JP7029372B2 - 積層装置 - Google Patents

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本発明は、基材にフィルムを積層する積層装置に関するものであり、詳細には、基材(例えば、プリント回路基板やウエハ)の上に樹脂フィルムを積層するに際し、基材と樹脂フィルムとの間にボイドが生じることを抑制することができ、より迅速な積層を行うことができる積層装置に関するものである。
従来、配線等によって凹凸が設けられた基材に、ラミネート用フィルム等を積層する装置においては、例えば、特許文献1に示されるように、基材にラミネート用フィルムを載置したもの(以下「ワーク」とすることがある)を搬送する手段として、ワークを搬送用フィルムの間で狭持し、搬送用フィルムを走行させて搬送することが行われている。
近年、多様な電子機器の開発が進み、それに伴い多様な基材が用いられるようになってきている。このため、基材によっては、搬送用フィルムでワークを狭持して搬送する際やワークを減圧状態で押圧して積層する際等にワークがずれて、搬送用フィルムからワークがはみ出すことがあり、問題となっている。これを防止するため、例えば、ワークが搬入された密閉空間を減圧状態にするための速度を遅くして、密閉空間内での急激な空気の移動を生じさせないようにするという対策が講じられている。
しかし、ワークが搬入された密閉空間を減圧状態にするための速度を遅くすると、基材とラミネート用フィルムとの間から空気が出ていく時間が長くなり、得られる積層体にボイドが生じるリスクが高まる。また、所定の減圧状態にするために余分な時間がかかり、製造効率が低下する。
特開2008-221840号公報
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、一対の搬送用フィルムでワーク等を狭持して搬送する際に、上記ワークがずれて、上記一対の搬送用フィルムの間からワークがはみ出すことを防止することのできる積層装置の提供をその目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、以下の[1]~[4]を要旨とする。
[1]基材にフィルムを積層する装置であって、
上記基材および上記フィルムを減圧状態で押圧する押圧手段と、
上記基材および上記フィルムを一対の搬送用フィルムで狭持し、上記押圧手段に搬送する搬送手段と、を備えており、
上記一対の搬送用フィルムの、互いに重なる長さ方向に沿った端部を部分的に仮接着するクリンピング機構を、上記押圧手段の手前側または上記押圧手段内に有している積層装置。
[2]上記クリンピング機構が、上記一対の搬送用フィルムで狭持された基材の搬送方向長さに対応する、上記一対の搬送用フィルムの長さ方向に沿った端部の複数箇所を仮接着するように構成されている、[1]に記載の積層装置。
[3]上記複数の仮接着箇所が、上記基材の搬送方向長さの半分より搬送方向側の少なくとも1箇所と、基材の搬送方向長さの半分より搬送方向手前側の少なくとも1箇所に設定されている、[2]に記載の積層装置。
[4]上記複数の仮接着箇所が、上記一対の搬送用フィルムの長さ方向に沿った両端部の互いに相対する位置に設定されている、[2]または[3]に記載の積層装置。
[5]上記クリンピング機構による搬送用フィルムの仮接着が、上記一対の搬送用フィルムに凹凸を付与し、上記凹凸の係合によって行われるようになっている、[1]~[4]のいずれかに記載の積層装置。
すなわち、本発明の発明者らは、前記課題を解決するために研究を重ねた。その結果、搬送用フィルムの走行速度を遅くすることや、押圧時の減圧速度を遅くする等の対応ではその効果が充分ではなく、また製造効率の低下を招くことから、これらとは全く別の観点からさらに研究を続けた。その結果、搬送用フィルムで狭持されたワークの自由度を制限することで、搬送用フィルムからのワークのはみ出しを防止できることを見い出し、本発明に到達した。
本発明の積層装置によれば、搬送用フィルムでワーク等を狭持して搬送する際に、一対の搬送用フィルムの間から上記ワークのはみ出しを防止することができる。
本発明の一実施の形態に係る積層装置の概略を示す構成図である。 上記積層装置の真空積層手段の説明図である。 (a)~(d)は、いずれも、上記積層装置のクリンピング機構による、搬送用フィルムの仮接着箇所の説明図である。 (a),(b)は、ともに、上記積層装置のクリンピング機構の動作を説明する説明図である。 上記クリンピング機構の部分拡大図である。 上記クリンピング機構によって仮接着された箇所の形状を説明する説明図である。 上記クリンピング機構の他の構成を説明する説明図である。
つぎに、本発明を実施するための形態について詳しく説明する。ただし、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の1つの実施の形態に係る積層装置を示している。この積層装置は、配線105等による凹凸が設けられたビルドアップ基板用の基材100に、ラミネート用のフィルム101を積層するための装置であり、上下一対の搬送用フィルム5,6を一方側から繰り出し、他方側でこれを巻き取ることによりワーク(基材100にラミネート用フィルム101をその凹凸面に載置したもの)102を順次搬送する搬送手段1,4を備えている。そして、この搬送用フィルム5,6の矢印の流れ方向の上流側から下流側に向かって、真空積層手段2と、平面プレス手段3とがこの順に配置されており、上記一対の搬送用フィルム5,6の長さ方向に沿った端部を部分的に仮接着するクリンピング機構7が、上記真空積層手段2の手前側(搬送の流れの上流側)に設けられている。
上記搬送用手段1は、ワーク102を工程に搬入するための搬入用コンベア8を有している。また、搬送手段4は、平面プレス手段3により平坦化された積層体104を冷却するためのファン9,10を有している。そして、搬送手段4において、巻き取られる搬送用フィルム5,6の間から、完成した積層体104が取り出されるようになっている。
以下、真空積層手段2、平面プレス手段3、搬送手段1、4について簡単に説明した後、クリンピング機構7について詳細に説明する。
[真空積層手段2]
上記真空積層手段2は、搬送用フィルム5,6に狭持された状態で搬送されてきたワーク102を、上部プレート11と下部プレート12との間に位置決めし、密閉空間13内において減圧下で加熱プレスして、基材100の凹凸に沿ってフィルム101を密着追従させるものであり、プレス台14に立設された複数本(図2では、2本しか図示せず)の支柱15と、これら各支柱15にボルト,ナット等の固定器具16で固定された上部プレート11と、上記各支柱15に上下移動可能に取り付けられた下部プレート12等を備えている。この下部プレート12は、ジョイント17を介して油圧シリンダ18に連結されており、この油圧シリンダ18の作動により(ピストンロッド18aの上昇および下降に伴って)上下移動するようになっている。
上記上部プレート11には、平板状の断熱材19,熱盤20,緩衝材、弾性プレス板21が上からこの順に固定されており、下部プレート12には、平板状の断熱材22,熱盤23,下側緩衝材、弾性プレス板24が下からこの順に固定されている。なお、上記緩衝材はいずれも図示を省略している。これら上下の両熱盤20,23には、その内部に、弾性プレス板21,24を加熱するための温度コントロール可能な加熱器具が適宜配置されている。
また、上記真空積層手段2は、可動真空枠25を備えている。この可動真空枠25は、上部プレート11の下面に気密状に固定された略四角形枠状の固定枠部26と、下部プレート12の上面に気密状に固定された可動枠27を備えている。上記固定枠部26には、真空引き用ノズル(図示せず)が連結されており、上下の両プレート11,12の密封契合時に、この真空引き用ノズルにより、固定枠部26と可動枠27等で形成される密閉空間13(図1参照)内を真空引きし、この密閉空間13の圧力を調整する(すなわち、所定圧力の減圧状態とする)ことができる。なお、上記真空引き用ノズルは、固定枠部26ではなく、上部プレート11に連結してもよく、さらに複数箇所に設けると効率よく密閉空間13の圧力を調整することができる。
[平面プレス手段]
上記平面プレス手段3(図1に戻る)は、上記真空積層手段2から搬送用フィルム5,6で狭持され搬送されてきた仮積層体103を上下両プレスブロック28,29間に位置決めし、これら上下両プレスブロック28,29で加熱加圧して仮積層体103の表面を平坦化するものである。この実施の形態では、下側のプレスブロック29が、油圧シリンダ30に連結されており、この油圧シリンダ30の作動により昇降するようになっている。
[搬送手段]
搬送手段1、4(図1に戻る)は、工程の始点に位置する上下の搬送用フィルム繰出し機31,32および、工程にワーク102を搬入するための搬入用コンベア8と、工程の終点に配置された搬送用フィルム巻取り機33,34と、ワーク102等を搬送する搬送用フィルム5,6を工程各所で支承する複数のガイドローラー等と、を備えている。
そして、上記搬送用フィルム繰出し機31,32と真空積層手段2との間に、搬送用フィルム5,6の長さ方向に沿った端部を部分的に仮接着するクリンピング機構7を有している。このクリンピング機構7を設けたことが、本発明の最大の特徴である。
[クリンピング機構]
上記搬入用コンベア8から所定間隔で工程に供給された枚葉状のワーク102は、各搬送用フィルム繰出し機31,32から繰り出された上下の搬送用フィルム5,6の間に、所定の間隔で断続的に(間欠的に)挟み込まれて保持され、これら搬送用フィルム5,6の流れ(走行)と同期した状態で、上記各ガイドローラーに案内されながら、真空積層手段2に向かって送られる。そして、ワーク102が真空積層手段2により減圧状態で押圧される前に、図3(a)で示すとおり、上記ワーク102が狭持された搬送用フィルム5,6の、上記ワーク102の搬送方向長さL1に対応する搬送用フィルムの長さ方向に沿った端部Eにおける4つの箇所Pが、上記クリンピング機構7によって部分的に仮接着される(ワーク102の上面を覆う搬送用フィルム5の図示を省略している。以下、図3(b)~(d)において同じ)。
上記搬送用フィルム5,6の長さ方向に沿った端部Eとは、搬送用フィルム5,6において、狭持された基材100(ワーク102)および基材100(ワーク102)を長さ方向に延長したと仮想した部分より外側(端部側)の、斜線および格子線で示す部分を意味する。
上記4つの箇所Pは、上記一対の搬送用フィルム5,6の長さ方向に沿った両端部Eに2箇所ずつに設けられている。これら4つの箇所Pは、いずれもワーク102(基材100)の搬送方向長さL1に対応する上記一対の搬送用フィルム5,6の長さ方向に沿った端部E[図3(a)において格子線で示す部分]に設けられており、一方(例えば左側)の端部Eにおいて、基材100の搬送方向長さの半分L2より搬送方向側に1箇所と、基材100の搬送方向長さの半分L2より搬送方向手前側に1箇所に設けられており、もう一方(例えば右側)の端部Eにおいても同様に設けられている。
上記クリンピング機構7は、図4(a)で示すとおり、上歯35を有するアーム36と、下歯37を有するテーブル38と、上記テーブル38を昇降自在に動かすモーター39とを備えており、送り出される搬送用フィルム5,6の、仮接着を所望する箇所Pに対し、図4(b)で示すとおり上記テーブル38を上昇させて下歯37を、アーム36の上歯35に噛み合わせることで、搬送用フィルム5、6に凹凸形状を付与し、これらの凹凸の係合により搬送用フィルム5と搬送用フィルム6とを、箇所Pにおいて部分的に仮接着するようになっている。この実施の形態では、仮接着を行う箇所Pが、搬送用フィルム5,6の幅方向Wの両端部Eにあるため、上記クリンピング機構7は左右両側にそれぞれ設けられている(図1では、手前側(進行方向右側)のクリンピング機構7の記載を省略している)。
上記仮接着を行う箇所Pを、図3(a)で示すこの実施の形態のように、搬送用フィルム5,6の両端の4箇所に設定すると、仮接着の箇所の数が少ないながら、搬送用フィルム5,6内にワーク102を確実に狭持することができる点で好ましい。しかし、ワーク102が搬送用フィルム5,6の左右いずれかの端部E側に移動する傾向がみられる等の場合は、図3(b)で示すとおり、その移動する傾向がみられる側の端部Eに一つだけ仮接着の箇所Pを設けるように設定してもよいし、図3(d)で示すとおり、その移動する傾向がみられる側の端部Eに複数(図3(d)で示す例では2つ)の仮接着の箇所Pを設けるように設定してもよい。また、左右両側の端部Eに仮接着の箇所Pを設ける場合であっても、図3(c)に示すとおり、ワーク102(基材100)の搬送方向長さL1に対応する上記一対の搬送用フィルム5,6の長さ方向に沿った端部E[図3(c)において格子線で示す部分]だけでなく、それ以外の端部(図3(c)において斜線で示す部分)に設けるように設定してもよい。
なお、上記クリンピング機構7の上歯35と下歯37は、図5に示すとおり、互いの噛み合わせ面に複数の小さな凹凸が設けられており、上記仮接着の箇所Pには、図6に示すとおり、一度の噛み合わせによって複数の楕円形状の仮接着箇所P1が形成される。上記複数の楕円形状の仮接着箇所P1は、各楕円の短径が搬送用フィルムの長さ方向に沿った端部方向を向き、その短径同士が隣り合うように幅方向に3つ、並べられており、それら3つに対し、さらに多数の楕円形状の仮接着箇所P1が、長径同士が長手方向に多数(この例では9つ)の列状に並べられている。
また、この実施の形態では、図6において、仮接着箇所Pの長さαは0.8cmであり、仮接着箇所Pの幅方向の長さβは0.7cmであり、端部からの最短距離E1は1cmに設定されている。しかし、仮接着箇所PおよびP1の形状は上記形状に限られるものではなく、搬送用フィルム5,6を仮接着できるものであれば、どのようなものであってもかまわない。
ここで、本発明における「仮接着」とは、ワーク、仮積層体、積層体を保持して搬送している間は離れることがないが、接着状態を解除しようとしたときには両者が容易に離れるようになっているものを意味する。
上記上歯35および下歯37の材料としては、通常、金属系の材料等が用いられ、硬度が高く形状の加工が容易である点から、例えば、SKD11等の合金工具鋼や、炭素鋼等が好ましく用いられる。また、上記歯の形状は、搬送用フィルム5,6を間に挟んで噛み合わせて凹凸を付与することができるものであればどのような形状であってもよいが、噛み合わせた際に、搬送用フィルム5,6に穴が開かない程度の噛み合わせが可能な形状であることがより好ましい。
このように、上記クリンピング機構7によって、搬送用フィルム5,6の長さ方向に沿った端部Eの複数箇所Pが仮接着された状態で、ワーク102が真空積層手段2、平面プレス手段3を経由し搬送される。そして、ワーク102が、完全な積層体104となった状態で、搬送手段4のファン9,10の間を経由し、搬送ラインから取り出されるようになっている。一方、積層体104が取り出された上下の搬送用フィルム5,6は、それぞれ、搬送用フィルム巻取り機33,34に巻き取られるが、この巻取りの際に、搬送用フィルム5,6の仮接着が解除されるようになっている。巻き取られた搬送用フィルム5,6は、通常廃棄されるが、必要に応じて再利用してもよい。
この構成によると、搬送用フィルム5,6の長さ方向に沿った端部Eを部分的に(箇所P)仮接着するクリンピング機構7を有しているため、上記箇所Pを仮接着することができ、搬送用フィルム5,6でワーク102等を狭持した状態で搬送することができる。そして、真空積層手段2において、減圧状態でプレスする際に、上記ワーク102等が搬送用フィルム5,6の長さ方向の端部から外側にはみ出すことを確実に防止することができる。
しかも、上記仮接着は、搬送用フィルム5,6の長さ方向に沿った端部Eのうち、特定の箇所Pのみに行われているため、ワーク102を減圧状態で押圧する際に、上下搬送用フィルム5,6の間から空気を容易に逃がすことができ、減圧状態での押圧時に悪影響を及ぼさない。
また、仮接着を、搬送用フィルム5,6に凹凸を付与し、その凹凸の係合により行い、接着剤を使用していないため、接着剤で基材100等を汚すことがない。また、仮接着が凹凸の係合であるため、その解除は、搬送用フィルム5,6を互いに離して凹凸の係合を解くだけでよいので使い勝手がよい。
そして、仮接着を、ワーク102(基材100)の搬送方向長さL1に対応する上記一対の搬送用フィルム5,6の長さ方向に沿った両端部Eの4つの箇所Pに対し行っているため、基材100(ワーク102)のずれを確実に防止することができる。
そして、上記クリンピング機構7を真空積層手段2(減圧状態で押圧する押圧手段)の手前側に配置しているため、仮接着の箇所Pの位置を柔軟に設定することができる。
また、上記クリンピング機構7により、上歯35と下歯37による一度の噛み合わせで、複数の楕円形状の仮接着箇所P1を形成しているため、多数の細かい凹凸の係合によってより効果的な仮接着が行われている。
さらに、上記複数の楕円形状の仮接着箇所P1は、それぞれの短径が搬送用フィルム5,6の長さ方向に沿った端部E方向を向いて並んでいるため、搬送用フィルム5,6の内側から端部E方向に向かって掛かる力に対して耐久性が高められている。しかし、搬送用フィルム5,6の上下方向(両搬送用フィルムが離れる方向)においては、その仮接着を容易に解除することができる。
そして、各工程における停止のタイミングと合わせてクリンピング機構7による仮接着ができるため、工程に遅れが生じず、製造効率の低下がない。
なお、上記の実施の形態では、クリンピング機構7として、下歯37と上歯35とを噛み合わせることを特徴とする機構を用いているが、搬送用フィルム5、6に凹凸を付与し、これらの凹凸の係合により搬送用フィルム5と搬送用フィルム6とを、部分的に仮接着することができるものであれば、どのような構成の機構を用いてもよい。例えば、図7に示すとおり、クリンピング機構7を、上歯35に相当する凹凸部R1を有するロールRと、下歯37に相当する凹凸部B1を有するボードBとを組み合わせて、上記ロールRとのボードB間を搬送用フィルム5,6が通過するようにし、搬送用フィルム5,6の搬送と上記ロールRの回転とを同期させて、搬送用フィルム5,6が搬送されるのに伴い上記凹凸部R1と凹凸部B1とが次々に噛み合うようにし、搬送用フィルム5,6に連続的に凹凸を付与して、これらの凹凸の係合により仮接着してもよい。このように構成すると、搬送用フィルム5、6の長さ方向に沿った端部Eに断続的に仮接着の箇所Pを設けることができるため、より確実にワーク102等を搬送用フィルム5,6内に狭持することができる。
さらに、上記の実施の形態では、クリンピング機構7として、搬送用フィルム5、6に凹凸を付与し、これらの凹凸の係合により部分的に仮接着する構成を用いているが、上記仮接着は、必ずしも凹凸の係合によるものでなくてもよい。例えば、接着剤を仮接着する予定の箇所Pに塗布する構成とし、仮接着を接着剤の粘着力を利用して行うようにしてもよい。上記仮接着予定の箇所Pの配置は、ドット状(断続的)であってもライン状(連続的)であってもよいが、真空積層手段2における減圧状態での押圧時に悪影響を及ぼさない点および低コストである点から、ドット状に配置することが好ましい。
そして、上記の実施の形態では、クリンピング機構7を、真空積層手段2(押圧手段)の手前側に有しているが、真空積層手段2内に有するようにしてもよい。例えば、真空積層手段2内に押圧対象となるワーク102が位置決めされた後、減圧動作を行う前に、所望の仮接着予定の箇所Pに対し、仮接着を行うように構成してもよい。このように構成すると、積層装置の省スペース化を実現することができる。
また、上記の実施の形態では、真空積層手段2と平面プレス手段3とを備えているが、必ずしも平面プレス手段3を備えなくてもよい。また、減圧状態で押圧する手段として、図2示す真空積層手段2を用いているが、減圧状態で押圧する機構を有するものであれば、これに限られず、どのような構成のものであってもよい。
1 搬送手段
2 真空積層手段
4 搬送手段
5 搬送用フィルム
6 搬送用フィルム
7 クリンピング機構
100 基材
101 フィルム

Claims (4)

  1. 基材にフィルムを積層する装置であって、
    上記基材および上記フィルムを減圧状態で押圧する押圧手段と、
    上記基材および上記フィルムを一対の搬送用フィルムで狭持し、上記押圧手段に搬送する搬送手段と、を備えており、
    上記一対の搬送用フィルムの、互いに重なる長さ方向に沿った端部を部分的に仮接着するクリンピング機構を、上記押圧手段の手前側または上記押圧手段内に有し
    上記クリンピング機構による搬送用フィルムの仮接着が、上記一対の搬送用フィルムに凹凸を付与し、上記凹凸の係合によって行われるようになっていることを特徴とする積層装置。
  2. 上記クリンピング機構が、上記一対の搬送用フィルムで狭持された基材の搬送方向長さに対応する、上記一対の搬送用フィルムの長さ方向に沿った端部の複数箇所を仮接着するように構成されている請求項1記載の積層装置。
  3. 上記複数の仮接着箇所が、上記基材の搬送方向長さの半分より搬送方向側の少なくとも1箇所と、基材の搬送方向長さの半分より搬送方向手前側の少なくとも1箇所に設定されている請求項2記載の積層装置。
  4. 上記複数の仮接着箇所が、上記一対の搬送用フィルムの長さ方向に沿った両端部の互いに相対する位置に設定されている請求項2または3記載の積層装置。
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