JP7047682B2 - 回転電機、その固定子、および回転電機の製造方法 - Google Patents

回転電機、その固定子、および回転電機の製造方法 Download PDF

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Description

この明細書における開示は、回転電機、その固定子、および回転電機の製造方法に関する。
特許文献1-3は、回転電機の固定子を開示する。これら固定子は、多様なコイルエンドを有している。特に、特許文献1は、複数のバスバーを収容するホルダを開示する。複数のバスバーは、コイルエンドにおける接続部材を提供している。複数のバスバーは、接着用樹脂によって、ホルダに固定されている。従来技術として列挙された先行技術文献の記載内容は、この明細書における技術的要素の説明として、参照により援用される。
特開2017-153261号公報 特開2000-166150号公報 特開2018-125924号公報
従来技術の構成では、接着用樹脂に気泡が生じる場合がある。さらに、気泡は、ピンホールとなる場合がある。気泡、およびピンホールは、絶縁性能を損なう場合がある。
別の観点において、接着用樹脂は、ホルダより損傷しやすい場合がある。
上述の観点において、または言及されていない他の観点において、回転電機、その固定子、および回転電機の製造方法にはさらなる改良が求められている。
開示されるひとつの目的は、絶縁性能が改良された回転電機、その固定子、および回転電機の製造方法を提供することである。
開示される他のひとつの目的は、複数のバスバーに関する絶縁性能が改良された回転電機、その固定子、および回転電機の製造方法を提供することである。
開示されるさらに他のひとつの目的は、ハウジングとバスバーとの間の絶縁性能が改良された回転電機、その固定子、および回転電機の製造方法を提供することである。
ここに開示された回転電機の固定子は、複数のスロットを提供する固定子コア(11)と、固定子コアに装着された固定子コイル(12)とを備える回転電機の固定子において、固定子コイルは、固定子コアの端部に位置づけられたコイルエンド(14)と、コイルエンドに含まれるコイル端(16)と電気的に接続された導電部材製のバスバー(30)と、バスバーを収容する絶縁部材製の容器であって、固定子コアの軸方向に配置され、固定子コアに向けて対向している開口部(22)を有するホルダ(21)とを有し、ひとつ相のバスバーは、2つの部分バスバーを有し、ひとつの部分バスバーは、コイル端と接続される分散端子(31)と回転電機の電力端子に接続される集合端子(32)とを有し、分散端子と集合端子とを含むすべての端子は、ホルダの開口部を経由して径方向外側に向けて延びだしている
開示された回転電機の固定子によると、ホルダは、開口部を固定子コアに向けて対向させるように位置づけられる。この結果、固定子コアの外側にホルダの壁面が位置づけられる。これにより、絶縁性能が改良される。
ここに開示された回転電機は、上記回転電機の固定子(10)と、固定子と磁気的に結合された回転子(4)と、固定子と回転子とを収容し、ホルダの壁面に対向するハウジング(8)とを備える。
ここに開示された回転電機の製造方法は、複数のスロットを提供する固定子コア(11)に固定子コイル(12)を装着し、固定子コアの端部にコイルエンド(14)を位置づけ、絶縁部材製のホルダ(21)の開口部(22)から導電部材製のバスバー(30)を装着することによりバスバーユニット(20)を組み立て、固定子コアの軸方向の端部に開口部が対向するようにバスバーユニットを位置づけ、コイルエンドに含まれるコイル端(16)とバスバーとを電気的に接続し、ホルダの壁の径方向外側および/または軸方向外側にハウジング(8)を位置づける回転電機の製造方法において、ひとつ相のバスバーは、2つの部分バスバーを有し、ひとつの部分バスバーは、コイル端と接続される分散端子(31)と回転電機の電力端子に接続される集合端子(32)とを有し、バスバーユニットを組み立てる段階は、分散端子と集合端子とを含むすべての端子がホルダの開口部を経由して径方向外側に向けて延びだすように開口部からバスバーを装着する段階である
ここに開示された回転電機の製造方法によると、ハウジングは、ホルダの壁の径方向外側および/または軸方向外側に位置づけられる。これにより、絶縁性能が改良される。
この明細書における開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態の部分との対応関係を例示的に示すものであって、技術的範囲を限定することを意図するものではない。この明細書に開示される目的、特徴、および効果は、後続の詳細な説明、および添付の図面を参照することによってより明確になる。
第1実施形態に係る回転電機の断面図である。 固定子コイルの回路図である。 固定子の斜視図である。 バスバーユニットの斜視図である。 複数のバスバーの斜視図である。 バスバーユニットの平面図である。 複数のバスバーの平面図である。 ひとつのバスバーの平面図である。 バスバーユニットの斜視図である。 図6のX-X線における端面図である。 図6のXI-XI線における端面図である。 図6のXII-XII線における端面図である。 中性点バスバーの斜視図である。 中性点バスバーの斜視図である。 第2実施形態の固定子コイルの回路図である。 固定子の斜視図である。 バスバーユニットの斜視図である。 複数のバスバーの斜視図である。 バスバーユニットの平面図である。 複数のバスバーの平面図である。 ひとつのバスバーの平面図である。 第3実施形態のバスバーユニットの端面図である。 第4実施形態のバスバーユニットの端面図である。 第5実施形態のバスバーユニットの端面図である。 第6実施形態のバスバーユニットの端面図である。 第7実施形態の固定子コイルの回路図である。
図面を参照しながら、複数の実施形態を説明する。複数の実施形態において、機能的におよび/または構造的に対応する部分および/または関連付けられる部分には同一の参照符号、または百以上の位が異なる参照符号が付される場合がある。対応する部分および/または関連付けられる部分については、他の実施形態の説明を参照することができる。
第1実施形態
図1において、回転電機1は、電動発電機である。回転電機1は、内燃機関(ENG)2と作用的に連結されている。内燃機関2は、多様な機器の動力を提供する。この明細書において、機器は、乗り物、空調装置、揚水装置などを含む。さらに、乗り物の語は、車両、船舶、航空機、シミュレーション装置、アミューズメント装置を含む。
回転電機1は、制御装置(CNT)3と電気的に接続されている。制御装置3は、インバータ回路を含む。回転電機1は、発電機として機能するとき、内燃機関2によって駆動され、電力を出力する。制御装置3は、回転電機1が発電機として利用されるとき、回転電機1から出力される電力を整流する整流回路として機能する。回転電機1は、電動機として機能するとき、内燃機関2の回転を支援する。制御装置3は、回転電機1が電動機として利用されるとき、回転電機1に多相交流電力を供給する。この実施形態では、多相交流電力は、三相電力である。
制御装置3は、電子制御装置(Electronic Control Unit)である。制御装置3は、制御システムを提供する。制御システムは、少なくともひとつの演算処理装置(CPU)と、プログラムとデータとを記憶する記憶媒体としての少なくともひとつのメモリ装置とを有する。制御システムは、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体を備えるマイクロコンピュータによって提供される。記憶媒体は、コンピュータによって読み取り可能なプログラムを非一時的に格納する非遷移的実体的記憶媒体である。記憶媒体は、半導体メモリまたは磁気ディスクなどによって提供されうる。制御システムは、ひとつのコンピュータ、またはデータ通信装置によってリンクされた一組のコンピュータ資源によって提供されうる。制御システムが提供する手段および/または機能は、実体的なメモリ装置に記録されたソフトウェアおよびそれを実行するコンピュータ、ソフトウェアのみ、ハードウェアのみ、あるいはそれらの組合せによって提供することができる。例えば、制御システムは、if-then-else形式と呼ばれるロジック、または機械学習によってチューニングされたニューラルネットワークによって提供することができる。代替的に、例えば、制御システムがハードウェアである電子回路によって提供される場合、それは多数の論理回路を含むデジタル回路、またはアナログ回路によって提供することができる。
回転電機1は、回転子4および固定子10を有する。回転子4は、軸AXの周りを回転可能である。固定子10は、軸AXを有する筒状である。以下の説明において、軸方向、径方向、および周方向の語は、軸AXによって規定される。回転子4と固定子10とは、ハウジング6に収容されている。ハウジング6は、固定子10を固定し、かつ回転子4を回転可能に支持している。ハウジング6は、内燃機関2の部品を提供する場合がある。例えば、ハウジング6は、クランクケースの一部、またはトランスミッションケースの一部を提供する場合がある。ハウジング6は、有底筒状の第1ハウジング7と、有底筒状の第2ハウジング8とを有する。回転子4および固定子10は、第1ハウジング7と第2ハウジング8との間に収容されている。
回転子4は、固定子10と磁気的に結合されている。回転子4は、シャフト5によって、ハウジング6に対して回転可能に支持されている。シャフト5は、回転軸を提供する。回転軸は、内燃機関2に連結されている。回転子4は、固定子10の径方向内側に配置されている。回転子4は、周方向に沿って配置された複数の磁極を有する。複数の磁極は、回転子4に埋設された複数の永久磁石によって形成されている。回転子4は、多様な構造によって提供することができる。回転子4は、例えば、8個(N極:4個、S極:4個)の磁極を有する。
回転電機1は、電力端子9を有する。回転電機1は、複数の電力端子9を有する。電力端子9は、回転電機1と制御装置3とを電気的に接続するための端子である。電力端子9は、電力を出力する場合には出力端子として、電力を受け入れる場合には入力端子として利用される。電力端子9は、回転電機1の外部接続端子とも呼ぶことができる。
固定子10は、固定子コア11を有する。固定子コア11は、筒状である。固定子コア11は、円環状でもある。固定子コア11は、軸方向に沿って積層された複数の鋼板を有する。固定子コア11は、周方向に配置された複数のスロットを有する。複数のスロットは、周方向に関して、等しいピッチで配置されている。複数のスロットは、いくつかの異なるピッチで配置されていてもよい。複数のスロットは、複数の鋼板を貫通するように、軸方向に延びている。さらに、複数のスロットは、径方向に広がっている。典型的な固定子コア11は、環状のバックコアを有する。固定子コア11は、バックコアから径方向内側に延び出す複数のティースを有する。複数のティースは、それらの間に、複数のスロットを形成している。例えば、固定子コア11は、48個のスロットを有する。
固定子10は、固定子コイル12を有する。固定子コイル12は、固定子コア11に装着されている。固定子コイル12は、ストレート部13と、コイルエンド14、15とを有する。ストレート部13は、真っ直ぐに延びている。ストレート部13は、スロットに収容されている。コイルエンド14、15は、固定子コア11の端部に位置づけられている。コイルエンド14、15は、固定子コア11から突出している。コイルエンド14、15は、固定子コイル12に含まれる複数の導体の集合体である。コイルエンド14、15において、ひとつの導体は、ひとつのスロット内に位置するストレート部13を、他の異なるスロット内に位置するストレート部13に接続している。コイルエンド14、15は、連続した導体のターン部によって提供される場合がある。コイルエンド14、15は、異なる導体を接合した接合部によって提供される場合がある。これらの例は、特許文献2または特許文献3に開示されている。
固定子コイル12は、コイル端16を有する。コイル端16は、コイルエンド14から延び出す引出線である。固定子コイル12は、複数のコイル端16を含む。コイル端16は、多相巻線としての複数のコイルの両端を提供する。この実施形態では、三相巻線が提供されるから、少なくとも6つのコイル端16が提供される。さらに、この実施形態では、ひとつの相は、n個のコイルの並列接続によって提供される。よって、固定子コイル12は、6×nのコイル端16を有する。この実施形態は、4個のコイルの並列接続によってひとつの相が提供される。よって、固定子コイル12は、24本のコイル端16を含む。
ひとつのコイルは、連続線、または複数のセグメントを接合することによって提供することができる。この実施形態では、接合された複数のセグメントによって、ひとつのコイルが提供されている。なお、複数のセグメントは、多様な接合手法によって接合することができる。接合手法は、例えば、TIG溶接、電気抵抗溶接、はんだ接合などを利用することができる。また、ひとつのコイルは、ひとつの相とみなすことができるコイルである。ひとつのコイルは、その中に、電気角が異なる複数のコイル要素を含んでいてもよい。例えば、ひとつのコイルは、電気角が数度異なる複数のコイル要素を含むことができる。
固定子コイル12は、バスバーユニット20を有する。バスバーユニット20は、多相結線を形成するように固定子コイル12を電気的に接続する。バスバーユニット20は、スター結線、またはデルタ結線を提供するように複数のコイル端16を接続する。この実施形態では、バスバーユニット20は、スター結線を提供する。バスバーユニット20は、複数のバスバー30を含む。複数のバスバー30は、導電部材製である。バスバーユニット20は、スター結線における3つの入出力端(電力端)を提供する端部バスバーを有する。バスバーユニット20は、スター結線における中性点を提供する中性点バスバーを有する。
バスバーユニット20は、ホルダ21を有する。ホルダ21は、絶縁材料製である。ホルダ21は、円弧状である。ホルダ21は、多面体でもよい。ホルダ21は、環状でもよい。ホルダ21は、コイルエンド14に沿って配置されている。ホルダ21は、コイルエンド14より軸方向の外側に配置されている。加えて、ホルダ21の少なくとも一部は、コイルエンド14より径方向の外側に配置されている。ホルダ21は、コイルエンド14の径方向外側の角部に対向している。ホルダ21は、内部にバスバー30を収容する容器である。
図1において、複数のバスバー30は、ひとつのバスバー30として例示されている。図1において、ホルダ21の内部は、模式的に図示されている。複数のバスバー30は、複数の分散端子31を提供する。分散端子31は、コイル接続端子とも呼ばれる。分散端子31は、ホルダ21から延び出している。分散端子31は、J字型またはU字型と呼びうる形状を有している。分散端子31は、ホルダ21からコイルエンド14に向けて軸方向に延びだした後、径方向外側に広がり、さらにホルダ21の径方向外側に沿って軸方向に延びている。複数の分散端子31は、複数のコイル端16と電気的に接続されている。複数の分散端子31は、ホルダ21の径方向外側において、複数のコイル端16と電気的に接続されている。コイル端16と分散端子31とは、接合部17において電気的に接続されている。接合部17は、多様な接合手法によって提供することができる。接合手法は、例えば、TIG溶接、電気抵抗溶接、はんだ接合などを利用することができる。
複数のバスバー30は、複数の集合端子32を提供する。集合端子32は、電力接続端子とも呼ばれる。複数の集合端子32は、複数の電力端子9と電気的に接続されている。集合端子32は、ホルダ21から延び出している。集合端子32は、J字型またはU字型と呼びうる形状を有している。集合端子32は、ホルダ21からコイルエンド14に向けて軸方向に延びだした後、径方向外側に広がり、さらにホルダ21の径方向外側に沿って軸方向に延びている。複数の集合端子32は、ホルダ21の径方向外側において、複数の電力端子9と電気的に接続されている。集合端子32と電力端子9とは、接合部18において電気的に接続されている。接合部18は、多様な接合手法によって提供することができる。接合手法は、例えば、TIG溶接、電気抵抗溶接、はんだ接合などを利用することができる。
図2は、固定子コイル12の多相結線を示す。固定子コイル12は、多相結線としてスター結線を採用している。固定子コイル12は、U相、V相、W相を有する。固定子コイル12は、U相を提供する複数のU相コイル12uを有する。固定子コイル12は、V相を提供する複数のV相コイル12vを有する。固定子コイル12は、W相を提供する複数のW相コイル12wを有する。この実施形態では、固定子コイル12は、4つのU相コイル12u、4つのV相コイル12v、および4つのW相コイル12wを有する。
複数のバスバー30は、U相の電力端を提供するU相バスバー30uを有する。U相バスバー30uは、4つの分散端子31を有する。U相バスバー30uは、4つの接合部17uにおいて、4つのU相コイル12uとそれぞれ接続されている。U相バスバー30uは、接合部18uにおいて、電力端子9と接続されている。よって、U相バスバー30uは、4つのU相コイル12uを電力端に接続する、いわゆる渡り線を提供している。
複数のバスバー30は、V相の電力端を提供するV相バスバー30vを有する。V相バスバー30vは、4つの分散端子31を有する。V相バスバー30vは、4つの接合部17vにおいて、4つのV相コイル12vとそれぞれ接続されている。V相バスバー30vは、接合部18vにおいて、電力端子9と接続されている。よって、V相バスバー30vは、4つのV相コイル12vを電力端に接続する、いわゆる渡り線を提供している。
複数のバスバー30は、W相の電力端を提供するW相バスバー30wを有する。W相バスバー30wは、4つの分散端子31を有する。W相バスバー30wは、4つの接合部17wにおいて、4つのW相コイル12wとそれぞれ接続されている。W相バスバー30wは、接合部18wにおいて、電力端子9と接続されている。よって、W相バスバー30wは、4つのW相コイル12wを電力端に接続する、いわゆる渡り線を提供している。
複数のバスバー30は、複数の中性点バスバー41を有する。2つの中性点バスバー41a、41bは、2つのスター結線を提供する。ひとつの中性点バスバー41aは、6個の端子を有する。2つの中性点バスバー41a、41bにより、12個の端子が提供される。中性点バスバー41aは、2個の接合部19u、2個の接合部19v、2個の接合部19wにおいて、中性点のためのコイル端と接合されている。中性点バスバー41bは、2個の接合部19u、2個の接合部19v、2個の接合部19wにおいて、中性点のためのコイル端と接合されている。
図3は、固定子10の一端の外観を示す。固定子コア11は、一端面11aと、他端面11bとを有する。コイルエンド14は、一端面11aから軸方向に延び出している。コイルエンド15は、他端面11bから軸方向に延び出している。コイルエンド14の軸方向には、バスバーユニット20が位置付けられている。バスバーユニット20は、電力端子9が位置づけられた角度範囲を含む所定の角度範囲に位置づけられている。軸方向に関して、ホルダ21は、コイルエンド14から離れて位置づけられている。
図中には、12個の接合部17が図示されている。ひとつの接合部17は、ひとつのコイル端16と、ひとつの分散端子31とを電気的に接続している。コイル端16は、L字状である。コイル端16は、コイルエンド14の径方向外側面から引き出されている。コイル端16は、コイルエンド14から軸方向外側に向けて延び出している。分散端子31は、ホルダ21から径方向外側に向けて延びだした後、径方向外側端において、軸方向外側に延び出している。コイル端16と分散端子31とは、両方が軸方向に沿って延びる端部において、接合部17を形成している。
固定子10は、6個の集合端子32を有する。周方向に関して近距離に隣接する一群の集合端子32(2つの集合端子32)は、実質的にひとつのバスバーのひとつの集合端子32を提供する。3群の集合端子32によって、U相、V相、W相の電力端子が提供されている。言い換えると、バスバーユニット20は、3群、6個の集合端子32を有する。
バスバーユニット20は、中性点バスバー41を有する。中性点バスバーは、複数の中性点バスバー41a(41b)を備える。中性点バスバー41a(41b)は、ホルダ21から独立している。中性点バスバー41a(41b)は、コイルエンド14の径方向外側にコイルエンド14に沿って配置されている。中性点バスバー41aと、中性点バスバー41bとは、互いに重複しないように、コイルエンド14の径方向外側に配置されている。
図4は、バスバーユニット20を示す。図示されるバスバーユニット20は、ホルダ21と、ホルダ21内に収容された複数のバスバー30を含む。図示されるバスバーユニット20は、中性点バスバー41a(41b)を含まない。図示されるバスバーユニット20は、複数のコイルを電力端に接続する、いわゆる渡り線を提供している。
図5は、複数のバスバー30を示す。複数のバスバー30は、3つのバスバー35、36、37を有する。3つのバスバー35、36、37は、それぞれが、U相バスバー30u、V相バスバー30v、W相バスバー30wを提供する。3つのバスバー35、36、37は、互いに電気的に絶縁されている。3つのバスバー35、36、37は、径方向に関して、多層的に配置されている。バスバー35は、最も径方向内側に配置されている。バスバー35は、内層バスバー35とも呼ばれる。バスバー37は、最も径方向外側に配置されている。バスバー37は、外層バスバー37とも呼ばれる。バスバー36は、内層バスバー35と外層バスバー37との間に配置されている。バスバー36は、中層バスバー36とも呼ばれる。
複数のバスバー30のそれぞれは、周方向に沿って延在する主要部38を有する。主要部38は、円弧状である。主要部38は、多面体でもよい。主要部38は、軸方向に関して高さH38を有する。主要部38は、周方向に沿ってリボン状に延在している。
バスバー35は、周方向に関して独立した2つの部分バスバー35a、35bを有する。部分バスバー35aは、90度以下の弧状である。部分バスバー35aは、2個の分散端子31を有する。部分バスバー35aは、1個の集合端子32を有する。部分バスバー35bは、90度以下の弧状である。部分バスバー35bは、2個の分散端子31を有する。部分バスバー35bは、1個の集合端子32を有する。部分バスバー35aと部分バスバー35bとは、両方が内層に配置されている。部分バスバー35aと部分バスバー35bとは、2つで90度以上の角度範囲を占めるバスバー35を提供する。
バスバー36は、周方向に関して独立した2つの部分バスバー36a、36bを有する。部分バスバー36aは、120度以下の弧状である。部分バスバー36aは、2個の分散端子31を有する。部分バスバー36aは、1個の集合端子32を有する。部分バスバー36bは、120度以下の弧状である。部分バスバー36aは、2個の分散端子31を有する。部分バスバー36bは、ひとつの集合端子32を有する。部分バスバー36aと部分バスバー36bとは、両方が中層に配置されている。部分バスバー36aと部分バスバー36bとは、周方向に連続的に配置されることにより、120度以上の角度範囲を占めるバスバー36を提供する。
バスバー37は、周方向に関して独立した2つの部分バスバー37a、37bを有する。部分バスバー37aは、90度以下の弧状である。部分バスバー37aは、2個の分散端子31を有する。部分バスバー37aは、1個の集合端子32を有する。部分バスバー37bは、90度以下の弧状である。部分バスバー37bは、2個の分散端子31を有する。部分バスバー37bは、1個の集合端子32を有する。部分バスバー37aと部分バスバー37bとは、両方が外層に配置されている。部分バスバー37aと部分バスバー37bとは、2つで90度以上の角度範囲を占めるバスバー37を提供する。
この実施形態では、複数の部分バスバーは、ひとつのバスバーを提供する。これにより、部分バスバーのサイズを小型化できる。複数の部分バスバーは、製造方法を容易にする。また、ひとつのバスバーが複数の集合端子32を備える。この結果、電流の集中が回避される。
図6は、バスバーユニット20を示す。図6は、図3の矢印VIから視た平面を示す。すべての端子31、32は、ホルダ21の径方向外側に向けて延び出している。
図7は、複数のバスバー30を示す。複数の集合端子32は、集中的に配置されている。複数の集合端子32の集中的な配置は、複数の電力端子9との効率的な接続を可能とする。一方で、複数の分散端子31は、コイルエンド14に沿って分散的に配置されている。複数の分散端子31の分散的な配置は、コイルエンド14におけるコイル端16の混乱を抑制する。複数の分散端子31の間隔は、複数のスロットのピッチ、もしくは同ピッチの倍数に対応付けられている。
図8は、ひとつのバスバー37を示す。ひとつのバスバーは、集合端子32、32を設置するべき位置を中心として、二等分されている。2つの部分バスバー37a、37bは、対称な形状である。
図9は、バスバーユニット20の裏面を示す。ホルダ21は、開口部22を有する。ホルダ21は、軸AX周りにおいて円弧状の容器とも呼ぶことができる。開口部22は、軸方向に向けて開口している。開口部22は、複数のバスバー30を軸方向に沿って受け入れできるように、広く開口している。複数のバスバー35、36、37は、径方向に関して互いに部分的に重複している。しかも、複数のバスバー35、36、37は、周方向に関して互いにずれて配置されている。したがって、ホルダ21が周方向に広がる角度範囲は、複数のバスバー35、36、37のいずれかひとつの角度範囲より広い。さらに、ホルダ21は、円弧としての両端部に、バスバーが収容されていない非配置角度範囲を有している。非配置角度範囲は、円弧の一端では、内側に形成されている。非配置角度範囲は、円弧の他端では、外側に形成されている。複数の端子31、32は、内層、中層、外層のそれぞれから、径方向外側に延びだしている。複数の端子31、32は、軸AXに対して放射状に配置されている。
図3に戻り、ホルダ21は、バスバー30を収容する絶縁部材製の容器である。ホルダ21は、固定子コア11の軸方向に配置されている。開口部22は、固定子コア11に向けて開口している。開口部22は、固定子コア11に対向している。バスバーユニット20は、開口部22が固定子コア11の一端面11aに対向するように位置づけられている。バスバーユニット20は、コイルエンド14の軸方向外側に位置づけられている。この結果、バスバーユニット20は、開口部22がコイルエンド14に対向するように位置づけられている。バスバーユニット20は、ホルダ21を伏せるように、コイルエンド14の軸方向外側に位置づけられている。
図10は、図6のX-X線における切断部の端面を示す。ホルダ21は、内部に内層、中層、外層を規定するための複数の隔壁26を有する。ホルダ21は、開口部22を有する。ホルダ21は、底壁23と、径方向外側の外壁24と、径方向内側の内壁25とを有する。外壁24は、径方向外側の外面24aを提供する。内壁25は、径方向内側の内面25aを提供する。さらに、ホルダ21は、1個以上の隔壁26を有する。隔壁26は、ホルダ21の内部を径方向に関して複数の層(溝)に区画する。図示される実施形態は、2つの隔壁26a、26bを有する。外壁24および内壁25は、高さH24、H25を有する。高さH24と高さH25とは、等しい(H24=H25)。隔壁26a、26bは、高さH26を有する。高さH26は、高さH24または高さH25より低い(H26<H24、H26<H25)。隔壁26a、26bの径方向における厚さは、外壁24および内壁25の径方向における厚さより厚い。この厚さの差は、電気的な絶縁性能を満足させる。隔壁26は、周方向に沿って連続する壁である。ただし、隔壁26は、周方向に沿って間欠的に設けられた複数の壁によって提供されてもよい。さらに、隔壁26は、径方向に貫通するひとつまたは複数の開口部を有していてもよい。隔壁26は、リブとも呼ばれる。
外壁24、内壁25および複数の隔壁26a、26bは、複数のスリット状のバスバー室を形成する。図示される実施形態は、3つのバスバー室を形成する。それぞれのバスバー室には、バスバー35、36、37のそれぞれが挿入されている。複数の隔壁26a、26bは、径方向に多層に配置された複数のバスバー35、36、37の間において、長い沿面距離を提供する。このため、複数の隔壁26a、26bは、沿面放電を抑制する。
バスバー35、36、37は、バスバー室に圧入されてもよい。また、ホルダ21とバスバー35、36、37との間には、積極的に隙間が形成されてもよい。また、ホルダ21とバスバー35、36、37との間には、接触部分と、隙間とが交互に形成されてもよい。隙間は、後述する樹脂部材の存在を許容する。
ホルダ21は、開口部22に付与された絶縁性の樹脂部材27を有する。樹脂部材27は、開口部22から付与されている。樹脂部材27は、ホルダ21の内部に付与されている。樹脂部材27は、ホルダ21の内面と、バスバー35、36、37の表面とを接着する。樹脂部材27は、ホルダ21の内部に充填されている。樹脂部材27は、バスバー35、36、37の主要部38を覆い隠している。
樹脂部材27は、ポッティング樹脂である。樹脂部材27は、開口部22から滴下され、ホルダ21内において、硬化されている。樹脂部材27の表面27aは、境界線27bにおいて、複数の壁24、25、26の側面に接触している。表面27aは、凹状に湾曲している。樹脂部材27の高さは、複数の壁24、25、26の高さより低い。樹脂部材27は、複数の壁24、25、26の頂よりも低い表面27aを有する。
バスバー35に注目すると、ホルダ21は、径方向内側に位置する隔壁26bと径方向外側に位置する内壁25とを有する。バスバー35は、底壁23と、隔壁26bと、内壁25とで囲まれた溝の中に収容されている。樹脂部材27は、バスバー35を覆い隠している。
バスバー36に注目すると、ホルダ21は、径方向内側に位置する隔壁26aと径方向外側に位置する隔壁26bとを有する。バスバー36は、底壁23と、隔壁26aと、隔壁26bとで囲まれた溝の中に収容されている。樹脂部材27は、バスバー36を覆い隠している。
バスバー37に注目すると、ホルダ21は、径方向内側に位置する隔壁26aと径方向外側に位置する外壁24とを有する。バスバー37は、底壁23と、外壁24と、隔壁26aとで囲まれた溝の中に収容されている。樹脂部材27は、バスバー37を覆い隠している。
さらに、ホルダ21は、径方向の最も内側に位置する内壁25と、径方向の最も外側に位置する外壁24とを有する。樹脂部材27は、内壁25および外壁24の頂よりも低い表面27aを有する。この結果、樹脂部材27は、ホルダ21が提供する複数の溝のそれぞれに分離して配置されている。
ホルダ21は、樹脂製である。ホルダは、インジェクション成形により成形された樹脂成形品である。樹脂部材27は、ホルダ21を形成する樹脂より軟らかい軟質樹脂製である。樹脂部材27は、バスバー30とホルダ21とを接着する接着樹脂部材でもある。樹脂部材27は、ホルダ21の開口部22の内部にバスバー30を埋めている。樹脂部材27は、熱硬化性樹脂である。
図3に戻り、樹脂部材27は、固定子コア11の一端面11aに対向している。樹脂部材27は、コイルエンド14に対向している。
図11は、図6のXI-XI線における切断部の端面を示す。ひとつの分散端子31の切断面が図示されている。分散端子31は、第1部分31aを有する。第1部分31aは、主要部38から軸方向に沿って延び出している。第1部分31aは、開口部22から突出している。分散端子31は、第2部分31bを有する。第2部分31bは、第1部分31aの端部から、径方向に沿って、径方向外側へ向けて延び出している。第2部分31bは、ホルダ21より径方向外側に突出している。分散端子31は、第3部分31cを有する。第3部分31cは、第2部分31bの先端から、軸方向に沿って、ホルダ21の径方向外側と重複するように延び出している。第3部分31cは、径方向に関してホルダ21と重複する位置に到達している。第3部分31cは、ホルダ21の外面24aと対向している。図11の位置では、外層バスバー37は、存在していない。複数のバスバー35、36、37は、径方向に関して互いに部分的に重複している。しかも、複数のバスバー35、36、37は、周方向に関して互いにずれて配置されている。
図12は、図6のXII-XII線における切断部の端面を示す。ひとつの集合端子32の切断面が図示されている。集合端子32は、第1部分32aを有する。第1部分32aは、主要部38から軸方向に沿って延び出している。第1部分32aは、開口部22から突出している。集合端子32は、第2部分32bを有する。第2部分32bは、第1部分32aの端部から、径方向に沿って、径方向外側へ向けて延び出している。第2部分32bは、ホルダ21より径方向外側に突出している。集合端子32は、第3部分32cを有する。第3部分32cは、第2部分32bの先端から、軸方向に沿って、ホルダ21の径方向外側と重複するように延び出している。第3部分32cは、径方向に関してホルダ21と重複する位置に到達している。第3部分32cは、ホルダ21の外面24aと対向している。
図11、図12は、ひとつのバスバー36が備える複数の端子31、32を示している。複数の端子31、32は、ホルダ21の開口部22から延び出している。これらの端子31、32は、樹脂部材27の表面から延び出している。バスバー30は、周方向に延びる主要部38を備える。ホルダ21は、主要部38の高さH38より深い溝を有する。開口部22は、溝の開口部でもある。
図13は、中性点バスバー41のひとつを示している。図14は、中性点バスバー41のバスバー44を示す。中性点バスバー41は、コイルエンド14の側面に装着されることを意図されている。中性点バスバー41は、円弧状である。中性点バスバー41は、絶縁部材によって被覆された本体部42を有する。本体部42は、周方向に沿って延びている。本体部42は、導電材料製のバスバー44を収容している。中性点バスバー41は、軸方向に延び出す複数の端子43を有する。図示の例では、中性点バスバー41は、6個の端子43を有する。端子43は、中性点結線のためのコイル端16と接合される。この実施形態では、2つの中性点バスバー41が使用されるから、合計12個の端子が提供される。
回転電機1の製造方法を説明する。回転電機1の製造方法は、回転子4を組み立てる段階と、固定子10を組み立てる段階と、回転子4と固定子10とをハウジング6に収容する段階とを含む。回転子組立段階と、固定子組立段階とは、逆の順でもよい。固定子10の組立段階は、複数のスロットを提供する固定子コア11を製造する段階と、固定子コア11に固定子コイル12を装着する段階と、固定子コア11の端部にコイルエンド14を位置づける段階とを含む。コイルエンド14を位置づける段階は、複数のコイル端16をコイルエンド14から引き出すことにより、複数のコイル端16を規定の位置に配置する段階を含む。
固定子10の組立段階は、バスバーユニット20を組み立てる段階を有する。バスバーユニット組立段階は、絶縁樹脂のインジェクション成形によってホルダ21を成形する段階を含む。この段階では、開口部22を有するホルダ21が成形される。ホルダ21の内部には、複数の溝を形成するように、複数の隔壁26a、26bが成形される。バスバーユニット組立段階は、絶縁部材製のホルダ21の開口部22から導電部材製のバスバー30を装着する段階を含む。
バスバーユニット組立段階は、絶縁性の樹脂部材27を、開口部22から、付与する段階を含む。この段階は、開口部22から樹脂部材27をポッティングによって滴下し、硬化させる段階である。この段階において、ホルダ21は、開口部22を重力方向の上に向けて位置づけられる。樹脂部材27は、上から開口部22に滴下される。樹脂部材27は、硬化に伴う収縮、または表面張力により凹状の表面27aを形成する。樹脂部材27は、複数のバスバー30を埋めるように付与される。
バスバーユニット組立段階は、独立して実行されてもよい。バスバーユニット組立段階は、他の段階より先に実行されてもよい。バスバーユニット組立段階は、ホルダ21の内部に接着剤を塗布する段階と、その後に、バスバー30を装着する段階とを有していてもよい。バスバーユニット組立段階は、さらに、その後に、樹脂部材27を付与してもよい。
固定子10の組立段階は、固定子コア11の軸方向の一端面11aに開口部22が対向するようにバスバーユニット20を位置づける段階を有する。このとき、バスバーユニット20は、樹脂部材27を付与する段階における姿勢から、反転させられる。典型的な、固定子の製造方法では、固定子10は、コイルエンド14を上にするように位置づけられ、バスバーユニット20は、コイルエンド14の上に置かれる。このとき、バスバーユニット20は、開口部22が下を向くように位置づけられる。この段階は、樹脂部材27を、固定子コア11の一端面11aに対向するように位置づける段階でもある。また、別の観点では、この段階は、コイルエンド14に開口部22が対向するようにバスバーユニット20を位置づける段階でもある。さらに、言い換えると、この段階は、コイルエンド14に樹脂部材27が対向するようにバスバーユニット20を位置づける段階でもある。この結果、ホルダ21の底壁23は、固定子10の軸方向外側に位置づけられる。
固定子10の組立段階は、コイルエンド14に含まれる複数のコイル端16と複数の端子31、32とを電気的に接続する段階を含む。複数の端子31、32および複数のコイル端16は、ホルダ21の径方向外側に位置づけられる。さらに、電気的に接合されるべきひとつの端子31、32と、ひとつのコイル端16とが周方向の同じ角度位置に位置づけられる。よって、複数の接合作業が容易に実施される。このとき、バスバーユニット20は、コイルエンド14から離れるように位置づけられ、その状態において、複数のコイル端16と複数の端子31、32とが接合される。この結果、バスバーユニット20は、複数のコイル端16と複数の端子31、32とによって支えられる。さらに、この段階は、中性点のためのコイル端16と、中性点バスバー41a、41bとを接合する段階を含む。
回転子4と固定子10とをハウジング6に収容する段階は、ホルダ21の底壁23の径方向外側、および/または軸方向外側にハウジング8を位置づける段階を含む。
以上に述べた実施形態によると、絶縁性能が改良された回転電機、その固定子、および回転電機の製造方法が提供される。開口部22が一端面11aに対向することで、ホルダ21内に収容されたバスバー30の露出が抑制される。このため、組立段階、またはメンテナンス段階における絶縁性能の低下が抑制される。
さらに、樹脂部材27が一端面11aに対向することで、ホルダ21が外側に位置づけられる。これにより、組立段階、またはメンテナンス段階において、樹脂部材27が保護される。絶縁部材における欠陥が比較的少ないホルダ21が外側に面するから、絶縁性能が改良される。その一方で、比較的欠陥が生じやすい樹脂部材27を固定子コア11に対向させたから、欠陥に起因する絶縁性能の低下が抑制される。欠陥は、例えば、気泡、ピンホール、異物などを含む。樹脂部材27がホッティング樹脂、または軟質樹脂である場合に、保護の効果が顕著である。これにより、絶縁性能の低下が抑制される。
この実施形態によると、固定子10のための冷却媒体(流体)からバスバー30を保護することができる。冷却媒体は、開口部22または樹脂部材27の表面に到達する。同時に、冷却媒体は、異物をもたらす。この実施形態では、開口部22または樹脂部材27が一端面11aに対向するようにホルダ21が配置される。したがって、冷却媒体の強い流れが開口部22に到達しない。さらに、開口部22への異物の直接的な到達、飛来が抑制される。これにより、絶縁性能の低下が抑制される。特に、冷却媒体として、水、オイルなどの液体が利用される場合には、異物の到達抑制効果、樹脂部材27の保護効果が顕著である。
第2実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、4個の相コイルが、ひとつの相として接続されている。これに代えて、ひとつの相は、1個以上の相コイルを含むことができる。例えば、2個、3個、5個、6個などが可能である。この実施形態では、2個の相コイルを接続している。
図15において、ひとつの相は、2個の相コイルの並列接続によって提供されている。図16は、固定子10を示す。図17は、バスバーユニット20を示す。図18は、複数のバスバー30を示す。図19は、バスバーユニット20を示す。図20は、複数のバスバー30を示す。図21は、ひとつのバスバーを示す。この実施形態では、上記実施形態の半分のバスバーユニット20が利用されている。中性点バスバー41は、ひとつだけである。この実施形態では、複数のバスバー235、236、237は、上記実施形態の部分バスバー35a、36a、37aによって提供されている。
第3実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、樹脂部材27は、複数の溝のそれぞれに分離して配置されている。これに代えて、樹脂部材27は、複数の溝にわたって連続して配置されてもよい。
図22は、バスバーユニット20の端面を示す。樹脂部材27は、複数の溝にわたって連続して配置されている。表面327aは、隔壁26a、26bを超えて、隣接する溝にわたって連続している。この実施形態では、境界線327bは、外壁24の側面と、内壁25の側面とに位置している。
第4実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、樹脂部材27は、ポッティング樹脂だけである。これに代えて、樹脂部材27は、複数の樹脂材料を含んでいてもよい。
図23は、バスバーユニット20の端面を示す。バスバーユニット20の組立段階は、バスバー30を装着する前に、ホルダ21の内面に、接着剤427を塗布する段階を有する。バスバーユニット20の組立段階は、ホルダ21の中にバスバー30を配置する段階と、接着剤427によってバスバー30を接着する段階と、その後に、樹脂部材27を付与する段階とを有する。接着剤427の一部は、ホルダ21とバスバー30との間から押し出される。接着剤427は、接着樹脂部材を提供する。よって、バスバー30は、接着剤427と、樹脂部材27との両方によって覆われている。
第5実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、バスバーユニット20は、渡り線のための複数のバスバー35、36、37を収容している。これに代えて、バスバーユニット20は、中性点バスバー41を収容していてもよい。
図24は、バスバーユニット20を示す。ホルダ21は、上記実施形態に加えて、隔壁526cを有する。隔壁526cは、内壁25との間に、中性点バスバー41を収容するための溝を区画する。中性点バスバー41は、隔壁526cと、内壁25との間に収容されている。
さらに、上記実施形態では、樹脂部材27は、凹状の表面27aを提供する。これに代えて、樹脂部材27は、多様な表面を有していてもよい。
図24において、樹脂部材27は、底壁23に対して傾斜した表面527aを有している。表面527aの傾斜は、硬化時におけるホルダ21の姿勢に依存する。また、表面527aは、直線状である。
第6実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、バスバーユニット20は、樹脂部材27を有する。これに代えて、バスバーユニット20は、樹脂部材27を備えなくてもよい。
図25は、バスバーユニット20の端面である。バスバーユニット20は、複数の溝の中に複数のバスバー35、36、37を収容している。バスバーユニット20は、空洞628を有する。この実施形態でも、複数の隔壁26a、26bは、径方向に多層に配置された複数のバスバー35、36、37の間において、長い沿面距離を提供する。このため、複数の隔壁26a、26bは、沿面放電を抑制する。
第7実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、2つの中性点バスバー41a、41bが用いられている。これに代えて、ひとつの中性点バスバーを用いてもよい。
図26において、固定子コイル12は、ひとつの中性点バスバー741を有する。中性点バスバー741は、12個の相コイルを接続している。
さらに、ひとつの相を形成する複数の相コイルは、ひとつの相内において、分散していてもよい。4個の相コイル712u、712v、712wは、電気角が異なる2群の相コイルを含む。2群の相コイルは、数度から数十度の範囲において分散した電気角を有する。
他の実施形態
この明細書および図面等における開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品および/または要素の組み合わせに限定されない。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品および/または要素が省略されたものを包含する。開示は、ひとつの実施形態と他の実施形態との間における部品および/または要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示されるいくつかの技術的範囲は、請求の範囲の記載によって示され、さらに請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
明細書および図面等における開示は、請求の範囲の記載によって限定されない。明細書および図面等における開示は、請求の範囲に記載された技術的思想を包含し、さらに請求の範囲に記載された技術的思想より多様で広範な技術的思想に及んでいる。よって、請求の範囲の記載に拘束されることなく、明細書および図面等の開示から、多様な技術的思想を抽出することができる。
上記実施形態では、回転電機1は、電動発電機を提供する。これに代えて、回転電機1は、電動機を提供してもよい。この場合、固定子コイル12は、界磁巻線とも呼ばれる。これに代えて、回転電機1は、発電機を提供してもよい。この場合、固定子コイル12は、電機子巻線とも呼ばれる。
上記実施形態では、固定子コイル12は、固定子コア11の両端にコイルエンド14、15を有する。コイルエンド14は、開口部22と対向するように配置されている。コイルエンド14は、多様な形態によって提供することができる。ひとつの形態では、固定子コイル12は、複数の連続導体を巻くことによって形成される場合がある。この場合、コイルエンド14は、連続線の曲がり部の集合体によって提供される。他のひとつの形態では、固定子コイル12は、複数のセグメント導体によって提供される場合がある。この場合、コイルエンド14は、セグメント導体のターン部、または、複数のセグメント導体を接合する接合部によって提供される。セグメント導体は、U字型、またはI字型である。このようなコイルエンドの形状は、例えば、特許文献2(特開2000-166150号公報)に開示されている。この出願は、特許文献2の全体を参照により援用する。複数のセグメント導体は、コイルエンド14に配置された複数の接続導体によって接続されてもよい。このようなコイルエンドの形状は、例えば、特許文献3(特開2018-125924号公報)に開示されている。この出願は、特許文献3の全体を参照により援用する。
上記実施形態では、ホルダ21は、樹脂製である。これに代えて、ホルダ21は、セラミック等の絶縁部材製とすることができる。
上記実施形態では、ホルダ21は、コイルエンド14より軸方向の外側に配置されている。これに代えて、または加えて、ホルダ21は、コイルエンド14より径方向の外側に配置されていてもよい。上記実施形態では、ホルダ21は、コイルエンド14の径方向外側の角部に対向している。これに代えて、ホルダ21は、コイルエンド14の軸方向にだけ位置していてもよい。
上記実施形態では、並列接続された複数の相コイルによってひとつの相を提供している。これに代えて、ひとつの相の中に、直列接続を含んでいてもよい。例えば、並列接続された2個の相コイルと、並列接続された2個の相コイルとを直列接続することによって、ひとつの相が提供されてもよい。
上記実施形態では、バスバーユニット20における複数の端子31、32は、J字型、またはU字型と呼びうる形状である。これに代えて、複数の端子31、32は、I字型、L字型など多様な形状によって提供することができる。例えば、複数の端子31、32は、図11および図12における第1部分31a、32aだけで提供されてもよい。また、複数の端子31、32は、図11および図12における第1部分31a、32aおよび第2部分31b、32bによって提供されてもよい。
上記実施形態では、バスバーユニット20は、複数のコイル端16によって支持されている。これに代えて、バスバーユニット20は、固定子コア11またはコイルエンド14に連結されていてもよい。ホルダ21は、例えば、固定子コア11またはコイルエンド14に当接するための複数の脚部を有していてもよい。複数の脚部は、壁24、25、26の一部を軸方向へ突出させることにより形成することができる。複数の脚部は、接着、スナップフィット、ネジ止めなどの固定機構によって、固定子コア11またはコイルエンド14に固定されてもよい。
上記実施形態では、コイル端16およびバスバーユニット20は、露出しているように描かれている。これに代えて、コイル端16および/またはバスバーユニット20は、それらに付与された粉体塗装層を有していてもよい。粉体塗装層は、例えば、コイル端16、接合部17、18、および端子31、32を覆うように設けることができる。粉体塗装層は、コイルエンド14の全体を覆ってもよい。粉体塗装層は、バスバーユニット20を覆っていてもよい。
1 回転電機、 2 内燃機関、 3 制御装置、
4 回転子、 5 シャフト、 6 ハウジング、
7 第1ハウジング、 8 第2ハウジング、
9 電力端子、 10 固定子、 11 固定子コア、
11a 一端面、 11b 他端面、 12 固定子コイル、
12u、12v、12w 相コイル、
13 ストレート部、 14、15 コイルエンド、
16 コイル端、 17、18 接合部、
20 バスバーユニット、 21 ホルダ、 22 開口部、
23 底壁、 24 外壁、 25 内壁、 26 隔壁、
26a、26b 隔壁、 27 樹脂部材、 27a 表面、
27b 境界線、 30 バスバー、31 分散端子、
32 集合端子、 31a 第1部分、 31b 第2部分、
31c 第3部分、 32a 第1部分、 32b 第2部分、
32c 第3部分、 35、36、37 バスバー、
38 主要部、 35a、35b 部分バスバー、
36a、36b 部分バスバー、
37a、37b 部分バスバー、
41、41a、41b 中性点バスバー、 42 本体部、
43 端子、 44 バスバー、
235、236、237 バスバー
327a 表面、 327b 境界線、
427 接着剤、
526c 隔壁、 527a 表面、
628 空洞、
741 中性点バスバー、
712u、712v、712w 相コイル。

Claims (18)

  1. 複数のスロットを提供する固定子コア(11)と、
    固定子コアに装着された固定子コイル(12)とを備える回転電機の固定子において、
    前記固定子コイルは、
    前記固定子コアの端部に位置づけられたコイルエンド(14)と、
    前記コイルエンドに含まれるコイル端(16)と電気的に接続された導電部材製のバスバー(30)と、
    前記バスバーを収容する絶縁部材製の容器であって、前記固定子コアの軸方向に配置され、前記固定子コアに向けて対向している開口部(22)を有するホルダ(21)とを有し、
    ひとつ相の前記バスバーは、2つの部分バスバーを有し、
    ひとつの前記部分バスバーは、前記コイル端と接続される分散端子(31)と前記回転電機の電力端子に接続される集合端子(32)とを有し、
    前記分散端子と前記集合端子とを含むすべての端子は、前記ホルダの前記開口部を経由して径方向外側に向けて延びだしている回転電機の固定子。
  2. 前記バスバーは、周方向に延びる主要部を備え、
    前記ホルダは、前記主要部の高さより深い溝を有し、
    前記開口部は、前記溝の開口部でもあり、
    前記開口部と前記固定子コアとが対向している請求項1に記載の回転電機の固定子。
  3. 前記ホルダは、前記コイルエンドより軸方向の外側、または前記コイルエンドより径方向の外側に配置されている請求項1または請求項2に記載の回転電機の固定子。
  4. さらに、前記開口部に付与された絶縁性の樹脂部材(27)を有する請求項1から請求項3のいずれかに記載の回転電機の固定子。
  5. 前記ホルダは、樹脂製であり、
    前記樹脂部材は、前記ホルダを形成する樹脂より軟らかい軟質樹脂製である請求項4に記載の回転電機の固定子。
  6. 前記樹脂部材は、前記バスバーと前記ホルダとを接着する接着樹脂部材を含む請求項4または請求項5に記載の回転電機の固定子。
  7. 前記樹脂部材は、前記ホルダの前記開口部の内部に前記バスバーを埋めている請求項4から請求項6のいずれかに記載の回転電機の固定子。
  8. 前記端子は、前記樹脂部材の表面から延び出している請求項4から請求項7のいずれかに記載の回転電機の固定子。
  9. 前記樹脂部材は、ポッティング樹脂である請求項4から請求項8のいずれかに記載の回転電機の固定子。
  10. 前記ホルダは、径方向内側に位置する壁と径方向外側に位置する壁とを有し、
    前記ポッティング樹脂は、前記壁の頂よりも低い表面を有する請求項9に記載の回転電機の固定子。
  11. 前記ホルダは、径方向の最も内側に位置する壁と径方向の最も外側に位置する壁とを有し、
    前記ポッティング樹脂は、前記壁の頂よりも低い表面を有する請求項9または請求項10に記載の回転電機の固定子。
  12. 前記樹脂部材は、熱硬化性樹脂である請求項4から請求項11のいずれかに記載の回転電機の固定子。
  13. 前記ホルダは、インジェクション成形により成形された樹脂成形品である請求項1から請求項12のいずれかに記載の回転電機の固定子。
  14. 請求項1から請求項13のいずれかに記載の回転電機の固定子(10)と、
    前記固定子と磁気的に結合された回転子(4)と、
    前記固定子と前記回転子とを収容し、前記ホルダの壁面に対向するハウジング(8)とを備える回転電機。
  15. 複数のスロットを提供する固定子コア(11)に固定子コイル(12)を装着し、前記固定子コアの端部にコイルエンド(14)を位置づけ、
    絶縁部材製のホルダ(21)の開口部(22)から導電部材製のバスバー(30)を装着することによりバスバーユニット(20)を組み立て、
    前記固定子コアの軸方向の端部に前記開口部が対向するように前記バスバーユニットを位置づけ、
    前記コイルエンドに含まれるコイル端(16)と前記バスバーとを電気的に接続し、
    前記ホルダの壁の径方向外側および/または軸方向外側にハウジング(8)を位置づける回転電機の製造方法において、
    ひとつ相の前記バスバーは、2つの部分バスバーを有し、
    ひとつの前記部分バスバーは、前記コイル端と接続される分散端子(31)と前記回転電機の電力端子に接続される集合端子(32)とを有し、
    前記バスバーユニットを組み立てる段階は、前記分散端子と前記集合端子とを含むすべての端子が前記ホルダの前記開口部を経由して径方向外側に向けて延びだすように前記開口部から前記バスバーを装着する段階である回転電機の製造方法。
  16. さらに、絶縁性の樹脂部材(27)を、前記開口部から、付与する段階を含み、
    前記バスバーユニットを位置づける段階は、前記樹脂部材を、前記固定子コアの端部に対向するように位置づける請求項15に記載の回転電機の製造方法。
  17. 前記バスバーユニットを組み立てる段階は、
    前記ホルダを、絶縁樹脂のインジェクション成形によって成形する段階と、
    前記開口部から前記樹脂部材をポッティングによって付与し、硬化させる段階とを有する請求項16に記載の回転電機の製造方法。
  18. 前記バスバーユニットを位置づける段階は、
    前記コイルエンドに前記開口部が対向するように前記バスバーユニットを位置づける請求項15から請求項17のいずれかに記載の回転電機の製造方法。
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