JP7012976B2 - 背中支持部材及びサポータースーツ - Google Patents
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- A61F5/00—Orthopaedic methods or devices for non-surgical treatment of bones or joints; Nursing devices; Anti-rape devices
- A61F5/01—Orthopaedic devices, e.g. splints, casts or braces
Description
図3及び図4に示すように、サポータースーツ本体10は、後身頃部11と、左右一対の前身頃部12,12と、左右一対の大腿部13,13と、を一体に備える。
後身頃部11は、サポータースーツ1の装着状態において、利用者の背中及び臀部に沿う部位である。後身頃部11には、背中支持部材収容部11aと、腹巻部挿通部11bと、が設けられている。
前身頃部12は、後身頃部11の上端部かつ左右両端部から延設されており、利用者の肩にかかって胸側へ延びる部位である。前身頃部12には、ベルト部12a,12b,12cが設けられている。前身頃部12は、ベルト部12a及びベルト部22aとともに、後身頃部11の上端部及び腹巻部20を利用者の前側で連結する第一の連結部を構成する。
大腿部13は、後身頃部11の下端部から延設されており、利用者の大腿の後側に沿って膝側へ延びる部位である。大腿部13の下端部は、折り返した状態で面ファスナによって当該大腿部13の高さ方向中間部に固定される。大腿部13は、ベルト挿通部31bとともに、後身頃部11の下端部及び膝装着部30を利用者の後側で連結する第二の連結部を構成する。大腿部13には、ベルト部13aが設けられている。
図1及び図2に示すように、腹巻部20は、利用者の胴体(体幹)下部に装着される部材である。図5及び図6に示すように、腹巻部20は、第一の腹巻部21と、第二の腹巻部22と、ベルト部23と、を備える。
第一の腹巻部21は、利用者の骨盤周りに巻回される帯状の部位である。第一の腹巻部21の両端部は、利用者の前側(臍下付近)で重ねられて面ファスナによって互いに固定される。第一の腹巻部21には、左右一対のベルト部21a,21aが設けられている。ベルト部21aは、第一の腹巻部21の背中側表面から、下方に向かうように設けられている。
第二の腹巻部22は、第一の腹巻部21の上側で利用者の腰椎周りに巻回される帯状の部位である。第二の腹巻部22の両端部は、利用者の前側(臍付近)で重ねられて面ファスナによって互いに固定される。第二の腹巻部22には、左右一対のベルト部22a,22aが設けられている。ベルト部22aは、第二の腹巻部22の腹側上端部から、上方に向かうように設けられている。
ベルト部23は、第一の腹巻部21周りに巻回される。ベルト部23は、伸縮性を有する素材によって形成されている。ベルト部23の長手方向中間部は、第一の腹巻部21の背中側表面の上端部に固定されている。ベルト部23の長手方向両端部は、第一の腹巻部21の腹側表面に対して面ファスナによって固定される。
図1及び図2に示すように、膝装着部30は、利用者の膝に装着される部材である。図7に示すように、膝装着部30は、膝裏部31と、内上片部32と、外上片部33と、内下片部34と、外下片部35と、を一体に備える。
図1及び図2に示すように、下肢装着部40は、利用者の下腿に沿うとともに足に装着される部材である。図8に示すように、下肢装着部40は、下腿部41と、足首装着部42と、踵装着部43と、を一体に備える。
図2に示すように、背中支持部材50は、利用者の背中に沿うように設けられて、背中を後側から支持する長板形状の部材である。背中支持部材50は、弾性変形可能な成形部材によって形成されている。背中支持部材50は、金属(例えば、鋼板材)、樹脂、ゴム等によって形成可能である。図9から図11に示すように、背中支持部材50は、腰椎サポート部51と、左右一対の肩甲骨サポート部52,52と、骨盤サポート部53と、を一体に備える。
腰椎サポート部51は、上下方向に延設されており、利用者の腰椎に沿うように設けられる部位である。腰椎サポート部51は、人間の腰椎の生理的弯曲(前弯)に沿う形状を呈する。
左右一対の肩甲骨サポート部52,52は、腰椎サポート部51の上部(本実施形態では、上端部)から左右に分岐し、利用者の肩甲骨に宛がうように設けられる部位である。肩甲骨サポート部52は、人間の脊椎の生理的弯曲(後弯)に沿う形状を呈する。肩甲骨サポート部52は、腰椎サポート部51の上端部から、上斜め前方に延設されている。肩甲骨サポート部52は、腰椎サポート部51の上端部から横斜め上方に延設される下部52aと、下部52aの先端部から略上方に延設される上部52bと、を一体に備える。肩甲骨サポート部52の左右の下部52aと腰椎サポート部51の上端部との連結部は、利用者の左右の肩甲骨の下縁を結んだ位置に設けられる。肩甲骨サポート部52の上部52bは、2/3以上が利用者の背中の肩甲骨に対応する部位に当接することが望ましい。
骨盤サポート部53は、腰椎サポート部51の下端部から下方に延設されており、利用者の骨盤に沿うように設けられる部位である。骨盤サポート部53は、腰椎サポート部51よりも幅広となるように横方向に延在しており、少なくとも骨盤の仙骨及び仙腸関節を後側から覆う。
続いて、本発明の実施形態に係るサポータースーツ1の装着方法について説明する。まず、利用者は、サポータースーツ本体10、腹巻部20、左右一対の膝装着部30,30及び左右一対の下肢装着部40,40を平置きし、これらを組み付ける。ここで、利用者は、背中支持部材50をサポータースーツ本体10の背中支持部材収容部11aに収容させる。また、利用者は、腹巻部20をサポータースーツ本体10の腹巻部挿通部11bに挿通させる。ここで、利用者は、腹巻部20の面ファスナ部20aを腹巻部挿通部11bに設けられた面ファスナに対して固定することによって、腹巻部20をサポータースーツ本体10に対して位置決めする。また、利用者は、大腿部13の下端部を膝装着部30のベルト挿通部31bに挿通させ、大腿部13の高さ方向中間部に対して面ファスナによって固定する。また、利用者は、下肢装着部40における下腿部41の上端部を膝装着部30のベルト挿通部31cに挿通させ、下腿部41の高さ方向中間部に対して面ファスナによって固定する。
サポータースーツ1は、背中支持部材50によって、利用者の脊椎及び腰椎の生理的弯曲を支援し、背筋が伸びた姿勢をとらせることができる。また、サポータースーツ1は、ベルト部23によって、利用者の骨盤の前傾を支援し、背筋が伸びた姿勢をとらせることができる。また、サポータースーツ1は、腹巻部20によって、背中支持部材50の腰椎サポート部51及び骨盤サポート部53を利用者の背中に密着させることができる。
したがって、背中支持部材50は、肩甲骨サポート部52が利用者の肩甲骨に沿うように設けられているので、利用者の捻転動作及び捻転からの戻り動作を好適に支援することができる。
したがって、背中支持部材50は、骨盤サポート部53を備えるので、骨盤を含む利用者の捻転動作及び捻転からの戻り動作を好適に支援することができる。
したがって、背中支持部材50は、金属、樹脂、ゴム等によって所望の形状をとることができる。また、背中支持部材50は、特に樹脂によって形成されている場合には、金属によって形成されている場合と比較して、薄型化及び軽量化を実現するとともに、温度による利用者への不快感を抑制することができる。
したがって、サポータースーツ1は、利用者の踵によって踏まれる足装着部を支点として背中支持部材50を支持することによって背中支持部材50のずり上がりを防止し、利用者の捻転動作及び捻転からの戻り動作を好適に支援することができる。
したがって、サポータースーツ1は、利用者が膝を曲げた状態においても背中支持部材50のずり上がりを防止し、利用者の捻転動作及び捻転からの戻り動作を好適に支援することができる。
したがって、サポータースーツ1は、第一の連結部によって後身頃部11及び腹巻部20を利用者の上体に好適に密着させるとともに、第二の連結部及び第三の連結部によって利用者の膝の屈伸による影響を受けにくい位置で後身頃部11、膝装着部30及び足装着部を好適に連結することができる。
したがって、サポータースーツ1は、異なる体格の利用者に対してフィットし、動作を好適に支援することができる。
したがって、サポータースーツ1は、利用者の骨盤及び腰椎周りの安定化を実現することができる。
したがって、サポータースーツ1は、利用者の骨盤周りのさらなる安定化を実現することができる。
11 後身頃部
12 前身頃部(第一の連結部)
12a ベルト部(第一の連結部)
13 大腿部(第二の連結部)
20 腹巻部
21 第一の腹巻部
22 第二の腹巻部
22a ベルト部(第一の連結部)
23 ベルト部
30 膝装着部
41 下腿部(第三の連結部)
42 足首装着部(足装着部)
43 踵装着部(足装着部)
50 背中支持部材
51 腰椎サポート部
52 肩甲骨サポート部
53 骨盤サポート部
Claims (9)
- 利用者の背中に沿うように設けられて当該背中を後側から支持する背中支持部材であって、
前記利用者の腰椎に沿うように設けられる腰椎サポート部と、
前記腰椎サポート部の上部から左右に分岐し、肩甲骨に沿うように設けられる左右一対の肩甲骨サポート部と、
を備え、
前記腰椎サポート部を通る上下軸周りの捻転に対して弾性変形可能であり、
前記左右一対の肩甲骨サポート部は、前記腰椎サポート部の上端部から横斜め上方に延設される下部と、前記下部の先端部から略上方に延設される上部と、を一体に備え、
前記肩甲骨サポート部の左右の前記下部と前記腰椎サポート部の上端部との連結部は、利用者の左右の肩甲骨の下縁を結んだ位置に設けられ、
前記背中支持部材は、前記左右一対の肩甲骨サポート部の一方が前記利用者の一方の肩に押されて後方に捻転すると、前記左右一対の肩甲骨サポート部の他方が前記利用者の他方の肩を前方へ押すように捻転する
ことを特徴とする背中支持部材。 - 前記腰椎サポート部の下端部から下方に延設されており、前記利用者の骨盤に沿うように横方向に延在して設けられる骨盤サポート部を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の背中支持部材。 - 弾性変形可能な成形部材によって形成されている
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の背中支持部材。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の背中支持部材と、
前記背中支持部材が取り付けられる後身頃部と、
前記利用者の胴体に巻回されることによって、前記背中支持部材の前記腰椎サポート部を前記利用者の背中に密着させる腹巻部と、
前記後身頃部と連結されており、前記利用者の踵に装着される足装着部と、
を備えることを特徴とするサポータースーツ。 - 前記後身頃部及び前記足装着部と連結されており、前記利用者の膝に装着される膝装着部を備える
ことを特徴とする請求項4に記載のサポータースーツ。 - 前記後身頃部の上端部及び前記腹巻部を前記利用者の前側で連結する第一の連結部と、
前記後身頃部の下端部及び前記膝装着部を前記利用者の後側で連結する第二の連結部と、
前記膝装着部及び前記足装着部を前記利用者の後側で連結する第三の連結部と、
を備えることを特徴とする請求項5に記載のサポータースーツ。 - 前記第一の連結部、前記第二の連結部及び前記第三の連結部の少なくとも一つは、長さを変更可能である
ことを特徴とする請求項6に記載のサポータースーツ。 - 前記腹巻部は、
前記利用者の骨盤周りに装着される第一の腹巻部と、
前記利用者の腰椎周りに装着される第二の腹巻部と、
を備えることを特徴とする請求項4から請求項7のいずれか一項に記載のサポータースーツ。 - 前記腹巻部は、
前記第一の腹巻部の外側に設けられており、前記第一の腹巻部を引き締めるベルト部を備える
ことを特徴とする請求項8に記載のサポータースーツ。
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