JP7032943B2 - 間仕切装置 - Google Patents

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Description

本発明は、空間を複数の個室と通路とに仕切る間仕切装置に関する。
従来、病院や介護施設等において、増改築や用途変更に対応できる間仕切装置を利用して大部屋等の空間を複数の個室に仕切ることが行われている。このような間仕切装置は、各個室にアクセスするための通路が空間の中央にて奥行方向に延びており、この通路に各個室が面するように配置されている。例えば、特許文献1には、個室同士はアコーディオンドアにて構成される仕切壁部にて仕切られ、個室と通路とはカーテンにて仕切ることができるようになっている。また、プライバシーの確保や遮音性や衛生面の観点から、近年では特許文献2のように、通路と個室との間、個室同士の間ともパネル状の仕切壁部にて仕切るものがある。この特許文献2の間仕切壁は、レールにて移動方向が案内される複数のスライドパネルにて構成されている。
特開2004-232398号公報(第4頁、第2図) 特許第5373540号公報(第4頁、第5図)
このような間仕切装置は、居住性を高める面で個室に充てる面積はできるだけ広く形成されることが好ましく、加えて人の出入りや家具の移動を円滑に行えるように所定以上の幅の通路が必要となる。また、特許文献1や2のように、一般に通路は空間の奥側の壁まで延びて形成されているが、特に通路の奥側は人や家具の移動の動線として利用されることが少なく、実質的なデッドスペースとなっている。したがって、特許文献2のようなレイアウトでは、空間の床面積を有効に活用できていないという問題がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、十分な大きさの開口を確保しつつ、空間の床面積を有効に活用して個室のスペースを広くすることができる間仕切装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の間仕切装置は、
空間を通路と該通路に面して開口を有する複数の個室とに仕切る間仕切装置であって、
前記複数の個室は前記通路を囲むように略コ字状に配置されており、
前記通路の奥側には仕切壁部により2つの個室が区画されており、これら2つの奥側の個室の開口は、互いの開口面が前記通路側で対向するように斜めに配置されており、
前記奥側の個室の引戸パネルで開閉される開口と、隣接する手前側の個室の引戸パネルで開閉される開口とは、前記奥側の個室と前記手前側の個室とを区画する仕切壁部の端部を挟んで配置されており、
前記奥側の個室の開口面の正面に前記手前側の個室の開口が位置していることを特徴としている。
この特徴によれば、通路を囲んで略コ字状に複数の個室を配置することで空間の奥行き方向における通路の占める面積を小さくでき、空間の床面積を有効に活用して個室のスペースを広くすることができる。また、2つの奥側の個室の開口を互いに対向するように斜めに配置したことで、通路の幅内に2つの奥側の個室の開口を配置しながらも、これら開口を大きく形成することができる。
前記奥側の個室の前記開口は、前記奥側の個室を仕切る仕切壁部に沿って回転を伴って移動可能な引戸パネルにより開閉可能となっていることを特徴としている。
この特徴によれば、引戸パネルが仕切壁部に沿って移動されるため、奥側の個室内のスペースを有効に活用できる。
前記奥側の個室同士を仕切る前記仕切壁部は、前記通路側の先端部が2つの前記奥側の個室の間で水平方向に移動可能な可動パネルとなっており、前記奥側の個室の前記開口を開閉可能とする前記引戸パネルの閉方向側の端部が前記可動パネルに当接することを特徴としている。
この特徴によれば、一方側の引戸パネルを開くとともに可動パネルを他方側の奥の個室内に水平方向に移動させることで、一方側の奥側の個室に対して家具を搬入または搬出するためのスペースを大きく確保できる。
前記手前側の個室と前記通路とを仕切る一方の仕切壁部は、当該手前側の個室と前記奥側の個室とを仕切る他方の仕切壁部の前記通路側の端部より前記通路側に配置され、前記一方の仕切壁部の端部と前記他方の仕切壁部の端部とは、前記奥側の個室の開口の開口面に対して略直交する接続部材により接続されていることを特徴としている。
この特徴によれば、手前側の個室の面積を通路側に大きくしながら、当該手前側の個室を区画する仕切壁部同士が交差する角部が、奥側の個室の開口の前方に斜めに延びる移動経路に張り出さず、人や家具の移動が阻害されない。
前記複数の個室同士を仕切る仕切壁部は、少なくとも一部に透光性を備えたパネル体を有して構成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、個室間で光が透過されることで、個室内の圧迫感を減らすとともに、各個室の照度を確保することができる。
本発明の実施例における間仕切装置を示す斜視図である。 間仕切装置を示す平面図である。 一方の奥側個室を示す平面図であり、(a)はスライドレールと引戸パネルとの関係を示す図であり、(b)は引戸パネルの動きを示す図である。 (a)は奥側個室同士を仕切る仕切壁部を示す平面図であり、(b)は仕切壁部の動きを示す図である。 一方の手前側の個室を示す平面図であり、(a)はスライドレールと引戸パネルとの関係を示す図であり、(b)は引戸パネルの動きを示す図である。 手前側の個室を仕切る仕切壁部を構成するスライドパネルの構成を示す平面図である。 (a),(b)は手前側の個室を仕切る仕切壁部を構成するスライドパネルの開放手順を示す図である。 本発明の実施例の変形例である間仕切装置の要部を示す平面図である。
本発明に係る間仕切装置を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例に係る間仕切装置につき、図1から図7を参照して説明する。以下、図2の紙面左側を空間の手前側とし、紙面右側を空間の奥側として説明する。
本実施例における間仕切装置は、病院や介護施設等において大部屋等の空間を複数の個室に仕切る装置である。図1及び図2に示されるように、間仕切装置1は、図示しない床から天井にかけて立設される仕切壁部2~8から構成されており、これら仕切壁部2~8により部屋R(空間)を複数の個室P1~P4と通路Cとに仕切る装置である。個室P1~P4内には、それぞれベッドBやテーブルや収納家具等が配置される(ここではベッドBのみ図示)。
仕切壁部2は透光性を備えたポリカーボネート製のパネル体35を上部に備えて構成されている。ここでは詳述しないが、個室P1~P4を仕切る他の仕切壁部3~8も同様に、それぞれ少なくとも一部に透光性を備えたパネル体を備えており、隣接する個室P1~P4の間でそれぞれ光が透過され、各個室P1~P4内の圧迫感を減らすとともに、各個室P1~P4の照度を確保することができる。尚、パネル体35は半透明となっており、互いに個室の中は見えなくなっている。更に尚、仕切壁部2~8においては、透光性を備えたパネル体を備える構成に代えて、一部に開口を備える構成としてもよく、これによれば、照度の確保に加えて、部屋R内の空調を各個室にて共有することができる。
個室P1~P4は通路Cを囲むように略コ字状に配置されており、通路Cは一方端が部屋Rの出入口Eに面するように、部屋Rの略中央に奥行方向に延びて形成され、通路Cの奥側の端部は、2つの個室(以下、奥側個室P1,P2という。)により閉じられている。尚、部屋Rについては構造を簡略化してあるが、出入口Eは、例えば図示しない引戸等により開閉可能となっている。
奥側個室P1は、仕切壁部2により隣接する手前側の個室P3との間を仕切られ、仕切壁部3により隣接する奥側個室P2との間を仕切られ、仕切壁部7を構成する引戸パネル9により通路Cとの間を仕切られ、これら仕切壁部2と仕切壁部3と引戸パネル9と部屋Rの奥側の壁W1及び側壁W2と、により5方を囲まれて区画されている。
奥側個室P2は、奥側個室P1と同様に、仕切壁部4と仕切壁部3と仕切壁部8を構成する引戸パネル10と部屋Rの奥側の壁W1及び側壁W3と、により5方を囲まれて区画されている。
仕切壁部2は、部屋Rの奥側の壁W1より手前側に所定間隔離間した位置で、部屋Rの奥側の壁W1と平行に部屋Rの側壁W2から内側に所定寸法延びるように配置されており、仕切壁部4も同様に部屋Rの奥側の壁W1より手前側に所定間隔離間した位置で、部屋Rの奥側の壁W1と平行に部屋の側壁W3から内側に所定寸法延びるように配置されている。
仕切壁部3は、部屋Rの奥側の壁W1の幅方向の略中央から通路Cに向けて部屋Rの側壁W2,W3と平行に延びるように配置されている。この仕切壁部3は、通路C側の端部3a(図2参照)が仕切壁部2,4よりも部屋Rの奥側に位置している。
引戸パネル9は、下端にキャスター(図示略)を備えて床に荷重が支持されている。また、図1及び図3(a)に示されるように、引戸パネル9の上端には後に詳述する被案内部14A,14Bを備え、被案内部14A,14Bが図示しない固定手段により天井または架台に架設されたスライドレール13に案内されて移動方向が規定される引戸構造となっている。引戸パネル10は引戸パネル9の左右対称の構成となっているため、ここでは説明を省略する。
スライドレール13は、奥側個室P1,P2同士を仕切る仕切壁部3の通路C側の端部3aから、仕切壁部2の通路C側の端部2a近傍まで直線状に延びる第1レール15と、第1レール15の端部に連続して、仕切壁部2に沿って所定距離延びる第2レール16と、から構成されている。第1レール15と第2レール16とは、引戸パネル9に設けられた被案内部14A,14Bが案内される溝部15aと溝部16aとが連続しており、被案内部14A,14Bが各々主に第1レール15と第2レール16に沿って移動可能になっている。
被案内部14A,14Bは、引戸パネル9の移動方向に離間して引戸パネル9の上端から上方に向け2本設けられている(図1参照)。
図3(b)では、スライドレール13の第1レール15及び第2レール16と被案内部14A,14Bとの関係を分かり易くするために、第1レール15及び第2レール16をそれぞれ1本の破線にて示している。図3(b)に示されるように、引戸パネル9の閉状態においては、閉方向側の被案内部14Aが第1レール15の閉方向側に位置し、開方向側の被案内部14Bが第2レール16の開方向側に位置している。
引戸パネル9を開方向に移動させる際には、開方向側に位置する被案内部14Aが第2レール16に案内されて移動し、閉方向側の被案内部14Bは第1レール15に案内されて移動する。
奥側個室P1の開口A1が開状態となった際には、閉方向側の被案内部14Bが第2レール16に位置し、引戸パネル9は個室P3と奥側個室P1とを仕切る仕切壁部2に沿って収納される。図3(a)に示されるように、第2レール16の溝部16aの端部にはストッパー16bを備え、このストッパー16bに開方向側の被案内部14Aが当接することで開状態における引戸パネル9の移動が規制される。
図4(a)に示されるように、奥側個室P1,P2同士を仕切る仕切壁部3は、部屋Rの奥側の壁W1から延びる第1パネル体17と、第1パネル体17の端部から通路C側に延びる第2パネル体18とから構成されている。
第2パネル体18の第1パネル体17側の端部の上端には、軸部材19(図1参照)が設けられている。軸部材19は図示しない天井側の構造物に軸支されており、第2パネル体18が軸部材19を回転軸として通路C側の自由端部が奥側個室P1,P2間で水平方向に移動可能となっている。
第2パネル体18の通路C側の自由端部は、仕切壁部3の通路C側の端部3aを構成し、先端で交わる傾斜面20A,20Bを備えた先細り形状となっている。また、第2パネル体18は図示しないフランス落としを下端部に備え、床に形成した穴部(図示略)にフランス落としを係合させることで第1パネル体17と平行な状態において水平方向の移動が規制されるようになっている。
図4(a)に示されるように、引戸パネル9は、閉方向側の端部9aが仕切壁部3の通路C側の端部3aを構成する第2パネル体18(可動パネル)の通路C側の自由端部の傾斜面20Aに付き当てられて、その閉方向への移動が規制される。
図2に示されるように、仕切壁部3の通路C側の端部3aは、仕切壁部2よりも部屋Rの奥側に位置しているため、これら仕切壁部3の端部3aと仕切壁部2の端部2aとの間に形成された奥側個室P1の開口A1はその開口面が、部屋Rの奥行方向、つまり通路Cの延設方向に対して傾斜して形成されることになる。奥側個室P1と奥側個室P2とは左右対称の構成となっているため、同様に奥側個室P2の開口A2もまた、その開口面が通路Cの延設方向に対して傾斜して形成されている。これによれば、通路Cの幅方向に面するように2つの奥側個室P1,P2の開口A1,A2を配置しながらも、これら開口A1,A2の幅寸法を大きく形成することができ、通路Cと奥側個室P1,P2との間での人の出入りや家具の移動を容易に行えるのに十分な間口を確保することができる。尚、開口A1の開口面と開口A2の開口面とは、直角に対向している。
以上説明したように、通路Cの奥側を2つの奥側個室P1,P2により閉じるように通路Cを囲んで略コ字状に個室が配置されているため、部屋Rの奥行き方向において通路Cを短くし、その分奥側個室P1,P2の面積を広く確保することができる。
また、奥側個室P1,P2との間に通路Cが形成されず、奥側個室P1,P2を側壁W2,W4との間すなわち部屋Rの幅寸法に渡り形成できるため、その分奥側個室P1,P2の部屋Rの奥行き方向の寸法を短くしても十分に奥側個室P1,P2の面積を広く確保することができる。そのため、奥側個室P1,P2の部屋Rの奥行き方向の寸法を短くした分、手前側の個室P3,P4の面積を広く確保することができる。
また、奥側個室P1の開口A1を閉じる引戸パネル9は、部屋Rの奥行方向、つまり通路Cの延設方向に対して傾斜して配置されている。引戸パネル10は引戸パネル9の左右対称の構成となっているため、これら引戸パネル9,10が互いに対向するように斜めに配置され、これら引戸パネル9,10の間に略二等辺三角形状の空間が形成される。これによれば、引戸パネル9,10の間に形成された略二等辺三角形状の空間を利用して、奥側個室P1または奥側個室P2に搬入または搬出する家具の方向転換を行い易い。さらに、例えば一方の奥側個室P1へ家具を搬入または搬出するためのスペースとして、他方の奥側個室P2の斜めに配置された引戸パネル10の前の空間を利用することができ、大型の家具の搬入または搬出を行い易い。
また、引戸パネル9は、閉状態において閉方向側の端部9aが仕切壁部3の通路C側の端部3aを構成する第2パネル体18の通路C側の自由端部の傾斜面20Aに付き当てられ、同様に引戸パネル10は、閉方向側の端部10aが第2パネル体18の通路C側の自由端部の傾斜面20Bに付き当てられる。これによれば、仕切壁部3の通路C側の端部3aは先細り形状であるため、引戸パネル9の端部9aと引戸パネル10の端部10aとが近接した状態で召合せられることになり、奥側個室P1,P2の開口A1,A2の幅寸法を大きく確保できる。
また、仕切壁部3を構成する第2パネル体18が軸部材19を回転軸として通路C側の自由端部が奥側個室P1,P2間で水平方向に移動可能となっているため、例えば奥側個室P1に対して家具を搬入または搬出する際にあっては、図4(b)に示されるように、奥側個室P1の引戸パネル9を開くとともに、他方の奥側個室P2の引戸パネル10も開けた状態とし、第2パネル体18を奥側個室P2内に水平方向に移動させることで、開口A1,A2を繋いで他方の奥側個室P1に対して家具を搬入または搬出可能な間口を拡張することができる。
図5に示されるように、手前側の個室P4は、側壁W3と平行に部屋Rの奥行方向に延びる仕切壁部6と、奥側個室P2を区画する仕切壁部4と、部屋Rの手前側の壁W5と、側壁W3とにより区画されている。
仕切壁部6は、開口A4を開閉する引戸パネル12と、スライドパネル27,28と、仕切壁部4の通路C側の端部と閉状態の引戸パネル10の端部と45度斜めに交わる接続部材22と、から構成されている。接続部材22は、開口A2の開口面に対して略直交している。
引戸パネル12は、下端にキャスター(図示略)を備えて床に荷重が支持されている。引戸パネル12は、上端には被案内部23A,23Bを備え、被案内部23A,23B(図1参照)が図示しない固定手段により天井または架台に架設されたスライドレール21に案内されて移動方向が規定される引戸構造となっている。引戸パネル11は引戸パネル12の左右対称の構成となっているため、ここでは説明を省略する。
スライドレール21は、仕切壁部6に平行に延びる第1直線部24と、仕切壁部4に平行に延びる第2直線部25と、第1直線部24と第2直線部25とを繋ぐ湾曲部26と、から構成されている。図5(a)に示されるように、引戸パネル10の閉状態においては、閉方向側の被案内部23Aが第1直線部24の閉方向側に位置し、開方向側の被案内部23Bが湾曲部26の開方向側に位置している。
図5(b)では、スライドレール21の第1直線部24と第2直線部25と湾曲部26と被案内部23A,23Bとの関係を分かり易くするために、第1直線部24と第2直線部25と湾曲部26をそれぞれ1本の破線にて示している。図5(b)に示されるように、引戸パネル10を開方向に移動させる際には、開方向側に位置する被案内部23Aが第1直線部24に案内されて移動し、閉方向側の被案内部23Bは湾曲部26に案内された後に第2直線部25に案内されて移動する。引戸パネル10は開状態で個室P4と奥側個室P2とを仕切る仕切壁部4に沿って収納される。
図6に示されるように、2枚のスライドパネル27,28は連接されており、部屋Rの手前側の壁W5側のスライドパネル28の壁W5側の端部の上端には、軸部材30が設けられている。軸部材30は図示しない天井側の構造物に軸支されており、スライドパネル28が軸部材30を回転軸として引戸パネル10側の自由端部が通路Cと個室P4との間で水平方向に移動可能となっている。
一方、引戸パネル10側のスライドパネル27の上端には、被案内部31A,31B(図1参照)が設けられており、被案内部31A,31Bが図示しない固定手段で天井に固定されたレール29に案内される。レール29は、通路Cと平行に延びる第1レール部29aと、第1レール部29aに直交して個室P4側に延びる第2レール部29bと、第2レール部29bに直交して壁W5側に延びる第3レール部29c及び第4レール部29dと、から構成されている。第3レール部29cと第4レール部29dとは被案内部31A,31Bの距離と同じ距離で離間して平行に架設されている。
スライドパネル27,28を開放する際には、図7(a)に示されるように、壁W5側のスライドパネル28を通路C側に回動させた後、スライドパネル27を第1レール部29a、第2レール部29bの順に移動させ、図7(b)に示されるように、第3レール部29cと第4レール部29dとに、被案内部31A,31Bをそれぞれ案内させてスライドパネル28を壁W5に沿って収納する。
スライドパネル27は個室P4側に回動させ、スライドパネル28と沿って収納させる。このように、スライドパネル27とスライドパネル28とは、いずれも壁W5に沿って収納することができる。
これによれば、図7(b)に示すように、引戸パネル12を開状態とし、スライドパネル27とスライドパネル28を開放することで、個室P4の通路C側を略全面に渡り開放可能であるため、通路Cの幅を小さくしても、大型の家具を個室P4に対して容易に搬入または搬出できるスペースを確保することができる。言い換えれば、このように搬入または搬出できるスペースを確保できることから、通路Cの幅を小さくした分、個室P3,P4に充てられる面積を大きくすることができる。
また、図6に示されるように、仕切壁部6を構成する閉状態の引戸パネル12は、奥側個室P2と手前側の個室P4とを仕切る仕切壁部4の通路C側の端部より通路C側に位置しており、これら閉状態の引戸パネル12の端部12aと仕切壁部4の端部との間が、斜めに配置される接続部材22により閉じられている。言い換えると、個室P4における奥側個室P2側の角部が面取りされた形状となっている。これによれば、奥側個室P2と隣接する手前側の個室P4の面積を通路C側に大きくしながら、個室P4を区画する仕切壁部4,6同士が交差する角部が、通路Cにおける奥側個室P1の開口A2の前方に斜めに延びる移動経路に突出せず、家具や人の移動を阻害することがない。
また、図2に示されるように、奥側個室P1,P2と隣接する個室P3,P4の開口A3,A4は、奥側個室P1,P2の開口A1,A2側に近接するように偏って配置されている。これによれば、奥側個室P1,P2と個室P3,P4との開口位置をまとめることで、互いの開口を利用して家具を転回、搬入または搬出するためのスペースを確保できる。例えば奥側個室P1の開口A1を介して奥側個室P1内の空間を利用することで、手前側の個室P4に搬入または搬出する家具の転回や切り返しを容易に行うことができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、間仕切装置1は、部屋Rを2つの奥側個室P1,P2と奥側個室P1,P2の手前に個室を1つずつ区画する構成を例に説明したが、これに限らず奥側個室P1,P2の手前側の個室の数は1つずつに限定されず、複数の個室を区画する構成であってもよいし、双方の奥側個室の手前側で区画される個室の大きさや数が異なるように部屋を区画する構成であってもよい。尚、個室の配置は少なくとも通路の奥側を閉じるコ字状部分の形状を有していれば、例えば通路を挟んで対向する側部の奥行き方向の長さが異なる略J字状であっても上記した略コ字状という形状の定義に含まれる。
また、前記実施例では、奥側個室P1,P2の開口A1,A2を閉じる引戸パネル9,10は閉状態において閉方向側の端部9a,10aが先細り形状の仕切壁部3の通路C側の端部3aにて、召合せられる構成で説明したが、奥側個室P1,P2の開口を十分に確保できれば、これら端部9a,10a同士が召合せられる構成でなくてもよい。例えば、仕切壁部3の通路C側の端部を通路Cの延設方向に直交するパネル体を備え、このパネル体の幅方向の両端に端部9a,10aをそれぞれ当接させる構成であってもよい。
また、前記実施例においては、部屋Rが矩形状である構成を例に説明したが、これに限らず、部屋が円形などの他の形状でも間仕切装置1を利用できることはいうまでもない。更に、間仕切装置1は、建物の躯体を構成する壁と床と天井にて構成された空間にて使用される態様に限らず、例えば間仕切パネル等のパネル体により形成された周囲を区画された空間内を通路と複数の個室とに仕切る場合にも用いることができる。
また、前記実施例においては、病院や介護施設等において使用されることを目的としており、入院患者のプライバシー保護の観点から、個室P1~P4の開口A1~A4は、引戸パネルにより開閉される構成としているが、これに限らず、個室内での滞在が短時間となるような、例えば透析治療等を行う個室を区画する場合には、各開口を開放してもよい。
また、個室P1~P4の開口A1~A4を開閉するパネルは、前記実施例のような引戸構造に限らず、いわゆる折れ戸を採用してもよい。例えば、図8に示されるように、奥側個室P1,P2の開口A1,A2を開閉する折れ戸40は、仕切壁部2の通路C側の端部2a側において天井と床とに軸部材41にて幅方向の一方端を軸支される第1パネル体42と、図示しないリンク手段により第1パネル体42と相対回動可能に接続された第2パネル体43と、から構成されている。
第2パネル体43は、開口A1の閉状態において、個室P1内に頂点が突出するような屈折形状となっている。そのため、折れ戸40による閉状態において、折れ戸40の通路C側の空間を大きく確保することができる。また、開口A1の開状態において、第1パネル体42と第2パネル体43の接続端側の面43aとは、仕切壁部2に沿って収納され、第2パネル体43は、自由端側の面43bが前述の接続部材22と略沿うように収納されるようになっており、開口A1における間口を広く確保することができる。
また、個室P1~P4の開口A1~A4を開閉するパネルは、前記実施例のような引戸構造に限らず、例えば幅方向の一方端が軸支された開き戸構造であってもよいし、カーテン等で開閉可能としてもよい。更に、個室P1~P4の開口A1~A4を開閉する引戸パネルは、キャスターにて床面に荷重を支持させる構成に限らず、例えばスライドレールに吊支される構成であってもよい。
また、個室P1~P4の開口A1~A4を開閉する引戸パネルの開閉方向は前記実施例の構成に限らず、反対方向に開閉される構成としてもよい。例えば、個室P1の開口A1を開閉する引戸パネル9は、奥側個室P1と奥側個室P2とを仕切る仕切壁部3に沿って移動する構成としてもよい。
また、本発明の間仕切装置1は、通路の奥側の端部が2つの個室により閉じられる構成とすることで、通路の専有面積を小さくできる特徴的な効果を奏することができるため、この通路の奥側の端部が2つの個室により閉じられる構成を少なくとも備えていれば、部屋の形状や出入口の配置に応じて間仕切装置1の構成は種々変更可能である。
また、奥側個室P1と奥側個室P2とを仕切る仕切壁部3を構成する第2パネル体18の可動構成は回動に限らず、例えば第2パネル体を天井側に奥側個室P1と奥側個室P2とに亘り架設したレールに吊支させ、レールに沿って第2パネル体を厚み方向に移動可能としてもよい。
1 間仕切装置
2~8 仕切壁部
3a 仕切壁部端部
9,10 引戸パネル
13 スライドレール
14A,14B 被案内部
15 レール
16 レール
16b ストッパー
17 第1パネル体
18 第2パネル体(可動パネル)
19 軸部材
20A,20B 傾斜面
21 スライドレール
22 接続部材
23A,23B 被案内部
24 第1直線部
25 第2直線部
26 湾曲部
27,28 スライドパネル
29 レール
30 軸部材
31A,31B 被案内部
A1~A4 開口
C 通路
E 出入口
P1,P2 奥側個室(個室)
P3,P4 個室
R 部屋(空間)
W1 奥側の壁
W2,W3 側壁
W4,5 手前側の壁

Claims (5)

  1. 空間を通路と該通路に面して開口を有する複数の個室とに仕切る間仕切装置であって、
    前記複数の個室は前記通路を囲むように略コ字状に配置されており、
    前記通路の奥側には仕切壁部により2つの個室が区画されており、これら2つの奥側の個室の開口は、互いの開口面が前記通路側で対向するように斜めに配置されており、
    前記奥側の個室の引戸パネルで開閉される開口と、隣接する手前側の個室の引戸パネルで開閉される開口とは、前記奥側の個室と前記手前側の個室とを区画する仕切壁部の端部を挟んで配置されており、
    前記奥側の個室の開口面の正面に前記手前側の個室の開口が位置していることを特徴とする間仕切装置。
  2. 前記奥側の個室の前記開口は、前記奥側の個室を仕切る仕切壁部に沿って回転を伴って移動可能な引戸パネルにより開閉可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の間仕切装置。
  3. 前記奥側の個室同士を仕切る前記仕切壁部は、前記通路側の先端部が2つの前記奥側の個室の間で水平方向に移動可能な可動パネルとなっており、前記奥側の個室の前記開口を開閉可能とする前記引戸パネルの閉方向側の端部が前記可動パネルに当接することを特徴とする請求項2に記載の間仕切装置。
  4. 前記手前側の個室と前記通路とを仕切る一方の仕切壁部は、当該手前側の個室と前記奥側の個室とを仕切る他方の仕切壁部の前記通路側の端部より前記通路側に配置され、前記一方の仕切壁部の端部と前記他方の仕切壁部の端部とは、前記奥側の個室の開口の開口面に対して略直交する接続部材により接続されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の間仕切装置。
  5. 前記複数の個室同士を仕切る仕切壁部は、少なくとも一部に透光性を備えたパネル体を有して構成されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の間仕切装置。
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