JP7035345B2 - フィルター - Google Patents
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Description
2. 前記エレクトレット層は、空気流入部の開口面積率が70~99%である補強ネットをさらに備え、前記補強ネットは、前記エレクトレット層において前記非エレクトレット層が積層されていない面に融着にて積層されていることを特徴とする上記1に記載のフィルター。
3.前記非エレクトレット層の布帛は、サーマルボンド不織布または長繊維不織布であり、前記非エレクトレット層と前記エレクトレット層との密度比は、0.3~6.0であることを特徴とする上記1または2に記載のフィルター。
4.プリーツ形状を有することを特徴とする上記1から3のいずれか1つに記載のフィルター。
本実施形態のフィルターは、円形断面短繊維不織布を備えたエレクトレット層と、布帛から成る非エレクトレット層とが固着せずに積層されている。
エレクレット層は円形断面短繊維不織布を備えている。繊維の断面形状が円形のように直線部を有さなければ、繊維同士の接触による有効濾過面積の減少が少ないため好ましい。例えばフィルムスプリット繊維のような矩形断面であると繊維同士で接触により、有効濾過面積の減少および粉塵負荷時の粉塵保持空間の減少が生じるので好ましくない。本明細書で記載の円形断面形状とは真円に限定されず楕円形を含むものである。
本実施形態の非エレクトレット層を成す布帛は短繊維不織布であってもよい。非エレクトレット層を成す布帛が短繊維不織布である場合、当該短繊維不織布は、少なくとも芯鞘型複合熱接着短繊維と被接着短繊維とを含むのが好ましい。この場合、熱接着短繊維の鞘成分が溶融して被接着繊維と接着して層状態を成す。芯鞘型複合熱接着短繊維は、鞘部分が低融点樹脂であって、芯部分が高融点樹脂である芯鞘型の複合繊維であると、被接着短繊維と良好に接着する。芯鞘型複合短繊維以外のサイドバイサイド型複合短繊維等の場合は、外表面に存在する高融点樹脂が溶融せず接着に寄与しないため、繊維交点の接着力不足が発生し、短繊維不織布において毛羽や剛性不足といった不具合がある場合がある。
UL94発泡材料水平燃焼試験(ASTM D4986)の難燃性試験の規格に準じて合否判断を行う。HF-1合格レベルを良好(○)として、それ以外を不良(×)と判定する。
走査型電子顕微鏡にてランダムに写真撮影した画像の繊維径をノギスにて1/100mm単位まで実測し、撮影した画像の倍率で除算して繊維径を算出し、得られたn=100の平均値を平均繊維径とする。
試験条件は、サンプルサイズ150mm×150mm、風速0.5m/sec、粉塵濃度0.5g/m3のトナー粉塵を負荷し、トナー負荷前の圧力損失[mmAq]を測定する。そこから圧力損失が40mmAq増加した時点で、トナーの負荷を停止する。トナー負荷停止時のトナー捕集量[g]および、トナー供給量[g]を測定し、トナー捕集量をトナー供給量で割ることにより、トナー捕集効率[%]算出する。
<エレクトレット層Xの作製>
ラミネート工程において、目付15g/m2のポリプロピレン製スパンボンド不織布A(シンワ株式会社製、繊度5.5dtex、平均繊維径23μm)と接触するロール温度123℃、および、ポリプロピレン製補強ネットB(目付30g/m2、厚み0.5mm、空気流入部の開口面積85%)と接触するロール温度93℃にセットし、スパンボンド不織布Aおよび補強ネットBを上下ロールで挟み、プレス圧力3.9MPa、速度4.0m/分で加工して熱接着品Cを作製した。
リンを含有する難燃性の円形断面ポリエステル短繊維(東洋紡株式会社製「ハイム」(登録商標)、繊度1.7dtex、繊維長44mm、平均繊維径13μm)と円形断面ポリプロピレン短繊維(宇部日東化成株式会社製、繊度2.2dtex、繊維長51mm、平均繊維径15μm)とを1:1の重量比で混綿、カーディングして目付45g/m2の混繊ウェブDを作製し、これにスパンボンド不織布Aを積層後3MPaの高圧水を連続的に噴霧して交絡させると同時に油剤を除去、乾燥し積層体Eを作製した。積層体Eのスパンボンド不織布Aと反対面に熱接着品Cの補強ネットBがくるように積層し、針密度50本/cm2にてニードルパンチ処理を行い、摩擦帯電と交絡を同時に行って、全目付105g/m2のエレクトレット層Xを得た。作製したエレクトレット層Xの密度は0.055g/cm3であった。
<非エレクトレット層Yの作製>
芯鞘型複合熱接着短繊維として、芯成分に融点が255℃のポリエステル樹脂および鞘成分に融点110℃のポリエステル樹脂が用いられ、繊度2.2dtex、繊維長51mmの短繊維を80重量%と、被接着短繊維として、融点が255℃のポリエステル樹脂からなる繊度6.6dtex、繊維長51mm、平均繊維径25μmの短繊維を20重量%とを混合した後、カード加工を実施した。次に、140℃のエアースルの熱処理によって熱接着短繊維を溶融し被接着短繊維と接着させることで、非エレクトレット層Yである短繊維不織布(布帛)を作製した。作製した非エレクトレット層Yは、目付80g/m2、密度は0.022g/cm3であった。
<フィルターの作製>
エレクトレット層Xと非エレクトレット層Yとを用意し、エレクトレット層Xの積層体Eの側に非エレクトレット層Yを積層した。このとき、エレクトレット層Xと非エレクトレット層Yは積層したのみで、固着していない。このエレクトレット層Xと非エレクトレット層Yとを積層したものを、レシプロ方式のひだ折り機を使用して、山高さ50mm、ピッチ30mmで共折りプリーツ加工を行い、150×150mmサイズのフィルターサンプルを作製した。このフィルターの積層順は、非エレクトレット層Y、スパンボンド不織布A、混繊ウェブD、補強ネットB、スパンボンド不織布Aである。実施例1では、非エレクトレット層Yのエレクトレット層Xに対する密度比は0.4であった。
実施例1と同じ繊維構成及び作製方法にて作製したエレクトレット層X(ただし、混繊ウェブDの目付65g/m2、エレクトレット層Xの全目付125g/m2、エレクトレット層Xの密度0.056g/cm3)と、実施例1と同じ繊維構成及び作製方法にて作製した非エレクトレット層Yとを用意し、エレクトレット層Xの積層体Eの側に非エレクトレット層Yを積層した。このとき、エレクトレット層Xと非エレクトレット層Yは積層したのみで、固着していない。このエレクトレット層Xと非エレクトレット層Yとを積層したものを、レシプロ方式のひだ折り機を使用して、山高さ50mm、ピッチ20mmで共折りプリーツ加工を行い、150×150mmサイズのフィルターサンプルを作製した。実施例2では、非エレクトレット層Yのエレクトレット層Xに対する密度比は、0.39であった。
実施例1と同じ繊維構成及び作製方法にて作製したエレクトレット層X(ただし、混繊ウェブDの目付25g/m2、エレクトレット層Xの全目付85g/m2、エレクトレット層Xの密度0.05g/cm3)と、実施例1と同じ繊維構成及び作製方法にて作製した非エレクトレット層Y(ただし、目付40g/m2、密度0.033g/cm3)とを用意し、エレクトレット層Xの積層体Eの側に非エレクトレット層Yを積層した。このとき、エレクトレット層Xと非エレクトレット層Yは積層したのみで、固着していない。このエレクトレット層Xと非エレクトレット層Yとを積層したものを、レシプロ方式のひだ折り機を使用して、山高さ50mm、ピッチ20mmで共折りプリーツ加工を行い、150×150mmサイズのフィルターサンプルを作製した。実施例3では、非エレクトレット層Yのエレクトレット層Xに対する密度比は、0.6であった。
実施例1と同じ繊維構成及び作製方法にて作製したエレクトレット層X(ただし、混繊ウェブDの目付25g/m2、エレクトレット層Xの全目付85g/m2、エレクトレット層Xの密度0.05g/cm3)と、非エレクトレット層Yとしてポリプロピレン製スパンボンド不織布(目付200g/m2、厚み2.7mm、平均繊維直径30μm、密度0.074g/cm3)とを用意し、エレクトレット層Xの積層体Eの側に非エレクトレット層Yを積層した。このとき、エレクトレット層Xと非エレクトレット層Yは積層したのみで、固着していない。このエレクトレット層Xと非エレクトレット層Yとを積層したものを、レシプロ方式のひだ折り機を使用して、山高さ50mm、ピッチ20mmで共折りプリーツ加工を行い、150×150mmサイズのフィルターサンプルを作製した。実施例5では、非エレクトレット層Yのエレクトレット層Xに対する密度比は、1.5であった。
実施例1と同じ繊維構成及び作製方法にて作製したエレクトレット層Xにおいて、ポリプロピレン製熱接着ネットBの開口面積率を96%に変更した以外は実施例1と同様のエレクトレット層Xと、実施例1と同様の非エレクトレット層Yとを用いて、実施例1と同様にフィルターサンプルを作成した。実施例5では、非エレクトレット層Yのエレクトレット層Xに対する密度比は、0.4であった。
実施例1と同じ繊維構成及び作製方法にて作製したエレクトレット層Xと実施例1と同じ繊維構成及び作製方法にて作製した非エレクトレット層Yとを用意し、エレクトレット層Xの積層体Eの側に非エレクトレット層Yを積層し、層間を熱接着し、レシプロ方式のひだ折り機を使用して、山高さ50mm、ピッチ20mmで共折りプリーツ加工を行い、150×150mmサイズのフィルターサンプルを作製した。比較例1の非エレクトレット層Yとエレクトレット層Xとの密度比は0.4であった。
実施例1と同じ繊維構成及び作製方法にて作製したエレクトレット層X(ただし、混繊ウェブDの目付25g/m2、エレクトレット層Xの全目付85g/m2、エレクトレット層Xの密度0.05g/cm3)を2枚用いて、上流より積層体E、熱接着品C、積層体E、熱接着品Cの順になるように積層した。このとき、エレクトレット層Xとエレクトレット層Xは積層したのみで、固着していない。このエレクトレット層Xを2枚積層したものを、レシプロ方式のひだ折り機を使用して、山高さ50mm、ピッチ20mmで共折りプリーツ加工を行い、150×150mmサイズのフィルターサンプルを作製した。
Claims (4)
- 円形断面短繊維不織布を備えたエレクトレット層と、布帛から成る非エレクトレット層とが固着せずに積層されており、
前記エレクトレット層は補強ネットをさらに備え、
前記補強ネットは、前記エレクトレット層において前記非エレクトレット層が積層されていない面に融着にて積層されていることを特徴とするフィルター。 - 前記補強ネットは、空気流入部の開口面積率が70~99%であることを特徴とする請求項1に記載のフィルター。
- 前記非エレクトレット層の布帛はサーマルボンド不織布または長繊維不織布であり、
前記非エレクトレット層の前記エレクトレット層に対する密度比は、0.3~6.0であることを特徴とする請求項2に記載のフィルター。 - プリーツ形状を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のフィルター。
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JP2010142703A (ja) | 2008-12-17 | 2010-07-01 | Toray Ind Inc | エレクトレット濾材およびそれを用いたエアフィルター |
JP2011072911A (ja) | 2009-09-30 | 2011-04-14 | Toyobo Co Ltd | 空気清浄用フィルタ |
JP2016112493A (ja) | 2014-12-12 | 2016-06-23 | 東洋紡株式会社 | 空気清浄用フィルタ |
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