JP7029153B2 - 接合部材 - Google Patents

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Description

本発明は、寝具用カバーと、寝具用カバーに収容される寝具本体とを接合する接合部材に関する。
布団又は枕等の寝具本体と、寝具本体を収容する寝具用カバーとしては、従来から様々なものが知られている。寝具本体及び寝具用カバーを備えた寝具に対し様々な工夫を凝らすことにより、寝具の使用者に快適な睡眠を提供することが可能となり、使用者の睡眠環境をより良いものにすることが可能となる。
特開2013-144090号公報には、快眠寝具が記載されている。快眠寝具は、使用者に接触する快眠布と、快眠布の表側に設けられる快眠布団とを備え、快眠布の上に快眠布団が被せられることによって使用される。快眠布及び快眠布団のそれぞれには、複数の接合可能生地が固定されており、接合可能生地は、快眠布及び快眠布団それぞれの四隅及び長辺部分に設けられる。快眠布団に固定された各接合可能生地と、快眠布に固定された各接合可能生地とが接合されることにより、快眠布に対する快眠布団のずれが抑制される。
特開2013-144090号公報
前述した快眠寝具では、快眠布及び快眠布団のそれぞれに接合可能生地が固定されている。よって、予め接合可能生地が固定された快眠布と、予め接合可能生地が固定された快眠布団と、の両方を購入等によって入手しなければならない。このため、寝具の汎用性の点において改善の余地がある。
また、寝具では、寝具本体の汚れを防止するために、寝具本体が寝具用カバーに収容されて使用される。寝具用カバーには、掛け布団カバー、敷き布団カバー及び枕カバー等が含まれる。例えば、掛け布団カバーの内部に掛け布団本体を収容する場合には、掛け布団本体を掛け布団カバーの中で押し込むことにより、掛け布団本体の位置及び形状を手で整える必要がある。
また、掛け布団カバーの内部、及び掛け布団本体のそれぞれには、掛け布団カバーに掛け布団本体を接続するための複数の紐状体が設けられている。よって、掛け布団カバーの内部に掛け布団本体を収容する場合には、複数の紐状体を結び付ける作業が必要である。このように寝具本体をカバーリングする作業は、寝具本体を寝具用カバーの中に手で押し込むと共に、カバーリングの度に紐状体を結び付けなければならないので、面倒であり時間がかかるという問題がある。
本発明は、寝具本体のカバーリングを容易に行うことができると共に、寝具の汎用性を高めることができる接合部材を提供することを目的とする。
本発明に係る接合部材は、既存の寝具用カバーと寝具本体とを寝具用カバーの内部において接合する接合部材であって、寝具用カバーの内側で延びる寝具用カバーの紐状体が取り付けられる取付部と、互いに重ね合わされる第1布状部材及び第2布状部材と、を備え、第1布状部材及び第2布状部材の一方が寝具本体に固定された固定部材に接合され、取付部は紐状とされており、寝具用カバーの紐状体が取付部に引っ掛けられることにより、紐状体が取付部に取り付けられ、取付部の一端及び他端は第1布状部材及び第2布状部材の間に固定されている。
本発明に係る接合部材は、寝具用カバーの内側で延びる紐状体が取り付けられる取付部と、寝具本体に貼り付けられて寝具本体に接合される布状部材とを備える。よって、一度取付部に寝具用カバーの紐状体を取り付けた後には、布状部材を寝具本体に貼り付けることによって容易にカバーと寝具本体との接合を行うことができる。従って、寝具本体のカバーリングを容易に行うことができる。すなわち、カバーの内面から延びる紐状体に取り付けられた接合部材の布状部材を寝具本体に貼り付けることによって、寝具用カバーに対する寝具本体の接合を容易に行うことができる。また、接合部材が取り付けられる寝具用カバーとしては、従前から存在する既存のものを用いることができる。よって、使用者が昔から使用している既存のカバーの紐状体を接合部材の取付部に取り付ければ、その後は接合部材を寝具本体に接合させてカバーリングを行うことができるので、その後のカバーリングを効率よく行うことができる。このように、本発明に係る接合部材は、既存のカバーにも応用することができるため、寝具の汎用性を高めることができる。
また、接合部材が2枚以上の布状部材を含むので、接合部材にコシを持たせることができる。従って、接合部材付きのカバーを洗濯しても接合部材が丸くなることを抑制することができると共に、接合部材の強度を高めることができる。
また、紐状の取付部にカバーの内面から延びる紐状体を引っ掛けることにより、カバーに接合部材を取り付けることができる。よって、既存のカバーに対する接合部材の取り付けを容易に行うことができる。
また、取付部の一端及び他端が複数枚の布状部材の間に挟み込まれた状態で固定されるので、紐状の取付部の強度を高めることができる。従って、洗濯等によって寝具用カバーから接合部材が外れる可能性を低減させることができる。
また、取付部、第1布状部材及び第2布状部材が共に縫い込まれてもよい。この場合、取付部、第1布状部材及び第2布状部材が共に縫い込まれることにより、取付部、第1布状部材及び第2布状部材の強度をより高めることができる。従って、洗濯等によって寝具用カバーから接合部材が外れる可能性を一層確実に抑えることができる。
本発明によれば、寝具本体のカバーリングを容易に行うことができると共に、寝具の汎用性を高めることができる。
第1実施形態に係る接合部材が適用される寝具を示す縦断面図である。 図1の寝具の寝具本体に固定された第1固定部材及び第2固定部材を示す側面図である。 第1固定部材の第1パイル部、及び第2固定部材の第2パイル部を示す図である。 図1の寝具のカバーに収容された寝具本体及び接合部材を模式的に示す平面図である。 図4の寝具本体に接合された接合部材を拡大した図である。 図5の接合部材を示す斜視図である。 第2実施形態に係る接合部材を示す斜視図である。
以下では、図面を参照しながら本発明に係る接合部材の実施形態について説明する。図面の説明において同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る接合部材が適用される寝具を示す縦断面図である。本明細書において「寝具」とは、寝具の使用者が身体を休めたり睡眠をとったりするときに使用者の身体に当てられるものであり、典型的には、布団、枕、座布団又はクッションである。本実施形態では、寝具が掛け布団1である例について説明する。
「寝具本体」は、寝具の形状を維持する寝具の本体部分を示しており、典型的には、寝具用カバー以外の部分である。「寝具用カバー」は、寝具本体を収容するもの、及び寝具本体を収容する部分を含み、典型的には、寝具本体を覆うカバー、及び寝具本体を覆うシーツを含む。また、後述する「面状」は、二次元的に延在する状態を示しており、肌触りを妨げる程度に突出していない状態を含む。「面接合」とは、接合部分が面状となるように接合する状態を示している。「パイル部」は、布地から輪状に突出する糸の集合体を示している。
掛け布団1は、例えば、複数枚の掛け布団本体10(寝具本体)と、複数枚の掛け布団本体10を収容する布製のカバー20(寝具用カバー)とを備える。掛け布団1は、全体として平面視長方形状を呈する。一例として、掛け布団1は、羽毛布団であり、敷き布団の上に載せられて使用者の身体に掛けられることによって使用される。各掛け布団本体10は、掛け布団本体10の中身を構成する内容物11と、内容物11を収容する袋状の布部12とを備える。
掛け布団本体10は、平面視において長方形状を成している。内容物11は、布部12によって形成された内部空間Sに充填されている。内容物11は、例えば、羽毛(羽根)であり、この場合、膨らんだ羽毛の中に熱を閉じ込めることが可能となり高い保温性を発揮する。内部空間Sは、例えば、縦横に延びるマチ部によって仕切られていてもよい。
カバー20は、例えば、薄い布状とされており、平面視において長方形状を成している。カバー20は、例えば、互いに重ね合わされて接合された2枚の掛け布団本体10を収容する。各掛け布団本体10は、その上面10aに固定された第1固定部材13と、下面10bに固定された第2固定部材14とを備える。第1固定部材13及び第2固定部材14は、例えば、縫製によって掛け布団本体10に固定されている。但し、この固定手段は、溶着等であってもよく、適宜変更可能である。
第1固定部材13及び第2固定部材14は、掛け布団本体10において面状に固定されており、肌触りを妨げる程度の凹凸を有しない形状とされている。例えば、第1固定部材13の色彩及び第2固定部材14の色彩は、互いに異なっている。これにより第1固定部材13と第2固定部材14とを容易に識別することが可能である。
第1固定部材13及び第2固定部材14は、例えば、共に、掛け布団本体10の長手方向(図1の左右方向)の一端、掛け布団本体10の長手方向の他端、及び掛け布団本体10の長手方向の中央、のそれぞれに固定されている。このように、掛け布団本体10の長手方向の一端、掛け布団本体10の長手方向の他端、及び掛け布団本体10の長手方向の中央、のそれぞれにおいて、一の掛け布団本体10の第1固定部材13が他の掛け布団本体10の第2固定部材14に接合されることにより、2枚の掛け布団本体10の間で生じるずれが抑制される。
図2及び図3に示されるように、掛け布団本体10の上面10aに固定された第1固定部材13と、掛け布団本体10の下面10bに固定された第2固定部材14とは、互いに接合される。第1固定部材13及び第2固定部材14は、それぞれ、輪状に突出する複数のパイル部13a,14aを有する。
第1固定部材13の第1パイル部13a、及び第2固定部材14の第2パイル部14aは、共に、柔軟性が高い糸の集合体によって構成されている。第1固定部材13に設けられた複数の第1パイル部13aと、第2固定部材14に設けられた複数の第2パイル部14aと、は粗さ及び配置間隔が互いに異なっている。
具体的には、第1パイル部13aの糸の集合体は第2パイル部14aの糸の集合体よりも太くなっており、複数の第1パイル部13aの配置間隔は複数の第2パイル部14aの配置間隔よりも広くなっている。これにより、複数の第1パイル部13aにおける柔らかい糸の集合体と、複数の第2パイル部14aにおける柔らかい糸の集合体とは互いに引っ掛かって絡み合っている。
第1固定部材13が第1パイル部13aを備え、第2固定部材14が第2パイル部14aを備え、第1パイル部13aと第2パイル部14aが貼り合わされて第1固定部材13及び第2固定部材14が互いに接合されることにより、第1固定部材13と第2固定部材14の間で生じる面内方向へのずれが抑制される。一方、面外方向において、第1固定部材13及び第2固定部材14は容易に剥がすことが可能である。
図4は、カバー20、及びカバー20の内部に収容された掛け布団本体10を模式的に示す平面図である。図4の上側は掛け布団1が掛けられる使用者の頭部側を示しており、図4の下側は掛け布団1が掛けられる使用者の足側を示している。以下では、図4の上側を「頭部側」、図4の下側を「足側」とする。
第1固定部材13は複数設けられており、一部の第1固定部材13は後述する接合部材30の下に配置されている。第2固定部材14は、第1固定部材13の裏側に設けられており、例えば、第1固定部材13と同様に配置されている。第1固定部材13は、掛け布団本体10の四隅、掛け布団本体10の長辺の中央部分、及び掛け布団本体10の短辺、のそれぞれに設けられている。
一例として、9個の第1固定部材13が設けられており、掛け布団本体10の頭部側の短辺には2個の第1固定部材13が配置され、掛け布団本体10の足側の短辺には1個の第1固定部材13が配置されている。このように、頭部側の第1固定部材13の数と、足側の第1固定部材13の数とが互いに異なっているので、掛け布団本体10の頭部側及び足側を容易に認識することが可能である。
掛け布団本体10の頭部側に位置する2個の第1固定部材13は、例えば、掛け布団本体10の短辺の中点に対して互いに対称となる位置に配置されている。また、掛け布団本体10の足側に位置する1個の第1固定部材13は、例えば、掛け布団本体10の短辺の中点に配置されている。
各第1固定部材13は、例えば、直角三角形状とされている。掛け布団本体10の四隅に位置する第1固定部材13の直角部分は掛け布団本体10の直角部分に一致する。また、掛け布団本体10の四隅以外に位置する第1固定部材13の直角部分は、掛け布団本体10の内側(中心側)に向けられる。
カバー20は、既存の寝具用カバーである。ここで、「既存の寝具用カバー」とは、従来から存在する既成のカバーであり、掛け布団本体10だけでなく、従来の寝具本体を収容可能なカバーを示している。また、「既存の寝具用カバー」は、使用者が所有する既成のカバーだけでなく、使用者が新たに入手したカバーも含んでおり、要は、紐状体を有する全てのカバーを含む。
カバー20は、その内面21に設けられた複数の紐状体22と、カバー20を開閉するためのファスナー23とを備えている。なお、ファスナー23は、実際にはカバー20の一の長辺20a、及びカバー20の一の短辺20bに設けられているが、図4では、ファスナー23を破線により模式的に示している。
紐状体22は、その一端がカバー20の内面21に固定されており、紐状体22の他端はカバー20の内側に延びている。紐状体22は、従来の寝具本体をカバー20の内部でカバー20に繋ぎ止めるための紐である。紐状体22は、例えば、従来の寝具本体から延びる輪状の紐状部分に結び付けられる。これにより、紐状体22はカバー20の内部で従来の寝具本体を固定する。
紐状体22は、例えば、カバー20の四隅のうちの2か所、カバー20の長辺の中央、及びカバー20の短辺、のそれぞれに設けられている。実際は1か所あたり2本の紐状体22が延び出しているが(図5参照)、図4では2本の紐状体22の図示を簡略化している。2本の紐状体22が延び出す位置は、掛け布団本体10の第1固定部材13が設けられる位置に対応している。
ファスナー23は、前述したように、少なくともカバー20の一の長辺20aに沿って設けられており、一の長辺20a及び一の短辺20bの両方に設けられていてもよい。ファスナー23が長辺20a及び短辺20bに設けられる場合、ファスナー23が平面視L字状に配置されるため、カバー20に対する掛け布団本体10の出し入れを容易に行うことが可能となる。また、カバー20の四隅のうち2か所に設けられた紐状体22、及びカバー20の長辺の中央に設けられた紐状体22は、ファスナー23が設けられる長辺20aの反対側(カバー20の奥側)に設けられている。
従来の寝具では、前述したように、カバー20に寝具本体を収容する度に紐状体22を寝具本体の紐状体に結び付ける必要があり、カバー20から寝具本体を取り出すときには毎回紐状体22を解く必要がある。よって、カバー20に従来の寝具本体を収容するときには、カバー20に対する寝具本体の出し入れが面倒で煩わしいという問題があった。
そこで、本実施形態では、紐状体22に接合部材30が取り付けられており、各紐状体22は各接合部材30を介して掛け布団本体10に接合される。図4及び図5に示されるように、接合部材30は、既存のカバー20と、カバー20に収容される掛け布団本体10とを接合する。
接合部材30は、紐状体22が取り付けられる取付部31と、掛け布団本体10に貼り合わされて掛け布団本体10に接合される第1布状部材32及び第2布状部材33(図6参照)とを備える。接合部材30は、全体として平布状とされている。また、接合部材30の形状は、例えば、第1固定部材13の形状に対応している。本実施形態において、接合部材30は、斜辺30a、及び直角部分30dを挟む2つの辺30b,30cを備えた直角三角形状とされている。接合部材30は、例えば直角二等辺三角形状とされていてもよい。
図5及び図6に示されるように、第1布状部材32及び第2布状部材33は、共に、平布状とされている。接合部材30は、2枚の布状部材32,33が重ね合わされることによって形成される。第1布状部材32は、掛け布団本体10の反対側(カバー20側)に向けられる部位である。第1布状部材32は、例えば、前述した第1固定部材13と同一の素材によって構成される。
第2布状部材33は、掛け布団本体10側に向けられる部位である。第2布状部材33は、例えば、第2固定部材14と同一の素材によって構成される。これにより、第2布状部材33は第1固定部材13に接合可能であり、且つ第1布状部材32は第2固定部材14に接合可能である。
第1布状部材32及び第2布状部材33は、共に、肌触りを妨げる程度の凹凸を有しない形状とされている。第1布状部材32の色彩及び第2布状部材33の色彩は、互いに異なっていてもよい。また、第1布状部材32の色彩は第1固定部材13の色彩と同一であってもよいし、第2布状部材33の色彩は第2固定部材14の色彩と同一であってもよい。
取付部31は、紐状とされており、例えば、接合部材30の辺30bから辺30cに向かって斜めに延びている。取付部31の一端及び他端は、第1布状部材32と第2布状部材33の間に挟み込まれた状態で固定されている。具体的には、第1布状部材32及び第2布状部材33は、辺30b,30cにおいて共に接合部材30の内部に折り返されており、取付部31は、第1布状部材32及び第2布状部材33の内部に折り返された部分と共に接合部材30の内部で縫い込まれることによって、固定されている。
取付部31は、第1布状部材32の表面32aにおいて縫い込まれており、接合部材30は、斜辺30a及び辺30b,30cに沿った縫い目34を有する。このように、取付部31は、第1布状部材32及び第2布状部材33の内側(接合部材30の内部)で縫い込まれると共に、表面32aの縫い目34で縫い込まれることにより、強固に固定されている。取付部31は、例えば、布帛によって構成されており、掛け布団本体10の布部12と同一の材料によって構成されていてもよい。この場合、取付部31の摩耗が生じにくくなるので、取付部31の強度を一層高めることが可能となる。
次に、接合部材30を用いて掛け布団本体10をカバー20に収容する方法について図4及び図5を参照しながら説明する。まず、カバー20に接合部材30を取り付ける初期作業について説明する。この初期作業では、カバー20のファスナー23を空けてカバー20の内側の各紐状体22に接合部材30を取り付けておく。このとき、2本の紐状体22のうちの1本を取付部31に引っ掛けて、取付部31に引っ掛けた紐状体22を他の紐状体22に縛り付けることによって、紐状体22に接合部材30を取り付ける。
初期作業が完了した後には、カバー20の内部に掛け布団本体10を配置し、掛け布団本体10の各第1固定部材13に各接合部材30を貼り付ける。このとき、各第1固定部材13に各接合部材30の第2布状部材33を貼り付けることによって各接合部材30に掛け布団本体10に接合し、カバー20の内部における掛け布団本体10の位置及び形状を安定させる。
その後、カバー20のファスナー23を閉じることにより、カバー20による掛け布団本体10のカバーリングが完了する。以上のように、初期作業としては各紐状体22に各接合部材30を取り付けることが必要であるが、一度接合部材30を取り付けた後には、各第1固定部材13に各接合部材30を貼り付けるだけで接合を容易に行うことが可能である。
更に、面外方向において第1固定部材13から第2布状部材33を容易に剥がすことができるので、各第1固定部材13からの各第2布状部材33の取り外しを容易に行うことが可能である。このように、紐状体22に結び付けられる接合部材30を設けることにより、既存のカバー20に対する掛け布団本体10の出し入れを容易に行うことができる。
次に、本実施形態に係る接合部材30から得られる作用効果について詳細に説明する。
接合部材30は、カバー20の内側で延びる紐状体22が取り付けられる取付部31と、掛け布団本体10に貼り付けられて掛け布団本体10に接合される第1布状部材32及び第2布状部材33とを備える。よって、一度取付部31にカバー20の紐状体22を取り付けた後には、第2布状部材33を第1固定部材13に貼り付けることによって容易にカバー20と掛け布団本体10との接合を行うことができる。
従って、掛け布団本体10のカバーリングを容易に行うことができる。すなわち、カバー20の内面21から延びる紐状体22に取り付けられた接合部材30の第2布状部材33を掛け布団本体10に貼り付けることによって、カバー20に対する掛け布団本体10の接合を容易に行うことができる。
また、接合部材30が取り付けられるカバー20としては、従前から存在する既存のものを用いることができる。よって、使用者が昔から使用している既存のカバー20の紐状体22を接合部材30の取付部31に取り付ければ、その後は接合部材30を掛け布団本体10に接合させてカバーリングを行うことができるので、その後のカバーリングを効率よく行うことができる。このように、接合部材30は、既存のカバー20にも応用することができるため、汎用性を高めることができる。
また、接合部材30は、複数枚の布状部材32,33が重ね合わされて構成される。接合部材30が2枚の布状部材32,33を含むので、接合部材30にコシを持たせることができる。従って、接合部材30付きのカバー20を洗濯しても接合部材30が丸くなることを抑制することができると共に、接合部材30の強度を高めることができる。
また、取付部31は紐状とされており、紐状体22が取付部31に引っ掛けられることにより、紐状体22が取付部31に取り付けられる。従って、紐状の取付部31にカバー20の内面21から延びる紐状体22を引っ掛けることにより、カバー20に接合部材30を取り付けることができる。よって、既存のカバー20に対する接合部材30の取り付けを容易に行うことができる。
また、取付部31の一端及び他端は第1布状部材32及び第2布状部材33の間に固定されている。よって、取付部31の一端及び他端が第1布状部材32及び第2布状部材33の間に挟み込まれた状態で固定されるので、紐状の取付部31の強度を高めることができる。従って、洗濯等によってカバー20から接合部材30が外れる可能性を低減させることができる。
また、取付部31及び複数枚の布状部材32,33は、共に第1布状部材32の表面32aにおいて縫い込まれている。よって、取付部31及び複数枚の布状部材32,33が共に縫い込まれることにより、取付部31及び布状部材32,33の強度をより高めることができる。従って、洗濯等によってカバー20から接合部材30が外れる可能性を一層確実に抑えることができる。
また、図3に示されるように、掛け布団本体10の第1固定部材13は、第1固定部材13の厚さ方向に突出する複数の第1パイル部13aを有し、第2固定部材14は、第2固定部材14の厚さ方向に突出する複数の第2パイル部14aを有し、第1パイル部13aの配置間隔と第2パイル部14aの配置間隔とは互いに異なっており、第1固定部材13は、複数の第1パイル部13aが複数の第2パイル部14aに引っ掛かって絡まることにより、第2固定部材14に面接合する。
よって、複数の第1パイル部13aと複数の第2パイル部14aとが互いに引っ掛かって絡まることにより第1固定部材13が第2固定部材14に面接合するので、第1固定部材13及び第2固定部材14の接合を容易に且つ強固に行うことができる。従って、掛け布団本体10間のずれを確実に抑制することができるので、掛け布団1を用いた使用者の寝心地の向上に寄与する。
また、接合部材30の第1布状部材32と第1固定部材13とは互いに同一の材料によって構成されており、接合部材30の第2布状部材33と第2固定部材14とは互いに同一の材料によって構成されている。よって、第1布状部材32と第2固定部材14との接合、及び第2布状部材33と第1固定部材13との接合、を容易に且つ強固に行うことができる。従って、掛け布団本体10に対する接合部材30のずれを確実に抑制することができるので、寝心地の更なる向上に寄与する。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る接合部材40について図7を参照しながら説明する。接合部材40は、1枚の布状部材41を備える点で第1実施形態の接合部材30と異なっている。以下では、第1実施形態と重複する説明を適宜省略する。布状部材41は、例えば、第1布状部材32及び第2布状部材33よりも強度が高い布によって構成されている。
布状部材41は、例えば、直角部分30dを備えた直角三角形状とされている。布状部材41には、取付部31が設けられており、取付部31の一端及び他端は、布状部材41の表面41a及び裏面において共に縫い込まれている。例えば、布状部材41の表面41aは第1固定部材13と同一の材料によって構成されており、布状部材41の裏面は第2固定部材14と同一の材料によって構成されている。従って、布状部材41の裏面が第1固定部材13に接合することによって、カバー20の紐状体22が接合部材40を介して掛け布団本体10に接合される。
第2実施形態に係る接合部材40は、カバー20の紐状体22が取り付けられる取付部31と、掛け布団本体10に貼り付けられて接合される布状部材41と、を備える。よって、一度取付部31に紐状体22を取り付けた後には、布状部材41を掛け布団本体10に貼り付けることによって容易にカバー20と掛け布団本体10との接合を行うことができる。従って、第1実施形態と同様の効果が得られる。
以上、本発明に係る接合部材の各実施形態について説明した。しかしながら、本発明は、前述した各実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した要旨を変更しない範囲において適宜変更することが可能である。
例えば、前述の実施形態では、2本の紐状体22のうちの1本を取付部31に通し、当該紐状体22を他の紐状体22に結び付けることによって、紐状体22に接合部材30を取り付ける例について説明した。しかしながら、紐状体に接合部材を取り付ける手段は、上記の例に限定されず適宜変更可能である。例えば、ボタンによって紐状体に接合部材を取り付けてもよいし、接合部材に形成した貫通孔に紐状体を通すことによって紐状体に接合部材を取り付けてもよい。
また、前述の実施形態では、2枚の布状部材32,33を備えた接合部材30、並びに、1枚の布状部材41を備えた接合部材40について説明した。しかしながら、接合部材は、3枚以上の布状部材を備えていてもよい。また、複数の布状部材を貼り合わせる手段は、縫い目34に限られず適宜変更可能である。すなわち、縫い目34の位置及び長さは適宜変更可能であると共に、縫い目以外の手段によって複数の布状部材が固定されていてもよい。更に、前述の実施形態では、直角三角形状の接合部材30,40について説明した。しかしながら、接合部材の形状、大きさ、材料、数及び配置態様については、前述の各実施形態に限定されず適宜変更可能である。
また、前述の実施形態では、掛け布団本体10の第1固定部材13に接合部材30の第2布状部材33を貼り付けることによって、接合部材30を掛け布団本体10に接合する例について説明した。しかしながら、複数枚の掛け布団本体の間に接合部材を挟み込むことによって、接合部材を掛け布団本体に接合してもよい。具体例として、2枚の掛け布団本体10の間に接合部材30を挟み込み、第1布状部材32を第2固定部材14に貼り付けると共に、第2布状部材33を第1固定部材13に貼り付けて接合が行われてもよい。この場合、接合部材30による接合を一層強固に行うことができる。
また、前述の実施形態では、柔らかい糸の集合体から成るパイル部13a,14aを備える固定部材13,14について説明した。しかしながら、固定部材の材料は上記に限定されず適宜変更可能である。例えば、固定部材は面ファスナーであってもよい。本発明に係る接合部材についても同様に適宜変更可能である。
また、前述の実施形態では、2枚の掛け布団本体10及びカバー20を備えた掛け布団1について説明したが、掛け布団における掛け布団本体の枚数は、1枚又は3枚以上であってもよい。更に、本発明に係る接合部材は、敷き布団、枕、座布団又はクッション等、掛け布団以外の寝具にも適用可能である。
例えば、本発明に係る接合部材が適用される寝具は、敷き布団本体(寝具本体)及びシーツを備えた敷き布団であってもよい。このように、寝具が敷き布団である場合でも、前述の各実施形態と同様の効果が得られる。
また、本発明に係る接合部材が適用される寝具は、枕用芯材(寝具本体)及び枕カバー(寝具用カバー)を備えた枕であってもよい。この場合も前述の各実施形態と同様の効果が得られる。
また、従来の枕は、枕用芯材に綿又はパイプ等の内容物が充填されるため、多くのファスナー又はボタンを備えることが多い。これに対し、本発明に係る接合部材が適用される寝具が枕である場合には、ファスナー及びボタンを全て接合部材に置き換えることができるため、ファスナー及びボタンを不要とすることができる。従って、使用者にファスナー又はボタンが当たるのを回避することができるので、枕の使用者の寝心地を快適にすることができる。また、ファスナー又はボタンを取り付ける手間及びコストを大幅に抑えることができる。
1…掛け布団(寝具)、10…掛け布団本体(寝具本体)、10a…上面、10b…下面。11…内容物、12…布部、13…第1固定部材、13a…第1パイル部、14…第2固定部材、14a…第2パイル部、20…カバー(寝具用カバー)、20a…長辺、20b…短辺、21…内面、22…紐状体、23…ファスナー、30,40…接合部材、30a…斜辺、30b,30c…辺、30d…直角部分、31…取付部、32…第1布状部材、32a,41a…表面、33…第2布状部材、34…縫い目、41…布状部材、41a…表面、S…内部空間。

Claims (2)

  1. 既存の寝具用カバーと寝具本体とを前記寝具用カバーの内部において接合する接合部材であって、
    前記寝具用カバーの内側で延びる前記寝具用カバーの紐状体が取り付けられる取付部と、
    互いに重ね合わされる第1布状部材及び第2布状部材と、
    を備え、
    前記第1布状部材及び前記第2布状部材の一方が前記寝具本体に固定された固定部材に接合され、
    前記取付部は紐状とされており、前記寝具用カバーの前記紐状体が前記取付部に引っ掛けられることにより、前記紐状体が前記取付部に取り付けられ、
    前記取付部の一端及び他端は前記第1布状部材及び前記第2布状部材の間に固定されている、
    接合部材。
  2. 前記取付部、前記第1布状部材及び前記第2布状部材が共に縫い込まれる、
    請求項1に記載の接合部材。
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