JP7029504B2 - リードフレームおよびパワー系半導体装置の製造方法 - Google Patents
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Description
前記リードフレーム素材に対して、所定のリードフレームパターンを形成する打ち抜き加工を含み、かつ、所定の凹凸を形成する三次元加工を含まないプレス加工を施すプレス加工工程と、
前記リードフレーム素材に対して、化学的な表面処理を施すことにより、前記リードフレーム素材の表面に凹凸を形成する表面処理工程と、
を備えるリードフレームの製造方法である。
図1は本発明の実施形態に係るリードフレームの構成例を示す平面図である。
図示したリードフレーム1は、たとえば銅または銅合金からなるリードフレーム素材を用いて構成されるものである。リードフレーム素材の厚み寸法は、少なくとも0.5mmとする。このような肉厚のリードフレーム素材は、良好な放熱性が要求されるパワートランジスタやパワーICなどの半導体装置のリードフレームに用いられる。
ワイヤボンディング工程では、半導体素子の電極部とこれに対応するリード部3a,3cをそれぞれ金属細線からなるワイヤで接続する。樹脂封止工程では、半導体素子とワイヤを樹脂で封止する。
続いて、本発明の実施形態に係るリードフレームの製造方法について説明する。
まず、リードフレーム素材として、たとえば銅または銅合金からなる板状の金属条を用意する。リードフレーム素材は、長尺の金属条であって、たとえばリール状に巻かれた状態で供給される。
めっき処理工程S1では、リードフレーム素材に対して、ダイパッド部2の素子搭載予定領域や、各々のリード部3a,3b,3cの端部領域(ワイヤ接続予定領域、外部接続予定領域)などを対象に、めっき処理を行う。その際、めっき層を形成する領域を露出し、かつ、めっき層を形成しない領域を被覆するように、リードフレーム素材の表面を部分的にマスキングテープなどで覆い、その状態で所望のめっき浴にリードフレーム素材を浸漬させることにより、たとえばニッケル、パラジウム、銀、金等のめっき層をリードフレーム素材の表面に部分的に形成する。これにより、めっき付きの金属条からなるリードフレーム素材が得られる。
第1のプレス加工工程S2では、リードフレーム素材に対し、プレス金型を用いてプレス加工を施すことにより、上記図1に示すリードフレームパターンを形成する。プレス加工は順送プレス加工法によって行う。順送プレス加工法は、リードフレームの搬送方向に複数のステージを配置し、各々のステージにリードフレームの被加工部を順に送り込むことにより、各々のステージが備えるプレス金型によりプレス加工を行う方法である。
表面処理工程S3では、第1のプレス加工工程S2を終えたリードフレーム素材に対して、化学的な表面処理を施すことにより、リードフレーム素材の表面に凹凸を形成する。
化学的な表面処理としては、エッチング処理を適用することができる。その場合、リードフレーム素材が銅または銅合金の金属条であれば、硫酸系のエッチング液を用いたエッチング処理により、リードフレーム素材の表面に凹凸を形成することができる。
第2のプレス加工工程S4では、表面処理工程S3を終えたリードフレーム素材に対し、上記第1のプレス加工工程S2とは形状の異なるプレス金型を用いてプレス加工を施すことにより、長尺状のリードフレーム素材を所定の長さで短冊状に切断する切断加工や、パッド部2とリード部3a,3b,3cとの間に所定の段差を形成すべくリード部3a,3b,3cの所定部位を曲げる曲げ加工などを行う。第2のプレス加工工程S4では、上記第1のプレス加工工程S2と同様、凹凸形成のための三次元加工は行わない。また、第2のプレス加工工程S4では、第1のプレス加工工程S2で必要とされる加工油を使用することなくプレス加工を行う。
本発明の実施形態によれば、以下に記述する1つまたは複数の効果が得られる。
本発明の技術的範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の構成要件やその組み合わせによって得られる特定の効果を導き出せる範囲において、種々の変更や改良を加えた形態も含む。
2…ダイパッド部
3a,3b,3c…リード部
Claims (4)
- パワー系半導体装置用のリードフレームの製造方法であって、
リードフレーム素材に対して、所定の形状のプレス金型を用いて打ち抜き加工を行い、パッド部とリード部とを有するリードフレームパターンを形成し、かつ、所定の凹凸を形成する三次元加工を行わない第1のプレス加工工程と、
前記第1のプレス加工工程を終え、所定の凹凸が形成されていない前記リードフレーム素材の表面を部分的にマスキングテープで覆い、前記リードフレーム素材の一部に対してエッチング処理を施すことにより、前記リードフレーム素材の表面の一部に、十点平均粗さが2.0~6.0μmである凹凸を形成する表面処理工程と、
前記表面処理工程を終えた前記リードフレーム素材に対して、前記第1のプレス加工工程で用いたプレス金型とは形状の異なるプレス金型を用い、前記パッド部と前記リード部との間に所定の段差を形成する曲げ加工を行う第2のプレス加工工程と、
を備えるリードフレームの製造方法。 - 前記第1のプレス加工工程の前に、前記リードフレーム素材の表面を部分的にマスキングテープで覆い、めっき処理を行うことにより、めっき層を前記リードフレーム素材の表面に部分的に形成するめっき処理工程をさらに備える
請求項1に記載のリードフレームの製造方法。 - 前記第2のプレス加工工程は、前記表面処理工程を終え樹脂で封止されていない前記リードフレーム素材に対して行う
請求項1または2に記載のリードフレームの製造方法。 - リードフレーム素材に対して、所定の形状のプレス金型を用いて打ち抜き加工を行い、パッド部とリード部とを有するリードフレームパターンを形成し、かつ、所定の凹凸を形成する三次元加工を行わない第1のプレス加工工程と、
前記第1のプレス加工工程を終え、所定の凹凸が形成されていない前記リードフレーム素材の表面を部分的にマスキングテープで覆い、前記リードフレーム素材の一部に対してエッチング処理を施すことにより、前記リードフレーム素材の表面に、十点平均粗さが2.0~6.0μmである凹凸を形成する表面処理工程と、
前記表面処理工程を終えた前記リードフレーム素材に対して、前記第1のプレス加工工程で用いたプレス金型とは形状の異なるプレス金型を用い、前記パッド部と前記リード部との間に所定の段差を形成する曲げ加工を行う第2のプレス加工工程と、
を備える製造方法により得られたリードフレームを準備する工程と、
前記パッド部に半導体素子を搭載するダイボンディング工程と、
前記半導体素子の電極部と前記リード部とをワイヤで接続するワイヤボンディング工程と、
前記半導体素子と前記ワイヤとを樹脂で封止する樹脂封止工程と、
を備えるパワー系半導体装置の製造方法。
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