JP7038487B2 - 原稿載置台及び、原稿載置台を備える原稿搬送装置 - Google Patents
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原稿を積載する積載部材と、前記積載部材に収納可能に設けられた延長部材と、前記延長部材に設けられた延長ガイドと、前記積載部材に設けられ、前記延長ガイドと係合する延長部材保持部とを備え、前記延長ガイドが前記延長部材保持部の上面と下面との間でスライド可能に係合することにより、前記延長部材が前記積載部材から延長され、前記延長部材保持部は、前記上面のうちの第1上面を含む第1保持部と前記上面のうちの第2上面を含む第2保持部とを有し、前記第1保持部は前記第2保持部より前記延長部材の延長方向先端側に位置し、前記第1保持部は前記第2保持部より前記延長部材の延長方向先端側に位置し、前記第1保持部は前記第2保持部より前記延長ガイドとの隙間が広く設けられ、前記延長部材は、前記積載部材に対し収納された収納状態と、前記積載部材に対し所定の角度をなすように延長した延長状態とで保持することが可能であり、前記延長ガイドは、前記延長部材の延長方向の後端部に設けられた第1延長ガイドと、少なくとも前記延長部材の前記延長方向の先端部と後端部とに設けられた第2延長ガイドと、を有し、前記積載部材は、前記延長状態において前記第1延長ガイドに接触して前記延長部材を所定の角度に保つための持ち上げ部を有し、前記延長状態において、前記延長部材の前記延長方向の後端部に設けられた前記第2延長ガイドが前記第2上面と接触し、前記収納状態において、前記延長部材の前記延長方向の先端部に設けられた前記第2延長ガイドが前記第1上面または前記第2上面と接触すること特徴とする。
画像読取装置Aは、載置台1に積載された一又は複数の搬送媒体Sを1つずつ装置内に経路RTにて搬送してその画像を読み取り、積載部材としての排出トレイ2に排出する装置である。読み取る搬送媒体Sは、例えば、OA紙、チェック、小切手、名刺、カード類等のシートであり、厚手のシートであっても、薄手のシートであってもよい。カード類は、例えば、保険証、免許証、クレジットカード等を挙げることができる。搬送媒体Sには、また、パスポートなどの冊子も含まれる。冊子を対象とする場合、ホルダ200を用いることができる。透明なホルダ200に見開き状態の冊子を収容して載置台1に載置することで、冊子がホルダ200と共に搬送され、その画像を読み取ることができる。
経路RTに沿って搬送媒体Sを給送する給送機構としての第1搬送部10が設けられている。第1搬送部10は本実施形態の場合、送りローラ11と、送りローラ11に対向配置される分離ローラ12と、を備え、載置台1上の搬送媒体Sを搬送方向D1に一つずつ順次搬送する。送りローラ11には、モータ等の駆動部3から伝達部5を介して駆動力が伝達され、図中矢印方向(経路RTに沿って搬送媒体Sを搬送させる正方向)に回転駆動される。伝達部5は例えば電磁クラッチであり、駆動部3からの送りローラ11への駆動力を断続する。
駆動部3と送りローラ11とを接続する伝達部5は、例えば、本実施形態では、通常時において駆動力が伝達される状態とし、搬送媒体Sを逆送または停止する場合には駆動力を遮断する。送りローラ11は伝達部5により駆動力の伝達が遮断されると、自由回転可能な状態となる。なお、このような伝達部5は、送りローラ11を一方向のみに駆動させる場合には設けなくてもよい。
送りローラ11に対向配置される分離ローラ12は、搬送媒体Sを1枚ずつ分離するためのローラであり、送りローラ11に対して一定圧で圧接している。この圧接状態を確保するため、分離ローラ12は揺動可能に設けると共に送りローラ11へ付勢されるように構成される。分離ローラ12は、トルクリミッタ12aを介して駆動部3から駆動力が伝達され、実線矢印方向(送りローラ11の正方向とは逆方向))に回転駆動される。
第1搬送部10の搬送方向下流側にある搬送機構としての第2搬送部20は、駆動ローラ21と、駆動ローラ21に従動する従動ローラ22とを備え、第1搬送部10から搬送されてきた搬送媒体Sをその下流側へ搬送する。駆動ローラ21にはモータ等の駆動部4から駆動力が伝達され、図中矢印方向に回転駆動される。従動ローラ22は駆動ローラ21に対して一定圧で圧接し、駆動ローラ21に連れ回る。この従動ローラ22は、バネ等の付勢ユニット(不図示)によって駆動ローラ21に対して付勢された構成としてもよい。
ここで、本実施形態の画像読取装置Aでは、第2搬送部20と第3搬送部30との間に配置される画像読取ユニット70によって画像の読み取りを行うため、第2搬送部20及び第3搬送部30は搬送媒体Sを定速搬送する。搬送速度は常に第1搬送部10の搬送速度以上とすることで、先行搬送媒体Sに後続搬送媒体Sが追いついてしまう事態を確実に回避できる。例えば、本実施形態では、第2搬送部20及び第3搬送部30による搬送媒体Sの搬送速度を、第1搬送部10による搬送媒体Sの搬送速度よりも速くなるように速度制御するようにした。
第1搬送部10と第2搬送部20との間に配置される重送検出センサ40は、静電気等で紙などの搬送媒体S同士が密着し、第1搬送部10を通過してきた場合(つまり重なって搬送される重送状態の場合)に、これを検出するための検出センサ(シートの挙動や状態を検出するセンサ)の一例である。重送検出センサ40としては、種々のものが利用可能であるが本実施形態の場合には超音波センサであり、超音波の発信部41とその受信部42とを備え、紙等の搬送媒体Sが重送されている場合と1つずつ搬送されている場合とで、搬送媒体Sを通過する超音波の減衰量が異なることを原理として重送を検出する。
このような重送検出センサ40よりも搬送方向下流側に配置される媒体検出センサ50は第2搬送部20よりも上流側で、第1搬送部10よりも下流側に配置された搬送路RT上流側の検出センサ(シートの挙動や状態を検出するセンサ)としての一例であり、第1搬送部10により搬送される搬送媒体Sの位置、詳細には、媒体検出センサ50の検出位置に搬送媒体Sの端部が到達又は通過したか否かを検出する。媒体検出センサ50としては、種々のものが利用可能であるが、本実施形態の場合には光学センサであり、発光部51とその受光部52とを備え、搬送媒体Sの到達又は通過により受光強度(受光量)が変化することを原理として搬送媒体Sを検出する。
媒体検出センサ60よりも下流側にある画像読取ユニット70は、例えば、光学的に走査し、電気信号に変換して画像データとして読み取るものであり、内部にLED等の光源、イメージセンサ、レンズアレー等を備えている。本実施形態の場合、画像読取ユニット70は経路RTの両側に一つずつ配置されており、搬送媒体Sの表裏面を読み取る。しかし、経路RTの片側にのみ一つ配置して、搬送媒体Sの片面のみを読み取る構成としてもよい。また、本実施形態では、画像読取ユニット70を経路RTの両側に対向配置した構造としているが、例えば、経路RTの方向に間隔をあけて配置してもよい。
図2を参照して制御部80について説明する。図2は画像読取装置Aの制御部80のブロック図である。
画像読取装置Aの基本的な動作について説明する。制御部80は、例えば画像読取装置Aが接続された外部パソコンから画像読み取りの開始指示を受信すると、第1乃至第3搬送部10乃至30の駆動を開始する。載置台1に積載された搬送媒体Sはその最も下に位置する搬送媒体Sから1つずつ搬送される。
搬送の途中で搬送媒体Sは重送検出センサ40により重送の有無が判定され、重送が無いと判定されると搬送が継続される。なお、重送があると判定された場合には、搬送を停止するか、第1搬送部10による後続搬送媒体Sの取り込みを停止して、重送状態にある搬送媒体Sをそのまま排出するようにしてもよい。
制御部80は、媒体検出センサ60の検出結果に基づくタイミングで、第2搬送部20により搬送されてきた搬送媒体Sの、画像読取ユニット70による画像の読み取りを開始し、読み取った画像を一次記憶して順次外部パソコンへ送信する。画像が読み取られた搬送媒体Sは第3搬送部30により排出トレイ2に排出されてその搬送媒体Sの画像読取処理が終了する。排出トレイ2は、原稿載置台の一例である。
図3は本発明の一実施形態に係る画像読取装置Aの排出トレイ2を展開した状態の正面図である。より正確には、画像読取装置Aの正面側に傾斜して設けられた正面パネル90に対して垂直な方向から見た図であり、装置を載置した状態における正面よりもやや上方から見た状態の図である。
正面下部の下部パネル91には排出開口92が設けられており、第3搬送部30によって搬送された搬送媒体Sが排出される。
排出トレイ2は収納状態を側面から見たときに「く」の字形状に屈曲した形状をしている。この「く」の字形状は排出トレイ収納時に正面パネル90の上に平行に重なる第1排出トレイ平面部2aaと第1ヒンジアーム2acの設けられた第1排出トレイアーム接続部2abを大きな円弧形状で滑らかに繋いでできている。
排出トレイ2を第1回転ヒンジ101中心に回動させ装置下方に配置した状態(図14)において第1排出トレイ2aの上方に、原稿が排出される原稿積載面(2aac、2abc)が露出される。この原稿積載面は排出トレイ収納時に本体側に向いていた面であり、装置側面から見たときに「く」の字型をした傾斜面を有する面になっている。
図15において第1延長トレイ2bを第1排出トレイ2aから引き出すと第2延長トレイ2cが第1延長トレイ2bに保持され、第3延長トレイ2dが第2延長トレイ2cに保持されているため第2延長トレイ2cと第3延長トレイ2dが第1延長トレイ2bと一体に引き出される。図16に示すように、第1延長トレイ2bを延長する前後で第1延長トレイの原稿積載面2bc、第2延長トレイの原稿積載面2cc、第3延長トレイの原稿積載面2dcは原稿搬送方向の下流側が持ち上がる方向に角度がθ1変化する。
また、原稿積載面2bcの最上流端に設けた斜面2bc1を第1排出トレイ2aの原稿積載面2acの下に潜り込ませ、先端が下面に近付くようになっており、同様に、原稿積載面2ccの最上流端に設けた斜面2cc1も第1排出トレイ2aの原稿積載面2aacの下に潜り込ませ、先端が下面に近付くようになっている。
図17に示すように、第2延長トレイ2cを第1延長トレイ2bから引き出すと、第3延長トレイ2dが第2延長トレイ2cに保持されているため、第3延長トレイ2dが第2延長トレイ2cと一体に引き出される。
原稿積載面2ccの上流側に斜面2cc1を設けることで、薄いコシのないたるみやすい原稿や、幅の小さい原稿を搬送した際に原稿先端が原稿積載面2aac、2bcの下に入り込んでしまった場合にも原稿先端をスムーズに下流側のトレイに誘導することができる。2cc1は第2延長トレイ2cの延長状態において原稿積載面2aac、2bcと45度以内の角度で繋がれていることが望ましい。
第1延長トレイ2bを第1排出トレイ2aから引き出し、第2延長トレイ2cを第1延長トレイ2bから引き出した状態(図19)において、第3延長トレイ2dは第2延長トレイ2cに保持されるため第2延長トレイ2cと一体に引き出されている。
図26は第3延長トレイ2dおよび排出位置調整部材120の可動範囲及び可動方向を示す側面図と側断面図である。第3延長トレイ2dは第2延長トレイ2cに原稿搬送方向にスライド可能に保持され、配置位置を自在に変えられる。また排出位置調整部材120にはスライド方向への移動を妨げる負荷がかけられており、原稿サイズに合わせた位置に保持することができ、排出された原稿に押されても容易に移動しない構成になっている。
次に上述の第1延長トレイ2b、および第2延長トレイ2cの延長時の動きについて、断面図を用いて具体的に説明する。
図24は第1延長トレイ2bを第1排出トレイ2aから引き出す際の第1延長トレイ2bおよび、第1延長トレイ2bの第1排出トレイ2aとの係合部の動きを表す側面図(図24(a))、断面図(図24(b)、(c))、図25は第2延長トレイ2cを第1延長トレイ2bから引き出す際の第2延長トレイ2cおよび、第2延長トレイ2cにおける第1延長トレイ2aとの係合部の動きを表す側面図(図25(a))、断面図(図25(b)、(c))である。
図25(a)は第2延長トレイ2cを第1延長トレイ2bからスライド移動する際の角度の変化を表している。前述の構成により、スライド動作の前半はX方向にスライド移動され、その後スライド動作の後半になると徐々に第2延長トレイ2cの角度が変化し、延長状態では第1延長トレイ2bと第2延長トレイ2cとの間の角度はθ2となる。
次に各延長トレイをX方向にスライド可能に保持するための構成を、断面を用いて説明する。図20は各延長トレイを延長せず全て第1排出トレイ2a内に収納した状態(図13同様)をX方向から見たときの内部構造を示す断面図である。第1延長トレイ2bの凸形状2b1が第1排出トレイの「コ」の字型の凹部2a2に入りこむ構成になっている。また第2延長トレイ2cの凸形状2c1が第1延長トレイの「コ」の字型の凹部2b2に入りこむ構成になっており、第3延長トレイ2dの凸形状2d1が第2延長トレイ2cの「コ」の字型の凹部2c2に入りこむ構成になっている。各凸形状は延長ガイドの一例であり、各凹部は延長部材保持部の一例である。延長ガイドを薄板状に形成することで、摺動性を保ちつつ、引き出した状態で保持し易くなっている。
次に上述の延長トレイの延長時の動きを実現するための具体的構成について説明する。図21~図23は排出トレイを構成する各部品の形状を示す上面図(図21)および側面図(図22)、断面図(図23)である。図23の断面の位置は図21に示すA-A断面である。
前述の第1延長トレイ2bの凸形状2b1は凸先端部2b13、凸中間部2b12、凸後端部2b11からなり、+X方向に向けて凸後端部2b11、凸中間部2b12、凸先端部2b13の順に並んでいる。凸先端部、中間部、後端部の下面側(-Z方向)の面は平面状の同一な下面部2b14となっており、第1延長トレイ2bの収納時、スライド途中において第1排出トレイ2aの凹部2a2の下面部2a22に接触する。凸形状2b1の下面部2b14の反対側の面であり下面部2b14に平行に設けられた上面部2b112、2b122には部分的に+z方向に向けて出っ張り形状が設けられている。凸後端部2b11は凸形状2b1の上流端(-X方向端部)に位置し、第1延長トレイ2bのZ方向の位置決め2b111と第1延長トレイ2bを延長した際の突き当て(抜け止め)形状を有する。凸後端部2b11の上流端(―X方向端部)と下流端(+X方向端部)には、延長動作時に第1排出トレイ2aの上面部2a21と摺動する位置決め2b111と摺動面2b113がZ方向に出っ張って設けられている。
前述の第2延長トレイ2cの凸形状2c1は凸先端部2c13、凸中間部2c12、凸後端部2c11からなり、+X方向に向けて凸後端部2c11、凸中間部2c12、凸先端部2c13の順に並んでいる。凸先端部2c13、中間部2c12、後端部2c11の下面側(-Z方向)の面は平面状の面一な下面部2c14となっており、第2延長トレイ2cの収納時、スライド途中において第1延長トレイ2bの凹部2b2の下面部2b22に接触する。凸形状2c1の下面部2c14の反対側の面であり下面部2c14に平行に設けられた上面部2c112、2c122には部分的に+z方向に向けた出っ張り形状が設けられている。
前述の第3延長トレイ2dの凸形状2d1は、径が等しい二つの丸ボス形状2d12と2d11とからなる。丸ボス形状2d12は丸ボス形状2d11よりも+X方向(下流側)に設けられている。丸ボス形状2d11はアーム形状2d5の先端に設けられ、丸ボス形状2d12よりもY方向の長さが長くなっている。
前述の第1排出トレイ2aの凹部2a2は、図23に示すように、第1排出トレイ2aの側面2a4に横穴を掘るように形成され、第1排出トレイ2aの内側を向くようにX方向(搬送方向)に細長く設けられている。凹部2a2の下流端(+X方向端部)には凹部の深さが浅くなるように設けられた凹内出っ張り形状2a26があり、凹内出っ張り形状2a26の+X方向端部(最下流端)は凹部2a2の下面と上面が繋がり、抜け止め部2a25が形成されている。これにより第1延長トレイ2bのY方向に出っ張っている抜け止め部2b117がX方向に通り抜けできなくなり、第1延長トレイ2bが延長された時に、第1排出トレイ2aから抜けて取れてしまわないようになっている。
前述の第1延長トレイ2bの凹部2b2は、第1延長トレイ2bの側面2b4に横穴を掘るように形成され、第1延長トレイ2bの内側を向くようにX方向(搬送方向)に細長く設けられている。凹部2b2の下流端(+X方向端部)には凹部2b2の深さが浅くなるように設けられた凹内出っ張り形状2b26があり、凹内出っ張り形状2b26の+X方向端部(最下流端)は凹部2b2の下面と上面が繋がり、抜け止め部2b25が形成されている。これにより第2延長トレイ2cのY方向に出っ張っている抜け止め部2c117がX方向に通り抜けできなくなり、第2延長トレイ2cが延長された時に、第1延長トレイ2bから抜けて取れてしまわないようになっている。
前述の第2延長トレイ2cの凹部2c2は第2延長トレイ2cの側面2c4に横穴を掘るように形成され第2延長トレイ2cの内側を向くようにX方向(搬送方向)に細長く設けられている。第2延長トレイ2cの凹部2c2の上面2c21と下面2c22は平面状に且つ2つの面が平行になるように設けられ、第3延長トレイ2dのボス形状2d11、2d12の外周面に当接する。
次に、各延長トレイのY方向の位置決め方法について説明する。
図20は本実施の形態における排出トレイ2に設けられた延長トレイの位置決め方法を示した断面図である。
第1延長トレイ2bは前述の様にトレイの中央に中央スリット2b8が設けられている(図21参照)。そのため、第2延長トレイ2cと同様の位置決め方法だとトレイがY方向に撓んでしまい位置決めが機能しなくなってしまう。そこで本実施形態においては、中央スリット2b8を挟んだ左右両側にそれぞれ位置決めを設けている。
位置決めリブ2a6と位置決め側面2b6との間も同様に傾きが発生するためクリックにより第1延長トレイが撓んだ時にだけ、クリアランスが広くなるように構成している。
図31は、第1延長トレイ2bを収納する前後の第1延長トレイ2bの位置決め側面2b6と第1排出トレイ2aの位置決めリブ2a6との関係を表した断面図((a)は収納時、(b)クリックによる撓み最大時、(c)撓み解消時、(d)位置決め機能開始)であり、位置決めリブ2a6のz方向中央部におけるxy断面である。
図32、33は第1延長トレイ2bを延長しきる前後の第1延長トレイ2bの位置決め側面2b6と第1排出トレイ2aの位置決めリブ2a6との関係を表した断面図((a)位置決め機能時、(b)クリックによる撓み開始時、(c)撓み最大時、(d)延長時)である。図32は図31同様の位置決めリブ2a6のz方向中央部におけるxy断面、図33は位置決め側面2b6と位置決めリブ2a6の位置関係が分かる位置におけるxz断面である。(a)の時点では前述の二つの(位置決めリブ2a6の突出部中央2a63と位置決め側面2b6の突出部2b62、および、位置決めリブ2a6の突出部下流2a66と位置決め側面2b6の中央部2b63)の近接状態が続いており、位置決めが機能している。
排出トレイに設けられたスライド式の2つの延長トレイは延長状態と収納状態での保持が補助されるようにクリック形状が設けられている。
図27は、第1延長トレイ2bの収納時と延長時のクリック形状と配置を表した側断面図である。図27(a)は収納時を、図27(b)は延長時を示している。図27(a)の断面位置は図13におけるF-F断面、図27(b)の断面位置は図15に示すG-G断面である。
図27(b)に示す第1延長トレイ2bの延長状態において、後述する第2延長トレイ2cと同様の構成により第1延長トレイ2b延長時のクリック感が得られ、第2クリック2b92、第2山形状2a72に乗り上げたままになるのを防止している。
図28は第2延長トレイ2cの収納時と延長時のクリック形状と配置を表した側断面図である。図28(a)には収納時を、図28(b)には延長時を示している。図28(a)断面の段面位置は図13に示すH-H断面、図28(b)の断面位置は図17に示すJ-J断面である。
図28(b)に示す第2延長トレイ2cの延長状態において第2延長トレイ2cの抜け止め面2c114が第1延長トレイ2bの抜け止め面2b25に突き当たっている。このとき、第2延長トレイ2cの第2クリック2c92と第1延長トレイ2bの第2山形状2b72とが接触しており、第1延長トレイを延長した状態に保持している。
図6は本発明の一実施形態に係る画像読取装置Aの排出トレイ2を収納した状態における上面図である。
図7は本発明の一実施形態に係る画像読取装置Aの概略断面図である。
また、突出部130の上面には、排出トレイ2を展開したときにその下面に当接するようにしたトレイ支持部131が回動可能に設けられている。
図11は本発明の一実施形態に係る画像読取装置Aの要部断面図である。
図12は本発明の一実施形態に係る画像読取装置Aの画像読取ユニット70の断面図である。
図29は本発明の一実施形態に係る画像読取装置Aの排出開口の側断面である。排出開口には排紙リブ33が第3搬送部30よりも下流側、かつ経路RTの上方から経路RTに向かって伸びるように設けてある。本実施形態において経路RTに沿って排出された搬送媒体Sは、画像読取装置Aの内部から排出トレイ2に向かう際に、排出開口付近で大きく屈曲する。これにより搬送媒体Sは排出開口において屈曲されながら搬送されることになる。搬送媒体Sの材質が固く、または厚みがありコシが強い場合には、搬送媒体Sの後端が第3搬送部30に挟持されている間は経路RTに沿った屈曲した状態になるが、搬送媒体Sの後端が第3搬送部30を抜けた時に屈曲を解消するように搬送媒体Sが跳ね上がろうとする。
本発明に係る原稿載置台を有する画像読取装置は、
媒体の搬送路を有する筐体と、
前記搬送路に沿って媒体を搬送する搬送部と、
前記搬送路内から排出される媒体を積載する積載トレイ(排出トレイ)と、を備え、
前記積載トレイは、前記筐体に連結される第1トレイ(第1排出トレイ)と、前記第1トレイに対して引き出し可能に設けられる第2トレイ(第1延長トレイ)とを有し、
前記第1トレイから引き出したときの前記第2トレイの媒体載置部(原稿積載面)は、前記第1トレイの媒体積載部に対して傾斜し、
前記第2トレイを前記第1トレイから引き出したときに前記第1トレイの媒体積載部と前記第2トレイの媒体積載部とを結ぶ斜面部が前記第2トレイの前記筐体側の端縁部に設けられたことを特徴とする媒体搬送装置である。
前記第2トレイから引き出したときの前記第3トレイの媒体載置部は、前記第2トレイの媒体積載部に対して傾斜し、
前記第3トレイを前記第2トレイから引き出したときに前記第2トレイの媒体積載部と前記第3トレイの媒体積載部とを結ぶ他の斜面部が前記第3トレイの前記筐体側の端縁部に設けられたことを特徴とする。
S 搬送媒体
1 載置台
2 排出トレイ
2a 第1排出トレイ
2b 第1延長トレイ
2c 第2延長トレイ
2d 第3延長トレイ
3 駆動部
4 駆動部
5 伝達部
10 第1搬送部
11 送りローラ
12 分離ローラ
20 第2搬送部
30 第3搬送部
33 排紙リブ
34 除電針
70 画像読取ユニット
80 制御部
90 正面パネル
100 本体
122 操作キー群
Claims (15)
- 原稿を積載する積載部材と、
前記積載部材に収納可能に設けられた延長部材と、
前記延長部材に設けられた延長ガイドと、
前記積載部材に設けられ、前記延長ガイドと係合する延長部材保持部と
を備え、
前記延長ガイドが前記延長部材保持部の上面と下面との間でスライド可能に係合することにより、前記延長部材が前記積載部材から延長され、
前記延長部材保持部は、前記上面のうちの第1上面を含む第1保持部と前記上面のうちの第2上面を含む第2保持部とを有し、
前記第1保持部は前記第2保持部より前記延長部材の延長方向先端側に位置し、
前記第1保持部は前記第2保持部より前記延長ガイドとの隙間が広く設けられ、
前記延長部材は、前記積載部材に対し収納された収納状態と、前記積載部材に対し所定の角度をなすように延長した延長状態とで保持することが可能であり、
前記延長ガイドは、前記延長部材の延長方向の後端部に設けられた第1延長ガイドと、少なくとも前記延長部材の前記延長方向の先端部と後端部とに設けられた第2延長ガイドと、を有し、
前記積載部材は、前記延長状態において前記第1延長ガイドに接触して前記延長部材を所定の角度に保つための持ち上げ部を有し、
前記延長状態において、前記延長部材の前記延長方向の後端部に設けられた前記第2延長ガイドが前記第2上面と接触し、
前記収納状態において、前記延長部材の前記延長方向の先端部に設けられた前記第2延長ガイドが前記第1上面または前記第2上面と接触すること特徴とする原稿載置台。 - 少なくとも前記第1延長ガイドが前記持ち上げ部と接触していないとき、前記延長部材の前記延長方向の後端部に設けられた前記第2延長ガイドが前記第2上面と接触することを特徴とする請求項1に記載の原稿載置台。
- 前記第1延長ガイドと前記第2延長ガイドとは、前記延長部材の延長方向に直交する幅方向で異なる位置に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の原稿載置台。
- 前記第1上面は、前記第2上面と接続しており、
前記第2上面は、前記第1保持部に近づくにつれ前記延長ガイドとの隙間が広くなるように配置された上斜面部を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の原稿載置台。 - 前記持ち上げ部は、前記第1保持部の前記第1上面と対向する位置に設けられ、
前記延長部材の前記延長状態において、前記第2延長ガイドが前記第2上面に接触することにより、前記延長部材が前記延長状態に保持されることを特徴とする請求項4に記載の原稿載置台。 - 前記持ち上げ部は、前記第2保持部から離れるにつれ前記積載部材の原稿の載置される上面に近づくように配置された下斜面を有することを特徴とする請求項5に記載の原稿載置台。
- 前記延長ガイドにおける前記第2保持部との接点部は略円弧形状となっており、
前記延長部材が前記積載部材に対し所定の角度でスライド移動する際の動作を妨げないこと特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の原稿載置台。 - 前記第2延長ガイドは前記接点部において、前記第2上面と前記下面とによって挟持されていることを特徴とする請求項7に記載の原稿載置台。
- 前記延長部材は、前記延長方向の後端部かつ前記延長ガイドの後端部よりも前記延長方向の後端にはみ出た位置に凸形状が設けられており、
前記凸形状は前記延長部材の前記延長状態において、前記積載部材の原稿積載面に設けられた周囲よりも一段低くなった凹部に入り込むことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の原稿載置台。 - 前記積載部材は、前記延長部材のスライド動作中に、前記延長部材に当接して前記上面と略直交する方向に付勢する第1クリック機構を有し、
前記第1クリック機構は、前記延長部材が前記延長状態となる直前で、前記延長部材に当接する位置に設けられることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の原稿載置台。 - 前記積載部材は、前記延長部材のスライド動作中に、前記延長部材に当接して前記延長方向と直交する方向に付勢する第1クリック機構を有し、
前記第1クリック機構は、前記延長部材が前記延長状態となる直前で、前記延長部材に当接する位置に設けられ、
前記第1クリック機構は前記凹部内に設けられていることを特徴とする請求項9に記載の原稿載置台。 - 前記第1保持部は、前記延長方向の先端部に抜け止め部を有し、
前記延長ガイドに設けられた突出部が前記抜け止め部に接触することにより前記延長部材を延長した際に前記延長部材が前記積載部材から抜け落ちないようにしていることを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の原稿載置台。 - 前記積載部材に設けられた被嵌合部と、
前記延長部材に設けられ、前記延長部材が前記積載部材に収納される直前で前記延長方向と平行に前記被嵌合部に対して挿入される浮き止め部とを有することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の原稿載置台。 - 前記積載部材は、前記延長部材のスライド動作中に、前記延長部材に当接して前記延長方向と直交する方向に付勢する第1クリック機構を有し、
前記浮き止め部は、前記延長部材が前記積載部材に収納される動作において、
前記第1クリック機構が前記延長部材を付勢している間に前記被嵌合部に挿入されることを特徴とする請求項13に記載の原稿載置台。 - 請求項1から14のいずれか一項に記載の原稿載置台と、
原稿を搬送する原稿搬送手段を有し、
前記原稿搬送手段によって搬送された前記原稿を、前記原稿載置台に向けて排出することを特徴とする原稿搬送装置。
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