JP6578673B2 - 難燃性支持体 - Google Patents
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Description
(1)少なくともガラス繊維、有機繊維、難燃剤およびバインダー樹脂を含む支持体であり、前記難燃剤の含有量が前記支持体全体の15〜30質量%であり、前記難燃剤と前記バインダー樹脂の質量比(難燃剤:バインダー樹脂)が、70:30〜90:10である支持体、
(2)前記ガラス繊維の含有量が前記支持体全体の10〜40質量%である(1)の支持体、
(3)前記ガラス繊維と前記有機繊維の質量比(ガラス繊維:有機繊維)が、10:90〜45:55である(1)または(2)の支持体、
(4)ガラス繊維の繊維径が10〜15μmであることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかの支持体、
(5)剛軟度が2200μN以上であり、かつ、厚さが0.1〜0.4mmである(1)〜(4)のいずれかに記載の支持体と、不織布シートと、が積層されてなる濾材、
(6)プリーツ形状である(5)の濾材の周囲に枠材を配したエアフィルターであり、そのプリーツ形状のピッチP(mm)が2〜5mmであり、前記ピッチPとそのプリーツ形状の山高さH(mm)の関係が0.2mm−1≦H/P2≦15mm−1であるエアフィルター。
(1)目付
24℃60%RHに8時間以上放置して、評価対象試料の質量を求め、その面積から1m2当たりの質量に直して、それぞれの評価試料の目付として求める。測定の最小面積は0.01m2以上とした。
テクロック(株)製SM114を用いて測定サンプル面積1m2で10箇所の厚みを求めその算術平均を用いた。
空気清浄装置用濾材燃焼性試験方法指針JACA難燃試験法(No.11−A 2003)に準じて評価した。
クラス3達成:○
クラス3未達成:× 。
剛軟度はJIS L 1085:1998 6.10.1 B法(ガーレ法)に準拠し、幅25mm、長さ90mmのサンプルを、ガーレ式剛軟度試験機を用いて評価した。評価数は5として、その平均値を値として評価した。
2200μN以上:○
2200μN未満:× 。
レシプロ方式によってプリーツ加工した後の山の頂点(長さ20mm)を顕微鏡(倍率100倍)で観察し、評価した。
繊維の長さ2mm以上の飛び出しがないもの:◎
繊維の長さ2mm以上の飛び出しが1本であるもの:○
繊維の長さ2mm以上の飛び出しが2本以上であるもの:× 。
測定装置にエアフィルターのサイズにあわせて開口した2枚の板状のフランジを上下流にあらかじめセットし、測定対象物であるエアフィルターを2枚のフランジの間にセットし、エアフィルターとフランジ間から空気が漏れないように閉め、処理風量7.0m3/minで空気を通過させた時のエアフィルター上下流の差圧をデジタルマノメーター(MODUS社製 MA2−04P)にて測定し、その差圧を圧力損失とした。
傾斜ワイヤー方式の湿式抄紙方法により、繊維集積体を作製した後、該繊維集積体を難燃剤とバインダーの混合液に含浸させ、乾燥熱処理して目付40g/m2、厚み0.36mmの難燃支持体を作製した。構成としてはガラス繊維((1)繊維径10μm、繊維長20mm、(2)繊維径13μm、繊維長20mm))31質量%、ポリエステル繊維((1)繊維径6μm、繊維長10mm、(2)繊維径2μm、繊維長5mm)26質量%、ビニロン繊維(繊維径17μm、繊維長12mm)7質量%、パルプ繊維9質量%、ポリビニルアルコール合成樹脂3質量%、バインダー樹脂(スチレンアクリル重合体(ガラス転移点温度Tg40℃)4質量%、難燃剤20質量%となるよう調整した。難燃剤はリン酸アンモニウムを使用した。
得られた支持体は、傾斜ワイヤー方式の湿式抄紙方法による生産性は良好だった。また、得られた支持体は難燃性および剛軟度は良好だった。
表1、2に記載の条件にする以外は実施例1と同様の方法で実施した。いずれの支持体も難燃性と剛軟度は良好だった。また、生産性や毛羽立ちも良好だった。
表1、2に記載の条件にする以外は実施例1と同様の方法で実施した。実施例1の支持体と比較して、プリーツ加工した後の実施例6の支持体の山の頂点に繊維の毛羽立ちが発生していた。
表3、4に記載の条件にする以外は実施例1と同様の方法で実施した。実施例1の支持体と比較して、剛軟度が劣っていた。
表3、4に記載の条件にする以外は実施例1と同様の方法で実施した。実施例1の支持体と比較して、難燃性が劣っていた。また、プリーツ加工した後の比較例2の支持体の山の頂点に繊維の毛羽立ちが発生していた。
表3、4に記載の条件にする以外は実施例1と同様の方法で実施した。実施例1の支持体と比較して、剛軟度が劣っていた。
表3、4に記載の条件にする以外は実施例1と同様の方法で実施した。実施例1の支持体と比較して、難燃性が劣っていた。
表3、4に記載の条件にする以外は実施例1と同様の方法で実施した。実施例1の支持体と比較して、剛軟度が劣っていた。また、支持体生産時に、ワイヤーと支持体の剥離不良による生産不具合が発生した。
(積層する不織布シート)
トリアジン系化合物である“キマソーブ”(登録商標)944(チバガイギージャパン製)を1質量%添加したポリプロピレンからメルトブロー法により目付18g/m2の不織布を作成した。さらに得られた不織布を純粋サクション方式にてエレクトレット加工し、エレクトレット不織布を作製した。
実施例1記載の支持体と前記エレクトレット不織布の2つのシートに湿気硬化型ウレタン樹脂を5g/m2散布してシード同士を接着し、目付63g/m2の濾材を得た。
前記濾材を幅255mm、山高さ37mm、ピッチ3.3mm(H/P2=3.3mm−1)でプリーツ・ビード加工し、プリーツの山の数が120山となる部分を1つのエアフィルター単位としてカットし、ホットメルト接着剤を塗布した不織布枠を用いて周囲4辺をシールし、エアフィルターを作製した。エアフィルターの圧損は良好だった。
比較例1記載の支持体を使用する以外は実施例7と同様の方法でエアフィルターを作製した。実施例1の支持体を使用したエアフィルターと比較して、圧力損失が劣っていた。
Claims (6)
- 少なくともガラス繊維、有機繊維、難燃剤およびバインダー樹脂を含む支持体であり、
前記難燃剤の含有量が支持体全体の15〜30質量%であり、
前記難燃剤と前記バインダー樹脂の質量比(難燃剤:バインダー樹脂)が、70:30〜90:10であり、
前記有機繊維は、ポリエステル繊維、溶融ポリエステル繊維、ビニロン繊維、ナイロン繊維、ポリプロピレン繊維およびパルプ繊維からなる群から選ばれる1種以上であり、
前記バインダー樹脂は、ポリビニルアルコール樹脂、酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂またはスチレン−アクリル共重合体樹脂である支持体。 - 前記ガラス繊維の含有量が前記支持体全体の10〜40質量%である請求項1に記載の支持体。
- 前記ガラス繊維と前記有機繊維の質量比(ガラス繊維:有機繊維)が、10:90〜45:55である請求項1または2に記載の支持体。
- ガラス繊維の繊維径が10〜15μmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の支持体。
- 剛軟度が2200μN以上であり、かつ、厚さが0.1〜0.4mmである請求項1〜4のいずれかに記載の支持体と、不織布シートと、が積層されてなる濾材。
- プリーツ形状である請求項5の濾材の周囲に枠材を配したエアフィルターであり、
そのプリーツ形状のピッチP(mm)が2〜5mmであり、
前記ピッチPとそのプリーツ形状の山高さH(mm)の関係が0.2mm−1≦H/P2≦15mm−1であるエアフィルター。
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