JPH0917543A - サポート材付きコネクタの製造方法 - Google Patents

サポート材付きコネクタの製造方法

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JPH0917543A
JPH0917543A JP16324495A JP16324495A JPH0917543A JP H0917543 A JPH0917543 A JP H0917543A JP 16324495 A JP16324495 A JP 16324495A JP 16324495 A JP16324495 A JP 16324495A JP H0917543 A JPH0917543 A JP H0917543A
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JP
Japan
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elastomer
sheet
striped
long
film
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Pending
Application number
JP16324495A
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English (en)
Inventor
Fumio Kono
文夫 河野
Koichi Yamazaki
浩一 山崎
Tsuneaki Kitami
恒昭 北見
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】製造中にサポート材や下記縞模様付きシート状
物の厚みむらや変形、脱泡不良を起こすことがなく、長
尺のフィルムを脱泡、結合の工程でもキャリア手段とし
て兼用することで、連続化が容易なサポート材付きコネ
クタの製造方法を提供する。 【構成】1対の長尺のフィルムの対向する各面に、サポ
ート材としての加硫済エラストマ板を多数組、間隔を置
いて対向させて設け、対向する各組の加硫済エラストマ
板に、棒状の導電性エラストマと棒状の絶縁性エラスト
マとが交互多重に接合面を互いに平行にして積層してな
る縞模様付きシート状物を、その縞模様面で接着剤層を
介して積重し、脱泡し、積重物を結合させた後、そのま
ま、または長尺のフィルムを剥した後、結合物を裁断す
るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示装置、表面実
装型LSI、電子回路基板等の検査またはこれらの同一
または異なる機器間の接続等に用いられる、サポート材
付きコネクタの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、サポート材付きコネクタは、ポリ
エステル等の短尺の絶縁性のフィルムまたはシート(以
下、フィルムで代表する)の一面に、未加硫のシリコー
ンゴム等の混練物を一定の厚さで分出しして未加硫状態
のままサポート材用として準備し、この2枚のフィルム
のサポート材の間に、例えば、導電性エラストマと絶縁
性エラストマとを、その接合面が互いに平行になるよう
に交互多重にラミネートした後、接合面を横切る方向に
スライスして得られる、棒状の導電性エラストマと棒状
の絶縁性エラストマとが交互多重に接合面を平行にして
積層してなる縞模様付きシート状物(以下、略して縞シ
ート状物とする)を挟み込み、得られた積重物を加熱金
型内に導入して、未加硫エラストマの加硫と縞シート状
物との結合とを同時に行って製造していた(特開平5-12
1137号公報の従来例参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この製造方
法はサポート材が未加硫のまま縞シート状物を挟持する
ため、作業中にサポート材が流れ易く厚さむらの原因と
なっていた。また、金型内での加硫は加熱加圧を伴うた
め、未加硫のエラストマが流れ出し、縞シート状物を構
成する導電性エラストマと絶縁性エラストマとの積重ピ
ッチが 0.5〜 0.3mm程度では特にはその影響を無視でき
るが、 0.1〜0.01mm程度のものでは、その間の縞シート
状物を伸ばし、成形後のスキュー不良を起こすほか、十
分に脱泡できずに気泡が残り、本来のコネクタとしての
特性(異方導電性等)を損なうおそれがあった。
【0004】上記公報には、これを解決するために、一
枚の長尺フィルムの一面に、加硫済サポート材を所定間
隔を置いて多数枚設け、相前後する2枚のサポート材が
1組となるように長尺フィルムを切断した後、この得ら
れた1組のサポート材の間に縞シート状物を接着剤層を
介して加熱結合する方法も開示されているが、この方法
では縞シート状物をサポート材で挟持するのに長尺フィ
ルムを短く切断するため、その後の脱泡、結合工程にお
ける移送手段を別途用意しなければならず、工程の連続
化の妨げとなっていた。したがって、本発明の目的は製
造中にサポート材としてのエラストマ板や縞シート状物
に厚さむらや変形、脱泡不良を起こすことがなく、長尺
フィルムを脱泡、結合の工程でもキャリア手段として兼
用することで連続化が容易なサポート材付きコネクタの
製造方法を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のサポート材付き
コネクタの製造方法における第1の発明は、1)相対向す
る1対の長尺フィルムの対向する各面に、サポート材と
しての所定形状の加硫済エラストマ板を多数組、フィル
ムの流れ方向に間隔を置いて対向させて設け、2)対向す
る各組の加硫済エラストマ板に、棒状の導電性エラスト
マと棒状の絶縁性エラストマとが交互多重に接合面を互
いに平行にして積層してなる縞シート状物を、その縞模
様面において接着剤層を介して積重し、3)脱泡し、4)積
重物を結合させた後、5)そのまま、または長尺フィルム
を剥した後、結合物を所定形状に裁断することを特徴と
するものであり、予め1対の長尺フィルムを対向配置さ
せておいて、その間で積重物を結合させるものである。
【0006】その第2の発明は、1)2本の長尺フィルム
の各面に、それぞれサポート材としての所定形状のエラ
ストマ板を設け、2)一方の長尺フィルムのエラストマ板
の上に、棒状の導電性エラストマと棒状の絶縁性エラス
トマとが交互多重に接合面を互いに平行にして積層して
なる縞シート状物を、その一方の縞模様面で接着剤層を
介して積重し、3)この縞シート状物の他方の縞模様面上
に、他方の長尺フィルムのエラストマ板を、接着剤層を
介して積重し、4)脱泡し、5)積重物を結合させた後、6)
そのまま、または長尺フィルムを剥した後、結合物を所
定形状に裁断することを特徴とするものであり、一方の
長尺フィルムのサポート材上に縞シート状物を配置した
後、この上に他方の長尺フィルム上のサポート材を載置
して、結合させるものであり、第1、第2の発明ではサ
ポート材の厚さは任意に組み合わせることができる。
【0007】その第3の発明は、1)1対のサポート材と
しての長尺のエラストマ板と、棒状の導電性エラストマ
と棒状の絶縁性エラストマとが交互多重に接合面を互い
に平行にして積層してなる所定形状の縞シート状物の多
数枚とを、その縞模様面において接着剤層を介して1対
の長尺フィルムにより挟持し、2)脱泡し、3)前記エラス
トマ板と縞シート状物とを結合させ、4)そのまま、また
は長尺フィルムを剥した後、結合物を所定形状に裁断す
ることを特徴とするものであり、この第3の発明では一
つの長尺フィルム上に設けられたサポート材の厚さは一
定であり、一対においては厚さは異なっていても等しく
てもよく、また長尺フィルムの挟持に至るまでのサポー
ト材、縞シート状物の配置の順序は任意である。
【0008】以下、本発明の詳細を例示した図1〜図5
に基づいて詳細に説明する。図1は上記第1の発明に対
応する実施例に係り、図1(a)はサポート材付きコネ
クタの製造工程全体の概略を示す正面図、(b)はその
準備工程の概略を示す斜視図である。図2は上記第2の
発明に対応する実施例に係り、サポート材付きコネクタ
の製造工程全体の概略を示す正面図である。図3は上記
第3の発明に対応する実施例に係り、図3(a)はサポ
ート材付きコネクタの製造工程全体の概略を示す正面
図、(b)はその準備工程の概略を示す斜視図である。
図4は上記第3の発明の異なる実施例に係り、サポート
材付きコネクタの製造工程全体の概略を示す正面図であ
る。図5(a)および(b)はそれぞれ上記各図に示し
た真空ボックスでの作用を段階的に示す概略縦断面図で
ある。
【0009】[第1の発明]まず上記第1の発明を例示
した図1(a)、(b)に基づいて説明する。 (コネクタ材料の準備)図1(b)に示すように、キャ
リアの役目を兼ねた長尺フィルム1上に、長尺フィルム
1を繰り出しながら多数の(サポート材としての)ブチ
ルゴム、フッ素ゴム、EPDM、シリコーンゴム等のゴ
ムまたは熱可塑性エラストマ等の加硫成形されたエラス
トマ板2をフィルムの流れ方向に、好ましくは一定の間
隔(5mm〜30cmの範囲から選ばれるのがよい)を置いて
設けた後、各エラストマ板2の表面にスクリーン印刷等
の適宜の手段により接着剤層3を形成する。このエラス
トマ板付きの長尺フィルム4をリール等に巻き取ったも
のを2巻準備する。なお、図示の製法に替えて、長尺フ
ィルム上にエラストマ板を設けた後、直ちに巻き取り、
これを次工程で繰り出すときに接着剤層を設けるように
してもよい。
【0010】長尺フィルムは、耐熱性で0.1kg/cmの力で
引っ張ったときの伸びが−0.1 〜2%、特には0〜 0.8
%の非伸縮性のものが好ましく、これにはポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエ
チレンニトリル等のようなポリエステル、ポリイミド、
ポリカーボネート等のプラスチックからなるフィルムが
例示される。この長尺フィルムは、この上に設けられる
エラストマ板を保持する必要から、厚さ 100〜 200μm
程度から選ばれたものが好ましい。また、後述する結合
・裁断後に、そのまま、即ち、片伸びを防止したり剛性
を増すために、フィルム付きのコネクタとして用いる場
合には、長尺フィルムとエラストマ板との間の接着力を
十分なものとして剥離しないようにし、他方、フィルム
を剥して使用するときには、エラストマ板2を保持する
面に、30〜 110℃程度の加熱成形では離型しないが意図
的に剥すときには剥れる程度の離型処理やブラスト処理
して粗面化して離型力を調節するようにしておくとよ
い。エラストマ板を長尺フィルム上に設けるに当たって
は、例えば、液状(常温または加熱、必要に応じて剪断
応力をかけて液状にする)の原料を金型外部に射出供給
してプレフォームしてから金型内部に長尺フィルムごと
搬送し、成形加工することもできる。
【0011】この射出のための装置(図示せず)として
は、ディスペンサー、通常の液状用射出成形機の原料射
出供給部、液状熱硬化性樹脂の射出システム等が効果的
である。射出に際しては空気を巻き込まないように注意
する。射出された原料は長尺フィルムに接触していない
面が中央に近いほぼ高くふくらんだ形状を保持すると共
に適度の流動性を持つようにすることが、金型による成
形において型閉時のキャビティへの充填と空気の排除に
とって好都合である。これが好ましいプレフォームされ
た状態であって、このようにするためには原料がJIS A
5758で規定する測定方法による5分スランプ値で30mm以
下の流動性を示すものであることが好ましく、また射出
口を水平方向に動かさないようにして射出し、さらに射
出装置または供給ステージを上下方向に可動にしておく
とよい。次に、射出された原料を金型内部に搬送し成形
加工する。原料の搬送は射出された原料を載せた長尺フ
ィルムを、開いた状態の金型内へ移動することによって
行い、成形加工は原料とそれを載せた長尺フィルムとを
一体で型締め成形することによって行うことができる。
【0012】そのための金型は上下に分割された下側金
型が平らで上側金型のみにキャビティの形成されたもの
とするのがよい。このような金型を用いると、エンドレ
スまたは長尺のフィルムを使用して容易に連続化できる
ため有利である。この場合、少なくとも長尺フィルムと
接する部分の下側金型の上面は凹凸のない平面であり、
また長尺フィルムが上側金型のキャビティ部分を完全に
覆うようになる。また液状原料を硬化させるために、金
型は加熱できるようにしておくのがよい。金型の型締め
装置には射出成形用の型締めプレスまたは単動もしくは
複動の油圧プレスを使用することができる。金型の型締
め後、原料の硬化が終了すると、金型を開いてエラスト
マ板を取り出すが、この取り出しも長尺フィルムを順次
移送することで行うことができる。なお、射出のための
装置を複数とし、相隣り合うエラストマ板の厚さ、硬
度、色等を適宜選択することもできる。
【0013】(積重工程A)2巻のエラストマ板付きの
長尺フィルム4a、4bを、図1(a)に示すように、
それぞれの相対向する1対のエラストマ板2a、2bを
1組としてフィルム間に互いに対向するように位置合わ
せしながら巻き戻し、一方のエラストマ板2aの接着剤
層上に、縞シート状物5を、好ましくは縞模様面の縞方
向を一定の方向に揃えて載せ、これに他方のエラストマ
板2bの接着剤層面が接するように、ラミネートローラ
(凹圧ローラ)6aでラミネートすると、縞シート状物
5の両面にそれぞれエラストマ板2a、2bが配された
積重品7が得られる。この積重工程は図示の方法に限ら
れるものではなく、積重品の形成に当って、各エラスト
マ板付きの長尺フィルム間で対向する1組のエラストマ
板の間に、縞シート状物を、その両面の接着剤層を介し
て積重できさえすれば、如何なる方法でもよい。即ち、
接着剤層はエラストマ板および縞シート状物のいずれか
一方または両方の面に設けてもよく、その形成も縞シー
ト状物の両面について同時に行ってもよいし片面ごとに
行ってもよい。
【0014】接着剤層の形成は、上記のスクリーン印刷
による方法のほか、接着剤をロール塗り、スプレー、刷
毛塗り等により塗布する方法等によっても行われるが、
これらの内では均一性または塗布厚の精度の点からスク
リーン印刷が最適で、その厚さは20〜40μm の範囲から
選ばれた厚さにするのが好ましい。接着剤の種類として
は、エラストマ板がシリコーンエラストマ板のときには
シリコーン付加型が適しているが、一般には縮合型のR
TV、シリコーン接着ワニス、アクリル系接着剤等が用
いられる。エラストマ板の厚さ、硬度、色、発泡の有無
等は1組のエラストマ板付きの長尺フィルム間において
それぞれ同じでもよいし異なっていてもよい。さらに、
隣り合う他の1組のエラストマ板と同じであっても異な
っていてもよい。異なっているときには液晶表示装置等
への組込み時に方向が見極めやすいという利点もある。
【0015】(脱泡工程B)積重品7は、図1(a)に
示すように、直ちに加熱成形すると接着剤層との界面に
残留する気泡のために接着不良を起こし易いので、ピン
チローラ8aやラミネートローラ8bによる加圧脱泡、
または逆に真空ボックス9内に導入して減圧脱泡し、界
面に含まれる空気の泡を除去する。脱泡は減圧による方
がスキュー等の心配がなく、より完全に脱泡できるので
好ましい。減圧脱泡のときには、例えば、図5に示す構
造の真空ボックス9を用い、積重品7を長尺フィルム1
ごとテーブル10上に載せて脱泡処理を行う。この場合、
真空ボックス9内は 0.1Torr以下に保持し、積重品7に
一定荷重を与え続けるのが望ましい。この一定荷重は5
〜20g/cm2 、好ましくは8〜12g/cm2 から選ばれた一定
の荷重になるように調整したフローティング荷重板11
を、脱泡真空効果を上げるため5〜10mmの厚さの発泡ス
ポンジシート12を介して載せることで得られる。その
際、排気口13より排気すると、積重品7の厚さに関わら
ず伸び、歪みを生ずることのない処理が行える。なお、
スポンジシート12は、図5(a)、(b)に示すよう
に、非圧時には吊下されるような状態であり、降下する
につれて積重品7のほぼ中央部から側縁部に次第に当接
するようになっている。このため、縞シート状物5とエ
ラストマ板2の接着剤層3との界面に残留するおそれの
ある気泡は、中心部から側縁部に向けて移動し界面から
押し出されることになる。
【0016】(結合工程C)次に、積重品7を結合工程
Cに導き、縞シート状物5とエラストマ板2との結合品
14を得る。この工程ではあらかじめ 100〜 110℃位に加
熱された金型の熱板間で接着剤層による結合を完了させ
るのが好ましい。このときの金型の重さは1〜20g/c
m2、好ましくは10g/cm2以下に調整するのが望ましい。
それには図1に示すフローティング金型15を使用するの
がよい。フローティング金型15では、積重品7を熱板を
備えた下金型16上に載置した後、加圧力が調整可能なエ
アシリンダ等のシリンダ17内のピストンを降下させて、
これに懸垂された上金型18を積重品7に密着させる。上
金型18の自重とシリンダ17による上向き調整力の差によ
り、プレス圧が 0.5〜10g/cm2の範囲から選ばれた所定
の値となるように設定し、シリンダ圧を固定する。
【0017】フローティング金型15は、積重品7が膨張
すれば、その膨張力に伴ってその上金型18が上昇し、逆
に積重品7が収縮すれば、上金型18が下降するものであ
り、加熱初期から終了まで金型が材料に密着してい
る、材料の膨張力に抗して金型が持ち上げられるよう
に荷重または保持力が調整される、点で推奨される。こ
の保持力は金型の自重を調整し、膨張力またはエラスト
マの抗力で浮動するものでもよく、バネ、エアシリン
ダ、油圧シリンダ等を用いて金型の自重を相殺する浮動
式としてもよい。フローティング金型15では積重品7が
長尺フィルム1と一体で片伸びが抑えられるため、縞シ
ート状物5とエラストマ板2は金型または熱による伸び
や歪みの影響を受けずに、精度のよい厚さで、スキュー
のない結合品14の成形が行える。この結合工程までは2
本の長尺フィルム1、1間に縞シート状物5とエラスト
マ板2との積重物が一体成形された状態で連続してお
り、長尺フィルム1は積重工程から結合工程までの積重
物のキャリア(搬送手段)としての役目のほか、各工程
でのエラストマ板2と縞シート状物5の伸びや歪みを抑
える役目も兼ねている。
【0018】(裁断工程D)最後に、両面を2枚の長尺
フィルム1に挟持された複数の結合品14は、そのまま、
または片面もしくは両面の長尺フィルム1を剥した後、
それぞれ打ち抜き機やカッタ19等で所望の形状に裁断さ
れて、本発明のフィルム付きのサポート材付きコネクタ
20aおよび(フィルムなしの)サポート材付きコネクタ
20bとなる。なお、コネクタの片面または両面に設けた
フィルムにはエラストマの曲がり、片伸び等を防止する
効果があるので、実装時にフィルムの座屈変形によりエ
ラストマ板のクッション性の損なわれることがない限り
装着したままの方がよい。裁断方法には、結合品14を任
意の場所で細かく裁断する方法、隣接する結合品14の間
で裁断する方法等がある。
【0019】すなわち、裁断は、 長尺フィルムを結合品間で一旦切断し、これをさらに
縞シート状物の縞方向に対して任意の角度、特には直角
および平行な方向に細裁断して目的とする最終形状のコ
ネクタとするのが取り扱い上便利であるが、 いきなり細裁断して目的とする最終形状のコネクタと
してもよいし、 あるいは打ち抜き枠で枠状に打ち抜いて最終形状のコ
ネクタとしてもよい。なお、この打ち抜きの場合には打
ち抜き幅を長尺フィルムの幅よりも小さくし、打ち抜き
後の長尺フィルムがあたかも梯子状になるようにしてお
けば、抜いた残りの長尺フィルムは短く切断されること
がないので、ピンチローラ等の移送手段に挟み込んで長
尺フィルムをコネクタの移送手段として最後まで利用で
きる。また、図1(a)では長尺フィルムが各工程をほ
ぼ直線的に最短距離で結んだものを示したが、これは各
工程間にピンチローラとダンサローラを適宜設け、時間
的にクリティカルな工程に合わせて、その延距離(長尺
フィルムの繰り出し距離)を工程間で等しくなるように
調整することにより、各工程を連続的に同期させること
もできる。
【0020】[第2の発明]第2の発明では、図2に示
すように、まずキャリア(搬送手段)の役目を兼ねた長
尺フィルム21a、21bの一面に、所定形状の多数のサポ
ート材としてのシリコーンゴム等の成形されたエラスト
マ板(ゴム板の場合には加硫済のもの)22a、22bを、
フィルムの流れ方向に所定の間隔で(または間隔を開け
ずに突き合わせて)設ける。得られたエラストマ板付き
の長尺フィルム24a、24bをリール等に巻取ったものを
2巻準備する。一方のエラストマ板付きの長尺フィルム
24aを巻き戻して、そのエラストマ板22aの表面にスク
リーン印刷等の塗布手段23aにより接着剤層を設け、こ
の接着剤層上に、縞シート状物25を、好ましくは縞模様
面の縞方向を一定の方向に揃えて載せる。さらに、この
縞シート状物25の上に再度スクリーン印刷等の塗布手段
23bにより接着剤層を設ける。この上に、他方のエラス
トマ板付きの長尺フィルム24bを巻き戻して、そのエラ
ストマ板22bの表面が接するように、ラミネートローラ
26等の積重手段により積重すると、積重品27が得られ
る。
【0021】この積重工程Aも図示の方法に限られるも
のではなく、積重品の形成に当って、2本の長尺フィル
ムの各面に、それぞれサポート材としての所定形状のエ
ラストマ板を設け、一方のエラストマ板の上に、縞シー
ト状物を接着剤層を介して積重した後、この縞シート状
物の上に、さらに他方のエラストマ板を、接着剤層を介
して積重できさえすれば如何なる方法でもよい。すなわ
ち、前記段落
〔0009〕に記載の加硫済のゴムまたは
熱可塑性エラストマを使用すること、段落〔0010〕
〜〔0012〕に記載に基づいてコネクタ材料を準備す
ること、上記エラストマ板付きの長尺フィルムを巻き取
ることなく、そのままエラストマ板に接着剤層を設ける
こと、エラストマ板として長尺または多数の短尺のもの
を使用すること、多数の縞シート状物をフィルムの流れ
方向に間隔を置いて設けるか、間隔を置かずに突き当て
て、必要に応じて端面同士を接合して、設けること等、
任意に選択できる。なお、長尺のエラストマ板の上に縞
シート状物の端面同士を接合しながら設けるときは、エ
ラストマ板および縞シート状物での接着剤層を連続した
単一の帯状に設ければよく、また積重の操作が容易であ
り、さらにフィルム付きコネクタの製造のための裁断に
際し、フィルムのロスがなくなる等の利点がある。
【0022】さらに2回にわたる接着剤層の形成は、そ
れぞれエラストマ板22aまたは22bと縞シート状物25の
いずれの面に設けてもよく、また縞シート状物25に対す
る接着剤層の形成を、その両面について同時に行っても
よいし片面ごとに行ってもよい。しかし、後者の縞シー
ト状物25の両面に接着剤層を設ける方法は、工程を別に
しなければならないので、その取扱いに際し異物等が付
着しないように十分注意するのが望ましい。また、1回
目の接着剤塗布後に、エラストマ板と縞シート状物とを
減圧脱泡し、加熱結合してから2回目の接着剤塗布を行
ってもよい。前述した以外の条件、すなわち、接着剤層
の厚さと形成方法、使用する接着剤の種類、エラストマ
板の厚さ、硬度、色、発泡の有無等、さらには積重工程
Aに引き続く、脱泡工程B、結合工程Cおよび裁断工程
Dも上記第1の発明と同様に行うことができ、得られた
結合品28は、そのまま、または片面もしくは両面の長尺
フィルム1を剥した後、それぞれ打ち抜き機やカッタ29
等で所望の形状に裁断されて、本発明のフィルム付きの
サポート材付きコネクタ30aおよび(フィルムなしの)
サポート材付きコネクタ30bとなる。
【0023】[第3の発明]次に、第3の発明の一実施
態様を例示した図3(a)、(b)に基づいて説明す
る。図3(b)に示すように、キャリアの役目を兼ねた
長尺フィルム31上に、シリコーンゴム等の加硫ゴム、E
PDM等の熱可塑性エラストマからなる長尺エラストマ
板32を分出しして重ね合わせた後、この長尺エラストマ
板32面にスクリーン印刷、塗布等により接着剤層33を、
図示のように後述する縞シート状物35の配置に合わせた
所定の間隔の多数のパターンとして設ける(図示しない
が接着剤層を間隔を設けずに長尺のパターンとして設け
ることもでき、この場合は後述する縞シート状物も間隔
を置かずに設ける)。得られたものは、そのまま次工程
用に2本1組準備するか、図示のようにリール等に巻き
取ったエラストマ板付きの長尺フィルム34として2本1
組準備する。この1組のエラストマ板付きの長尺フィル
ム34a、34bを、そのままか、図3(a)に示すよう
に、互いにその長尺エラストマ板32a、32b面を対向さ
せて巻き戻した後、一方の長尺エラストマ板32aの接着
剤層面上に、縞シート状物35を、好ましくは縞模様面の
縞方向を一定の方向に揃えて載せ、これに他方のエラス
トマ板32bの接着剤層面が接するようにラミネートロー
ラ36等の積重手段で積重することで、積重品37が得られ
る。
【0024】さらに、第3の発明の他の態様を例示した
図4に基づいて説明する。図4に示すように、キャリア
の役目を兼ねた長尺フィルム41a、41bに、それぞれ長
尺のシリコーンゴム等の加硫成形されたエラストマ板42
a、42bを設け、これをそのまま次工程用に2本1組準
備するか、図示のようにリール等に巻取ったエラストマ
板付き長尺フィルム44a、44bとして2巻準備する。一
方のエラストマ板付き長尺フィルム44aを、そのまま
か、リール等から巻き戻して、その長尺エラストマ板42
aの表面にスクリーン印刷43a等の塗布手段により所定
の間隔で多数の接着剤層を設け、この各接着剤層の上
に、縞シート状物45を上記と同様に載せる。さらに、こ
の縞シート状物45の上にスクリーン印刷43b等の塗布手
段により接着剤層を設ける。この上に、他方のエラスト
マ板付き長尺フィルム44bを、そのままか、リール等か
ら巻き戻して、その長尺エラストマ板42bの表面が接す
るように、ラミネートローラ46等の積重手段で積重する
と、積重品47が得られる。
【0025】上記図3および図4における積重工程Aも
図示の方法に限られるものではなく、積重品の形成に当
って、上記の対向する長尺エラストマ板間に、縞シート
状物を、その両面に設けた接着剤層を介して積重できさ
えすれば如何なる方法でもよい。例えば、図3における
接着剤層は上記長尺エラストマ板32aまたは32b面と縞
シート状物35面のいずれに設けてもよく、その形成も、
縞シート状物35の両面について同時に行ってもよいし片
面づつ別々に行ってもよい。また、図4における2回に
わたる接着剤層の形成は、それぞれエラストマ板42aま
たは42bと縞シート状物45のいずれの面に設けてもよ
く、また縞シート状物45に対する接着剤層の形成を、そ
の両面について同時に行ってもよいし片面ごとに行って
もよい。その他、加硫済のゴムまたは熱可塑性エラスト
マの使用、コネクタ材料の準備、エラストマ板の種類、
多数の縞シート状物の配列方法等については前記第2の
発明における記載と同様に行うことができる。前述した
以外の条件、すなわち、接着剤層の厚さと形成方法、使
用する接着剤の種類、長尺エラストマ板の厚さ、硬度、
色、発泡の有無等、さらには積重工程Aに引き続く脱泡
工程B、結合工程Cおよび裁断工程Dも前記第1の発明
における記載と同様に行うことができ、図3および図4
に示すように、得られた結合品38、48は、そのまま、ま
たは片面もしくは両面の長尺フィルム1を剥した後、そ
れぞれ打ち抜き機やカッタ39、49等で所望の形状に裁断
されて、本発明のフィルム付きのサポート材付きコネク
タ40a、50aおよび(フィルムなしの)サポート材付き
コネクタ40b、50bとなる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の第1〜第3の発明の具体的態
様について、それぞれ実施例により説明する。 実施例1[第1の発明] 2本の厚さが80μm で幅が 500mmの長尺のポリエステル
フィルム(0.1kg/cmの力で引っ張ったときの伸び: 0.8
%)のそれぞれに、大きさが 450mm× 450mmのサポート
材としての加硫成形されたシリコーンゴム板(エラスト
マ板)を、50mm間隔で多数配置し、この各シリコーンゴ
ム板上に付加反応型RTVの KE1800TA/TB(信越化学工
業社製、商品名)の粘度 800Pの接着剤を汎用の自動ス
クリーン印刷機で15μm の一定の厚さに連続的に塗布
し、それぞれをリールに巻き取ってエラストマ板付き長
尺フィルムの巻物とした。一方、厚さが30μm で 400mm
角の導電性シリコーンゴムシートと同形状の絶縁性シリ
コーンゴムシートとを、接合面が互いに平行になるよう
に交互多重にラミネートしてなる立方体から、積重方向
に平行な面でスライスして得られる、厚さが1mmで大き
さが 400mm角の縞シート状物を多数準備した。上記2巻
のエラストマ板付き長尺フィルムを、互いにシリコーン
ゴム板面を対向させて巻き戻し、一方のエラストマ板付
き長尺フィルムの付加反応型RTVの塗布面に、上記縞
シート状物を載置し、その上に別のエラストマ板付き長
尺フィルムを、その付加反応型RTVの塗布面が接する
ように、ラミネートローラで積重して、縞シート状物を
接着挟持した積重品を得た(積重工程A)。
【0027】この積重品を密閉された真空ボックス内に
導入し、真空ポンプを用いて 0.1Torr以下で70秒間吸引
を続けて、積重されたシリコーンゴム板と縞シート状物
との間の気泡を除去した。同時に真空ボックス内で重量
を 10g/cm2に調整した荷重板とその間に厚さ5mmのスポ
ンジシートを介在させて均一な荷重をかけながら減圧脱
泡し、シリコーンゴム板と縞シート状物との密着を図っ
た(脱泡工程B)。さらに、上記の密着された積重品を
フローティング金型の 110℃に加熱された下金型上に載
せ、あらかじめ重量を調整し 110℃に加熱された上金型
によりプレス圧 12g/cm2で押圧して、付加反応型RTV
を硬化させ、シリコーンゴム板と縞シート状物とを結合
させた(結合工程C)。この結合された長尺のポリエス
テルフィルムを、積重品のない部分で汎用のカッターで
切断した後、両面のポリエステルフィルムのみを剥し
て、 400mm角のサポート材付きコネクタとし、さらに縞
シート状物の縞方向に対して直角の方向に5.0mmピッチ
で細裁断して、液晶表示装置と回路基板接続用のコネク
タとした(裁断工程D)。
【0028】実施例2[第2の発明] 2本の厚さが50μm で幅が 400mmの長尺のポリイミドフ
ィルム(0.1kg/cmの力で引っ張ったときの伸び: 0.7
%)を繰り出しながら、それぞれに大きさが 350mm角の
サポート材としての成形されたポリウレタンエラストマ
板(エラストマ板)を50mm間隔で多数配置し、一方のエ
ラストマ板付き長尺フィルムAの各エラストマ板上に付
加反応型RTVのKE1800TA/TB (前出)の粘度800Pの接
着剤を汎用の自動スクリーン印刷機で25μm の一定の厚
さに塗布した。一方、あらかじめ厚さが30μm 、長さ 3
50mm、幅1mの導電性ウレタンゴムシートを型枠内に30
μm 間隔で互いに平行に配置した後、液状の絶縁性ウレ
タンを流し込んで得られる、厚さが1mmで大きさが 350
mm角の縞シート状物を多数準備しておき、これを上記各
塗布面に1枚づつ載置し、さらに、この各縞シート状物
の上に、付加反応型RTVのKE1800TA/TB (前出)の粘
度900Pの接着剤を、汎用の自動スクリーン印刷機で30μ
m の一定の厚さに塗布した。すべての縞シート状物を被
覆して、その塗布面に別のエラストマ板付き長尺フィル
ムBをラミネートローラで積重し、縞シート状物を接着
挟持した積重品を得た(積重工程A)。減圧脱泡以外の
工程C〜Dは実施例1と同様の条件で行って、本発明の
サポート付きコネクタを得た。なお、本実施例の脱泡は
500mmφのピンチローラで500g/cm2の加圧下で行った。
【0029】実施例3[第3の発明(その1)] 2本の厚さが 500μm で幅が 600mmの長尺のポリカーボ
ネートフィルム(0.1kg/cmの力で引っ張ったときの伸
び: 0.5%以下)上に、それぞれカレンダーロールによ
り、厚さが 2.0mmと 3.0mmで幅が 600mmの、サポート材
としての長尺の加硫成形されたブチルゴム板を置き、そ
の上に実施例1で用いたのと同じ接着剤を汎用の自動ス
クリーン印刷機で、大きさが 550mm角のパターンを多
数、30mm間隔で50μm の一定の厚さに塗布して2本のエ
ラストマ板付き長尺フィルムとし、ダンサーローラに係
留した。一方のエラストマ板付き長尺フィルムをダンサ
ーローラから繰り出しながら上記接着剤塗布面(各パタ
ーン)に、実施例1で用いたのとほぼ同様の縞シート状
物(ただし、素材ゴムをシリコーンゴムの代わりにブチ
ルゴムとし、縞シート状物のサイズは 500mm角とした)
を、次の工程Bと時間的に同期するようにダンサーロー
ラを上下方向に動かして長尺フィルムの繰り出し距離を
調整して断続的に載置した後、その上に別のエラストマ
板付き長尺フィルムを、その各接着剤塗布面が各縞シー
ト状物と接するようにラミネートローラーで積重し、縞
シート状物を接着挟持した積重品を得た(積重工程
A)。
【0030】積重されたブチルゴム板と縞シート状物と
の間の気泡を除去するために、積重品を密閉された真空
ボックスに導入し、真空ポンプを用いて 0.1Torr以下で
100秒間吸引を続けた。同時に均一な荷重を加えるため
重量を 15g/cm2に調整した荷重板とその間に厚さ5mmの
スポンジシートを介在させて荷重をかけながら減圧脱泡
し、ブチルゴム板と縞シート状物との密着を図った(脱
泡工程B)。なお、この脱泡工程では相対向するブチル
ゴム板上の接着剤同士が直接密着した状態で、換言すれ
ば、この部分がシールパッキンの役目を果たして、減圧
されたので脱泡がより容易に行えた。得られた積重品を
フローティング金型の 110℃に加熱された下金型上に載
せ、あらかじめ重量を調整し 110℃に加熱された上金型
によりプレス圧 15g/cm2で押圧し、付加反応型RTVを
硬化させると共に、積重品のブチルゴム板と縞シート状
物とを結合させた(結合工程C)。この結合物の両面の
ポリカーボネートフィルムはそのままにして、1回の打
ち抜き領域が 450mm角で各格子目の大きさが縦 3.0mm、
横30.0mmの抜き刃を用いて、縞方向に直角に打ち抜いた
後の長尺ポリカーボネートフィルムの形状が梯子状とな
るように打ち抜いて、本発明のサポート材付きコネクタ
を得た(裁断工程D)。なお、この実施例では工程A、
B、C間にそれぞれダンシングローラを設け、積重、脱
泡、結合のラインスピードが一致するようにダンシング
ローラに係留させる長尺ポリカーボネートフィルムの長
さを調整するようにした。
【0031】実施例4[第3の発明(その2)] 2本の厚さが1000μm で幅が 700mmの長尺のポリエチレ
ンフィルム(0.1kg/cmの力で引っ張ったときの伸び:
0.2%)を、未加硫シリコーンゴムをロール練りしてい
る2本のロールの間に通して、フィルムの上に未加硫シ
リコーンゴムを分出しし、加熱炉により加硫して、それ
ぞれサポート材としての厚さが 2.0mmで幅が 700mmの加
硫成形された長尺のシリコーンゴム板をトッピングし、
そのシリコーンゴム板の表面に、加熱硬化型シリコーン
ゴムからなる粘度 600〜1,200Pの接着剤を汎用のコータ
ーで50μm の一定の厚さに全面的に塗布した。一方、厚
さがそれぞれ30μm の導電性インク塗膜と絶縁性インク
塗膜とを交互に積み重ねたブロックから、積み重ね方向
に平行な面で切断して得られる、厚さ1mmで大きさが 6
50mm角の縞シート状物を多数あらかじめ準備した。上記
長尺シリコーンゴム板の各接着剤塗布面に、縞シート状
物を縞方向を揃えて、かつ間隔を開けずに突き合わせて
載置し、各縞シート状物の上に、付加反応型RTVのKE
1800TA/TB (前出)の粘度800Pの接着剤を汎用の自動ス
クリーン印刷機で10μm の一定の厚さに塗布した。これ
らすべての縞シート状物を被覆して、その接着剤面に別
のシリコーンゴム板付き長尺フィルムをラミネートロー
ラで積重し、縞シート状物を接着挟持した積重品を得た
(積重工程A)。減圧脱泡以下の工程B〜Dは実施例3
とほぼ同様に行って(ただし、片面のポリエチレンシー
トのみは裁断前に剥した)、本発明のサポート材付きコ
ネクタを得た。
【0032】上記各実施例1〜4で得られた本発明のサ
ポート材付きコネクタは、スキュー不良が0〜10本/100
万本、縞シート状物とサポート材との接着不良が0〜10
本/100万本であった。なお、比較のため、実施例2にお
いて2本のエラストマ板付き長尺フィルムA、Bを用い
ずに、サポート材のみを使用したほかは同様にして製造
した場合には、スキュー不良が0〜10,000〜20,000本/1
00万本、接着不良が 1,000〜 5、000本/100万本発生して
いた。また前述の段落「0003」に挙げた特開平5-12
1137号公報における、フィルムを切断して折り曲げて2
枚1組のサポート材を製造する方法と比較して、製造時
間が13%も減少した。
【0033】
【発明の効果】サポート材としてのエラストマ板を長尺
フィルム上に設け、この長尺フィルムを、積重工程から
裁断工程まで一貫してエラストマ板のキャリアとして、
また場合によりコネクタにつけたまま用いることによ
り、エラストマ板への接着剤の塗布、縞シート状物の供
給、エラストマ板と縞シート状物との積重、真空ボック
ス内等での脱泡、金型の熱板間等での結合および裁断の
各工程をハンドリングなしで連続して行うことができ、
これによりサポート材、縞シート状物の位置出しが容易
であり、結合の位置ずれもなく、縞シート状物の伸びに
よるスキュー、接着の際に残る気泡または気泡による接
着不良がなく、寸法精度のよい優れたサポート材付きコ
ネクタが得られるほか、各工程が連続して行えるので、
工程の自動化、製造効率の向上、コストダウンの達成等
の効果を奏する。また、サポート材の厚さ、色、発泡/
非発泡の組み合わせを容易に変えることも可能である。
さらに、中間品のエラストマ板付き長尺フィルムは、巻
物とすることにより必要なサポート材の保管等もし易い
という利点もなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の発明によるサポート材付きコネ
クタの製造方法の一例を示すもので、図(a)はその概
略正面図、図(b)は図(a)の準備工程の概略を示す
斜視図である。
【図2】本発明の第2の発明によるサポート材付きコネ
クタの製造方法の一例を示す概略正面図である。
【図3】本発明の第3の発明によるサポート材付きコネ
クタの製造方法の一例を示すもので、図(a)はその概
略正面図、図(b)は図(a)の準備工程の概略を示す
斜視図である。
【図4】本発明の第3の発明によるサポート材付きコネ
クタの製造方法の別の例を示す概略正面図である。
【図5】図(a)および(b)は図1〜図4の各図に示
した真空ボックスでの作用を段階的に示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1、21、31、41…長尺フィルム、2、22…エラストマ
板、 32、42…長尺エラストマ板、3、33
…接着剤層、 23、43…塗布手段、
4、24、34、44…エラストマ板付き長尺フィルム、5、
25、35、45…縞シート状物、6、8b、26、36、46…ラ
ミネートローラ、7、27、37、47…積重品、
8a…ピンチローラ、9…真空ボックス、
10…テーブル、11…荷重板、
12…スポンジシート、13…排気口、
14、28、38、48…硬化結合品、15…フロー
ティング金型、 16…下金型、17…シリン
ダ、 18…上金型、19、29、39、
49…カッター、20a、30a、40a、50a…フィルム付き
のサポート材付きコネクタ、20b、30b、40b、50b…
(フィルムなしの)サポート材付きコネクタ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1)相対向する1対の長尺のフィルムまたは
    シートの対向する各面に、サポート材としての所定形状
    の加硫成形済エラストマ板を多数組、フィルムまたはシ
    ートの流れ方向に間隔を置いて対向させて設け、2)対向
    する各組の加硫済エラストマ板に、棒状の導電性エラス
    トマと棒状の絶縁性エラストマとが交互多重に接合面を
    互いに平行にして積層してなる縞模様付きシート状物
    を、その縞模様面において接着剤層を介して積重し、3)
    脱泡し、4)積重物を結合させた後、5)そのまま、または
    長尺のフィルムまたはシートを剥した後、結合物を所定
    形状に裁断することを特徴とするサポート材付きコネク
    タの製造方法。
  2. 【請求項2】1)2本の長尺のフィルムまたはシートの各
    面に、それぞれサポート材としての所定形状のエラスト
    マ板を設け、2)一方の長尺のフィルムまたはシートのエ
    ラストマ板の上に、棒状の導電性エラストマと棒状の絶
    縁性エラストマとが交互多重に接合面を互いに平行にし
    て積層してなる縞模様付きシート状物を、その一方の縞
    模様面で接着剤層を介して積重し、3)この縞模様付きシ
    ート状物の他方の縞模様面上に、他方の長尺のフィルム
    またはシートのエラストマ板を、接着剤層を介して積重
    し、4)脱泡し、5)積重物を結合させた後、6)そのまま、
    または長尺のフィルムまたはシートを剥した後、結合物
    を所定形状に裁断することを特徴とするサポート材付き
    コネクタの製造方法。
  3. 【請求項3】1)1対のサポート材としての長尺のエラス
    トマ板と、棒状の導電性エラストマと棒状の絶縁性エラ
    ストマとが交互多重に接合面を互いに平行にして積層し
    てなる所定形状の縞模様付きシート状物の多数枚とを、
    その縞模様面において接着剤層を介して、1対の長尺の
    フィルムまたはシートにより挟持し、2)脱泡し、3)前記
    エラストマ板と縞模様付きシート状物とを結合させ、4)
    そのまま、または長尺のフィルムまたはシートを剥した
    後、結合物を所定形状に裁断することを特徴とするサポ
    ート材付きコネクタの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0871058A3 (de) * 1997-04-11 1999-03-17 Robert Bosch Gmbh Vorrichtung und Verfahren zum Aufbau von LCD-Zellen
JP2000149928A (ja) * 1998-11-05 2000-05-30 Japan Energy Corp 非水電解液二次電池の製造方法
CN115395341A (zh) * 2022-09-16 2022-11-25 汉门电子(江苏)有限公司 一种可绕折的电连接器制备装置及其方法

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