JP6323668B2 - 柔軟部材の切断装置及びその方法 - Google Patents

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本発明は、柔軟部材の切断装置及びその方法に関する。
近年のパーソナルコンピュータやタブレット等の端末装置や、その他の製品では、基板上に部品や配線などが密に配置されることがある。この場合、部品や配線の間の隙間を確保するために、様々な形状のスペーサが使用される。シール部材は、用途や設置場所に応じて多種多様なものが1つの製品内で使用される。ここで、スペーサとしては、例えば、ゴムや、ガスケット、プラスチック製のテープなどのシール部材が使用されている。
製品の製造現場においてスペーサを基板等に実装するときには、シール部材を切断装置から供給し、作業者や組立ロボットが基板上の所定位置に貼り付けている。シール部材は、同じ幅を有する剥離紙上に貼り付けられており、切断装置はカッターユニットでシール部材を所定の長さに切断する。カッターユニットは、長尺のシール部材の送り方向に直交させて配置したカッターをシール部材の上方から垂直に降ろしてシール部材を押し切る。ここで、この種の切断装置では、切断後のシール部材のピックアップを容易にし、かつ剥離紙を廃棄し易くするために、剥離紙をカッターで切り離さずにシール部材のみを切断するハーフカット方法が採用されている。ここで、従来の切断装置は、押圧部材でシール部材の上面を押さえながらシール部材を切断することで、シール部材の切断面の近傍が上方に盛り上がることを防止している。また、軟質の発泡体のシート部材を切断する別の切断装置は、押圧部材が針状突起になっている。この切断装置では、針状部材を発泡体のシート部材に刺入させることで、シール部材を厚さ方向に大きく圧縮することなく、切断時のシール部材の盛り上がりを防止し、切断面を垂直にしている。さらに、別の切断装置では、シール部材の切断面の傾斜を防止することを目的として、シール部材の送り方向においてカッターの前後に1つずつチャックを配置し、カッターの厚さの1/2に相当する長さだけ、シール部材を送り方向に変位させながら切断している。
特開2004−142019号公報 特開2001−301066号公報 特開2005−342793号公報
ここで、シール部材の剛性が一様で厚い場合、特に柔らかい柔軟物であるときには、シール部材の両端で切り残しが発生して切断不良になることがある。例えば、図13(a)に示すような切断装置100では、最初にカッター111をシール部材120に向けて下降させる。これによって、図13(b)に示すように、カッター111によってシール部材120が切断可能な剛性になるまで押し潰される。シール部材120がカッター111によって押し潰される過程で、シール部材120の両端部120Aが、送り方向に直交する幅方向に膨らんで剥離紙121からはみ出す。この後、図13(c)に示すように、カッター111をさらに押し下げると、剥離紙121上のシール部材120が、剥離紙121とカッター111に挟まれて切断される。しかしながら、剥離紙121の外側に膨出した部分120Aは、カッター111に押されることによって剥離紙121より下側の空いているスペース122に逃げてしまう。その結果、カッター111を最も下げた位置でもカッター111より下側にシール部材120の両端部120Aが逃げてしまうので、中央部分のみが切断され、シール部材120の両端部120Aが切断されずに残ってしまう。
ここで、シール部材120の両端部120Aの切断不良を防止するためには、ハーフカット領域を可能な限り小さくすれば、切断できない領域を小さくできる。しかしながら、剥離紙121やシール部材120の厚さのばらつきの影響を受けないように切断条件を制御することは困難である。また、シール部材120を薄くすると、両端部120Aがより変形してスペース122に逃げ易くなるので、切れ残りを完全に防止することは困難であった。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、余白がない剥離紙上の柔軟部材を確実に切断できるようにすることを目的とする。
実施形態の一観点によれば、剥離紙上に配置され、前記剥離紙と同じ幅を有する柔軟部材を搬送する搬送機構と、前記柔軟部材の搬送方向に直交する幅方向に配置され、前記柔軟部材を切断するカッターと、前記カッターのうち前記搬送方向の前と後において、前記幅方向に間隔をおいて配置され、前記柔軟部材を上方から押圧する複数の押圧部材と、前記柔軟部材の前記幅方向で、かつ前記押圧部材同士が互いに近接する方向に前記押圧部材を移動可能に支持する寄せ機構と、を含むことを特徴とする柔軟部材の切断装置が提供される。
また、実施形態の別の観点によれば、剥離紙上に配置され、前記剥離紙と同じ幅を有する柔軟部材を搬送装置上に載置し、前記搬送装置で前記柔軟部材をカッターの下方に搬送し、前記柔軟部材の搬送方向に直交して配置された前記カッターと、前記カッターを挟んで配置された一対の寄せ機構を下降させ、前記カッターより先に前記寄せ機構の押圧部材を前記柔軟部材に上方から当接させ、前記柔軟部材を押圧しながら前記押圧部材を前記柔軟部材の搬送方向と直交する方向で、かつ前記柔軟部材の中央に向かう方向に移動させた後、前記カッターで前記柔軟部材を切断することを特徴とする柔軟部材の切断方法が提供される。
寄せ機構で柔軟部材を幅方向の中央寄りに変形させてから切断することが可能になり、柔軟部材の側方への膨出による切り残しを防止できる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る柔軟部材の切断装置の概略構成の一例を示す正面図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態に係る柔軟部材の切断装置の概略構成の一例であって、図1のA矢視の側面図である。 図3は、本発明の第1の実施の形態に係る柔軟部材の切断装置の一例の一部を拡大して示す図であって、押圧部材を柔軟部材に当接させた図である。 図4は、本発明の第1の実施の形態に係る柔軟部材の切断装置の一例の一部を拡大して示す図であって、押圧部材で柔軟部材を押圧した図である。 図5は、本発明の第1の実施の形態に係る柔軟部材の切断装置の一例の一部を拡大して示す図であって、押圧部材で柔軟部材を中央に寄せた図である。 図6は、本発明の第1の実施の形態に係る柔軟部材の切断装置の一例の一部を拡大して示す図であって、押圧部材で柔軟部材を押圧した図である。 図7は、本発明の第1の実施の形態に係る柔軟部材の切断装置の一例の一部を拡大して示す図であって、切断後の柔軟部材を取り出す工程を説明するための図である。 図8は、本発明の第1の実施の形態に係る柔軟部材の切断方法の一例を説明するタイミングチャートである。 図9は、本発明の第2の実施の形態に係る柔軟部材の切断装置の一例の一部を拡大して示す正面図である。 図10は、本発明の第2の実施の形態に係る柔軟部材の切断装置の一例の一部を拡大して示す図であって、押圧部材で柔軟部材を押圧した図である。 図11は、本発明の第2の実施の形態に係る柔軟部材の切断装置の一例の一部を拡大して示す図であって、押圧部材で柔軟部材を中央に寄せた図である。 図12は、本発明の第2の実施の形態に係る柔軟部材の切断装置の一例の一部を拡大して示す図であって、押圧部材で柔軟部材を押圧した図である。 図13は、従来例に係る柔軟部材の切断装置の動作の一例を説明する図である。
発明の目的及び利点は、請求の範囲に具体的に記載された構成要素及び組み合わせによって実現され達成される。
前述の一般的な説明及び以下の詳細な説明は、典型例及び説明のためのものであって、本発明を限定するためのものではない。
(第1の実施の形態)
図1及び図2に第1の実施の形態に係る柔軟部材の切断装置の概略構成を示す。図1は、切断装置の正面図を示し、図2は側面図である。
切断装置1は、作業台などの上に載置されるベース2を有し、ベース2の上方には長尺の柔軟部材W1を搬送する搬送装置3と、切断台4が搭載されている。また、ベース2の上面の両側部からは、一対のサイドプレート5が鉛直上向きに延びている。一対のサイドプレート5のそれぞれの内側面には、切断ユニット10を上下に移動可能に支持するレール6が1本ずつ固定されている。切断ユニット10は、搬送装置3の上方に配置され、下部にカッター11が固定された本体部12を有し、本体部12の両側部にはレール6に摺動自在に噛み合うスライダ13が1つずつ取り付けられている。さらに、本体部12には、寄せ機構15が上下方向に移動自在に取り付けられている。また、切断装置1には、搬送装置3や切断ユニット10をコントロールする制御装置9が設けられている。
搬送装置3は、一対の無端ベルト21を複数のローラ22に掛け回した構成を有する。一対の無端ベルト21は、切断台4を挟み、柔軟部材W1が貼り付けられた剥離紙W2の幅方向の端部のそれぞれに下方から1本ずつ当接している。複数のローラ22は、不図示のモータなどに連結されており、所定の方向に一対の無端ベルト21を同期して駆動可能になっている。また、図2に示すように、搬送装置3は、柔軟部材W1の搬送方向d1において切断ユニット10の上流側と下流側のそれぞれにローラ23,24が1つずつ配置されている。各ローラ23,24は、柔軟部材W1の上面に当接し、不図示のモータで回転駆動させることによって、一対の無端ベルト21と協働して柔軟部材W1を搬送方向d1に駆動させる。
切断ユニット10は、本体部12を有し、本体部12の上方には本体部12を所定の圧力で押圧する加圧部16が連結されている。加圧部16は、エアーや油圧で本体部12を上下方向に移動させるもので、ベース2のアッパープレート7に固定されている。アッパープレート7は、一対のサイドプレート5に支持され、下方のベース2と平行に配置されている。図2に示すように、切断ユニット10の本体部12は、中央かつ下方に延びる支持部31と、支持部31の上端から搬送方向d1の上流側と下流側のそれぞれに延びる延出部32を有し、側面の断面形状が略T字形になっている。支持部31には、カッター11が固定されている。図1に示すように、カッター11は、搬送方向d1に直交する幅方向d2に延びており、幅方向d2の長さは柔軟部材W1より長い。
切断ユニット10の本体部12の各延出部32には、寄せ機構15が上下に移動自在に1つずつ取り付けられている。図2に示す例において、寄せ機構15は、ケーシング35が支持部31に沿って下方に延びており、ケーシング35の上端部がバネ36を外装したロッド37を介して延出部32に連結されている。さらに、寄せ機構15は、ケーシング35の下端からエアー等によって駆動可能な一対の支持部材38が下向きに延びており、各支持部材38の下端には押圧部材39が固定されている。押圧部材39は、下端が柔軟部材W1に圧接可能で、柔軟部材W1との間に所定の摩擦力を発生可能に形成されている。このような押圧部材39としては、例えば、下面にローレット加工をしたり、各種の滑り止め材を設けたりする構成が挙げられる。寄せ機構15は、初期状態では、各押圧部材39の下面がカッター11の下端より下方に配置されている。さらに、一対の押圧部材39が所定距離だけ離れて配置されている。初期状態の配置において、幅方向d2における押圧部材39の長さは、一対の押圧部材39の外側部分のそれぞれが柔軟部材W1より外側に配置されている。このような寄せ機構15の例としては、エアー駆動のチャックシリンダ等が挙げられる。
さらに、切断ユニット10には、寄せ機構15を柔軟部材W1に接触させたときに寄せ機構15に作用する反力を検出する反力センサ41を有する。反力センサ41は、延出部32に固定されており、前記したバネ36及びロッド37は、幅方向d2において反力センサ41を挟んで一対配置されている。
また、制御装置9は、搬送装置3の駆動制御と、切断ユニット10の駆動制御を行うように構成されている。搬送装置3の駆動制御は、柔軟部材W1の搬送速度、搬送量を制御する。切断ユニット10の駆動制御においては、切断ユニット10の昇降と、寄せ機構15の駆動制御を行う。寄せ機構15の駆動制御は、反力センサ41で検出した反力の値が予め記憶させてある所定値に達したら、押圧部材39を所定距離だけ中央に移動させる。
ここで、切断対象である柔軟部材W1について説明する。柔軟部材W1は、例えば、剛性が一様で厚い場合、特に柔らかい材料から製造されており、基板上に実装される部品や配線に必要な隙間を確保するために使用されるスペーサやシール部材として使用される。なお、柔軟部材W1は、別の用途に使用する部材であっても良い。柔軟部材W1は、不図示の接着剤によって、剥離紙W2に着脱自在に貼り付けられている。剥離紙W2は、柔軟部材W1と同一の幅を有している。この実施の形態において柔軟部材W1及び剥離紙W2は、搬送方向d1において、搬送装置3の一対のローラ23,24の配置間隔より十分に長い長尺の部材であり、共にカッター11によって切断可能な材料から製造されている。
次に、柔軟部材W1の切断方法について説明する。
最初に、図1及び図2に示すように、作業者が、切断ユニット10を上方に待機させた状態で柔軟部材W1を搬送装置3上に載置する。この後、制御装置9が搬送装置3の各ローラ22〜23を同期して所定の方向に回転させ、柔軟部材W1の切断予定部分をカッター11の下に移動させる。なお、用途に応じて搬送装置3の送り量を制御することによって、搬送方向d1における柔軟部材W1の切断長を変化させることができる。
続いて、制御装置9が、加圧部16を駆動させて切断ユニット10を一対のレール6に沿って下降させる。切断ユニット10は、寄せ機構15の押圧部材39がカッター11より下方に配置されてので、図3に一部を拡大して示すように、最初に、押圧部材39が柔軟部材W1の上面に当接する。さらに、図4に示すように、切断ユニット10を下降させると、寄せ機構15の押圧部材39によって柔軟部材W1が押し潰される。このとき、柔軟部材W1の幅方向d2の両端部WP1が剥離紙W2より外側に膨出する。一方、寄せ機構15には、柔軟部材W1を押圧する反力が作用する。反力の大きさは、反力センサ41で検出され、制御装置9に入力される。
反力センサ41で検出する反力が所定の閾値を越えたら、制御装置9は寄せ機構15を駆動させ、一対の押圧部材39を矢印に示すように幅方向d2の中央に向けて平行移動させる。図5に示すように、押圧部材39が矢印に示す方向に平行移動させることにより、柔軟部材W1が中央に寄せられ、幅方向d2のそれぞれの端部WP1が剥離紙W2より内側に移動させられる。これにより、柔軟部材W1の幅が剥離紙W2の幅以下に抑えられ、柔軟部材W1の中央が僅かに上方に膨出する。この間、本体部12は下降を続けているので、図6に示すように、カッター11が柔軟部材W1に挿入され、柔軟部材W1を切断する。柔軟部材W1は、押圧部材39によって剥離紙W2の外側に膨出していないので、カッター11は確実に柔軟部材W1を切断できる。また、このとき、押圧部材39は、カッター11で切断される柔軟部材W1を押さえ付ける役割も果たす。制御装置9は、カッター11が柔軟部材W1を切断し、かつ剥離紙W2の一部がカットされるまで本体部12を下降させたら、加圧を停止し、反対に本体部12を上昇させる。
切断後は、図7に示すように、制御装置9が、搬送装置3を駆動させ、柔軟部材W1を所定長さだけ送り出し、次の切断工程に実施する。搬送装置3の先端に搬出された柔軟部材W1は、多関節ロボットや作業員によって剥離紙W2から剥がされるようにして取り出され、不図示のプリント配線基板などの設置対象物の所定位置に貼り付けられる。
続いて、図8に切断方法のタイミングチャートを示す。
図8のタイミングチャートは、横軸が時間になっており、縦軸は上から切断荷重の変化、寄せ機構15にかかる反力、反力判定結果、カッター11にかかる反力、カッター11の柔軟部材W1への接触状態、寄せ機構15の動作状態を示す。初期段階では、切断ユニット10は加圧されておらず、カッター11及び寄せ機構15は柔軟部材W1に接触していないので、各種反力は発生していない。
時間t1で、加圧部16が本体部12を柔軟部材W1に向けて加圧し始めると、時間t7で反力判定がL(Low)レベルからH(High)レベルに切り替わり、寄せ機構15が柔軟部材W1の上面に当接する。これにより、寄せ機構15にかかる反力の増加量がさらに増える。そして、寄せ機構15の動作がOFFからONになり、柔軟部材W1を中央に寄せ始める。時間t10でカッター11の接触状態がOFFからONになり、カッター11が柔軟部材W1に当接する。これと同時に、カッター11にかかる反力がLレベルからHレベルに切り替わり、柔軟部材W1が切断され始める。このとき、寄せ機構15にかかる反力は一定値になる。
時間t19でカッター11にかかる反力がLレベルになり、カッター11の接触状態がOFFになると、柔軟部材W1がカッター11によって切断される。この実施の形態では、剥離紙W2の一部まで切断するので、時間t20で切断完了と判定する。
以上、説明したように、切断装置1は、一対の押圧部材39が互いに近接する方向に移動可能な寄せ機構15を有し、寄せ機構15で柔軟部材W1を幅方向の中央寄りに変形させてからカッター11で切断するように構成したので、柔軟部材W1の側方への膨出による切り残しを防止できる。寄せ機構15は、搬送方向d1の上流側と下流側のそれぞれに設けたので、柔軟部材W1の側方への膨出を確実に防止できる。寄せ機構15を駆動させるタイミングを柔軟部材W1から受ける反力で測定するようにしたので、柔軟部材W1の寄せ動作を適切なタイミングで実行できる。なお、寄せ機構15は、カッター11の上流側と下流側のそれぞれ、又は上流と下流の一方において複数配置しても良い。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態について図面を参照して説明する。第1の実施の形態と同じ構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。この実施の形態は、寄せ機構15を柔軟部材W1からの反力に基づいて制御する代わりに、寄せ機構15の位置で柔軟部材W1の押し潰し量を制御することを特徴とする。
図9に示すように、切断装置51は、切断ユニット10の支持部31の側部にセンサ41Aが固定されている。センサ41Aは、レーザ光等を用いてベース2との間の距離を測定する構成を有する。
また、制御装置9は、寄せ機構15の駆動制御として、センサ41Aで検出した押圧部材39の高さが所定値に達したら、押圧部材39を所定距離だけ中央に移動させる。
次に、切断装置51における柔軟部材W1の切断方法について説明する。
柔軟部材W1の切断予定部分をカッター11の下に配置したら、切断ユニット10を一対のレール6に沿って下降させる。最初に、押圧部材39が柔軟部材W1の上面に当接する。さらに、図10に一部を拡大して示すように、切断ユニット10を下降させると、柔軟部材W1が押圧部材39に押し潰される。このとき、柔軟部材W1の幅方向d2の両端部WP1が剥離紙W2より外側に膨出する。
ここで、切断台4から寄せ機構15までの距離は、センサ41Aで計測し、制御装置9に入力される。制御装置9は、切断台4から寄せ機構15までの距離が予め定められた値に達したら、寄せ機構15を駆動させ、一対の押圧部材39を幅方向d2の中央に向けて平行移動させる。図11に示すように、押圧部材39が矢印に示す方向に平行移動させることにより、柔軟部材W1が中央に寄せられ、幅方向d2のそれぞれの端部WP1が剥離紙W2より内側に移動させられる。これにより、柔軟部材W1の幅が剥離紙W2の幅以下に抑えられ、柔軟部材W1の中央が僅かに上方に膨出する。この間、本体部12は下降を続けているので、図12に示すように、カッター11が柔軟部材W1に挿入され、柔軟部材W1を切断する。柔軟部材W1は、押圧部材39によって剥離紙W2の側方に膨出していないので、カッター11は確実に柔軟部材W1を切断できる。また、このとき、押圧部材39は、カッター11で切断される柔軟部材W1を押さえ付ける役割も果たす。制御装置9は、カッター11が柔軟部材W1を切断し、かつ剥離紙W2の一部がカットされるまで本体部12を下降させたら、加圧を停止し、反対に本体部12を上昇させる。
切断後は、図7に示すように、搬送装置9で柔軟部材W1を所定長さだけ送り出し、次の切断工程に実施する。搬送装置3の先端に搬出された柔軟部材W1は、多関節ロボットや作業員によって剥離紙W2から剥がされるようにして取り出され、不図示のプリント配線基板などの設置対象物の所定位置に貼り付けられる。
以上、説明したように、切断装置1は、寄せ機構15で柔軟部材W1を幅方向の中央寄りに変形させてからカッター11で切断するように構成したので、柔軟部材W1の側方への膨出による切り残しを防止できる。寄せ機構15は、搬送方向d1の上流側と下流側のそれぞれに設けたので、柔軟部材W1の側方への膨出を確実に防止できる。寄せ機構15を駆動させるタイミングをベース2からの距離で判定するようにしたので、柔軟部材W1の寄せ動作を適切なタイミングで実行できる。
ここで挙げた全ての例及び条件的表現は、発明者が技術促進に貢献した発明及び概念の理解を助けるためのものであり、ここで具体的に挙げたそのような例及び条件に限定することなく解釈するものであり、また、明細書におけるそのような例の編成は本発明の優劣を示すこととは関係ない。本発明の実施形態を詳細に説明したが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、それに対して種々の変更、置換及び変形を施すことができる。
以下に、前記の実施の形態の特徴を付記する。
(付記1) 剥離紙上に配置され、前記剥離紙と同じ幅を有する柔軟部材を搬送する搬送装置と、前記柔軟部材の搬送方向に直交して配置され、前記柔軟部材を切断するカッターと、前記カッターを挟んで少なくとも1つずつ配置され、前記柔軟部材を上方から押圧する複数の押圧部材を前記柔軟部材の搬送方向と直交する幅方向で、かつ前記押圧部材同士が互いに近接する方向に移動可能に有する寄せ機構と、を含むことを特徴とする柔軟部材の切断装置。
(付記2) 前記押圧部材に押し潰された前記柔軟部材の端部を前記剥離紙の幅以下になるまで前記押圧部材を移動させる制御装置を含む付記1に記載の柔軟部材の切断装置。
(付記3) 前記押圧部材で前記柔軟部材の押圧するときに発生する反力を検出するセンサを有し、前記制御装置は、前記センサで検出する反力が所定値に達したら、前記押圧部材を移動させることを特徴とする付記2に記載の柔軟部材の切断装置。
(付記4) 前記剥離紙上の前記柔軟部材の厚さ方向における前記押圧部材の高さを計測するセンサを有し、前記制御装置は、前記センサで検出する前記押圧部材の高さが所定値に達したら、前記押圧部材を移動させることを特徴とする付記2に記載の柔軟部材の切断装置。
(付記5) 剥離紙上に配置され、前記剥離紙と同じ幅を有する柔軟部材を搬送装置上に載置し、前記搬送装置で前記柔軟部材をカッターの下方に搬送し、前記柔軟部材の搬送方向に直交して配置された前記カッターと、前記カッターを挟んで配置された一対の寄せ機構を下降させ、前記カッターより先に前記寄せ機構の押圧部材を前記柔軟部材に上方から当接させ、前記柔軟部材を押圧しながら前記押圧部材を前記柔軟部材の搬送方向と直交する方向で、かつ前記柔軟部材の中央に向かう方向に移動させた後、前記カッターで前記柔軟部材を切断することを特徴とする柔軟部材の切断方法。
(付記6) 前記柔軟部材を押圧しながら前記押圧部材を前記柔軟部材の搬送方向と直交する方向に移動させることは、前記押圧部材に押圧されて前記剥離紙の外側に膨出した前記柔軟部材を前記剥離紙の幅以下に寄せることを含む付記5に記載の柔軟部材の切断方法。
(付記7) 前記押圧部材で前記柔軟部材の押圧するときに発生する反力が所定値に達したら、前記押圧部材を移動させることを特徴とする付記5又は付記6に記載の柔軟部材の切断装置。
(付記8) 前記剥離紙上の前記柔軟部材の厚さ方向における前記押圧部材の高さが所定値に達したら、前記押圧部材を移動させることを特徴とする付記5又は付記6に記載の柔軟部材の切断装置。
1,51 切断装置
3 搬送装置
9 制御装置
11 カッター
15 寄せ機構
39 押圧部材
41,41A センサ
W1 柔軟部材
W2 剥離紙

Claims (5)

  1. 剥離紙上に配置され、前記剥離紙と同じ幅を有する柔軟部材を搬送する搬送機構と、
    前記柔軟部材の搬送方向に直交する幅方向に配置され、前記柔軟部材を切断するカッターと、
    前記カッターのうち前記搬送方向の前と後において、前記幅方向に間隔をおいて配置され、前記柔軟部材を上方から押圧する複数の押圧部材と、
    前記柔軟部材の前記幅方向で、かつ前記押圧部材同士が互いに近接する方向に前記押圧部材を移動可能に支持する寄せ機構と、
    を含むことを特徴とする柔軟部材の切断装置。
  2. 前記押圧部材に押し潰された前記柔軟部材の端部を前記剥離紙の幅以下になるまで前記押圧部材を移動させる制御装置を含む請求項1に記載の柔軟部材の切断装置。
  3. 前記押圧部材で前記柔軟部材押圧するときに発生する反力を検出するセンサを有し、前記制御装置は、前記センサで検出する前記反力が所定値に達したら、前記押圧部材を移動させることを特徴とする請求項2に記載の柔軟部材の切断装置。
  4. 前記剥離紙上の前記柔軟部材の厚さ方向における前記押圧部材の高さを計測するセンサを有し、前記制御装置は、前記センサで検出する前記押圧部材の前記高さが所定値に達したら、前記押圧部材を移動させることを特徴とする請求項2に記載の柔軟部材の切断装置。
  5. 剥離紙上に配置され、前記剥離紙と同じ幅を有する柔軟部材を搬送装置上に載置し、
    前記搬送装置で前記柔軟部材をカッターの下方に搬送し、
    前記柔軟部材の搬送方向に直交して配置された前記カッターと、前記カッターを挟んで配置された一対の寄せ機構を下降させ、
    前記カッターより先に前記寄せ機構の押圧部材を前記柔軟部材に上方から当接させ、前記柔軟部材を押圧しながら前記押圧部材を前記柔軟部材の搬送方向と直交する方向で、かつ前記柔軟部材の中央に向かう方向に移動させた後、前記カッターで前記柔軟部材を切断することを特徴とする柔軟部材の切断方法。
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