JP2005297110A - 食パン加工方法、及び食パン加工装置 - Google Patents

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博海 鈴木
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求 田中
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Abstract

【課題】 焼き上がってから短時間を経た段階であって比較的柔らかい状態の食パンを加工することができると共に、きめこまかい切断面を有するサンドイッチパンを得ることができ、更に、人手の介入を極力排除することができる食パン加工装置の提供。
【解決手段】 食パン加工装置1は、食パン1Aを所定厚みにスライスする第1スライサー(スライス装置)2と、スライスして得られたパン片1Bの耳部分1C,1Dを切除する第2スライサー(パン片切断装置)3とを備える。第1スライサー2は、円盤カッター10によりスライスして得たパン片1Bを、パン片受台11及びパン片載替台12により搬送コンベア4へ移載する。第2スライサー3は、パン片1Bを固定機構50,110により押圧固定しつつ、円盤カッター85,140により耳部分1C,1Dを切除し、サンドイッチパン1Eを得る。
【選択図】 図1

Description

本発明は、食パン加工方法及び食パン加工装置に関し、特に、略直方体形状を成す食パンを加工してサンドイッチパンを製造するための食パン加工方法及び食パン加工装置に関する。
従来、食パンから所謂耳部分が切除されて更にスライスされたパン片が、その複数枚が梱包されてサンドイッチパンとして販売されている。サンドイッチパンは、直方体形状に大きく焼き上げられた食パンを利用して製造され、一般にその製造装置は、耳落とし用の帯状切刃とスライス用の帯状切刃とを備える。該製造装置を用いる場合、直方体形状の食パンからその耳部分を含む各外面部分を所定厚みで切除する工程の後、長手方向に交差する向きに所定厚みでスライスする工程を経ることによって、サンドイッチパンが製造される。スライスする工程では、多数の帯状切刃が同時に往復動して食パンをスライスし、一時に多数のサンドイッチパンが切り出される。また、スライスして得られたサンドイッチパンは、人手によって搬送コンベア上に横倒し状に整列され、次の梱包作業のために送り出される。
ところで、焼き上げられた食パンは、その外面部分が比較的硬く、これに対し内部は柔らかくなっており、また、焼き上がり後の時間の経過に伴って、各部は若干硬くなっていく。従って、上述した従来の製造装置のように初めに食パンの外面部分を切除した後にスライスする場合、焼き上がってから比較的長時間(一般に、少なくとも24時間程度)経た後でないと、耳部分を切除された食パンは変形し易く加工するのが困難である。従って、従来の製造装置では、食パンの焼き上がり時からサンドイッチ用のパンが製造されるまで比較的長時間を要するため、サンドイッチパンの鮮度を維持するのが困難である。
一方、従来の製造装置を用いる場合、得られたサンドイッチパンを作業員によって順次搬送コンベア上に整列させる必要があったため、作業員の作業能力によって生産性が大きく左右される可能性がある。また、得られたサンドイッチパンには、極力、人手が触れないようにすることが望ましいが、従来の製造装置を用いた場合には、得られたサンドイッチパンの一枚一枚に対する作業員の接触は避けられない。
更に、従来の製造装置では帯状切刃を往復動させて食パンを切断するため、切断面の滑らかさに欠ける場合があるため、より滑らかな切断面を得て商品性を高めたいという要望もある。
そこで本発明は、焼き上がってから短時間しか経ていない段階であって比較的柔らかい状態の食パンであっても加工することができると共に、きめこまかい切断面を有するサンドイッチパンを得ることができ、更に、人手の介入を極力排除することができる食パン加工装置を提供することを目的とする。
本発明は上述したような事情を鑑みてなされたものであり、本発明に係る食パン加工方法は、食パンをスライスしてパン片を得るスライス工程と、得られたパン片を押圧固定しつつ該パン片の少なくとも一部を切除する切除工程とを備えている。該食パン加工方法を具体的に実現する装置の一例として、本発明に係る食パン加工装置は、食パンをスライスしてパン片を得るスライス機と、該スライス機によって得られるパン片を押圧固定しつつ該パン片の少なくとも一部を切除するパン片切断機とを備えている。
このような構成とすることにより、比較的柔らかい状態の食パンを加工することができ、サンドイッチパンを製造することができる。即ち、比較的柔らかい状態の食パンであっても、耳を切除する前であればスライスしてパン片を得ることが可能である。得られたパン片は、押圧固定することにより、柔らかい状態であっても耳部分を切除することが可能である。従って、鮮度の優れたサンドイッチパンを得ることができる。
また上記食パン加工方法において、前記スライス工程は、略直方体の食パンをスライスして略正方形のパン片を得る第1工程を有し、前記切除工程は、前記第1工程により得られた略正方形のパン片を押圧固定しつつ該パン片の対向する一対の耳部分を切除する第2工程と、該第2工程にて一対の耳部分が切除されたパン片を押圧固定しつつ該パン片の対向する残り一対の耳部分を切除する第3工程とを有していてもよい。該食パン加工方法を具体的に実現する装置の一例をあげると、上記食パン加工装置において前記スライス機は、略直方体の食パンをスライスして略正方形のパン片を得るべく成してあり、前記パン片切断機は、前記スライス機によりスライスして得られる略正方形のパン片を押圧固定しつつ該パン片の対向する一対の耳部分を切除する第一のパン片切断機と、該第一のパン片切断機により一対の耳部分が切除されたパン片を押圧固定しつつ該パン片の対向する残り一対の耳部分を切除する第二のパン片切断機とを有していてもよい。
また、上記食パン加工装置は、前記スライス機にて得られたパン片を前記パン片切断機へ搬送する搬送コンベアを備え、前記スライス機は、食パンをスライスする円盤カッターと、スライスして得られたパン片を前記搬送コンベアへ移載するパン片移載機構とを有していてもよい。このような構成とすることにより、スライスして得られたパン片は機械的に搬送コンベアへ移載される。その結果、食パンをスライスする工程の後、人手が介されることなくパン片を切断する工程へと移行することができる。また、円盤カッターを用いて食パンをスライスするため、切断面がより滑らかになり、商品性の高いサンドイッチパンを得ることができる。
また、上記食パン加工装置において前記円盤カッターは、食パンの下方から上昇動しながら該食パンを切断し、その後に下降動することが可能なように構成され、前記パン片移載機構は、前記円盤カッターと一体的に設けられ、これと共に上下動可能であってスライスして得られるパン片を受け取るパン片受台と、該パン片受台からパン片を受け取り且つ前倒して前記パン片を前記搬送コンベアへ載せ替えるパン片載替台とを有していてもよい。このような構成とすることにより、パン片移載機構をより具体的且つ実現可能に構成することができる。そして、パン片受台は円盤カッターと共に上昇してスライス後のパン片を受け取るため、スライス後のパン片の移動を少なくして確実にパン片を受け取ることも可能である。また、受け取られたパン片は、パン片載替台の前倒動作によって一枚一枚が確実に搬送コンベアへ載せ替えられる。
また、上記食パン加工装置において前記パン片切断機は、パン片が載置されるベルトコンベアと、該ベルトコンベアの上側ベルトを支える台座と、該台座上のベルト上に載置された状態のパン片を上方から押圧固定する固定具と、該固定具によって押圧固定された状態のパン片を切断する円盤カッターとを有していてもよい。このような構成とすることにより、パン片が比較的柔らかい状態であっても、台座上のベルトと固定具との間に確実に押圧固定することが可能であり、比較的容易にパン片を切断することができる。また、回転する円盤カッターによって切断するため、帯状切刃を往復動させて切断する場合に比べ、切断中にパン片が変形し難く、所望の位置を適切に切断することができる。また、きめ細かい滑らかな切断面を得ることができ、製造されたパンの商品性を高めることも可能である。
また、上記食パン加工装置において前記固定具は、少なくとも前記円盤カッターにより切断される前記パン片の切断箇所の近傍であって該切断箇所を挟んで略対向する位置にて前記パン片を押圧固定すべく成してあってもよい。このような構成とすることにより、パン片は、切断される箇所を挟む両側を台座上のベルトと固定具とによって固定されるため、切断する際にパン片の切断箇所が変形するのを更に防止することができる。従って、所望の位置を確実に切断することができる。
また、上記食パン加工装置は、前記固定具によって押圧固定するパン片の縁部であって前記円盤カッターにより切断される切断箇所の近傍に刺し込まれて前記パン片を支持する一又は複数のピンを備えていてもよい。このような構成とすることにより、固定具によって押圧固定されたパン片が、台座上のベルトと固定具との間で摺動又は変形するのを防止することができ、より確実にパン片を固定することができる。また、切断箇所の近傍にピンを刺し込む構成としているため、切断箇所が変形するのを確実に防止することができる。
また、上記食パン加工装置において前記一又は複数のピンは、前記円盤カッターにより切除される耳部分に刺し込まれるべく成してあってもよい。この場合、円盤カッターによる切断箇所近傍であって比較的硬い耳部分にピンを刺し込むため、パン片を確実に保持しつつ、切断箇所の変形等を防止することができる。また、切除される耳部分にピンを刺し、得られるサンドイッチパンにはピンを刺さないため、このサンドイッチパンの外観を損なうこともない。
また、上記食パン加工装置は、前記第一のパン片切断機により対向する一対の耳部分を切除されたパン片を第二のパン片切断機に載せ替えるための載せ替え機を備えていてもよい。この場合、第一のパン片切断機と第二のパン片切断機との間で、人手を介することなくパン片の載せ替えが可能である。
また、上記食パン加工装置において前記パン片切断機は、前記パン片を搬送用ベルトコンベアのベルト上に押圧固定させつつ搬送し、搬送方向に略直交して対向する一対の耳部分を切除すべく成してあってもよい。この場合、加工作業の効率化を図ることができる。
本発明に係る食パン加工方法及び食パン加工装置によれば、食パンをスライスしてパン片を得る工程の後に該パン片の例えば耳部分を切除するため、焼き上がってから短時間しか経ていない段階であっても、比較的柔らかい状態の食パンを加工してサンドイッチパンを製造することができることから、従来に比べて製造されたサンドイッチパンの鮮度の向上と賞味期間の長期化とを図ることが可能である。また、パン片移載機構を有するため、人手を介することなく機械的にパン片を搬送コンベアに載せ替えることが可能である。更に、円盤カッターを用いてスライスし、切断するため、比較的滑らかな切断面を有して商品性の高いサンドイッチパンを得ることができる。
以下、本発明の実施の形態に係る食パン加工装置について、図面を参照しながら具体的に説明する。図1は食パン加工装置の平面図であり、図2は、図1に示す食パン加工装置のII矢視側面図である。また、図3は、図1に示す食パン加工装置を用いてサンドイッチパンを製造する工程の概略を示す模式図である。
図1,2に示すように、食パン加工装置1は、第1スライサー(スライス装置)2と、第2スライサー(パン片切断装置)3と、該第1スライサー2及び第2スライサー3の間をつなぐ搬送コンベア4と、該第1スライサー2及び第2スライサー3の動作を制御する制御部5とを備える。
図3に示すように、第1スライサー2は食パン1Aをスライスしてパン片1Bを得るスライス工程を担い、より具体的には、焼き上がり後の直方体形状を成す食パン1Aを、長手方向に直交する向きにスライスしてパン片1Bを得る第1工程を担う。第2スライサー3はパン片1Bの一部を切除する切除工程を担い、より具体的には、ベルトコンベアのベルト上に載置されたパン片1Bを上方から押圧固定しつつその一対の耳部分1Cを切除する第2工程と、更に同様に押圧固定しつつ他の一対の耳部分1Dを切除してサンドイッチパン1Eを得る第3工程とを担う。なお、以下の説明では、食パン1A又はパン片1Bの搬送方向を前方、その逆方向を後方とし、左右方向は、搬送される食パン1A又はパン片1Bから見たときの左右方向と一致するものとする。
図1,2に示すように、第1スライサー2は、焼き上がった食パン1Aを搬送するローラコンベア6と、該ローラコンベア6の前部左側に配置されて搬送されてきた食パン1Aをスライスするパン切り機7とを備えている。図4は、図1及び図2に示されるパン切り機7を拡大して概略構成を示す側面図であり、図5は図4に示すパン切り機7のV矢視平面図、図6は図4に示すパン切り機7のVI矢視正面図である。
図4〜6に示すように、パン切り機7は、搬送されてきた食パン1Aが載せられる載置台8と、該載置台8に載せられた食パン1Aを前方へ間欠的に押し出す押出機構9と、該押出機構9によって押し出された食パン1Aをスライスする円盤カッター10とを備えている。更に、パン切り機7は、スライスして得られたパン片1Bを受け取るパン片受台11と、該パン片受台11に受け取られたパン片1Bを搬送コンベア4へ載せ替えるパン片載替台12とを備えている。前記パン片受台11及びパン片載替台12は、本発明に係るスライス装置の構成要素たるパン片移載機構を成す。なお、図1に示すように本実施の形態では、1つのローラコンベア6に対して2機のパン切り機7が並設されている。
図4に示すように、パン片受台11は載置台8の前方に配置され、その上部は、鉛直方向に沿った鉛直面13と該鉛直面の前方にて斜め前下方に沿った傾斜面を成す立掛面14とから構成されており、更にその上端は、側方から見た場合に鉛直面13と立掛面14とによって尖がって形成された尖端部15を成している。鉛直面13には、押出機構9により押し出される食パン1Aの進行方向に対してその中心軸が平行となるようにして円盤カッター10が枢支されており、その上端は、パン片受台11の尖端部15よりも所定寸法だけ上方へ突出している。該円盤カッター10はパン片受台11の下方に設けられたモータ16によって回転駆動する。前記立掛面14は、円盤カッター10によってスライスされたパン片1Bが立て掛けられる傾斜面を成し、図5に示すように該立掛面14の左右寸法は、パン片1Bよりも狭小に形成されている。また、立掛面14の下端部からは略前方へ向けて載置座17が突設されている。
図4に示すように、上述した円盤カッター10、パン片受台11、及びモータ16は、載置台8の下方にて直立して設けられたシリンダ機構18によって、一体的に上昇及び下降し得るようになっている。従って、載置台8に載せられた食パン1Aが押出機構9によって前方へ押し出され、載置台8の前端から所定寸法だけ突出した状態でシリンダ機構18が駆動すると、円盤カッター10が上昇して食パン1Aの突出部分を下方から切断していく。円盤カッター10の上昇と共にパン片受台11も上昇し、その尖端部15は、食パン1Aにできた切り口へ該切り口を押し広げるようにして入り込む。そして、パン片受台11は上方位置にて、パン片1Bが切り離されると同時に該パン片1Bを受け取る。パン片1Bは、載置座17に下端を当接させて立掛面14に凭れ掛かるようにしてパン片受台11に受け取られる。
図4及び図5に示すように、パン片載替台12はパン片受台11と搬送コンベア4との間に配置されている。図5及び図6に示すように、パン片載替台12は、左右方向へ延びた載置台20と、該載置台20の両端から上方へ延設された左右一対の受取面21とを有し、載置台20の下部には、モータ22によって回転する回転軸23が取着されている。また、左右一対の受取面21は、パン片受台11を間に挟める寸法だけ離隔して平行に配置され、夫々の外側端からは立壁24が立設されている。
パン片載替台12は、モータ22が駆動することによって回転軸23を軸にして前後に揺動可能になっている。即ち、パン片載替台12は、その受取面21がパン片受台11の立掛面14に略平行を成す後方位置から、その受取面21が搬送コンベア4の上に覆い被さる前方位置までの間を揺動可能になっている。
ここで、上方位置にてパン片1Bを受け取ったパン片受台11は、パン片載替台12が後方に位置する状態で、該パン片載替台12が有する左右一対の受取面21の間を通って下降する。パン片受台11に受け止められた状態で共に下降するパン片1Bは、パン片受台11がパン片載替台12を通過する際、該パン片載替台12の受取面21によって左右部分が受け止められ、その結果、パン片1Bはパン片受台11からパン片載替台12へ移載される。パン片載替台12へ移載されたパン片1Bは、立壁24に左右を支持されるため、位置ずれが生じ難い。次に、図4に示すように、パン片載替台12はモータ22の駆動により後方位置から前方位置へ倒れ込み、パン片1Bは搬送コンベア4上に整列して載せかえられる。
このように、食パン1Aをスライスし、得られたパン片1Bを搬送コンベア4に整列する工程において、全てが機械化されて人手が介入することがない。従って、作業員の作業能力に左右されず生産性の向上を図ることができると共に、衛生面の向上を図ることもできる。
一方、図1に示すように第2スライサー(パン片切断機)3は、食パン1Aがスライスされて得られる正方形状のパン片1Bについて、その一対の耳部分1Cを切除する第1耳切り機(第一のパン片切断機)31と、他の一対の耳部分1Dを切除する第2耳切り機(第二のパン片切断機)32とを備える。 図7は、第2スライサー3の平面図であり、図8は、図7に示す第2スライサー3のVIII矢視側面図、図9は、図7に示す第2スライサー3のIX矢視正面図である。図7及び図8に示すように、第1耳切り機31は、台座33、搬送用のベルトコンベア34、及び該ベルトコンベア34を駆動するモータ(例えば、ステッピングモータ)35を備えている。本実施の形態における第1耳切り機31では、上述した2機のパン切り機7に対応して、前記台座33、ベルトコンベア34、及びモータ35は2組備えられている。
台座33は前後方向に長寸の板状を成し、その前端部近傍にはベルトコンベア34用の駆動ローラ36が配置され、後端部近傍には別の駆動ローラ37が配置されている。前記駆動ローラ36,37は共に、水平面内にて軸芯が左右方向と平行となるようにして配置されている。
また、駆動ローラ36,37間には、ベルトコンベア34用のベルト38が平行して巻き回されている。即ち、該ベルト38は、共に台座33の長手方向に沿い、且つ、該台座33を取り囲むようにして、駆動ローラ36,37間に巻き回されている。前側の駆動ローラ37の軸端部と、モータ35の出力軸の端部とは、プーリ及びベルトを介して連結されている。
従って、台座33の後端部上であってベルトコンベア34上にパン片1Bが載置された状態でモータ35が駆動した場合、該モータ35の回転に伴ってベルトコンベア34が駆動され、前記パン片1Bは、台座33の長手方向に沿って前端部まで搬送される。
図7に示すように、台座33における長手方向の略中央位置であって左右両端部近傍には、長手方向に沿って所定長を有する一対のスリット44が形成されている。該スリット44には、パン片1Bの1対の耳部分1Cを切除すべく、後述する円盤カッター85が配置される。
図8に示すように、台座33の上方には、台座33上のベルト38上に載置された状態のパン片1Bを上方から押圧固定するための固定機構50が配置されている。図10は該固定機構50の側面図であり、図11は該固定機構50の斜視図である。図10及び図11に示すように固定機構50は、パン片1Bに接して該パン片1Bを押圧固定する固定具51と、該固定具51を上下方向に移動させる第1上下移動部52と、台座33の長手方向に沿って固定具51を前後方向へ水平移動させる水平移動部53とを備える。
水平移動部53は、台座33の上方にて該台座33に平行に設けられたレール54と、該レール54に懸架されて下部にて第1上下移動部52を支持する鉛直支持部材55と、該鉛直支持部材55をレール54に沿って移動させるモータ(例えば、サーボモータ)56とを備えている。第1上下移動部52は、内部に縦置きされたエアシリンダ60を備え、該エアシリンダ60に挿通されたピストン61の下端部には固定具51が取り付けられている。該固定具51は合成樹脂製であり、平面視でパン片1Bと同様の寸法を有する略正方形状を成している。また、該固定具51の下面は、本実施の形態では平坦になっているが、パン片1Bをより確実に固定すべく凹凸を設けてもよい。
水平移動部53は、モータ56が駆動することにより、レール54に沿って鉛直支持部材55を水平移動させる。該鉛直支持部材55が水平移動した場合、これに伴って第1上下移動部52及び固定具51も水平移動する。また、第1上下移動部52は、図示しないポンプとの間でのエアの需給により、水平移動部53とは独立して固定具51を上下動させる。その結果、該固定具51は、台座33上のベルト38に当接する位置から、上方へ所定距離だけ離隔する位置まで移動可能になっている。
また、レール54から懸架された鉛直支持部材55の下部には、前後方向に延びる断面矩形で棒状を成す水平支持部材62が取り付けられている。該水平支持部材62の後端部には第2上下移動部63が設けられている。該第2上下移動部63は縦置きされたエアシリンダ64を内蔵し、該エアシリンダ64にはピストン65が挿通され、該ピストン65の下端部には進行方向に垂直な前面を有する支持具66が取り付けられている(詳しくは後述するが、支持具73,126についても同様の前面を有している)。該支持具66は、第2上下移動部63と図示しないポンプとの間でのエアの需給により、水平移動部53及び第1上下移動部52とは独立して上下動される。その結果、支持具66は、台座33上のベルト38に当接する位置から、上方へ所定距離だけ離隔する位置まで移動可能になっている。そして、この支持具66は、パン片1Bを固定具51によって押圧固定する直前に、該パン片1Bの後端部にその前面を当接させつつ、わずかにパン片1Bを前方へ押し出すことにより、該パン片1Bの向きと位置とを微調整し、また、ベルト38上を搬送させる。
水平支持部材62の前端部には第3上下移動部70が取り付けられている。該第3上下移動部70は縦置きされたエアシリンダ71を内蔵し、該エアシリンダ71にはピストン72が挿通され、該ピストン72の下端部には支持具73が取り付けられている。該支持具73は、後述するように一対の耳部分1Cを切除されたパン片1Bを前方へ押出すものであり、第3上下移動部70と図示しないポンプとの間でのエアの需給により、水平移動部53,第1上下移動部52,及び第2上下移動部63とは独立して上下動される。その結果、支持具73は、台座33上のベルト38に当接する位置から、上方へ所定距離だけ離隔する位置まで移動可能になっている。
図11に示すように、上述した固定具51及び支持具66の夫々の下部には、水平移動部53(図10参照)の駆動によって夫々が適宜位置にあるときに、台座33に形成されたスリット44と整合し得るスリット77,78が形成されている。
また、第1上下移動部52の左右の側面には、夫々第4上下移動部80が取り付けられている。該第4上下移動部80は縦置きされたエアシリンダ81を内蔵し、該エアシリンダ81にはピストン82が挿通されている。該ピストン82の下端部には水平にされた板部材が取り付けられており、該板部材には固定具51に設けられた複数の貫通孔を貫通して下方へ突出する複数のピン83が取り付けられている。この複数のピン83は、上述した略正方形状を成す固定具51上の周縁部近傍の上方に配置され、そのうち幾つかは、固定具51に形成されたスリット77近傍であって該スリット77を挟むように配置されている。
該ピン83は、後述するようにパン片1Bの縁部近傍に刺し込まれて該パン片1Bを支持するものであり、第4上下移動部80と図示しないポンプとの間でのエアの需給により、水平移動部53,第1上下移動部52,第2上下移動部63,及び第3上下移動部70とは独立して上下動される。その結果、ピン83は固定具51に設けられた貫通孔を通じ、台座33上のベルト38に下端が当接する位置から、上方へ所定距離だけ離隔する位置まで移動可能になっている。
図12は、本実施の形態における第1耳切り機31において、ピン83がパン片1Bに刺し込まれた様子を示す模式図である。ピン83の数及び刺し込む位置については任意でよいが、本実施の形態においては図12に示すように、パン片1Bは固定具51により上方から押圧固定され、更にその縁部近傍にピン83が上方から刺し込まれている。また、これらのピン83は、固定具51に形成されたスリット77を挟む位置であってパン片1Bの前後左右の縁部近傍の切除されるべき耳部分に一対ずつ(合計8本)刺し込まれている(図11も参照)。
図8に示すように、台座33の下方には円盤カッター85が備えられている。該円盤カッター85は、中心軸をパン片1Bの搬送方向に直交させて台座33の幅方向の両端近傍に夫々配置されており、各円盤カッター85は、台座33に形成されたスリット44を通って上部が該台座33の上面から突出している(図10参照)。円盤カッター85は、台座33の下方に設けられたモータ86の駆動によって回転し、パン片1Bを切断する際には、円盤カッター85の上端部分(台座33の上面から突出している部分の上端部分)が接線方向前側へ向かうように回転する(図10参照)。
また、図10に示すように、台座33におけるスリット44の後方にはセンサ88が設けられている。該センサ88は、ベルトコンベア34によって搬送されるパン片1Bの前端が所定位置に到達したか否かを検出し、検出信号は図1に示す制御部5へ送られる。
一方、図9に示すように第2耳切り機32は、長寸板状を成す1機の台座90、搬送用のベルトコンベア91、及び該ベルトコンベア91を駆動するモータ(例えばステッピングモータ)92を備えている。図7に示すように、第2耳切り機32の台座90は、第1耳切り機31が有する2機の台座33に対して略直交するようにして設けられ、且つ、第1耳切り機31の台座33の前端部が右側面に近接するようにして第2耳切り機32の台座90は配置されている。
図9に示すように、台座90の後端部近傍にはベルトコンベア91用の駆動ローラ93が配置され、前端部近傍には別の駆動ローラ94が配置されている。前記駆動ローラ93,94は共に、水平面内にて軸芯が左右方向と平行となるようにして配置されている。
また、駆動ローラ93,94間には、ベルトコンベア91用のベルト95が平行して巻き回されている。即ち、該ベルト95は、台座90の長手方向に沿い、且つ、該台座90を取り囲むようにして駆動ローラ93,94間に巻き回されている。前側の駆動ローラ94の端部と、モータ92の出力軸の端部とは、プーリ及びベルトを介して連結されている。
従って、第1耳切り機31によって搬送されてきたパン片1Bが第2耳切り機32の台座90の後端部にてベルトコンベア91上に載置され、モータ92が駆動した場合、該モータ92の回転に伴ってベルトコンベア91が駆動され、前記パン片1Bは、台座90の長手方向に沿って前方へ搬送される(図7参照)。
図7に示すように、台座90の長手方向中央位置より若干前側であって左右両端部近傍には、長手方向に沿って所定長を有する一対のスリット99が形成されている。該スリット99には、パン片1Bの他の一対の耳部分1Dを切除すべく、後述する円盤カッター140が配置される。
図9に示すように、台座90の上方には、台座90のベルト95上に載置された状態のパン片1Bを上方から押圧固定するための固定機構110が配置されている。図13は該固定機構110の側面図であり、図14は該固定機構110の斜視図である。図13及び図14に示すように固定機構110は、パン片1Bに接して該パン片1Bを押圧固定する固定具111と、該固定具111を上下方向に移動させる第1上下移動部112と、台座90の長手方向に沿って固定具111を前後方向へ水平移動させる水平移動部113とを備える。
水平移動部113は、台座90の上方にて該台座90に平行に設けられたレール114と、該レール114に懸架されて下部に第1上下移動部112を支持する鉛直支持部材115と、該鉛直支持部材115をレール114に沿って移動させるモータ(例えば、サーボモータ)116とを備えている。第1上下移動部112は、内部に縦置きされたエアシリンダ120を備え、該エアシリンダ120に挿通されたピストン121の下端部には固定具111が取り付けられている。該固定具111は合成樹脂製であり、平面視でパン片1Bと同様の寸法を有する略正方形状を成している。また、該固定具111の下面は、固定具51(図10及び図11参照)と同様に本実施の形態では平坦になっているが、パン片1Bをより確実に固定すべく凹凸を設けてもよい。
水平移動部113は、モータ116が駆動することにより、レール114に沿って鉛直支持部材115を水平移動させる。該鉛直支持部材115が水平移動した場合、これに伴って第1上下移動部112及び固定具111も水平移動する。また、第1上下移動部112は、図示しないポンプとの間でのエアの需給により、水平移動部113とは独立して固定具111を上下動させる。その結果、該固定具111は、台座90上のベルト95に当接する位置から、上方へ所定距離だけ離隔する位置まで移動可能になっている。
また、レール114から懸架された鉛直支持部材115の中央部には、後方へ延びる水平支持部材122が取り付けられている。該水平支持部材122の後端部には第2上下移動部123が設けられている。該第2上下移動部123は縦置きされたエアシリンダ124を内蔵し、該エアシリンダ124にはピストン125が挿通され、該ピストン125の下端部には支持具126が取り付けられている。該支持具126はパン片1Bを後側から支持するものであり、第2上下移動部123と図示しないポンプとの間でのエアの需給により、水平移動部113及び第1上下移動部112とは独立して上下動される。その結果、支持具126は、台座90上のベルト95に当接する位置から、上方へ所定距離だけ離隔する位置まで移動可能になっている。
図14に示すように、上述した固定具111の下部には、水平移動部113の駆動によって夫々が適宜位置にあるときに、台座90に形成されたスリット99と整合し得るスリット127が形成されている。また、ベルト95の上面には矩形の突出部128が前後方向に所定間隔を隔てて配置されており、前記支持具126の下部には、該支持具126の水平移動の際に突出部128に接触しないようスリット129が形成されている。突出部128は、ベルト95上にて搬送されるパン片1Bを、後から支持するものである。
また、第1上下移動部112の左右の側面には、夫々第3上下移動部130が取り付けられている。該第3上下移動部130は縦置きされたエアシリンダ131を内蔵し、該エアシリンダ131にはピストン132が挿通されている。該ピストン132の下端部には水平にされた板部材が取り付けられており、該板部材には固定具111に設けられた貫通孔を貫通して下方へ突出する複数のピン133が取り付けられている。図11,12にて示したピン83と同様に、この複数のピン133は、上述した略正方形状を成す固定具111上の周縁部近傍の上方に配置されるがこのピン133の数は4本であり、これらは固定具111の四隅付近において、該固定具111に形成されたスリット127近傍であって該スリット127の端部側に配置されている。より具体的には、これら4本のピン133は、第2耳切り機32により切除されるべきパン片1Bの耳部分に刺し込まれる。
このピン133は、後述するようにパン片1Bの縁部近傍に刺し込まれて該パン片1Bを支持するものであり、第3上下移動部130と図示しないポンプとの間でのエアの需給により、水平移動部113,第1上下移動部112,及び第2上下移動部123とは独立して上下動される。その結果、ピン123は固定具111に形成された貫通孔を通じ、台座90上のベルト95に当接する位置から、上方へ所定距離だけ離隔する位置まで移動可能になっている。
図9に示すように、台座90の下方には円盤カッター140が備えられている。該円盤カッター140は、中心軸をパン片1Bの搬送方向に直交させて台座90の幅方向の両端近傍に夫々配置されており、各円盤カッター140は、台座90に形成されたスリット99を通って上部が該台座90の上面から突出している。円盤カッター140は、台座90の下方に設けられたモータ141の駆動によって回転し、パン片1Bを切断する際には、円盤カッター140の上端部分が接線方向前側へ向かうように回転する。
また、図13に示すように、台座90におけるスリット99の後方にはセンサ143が設けられている。該センサ143は、ベルトコンベア91によって搬送されるパン片1Bの前端が所定位置に到達したか否かを検出し、検出信号は図1に示す制御部5へ送られる。
図7乃至図9に示すように、第2スライサー3には、第1耳切り機31から第2耳切り機32へパン片1Bを載せ替えるための載せ替え機150が備えられている。該載せ替え機150は、第2耳切り機32が有する台座90の後端部にて第1耳切り機31に対向する位置(台座90の左側)に配置されている。
該載せ替え機150は、第1耳切り機31が有するレール54の延長上に配置されたレール151と、該レール151から懸架されて下端に多列フォーク152が設けられた支持部153と、該支持部153と共に多列フォーク152をレール151に沿って駆動させるモータ154とを備えている。前記多列フォーク152は、平行に設けられた3本のフォーク155を備えており、該フォーク155は、第1耳切り機31でのパン片1Bの搬送方向逆向きに向けられて水平にして設けられている。
該載せ替え機150は、モータ154が駆動することにより、レール151に沿って支持部153が移動し、これに伴って多列フォーク152も水平移動する。図8に示すように、該多列フォーク152は、各フォーク155の先端が第2耳切り機32が有する台座90の右端部に位置する第1ポジションと、各フォーク155の先端が台座90の左端部に位置する第2ポジションとの間を行き来できるようになっている。このような多列フォーク152は、第1耳切り機31が有する2機の台座33に対応して2機設けられている。
第1耳切り機31のベルトコンベア34によって搬送されるパン片1Bは、台座33の前端から更に前方へ送り出され、第1ポジションに位置する多列フォーク152によって受け止められる。次に、パン片1Bが載せられた多列フォーク152は第2ポジションへ向かって移動する。第2耳切り機32が有する台座90の左端部であって各フォーク155の隙間には矩形のパン留部156が設けられている。多列フォーク152が第1ポジションから第2ポジションへ向かう過程で、該多列フォーク152上に載置されたパン片1Bは、前記パン留部156によって移動を妨げられ、結局、多列フォーク152のみが第2ポジションまで移動する。その結果、多列フォーク152はパン片1Bの下から抜き取られ、該パン片1Bは第2耳切り機32のベルト95上に載置され、第1耳切り機31から第2耳切り機32へのパン片1Bの載せ替えが達成される。
図15乃至図18は、第1耳切り機31の動作(図3に示す第2工程)を説明するための模式的側面図である。なお、第1耳切り機31の動作は、図1に示す制御部5によって制御される。図15に示すように、ベルト38上に載置されたパン片1Bは、該ベルト38が移動することによって搬送され、センサ88にてパン片1Bの前端部が検出されるとベルト38は停止する。そして、固定機構50は、停止したパン片1Bの上方にて待機していた固定具51等を若干下降させる。
次に、図16に示すように固定機構50は、先ず支持具66がその前面でパン片1Bの後端部に当接しながらわずかに前方へこれを押し出すことにより、該パン片1Bの向きと位置とを微調整し、その後に、固定具51を下降させてパン片1Bを上方から押圧固定する。次いで、図17に示すようにピン83を下降させ、パン片1Bの周縁部に先端部分を刺し込むことにより、パン片1Bを確実に固定する。
このようにしてパン片1Bが確実に固定されると、水平移動部53は、固定具51等がパン片1Bを固定した状態で該固定具51等を前進させ、これに同期してベルト38も移動させることにより、パン片1Bは前方へ搬送される。図18に示すように、搬送されるパン片1Bは、前方にて回転しつつ待機していた円盤カッター85により一対の耳部分1Cが切除される。
また、水平移動部53が固定具51等を前方へ移動させた場合、既に耳部分1Cを切除されてベルト38上の前方に載置されていたパン片1B(図15乃至図17にて二点鎖線で示す)は、固定機構50の第3上下移動部70が備えて進行方向に対して垂直な前面を有する支持具73がその前面をパン片1Bの後端部に当接しながら前進させられることによって前方へ送り出される。
このようにして一対の耳部分1Cが切除されたパン片1Bは、既に説明した載せ替え機150によって、第1耳切り機31の台座33上のベルト38から第2耳切り機32の台座90上のベルト95へ移され、該ベルト95上に載置される。
なお、固定機構50は図示しない圧力センサを備えさせ、固定具51によってパン片1Bを押圧固定する際の圧力を検出してもよい。これにより、予め設定した圧力によりパン片1Bを押圧固定することができる。また、パン片1Bの厚みによらず、適切な圧力でパン片1Bを押圧固定することができる。
図19乃至図22は、第2耳切り機32の動作(図3に示す第3工程)を説明するための模式的側面図である。なお、第2耳切り機32の動作は、図1に示す制御部5によって制御される。図19に示すように、ベルト95上に載置されたパン片1Bは、該ベルト95が移動することによって搬送され、センサ143にてパン片1Bの前端部が検出されるとベルト95は停止する。そして、固定機構110は、停止したパン片1Bの上方にて待機していた固定具111等を若干下降させる。
次に、図20に示すように固定機構110は、支持具126がその前面でパン片1Bの後端部に当接しながらわずかに前進させられることにより、パン片1Bの向きと位置とを微調整し、その後に、固定具111を下降させてパン片1Bを上方から押圧固定する。次いで、図21に示すようにピン133を下降させ、パン片1Bの周縁部に先端部分を刺し込むことにより、パン片1Bを確実に固定する。
このようにしてパン片1Bが確実に固定されると、水平移動部113は、固定具111等がパン片1Bを固定した状態で該固定具111等を前進させ、これに同期してベルト95も移動させることにより、パン片1Bは前方へ搬送される。図22に示すように、搬送されるパン片1Bは、前方にて回転しつつ待機していた円盤カッター140により他の一対の耳部分1Dが切除され、サンドイッチパン1Eが製造される。
なお、固定機構110は図示しない圧力センサを備えさせ、固定具111によってパン片1Bを押圧固定する際の圧力を検出してもよい。これにより、予め設定した圧力によりパン片1Bを押圧固定することができる。また、パン片1Bの厚みによらず、適切な圧力でパン片1Bを押圧固定することができる。
上述したような構成及び動作を成す第2スライサー3によれば、焼き上がってから短時間しか経ていない比較的柔らかい食パンであっても、その耳部分を確実に切除することができる。従って、サンドイッチパンの製造時間の短縮を図ることができ、もって従来に比べて製造されたサンドイッチの鮮度の向上と賞味期間の長期化とを図ることができる。
本発明に係る食パン切断装置は、主として直方体形状に焼き上げられた食パンを加工し、サンドイッチパンを製造する用途に用いることができる。
本発明の実施の形態に係る食パン切断装置を備える食パン加工装置を示す平面図である。 図1に示す食パン加工装置の側面図である。 図1に示す食パン加工装置を用いてサンドイッチ用のパンを製造する工程の概略を示す模式図である。 図1に示すパン切り機を拡大して概略構成を示す側面図である。 図4に示すパン切り機の平面図である。 図4に示すパン切り機の正面図である。 図1に示す第2スライサーの平面図である。 図1に示す第2スライサーのV矢視側面図である。 図1に示す第2スライサーのVI矢視正面図である。 第1耳切り機が有する固定機構の側面図である。 第1耳切り機が有する固定機構の斜視図である。 ピンがパン片に刺し込まれた様子を示す模式図である。 第2耳切り機が有する固定機構の側面図である。 第2耳切り機が有する固定機構の斜視図である。 第1耳切り機の動作を説明するための模式的側面図であり、パン片を位置決めする工程を示す。 第1耳切り機の動作を説明するための模式的側面図であり、位置決めされたパン片を押圧固定する工程を示す。 第1耳切り機の動作を説明するための模式的側面図であり、押圧固定されたパン片にピンを刺してより確実にパン片を固定する工程を示す。 第1耳切り機の動作を説明するための模式的側面図であり、確実に固定されたパン片の一対の耳部分を切除する工程を示す。 第2耳切り機の動作を説明するための模式的側面図であり、パン片を位置決めする工程を示す。 第2耳切り機の動作を説明するための模式的側面図であり、位置決めされたパン片を押圧固定する工程を示す。 第2耳切り機の動作を説明するための模式的側面図であり、押圧固定されたパン片にピンを刺してより確実にパン片を固定する工程を示す。 第2耳切り機の動作を説明するための模式的側面図であり、確実に固定されたパン片の他の一対の耳部分を切除する工程を示す。
符号の説明
1 食パン加工装置
1A 食パン
1B パン片
1C 耳部分
1D 耳部分
1E サンドイッチパン
2 第1スライサー
3 第2スライサー(パン片切断機)
4 搬送コンベア
5 制御部
6 ローラコンベア
7 パン切り機
8 載置台
9 押出機構
10 円盤カッター
11 パン片受台
12 パン片載替台
31 第1耳切り機(第一のパン片切断機)
32 第2耳切り機(第二のパン片切断機)
33 台座
34 ベルトコンベア
44 スリット
50 固定機構
51 固定具
52 第1上下移動部
53 水平移動部
63 第2上下移動部
70 第3上下移動部
77 スリット
78 スリット
80 第4上下移動部
83 ピン
85 円盤カッター
90 台座
91 ベルトコンベア
99 スリット
110 固定機構
111 固定具
112 第1上下移動部
113 水平移動部
123 第2上下移動部
127 スリット
129 スリット
130 第3上下移動部
133 ピン
140 円盤カッター
150 載せ替え機

Claims (12)

  1. 食パンをスライスしてパン片を得るスライス工程と、得られたパン片を押圧固定しつつ該パン片の少なくとも一部を切除する切除工程とを備えることを特徴とする食パン加工方法。
  2. 前記スライス工程は、略直方体の食パンをスライスして略正方形のパン片を得る第1工程を有し、前記切除工程は、前記第1工程により得られた略正方形のパン片を押圧固定しつつ該パン片の対向する一対の耳部分を切除する第2工程と、該第2工程にて一対の耳部分が切除されたパン片を押圧固定しつつ該パン片の対向する残り一対の耳部分を切除する第3工程とを有することを特徴とする請求項1に記載の食パン加工方法。
  3. 食パンをスライスしてパン片を得るスライス機と、該スライス機によって得られるパン片を押圧固定しつつ該パン片の少なくとも一部を切除するパン片切断機とを備えることを特徴とする食パン加工装置。
  4. 前記スライス機は、略直方体の食パンをスライスして略正方形のパン片を得るべく成してあり、前記パン片切断機は、前記スライス機によりスライスして得られる略正方形のパン片を押圧固定しつつ該パン片の対向する一対の耳部分を切除する第一のパン片切断機と、該第一のパン片切断機により一対の耳部分が切除されたパン片を押圧固定しつつ該パン片の対向する残り一対の耳部分を切除する第二のパン片切断機とを有することを特徴とする請求項3に記載の食パン加工装置。
  5. 前記スライス機にて得られたパン片を前記パン片切断機へ搬送する搬送コンベアを備え、
    前記スライス機は、食パンをスライスする円盤カッターと、スライスして得られたパン片を前記搬送コンベアへ移載するパン片移載機構とを有する
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の食パン加工装置。
  6. 前記円盤カッターは、食パンの下方から上昇動しながら該食パンを切断し、その後に下降動することが可能なように構成され、
    前記パン片移載機構は、前記円盤カッターと一体的に設けられ、これと共に上下動可能であってスライスして得られるパン片を受け取るパン片受台と、該パン片受台からパン片を受け取り且つ前倒して前記パン片を前記搬送コンベアへ載せ替えるパン片載替台とを有する
    ことを特徴とする請求項5に記載の食パン加工装置。
  7. 前記パン片切断機は、パン片が載置されるベルトコンベアと、該ベルトコンベアの上側ベルトを支える台座と、該台座上のベルト上に載置された状態のパン片を上方から押圧固定する固定具と、該固定具によって押圧固定された状態のパン片を切断する円盤カッターとを有する
    ことを特徴とする請求項3乃至6の何れかに記載の食パン加工装置。
  8. 前記固定具は、少なくとも前記円盤カッターにより切断される前記パン片の切断箇所の近傍であって該切断箇所を挟んで略対向する位置にて前記パン片を押圧固定すべく成してあることを特徴とする請求項7に記載の食パン加工装置。
  9. 前記固定具によって押圧固定するパン片の縁部であって前記円盤カッターにより切断される切断箇所の近傍に刺し込まれて前記パン片を支持する一又は複数のピンを備えることを特徴とする請求項7又は8に記載の食パン加工装置。
  10. 前記一又は複数のピンは、前記円盤カッターにより切除される耳部分に刺し込まれるべく成してあることを特徴とする請求項9に記載の食パン加工装置。
  11. 前記第一のパン片切断機により対向する一対の耳部分を切除されたパン片を第二のパン片切断機に載せ替えるための載せ替え機を備えることを特徴とする請求項4乃至10の何れかに記載の食パン加工装置。
  12. 前記パン片切断機は、前記パン片を搬送用ベルトコンベアのベルト上に押圧固定させつつ搬送し、搬送方向に略直交して対向する一対の耳部分を切除すべく成してあることを特徴とする請求項4乃至11の何れかに記載の食パン加工装置。
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