JP7042990B1 - リニア搬送装置 - Google Patents

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Abstract

リニア搬送装置は、搬送台車(100)と、搬送台車(100)から第1の方向に沿って延びる第1の回転軸(4)を中心に回転する第1のローラ(2)と、搬送台車(100)から延びて第1の回転軸(4)となす角が鋭角となる第2の回転軸(7)を中心に回転する第2のローラ(6)と、第1のローラ(2)と第2のローラ(6)とに挟まれて搬送台車(100)が移動する軌道に沿って延びるレール(10)と、を備える。レール(10)は、第1のローラ(2)に当接してレール(10)が延びる方向および第1の方向に垂直な第2の方向への搬送台車(100)の移動を規制する第1の当接部(13)と、第2のローラ(6)に当接して第2の回転軸(7)と平行な第2の当接部(14)と、を有し、レール(10)には、搬送台車(100)が移動する軌道の曲率が他の部分と異なる部分が含まれる。

Description

本開示は、レールが規定する軌道に沿って搬送台車を移動させるリニア搬送装置に関する。
リニア搬送装置は、レールが規定する軌道に沿って搬送台車が移動する装置である。レールは例えば基台に固定されている。基台に設けられた固定子と、搬送台車に設けられた可動子とがリニアモータを構成する。搬送台車は、固定子または可動子への通電制御によって可動子に発生する推力によって軌道に沿って移動する。
リニア搬送装置では、搬送台車の自重支持、固定子と可動子との位置関係の維持、搬送台車の軌道に沿った方向以外への移動の規制を目的として、搬送台車から延びる回転軸を中心に回転するローラでレールを挟み込んだ構成が採用される。
リニア搬送装置では、搬送台車が移動する軌道の曲率が変化する場合がある。例えば、軌道には、搬送台車が直線的に移動する直線軌道部および搬送台車が曲線的に移動する曲線軌道部が含まれる。また、曲線軌道部のなかでも曲率が異なる場合がある。
例えば直線軌道部と曲線軌道部のように曲率の異なる部分でレールの幅を一定にすると、ローラとレールとの間に隙間が生じる箇所が出てくることが知られている。この結果、搬送台車ががたつき、軌道に沿って正確に移動させることができなくなる。
特許文献1には、ローラを移動可能としてローラ同士の距離を可変としつつローラをレールに押し付ける付勢手段を設けることで、ローラとレールとの間にすき間が生じないようにした構成が開示されている。
特開平07-048030号公報
特許文献1に開示された技術では、搬送台車に付勢手段およびローラの移動を可能とする機構を取付ける必要があり、搬送台車の重量が増加してしまう。一方、軌道の曲率に合わせてレールの幅を変化させた場合には、レールおよび基台の設計、製造、組立、検査が難しくなる。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、レール幅を変えずに曲線軌道を含む軌道で搬送台車を移動させ、かつ搬送台車の重量の増加を抑えることができるリニア搬送装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示にかかるリニア搬送装置は、搬送台車と、搬送台車から第1の方向に沿って延びる第1の回転軸を中心に回転する第1のローラと、搬送台車から延びて第1の回転軸となす角が鋭角となる第2の回転軸を中心に回転する第2のローラ、第1のローラと第2のローラとに挟まれて搬送台車が移動する軌道に沿って延びるレールと、を備える。レールは、第1のローラに当接してレールが延びる方向および第1の方向に垂直な第2の方向への搬送台車の移動を規制する第1の当接部と、第2のローラに当接して第2の回転軸と平行な第2の当接部と、を有し、レールには、搬送台車が移動する軌道の曲率が他の部分と異なる部分が含まれる。
本開示によれば、レール幅を変えずに曲線軌道を含む軌道で搬送台車を移動させ、かつ搬送台車の重量の増加を抑えることができるリニア搬送装置を得ることができるという効果を奏する。
本開示の実施の形態1にかかるリニア搬送装置の概略構成を示す断面図 図1に示したリニア搬送装置の斜視図 直線軌道部と曲線軌道部のレール幅の違いを概念的に説明するための図 実施の形態1にかかるリニア搬送装置の断面図 実施の形態1の変形例1にかかるリニア搬送装置の断面図 比較例にかかるリニア搬送装置の断面図 実施の形態1の変形例2にかかるリニア搬送装置の断面図 実施の形態1の変形例3にかかるリニア搬送装置の断面図 実施の形態1の変形例4にかかるリニア搬送装置の断面図
以下に、本開示の実施の形態にかかるリニア搬送装置を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、本開示の実施の形態1にかかるリニア搬送装置の概略構成を示す断面図である。以下の説明における上下左右の表現は、図1の紙面における上下左右を示すものとする。リニア搬送装置300は、基台200、搬送台車100、レール10を備える。基台200は、後述するレール10が固定されている。基台200の側面には固定子11が設けられている。基台200には、位置検出器12が設けられている。
レール10は、基台200に固定されている。レール10は、後述するメインローラ2,3と傾斜ローラ6とに挟まれて搬送台車100が移動する軌道に沿って延びている。
図2は、図1に示したリニア搬送装置の斜視図である。図2では、基台、可動子、位置検出ターゲットを省略して示している。図2に示すように、レール10は、軌道に沿って延びる形状で形成されている。レール10は、軌道が直線となる直線軌道部101と、軌道が曲線となる曲線軌道部102とを有する。
図1に戻って、レール10には、後述するメインローラ2,3が嵌まる溝13が形成されている。溝13は、軌道に沿って延びている。溝13の内面は、メインローラ2,3が当接する第1の当接部となる。レール10には、後述する傾斜ローラ6が当接する傾斜面14が形成されている。傾斜面14は、軌道に沿って延びている。傾斜面14は、傾斜ローラ6が当接する第2の当接部となり、レール10が延びる方向および第1の方向である上下方向に垂直な第2の方向への搬送台車100の移動を規制する。
搬送台車100は、主構造体1を備える。主構造体1には、軌道に沿って移動させたい対象物が載置されたり固定されたりする。主構造体1には、第1の方向に沿って延びる前方メインローラ軸4が設けられている。主構造体1には、前方メインローラ軸4を中心に回転する前方メインローラ2が設けられている。第1の方向は主構造体1から下に向かう方向である。前方メインローラ2は、円錐台の底面同士を接合させた形状となっており、レール10に形成された溝13に嵌まる。搬送台車100が軌道に沿って移動する際には、前方メインローラ2は溝13の内面上を回転する。溝13の内面は、前方メインローラ2が転動する転動面である。
主構造体1には、主構造体1から第1の方向に沿って延びる後方メインローラ軸5が設けられている。主構造体1には、後方メインローラ軸5を中心に回転する後方メインローラ3が設けられている。後方メインローラ3は、円錐台の底面同士を接合させた形状となっており、レール10に形成された溝13に嵌まる。搬送台車100が軌道に沿って移動する際には、後方メインローラ3は溝13の内面上を回転する。溝13の内面は、後方メインローラ3が転動する転動面である。
前方メインローラ2と後方メインローラ3とが溝13に嵌まることで、搬送台車100の上下方向への移動が規制される。また、前方メインローラ2と後方メインローラ3とが溝13の内面に当接することで搬送台車100の左方への移動が規制される。なお、前方メインローラ2および後方メインローラ3の形状は図1,2に示した形状に限られず、溝13に嵌まって搬送台車100の上下方向への移動を規制することができるものであればよい。また、前方メインローラ2と後方メインローラ3とを区別せずに単にメインローラ2,3とも称する。また、前方メインローラ軸4と後方メインローラ軸5とを区別せずに単にメインローラ軸4,5とも称する。メインローラ2,3は第1のローラである。メインローラ軸4,5は第1の回転軸である。メインローラ2,3が当接する溝13の内面の上下方向に沿った位置はレール10上で一定である。
ここで、後方メインローラ3から前方メインローラ2に向かう方向、すなわち図1における紙面奥に向かう方向を前方とし、前方メインローラ2から後方メインローラ3に向かう方向、すなわち図1における紙面手前に向かう方向を後方とする。
主構造体1には、主構造体1から延びてメインローラ軸4,5となす角βが鋭角となる傾斜ローラ軸7が設けられている。主構造体1には、傾斜ローラ軸7を中心に回転する傾斜ローラ6が設けられている。傾斜ローラ6は、レール10の傾斜面14に当接する。傾斜ローラ軸7と、傾斜ローラ6の側面と、傾斜面14は互いに平行となっている。傾斜ローラ軸7は第2の回転軸である。傾斜ローラ6は第2のローラである。傾斜面14は、傾斜ローラ6が当接する第2の当接部である。傾斜ローラ6が傾斜面14に当接することで搬送台車100の右方への移動が規制される。
主構造体1には、基台200に設けられた固定子11と対向する位置に可動子8が設けられている。可動子8と固定子11は磁石またはコイルであり、可動子8と固定子11とでリニアモータが構成される。可動子8または固定子11への通電によって可動子8を軌道に沿って移動させる電磁気力が発生し、可動子8が設けられた搬送台車100が軌道に沿って移動する。
主構造体1には、位置検出ターゲット9が設けられる。位置検出ターゲット9を基台200に設けられた位置検出器12で検知することによって、搬送台車100の軌道上の位置が検出される。搬送台車100の位置に応じて可動子8と固定子11からなるリニアモータから発生する電磁気力を調整して、搬送台車100の速度および位置などの駆動制御が可能となる。なお、位置検出ターゲット9と位置検出器12とが設けられる位置は入れ替わっていてもよい。
図3は、直線軌道部と曲線軌道部のレール幅の違いを概念的に説明するための図である。図3では、レール10の幅について理解しやすいように、直線軌道部101と、曲線軌道部102よりも幅の広い仮想曲線軌道部102Aとを平面的に重ねて表示している。また、直線軌道部101を破線で示し、仮想曲線軌道部102Aを実線で示している。また、直線軌道部101の幅dは、傾斜面14のうち傾斜ローラ6の最も上端部が接する位置14aと、溝13の底部となる位置13aとの距離とする。直線軌道部101の幅dは、傾斜面14のうち傾斜ローラ6の最も上端部が接する位置14Aと、溝13の底部となる位置13Aとの距離とする。
直線軌道部101において、メインローラ2,3と傾斜ローラ6は、幅dのレール10(直線軌道部101)に当接している。一方、仮想曲線軌道部102Aは、メインローラ2,3と傾斜ローラ6とに側面を当接しているが、仮想曲線軌道部102Aの幅d´が直線軌道部101の幅dよりも大きくなっている。したがって、軌道の曲率が異なる直線軌道部101と曲線軌道部とでレール10の幅を同じにしてしまうと、曲線軌道部で各ローラとガイドレール間に隙間が生じてしまう。したがって、軌道の曲率が変化する場合に、メインローラ2,3と傾斜ローラ6とに側面を当接させるためにレール10の幅を直線軌道部101と曲線軌道部102とで変化させる必要がある。
また、図2に示した直線軌道部101と曲線軌道部102の結合部分付近では、その移行中に前方メインローラ2が曲線軌道部102に当接し、後方メインローラ3が直線軌道部101に当接しているという移行過程が存在する。移行過程では前方メインローラ2、後方メインローラ3、および傾斜ローラ6とレール10との間の交差を維持するためのレール10の幅は一定ではなく、搬送台車100の位置によって連続的に変化する。
また、直線軌道部101と曲線軌道部102の移行過程のように軌道の曲率に変化がある場合、曲率変化に伴って衝撃的な遠心力およびモーメント荷重が搬送台車100に加わる場合がある。このような遠心力およびモーメント荷重を緩和するため、クロソイド曲線などの緩衝曲線を利用して軌道曲率を滑らかに変化させる場合がある。このような場合にもレール10の幅は連続的に変化する。
レール10の幅が軌道上で異なると、レール10および基台200の設計、製造、組立、検査が難しくなる。通常、レール10は分割して設計、製造され、分割して製造された複数のパーツが基台200上で結合するように組み立てられる。例えば、図2に示した直線軌道部101と曲線軌道部102とが分割されて製造される。
搬送台車100の円滑な移動のためには、複数のパーツの結合部分において転動面に大きな段差が生じてはならず、結合箇所の転動面公差の管理が重要である。レール10の幅が軌道上で異なる場合、各位置での公差の指定、製造・組立後のレール10の幅の検査、検査用の治具の構成などが複雑になってしまう。
特に、リニア搬送装置300においては搬送台車100を小型かつ軽量にするために2~9個の部品は主構造体1に密集配置される。このため、基台200においても10~12の部品が搬送台車100に対向する面内に密集配置される必要がある。レール10の幅が一定でない場合、基台200における搬送台車100に対向する面内で密集配置される部品の配置設計、組立、検査は制約が多く、複雑になる。
また、軌道の曲率の変化に応じてレール10の幅を変化させる場合、レールの幅は軌道の曲率によって一意に定まり、レール10の設計自由度は低下する。メインローラ2,3および傾斜ローラ6とレール10との間の交差を維持しつつ、軌道の曲率変化とは独立してレール10の幅を設計できれば、設計自由度が向上する。
図4は、実施の形態1にかかるリニア搬送装置の断面図である。図4では、曲線軌道部102が直線軌道部101と共通する部分を互いに線が交差しないハッチングで示し、曲線軌道部102が直線軌道部101と異なる部分を網目のハッチングで示している。また、直線軌道部101にある搬送台車100を破線で示し、曲線軌道部102にある搬送台車100を実線で示している。また、メインローラ2,3の図示を省略している。
本実施の形態1にかかるリニア搬送装置300では、傾斜ローラ軸7の傾斜角αを利用して、レール10の幅を変化させずに、曲線軌道部102において上下方向に沿った傾斜面14の位置をΔh変化させている。これにより、曲線軌道部102で生じうる傾斜ローラ6を傾斜面14との隙間Δx(=|d′-d|)を埋めて、傾斜ローラ6を傾斜面14に当接させることができ、メインローラ2,3および傾斜ローラ6とレール10との間の交差が維持できる。
したがって、搬送台車100にメインローラ2,3および傾斜ローラ6を移動させるような機構を設けることなく、メインローラ2,3および傾斜ローラ6とレール10との間の交差を維持しつつ、レール10の幅を搬送台車100の軌道とは独立に設計でき、レール10の幅を全ての軌道上で同一にすることができる。
ここで、隙間Δxと、上下方向に沿った傾斜面14の位置の変化量Δhとは、傾斜ローラ軸7の傾斜角αを用いて次式で表すことができる。
Δh=Δx・tanα ・・・(1)
なお、傾斜角αは、水平面と傾斜ローラ軸7とがなす角度であり、メインローラ軸4,5と傾斜ローラ軸7とのなす角βを用いると、α=90-βとなる。なお、図4に示す例では、傾斜面14を含めたレール10の上面全体の上下方向に沿った位置を異ならせている。これにより、傾斜面14よりもメインローラ軸4,5側に設けられた領域の搬送台車100が移動する軌道と垂直かつ上下方向と垂直な第2の方向に沿った長さがレール10上で一定となっている。
レール10の設計方法について説明する。まず、搬送台車100の軌道の曲率変化に応じて軌道上の隙間Δxの履歴が得られる。そして、隙間Δxと傾斜ローラ軸7の傾斜角αと上記数式(1)から計算される上下方向に沿った傾斜面14の位置の変化量Δhの履歴が得られ、その変化量Δhに基づいてレール10が設計される。
本実施の形態1によればレール10の幅が一定であるため、レール10の設計、組立、検査の容易化が図られる。搬送台車100にメインローラ2,3および傾斜ローラ6を移動させるような機構を設ける必要がないため、搬送台車100の重量の増加を抑えることができる。
また、前述の通り、リニア搬送装置300においては搬送台車100を小型かつ軽量にするため、基台200においてもレール10、固定子11、位置検出器12の部品を搬送台車100に対向する面内に密集配置する必要がある。レール10の幅が一定でない場合、基台200上の部品配置できる領域が予測しにくく、部品の密集配置設計、組立、検査が複雑になるが、レール10の幅が一定であれば、基台200上で部品配置できる領域が予測しやすく、設計、組立、検査が容易となる。
図5は、実施の形態1の変形例1にかかるリニア搬送装置の断面図である。図5に示すように、傾斜面14以外の領域ではレール10の上下方向に沿った高さを直線軌道部101と曲線軌道部102で一定にしてもよい。変形例1にかかるリニア搬送装置300でも、レール10の幅に加えて、一部では高さも一定となるので、レール10等の設計、製造、組立、検査のさらなる容易化を図ることができる。
図6は、比較例にかかるリニア搬送装置の断面図である。比較例では、搬送台車の位置によっては傾斜ローラ6の一部が傾斜面14からはみ出して傾斜面14に当接していない。この場合、傾斜ローラ6のうち傾斜面14に当接する部分のほうが早く摩耗して、傾斜面14と傾斜ローラ6との間にがたつき等が生じ、搬送台車100の円滑な移動が阻害されてしまう場合がある。一方、図4に示した例のように、傾斜ローラ6の全体を常に傾斜面14に当接させることで、傾斜ローラ6の部分的な摩耗を防いで、搬送台車100の円滑な移動の維持を図ることができる。
また、傾斜ローラ軸7の傾斜角αが小さいほど、上下方向に沿った傾斜面14の位置の変化量Δhを小さくすることができる。一方で、傾斜面14の上下方向に沿った高さ寸法の各種公差の設定、および上下・左右方向への搬送台車100の支持剛性の調整などの点では傾斜角αは一定以上大きくしたほうがよい。傾斜角αはこれらの条件を勘案して決定されればよい。
また、本実施の形態1では、メインローラ2,3を円錐台の底面を接合させ溝13に嵌まる部分の断面形状、および溝13の断面形状をV字形状としているがこれに限られない。メインローラ2,3のうち溝13に嵌まる部分の断面形状、および溝13の断面形状をU字形状としてよい。または、メインローラ2,3を平ローラとし、メインローラ2,3が当接する部分を平レールとしてもよい。平ローラおよび平レールとした場合には、上下方向への支持剛性が無くなるため、メインローラ2,3のうち溝13に嵌まる部分の断面形状および溝13の断面形状をV字またはU字とした場合よりも傾斜ローラ軸7の傾斜角αを小さくしなければならない。
本実施の形態1では、全軌道において搬送台車100の上下方向に沿った位置も一定とできるため、可動子8と固定子11との上下方向に沿った位置関係、位置検出ターゲット9と位置検出器12との上下方向のギャップを全ての軌道上で一定にすることができる。これにより、搬送台車100の全軌道において安定したリニアモータの電磁気学的特性、位置検出精度が得られる。
図7は、実施の形態1の変形例2にかかるリニア搬送装置の断面図である。変形例2にかかるリニア搬送装置300では、傾斜面14の上下方向に沿った位置は一定とし、溝13の上下方向に沿った位置を軌道上で変化させている。溝13の上下方向に沿った位置の変化量は、図4で示した変化量Δhと同一であるが、その変化方向は上下が逆となる。
本変形例2では、全ての軌道におけるレール10の断面変化は溝13が形成される位置のみであり、レール10自体の幅、高さ、傾斜面14の位置といった外部形状寸法は全ての軌道上で同一となる。これにより、リニア搬送装置300の設計、製造、組立、検査の作業がさらに容易になる。
本変形例2では、溝13の上下方向に沿った位置の変化に伴い、搬送台車100の上下方向に沿った位置も軌道上で変化する。この結果、可動子8と固定子11の上下方向に沿った位置関係、位置検出ターゲット9と位置検出器12とのギャップが、搬送台車100の軌道上での位置によって変化する。これらの変化量によってはリニアモータの電磁気学的特性が低下したり、搬送台車100の位置検出精度が低下したりする可能性がある。この場合、リニアモータの電磁気学的特性の変化および搬送台車100の位置検出精度の変化も考慮して、傾斜角αを決定すればよい。
図8は、実施の形態1の変形例3にかかるリニア搬送装置の断面図である。図8に示すように、位置検出ターゲット9および位置検出器12を位置検出ターゲット9と位置検出器12とのギャップがレール10上で変化しないように基台200と搬送台車100とが対向する側面、すなわち搬送台車100が移動する軌道の接線方向と平行な面に配置されていてもよい。
図9は、実施の形態1の変形例4にかかるリニア搬送装置の断面図である。本変形例4では、メインローラ2,3が平ローラであり、溝に嵌まる形状ではない。この場合、上下方向に沿ったメインローラ2,3の位置が変化量Δhで移動しても、メインローラ2,3が当接するようにレール10の側面の高さとメインローラ2,3の上下方向に沿った長さを設定しておけば、メインローラ2,3および傾斜ローラ6とレール10との間の交差を維持することが可能となる。本変形例4では、レール10の断面形状を全ての軌道において同一とできるので、リニア搬送装置300の設計、製造、組立、検査の作業のさらなる容易化を図ることができる。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 主構造体、2 前方メインローラ、3 後方メインローラ、4 前方メインローラ軸、5 後方メインローラ軸、6 傾斜ローラ、7 傾斜ローラ軸、8 可動子、9 位置検出ターゲット、10 レール、11 固定子、12 位置検出器、13 溝、14 傾斜面、100 搬送台車、101 直線軌道部、102 曲線軌道部、102A 仮想曲線軌道部、200 基台、300 リニア搬送装置。

Claims (6)

  1. 搬送台車と、
    前記搬送台車から第1の方向に沿って延びる第1の回転軸を中心に回転する第1のローラと、
    前記搬送台車から延びて前記第1の回転軸となす角が鋭角となる第2の回転軸を中心に回転する第2のローラと、
    前記第1のローラと前記第2のローラとに挟まれて前記搬送台車が移動する軌道に沿って延びるレールと、を備え、
    前記レールは、
    前記第1のローラに当接して前記レールが延びる方向および前記第1の方向に垂直な第2の方向への前記搬送台車の移動を規制する第1の当接部と、
    前記第2のローラに当接して前記第2の回転軸と平行な第2の当接部と、を有し、
    前記レールには、前記搬送台車が移動する軌道の曲率が他の部分と異なる部分が含まれ
    前記第2の当接部は、曲率の異なる部分同士では前記第1の方向に沿った位置が異なることを特徴とするリニア搬送装置。
  2. 前記第1の方向に沿った前記第1の当接部の位置は前記レール上で一定であることを特徴とする請求項に記載のリニア搬送装置。
  3. 前記レールのうち前記第2の当接部よりも前記第1の回転軸側に設けられた領域は前記第2の方向に沿った長さが前記レール上で一定であることを特徴とする請求項またはに記載のリニア搬送装置。
  4. 搬送台車と、
    前記搬送台車から第1の方向に沿って延びる第1の回転軸を中心に回転する第1のローラと、
    前記搬送台車から延びて前記第1の回転軸となす角が鋭角となる第2の回転軸を中心に回転する第2のローラと、
    前記第1のローラと前記第2のローラとに挟まれて前記搬送台車が移動する軌道に沿って延びるレールと、を備え、
    前記レールは、
    前記第1のローラに当接して前記レールが延びる方向および前記第1の方向に垂直な第2の方向への前記搬送台車の移動を規制する第1の当接部と、
    前記第2のローラに当接して前記第2の回転軸と平行な第2の当接部と、を有し、
    前記レールには、前記搬送台車が移動する軌道の曲率が他の部分と異なる部分が含まれ、
    前記第1の方向に沿った前記第1の当接部の位置が前記レール上で変化することを特徴とするリニア搬送装置。
  5. 前記第2のローラは前記第2の回転軸に沿った方向の全体で、前記レール上において前記第2の当接部に当接することを特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載のリニア搬送装置。
  6. 前記レールが載置される基台と、
    前記搬送台車に設けられる可動子と、
    前記基台に設けられて前記可動子とともにリニアモータを構成する固定子と、
    前記基台および前記搬送台車の一方に設けられる位置検出器と、
    前記基台および前記搬送台車の他方に設けられて前記位置検出器に位置が検出される位置検出ターゲットと、をさらに備え、
    前記可動子、前記固定子、前記位置検出器、前記位置検出ターゲットは、前記基台と前記搬送台車とが互いに対向する側面であって、前記第1の回転軸および前記レールの接線方向と平行な面に設けられることを特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載のリニア搬送装置。
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