JP2020132236A - 製袋充填機の縦シール装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高速運転時においても良好に縦シールを施すことが可能な製袋充填機の縦シール装置を提供する。【解決手段】筒状フィルム12aの重合部12bを挟む両側に対向的に配設され、該重合部12bを挟持して相互に反対方向に回転される一対のシールローラ24,24は、サーボモータ36で開閉作動される。筒状フィルム12aの重合部12bを挟持する挟持位置まで一対のシールローラ24,24を移動したサーボモータ36の出力トルクが、トルク制限値を超えるのを制限するよう該サーボモータ36を制御手段44が制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、製袋充填機においてフィルムの重合部に連続的にシールを施す縦シール装置に関するものである。
横形製袋充填機は、原反ロールから引き出した帯状のフィルムを連続して搬送しつつ、その搬送方向に沿うフィルムの端縁部を重ね合わせて筒状に成形すると共に、縦シール装置によりフィルムの重合部を加熱して縦シールを施している。縦シール装置は、加熱された一対のシールローラでフィルムの重合部を挟持して加熱することで、該フィルムを溶着シールしている。このように、シールローラの加熱によりフィルムをシールする縦シール装置では、包装運転を休止する際や物品の供給が一時的に遅れたりするなどにより、フィルムの搬送を一時的に停止させる時などには、シールローラで挟持された部位のフィルムが過度に加熱されるのでフィルムが溶融してシール不良が発生する問題があった。
そこで、搬送中のフィルムを所定のシール圧力で挟持している一対のシールローラを、フィルムの搬送停止時に互いに離間させてフィルムの挟持を解除するようにシリンダにて開閉作動する装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2005−47596号公報
特許文献1の縦シール装置では、シールローラの開閉用の駆動手段としてシリンダを用いているので、高速運転時の開閉動作に遅れが生じてシール不良を招くばかりでなく、シールローラのシール圧力を高い精度で設定できない難点がある。また、フィルム搬送時に一定のシール圧力を安定して付与することができず、シール品質が低下する問題も指摘される。
本発明は、高速運転時においても良好に縦シールを施すことが可能な製袋充填機の縦シール装置を提供することを目的とする。
本願の請求項1に係る発明の製袋充填機の縦シール装置は、
筒状フィルム(12a)の幅方向両端縁を合掌状に重ね合わせた重合部(12b)に、搬送中のフィルムの搬送方向に連続的に縦シールを施す縦シール装置であって、
前記筒状フィルム(12a)の重合部(12b)を挟む両側に対向的に配設され、該重合部(12b)を挟持して相互に反対方向に回転される一対のシールローラ(24,24)と、
該一対のシールローラ(24,24)を、前記フィルムの搬送停止に合わせて前記筒状フィルム(12a)の重合部(12b)を挟持する挟持位置から相互に離間した開放位置に移動すると共に、フィルムの搬送開始に合わせて開放位置から挟持位置へ移動するサーボモータ(36)とを備え、
前記サーボモータ(36)の出力トルクが、前記一対のシールローラ(24,24)を前記挟持位置まで移動した際の制限値を超えないように制御するようにしたことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、シールローラをサーボモータにより移動するよう構成したので、高速運転時の応答性に優れると共に移動精度を高くすることができ、加えてシールローラにより筒状フィルムの重合部を挟持するシール圧力を精度よく一定値にすることができ、良好な縦シールを施すことができる。
請求項2に係る発明では、前記サーボモータ(36)により一対のシールローラ(24,24)を前記挟持位置と開放位置との間で開閉作動する連繋機構(34,38)を備え、前記フィルムの搬送開始に合わせて一対のシールローラ(24,24)を閉作動して、該シールローラ(24,24)が前記挟持位置に至る時期に合わせて前記サーボモータ(36)の出力トルクを繰り返し変動させて、前記連繋機構(34,38)を介してシールローラ(24,24)に振動を与えるよう構成したことを特徴とする。
請求項2の発明によれば、シールローラが挟持位置に至る時期に合わせて該シールローラに振動を与えることで、シールローラを挟持位置に精度良く位置付けることができる。すなわち、機械的構造や組み付け精度などの機械的条件によってシールローラの移動が阻害される場合であっても、該阻害要因をシールローラを振動することで解消して、挟持位置までシールローラを移動させることができる。
請求項3に係る発明では、前記フィルムの搬送中において、前記筒状フィルム(12a)の重合部(12b)を挟持している一対のシールローラ(24,24)の間隔の変化を検出した際に、前記制限値付近において前記サーボモータ(36)の出力トルクを高低で繰り返し変動させるように制御して、シールローラ(24,24)に振動を与えるよう構成したことを特徴とする。
請求項3の発明によれば、重合部に存在する異物の噛込みなどを要因としてシールローラの間隔が変化した場合にシールローラに振動を与えることで、該シールローラを間隔の変化前の位置に直ちに復帰させることができ、重合部の挟持状態が変化してしまうことを防止することができる。
請求項4に係る発明では、前記サーボモータ(36)において変動を繰り返す出力トルクは、制限値以上であって、高低夫々の変更可能なトルク設定値として設定され、そのトルク設定値により出力トルクを変動するよう制御することを特徴とする。
請求項4の発明によれば、シールローラに振動を与えるための高低のトルク値を、現在の出力トルクの値以上に設定したので、適正なシール圧力で縦シールを施すことができる。
請求項5に係る発明では、前記サーボモータ(36)の出力トルク値の変動幅を変更可能に構成したことを特徴とする。
請求項5の発明によれば、サーボモータの出力トルク値の変動幅を変更することで、包装の仕様に適した振幅の振動をシールローラに与えることができるので、シール不良の発生率を低減することができる。
請求項6に係る発明では、前記サーボモータ(36)の出力トルクを変動する周期を変更設定可能に構成したことを特徴とする。
請求項6の発明によれば、サーボモータの出力トルクを変動する周期を変更することで、包装条件に適した波長の振動をシールローラに与えることができるので、シール不良の発生率を低減することができる。
本発明によれば、高速運転時においても所望のシール圧力により良好に縦シールを施すことができる。
横形製袋充填機の概略構成図である。 縦シール装置を、フィルム搬送方向下流側から見た概略斜視図である。 縦シール装置を、フィルム搬送方向上流側から見た概略斜視図である。 タッチパネルに表示される設定画面の表示例を示す説明図である。 シールローラを挟持位置へ移動する制御処理を示すフローチャートである。 包装運転中の噛込み検知制御処理を示すフローチャートである。
次に、本発明に係る製袋充填機の縦シール装置の好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。実施例では縦シール装置が採用される包装機として横形製袋充填機を例に挙げて説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、縦形製袋充填機にも応用し得るものである。
図1に示す如く、実施例に係る横形製袋充填機は、原反ロール10から引き出した帯状フィルム12を、その幅方向両端縁部を合掌状に重ね合わせて筒状フィルム12aとして成形する製袋手段14と、筒状フィルム12aに向けて物品16を所定間隔毎に供給する供給コンベヤ18と、前記合掌状に重ね合わせた筒状フィルム12aの重合部12bに縦シールを施す縦シール装置と、前記筒状フィルム12aの重合部12bを挟持して縦シール装置に向けて筒状フィルム12aを搬送するフィルム搬送手段20と、筒状フィルム中に所定間隔毎に供給された物品16の前後位置で筒状フィルム12aを挟み、筒状フィルム12aの搬送方向と交差する方向(幅方向)に横シール・切断を施す横シール装置22と、の夫々を備える。
縦シール装置は、図2、図3に示す如く、前記筒状フィルム12aの重合部12bを挟む両側に対向的に配設された一対のシールローラ24,24を備え、加熱された一対のシールローラ24,24によりフィルム搬送方向に延在する重合部12bを加圧することにより縦シールが施される。縦シール装置は、支持部材26に、フィルム搬送方向と交差する方向に離間すると共に、上下方向に延在する支軸27,27に水平回動自在に支持された一対のローラホルダ28,28を備え、各ローラホルダ28における支軸27の一側に離間して該支軸27と平行に支持されたローラ軸(図示せず)にシールローラ24が回転自在に支持される。各ローラホルダ28の回動支点と同軸上に駆動歯車30が回転自在に支持されて両駆動歯車30,30が噛合すると共に、各駆動歯車30は、対応するローラ軸に配設した従動歯車(図示せず)と噛合している。また、支持部材26に、一方の駆動歯車30に連繋したサーボモータ32が配設されており、該サーボモータ32により、一対のシールローラ24,24を相互に反対方向に回転駆動する。
図3に示す如く、前記一対のローラホルダ28,28は、両ローラホルダ28,28を相互に反対方向に回動するようにリンク機構34により連繋されている。また、前記支持部材26に配設した正逆回転可能な駆動手段としての開閉用のサーボモータ36が、クランク機構38を介して一方のローラホルダ28に連繋され、サーボモータ36を正転、逆転することで、クランク機構38の円盤状のクランクプレート38aが正逆回転して一方のローラホルダ28が回動するのに連動して、他方のローラホルダ28がリンク機構34を介して反対方向に回動し、これにより一対のシールローラ24,24を、前記筒状フィルム12aの重合部12bを所定のシール圧力で挟持可能な挟持位置と相互に離間した開放位置との間で移動するよう構成される。実施例では、リンク機構34およびクランク機構38が、一対のシールローラ24,24を開閉作動する連繋機構となる。
図2に示す如く、前記支持部材26に、前記一方のローラホルダ28に配設した検知部40を検知可能な検知センサ42が設けられ、該検知センサ42は、開放位置から閉作動する一対のシールローラ24,24が当接する僅か(1mm以下で、例えば、0.5mm程度)手前の閉じ位置に至ったときに、検知部40を検知するよう構成される。
図1に示す如く、横形製袋充填機の制御手段44には、サーボモータ36を制御するサーボドライバ46が接続されると共に、前記検知センサ42が接続される。また、制御手段44に、各種設定条件などを入力設定表示し得る入力・表示手段であるタッチパネル48が接続され、該タッチパネル48で入力された各種データを制御手段44で記憶するよう構成される。なお、サーボモータ36に付設されたエンコーダ50からのパルスが制御手段44に入力される。そして、制御手段44は、前記検知センサ42からの入力信号(検知信号)およびエンコーダ50からのパルスに基づいて、サーボモータ36を駆動制御する。また制御手段44は、筒状フィルム12aの搬送停止時には、前記シールローラ24,24を開放位置に向けて移動するようサーボモータ36を駆動制御する。その後、筒状フィルム12aの搬送開始に伴い、開放位置のシールローラ24,24を挟持位置に向けて移動するようサーボモータ36を駆動制御する。また、シールローラ24,24により筒状フィルム12aの重合部12bを挟持して縦シールを施している包装運転中は、サーボモータ36の出力トルクが制限値を超えるのを制限(トルク制限)するよう該サーボモータ36を制御する。すなわち、サーボモータ36は、包装運転中には出力トルクが制限値を超えることなく該制限値となるように制御される。更に、開放位置から閉作動する一対のシールローラ24,24が挟持位置に至る時期および包装運転中に一対のシールローラ24,24の間隔の変化を検出した場合に、前記サーボモータ36の出力トルクを制限する制御に優先して、シールローラ24,24に振動を与えるためにサーボモータ36を、その出力トルクを繰り返して変動するよう制御する。
前記タッチパネル48には、包装条件を設定および表示する複数の設定画面を表示し得るよう構成される。図4は、縦シール装置のシールローラ24,24の動作データの設定画面52を表示したものであって、項目として、サーボモータ36の出力トルクを制限する制御を行うためのトルク制限値(制限値)のデータ値を表す項目名「縦シール圧力」、前記検知センサ42が検知部40を検知する閉じ位置を原点として一対のシールローラ24,24が離間して開放位置に至る移動量のデータ値を表す項目名「開き量」、閉じ位置を原点として一対のシールローラ24,24が筒状フィルム12aの重合部12bを挟持する挟持位置を越える目標位置までの移動量のデータ値を表す項目名「閉じ目標」、シールローラ24,24に与える振動の条件のデータ値を表す項目名「トルク振幅1」、「トルク振幅2」および「トルク変動周期」の各項目に関してデータ設定され、その設定値が画面表示される。これら各項目は、例えば、数値入力ウィンドウが別ウィンドウとして表示され、該数値入力ウィンドウでの項目名をタッチ操作することで、その項目について、設定値を変更し得るようになっている。なお、図示しないが、タッチパネル48では、振動を与える期間に対応する「振動付与時間」を設定変更可能に構成されている。
図4に示す各項目について詳述すると、
前記項目名「縦シール圧力」として設定されるトルク制限値は、前記サーボモータ36の定格トルクに対する割合(%)で設定され、実施例では定格トルクに対して35%でトルク制限されるデータ設定値として例示し、
前記項目名「開き量」は、前記検知センサ42が検知部40を検知する閉じ位置をゼロ(原点)として、該閉じ位置から前記サーボモータ36がシールローラ24,24を開放する方向に90度回動させたクランクプレート38aの回動角度に相当するサーボモータ36の回転指令パルス数に対する割合で設定され、実施例では100%として設定された値を例示し、
前記項目名「閉じ目標」は、前記検知センサ42が検知部40を検知する閉じ位置をゼロ(原点)として、該閉じ位置から前記サーボモータ36がシールローラ24,24を閉成する方向に90度回動させたクランクプレート38aの回動角度に相当するサーボモータ36の回転指令パルス数に対する割合で設定され、実施例では100%として設定された値を例示する。なお、「閉じ目標」に対応する回転指令パルス数は、閉じ位置から目標位置までシールローラ24,24を移動させ得る値であって、該シールローラ24,24を閉じ位置から挟持位置まで移動させるのに要するパルス数より大きい値である。
また、前記項目名「トルク振幅1」は、シールローラ24,24に振動を与えるためのサーボモータ36の出力トルクの上限値である高トルク値を規定するための高変動値である設定データを示し、項目名「トルク振幅2」は、シールローラ24,24に振動を与えるためのサーボモータ36の出力トルクの下限値である低トルク値を規定するための低変動値である設定データを示し、何れもサーボモータ36の定格トルクに対する割合(%)で設定される。
実施例では、「トルク振幅1」として、定格トルクに対する10%の高変動値であるデータ設定値として例示し、また、「トルク振幅2」として、定格トルクに対する0%の低変動値であるデータ設定値として例示した。そして、高トルク値および低トルク値は、何れも「縦シール圧力」として設定されるトルク制限値に高変動値および低変動値を加算することで規定されるものであって、実施例においてシールローラ24,24に与えられる振動は、トルク制限値より10%上回る高変動値を加えた高トルク値(45%)と、トルク制限値と同じ低変動値となる低トルク値(35%)との間で出力トルクの変動を繰り返すように設定されており、該高トルク値と低トルク値との差(変動幅)によって振動の振幅が規定される。シールローラ24,24に振動を与えるための高低のトルク値は、トルク制限値以上が好適であるが、トルク制限値付近の値であればよい。
前記項目名「トルク変動周期」は、シールローラ24,24に与えられる振動の1/2波長を規定する値(出力トルクを変動する周期)として、実施例では10msecの設定データ値を例示する。
次に、実施例に係る縦シール装置のシールローラを挟持位置に移動する制御処理について、図5のフローチャートを参照して説明する。
横形製袋充填機のフィルムの搬送停止中には、前記タッチパネル48の「開き量」として設定されているパルス数(割合)の前記サーボモータ36の駆動により一対のシールローラ24,24は開放位置にある。包装運転が行われるのに伴いフィルムの搬送を開始するタイミングで制御手段44は、サーボモータ36を駆動して開放位置の一対のシールローラ24,24を挟持位置に向けて移動する(ステップS10)。そして、シールローラ24,24の閉作動中に前記検知センサ42が検知部40を検知したか否かを判定し(ステップS11)、検知していない場合は、予め設定された判定時間(例えば、4秒)が経過したか否かを判定する(ステップS12)。また、シールローラ24,24の閉作動中に検知センサ42が検知部40を検知することなく判定期間が経過すると、制御手段44は、前記リンク機構34やクランク機構38などの作動不良、またはサーボモータ36の故障等の異常が発生したものと判断して警報などによりエラー報知した上で(ステップS13)、サーボモータ36によるシールローラ24,24の閉作動を中断する(ステップS14)。
前記判定期間内にシールローラ24,24が閉じ位置に至ったことが検知センサ42により検知されると、制御手段44は、前記タッチパネル48の「閉じ目標」として設定されている回転指令パルス数(割合)だけ前記サーボモータ36を駆動するよう制御する。「閉じ目標」の回転指令パルス数は、シールローラ24,24を挟持位置まで移動させるのに要するパルス数より大きく設定されているので、筒状フィルム12aの重合部12bを挟持したシールローラ24,24が移動できなくなった状態で、サーボドライバ40から出力される回転指令パルス数と、エンコーダ50から実際のサーボモータ36の回転量に応じて出力される帰還パルス数との差である溜まりパルスが変動しなくなることを条件に、制御手段44は、シールローラ24,24が挟持位置に至っていると判断する(ステップS15で肯定)。そして、制御手段44は、サーボモータ36を、予め設定された振動付与時間(例えば、100msec)に亘って、出力トルクが高トルク値と低トルク値との間で繰り返して変動するように制御する(ステップS16)。これにより、シールローラ24,24には、リンク機構34およびクランク機構38を介して前記支軸27,27を支点として回動する開閉方向の振動が与えられる。また、振動付与時間の経過以降において、フィルムの搬送が継続されるのに伴い、制御手段44によりサーボモータ36の出力トルクが、前記「縦シール圧力」として設定された値に対応したトルク値(割合)を超えることなく該トルク値となるよう制御されて(ステップS17)、適正なシール圧力により縦シールが施される。
実施例の縦シール装置では、シールローラ24,24の開閉作動をサーボモータ36により行うよう構成したので、高速運転時の応答性に優れると共に開閉精度を高めることができる。また、包装運転中は、サーボモータ36の出力トルクが、トルク制限値を超えないように制限することで、シールローラ24,24により筒状フィルム12aの重合部12bを挟持するシール圧力を精度よく一定値にすることができ、重合部12bに良好な縦シールを施すことができる。
また、開放位置から閉作動するシールローラ24,24が挟持位置に至る時期に合わせて、サーボモータ36の出力トルクを繰り返し変動することでシールローラ24,24に振動を与えるようにしたので、機械的構造や組み付け精度などの機械的条件によってシールローラ24,24の移動が阻害される場合であっても、該阻害要因はシールローラ24,24を振動することで解消されて、該シールローラ24,24を挟持位置に精度よく位置付けることができる。
次に、包装運転中における噛込み検知制御処理について、図6のフローチャートを参照して説明する。
前記供給コンベヤ18、フィルム搬送手段20の駆動により筒状フィルム12aが連続的に搬送される包装運転中において(ステップS20)、前記エンコーダ50から出力されるパルスが変動したか否かを監視する(ステップS21)。前記筒状フィルム12aの重合部12bに異物の噛込みやフィルムしわが発生しているなど異常部分が存在していると、該異常部分がシールローラ24,24の間を通過する際に、一定のシール圧力でフィルムを挟持しているシールローラ24,24の間隔が変化して前記エンコーダ50から出力されるパルスが変動することで、前記異常部分が発生していると判断して、シールローラ24,24に挟持方向に対する反力が作用して正規の挟持位置から離れても正規位置まで直ちに復帰できるサーボモータ36を、予め設定された振動付与時間(例えば、100msec)に亘って出力トルクを繰り返し変動させるように制御する(ステップS22)。これにより、シールローラ24,24には、開閉方向の振動が与えられる。なお、包装運転中においてシールローラ24,24に与えられる振動の1/2波長は、開放位置から閉作動する際に与えられる振動の1/2波長(10msec)と同じであっても、異なる(例えば、20msec)ものであってもよい。また、シールローラ24,24に振動を与える振動付与時間についても、包装運転中と、開放位置から閉作動する際とで異ならせるようにしてもよい。
実施例の縦シール装置では、包装運転中にシールローラ24,24の間隔の変化をエンコーダ50から出力されるパルスの変動により検出した場合は、該シールローラ24,24に振動を与えるようにしたので、重合部12bに存在する異物の噛込みなどを要因として挟持位置から移動したシールローラ24,24の動きが前記機械的条件によって阻害される場合であっても、該阻害要因はシールローラ24,24が振動することで解消されて、該シールローラ24,24を挟持位置に直ちに復帰させることができ、重合部12bの挟持状態が変化してしまうことを防止することができる。また、実施例では、振動の振幅における下限値を規定する低トルク値をトルク制限値に設定しているので、包装運転中にシールローラ24,24に振動を与える際に出力トルクがトルク制限値より低くなってシール圧力が低下することはなく、シール不良を招くことはない。なお、シールローラ24,24の間隔の変化を検出した場合、異常報知を行ったり、異常部分を含む包装体を自動で排除するようにすれば、不良包装品の出荷を未然に防止することができる。
前記「縦シール圧力」、「トルク振幅1」、「トルク振幅2」、「トルク変動周期」は、前記タッチパネル48で設定する数値により容易に管理できる。また、「トルク振幅1」および「トルク振幅2」を変えて出力トルクの変動幅を変更することで、シールローラ24,24に与える振動の振幅を変更し得るので、包装の仕様に適した振幅の振動をシールローラ24,24に与えて、シール不良の発生率を低減することができる。また、振動の振幅を規定する高トルク値および低トルク値を変えることで、包装の仕様や機械特有の性状に適した振動をシールローラ24,24に与えることができ、シール不良の発生率を一層低減することができる。更に、シールローラ24,24に与える振動の1/2波長を、振幅とは別に変更し得るので、より包装の仕様に適した振動をシールローラ24,24に与えることができる。
(変更例)
本発明は実施例などの構成に限定されるものではなく、例えば、以下のようにも変更実施可能である。また、以下の変更例に限らず、実施例などに記載した構成については、本発明の主旨の範囲内において種々の実施形態を採用し得る。
(1) サーボモータによって直接シールローラを開閉作動しない構成において、一対のシールローラを開閉するサーボモータとシールローラとの連繋機構は、リンク機構やクランク機構に限らず公知の各種の機構を採用することができる。
(2) 一対のシールローラを相互に近接離間移動する構成に代えて、一方のシールローラを、他方のシールローラに対して近接離間移動する構成を採用することができる。
(3) 検知センサの種類や検出方式などは、公知の各種のものを採用することができる。
(4) 実施例では、シールローラが開放位置から相互に近接移動して検知センサでの検知後に、シールローラに振動を与えるようにしたが、フィルムの材質、シールローラの外周面に形成されたシール目の形状、その他の包袋条件に応じて振動を与えるようにすればよい。
(5) シールローラを開放位置から挟持位置まで移動するサーボモータのパルス数に基づいて、シールローラに振動を与えるようにしてもよい。
(6) 包装運転中において、シールローラの間隔が変化したと判断した場合に、シールローラに振動を与えるようにサーボモータを制御するようにしているが、当該制御は必要に応じて採用されるものであればよい。
(7) 実施例では、トルク制限値、高変動値および低変動値について、定格トルクに対する割合で設定するよう構成したが、具体的なトルク値を設定入力するようにしてもよい。また、高トルク値および低トルク値として、トルク制限値に高変動値および低変動値を加算して規定するのに代えて、高トルク値および低トルク値を、定格トルクに対する割合または具体的なトルク値として設定入力する構成を採用することができる。
(8) 実施例ではサーボモータの出力トルクを変動することでシールローラに振動を与えるよう構成したが、加振手段など各種の振動付与手段でシールローラを超音波振動させる構成を採用することができる。
12a 筒状フィルム、12b 重合部、24 シールローラ,36 サーボモータ
44 制御手段

Claims (6)

  1. 筒状フィルムの幅方向両端縁を合掌状に重ね合わせた重合部に、搬送中のフィルムの搬送方向に連続的に縦シールを施す縦シール装置であって、
    前記筒状フィルムの重合部を挟む両側に対向的に配設され、該重合部を挟持して相互に反対方向に回転される一対のシールローラと、
    該一対のシールローラを、前記フィルムの搬送停止に合わせて前記筒状フィルムの重合部を挟持する挟持位置から相互に離間した開放位置に移動すると共に、フィルムの搬送開始に合わせて開放位置から挟持位置へ移動するサーボモータとを備え、
    前記サーボモータの出力トルクが、前記一対のシールローラを前記挟持位置まで移動した際の制限値を超えないように制御するようにした
    ことを特徴とする製袋充填機の縦シール装置。
  2. 前記サーボモータにより一対のシールローラを前記挟持位置と開放位置との間で開閉作動する連繋機構を備え、前記フィルムの搬送開始に合わせて一対のシールローラを閉作動して、該シールローラが前記挟持位置に至る時期に合わせて前記サーボモータの出力トルクを繰り返し変動させて、前記連繋機構を介してシールローラに振動を与えるよう構成したことを特徴とする請求項1記載の製袋充填機の縦シール装置。
  3. 前記フィルムの搬送中において、前記筒状フィルムの重合部を挟持している一対のシールローラの間隔の変化を検出した際に、前記制限値付近において前記サーボモータの出力トルクを高低で繰り返し変動させるように制御して、シールローラに振動を与えるよう構成したことを特徴とする請求項2記載の製袋充填機の縦シール装置。
  4. 前記サーボモータにおいて変動を繰り返す出力トルクは、制限値以上であって、高低夫々の変更可能なトルク設定値として設定され、そのトルク設定値により出力トルクを変動するよう制御することを特徴とする請求項3記載の製袋充填機の縦シール装置。
  5. 前記サーボモータの出力トルク値の変動幅を変更可能に構成したことを特徴とする請求項2〜4の何れか一項に記載の製袋充填機の縦シール装置。
  6. 前記サーボモータの出力トルクを変動する周期を変更設定可能に構成したことを特徴とする請求項2〜5の何れか一項に記載の製袋充填機の縦シール装置。
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