JP7039040B2 - 製袋充填機の縦シール装置 - Google Patents
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Description
筒状フィルム(12a)の幅方向両端縁を合掌状に重ね合わせた重合部(12b)に、搬送中のフィルムの搬送方向に連続的に縦シールを施す縦シール装置であって、
前記筒状フィルム(12a)の重合部(12b)を挟む両側に対向的に配設され、該重合部(12b)を挟持して相互に反対方向に回転される一対のシールローラ(24,24)と、
該一対のシールローラ(24,24)を、前記フィルムの搬送停止に合わせて前記筒状フィルム(12a)の重合部(12b)を挟持する挟持位置から相互に離間した開放位置に移動すると共に、フィルムの搬送開始に合わせて開放位置から挟持位置へ移動するサーボモータ(36)と、
該サーボモータ(36)により一対のシールローラ(24,24)を前記挟持位置と開放位置との間で開閉作動する連繋機構(34,38)と、を備え、
前記フィルムの搬送開始に合わせて一対のシールローラ(24,24)を閉作動して、該シールローラ(24,24)が前記挟持位置に至る時期に合わせて前記サーボモータ(36)の出力トルクを繰り返し変動させて、前記連繋機構(34,38)を介してシールローラ(24,24)に振動を与えるよう構成し、
前記サーボモータ(36)の出力トルクが、前記一対のシールローラ(24,24)を前記挟持位置まで移動した際の制限値を超えないように制御するようにしたことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、シールローラをサーボモータにより移動するよう構成したので、高速運転時の応答性に優れると共に移動精度を高くすることができ、加えてシールローラにより筒状フィルムの重合部を挟持するシール圧力を精度よく一定値にすることができ、良好な縦シールを施すことができる。また、シールローラが挟持位置に至る時期に合わせて該シールローラに振動を与えることで、シールローラを挟持位置に精度良く位置付けることができる。すなわち、機械的構造や組み付け精度などの機械的条件によってシールローラの移動が阻害される場合であっても、該阻害要因をシールローラを振動することで解消して、挟持位置までシールローラを移動させることができる。
請求項2の発明によれば、重合部に存在する異物の噛込みなどを要因としてシールローラの間隔が変化した場合にシールローラに振動を与えることで、該シールローラを間隔の変化前の位置に直ちに復帰させることができ、重合部の挟持状態が変化してしまうことを防止することができる。
請求項3の発明によれば、シールローラに振動を与えるための高低のトルク値を、現在の出力トルクの値以上に設定したので、適正なシール圧力で縦シールを施すことができる。
請求項4の発明によれば、サーボモータの出力トルク値の変動幅を変更することで、包装の仕様に適した振幅の振動をシールローラに与えることができるので、シール不良の発生率を低減することができる。
請求項5の発明によれば、サーボモータの出力トルクを変動する周期を変更することで、包装条件に適した波長の振動をシールローラに与えることができるので、シール不良の発生率を低減することができる。
前記項目名「縦シール圧力」として設定されるトルク制限値は、前記サーボモータ36の定格トルクに対する割合(%)で設定され、実施例では定格トルクに対して35%でトルク制限されるデータ設定値として例示し、
前記項目名「開き量」は、前記検知センサ42が検知部40を検知する閉じ位置をゼロ(原点)として、該閉じ位置から前記サーボモータ36がシールローラ24,24を開放する方向に90度回動させたクランクプレート38aの回動角度に相当するサーボモータ36の回転指令パルス数に対する割合で設定され、実施例では100%として設定された値を例示し、
前記項目名「閉じ目標」は、前記検知センサ42が検知部40を検知する閉じ位置をゼロ(原点)として、該閉じ位置から前記サーボモータ36がシールローラ24,24を閉成する方向に90度回動させたクランクプレート38aの回動角度に相当するサーボモータ36の回転指令パルス数に対する割合で設定され、実施例では100%として設定された値を例示する。なお、「閉じ目標」に対応する回転指令パルス数は、閉じ位置から目標位置までシールローラ24,24を移動させ得る値であって、該シールローラ24,24を閉じ位置から挟持位置まで移動させるのに要するパルス数より大きい値である。
また、前記項目名「トルク振幅1」は、シールローラ24,24に振動を与えるためのサーボモータ36の出力トルクの上限値である高トルク値を規定するための高変動値である設定データを示し、項目名「トルク振幅2」は、シールローラ24,24に振動を与えるためのサーボモータ36の出力トルクの下限値である低トルク値を規定するための低変動値である設定データを示し、何れもサーボモータ36の定格トルクに対する割合(%)で設定される。
実施例では、「トルク振幅1」として、定格トルクに対する10%の高変動値であるデータ設定値として例示し、また、「トルク振幅2」として、定格トルクに対する0%の低変動値であるデータ設定値として例示した。そして、高トルク値および低トルク値は、何れも「縦シール圧力」として設定されるトルク制限値に高変動値および低変動値を加算することで規定されるものであって、実施例においてシールローラ24,24に与えられる振動は、トルク制限値より10%上回る高変動値を加えた高トルク値(45%)と、トルク制限値と同じ低変動値となる低トルク値(35%)との間で出力トルクの変動を繰り返すように設定されており、該高トルク値と低トルク値との差(変動幅)によって振動の振幅が規定される。シールローラ24,24に振動を与えるための高低のトルク値は、トルク制限値以上が好適であるが、トルク制限値付近の値であればよい。
前記項目名「トルク変動周期」は、シールローラ24,24に与えられる振動の1/2波長を規定する値(出力トルクを変動する周期)として、実施例では10msecの設定データ値を例示する。
本発明は実施例などの構成に限定されるものではなく、例えば、以下のようにも変更実施可能である。また、以下の変更例に限らず、実施例などに記載した構成については、本発明の主旨の範囲内において種々の実施形態を採用し得る。
(1) サーボモータによって直接シールローラを開閉作動しない構成において、一対のシールローラを開閉するサーボモータとシールローラとの連繋機構は、リンク機構やクランク機構に限らず公知の各種の機構を採用することができる。
(2) 一対のシールローラを相互に近接離間移動する構成に代えて、一方のシールローラを、他方のシールローラに対して近接離間移動する構成を採用することができる。
(3) 検知センサの種類や検出方式などは、公知の各種のものを採用することができる。
(4) 実施例では、シールローラが開放位置から相互に近接移動して検知センサでの検知後に、シールローラに振動を与えるようにしたが、フィルムの材質、シールローラの外周面に形成されたシール目の形状、その他の包袋条件に応じて振動を与えるようにすればよい。
(5) シールローラを開放位置から挟持位置まで移動するサーボモータのパルス数に基づいて、シールローラに振動を与えるようにしてもよい。
(6) 包装運転中において、シールローラの間隔が変化したと判断した場合に、シールローラに振動を与えるようにサーボモータを制御するようにしているが、当該制御は必要に応じて採用されるものであればよい。
(7) 実施例では、トルク制限値、高変動値および低変動値について、定格トルクに対する割合で設定するよう構成したが、具体的なトルク値を設定入力するようにしてもよい。また、高トルク値および低トルク値として、トルク制限値に高変動値および低変動値を加算して規定するのに代えて、高トルク値および低トルク値を、定格トルクに対する割合または具体的なトルク値として設定入力する構成を採用することができる。
(8) 実施例ではサーボモータの出力トルクを変動することでシールローラに振動を与えるよう構成したが、加振手段など各種の振動付与手段でシールローラを超音波振動させる構成を採用することができる。
44 制御手段
Claims (5)
- 筒状フィルムの幅方向両端縁を合掌状に重ね合わせた重合部に、搬送中のフィルムの搬送方向に連続的に縦シールを施す縦シール装置であって、
前記筒状フィルムの重合部を挟む両側に対向的に配設され、該重合部を挟持して相互に反対方向に回転される一対のシールローラと、
該一対のシールローラを、前記フィルムの搬送停止に合わせて前記筒状フィルムの重合部を挟持する挟持位置から相互に離間した開放位置に移動すると共に、フィルムの搬送開始に合わせて開放位置から挟持位置へ移動するサーボモータと、
該サーボモータにより一対のシールローラを前記挟持位置と開放位置との間で開閉作動する連繋機構と、を備え、
前記フィルムの搬送開始に合わせて一対のシールローラを閉作動して、該シールローラが前記挟持位置に至る時期に合わせて前記サーボモータの出力トルクを繰り返し変動させて、前記連繋機構を介してシールローラに振動を与えるよう構成し、
前記サーボモータの出力トルクが、前記一対のシールローラを前記挟持位置まで移動した際の制限値を超えないように制御するようにした
ことを特徴とする製袋充填機の縦シール装置。 - 前記フィルムの搬送中において、前記筒状フィルムの重合部を挟持している一対のシールローラの間隔の変化を検出した際に、前記制限値付近において前記サーボモータの出力トルクを高低で繰り返し変動させるように制御して、シールローラに振動を与えるよう構成したことを特徴とする請求項1記載の製袋充填機の縦シール装置。
- 前記サーボモータにおいて変動を繰り返す出力トルクは、制限値以上であって、高低夫々の変更可能なトルク設定値として設定され、そのトルク設定値により出力トルクを変動するよう制御することを特徴とする請求項2記載の製袋充填機の縦シール装置。
- 前記サーボモータの出力トルク値の変動幅を変更可能に構成したことを特徴とする請求項1~3の何れか一項に記載の製袋充填機の縦シール装置。
- 前記サーボモータの出力トルクを変動する周期を変更設定可能に構成したことを特徴とする請求項1~4の何れか一項に記載の製袋充填機の縦シール装置。
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JP2019029851A JP7039040B2 (ja) | 2019-02-21 | 2019-02-21 | 製袋充填機の縦シール装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101323382B1 (ko) * | 2012-09-17 | 2013-10-30 | (주)부흥 | 티타늄 용접용 불활성 가스 집진커버 |
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JP2003200911A (ja) | 2001-12-28 | 2003-07-15 | Tokyo Autom Mach Works Ltd | 製袋充填機における横シーラの噛み込み検出装置およびその噛み込み検出方法 |
JP2009126532A (ja) | 2007-11-21 | 2009-06-11 | Kawashima Packaging Mach Ltd | 自動包装機 |
JP2009234643A (ja) | 2008-03-27 | 2009-10-15 | Fuji Seal International Inc | シール装置 |
JP2011105368A (ja) | 2009-11-19 | 2011-06-02 | Kawashima Packaging Mach Ltd | 自動包装機 |
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