JP7043263B2 - 非水系ポリマーディスパージョン及び非水系ポリマーディスパージョンを含むメイクアップ化粧料 - Google Patents
非水系ポリマーディスパージョン及び非水系ポリマーディスパージョンを含むメイクアップ化粧料 Download PDFInfo
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(A)非水系ポリマーディスパージョンであって、
当該(A)非水系ポリマーディスパージョンは、ガラス板上に厚さ150μm厚/dryとなるように塗工し、常温(23℃、65%RH)で2時間乾燥させて作製した皮膜が、ぬるま湯(40℃)に5分間浸水させた時、その皮膜面積の50%以上が剥離又は溶解するものである、
(A)非水系ポリマーディスパージョン。
(A)非水系ポリマーディスパージョンであって、
当該(A)非水系ポリマーディスパージョンは、更に、ガラス板上に厚さ150μm厚/dryとなるように塗工し、常温(23℃、65%RH)で2時間乾燥させて作製した皮膜が、水(5℃)をその表面に垂らして、1分経過させた時、その皮膜外観が変化無しであるか又は皮膜表面が膨潤するものである、
前記項1に記載の非水系ポリマーディスパージョン。
前記(A)非水系ポリマーディスパージョンのポリマーを形成する重合性モノマーが、
ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート化合物、ポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート化合物、アクリルアミド化合物、及び酸モノマーからなる群から選ばれる少なくとも一種のラジカル重合性モノマーを含む、
前記項1又は2に記載の非水系ポリマーディスパージョン。
前記(A)非水系ポリマーディスパージョンが、
イソドデカン及びドデカンからなる群から選ばれる少なくとも一種の溶媒にポリマーが分散している樹脂液である、
前記項1~3のいずれかに記載の非水系ポリマーディスパージョン。
前記(A)非水系ポリマーディスパージョンのポリマーが、
単層構造又は多層構造である、
前記項1~4のいずれかに記載の非水系ポリマーディスパージョン。
メイクアップ化粧料であって、
前記項1~5のいずれかに記載の(A)非水系ポリマーディスパージョンを含む、
メイクアップ化粧料。
更に(B)有機変性ベントナイト、及び(C)デキストリン脂肪酸エステルを含む、
前記項6に記載のメイクアップ化粧料。
前記(B)有機変性ベントナイトが、
ジメチルベンジルドデシルアンモニウムモンモリロナイトクレー、ジメチルジオクタデシルアンモニウムモンモリナイトクレー、ステアラルコニウムベントナイト、クオタニウム-18ベントナイト、クオタニウム-90ベントナイト、ステアラルコニウムヘクトライト、ジステアルジモニウムヘクトライト、及びクオタニウム-18ヘクトライトからなる群から選ばれる少なくとも一種の有機変性ベントナイトである、
前記項7に記載のメイクアップ化粧料。
前記(C)デキストリン脂肪酸エステルが、
ミリスチン酸デキストリン、パルミチン酸デキストリン、ステアリン酸デキストリン、イソステアリン酸デキストリン、及び(パルミチン酸/エチルヘキサン酸)デキストリンからなる群から選ばれる少なくとも一種のデキストリン脂肪酸エステルである、
請求項7又は8に記載のメイクアップ化粧料。
前記項6~9のいずれかに記載のメイクアップ化粧料。
本発明の(A)非水系ポリマーディスパージョンについて説明する。
(A)非水系ポリマーディスパージョンは、皮膜形成成分であるポリマー(分散重合体)が、これを溶解しない有機媒体(溶媒)中に分散している非水系ポリマーディスパージョンであり、樹脂液である。
ポリマーは、皮膜形成成分であり、有機媒体(溶媒)中で溶解せず、有機媒体(溶媒)中で分散する。
ポリマーを形成する重合性モノマーは、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート化合物、ポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート化合物、アクリルアミド化合物、及び酸モノマーの群から選ばれる少なくとも一種のラジカル重合性モノマーであることが好ましい。これらのモノマー群は洗浄性を付与する。
ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート化合物は、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、カプロラクトン(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシ-3-フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、グリセリル(メタ)アクリレート等が好ましい。
ポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート化合物は、ポリオキシエチレン(メタ)アクリレート、ポリオキシプロピレン(メタ)アクリレート、ポリオキシアルキレン(メタ)アクリレート等が好ましい。
アクリルアミド化合物は、アクリルアミド、メタアクリルアミド、N-メチルアクリルアミド、N-メチルメタクリルアミド、N-エチルアクリルアミド、N-エチルメタクリルアミド、N-イソプロピルアクリルアミド、N-イソプロピルメタクリルアミド、N-ブチルアクリルアミド、N-ブチルメタクリルアミド、N,N-ジメチルアクリルアミド、N,N-ジメチルメタクリルアミド、N,N-ジエチルアクリルアミド、N,N-ジエチルメタクリルアミド、N,N-ジプロピルアクリルアミド、N,N-ジプロピルメタクリルアミド、N,N-ジブチルアクリルアミド、N,N-ジブチルメタクリルアミド、N-メチル-N-エチルアクリルアミド、N-メチル-N-エチルメタクリルアミド、N-メチル-N-プロピルアクリルアミド、N-メチル-N-プロピルメタクリルアミド、N-メチル-N-ブチルアクリルアミド、N-メチル-N-ブチルメタクリルアミド、N-エチル-N-プロピルアクリルアミド、N-エチル-N-プロピルメタクリルアミド、N-エチル-N-ブチルアクリルアミド、N-エチル-N-ブチルメタクリルアミド、N-プロピル-N-ブチルアクリルアミド、N-プロピル-N-ブチルメタクリルアミド、N-メチロールアクリルアミド、N-メチロールメタクリルアミド、N-ヒドロキシエチルアクリルアミド、N-ヒドロキシエチルメタクリルアミド、N-メトキシメチルアクリルアミド、N-メトキシメチルメタクリルアミド、N-ブトキシメチルアクリルアミド、N-ブトキシメチルメタクリルアミド、N,N-ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、N,N-ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド、アクリロイルモルホリン、N-ビニルピロリドン、N-ビニル-ε-カプロラクタム、N-ビニルホルムアミド、N-ビニルアセトアミド、ダイアセトンアクリルアミド、メチルアクリルアミドグリコレートメチルエーテル、メチルメタクリルアミドグリコレートメチルエーテル、N,N’-メチレンビスアクリルアミド等が好ましい。
酸モノマーは、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、無水イタコン酸、その他カルボキシル基を持つ重合性モノマー等が好ましい。
ポリマーを形成するその他の重合性モノマーは、アルキル(メタ)アクリレート化合物、環状アクリレート化合物、有機酸とビニルアルコールとのエステル化合物(ビニル化合物)、ジアクリレート化合物、マレイミド化合物及びその他のラジカル重合性モノマーを使用しても良い。
アルキル(メタ)アクリレート化合物は、(メタ)アクリル酸メチル(以下、アクリレート及び/又はメタクリレートを、(メタ)アクリレートと略して表す)、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸sec-ブチル、(メタ)アクリル酸tert-ブチル、(メタ)アクリル酸2-エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸イソウンデシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸イソドデシル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸イソステアリル、(メタ)アクリル酸イソトリデシル、(メタ)アクリル酸ミリスチル、(メタ)アクリル酸セチル、(メタ)アクリル酸イソオクタデシル、(メタ)アクリル酸オレイル、(メタ)アクリル酸イコシル等が好ましい。
環状アクリレート化合物は、(メタ)アクリル酸シクロペンチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、ブチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート、イソボロニル(メタ)アクリレート、2-フェノキシ(メタ)アクリレート、2-フェノキシエチルアクリレート、ノニルフェノールアクリレート、環状トリメチロールプロパンフォルマルアクリレート、テトラフルフリル(メタ)アクリレート、オキサゾリドン(メタ)アクリレート、グリセロール(メタ)アクリレート、N-アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタルイミド、スチレン、α-メチルスチレン、β-メチルスチレン、4-メチルスチレン等が好ましい。
ビニル化合物は、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、吉草酸ビニル、ピバリン酸ビニル、カプロン酸ビニル、カプリン酸ビニル、2-エチルヘキサン酸ビニル、ラウリル酸ビニル、ミリスチン酸ビニル、パルミチン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、バーサティック酸ビニル(例えば、ジャパンエポキシレジン製:ベオバ(商品名))、安息香酸ビニル、ノルマルプロピルビニルエーテル、イソプロピルビニルエーテル、ノルマルブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、2-エチルヘキシルビニールエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、2-ヒドロキシエチルビニルエーテル、ジエチレングリコールモノビニルエーテル、4-ヒドロキシブチルビニルエーテル、シクロヘキサンジメタノールモノビニルエーテル、1,4-ブタンジオールジビニルエーテル、シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテル、又はジエチレングリコールジビニルエーテル等が好ましい。
ジアクリレート化合物は、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼン等が好ましい。
マレイミド化合物は、シクロヘキシルマレイミド、イソプロピルマレイミド等が好ましい。
その他のラジカル重合性モノマーは、アクリロニトリル、N,N-ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジアリルメチルアミン、アミノスチレン、ビニルピリジン、1-ビニルイミダゾール、テトラメチルピペリジル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、又は4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートグリシジルエーテル、3-(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、3-(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリエトキシシラン、3-(メタ)アクリロイルオキシプロピルジメトキシメチルシラン、又は3-(メタ)アクリロイルオキシプロピルジエトキシメチルシラン、カルボジイミドエチル(メタ)アクリレート、又はtert-ブチルカルボジイミドエチル(メタ)アクリレート、2-アセトアセトキシエチル(メタ)アクリレート、4-アセトアセトキシブチル(メタ)アクリレート、2-アセトアセトキシエチルビニルエーテル、又は4-アセトアセトキシブチルビニルエーテル、アクリロニトリル、又はメタクリロニトリル、メトキシエチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート等が好ましい。
(A)非水系ポリマーディスパージョンは、有機媒体にポリマーが分散している樹脂液である。有機媒体は、ポリマーを溶解せず、ポリマーを分散させる。
イソドデカン及びドデカンからなる群から選ばれる少なくとも一種の溶媒中でラジカル開始剤を用いて、ラジカル重合することにより製造することが好ましい。
2,2’-アゾビスイソブチロニトリル、2,2’-アゾビス(4-メトキシ-2,4-ジメチルバレロニトリル)、2,2’-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)、ジメチル-2,2’-アゾビス(2-メチルプロピオネート)、2,2’-アゾビス(2-メチルブチロニトリル)、1,1’-アゾビス(シクロヘキサン-1-カーボニトリル)、2,2’-アゾビス[N-(2-プロペニル)-2-メトキシプロピオンアミド]、1-[(1-シアノ-1-メチルエチル)アゾ]ホルムアミド、2,2’-アゾビス(N-ブチル-2-メチルプロピオンアミド)、2,2’-アゾビス(N-シクロヘキシル-2-メチルプロピオンアミド)、[1,1’-アゾビス(1-アセトキシ-1-フェニルエタン)]等。
ラウロイルパーオキサイド、オクタノイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、エチルメチルケトンパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、t-ブチルハイドロパーオキサイド、クミルパーオキシネオデカノエート、t-ヘキシルパーオキシネオデカノエート、t-ブチルパーオキシ-2-エチルヘキサノエート、ジクミルパーオキサイド、イソブチルパーオキサイド、ジ-t-ブチルパーオキサイド、t-ブチルクミルパーオキサイド、t-ブチルパーオキシベンゾエート、2,5-ジメチル-2,5-ジ(t-ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジ(2-エチルヘキシル)パーオキシジカーボネート、1,1-ビス(t-ブチルパーオキシ)-3,3,5-トリメチルシクロヘキサン、3,3,5-トリメチルシクロヘキサノイルパーオキサイド等。
非水系ポリマーディスパージョン中のポリマーの含有量は、作業性という理由から、30~80質量%程度が好ましく、50~70質量%程度がより好ましい。
セパラブルフラスコに、溶媒(イソドデカン、ドデカン等)を仕込み、これを攪拌しながら窒素雰囲気下で昇温する。
セパラブルフラスコに、溶媒(イソドデカン、ドデカン等)を仕込み、これを攪拌しながら窒素雰囲気下で昇温する。
非水系ポリマーディスパージョンが多層構造をとる場合、シェルとコアとを架橋させる為に適宜、架橋剤を用いても良い。
(ア)皮膜の洗浄性
本発明の(A)非水系ポリマーディスパージョンは、ガラス板上に厚さ150μm厚/dry(乾燥後の厚さ)となるように塗工し、常温(23℃、65%RH(相対湿度))で2時間乾燥させて作製した皮膜が、ぬるま湯(40℃)に5分間浸水させた時、その皮膜面積の50%以上が剥離又は溶解するものである。
(i)試験片の作製:ガラス板上に、アプリケーターを用いて、非水系ポリマーディスパージョンを150μm厚/dry(乾燥後の厚さ)となるように塗工し、常温(23℃、65%RH)で2時間乾燥させて、非水系ポリマーディスパージョンの皮膜を作製する。
本発明の(A)非水系ポリマーディスパージョンは、更に、ガラス板上に厚さ150μm厚/dry(乾燥後の厚さ)となるように塗工し、常温(23℃、65%RH(相対湿度))で2時間乾燥させて作製した皮膜が、水(5℃)をその表面に垂らして、1分経過させた時、その皮膜外観が変化無しであるか又は皮膜表面が膨潤するものであることが好ましい。
(i)試験片の作製:上記皮膜の洗浄性の決め方の試験片の作製と同じである。ガラス板上に、アプリケーターを用いて、非水系ポリマーディスパージョンを150μm厚/dry(乾燥後の厚さ)となるように塗工し、常温(23℃、65%RH)で2時間乾燥させて、非水系ポリマーディスパージョンの皮膜を作製する。
本発明のメイクアップ化粧料について説明する。 本発明のメイクアップ化粧料は、(A)非水系ポリマーディスパージョンを含むことが好ましい。
本発明のメイクアップ化粧料に含まれる(A)非水系ポリマーディスパージョンは、前述の(A)非水系ポリマーディスパージョンを使用する。
本発明のメイクアップ化粧料には、塗布時に匂い、塗布後のつや、耐水性、耐油性、付着性が良好で、化粧持ちに極めて優れるという特有の効果を得ることができる範囲で、質的、量的範囲で通常の化粧品や医薬品分野で用いられるその他の成分を配合することができる。
本発明のメイクアップ化粧料は非水系ポリマーディスパージョンを含有し、(B)有機変性ベントナイトを配合させることにより、長期安定性に優れ、感触が良く、汗や水に強く化粧持ちも良く、優れた撥水性や撥油性を示す。
本発明のメイクアップ化粧料は非水系ポリマーディスパージョンを含有し、デキストリン脂肪酸エステルを配合させることにより、長期安定性に優れ、感触が良く、汗や水に強く化粧持ちも良く、優れた撥水性や撥油性を示す。
本発明のメイクアップ化粧は、前記(A)非水系ポリマーディスパージョンを含有するものであれば、当業界の通常の方法に従って製造することができる。
混合物A:(C)デキストリン脂肪酸エステルを含む混合物を、ホモジナイザー、ホモミキサー、攪拌機等の混合機を用いて、加熱しながら混合することが好ましい。
本発明のメイクアップ化粧料中に、つまり、化粧料全体に対して、非水系ポリマーディスパージョンの配合量は、洗浄性、付着性、耐水性、耐油性等の化粧効果、製品としての使用性や安定性に優れるという理由から、1~30質量%程度が好ましく、5~25質量%程度がより好ましい。
本発明のメイクアップ化粧料は、皮膜形成成分として非水系ポリマーディスパージョンを含むことで、経時での粘度低下や粘度上昇等の問題を起こすことなく、長期安定性に優れる。
製造例I(非水系ポリマーディスパージョン)
<イソドデカン、コアシェルタイプ>
冷却管、窒素導入管、温度計、攪拌機及び滴下漏斗を付したセパラブルフラスコに、溶媒として、イソドデカンを仕込み、これを攪拌しながら窒素雰囲気下で85℃まで昇温した。
<イソドデカン、コアシェルタイプ>
冷却管、窒素導入管、温度計、攪拌機及び滴下漏斗を付したセパラブルフラスコに、溶媒として、イソドデカンを仕込み、これを攪拌しながら窒素雰囲気下で85℃まで昇温した。
<イソドデカン、単層タイプ>
冷却管、窒素導入管、温度計、攪拌機及び滴下漏斗を付したセパラブルフラスコに、溶媒として、イソドデカンを仕込み、これを攪拌しながら窒素雰囲気下で85℃まで昇温した。
<イソドデカン、コアシェルタイプ>
冷却管、窒素導入管、温度計、攪拌機及び滴下漏斗を付したセパラブルフラスコに、溶媒として、イソドデカンを仕込み、これを攪拌しながら窒素雰囲気下で85℃まで昇温した。
<ドデカン、コアシェルタイプ>
冷却管、窒素導入管、温度計、攪拌機及び滴下漏斗を付したセパラブルフラスコに、溶媒として、ドデカンを仕込み、これを攪拌しながら窒素雰囲気下で85℃まで昇温した。
表1に示す組成の実施例及び比較例のマスカラを調製し、その品質を評価した。
A:成分3~8及び9の一部を混合し、加熱する。
B:成分9の残部、及び10~14均一に混合し、加熱する。
C:AにBを添加して良く混合し、成分1及び2を添加して、各マスカラを得た。
評価は次のように行った。
本発明の(A)非水系ポリマーディスパージョンは、ガラス板上に厚さ150μm厚/dryとなるように塗工し、常温(23℃、65%RH(相対湿度))で2時間乾燥させて作製した皮膜が、ぬるま湯(40℃)に5分間浸水させた時、その皮膜面積の50%以上が剥離又は溶解するものである。
(i)試験片の作製:ガラス板上に、アプリケーターを用いて、非水系ポリマーディスパージョンを150μm厚/dry(乾燥後の厚さ)となるように塗工し、常温(23℃、65%RH)で2時間乾燥させて、非水系ポリマーディスパージョンの皮膜を作製する。
◎:5分以内にガラス板から皮膜が浮いて全て剥がれること。又は、5分以内に皮膜が溶解し、ガラス板上に皮膜が残らないこと。合格点とする。
〇:5分経過後に皮膜がガラス板から剥離している、又は、溶解している面積が50%以上であること。合格点とする。
△:5分経過後に皮膜がガラス板から剥離、又は、溶解している面積が50%未満であり、皮膜外観に膨潤が見られること。
×:5分経過しても皮膜の外観に変化が無いこと。又は、被着体から全く剥がれないこと。
本発明の(A)非水系ポリマーディスパージョンは、更に、ガラス板上に厚さ150μm厚/dryとなるように塗工し、常温(23℃、65%RH(相対湿度))で2時間乾燥させて作製した皮膜が、水(5℃)をその表面に垂らして、1分経過させた時、その皮膜外観が変化無しであるか又は皮膜表面が膨潤するものであることが好ましい。
(i)試験片の作製:上記皮膜の洗浄性の決め方の試験片の作製と同じである。ガラス板上に、アプリケーターを用いて、非水系ポリマーディスパージョンを150μm厚/dry(乾燥後の厚さ)となるように塗工し、常温(23℃、65%RH)で2時間乾燥させて、非水系ポリマーディスパージョンの皮膜を作製する。
〇:その皮膜の外観に変化が無いこと。
△:その皮膜の表面が膨潤する(膨潤している)こと。
×:その皮膜に剥がれ、又は溶解があること。
調整したマスカラを50℃で1か月、及び3か月静置した後、粘度上昇や粘度低下、分離がみられるかどうかを夫々確認した。
◎:増粘も低粘もしていない。
○:わずかに増粘、若しくはわずかに低粘している。
△:増粘、もしくは低粘している。
×:著しく増粘してゲルになっている、若しくは低粘して分離している。
専門評価パネル20名による、マスカラの使用テストを行った。
5点:非常に良好
4点:良好
3点:普通
2点:やや不良
1点:不良
判定
◎:平均点4.5以上
○:平均点3.5以上4.5未満
△:平均点2.5以上3.5未満
×:平均点2.5未満
表1及び2の結果を説明する。
(ア)アイライナー
下記組成のアイライナーを作成した。
A:成分2~3、及び4の一部を混合し、加熱する。
B:成分4の残部、及び5~9を均一に混合し、加熱する。
C:AにBを添加して良く混合し、成分1を添加してアイライナーを得た。
下記組成のアイライナーを作成した。
A:成分2~5、及び6の一部を混合し、加熱する。
B:成分6の残部、及び7~12を均一に混合し、加熱する。
C:AにBを添加して良く混合し、成分1を添加してアイライナーを得た。
下記組成のマスカラを作成した。
A:成分2~8、及び9の一部を混合し、加熱する。
B:成分9の残部、及び10~14を均一に混合し、加熱する。
C:AにBを添加して良く混合し、成分1を添加してマスカラを得た。
下記組成のマスカラを作成した。
A:成分2~8、及び9の一部を混合し、加熱する。
B:成分9の残部、及び10~15を均一に混合し、加熱する。
C:AにBを添加して良く混合し、成分1を添加してマスカラを得た。
本発明は、メイクアップ化粧料に洗浄性に優れた非水ポリマーエマルションを配合させることにより、長期安定性に優れ、感触が良く、汗や水に強く化粧持ちも良く、撥水性、撥油性の高い、かつ洗浄性に優れたメイクアップ化粧料が得られる。
Claims (9)
- (A)非水系ポリマーディスパージョンであって、
当該(A)非水系ポリマーディスパージョンのポリマーを形成する重合性モノマーが、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート化合物、ポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート化合物、アクリルアミド化合物、及び酸モノマーからなる群から選ばれる少なくとも一種のラジカル重合性モノマーを含み、
当該(A)非水系ポリマーディスパージョンは、ガラス板上に厚さ150μm厚/dryとなるように塗工し、常温(23℃、65%RH)で2時間乾燥させて作製した皮膜が、ぬるま湯(40℃)に5分間浸水させた時、その皮膜面積の50%以上が剥離又は溶解するものである、
(A)非水系ポリマーディスパージョン。 - 前記(A)非水系ポリマーディスパージョンは、更に、ガラス板上に厚さ150μm厚/dryとなるように塗工し、常温(23℃、65%RH)で2時間乾燥させて作製した皮膜が、水(5℃)をその表面に垂らして、1分経過させた時、その皮膜外観が変化無しであるか又は皮膜表面が膨潤するものである、
請求項1に記載の非水系ポリマーディスパージョン。 - 前記(A)非水系ポリマーディスパージョンが、
イソドデカン及びドデカンからなる群から選ばれる少なくとも一種の溶媒にポリマーが分散している樹脂液である、
請求項1又は2に記載の非水系ポリマーディスパージョン。 - 前記(A)非水系ポリマーディスパージョンのポリマーが、
単層構造又は多層構造である、
請求項1~3のいずれかに記載の非水系ポリマーディスパージョン。 - メイクアップ化粧料であって、
請求項1~4のいずれかに記載の(A)非水系ポリマーディスパージョンを含む、
メイクアップ化粧料。 - 更に(B)有機変性ベントナイト、及び(C)デキストリン脂肪酸エステルを含む、
請求項5に記載のメイクアップ化粧料。 - 前記(B)有機変性ベントナイトが、
ジメチルベンジルドデシルアンモニウムモンモリロナイトクレー、ジメチルジオクタデシルアンモニウムモンモリナイトクレー、ステアラルコニウムベントナイト、クオタニウム-18ベントナイト、クオタニウム-90ベントナイト、ステアラルコニウムヘクトライト、ジステアルジモニウムヘクトライト、及びクオタニウム-18ヘクトライトからなる群から選ばれる少なくとも一種の有機変性ベントナイトである、
請求項6に記載のメイクアップ化粧料。 - 前記(C)デキストリン脂肪酸エステルが、
ミリスチン酸デキストリン、パルミチン酸デキストリン、ステアリン酸デキストリン、イソステアリン酸デキストリン、及び(パルミチン酸/エチルヘキサン酸)デキストリンからなる群から選ばれる少なくとも一種のデキストリン脂肪酸エステルである、
請求項6又は7に記載のメイクアップ化粧料。 - アイライナー又はマスカラである、
請求項5~8のいずれかに記載のメイクアップ化粧料。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017004410 | 2017-01-13 | ||
JP2017004410 | 2017-01-13 |
Publications (2)
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