JP7045821B2 - 外貼り断熱シート及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、外貼り断熱シート及びその製造方法に関し、特に、例えば、窓ガラスの窓の外側の面に貼着する、断熱性に優れた外貼り断熱シート及びその製造方法に関する。
住宅などの建築物では、高断熱化が進められているが、開閉操作を容易にする必要がある窓は、壁などに使用されている高性能断熱材を使用することができない。そこで、窓からの熱の流出入を抑える手段として断熱性に優れ、かつ透明性の高い窓貼りシートが提案されている(特許文献1)。
特開2010-138659号公報
現在、より一層容易に窓ガラスに貼着して断熱性をもたせ、又、一定期間が経過した後には、容易に窓ガラスから引き剥がすことが可能な窓張りシートが求められている。
本発明は、容易に、貼ることができ且つ一定期間の使用後引き剥がすことができる、窓貼りシートを提供せんとするものである。
本発明は、かかる課題を解決するために、次のいずれかの手段を採用するものである。
この発明の請求項1にかかる外貼り断熱シートは、空気層形成材と、
空気層形成材の表面に積層された耐候性を有する、空気層形成材を支持する支持材と、
前記空気層形成材の支持材とは反対の側に積層される基材と、
前記空気層形成材と基材との間に積層された熱可塑性合成樹脂からなる、挟着材と、
前記基材の空気層形成材とは反対の側に積層された、アクリル系粘着剤であって再剥離可能に貼着できる再剥離型の粘着剤の粘着剤層とを備え、
前記基材、挟着及び支持材のうち少なくともその一つには、耐候剤が含有されており、
前記空気層形成材は、気泡粒フィルムとベースフィルムと重ね合わせた積層体であり、気泡粒フィルム及びベースフィルムの長さ方向及び幅方向に空気を閉じ込めた気泡粒が配列されており、
前記気泡粒は、気泡粒フィルムの気泡粒の周辺領域を、ベースフィルムの気泡粒フィルムとの対向面に接着して、空気が閉じ込められた独立気泡であり、
前記支持材は、空気層形成材の気泡粒フィルムの表面に熱圧着された、熱可塑性合成樹脂からなる層状であり、
前記挟着材は、空気層形成材のベースフィルムの裏面に熱圧着された熱可塑性合成樹脂からなる層状であり、
前記基材は、挟着材の裏面に熱圧着された、強度を保持し且つ経時的変化の少ない熱可塑性合成樹脂からなるフィルムで構成され、
前記基材は、熱接着性改質層が形成されており、前記挟着材は、熱接着性改質層が形成されており、前記基材の熱接着性改質層の面と前記挟着材の熱接着性改質層の面とを対向させて熱圧着されており、
前記粘着剤層において被着面に貼着されるとともに、支持材、空気層形成材及び挟着材が積層された基材とともに粘着剤層を被着面から引き剥がすことができることを特徴とする、外貼り断熱シートである。
この発明の請求項2にかかる外貼り断熱シートは、空気層形成材の気泡粒フィルムの表面には、熱可塑性合成樹脂フィルムからなる支持材が熱圧着され、且つ、空気層形成材のベースフィルムの裏面には、熱可塑性合成樹脂フィルムからなる挟着材が熱圧着されたことを特徴とする、請求項1に記載の外貼り断熱シートである。
この発明の請求項3にかかる外貼り断熱シートは、前記空気層形成材の厚みは2.8~14.8mm以下であり、空気層形成材と支持材と挟着材と基材と粘着剤層とを合わせた厚みは、3.0~15.0mm以下であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の外貼り断熱シートである。
この発明の請求項4にかかる外貼り断熱シートの製造方法は、ローラによって、空気層形成材に成形される前の半溶融状態の熱可塑性合成樹脂フィルム状の気泡粒フィルムを、長さ方向及び幅方向に空気を閉じ込めた気泡粒を有する気泡粒フィルムに成形するとともに、前記空気層形成材に成形される前の半溶融状態の熱可塑性合成樹脂フィルム状のベースフィルムを、ベースフィルムに成形し、且つ、気泡粒フィルムの気泡粒の周辺とベースフィルムとを積層して空気層形成材に成形する第1積層体を成形する工程と、
支持材に成形される前の半溶融状態の熱可塑性合成樹脂フィルム状の支持材を、第1積層体の空気層形成材の気泡フィルムに熱圧着して、空気層形成材の気泡フィルムと支持材とを積層し、且つ、空気層形成材の気泡フィルムと支持材とを熱圧着する工程と、
前記空気層形成材に積層される基材と、前記基材の空気層形成材とは反対の面に積層された、アクリル系粘着剤であって再剥離可能に貼着できる再剥離型粘着剤の粘着剤層と、前記粘着剤層の基材とは反対側の面に仮着された離型フィルムとを有する、第2積層体を準備する工程と、
前記空気層形成材を構成するベースフィルムと、挟着材と前記基材とを積層する工程と、
ローラとローラとが協働して、前記積層された空気層形成材と挟着材と第2積層体とを、一方及び/又は他方から圧して、空気層形成材を構成するベースフィルム、挟着材及び基材を熱圧着する工程とを備え、
前記気泡粒は、気泡粒フィルムの気泡粒の周辺領域を、ベースフィルムの気泡粒フィルムとの対向面に接着して、空気が閉じ込められた独立気泡であり、
前記基材、挟着及び支持材のうち少なくともその一つには、耐候剤が含有されており、
前記支持材は、空気層形成材の気泡粒フィルムの表面に熱圧着された、熱可塑性合成樹脂からなる層状であり、
前記挟着材は、空気層形成材のベースフィルムの裏面に熱圧着された熱可塑性合成樹脂からなる層状であり、
前記基材は、挟着材の裏面に熱圧着された、強度を保持し且つ経時的変化の少ない熱可塑性合成樹脂からなるフィルムで構成され、
前記基材は、熱接着性改質層が形成されており、前記挟着材は、熱接着性改質層が形成されており、前記基材の熱接着性改質層の面と前記挟着材の熱接着性改質層の面とを対向させて熱圧着されており、
前記粘着剤層において被着面に貼着されるとともに、支持材、空気層形成材及び着材が積層された基材とともに粘着剤層を被着面から引き剥がすことができることを特徴とする、外貼り断熱シートの製造方法である。
この発明の請求項5にかかるにかかる外貼り断熱シートの製造方法は、ローラによって、空気層形成材に成形される前の半溶融状態の熱可塑性合成樹脂フィルム状の気泡粒フィルムを、長さ方向及び幅方向に空気を閉じ込めた気泡粒を有する気泡粒フィルムに成形するとともに、前記空気層形成材に成形される前の半溶融状態の熱可塑性合成樹脂フィルム状のベースフィルムを、ベースフィルムに成形し、且つ、気泡粒フィルムの気泡粒の周辺とベースフィルムとを積層して空気層形成材に成形する第1積層体を成形する工程と、
支持材に成形される前の半溶融状態の熱可塑性合成樹脂フィルム状の支持材を、第1積層体の空気層形成材の気泡フィルムに熱圧着して、空気層形成材の気泡フィルムと支持材とを積層し、且つ、空気層形成材の気泡フィルムと支持材とを熱圧着する工程と、
前記空気層形成材を構成するベースフィルムと、挟着材と前記基材とを積層する工程と、
ローラとローラとが協働して、前記積層された空気層形成材と挟着材と基材とを、一方及び/又は他方から圧して、空気層形成材を構成するベースフィルム、挟着材及び基材とを熱圧着する工程と、
前記基材の空気層形成材が積層される側とは反対の側に積層される、アクリル系粘着剤であって再剥離可能に貼着できる再剥離型粘着剤の粘着剤層と、前記粘着剤層の基材に積層される面とは反対側の面に仮着された離型フィルムとを有する、第2積層体を準備する工程と、
空気層形成材に接着された基材の空気層形成材とは反対側の側に、第2積層体の粘着剤層を接着する工程とを備え、
前記気泡粒は、気泡粒フィルムの気泡粒の周辺領域を、ベースフィルムの気泡粒フィルムとの対向面に接着して、空気が閉じ込められた独立気泡であり、
前記基材、挟着及び支持材のうち少なくともその一つには、耐候剤が含有されており、
前記支持材は、空気層形成材の気泡粒フィルムの表面に熱圧着された、熱可塑性合成樹脂からなる層状であり、
前記挟着材は、空気層形成材のベースフィルムの裏面に熱圧着された熱可塑性合成樹脂からなる層状であり、
前記基材は、挟着材の裏面に熱圧着された、強度を保持し且つ経時的変化の少ない熱可塑性合成樹脂からなるフィルムで構成され、
前記基材は、熱接着性改質層が形成されており、前記挟着材は、熱接着性改質層が形成されており、前記基材の熱接着性改質層の面と前記挟着材の熱接着性改質層の面とを対向させて熱圧着されており、
前記粘着剤層において被着面に貼着されるとともに、支持材、空気層形成材及び挟着材が積層された基材とともに粘着剤層を被着面から引き剥がすことができることを特徴とする、外貼り断熱シートの製造方法である。
この発明の請求項6にかかる外貼り断熱シートの製造方法は、まず、基材に挟着材が積層され、その後、基材に接着された挟着材と空気層形成材のベースフィルムとを接着することを含む、請求項4又は5に記載の外貼り断熱シートの製造方法である
の発明の請求項にかかる外貼り断熱シートの製造方法は、基材を構成する熱可塑性合成樹脂フィルムの大気圧プラズマ処理又はコロナ処理された熱接着性改質層が形成された面と、挟着材を構成する熱可塑性合成樹脂フィルムのコロナ処理された面とを対向させて積層し、基材と挟着材とを加熱圧着して接着することを含む、請求項6に記載の外貼り断熱シートの製造方法である。
本発明によれば、断熱性に優れた外貼り断熱シート及びその製造方法を提供することができる。
請求項1の発明によれば、
本発明にかかる外貼り断熱シートは、空気層形成材と、
空気層形成材の表面に積層された耐候性を有する、空気層形成材を支持する支持材と、
前記空気層形成材の支持材とは反対の側に積層される基材と、
前記空気層形成材と基材との間に積層された熱可塑性合成樹脂からなる、挟着材と、
前記基材の空気層形成材とは反対の側に積層された、アクリル系粘着剤であって再剥離可能に貼着できる再剥離型の粘着剤の粘着剤層とを備え、
前記基材、挟着及び支持材のうち少なくともその一つには、耐候剤が含有されており、
前記空気層形成材は、気泡粒フィルムとベースフィルムと重ね合わせた積層体であり、気泡粒フィルム及びベースフィルムの長さ方向及び幅方向に空気を閉じ込めた気泡粒が配列されており、
前記気泡粒は、気泡粒フィルムの気泡粒の周辺領域を、ベースフィルムの気泡粒フィルムとの対向面に接着して、空気が閉じ込められた独立気泡であり、
前記支持材は、空気層形成材の気泡粒フィルムの表面に熱圧着された、熱可塑性合成樹脂からなる層状であり、
前記挟着材は、空気層形成材のベースフィルムの裏面に熱圧着された熱可塑性合成樹脂からなる層状であり、
前記基材は、挟着材の裏面に熱圧着された、強度を保持し且つ経時的変化の少ない熱可塑性合成樹脂からなるフィルムで構成され、
前記基材は、熱接着性改質層が形成されており、前記挟着材は、熱接着性改質層が形成されており、前記基材の熱接着性改質層の面と前記挟着材の熱接着性改質層の面とを対向させて熱圧着されており、
前記粘着剤層において被着面に貼着されるとともに、支持材、空気層形成材及び挟着材が積層された基材とともに粘着剤層を被着面から引き剥がすことができるので、窓ガラス戸を構成するサッシ(窓枠)の内側において窓ガラスの外側に貼ることにより、窓ガラス面に対して直接、窓ガラスに日光が当たることを防ぐことができる。特に、熱割れ現象が発生し易い網入りガラスにおいて、直接日光が当たらないことにより、温度の差が発生し難くなり、熱割れ現象の発現を抑える効果が生じる。
請求項4の発明によれば、
ローラによって、空気層形成材に成形される前の半溶融状態の熱可塑性合成樹脂フィルム状の気泡粒フィルムを、長さ方向及び幅方向に空気を閉じ込めた気泡粒を有する気泡粒フィルムに成形するとともに、前記空気層形成材に成形される前の半溶融状態の熱可塑性合成樹脂フィルム状のベースフィルムを、ベースフィルムに成形し、且つ、気泡粒フィルムの気泡粒の周辺とベースフィルムとを積層して空気層形成材に成形する第1積層体を成形する工程と、
支持材に成形される前の半溶融状態の熱可塑性合成樹脂フィルム状の支持材を、第1積層体の空気層形成材の気泡フィルムに熱圧着して、空気層形成材の気泡フィルムと支持材とを積層し、且つ、空気層形成材の気泡フィルムと支持材とを熱圧着する工程と、
前記空気層形成材に積層される基材と、前記基材の空気層形成材とは反対の面に積層された、アクリル系粘着剤であって再剥離可能に貼着できる再剥離型粘着剤の粘着剤層と、前記粘着剤層の基材とは反対側の面に仮着された離型フィルムとを有する、第2積層体を準備する工程と、
前記空気層形成材を構成するベースフィルムと、挟着材と前記基材とを積層する工程と、
ローラとローラとが協働して、前記積層された空気層形成材と挟着材と第2積層体とを、一方及び/又は他方から圧して、空気層形成材を構成するベースフィルム、挟着材及び基材を熱圧着する工程とを備え、
前記気泡粒は、気泡粒フィルムの気泡粒の周辺領域を、ベースフィルムの気泡粒フィルムとの対向面に接着して、空気が閉じ込められた独立気泡であり、
前記基材、挟着及び支持材のうち少なくともその一つには、耐候剤が含有されており、
前記支持材は、空気層形成材の気泡粒フィルムの表面に熱圧着された、熱可塑性合成樹脂からなる層状であり、
前記挟着材は、空気層形成材のベースフィルムの裏面に熱圧着された熱可塑性合成樹脂からなる層状であり、
前記基材は、挟着材の裏面に熱圧着された、強度を保持し且つ経時的変化の少ない熱可塑性合成樹脂からなるフィルムで構成され、
前記基材は、熱接着性改質層が形成されており、前記挟着材は、熱接着性改質層が形成されており、前記基材の熱接着性改質層の面と前記挟着材の熱接着性改質層の面とを対向させて熱圧着されており、
前記粘着剤層において被着面に貼着されるとともに、支持材、空気層形成材及び着材が積層された基材とともに粘着剤層を被着面から引き剥がすことができる外貼り断熱シートを、効率的に製造することができる。
は、本発明にかかる外貼り断熱シートの正面図解図である。 は、本発明にかかる外貼り断熱シートの断面図解図である。 は、本発明にかかる外貼り断熱シートの製造方法を示す図解図である。 は、本発明にかかる外貼り断熱シートの製造方法を示す図解図である。 は、本発明にかかる外貼り断熱シートの使用方法を示す斜視図解図である。 は、本発明にかかる外貼り断熱シートの説明図である。
本発明にかかる一実施の形態である窓の外に貼る外貼り断熱シート10は、
空気層形成材12と、
空気層形成材12を構成する気胞粒フィルム20の表面に積層された耐候性を有する、空気層形成材12を支持する支持材14と、
空気層形成材12を構成するベースフィルム22の裏面に積層された挟着材40と、
前記空気層形成材12の支持材14とは反対の側すなわち挟着材40に積層される基材16と、
前記基材16の空気層形成材12とは反対の側に積層された粘着剤層18とを備え、
前記粘着剤層18において被着面Gに貼着されるとともに、空気層形成材12及び支持材14並びに挟着材40が積層された基材16とともに粘着剤層18を被着面Gから引き剥がすことができることを特徴とする。
本発明にかかる空気層形成材12及び支持材14としては、熱可塑性樹脂からなるシートないしはフィルム又はシート状物ないしはフィルム状物であることが好ましい。このような熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテンなどのポリオレフィン樹脂、ナイロン6、ナイロン66などのポリアミド樹脂、ポリエチレンテレフテレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、アクリル樹脂などを用いることができる。この中で、強度、耐熱性、透明性の観点から、特にポリオレフィン樹脂が好ましく、なかでも、耐候性を有する高密度ポリエチレンがより好ましい。
本発明にかかる基材16としては、熱可塑性樹脂からなるシートないしはフィルムであることが好ましい。このような熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテンなどのポリオレフィン樹脂、ナイロン6、ナイロン66などのポリアミド樹脂、ポリエチレンテレフテレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、アクリル樹脂などを用いることができる。この中で、強度、耐熱性、透明性の観点から、特にポリエステル樹脂が好ましく、なかでも、耐候性を有するポリエチレンテレフタレートがより好ましい。
これらの支持材14、基材16及び挟着材40中には、耐候性剤として、例えば、紫外線吸収剤が添加され、その他、帯電防止剤、赤外線吸収剤、可塑剤、滑剤などが添加されても良い。
また、支持材14及び基材16には、予めコロナ放電処理、プラズマ処理、グロー放電処理、逆スパッタ処理及び粗面化処理などの表面処理や公知のアンカーコート処理が施されて良い。
本件発明の外貼り断熱シート10は、その厚みが、5mm以下であることが好ましく、5mmより厚いと、外貼り断熱シート10を窓に貼り付けた際に窓枠(サッシ)との段差が発生し、窓の開閉ができなくなる場合がある。
外貼り断熱シートの高さが3.0mm未満であれば、熱伝導率が高くなり、耐候性が乏しく、外貼り断熱シート10の高さが15.0mmを超えると、剛性が乏しくなり、風雨に曝されると凹んだり歪んだりして耐候性に劣る。
本件発明の外貼り断熱シート10は、柔軟性を有しており、凹凸のある網入りガラスの外側面にも貼着することができる。
(空気層形成材12)
本発明の外貼り断熱シート10の空気層形成材12としては、厚みがmm以下であることが好ましく、より好ましくはmm以下である。空気層形成材12がmmより厚いと、窓に貼り付けた際に窓枠(サッシ)との段差が発生し、窓の開閉ができなくなる場合がある。
図1及び図2に示す空気層形成材12は、長尺状の対をなす帯状体として気粒フィルム20とベースフィルム22とを用いており、この気粒フィルム20とベースフィルム22とを重ね合せて積層体とし、この積層体の長辺と短辺との二辺を溶着して空気層形成材12を形成している。
本発明における気粒フィルム20は、図1及び図2に示すように、合成樹脂ラミネートシートとしての気粒フィルム20 及びベースフィルム22の長さ方向及び幅方向に、空気を閉じ込めた気粒24を配列した断熱性をもつシートとして構成されている。気粒24は、気粒フィルム20の気粒24の周辺領域を、ベースフィルム22の気粒フィルム20との対向面に接着して、空気を閉じ込められている。
空気層形成材12は、2枚のラミネートシートすなわち一方の気粒フィルム20及び他方のベースフィルム22の間で形成される独立気泡の気粒24の中空部分の形状は、正面視略円形である。
ここで、独立気泡の気粒24の全体的形状は、気泡を構成する凹部を閉じている部分の形状が円形のドーム状である。先端部分は、完全に基部となるベースフィルム22と平行でなく湾曲していてもよい。
粒24は、1列に適宜な間隔をおいて直線状に並列されており、隣接する各列間において、隣接する気粒24の列の気粒24の間に気粒24が位置するように、構成されている。
先端部分の気粒24の高さが2.8mm未満であれば、熱伝導率が高くなり、耐候性が乏しく、気粒24の高さが14 .8mm を超えると、剛性が乏しくなり、風雨に曝されると凹んだり歪んだりして耐候性に劣る。気粒24の径が7 .0mm 未満であれば、熱伝導率が高くなり、耐候性が乏しく、気粒24 の径が14 .8mmを超えると、剛性が乏しくなり、風雨に曝されると凹んだり歪んだりして耐候性に劣る。
サイズ(面積)は高さによって変わるが、気粒24の底面の略円形の対粒間距離が1mmとすれば、高さが2 .8~4mmで、略円形の径は8~10mm程度が好適である。
粒24 は、平面視円形の他、楕円、直方体、六角形等がある。
空気層形成材12を構成する気粒フィルム20及びベースフィルム22の厚みは、10~25μmであり、支持材14及び挟着材40より薄い。
支持材14 は、空気層形成材12の気粒フィルム20の表面に熱圧着された層状である。
支持材14 は、気粒フィルム20の気粒24の頂部に積層されたポリエチレン等の熱可塑性合成樹脂フィルムないしはフィルム状の層状である。
挟着材40は、空気層形成材12のベースフィルム22の裏面に積層されたポリエチレン等の熱可塑性合成樹脂フィルムないしはフィルム状の層状である。
挟着材40は、空気層形成材12のベースフィルム22と基材16との間に介在して、
空気層形成材12を基材16に積層して強く接着できるように形成されている。
特に、挟着材40と基材16とは、空気層形成材12と挟着材40とを熱圧着するときの温度(180~220℃)により変質しないものを選択しなければならない。
(支持材14及び挟着材40)
支持材14及び挟着材40は、従来公知の熱可塑性樹脂から構成することができる。従来公知の熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ1-ブテン、ポリ4-メチル-1-ペンテンまたはエチレン、プロピレン、1-ブテン、4-メチル-1-ペンテン等のα-オレフィン同士のランダムあるいはブロック共重合体等のポリオレフィン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体、エチレン・塩化ビニル共重合体等のエチレン・ビニル化合物共重合体、ポリスチレン、アクリロニトリル・スチレン共重合体、ABS、α-メチルスチレン・スチレン共重合体等のスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニル・塩化ビニリデン共重合体、ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル等のポリビニル化合物、ナイロン6、ナイロン6-6、ナイロン6-10、ナイロン11、ナイロン12等のポリアミド、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート(PEN)等の熱可塑性ポリエステル、ポリカーボネート、ポリフェニレンオキサイドや、その他、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、フッ素樹脂、アリル樹脂、ポリウレタン樹脂、セルロース樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ケトン樹脂、アミノ樹脂、ポリ乳酸などの生分解性樹脂を例示することができる。さらに、熱可塑性樹脂は、これらのブレンド物や、これら樹脂が適宜共重合により変性されたものであってもよい。上記熱可塑性樹脂のうち、支持材14の変形防止性に優れているという観点から、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリエチレンまたはポリ塩化ビニルが好ましく、支持材14の変形を長期にわたって有効に防止できる観点から、ポリエチレンテレフタレート、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリエチレンがより好ましい。
(基材16)
本発明にかかる基材16は、一般的にはある程度の耐候性を有する熱可塑性樹脂フィルムが好ましいが、強度を保持し且つ経時的変化の少ないものを用いる。例えば、通常は透明プラスチックフィルムが使用されるが、用途によっては必ずしも透明である必要はない。また、通常はある程度剛性を有するものが使用され、好ましくは引張弾性率が100~500kg/mm2程度のものが用いられる。
かかる基材16を構成する熱可塑性樹脂フィルムの具体例としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)又はポリブチレンテレフタレート(PBT)フィルム、ポリプロピレンフィルム、ナイロン-6、ナイロン-66等のポリアミド樹脂フィルム、ポリスチレンフィルム、4-メチルペンテンー1フィルム、ポリアクリルニトリル(PAN)フィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリアクリレートフィルム、ポリメタアクリレートフィルム、ポリイミドフィルム、アセテートフィルム、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート(PBS)などの生分解性樹脂等を挙げることができる。また、これらは無延伸フィルム及び延伸フィルムのいずれであってもよい。これらのうち、窓ガラスの断熱シートの場合、特に好ましいものは、強度を保持し且つ経時的変化の少ないポリエチレンテレフタレートである。
基材16を構成するポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂フィルムの大気圧プラズマ処理された熱接着性改質層が形成された表面は、挟着材40を構成するエアコロナ処理された熱接着性改質層が形成されたポリエチレン(PE)樹脂フィルムのエアコロナ処理面とを対向させて、接着剤及びアンカーコート剤を塗布することなく、温度180℃ないし200℃で、加圧力0.4MPaで、10秒間保持して加熱圧着して接着される。
基材16を構成するポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂フィルムの方が挟着材40を構成するポリエチレン(PE)樹脂フィルムより融点が高い。
支持材14及び基材16としては、単層構造のものを用いてもよいが、積層構造のものを用いてもよい。支持材14及び基材16が積層構造を有する場合は、上記の熱可塑性樹脂を2種以上選択し、複数の熱可塑性樹脂層を積層してもよい。
支持材14、挟着材40及び基材16の厚みは、10~500μmが好ましく、30~150μmが特に好ましい。支持材14及び基材16が薄すぎると、シートが破れやすくなったり、風でめくれやすくなり、取扱い性が損なわれる虞がある。一方、支持材14及び基材16が厚すぎると、可撓性が低下し、各層が窓ガラスの被着面Gに追随しづらくなる虞がある。
(耐候剤)
基材16、挟着材40及び支持材14の少なくとも一方に含有される耐候剤としては、任意の適切な耐候剤を採用し得る。このような耐候剤としては、好ましくは、紫外線吸収剤および酸化防止剤から選ばれる少なくとも1種である。耐候剤は、1種のみを用いても良いし、2種以上を併用しても良い。
耐候剤としての紫外線吸収剤としては、例えば、オキシベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、サリチル酸エステル系化合物、ベンゾフェノン系化合物、シアノアクリレート系化合物から選ばれる少なくとも1種が挙げられる。耐候剤としての紫外線吸収剤は、1種のみを用いても良いし、2種以上を併用しても良い。ベンゾトリアゾール系化合物としては、例えば、2-(2´-ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール類(例えば、2-(2´-ヒドロキシフェニル)-2H-ベンゾトリアゾール、およびその5´-メチル誘導体、3´,5´-ジ-tert-ブチル誘導体、5´-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)誘導体、5-クロロ-3´,5´-ジ-tert-ブチル誘導体、5-クロロ-3´-tert-ブチル-5´-メチル誘導体、3´-sec-ブチル-5´-tert-ブチル誘導体、4´-オクトキシ誘導体、3´,5´-ジ-tert-アミル誘導体、3´,5´-ビス(α,α-ジメチルベンジル)誘導体など)、2-(2-ヒドロキシ)-2H-ベンゾトリアゾール、2-(2-ヒドロキシ-5-ビニルフェニル)-2H-ベンゾトリアゾール、2-(2-ヒドロキシ-5-アクリルイルオキシフェニル)-2H-ベンゾトリアゾール、2-(2-ヒドロキシ-3-メタクリルアミドメチル-5-tert-オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2-(2H-ベンゾトリアゾル-2-イル)-6-ドデシル-4-メチルフェノール、2-(2H-ベンゾトリアゾル-2-イル)-4,6-ジ-tert-ペンチルフェノール、2-(2H-ベンゾトリアゾル-2-イル)-4-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)フェノールなどが挙げられる。ベンゾフェノン系化合物、オキシベンゾフェノン系化合物としては、例えば、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸(無水及び三水塩)、2-ヒドロキシ-4-オクチルオキシベンゾフェノン、4-ドデシルオキシ-2-ヒドロキシベンゾフェノン、4-ベンジルオキシ-2-ヒドロキシベンゾフェノン、2,2´,4,4´-テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2´-ジヒドロキシ-4,4´-ジメトキシベンゾフェノンなどが挙げられる。サリチル酸エステル系化合物としては、例えば、フェニル-2-アクリロイルオキシベンゾエ-ト、フェニル-2-アクロリイルオキシ-3-メチルベンゾエ-ト、フェニル-2-アクリロイルオキシ-4-メチルベンゾエ-ト、フェニル-2-アクリロイルオキシ-5-メチルベンゾエ-ト、フェニル-2-アクリロイルオキシ-3-メトキシベンゾエ-ト、フェニル-2-ヒドロキシベンゾエ-ト、フェニル-2-ヒドロキシ-3-メチルベンゾエ-ト、フェニル-2-ヒドロキシ-4-メチルベンゾエ-ト、フェニル-2-ヒドロキシ-5-メチルベンゾエ-ト、フェニル-2-ヒドロキシ-3-メトキシベンゾエ-トなどが挙げられる。シアノアクリレート系化合物としては、例えば、アルキル-2-シアノアクリレート、シクロアルキル-2-シアノアクリレート、アルコキシアルキル-2-シアノアクリレート、アルケニル-2-シアノアクリレート、アルキニル-2-シアノアクリレートなどが挙げられる。
耐候剤としての酸化防止剤としては、例えば、フェノール系安定剤、リン系安定剤、チオエーテル系安定剤、アミン系安定剤から選ばれる少なくとも1種が挙げられる。耐候剤としての酸化防止剤は、1種のみを用いても良いし、2種以上を併用しても良い。フェノール系安定剤としては、例えば、2,6-ジ-第3級ブチル-4-メチルフェノール、4-ヒドロキシメチル-2,6-ジ-第3級ブチルフェノール、2,6-ジ-第3級ブチル-4-エチルフェノール、ブチル化ヒドロキシアニソール、n-オクタデシル-3-(4-ヒドロキシ-3,5-ジ-第3級ブチルフェニル)プロピオネート、ジステアリル-(4-ヒドロキシ-3-メチル-5-第3級ブチル)ベンジルマロネート、トコフェロール、2,2´-メチレンビス(4-メチル-6-第3級ブチルフェノール)、2,2´-メチレンビス(4-エチル-6-第3級ブチルフェノール)、4,4´-メチレンビス(2,6-ジ-第3級ブチルフェノール)、4,4´-ブチリデンビス(6-第3級ブチル-m-クレゾール)、4,4´-チオビス(6-第3級ブチル-m-クレゾール)、スチレン化フェノール、N,N´-ヘキサメチレンビス(3,5-ジ-第3級ブチル-4-ヒドロキシヒドロシンナミド、ビス(3,5-ジ-第3級ブチル-4-ヒドロキシベンジルホスホン酸エチルエステル)カルシウム、1,1,3-トリス(2-メチル-4-ヒドロキシ-5-第3級ブチルフェニル)ブタン、1,3,5-トリメチル-2,4,6-トリス(3,5-ジ-第3級ブチル-4-ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス[3-(3,5-ジ-第3級ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシメチル]メタン、1,6-ヘキサンジオール-ビス[3-(3,5-ジ-第3級ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2,2´-メチレンビス(4-メチル-6-シクロヘキシルフェノール)、2,2´-メチレンビス[6-(1-メチルシクロヘキシル)-p-クレゾール]、1,3,5-トリス(4-第3級ブチル-3-ヒドロキシ-2,6-ジメチルベンジル)イソシアヌル酸、1,3,5-トリス(3,5-ジ-第3級ブチル-4-ヒドロキシベンジル)イソシアヌル酸、トリエチレングリコール-ビス[3-(3-第3級ブチル-4-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)プロピオネート]、2,2´-オキサミドビス[エチル3-(3,5-ジ-第3級ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、6-(4-ヒドロキシ-3,5-ジ-第3級ブチルアニリノ)-2,4-ジオクチルチオ-1,3,5-トリアジン、ビス[2-第3級ブチル-4-メチル-6-(2-ヒドロキシ-3-第3級ブチル-5-メチルベンジル)フェニル]テレフタレート、3,9-ビス{2-[3-(3-第3級ブチル-4-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)プロピオニルオキシ]-1,1-ジメチルエチル}-2,4,8,10-テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、3,9-ビス{2-[3-(3,5-ジ-第3級ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ]-1,1-ジメチルエチル}-2,4,8,10-テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカンなどが挙げられる。リン系安定剤としては、例えば、トリスノニルフェニルホスファイト、トリス(2,4-ジ-第3級ブチルフェニル)ホスファイト、トリス〔2-第3級ブチル-4-(3-第3級ブチル-4-ヒドロキシ-5-メチルフェニルチオ)-5-メチルフェニル〕ホスファイト、トリデシルホスファイト、オクチルジフェニルホスファイト、ジ(デシル)モノフェニルホスファイト、ジ(トリデシル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、ジ(ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4-ジ-第3級ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6-ジ-第3級ブチル-4-メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4,6-トリ-第3級ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、テトラ(トリデシル)イソプロピリデンジフェノールジホスファイト、テトラ(トリデシル)-4,4´-n-ブチリデンビス(2-第3級ブチル-5-メチルフェノール) ジホスファイト、ヘキサ(トリデシル)-1,1,3-トリス(2-メチル-4-ヒドロキシ-5-第3級ブチルフェニル)ブタントリホスファイト、テトラキス(2,4-ジ-第3級ブチルフェニル)ビフェニレンジホスホナイト、9,10-ジハイドロ-9-オキサ-10-ホスファフェナンスレン-10-オキサイド、トリス(2-〔(2,4,8,10-テトラキス-第3級ブチルジベンゾ〔d,f〕〔1,3,2〕ジオキサホスフェピン-6-イル)オキシ〕エチル)アミンなどが挙げられる。チオエーテル系安定剤としては、例えば、チオジプロピオン酸ジラウリル、ジミリスチル、ジステアリル等のジアルキルチオジプロピオネート化合物;テトラキス〔メチレン(3-ドデシルチオ)プロピオネート〕メタン等のポリオールのβ-アルキルメルカプトプロピオン酸エステル化合物;などが挙げられる。アミン系安定剤としては、例えば、ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジル)-2-(3,5-ジ-第3級ブチル-4-ヒドロキシベンジル)-2-ブチルマロネート、ビス(1-アクリロイル-2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)-ビス(3,5-ジ-第3級ブチル-4-ヒドロキシベンジル)マロネート、テトラキス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)-1,2,3,4-ブタンテトラカルボキシレート、ポリ{[6-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)イミノ-s-トリアジン-2,4-ジイル][(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)イミノ]}、ポリ{(6-モルホリノ-s-トリアジン-2,4-ジイル)[(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)イミノ]}、1-ヒドロキシエチル-2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジノール/コハク酸縮合物、塩化シアヌル/第3級オクチルアミン/1,6-ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジルアミノ)ヘキサン縮合物などが挙げられる。アミン系安定剤としては、特に、ヒンダードアミン系安定剤が好ましく挙げられる。
(貼着剤層)
粘着剤層18を構成するアクリル系粘着剤は、従来からアクリル系粘着剤として使用されている任意のアクリル系粘着剤が使用可能であり、例えば、アルキル (メタ) アクリレートを主体とし、該アルキル (メタ) アクリレートと共重合可能な改質モノマーとの共重合体が挙げられる。
この発明の一実施の形態の外貼り断熱シート10は、再剥離可能に貼着できる再剥離型粘着剤が用いられている。
本発明の粘着剤層18に用いられる粘着剤としては、ガラス面等に糊残りや汚染がなく、窓ガラス等の被着面Gの接着できる特性を有するものであれば特に限定されず用いることができる。
粘着剤としては、たとえば、アクリル系、天然ゴム系、合成ゴム系、エチレン-酢酸ビニル共重合体系、エチレン-アクリル酸エステル系、スチレン-イソプレンブロック共重合体、スチレン-ブタジエンブロック共重合体系、ポリウレタン系、ポリエステル系などの各種粘着剤があげられる。
アクリル粘着剤としては、単量体成分として炭素数1~14のアルキル基を有する(メタ)アクリレートを50~100重量%含有する(メタ)アクリル系ポリマーをベースポリマーとして用いる。
本発明に用いられる(メタ)アクリル系ポリマーとしては、上述したものに該当する粘着性を有する(メタ)アクリル系ポリマーであれば特に限定されない。
なお、本発明における(メタ)アクリル系ポリマーとは、アクリル系ポリマーおよび/またはメタクリル系ポリマーをいう。また(メタ)アクリル酸アルキルとは、アクリル酸アルキルおよび/またはメタクリル酸アルキルをいい、(メタ)アクリレートとは、アクリレートおよび/またはメタクリレートをいう。
炭素数1~14のアルキル基を有す(メタ)アクリレートの具体例としては、たとえば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n-ブチル(メタ)アクリレート、s-ブチル(メタ)アクリレート、t-ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n-オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、n-ノニル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、n-デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、n-ドデシル(メタ)アクリレート、n-トリデシル(メタ)アクリレート、n-テトラデシル(メタ)アクリレートなどがあげられる。
なかでも、本発明の粘着剤層18を構成する粘着剤として再剥離型粘着剤を用いる場合には、ヘキシル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n-オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、n-ノニル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、n-デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、n-ドデシル(メタ)アクリレート、n-トリデシル(メタ)アクリレート、n-テトラデシル(メタ)アクリレートなどの炭素数6~14のアルキル基を有す(メタ)アクリレートが好適に用いられる。炭素数6~14のアルキル基を主成分とする(メタ)アクリレートからなる(メタ)アクリル系ポリマーを用いることにより、被着体への粘着力を低く制御することが容易となり、再剥離性に優れたものとなる。
上記アクリル系共重合体は架橋されているのが好ましく、架橋するには架橋剤が添加される。
架橋剤としては、従来よりアクリル系共重合体の架橋剤として使用されている架橋剤であれば特に限定されず、例えば、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、アジリジン系架橋剤、キレート系架橋剤等が挙げられる。
粘着付与樹脂は、従来よりアクリル系粘着剤の粘着付与樹脂として使用されている粘着付与樹脂であれば特に限定されない。
上記アクリル系粘着剤には、本発明の効果を損なわない範囲内で、一般に粘着剤に添加されている、紫外線吸収剤、無機充填剤、 老化防止剤、酸化防止剤、顔料等が添加されてもよい。
上記基材16に粘着剤層18を積層した第2積層体70の製造方法は、従来公知の任意の製造方法が採用されてよく、例えば、基材16の片面にアクリル系粘着剤を直接塗工乾燥した後、離型フィルム50をアクリル系粘着剤層18に積層し、そのままロール状に巻いた、シート状の第2積層体にする方法が挙げられる。
又、異なる方法として、離型フィルム50にアクリル系粘着剤を塗工乾燥し、アクリル系粘着剤層18を形成した後、粘着剤層18の離型フィルム50が仮着された面とは反対側の面を基材16の一方の面に積層する方法等が挙げられ、粘着剤層18及び離型フィルム50を積層したシート状の第2積層体70にしてもよい。
前記離型フィルム50は、従来より粘着テープ用に使用されている任意の離型紙が使用可能であり、例えば、クラフト紙、クルパック紙、上質紙等の紙や、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリウレタン等の合成樹脂フィルム及びその積層フィルムの表面に長鎖アルキル系離型剤、シリコーン系離型剤等の離型剤を塗布したものが挙げられる。
又、離型フィルム50の厚みは、厚いほうが好ましいが、厚いと使いにくくなるので、50~200μmが好ましい。
本発明における粘着剤層18の形成方法に特に制限はなく、アクリル系粘着剤等の粘着剤をロール法、アプリケーター法、バーコーター法、及びナイフコーター法等により塗布することにより塗膜を形成した後、必要に応じて40~130℃程度の条件下、1~30分間乾燥させてもよい。
アクリル系粘着剤層18の厚みは、粘着剤層の強度を向上させ接着力を確保する観点から、好ましくは2μm以上、1.5mm以下である。
粘着剤層18及び離型フィルム50は、支持材14と基材16を熱圧着するときの温度(180~220℃)により変質しないものを選択しなければならない。
基材16は、基材16を構成する熱可塑性樹脂フィルムの粘着剤層18を積層される面に、エアコロナ処理によって熱接着性改質層が形成されるとよい。さすれば、基材16と粘着剤層18とを一体として、窓ガラスの被着面Gから引き剥がすことができる。
次に、第1の外貼り断熱シート10の製造方法について、主として図3(A)に基づいて説明する。
第1の外貼り断熱シートの製造方法は、空気層形成材12に成形される前の半溶融状態の熱可塑性合成樹脂フィルム状の第1積層体60を送る工程と、
前記空気層形成材12に積層される基材16と、前記基材16の空気層形成材とは反対の面に積層された粘着剤層18と、前記粘着剤層の基材とは反対側の面に仮着された離型フィルム50とを有する、第2積層体70を準備する工程と、
第1積層体により空気層形成材を成形し、且つ、該空気層形成材12と第2積層体70とを積層する工程と、
前記積層された空気層形成材12と第2積層体70の一方及び/又は他方から圧着して、空気層形成材12と、第2積層体70とを熱圧着する工程と、
支持材に成形される前の半溶融状態の熱可塑性合成樹脂フィルム状の支持材を、第1積層体からなる空気層形成材に熱圧着して、空気層形成材と支持材14とを積層し、且つ、空気層形成材12に支持材14を形成する工程とを備え、
前記粘着剤層において被着面に貼着されるとともに、空気層形成材及び支持材が積層された基材とともに粘着剤層を被着面から引き剥がすことができることを特徴とする。
空気層形成材12と第2積層体とを積層する工程は、基材16に挟着材40が積層され、且つ、基材16に接着された挟着材40と空気層形成材12とを接着することを含むこと特徴とする。
次に、第2の外貼り断熱シート10の製造方法について、主として図3(B)に基づいて説明する。
第2の外貼り断熱シートの製造方法は、空気層形成材12に成形される前の半溶融状態の熱可塑性合成樹脂フィルム状の第1積層体60を送る工程
前記基材16の空気層形成材が積層される側とは反対の側に積層される粘着剤層18と、前記粘着剤層の基材とは反対側の面に仮着された離型フィルム50とを有する、第2積層体70を準備する工程と、
前記空気層形成材12に積層される基材16を準備する工程と、
第1積層体60により空気層形成材12を形成し、且つ、前記空気層形成材12のと基材16とを接し合わせて、空気層形成材12と基材16とを積層する工程と、
前記積層された空気層形成材12と基材16の一方及び/又は他方から加圧して、空気層形成材12と、基材16とを熱圧着する工程と、
支持材に成形される前の半溶融状態の熱可塑性合成樹脂フィルム状の支持材14を、第1積層体からなる空気層形成材に熱圧着して、空気層形成材と支持材14とを積層し、且つ、空気層形成材12に支持材14を形成する工程と、
空気層形成材12に接着された基材16の空気層形成材とは反対側の側に、第2積層体70の粘着剤層18を接着する工程とを備え、
前記粘着剤層において被着面に貼着されるとともに、空気層形成材及び支持材が積層された基材とともに粘着剤層を被着面から引き剥がすことができることを特徴とする。
空気層形成材12と基材16とを積層する工程は、基材1に挟着材40が積層され、且つ、基材16に接着された挟着材40と空気層形成材12とを接着することを含むことを特徴とする。
第1の外貼り断熱シート及び第2の外貼り断熱シートの製造方法は、空気層形成材に成形される前の半溶融状態の熱可塑性合成樹脂フィルム状の第1積層体60により、空気層形成材12を成形する工程は、ローラ80によって、一方の空気層形成材12に成形される前の半溶融状態の熱可塑性合成樹脂フィルム状の気粒フィルムを、気粒を有する気粒フィルム20に成形するとともに、他方の空気層形成材に成形される前の半溶融状態の熱可塑性合成樹脂フィルム状のベースフィルムを、ベースフィルム22に成形し、且つ、気粒フィルム20の気粒24の周辺とベースフィルム22とを積層して空気層形成材12に成形する工程を含むことを特徴とする。
更に、第1の外貼り断熱シート及び第2の外貼り断熱シートの製造方法は、ローラ80とローラ82が協働して、空気層形成材12を構成するベースフィルム22と、第2積層体70に積層された挟着材40と接着する工程を含む。
第1の外貼り断熱シート及び第2の外貼り断熱シートの製造方法は、前記第1積層体60のベースフィルム22の表面と、前記第2積層体70の粘着剤層18とは反対側の基材16の側とを積層ローラ80及び82によって、積層する工程(積層工程)を含む。
第1の外貼り断熱シート及び第2の外貼り断熱シートの製造方法は、積層された第1積層体60と基材16の一方の面及び/又は他方の面から、ローラ80及びローラ82により、約180~220℃の温度にて加熱して、第1積層体60のベースフィルム122を、基材16と接し合う側において熱圧着する工程(熱圧着工程)を含む。
第1の外貼り断熱シート及び第2の外貼り断熱シートの製造方法は、支持材に成形される前の半溶融状態の熱可塑性合成樹脂フィルム状の支持材14を、ローラ84によって、第1積層体からなる空気層形成材に熱圧着して、空気層形成材と支持材14とを積層し、且つ、空気層形成材12に支持材14を熱圧着する工程を含む。
第2積層体70は、前記基材16の支持材14が積層される面とは反対の面に積層される粘着剤層18と、前記粘着剤層18の基材16とは反対側の面に仮着された離型フィルム50とを積層されている。
第2の外貼り断熱シートの製造方法は、第2積層体70を構成する粘着剤層18が、基材16とは反対側の面に離型フィルム50が付着されている状態において、空気層形成材12と支持材14と基材16とが一体となった状態で、ローラ86によって、基材16と接着されている。
本発明の一実施例である外貼り断熱シート10は、
耐候性を有するポリエチレンフィルムで形成された気粒フィルム20とベースフィルム22を有する空気層形成材12と、
空気層形成材12の表面に積層された耐候性を有する、ポリエチレンフィルム(厚さ30~40μm)で形成された支持材14と、空気層形成材12を構成するベースフィルム22の裏面に積層された、ポリエチレンフィルム(厚さ30~40μm)で形成された挟着材40と、
前記支持材14のうち一方の支持材14の空気層形成材12とは反対の面に積層された、ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ12μmで形成された基材16と、
前記基材16の挟着材40とは反対の面に、アクリル系粘着剤を添付してなる粘着剤層18(厚さ約1mm)とを備え、
空気層形成材12と支持材14と基材16と粘着剤層18とを合わせた厚さは、約4ないし5mmであり、
前記粘着剤層18において窓ガラスの被着面Gに貼着されるとともに、厚さ3mmの空気層形成材12及び支持材14が積層された基材16とともに粘着剤層18を窓ガラスの被着面Gから、一定期間経過後、例えば、貼着から約6ヶ月後に、空気層形成材12と支持材14と基材16と粘着剤層18とを一体として被着面Gから引き剥がすことができる。
粒24は、直径0.8mm~1.2mmの平面視円形で、その高さが2.8mm~3.2mmである。
粒24は、縦の並び(図5図示L1~L4)が直線状であり、0.8mm~1.2mmの間隔をおいて直線状に並んでいる。
粒24は、横の並び(図5図示R1~R4)が直線状であり、隣接するL1の気粒24とL2の気粒24とが縦方向に約半径分ずれて、直線状に並んでいる。
基材16を構成するポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂フィルムの大気圧プラズマ処理又はコロナ処理された熱接着性改質層が形成された表面は、挟着材40を構成するエアコロナ処理された熱接着性改質層が形成されたポリエチレン(PE)樹脂フィルムのエアコロナ処理面とを対向させて、接着剤及びアンカーコート剤を塗布することなく、温度180℃ないし220℃、加圧力0.4MPaで10秒間保持して加熱圧着して接着される。
基材16を構成するポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂フィルムの方が挟着材40を構成するポリエチレン(PE)樹脂フィルムより融点が高い。
[評価方法]
(1)耐候性試験
JIS-L-0891 B法で行ったところ、部分的黄褐色の斑紋が見られる程度で問題がないことがわかった。
(2)断熱性試験
ガラス板の外側面に断熱シートを貼り付け試験片とする。室温が3℃程低下することがわかった。
(3)紫外線遮蔽率
A波、B波の全体で、95%以上の遮蔽率であった。
本発明の外貼り断熱シート10を窓ガラスに貼る方法としては、図4に示すように、粘着剤層18から離型フィルム50を剥離して、粘着剤層18を介して窓ガラスの被着面Gに貼り付ける方法が好ましい。
外貼り断熱シート10は、窓ガラスを嵌め込む枠体(サッシ)の内側に、密に収まるように、略方形に形成するとよい。
以上のように、本発明の実施の形態は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施の形態に対し、機序、形状、材質、数量、位置又は配置等に関して、様々の変更を加えることができるものであり、それらは、本発明に含まれるものである。
本発明にかかる外貼り断熱シートは、断熱性を有する内装材として用いてもよく、窓ガラスの内側面に貼着してもよい。
10 外貼り断熱シート
12 空気層形成材
14 支持材
16 基材
18 粘着剤層
20 気泡粒フィルム
22 ベースフィルム
24 気泡粒
40 挟着材
50 離型フィルム
60 第1積層体
70 第2積層体
80 ローラ
82 ローラ
84 押圧ローラ
86 積層ローラ
G 被着面

Claims (7)

  1. 空気層形成材と、
    空気層形成材の表面に積層された耐候性を有する、空気層形成材を支持する支持材と、
    前記空気層形成材の支持材とは反対の側に積層される基材と、
    前記空気層形成材と基材との間に積層された熱可塑性合成樹脂からなる、挟着材と、
    前記基材の空気層形成材とは反対の側に積層された、アクリル系粘着剤であって再剥離可能に貼着できる再剥離型の粘着剤の粘着剤層とを備え、
    前記基材、挟着及び支持材のうち少なくともその一つには、耐候剤が含有されており、
    前記空気層形成材は、気泡粒フィルムとベースフィルムと重ね合わせた積層体であり、気泡粒フィルム及びベースフィルムの長さ方向及び幅方向に空気を閉じ込めた気泡粒が配列されており、
    前記気泡粒は、気泡粒フィルムの気泡粒の周辺領域を、ベースフィルムの気泡粒フィルムとの対向面に接着して、空気が閉じ込められた独立気泡であり、
    前記支持材は、空気層形成材の気泡粒フィルムの表面に熱圧着された、熱可塑性合成樹脂からなる層状であり、
    前記挟着材は、空気層形成材のベースフィルムの裏面に熱圧着された熱可塑性合成樹脂からなる層状であり、
    前記基材は、挟着材の裏面に熱圧着された、強度を保持し且つ経時的変化の少ない熱可塑性合成樹脂からなるフィルムで構成され、
    前記基材は、熱接着性改質層が形成されており、前記挟着材は、熱接着性改質層が形成されており、前記基材の熱接着性改質層の面と前記挟着材の熱接着性改質層の面とを対向させて熱圧着されており、
    前記粘着剤層において被着面に貼着されるとともに、支持材、空気層形成材及び挟着材が積層された基材とともに粘着剤層を被着面から引き剥がすことができることを特徴とする、外貼り断熱シート。
  2. 空気層形成材の気泡粒フィルムの表面には、熱可塑性合成樹脂フィルムからなる支持材が熱圧着され、且つ、空気層形成材のベースフィルムの裏面には、熱可塑性合成樹脂フィルムからなる挟着材が熱圧着されたことを特徴とする、請求項1に記載の外貼り断熱シート。
  3. 前記空気層形成材の厚みは2.8~14.8mm以下であり、空気層形成材と支持材と挟着材と基材と粘着剤層とを合わせた厚みは、3.0~15.0mm以下であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の外貼り断熱シート。
  4. ローラによって、空気層形成材に成形される前の半溶融状態の熱可塑性合成樹脂フィルム状の気泡粒フィルムを、長さ方向及び幅方向に空気を閉じ込めた気泡粒を有する気泡粒フィルムに成形するとともに、前記空気層形成材に成形される前の半溶融状態の熱可塑性合成樹脂フィルム状のベースフィルムを、ベースフィルムに成形し、且つ、気泡粒フィルムの気泡粒の周辺とベースフィルムとを積層して空気層形成材に成形する第1積層体を成形する工程と、
    支持材に成形される前の半溶融状態の熱可塑性合成樹脂フィルム状の支持材を、第1積層体の空気層形成材の気泡フィルムに熱圧着して、空気層形成材の気泡フィルムと支持材とを積層し、且つ、空気層形成材の気泡フィルムと支持材とを熱圧着する工程と、
    前記空気層形成材に積層される基材と、前記基材の空気層形成材とは反対の面に積層された、アクリル系粘着剤であって再剥離可能に貼着できる再剥離型粘着剤の粘着剤層と、前記粘着剤層の基材とは反対側の面に仮着された離型フィルムとを有する、第2積層体を準備する工程と、
    前記空気層形成材を構成するベースフィルムと、挟着材と前記基材とを積層する工程と、
    ローラとローラとが協働して、前記積層された空気層形成材と挟着材と第2積層体とを、一方及び/又は他方から圧して、空気層形成材を構成するベースフィルム、挟着材及び基材を熱圧着する工程とを備え、
    前記気泡粒は、気泡粒フィルムの気泡粒の周辺領域を、ベースフィルムの気泡粒フィルムとの対向面に接着して、空気が閉じ込められた独立気泡であり、
    前記基材、挟着及び支持材のうち少なくともその一つには、耐候剤が含有されており、
    前記支持材は、空気層形成材の気泡粒フィルムの表面に熱圧着された、熱可塑性合成樹脂からなる層状であり、
    前記挟着材は、空気層形成材のベースフィルムの裏面に熱圧着された熱可塑性合成樹脂からなる層状であり、
    前記基材は、挟着材の裏面に熱圧着された、強度を保持し且つ経時的変化の少ない熱可塑性合成樹脂からなるフィルムで構成され、
    前記基材は、熱接着性改質層が形成されており、前記挟着材は、熱接着性改質層が形成されており、前記基材の熱接着性改質層の面と前記挟着材の熱接着性改質層の面とを対向させて熱圧着されており、
    前記粘着剤層において被着面に貼着されるとともに、支持材、空気層形成材及び着材が積層された基材とともに粘着剤層を被着面から引き剥がすことができることを特徴とする、外貼り断熱シートの製造方法。
  5. ローラによって、空気層形成材に成形される前の半溶融状態の熱可塑性合成樹脂フィルム状の気泡粒フィルムを、長さ方向及び幅方向に空気を閉じ込めた気泡粒を有する気泡粒フィルムに成形するとともに、前記空気層形成材に成形される前の半溶融状態の熱可塑性合成樹脂フィルム状のベースフィルムを、ベースフィルムに成形し、且つ、気泡粒フィルムの気泡粒の周辺とベースフィルムとを積層して空気層形成材に成形する第1積層体を成形する工程と、
    支持材に成形される前の半溶融状態の熱可塑性合成樹脂フィルム状の支持材を、第1積層体の空気層形成材の気泡フィルムに熱圧着して、空気層形成材の気泡フィルムと支持材とを積層し、且つ、空気層形成材の気泡フィルムと支持材とを熱圧着する工程と、
    前記空気層形成材を構成するベースフィルムと、挟着材と前記基材とを積層する工程と、
    ローラとローラとが協働して、前記積層された空気層形成材と挟着材と基材とを、一方及び/又は他方から圧して、空気層形成材を構成するベースフィルム、挟着材及び基材とを熱圧着する工程と、
    前記基材の空気層形成材が積層される側とは反対の側に積層される、アクリル系粘着剤であって再剥離可能に貼着できる再剥離型粘着剤の粘着剤層と、前記粘着剤層の基材に積層される面とは反対側の面に仮着された離型フィルムとを有する、第2積層体を準備する工程と、
    空気層形成材に接着された基材の空気層形成材とは反対側の側に、第2積層体の粘着剤層を接着する工程とを備え、
    前記気泡粒は、気泡粒フィルムの気泡粒の周辺領域を、ベースフィルムの気泡粒フィルムとの対向面に接着して、空気が閉じ込められた独立気泡であり、
    前記基材、挟着及び支持材のうち少なくともその一つには、耐候剤が含有されており、
    前記支持材は、空気層形成材の気泡粒フィルムの表面に熱圧着された、熱可塑性合成樹脂からなる層状であり、
    前記挟着材は、空気層形成材のベースフィルムの裏面に熱圧着された熱可塑性合成樹脂からなる層状であり、
    前記基材は、挟着材の裏面に熱圧着された、強度を保持し且つ経時的変化の少ない熱可塑性合成樹脂からなるフィルムで構成され、
    前記基材は、熱接着性改質層が形成されており、前記挟着材は、熱接着性改質層が形成されており、前記基材の熱接着性改質層の面と前記挟着材の熱接着性改質層の面とを対向させて熱圧着されており、
    前記粘着剤層において被着面に貼着されるとともに、支持材、空気層形成材及び挟着材が積層された基材とともに粘着剤層を被着面から引き剥がすことができることを特徴とする、外貼り断熱シートの製造方法。
  6. まず、基材に挟着材が積層され、その後、基材に接着された挟着材と空気層形成材のベースフィルムとを接着することを含む、請求項4又は5に記載の外貼り断熱シートの製造方法。
  7. 基材を構成する熱可塑性合成樹脂フィルムの大気圧プラズマ処理又はコロナ処理された熱接着性改質層が形成された面と、挟着材を構成する熱可塑性合成樹脂フィルムのコロナ処理された面とを対向させて積層し、基材と挟着材とを加熱圧着して接着することを含む、請求項6に記載の外貼り断熱シートの製造方法。
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