JP7042363B2 - 屈伸動作補助装置 - Google Patents

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Description

本開示は、人の左右の下肢の屈伸動作を補助する屈伸動作補助装置に関する。
高齢者等の動作を補助するために様々な動作補助装置が提案されている。例えば、特許文献1には、上体の前屈動作を補助する腰部負担軽減装置として、背当てフレームと、背当てフレームの上部から延びる左右の肩掛けバンドと、左右の張力伝達紐と、背当てフレームと左右の張力伝達紐との間の連結装着機構と、左右の下肢装着具とを具備するものが提案されている。
また、特許文献2には、下肢麻痺者用の交互歩行を補助する装具として、骨盤体幹支持部に、左右両側に設けられた股関節継手軸を介して、大腿部及び下腿部を支持する左右の支柱が前後方向に揺動自在に枢着され、各支柱の下端に装着者の脚を保持する足底部が取り付けられたものが提案されている。この装具は、空気圧制御により足底部の厚さを変化させ、且つ踵の高さを変化させる支柱長可変機構を備えており、左右の支柱長を歩行動作に合わせて交互に伸縮させる。
特開2015-163180号公報 特許第3032086号公報
しかしながら、特許文献1記載の動作補助装置は、左右の肩掛けバンドを介して利用者の体幹(上体)へ装置を装着する必要があり、上体の前屈動作を補助できる一方、上体の運動可動域に制限が生じる虞がある。
また、特許文献2記載の動作補助装置は、水平方向の移動動作である歩行運動を補助することはできるが、上体を前屈させる動作や中腰、しゃがんだ姿勢をとるといった上体を上下動させる動作を補助することはできない。従って、その場での上下運動が動作の大半を占める例えば工場内での作業のような動作を補助することはできず、動作補助機能の効率化に改善の余地があった。
本発明は、このような背景に鑑み、下体に装着して上体の運動可動域を制限することなく、しかも上体を上下動させる屈伸運動を効率的に補助することができる屈伸動作補助装置を提供することを課題とする。
このような課題を解決するために、本発明のある実施形態に係る屈伸動作補助装置(1)は、利用者(P)の左右の大腿に沿って配置される左右の大腿リンク(22)と、前記利用者の左右の下腿に沿って配置され、対応する側の前記大腿リンクの下端に揺動可能に連結された左右の下腿リンク(23)と、前記利用者の胴体に装着されるべく環状をなし、左右の前記大腿リンクの上端(25)を前記利用者の左右の股関節の側方にて揺動可能に支持する胴体装着部材(2)と、左右の前記下腿リンクの下端に取り付けられ、前記利用者の対応する側の下腿に装着される左右の下腿装着部材(28)と、前記利用者の下肢の屈伸動作を補助するべく、前記下腿リンクと前記大腿リンクとの間で伸展方向の補助力を発生する補助力発生装置(30、40)と、前記胴体装着部材における左右の前記大腿リンクとの連結部(25Xa)近傍の部位(5)間、又は、左右の前記大腿リンクにおける前記胴体装着部材との連結部近傍の部位(24a)間に架け渡され、前記利用者の臀部に沿って配置される臀部支持部材(10)と、を備える。
この構成によれば、利用者の下肢の屈曲運動が臀部支持部材を介して左右の大腿リンクの上端に伝達され、大腿リンクを下腿リンクに対して屈曲させることができる。また、利用者の下肢の屈曲状態において、大腿リンクの下腿リンクに対する揺動角度に応じて補助力発生装置が発生する補助力が、臀部支持部材を介して利用者の臀部に下から上へ押し上げるように伝達されるため、利用者の屈伸運動を好適に補助することができる。また、利用者の上体の可動域を制限することもない。
また、上記構成において、前記胴体装着部材(2)が、前記利用者(P)の胴体に装着される環状の胴体ベルト(3)と、前記胴体ベルトの左右の側部から垂下するように設けられ、左右の前記大腿リンク(22)の上端(25)を支持する左右のリンク支持部材(4)とを有するとよい。
この構成によれば、胴体装着部材が胴体ベルトによって構成されるため、胴体装着部材を簡単且つ軽量な構成にすることができ、屈伸動作補助装置を軽量化できる。また、臀部支持部材が利用者の上体の荷重を大腿リンクに伝達することから、左右のリンク支持部材を胴体ベルトの側部から垂下するように設けることが可能であり、これによっても胴体装着部材を簡単且つ軽量な構成にすることができる。
また、上記構成において、前記リンク支持部材(4)が、対応する側の前記大腿リンク(22)の上端(25)を揺動可能に支持する高剛性の支持プレート(5)と、前記支持プレートと前記胴体ベルトとを連結する可撓性を有するベルト部材(6、7、56)とを有するとよい。
この構成によれば、左右の支持プレートが互いに剛体結合されておらず、且つ左右の支持プレートの間に架け渡される臀部支持部材によって臀部がハンモックのように支持されるので、臀部を支持する力に応じて、左右の支持プレートを胴体側部(腰側部)に密着させる圧力が発生する。即ち、支持プレートがずれない適切な圧力に常に調整されるので、フィット性が高まる。また、臀部支持部材が臀部を支持する力を発生していない時は、支持プレートと胴体側部(腰側部)との間に不要な圧力が発生しない。更に、大腿リンクの上端を支持する高剛性の支持プレートの大きさを小さくしてリンク支持部材を軽量化することができる。
上記構成において、前記ベルト部材が、前記支持プレート(5)の前部から前方斜め上方に延びて前記胴体ベルト(3)に結合された前側懸吊ベルト(6)と、前記支持プレートの後部から後方斜め上方に延びて前記胴体ベルトに結合された後側懸吊ベルト(7)とを有するとよい。
この構成によれば、前側懸吊ベルトと後側懸吊ベルトとにより支持プレートが胴体ベルトに結合されることにより、前後方向へ移動しないように支持プレートを胴体ベルトに結合できる。
また、上記構成において、前記臀部支持部材(10)の両端部が前記前側懸吊ベルト(6)の延長線上にて前記支持プレート(5)に連結されているとよい。
この構成によれば、臀部支持部材が支持する臀部の荷重の一部が前側懸吊ベルトを介して胴体ベルトに直線的に伝達される。従って、支持プレートが適切な位置からずれにくくなる。
上記構成において、前記ベルト部材(56)が、前記胴体ベルト(3)に対して周方向に摺動可能に設けられているとよい。
この構成によれば、支持プレートの周方向位置を容易に変更することができる。
上記構成において、前記リンク支持部材(4)が、可撓性を有し、前記胴体ベルト(3)の側部から垂下する略逆三角形の可撓性部材(61)と、前記可撓性部材の下端近傍に設けられ、対応する側の前記大腿リンク(22)の上端を揺動可能に支持するジョイント部材(62)とを有するとよい。
この構成によれば、リンク支持部材の荷重を胴体ベルトに対して周方向の長い部分に分散して伝達させることができる。そのため、装着時に利用者が感じる屈伸動作補助装置の重さを軽減できる。
上記構成において、前記胴体ベルト(3)が左右の前記リンク支持部材(4)の間の前側部分及び後側部分の長さを調節可能な前側長さ調節機構(53)及び後側長さ調節機構(51a)を備えているとよい。
この構成によれば、胴体装着部材が利用者の胴体に装着された状態であっても、前側長さ調節機構及び後側長さ調節機構によって胴体ベルトの長さを調節することによって左右のリンク支持部材の周方向位置を調節できる。そのため、利用者の体型に適合するフィット性のよい屈伸動作補助装置を提供することができる。
また、上記構成において、前記臀部支持部材(10)の両端部が前記リンク支持部材(4)に結合され、前記利用者(P)の左右の大腿に装着されるべく環状をなし、前記臀部支持部材に連結される左右の大腿ベルト(15)を更に備えるとよい。
この構成によれば、臀部支持部材が臀部から上方へずれることが大腿ベルトによって抑制される。
また、上記構成において、左右の前記大腿ベルト(15)が対応する側の前記大腿リンク(22)に対して非連結に設けられているとよい。
この構成によれば、大腿リンクの動作に応じて大腿ベルトが移動することによって臀部支持部材がずれることが防止される。
また、上記構成において、前記臀部支持部材(10)の両端部が、前記大腿リンク(22)における前記胴体装着部材(2)に対する連結部(25Xa)よりも前記下腿リンク(23)の側(24a)に連結されているとよい。
この構成によれば、大腿リンクの下部が下肢の屈曲に応じて前方に移動すると、臀部支持部材の両端部が大腿リンクによって前方へ引っ張られ、臀部支持部材が臀部の下方に留まって臀部の荷重を確実に支持する。
また、上記構成において、屈伸動作補助装置(1)が、左右の前記大腿リンク(22)の下部又は前記下腿リンク(23)の上部に設けられ、前記利用者(P)の左右の下肢の膝関節の近傍に装着される左右の膝部装着部材(27)を更に備えるとよい。
この構成によれば、大腿リンクの下部及び下腿リンクの上部が膝部装着部材によって下肢の膝関節の近傍に保持されることにより、下腿リンク及び大腿リンクが、膝が曲がった時に下肢から離れることが抑制される。
また、上記構成において、前記臀部支持部材(10)が、前記利用者(P)の下肢の屈曲状態において、前記大腿リンク(22)の上端(25)の下方に位置する臀部パッド(12)を有するとよい。
この構成によれば、下肢屈曲状態において、補助力発生装置が発生する補助力が臀部パッドを介して臀部を下から上に押し上げるように効率的に臀部に伝達されるため、利用者の屈伸運動を好適に補助することができる。
また、上記構成において、前記臀部パッド(12)が左右方向の中央部に左右の側部に比べてねじれ剛性が低い低剛性部(12a)を有するとよい。
この構成によれば、下肢の運動に伴う臀部のねじれ挙動に従って臀部パッドもねじれ変形し、臀部パッドの臀部からのズレを好適に抑制する。
また、上記構成において、前記臀部パッド(12)が左右方向の中央部にくびれ(13、14)を有するとよい。
この構成によれば、素材の厚さを異ならせることや曲げ強度の異なる素材を組み合わせて用いることなく、くびれの形状によって低剛性部を形成できるため、低剛性部を有する臀部パッドの製造が容易である。
また、上記構成において、左右の前記大腿リンク(22)が、前記胴体装着部材(2)に対し着脱機構(21)を介して着脱可能に連結されているとよい。
この構成によれば、胴体装着部材を利用者の胴体に装着したまま、左右の大腿リンクや左右の下腿リンクからなる左右の脚リンク機構を胴体装着部材から取り外したり、取り付けたりすることができる。そのため、屈伸動作補助装置の装着や取り外しがし易くなる(装着性が向上する)上、脚リンク機構のみの着脱が可能になることによって屈伸動作補助装置の使い勝手が向上する。
また、上記構成において、前記補助力発生装置(30、40)が、可撓性を有する長尺部材(41)と、左右の前記下腿リンク(23)に対する左右の前記大腿リンク(22)の揺動角度の合計値が大きくなるほど経路長が長くなるように前記長尺部材の経路を変更する左右のカム部材(26)と、前記長尺部材の前記経路長の変化に応じて伸縮するばね部材(30)とを有するとよい。
この構成によれば、補助力発生装置を、簡単且つ軽量な構成により実現することができる。これにより、屈伸動作補助装置を軽量化することができる。
このように本発明によれば、屈伸動作補助装置を提供することができる。
第1実施形態に係る屈伸動作補助装置の斜視図 図1に示す屈伸動作補助装置の正面図 図1に示す屈伸動作補助装置の側面図 図1に示す胴体装着部材周辺の斜視図 図1に示す胴体装着部材周辺の正面図 図1に示す胴体装着部材周辺の側面図 図1に示す屈伸動作補助装置の動作説明図 図1に示す屈伸動作補助装置の動作説明図 第2実施形態に係る屈伸動作補助装置の要部側面図 図8に示す屈伸動作補助装置の動作説明図 第3実施形態に係る屈伸動作補助装置の胴体装着部材周辺の正面図 図11に示す胴体装着部材周辺の背面図 図11に示す胴体装着部材周辺の側面図 第4実施形態に係る屈伸動作補助装置の胴体装着部材周辺の側面図
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
≪第1実施形態≫
まず、図1~図8を参照して本発明の第1実施形態について説明する。図1~図3に示される屈伸動作補助装置1は、利用者Pの下体に装着され、左右の下肢(脚)の屈伸動作を補助する装置である。
屈伸動作補助装置1は、利用者Pの胴体に装着される胴体装着部材2と、利用者Pの臀部に装着されて臀部を支持する臀部支持部材10と、利用者Pの左右の脚に装着される装具として、胴体装着部材2の左右の両側部から各々延設された左右の脚リンク機構20と、利用者Pの各脚の動作を補助する弾性力を発生可能な左右のばね部材30(図2に示す)と、利用者Pの脚(片脚又は両脚)の屈曲に応じて、ばね部材30の弾性力を発生させ得るように、利用者Pの脚の屈伸運動(股関節の屈伸運動)を左右のばね部材30に伝達する運動伝達機構40とを備える。
胴体装着部材2は、本実施形態では、利用者Pの胴体のうちの、例えば腰部(骨盤上部やくびれ部等、腰椎の高さに対応する部分)に装着し得るように構成されている。胴体装着部材2は、利用者Pの腹部の前に配置されたバックル3aを備えた環状の胴体ベルト3を有し、胴体ベルト3を利用者Pの腰部の周囲に巻き付けることで腰部に装着される。
また、胴体装着部材2は、左右の脚リンク機構20の上端の各々を利用者Pの左右の股関節の側方にて揺動可能に支持するべく、胴体ベルト3の左右の側部から垂下するように胴体ベルト3に設けられた左右のリンク支持部材4を有する。各リンク支持部材4は、対応する側の脚リンク機構20の上端を揺動可能に支持する高剛性の支持プレート5と、支持プレート5の前部から前方斜め上方に延びて胴体ベルト3に結合された前側懸吊ベルト6と、支持プレート5の後部から後方斜め上方に延びて胴体ベルト3に結合された後側懸吊ベルト7とにより構成される。これらの胴体ベルト3、前側懸吊ベルト6及び後側懸吊ベルト7のベルト本体は、例えば布や革、人造皮革などからなっており、可撓性を有している。
支持プレート5は、略五角形をしており、胴体ベルト3が利用者Pの腰部に装着された状態で、利用者Pの左右の股関節と同程度の高さ位置にて、腰部の左右の側面部に各々対向するように、前側懸吊ベルト6及び後側懸吊ベルト7を介して胴体ベルト3に連結されている。前側懸吊ベルト6は、支持プレート5の前側上部から前方斜め上方へ伸び、胴体ベルト3の前部に前側取付金具8を介して連結されている。後側懸吊ベルト7は、支持プレート5の後側上部から後方斜め上方へ伸び、胴体ベルト3の後部に後側取付金具9を介して連結されている。前側懸吊ベルト6及び後側懸吊ベルト7は、長さ調整可能に胴体ベルト3と支持プレート5とを連結しており、胴体ベルト3の胴体への装着位置に関わらず支持プレート5の位置を調整することができる。
なお、胴体装着部材2は、利用者Pの腰部よりも上側で胴体に装着されるように構成されていてもよい。利用者Pの胴体に対する胴体装着部材2の装着構造は、胴体に対する胴体装着部材2の位置を概ね一定に保ち得る構造のものであれば、上記と異なる構造のものであってもよい。
次に、図4~図6を参照して、臀部支持部材10について説明する。図4~図6に示されるように、臀部支持部材10は、左右の支持プレート5間に架け渡されるように胴体装着部材2に一体に設けられた臀部ベルト11と、臀部ベルト11に装着され、胴体ベルト3が利用者Pの腰部に装着された状態で利用者Pの臀部に沿って配置される臀部パッド12とを有している。
臀部ベルト11は、左右の支持プレート5の後部に両端を結合されており、側面視(図6)において、左右の支持プレート5から後方斜め下方に延出して利用者Pの臀部の下部後方を左右に延在している。臀部ベルト11の両端部は、側面視(図6)において、前側懸吊ベルト6の延長線上にて支持プレート5に連結されている。
臀部パッド12は、臀部ベルト11を挿通させる通し孔が形成された表皮材と、表皮材の内部に設けられたクッション材とを備え、左右方向に長い左右対称なひょうたん形状をしている。言い換えれば、臀部パッド12の上辺には下方に凹むように切り欠かれた上側切欠き部13が形成され、臀部パッド12の下辺には上方に凹むように切り欠かれた下側切欠き部14が形成されている。これにより、臀部パッド12の左右方向の中央部は、その左右に隣接する左右の側部に比べて高さ寸法が低いくびれをなし、左右の側部に比べてねじれ剛性が低い低剛性部12aとなっている。
臀部支持部材10には、利用者Pの左右の大腿に装着される左右の大腿ベルト15が左右の連結バンド16を介して連結されている。各大腿ベルト15は、大腿の前側にバックル15aを備えており、バックル15aには長さ調整機構17が設けられている。大腿ベルト15は、帯状のベルト部材が利用者Pの大腿に巻き付けられてその両端がバックル15aによって連結されて環状とされることで大腿に装着される。各連結バンド16は、大腿ベルト15に結合されており、臀部パッド12の下部を支持する。
図1~図3に示されるように、左右の脚リンク機構20は、互いに左右対称の同一構造のものである。各脚リンク機構20は、胴体装着部材2の対応する側の支持プレート5に着脱機構21を介して着脱可能に連結され、利用者Pの対応する側の大腿に沿って配置される左右の大腿リンク22と、左右の大腿リンク22の各々の下端に連結され、利用者Pの対応する側の下腿に沿って配置された下腿リンク23を備えている。
大腿リンク22は、利用者Pの大腿前部の側方にて、大腿の長手方向に延在するように配置され、後方に延出する上端部24a及び下端部24bを有するリンク本体24を備えている。リンク本体24の上端部24aの後部には、支持プレート5に固定される上部連結部材25が、リンク本体24の長手方向と平行な揺動軸24Xの周りに回転可能に連結されている。上部連結部材25は、左右方向の揺動軸25Xaの周りに揺動可能且つ前後方向の揺動軸25Xbの周りに揺動可能に支持プレート5に連結される。
下腿リンク23は、利用者Pの下腿の側方にて、下腿の長手方向に延在するように配置され、前方に延出する上端部23aを有している。下腿リンク23の上端部23aの後部は、大腿リンク22(リンク本体24)の下端部24bの後部に左右方向の揺動軸23Xの周りに揺動可能に連結される。下腿リンク23の揺動軸23Xは、利用者Pの膝関節の側方に配置される。大腿リンク22の上部連結部材25が利用者Pの股関節の側方に配置され、下腿リンク23の揺動軸23Xが利用者Pの膝関節の側方に配置されるように、大腿リンク22が長さを調整可能な機構を備えるように構成されてもよい。
下腿リンク23の上端部23aの後部には、左右方向の回転軸26Xの周りに回転可能にプーリ26が設けられている。プーリ26の回転軸26Xは、下腿リンク23の揺動軸23Xの上方且つ前方に位置している。
下腿リンク23の上部には、利用者Pの対応する側の下腿の上部に装着される膝部装着部材としての環状の膝ベルト27が取り付けられている。膝ベルト27は、面ファスナーやバックル等の図示しない長さ調節機構を備えており、利用者Pの下腿に巻き付けられることで下腿に装着され、下腿リンク23を利用者Pの下腿の近傍に保持する。なお、膝ベルト27は、下肢の膝関節の近傍に装着されればよいため、下腿リンク23に取り付けられている必要はなく、大腿リンク22の下部又は下腿リンク23の上部に設けられればよい。
上記した大腿ベルト15は、大腿リンク22に対応する高さで利用者Pの大腿に装着されるが、連結バンド16によって臀部支持部材10に連結されているだけで、大腿リンク22には連結されていない(大腿リンク22に対して非連結に設けられている)。
下腿リンク23の下部には、利用者Pの対応する側の下腿の下部(足首)に装着される下腿装着部材28が設けられている。下腿装着部材28は、利用者Pの足首の側方から足首の正面側及び背面側に回り込むように延設された平面視でU字形状の支持アーム28aと、支持アーム28aの前部の背面及び支持アーム28aの後部の正面に設けられ、足首の正面及び背面に当接する前後の足首パッド28bと、前後の足首パッド28bの内側部分同士を連結し、支持アーム28aや足首パッド28bと協働して足首を囲繞することで下腿装着部材28を足首に固定する固定ベルト28cとを備えている。
各脚リンク機構20は、上記のように構成されている。このため、各脚リンク機構20は、胴体装着部材2の胴体ベルト3を利用者Pの胴体(腰部)に装着し、且つ、各脚リンク機構20の膝ベルト27及び下腿装着部材28をそれぞれ、利用者Pの下腿に装着することで、利用者Pの脚と共に動くように脚に装着される。
具体的には、利用者Pの胴体に対する各脚の大腿の揺動(股関節でのピッチ方向の揺動)に応じて、脚と同じ側の脚リンク機構20の大腿リンク22が胴体装着部材2に対して左右方向の揺動軸25Xaの周りに揺動する。これにより、大腿リンク22が、利用者Pの大腿との位置関係が概ね一定に保たれるようにして大腿と共に動く。
また、利用者Pの各脚の大腿に対する下腿の揺動(膝関節でのピッチ方向の揺動)に応じて、脚と同じ側の脚リンク機構20の下腿リンク23が大腿リンク22に対して左右方向の揺動軸23Xの周りに揺動する。これにより、下腿リンク23が、利用者Pの下腿との位置関係が概ね一定に保たれるようにして下腿と共に動く。
この際、利用者Pの左右の下腿の上部に装着された環状の左右の膝ベルト27が、対応する側の下腿リンク23を保持するため、下腿リンク23及び大腿リンク22からなる脚リンク機構20が、膝関節が曲がった時に下肢から離れることが抑制される。
左右のばね部材30は、互いに同一仕様のものである。本実施形態では、各ばね部材30は、図2又は図3に示すように、ゴム等により構成された筒状の複数の弾性部材30aと、金属等により構成された硬質の複数のプレート30bとを交互に積層して構成されたものである。互いに接する弾性部材30a及びプレート30bは接着剤等により相互に固着されている。そして、ばね部材30の軸心には、ワイヤ41を挿通させる貫通孔(図示省略)が形成されている。なお、ばね部材30の軸心方向の両端部は、それぞれプレート30bにより構成されている。
各脚リンク機構20の下腿リンク23には、各ばね部材30が収容するべく中空に形成されたガイド管31が取り付けられている。ガイド管31は、各脚リンク機構20の下腿リンク23に沿って、下腿リンク23の長手方向に延在するように配置され、上端を下腿リンク23の上端部23aの前部に固定されている。図1~図3に示されるように利用者Pが膝関節を伸展させた起立状態では、ばね部材30及びガイド管31が大腿リンク22のリンク本体24の軸線上に配置される。
各ばね部材30は、ガイド管31の内部に軸心方向に伸縮し得るように収容され、ガイド管31の上端に固定されている。本実施形態のばね部材30は、圧縮変形により弾性力を発生し、発生した弾性力を、運動伝達機構40を介して利用者Pに補助力として作用させる。ただし、ばね部材30は、例えばコイルスプリングにより構成され、コイルスプリングの伸長(引っ張り変形)又は圧縮変形により弾性力を発生してもよい。
運動伝達機構40は、本実施形態では、図1~図3に示すように、左右のばね部材30に連結された可撓性長尺部材としてのワイヤ41と、ワイヤ41の一部を摺動自在に覆うアウターチューブ42と、脚リンク機構20のそれぞれに搭載されたプーリ26と、ガイド管31の内部におけるばね部材30の下方に上下方向に摺動可能に配置された係止部材43とを備える。
アウターチューブ42は、所定長の管体であり、胴体装着部材2の背中側を概ね左右方向に延在するように配置されている。そして、アウターチューブ42の左右の両端部が、左右の大腿リンク22のリンク本体24の上端部24aの前部に各々下向きに固定されている。
ワイヤ41は、アウターチューブ42に摺動自在に挿通され、アウターチューブ42の両端部から導出されている。ワイヤ41の左右の導出部分は、大腿リンク22のリンク本体24の軸線(内部)を通って対応する側のプーリ26の前側を通過してガイド管31の上端に至り、更に、ガイド管31の上端に形成された孔を通ってガイド管31内に導入されている。そして、ガイド管31の内部に導入されたワイヤ41の導出部分は、ばね部材30の貫通孔を通って係止部材43に結合されている。図1~図3に示されるように利用者Pが膝関節を伸展させた起立状態では、図2に示すように、ばね部材30の下端と係止部材43との間に所定値の隙間Gが形成されるように、ばね部材30と係止部材43との相互の位置関係(ワイヤ41の長さ)が設定されている。
運動伝達機構40は、ワイヤ41の弛みを解消する弱めの張力(プリテンション)をワイヤ41に付与するための左右の弛み解消用ばね部材44(図2を参照)を含んでいる。各弛み解消用ばね部材44は、各ばね部材30よりも剛性(所謂、ばね定数)が十分に小さいばねであり、本実施形態では、例えばコイルスプリングにより構成される。ただし、各弛み解消用ばね部材44は、コイルスプリング以外のばね材、例えば、ゴム紐等のゴム部材により構成されていてもよい。
運動伝達機構40では、弛み解消用ばね部材44の下端が下腿リンク23に固定され、ワイヤ41の左右の導出部分が係止部材43の下方にて弛み解消用ばね部材44に連結するように構成されている。弛み解消用ばね部材44は、ガイド管31内での係止部材43の移動に伴って伸縮し得るようにワイヤ41の導出部分に連結されている。
ワイヤ41がプーリ26の前側を通過し、ワイヤ41から後方へ離間した位置に下腿リンク23の大腿リンク22に対する揺動軸23Xがあることにより、アウターチューブ42の左右の端部から対応する側のガイド管31の上端までのワイヤ41の経路長は、屈伸動作補助装置1を装着した利用者Pが脚を伸展状態から屈曲させた時に、脚の屈曲度合(膝関節の屈曲度合)が増加するに伴って単調増加する。即ち、左右のプーリ26は、左右の下腿リンク23に対する左右の大腿リンク22の揺動角度の合計値が大きくなるほど経路長が長くなるようにワイヤ41の経路を変更する左右のカム部材として機能する。
従って、屈伸動作補助装置1を装着した利用者Pが、その両脚を伸展させた状態から、両脚を互いに同程度の屈曲度合で屈曲させると、図7に示されるように、両脚の屈曲度合の増加に伴って左右の係止部材43がガイド管31の内部を上方へ移動する。なお、利用者Pの両脚をこのように屈曲させる動作は、例えば、利用者Pが、椅子等に腰掛ける場合、あるいは、ヒンズースクワット運動等でしゃがむ場合等における動作である。
利用者Pの両脚の屈曲度合が増加するに伴い、各弛み解消用ばね部材44が伸びつつ、係止部材43が各々、ばね部材30の下端に接近していく。この状況では、各ばね部材30よりも十分に剛性が小さい弛み解消用ばね部材44が伸長するだけであるため、ワイヤ41の張力は十分に小さなものに留まる。従って、利用者Pの両脚を伸展させる方向の補助力は実質的に発生しない。
利用者Pの両脚の屈曲度合が更に増加すると、係止部材43のそれぞれがばね部材30のそれぞれの下端に当接して係止される。この状態から更に利用者Pの両脚の屈曲度合が更に増加すると、図8に示されるように、アウターチューブ42の左右の端部から左右のガイド管31の上端までのワイヤ41の経路長が増加するのに伴って、係止部材43がばね部材30を圧縮変形させる。そして、ばね部材30のそれぞれが伸長方向の弾性力を発生し、この弾性力が運動伝達機構40を介して伸展方向の補助トルクとなって各脚リンク機構20に作用する。
各脚リンク機構20に伸展方向に作用するこの補助トルクは、下腿装着部材28及び胴体装着部材2のリンク支持部材4を介して、利用者Pの左右の足首及び胴体にこれらを離間させる(両脚の膝関節における伸展動作を補助する)補助力として作用する。このように、左右のばね部材30と運動伝達機構40とにより、利用者Pの下肢の屈伸動作を補助するべく、下腿リンク23と大腿リンク22との間で伸展方向の補助力を発生する補助力発生装置が構成される。
図8に示されるように、この利用者Pの下肢の屈曲状態において、臀部パッド12は大腿リンク22の上端の下方に位置する。従って、胴体装着部材2のリンク支持部材4から利用者Pの胴体に伝達される上向きの力は、リンク支持部材4から臀部支持部材10を経由して、臀部の下方に位置する臀部パッド12から利用者Pの臀部に伝達される。
即ち、補助力が、胴体ベルト3から利用者Pの腰部に腰部を持ち上げるように伝達されるのではなく、利用者Pの臀部に臀部を下から上へ押し上げるように伝達される。これにより、利用者Pの屈伸運動が好適に補助される。また、利用者Pの上体の可動域が制限されることもない。
この補助力は、利用者Pがしゃがみ込むために左右の脚を屈曲させる時、及び、利用者Pが立ち上がるために左右の脚を伸展させる時に、上体荷重を支持する。即ち、この補助力は、利用者Pの屈伸動作を補助する補助力として作用する。この補助力となるばね部材30の弾性力及びワイヤ41の張力は、利用者Pの両脚の屈曲度合の更なる増加に伴い増加していく。
このように、利用者Pの両脚を屈曲させた場合、両脚の屈曲度合が所定の屈曲度合(係止部材43の両方がそれぞれガイド管31の下端に当接して係止されることとなる、図7に示す屈曲度合)に達するまでは、ばね部材30の弾性力が実質的に発生せず、利用者Pの両脚には実質的に補助力は作用しない。そして、利用者Pの両脚の屈曲度合が上記所定の屈曲度合を超えると、ばね部材30の弾性力が発生して、ワイヤ41の張力が増加していき、利用者Pの両脚に伸展方向の補助力が作用する。
一方、屈伸動作補助装置1を装着した利用者Pが、その一方の脚を伸展状態(もしくはこれに近い状態)に維持しつつ、他方の脚を屈曲させた場合、ワイヤ41がアウターチューブ42内を移動可能であることから、ワイヤ41には、左右の係止部材43の両方が対応する側のばね部材30の下端に当接するまで、左右の弛み解消用ばね部材44の弾性力だけが作用する。
従って、他方の脚の屈曲角度がこの角度を超えない限り、ばね部材30の弾性力が実質的に発生せず、利用者Pの脚には実質的に補助力が作用しない。この角度は、利用者Pが両脚を屈曲させた場合に補助力の作用が開始する角度よりも大きく、その約2倍である。そのため、利用者Pは、歩行等の片脚の屈曲を伴う動作を、補助力による違和感を覚えることなく、通常動作時と同じような感覚で行うことができる。
特に、図2及び図5に示すように、臀部パッド12が左右方向の中央部に左右の側部に比べてねじれ剛性が低い低剛性部12aを有するため、左右の脚を前後方向に異なる位相で動かす歩行時に、下肢の運動に伴う臀部のねじれ挙動に従って臀部パッド12もねじれ変形する。これにより、臀部パッド12の臀部からのズレが好適に抑制される。
なお、臀部パッド12は、左右方向の中央部に上側切欠き部13及び下側切欠き部14によって形成されるくびれを有しており、このくびれが低剛性部12aをなしている。このようにくびれの形状によって低剛性部12aが形成されることにより、素材の厚さを異ならせることや曲げ強度の異なる素材を組み合わせて用いることなく、低剛性部12aを有する臀部パッド12を製造することができ、臀部パッド12の製造が容易である。
このように、屈伸動作補助装置1は、利用者Pが、椅子等に腰掛ける場合、あるいは、ヒンズースクワット運動等で、利用者Pがしゃがむ場合等、その両脚を比較的大きな屈曲度合で屈曲させる場合に、両脚の屈曲度合が、ある程度以上に大きくなると、両脚を伸展させる方向の補助力を発生する一方、両脚の屈曲度合が小さい場合には、上記補助力が実質的に発生しないという機能を、電動モータ等のアクチュエータを必要とせずに実現する。
そして、屈伸動作補助装置1は、運動伝達機構40による運動伝達を、ワイヤ41を使用して行うので、軽量且つ簡易な構成となっている。具体的には、補助力発生装置が、可撓性を有する長尺部材であるワイヤ41と、ワイヤ41の経路長を変更するカム部材として機能する左右のプーリ26と、ワイヤ41の経路長の変化に応じて伸縮するばね部材30とを有することで、簡単且つ軽量な構成により実現される。このため、利用者Pは、屈伸動作補助装置1を装着したまま、違和感を覚えたり負担を感じたりすることなく、歩行動作等を通常時と同様に行うことができる。
図1及び図4に示すように、本実施形態では、左右の大腿リンク22が、胴体装着部材2に対し着脱機構21を介して着脱可能に連結されていることから、胴体装着部材2を利用者Pの胴体に装着したまま、左右の脚リンク機構20を胴体装着部材2から取り外したり、取り付けたりすることができる。そのため、屈伸動作補助装置1の装着や取り外しがし易くなる(装着性が向上する)上、脚リンク機構20のみの着脱が可能になることによって屈伸動作補助装置1の使い勝手が向上する。
また、図8に示すように、利用者Pの胴体に作用する補助力が臀部支持部材10から利用者Pの臀部に伝達されることから、胴体装着部材2が、利用者Pの胴体に装着される環状の胴体ベルト3と、胴体ベルト3の左右の側部から垂下するように設けられた左右のリンク支持部材4とを有する構成が可能になっている。このように、胴体装着部材2が胴体ベルト3によって構成されることにより、胴体装着部材2が簡単且つ軽量な構成になり、屈伸動作補助装置1が軽量化される。また、臀部支持部材10が利用者Pの上体の荷重を大腿リンク22に伝達することから、左右のリンク支持部材4を胴体ベルト3の側部から垂下するように設けることが可能であり、これによっても胴体装着部材2が簡単且つ軽量な構成になる。
更に本実施形態では、リンク支持部材4が、対応する側の大腿リンク22の上端を揺動可能に支持する高剛性の支持プレート5と、支持プレート5と胴体ベルト3とを連結する可撓性を有するベルト部材である前側懸吊ベルト6及び後側懸吊ベルト7とを有する。そのため、左右の支持プレート5が互いに剛体結合されておらず、且つ左右の支持プレート5の間に架け渡される臀部支持部材10によって臀部がハンモックのように支持されるので、臀部を支持する力に応じて、左右の支持プレート5を胴体側部(腰側部)に密着させる圧力が発生する。即ち、支持プレート5がずれない適切な圧力に常に調整されるので、フィット性が高まる。また、臀部支持部材10が臀部を支持する力を発生していない時は、支持プレート5と胴体側部(腰側部)との間に不要な圧力が発生しない。更に、支持プレート5を小さくすることか可能になり、リンク支持部材4が軽量化される。
また、前側懸吊ベルト6が支持プレート5の前部から前方斜め上方に延びて胴体ベルト3に結合され、後側懸吊ベルト7が支持プレート5の後部から後方斜め上方に延びて胴体ベルト3に結合されている。そのため、支持プレート5は前後方向へ移動しないように胴体ベルト3に結合される。
図3に示すように、本実施形態では、臀部支持部材10の両端部が前側懸吊ベルト6の延長線上にて支持プレート5に連結されていることから、支持プレート5が適切な位置からずれにくくなる。詳説すると、大腿リンク22と下腿リンク23の間に補助力が発生すると、大腿リンク22と下腿リンク23とから構成されるリンク機構によって支持プレート5を上に押し上げようとする力が発生し、また臀部支持部材10によって支持プレート5を後下方向に引っ張る力が発生する。これらの合力は、支持プレート5を後方に移動させようとする。前側懸吊ベルト6は、この動きを拘束し、支持プレート5を適切な位置に保持する。
図3及び図8に示すように、臀部支持部材10の両端部がリンク支持部材4に結合され、利用者Pの左右の大腿に装着されるべく環状をなす左右の大腿ベルト15が左右の連結バンド16によって臀部支持部材10に連結されているため、臀部支持部材10が臀部から上方へずれることが大腿ベルト15によって抑制される。
また、左右の大腿ベルト15が対応する側の大腿リンク22に対して非連結に設けられているため、大腿リンク22の動作に応じて大腿ベルト15が移動することによって臀部支持部材10がずれることが防止される。
≪第2実施形態≫
次に、図9及び図10を参照して本発明の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態の屈伸動作補助装置1は、第1実施形態における左右の大腿ベルト15及び左右の連結バンド16を備えておらず、臀部ベルト11の形状及び支持形態が第1実施形態と異なっている。具体的には、臀部ベルト11が臀部パッド12の側方にて上下に分岐した両端を有している。臀部ベルト11の各端部の上側部分(以下、上側端部11aという)は、第1実施形態と同様に支持プレート5の後部に結合されている。臀部ベルト11の各端部の下側部分(以下、下側端部11bという)は、対応する側の脚リンク機構20の大腿リンク22に結合されている。具体的には、臀部ベルト11の下側端部11bは、リンク本体24の上端部24aに結合されている。
本実施形態においても、屈伸動作補助装置1を装着した利用者Pが、その両脚を伸展させた状態から、両脚を互いに同程度の屈曲度合で屈曲させると、図10に示されるように、各脚リンク機構20に伸展方向の補助トルクが作用する。この際、臀部ベルト11の左右の下側端部11bが大腿リンク22によって前方へ引っ張られることから、臀部パッド12が前方へ移動し、大腿リンク22の上端の下方に位置する。従って、胴体装着部材2のリンク支持部材4から利用者Pの胴体に伝達される上向きの力は、リンク支持部材4から臀部支持部材10を経由して、臀部の下方に位置する臀部パッド12から利用者Pの臀部に伝達される。
このように本実施形態では、臀部支持部材10の両端部が、大腿リンク22における胴体装着部材2に対する連結部である左右方向の揺動軸25Xaよりも下腿リンク23側に連結されていることにより、臀部支持部材10が利用者Pの臀部の下方に留まって臀部の荷重を確実に支持する。
≪第3実施形態≫
図11~図13を参照して本発明の第3実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態の屈伸動作補助装置1は、胴体装着部材2の構成において第1実施形態と異なっている。以下、具体的に説明する。胴体装着部材2は、環状の胴体ベルト3を有しており、胴体ベルト3を利用者Pの腰部の周囲に巻き付けることで腰部に装着される。胴体ベルト3は、帯状のベルト主部51と、利用者Pの腹部の前に配置され、帯状のベルト主部51の両端に設けられた2つの端部材52を連結する連結ベルト53とを有している。ベルト主部51には、前側に上記のバックル3aが設けられる代わりに、利用者Pの腰の後ろに配置される後側バックル51aがベルト主部51の長さ方向の中間部に設けられている。
各端部材52には連結ベルト53を係止する爪が形成されており、連結ベルト53はベルト主部51に対して着脱可能とされている。連結ベルト53は、胴体ベルト3の端部材52の爪に係止される2つの係止具54を長手方向の中間部に有すると共に、両端に2つの把持具55を備えている。各係止具54は長さ調節機構を備え、この長さ調節機構を介して連結ベルト53のベルト本体に連結されている。2つの把持具55の少なくとも一方を引くことにより、連結ベルト53における2つの係止具54間の長さが短くなる。即ち、連結ベルト53は胴体ベルト3の前側部分の長さを調節可能な前側長さ調節機構をなしている。
図12に示されるように、後側バックル51aは左右に分離可能な2つのバックル部材により構成されており、各バックル部材はベルト主部51の左右のベルト本体に対して長さ調節可能に連結されている。左右のベルト本体の余剰部分の少なくとも一方を引くことにより、ベルト主部51の長さが短くなる。即ち、後側バックル51aは胴体ベルト3の後側部分の長さを調節可能な後側長さ調節機構をなしている。
図13に示されるように、胴体装着部材2は、左右の脚リンク機構20の上端の各々を利用者Pの左右の股関節の側方にて揺動可能に支持する左右のリンク支持部材4を更に有している。各リンク支持部材4は、対応する側の脚リンク機構20(図3参照)の上端を揺動可能に支持する高剛性の支持プレート5と、支持プレート5の上部から上方に延びて胴体ベルト3に連結されたベルト部材である主懸吊ベルト56とを有している。主懸吊ベルト56は胴体ベルト3に対して周方向に摺動可能に結合されている。即ち、各リンク支持部材4は、胴体ベルト3の対応する左右の側部にて胴体ベルト3に対して周方向に摺動可能に設けられている。また各リンク支持部材4は、支持プレート5の前部から前方斜め上方に延びて胴体ベルト3に結合された前側懸吊ベルト6を更に有している。
支持プレート5は、第1実施形態よりも縦長の略五角形をしており、主懸吊ベルト56及び前側懸吊ベルト6を介して胴体ベルト3に連結されている。前側懸吊ベルト6は、長さ調節具57を備えており、主懸吊ベルト56の周方向位置に合わせて長さ調節可能に支持プレート5と胴体ベルト3の端部材52とを連結している。
このように本実施形態では、主懸吊ベルト56が胴体ベルト3に対して周方向に摺動可能に設けられている。そのため、支持プレート5の周方向位置を容易に変更することが可能である。
また本実施形態では、胴体ベルト3が左右のリンク支持部材4の間の前側部分の長さを調節可能な前側長さ調節機構をなす連結ベルト53及び、後側部分の長さを調節可能な後側長さ調節機構をなす後側バックル51aを備えている。そのため、胴体装着部材2が利用者Pの胴体に装着された状態であっても、連結ベルト53及び後側バックル51aの長さ調節機構によって胴体ベルト3の長さを調節することにより、左右のリンク支持部材4の周方向位置を調節することができる。従って、利用者Pの体型に適合するフィット性のよい屈伸動作補助装置1を提供することができる。
≪第4実施形態≫
図14を参照して本発明の第4実施形態について説明する。なお、第1、第3実施形態と同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態の屈伸動作補助装置1では、左右のリンク支持部材4の構成が第3実施形態と異なっている。具体的には、リンク支持部材4は、可撓性を有し、胴体ベルト3の側部から垂下する逆三角形の可撓性部材61と、可撓性部材61の下端近傍に設けられ、対応する側の大腿リンク22(図1~図3参照)の上端を揺動可能に支持するジョイント部材62とを有している。ジョイント部材62は、脚リンク機構20の上部連結部材25(図3参照)と協働して着脱機構21を構成する。なお、可撓性部材61は、上側の幅が下側の幅よりも広ければよく、逆三角形状に限られず逆台形であってもよい。臀部支持部材10の臀部ベルト11は可撓性部材61の下部に縫合により結合されている。
このように、ジョイント部材62が略逆三角形の可撓性部材61の下端近傍に設けられているため、リンク支持部材4の荷重が胴体ベルト3に対して周方向の長い部分に分散して伝達される。従って、装着時に利用者Pが感じる屈伸動作補助装置1の重さが軽減する。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、屈伸動作補助装置1は、第1実施形態の左右の大腿ベルト15及び左右の連結バンド16と、第2実施形態の臀部ベルト11構造との両方を備えていてもよい。また、上記実施形態では、臀部ベルト11が臀部パッド12の背面側を通過する1本のベルト部材により構成されているが、臀部パッド12の左右の端部を対応する側の脚リンク機構20と胴体装着部材2との連結部近傍に連結する2本のベルト部材により構成されてよい。また、臀部パッド12の低剛性部12aは、臀部パッド12の上辺及び下辺に上側切欠き部13及び下側切欠き部14が形成されることにより、即ち臀部パッド12の輪郭形状によって低剛性とされているが、素材の厚さを異ならせることや、曲げ強度の異なる素材を組み合わせて用いることによって低剛性とされてもよい。更に、上記実施形態では、ばね部材30が左右の下腿リンク23のそれぞれに設けられているが、ばね部材30の設けられる位置や数はこれに限られるものではない。例えば、ばね部材30は、左右の一方の下腿リンク23に設けられてもよく、左右の両方又は一方の大腿リンク22に設けられてもよい。あるいは、ばね部材30は胴体装着部材2に設けられてもよい。この他、各部材や部位の具体的構成や配置、数量など、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば適宜変更可能である。一方、上記実施形態に示した各構成要素は必ずしも全てが必須ではなく、適宜選択することができる。
1 屈伸動作補助装置
2 胴体装着部材
3 胴体ベルト
4 リンク支持部材(揺動軸25Xa近傍の部位)
5 支持プレート
6 前側懸吊ベルト(ベルト部材)
7 後側懸吊ベルト(ベルト部材)
10 臀部支持部材
11 臀部ベルト
12 臀部パッド
12a 低剛性部
13 上側切欠き部(くびれ)
14 下側切欠き部(くびれ)
15 大腿ベルト
20 脚リンク機構
22 大腿リンク
23 下腿リンク
24 大腿リンク22のリンク本体
24a 上端部(揺動軸25Xa近傍の部位)
25 上部連結部材(大腿リンク22の上端)
25Xa 左右方向の揺動軸(大腿リンク22と胴体装着部材2との連結部)
26 プーリ(カム部材)
27 膝ベルト(膝部装着部材)
28 下腿装着部材
30 ばね部材(補助力発生装置)
40 運動伝達機構(補助力発生装置)
41 ワイヤ(長尺部材)
51a 後側バックル(後側長さ調節機構)
53 連結ベルト(前側長さ調節機構)
56 主懸吊ベルト(ベルト部材)
61 可撓性部材
62 ジョイント部材
P 利用者

Claims (15)

  1. 利用者の左右の大腿に沿って配置される左右の大腿リンクと、
    前記利用者の左右の下腿に沿って配置され、対応する側の前記大腿リンクの下端に揺動可能に連結された左右の下腿リンクと、
    前記利用者の胴体に装着されるべく環状をなし、左右の前記大腿リンクの上端を前記利用者の左右の股関節の側方にて揺動可能に支持する胴体装着部材と、
    左右の前記下腿リンクの下端に取り付けられ、前記利用者の対応する側の下腿に装着される左右の下腿装着部材と、
    前記利用者の下肢の屈伸動作を補助するべく、前記下腿リンクと前記大腿リンクとの間で伸展方向の補助力を発生する補助力発生装置と、
    前記胴体装着部材における左右の前記大腿リンクとの連結部近傍の部位間、又は、左右の前記大腿リンクにおける前記胴体装着部材との連結部近傍の部位間に架け渡され、前記利用者の臀部に沿って配置される臀部支持部材とを備え
    前記胴体装着部材が、前記利用者の胴体に装着される環状の胴体ベルトと、前記胴体ベルトの左右の側部から垂下するように設けられ、左右の前記大腿リンクの上端を支持する左右のリンク支持部材とを有し、
    前記臀部支持部材の両端部が前記リンク支持部材に結合され、
    前記利用者の左右の大腿に装着されるべく環状をなし、前記臀部支持部材に連結される左右の大腿ベルトを更に備えることを特徴とする屈伸動作補助装置。
  2. 前記リンク支持部材が、対応する側の前記大腿リンクの上端を揺動可能に支持する高剛性の支持プレートと、前記支持プレートと前記胴体ベルトとを連結する可撓性を有するベルト部材とを有することを特徴とする請求項に記載の屈伸動作補助装置。
  3. 前記ベルト部材が、前記支持プレートの前部から前方斜め上方に延びて前記胴体ベルトに結合された前側懸吊ベルトと、前記支持プレートの後部から後方斜め上方に延びて前記胴体ベルトに結合された後側懸吊ベルトとを有することを特徴とする請求項に記載の屈伸動作補助装置。
  4. 前記臀部支持部材の両端部が前記前側懸吊ベルトの延長線上にて前記支持プレートに連結されていることを特徴とする請求項に記載の屈伸動作補助装置。
  5. 前記ベルト部材が、前記胴体ベルトに対して周方向に摺動可能に設けられていることを特徴とする請求項に記載の屈伸動作補助装置。
  6. 前記リンク支持部材が、可撓性を有し、前記胴体ベルトの側部から垂下する略逆三角形の可撓性部材と、前記可撓性部材の下端近傍に設けられ、対応する側の前記大腿リンクの上端を揺動可能に支持するジョイント部材とを有することを特徴とする請求項に記載の屈伸動作補助装置。
  7. 前記胴体ベルトが左右の前記リンク支持部材の間の前側部分及び後側部分の長さを調節可能な前側長さ調節機構及び後側長さ調節機構を備えていることを特徴とする請求項~請求項のいずれかに記載の屈伸動作補助装置。
  8. 左右の前記大腿ベルトが対応する側の前記大腿リンクに対して非連結に設けられていることを特徴とする請求項1~請求項7のいずれかに記載の屈伸動作補助装置。
  9. 利用者の左右の大腿に沿って配置される左右の大腿リンクと、
    前記利用者の左右の下腿に沿って配置され、対応する側の前記大腿リンクの下端に揺動可能に連結された左右の下腿リンクと、
    前記利用者の胴体に装着されるべく環状をなし、左右の前記大腿リンクの上端を前記利用者の左右の股関節の側方にて揺動可能に支持する胴体装着部材と、
    左右の前記下腿リンクの下端に取り付けられ、前記利用者の対応する側の下腿に装着される左右の下腿装着部材と、
    前記利用者の下肢の屈伸動作を補助するべく、前記下腿リンクと前記大腿リンクとの間で伸展方向の補助力を発生する補助力発生装置と、
    前記胴体装着部材における左右の前記大腿リンクとの連結部近傍の部位間、又は、左右の前記大腿リンクにおける前記胴体装着部材との連結部近傍の部位間に架け渡され、前記利用者の臀部に沿って配置される臀部支持部材とを備え、
    前記胴体装着部材が、前記利用者の胴体に装着される環状の胴体ベルトと、前記胴体ベルトの左右の側部から垂下するように設けられ、左右の前記大腿リンクの上端を支持する左右のリンク支持部材とを有し、
    前記臀部支持部材の両端部が、前記リンク支持部材に結合され、且つ前記大腿リンクにおける前記胴体装着部材に対する連結部よりも前記下腿リンクの側に連結されていることを特徴とする屈伸動作補助装置。
  10. 左右の前記大腿リンクの下部又は前記下腿リンクの上部に設けられ、前記利用者の左右の下肢の膝関節の近傍に装着される左右の膝部装着部材を更に備えることを特徴とする請求項1~請求項のいずれかに記載の屈伸動作補助装置。
  11. 前記臀部支持部材が、前記利用者の下肢の屈曲状態において、前記大腿リンクの上端の下方に位置する臀部パッドを有することを特徴とする請求項1~請求項1のいずれかに記載の屈伸動作補助装置。
  12. 前記臀部パッドが左右方向の中央部に左右の側部に比べてねじれ剛性が低い低剛性部を有することを特徴とする請求項1に記載の屈伸動作補助装置。
  13. 前記臀部パッドが左右方向の中央部にくびれを有することを特徴とする請求項1又は請求項1に記載の屈伸動作補助装置。
  14. 左右の前記大腿リンクが、前記胴体装着部材に対し着脱機構を介して着脱可能に連結されていることを特徴とする請求項1~請求項1のいずれかに記載の屈伸動作補助装置。
  15. 前記補助力発生装置が、可撓性を有する長尺部材と、左右の前記下腿リンクに対する左右の前記大腿リンクの揺動角度の合計値が大きくなるほど経路長が長くなるように前記長尺部材の経路を変更する左右のカム部材と、前記長尺部材の前記経路長の変化に応じて伸縮するばね部材とを有することを特徴とする請求項1~請求項1のいずれかに記載の屈伸動作補助装置。
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