JP7034028B2 - 内圧調整用複層ガラス及び内圧調整用複層ガラスの圧力調整方法並びに内圧調整用袋体 - Google Patents

内圧調整用複層ガラス及び内圧調整用複層ガラスの圧力調整方法並びに内圧調整用袋体 Download PDF

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Description

本発明は、内圧調整用複層ガラス及び内圧調整用複層ガラスの圧力調整方法並びに内圧調整用袋体に関する。
断熱性と防音性の観点から、ガラス窓として複層ガラスが多用されている。複層ガラスは、少なくとも2枚のガラス板とスペーサとを有する。2枚のガラス板はスペーサによって隔置され、2枚のガラス板の間に中空層が形成される。スペーサは、その両側面が一次シール材によって2枚のガラス板に接着される。これによって、2枚のガラス板で挟まれる中空層が封止される。また、2枚のガラス板の間の端縁部の凹部に二次シール材が封着される。これによって複層ガラスが構成される。
ところで、複層ガラスは、複層ガラスの製造工場と、複層ガラスの設置場所との間に標高差が生じると、製造時に中空層に封入されたガス(例えば、空気、若しくはアルゴンガス又はクリプトンガス等の不活性ガスを言う。以下、同じ。)の圧力と設置場所の外気圧との間に気圧差が生じるため、例えば、複層ガラスの製造工場の標高よりも複層ガラスの設置場所の標高が高い場合には、中空層内のガスがガラス板を外側に押圧して中空層の体積が大きくなり(以下、この現象を「中空層の膨張」と表現する。)、2枚のガラス板が互いに離間する方向に湾曲状に撓むという現象が生じる。このような現象は、ボイルシャルルの法則により標高差が大きくなるに従い大きくなる。このため、撓んだ2枚のガラス板から、中空層を封止している一次シール材及び二次シール材に負荷がかかり、その負荷によって一次シール材及び二次シール材に過度の引き剥がし力が加わると、中空層の気密性が損なわれるという懸念がある。なお、ボイルシャルルの法則に基づけば、中空層の膨張量は無視できない大きなものである。
既述の問題を解消するため、特許文献1の複層ガラスは、複層ガラスの少なくとも1カ所に密閉空間(中空層に相当)を連通する内外貫通孔を設け、内外貫通孔に複層ガラスの中空層の内圧と外気圧(大気圧)とを常にほぼ同一にする内圧自動調整装置が取り付けられている。
特許文献1の内圧自動調整装置は、外気導入孔を持つシリンダーと、シリンダー内部に移動可能な可動棒材とを有し、可動棒材の円周には気密リングが装着されている。また、特許文献1には、複層ガラスの4辺の周縁部のうち対向する2辺に沿ってシリンダーが配置されている例が開示されている。
特許文献1の複層ガラスによれば、例えば、高地での使用の場合、空気の膨張をガラスが抑え込むことにより中空層の内圧は外気圧(大気圧)より高くなろうとするが、その場合には外気導入孔よりシリンダー外に空気を吐き出しつつ、内圧自動調整装置の可動棒材が外気導入孔のある方向に動き、中空層の空気をシリンダー内に取り込む。これにより、特許文献1の複層ガラスによれば、中空層の内圧が低下し大気圧と釣り合うので、複層ガラスの中空層の膨張を抑えることができる。
一方、特許文献2には、圧力調整機構を備えた複層ガラスが開示されている。特許文献2の圧力調整機構は、温度変化に伴って生じる密閉空間(中空層に相当)内の気体の体積変化を、膨張、収縮のいずれの場合にも許容して、気体の圧力を一定に保つ機能を有している。特許文献2では、圧力調整機構の一例として、気密性のある蛇腹状の袋体をサッシ枠内に設け、この袋体と密閉空間とを連通路を介して接続した構成が開示されている。
特開平7-42452号公報 特開平6-26282号公報
通常、複層ガラスは、設置場所に一旦設置されると、設置場所の外気圧下で長年使用されるものである。つまり、複層ガラスが設置場所に一旦設置されると、中空層の膨張現象は気温の変化によって若干発生するものの、一次シール材及び二次シール材に過度な引き剥がし力がかかるような大きな影響を与えるような膨張現象は殆ど発生せず、そのような膨張現象は、既述の如く、複層ガラスの製造工場と設置場所との間の標高差(以下、単に「標高差」と言う。)に起因して発生するものである。特許文献1、2の複層ガラスは、その標高差で発生した中空層の膨張を、シリンダー(特許文献1)又は袋体(特許文献2)によって解消することができるが、それ以降、シリンダー又は袋体は不要なものとなる。
このように、特許文献1、2の複層ガラスでは、複層ガラスが設置場所に一旦設置された後においても不要なシリンダー又は袋体が、そのまま複層ガラスに残置されるので、シリンダー又は袋体を含めた構造の複層ガラスが大型化するという問題があった。また、複層ガラスをサッシに納める場合に、突出物であるシリンダー又は袋体が邪魔になるので、余分なスペースをサッシ又は複層ガラス周辺に確保しなければならないという問題もあった。
また、特許文献1の複層ガラスは、重量物であるシリンダーを複層ガラスに装着する場合に、シリンダーが複層ガラスに接触すると、複層ガラスを損傷させる虞があるという問題もあった。
また、特許文献2の複層ガラスは、袋体が経年劣化により早期に劣化する場合があり、このような場合には中空層に充填されたガスが外気に漏れるので、複層ガラスの断熱性能が低下するという問題があった。
ところで、特許文献1及び2の既述問題は、複層ガラスに対してシリンダー又は袋体を着脱自在に接続可能な構成とし、複層ガラスを設置する直前にシリンダー又は袋体を複層ガラスから取り外すことにより解消すると考えられる。
しかしながら、このような構成の場合、複層ガラスからシリンダー又は袋体を取り外す時に、中空層に封入されたガスが連通路(特許文献2)から外部に漏出するという問題があった。
なお、特許文献1、2のような圧力調整機能を備えていない複層ガラスにおいて、例えば、2枚のガラス板からなる複層ガラスの場合には、標高差が千メートル以上となると1次シール及び2次シールに過度の引き剥がし力が加わり破損の虞があるので使用を控えることが知られている。破損の虞が無く使用できる標高差は、複層ガラスを構成するガラス板の枚数が増えるに従って小さくなる。例えば、5枚のガラス板からなる複層ガラスの場合には、標高差が数百メートル以上となると破損の虞があるので使用を控えることが知られている。
このように、複層ガラスの場合には、製造場所と設置場所との標高差が大きくなれば設置することが困難となる。このため従来では、特許文献1、2のような圧力調整機能を備える複層ガラスが提案されているが、特許文献1、2の複層ガラスは既述のような問題があり、また、特許文献1、2の問題を解消するために、複層ガラスに対してシリンダー又は袋体を着脱自在な構成とした場合でも既述のようなガス漏出問題があった.
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、標高差に起因する中空層の膨張を解消するとともに中空層に封入されたガスの漏出を防止することができる内圧調整用複層ガラス及び内圧調整用複層ガラスの圧力調整方法並びに内圧調整用袋体を提供することを目的とする。
本発明の内圧調整用複層ガラスは、本発明の目的を達成するために、対向する少なくとも2枚の矩形状のガラス板が枠状のスペーサを介して隔置され、2枚のガラス板と対向するスペーサの各側面が一次シール材によって2枚のガラス板に接着されて2枚のガラス板の間に中空層が形成された複層ガラスであって、スペーサには、中空層と外気とを連通する孔部が備えられ、スペーサと一次シール材の外側であって、孔部を包囲する包囲スペースを除く外側が二次シール材によって封止されてなる複層ガラスと、複層ガラスの孔部に着脱自在に接続される接続管を有する内圧調整用袋体と、接続管を孔部に接続した状態において、接続管を含む内圧調整用袋体の内部空間に、中空層と内部空間とを連通させた状態であらかじめ装着された栓部材であって、孔部に嵌入されて中空層を封止可能な栓部材と、を備える。
本発明の内圧調整用複層ガラスの一形態は、栓部材は、孔部に嵌入される栓本体と、棒状体であって、その先端が栓本体に分断可能に接続され、その基端が内圧調整用袋体の内部空間に延設された棒状体と、を有することが好ましい。
本発明の内圧調整用複層ガラスの一形態は、内圧調整用袋体は、棒状体を内圧調整用袋体に着脱自在に保持する保持部材を有することが好ましい。
本発明の内圧調整用複層ガラスの一形態は、保持部材は、棒状体を内圧調整用袋体の内面に接着又は粘着する、接着剤又は粘着剤であることが好ましい。
本発明の内圧調整用複層ガラス一形態は、保持部材は、内圧調整用袋体を介して棒状体を保持するクリップ部材であることが好ましい。
本発明の内圧調整用複層ガラスの一形態は、接続管は、栓部材に当接されて中空層と内部空間とを連通させた第1姿勢と、孔部に嵌入された第2姿勢との間で栓部材を支持する弾性部材を有することが好ましい。
本発明の内圧調整用複層ガラスの一形態は、栓部材の外周面には、栓部材の周方向に沿った凹状又は凸状の係合部が備えられ、
弾性部材は、係合部に当接されるフラップ部材を有することが好ましい。
本発明の内圧調整用複層ガラスの一形態は、スペーサには、包囲スペースを形成する堰部材が備えられ、接続管は、堰部材に着脱自在に接続されることにより孔部に着脱自在に接続されることが好ましい。
本発明の内圧調整用複層ガラス一形態は、接続管は、堰部材に着脱自在に接続される筒状の口金部材を有することが好ましい。
本発明の内圧調整用複層ガラスの圧力調整方法は、本発明の内圧調整用複層ガラスを外気圧が高い第1標高場所から外気圧が低い第2標高場所に搬送した後、栓部材の棒状体を把持し、栓本体を孔部に嵌入して中空層を封止する第1工程と、栓本体から棒状体の先端を分断する第2工程と、中空層の内圧と外気圧との気圧差により膨張した内圧調整用袋体を接続管と一緒に孔部から取り外す第3工程と、孔部を包囲する包囲スペースに二次シール材を充填する第4工程と、を有する。
本発明の内圧調整用複層ガラスの圧力調整方法は、本発明の内圧調整用複層ガラスを外気圧が高い第1標高場所から外気圧が低い第2標高場所に搬送した後、栓部材の棒状体を把持し、栓本体を孔部に嵌入して中空層を封止する第1工程と、中空層の内圧と外気圧との気圧差により膨張した内圧調整用袋体を接続管と一緒に孔部から取り外す第2工程と、栓本体から棒状体の先端を分断する第3工程と、孔部を包囲する包囲スペースに二次シール材を充填する第4工程と、を有する。
本発明の内圧調整用複層ガラスの圧力調整方法は、本発明の内圧調整用複層ガラスを外気圧が高い第1標高場所から外気圧が低い第2標高場所に搬送した後、栓本体を孔部に嵌入して中空層を封止する第1工程と、中空層の内圧と外気圧との気圧差により膨張した内圧調整用袋体を接続管と一緒に孔部から取り外す第2工程と、孔部を包囲する包囲スペースに二次シール材を充填する第3工程と、を有する。
本発明の内圧調整用袋体は、中空層、及び中空層と外気とを連通する孔部が備えられた複層ガラスに対し、孔部に接続管を介して着脱自在に接続される内圧調整用袋体であって、接続管を孔部に接続した状態において、接続管を含む内圧調整用袋体の内部空間に、中空層と内部空間とを連通させた状態であらかじめ装着された栓部材であって、孔部に嵌入されて中空層を封止可能な栓部材を備える。
本発明によれば、標高差に起因する中空層の膨張を解消するとともに中空層に封入されたガスの漏出を防止することができる。
第1実施形態の複層ガラスの構成を示した全体斜視図 図1に示した複層ガラスの構成を示した要部断面図 スペーサの構成を示した要部斜視図 コーナーキーのZ方向に沿った断面図 図1に示した複層ガラスと袋体とを示した説明図 第1実施形態の内圧調整用複層ガラスの正面図 図6に示した内圧調整用複層ガラスの圧力調整方法を経時的に示した説明図 図6に示した内圧調整用複層ガラスの圧力調整方法を経時的に示した説明図 栓本体を孔部に嵌入している状態を示した説明図 棒状体が袋体に保持部材によって接着又は粘着された状態を示した説明図 第1形態のクリップ部材によって棒状体が袋体に保持された説明図 第2形態のクリップ部材によって棒状体が袋体に保持された説明図 第3形態のクリップ部材によって棒状体が袋体に保持された説明図 第4形態のクリップ部材によって棒状体が袋体に保持された説明図 蛇腹状の接続管が用いられた袋体の説明図 蛇腹状の接続管が長さ方向に収縮された状態を示した説明図 第2実施形態の複層ガラスの全体斜視図 図17に示した複層ガラスに設けられた堰部材の説明図 図18の堰部材の変形例である第1構成例を示した説明図 図18の堰部材の変形例である第2構成例を示した説明図 第2実施形態の内圧調整用複層ガラスの要部拡大断面図 口金に対する栓部材の装着形態を示した斜視図 図21に示した内圧調整用複層ガラスの圧力調整方法を経時的に示した説明図 栓本体を孔部に嵌入している状態を示した説明図 軟質のフラップ部材を有する栓部材を示した説明図 図25のフラップ部材の動作を示した説明図 周方向に凸状の係合部を有する栓部材の斜視図 堰部材を設けることなく接続管を孔部に接続した第1構成例の説明図 堰部材を設けることなく接続管を孔部に接続した第2構成例の説明図 第3実施形態に係る複層ガラスの隅部を拡大して示した斜視図 第4実施形態に係る複層ガラスの隅部を拡大して示した斜視図
以下、添付図面に従って本発明に係る内圧調整用複層ガラス及び内圧調整用複層ガラスの圧力調整方法並びに内圧調整用袋体の好ましい実施形態を説明する。
まず、第1実施形態の内圧調整用複層ガラス100(図6参照)を説明する前に、実施形態の内圧調整用袋体(以下、「袋体」と略称する。)38(図6参照)を除いた単体の複層ガラス10(図1及び図6参照)の構成について説明する。
図1は、第1実施形態に係る複層ガラス10の構成を示した全体斜視図である。図2は、図1に示した複層ガラス10の要部断面図である。なお、以下に説明するX方向とは複層ガラス10の厚さ方向を指し、Y方向とはX方向に直交する方向であって複層ガラス10の幅方向を指す。また、Z方向とはX方向及びY方向にそれぞれ直交する方向であって複層ガラス10の高さ方向を指す。
図1及び図2に示すように、複層ガラス10は、矩形状に構成された2枚のガラス板12、12と枠状のスペーサ14とを有する。2枚のガラス板12、12はスペーサ14によってX方向に隔置され、2枚のガラス板12、12の間に中空層16が形成される。スペーサ14は、X方向においてガラス板12、12に対向する両側面14A、14Aがブチルゴム等の一次シール材18によって2枚のガラス板12、12に接着される。これによって、中空層16が封止される。また、Z方向におけるスペーサ14と一次シール材18の外側であって、2枚のガラス板12、12の間の端縁部の凹部13には、二次シール材20としてのポリサルファイド系シーリング材が充填される。これによって、複層ガラス10が構成される。なお、二次シール材20としては、既述のポリサルファイド系シーリング材に限定されるものではなく、例えば、シリコーン系シーリング材、ポリウレタン系シーリング材又はブチル系シーリング材を適用することもできる。
複層ガラス10のガラス板12は、フロート法によって製造された所謂フロートガラスでもよく、強化ガラス(例えば、風冷強化ガラス又は化学強化ガラス)、型板ガラス、網入りガラス等の防火ガラス又は合わせガラスであってもよい。また、ガラス板12の枚数は2枚に限定されるものではなく、例えば3枚以上のガラス板を備えた複層ガラスであってもよい。
スペーサ14は、中空のパイプ材によって構成され、スペーサ14の中空部14Bにはゼオライト等の乾燥材22が充填される。また、スペーサ14には、中空部14Bと中空層16とを連通する貫通孔14Cが備えられ、これによって、中空層16に充填されたガスが乾燥材22によって乾燥される。
図3は、スペーサ14の構成を示した要部斜視図である。
図3に示すように、スペーサ14は、Z方向に配置される縦スペーサ材24と、Y方向に配置される横スペーサ材26と、コーナーキー28と、を有している。コーナーキー28は、本体ブロック30と、本体ブロック30からZ及びY方向に延設された同形状の嵌合部32、34と、を有し、全体として略L字形状に構成されている。また、嵌合部32、34には、縦スペーサ材24と横スペーサ材26の抜け防止の目的で鋸歯状の返し部が備えられている。このような嵌合部32、34を、隣接する縦スペーサ材24と横スペーサ材26の各々の中空部14Bに嵌挿することにより、隣接する縦スペーサ材24と横スペーサ材26とがコーナーキー28を介して互いに直交するZY方向に連結される。
図4は、コーナーキー28のZ方向に沿った断面図である。
図4に示すように、コーナーキー28の本体ブロック30には、中空層16と外気とを連通する孔部36が備えられている。この孔部36は、複層ガラス10の中空層16にガスを充填する場合のガス注入口として利用される。また、孔部36は、図5に示す袋体38の接続管40が着脱自在に接続される孔部としても利用される。なお、図4及び図5の形態は、軟質の接続管40の先端に金属製の筒状の口金41を設け、この口金41を孔部36に着脱自在に接続する形態である。口金41を用いれば、軟質の接続管40の先端を孔部36に確実に接続することができるので好ましいが、この形態に限定されるものではなく、接続管40の先端を孔部36に直接接続する形態でもよい。また、口金41は必ずしも金属製でなくてもよく、例えば樹脂製でもよい。更に、口金41と接続管40との接続部には、ゴムパッキン等の気密保持部材(不図示)が介在されており、気密性が保たれている。更にまた、孔部36に後述する第1実施形態の栓部材42の栓本体44(図3及び図4参照)を嵌入した場合に、栓本体44が中空層16に落下しないように、孔部36の直径は、孔部36の入口から中空層16の側の出口に向かって小さくなるように形成されている。
図5は、複層ガラス10に袋体38が接続される前の状態を示した説明図である。
図5に示す袋体38は、複層ガラス10を低地の製造工場から高地の設置場所に搬送する場合に、口金41を孔部36に接続することにより複層ガラス10に着脱自在に装着されるものである。このように袋体38を複層ガラス10に装着することにより、第1実施形態の内圧調整用複層ガラス100(図6参照)が構成される。また、袋体38は、高地の設置場所に複層ガラス10を設置する際に、接続管40及び口金41と一緒に孔部36から取り外される。つまり、この袋体38は、複層ガラス10の設置時に複層ガラス10に残置される特許文献2の袋体とは異なるものである。なお、孔部36から口金41が取り外される前に、栓部材42の栓本体44(図3及び図4参照)が孔部36に嵌入される。すなわち、栓本体44によって中空層16を封止した後、袋体38が接続管40及び口金41と一緒に孔部36から取り外される。このように第1実施形態の内圧調整用複層ガラス100によれば、複層ガラス10から袋体38を取り外す場合に生じる孔部36からのガス漏れを防止可能な構成を有している。
栓部材42は、図4の如く、口金41を孔部36に接続した状態において、接続管40を含む袋体38の内部空間48に、中空層16と内部空間48とを連通させた状態(図6参照)であらかじめ装着されている。
栓部材42は、前述の如く、孔部36に嵌入される栓本体44を有する。また、栓部材42は棒状体46を有し、この棒状体46は、その先端が栓本体44に分断可能に接続され、その基端が袋体38の内部空間48に延設されている。分断可能な構成の一例として、棒状体46の先端に形成された切り込みを例示できる。そして棒状体46にねじりを加える又は、棒状体46を繰り返し曲げることで、切り込みを起点として分断が容易に行える。また、棒状体46の基端には、円板状のツマミ部47が設けられている。栓本体44を孔部36に嵌入する場合、作業者は、袋体38を介してツマミ部47を摘まみ、棒状体46を介して栓本体44を孔部36に対向させて、栓本体44を孔部36に嵌入することができる。このようにツマミ部47を棒状体46に備えることにより、栓本体44を孔部36に嵌入する作業を容易に行うことができる。
既述のように、栓本体44を孔部36に嵌入して中空層16を封止する場合、中空層16の非透湿性を高める観点から、栓本体44を非透湿性である樹脂製とし、かつ栓本体44の周部にブチルゴムをあらかじめ塗布しておくことが好ましい。また、栓本体44を孔部36に嵌入した後、棒状体46の先端を栓本体44から分断し、図4の如く、栓本体44のみを孔部36に残置することが好ましい。
栓本体44の形状は、孔部36に嵌入し易いように、栓本体44の先端に向かって断面の円の直径が小さくなる円錐台形状であることが好ましい。また、栓本体44の基端の直径は、口金41の貫通孔41Aの直径よりも小さいことが好ましい。これにより、栓本体44を口金41の貫通孔を介して孔部36に嵌入することができる。また、栓本体44の基端の直径が、口金41の貫通孔41Aの直径よりも大きい場合には、貫通孔41Aに栓本体44を嵌入させて中空層16を封止する。この場合、口金41は、栓本体44と一緒に孔部36に残置される。以上が栓部材42の一例である。なお、コーナーキー28に備えられる孔部36は、スペーサ14の隅部に配置された4個のコーナーキー28の全てに備える必要はなく、少なくとも1個のコーナーキー28に備えられていればよい。
ところで、図3の如く、コーナーキー28には、孔部36を包囲する堰部材50が本体ブロック30に一体に備えられている。なお、図3の形態では、堰部材50が本体ブロック30に一体に備えられているが、堰部材50は、本体ブロック30とは別体で構成されて本体ブロック30に固定されるものであってもよい。
図3に示す堰部材50は、複層ガラス10の隅部に配置される(図1参照)。また、堰部材50は、連続した4つの内壁52A、52B、52C、52Dと、内壁52A、52B、52C、52Dの外壁を構成する4つの外壁54A、54B、54C、54Dと、を有している。内壁52A、52Bは、X方向において互いに対向して配置される。内壁52CはZ方向に配置され、内壁52DはY方向に配置されている。このような構成のコーナーキー28を有する複層ガラス10によれば、孔部36を包囲する包囲スペース56が堰部材50によって形成され、この包囲スペース56を除く外側が二次シール材20(図1参照)によって封止されている。なお、堰部材50を用いることなく包囲スペース56を形成してもよいが、堰部材50を用いることによって包囲スペース56を容易に形成することができる。
図6は、第1実施形態の内圧調整用複層ガラス100の正面図である。
図6に示す内圧調整用複層ガラス100は、第1実施形態の複層ガラス10の孔部36(図5参照)に接続管40及び口金41を介して袋体38が装着されて構成されたものである。袋体38は、一例として少なくとも1つ以上の樹脂層と少なくとも1つ以上のガス非透過性層とを積層したフィルムによって構成される。樹脂層とガス非透過性層は交互に積層してもよい。樹脂層としてポリ塩化ビニリデン又はポリビニルフッ素フィルムを例示することができる。また、ガス非透過性層銀、アルミ及び、又はその合金又は混合物を含む金属の層もしくは、酸化ケイ素及び、又は窒化ケイ素又はその混合物を含むセラミック層であり、アルミニウム積層体、金属化フィルム、酸化ケイ素被覆フィルム又は酸化アルミニウムフィルムを例示することができる。また、ガス非透過性層とは、ガスを全く透過しない性質のものではなく、ガスを透過し難い性質のものを含むものである。袋体38の膨張時の形状は、略円形でもよいし、略四角形でもよく、これらに限定されるものではない。
内圧調整用複層ガラス100は、外気圧の高い低地にて組み立てられて、外気圧の低い高地に搬送される。この場合、低地にて組み立てられた内圧調整用複層ガラス100の袋体38には、ガスが充填されておらず、袋体38は低地において収縮した状態(図6参照)で中空層16に接続管40及び口金41を介して接続されている。
次に、第1実施形態の内圧調整用複層ガラス100を使用した圧力調整方法について説明する。
内圧調整用複層ガラス100を低地の製造工場から高地の設置場所に向けて搬送していくと、中空層16の内圧と外気圧との気圧差によって複層ガラス10の中空層16が膨張しようとするが、中空層16のガスは中空層16から孔部36、口金41及び接続管40を介して袋体38に流入する。これにより、第1実施形態の内圧調整用複層ガラス100によれば、低地から高地に複層ガラス10を搬送させた場合に生じる中空層16の膨張を防止することができる。また、搬送の道程の途中で高地から低地に一時的に下がる場合には、袋体38に一旦入ったガスが中空層16に戻ることで、中空層16の内圧を外気圧と同じに保つことができる。同じように袋体38の中とのガスの出入りで内圧と外圧の圧力差を調整することができる。たとえば、山間部の高地にある製造工場から低地の設置場所に搬送する場合には、予め袋体38にガスを充てんしておけばよい。
図7の7Aから7C、及び図8の8Aから8Cは、内圧調整用複層ガラス100の圧力調整方法の一例を経時的に示した説明図である。
図7の7Aは、低地にて、複層ガラス10の孔部36に袋体38を接続する直前の状態が示されている。また、図7の7Bは、孔部36に袋体38が接続され、内圧調整用複層ガラス100が低地から高地に搬送されて、中空層16の内圧と外気圧との気圧差により袋体38にガスが入り、袋体38が膨張して中空層16の内圧と外気圧が均衡した状態が示されている。これにより、標高差に起因する中空層16の膨張が解消されている。
次に、内圧調整用複層ガラス100の複層ガラス10を高地にて設置する場合には、例えば、図9に示すように、棒状体46のツマミ部47を作業者が袋体38を介して摘まみ、棒状体46を介して栓本体44を孔部36に対向させる。そして、栓本体44を孔部36に嵌入して中空層16を封止する(第1工程)。この場合、袋体38の容量に余裕(低地から高地に移動した場合に想定される袋へのガス流入量の20%以上)を設けると作業しやすい。次に、図7の7Cに示すように、栓本体44から棒状体46の先端を分断する(第2工程)。次に、図8の8Aに示すように、中空層16の内圧と外気圧との気圧差により膨張した袋体38を接続管40及び口金41と一緒に孔部36から取り外す(第3工程)。これにより、複層ガラス10に対する袋体38の取り外し時において、孔部36には栓本体44が嵌入されて中空層16が封止されているので、中空層16に封入されたガスの漏出を防止することができる。
次に、図8の8B及び8Cに示すように、孔部36を包囲する包囲スペース56に二次シール材20を充填する(第4工程)。これにより、孔部36に嵌入された栓本体44は、二次シール材20に埋設される。以上で、内圧調整用複層ガラス100の圧力調整が終了する。
以上説明したように、第1実施形態の内圧調整用複層ガラス100によれば、スペーサ14には、中空層16と外気とを連通する孔部36が備えられ、スペーサ14と一次シール材18の外側であって、孔部36を包囲する包囲スペース56を除く外側が二次シール材20によって封止されてなる複層ガラス10と、複層ガラス10の孔部36に着脱自在に接続される接続管40を有する袋体38と、接続管40を孔部36に接続した状態において、接続管40を含む袋体38の内部空間48に、中空層16と内部空間48とを連通させた状態であらかじめ装着された栓部材42であって、孔部36に嵌入されて中空層16を封止可能な栓部材42と、を備えているので、標高差に起因する中空層16の膨張を解消するとともに中空層16に封入されたガスの漏出を防止することができる。
また、実施形態の袋体38によれば、中空層16、及び中空層16と外気とを連通する孔部36が備えられた複層ガラス10に対し、孔部36に接続管40を介して着脱自在に接続され、接続管40を孔部36に接続した状態において、接続管40を含む袋体38の内部空間48に、中空層16と内部空間48とを連通させた状態であらかじめ装着された栓部材52を有するので、標高差に起因する中空層16の膨張を解消するとともに中空層16に封入されたガスの漏出を防止することができる。
なお、図7及び図8に示した圧力調整方法は、栓本体44から棒状体46の先端を分断した後、袋体38を孔部36から取り外す方法であるが、袋体38を孔部36から取り外した後、栓本体44から棒状体46の先端を分断してもよい。すなわち、圧力調整方法の他の例としては、まず、栓本体44を孔部36に嵌入して中空層16を封止する(第1工程)。次に、中空層16の内圧と外気圧との気圧差により膨張した袋体38を接続管40及び口金41と一緒に孔部36から取り外す(第2工程)。次に、栓本体44から棒状体46の先端を分断する(第3工程)。そして、孔部36を包囲する包囲スペース56に二次シール材20を充填する(第4工程)。このような圧力調整方法であっても、標高差に起因する中空層16の膨張を解消するとともに中空層16に封入されたガスの漏出を防止することができる。
図10は、栓部材42の棒状体46を袋体38の内面に保持する保持部材60の一例が示されている。
図10によれば、保持部材60によって栓部材42の棒状体46を着脱自在に保持している。保持部材60によって棒状体46を袋体38に保持することにより、袋体38に対する栓部材42の位置が特定され、また、圧力調整作業を行う場合には、棒状体46を保持部材60から取り外し可能なので、既述の圧力調整作業を容易に行うことができる。また、棒状体46を袋体38に保持することで、搬送時に栓部材42が移動することで袋体38を破損させることを防止できる。袋体38の外皮に近い部分にツマミ部47が配置されるので、袋体38の外からツマミ部47をつかみやすい。
保持部材60としては、棒状体46を袋体38の内面に接着又は粘着する、接着剤又は粘着剤であることが好ましい。また、保持部材60による棒状体46の保持位置は、棒状体46の基端に備えられたツマミ部47であることが好ましい。ツマミ部47は表面積が大きいので、安定した接着力又は粘着力を得ることができる。
図11から図14には、保持部材としてクリップ部材を用いた場合の形態が示されている。
図11に示す第1形態のクリップ部材62は、板状の弾性体を折り曲げることにより形成される一対の挟持片64、66と、挟持片64、66の端部同士を係合する係合部68と、を備えている。係合部68は挟持片64の端部にL字状に形成され、この係合部68に挟持片66の端部を係合させることにより、挟持片64、66の端部同士が弾性をもって係合される。このように構成されたクリップ部材62を用いて、袋体38の外側から棒状体46を挟持片64、66にて挟持し、係合部68に挟持片66の端部を係合させることで、棒状体46を袋体38に着脱自在に保持することができる。また、このクリップ部材62は、図11の如く、袋体38の隅部38Aの近傍で棒状体46を専ら保持する形態なので、袋体38の膨張に影響を与えることなく、棒状体46を袋体38に着脱自在に保持することができる。
図12に示す第2形態のクリップ部材70は、一対の挟持片72、74と、挟持片72、74を互いに回動自在に支持するピン76と、挟持片72、74を互い近づく方向に付勢するバネ78と、を備えている。このように構成されたクリップ部材70を用いて、袋体38の外側から棒状体46を挟持片72、74にてバネ78の付勢力により挟持することで、棒状体46を袋体38に着脱自在に保持することができる。また、このクリップ部材70も図11のクリップ部材62と同様に、袋体38の隅部38Aの近傍で棒状体46を専ら保持する形態なので、袋体38の膨張に影響を与えることなく、棒状体46を袋体38に着脱自在に保持することができる。
図13に示す第3形態のクリップ部材80は、互いに磁力で接着する一対の板状の磁石片82、84を備えている。また、磁石片82は、その中央部に棒状体46を収容する溝85が備えられている。このように構成されたクリップ部材80を用いて、袋体38の外側から棒状体46を磁石片82、84にて挟持することで、棒状体46を袋体38に着脱自在に保持することができる。また、このクリップ部材80においても袋体38の隅部38Aの近傍で棒状体46を保持することで、袋体38の膨張に影響を与えることなく、棒状体46を袋体38に着脱自在に保持することができる。
図14に示す第4形態のクリップ部材86は、互いに磁力で接着する一対の円板の磁石片88、90を備えている。また、磁石片88は、ツマミ部47に備えられている。このように構成されたクリップ部材86を用いて、袋体38の外側から磁石片90を、袋体38を介して磁石片88に接着することで、棒状体46を袋体38に着脱自在に保持することができる。また、このクリップ部材86においても袋体38の隅部38Aの近傍で棒状体46を保持することで、袋体38の膨張に影響を与えることなく、棒状体46を袋体38に着脱自在に保持することができる。
図15及び図16は、接続管として蛇腹状の接続管92を用いた袋体38の一例が示されている。この接続管92は、接続管92の長さ方向において伸縮可能に構成されている。このように構成された袋体38によれば、栓本体44を孔部36(図1参照)に嵌入する場合、図15の如く、ツマミ部47を袋体38と接続管92との管状接合部94に係止させ、その後、ツマミ部47を孔部36に向けて押し込むと、図16の如く、接続管92が長さ方向に収縮するので、栓本体44を孔部36に容易に嵌入することができる。
図17は、第2実施形態の複層ガラス110の全体斜視図である。図18は、複層ガラス110に設けられた堰部材112の説明図であり、図18の18Aは堰部材112のZ方向に沿った縦断面図、図18の18Bは堰部材112の平面図である。なお、複層ガラス110を説明するに際し、図1及び図2で示した複層ガラス10と同一若しくは類似の部材については同一の符号を付して説明する。
図17の複層ガラス110と図1の複層ガラス10との相違点は、図1の複層ガラス10の堰部材50が複層ガラス10の隅部に配置されているのに対し、図17の複層ガラス110は、複層ガラス110の上縁部であって、両側の隅部を除いた所定の位置に堰部材112が配置されている点にある。また、図1の複層ガラス10は、堰部材50を図3のコーナーキー28に一体に設けているのに対し、図17の複層ガラス110は、個別の堰部材112を既述の所定の位置に設けた点にある。
図18の18A及び18Bに示すように、堰部材112は、連続した4つの内壁112A、112B、112C、112Dと、内壁112A、112B、112C、112Dの外壁を構成する4つの外壁114A、114B、114C、114Dと、を有し、横スペーサ材26に固定されている。内壁112A、112Bは、X方向において互いに対向して配置される。内壁112C、112DはY方向において互いに対向して配置されている。このような構成の堰部材112を有する複層ガラス110によれば、図18に示すように、堰部材112によって包囲された立方体形状の包囲スペース116が形成され、この包囲スペース116を除く外側が二次シール材20によって封止されている。
第2実施形態の複層ガラス110では、単体の堰部材112を横スペーサ材26に固定することにより構成されているが、これに限定されるものではない。以下、堰部材112の他の構成例について説明する。
第1構成例を示した図19の要部断面図の如く、堰部材112は、横スペーサ材26に一体に構成してもよい。
第2構成例を示した図20の要部斜視の如く、辺部コネクタ120に堰部材112と孔部36とを一体に構成してもよい。辺部コネクタ120は、二分割された横スペーサ材26Aと横スペーサ材26BとをY方向に連結する部材であり、その中央の本体部122に堰部材112と孔部36とが一体に構成される。また、本体部122のY方向の両端部には、同形状の嵌合部124、126がY方向に延設されており、これらの嵌合部124、126には、抜け止め用の鋸歯状の返し部が備えられている。このような嵌合部124、126を、隣接する横スペーサ材26Aと横スペーサ材26Bの各々の中空部14Bに嵌挿することにより、隣接する横スペーサ材26Aと横スペーサ材26Bが辺部コネクタ120を介してY方向に連結される。
図18から図20では、堰部材112及び孔部36を横スペーサ材26に配置した例を説明したが、横スペーサ材26に限定されるものではなく、縦スペーサ材24に配置してもよい。
図21は、第2実施形態の栓部材130を複層ガラス110に装着してなる第2実施形態の内圧調整用複層ガラス160の要部拡大断面図である。
第2実施形態の栓部材130においても、口金132を介して接続管40を孔部36に接続した状態において、接続管40を含む袋体38の内部空間48に、中空層16と内部空間48とを連通させた状態であらかじめ装着されている。本例の口金132は、堰部材112に着脱自在に嵌入され、これによって、接続管40が孔部36に対して着脱自在に接続されている。なお、図21においては、図19に示した堰部材112に口金132を介して配置された栓部材130を例示するが、図18及び図20に示した堰部材112であっても同様である。
図22は、口金132に対する栓部材130の装着形態を示した斜視図である。
図22に示すように、口金132は、堰部材112(図21参照)に嵌入される嵌入部134と、接続管40に接続される接続部136と、複数枚(図22では4枚)のフラップ部材138と、を有している。
嵌入部134は、堰部材112の形状に対応して角筒状に構成され、また、接続部136は接続管40の形状に対応して円筒状に構成されている。嵌入部134と接続部136とは、互いの空洞部が連通するように例えば樹脂材により一体形成されている。
フラップ部材138は、接続部136の内周面において周方向に90度の間隔で備えられている。また、フラップ部材138の自由端である先端138Aが接続部136の中心軸136Aに向けて延設されている。
図21に示すように、栓部材130は、孔部36に嵌入される栓本体140と、係合部142と、操作部144と、を有している。
栓本体140の形状は、孔部36に嵌入し易いように、栓本体140の先端に向かって断面の円の直径が小さくなる円錐台形状であることが好ましい。係合部142は、栓部材130の周方向に沿って凹状に形成されており、この係合部142にフラップ部材138の各々の先端138Aが当接されて係合される。これにより、栓部材130がフラップ部材138を介して口金132に保持される。操作部144は、円柱状に構成されるとともに、栓本体140と係合部142とともに一体形成されている。
次に、第2実施形態の栓部材130を使用した内圧調整用複層ガラス160の圧力調整方法について説明する。
内圧調整用複層ガラス160を低地の製造工場から高地の設置場所に向けて搬送していくと、中空層16の内圧と外気圧との気圧差によって複層ガラス10の中空層16が膨張しようとするが、中空層16のガスは中空層16から接続管40を介して袋体38に流入する。これにより、第2実施形態の内圧調整用複層ガラス160によれば、低地から高地に複層ガラス10を搬送させた場合に生じる中空層16の膨張を防止することができる。
図23の23Aから23Dは、内圧調整用複層ガラス160の圧力調整方法の一例を経時的に示した説明図であり、特に栓部材130とフラップ部材138の動作を示した説明図である。
図23の23Aは、低地にて、複層ガラス110の堰部材112に接続管40を、口金132を介して接続した状態が示されている。また、図23の23Aは、内圧調整用複層ガラス160が低地から高地に搬送されて、中空層16の内圧と外気圧との気圧差により袋体38(図21参照)にガスが入り、袋体38が膨張して中空層16の内圧と外気圧が均衡した状態が示されている。これにより、標高差に起因する中空層16の膨張が解消されている。
次に、内圧調整用複層ガラス160の複層ガラス110を高地にて設置する場合には、図23の23B及び図24に示すように、接続管40を介して栓部材130の操作部144を作業者が孔部36に向けて押し込む。これにより、図23の23C及び23Dに示すように、栓本体140が孔部36に嵌入して中空層16を封止する(第1工程)。栓部材130を押し込むとき、栓部材130は、係合部142を介してフラップ部材138に保持されているが、フラップ部材138の弾性変形によって問題無く孔部36に向けて押し込まれ、栓本体140が孔部36に嵌入する。また、図23の23Dの如く、栓本体140が孔部36に完全に嵌入されたとき、フラップ部材138は、自身の弾性復元力によって係合部142から退避する。
次に、中空層16の内圧と外気圧との気圧差により膨張した袋体38を接続管40及び口金132と一緒に孔部36から取り外す(第2工程)。これにより、複層ガラス110に対する袋体38の取り外し時において、孔部36には栓本体140が嵌入されて中空層16が封止されているので、中空層16に封入されたガスの漏出を防止することができる。次に、孔部36を包囲する包囲スペース116(図19参照)に二次シール材20を充填する(第3工程)。このとき、栓部材130は、包囲スペース116に収容される大きさなので、包囲スペース116に二次シール材20をそのまま充填すれば、栓部材130は二次シール材20によって埋没される。以上で、内圧調整用複層ガラス160の圧力調整が終了する。
以上説明したように、第2実施形態の内圧調整用複層ガラス160によれば、第1実施形態の内圧調整用複層ガラス100と同様に、標高差に起因する中空層16の膨張を解消するとともに中空層16に封入されたガスの漏出を防止することができる。
図25に示す口金146は、図23に示したフラップ部材138よりも軟質の材料にて製作されたフラップ部材148を有するものである。このフラップ部材148は、図26に示すように、フラップ部材138よりも小さな力で栓本体140を孔部36に嵌入することができる。
図27に示す栓部材150の係合部152は、栓部材130の周方向に沿って凸状に形成されており、この係合部152にフラップ部材138の各々の先端138Aが当接されて係合される。例えば、対向する二対のフラップ部材138、138のうち、一方の一対のフラップ部材138、138を係合部152の下側面に当接させ、他方の一対のフラップ部材138、138を係合部152の上側面に当接させることにより、フラップ部材138を介して栓部材150を口金132に保持させることができる。
図28及び図29は、堰部材112(図17参照)を備えることなく、接続管40を孔部36に着脱自在に接続した第1及び第2構成例が示されている。
図28に示す第1構成例は、孔部36を包囲する筒状のマウント部154を横スペーサ材26に形成し、このマウント部154に接続管40の口金155を着脱自在に接続し、接続管40の先端の外側に二次シール材20を充填したものである。また、口金155には、複数枚のフラップ部材156が形成され、これらのフラップ部材156によって栓部材130が保持されている。
図29に示す第2構成例は、孔部36を包囲する筒状のマウント部158を横スペーサ材26に形成し、このマウント部154に接続管40を着脱自在に接続し、接続管40の先端の外側に二次シール材20を充填したものである。また、マウント部158には、複数枚のフラップ部材159が形成され、これらのフラップ部材159によって栓部材130が保持されている。
図28及び図29に示した第1及び第2構成例であっても、接続管40を孔部36に接続した状態において、接続管40を含む袋体38(図5参照)の内部空間48に、中空層16と内部空間48とを連通させた状態で栓部材130があらかじめ装着されている。また、図28及び図29の第1及び第2構成例では、接続管40は、ポリプロピレン、ポリエチレン、フッ素樹脂又はシリコーン樹脂等の難接着性樹脂製であることが好ましい。これにより、接続管40の先端の外周面に二次シール材20が接着し難いので、接続管40を二次シール材20から容易に取り外すことができる。
既述の実施形態では、2枚のガラス板12、12を備えた複層ガラス10(図1参照)、110(図17参照)を例示したが、本発明は、例えば5枚のガラス板を備えた複層ガラス(多重ガラス障子とも言う。)にも適用できる。
多重ガラス障子は公知であるが、その概略構成について説明すると、4本のスペーサが一体化された第1の枠体を用い、5枚のガラス板を隔置して構成したものが本願出願人から提案されている(例えば、WO2016/068309号参照)。また、この多重ガラス障子は、第1の枠体を外側から支持する第2の枠体を備えている。更に、この多重ガラス障子は、第1の枠体及び第2の枠体を、それぞれ枠状に構成するためのコーナーキーを有している。
ここで、図30は、第3実施形態に係る複層ガラス(多重ガラス障子)170の隅部を拡大して示した斜視図である。
図30に示す複層ガラス170によれば、第2の枠体172を構成する縦框材174と横框材176とがコーナーキー178を介してZY方向に連結されている。そして、このコーナーキー178に、図3に示した堰部材50と同機能を有する堰部材180が備えられている。なお、図30では、縦框材174のX方向の両側面と、両側に配置されたガラス板182、182との間に二次シール材20が充填されており、横框材176のX方向の両側面と、ガラス板182、182との間にも二次シール材20が充填されている。
図30の堰部材180にも孔部36が備えられており、この孔部36は、第1の枠体(不図示)のコーナーキー(不図示)に備えられた孔部(不図示)に連通されている。また、この孔部は、第1の枠体に備えられた共有空間部(不図示)を介して、4つの中空層(不図示)に連通されている。なお、共有空間部と4つの中空層に関する構成は公知(例えば、特開2015-124582号公報の図5又は7参照)なのでその説明は省略する。
したがって、図30に示した複層ガラス170においても、その孔部36に図5に示した袋体38の接続管40が着脱自在に接続され、そして、袋体38の内部空間48に装着された栓部材42の栓本体44が孔部36に嵌入される。よって、図30に示した複層ガラス170においても、標高差に起因する中空層の膨張を解消するとともに中空層に封入されたガスの漏出を防止することができる。
図31は、第4実施形態に係る複層ガラス(多重ガラス障子)190の隅部を拡大して示した斜視図である。
図31に示す複層ガラス190は、縦框材174と横框材176とがコーナーキーを用いることなく、その端部において互いに突き合わされて連結されている。そして、縦框材174と横框材176の各々の端部には、矩形状の切欠部192、194が備えられており、これらの切欠部192、194によって図3に示した堰部材50と同機能を有する堰部材196が備えられている。すなわち、堰部材196は、複層ガラス190の外縁に沿って配置された縦框材174と横框材176とによって構成されている。
堰部材196の内側には、第1の枠体(不図示)のコーナーキー198に備えられた孔部36が露出されている。この孔部36は、第1の枠体に備えられた共有空間部(不図示)を介して、4つの中空層(不図示)に連通されている。
したがって、図31に示した複層ガラス190においても、その孔部36に図5に示した袋体38の接続管40が着脱自在に接続され、そして、袋体38の内部空間48に装着された栓部材42の栓本体44が孔部36に嵌入される。よって、図31に示した複層ガラス190においても、標高差に起因する中空層の膨張を解消するとともに中空層に封入されたガスの漏出を防止することができる。
10…複層ガラス、12…ガラス板、13…凹部、14…スペーサ、16…中空層、18…一次シール材、20…二次シール材、22…乾燥材、24…縦スペーサ材、26…横スペーサ材、28…コーナーキー、30…本体ブロック、32、34…嵌合部、36…孔部、38…袋体、40…接続管、41…口金、42…栓部材、44…栓本体、46…棒状体、47…ツマミ部、48…内部空間、50…堰部材、52A、52B、52C、52D…内壁、54A、54B、54C、54D…外壁、56…包囲スペース、60…保持部材、62…クリップ部材、64、66…挟持片、68…係合部、70…クリップ部材、72、74…挟持片、76…ピン、78…バネ、80…クリップ部材、82、84…磁石片、85…溝、86…クリップ部材、88、90…磁石片、92…接続管、94…管状接合部、100…内圧調整用複層ガラス、110…複層ガラス110、112…堰部材、112A、112B、112C、112D…内壁、114A、114B、114C、114D…外壁、116…包囲スペース、120…辺部コネクタ、122…本体部、124、126…嵌合部、130…栓部材、132…口金、134…嵌入部、136…接続部、138…フラップ部材、140…栓本体、142…係合部、144…操作部、146…口金、148…フラップ部材、150…栓部材、152…係合部、154…マウント部、155…口金、156…フラップ部材、158…マウント部、159…フラップ部材、160…内圧調整用複層ガラス、170…複層ガラス、172…枠体、174…縦框材、176…横框材、178…コーナーキー、180…堰部材、182…ガラス板、190…複層ガラス、192、194…切欠部、196…堰部材、198…コーナーキー

Claims (13)

  1. 対向する少なくとも2枚の矩形状のガラス板が枠状のスペーサを介して隔置され、前記2枚のガラス板と対向する前記スペーサの各側面が一次シール材によって前記2枚のガラス板に接着されて前記2枚のガラス板の間に中空層が形成された複層ガラスであって、前記スペーサには、前記中空層と外気とを連通する孔部が備えられ、前記スペーサと前記一次シール材の外側であって、前記孔部を包囲する包囲スペースを除く前記外側が二次シール材によって封止されてなる複層ガラスと、
    前記複層ガラスの前記孔部に着脱自在に接続される接続管を有する内圧調整用袋体と、
    前記接続管を前記孔部に接続した状態において、前記接続管を含む前記内圧調整用袋体の内部空間に、前記中空層と前記内部空間とを連通させた状態であらかじめ装着された栓部材であって、前記孔部に嵌入されて前記中空層を封止可能な栓部材と、
    を備える、内圧調整用複層ガラス。
  2. 前記栓部材は、
    前記孔部に嵌入される栓本体と、
    棒状体であって、その先端が前記栓本体に分断可能に接続され、その基端が前記内圧調整用袋体の前記内部空間に延設された棒状体と、を有する、
    請求項1に記載の内圧調整用複層ガラス。
  3. 前記内圧調整用袋体は、
    前記棒状体を前記内圧調整用袋体に着脱自在に保持する保持部材を有する、
    請求項2に記載の内圧調整用複層ガラス。
  4. 前記保持部材は、前記棒状体を前記内圧調整用袋体の内面に接着又は粘着する、接着剤又は粘着剤である、
    請求項3に記載の内圧調整用複層ガラス。
  5. 前記保持部材は、前記内圧調整用袋体を介して前記棒状体を保持するクリップ部材である、
    請求項3に記載の内圧調整用複層ガラス。
  6. 前記接続管は、前記栓部材に当接されて前記中空層と前記内部空間とを連通させた第1姿勢と、前記孔部に嵌入された第2姿勢との間で前記栓部材を支持する弾性部材を有する、
    請求項1に記載の内圧調整用複層ガラス。
  7. 前記栓部材の外周面には、前記栓部材の周方向に沿った凹状又は凸状の係合部が備えられ、
    前記弾性部材は、前記係合部に当接されるフラップ部材を有する、
    請求項6に記載の内圧調整用複層ガラス。
  8. 前記スペーサには、前記包囲スペースを形成する堰部材が備えられ、
    前記接続管は、前記堰部材に着脱自在に接続されることにより前記孔部に着脱自在に接続される、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の内圧調整用複層ガラス。
  9. 前記接続管は、前記堰部材に着脱自在に接続される筒状の口金部材を有する、
    請求項8に記載の内圧調整用複層ガラス。
  10. 請求項2に記載の内圧調整用複層ガラスを外気圧が高い第1標高場所から外気圧が低い第2標高場所に搬送した後、栓部材の棒状体を把持し、栓本体を孔部に嵌入して中空層を封止する第1工程と、
    前記栓本体から前記棒状体の先端を分断する第2工程と、
    前記中空層の内圧と外気圧との気圧差により膨張した内圧調整用袋体を接続管と一緒に前記孔部から取り外す第3工程と、
    前記孔部を包囲する包囲スペースに二次シール材を充填する第4工程と、
    を有する、内圧調整用複層ガラスの圧力調整方法。
  11. 請求項2に記載の内圧調整用複層ガラスを外気圧が高い第1標高場所から外気圧が低い第2標高場所に搬送した後、栓部材の棒状体を把持し、栓本体を孔部に嵌入して中空層を封止する第1工程と、
    前記中空層の内圧と外気圧との気圧差により膨張した内圧調整用袋体を接続管と一緒に前記孔部から取り外す第2工程と、
    前記栓本体から前記棒状体の先端を分断する第3工程と、
    前記孔部を包囲する包囲スペースに二次シール材を充填する第4工程と、
    を有する、内圧調整用複層ガラスの圧力調整方法。
  12. 請求項6に記載の内圧調整用複層ガラスを外気圧が高い第1標高場所から外気圧が低い第2標高場所に搬送した後、栓本体を孔部に嵌入して中空層を封止する第1工程と、
    前記中空層の内圧と外気圧との気圧差により膨張した内圧調整用袋体を接続管と一緒に前記孔部から取り外す第2工程と、
    前記孔部を包囲する包囲スペースに二次シール材を充填する第3工程と、
    を有する、内圧調整用複層ガラスの圧力調整方法。
  13. 中空層、及び前記中空層と外気とを連通する孔部が備えられた複層ガラスに対し、前記孔部に接続管を介して着脱自在に接続される内圧調整用袋体であって、
    前記接続管を前記孔部に接続した状態において、前記接続管を含む前記内圧調整用袋体の内部空間に、前記中空層と前記内部空間とを連通させた状態であらかじめ装着された栓部材であって、前記孔部に嵌入されて前記中空層を封止可能な栓部材を備える、内圧調整用袋体。
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