JP7036558B2 - 耐火被覆材の吹付用治具、及び耐火被覆材の吹付方法 - Google Patents

耐火被覆材の吹付用治具、及び耐火被覆材の吹付方法 Download PDF

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Description

本発明は、耐火被覆材の吹付用治具、及び耐火被覆材の吹付方法に係り、特に建物の躯体に形成された貫通孔に耐火被覆材を好適に吹き付けるための耐火被覆材の吹付用治具、及び耐火被覆材の吹付方法に関する。
建物の梁や柱等の被施工体に対して、ロックウール等の耐火被覆材を吹き付ける作業は作業者が吹付ガン(ノズル)やホースを持ち、移動しながら行うことが一般的である。
しかしながら、上記の作業は重労働であるため、例えば特許文献1に記載のように、ノズルをロボットアームにより梁等の面に沿って移動させながら、耐火被覆材を吹き付けるようにした吹付け装置が提案されている。
上記の従来技術においては、梁に対してノズルを対面させた状態で、梁の吹付け面に平行にノズルを移動させて吹付けを行っている。
特開平7-323247号公報
ところで、建物の梁等には通気や配管を通すために貫通孔が形成されることがある。これに対して、上記の従来技術のように、梁に対してノズルを対面させた状態で、耐火被覆材の吹付けを行うと、貫通孔の内面に耐火被覆材を十分に付着させることができなかった。
そのため、躯体に対してノズルを対面させた状態で耐火被覆材の吹付けを行うと、躯体の貫通孔の内面に付着する耐火被覆材の厚みが、貫通孔の周囲の平坦部に付着する耐火被覆材の厚みよりも薄くなってしまい、規定の厚みに達しないことがある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、建物の躯体に形成される貫通孔の内面に、耐火被覆材を規定の厚み以上形成することを容易とする耐火被覆材の吹付用治具、及び耐火被覆材の吹付方法を提供することである。
上記の課題は、本発明に係る耐火被覆材の吹付用治具によれば、建物の躯体に形成された貫通孔の内面に耐火被覆材を吹き付けるために用いられる耐火被覆材の吹付用治具であって、前記貫通孔の前記内面に沿って取り付けられる基部と、前記基部から前記貫通孔の中心方向に延出する延出部と、を備え、前記延出部の高さは、前記躯体に吹き付ける耐火被覆材の規定の厚み以上であって、前記基部は、湾曲可能な長尺状のシート部材又は薄板部材であり、前記延出部は、前記シート部材又は前記薄板部材の長手方向に沿って設けられ、前記シート部材又は前記薄板部材から垂直に立ち上がる複数の羽根部材を有することにより解決される。
上記課題は、本発明に係る耐火被覆材の吹付方法によれば、建物の躯体に形成された貫通孔の内面に耐火被覆材を吹き付けるために用いられる耐火被覆材の吹付用治具を用いた耐火被覆材の吹付方法であって、前記貫通孔の前記内面に耐火被覆材の吹付用治具を取り付ける工程と、前記貫通孔に対し正面側から耐火被覆材を吹き付ける工程と、前記貫通孔に対し裏面側から耐火被覆材を吹き付ける工程と、を有し、前記耐火被覆材の吹付用治具は、前記貫通孔の前記内面に沿って取り付けられる基部と、前記基部から前記貫通孔の中心方向に延出する延出部と、を備え、前記基部は、湾曲可能な長尺状のシート部材又は薄板部材であり、前記延出部は、前記シート部材又は前記薄板部材の長手方向に沿って設けられ、前記シート部材又は前記薄板部材から垂直に立ち上がる複数の羽根部材を有することにより解決される。
上記の耐火被覆材の吹付用治具、及び耐火被覆材の吹付方法によれば、建物の躯体に形成された貫通孔の内面に耐火被覆材を規定の厚み以上形成しやすくなる。
また、建物の躯体に形成された貫通孔の大きさに依らず、貫通孔の内面に耐火被覆材の吹付用治具を取り付けることができる。
また上記の課題は、本発明に係る耐火被覆材の吹付用治具によれば、建物の躯体に形成された貫通孔の内面に耐火被覆材を吹き付けるために用いられる耐火被覆材の吹付用治具であって、前記貫通孔の前記内面に沿って取り付けられる基部と、前記基部から前記貫通孔の中心方向に延出する延出部と、を備え、前記延出部の高さは、前記躯体に吹き付ける耐火被覆材の規定の厚み以上であって、前記延出部は、前記貫通孔の軸方向における略中央部に設けられることによっても解決される。
また上記課題は、本発明に係る耐火被覆材の吹付方法によれば、建物の躯体に形成された貫通孔の内面に耐火被覆材を吹き付けるために用いられる耐火被覆材の吹付用治具を用いた耐火被覆材の吹付方法であって、前記貫通孔の前記内面に耐火被覆材の吹付用治具を取り付ける工程と、前記貫通孔に対し正面側から耐火被覆材を吹き付ける工程と、前記貫通孔に対し裏面側から耐火被覆材を吹き付ける工程と、を有し、前記耐火被覆材の吹付用治具は、前記貫通孔の前記内面に沿って取り付けられる基部と、前記基部から前記貫通孔の中心方向に延出する延出部と、を備え、前記延出部は、前記貫通孔の軸方向における略中央部に設けられることによっても解決される。
こうすることで、貫通孔の内面の軸方向について、均等に耐火被覆材を形成しやすくなる。
また上記の課題は、本発明に係る耐火被覆材の吹付用治具によれば、建物の躯体に形成された貫通孔の内面に耐火被覆材を吹き付けるために用いられる耐火被覆材の吹付用治具であって、前記貫通孔の前記内面に沿って取り付けられる基部と、前記基部から前記貫通孔の中心方向に延出する延出部と、を備え、前記延出部の高さは、前記躯体に吹き付ける耐火被覆材の規定の厚み以上であって、前記基部の端部と、前記延出部の端部とが接合されることによっても解決される。
こうすることで、建物の躯体に形成された貫通孔に吹付用治具を残さないように耐火被覆材を吹き付けることができる。これにより、吹付用治具を繰り返し使用することができる。
上記の耐火被覆材の吹付用治具において、前記複数の羽根部材は、前記シート部材又は前記薄板部材の長手方向に沿って隣接して設けられると好適である。
こうすることで、羽根部材の間に隙間が生じにくくなることで、貫通孔の内面の周方向に均等に耐火被覆材を形成しやすくなる。
本発明によれば、建物の躯体に形成された貫通孔の内面に耐火被覆材を規定の厚み以上形成しやすくなる。
建物の躯体の斜視図である。 吹付用治具の正面図である。 吹付用治具の上面図である。 吹付用治具の部分拡大図である。 吹付用治具を湾曲させた状態の部分拡大図である。 梁に形成された貫通孔の内面に吹付用治具を取り付けた状態を示す図である。 図6のVII-VII断面図である。 梁に形成された貫通孔への耐火被覆材の吹付方法を説明する図である。 梁に形成された貫通孔への耐火被覆材の吹付方法を説明する図である。 従来における梁に形成された貫通孔への耐火被覆材の吹付状態を説明する図である。 変形例に係る吹付用治具の上面図である。 梁に形成された貫通孔への耐火被覆材の吹付方法を説明する図である。 梁に形成された貫通孔への耐火被覆材の吹付方法を説明する図である。
以下、本発明の一実施形態(以下、本実施形態)について図面を参照しながら説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得る。また、当然ながら、本発明にはその等価物が含まれ得る。
[躯体の構成]
まず、図1を参照しながら、耐火被覆材の吹付対象となる建物の躯体1の構成について説明する。図1は、建物の躯体1の斜視図である。建物の躯体1は、例えば住宅の建築構造を支える骨組みにあたる部分である。
図1に示されるように、躯体1は、柱2と、柱2に接合した梁3を有する。本実施形態では、柱2は鉄骨柱であり、梁3はH型鋼である。
そして、梁3は、上端と下端に設けられるフランジ3Aと、上端と下端のフランジ3Aを連結するウェブ3Bを備える。
なお、本実施形態において、梁3の縦断面におけるフランジ3Aの延出方向を前後方向とし、ウェブ3Bの延出方向を上下方向とする。また、本実施形態において、前方向から後方向に梁3を眺める側を正面、後方向から前方向に梁3を眺める側を裏面とする。
梁3のウェブ3Bには、貫通孔4が形成される。ここで、図10に示されるように、梁3のウェブ3Bに吹付用ノズル20を対向させて、耐火被覆材21の吹付けを行った場合には、貫通孔4の内面4Aには、耐火被覆材21の被覆層22が形成されにくい。そのため、貫通孔4の内面4Aに形成される被覆層22は、規定の厚みに達しない厚み不足部位22Aとなってしまうことがある。
これに対し、本実施形態に係る耐火被覆材の吹付用治具10は、貫通孔4の内面4Aに耐火被覆材の被覆層を規定の厚み以上形成しやすくするためのものである。以下、吹付用治具10の構成の詳細について説明する。
[吹付用治具10の構成]
図2乃至図7を参照しながら、吹付用治具10の構成について説明する。図2乃至図7の各図の概要は以下の通りである。
図2は、吹付用治具10の正面図である。
図3は、吹付用治具10の上面図である。
図4は、吹付用治具10の部分拡大図である。
図5は、吹付用治具10を湾曲させた状態の部分拡大図である。
図6は、梁3の貫通孔4の内面4Aに吹付用治具10を取り付けた状態を示す図である。
図7は、図6のVII-VII断面図である。
図2乃至図4に示されるように、吹付用治具10は、基部11と延出部12を備える。
基部11は、長尺状のシート部材である。基部11は、例えばグラスウール等の耐熱材料からなるシートとして構成されてもよいし、アルミ等の金属製の薄板として構成されてもよい。
基部11の上面には、延出部12が設けられる。延出部12は、略矩形状の複数の羽根部材12Aを、基部11の長手方向に沿って隣接して配置することで構成される。
羽根部材12Aは、例えばグラスウール等の耐熱材料から構成されてもよいし、アルミ等の金属製の薄板として構成されてもよい。
例えば、羽根部材12Aは基部11に対して、接着剤や、耐熱性の粘着テープ等により取り付けることとしてよい。
なお、本実施形態では、図3に示されるように、複数の羽根部材12Aは、基部11の短手方向の中央部に設けられている。すなわち、吹付用治具10は、断面がT字状に構成される。
ここで、図4に示される羽根部材12Aの高さHは、躯体1に形成する耐火被覆材の規定の厚み以上とする。なお、羽根部材12Aの高さHは、基部11から垂直方向に立ち上がる長さである。例えば、躯体1に形成する耐火被覆材の規定の厚みが25mmであれば、Hは25mm以上とする。これにより、後述するように、貫通孔4の内面4Aに形成される耐火被覆材の被覆層の厚みを25mm以上確保しやすくなる。
また、図5に示されるように、基部11は可撓性を有し、湾曲可能である。そのため、基部11を、梁3の貫通孔4の内面4Aに沿って取り付けることができる。このように、基部11をシート状に構成し、可撓性を持たせることで、任意の大きさの貫通孔4に対しても基部11を沿わせて取り付けることが可能となる。
図6には、吹付用治具10を梁3に形成された貫通孔4の内面4Aに取り付けた状態を示した。例えば、吹付用治具10の基部11の下面に接着層を設け、基部11の下面を貫通孔4の内面4Aと接着することで、吹付用治具10を梁3に形成された貫通孔4の内面4Aに取り付けることができる。
なお、吹付用治具10の基部11が金属製である場合には、溶接により基部11を貫通孔4の内面4Aに接合してもよい。
ここで、図6に示されるように、基部11から貫通孔4の中心方向に延出するそれぞれの羽根部材12Aは、各々の一部が重なり合って、基部11から貫通孔4の中心方向に立ち上がる環状の延出部12を形成する。ここで、上記の環状の延出部12の高さは、羽根部材12Aの高さに等しい。
また、図7に示されるように、吹付用治具10の延出部12は、貫通孔4の軸方向について、略中央部に位置する。
[耐火被覆材の吹付方法]
次に、図8及び図9を参照しながら、梁3に形成された貫通孔4への耐火被覆材の吹付方法について説明する。
まず、梁3への耐火被覆材の吹付の開始に先立って、上述したように、梁3に形成された貫通孔4の内面4Aに吹付用治具10を取り付ける。
次いで、図8に示されるように、梁3の正面側に吹付用ノズル20を対向させて、吹付用ノズル20を上下方向に動かしながら耐火被覆材21を梁3のウェブ3Bに向けて吹き付ける。
吹付用ノズル20が貫通孔4の上端と対向する位置に移動すると、吹付用ノズル20から貫通孔4に向けて噴射された耐火被覆材21が、吹付用治具10の延出部12に当たり、延出部12から前側に耐火被覆材21が堆積する。
これにより、貫通孔4の内面4Aにおいて、延出部12より前側、すなわち正面側の面には、延出部12の高さ以上の被覆層22を形成することができる。
次に、図9に示されるように、梁3の裏面側に吹付用ノズル20を対向させて、吹付用ノズル20を上下方向に動かしながら耐火被覆材21を梁3のウェブ3Bに向けて吹き付ける。
吹付用ノズル20が貫通孔4の上端と対向する位置に移動すると、吹付用ノズル20から貫通孔4に向けて噴射された耐火被覆材21が、吹付用治具10の延出部12に当たり、延出部12から後ろ側に耐火被覆材21が堆積する。
これにより、貫通孔4の内面4Aにおいて、延出部12より後ろ側、すなわち裏面側の面には、延出部12の高さ以上の被覆層22を形成することができる。
以上の工程により、梁3に形成された貫通孔4の内面4Aに耐火被覆材を延出部12の高さ以上形成することができる。ここで、延出部12の高さを、耐火被覆材の被覆層の厚みの既定値以上とすることで、梁3に形成された貫通孔4の内面4Aに耐火被覆材を既定値以上の厚みで形成することができる。
[まとめ]
以上説明したように、耐火被覆材の吹付用治具10は、建物の躯体1に形成された貫通孔4の内面4Aに耐火被覆材を吹き付けるために用いられる。吹付用治具10は、貫通孔4の内面4Aに沿って取り付けられる基部11と、基部11から貫通孔4の中心方向に延出する延出部12と、を備える。延出部12の高さは、躯体1に吹き付ける耐火被覆材の規定の厚み以上である。
また、耐火被覆材の吹付方法では、建物の躯体1に形成された貫通孔4の内面4Aに耐火被覆材を吹き付けるために用いられる耐火被覆材の吹付用治具10を用いる。上記の吹付方法は、貫通孔4の内面4Aに耐火被覆材の吹付用治具10を取り付ける工程と、貫通孔4に対し正面側から耐火被覆材を吹き付ける工程と、貫通孔4に対し裏面側から耐火被覆材を吹き付ける工程と、を有する。そして、耐火被覆材の吹付用治具10は、貫通孔4の内面4Aに沿って取り付けられる基部11と、基部11から貫通孔4の中心方向に延出する延出部12と、を備える。
上記の耐火被覆材の吹付用治具10、及び耐火被覆材の吹付方法によれば、建物の躯体1に形成された貫通孔4の内面4Aに耐火被覆材を規定の厚み以上形成することができる。
また、耐火被覆材の吹付用治具10において、基部11は、湾曲可能な長尺状のシート部材であり、延出部12は、シート部材の長手方向に沿って設けられ、シート部材から垂直に立ち上がる複数の羽根部材12Aを有する。
こうすることで、建物の躯体1に形成された貫通孔4の大きさに依らず、貫通孔4の内面4Aに耐火被覆材の吹付用治具10を取り付けることができる。
また、耐火被覆材の吹付用治具10において、複数の羽根部材12Aは、シート部材の長手方向に沿って隣接して設けられる。
こうすることで、羽根部材12Aの間に隙間が生じにくくなり、貫通孔4の内面4Aの周方向に均等に耐火被覆材を形成しやすくなる。
また、耐火被覆材の吹付用治具10において、延出部12は、貫通孔4の軸方向における略中央部に設けられる。
こうすることで、貫通孔4の内面4Aの軸方向について、均等に耐火被覆材を形成しやすくなる。
次に、図11乃至図13を参照しながら、吹付用治具10の変形例である吹付用治具10Aについて説明する。
図11及び図12に示されるように、吹付用治具10Aは、基部11の端部と、延出部12の端部を接合することで、吹付用治具10を断面L字状に構成している点で吹付用治具10と相違する。ここで、吹付用治具10Aの延出部12の高さは、吹付用治具10の延出部12の高さと同じとしてよい。
次に、図12及び図13を参照しながら、吹付用治具10Aを用いた場合の貫通孔4への耐火被覆材21の吹付方法について説明する。
図12に示されるように、延出部12が貫通孔4の軸方向における中央に位置するように、貫通孔4に吹付用治具10Aを取り付ける。ここでは、後方(すなわち裏面側)に基部11が延出するように吹付用治具10Aを取り付ける。そして、前方(正面側)から貫通孔4に取り付けた吹付用治具10Aに耐火被覆材21を吹き付けて被覆層22を構成する。
次に、図13に示されるように、貫通孔4から吹付用治具10Aを取り外して、裏面側の耐火被覆材21の吹き付けを行う。こうすることで、躯体1には、吹付用治具10Aが残らないようにすることができる。また、吹付用治具10A及び上記の吹付方法によれば、吹付用治具10Aを繰り返し使用することができる。
[その他の実施形態]
本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。上記の実施形態では、長尺状の吹付用治具10を貫通孔4に合わせて湾曲させて、貫通孔4の内面4Aに取り付けることとしたが、貫通孔の大きさに合わせて、予め吹付用治具10を環状に形成しておいてもよい。すなわち、環状の基部11と、環状の延出部12から吹付用治具10を予め構成し、貫通孔のサイズに合わせて選択した吹付用治具10を貫通孔に取り付けてもよい。
また、梁3に形成される貫通孔の形状は円形に限られず、任意の形状としてよい。
また、躯体1において貫通孔が形成される箇所は梁3に限られず、他の部分であってもよい。
また、本発明は、耐火被覆材の吹付けをロボットが行う場合に限らず、人が吹付用ノズル20を操作して耐火被覆材を行う場合にも同様に適用可能である。
1 躯体
2 柱
3 梁
3A フランジ
3B ウェブ
4 貫通孔
4A 内面
10 吹付用治具
10A 吹付用治具
11 基部
12 延出部
12A 羽根部材
20 吹付用ノズル
21 耐火被覆材
22 被覆層
22A 厚み不足部位

Claims (6)

  1. 建物の躯体に形成された貫通孔の内面に耐火被覆材を吹き付けるために用いられる耐火被覆材の吹付用治具であって、
    前記貫通孔の前記内面に沿って取り付けられる基部と、
    前記基部から前記貫通孔の中心方向に延出する延出部と、を備え、
    前記延出部の高さは、前記躯体に吹き付ける耐火被覆材の規定の厚み以上であって、
    前記基部は、湾曲可能な長尺状のシート部材又は薄板部材であり、
    前記延出部は、前記シート部材又は前記薄板部材の長手方向に沿って設けられ、前記シート部材又は前記薄板部材から垂直に立ち上がる複数の羽根部材を有することを特徴とする耐火被覆材の吹付用治具。
  2. 建物の躯体に形成された貫通孔の内面に耐火被覆材を吹き付けるために用いられる耐火被覆材の吹付用治具であって、
    前記貫通孔の前記内面に沿って取り付けられる基部と、
    前記基部から前記貫通孔の中心方向に延出する延出部と、を備え、
    前記延出部の高さは、前記躯体に吹き付ける耐火被覆材の規定の厚み以上であって、
    前記延出部は、前記貫通孔の軸方向における略中央部に設けられることを特徴とする耐火被覆材の吹付用治具。
  3. 建物の躯体に形成された貫通孔の内面に耐火被覆材を吹き付けるために用いられる耐火被覆材の吹付用治具であって、
    前記貫通孔の前記内面に沿って取り付けられる基部と、
    前記基部から前記貫通孔の中心方向に延出する延出部と、を備え、
    前記延出部の高さは、前記躯体に吹き付ける耐火被覆材の規定の厚み以上であって、
    前記基部の端部と、前記延出部の端部とが接合されることを特徴とする耐火被覆材の吹付用治具。
  4. 前記複数の羽根部材は、前記シート部材又は前記薄板部材の長手方向に沿って隣接して設けられることを特徴とする請求項1に記載の耐火被覆材の吹付用治具。
  5. 建物の躯体に形成された貫通孔の内面に耐火被覆材を吹き付けるために用いられる耐火被覆材の吹付用治具を用いた耐火被覆材の吹付方法であって、
    前記貫通孔の前記内面に耐火被覆材の吹付用治具を取り付ける工程と、
    前記貫通孔に対し正面側から耐火被覆材を吹き付ける工程と、
    前記貫通孔に対し裏面側から耐火被覆材を吹き付ける工程と、を有し、
    前記耐火被覆材の吹付用治具は、
    前記貫通孔の前記内面に沿って取り付けられる基部と、
    前記基部から前記貫通孔の中心方向に延出する延出部と、を備え、
    前記基部は、湾曲可能な長尺状のシート部材又は薄板部材であり、
    前記延出部は、前記シート部材又は前記薄板部材の長手方向に沿って設けられ、前記シート部材又は前記薄板部材から垂直に立ち上がる複数の羽根部材を有することを特徴とする耐火被覆材の吹付方法。
  6. 建物の躯体に形成された貫通孔の内面に耐火被覆材を吹き付けるために用いられる耐火被覆材の吹付用治具を用いた耐火被覆材の吹付方法であって、
    前記貫通孔の前記内面に耐火被覆材の吹付用治具を取り付ける工程と、
    前記貫通孔に対し正面側から耐火被覆材を吹き付ける工程と、
    前記貫通孔に対し裏面側から耐火被覆材を吹き付ける工程と、を有し、
    前記耐火被覆材の吹付用治具は、
    前記貫通孔の前記内面に沿って取り付けられる基部と、
    前記基部から前記貫通孔の中心方向に延出する延出部と、を備え、
    前記延出部は、前記貫通孔の軸方向における略中央部に設けられることを特徴とする耐火被覆材の吹付方法。
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