JP2012139032A - 一次送り回路用端子台ユニット及び一次送り回路用端子台ユニットを備えた住宅用分電盤 - Google Patents

一次送り回路用端子台ユニット及び一次送り回路用端子台ユニットを備えた住宅用分電盤 Download PDF

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Abstract

【課題】工場組み立て時や分電盤の施工現場において一次送り回路を増設するにあたり、作業効率の向上並びに電気安全性の向上が期待でき、なおかつ本来の母線には特別な加工を施すことなく、しかも分岐開閉器の数を減らすことなく一次送り回路を増設することができる一次送り回路用端子台ユニットを提供する。
【課題を解決するための手段】住宅用分電盤における一次送り回路用端子台ユニットに、一次送り回路用分岐開閉器の載置部を有し、該載置部には前記主開閉器の二次側から電源を供給される分岐開閉器の取付け固定部と同様な取付け固定部が形成されるとともに、一次送り回路用分岐開閉器の電源側端子に接続される第一の接続端子部と、該第一の接続端子部と一体に形成されて、前記載置部に載置される一次送り回路用分岐開閉器と電源側端子を対向させて配置する一次送り回路用分岐開閉器の電源側端子に接続される第二の接続端子部とを備えて構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、キャビネットの内部に開閉器等の内部機器を組み込んだ分電盤に用いられる一次送り回路用端子ユニットの構造、ならびに該一次送り回路用端子台ユニットを備えた住宅用分電盤に関する。
住宅用分電盤は、キャビネットの内部に、主開閉器、該主開閉器の二次側に接続される母線、該母線と各々接続される分岐開閉器などの内部機器を組み込んだもので、住宅等における電路の引込口装置として用いられている。適用される電路は、通常、交流50Hz又は60Hzの単相2線式電路(100V)、もしくは単相3線式電路(100/200V)が印加される電路である。
前記キャビネットは、住宅用分電盤の外郭を構成するもので、一般的に、前記内部機器を取付ける中底を取付け固定し、住宅用分電盤の上下左右の側面及び背面を覆う壁を形成するケースと、内部機器の操作面側に臨む前面側を覆うよう前記ケース前面側に設けられるカバーとを備えて構成される。
前記主開閉器、分岐開閉器、漏電遮断器などの内部機器は、一般的に中底に取り付けたうえで一体のものとして、前記ケースに取付固定され、構成される。図18(特許文献1における図3)に示す如く、中底に相当する基板21に分岐開閉器が複数取り付けられ、一体のものとしてケース(図示しない)に取付固定されるようになっている。
また前記住宅用分電盤には、前記主開閉器の負荷側から電源を供給されて主開閉器が開路したときには電源供給が停止される通常の分岐開閉器と、前記主開閉器の電源側から直接電源を供給され、主開閉器が開路しても電源供給が継続される一次送り回路用の分岐開閉器との2種類が備えられる場合がある。
前記通常の分岐開閉器への電源供給は、主開閉器の二次側(負荷側端子)に接続される接続導体を介して、該接続導体に接続されて分岐開閉器の並設方向に延出されてそれぞれの分岐開閉器が接続される母線から行われる。このため、主開閉器の開閉状態に合わせて分岐開閉器への電源供給が停止/開始される。
一方、前記一次送り回路用の分岐開閉器への電源供給は、一般的に前記主開閉器の一次側(電源側端子)に接続される接続導体を介して行われる。このため、主開閉器の開閉状態に関わらず常に住宅等に引き込まれる電路の電源状態が一次送り回路に反映される。
昨今では、負荷機器としての火災報知器やカードロック式のドアなど安全監視機器を接続する場合などには、主開閉器の一次側から一次送り回路用としての分岐開閉器を介して電源を供給(1次送り)するように1次送り配線を行い,主開閉器が漏電や過電流などの異常電流により自動的に開路した場合や、操作ハンドルにより主導で回路した場合でも前記安全監視機器への電源が継続して供給されるようになっている。
さて、特許文献1には、前述したような一次送り回路を備える分電盤として、分電盤内に1次送り分岐ブレーカーを配設する場合に,1次送り専用分岐ブレーカーをその他の2次側の分岐ブレーカーと同一場所に配設でき,なおかつ分岐ブレーカーの回路数を最大限に設けることができる端子台が開示されている。この端子台は、基板への固定手段とプラグイン端子を有し,該プラグイン端子に導体を接続するための開口を具備し該開口は短側面から長側面に連続して開口しているブレーカのプラグイン端子に電源導体を接続する端子台であって,該端子台は,電源導体を接続する端子部と前記プラグイン端子に接続するバー状端部を備える導電体,該導電体を保持するとともに前記基板への固定手段を備える絶縁枠体から成り,該端子台は前記ブレーカの長側面に接して位置するとともに,前記導電体のバー状端部はプラグイン端子に挿入接続されて前記ブレーカの長側面の開口から導出されることを特徴としているものである。
特開2003−289604号公報
しかしながら、
特許文献1における端子台を分電盤に適用するにあたり、前記1次送り分岐ブレーカを、前記他の2次側の分岐ブレーカと同一場所に配設するため、該他の2次側の分岐ブレーカを取り外す必要が生し、分岐ブレーカの回路数が一回路分減少することになる。また、本来他の2次側の分岐ブレーカに電源を供給するための導電バー4のブレーカに接続するための接続部を予め切断しておく必要があり、作業に係る手間が発生するという課題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、工場組み立て時や分電盤の施工現場において一次送り回路を増設するにあたり、作業効率の向上並びに電気安全性の向上が期待でき、なおかつ本来の母線には特別な加工を施すことなく、しかも分岐開閉器の数を減らすことなく一次送り回路を増設することができる一次送り回路用端子台ユニットを提供することを目的とする。
本発明に係る分電盤は、上述の課題を解決すべく構成されたもので、
主開閉器の二次側から電源を供給される分岐開閉器と、前記主開閉器の一次側から電源を供給される分岐開閉器を備える住宅用分電盤における一次送り回路用端子台ユニットの構造であって、該一次送り回路用端子台ユニットは、一次送り回路用分岐開閉器の載置部を有し、該載置部には、前記主開閉器の二次側から電源を供給される分岐開閉器が取り付けられる取付け固定部と同様な取付け固定部が形成されるとともに、前記載置部に載置される一次送り回路用分岐開閉器の電源側端子に接続されて電源を供給する第一の接続端子部と、該第一の接続端子部と一体に形成されて、前記載置部に載置される一次送り回路用分岐開閉器と電源側端子を対向させて配置する一次送り回路用分岐開閉器の電源側端子に接続される第二の接続端子部とを備えて構成するとよい。
かかる構成によれば、一次送り回路用端子台ユニットを分電盤における所定の位置に配設することにより、特別に一次送り回路用の分岐開閉器の取付台を設けなくとも、2回路の一次送り回路用の分岐開閉器を母線には特別な加工を施すことなく、なおかつ分岐開閉器の数を減らすことなく増設することができる。
また、前記住宅用分電盤において、主開閉器の二次側から分岐開閉器に電源を供給する母線の延出方向に該母線を挟んで2列に並設される分岐開閉器群のうち、一方の列の端部には、前記主開閉器の二次側から電源を供給される分岐開閉器の取付け固定部と同様な一次送り回路用分岐開閉器の取付け固定部が列設され、他方の列の端部には、前記一次送り回路用分岐開閉器の取付け固定部に対向して前記主開閉器の一次側から電源を供給される分岐開閉器を載置する一次送り回路用端子台ユニットを配設する取付スペースが予め設けられるとともに、前記一次送り回路用端子台ユニットに設けられた第一の接続端子部及び第二の接続端子部の一次送り回路用分岐開閉器の電源側端子に対する配置を、前記主開閉器の二次側から電源を供給される分岐開閉器に接続される母線と該分岐開閉器との接続部と同様な位置関係で形成し、前記一次送り回路用端子台ユニットを、前記2列に並設される分岐開閉器群の一方の列の端部に隣接させて配設することにより、一次送り回路用分岐開閉器を前記一方の列の端部と、他方の列の端部とに隣接させて2回路配設させることを特徴として前記一次送り回路用端子台ユニットを備えた住宅用分電盤を構成してもよい。かかる構成によれば、一次送り回路用端子台ユニットを分電盤における所定の位置に配設することにより、主開閉器の二次側から電源を供給される分岐開閉器群を構成する分岐開閉器の端部に隣接させて、分岐開閉器の並びに沿って同間隔で列設させて、見栄えよく一次送り回路用の分岐開閉器を配設することができる。
以上の如く、本発明によれば、工場組み立て時や分電盤の施工現場において一次送り回路を増設するにあたり、作業効率の向上並びに電気安全性の向上が期待でき、なおかつ本来の母線には特別な加工を施すことなく、しかも分岐開閉器の数を減らすことなく見栄えよく一次送り回路を増設することができる一次送り回路用端子台ユニットを提供することができる。
本発明の第一の実施形態を示す分電盤の中底の外観構成図を示す。 第一の実施形態における分電盤の斜視図を示す。 中底の分解図を示す。 中底の分解図を示す。 母線の分解図を示す。 中底の組立図を示す。 一次送り回路用端子台ユニットの外観構成図を示す。 一次送り回路用端子台ユニットの外観斜視図を示す。 一次送り回路用端子台ユニットを分電盤に取り付けた図を示す。 一次送り回路用端子台ユニットを分電盤に取り付けた図を示す。 一次送り回路用端子台ユニットに分岐開閉器を取り付けた図を示す。 分岐開閉器の外観図を示す。 分岐開閉器の底面側から見た図を示す。 分岐開閉器の外観図を示す。 中底に分岐開閉器を取り付ける図を示す。 中底に分岐開閉器を取り付けた図を示す。 中底の分解図を示す。 従来例における一次送り回路用分岐開閉器を取り付けた図を示す。
次に本発明の実施形態を図面を用いて詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1には、本実施形態に係る住宅用分電盤の中底11の外観構成図を示している。住宅用分電盤は、分電用の内部機器を収容すべく、前面側が開放されたケースと、該開放部を開閉自在且つ着脱自在に覆う前面カバーとを備え、ケース内に、主開閉器4あるいは該主開閉器4と接続導体9及び母線10を介して接続される複数の分岐開閉器7、などが配置される(図1においては、該ケースと前面カバーが外されていて図示されていない)。ケースの背面側には適宜箇所に形成された開口部が設けられており、該開口部を通って壁面内からケース内に引き込まれる負荷側電線が夫々の分岐開閉器7に接続される。
前記分岐開閉器7などの内部機器は、中底11に取り付けられた状態で前記ケース2に取付固定される。本実施形態では、前記中底11の、内部機器を取り付ける側を前面側とし、ケースに取り付ける側(ケースに対向する側)を背面側としている。
図1中に示している分岐開閉器7は、前記主開閉器の負荷側から電源を供給されて主開閉器4が開路したときには電源供給が停止される通常の分岐開閉器である。該分岐開閉器7への電源供給は、主開閉器4の二次側(負荷側端子)に接続される接続導体9を介して、該接続導体に接続されて分岐開閉器7の並設方向に延出されてそれぞれの分岐開閉器7が接続される母線10から行われる。このため、主開閉器4の開閉状態に合わせて分岐開閉器7への電源供給が停止/開始される。
前記分岐開閉器7は、前記母線10の延出方向において、該母線10を挟んで2列に並設されて分岐開閉器群を形成している。図1中、2列に並設された分岐開閉器のうち、上側に列設されて配設された分岐開閉器群を第一の分岐開閉器群7aとし、下側に列設されて配設された分岐開閉器群を第二の分岐開閉器群7bとする。
前記中底11には、前記主開閉器4の電源側から直接電源を供給され、主開閉器4が開路しても電源供給が継続される一次送り回路用の分岐開閉器を配置するスペースを予め備えている。該一次送り回路用の分岐開閉器を配置するスペースは、前記母線10を挟んで上側の列及び下側の列共に、第一の分岐開閉器群7a、第二の分岐開閉器群7bにおける列の主開閉器4側の端部に分岐開閉器7に隣接させて設けている(11223A、11223B)。
前記下側の列における一次送り回路用の分岐開閉器を配置するスペース11223Bは、前記主開閉器4の二次側から電源を供給される分岐開閉器7の取付部と同様な形状に形成された一次送り回路用分岐開閉器の取付部を列設することにより構成している。
また、前記上側の列における一次送り回路用の分岐開閉器を配置するスペース11223Aは、前記スペース11223Bと対向する位置に前記一次送り回路用の分岐開閉器を載置する一次送り回路用端子台ユニットを配設する取付スペース(11223A)として構成している。
図2に示すように、一次送り回路用の分岐開閉器を配置するスペース11223Bと一次送り回路用端子台ユニットを配設するスペース10223Aとの間には、前記母線10を潜るように、一次送り回路用端子台ユニットの貫通部1120が設けられている。後述する一次送り回路用端子台ユニットは、前記スペース11223Aに取り付けられるときに、前記一次送り回路用端子台ユニットの貫通部1120から前記スペース11223Bに接続端子部が露出することにより、下側の列における一次送り回路用の分岐開閉器に電源を供給することが可能に構成している。
ここで、中底11の構成について、図2乃至図6を参酌しつつ説明する。該中底11は、前記ケース2に取り付けられる下板部111と、該下板部111に載置され内部機器を取り付ける上板部112とを備えて構成される。前記下板部111は金属板により構成され、前記上板部112は樹脂成型により構成されている。下板部111と上板部112との取り付けは、下板部111に設けた取付孔部1111に、上板部に該孔部と対応した位置に設けられた取付爪片1123が嵌合することにより行われる構造となっている。
下板部111に上板部112を取り付けることにより、内部機器を取り付けるベースとなる中底11が形成される。また、中底11を階層構造として構成することができる。前記下板部111は金属板を折り曲げて形成されており、所定の強度は保たれているが、前記下板部111と上板部112とで二重化構造とすることにより、中底の構造体としての強度を更に向上させることができ、中底に開閉器等を載置した場合に中底が撓むなどの変形を防止することができる。中底の撓みが防止できることにより、母線や開閉器など内部機器自体や、母線と開閉器等との電気的な接続部分に不用な応力が印加されることが低減し、機械的な変形や破損、また、電気的な接続の信頼性を向上させることができる。
図中には、上板部112の例として、前記母線10から電力を供給される分岐開閉器を該母線10を挟んで片側に8回路、2列全体で16回路の分岐開閉器を載置可能な上板部を示している。前述したように、下側の列については、一次送り回路用の分岐開閉器を取付けるための取付部(11223B)が、前記母線10から電力を供給される分岐開閉器7の取付部と列設されて設けられている。前記上板部112には、略中央部を横断するように各極の母線10を取り付ける母線取付部1121が設けられ、前記横断の方向と直交する方向に分岐開閉器を取り付ける分岐開閉器取付部1122が夫々設けられている。
分岐開閉器7は、前記母線の幹となる部分を挟んで両側に設けられ、片側毎に前記母線10の延出する方向に複数の分岐開閉器が並設配置される構成となっている。図2において,前記幹となる部分が延出する方向に対して手前側がL1の電圧極であり,奥側がL2の電圧極である。各々の母線には分岐開閉器7に電力を供給するための分岐線が分岐回路毎に一体に設けられている。
前記母線101、102、103は互いに電位が異なるものであり、便宜的に、第一の電圧極となる母線103をL1、第二の電圧極となる母線102をL2、中性極となる母線101をNで表す。これら母線は、略柱状に形成されて幹となる部分を有した銅バーからなり、該母線が略平行に並べられて、母線を互いに絶縁する絶縁部材からなる上板部112の母線取付部1121に配設される。
本住宅用分電盤に設けられる分岐開閉器7には電圧切替構造が備えられており、母線101、102、103の内、所定の2つの母線とプラグイン端子により電気的に接続されることにより、負荷回路に電源が供給される(詳しくは後述する)。単相3線式の電路においては、負荷回路に供給され得る電源電圧の大きさは、100V又は200Vである。
前記第一の分岐開閉器群7aにおいては、前記分岐開閉器2の一方のプラグイン端子(図15における722B)を前記母線101(N)と接続し、他方のプラグイン端子(図15における722C)を前記母線103(L1)と接続した場合には100Vが供給される。また、前記分岐開閉器2の一方のプラグイン端子(図15における722B)を図中手前側の側面側に移動させて前記母線102(L2)と接続し、他方のプラグイン端子(図15における722C)を前記母線103(L1)と接続した場合には200Vが供給される。
また、前記第二の分岐開閉器群7bにおいては、前記分岐開閉器のプラグイン端子(722B)を前記母線101(N)に、プラグイン端子(722C)を前記母線102(L2)に接続した場合には100Vが供給されるが、電圧位相は、前記分岐開閉器群7aの場合とは逆の位相となる。
現在では、負荷回路に供給される電源電圧は、住宅内の照明用回路及びテレビやビデオなどの家電機器に用いる一般的なコンセント用回路としては100Vが多く、容量の大きなエアコンなどに用いる回路には200Vを用いる。このように、負荷回路に接続される電気機器に応じて、分岐開閉器2のプラグイン端子と母線との接続状態を変更することにより、分岐開閉器並びに負荷回路に供給する電源の電圧を適切なものに設定する。
母線の両端部には、該母線と他の導体とを接続するためのねじが貫通される孔が設けられている。そして前記母線の両端間には、母線の長手方向(図2中の左右方向)に沿って、分岐開閉器が並設配置され、また、前記母線101を境に分岐開閉器の母線との接続部が互いに向き合うように、上下2列に分岐開閉器が配置される。上側の列の分岐開閉器は、母線103(L1)と、母線101(N)又は母線102(L2)と接続され、母線103(L1)と母線101(N)とに接続されるときは100Vが供給され、母線103(L1)と母線102(L2)とに接続されるときは200Vが供給される。下側の列の分岐開閉器は、母線102(L2)と、母線101(N)又は母線103(L1)と接続され、母線102(L2)と母線101(N)とに接続されるときは100Vが供給され、母線102(L2)と母線103(L1)とに接続されるときは200Vが供給される。
(母線の構造)
次に、母線の構造について説明を行う。図16は、中底11から一部の分岐開閉器を取り外し、母線を露出させた状態を示している。
母線101、102、103には、母線と分岐開閉器のプラグイン端子との電気的接続部となる分岐線10101b、10201b、10301bが、各々の分岐開閉器の並設位置に対応して、前記長手方向に対して垂直な方向に突出して設けられている。分岐線10301bは母線103(L1)に対応し、10201bは母線102(L2)に対応し、10101bは母線101(N)に対応し、これら10101b、10201b、10301bが一つの組となって分岐開閉器の回路数だけ設けられている。
前記下側の列の分岐開閉器においては、分岐開閉器を母線に接続するときには、分岐開閉器のプラグイン端子を、分岐線10201a(L2)を共通として、10301a(L1)又は10101a(N)に選択的に接続することで、200V又は100Vの電源が供給される。
前記上側の列の分岐開閉器においても同様であり、分岐開閉器のプラグイン端子を、分岐線10103b(L1)を共通として、10201b(L2)又は10101b(N)に選択的に接続することで、200V又は100Vの電源が供給される。
前記各極の母線のうち,103(L1),102(L2)の電圧極の母線は幹となる部分が夫々同一形状に形成され、端部が対称に形成されている。
L2の電圧極の母線102を例として説明すると,L2の電圧極の母線102は,該母線の幹となる部分1020が,前記分岐開閉器7を並設する方向に延出され,両端部には母線と他の電気導体を接続するためのねじ端子を貫通させるための孔が形成されている。
前記幹となる部分1020には,前記分岐開閉器の分電盤への取付面となる背面から前記操作ハンドルが設けられた前面への方向を高さ方向とした場合に,前記高さ方向に前記幹となる部分と略直角に折曲形成された立上がり部1021が形成され,該立上がり部1021から,前記分岐線が,前記幹となる部分1020と略平行に,互いに反対の方向(接続される分岐開閉器の電源−負荷側方向)に一体に延出されている。
前記分岐線のうち,立上がり部から幹となる部分1020の方向に延出している分岐線10201aは,図1における下側の列の分岐開閉器群7aに共通して接続される分岐線であり,分岐線10201bは,上側の列の分岐開閉器群7bにより他極の分岐線と選択的に接続される分岐線である。
また,L1の電圧極の母線103について説明すると,その分岐線の部分の形状はL2の電圧極の母線102と同一であり,母線の幹となる部分の端部の形状が対象に形成されている。前記2つの分岐線のうち,立上がり部から幹となる部分103の方向に延出している分岐線10101bは,上側の列の分岐開閉器7に共通して接続される分岐線であり,分岐線11001aは,下側の列の分岐開閉器7により他極の分岐線と選択的に接続される分岐線である。
前記各極の母線のうち,中性極の母線101について説明すると,該中性極の母線101の幹となる部分1010が,前記電圧極の母線と同様に分岐開閉器7を並設する方向に延出され,両端部には母線と他の電気導体を接続するためのねじ孔が形成されている。
また,中性極の母線101の両端部は段差を形成するよう折曲げ形成されて,前記絶縁壁113に各極の母線を取付けた場合に,該幹となる部分1010が前記電圧極の母線103,101よりも前記高さ方向において高くなるよう配設される。
また,中性極の母線101の幹となる部分1010から,複数の分岐線10101a,10101bが,前記幹となる部分1010と略平行に,互いに反対の方向(接続される分岐開閉器の電源−負荷側方向)に一体に延出されている。これら分岐線10101a,10101bは,何れも分岐開閉器7に選択的に接続される分岐線である。
また,後述するが,各極の3つの母線を組み合わせた場合における分岐線の位置関係を補足すると、次のように構成されている。
上側の列の分岐開閉器を例とすると、L1の電圧極の母線103における分岐線と,L2の電圧極の母線102における分岐線と、N極の母線101における分岐線との内,分岐開閉器2と選択的に接続される分岐線10201bと10101bとの位置関係は,分岐開閉器の並設方向において,各々の分岐線10201bと10101bとが交互に,夫々の分岐線の中間に位置するように配設される。そして,各々の分岐線10201bと10101bは,前記前面視において、他方の電圧極の母線の幹となる部分まで突出し,前記前面側からの平面視において,分岐開閉器に共通に接続される分岐線10301a,10201bと略同じ長さに形成されている。
次に,中性極の母線101における分岐線10101aと10101bとは,分岐開閉器の並設方向において,前記分岐線10201b,10101aと同じ位置に配設され,前記前面側からの平面視において,分岐線10101a,10201bと略同じ長さに形成されている。なお,中性極の母線101の幹となる部分1010は,電圧極の母線103,102よりも前記高さ方向において高くなるように配設されているため互いに干渉しない。
即ち,図1における上側の列並びに下側の列の何れの側においても,分岐線のうち分岐開閉器7に選択的に接続される分岐線10101aと10201a,並びに10101bと10201bは前記前面側からの平面視において,互いに重ならないように配設されている。
また,前記分岐線10101aと10201a,並びに10101bと10201bは夫々の高さを同一に設けて配設されている。また、前記一つの組となる分岐線を、分岐開閉器を差し込む方向から見た場合、上側の列においても、下側の列においても、常に右側に位置する分岐線がN極の分岐線となっており、視覚的に統一性がとれる構造となっている。
(母線の組立構造)
次に,母線の組立構造について,図3乃至図6を用いて説明する。
まず,図3において、下板部111に上板部112を載置取付する。そして図4において,前記上板部112にL1の電圧極の母線103,L2の電圧極の母線102を取付ける。上板部112は,夫々母線を絶縁できるよう樹脂材料にて形成され,分岐回路数に応じて,母線の幹となる部分の長さに合わせて種々の大きさのものが用意される。
上板部112には,母線の配置が一義的に行われるよう,予め母線の両端部に設けられるねじ端子に対応するナットを嵌め込む凹み部11203、11202,11201が上板部112の本体の両端部に設けられ,また,夫々の電圧極における前記立上がり部1031,1021に対応する凸部1124,前記分岐線10301,10201を互いに絶縁する絶縁壁A1125,後述する絶縁壁113並びに中性極の母線101をねじ止め固定するためのねじ止め穴1126が設けられている。また、後述する分岐開閉器7の電源端子側に設けられている凹み部731と係合して分岐開閉器7の正規な取付位置決めを行う内部機器支持片B1123が、前記上板部112の凹み部1121bから前面方向に立設されている。
次に,絶縁壁113に中性極の母線101を取付ける。絶縁壁113には,中性極の母線101の取付けが一義的に行われるよう,中性極の母線101における分岐線10101a,10101bを避けて,中性極の母線本体を嵌めこむ嵌め込み部1131が形成されている。また,絶縁壁113には,中性極の母線101の分岐線10101a,10101bの一部を覆う壁部1132と,電圧極の母線における分岐線10301a,10201aを避けた窪み部1133とが設けられており,中性極の母線と,電圧極の母線との絶縁が保たれるよう構成されている。また、前記分岐線1101bの延出方向と同方向に絶縁壁113と一体に突設されて、分岐開閉器7の器体の間に差し込まれる内部機器支持片A1134が形成されている。該内部機器支持片A1134は後述する分岐開閉器7の凹み部A732に差し込まれ内部機器支持片A1134の両側の分岐開閉器7の並設方向の揺動を抑制する役割を果たす。
次に,中性極の母線101を取付けた絶縁壁113を,前記電圧極の母線を取付けた上板部112に取付ける。このとき,中性極の母線101を取付けた絶縁壁113を,前記電圧極の母線を取付けた上板部112に前記高さ方向における上部から,前記窪み部1133が概ね夫々の電圧極の母線の分岐線と重なるように落とし込むことで位置決めができる。そして,前記中性極の母線に設けられたねじ止め固定するための穴1013にねじを差込み,絶縁部材113に設けられたねじ止め穴1134を介して、ねじ穴1126にねじを締め込むことで取付が完了する。
L1,L2の2つの電圧極の母線と,中性極の母線は、夫々絶縁壁113並びに絶縁壁A1125により互いに絶縁され,電気安全が保たれる。このように上板部において母線が組み付けられる。
このように構成された上板部において、分岐開閉器7は、前記母線の幹となる部分を境として両側に設けられ、片側毎に前記母線10の延出する方向に複数の分岐開閉器が並設配置される構成となっている。図2において,前記幹となる部分が延出する方向に対して手前側がL1の電圧極であり,奥側がL2の電圧極である。各々の母線には分岐開閉器7に電力を供給するための分岐線が分岐回路毎に一体に設けられている。
前記母線取付部1121は、前記前面側−背面側の方向において分岐開閉器取付部1122の高さを基準とし、中性極の母線101が最も前面側に位置するように突出部1121aが設けられる一方、2つの電圧極の母線(L1,L2の母線)103,102が分岐開閉器取付部1121の高さよりも背面側に位置するように凹み部1121bが設けられている。
中性極の母線101の幹部が最も前面側に位置することにより、分電盤の点検時などに不用意に母線に接触することによる感電事故を極力防止することができる。
また、前記凹み部1121bの凹み量は、該凹み部に前記母線102、103が取り付けられた場合に、該母線102、103の前面側の高さが前記分岐開閉器取付部1121の高さよりも数mm背面側となる程度に設けられている。これにより、分岐開閉器7を分岐開閉器取付部1122に取り付けた場合に、該分岐開閉器7の電源側部分の背面側が前記母線102、103の前面側に位置するが、該分岐開閉器と母線との絶縁距離を確保した状態で上板部112に取り付け固定することができる。
さて、前記分岐開閉器取付部1122においては、各回路毎に仕切り部1122aが設けられている。該仕切り部1122aの内寸は、分岐開閉器7の並設方向の幅寸法と同等程度に設けられており、該仕切り部同士の内側に分岐開閉器を収めることができる。また、該仕切り部1122aは、分岐開閉器7を母線10の分岐線に接続する場合に、該分岐線の方向にスライドさせるガイドとして利用されるとともに、取付後の分岐開閉器の並設方向へのガタ防止部としても利用される。
(分岐開閉器7の構造)
前記内部機器としての分岐開閉器7を図12乃至図14を用いて説明する。分岐開閉器7は、電源側端子と負荷側端子間が主回路導電部により接続される。該主回路導電部には操作ハンドル703と連動する開閉機構部が介在して入切操作される。該分岐開閉器7は、器体が長手方向に分割構成される筐体701、702により形成される。該器体の長手方向のそれぞれの端部には、電源と接続される電源側端子並びに負荷側回路に電源を供給する負荷側端子が設けられる。
前記分岐開閉器7の器体の内部には、電源側端子並びに負荷側端子と接続される主回路導電部、該主回路導電部に介在し主回路導電部に設けられた接点を接触/離反させる接点開閉機構、主回路導電部に異常電流が流れたときには前記接点開閉機構に作用して回路を切動作させる自動遮断機構等が設けられる。前記接点開閉機構を筐体の外部から入切操作する操作ハンドル703が筐体の前面側に設けられている。また、電源側端子の前面側には凹み部B731が形成されており前述した内部機器支持片B1123と係合して正規な取付位置決めを行う。また、分岐7の側面の前面側には電源側から負荷側にかけて凹み部A732が形成されており前述した内部機器支持片A1134と係合して並設方向の揺動を抑制する。
705、706は前記負荷側端子に負荷側回路に至る負荷側電線を挿入接続するための電線挿入孔である。電源側端子はプラグインタイプの端子を用い、負荷側端子は鎖錠接続端子を用いて構成している。
なお、前記分岐開閉器の器体を並設する方向を側面側とし、前記分岐開閉器の器体のうち、分岐開閉器を操作する操作ハンドル703が設けられた側を前面側、分岐開閉器を取付け固定する取付け板に取り付けられる側を背面側とする。該前面側/背面側の方向は、前記中底の前面側/背面側方向と一致する。
また、前記分岐開閉器取付部1122における母線側と反対側の端部には、各回路毎に分岐開閉器7を取り付け固定するための分岐開閉器引掛部1122bが設けられている。該分岐開閉器引掛部1122bは、分岐開閉器7の背面側に設けられた凹部707に設けられた被引掛部708に引掛けられ、取付後に、前記前面方向に分岐開閉器が外れる方向の動きを規制する。
具体的には、分岐開閉器引掛部1122bには、母線から遠ざかる方向に伸びた引掛片が形成されており、分岐開閉器7の背面側の凹部707には、分岐開閉器の負荷側から電源側に延出し、前記引掛片と引掛かるように前面側−背面側の高さをあわせて形成された被引掛部708が形成されている。
下板部111における、前記母線10の幹が延出される方向と平行な辺の端部は、略L字状に折り曲げ加工して形成されている。これは、下板部111の強度を保つとともに、前記分岐開閉器7を母線の分岐線と接続した場合に、分岐開閉器における電源側から負荷側方向への動きを規制するためのものである。即ち、分岐開閉器7の負荷側端子部には、該分岐開閉器7の背面側から突出する、しないを外部つまみにより択一的に選択するロックレバー7041が設けられており、分岐開閉器の背面側から突出したロック片7042が前記折曲部の母線側に対向する面と係合することにより、分岐開閉器における電源側から負荷側方向への動きを規制する。このため、振動などにより、分岐開閉器7が分岐線から外れてしまうことを防止でき、分岐開閉器の上板部112への取付固定を確実なものとできる。
分岐開閉器7の取付時には、該分岐開閉器7を分岐開閉器取付部1122に載置し、該分岐開閉器7を分岐線の方向にスライドさせていくと、分岐開閉器の背面に形成された凹部707に分岐開閉器引掛部1122bが嵌り込み、さらにスライドさせることにより、分岐開閉器側の被引掛部708と分岐開閉器引掛部1122bが嵌合し、前面側−背面側の動きが規制される。このとき、前記母線10における分岐線と分岐開閉器7における電源側の電源端子とが接続されて、電気的な接続も行われる。
そして、前記ロックレバー7041の外部つまみを下板部111の方向に押下げることにより、分岐開閉器7の背面からロック片7042が突出して下板部111の折曲部1112と嵌合し、取り付けが完了する。
また、上板部112から分岐開閉器7を取り外すときには、前記ロックレバー7041の外部つまみを下板部111と反対の方向(前記分岐開閉器の前面側)に引き上げて、ロック片7042を背面から突出しない状態にし、分岐開閉器7を母線から遠ざかる方向に引き抜くように移動させることにより、前記分岐開閉器引掛部1122bと前記被引掛部708との係合が外れると同時に母線10と分岐開閉器7の電源側端子との接続が解かれ、取り外しが完了する。
次に、図7乃至図11を用いて一次送り回路用端子台ユニット300について説明を行う。一次送り回路用端子台ユニット300は、上列における一次送り回路用としての分岐開閉器71を載置するための載置部301と、該分岐開閉器71を取付固定するための分岐開閉器引掛部302bと、一端側に、分岐開閉器71に電源を供給するための接続端子304a、305a及び下列における一次送り回路用としての分岐開閉器72に電源を供給するための接続端子304b、305bを備え、他端側に、主開閉器4の電源側端子からの電源を供給する導体を接続する端子台304c、305cを備えた接続導体304、305と、これら接続導体を絶縁支持する器体とを備えて構成されている。
前記接続端子304a、305a並びに304b、305bの配置関係は、前述した母線における分岐線の配置関係と同様な位置関係で形成されて、図9に示したように、分岐開閉器7と接続される一定間隔で列設される分岐線10101b、10301bの位置関係と、一次送り回路用端子台ユニット300における接続端子305a、304aの分岐開閉器71に対する位置関係とを同じに構成している。なお、接続端子304b、305bの位置関係も同様である。
このように構成された一次送り回路用端子台ユニット300は、図2におけるスペース11223Aに、母線101の背面側に設けられた一次送り回路用端子台ユニットの貫通部1120を潜らせるように配置することにより所定位置に配置される。そして、一次送り回路用端子台ユニット300は、上板部112挟む格好でねじ貫通孔303に通されるねじにより下板部111に螺着することにより取付が完了する。この状態を図10に示している。
そして、上列側において一次送り回路用分岐開閉器71を取付けるときは前記一次送り回路用分岐開閉器載置部301に、分岐開閉器7を取付けるときと同様に取り付けることにより一次送り回路用分岐開閉器71の取り付けが完了する。そして、下列側において一次送り回路用分岐開閉器72を取付けるときは、前記スペース11223Bに、分岐開閉器7を取付けるときと同様に取り付けることにより一次送り回路用分岐開閉器72の取り付けが完了する。この状態を図11に示している。
このように、一次送り回路用分岐開閉器を、図11に示すように、分岐開閉器群7a、7bと列設させて、上列の端部と下列の端部とに隣接させて2回路配設させることができ、一次送り回路用端子台ユニットを分電盤における所定の位置に配設することにより、特別に一次送り回路用の分岐開閉器の取付台を設けなくとも、2回路の一次送り回路用の分岐開閉器を母線には特別な加工を施すことなく、なおかつ分岐開閉器の数を減らすことなく増設することができ、しかも主開閉器の二次側から電源を供給される分岐開閉器群を構成する分岐開閉器と同間隔で列設させて、見栄えよく一次送り回路用の分岐開閉器を配設することができる。
また、中底11は、分岐回路数の変化に対し、下板部111、上板部112及び母線10の長さを変えて対応できるよう構成されている。図12に示したように、前記上板部112は、端部の部品112a、112d、該端部の間に挟まれる分岐開閉器を載置する部品112b、112c、L1、L2、中性極の母線同士を絶縁するための絶縁壁としての部品112e、112fに分割され、母線の幹が延出する方向に4回路ずつ、合計8回路毎の分岐開閉器を載置する部品を連結して増やしたり、又は減らしたりして分岐回路数の変化に対応する。
また、下板部111は分割を行わず、上板部の増減単位と同様に、母線の幹が延出する方向に4回路ずつ、合計8回路毎に、下板部111の長さを変えて形成する構成となっている。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、なお、下板部の部品配置スペース5に相当する部分を金属加工により凹ませて形成し、該部品配置スペース5の大きさを拡大して構成してもよい。この場合には、下板部111の背面側に施工する電線の配線の邪魔になりにくいように、凹み部の端部の形状を、段差状ではなく傾斜面(C面)形状とし、凹み部につっかえるなどの干渉が起こりにくいように形成するとよい。
また、上板部の分割単位を、母線の幹が延出する方向に4回路ずつ分割する他、2回路毎や8回路、あるいは、1回路ずつに設けて、分電盤の設計上要求される分岐回路数の追加に細かに追随できるよう構成してもよい。
また、下板部111について、上板部112と同様に分割する構成とし、両端部の部品と、該両端部の部品の間に挟まれるように母線の幹が延出する方向に4回路ずつ、又は他の回路数ずつの長さに分割してそれぞれを螺子で締結してつなぎ合わせたり、互いに嵌合する嵌合部を形成して接続することにより形成してもよい。これにより、下板部111の共用化を図ることができる。
また、前記開閉手段における嵌合部1125に代えて、母線取付部と分岐開閉器取付部とに軸受部を形成し、該軸受部に軸を通すことにより、分岐開閉器取付部を回動自在に形成してもよい。
また、前記開閉手段における回動方向について、前記嵌合部1127における軸部を、分岐開閉器取付部における分岐開閉器を並設する方向の端部並びに下板部111に軸受部を設けることにより、分岐開閉器の電源側−負荷側の方向に回動軸が形成されるように構成し、回動方向を違えて構成してもよい。
1 分電盤
2 ケース
3 電流制限器
4 主開閉器
5 部品配置スペース
7 分岐開閉器
8 開口部
9 接続導体
10 母線
101 中性極の母線
102 L2の母線
103 L1の母線
11 中底
111 下板部
1111 取付孔部
1112 折曲部
112 上板部
112a 端部の部品
112b 分岐開閉器を載置する部品
112c 分岐開閉器を載置する部品
112d 端部の部品
112e 絶縁壁
112f 絶縁壁
1121 母線取付部
1122 分岐開閉器取付部
1122a 仕切り部
1122b 分岐開閉器引掛部
1123 取付爪部
1124 仕切り壁
1124a 切欠き部
1125 嵌合部
1126 配線溝部
1127 嵌合部
1128 開口部
11223A 一次送り回路用の分岐開閉器を配置するスペース
11223B 一次送り回路用の分岐開閉器を配置するスペース
1120 一次送り回路用端子台ユニットの貫通部
300 一次送り回路用端子台ユニット
302b 取付け固定部
301 載置部
303 ねじ貫通孔
304 接続導体
305 接続導体

Claims (2)

  1. 主開閉器の二次側から電源を供給される分岐開閉器と、
    前記主開閉器の一次側から電源を供給される分岐開閉器を備える住宅用分電盤における一次送り回路用端子台ユニットの構造であって、
    該一次送り回路用端子台ユニットは、一次送り回路用分岐開閉器の載置部を有し、
    該載置部には、前記主開閉器の二次側から電源を供給される分岐開閉器が取り付けられる取付け固定部と同様な取付け固定部が形成されるとともに、
    前記載置部に載置される一次送り回路用分岐開閉器の電源側端子に接続されて電源を供給する第一の接続端子部と、
    該第一の接続端子部と一体に形成されて、前記載置部に載置される一次送り回路用分岐開閉器と電源側端子を対向させて配置する一次送り回路用分岐開閉器の電源側端子に接続される第二の接続端子部とを備えて構成したことを特徴とする一次送り回路用端子台ユニットの構造。
  2. 前記住宅用分電盤において、
    主開閉器の二次側から分岐開閉器に電源を供給する母線の延出方向に該母線を挟んで2列に並設される分岐開閉器群のうち、
    一方の列の端部には、前記主開閉器の二次側から電源を供給される分岐開閉器の取付け固定部と同様な一次送り回路用分岐開閉器の取付け固定部が列設され、
    他方の列の端部には、前記一次送り回路用分岐開閉器の取付け固定部に対向して前記主開閉器の一次側から電源を供給される分岐開閉器を載置する一次送り回路用端子台ユニットを配設する取付スペースが予め設けられるとともに、
    前記一次送り回路用端子台ユニットに設けられた第一の接続端子部及び第二の接続端子部の一次送り回路用分岐開閉器の電源側端子に対する配置を、
    前記主開閉器の二次側から電源を供給される分岐開閉器に接続される母線と該分岐開閉器との接続部と同様な位置関係で形成し、
    前記一次送り回路用端子台ユニットを、前記2列に並設される分岐開閉器群の一方の列の端部に隣接させて配設することにより、
    一次送り回路用分岐開閉器を前記一方の列の端部と、他方の列の端部とに隣接させて2回路配設させることができる前記一次送り回路用端子台ユニットを備えた住宅用分電盤。
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