JP7048578B2 - 車両のシャーシに横水平力を加えることに基づいた、前及び/又は後ステアリング機構を備える車両 - Google Patents

車両のシャーシに横水平力を加えることに基づいた、前及び/又は後ステアリング機構を備える車両 Download PDF

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Description

本発明は、一般的に、車両のステアリング機構に関し、特には、車両のシャーシに横水平力を加えることによる、組み合わされた前後輪ステアリングに関する。
全地形車(ATV)の利用は、近年では広範囲に分布し、新しい型やデザインの車両が市場に出現している。ATVは、離れて孤立した場所への緊急部隊の迅速なアクセスの提供とともに、レクリエーションの目的としても使用される。
最近のATVは、一般的に、過激なスポーツタイプの乗車に関連しており、より自制的なタイプの乗車を示す控えめな大衆の要求を排除している。それゆえ、両方の乗車体験を容易にする車両の構成可能な設計が要求されている。
本発明に開示されている車両は、
それぞれ2個の車輪及び前記車輪に取り付けられた軸を含む、前輪セット及び後輪セットと、
ベース組立又はシャーシと、
前記前輪セットを前記シャーシに接続する前弾性ピボット構造であって、少なくとも一つの弾性ジョイントの前セットを含み、前記シャーシを、前記前輪セットに対して前回転軸に沿って傾斜可能とする弾性ピボット構造と、
前記前輪セットと関係する前ショックアブソーバーと、
前記後輪セットと関係する後弾性ピボット構造であって、少なくとも一つの弾性ジョイントの後セットを含み、前記後輪セットに対して前記シャーシを後回転軸に沿って傾斜可能とする後弾性ピボット構造と、
前記後輪セットと関係する後ショックアブソーバーと、を備えている。
本発明のいくつかの実施形態によれば、
前記後ピボット構造は、上サスペンションプレート及び中央サスペンションプレートを含み、
前記後弾性ピボット構造の前記上サスペンションプレートは、前記シャーシに取り付けられ、
前記後弾性ピボット構造の前記中央サスペンションプレートは、前記後輪セット及び前記後ショックアブソーバーに取り付けられ、
前記プレートは、一つ以上の弾性ジョイントを介して取り付けられ、前記プレートを回転軸に沿って互いに対して傾斜可能とし、前記シャーシの、前記後輪セットに対する後回転軸に沿った傾斜を容易にする。
本発明のいくつかの実施形態によれば、
前記前弾性ピボット構造は、上サスペンションプレート及び中央サスペンションプレートを含み、
前記前弾性ピボット構造の前記上サスペンションプレートは、前記シャーシに取り付けられ、
前記前弾性ピボット構造の前記中央サスペンションプレートは、前記前輪セット及び前記前ショックアブソーバーに取り付けられ、
前記プレートは、一つ以上の弾性ジョイントを介して取り付けられ、前記プレートを回転軸に沿って互いに対して傾斜可能とし、前記シャーシの、前記前輪セットに対する前回転軸に沿った傾斜を容易にする。
本発明のいくつかの実施形態によれば、
前記シャーシは、少なくとも一人のドライバーを運ぶことのできる、略水平の起立台を含み、
前記前弾性ピボット構造及び前記後弾性ピボット構造は、略垂直に並び、前記弾性ピボット構造を接続する仮想線は、略水平であり、
前記水平な起立台は、前記前弾性ピボット構造と前記後弾性ピボット構造を接続する前記水平ラインよりも下方である。
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記弾性ピボット構造は、前記中央サスペンションプレートと前記上サスペンションプレートの間に、一組のボルトで固定された、2個一組の弾性ラバージョイントを含む。
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記弾性ピボット構造は、さらに、前記上サスペンションプレートと一組の締結部材との間に、前記同じ組のボルトによって、前記上サスペンションプレートの上方に固定された、一組の弾性ラバージョイントを含む。
本発明のいくつかの実施形態によれば、
前記弾性ピボット構造の前記上サスペンションプレートは、さらに、前記ラバー弾性ジョイントを保持するハウジングを含み、
前記ハウジングは、溝を有し、前記ボルトを前記上サスペンションプレートに対して横方向へ移動させ、前記上サスペンションプレートを、前記中央サスペンションプレートに対して横方向に移動可能とし、前記シャーシを前記車輪セットに対して横方向に移動可能とする。
本発明のいくつかの実施形態によれば、
前記後弾性ピボット構造は、さらに、前記ハウジングの位置で、前記上サスペンションプレートに取り付けられた、少なくとも一つのボールジョイントを含み、
前記ボールジョイントは、前記ボルトを所定の位置に固定し、前記ボルトの前記溝に沿った横方向への移動を防止するように構成され、前記上サスペンションプレートが、前記中央サスペンションプレートに対して横方向へ移動することを防止し、
前記ボールジョイントは、前記ボルトを前記ボールジョイントの前記位置を中心として回転可能に構成され、前記上サスペンションプレートを前記中央サスペンションプレートに対して傾斜可能とし、前記シャーシを、前記後回転軸に沿って、前記後輪セットに対して傾斜可能とする。
本発明のいくつかの実施形態によれば、
前記前弾性ピボット構造は、さらに、前記ハウジングの位置で、前記上サスペンションプレートに取り付けられた、少なくとも一つのボールジョイントを含み、
前記ボールジョイントは、前記ボルトを所定の位置に固定し、前記ボルトの前記溝に沿った横方向への移動を防止するように構成され、前記上サスペンションプレートが、前記中央サスペンションプレートに対して横方向へ移動することを防止し、
前記ボールジョイントは、前記ボルトを前記ボールジョイントの前記位置を中心として回転可能に構成され、前記上サスペンションプレートを前記中央サスペンションプレートに対して傾斜可能とし、前記シャーシを、前記前回転軸に沿って、前記前輪セットに対して傾斜可能とする。
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記ボールジョイントは、前記前弾性ピボット構造及び前記後弾性ピボット構造に、完全に取り付けられ、又は、部分的に取り付けられ、又は、取り付けられておらず、前記シャーシに加えられる横水平力に応じて、異なるレベルの前及び後輪ステアリングを発生させる。
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記弾性ジョイントは、バネ、又は、ピストン、又は、それらの組合せとして実行される。
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記シャーシは、前記弾性ジョイントに直接取り付けられている。
本発明のいくつかの実施形態によれば、
前記シャーシの後部は、前記回転軸に沿って、前記車両の後方に向かって上方に傾斜し、
前記傾斜は、前記後輪の中心を、前記後弾性ジョイントセットの下方から、前記車両の後方へ向かって延長した位置へ変位させ、
前記シャーシの傾斜は、前記後回転軸に直交して前記後輪と前記地面との接触点と交差する距離ベクトルを長くし、
前記シャーシの傾斜は、前記車輪と前記地面との接触点と前記後弾性ジョイント間の前記中心との、前記水平位置間の水平距離ベクトルを長くする。
本発明のいくつかの実施形態によれば、
前記シャーシの前部は、前記回転軸に沿って、前記車両の前方に向かって上方に傾斜し、
前記傾斜は、前記後輪の前記中心を、前記後弾性ジョイントセットの下方から、前記車両の前方へ向かって延長した位置へ変位させ、
前記シャーシの傾斜は、前記車輪と前記地面との接触点と前記前ジョイント間の前記中心との、前記水平位置間の水平距離ベクトルを長くする。
本発明のいくつかの実施形態によれば、ドライバーに、前記後輪セットの前記車輪を共にロックすることを可能にし、前記後輪セットの両車輪に同期した電子制御信号を与えることによって、それらを同期モードで同じ速度で強制的に回転させる。
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記ロックは、ジョイント軸を介して前記後輪と物理的に協働することによって、機械的に得られる。
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記地面と前記後ショックアブソーバー間の負荷を受ける成分は、前記後輪セット及び前記後軸のみを含み、前記サスペンションプレート、弾性ジョイント及び前記弾性ジョイントボルトを含まず、後ピッチピボット軸のピッチ運動を通して前記地面に追従する全質量を最小とする。
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記地面と前記後輪セットの前記弾性ジョイント間の負荷を受ける成分は最小であり、前記後輪セット、前記後軸、前記後ショックアブソーバー及び前記中間サスペンションンプレートのみを含み、前記地面と前記弾性ジョイント間の耐負荷成分の質量を最小とし、回転運動における前記地面の追従を高める。
本発明のいくつかの実施形態に係る、組み合わされた、前後ステアリング機構付きの車両の、後方から見た斜視図を表す。
(A)及び(B)は、それぞれ、いくつかの実施形態に係る、車両のどの部分にも力が加えられていない場合の、ステアリングハンドルバーを除く、車両のシャーシ及び車輪セットの後面図及び上面図を示す
いくつかの実施形態に係る、不均一な垂直力がシャーシのある部分に加えられた(例えば、ドライバーの体重のほとんどが起立台の片側に加えられたことによる)状態での、車両の後面図を表す。
いくつかの実施形態に係る、傾斜した構成での前弾性ピボット構造を、前方から見た立体図を表す。
いくつかの実施形態に係る、傾斜した位置での後弾性ピボット構造を、後方から見た立体図を表す。
いくつかの実施形態に係る、シャーシ及びそれに伴う起立台に横水平力が加わっている間の、車両のシャーシ及び車輪の立体等角図及び上面図をそれぞれ示す。 いくつかの実施形態に係る、シャーシ及びそれに伴う起立台に横水平力が加わっている間の、車両のシャーシ及び車輪の立体等角図及び上面図をそれぞれ示す。
本発明のいくつかの実施形態に係る、シャーシに横水平力が加わっている間の、車両のシャーシ及び車輪の後面図を表す。
(a)及び(b)は、それぞれ、本発明のいくつかの実施形態に係る、弾性ピボット構造の分解された及び組み立てられた等角図を表す。
本発明のいくつかの実施形態に係る、弾性ピボット構造の分解斜視図を表す。
(a)及び(b)は、それぞれ、いくつかの実施形態に係る、ボールジョイントコネクターの取り付けのある及びその取り付けのない弾性ピボット構造の組立等角図を表す。
(a)、(b)及び(c)は、本発明のいくつかの実施形態に係る、弾性ピボット構造の上サスペンションプレート及びそれに伴う部品の断面図を表す。
本発明のいくつかの実施形態に係る、前回転軸及び後回転軸の位置が描かれた、発明された車両の側面図を表す。
いくつかの実施形態に係る、車両の後端部の詳細な横断面図を表す。
(a)及び(b)は、それぞれ、いくつかの実施形態に係る、後サスペンション部の異なる成分の、バネ部と非バネ部への模式的な分割を描いた、車両の後端の後面図及び横断面図を示す。
いくつかの実施形態に係る、車両の前部の詳細な横断面図を表す。
様々な実施形態の以下の詳細な記載において、参照が、その一部を形成する添付の図面になされ、発明が実行される特定の実施形態の図示によって示される。本発明の範囲から逸脱せずに、他の実施形態が使用され、構造的な変化がなされることが理解される。
ここに使用される用語「車両」は、2つまたはそれ以上の車輪を備える、あらゆる電動又は非電動の既存の車両に関連している。
多くの代替例及び変更例が、発明の意図と範囲から逸脱せずに、同業者によってなされ得る。それゆえ、記載された実施形態は、例の目的のためのみに述べられ、以下の発明、及び、そのさまざまな実施形態によって、及び/又は、以下の請求項によって定義される発明に限定するとして捉えられるものではないことが理解されるべきである。例えば、請求項の要素が以下のある組み合わせに述べられているという事実にも関わらず、その組み合わせに最初にクレームされていない場合でも、発明は、上記に開示されたわずかに、より多く又は異なる要素の他の組み合わせを含むことは、明確に理解されるべきである。二つの要素がクレームされた組み合わせに組み合わされていることの教示は、されに理解されるべきで、二つの要素が互いに組み合わされていないが、単独又は他の組み合わせで組み合わされて使用されているクレームされた組み合わせも許可される。発明のいくつかの記載された要素の削除は、発明の範囲内として明確に考慮される。
発明及びその様々な実施形態を記載するこの明細書に使用される用語は、それらの共通に定義された位置の観念のみでなく、共通に定義された意味の範囲以上のこの明細書の構造、材料又は動作に特別に定義することによって含まれることが理解されるべきである。これにより、要素がこの明細書の内容に、一つの意味以上を含むこととして理解されたとしても、クレーム内でのその使用が、明細書によって及び用語自体によって支持される全ての可能な意味に汎用性があるとして理解されるべきである。
以下のクレームの用語又は要素の定義は、それゆえ、文字通りに述べられた要素の組み合わせのみでなく、ほぼ同じ結果を得るためのほぼ同じ方法によるほぼ同じ機能を実行するための全ての同等の構造、材料及び動作を含むように、この明細書に定義されている。この点において、二つ以上の要素の同等の置換は以下のクレームの要素のいずれか一つに対してなされること、又は、単独の要素は、クレーム内における二つ以上の要素と交換されることが、それゆれ、考慮される。要素は、ある組み合わせで作用するとして上記に記載されているが、最初にそのようにクレームされても、クレームされた組み合わせからの一つ以上の要素は、いくつかの場合、組み合わせから削除され、クレームされた組み合わせは、副組み合わせ又は副組み合わせのバリエーションに向けられることが、明確に理解されるべきである。
現在知られている又は後で考案された、同業者によって示されるクレームされた事項からの実質的でない変更は、クレームの範囲内と同等であると明確に考慮される。それゆえ、同業者に現在又は以降で知られる明らかな置換は、定義された要素の範囲内であると定義される。
クレームは、それゆえ、以上に具体的に示されて記載されたもの、概念的に等価なもの、明らかに置換できるもの、本発明の基本的な考えに基本的に組み入れられるもの、を含むことが理解される。
発明は詳細に記載されているが、それにもかかわらず、本発明の教示から逸脱しない変更や改良は、同業者に明らかである。そのような変更や改良は本発明及び付加されたクレームの範囲内に入ると考えられる。
図1は、いくつかの実施形態に係る、発明された車両1000の等角上面図を表す。車両の前方走行方向は、矢印1500によって記される。本発明の車両は、それに限らないが、以下の少なくとも一つを含む。
・ベース構造又はシャーシ1010;
・シャーシ1010に組み入れられて、ドライバーのような荷重、及び、任意には、他の荷重又は乗客を支えるように構成されている略水平の起立台114;
・前輪セット1200及び後輪セット1100であって、それぞれが、一つ以上の車輪と、一つ以上の車輪に取り付けられた車軸115及び216を含んでいるセット;
・前輪セット1200に関連付けられる前弾性ピボット構造200;
・前輪セット1200に関連付けられる前ショックアブソーバー213;
・後輪セット1100に関連付けられる後弾性ピボット構造100;
・後輪セット1100に関連付けられる後ショックアブソーバー105;
・一つ以上のステアリング用接続手段を介して、前輪1200に移動可能に接続可能なステアリングハンドルバー1400のようなステアリング部材を含むステアリングセット;及び
・一つ以上のモーター、エンジン又は他の駆動又は推進手段(図1には図示省略)。
図2(A)及び(B)は、いくつかの実施形態に係る、車両のどの部分にも力が加えられていない場合の、ステアリングハンドルバーを除いた、後方及び上方から見た、車両のシャーシ1010及び車輪セット1100、1200を、それぞれ示す。車両の前方走行方向は、矢印1500によって記される。この状態で、前輪セット1200及び後輪セット1100の双方は、走行方向と平行な向きに位置している。シャーシ1010は、地面101と略平行な直立姿勢に位置し、起立台114に直交するライン1800は、略垂直である。図2(B)も前弾性ピボット構造200及び後弾性ピボット構造100の位置を表し、これらの機能はさらに以下に説明される。
図3は、いくつかの実施形態に係る、不均一な垂直力600がシャーシ1010のある部分に加えられた(例えば、起立台114の片側にドライバーの体重のほとんどが加えられたことによる)状態での、車両の後面図を表す。この状態は、シャーシ1010を不均一な力の方向へ傾斜させ、車両のシャーシ1010と直交するライン1800は、垂直位置1800aから傾斜位置1800bへの傾斜1700bを持つように示されている。
図4は、いくつかの実施形態に係る、傾斜した構成での前弾性ピボット構造200の前方から見た立体図を表す。車両のシャーシ1010に垂直なライン1800bは、前回転軸206に沿って、垂直位置1800aから角度1700bだけ傾斜していることを示されている。
前弾性ピボット構造200は、前弾性ジョイントセットを含んでいる。図4に示される実施形態では、弾性ジョイントセットは、2つのジョイント110a´、110b´を含んでいる。他の実施形態では、弾性ジョイントセットは、いくつかのジョイント(例えば、一つのジョイント又はそれ以上のジョイント)を含んでもよい。
図4に示される実施形態では、弾性ジョイント110a´、110b´は、バネジョイントとして実行される。他の実施形態では、弾性ジョイント110a´、110b´は、ラバージョイント、又はピストン、又はこれらの組み合わせとして実行される。
前弾性ジョイントセット110a´、110b´は、前輪セット1200に関連して、前述のように、前回転軸206に沿った、シャーシ1010(及び関連している起立台114)の傾斜運動を容易にする。前輪セット206は、前弾性ジョイント110a´、110b´の幾何学的な位置と実質的に交差する。
シャーシ1010及び関連する起立台114の、前回転軸206を中心とする傾斜運動1700bは、以下の機構、又はそれらの組み合わせのいずれか一つによって得られる:
前輪軸206を中心とした傾斜運動を得るための第1の機構は、図3に示されるように、不均一な垂直力600を加えること(例えば、起立台114の片側にドライバーの重量のほとんどを加えることによって)に基づいている。この例では、不均一な垂直力600は、前弾性ジョイントセットの弾性ジョイント110a´、110b´に不均一な圧力を及ぼし、それらが不均一な状態で収縮され、傾斜運動1700bを起こす。
前輪軸206を中心とした傾斜運動を得るための第2の機構は、シャーシ1010のある部分に横水平力が加わり、シャーシ1010の結果的な横方向への運動が、ボールジョイント110nによる前輪軸206に沿った傾斜運動へ変換されることに基づいている。この機構は、図12(a)、(b)、(c)に関連して、以下にさらに説明される。
シャーシ1010の前輪軸109を中心とする傾斜1700bは、前弾性ピボット構造200によって、前輪セット1200のヨー運動に変換され、車両は傾斜に応じて操舵される。シャーシ1010の傾斜の、車輪セットのヨー運動への変換は、図16に関して、以下にさらに説明される。
図5は、いくつかの実施形態に係る、傾斜位置での後弾性ピボット構造100を後方から見た立体図を表す。車両のシャーシ1010に垂直なライン1800bは、垂直位置1800aから後回転軸109に沿って角度1700bだけ傾斜していることが示される。
後弾性ピボット構造100は、後弾性ジョイントセットを含んでいる。図5に示される実施形態では、この弾性ジョイントセットは、2つのジョイント110a、110bを含んでいる。他の実施形態では、弾性ジョイントセットは、いくつかのジョイント(例えば、一つのジョイント又はそれ以上のジョイント)を含んでもよい。
図5に示される実施形態では、弾性ジョイント110a、110bは、バネジョイントとして実行される。他の実施形態では、弾性ジョイント110a、110bは、ラバージョイント、又はピストン、又はこれらの組み合わせとして実行される。
後弾性ジョイントセット110a、110bは、後輪セット1100に関連して、後回転軸109に沿った、シャーシ1010(及び関連している起立台114)の傾斜運動を容易にする。後回転軸109は、後弾性ジョイント110a、110bの幾何学的な位置と実質的に交差する。
シャーシ1010及び関連している起立台114の、後回転軸109を中心とする傾斜運動は、以下の機構、又はそれらの組み合わせのいずれか一つによって得られる:
・後輪軸109を中心とした傾斜運動を得るための第1の機構は、シャーシ1010のいずれかの部分に不均一な垂直力600を加えること(例えば、起立台114の片側にドライバーの重量のほとんどを加えることによって)に基づいている。不均一な垂直力600は、後弾性ピボット構造100の弾性ジョイント110a、110bに不均一な圧力を及ぼす。弾性ジョイントは不均一な状態で収縮され、傾斜運動1700bを起こす;
・後輪軸109を中心とした傾斜運動を得るための第2の機構は、シャーシ1000のいずれかの部分に横水平力が加わり、シャーシ1010の結果的な横方向への運動がボールジョイントによる後輪軸109に沿った傾斜運動へ変換されることに基づいている。この機構は、図12(a)、(b)、(c)に関連して、以下にさらに説明される;及び
・後輪軸109を中心とした傾斜運動を得るための第3の機構は、シャーシ1010のいずれかの部分に横水平力を加えることに基づいている。横水平力と地面の反力とを含む力のモーメントは、シャーシ1010の傾斜と同様に、後輪セットのヨー運動を発生する。この機構の機能は、図14に関連して詳細に説明される。
シャーシ1010の後輪軸109を中心とする傾斜1700bは、後弾性ピボット構造110によって、後輪セットのヨー運動に変換され、車両を傾斜の方向に操舵する。シャーシ1010の傾斜の車輪のヨー運動への変換は、図14に関連して詳細に後述される。
図6及び図7は、いくつかの実施形態に係る、シャーシ1010(及び関連している起立台114)に横水平力300が加わっている間の、車両のシャーシ1010及び車輪の立体等角図及び上面図を、それぞれ示す。横方向の力300は、例えば以下を含む様々な状況で加えられる。
・ドライバーの体重が、サーフィン運動のように、起立台114の片側へシフトすること;
・車両のシャーシ1010に横水平ベクトルの力が直接加えられること;及び
・ステアリングハンドルバー1400を用いて湾曲路で車両を操舵し、横方向の遠心力が発生すること。
横向きの力300を加えることは、地面から生じて、前輪1200及び後輪1100のセットにそれぞれ加えられる反摩擦力400a及び400bを発生させる。地面の反力400bの作用ラインは、車両と地面との接触点を通過している。
力のベクトル300、400aの組合せは、前輪セット1200への力のモーメントを発生する。力のベクトル300、400bの組合せは、後輪セット1100への力のモーメントを発生する。この力のモーメントは、前輪及び後輪セットをヨー運動させる。このヨー運動は、車両を、加えられた横水平力300の方向に対して操舵させ、車両の走行方向を、1500aから1500bに変更する。このヨー運動は、発明されたた車両に以下の利点を提供する。
・ドライバーが、サーフィン運動と同様に、彼及び/又は彼女の体重の横方向にシフトすること通して車両のステアリングを高める。
・急カーブでのターン時に、車両が高められたステアリングを発生する。
図8は、本発明のいくつかの実施形態に係る、シャーシ1010に横水平力300が加えられている間の、車両のシャーシ1010及び車輪の後面図を表す。横水平力300はシャーシ1010を傾斜1700bさせる。
後弾性ピボット構造100及び前弾性ピボット構造200は、シャーシ1010を、後回転軸109及び前回転軸206に沿って傾斜させることによって、横水平力300が加えられること、及び、地面の反力400b、400aに反応する。弾性ピボット構造がなすこの機構はさらに後述される。
図9(a)及び(b)は、本発明のいくつかの実施形態に係る、弾性ピボット構造100、200の分解された及び組み立てられた等角図を、それぞれ示す。前弾性ピボット構造200の構造は、後弾性ピボット構造100の構造と同一であり、簡潔に示すために、別々に説明しない。
前ピボット構造200の数字付けは、タグによって記され、すなわち、110Xは、後弾性ピボット構造100の部品に注釈をつけ、110X´は前弾性ピボット構造200の部品に注釈をつけている。
いくつかの実施形態によれば、弾性ピボット構造100、200は、上サスペンションプレート110f及び中央サスペンションプレート110eを含んでいる。プレート110f、110eは、一つ以上の弾性ジョイント110a、110bを介して取り付けられている。この構造は、前弾性ピボット構造200のプレート110f´、110e´を、前回転軸206に沿って互いに対して傾斜させることを可能にし、後弾性ピボット構造100のプレート110f、110eを、後回転軸109に沿って互いに対して傾斜させることを可能にする(図4、5を参照)。このことは、シャーシ1010の前輪セット1200に対する前輪軸206に沿った傾斜を容易にし、シャーシ1010の後輪セット1100に対する後輪軸206に沿った傾斜を容易にする。
図4に関連して説明されるように、弾性ジョイント110a´、110b´、110c´、110d´は、前輪セット1200に対する前輪軸206に沿ったシャーシ1010の傾斜を容易にする。
図5に関連して説明されるように、弾性ジョイント110a、110b、110c、110dは、後輪セット1100に対する後輪軸109に沿ったシャーシ1010の傾斜を容易にする。
図9(a)及び(b)に示された実施形態によれば、中央サスペンションプレート110eは、ハウジング110pと共に、2つの弾性ラバージョイント110a、110bのセットを保持するように構成されている。ラバージョイント110a、110bのセットは、中央サスペンションプレート110eと上サスペンションプレート110fの間に、1セットのボルト110kによって固定されている。
他の実施形態によれば(例えば、図5に示されているように)、弾性ジョイント110a、110bは、バネ、ピストン、それらの組み合わせによって実行される。
図9(a)に示される実施形態によれば、上サスペンションプレート110fは、弾性ラバージョイント110c、110dの第2セットを保持する付加ハウジング110qを含んでいる。弾性ラバージョイント110c、110dの第2セットは、同じセットのボルト110kによって、上サスペンションプレート110fと1セットの締結材110lとの間で、上サスペンションプレート110fの上方に固定されている。
他の実施形態によれば(例えば、図5に示されているように)、弾性ラバージョイント110c、11dの第2セットが装着されていない。
シャーシ1010は、弾性ピボット構造100、200の上サスペンションプレート110fに取り付けられている。図9aに示される実施形態によれば、シャーシ1010は少なくとも2つの位置で上サスペンションプレート110fに取り付けられている:
・上サスペンションプレート110fの位置110mに、ボルトを介して、及び、
・上サスペンションプレート110fに、付加のセットのボルト110hで接続された、コネクターモジュールの位置110gに、ボルトを介して。
他の実施形態によれば、シャーシ1010は、上サスペンションンプレート110fと合体して、弾性ジョイント110a、110b、110c、110dに直接取り付けられている。
図9(a)に示される実施形態によれば、中央サスペンションプレート110eは、後輪セット1100及び後ショックアブソーバー105に、以下のように接続している。
・後軸115(図示省略)が、中央サスペンションプレート110eに、ボルトを介して、位置110rで接続している。
・下サスペンションプレート110iが、上側において、中央サスペンションプレート110eに接続されている。
・下サスペンションプレート110iが、下側において、ボルトのセットによって、後ショックアブソーバー(図示省略)に、位置110jで接続している。
他の実施形態によれば、中央サスペンションプレート110eは、後輪セット1100及び後ショックアブソーバー105に直接、すなわち、下サスペンションコネクター110iを介さずに、接続している。
図9(a)に示される実施形態によれば、中央サスペンションプレート110e´は、前輪セット1200及び前ショックアブソーバー213に、以下のように接続している。
・前軸216(図示省略)が、中央サスペンションプレート110e´に、ボルトを介して位置110r´で接続している。
・下サスペンションプレート110i´が、上側において中央サスペンションプレート110e´に接続されている。
・下サスペンションプレート110i´が、下側において、ボルトのセットによって、前ショックアブソーバー(図示省略)に、位置110j´で接続している。
他の実施形態によれば、中央サスペンションプレート110e´は、前輪セット1200及び前ショックアブソーバー213に直接、すなわち、下サスペンションコネクター110i´を介さずに、接続している。
いくつかの実施形態によれば、弾性ジョイント110a、110b、110c、110d、110a´、110b´、110c´、110d´は、交換可能に構成され、様々なレベルの弾性を発揮するように構成されている。弾性ジョイントのこれらの特徴は、垂直及び水平の力が加わることに応じた傾斜運動への車両の追従を改善し、特別なドライバーの要求に応じて車両をカスタマイズする能力を容易にする。例えば、
・剛体弾性ジョイント110a、110b、110c、110d、110a´、110b´、110c´、110d´は、傾斜運動に対応しにくく、保守的なドライバーの適度な乗車体験、特徴を引き起こす。
・柔軟な弾性ジョイント110a、110b、110c、110d、110a´、110b´、110c´、110d´は、傾斜運動により対応し、活動的なドライバーの過激な乗車体験、特徴を引き起こす。
上記のように、前後回転軸109及び206を中心とするシャーシ1010を傾斜させる機構の一つは、シャーシ1010のいずれかの部分に水平ベクトル300の方向へ横向きの力を加え、シャーシ1010の横向きの運動を、ボールジョイントによって後及び/又は前回転軸109、206に沿った傾斜運動に変換することに基づいている。
本発明の別の実施形態に係る、弾性ピボット構造100、200の分解斜視図を示す図10を参照する。この図は、図9(a)と実質的に同一で、ハウジング110q内の上サスペンションプレート110fに取り付けられ、ボルト110kで固定された、一対のボールジョイントコネクター110nが追加されている。
いくつかの実施形態によれば、上サスペンションプレート110fのハウジング110qは、溝付きの開口110sを有し、ボルト110kを上サスペンションプレート110fに対して横方向へ移動可能としている。
図11(a)及び(b)は、いくつかの実施形態に係る、ボールジョイントコネクター110nの取付あり、及び、取付なしでの弾性ピボット構造100、200の組立等角図をそれぞれ表す。
図11(b)において、ボルト110kは、弾性ジョイント14の楕円形のハウジング110q内の溝付き開口110sに沿って自由に移動する。このことは、上サスペンションプレート110fを、中央サスペンションプレート110eに対して横方向へ移動させることを可能にし、それにより、シャーシ1010を後輪セット1100に対して横方向へ移動させることを可能にする。
図11(a)において、ボールジョイントの軸は、ボールジョイント110nによって弾性ジョイントのハウジング110qの中央に固定されている。その結果、ボルト110kは、この点を中心とする回転によってのみ移動可能である。この制限は、上サスペンションプレート110fの横方向への移動を、中央サスペンションプレート110eに対する傾斜運動に変換する。
車両の前端において、上サスペンションプレート110f´の横方向への移動の、中央サスペンションプレート110e´に対する傾斜運動への変換は、シャーシ1010の、前回転軸206に沿った前輪セット1200に対する傾斜という結果となる。同様に、この傾斜は、以下にさらに説明されるように、加えられた横水平方向の力300に応じた車両の後輪のステアリングを強める。
車両の後端において、上サスペンションプレート110fの横方向への移動の中央サスペンションプレート110eに対する傾斜運動への変換は、シャーシ1010の、後回転軸109に沿った後輪組1100に対する傾斜という結果となる。同様に、この傾斜は、以下にさらに説明されるように、加えられた横水平方向の力300に対する車両の後輪のステアリングを強める。
いくつかの実施形態によれば、前弾性ピボット構造200は、要求された乗車体験に応じて、両ボールジョイント110n´が取り付けられる、又は、一つのみのボールジョイント110n´が取り付けられる、又は、ボールジョイント110n´が取り付けられないように構成され、各追加されたボールジョイント110n´は、加えられた横水平力300に応じて車両の前輪ステアリングを強める。
いくつかの実施形態によれば、後弾性ピボット構造100は、要求された乗車体験に応じて、装着された両ボールジョイント110n、又は、装着された一つのみのボールジョイント110n、又は、装着されたボールジョイント110nがないように構成され、各追加されたボールジョイント110nは、加えられた横水平力300に応じて車両の後輪ステアリングを強める。
図12(a)、(b)、(c)は、本発明のいくつかの実施形態に係る、上サスペンションプレート110f及びピボット構造100、200の関連する部品の断面図を表す。ここで、以下の記載の符号付けは、簡潔に説明するために、後弾性ピボット構造100に関連し、それに制限されると考えられるべきではないが、開示された機構は、前弾性ピボット構造200の動作に関して、実質的に同一である。
図12(a)及び(c)において、横水平力300は、シャーシ1010を介して、上サスペンションプレート110fに及ぼされる。地面は、横水平力ベクトル300に応じて、後輪を介して中央サスペンションプレート110eに反力400a/400bを及ぼす。
図12(b)は、力が加わっていない場合の、ボールジョイント110nが組み入れられた上サスペンションプレート110fの位置を表している。
図12(a)は、ボールジョイント110nがない状態での、組み合わされた横水平力300及び地面の反力400a/400bの効果を表している。上サスペンションプレート110fが、力300及び400a/400bの組み合わせに応じて、中央サスペンションプレート110eに対して左へシフトしたことが示される。
図12(c)は、ボールジョイントが組立てられた場合での、組み合わされた横水平力300及び地面の反力400a/400bの効果を表している。上サスペンションンプレート110fが、力300及び400a/400bの組み合わせに応じて、中央サスペンションプレート110eに対してボールジョイント110nの位置を中心として傾斜したことが示される。
力ベクトル300の作用ラインは、ボールジョイントの位置110n~hの水平面とほぼ平行かつ上方である。力ベクトル400a/400bの作用ラインは、ボールジョイントの位置110n~hの水平面とほぼ平行かつ下方である。ボールジョイントがない状態では、図12(a)に表されるように、ボルト110kは、水平横向きの力300と反力400a/400bの組み合わせに応じて、長い楕円溝100sに沿って水平に自由にスライドする。ボールジョイントが組み立てられると、図12(c)に表されるように、水平の力300及び地面の反力400a/400bの組み合わせは、ボールジョイント110nを介して上サスペンションプレート110fに力のモーメントを及ぼす。このモーメントは、ボールジョイント110nに及ぼされ、上サスペンションプレート110fの水平運動を、回転軸109/206に沿った傾斜運動に変換する。シャーシ1010(ここには図示省略)は、ボルト110mとボルト110g(図9(a)参照)を介して上サスペンションプレート110fに接続され、回転軸109/206に沿った同じ傾斜運動を発揮する。
図13は、本発明のいくつかの実施形態に係る、前回転軸206及び後回転軸109の位置が描かれた、発明された車両の断面図を示す。シャーシ1010が上記の機構のいくつかによって(例えば、起立台114に垂直力が加わることによって、又は、傾斜運動に変換される横水平力が加わることによって)傾斜すると、前回転軸206に沿った及び後回転軸109に沿った等価な傾斜運動を発揮する。
前後回転軸を中心とするシャーシの組み合わされた回転運動は、揺動軸500に沿った揺動運動を形成する。揺動軸は、前ピボット構造200及び後弾性ピボット構造100を接続する仮想線によって形成され、略水平である。
発明された車両は、その本質的に不安定な特徴から発生する、高められた後及び前輪ステアリング性能を示す。例えば、
・起立台114に不均一な垂直力を加えることによって起立台114を傾斜させることは、図14及び16に関して以下に説明されるように、前輪セット1200及び後輪セット1100のヨー運動を生じさせる。
・ヨー運動は、加えられた垂直力に応じて車両を操舵する。
・この操舵によって引き起こされる遠心性の横向きの力は、弾性ピボット構造100、200内に位置するボールジョイント110n、110n´によって付加的な傾斜運動に変換され、さらに初期傾斜を増幅する。
本発明は、振り子効果を使用して、ステアイング中の車両の動的安定性を高める。振り子は、以下の方法で作用する。
・揺動軸500が、少なくとも一人のドライバーの体重を垂直に運ぶ起立台114に対して上昇する。
・車両が中立状態(すなわち、ドライバーが直立して、車両が前方を向いている)の場合、起立台114に及ぼされる体重が振り子として作用し、揺動軸500を中心として揺動する。
・車両がカーブを操舵した後、ドライバーが振り子効果を利用して、図2Aに描かれているように、起立台114を直立位置に戻す。このことは、ドライバーに、鋭い回転操舵技術にしたがって、車両を動的安定な状態に迅速に戻すことを可能とする。
図14は、いくつかの実施形態に係る、車両の後端部の詳細な横断面図を示す。この図において、基端側の車輪部は取り除かれて、構造を明確に示している。
本発明は、高められた後輪ステアリング体験を発生させるための様々な機構を使用している。高められた後輪ステアリングのための異なる機構を理解するために、図14に描かれる以下の構造的な特性に言及することは重要である。
・後輪セット1100は、図14に明確に記されていない。それは、タイヤ102、ホイールディスク103及びホイールハブ104の、少なくとも一部を含んでいる。
・車両の起立台114は、車両の端部に向かって、後回転軸109に平行に、上方121に傾斜している。角度118は、角度121を90度に補足している(すなわち、角度118=90°-角度121)。
・距離ベクトル112は、回転軸119に直交するベクトルであり、車輪と地面との接触点を遮る回転軸109と交差している。
・ライン120Aは、地面とほぼ直交している。それは、車輪と地面との接触点を通り、地面の反力の作用ラインが通過する位置を記している。
・傾斜した構造121は、後輪の中心点を、弾性ジョイントセット110a、110b、110c、110dの下方から、車両の後部に向かう延長した位置へ変位させ、距離ベクトル112を長くする。
・ライン119a及び119bは、それぞれ、後回転軸109の垂直及び水平ベクトル成分を記している
・垂直ライン119aは、地面とほぼ直交し、後回転軸109と交差している。このラインは、次の段落で説明される機構によって後輪セットをヨー運動させる軸を記している;
・図14に描かれる実施形態によれば、弾性ピボット構造は、二対の弾性ジョイント110aと110c及び110bと110dを含み、垂直ライン119aは、後回転軸109と、2つのボルト110k間、すなわち、弾性ジョイントの対110aと110c及び110bと110d間の略中心で交差している。
・他の実施形態によれば、弾性ピボット構造は、一対の弾性ジョイント(110aと110b、図5参照)を含み、垂直ライン119aは、一対のジョイント110aと110bの位置で、後回転軸109と交差している。
・水平ライン120bは、後輪のヨー運動の力のモーメントの距離ベクトルのマークである。その長さは、垂直ライン119aと車輪と地面との接触点との間の水平距離にわたっている。この距離ベクトルは、角度121が増加するほど(角度118が減少するほど)長くなる。
強化された後輪ステアリング用の第1の機構は、シャーシ1010に、横水平力300を加えることに基づいている。そのような力300は、例えば、サーフィン運動のようにドライバーの体重を横方向にゆすぶることによって、又は、車両を鋭く回転するように操舵することによって(例えば、ステアリングハンドルを用いることによって)加えることができ、横方向の遠心力を発生させる。
地面101は、車輪と地面との接触点(ライン120aと地面101との交点)から発生する反摩擦力400b(図7を参照)によって加えられた横方向の力300に反応する。
加えられた横水平方向の力300と地面の反力400bとの組み合わせは、距離ベクトル120bに沿って作用する力のモーメントを生成する。この力のベクトルは、後輪セット1100の垂直ライン119aに沿ったヨー運動を引き起こし、加えられた横水平力300に応じて車両の後輪のステアリングを高める。角度121だけ距離ベクトル120bを延長することは、地面の反力400bによって加えられる力のモーメントを増加し、ヨー運動を増幅させる。
強化された後輪ステアリング用の第2の機構も、シャーシ1010に横水平力300を加えることに基づいている。加えられた横水平力300と地面の反力400bとの組み合わせは、垂直ライン119aに沿って作用する力のモーメントを発生する。この力のモーメントは、後輪セット1100を水平ライン119bに沿って傾斜させ、加えられた横水平力300に応じた車両の後輪ステアリングを高める。
シャーシ1010の角度だけ、後回転軸109に直交する距離ベクトル112を延長することは、地面の反力400bによって加えられた力のモーメントを増加させ、後輪の傾斜運動を増幅する。
強化された後輪ステアリング用の第3の機構は、例えば、ドライバーの体重のほとんどを、起立台114の片側に加えること(図3を参照)によって、車両のシャーシ1010に不均一な垂直力600を加えることに基づいている。
車両のシャーシ1010及び関連している起立台114に加えられた不均一な垂直力600は、以下を引き起こす。
・シャーシ1010が、中央サスペンションプレート110e及び関連している後輪セット1100に対して、回転軸109の水平ベクトル成分119bに沿ってピボット運動する。
・シャーシ1010のピボット運動は、距離ベクトル120bに沿ったモーメントを及ぼし、車輪を、垂直軸(ライン119b)に沿う回転方向にヨー運動させ、車両の後輪のステアリングをより高める。
後輪セットの車輪は、共通の機械的又は電気的な力で一般的に駆動され、同じ速度で回転する傾向がある。そのため、強化された後輪ステアリング用の第1及び第2の機構の効果は、横水平力を加えることを含み、車輪の共通駆動力によって減衰される。
強化された後輪ステアリングを得るための第4の機構は、以前に議論された機構の利点を組み合わせることで、この問題に取り組むように設定される。それは、シャーシ1010への横水平力を、後回転軸109に沿ったシャーシ1010の傾斜運動に変換することと、第3の機構を利用して後輪のセットのヨー運動を発生することに基づいている。
図12(c)に関連して上記に述べられたように、ボールジョイント110nは、シャーシ1010の水平運動を、後回転軸109に沿った傾斜運動に変換するように構成されている。それゆえ、ボールジョイント110nが取り付けられると、(例えば、ドライバーが、サーフィン運動のように、彼/彼女の体重を振り動かすことによって)シャーシ1010に加えられる水平横方向の力300は、シャーシ1010及び関連している起立台114を、後回転軸109に沿って傾斜させる。この傾斜は、上記の第3の機構に関連して説明されたように、垂直ライン119aに沿った後輪セット1100をヨー運動させる。このヨー運動は、車両の後輪ステアリング能力をさらに高める。
ボールジョイント110nの作用を介した後輪ステアリングの発生は(すなわち、第4の機構の効果による)、後弾性ピボット構造100に取り付けられたボールジョイント110nの数によって直接影響を受ける。
・ボールジョイントが取り付けられていない場合、第4の機構は、後輪ステアリングへの効果を持たない。
・1個のボールジョイント110nが取り付けられた場合、第4の機構は、後輪ステアリングにマイルドな効果を与える。
・全てのボールジョイント110nが取り付けられた場合、第4の機構は、後輪ステアリングに高い効果を与え、シャーシ1010に横水平力を加えることによって、ドライバーがシャーシ1010を傾斜させること、及び、後輪セット1100をヨー運動させることを容易にする。
発明された車両は、ドライバーに、同期モードにおいて後輪を共にロックすることを可能にし、ディファレンシャルロックのように、車輪を同じ速度で強制的に回転させる。いくつかの実施形態によれば、このロックは、同期した電子制御信号を後輪セットの両車輪に与えることによって、電子的に得ることができる。別の実施形態によれば、ロックは、ジョイント軸を介して後輪と物理的に連動することによって、機械的に得ることができる。
強化された後輪ステアリング用の第5の機構は、この後輪ロック能力に基づいている。
この技術に精通する人に良く知られているように、後輪をロックすること(ディファレンシャルロックとして)は、優れた触覚を発生させ、特別な形状の地形に有利である。しかし、ロックは、車両のステアリング能力を制限する。発明された車両は、優れた触覚の特性を維持しつつこの限定を解消する。
後輪がロックされて、ステアリングハンドルが回動すると、シャーシ1010の慣性は車両の一時的な走行方向と直接に直線状に一致しない速度ベクトルを発生する。シャーシ1010の慣性は、車両の一時的な走行方向と直交する横方向の速度ベクトルを含む。
上記に述べたように、強化された後輪ステアリングを得るための第4の機構に関連して、ボールジョイント110nは、横方向の速度ベクトルを、後回転軸109に沿ったシャーシの傾斜に変換する。この傾斜は、次に、強化された後輪ステアリングを得るための第4の機構に関して説明されたように、後輪を要求された方向へヨー運動させる。
その結果、ステアリングハンドルによって車両を操舵しながら後輪をロックすることは、シャーシ1010を後回転軸に沿って傾斜させ、後輪をヨー運動させ、車両の後輪ステアリング能力を高める。
発明された車両は、車両のステアリングに、サーフィンの感覚を与える。上記のように、車両のドライバーが体重を移動させると、起立台114は、回転軸109の水平ベクトル成分119Bに沿ってピボット運動する。使用者が体重を左右に揺らすことによって車両を操舵すると、ピボット動作は、使用者にサーフィン感覚を与える。
弾性ジョイント110a、110b、110c、110dの剛性は、乗車体験への効果を有する。剛性のジョイントは、起立台114の旋回を規制し、ドライバーの能力を、体重を移動させるように規制し、不自然な安定した品質の乗り心地を強いる。補完的に、緩い又は柔軟な弾性ジョイント110a、110b、110c、110dは、車両の安定性を減少させ、ステアリング能力を高め、高められたサーフィン感覚を運転に与える。発明された車両のいくつかの実施形態によれば、弾性ジョイント110a、110b、110c、110dの剛性は設定可能である。例えば、それらはゴムで形成されてもよく、剛性は、弾性ジョイントボルト110kをきつく締めること又は緩めることによって設定される。
サスペンションのバネ部材は、それゆえ、車両のシャーシ1010に対して固定位置を示す成分として定義される。発明された車両において、サスペンションの後バネ部材は、起立台114、ショックアブソーバー105、上及び中央サスペンションプレート110f及び110e、下サスペンションコネクター110i、弾性ジョイント110a、110b、110c、110d及び弾性ジョイントボルト110kを含む。
サスペンションの非バネ部材は、それゆえ、地面とショックアブソーバーの間の負荷を受け、地形に沿う、すなわち、地面101に対する固定位置を示す成分として定義される。発明された車両において、サスペンションの後非バネ部材は、後輪セット1100(すなわち、タイヤ102、ホイールディスク103及びホイールハブ104)及び軸115を含む。
図15(a)及び(b)は、いくつかの実施形態に係る、後サスペンション部の異なる成分の、バネ部と非バネ部への模式的な分割を描いた、車両の後端の後面図及び横断面図をそれぞれ示す。
後サスペンション部のこの実施形態は、車両を、円滑なドライブ体験を維持しつつ、起伏のある地形に密接に沿わせることを可能にする、独特のショック吸収機構を与える。
後サスペンションの非バネ部材は、最小である。それらは、後輪セット1100及び後軸115のみを含み、上及び中央サスペンションプレート110f及び110e、弾性ジョイント成分110a、110b、110c、110d又は弾性ジョイントボルト110kを含んでいない。後サスペンションの非バネ部のこの特性は、非バネ部の質量を低減し、後ピッチピボット軸117のピッチ運動を介した地形への密接で迅速な追従を容易にする。
非バネ成分に加えられる衝撃は、ショックアブソーバー105によって吸収される。ショックアブソーバーは、ピッチ方向の衝撃を初期に緩和する。本発明は、ショックアブソーバーの型(例えば、気圧、油圧、バネ等)又はそれらの組み合わせを制限しない。弾性ジョイント110a、110b、110c、110dは、付加的なショック吸収を与え、主に回転方向に衝撃を緩和する。
この実施形態によれば、バネ成分は、さらに、回転軸方向の運動に関連して、弾性ジョイント110a、110b、110c、110dによって分割される。
・ショックアブソーバー105及び中央サスペンションプレート110eは、地形の回転運動に追従する。
・弾性ジョイント110a、110b、110c、110dは、地形の回転運動を緩和し、車両のバネの質量の全ての他の成分が地形上を円滑に前進し、ピッチ及び回転軸の双方において緩和する。
地面と弾性ジョイント110a、110b、110c、110dとの間に位置している成分の数は最小である。それらは、非バネ成分(タイヤ102、ホイールディスク103、ホイールハブ104及び軸115)、ショックアブソーバー105及び中央サスペンションプレート110eを含む。この実行は、地面と弾性ジョイント110a、110b、110c、110dの間を最小の質量とし、起伏のある地形に沿う滑らかな回転運動を容易にする。
図16は、いくつかの実施形態に係る、車両の前端の詳細な横断面図を示す。この図において、基端側の車輪部は、構造を明確に提供するために、削除されている。
本発明は、強化された前輪ステアリング体験を発生させるための様々な機構を使用している。強化された前輪ステアリング用の異なる機構を理解するために、図16に描かれる以下の構造的な特徴は重要である。
・前輪セット1200は、図16には明確に描かれていない。それは、少なくとも、タイヤ207、ホイールディスク208及びディスクブレーキ209及びブレーキピストン223の、少なくとも一部を含む。
・ライン226は、地面と略直交している。それは、車輪と地面との接触点と交差し、地面の反力の作用ラインが通過する位置を記している。
・車両のシャーシ1010は、車両の前方に向かって上向きに傾斜し、前回転軸206と平行である。
・この傾斜構造は、前輪の中心を、前弾性ジョイントのセット110a´、110b´、110c´、110d´の下方から、車両の前方へ向かう延長された位置へ変位させる;・垂直ライン204aは、地面と垂直で、前回転軸206と交差している。
・図16に描かれる実施形態によれば、弾性ピボット構造200は、二対の弾性ジョイント110a´と110c´及び110b´と110d´を含み、垂直ライン204aは、二つのボルト110k´、すなわち、弾性ジョイント対110a´と110c´及び110b´と110d´の間のほぼ中心で、前輪軸206と交差している。
・他の実施形態によれば、弾性ピボット構造200は、一対の弾性ジョイント110a´と110b´(図4参照)のみを含み、垂直ライン204aは、一対の弾性ジョイント110a´、110b´の位置で、前輪軸206と交差している。
・水平ライン204bは、地面と平行で、ボルト110k´のほぼ中心で、前輪軸206と交差している。
・ライン205は、車輪のヨー運動の力モーメントの距離ベクトルである。この距離ベクトルは、前輪軸206の角度が増加するほど長くなる。
高められた前輪のステアリング用の第1の機構は、シャーシ1010に、横水平力300を加えることに基づいている。その力300は、例えば、ドライバーの体重をサーフィン運動のように横方向に揺らすことによって、又は、車両を鋭く旋回させるように操舵することによって(すなわち、ステアリングハンドルを使用することによって)加えられ、横方向の遠心力を発生させる。
地面は、車輪と地面との接触点(ライン226によって記される)から発生する反摩擦力400a(図7を参照)によって、加えられた横方向の力300に反応する。
加えられた横方向の力300と地面の反力400a(図7参照)の組合せは、距離ベクトル205に沿って作用する力のモーメントを発生する。この力のモーメントは、前輪セット1200を、垂直ライン204aに沿ってヨー運動させ、加えられた横水平力300に応じた前輪ステアリングの効果を高める。距離ベクトル205を前回転軸206の角度だけ延長することは、地面の反力400aによって加えられる力モーメントを増加させ、ヨー運動を増幅する。
高められた前輪のステアリング用の第2の機構は、例えば、ドライバーの体重のほとんどを、起立台114(図3を参照)の片側に加えることによって、車両のシャーシ1010に不均一な垂直力600を加えることに基づいている。
車両のシャーシ1010及び関連している起立台114へ加えられた不均一な垂直力600は、以下を引き起こす。
・シャーシ1010を、前輪セット1200に対して、前輪軸206の水平ベクトル成分(ライン204bで記される)に沿ってピボット運動させる。
・シャーシ1010のピボット運動は、距離ベクトル205に沿ったモーメントを及ぼし、車輪を垂直軸204aに沿った回転方向にヨー運動させ、前輪ステアリングの効果をさらに高める。
高められた前輪ステアリングを得るための第3の機構は、以前に記載した機構の利点を組み合わせる。それば、シャーシ1010の横水平運動を、前輪軸206に沿ったシャーシ1010の傾斜運動に変換することに基づき、第2の機構を利用して、前輪セットのヨー運動を発生させる。
図12(c)に関して上記したように、ボールジョイント110n´は、シャーシ1010の水平運動を、前輪軸109に沿った傾斜運動に変換するように構成されている。それゆえ、ボールジョイント110n´が取り付けられると、(例えば、ドライバーがサーフィン運動のように体重をゆすらせることによって)シャーシに加えられた水平横方向の力300は、シャーシ1010及び関連している起立台114を、前輪軸109に沿って傾斜させる。この傾斜は、次に、前述の第2の機構に関して説明したように、前輪セット1100を、垂直ライン204aに沿ってヨー運動させる。このヨー運動は、車両の前輪ステアリング能力をさらに高める。
ボールジョイント110n´の動作を介した(すなわち、第3の機構の効果によって)前輪ステアリングの発生は、前弾性ピボット構造200内に取り付けられたボールジョイント110n´の数によって直接影響される。
・ボールジョイントが取り付けられていない場合、第3の機構は、前輪ステアリングに影響を与えない。
・一つのボールジョイント110n´が取り付けられた場合、第3の機構は、前輪ステアリングに、穏やかな効果を与える。
・両ボールジョイント110nが取り付けられた場合、第3の機構は、前輪ステアリングへの高められた効果を有し、シャーシ1010に横水平力を加えることによって、ドライバーに、シャーシ1010の傾斜及び前輪セット1100のヨー運動を容易にさせる。
前輪サスペンションの非バネ部の部品は、最小である。それらは、前輪セット(すなわち、タイヤ207、ホイールディスク208、ディスクブレーキ209及びブレーキピストン223)及び前軸216を含む。それらは、ショックアブソーバー213、ショックアブソーバー211及び212への延長部、上及び中央サスペンションプレート110f´及び110e´、弾性ジョイント110a´、110b´、110c´、110d´、弾性ジョイントボルト110k´及びハンドルジョイント217を含まない。
前輪サスペンションの非バネ部のこの特性は、非バネ部の質量を減少させ、前ショックアブソーバー213のピッチ運動を介して地形への密接で迅速な追従を容易にする。
非バネ成分に加えられる衝撃は、ショックアブソーバー213によって吸収される。ショックアブソーバーは、初期には、ピッチ方向において衝撃を緩衝する。本発明は、ショックアブソーバーの形式(例えば、空気式、油圧式、バネ等、又はそれらの組合せ)に制限を課しない。弾性ジョイント210は、付加的な衝撃吸収を与え、回転方向で主に衝撃を緩衝する。
多くの代替例及び変更例が、発明の意図と範囲から逸脱せずに、同業者によってなされ得る。それゆえ、記載された実施形態は、例の目的のためのみに述べられ、以下の発明、及び、そのさまざまな実施形態によって、及び/又は、以下の請求項によって定義される発明に限定するとして捉えられるものではないことが理解されるべきである。例えば、請求項の要素が以下のある組み合わせに述べられているという事実にも関わらず、その組み合わせに最初にクレームされていない場合でも、発明は、上記に開示されたわずかに、より多く又は異なる要素の他の組み合わせを含むことは、明確に理解されるべきである。二つの要素がクレームされた組み合わせに組み合わされていることの教示は、されに理解されるべきで、二つの要素が互いに組み合わされていないが、単独又は他の組み合わせで組み合わされて使用されているクレームされた組み合わせも許可される。発明のいくつかの記載された要素の削除は、発明の範囲内として明確に考慮される。
発明及びその様々な実施形態を記載するこの明細書に使用される用語は、それらの共通に定義された位置の観念のみでなく、共通に定義された意味の範囲以上のこの明細書の構造、材料又は動作に特別に定義することによって含まれることが理解されるべきである。これにより、要素がこの明細書の内容に、一つの意味以上を含むこととして理解されたとしても、クレーム内でのその使用が、明細書によって及び用語自体によって支持される全ての可能な意味に汎用性があるとして理解されるべきである。
以下のクレームの用語又は要素の定義は、それゆえ、文字通りに述べられた要素の組み合わせのみでなく、ほぼ同じ結果を得るためのほぼ同じ方法によるほぼ同じ機能を実行するための全ての同等の構造、材料及び動作を含むように、この明細書に定義されている。この点において、二つ以上の要素の同等の置換は以下のクレームの要素のいずれか一つに対してなされること、又は、単独の要素は、クレーム内における二つ以上の要素と交換されることが、それゆれ、考慮される。要素は、ある組み合わせで作用するとして上記に記載されているが、最初にそのようにクレームされても、クレームされた組み合わせからの一つ以上の要素は、いくつかの場合、組み合わせから削除され、クレームされた組み合わせは、副組み合わせ又は副組み合わせのバリエーションに向けられることが、明確に理解されるべきである。
現在知られている又は後で考案された、同業者によって示されるクレームされた事項からの実質的でない変更は、クレームの範囲内と同等であると明確に考慮される。それゆえ、同業者に現在又は以降で知られる明らかな置換は、定義された要素の範囲内であると定義される。
クレームは、それゆえ、以上に具体的に示されて記載されたもの、概念的に等価なもの、明らかに置換できるもの、本発明の基本的な考えに基本的に組み入れられるもの、を含むことが理解される。
発明は詳細に記載されているが、それにもかかわらず、本発明の教示から逸脱しない変更や改良は、同業者に明らかである。そのような変更や改良は本発明及び付加されたクレームの範囲内に入ると考えられる。

Claims (16)

  1. それぞれ2個の車輪及び前記車輪に取り付けられた軸(115、216)を含む、前輪セット(1200)及び後輪セット(1100)と、
    ベース組立又はシャーシ(1010)と、
    前記前輪セット(1200)を前記シャーシに接続する前弾性ピボット構造(200)であって、少なくとも一つの弾性ジョイント(110a´、110b´、110c´、110d´)の前セットを含み、前記シャーシ(1010)を、前記前輪セット(1200)に対して前回転軸(206)に沿って傾斜可能とする弾性ピボット構造(200)と、
    前記前輪セット(1200)と関係する前ショックアブソーバー(213)と、
    前記後輪セット(1100)と関係する後弾性ピボット構造(100)であって、少なくとも一つの弾性ジョイント(110a、110b、110c、100d)の後セットを含み、前記後輪セット(1100)に対して前記シャーシ(1010)を後回転軸(109)に沿って傾斜可能とする後弾性ピボット構造(100)と、
    前記後輪セット(1100)と関係する後ショックアブソーバー(105)と、
    を備え
    前記後弾性ピボット構造(100)は、上サスペンションプレート(110f)及び中央サスペンションプレート(110e)を含み、
    前記前弾性ピボット構造(200)は、少なくとも、上サスペンションプレート(110f´)及び中央サスペンションプレート(110e´)を含み、
    前記後弾性ピボット構造(100)及び前記前弾性ピボット構造(200)は、前記中央サスペンションプレート(110e´、110e)と前記上サスペンションプレート(110f´、110f)の間に固定された、少なくとも2個一組の弾性ジョイントを含む、
    ことを特徴とする車両。
  2. 記後弾性ピボット構造(100)の前記上サスペンションプレート(110f)は、前記シャーシ(1010)に取り付けられ、
    前記後弾性ピボット構造(100)の前記中央サスペンションプレート(110e)は、前記後輪セット(1100)及び前記後ショックアブソーバー(105)に取り付けられ、
    前記プレート(110f、110e)は、一つ以上の弾性ジョイント(110a、110b)を介して取り付けられ、前記プレート(110f、110e)を回転軸に沿って互いに対して傾斜可能とし、前記シャーシ(1010)の、前記後輪セット(1100)に対する後回転軸(109)に沿った傾斜を容易にする請求項1に記載の車両。
  3. 記前弾性ピボット構造(200)の前記上サスペンションプレート(110f´)は、前記シャーシ(1010)に取り付けられ、
    前記前弾性ピボット構造(200)の前記中央サスペンションプレート(110e´)は、前記前輪セット(1200)及び前記前ショックアブソーバー(213)に取り付けられ、
    前記プレート(110e´、110f´)は、一つ以上の弾性ジョイント(110a´、110b´)を介して取り付けられ、前記プレート(110e´、110f´)を回転軸に沿って互いに対して傾斜可能とし、前記シャーシ(1010)の、前記前輪セット(1200)に対する前回転軸(206)に沿った傾斜を容易にする請求項に記載の車両。
  4. 前記シャーシ(1010)は、少なくとも一人のドライバーを運ぶことのできる、略水平の起立台(114)を含み、
    前記前弾性ピボット構造(200)及び前記後弾性ピボット構造(100)は、略垂直に並び、前記弾性ピボット構造(100、200)を接続する仮想線(500)は、略水平であり、
    前記水平な起立台(114)は、前記前弾性ピボット構造(200)と前記後弾性ピボット構造(100)を接続する前記水平ライン(500)よりも下方である請求項に記載の車両。
  5. 前記少なくとも2個の弾性ジョイントは、前記中央サスペンションプレート(110e´、110e)と前記上サスペンションプレート(110f´、110f)の間に、一組のボルト(110k´、110k)で固定されている請求項に記載の車両。
  6. 前記後弾性ピボット構造(100)及び前記前弾性ピボット構造(200)は、さらに、前記上サスペンションプレート(110f´、110f)と一組の締結部材(110l´、110l)との間に、前記同じ組のボルト(110k´、110k)によって、前記上サスペンションプレート(110f´、110f)の上方に固定された、一組の弾性ジョイント(110c、110d、110c´、110d´)を含む請求項に記載の車両。
  7. 前記弾性ピボット構造(100、200)の前記上サスペンションプレート(110f)は、さらに、前記弾性ジョイント(110c、110d、110c´、110d´)を保持するハウジング(110q、110q´)を含み、
    前記ハウジングは、溝(110s、110s´)を有し、前記ボルト(110k、110k´)を前記上サスペンションプレート(110f、110f´)に対して横方向へ移動させ、前記上サスペンションプレート(110f、110f´)を、前記中央サスペンションプレート(110e、110e´)に対して横方向に移動可能とし、前記シャーシ(1010)を前記車輪セット(1100、1200)に対して横方向に移動可能とする請求項6に記載の車両。
  8. 前記後弾性ピボット構造(100)は、さらに、前記ハウジング(110q)の位置で、前記上サスペンションプレート(110f)に取り付けられた、少なくとも一つのボールジョイント(110n)を含み、
    前記ボールジョイント(110n)は、前記ボルト(110k)を所定の位置に固定し、前記ボルトの前記溝(110s)に沿った横方向への移動を防止するように構成され、前記上サスペンションプレート(110f)が、前記中央サスペンションプレート(110e)に対して横方向へ移動することを防止し、
    前記ボールジョイント(110n)は、前記ボルト(110k)を前記ボールジョイント(110n)の前記位置を中心として回転可能に構成され、前記上サスペンションプレート(110f)を前記中央サスペンションプレート(110e)に対して傾斜可能とし、前記シャーシ(1010)を、前記後回転軸(109)に沿って、前記後輪セット(1100)に対して傾斜可能とする請求項7に記載の車両。
  9. 前記前弾性ピボット構造(200)は、さらに、前記ハウジング(110q´)の位置で、前記上サスペンションプレート(110f´)に取り付けられた、少なくとも一つのボールジョイント(110n´)を含み、
    前記ボールジョイント(110n´)は、前記ボルト(110k´)を所定の位置に固定し、前記ボルトの前記溝(110s´)に沿った横方向への移動を防止するように構成され、前記上サスペンションプレート(110f´)が、前記中央サスペンションプレート(110e´)に対して横方向へ移動することを防止し、
    前記ボールジョイント(110n´)は、前記ボルト(110k´)を前記ボールジョイント(110n´)の前記位置を中心として回転可能に構成され、前記上サスペンションプレート(110f´)を前記中央サスペンションプレート(110e´)に対して傾斜可能とし、前記シャーシ(1010)を、前記前回転軸(206)に沿って、前記前輪セット(1200)に対して傾斜可能とする請求項7に記載の車両。
  10. 前記ボールジョイント(110n、110n´)は、前記前弾性ピボット構造(100)及び前記後弾性ピボット構造(200)に、完全に取り付けられ、又は、部分的に取り付けられ、又は、取り付けられておらず、前記シャーシ(1010)に加えられる横水平力(300)に応じて、異なるレベルの前及び後輪ステアリングを発生させる請求項8又は9に記載の車両。
  11. 前記弾性ジョイント(110a、110b、110c、110d、110a´、110b´、110c´、110d´)は、バネ、又は、ピストン、又は、それらの組合せとして実行される請求項~10のいずれかに記載の車両。
  12. 前記シャーシ(1010)は、前記弾性ジョイント(110a、110b、110c、110d、110a´、110b´、110c´、110d´)に直接取り付けられている請求項11に記載の車両。
  13. 前記シャーシ(1010)の後部は、前記回転軸(109)に沿って、前記車両の後方に向かって上方に傾斜し、
    前記傾斜は、前記後輪の中心を、前記後弾性ジョイントセット(110a、110b、110c、110d)の下方から、前記車両の後方へ向かって延長した位置へ変位させ、
    前記シャーシ(1010)の傾斜は、前記後回転軸(109)に直交して前記後輪と前記地面との接触点と交差する距離ベクトル(112)を長くし、
    前記シャーシ(1010)の傾斜は、前記車輪と前記地面との接触点と前記後弾性ジョイント間の前記中心との、前記水平位置間の水平距離ベクトル(120b)を長くする請求項12に記載の車両。
  14. 前記シャーシ(1010)の前部は、前記回転軸(206)に沿って、前記車両の前方に向かって上方に傾斜し、
    前記傾斜は、前記後輪の前記中心を、前記後弾性ジョイントセット(110a´、110b´、110c´、110d´)の下方から、前記車両の前方へ向かって延長した位置へ変位させ、
    前記シャーシ(1010)の傾斜は、前記車輪と前記地面との接触点と前記前ジョイント(110a´、110b´、110c´、110d´)間の前記中心との、前記水平位置間の水平距離ベクトル(205)を長くする請求項12に記載の車両。
  15. 記後輪セット(1100)の前記車輪を共にロックし、それらを同期した方法で同じ速度で強制的に回転させる請求項~14のいずれかに記載の車両。
  16. 前記後輪のロックは、ジョイント軸を介して前記後輪と物理的に協働することによって、機械的に得られる請求項15に記載の車両。
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