JP7048100B2 - 製袋充填機の縦シール装置 - Google Patents
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Description
筒状フィルム(12a)の合掌状に重ね合わせた重合部(12b)に、フィルム搬送方向に連続的に縦シールを施す縦シール装置であって、
前記筒状フィルム(12a)の重合部(12b)を挟持して回転する一対のシールローラ(24,24)と、
該シールローラ(24,24)を、前記重合部(12b)を挟持する挟持位置と相互に離間した開放位置の間で近接離間移動するサーボモータ(36)と、
前記シールローラ(24,24)で前記重合部(12b)を挟持する際のシール圧力の調節に際し、シール圧力値として標準値が予め初期登録された圧力区分を、シール圧力値が段階的に異なる選択可能な複数の圧力区分(54,56,58)のうちで最も低い圧力区分(54)として定め、前記複数の圧力区分(54,56,58)のうちのいずれか1つの圧力区分(54,56,58)を包装品種毎に登録し、その登録した圧力区分(54,56,58)に対応するシール圧力値となるよう、前記サーボモータ(36)の出力トルクを制御する制御手段(44)を備えたことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、シールローラの近接離間移動をサーボモータにより行うよう構成したので、高速運転時の応答性に優れると共に移動精度を高くすることができ、加えてシールローラにより筒状フィルムの重合部を挟持するシール圧力を精度よく一定値にすることができ、良好な縦シールを施すことができる。また、シール圧力は、シール圧力値が登録された複数の圧力区分から選択するだけで変更することができるので、包装条件が変わった時などに、シール圧力を直接数値入力することなく圧力区分を選択するだけで、シール調節を行うことができる。また、一般的包装条件に対応する標準値がシール圧力値として予め初期登録された圧力区分を、選択可能な複数の圧力区分のうちで最も低い圧力区分として定めたので、シール不良の調節作業において、溶着不足を改善する側への選択肢しか与えられておらず、誤った調節作業がなされることがない。更に、シール条件を決定する3要素のうち、シール圧力の強さの段階的選択による調節項目を設けたので、シール不良に対応してシール温度などの変更を行うことなく、熟練者でなくても簡単にシール条件の改善処理を行うことができる。
請求項2の発明によれば、選択可能な圧力区分の数を限定したので、圧力区分を選択する際に操作者が手間取ることなく、迅速に改善されたシール状態を得るよう選択操作することができる。
請求項3の発明によれば、フィルムの性状や包装機固有の特性など、その他の包装条件に合わせて、段階的なシール圧力値を適正にすることができる。
請求項4の発明によれば、複数の圧力区分について、シール圧力の強弱を判別可能な数値を並べで表示することで、現在のシール圧力の程度をひと目で把握し易くなる。
請求項5の発明によれば、サーボモータの出力トルク値を表す数値を表示することで、変更後のシール状態の変化状況を直感的に把握することができる。
前記制御手段(44)は、前記重合部(12b)を前記一対のシールローラ(24,24)により挟持した際の所定のシール圧力が、前記サーボモータ(36)の出力トルク制限値を超えないようにトルクカットする制御を行うことを特徴とする。
請求項6の発明によれば、サーボモータをトルク制限することで、適正なシール圧力を安定的に与えることができる。
また、縦シール装置において、シール条件を決定する3要素で調節可能な条件である、シール温度調節とシール圧力調節のうち、シール圧力の変更のみを調節対象としたので、不慣れな作業者が誤って調節した結果のシール状態においても、シール不良の発生率を低下することができる。更に、シール圧力の強さの段階的選択による調節項目としての段階的区分数を、「普通」、「やや強い」、「強い」の3区分としたので、操作経験が比較的浅い操作者であっても、操作に手間取ることなくシール圧力の調節を行うことができる。
本発明は実施例などの構成に限定されるものではなく、例えば、以下のようにも変更実施可能である。また、以下の変更例に限らず、実施例などに記載した構成については、本発明の主旨の範囲内において種々の実施形態を採用し得る。
(1) 圧力区分で登録されるシール圧力値は、サーボモータの定格トルクに対する割合(%)とするのに代えて、トルク制限値のトルク値や、シール圧力について強弱が判別できる適宜の数値や文字列、あるいはグラフ表示などにより比較表示するようにしてもよい。
(2) 選択可能な圧力区分数は、3区分に限定されるものではなく、2区分以上であればよいが、3区分以上5区分以内が最も好ましい。
(3) 実施例では、サーボモータの出力トルクを制限することでシール圧力を一定に保つようにしたが、出力トルクを監視して該出力トルクを一定に維持するようにしたり、あるいはシール圧力を監視して出力トルクを制御することでシール圧力を一定に保つシール圧制御形態を採用してもよい。
(4) 一対のシールローラの開閉動作は、リンク機構やクランク機構に限らず公知の各種の作動機構を採用することができる。
(5) 一対のシールローラを相互に近接離間移動する構成に代えて、一方のシールローラを、他方のシールローラに対して近接離間移動する構成を採用することができる。
(6) 入力・表示手段は、タッチパネルに代えて、キーボードやボタンや切替スイッチなどの入力・設定手段と、表示パネルなどの表示手段とが独立した構成であってもよい。
(7) 実施例で挙げた圧力区分名や各種画面の名称は、説明のための一例であり、実施例に限定されるものではない。
44 制御手段、48 タッチパネル(表示手段)、54 第1の圧力区分
56 第2の圧力区分、58 第3の圧力区分
Claims (6)
- 筒状フィルムの合掌状に重ね合わせた重合部に、フィルム搬送方向に連続的に縦シールを施す縦シール装置であって、
前記筒状フィルムの重合部を挟持して回転する一対のシールローラと、
該シールローラを、前記重合部を挟持する挟持位置と相互に離間した開放位置の間で近接離間移動するサーボモータと、
前記シールローラで前記重合部を挟持する際のシール圧力の調節に際し、シール圧力値として標準値が予め初期登録された圧力区分を、シール圧力値が段階的に異なる選択可能な複数の圧力区分のうちで最も低い圧力区分として定め、前記複数の圧力区分のうちのいずれか1つの圧力区分を包装品種毎に登録し、その登録した圧力区分に対応するシール圧力値となるよう、前記サーボモータの出力トルクを制御する制御手段を備えた
ことを特徴とする製袋充填機の縦シール装置。 - 前記圧力区分として、前記標準値が登録された第1の圧力区分と、該第1の圧力区分よりシール圧力値を高い値で登録した第2の圧力区分、および該第2の圧力区分よりシール圧力値を高い値で登録した第3の圧力区分とを含んで、シール圧力値を段階的に高める値が登録された3以上、5以内の区分数としたことを特徴とする請求項1記載の製袋充填機の縦シール装置。
- 前記各圧力区分のシール圧力値を登録、変更可能に構成したことを特徴とする請求項1または2記載の製袋充填機の縦シール装置。
- 前記複数の圧力区分について、シール圧力の強弱を判別可能な数値を含んで表示手段に並べて表示するよう構成したことを特徴とする請求項1~3の何れか一項に記載の製袋充填機の縦シール装置。
- 前記シール圧力値は、前記サーボモータの出力トルク値を表す数値により表示手段に表示するよう構成したことを特徴とする請求項1~4の何れか一項に記載の製袋充填機の縦シール装置。
- 前記出力トルク値は、前記サーボモータの出力トルク制限値であり、
前記制御手段は、前記重合部を前記一対のシールローラにより挟持した際の所定のシール圧力が、前記サーボモータの出力トルク制限値を超えないようにトルクカットする制御を行うことを特徴とする請求項5記載の製袋充填機の縦シール装置。
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JP2019040838A JP7048100B2 (ja) | 2019-03-06 | 2019-03-06 | 製袋充填機の縦シール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2019040838A JP7048100B2 (ja) | 2019-03-06 | 2019-03-06 | 製袋充填機の縦シール装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP7048100B2 true JP7048100B2 (ja) | 2022-04-05 |
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ID=72353200
Family Applications (1)
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JP2019040838A Active JP7048100B2 (ja) | 2019-03-06 | 2019-03-06 | 製袋充填機の縦シール装置 |
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2019
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