストン8の重心水平位置を下部ガイドローラ8CBbの上に位置したことによりピストン8の傾斜を抑え、さらにピストン重心の水平位置を上部ガイドローラ8CBaと下部ガイドローラ8CBbの中間点に近づけたことから、上部ガイドローラ8CBaと下部ガイドローラ8CBbの負荷が均等化され、それぞれに大きな負荷が加わる事態を抑制することができる。この結果、ピストン8を安定して保持することができる。
しかも、この気体貯蔵装置によれば、ピストン部8Bをフートリング8Aの上方位置で支持したことにより、ピストン部8Bを貯蔵部本体1の塞がれた上部のより近くにまで上昇移動させることができる。このため、ピストン部8Bと貯蔵部本体1の塞がれた上部との間の領域が狭まり、その分、ピストン部8Bの下側の気体Gを貯留する気体貯留領域の容量を大きくすることができる。この結果、貯蔵部本体1の気体貯蔵量を多くしたり、気体貯蔵量を維持して貯蔵部本体1を小型化したりすることができ、貯蔵効率を向上することができる。
また、本実施形態の気体貯蔵装置では、ピストン部8Bは、フートリング8Aに固定されてフートリング8Aから上方に延在された筒状の側壁8Baと、側壁8Baの上端部に固定されて側壁8Baの筒状の上部を覆う屋根8Bbと、を有することが望ましい。
この気体貯蔵装置によれば、側壁8Baと屋根8Bbとにより、ピストン部8Bをフートリング8Aの上方位置で支持することができる。なお、図2に示す上部ガイドローラ8CBaと下部ガイドローラ8CBb間の距離Hは、貯蔵部本体1の内径Dに対し、0.1≦H/D≦0.15の範囲とすることで、ピストン8を安定して保持することと貯蔵効率を向上することを適宜両立することができる。
また、本実施形態の気体貯蔵装置では、移動機構8Cは、ピストン8の周方向に沿って複数設けられて貯蔵部本体1の内面に対して上下の位置で当接可能に設けられた上部ガイドローラ8CBaおよび下部ガイドローラ8CBbを有し、上部ガイドローラ8CBaは、側壁8Baと屋根8Bbとの接合部に設置され、下部ガイドローラはフートリング8Aの下方に設置されていることが望ましい。
この気体貯蔵装置によれば、上部ガイドローラ8CBaを側壁8Baと屋根8Bbとの接合部から支持することにより、強固な支持ができるため、上部ガイドローラ8CBaによる水平力分担を確実とすることができ、水平変形による逃げをなくすことができる。
なお、下部ガイドローラ8CBbをフートリング下方に取付けたことにより、ピストン部屋根8Bbを除いたピストンの高さがフートリングの高さ分だけ短くなる。この結果、貯蔵部本体1の運転容量(working volume)を多くしたり、運転容量(working volume)を維持して貯蔵部本体1を小型化したりすることができ、貯蔵効率を向上することができる。
また、本実施形態の気体貯蔵装置では、フートリング8Aから上方に延在して設けられて上部ガイドローラ8CBaを支持するフレーム8CBcを有し、当該フレーム8CBcと側壁8Baとが一体に構成されていることが望ましい。
この気体貯蔵装置によれば、上部ガイドローラ8CBaを支持するフレーム8CBcを側壁8Baと一体に構成することで、側壁8Baの強度を上部ガイドローラ8CBaの支持構造で担うことができる一方で、フレーム8CBcの強度を側壁8Baで担うことができる。この結果、側壁8Baおよびフレーム8CBcの構成を簡素化することができる。
また、本実施形態の気体貯蔵装置では、シール機構8Dを間においた上下位置に上部ガイドローラ8CBaと下部ガイドローラ8CBbとを配置することが望ましい。
従来、例えば、上部ガイドローラおよび下部ガイドローラの下位置にシール機構を配置すると、水平力を受けたときのピストン8の形状安定のための水平力の分担は、主に上部ガイドローラと下部ガイドローラとが担う。本実施形態の気体貯蔵装置によれば、上部ガイドローラ8CBaと下部ガイドローラ8CBbとの間にシール機構8Dが配置されることから、水平力を受けたときのピストン8の形状安定のための水平力の一部はシール機構8Dが担うことになり、下部ガイドローラ8CBbは、シール機構8Dと貯蔵部本体1の内面との間隔が過小または過大とならないようにするストッパー的な間隔維持機構の役目を果たす。しかも、従来の下部ガイドローラの役割の一部をシール機構8Dに持たせることにより、従来の下部ガイドローラの点ではなく、シール機構8Dの面で荷重を受持つため、水平力を分散させることができる。
1 貯蔵部本体
2 側板
3 天屋根
4 基礎
5 回廊
6 基柱
7 気体出入口管
8 ピストン
8A フートリング
8Aa 上面
8Ab 下面
8Ac 外周面
8Ad 内周面
8B ピストン部
8Ba 側壁
8Bb 屋根
8Bb1 屋根骨
8Bb2 屋根板
8C 移動機構
8CA 固定部
8CB 可動部
8CBa 上部ガイドローラ
8CBb 下部ガイドローラ
8CBc フレーム
8CBc1 外側支柱部
8CBc2 補強梁部
8CBc3 上ガイド部
8CBc4 内側支柱部
8CBd 下ガイド部
8D シール機構
8D1 押付機構
8D2 シール材
D 内径
G 気体
Q シール油

Claims (4)

  1. 上部および下部が塞がれた筒状の貯蔵部本体と、前記貯蔵部本体の内面に対して密着されつつ前記貯蔵部本体の内部を昇降可能に設けられたピストンと、を備える気体貯蔵装置において、
    前記ピストンは、
    前記貯蔵部本体の内部に配置された円環状のフートリングと、
    前記フートリングの上方位置で支持されて前記フートリングの円環状の内側を覆うピストン部と、
    を含み、
    前記ピストン部は、
    前記フートリングに固定されて前記フートリングから上方に延在された筒状の側壁と、
    前記側壁の上端部に固定されて前記側壁の筒状の上部を覆う屋根と、
    を有する、気体貯蔵装置。
  2. 前記フートリングおよび前記ピストン部を水平方向に支持しつつ前記貯蔵部本体内を昇降移動可能に設けられた移動機構をさらに含み、
    前記移動機構は、前記ピストンの周囲に複数設けられて前記貯蔵部本体の内面に対して上下の位置で当接可能に設けられた上部ガイドローラおよび下部ガイドローラを有し、
    前記上部ガイドローラは、前記側壁と前記屋根との接合部に支持されている、請求項に記載の気体貯蔵装置。
  3. 前記フートリングから上方に延在して設けられて前記上部ガイドローラを支持するフレームを有し、当該フレームと前記側壁とが一体に構成されている、請求項に記載の気体貯蔵装置。
  4. 前記フートリングの下方に前記下部ガイドローラを有し、
    前記上部ガイドローラと前記下部ガイドローラとの間に、前記フートリングの外周面と前記貯蔵部本体の内面との間に配置されたシール機構をさらに含む、請求項またはに記載の気体貯蔵装置。
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