JP7049701B2 - コンセントモジュール - Google Patents
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Description
このように、コンセントと分岐ブレーカの一対一の関係が非常にわかり易いので、分岐ブレーカの復帰作業が非常に容易である。
また、分岐ブレーカと同じ規格の外寸で、分岐ブレーカと同様の取付部を設けているので、分電盤用コンセント自体の分電盤内への取付けは容易である。
したがって、分電盤内に配置すべき部品の種類及び数を満たすように、分電盤用コンセントには省スペース化が求められる。
この分岐線とは、分電盤において電気モジュールが直接接続されてその電気モジュールが電源を取得可能な端子のことを意味する。つまり、電気モジュールが母線と直接接続される場合には、その母線もここでいう分岐線に含まれる。
これにより、従来のように分岐ブレーカからコンセントモジュールまで電線を敷設する必要がないので、限られた分電盤内のスペースにおいてその電線の敷設スペースの分だけ省スペース化となる。
また、このコンセントモジュールは分電盤に着脱自在であるので、電気モジュールを配置可能な既存の分電盤に対して、後付け可能である。
図1乃至図4を参照して、本発明の第一実施形態に係るコンセントモジュール20を説明する。
まず、本実施形態に係るコンセントモジュール20が取付けられる分電盤100について図1を参照して説明する。
この分電盤100は、本実施形態に係るコンセントモジュール20を配置するために特別に専用品として開発されたものではなく、既に一般住宅等に施工されている既存の分電盤100であり、本実施形態に係るコンセントモジュール20の方を既存の分電盤100に合わせて開発した。
そして、主として電力会社から供給される電気を、主ブレーカ1を介して各分岐回路に供給するとともに、過電流等の場合には主ブレーカ1又は分岐ブレーカ10が回路を遮断して配線を電気事故から保護する。
主ブレーカ1の二次側には銅バー等を介して母線が接続され、母線と分岐ブレーカ10の一次側は分岐線101を介して直接接続される。
図1においては、規格化された電気モジュール10,20として分岐ブレーカ10が二つ配置されており、残りの規格二単位分は電気モジュール10,20が配置されていない状態である。
なお、本実施形態で幅方向とは分電盤100内に電気モジュール10,20を並べる方向(図1における左右方向)をいう。
プラグイン端子11は、幅方向に延びる溝部14内に設けられ、分岐線101から電源を取得可能である。よって、分岐ブレーカ10(プラグイン端子11)は、工具を使用せずにワンタッチで分岐線101と接続可能となっている。
また、分岐ブレーカ10内部には主に遮断回路を備えており、過電流等の異常が発生すると回路を遮断して絶縁するとともに操作ハンドル13が倒れ回路を遮断していることを外部から視認し得る。
また、分岐ブレーカ10にはプラグイン端子11以外に取付部があり、少なくとも取付部とプラグイン端子11とで支持させることで、分岐ブレーカ10が分電盤100に安定して取付けられている。
そのコンセント部22はプラグイン端子21と電気的に接続されている。
コンセントモジュール20のプラグイン端子21も分岐ブレーカ10と同様に、幅方向に設けられた溝部24に配置され、プラグイン端子21は既存の分電盤100における分岐線101に直接接続されるものであり、分岐線101から電源を取得可能である。図2と図3を比較すると、それぞれのプラグイン端子11,21は同じ形状で、左側端面からの位置も同じであることがわかる。つまり、分岐ブレーカ10を取付け可能な箇所にこのコンセントモジュール20を取付け可能で、しかも分岐ブレーカ10と同様に電源も取得可能である。
ここで、プラグイン端子21が分岐線101と直接接続されるとは、このコンセントモジュール20が分電盤100に取付けられたとき、分岐線101とプラグイン端子21が電気的に接続されているというだけでなく、分岐線101に対してプラグイン端子21が嵌合して、電線を介することなく両者が物理的に直接接するということである。
ここで、分電盤100の幅方向に並んだ二組の分岐線101のうち左側の一組に接続可能なように、コンセントモジュール20の溝部24内にプラグイン端子21が配置されており、コンセントモジュール20のプラグイン端子21と接続しない右側の一組の分岐線101はコンセントモジュール20の他の部分と干渉しないように溝部24において逃がすようにしている。
そして、図4に示すように本実施形態に係るコンセントモジュール20は、分岐ブレーカ10に並設される。
すなわち、遮断回路が必要な場合には電気モジュールとして分岐ブレーカ10を、家電機器のプラグを差すコンセントが必要な場合には本実施形態に係るコンセントモジュール20を、分電盤100にワンタッチで取付けて使用することができる。
また、分岐ブレーカ10が不要となった場合、その隣り合う分岐ブレーカ10を取り除き、コンセントモジュール20に置換することもできる。
これにより、従来のように分岐ブレーカ10からコンセントモジュール20まで電線を敷設する必要がないので、限られた分電盤100内のスペースにおいてその電線の敷設スペースの分だけ省スペース化となる。
また、このコンセントモジュール20は分電盤100に着脱自在であるので、外寸が規格化された電気モジュールを配置可能な既存の分電盤100に対して、後付け可能である。
また、接続端子21は、工具を使用せずに分岐線101と接続可能なプラグイン端子21であるので、分電盤100にコンセントモジュール20をワンタッチで着脱可能である。
次に図5を参照して、本発明の第二実施形態に係るコンセントモジュール20を説明する。なお、第一実施形態と同一部分には同一符号を付した。
本実施形態の第一実施形態との違いは、ブレーカ23を備えることであり、その他の構成要素に関しては第一実施形態と同一である。
すなわち、第一実施形態においてはコンセントモジュール20が分岐ブレーカ10と隣り合っているがコンセントモジュール20と分岐ブレーカ10は別回路であるので異常時において対応できなかったが、本実施形態ではコンセントモジュール20に分岐ブレーカ10とは別のブレーカ23を設けた。
このコンセントモジュール20によれば、そのコンセントモジュール20に過電流が流れた場合等には回路が遮断され、安全である。
次に、図6を参照して、本発明の第三実施形態に係るコンセントモジュール20を説明する。第二実施形態と同一部分には同一符号を付した。
本実施形態と第二実施形態との違いは、コンセントモジュール20の幅とコンセント部22の向きである。
よって、例えば分岐ブレーカ10を配置可能なスペースが四単位分ある分電盤100において、既に三単位分に分岐ブレーカ10を配置している場合、第一実施形態又は第二実施形態に係る二単位分の幅のコンセントモジュール20を配置することは不可能であるが、本実施形態に係る一単位分の幅のコンセントモジュール20であれば配置可能である。
このように、本実施形態のコンセントモジュール20は外寸が規格の一単位分であるので、さらに省スペースである。
また、図5の操作ハンドル23の位置にコンセント部22をもう一つ設けてもよい。
10 分岐ブレーカ(電気モジュール)
11 プラグイン端子
13 操作ハンドル
14 溝部
20 コンセントモジュール(電気モジュール)
21 プラグイン端子
22 コンセント部
22a 差込穴
23 ブレーカ
23a 操作ハンドル
24 溝部
100 分電盤
101 分岐線
Claims (1)
- 既存の分電盤における分岐線に電線を介することなく直接接続して前記分岐線から電源を取得可能な第一接続端子を備える分岐ブレーカを取付け可能な箇所に着脱自在なように、外寸が前記分岐ブレーカの整数倍の幅であって、
プラグを挿抜可能なコンセント部を備え、
しかも前記コンセント部の差込穴を幅方向とは直角に天地方向に間隔を開けて配置することで、前記コンセント部の差込穴を前面に配置し、
前記差込穴の天側を電圧極、地側を中性極とするとともに、
前記コンセント部と電気的に接続された第二接続端子をさらに備え、
前記分岐ブレーカを取付け可能な箇所に取付けたときに、前記第二接続端子によって電源を取得可能なことを特徴とするコンセントモジュール。
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