JP5652836B2 - 単相3線式分電盤の母線構造 - Google Patents

単相3線式分電盤の母線構造 Download PDF

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Description

本発明は,単相3線式分電盤の母線構造に関し,詳しくは,各極の母線のうち2つの極の母線を分岐開閉器と選択的に接続することにより,母線から分岐開閉器に供給する電圧を種々変更可能とした分電盤の母線構造に係る。
母線から分岐開閉器に供給する電圧を種々変更可能とした分電盤としては,例えば特許文献1及び特許文献2のように,母線側に,分岐開閉器の端子と接続する母線を選択的に切替える切替装置を設けて構成したものがある。
まず,特許文献1においては,図13に示したように,主電路を形成するブスバー(特許文献1の符号1,2,3)と,分岐開閉器の端子に接続されるブスバーの足部(特許文献1の符号101,301,601等)の間に,切替装置を設けて構成している。この切替装置は,該切替装置を構成する接続バー(特許文献1の符号6)に設けられた長穴(特許文献1の符号602)と切替片(特許文献1の符号8)の穴部に共に貫通させた切替ネジ(特許文献1の符号7)の位置を前記長穴の一端もしくは他端に移動させて導通させる導体を選択し,分岐開閉器の端子に接続される導体を切替えて,母線から分岐開閉器に供給する電圧を変更するものである。
また,特許文献2においては,図14に示したように,特許文献1と同じく,主電路を形成するブスバー(特許文献2の符号11,12,13)と,分岐開閉器の端子に接続されるブスバーの接続部(特許文献2の符号1301,2001等)の間に,切替装置を設けて構成している。そして切替装置を構成する送り板(特許文献2の符号20)に設けられた長穴部と筒状導体子(特許文献2の符号18)に共に貫通させたねじ(特許文献2の符号17)の位置を前記長穴の一端もしくは他端に移動させて導通させる導体を選択し,分岐開閉器の端子に接続されるブスバーを切替えて,母線から分岐開閉器に供給する電圧を変更するものである。
特開平9−271108 特開2002−135912
上述した,母線側に,分岐開閉器の端子と接続する母線を選択的に切替える切替装置を設けたものにあっては,次に示したような課題があった。
まず,切替装置を母線側に設けるための独特の構造として,前述の接続バーと送り板,また,これら接続バーと送り板に付随する切替ネジと切替片や筒状導体子などの多くの部材が必要になることが挙げられる。前記切替装置は,分電盤に配設する全ての分岐回路毎に設ける構造であるから,母線全体に関わる部品点数が非常に多くなり,これに応じて部品コスト並びに組み立てコストが増加し,コストダウンしにくいという課題があった。また,分岐回路の中には,分電盤の施工時以降,前記切替装置を一度も操作しないまま長年が経過するものもあり,必ずしも前記切替装置が有効に活用されないということも挙げられる。
次に,前記切替装置は,その構造上,該切替装置を操作するためには,母線の一次側に設けている主開閉器をオフにした状態で切替ネジを操作する必要があり,負荷回路の電源供給を一旦止める必要があり,継続的に電源供給が必要な場合には不便を生じてしまうという課題があった。また,切替ネジを操作する際には,一旦ネジを緩め,該切替ネジの場所を移動させ,再度ネジを締める必要があり,仮に,切替ネジの規定締付トルクに達しない状態で切替操作を完了した場合には,電気安全が充分に保たれなくなるおそれがあることが想定される。
次に,分岐開閉器に供給する電圧がいくらであるのかが直接的には把握しにくくなる恐れがあるという課題があった。切替装置における切替部を模式的に示した図15を参照して説明するが,切替の状態を表す長穴の部分に位置するねじ頭に着目すると,(a)については,それぞれのネジ頭の並びが規則的であり,分岐開閉器にどの母線が接続されているのか,即ち母線から供給される電圧がいくらであるのかはネジ頭の位置により一見して把握できる。ここで,一部分の切替装置を操作して接続を切替えた場合を示した(b)については,図中右側に位置するねじ頭の並び方が左側や中央部分の他のネジ頭の並び方とは変わっており,並び具合を見ることで,選択されている母線が変わっていることが把握できる。ところが,多くの切替装置について接続を切替えた場合を示した(c)については,ネジ頭の並び方がまちまちで全体的に不規則となり,分岐開閉器にどの母線が接続されているのかが非常に把握しづらいものとなる。
このため,切替装置のうち,一部分の装置のみを変更した場合には,分岐開閉器にいくらの電圧を供給しているのかは容易に把握できるが,接続を変更した切替装置の数が増えてくると,一転して把握が難しくなり,作業をする者にとっては,接続を行うときや接続後に確認を行う場合において誤解が生じやすくなるおそれがあった。分岐開閉器に誤った母線を選択して接続した場合には負荷側の電路に不用な電圧が供給されることになり,その場合には負荷側の配線や電気機器に損傷が生じてしまうおそれがある。また,多数のネジの切替作業(緩め,移動,締付)を要することから作業性の改善が望まれている。
そこで,本発明は,上記問題に鑑みてなされたもので,
分岐開閉器と各極の母線のうち2つの極の母線を選択的に接続する母線の構造を,
部品コスト並びに組み立て工数を削減しつつ,
前記分岐開閉器と母線を接続するときに複数の分岐開閉器に対しても,どの分岐開閉器がどの母線を選択して接続しているのかを直接的に把握しやすく,
また,分岐開閉器への電圧を切替させるときにおいても,切替対象とならない分岐回路においては継続的に電源供給を行えるとともに,切替に伴う電気安全が保たれ,
作業効率を向上させることができる分電盤の母線構造を提供することを目的とする。
本発明に係る分岐開閉器は,上述の課題を解決すべく構成されたもので,単相3線式分電盤におけるL1,L2の2つの電圧極と1つの中性極とからなる少なくとも3つの母線夫々から,該母線に対して分岐開閉器を配設する方向に複数の分岐開閉器接続部を延出させるとともに,該複数の分岐開閉器接続部のうち,夫々の分岐開閉器毎に選択的に接続される2つの分岐開閉器接続部を,分岐開閉器の操作部が設けられた前面側からの平面視で,前記母線を形成する導体の板方向が分岐開閉器を併設する方向に並ぶように折曲するとともに,互いに重ならないように配設したことを特徴として単相3線式分電盤の母線構造を提供した。
かかる構成によれば,分岐開閉器を母線に接続する際に,作業者が分電盤に臨む方向,即ち分岐開閉器の操作部が設けられた前面側からの平面視において,分岐開閉器と接続する側の分岐開閉器接続部を明確に把握することが可能となり,どの分岐開閉器がどの母線を選択して接続しているのかを直接的に把握しやすくなる。
また,前記分岐開閉器の分電盤への取付面となる背面から前記操作部が設けられた前面への方向を高さ方向とした場合に,
前記分岐開閉器に選択的に接続される前記2つの分岐開閉器接続部の高さを同一に設けたことを特徴として単相3線式分電盤の母線構造を提供してもよい。
かかる構成によれば,前記分岐開閉器の操作部が設けられた前面側からの平面視において,夫々の母線における分岐開閉器接続部に対する視認性が合わせられ,さらに視認性がよくなる。
前記分岐開閉器接続部が,前記母線の延出方向とは直交する方向に延出していることを特徴として単相3線式分電盤の母線構造を提供してもよい。
かかる構成によれば,分岐開閉器を並設配置する際に,並設方向の長さを最小にでき,部品コストを低減できるとともに,夫々の母線における分岐開閉器接続部に対する視認性が合わせられ,視認性を向上することができる。
また,前記3つの母線のうち,L1,L2の電圧極の母線を同一形状に形成し,中性極の母線を前記高さ方向において最上段に配設するとともに,L1,L2の電圧極の母線を前記中性極よりも低い位置で同一高さに配設し,なおかつ,夫々の母線の延出方向において中性極の両側に前記電圧極の母線を点対称に配設したことを特徴として単相3線式分電盤の母線構造を提供してもよい。
かかる構成によれば,電圧極の母線を共通化することにより母線の種類を低減できるから,分電盤に用いる部品点数を削減できるとともに,中性極の母線を最上段に配設したから,作業者が作業時において,母線に不用意に触れることがあっても感電する恐れを最小限に抑えることができる。
以上の如く,本発明によれば,分岐開閉器と各極の母線のうち2つの極の母線を選択的に接続する母線の構造を,
部品コスト並びに組み立て工数を削減しつつ,
前記分岐開閉器と母線を接続するときに複数の分岐開閉器に対しても,どの分岐開閉器がどの母線を選択して接続しているのかを直接的に把握しやすく,
また,分岐開閉器への電圧を切替させるときにおいても,切替対象とならない分岐回路においては継続的に電源供給を行えるとともに,切替に伴う電気安全が保たれ,
作業効率を向上させることができる分電盤の母線構造を提供することができる。
第1の実施形態を示す内器ユニットの外観斜視図を示す。 同実施形態に係る分岐開閉器を取り外した場合の手前側から見た外観斜視図を示す。 同実施形態に係る分岐開閉器を取り外した場合の奥側から見た外観斜視図を示す。 同実施形態に係る各極の母線の分解斜視図を示す。 母線固定台に電圧極の母線を取付ける説明図を示す。 絶縁壁に中性極の母線を取付ける説明図を示す。 母線固定台と絶縁壁を組付ける説明図を示す。 分岐開閉器取付板に,絶縁壁を組付けた母線固定台を取付ける説明図を示す。 分岐開閉器を取付ける説明図を示す。 分岐開閉器を取付ける説明図を示す。 全回路に分岐開閉器を配置した図を示す。 一部の分岐開閉器の電圧を切替えて配置した時の図を示す。 一部の分岐開閉器の電圧を切替えて配置した時の図を示す。 従来の接続状態を表わした図を示す。 従来の接続状態を表わした図を示す。 従来の接続状態における複数個所で切替を行った図を示す。
次に本発明の実施形態を図面にて詳細に説明する。
(第1の実施形態)
まず,第1の実施形態に係る母線構造の外観構成について,図1乃至図3を用いて説明する。
図1は,本実施形態に係る母線構造を用いて構成した内器ユニット10の斜視図を示したものである。該内器ユニット10は,各極の3つの母線1並びに該各極の3つの母線1を絶縁するための絶縁壁4を取付けた母線固定台3と,該母線固定台3を載置する分岐開閉器取付板2と,母線固定台3に取付けられた母線のうち2つの母線に選択的に接続されるとともに,分岐開閉器取付板2に取付けられる分岐開閉器5を備えている。本内器ユニット10は,分岐開閉器5を最大8個まで取付可能な8回路用を例示している。
前記内器ユニット10は,住宅用分電盤を構成するキャビネットの内部に配設される中底を構成するもので,主開閉器の取付板と共に前記キャビネット内部に固定して用いる。
各極の3つの母線1は,その幹となる部分が分岐開閉器5を並設する方向に延出され,中性極の母線11の両側にL1,L2の2つの電圧極の母線12,13が配置される。本実施形態の場合,前記幹となる部分を境として両側に分岐開閉器が設けられており,図1において,前記幹となる部分が延出する方向に対して手前側がL2の電圧極であり,奥側がL1の電圧極である。また,前記内器ユニット10は,分岐回路数に応じて,回路数が増加する場合は母線1の延出する長さを増加させ,回路数が減少する場合は母線1の延出する長さを減少させて種々態様にて構成する。
前記各極の3つの母線1の幹となる部分が延出する方向の両側に前記内器ユニット10に取付けられて設けられた分岐開閉器5は,前記各極の3つの母線1が延出する方向とは直交する方向に,母線1並びに分岐開閉器取付板2と取付け若しくは取外しされ,前記各極の3つの母線1夫々からは,前記分岐開閉器を取付け若しくは取外しする方向に複数の分岐開閉器接続部が延出されて形成されている。
図1において,前記手前側には,中性極の母線11における分岐開閉器接続部1101aと,L1の電圧極の母線12における分岐開閉器接続部1201aと,L2の電圧極の母線13における分岐開閉器接続部1301aとが,夫々ひとまとまりとなり,手前側の一つの分岐開閉器5に適用される。また,奥側には,中性極の母線11における分岐開閉器接続部1101bと,L1の電圧極の母線12における分岐開閉器接続部1201bと,L2の電圧極の母線13における分岐開閉器接続部1301bとが,夫々ひとまとまりとなり,奥側の一つの分岐開閉器5に適用される。図2は,図1の内器ユニットにおける分岐開閉器5並びに分岐開閉器取付板2を省いて,母線構造を示した図である。図3は,前記奥側から母線構造を臨んだ図である。
さて,単相3線式分電盤において,母線から分岐開閉器5に供給される電圧は,通常実効値で100V若しくは200Vである。図1における,前記手前側の分岐開閉器には,L2極の100Vの電圧若しくは200Vの電圧が供給される。また,前記奥側の分岐開閉器には,L1極の100Vの電圧若しくは200Vの電圧が供給される。
前記手前側に配置される分岐開閉器においては,
該分岐開閉器に選択的に接続される2つの極の母線のうち,
一方のL2の電圧極の母線13における分岐開閉器接続部1301aは手前側の分岐開閉器全てに共通して接続される分岐開閉器接続部であり,
他方の母線としてL1の電圧極の母線12における分岐開閉器接続部1201aを接続する場合には200Vが印加される。
また,他方の母線として中性極の母線11における分岐開閉器接続部1101aを接続する場合には100Vが印加される。
即ち,前記手前側の分岐開閉器5においては,L1の電圧極の母線12における分岐開閉器接続部1201aと中性極の母線11における分岐開閉器接続部1101aとを選択的に接続することで,該分岐開閉器に供給する電圧を切替できる。
また,前記奥側に配置される分岐開閉器においては,
該分岐開閉器に選択的に接続される2つの極の母線のうち,
一方のL1の電圧極の母線12における分岐開閉器接続部1201bは奥側の分岐開閉器全てに共通して接続される分岐開閉器接続部であり,
他方の母線としてL2の電圧極の母線13における分岐開閉器接続部1301bを接続する場合には200Vが印加される。
また,他方の母線として中性極の母線11における分岐開閉器接続部1101bを接続する場合には100Vが印加される。
即ち,前記手前側の分岐開閉器5においては,L2の電圧極の母線13における分岐開閉器接続部1301bと中性極の母線11における分岐開閉器接続部1101bとを選択的に接続することで,該分岐開閉器に供給する電圧を切替できる。
次に,第1の実施形態に係る母線構造の部品構成について,図4を用いて説明する。
図4は,各極の3つの母線夫々の外形斜視図を示した図である。
前記各極の3つの母線のうち,L1,L2の電圧極の母線は同一形状に形成されている。L2の電圧極の母線13について説明すると,L2の電圧極の母線13は,該母線の幹となる部分130が,前記分岐開閉器5を並設する方向に延出され,両端部には母線と他の電機導体を接続するためのネジ端子を配設するための孔が形成されている。
前記幹となる部分130には,前記分岐開閉器の分電盤への取付面となる背面から前記操作部が設けられた前面への方向を高さ方向とした場合に,前記高さ方向に略直角に折曲形成された立上がり部131が形成され,該立上がり部131から,一対の分岐開閉器接続部が,前記幹となる部分130と略平行に,互いに反対の方向に一体に延出されている。
前記一対の分岐開閉器接続部のうち,幹となる部分130の方向に延出している分岐開閉器接続部1301aは,図1における手前側の分岐開閉器5に共通して接続される分岐開閉器接続部であり,分岐開閉器接続部1301bは,奥側の分岐開閉器5により選択に接続される分岐開閉器接続部である。
また,L1の電圧極の母線12について説明すると,その外形はL1の電圧極の母線13と同一であり,前記2つの分岐開閉器接続部のうち,幹となる部分120の方向に延出している分岐開閉器接続部1201bは,図1における手前側の分岐開閉器5に共通して接続される分岐開閉器接続部であり,分岐開閉器接続部1201aは,手前側の分岐開閉器5により選択に接続される分岐開閉器接続部である。
前記各極の3つの母線のうち,中性極の母線11について説明すると,該中性極の母線11の幹となる部分110が,前記電圧極の母線と同様に分岐開閉器5を並設する方向に延出され,両端部には母線を前記母線固定台にネジ止め固定するための穴110が形成されている。また,中性極の母線の両端部は段差を形成するよう折曲げ形成されて,前記母線固定台3に各極の母線を取付けた場合に,該幹となる部分110が前記電圧極の母線12,13よりも前記高さ方向において高くなるよう配設される。
また,中性極の母線11の幹となる部分110から,複数の分岐開閉器接続部1101a,1101bが,前記幹となる部分110と略平行に,互いに反対の方向に一体に延出されている。これら分岐開閉器接続部1101a,1101bは,何れも分岐開閉器5に選択的に接続される分岐開閉器接続部である。
また,後述するが,各極の3つの母線を組み合わせた場合における分岐開閉器接続部の位置関係は次のように構成されている。
まず,L1の電圧極の母線13における分岐開閉器接続部と,L2の電圧極の母線12における分岐開閉器接続部のうち,分岐開閉器5と選択的に接続される分岐開閉器接続部1301bと1201aとの位置関係は,分岐開閉器の並設方向において,各々の分岐開閉器接続部1301bと1201aとが交互に,夫々の分岐開閉器接続部の中間に位置するように配設される。そして,各々の分岐開閉器接続部1301bと1201aは,他方の電圧極の母線の幹となる部分まで突出し,前記前面側からの平面視において,分岐開閉器に共通に接続される分岐開閉器接続部1031a,1201bと略同じ長さに形成されている。
次に,中性極の母線11における分岐開閉器接続部1101aと1101bとは,分岐開閉器の並設方向において,前記分岐開閉器接続部1301b,1201aと同じ位置に配設され,前記前面側からの平面視において,分岐開閉器接続部1101a,1101bと略同じ長さに形成されている。なお,中性極の母線11の幹となる部分110は,電圧極の母線12,13よりも前記高さ方向において高くなるように配設されているため互いに干渉しない。
即ち,図1における前面側並びに奥側の何れの側においても,分岐開閉器接続部のうち分岐開閉器5に選択的に接続される分岐開閉器接続部1201aと1101a,並びに1301bと1101bは前記前面側からの平面視において,互いに重ならないように配設されている。
また,前記分岐開閉器接続部1201aと1101a,並びに1301bと1101bは夫々の高さを同一に設けて配設されている。
次に,内器ユニットの組み立てについて図5乃至図7を用いて説明を行う。
まず,図5において,前記母線固定台3にL1の電圧極の母線12,L2の電圧極の母線13を取付ける。母線固定台3は,夫々母線を絶縁できるよう樹脂材料にて形成され,分岐回路数に応じて,母線の幹となる部分の長さに合わせて種々の大きさのものが用意される。
母線固定台3には,母線の配置が一義的に行われるよう,予め母線の両端部に設けられるネジ端子に対応するナットを嵌め込む凹み部311,312,313が母線取付台3の本体の両端部に設けられ,また,夫々の電圧極における前記立上がり部131,121に対応する凸部314,前記分岐開閉器接続部1301b,1201aを互いに絶縁する絶縁壁A315,後述する絶縁壁4並びに中性極の母線11をネジ止め固定するためのネジ止め穴316が設けられている。
次に,絶縁壁4に中性極の母線11を取付ける。絶縁壁4には,中性極の母線11の取付けが一義的に行われるよう,中性極の母線11における分岐開閉器接続部1101a,1101bを避けて,中性極の母線本体を嵌めこむ嵌め込み部411が形成されている。また,絶縁壁4には,中性極の母線11の分岐開閉器接続部1101a,1101bの一部を覆う壁部412と,電圧極の母線における分岐開閉器接続部1201a,1301bを避けた窪み部413とが設けられており,中性極の母線と,電圧極の母線との絶縁が保たれるよう構成されている。また,絶縁壁の両端部には,前記母線固定台3のネジ止め穴316を形成するボス317に嵌まり合う凹み部410が設けられている。
次に,中性極の母線11を取付けた絶縁壁4を,前記電圧極の母線を取付けた母線固定台3に取付ける。このとき,中性極の母線11を取付けた絶縁壁4を,前記電圧極の母線を取付けた母線固定台3に前記高さ方向における上部から,前記窪み部413が概ね夫々の電圧極の母線の分岐開閉器接続部と重なるように落とし込むことで位置決めができる。そして,前記中性極の母線に設けられたネジ止め固定するための穴110にネジを差込み,母線固定台3に設けられたネジ止め穴316にネジを締め込むことで取付が完了する。
L1,L2の2つの電圧極の母線と,中性極の母線は夫々絶縁壁4並びに絶縁壁A315により互いに絶縁され,電気安全が保たれる。
次に,各極の母線並びに絶縁壁4を取付けた母線固定台3を,分岐開閉器取付板2にネジ止め固定することにより取付ける。取付けは,該母線固定台3の背面側に設けられたネジ止め用穴と分岐開閉器取付板2に設けられたネジ止め用穴の位置を合わせて背面側からネジ締めすることにより取付けられる。
次に,分岐開閉器5を,前記各極の3つの母線1の幹となる部分が延出する方向とは直交する方向から前記分岐開閉器取付板2及び分岐開閉器接続部に取付けていく。図8及び図9において,分岐開閉器5の取付けの際は,分岐開閉器の電源側端子51と,前記分岐開閉器接続部とが対向するように,前記分岐開閉器取付板2に載置し,分岐開閉器接続部の方向に押圧してスライドさせるように取付ける。
分岐開閉器5の電源側端子51は,一つの共通端子512と,一つの選択端子511を備えている。これら端子は,何れもネジ締めの必要なく接続が行えるプラグイン端子で構成しており,該プラグイン端子が分岐開閉器接続部の方向に押圧されることにより,プラグイン端子が分岐開閉器接続部をくわえ込み,接続を完了する。
前記選択端子511は,分岐開閉器5の並設方向を分岐開閉器5の幅方向とした場合に,該幅方向において往復移動可能に構成されており,分岐開閉器5に供給する電圧に応じて,その位置を分岐開閉器接続部の位置に合うように適宜変更した上で母線に接続する。
例えば,図1における手前側の分岐開閉器を例とした場合,前記選択端子511を,分岐開閉器5を母線の方向に向けて取付ける方向に対して右側に移動させた状態で取付ける場合には,該分岐開閉器5に接続される分岐開閉器接続部は,分岐開閉器に共通して接続されるL2の電圧極の母線13の分岐開閉器接続部1301aと,中性極の母線の分岐開閉器接続部1101aであり,分岐開閉器には100Vが印加される。
また,分岐開閉器5を母線の方向に向けて取付ける方向に対して左側に移動させた状態で取付ける場合には,該分岐開閉器5に接続される分岐開閉器接続部は,分岐開閉器に共通して接続されるL2の電圧極の母線13の分岐開閉器接続部1301aと,L1の電圧極の母線12の分岐開閉器接続部1201aであり,分岐開閉器には200Vが印加される。
また,図1における奥側の分岐開閉器を例とした場合,前記選択端子511を,分岐開閉器5を母線の方向に向けて取付ける方向に対して右側に移動させた状態で取付ける場合には,該分岐開閉器5に接続される分岐開閉器接続部は,分岐開閉器に共通して接続されるL1の電圧極の母線12の分岐開閉器接続部1201bと,中性極の母線の分岐開閉器接続部1101bであり,分岐開閉器には100Vが印加される。
また,分岐開閉器5を母線の方向に向けて取付ける方向に対して左側に移動させた状態で取付ける場合には,該分岐開閉器5に接続される分岐開閉器接続部は,分岐開閉器に共通して接続されるL1の電圧極の母線12の分岐開閉器接続部1201bと,L2の電圧極の母線13の分岐開閉器接続部1301bであり,分岐開閉器には200Vが印加される。
このように,L1,L2の電圧極の母線を同一形状に形成し,なおかつ夫々の母線の幹となる部分の延出方向において中性極の両側に点対称に配設しているから,図1における手前側並びに奥側何れにおいても,即ち分電盤におけるどの分岐開閉器においても,分岐開閉器から母線を臨む場合に,選択的に接続する分岐開閉器接続部の中性極と電圧極の位置関係が同一の関係となり,本実施形態の場合には,一つの分岐開閉器への接続対象となるひとまとまりの分岐開閉器接続部のうち,向かって右側が中性極,向かって左側が電圧極となる。
これにより,分岐開閉器における選択端子511を同一場所に移動させた状態で母線に接続する場合には,L1,L2の違いはあるけれども,何れの分岐開閉器においても同一の電圧の大きさが供給されることとなり,分岐開閉器を図1における手前側並びに奥側のどちらに配置するのか区別することなく,100Vの電圧を分岐開閉器に供給するときには分岐開閉器における電源側端子51の選択端子511の位置を右側にし,200Vの電圧を分岐開閉器に供給するときには分岐開閉器における電源側端子51の選択端子511の位置を左側にすればよく,前記選択端子の位置と供給される電圧の規則性が得られ,電圧の切替に伴う混乱を招くことがなく作業性がよい。
さて,図9に示したように,内器ユニットに分岐開閉器5を取付ける作業を行う際に分電盤を臨む方向,即ち,前記前面側から臨んだ図を用いて説明すると,本実施形態における母線構造では,前記分岐開閉器接続部のうち,選択的に接続される分岐開閉器接続部1201aと1101a並びに1301bと1101bが互いに重ならないように配設されているため,作業者は,分岐開閉器を接続する際に,該分岐開閉器の選択端子511に,どちらの分岐開閉器接続部を接続するのかが至って明確に視認できる。
また,図10に示したように,複数の分岐開閉器が存在する場合においても,母線における選択的に接続される分岐開閉器接続部が明確に視認でき,分岐開閉器の選択端子511の位置と相まって,分岐開閉器にどの母線が接続されているのか,即ち母線から供給される電圧がいくらであるのか明確に把握できる。
一部の分岐開閉器において電圧を切替える場合においては,図11に示したように,一旦,母線から分岐開閉器を取り外し,該分岐開閉器の選択端子511の位置を他方に移動させた上で,再度母線の方向に押圧して取付け作業を行う。このときには,視覚的に,分岐開閉器における選択端子511の位置が変わり,また,該選択端子511と接続される前記分岐開閉器接続部の位置関係が変わるが,その変化を容易に把握できるから,作業者は分岐開閉器に供給する電圧の大きさを明確に把握でき,接続が正しいか否かを視覚的に容易に判断でき,作業効率が上がるとともに,誤接続等を極力防止する効果が期待できる。
尚,本発明は,上記実施形態に限定されるものではなく,本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば,各極の母線における分岐開閉器接続部の折曲方向について,上記実施形態においては,前記分岐開閉器接続部を前記前面側から見たときに,母線を形成する導体の板厚方向が,分岐開閉器を併設する方向に並ぶように折曲されている。これは,所定の母線容量を確保しつつ,前記分岐開閉器を併設する方向の大きさが小型化できるメリットがあるからであるが,分岐開閉器接続部の折曲加工を,前記図4における分岐開閉器接続部1301aと同様に,母線の幹となる部分130から電圧極の立上り部131の方向に沿って延出折曲し,前記板厚が前記前面側から臨まないように形成してもよい。中性極の母線11の分岐開閉器接続部についても同様に折曲加工する。これにより,分電盤を前面側から臨んだ場合に,分岐開閉器接続部の視認可能な面積が増加し,作業者はどちらの分岐開閉器接続部に分岐開閉器を接続するのかを視認性よく,より明確に把握することができることとなる。また,このように形成した分岐開閉器接続部に,中性極,若しくはL1,L2の電圧極を示す文字(中性極,電圧極)や記号(N,L1,L2),図形(○,□)を記したり,凹凸加工(凹み部,凸部)等を設けて,補完的に分岐開閉器接続部の種類を明示するように構成してもよい。
本発明は,分電盤に設けられる母線構造に適用可能であり,住宅用分電盤のほか,標準盤などにも適用が可能である。
1 母線
2 分岐開閉器取付板
3 母線固定台
311 中性線の母線
312 L1の電圧極の母線の取付け部
313 L2の電圧極の母線の取付け部
314 凸部
315 絶縁壁A
316 ネジ止め穴
317 ボス
4 絶縁壁
410 凹み部
411 嵌め込み部
412 中性極の母線における分岐開閉器接続部を覆う壁部
413 電圧極の母線の分岐開閉器接続部を避けた凹み部
5 分岐開閉器
51 電源側端子
511 選択端子
512 共通端子
11 中性極の母線
110 幹となる部分
1101a 分岐開閉器接続部
1101b 分岐開閉器接続部
12 L1の電圧極の母線
120 幹となる部分
1201a 分岐開閉器接続部
1201b 分岐開閉器接続部
13 L2の電圧極の母線
130 幹となる部分
1301a 分岐開閉器接続部
1301b 分岐開閉器接続部

Claims (4)

  1. 単相3線式分電盤におけるL1,L2の2つの電圧極と1つの中性極とからなる少なくとも3つの母線夫々から,該母線に対して分岐開閉器を配設する方向に複数の分岐開閉器接続部を延出させるとともに,
    該複数の分岐開閉器接続部のうち,夫々の分岐開閉器毎に選択的に接続される2つの分岐開閉器接続部を,
    分岐開閉器の操作部が設けられた前面側からの平面視で,前記母線を形成する導体の板方向が分岐開閉器を併設する方向に並ぶように折曲するとともに,互いに重ならないように配設したことを特徴とする単相3線式分電盤の母線構造。
  2. 前記分岐開閉器の分電盤への取付面となる背面から前記操作部が設けられた前面への方向を高さ方向とした場合に,
    前記分岐開閉器に選択的に接続される前記2つの分岐開閉器接続部の高さを同一に設けたことを特徴とする請求項1記載の単相3線式分電盤の母線構造
  3. 前記分岐開閉器接続部が,前記母線の延出方向とは直交する方向に延出していることを特徴とする請求項1若しくは請求項2記載の単相3線式分電盤の母線構造。
  4. 前記3つの母線のうち,
    L1,L2の電圧極の母線を同一形状に形成し,
    中性極の母線を前記高さ方向において最上段に配設するとともに,
    L1,L2の電圧極の母線を前記中性極よりも低い位置で同一高さに配設し,
    なおかつ,夫々の母線の延出方向において中性極の両側に前記電圧極の母線を点対称に配設したことを特徴とする請求項1乃至請求項3記載のうち何れか1項に記載の単相3線式分電盤の母線構造。
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