JP7043263B2 - 非水系ポリマーディスパージョン及び非水系ポリマーディスパージョンを含むメイクアップ化粧料 - Google Patents

非水系ポリマーディスパージョン及び非水系ポリマーディスパージョンを含むメイクアップ化粧料 Download PDF

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Description

本発明は、非水系ポリマーディスパージョン及び非水系ポリマーディスパージョンを含むメイクアップ化粧料に関する。
近年、アイライナー、マスカラ等のメイクアップ化粧料は、その剤型として、大きく、(1)水性エマルションポリマータイプ、(2)O/Wタイプ(水中油型、oil in water)、(3)非水タイプ、(4)W/Oタイプ(油中水型、water in oil)に分けられている。
(1)水性エマルションポリマータイプは、アクリル系、酢ビ系、スチレン系等の水性エマルションポリマーを主成分として、高分子皮膜の特性を利用した態様である。(2)O/Wタイプは、ワックス等を乳化し、更に水性エマルションポリマーを使用して、皮膜の耐水性、耐油性等の向上を図る態様である。(3)非水タイプは、揮発性オイルにワックス、樹脂等を溶解した態様である。(4)W/Oタイプは、非水タイプに少量の水を加えて乳化し、製品安定性を向上させる態様である。
(1)水性エマルションポリマータイプは、水性エマルションポリマーを作成する際、高HLBの活性剤を使用する。そのメイクアップ化粧料は、水性エマルションポリマーを使用しているので、水による洗浄性に優れるが、耐水性が十分とは言えない。
また、(2)O/Wタイプは外相が水相である上、高HLBの活性剤を使用してO/W乳化物を作成するため、耐水性が弱い。
一方、(3)非水タイプや(4)W/Oタイプは、耐水性に優れている。しかしながら、主成分は油性原料であり、一般にシリコーン系の溶解型の樹脂を使用していることから、耐油性や水による洗浄性については改善の余地がある。
非水系ポリマーディスパージョンを使用したメイクアップ化粧料が知られている(特許文献1、2及び3)。これらの製品は、水による洗浄性や安定性については改善の余地がある。
特許文献2のメイクアップ化粧料では揮発性シリコーンが使用されている。アイライナー、マスカラ等のメイクアップ化粧料にその揮発性シリコーンを使用すると、その揮発速度が遅く、使用の際良好に乾かない。この製品は、使用性については改善の余地がある。
特許文献3の油性化粧料では非水系ポリマーディスパージョンが使用されている。この製品をメイクアップ化粧料として用い、洗顔を行う場合、水(約5℃)又はぬるま湯(約40℃)による洗浄では落ちない。この製品を使用する際には、別途、オイル等の洗顔料を必要していた。
特許文献4の油性睫用化粧料では、皮膜形成性の有機シリコーン樹脂が使用されている。この有機シリコーン樹脂は非水系ポリマーディスパージョンでない。
メイクアップ化粧料には、洗浄性、耐水性、耐油性、使用性、製品安定性等を一様に満足させることが求められている。
特公昭61-12884号 特許第3577182号 特開2008-255014 特開2012-197265
本発明は、付着性、耐水性、耐油性等の化粧効果、製品としての使用性や安定性に優れ、且つ洗浄性に優れるメイクアップ化粧料に使用できる(A)非水系ポリマーディスパージョンを提供する。
本発明は、洗浄性、付着性、耐水性、耐油性等の化粧効果、製品としての使用性や安定性に優れるメイクアップ化粧料に使用できる(A)非水系ポリマーディスパージョンである。
本発明は、洗浄性、付着性、耐水性、耐油性等の化粧効果、製品としての使用性や安定性に優れるメイクアップ化粧料である。
本発明のメイクアップ化粧料は、特にアイライナー及びマスカラとして使用することが好ましい。
項1.
(A)非水系ポリマーディスパージョンであって、
当該(A)非水系ポリマーディスパージョンは、ガラス板上に厚さ150μm厚/dryとなるように塗工し、常温(23℃、65%RH)で2時間乾燥させて作製した皮膜が、ぬるま湯(40℃)に5分間浸水させた時、その皮膜面積の50%以上が剥離又は溶解するものである、
(A)非水系ポリマーディスパージョン。
項2.
(A)非水系ポリマーディスパージョンであって、
当該(A)非水系ポリマーディスパージョンは、更に、ガラス板上に厚さ150μm厚/dryとなるように塗工し、常温(23℃、65%RH)で2時間乾燥させて作製した皮膜が、水(5℃)をその表面に垂らして、1分経過させた時、その皮膜外観が変化無しであるか又は皮膜表面が膨潤するものである、
前記項1に記載の非水系ポリマーディスパージョン。
項3.
前記(A)非水系ポリマーディスパージョンのポリマーを形成する重合性モノマーが、
ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート化合物、ポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート化合物、アクリルアミド化合物、及び酸モノマーからなる群から選ばれる少なくとも一種のラジカル重合性モノマーを含む、
前記項1又は2に記載の非水系ポリマーディスパージョン。
項4.
前記(A)非水系ポリマーディスパージョンが、
イソドデカン及びドデカンからなる群から選ばれる少なくとも一種の溶媒にポリマーが分散している樹脂液である、
前記項1~3のいずれかに記載の非水系ポリマーディスパージョン。
項5.
前記(A)非水系ポリマーディスパージョンのポリマーが、
単層構造又は多層構造である、
前記項1~4のいずれかに記載の非水系ポリマーディスパージョン。
項6.
メイクアップ化粧料であって、
前記項1~5のいずれかに記載の(A)非水系ポリマーディスパージョンを含む、
メイクアップ化粧料。
項7.
更に(B)有機変性ベントナイト、及び(C)デキストリン脂肪酸エステルを含む、
前記項6に記載のメイクアップ化粧料。
項8.
前記(B)有機変性ベントナイトが、
ジメチルベンジルドデシルアンモニウムモンモリロナイトクレー、ジメチルジオクタデシルアンモニウムモンモリナイトクレー、ステアラルコニウムベントナイト、クオタニウム-18ベントナイト、クオタニウム-90ベントナイト、ステアラルコニウムヘクトライト、ジステアルジモニウムヘクトライト、及びクオタニウム-18ヘクトライトからなる群から選ばれる少なくとも一種の有機変性ベントナイトである、
前記項7に記載のメイクアップ化粧料。
項9.
前記(C)デキストリン脂肪酸エステルが、
ミリスチン酸デキストリン、パルミチン酸デキストリン、ステアリン酸デキストリン、イソステアリン酸デキストリン、及び(パルミチン酸/エチルヘキサン酸)デキストリンからなる群から選ばれる少なくとも一種のデキストリン脂肪酸エステルである、
請求項7又は8に記載のメイクアップ化粧料。
項10. アイライナー又はマスカラである、
前記項6~9のいずれかに記載のメイクアップ化粧料。
本発明のメイクアップ化粧料に含まれる(A)非水系ポリマーディスパージョンは、皮膜形成成分であるポリマー(分散重合体)が、これを溶解しない有機媒体(溶媒)中に分散している非水系ポリマーディスパージョンである。
(A)非水系ポリマーディスパージョンは、ガラス板上に厚さ150μm厚/dryとなるように塗工し、常温(23℃、65%RH)で2時間乾燥させて作製した皮膜が、ぬるま湯(40℃)に5分間浸水させた時、その皮膜面積の50%以上が剥離又は溶解するものである。
(A)非水系ポリマーディスパージョンは、更に、ガラス板上に厚さ150μm厚/dryとなるように塗工し、常温(23℃、65%RH)で2時間乾燥させて作製した皮膜が、水(5℃)をその表面に垂らして、1分経過させた時、その皮膜外観が変化無しであるか又は皮膜表面が膨潤するものであることが好ましい。
本発明は、付着性、耐水性、耐油性等の化粧効果、製品としての使用性や安定性に優れ、且つ洗浄性に優れるメイクアップ化粧料に使用できる(A)非水系ポリマーディスパージョンである。
本発明のメイクアップ化粧料は、洗浄性、付着性、耐水性、耐油性等の化粧効果、製品としての使用性や安定性に優れる。メイクアップ化粧料は、特にアイライナー及びマスカラとして使用することができる。
これらの効果は、メイクアップ化粧料の品質の向上に繋がる。
本発明は、(A)非水系ポリマーディスパージョンである。
本発明は、(A)非水系ポリマーディスパージョンを含むメイクアップ化粧料である。
本発明のメイクアップ化粧料は、アイライナー又はマスカラとして使用することが好ましい。
(1)(A)非水系ポリマーディスパージョン
本発明の(A)非水系ポリマーディスパージョンについて説明する。
本発明は、付着性、耐水性、耐油性等の化粧効果、製品としての使用性や安定性に優れ、且つ洗浄性に優れるメイクアップ化粧料に使用できる(A)非水系ポリマーディスパージョンである。
(A)非水系ポリマーディスパージョン
(A)非水系ポリマーディスパージョンは、皮膜形成成分であるポリマー(分散重合体)が、これを溶解しない有機媒体(溶媒)中に分散している非水系ポリマーディスパージョンであり、樹脂液である。
(A)非水系ポリマーディスパージョンのポリマーを形成する重合性モノマーは、ラジカル重合性モノマーであることが好ましい。
(A)非水系ポリマーディスパージョンは、イソドデカン及びドデカンからなる群から選ばれる少なくとも一種の溶媒にポリマーが分散している樹脂液であることが好ましい。
ポリマー(分散重合体)
ポリマーは、皮膜形成成分であり、有機媒体(溶媒)中で溶解せず、有機媒体(溶媒)中で分散する。
ポリマーを形成する重合性モノマーは、ラジカル重合性モノマーが好ましく、これを有機媒体(溶媒)中にて、ラジカル開始剤を用いて、ラジカル重合することにより製造することができる。ポリマーの分散安定性が良好である。
ポリマーは、ホモポリマー又はコポリマーであっても良い。
(ア)非水系ポリマーディスパージョンの皮膜に洗浄性を付与するモノマー群
ポリマーを形成する重合性モノマーは、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート化合物、ポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート化合物、アクリルアミド化合物、及び酸モノマーの群から選ばれる少なくとも一種のラジカル重合性モノマーであることが好ましい。これらのモノマー群は洗浄性を付与する。
ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート化合物
ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート化合物は、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、カプロラクトン(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシ-3-フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、グリセリル(メタ)アクリレート等が好ましい。
ポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート化合物
ポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート化合物は、ポリオキシエチレン(メタ)アクリレート、ポリオキシプロピレン(メタ)アクリレート、ポリオキシアルキレン(メタ)アクリレート等が好ましい。
アクリルアミド化合物
アクリルアミド化合物は、アクリルアミド、メタアクリルアミド、N-メチルアクリルアミド、N-メチルメタクリルアミド、N-エチルアクリルアミド、N-エチルメタクリルアミド、N-イソプロピルアクリルアミド、N-イソプロピルメタクリルアミド、N-ブチルアクリルアミド、N-ブチルメタクリルアミド、N,N-ジメチルアクリルアミド、N,N-ジメチルメタクリルアミド、N,N-ジエチルアクリルアミド、N,N-ジエチルメタクリルアミド、N,N-ジプロピルアクリルアミド、N,N-ジプロピルメタクリルアミド、N,N-ジブチルアクリルアミド、N,N-ジブチルメタクリルアミド、N-メチル-N-エチルアクリルアミド、N-メチル-N-エチルメタクリルアミド、N-メチル-N-プロピルアクリルアミド、N-メチル-N-プロピルメタクリルアミド、N-メチル-N-ブチルアクリルアミド、N-メチル-N-ブチルメタクリルアミド、N-エチル-N-プロピルアクリルアミド、N-エチル-N-プロピルメタクリルアミド、N-エチル-N-ブチルアクリルアミド、N-エチル-N-ブチルメタクリルアミド、N-プロピル-N-ブチルアクリルアミド、N-プロピル-N-ブチルメタクリルアミド、N-メチロールアクリルアミド、N-メチロールメタクリルアミド、N-ヒドロキシエチルアクリルアミド、N-ヒドロキシエチルメタクリルアミド、N-メトキシメチルアクリルアミド、N-メトキシメチルメタクリルアミド、N-ブトキシメチルアクリルアミド、N-ブトキシメチルメタクリルアミド、N,N-ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、N,N-ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド、アクリロイルモルホリン、N-ビニルピロリドン、N-ビニル-ε-カプロラクタム、N-ビニルホルムアミド、N-ビニルアセトアミド、ダイアセトンアクリルアミド、メチルアクリルアミドグリコレートメチルエーテル、メチルメタクリルアミドグリコレートメチルエーテル、N,N’-メチレンビスアクリルアミド等が好ましい。
酸モノマー
酸モノマーは、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、無水イタコン酸、その他カルボキシル基を持つ重合性モノマー等が好ましい。
(イ)その他のモノマー群
ポリマーを形成するその他の重合性モノマーは、アルキル(メタ)アクリレート化合物、環状アクリレート化合物、有機酸とビニルアルコールとのエステル化合物(ビニル化合物)、ジアクリレート化合物、マレイミド化合物及びその他のラジカル重合性モノマーを使用しても良い。
アルキル(メタ)アクリレート化合物
アルキル(メタ)アクリレート化合物は、(メタ)アクリル酸メチル(以下、アクリレート及び/又はメタクリレートを、(メタ)アクリレートと略して表す)、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸sec-ブチル、(メタ)アクリル酸tert-ブチル、(メタ)アクリル酸2-エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸イソウンデシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸イソドデシル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸イソステアリル、(メタ)アクリル酸イソトリデシル、(メタ)アクリル酸ミリスチル、(メタ)アクリル酸セチル、(メタ)アクリル酸イソオクタデシル、(メタ)アクリル酸オレイル、(メタ)アクリル酸イコシル等が好ましい。
環状アクリレート化合物
環状アクリレート化合物は、(メタ)アクリル酸シクロペンチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、ブチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート、イソボロニル(メタ)アクリレート、2-フェノキシ(メタ)アクリレート、2-フェノキシエチルアクリレート、ノニルフェノールアクリレート、環状トリメチロールプロパンフォルマルアクリレート、テトラフルフリル(メタ)アクリレート、オキサゾリドン(メタ)アクリレート、グリセロール(メタ)アクリレート、N-アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタルイミド、スチレン、α-メチルスチレン、β-メチルスチレン、4-メチルスチレン等が好ましい。
有機酸とビニルアルコールとのエステル化合物(ビニル化合物)
ビニル化合物は、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、吉草酸ビニル、ピバリン酸ビニル、カプロン酸ビニル、カプリン酸ビニル、2-エチルヘキサン酸ビニル、ラウリル酸ビニル、ミリスチン酸ビニル、パルミチン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、バーサティック酸ビニル(例えば、ジャパンエポキシレジン製:ベオバ(商品名))、安息香酸ビニル、ノルマルプロピルビニルエーテル、イソプロピルビニルエーテル、ノルマルブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、2-エチルヘキシルビニールエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、2-ヒドロキシエチルビニルエーテル、ジエチレングリコールモノビニルエーテル、4-ヒドロキシブチルビニルエーテル、シクロヘキサンジメタノールモノビニルエーテル、1,4-ブタンジオールジビニルエーテル、シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテル、又はジエチレングリコールジビニルエーテル等が好ましい。
ジアクリレート化合物
ジアクリレート化合物は、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼン等が好ましい。
マレイミド化合物
マレイミド化合物は、シクロヘキシルマレイミド、イソプロピルマレイミド等が好ましい。
その他のラジカル重合性モノマー
その他のラジカル重合性モノマーは、アクリロニトリル、N,N-ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジアリルメチルアミン、アミノスチレン、ビニルピリジン、1-ビニルイミダゾール、テトラメチルピペリジル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、又は4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートグリシジルエーテル、3-(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、3-(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリエトキシシラン、3-(メタ)アクリロイルオキシプロピルジメトキシメチルシラン、又は3-(メタ)アクリロイルオキシプロピルジエトキシメチルシラン、カルボジイミドエチル(メタ)アクリレート、又はtert-ブチルカルボジイミドエチル(メタ)アクリレート、2-アセトアセトキシエチル(メタ)アクリレート、4-アセトアセトキシブチル(メタ)アクリレート、2-アセトアセトキシエチルビニルエーテル、又は4-アセトアセトキシブチルビニルエーテル、アクリロニトリル、又はメタクリロニトリル、メトキシエチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート等が好ましい。
重合性モノマーは、前記成分からなる群から選ばれる少なくとも一種の重合性モノマー或いはラジカル重合性モノマーが好ましい。
ポリマーは、アクリル酸エステルの重合体、メタクリル酸エステルの重合体、アクリル酸エステルとメタクリル酸エステルとの共重合体が好ましい。
アニオン重合、カチオン重合、ラジカル重合等の任意の方法で重合された重合体を有機媒体に安定分散させて製造することが可能である。
本発明の(A)非水系ポリマーディスパージョンでは、ポリマーを形成する重合性モノマーは、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート化合物、ポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート化合物、アクリルアミド化合物、及び酸モノマーからなる群から選ばれる少なくとも一種の重合性モノマーであることが好ましい。
その他の重合性モノマーとして、皮膜に硬さを付与するという理由から、メチル(メタ)アクリレート、t-ブチルメタクリレート、i-ブチルメタクリレートからなる群から選ばれる少なくとも一種の重合性モノマーを用いることが好ましく、t-ブチルメタクリレートを用いることがより好ましい。
その他の重合性モノマーとして、溶媒への相溶性が良く、低臭気であるという理由から、ブチル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート等の重合性モノマーを用いることが好ましく、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート等の重合性モノマーを用いることがより好ましい。
有機媒体(溶媒)
(A)非水系ポリマーディスパージョンは、有機媒体にポリマーが分散している樹脂液である。有機媒体は、ポリマーを溶解せず、ポリマーを分散させる。
有機媒体は、乾燥性という理由から、イソドデカン及びドデカンからなる群から選ばれる少なくとも一種の溶媒が好ましい。
イソドデカンやドデカンは、例えば日本化粧品成分表示名称事典(第3版)(編集:日本化粧品工業連合会、薬事日報社)に収載されているものを使用することができる。
イソドデカン(炭素数12の分岐脂肪炭化水素)は、化粧品の香料、溶剤等として使用される成分である。
ドデカン(炭素数12の飽和直鎖アルカン)は、化粧品のエモリエント剤等として使用される成分である。エモリエント剤とは、皮膚コンディショニング剤の一種で、(膚からの水分蒸散を防止して)皮膚を柔らかく、なめらかに、かつしなやかに保つ(うるおいを保持する)ために用いられるものである。
(2)(A)非水系ポリマーディスパージョンの調製方法
イソドデカン及びドデカンからなる群から選ばれる少なくとも一種の溶媒中でラジカル開始剤を用いて、ラジカル重合することにより製造することが好ましい。
ラジカル開始剤は特に限定せずに使用することができる。
ラジカル開始剤として、アゾ系化合物や有機過酸化物系化合物等を使用することが好ましい。
アゾ系化合物
2,2’-アゾビスイソブチロニトリル、2,2’-アゾビス(4-メトキシ-2,4-ジメチルバレロニトリル)、2,2’-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)、ジメチル-2,2’-アゾビス(2-メチルプロピオネート)、2,2’-アゾビス(2-メチルブチロニトリル)、1,1’-アゾビス(シクロヘキサン-1-カーボニトリル)、2,2’-アゾビス[N-(2-プロペニル)-2-メトキシプロピオンアミド]、1-[(1-シアノ-1-メチルエチル)アゾ]ホルムアミド、2,2’-アゾビス(N-ブチル-2-メチルプロピオンアミド)、2,2’-アゾビス(N-シクロヘキシル-2-メチルプロピオンアミド)、[1,1’-アゾビス(1-アセトキシ-1-フェニルエタン)]等。
有機過酸化物系化合物
ラウロイルパーオキサイド、オクタノイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、エチルメチルケトンパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、t-ブチルハイドロパーオキサイド、クミルパーオキシネオデカノエート、t-ヘキシルパーオキシネオデカノエート、t-ブチルパーオキシ-2-エチルヘキサノエート、ジクミルパーオキサイド、イソブチルパーオキサイド、ジ-t-ブチルパーオキサイド、t-ブチルクミルパーオキサイド、t-ブチルパーオキシベンゾエート、2,5-ジメチル-2,5-ジ(t-ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジ(2-エチルヘキシル)パーオキシジカーボネート、1,1-ビス(t-ブチルパーオキシ)-3,3,5-トリメチルシクロヘキサン、3,3,5-トリメチルシクロヘキサノイルパーオキサイド等。
過酸化物系化合物は、N,N-ジメチルトルイジン、N,N-ジエチルトルイジン等の還元剤を併用することによりレドックス重合を行うことも可能である。
重合開始剤は、ポリマーを形成する単量体成分の総量に対して、0.01~20.0質量%程度の範囲で使用することが好ましく、0.1~10質量%程度の範囲で使用することが更に好ましい。
連鎖移動剤としてメルカプタン類、ハロゲン化炭素類、ハロゲン化炭化水素類等を適宜使用しても良い。
非水系ポリマーディスパージョンの組成
非水系ポリマーディスパージョン中のポリマーの含有量は、作業性という理由から、30~80質量%程度が好ましく、50~70質量%程度がより好ましい。
非水系ポリマーディスパージョン中の有機媒体の含有量は、樹脂の乾燥性という理由から、20~70質量%程度が好ましく、30~50質量%程度がより好ましい。
非水系ポリマーディスパージョンは、含まれるポリマーが単層構造でも多層構造(コアシェルタイプ)であっても良い。ポリマーが、特に多層構造の場合、そのコアとシェルの組成を変えることで、硬い皮膜を形成させることが可能である。
非水系ポリマーディスパージョンに含まれるポリマーが多層構造であると、硬い皮膜を形成させることができ、耐油性を考慮したコア組成を設計することが可能となる。メイクアップ化粧料として、幅広い処方に対応できる。
多層構造(コアシェルタイプ)の非水系ポリマーディスパージョンの調製方法
セパラブルフラスコに、溶媒(イソドデカン、ドデカン等)を仕込み、これを攪拌しながら窒素雰囲気下で昇温する。
昇温後、重合性モノマー(2-エチルヘキシルメタリレート、t-ブチルメタクリレート、ドデシルアクリレート、スチレン、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、2-ヒドロキシメタクリレート、メタクリル酸等)を適量加え、開始剤(2,2’-アゾビスイソブチロニトリル等)を使用し、溶媒を加え、これらの混合モノマー溶液を均一に滴下する。
滴下終了後、開始剤を添加し、攪拌する。
続けて、重合性モノマーを適量加え、開始剤を使用し、溶媒を加え、これらの混合モノマー溶液を均一に滴下する。
滴下終了後、開始剤を添加し、攪拌する。
多層構造(コアシェルタイプ)の非水系ポリマーディスパージョンを得ることができる。
多層構造(コアシェルタイプ)の非水系ポリマーディスパージョンの不揮発分は、好ましくは20%~80%程度であり、より好ましくは40%~70%程度である。
多層構造(コアシェルタイプ)の非水系ポリマーディスパージョンの粘度は、好ましくは10 mPa・s~10,000 mPa・s程度であり、より好ましくは50 mPa・s~5,000 mPa・s程度である。
単層構造(単層タイプ)の非水系ポリマーディスパージョンの調製方法
セパラブルフラスコに、溶媒(イソドデカン、ドデカン等)を仕込み、これを攪拌しながら窒素雰囲気下で昇温する。
昇温後、重合性モノマー(2-エチルヘキシルメタリレート、t-ブチルメタクリレート、ドデシルアクリレート、2-ヒドロキシメタクリレート、N,N-ジメチルアクリルアミド等)を適量加え、開始剤(2,2’-アゾビスイソブチロニトリル等)を使用し、溶媒を加え、これらの混合モノマー溶液を均一に滴下する。
滴下終了後、開始剤を添加し、攪拌する。
単層構造(単層タイプ)の非水系ポリマーディスパージョンを得ることができる。
単層構造(単層タイプ)の非水系ポリマーディスパージョンの不揮発分は、好ましくは20%~60%程度であり、より好ましくは30%~50%程度である。
単層構造(単層タイプ)の非水系ポリマーディスパージョンの粘度は、好ましくは10 mPa・s~10,000 mPa・s程度であり、より好ましくは50 mPa・s~5,000 mPa・s程度である。
非水系ポリマーディスパージョンのシェルとコアとの関係
非水系ポリマーディスパージョンが多層構造をとる場合、シェルとコアとを架橋させる為に適宜、架橋剤を用いても良い。
架橋剤として、イソシアネート系、エポキシ系、エポキシシラン系、アミノシラン系、ヒドラジド系、カルボジイミド系、アジリジン系、有機物が配位した金属系などが挙げられる。架橋剤として、或いはアクリロイル基を2個以上持つラジカル重合性モノマーを非水系ポリマーディスパージョンのポリマーを形成する重合性モノマーとして用いても良い。
(3)(A)非水系ポリマーディスパージョンの特性
(ア)皮膜の洗浄性
本発明の(A)非水系ポリマーディスパージョンは、ガラス板上に厚さ150μm厚/dry(乾燥後の厚さ)となるように塗工し、常温(23℃、65%RH(相対湿度))で2時間乾燥させて作製した皮膜が、ぬるま湯(40℃)に5分間浸水させた時、その皮膜面積の50%以上が剥離又は溶解するものである。
皮膜の洗浄性の決め方
(i)試験片の作製:ガラス板上に、アプリケーターを用いて、非水系ポリマーディスパージョンを150μm厚/dry(乾燥後の厚さ)となるように塗工し、常温(23℃、65%RH)で2時間乾燥させて、非水系ポリマーディスパージョンの皮膜を作製する。
(ii)評価試験:予め用意しておいたぬるま湯(水温40℃)に、その試験片の皮膜を5分間浸水させる。
(iii)評価方法:その試験片の皮膜をぬるま湯(水温40℃)に5分間浸水させた後、その試験片の皮膜の状態を目視で観察する。
(iv)評価基準:5分以内にガラス板から皮膜が浮いて全て剥がれること。5分以内に皮膜が溶解し、ガラス板上に皮膜が残らないこと。5分経過後に皮膜がガラス板から剥離する、又は溶解している面積が50%以上であること。
ガラス板から皮膜が連続膜ではない状態で剥離し、水中に分散する場合も溶解とする。
(イ)皮膜の耐水性
本発明の(A)非水系ポリマーディスパージョンは、更に、ガラス板上に厚さ150μm厚/dry(乾燥後の厚さ)となるように塗工し、常温(23℃、65%RH(相対湿度))で2時間乾燥させて作製した皮膜が、水(5℃)をその表面に垂らして、1分経過させた時、その皮膜外観が変化無しであるか又は皮膜表面が膨潤するものであることが好ましい。
皮膜の耐水性の決め方
(i)試験片の作製:上記皮膜の洗浄性の決め方の試験片の作製と同じである。ガラス板上に、アプリケーターを用いて、非水系ポリマーディスパージョンを150μm厚/dry(乾燥後の厚さ)となるように塗工し、常温(23℃、65%RH)で2時間乾燥させて、非水系ポリマーディスパージョンの皮膜を作製する。
(ii)評価試験:予め用意しておいた水(水温5℃)(0.5g)を、その試験片の皮膜の表面に垂らす。
(iii)評価方法:その試験片の皮膜の表面に水(水温5℃)を垂らした後、1分経過後、その試験片の皮膜上の液滴を拭き取り、その皮膜表面の状態を目視で観察する。
(iv)評価基準:その皮膜の外観に変化が無いこと。その皮膜の表面が膨潤する(膨潤している)こと。
本発明の(A)非水系ポリマーディスパージョンに、皮膜の洗浄性及び皮膜の耐水性を付与する為には、上記モノマー群によりポリマーを形成することが好ましい。
(4)メイクアップ化粧料
本発明のメイクアップ化粧料について説明する。 本発明のメイクアップ化粧料は、(A)非水系ポリマーディスパージョンを含むことが好ましい。
本発明のメイクアップ化粧料は、更に(B)有機変性ベントナイト、及び(C)デキストリン脂肪酸エステルを含むことが好ましい。即ち、本発明のメイクアップ化粧料は、(A)非水系ポリマーディスパージョン、(B)有機変性ベントナイト、及び(C)デキストリン脂肪酸エステルを含有することが好ましい。
前記(A)非水系ポリマーディスパージョンは、イソドデカン及びドデカンからなる群から選ばれる少なくとも一種の溶媒にポリマーが分散している樹脂液であることが好ましい。
本発明は、付着性、耐水性、耐油性等の化粧効果、製品としての使用性や安定性に優れ、且つ洗浄性に優れるメイクアップ化粧料である。
本発明のメイクアップ化粧料は、洗浄性、付着性、耐水性、耐油性等の化粧効果が有り、製品としての使用性や安定性に優れることから、アイライナー又はマスカラとして用いることが好ましい。
(A)非水系ポリマーディスパージョン
本発明のメイクアップ化粧料に含まれる(A)非水系ポリマーディスパージョンは、前述の(A)非水系ポリマーディスパージョンを使用する。
メイクアップ化粧料に配合するその他の成分
本発明のメイクアップ化粧料には、塗布時に匂い、塗布後のつや、耐水性、耐油性、付着性が良好で、化粧持ちに極めて優れるという特有の効果を得ることができる範囲で、質的、量的範囲で通常の化粧品や医薬品分野で用いられるその他の成分を配合することができる。
例えば、化粧料に一般に使用される、(B)有機変性ベントナイト、(C)デキストリン脂肪酸エステル等を配合することが好ましい。
更に、化粧料に一般に使用される、油剤、界面活性剤、水(イオン交換水)、多価アルコール類(グリセリン、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール等、保湿剤)、有機粉体、無機粉体、紫外線吸収剤、防腐剤、抗菌剤、酸化防止剤、美容成分、香料、動物油(ラノリン等)、植物油(ヒマシ油、オリーブ油等)、合成エステル油(イソプロピルミリステート、グリセロールトリ-2-エチルヘキサノエート等)、ワックス類(カルナバロウ、キャンデリラロウ、ビースワックス、炭化水素系等)、増粘剤(粘稠剤)、ゲル化剤、金属石鹸、水溶性高分子、油溶性高分子、薬剤、顔料、染料、パール剤等を配合することが好ましい。
(B)有機変性ベントナイト
本発明のメイクアップ化粧料は非水系ポリマーディスパージョンを含有し、(B)有機変性ベントナイトを配合させることにより、長期安定性に優れ、感触が良く、汗や水に強く化粧持ちも良く、優れた撥水性や撥油性を示す。
有機変性ベントナイトとして、ジメチルベンジルドデシルアンモニウムモンモリロナイトクレー(親油化ベントナイト)、ジメチルジオクタデシルアンモニウムモンモリナイトクレー(親油化ベントナイト)、ステアラルコニウムベントナイト(ベントナイトとステアラルコニウムクロリドとが反応して得られたもの)、クオタニウム-18ベントナイト(ベントナイトとクオタニウム-18との反応生成物)、クオタニウム-90ベントナイト(ベントナイトとクオタニウム-90との反応生成物)、ステアラルコニウムヘクトライト(ヘクトライトとステアラルコニウムクロリドとを反応して得られたもの)、ジステアルジモニウムヘクトライト(ジステアリルジモニウムクロリドとヘクトライトの反応生成物)、クオタニウム-18ヘクトライト(ヘクトライトとクオタニウム-18との反応生成物)等が好ましい。
有機変性ベントナイトは、例えば日本化粧品成分表示名称事典(第3版)(編集:日本化粧品工業連合会、薬事日報社)に収載されているものを使用することができる。
有機変性ベントナイトは、非活性剤系分散剤等として使用される成分である。
本発明のメイクアップ化粧料は、有機変性ベントナイトとして、前記成分からなる群から選ばれる少なくとも一種の有機変性ベントナイトを含むことが好ましい。
本発明のメイクアップ化粧料中の(つまり、化粧料全体に対して)有機変性ベントナイトの配合量は、付着性、耐水性、耐油性等の化粧効果、製品としての使用性や安定性に優れるという理由から、0.1~20質量%程度が好ましく、1~10質量%程度がより好ましい。
(C)デキストリン脂肪酸エステル
本発明のメイクアップ化粧料は非水系ポリマーディスパージョンを含有し、デキストリン脂肪酸エステルを配合させることにより、長期安定性に優れ、感触が良く、汗や水に強く化粧持ちも良く、優れた撥水性や撥油性を示す。
デキストリン脂肪酸エステルとして、ミリスチン酸デキストリン(ミリスチン酸とデキストリンとのエステル)、パルミチン酸デキストリン(パルミチン酸とデキストリンとのエステル)、ステアリン酸デキストリン(ステアリン酸とデキストリンとのエステル)、イソステアリン酸デキストリン(イソステアリン酸とデキストリンとのエステル)、(パルミチン酸/エチルヘキサン酸)デキストリン(パルミチン酸及びエチルヘキサン酸とデキストリンとのエステル混合物)等が好ましい。
デキストリン脂肪酸エステルは、例えば日本化粧品成分表示名称事典(第3版)(編集:日本化粧品工業連合会、薬事日報社)に収載されているものを使用することができる。
デキストリン脂肪酸エステルは、抗ケーキング剤、乳化剤等として使用される成分である。
本発明のメイクアップ化粧料は、デキストリン脂肪酸エステルとして、前記成分からなる群から選ばれる少なくとも一種のデキストリン脂肪酸エステルを含むことが好ましい。
本発明のメイクアップ化粧料中の(つまり、化粧料全体に対して)デキストリン脂肪酸エステルの配合量は、付着性、耐水性、耐油性等の化粧効果、製品としての使用性や安定性に優れるという理由から、0.5~30質量%程度が好ましく、1~15質量%程度がより好ましい。
(5)メイクアップ化粧料の調製方法
本発明のメイクアップ化粧は、前記(A)非水系ポリマーディスパージョンを含有するものであれば、当業界の通常の方法に従って製造することができる。
本発明のメイクアップ化粧は、更に、前記(B)有機変性ベントナイト、及び(C)デキストリン脂肪酸エステルを含有することが好ましい。
メイクアップ化粧料の調製方法で使用される前記成分の種類、含有量、配合比等については前述と同様に説明される。
(B)有機変性ベントナイト及び(C)デキストリン脂肪酸エステルを含む場合
混合物A:(C)デキストリン脂肪酸エステルを含む混合物を、ホモジナイザー、ホモミキサー、攪拌機等の混合機を用いて、加熱しながら混合することが好ましい。
混合物B:(B)有機変性ベントナイトを含む混合物を、ホモジナイザー、ホモミキサー、攪拌機等の混合機を用いて、加熱しながら混合することが好ましい。
メイクアップ化粧料C:次いで、それら混合物Aと混合物Bとを混合し、(A)非水系ポリマーディスパージョンを添加することで、メイクアップ化粧料を調製することができる。
非水系ポリマーディスパージョンの配合量
本発明のメイクアップ化粧料中に、つまり、化粧料全体に対して、非水系ポリマーディスパージョンの配合量は、洗浄性、付着性、耐水性、耐油性等の化粧効果、製品としての使用性や安定性に優れるという理由から、1~30質量%程度が好ましく、5~25質量%程度がより好ましい。
本発明のメイクアップ化粧料中の(つまり、化粧料全体に対して)、非水系ポリマーディスパージョンの配合量は、ポリマーとして換算すると、1~30質量%程度が好ましく、5~25質量%程度がより好ましい。
製品としての使用性とは、メイクアップ化粧料の塗布のし易さ等である。
製品としての安定性とは、メイクアップ化粧料の化粧持ち等である。
(6)メイクアップ化粧料の適用対象
本発明のメイクアップ化粧料は、皮膜形成成分として非水系ポリマーディスパージョンを含むことで、経時での粘度低下や粘度上昇等の問題を起こすことなく、長期安定性に優れる。
本発明のメイクアップ化粧料は、更に処方構成成分として有機変性ベントナイト及びデキストリン脂肪酸エステルを含むことで、経時での粘度低下や粘度上昇等の問題を起こすことなく、長期安定性に優れる。
本発明のメイクアップ化粧料は、皮膚や睫への付着性が高く、耐水性及び耐油性を示す皮膜を形成し、化粧効果や使用性に優れており、アイライナー、マスカラ等のアイメイクアップ化粧料として有用である。
本発明のメイクアップ化粧料は、製品の形態(剤型)として、液状、乳液状、クリーム状、ペースト状(半固型状)、ゲル状(固型状)等に適用することができる。
本発明のメイクアップ化粧料は、更にW/Oタイプ(油中水型)乳化系も可能である。
以下、実施例に基づいて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。尚,特に断らない限り,以下に記載する「%」は「質量%」を意味する。
(1)非水系ポリマーディスパージョンの製造例I~V
製造例I(非水系ポリマーディスパージョン)
<イソドデカン、コアシェルタイプ>
冷却管、窒素導入管、温度計、攪拌機及び滴下漏斗を付したセパラブルフラスコに、溶媒として、イソドデカンを仕込み、これを攪拌しながら窒素雰囲気下で85℃まで昇温した。
85℃になった時点から、重合性モノマーとして、2-エチルヘキシルメタリレート、t-ブチルメタクリレート、ドデシルアクリレート、スチレンを適量加え、開始剤として、2,2’-アゾビスイソブチロニトリルを使用し、溶媒として、イソドデカンを加え、これらの混合モノマー溶液を均一に滴下した。
滴下終了後、開始剤として、2,2’-アゾビスイソブチロニトリルを添加し、攪拌した。
続けて、重合性モノマーとして、2-ヒドロキシエチルメタクリレート、N-ヒドロキシエチルアクリルアミドを適量加え、開始剤として、2,2’-アゾビスイソブチロニトリルを使用し、溶媒として、イソドデカンを加え、これらの混合モノマー溶液を均一に滴下した。
滴下終了後、開始剤として、2,2’-アゾビスイソブチロニトリルを添加し、攪拌した。
不揮発分60%、粘度2,200mPa・sの非水系ポリマーディスパージョンを得た。
製造例II(非水系ポリマーディスパージョン)
<イソドデカン、コアシェルタイプ>
冷却管、窒素導入管、温度計、攪拌機及び滴下漏斗を付したセパラブルフラスコに、溶媒として、イソドデカンを仕込み、これを攪拌しながら窒素雰囲気下で85℃まで昇温した。
85℃になった時点から、重合性モノマーとして、2-エチルヘキシルメタリレート、t-ブチルメタクリレート、ドデシルアクリレート、スチレン、2-ヒドロキシエチルメタクリレートを適量加え、開始剤として、2,2’-アゾビスイソブチロニトリルを使用し、溶媒として、イソドデカンを加え、これらの混合モノマー溶液を均一に滴下した。
滴下終了後、開始剤として、2,2’-アゾビスイソブチロニトリルを添加し、攪拌した。
続けて、重合性モノマーとして、2-ヒドロキシプロピルメタクリレート、ポリオキシエチレングリコールモノメタクリレート、アクリル酸を適量加え、開始剤として、2,2’-アゾビスイソブチロニトリルを使用し、溶媒として、イソドデカンを加え、これらの混合モノマー溶液を均一に滴下した。
滴下終了後、開始剤として、2,2’-アゾビスイソブチロニトリルを添加し、攪拌した。
不揮発分60%、粘度3,200mPa・sの非水系ポリマーディスパージョンを得た。
製造例III(非水系ポリマーディスパージョン)
<イソドデカン、単層タイプ>
冷却管、窒素導入管、温度計、攪拌機及び滴下漏斗を付したセパラブルフラスコに、溶媒として、イソドデカンを仕込み、これを攪拌しながら窒素雰囲気下で85℃まで昇温した。
85℃になった時点から、重合性モノマーとして、2-エチルヘキシルメタリレート、t-ブチルメタクリレート、ドデシルアクリレート、2-ヒドロキシメタクリレート、アクリル酸を適量加え、開始剤として、2,2’-アゾビスイソブチロニトリルを使用し、溶媒として、イソドデカンを加え、これらの混合モノマー溶液を均一に滴下した。
滴下終了後、開始剤として、2,2’-アゾビスイソブチロニトリルを添加し、攪拌した。
不揮発分40%、粘度220mPa・sの非水系ポリマーディスパージョンを得た。
製造例IV(非水系ポリマーディスパージョン)
<イソドデカン、コアシェルタイプ>
冷却管、窒素導入管、温度計、攪拌機及び滴下漏斗を付したセパラブルフラスコに、溶媒として、イソドデカンを仕込み、これを攪拌しながら窒素雰囲気下で85℃まで昇温した。
85℃になった時点から、重合性モノマーとして、2-エチルヘキシルメタリレート、t-ブチルメタクリレート、ドデシルアクリレート、スチレンを適量加え、開始剤として、2,2’-アゾビスイソブチロニトリルを使用し、溶媒として、イソドデカンを加え、これらの混合モノマー溶液を均一に滴下した。
滴下終了後、開始剤として、2,2’-アゾビスイソブチロニトリルを添加し、攪拌した。
続けて、重合性モノマーとして、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、スチレンを適量加え、開始剤として、2,2’-アゾビスイソブチロニトリルを使用し、溶媒として、イソドデカンを加え、これらの混合モノマー溶液を均一に滴下した。
滴下終了後、開始剤として、2,2’-アゾビスイソブチロニトリルを添加し、攪拌した。
不揮発分60%、粘度160mPa・sの非水系ポリマーディスパージョンを得た。
製造例V(非水系ポリマーディスパージョン)
<ドデカン、コアシェルタイプ>
冷却管、窒素導入管、温度計、攪拌機及び滴下漏斗を付したセパラブルフラスコに、溶媒として、ドデカンを仕込み、これを攪拌しながら窒素雰囲気下で85℃まで昇温した。
85℃になった時点から、重合性モノマーとして、2-エチルヘキシルメタリレート、t-ブチルメタクリレート、ドデシルアクリレート、スチレン、2-ヒドロキシメタクリレートを適量加え、開始剤として、2,2’-アゾビスジメチルブチレートを使用し、溶媒として、ドデカンを加え、これらの混合モノマー溶液を均一に滴下した。
滴下終了後、開始剤として、2,2’-アゾビスイソブチロニトリルを添加し、攪拌した。
続けて、重合性モノマーとして、エチルアクリレート、メチルメタクリレート、スチレン、メタクリル酸を適量加え、開始剤として、2,2’-アゾビスイソブチロニトリルを使用し、溶媒として、ドデカンを加え、これらの混合モノマー溶液を均一に滴下した。
滴下終了後、開始剤として、2,2’-アゾビスイソブチロニトリルを添加し、攪拌した。
不揮発分60%、粘度450mPa・sの非水系ポリマーディスパージョンを得た。
(2)マスカラの調製
表1に示す組成の実施例及び比較例のマスカラを調製し、その品質を評価した。
調製方法
A:成分3~8及び9の一部を混合し、加熱する。
B:成分9の残部、及び10~14均一に混合し、加熱する。
C:AにBを添加して良く混合し、成分1及び2を添加して、各マスカラを得た。
(3)評価方法
評価は次のように行った。
1.非水系ポリマーディスパージョン皮膜の洗浄性
本発明の(A)非水系ポリマーディスパージョンは、ガラス板上に厚さ150μm厚/dryとなるように塗工し、常温(23℃、65%RH(相対湿度))で2時間乾燥させて作製した皮膜が、ぬるま湯(40℃)に5分間浸水させた時、その皮膜面積の50%以上が剥離又は溶解するものである。
皮膜の洗浄性の決め方
(i)試験片の作製:ガラス板上に、アプリケーターを用いて、非水系ポリマーディスパージョンを150μm厚/dry(乾燥後の厚さ)となるように塗工し、常温(23℃、65%RH)で2時間乾燥させて、非水系ポリマーディスパージョンの皮膜を作製する。
(ii)評価試験:予め用意しておいたぬるま湯(水温40℃)に、その試験片の皮膜を5分間浸水させる。
(iii)評価方法:その試験片の皮膜をぬるま湯(水温40℃)に5分間浸水させた後、その試験片の皮膜の状態を目視で観察する。
(iv)評価基準:
◎:5分以内にガラス板から皮膜が浮いて全て剥がれること。又は、5分以内に皮膜が溶解し、ガラス板上に皮膜が残らないこと。合格点とする。
〇:5分経過後に皮膜がガラス板から剥離している、又は、溶解している面積が50%以上であること。合格点とする。
△:5分経過後に皮膜がガラス板から剥離、又は、溶解している面積が50%未満であり、皮膜外観に膨潤が見られること。
×:5分経過しても皮膜の外観に変化が無いこと。又は、被着体から全く剥がれないこと。
評価基準では、ガラス板から皮膜が連続膜ではない状態で剥離し、水中に分散する場合も溶解とする。
皮膜の洗浄性の評価基準では、「◎」及び「○」を合格点とする。
2.非水系ポリマーディスパージョン皮膜の耐水性
本発明の(A)非水系ポリマーディスパージョンは、更に、ガラス板上に厚さ150μm厚/dryとなるように塗工し、常温(23℃、65%RH(相対湿度))で2時間乾燥させて作製した皮膜が、水(5℃)をその表面に垂らして、1分経過させた時、その皮膜外観が変化無しであるか又は皮膜表面が膨潤するものであることが好ましい。
皮膜の耐水性の決め方
(i)試験片の作製:上記皮膜の洗浄性の決め方の試験片の作製と同じである。ガラス板上に、アプリケーターを用いて、非水系ポリマーディスパージョンを150μm厚/dry(乾燥後の厚さ)となるように塗工し、常温(23℃、65%RH)で2時間乾燥させて、非水系ポリマーディスパージョンの皮膜を作製する。
(ii)評価試験:予め用意しておいた水(水温5℃)(0.5g)を、その試験片の皮膜の表面に垂らす。
(iii)評価方法:その試験片の皮膜の表面に水(水温5℃)を垂らした後、1分経過後、その試験片の皮膜上の液滴を拭き取り、その皮膜表面の状態を目視で観察する。
(iv)評価基準:
〇:その皮膜の外観に変化が無いこと。
△:その皮膜の表面が膨潤する(膨潤している)こと。
×:その皮膜に剥がれ、又は溶解があること。
3.マスカラの安定性
調整したマスカラを50℃で1か月、及び3か月静置した後、粘度上昇や粘度低下、分離がみられるかどうかを夫々確認した。
評価基準
◎:増粘も低粘もしていない。
○:わずかに増粘、若しくはわずかに低粘している。
△:増粘、もしくは低粘している。
×:著しく増粘してゲルになっている、若しくは低粘して分離している。
4.マスカラの使用感評価
専門評価パネル20名による、マスカラの使用テストを行った。
マスカラの使用性(マスカラ塗布時ののびの良さ)、付着性、塗布後の汗や水に対する強さ、化粧持ち、並びに洗浄性について、下記基準より5段階評価し、更にその平均点から総合判定をした。
評価基準
5点:非常に良好
4点:良好
3点:普通
2点:やや不良
1点:不良
判定
◎:平均点4.5以上
○:平均点3.5以上4.5未満
△:平均点2.5以上3.5未満
×:平均点2.5未満
表1及び2の結果を説明する。
製造例I~IIIの非水系ポリマーディスパージョンで作成した皮膜は、製造例IV、V及び非水系ポリマーディスパージョンの代わりに用いたシリコーン系樹脂溶液で作成した皮膜と比較し、ぬるま湯に対する洗浄性に優れ、かつ耐水性も良好であることがわかった。
Figure 0007043263000001
Figure 0007043263000002
マスカラ調整しても非水ポリマーディスパージョン単独の皮膜の洗浄性評価結果に違いは見られない。
比較例1は、耐水性に優れているものの、洗浄性が劣ることがわかった。比較例2は耐水性、洗浄性共に満足できるものではなかった。非水系ポリマーディスパージョンの代わりにシリコーン系樹脂溶液を用いた比較例3は耐水性に優れているものの、洗浄性は劣る結果であった。
総合的に見ると、製造例Iの非水ポリマーディスパージョンを用いた実施例1が洗浄性、耐水性など非常に優れたものであった。
(4)実施例:アイライナー及びマスカラ
(ア)アイライナー
下記組成のアイライナーを作成した。
Figure 0007043263000003
製造方法及び評価結果
A:成分2~3、及び4の一部を混合し、加熱する。
B:成分4の残部、及び5~9を均一に混合し、加熱する。
C:AにBを添加して良く混合し、成分1を添加してアイライナーを得た。
アイライナーは、経時変化を起こさず安定であり、使用感に関しても、塗布時の瞼へののびが軽く滑らかで、付着性があり、後肌のべたつき感もなくサラっとした感触であった。アイライナーは、違和感も無く、水や汗、涙にも強く耐水性の優れ、経時でのにじみも無く耐油性に優れていた。アイライナーは、特に、洗浄性及び耐水性に優れていた。
(イ)アイライナー
下記組成のアイライナーを作成した。
Figure 0007043263000004
製造方法及び評価結果
A:成分2~5、及び6の一部を混合し、加熱する。
B:成分6の残部、及び7~12を均一に混合し、加熱する。
C:AにBを添加して良く混合し、成分1を添加してアイライナーを得た。
アイライナーは、経時変化を起こさず安定であり、使用感に関しても、塗布時の瞼へののびが軽く滑らかで付着性があり、後肌のべたつき感もなくサラっとした感触であった。アイライナーは、違和感も無く、水や汗、涙にも強く耐水性の優れ、経時でのにじみもなく耐油性に優れていた。アイライナーは、特に、洗浄性及び耐水性に優れていた。
(ウ)マスカラ
下記組成のマスカラを作成した。
Figure 0007043263000005
製造方法及び評価結果
A:成分2~8、及び9の一部を混合し、加熱する。
B:成分9の残部、及び10~14を均一に混合し、加熱する。
C:AにBを添加して良く混合し、成分1を添加してマスカラを得た。
マスカラは、経時変化を起こさず安定で、また使用感に関しても、塗布時の睫へののびが軽く、付着性に優れているがべたつき感も無かった。マスカラは、水や汗、涙にも強く耐水性の優れ、化粧持ちの良い耐油性に優れていた。マスカラは、特に、洗浄性及び耐水性に優れていた。
(エ)マスカラ
下記組成のマスカラを作成した。
Figure 0007043263000006
製造方法及び評価結果
A:成分2~8、及び9の一部を混合し、加熱する。
B:成分9の残部、及び10~15を均一に混合し、加熱する。
C:AにBを添加して良く混合し、成分1を添加してマスカラを得た。
マスカラは、経時変化を起こさず安定で、また使用感に関しても、塗布時の睫へののびが軽く、付着性に優れているがべたつき感も無かった。マスカラは、水や汗、涙にも強く耐水性の優れ、化粧持ちの良い耐油性に優れていた。マスカラは、特に、洗浄性及び耐水性に優れていた。
産業上の利用可能性
本発明は、メイクアップ化粧料に洗浄性に優れた非水ポリマーエマルションを配合させることにより、長期安定性に優れ、感触が良く、汗や水に強く化粧持ちも良く、撥水性、撥油性の高い、かつ洗浄性に優れたメイクアップ化粧料が得られる。

Claims (9)

  1. (A)非水系ポリマーディスパージョンであって、
    当該(A)非水系ポリマーディスパージョンのポリマーを形成する重合性モノマーが、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート化合物、ポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート化合物、アクリルアミド化合物、及び酸モノマーからなる群から選ばれる少なくとも一種のラジカル重合性モノマーを含み、
    当該(A)非水系ポリマーディスパージョンは、ガラス板上に厚さ150μm厚/dryとなるように塗工し、常温(23℃、65%RH)で2時間乾燥させて作製した皮膜が、ぬるま湯(40℃)に5分間浸水させた時、その皮膜面積の50%以上が剥離又は溶解するものである、
    (A)非水系ポリマーディスパージョン。
  2. 前記(A)非水系ポリマーディスパージョンは、更に、ガラス板上に厚さ150μm厚/dryとなるように塗工し、常温(23℃、65%RH)で2時間乾燥させて作製した皮膜が、水(5℃)をその表面に垂らして、1分経過させた時、その皮膜外観が変化無しであるか又は皮膜表面が膨潤するものである、
    請求項1に記載の非水系ポリマーディスパージョン。
  3. 前記(A)非水系ポリマーディスパージョンが、
    イソドデカン及びドデカンからなる群から選ばれる少なくとも一種の溶媒にポリマーが分散している樹脂液である、
    請求項1又は2に記載の非水系ポリマーディスパージョン。
  4. 前記(A)非水系ポリマーディスパージョンのポリマーが、
    単層構造又は多層構造である、
    請求項1~3のいずれかに記載の非水系ポリマーディスパージョン。
  5. メイクアップ化粧料であって、
    請求項1~4のいずれかに記載の(A)非水系ポリマーディスパージョンを含む、
    メイクアップ化粧料。
  6. 更に(B)有機変性ベントナイト、及び(C)デキストリン脂肪酸エステルを含む、
    請求項5に記載のメイクアップ化粧料。
  7. 前記(B)有機変性ベントナイトが、
    ジメチルベンジルドデシルアンモニウムモンモリロナイトクレー、ジメチルジオクタデシルアンモニウムモンモリナイトクレー、ステアラルコニウムベントナイト、クオタニウム-18ベントナイト、クオタニウム-90ベントナイト、ステアラルコニウムヘクトライト、ジステアルジモニウムヘクトライト、及びクオタニウム-18ヘクトライトからなる群から選ばれる少なくとも一種の有機変性ベントナイトである、
    請求項6に記載のメイクアップ化粧料。
  8. 前記(C)デキストリン脂肪酸エステルが、
    ミリスチン酸デキストリン、パルミチン酸デキストリン、ステアリン酸デキストリン、イソステアリン酸デキストリン、及び(パルミチン酸/エチルヘキサン酸)デキストリンからなる群から選ばれる少なくとも一種のデキストリン脂肪酸エステルである、
    請求項6又は7に記載のメイクアップ化粧料。
  9. アイライナー又はマスカラである、
    請求項58のいずれかに記載のメイクアップ化粧料。
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