JP7027747B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、媒体に記録を行う記録装置に関する。
記録装置の一例であるインクジェットプリンターでは、用紙カセットから用紙をピックアップし、記録ヘッドと対向する位置に搬送し、記録を実行し、そして記録の行われた用紙を排出する。この様な構成の一例として、更に具体的には、用紙カセットからピックアップされた用紙を反転させ、記録ヘッドと対向する位置に搬送して記録を実行し、記録後の用紙を再び反転させて排紙トレイにフェイスダウン排出する場合がある。
また、記録ヘッドをメンテナンスするメンテナンス手段が設けられることが一般的である。メンテナンス手段は、例えば記録ヘッドを封止するキャップや、ヘッド面をワイピングするワイパーなどを備えて構成されている。
ここで、記録ヘッドが用紙幅方向に移動するタイプ、即ち記録ヘッドが用紙幅方向に移動しながらインクを吐出する記録動作と、所定量の用紙搬送動作と、を交互に繰り返しながら記録を完了させる所謂シリアルタイプのプリンターでは、メンテナンス手段は記録領域の外側に配置され、必要に応じて記録ヘッドがメンテナンス手段の位置まで移動し、メンテナンスが行われる。
しかしながら記録ヘッドが移動しないタイプ、即ち用紙幅全域をカバーするようにインク吐出ノズルが配置されて成る所謂ラインヘッドタイプのプリンターでは、特許文献1、2に示すようにプラテンとメンテナンス手段とを入れ替える様に構成する必要がある。
特開2013-78861号公報 特開2015-51574号公報
特許文献1記載の構成では、ヘッド面と対向するプラテンの下側にメンテナンス手段が設けられていて、ヘッド面を封止する際、プラテンが下側に開き、メンテナンス手段がヘッド面に向けて上昇して封止する構成が採用されている。
このため、特許文献1記載の構成では、プラテンの開放スペースを確保する為にメンテナンス手段の上下動範囲を大きくせざるを得ず、大きなデッドスペース(他の構成部材を配置できないスペース)が必要となり装置の大型化を招く。
また特許文献2記載の構成では、記録ヘッドが上昇して形成されたスペースに横からメンテナンス手段が入り込む構成が採用されている。しかしながらこの構成では、メンテナンス手段は搬送経路の上側に位置しており、そして記録ヘッドはそのぶんだけ上昇する必要があるから、記録ヘッドの上下動範囲を大きくせざるを得ず、この点でもやはり大きなデッドスペース(他の構成部材を配置できないスペース)が必要となり装置の大型化を招く。
また別の技術的課題として、特許文献1記載の構成では、用紙カセットからピックアップされた用紙を反転させて記録ヘッドと対向する位置に搬送し、記録を実行し、記録の行われた用紙を再び反転させて排紙トレイに排出する様に構成されているので、搬送経路が長くなり、装置の大型化を招くという欠点がある。また、搬送経路が長いので、搬送経路の途中で用紙が詰まる可能性も高くなるという問題もある。
そこで本発明はこの様な状況に鑑みなされたものであり、その第1の目的は、記録ヘッドをメンテナンスする為の構成を設置するに際し、動作する構成要素によって形成されるデッドスペース(他の構成部材を配置できないスペース)を抑制し、装置の小型化を図ることにあり、第2の目的は、前記第1の目的に加え、用紙の搬送経路を短くすることで、装置の大型化や、搬送経路内での用紙詰まりを抑制することにある。本発明は、上記第1の目的及び第2の目的のいずれかを解決しようとするものである。
上記課題を解決する為の、本発明の第1の態様に係る記録装置は、媒体に液滴を吐出する液体吐出ノズルが配置されたヘッド面を含み、前記媒体に記録を行う記録ヘッドと、前記媒体が前記記録ヘッドに対向するヘッド対向領域を経由して搬送される搬送経路と、前記記録ヘッドのメンテナンスに使用するメンテナンスユニットと、を備え、前記搬送経路のうち前記記録ヘッドと対向する領域であるヘッド対向領域は、水平方向に対して傾斜しており、前記記録ヘッドは、回動可能に設けられ、回動することにより、前記ヘッド面が前記ヘッド対向領域の傾斜に沿って傾斜し、記録を行う姿勢である第1姿勢と、前記ヘッド面が水平となる、あるいは前記第1姿勢よりも水平に近くなり、前記メンテナンスユニットによるメンテナンスを行う姿勢である第2姿勢と、を切り換え可能であることを特徴とする。
本態様によれば、媒体に液滴を吐出する液体吐出ノズルが配置されたヘッド面を含み、前記媒体に記録を行う記録ヘッドと、前記媒体が前記記録ヘッドに対向するヘッド対向領域を経由して搬送される搬送経路と、前記記録ヘッドのメンテナンスに使用するメンテナンスユニットと、を備え、前記搬送経路のうち前記記録ヘッドと対向する領域であるヘッド対向領域は、水平方向に対して傾斜しており、前記記録ヘッドは、回動可能に設けられ、回動することにより、前記ヘッド面が前記ヘッド対向領域の傾斜に沿って傾斜し、記録を行う姿勢である第1姿勢と、前記ヘッド面が水平となる、あるいは前記第1姿勢よりも水平に近くなり、前記メンテナンスユニットによるメンテナンスを行う姿勢である第2姿勢と、を切り換え可能であるので、前記記録ヘッドをメンテナンスする為に動作する構成要素の動作領域(本態様では前記記録ヘッドの動作領域)を抑制できる。即ち、他の構成部材を配置できないデッドスペースを抑制でき、装置の小型化に資すことができる(より詳しくは後述)。
しかも、前記記録ヘッドのメンテナンスを行う際の姿勢(前記第2姿勢)は記録を行う際の姿勢(前記第1姿勢)より水平に近くなるので、前記記録ヘッドのメンテナンスを適切に行うことができる(より詳しくは後述)。
また、媒体の搬送経路を短くすることもでき、装置の大型化抑制や、搬送経路内での媒体詰まりを抑制することもできる(より詳しくは後述)。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記記録ヘッドは、前記媒体が搬送される方向と交差する方向に沿って配置される回動軸を中心に回動することを特徴とする。
本態様によれば、前記記録ヘッドのメンテナンスに使用するメンテナンスユニットを備える構成において、上述した第1の態様の作用効果が得られる。
本発明の第3の態様は、第1のまたは第2の態様において、前記メンテナンスユニットは、前記第1姿勢をとる前記記録ヘッドの前記ヘッド面と離間した非メンテナンス位置と、前記第2姿勢をとる前記記録ヘッドの前記ヘッド面に近づくメンテナンス位置と、を変位可能に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、前記記録ヘッドのメンテナンスに使用するメンテナンスユニットを備える構成において、上述した第1の態様の作用効果が得られる。
本発明の第4の態様は、第3の態様において、前記メンテナンスユニットは、前記記録ヘッドが前記第1姿勢から前記第2姿勢に切り換わる際に、水平方向において当該記録ヘッドが近づく側に設けられ、水平方向に沿って変位することを特徴とする。
本態様によれば、前記メンテナンスユニットは、前記記録ヘッドが前記第1姿勢から前記第2姿勢に切り換わる際に、水平方向において当該記録ヘッドが近づく側に設けられ、水平方向に沿って変位するので、前記メンテナンスユニットの前記非メンテナンス位置と前記メンテナンス位置との間の距離を短くでき、装置の小型化に資すことができるとともに、前記メンテナンスユニットの移動時間を短くできる。
本発明の第5の態様は、第4の態様において、前記メンテナンスユニットは、前記非メンテナンス位置から水平方向に移動して前記メンテナンス位置の手前まで変位し、前記メンテナンス位置の手前から上昇して前記メンテナンス位置に変位することを特徴とする。
本態様によれば、前記メンテナンスユニットが前記非メンテナンス位置から水平方向に移動して前記メンテナンス位置の手前まで変位し、前記メンテナンス位置の手前から上昇して前記メンテナンス位置に変位する構成であるので、前記メンテナンスユニットが前記記録ヘッドを封止する構成においては前記記録ヘッドを確実に封止できる。
本発明の第6の態様は、第3の態様において、前記メンテナンスユニットは、垂直方向に沿って移動することで前記非メンテナンス位置と前記メンテナンス位置とを切り換えることを特徴とする。
本態様によれば、前記メンテナンスユニットは、垂直方向に沿って移動することで前記非メンテナンス位置と前記メンテナンス位置とを切り換える構成において、上述した第2の態様の作用効果が得られる。
本発明の第7の態様は、第3から第6の態様のいずれかにおいて、前記記録装置は連動機構を備え、当該連動機構は、前記記録ヘッドの姿勢切り換え動作に連動して前記メンテナンスユニットを変位動作させることを特徴とする。
本態様によれば、前記記録装置は連動機構を備え、当該連動機構は、前記記録ヘッドの姿勢切り換え動作に連動して前記メンテナンスユニットを変位動作させるので、前記記録ヘッドと前記メンテナンスユニットとで別々に動力源が不要となり、装置の低コスト化を図ることができる。
本発明の第8の態様は、第1から第7の態様のいずれかにおいて、前記搬送経路のうち前記ヘッド対向領域の下流は、前記記録ヘッドを内側に含む湾曲経路を形成して前記媒体をフェイスダウンで排出する排出経路として構成されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記搬送経路のうち前記ヘッド対向領域の下流は、前記記録ヘッドを内側に含む湾曲経路を形成して前記媒体をフェイスダウンで排出する排出経路として構成されているので、前記記録ヘッドの上側に大きなスペースを確保する必要のない上記第1の態様の作用効果を有効に利用することができ、装置の高さ方向寸法を抑制できる。
また、前記ヘッド対向領域が水平方向に対して傾斜した上でフェイスダウン排出する構成であるので、装置の幅方向或いは奥行き方向寸法も抑制できる(より詳しくは後述)。
本発明の第9の態様は、第1から第8の態様のいずれかにおいて、前記記録ヘッドは、前記液体吐出ノズルを、媒体搬送方向と交差する方向である媒体幅方向の全域に亘って備えていることを特徴とする。
本態様によれば、前記記録ヘッドが、媒体搬送方向と交差する方向である媒体幅方向の全域に亘って前記媒体に対して液体を吐出する液体吐出ノズルを備える構成において、上述した第1から第8の態様のいずれかの作用効果が得られる。
本発明に係るインクジェットプリンターの用紙搬送経路の模式図。 本発明に係るインクジェットプリンターの制御系統を模式的に示すブロック 図。 ヘッドユニット及びその周囲の構成の側面図(第1実施形態)。 ヘッドユニット及びその周囲の構成の側面図(第1実施形態)。 ヘッドユニット及びその周囲の構成の側面図(第2実施形態)。 ヘッドユニット及びその周囲の構成の側面図(第3実施形態)。 ヘッドユニット及びその周囲の構成の側面図(第4実施形態)。 ヘッドユニット及びその周囲の構成の側面図(第5実施形態)。 本発明に係るインクジェットプリンターの用紙搬送経路と、比較例に係るインクジェットプリンターの用紙搬送経路との対比を模式的に示す図。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明は、以下説明する実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることを前提として、以下本発明の一実施形態を説明するものとする。
図1は本発明に係る「記録装置」の一実施形態であるインクジェットプリンター(以下「プリンター」と言う)1の用紙搬送経路の模式図、図2はプリンター1の制御系統を模式的に示すブロック図である。
また、図3~図8はヘッドユニット52及びその周囲の構成の側面図であって、図3及び図4は第1実施形態を、図5は第2実施形態を、図6は第3実施形態を、図7は第4実施形態を、図8は第5実施形態を、それぞれ示している。更に、図9は本実施形態に係るプリンター1の用紙搬送経路と、比較例に係るインクジェットプリンターの用紙搬送経路との対比を模式的に示す図である。
尚、本実施形態では図1の左右方向を装置幅方向とし、図1の紙面表側を装置前面側とし、図1の上下方向を鉛直方向とする。
以下、図1及び図2を参照しつつプリンター1の全体構成について概説する。
図1においてプリンター1は、装置底部に媒体の一例である記録用紙Pを収容する用紙カセット30を着脱自在に備えている。
用紙カセット30はホッパー31を備えており、ホッパー31が不図示の駆動源から駆動力を受け、揺動軸31aを中心に揺動することで、用紙カセット30に収容された記録用紙Pが、図示しないモーターにより回転駆動される給送ローラー32に対し接離する。
給送ローラー32により用紙カセット30から送り出された記録用紙Pは、送りローラー34と分離ローラー36とのニップ位置を通過することで分離(重送防止)されるとともに下流側に送られて、上流搬送ローラー対38に到達する。以下では用紙カセット30から上流搬送ローラー対38までの搬送経路を「供給搬送経路」と称することとする。
上流搬送ローラー対38と下流搬送ローラー対40との間の用紙搬送経路は、記録用紙Pが記録ヘッド54と対向するヘッド対向領域43として構成されている。ヘッド対向領域43では、記録ヘッド54による記録用紙Pへの記録が行われる。ヘッド対向領域43には、記録用紙Pを支持するプラテン42が配置される。以下では上流搬送ローラー対38から下流搬送ローラー対40までの搬送経路を「記録搬送経路」と称することとする。
本実施形態では、図示するようにプリンター1の記録搬送経路を構成するヘッド対向領域43は、水平方向に対して傾斜している。また、供給搬送経路は、記録搬送経路の傾斜に沿う方向に傾斜して記録搬送経路に接続される。即ち、供給搬送経路と記録搬送経路とは略直線状に接続される。
これらの供給搬送経路及び記録搬送経路と、後述する排出経路47とを、総じて「用紙搬送経路」と称することとする。
尚、図1において符号Gは、用紙搬送経路を形成するガイド部材を示している。
記録ヘッド54は、ヘッドユニット52に設けられている。本実施形態において記録ヘッド54は、「液体吐出ノズル」の一例であるインク吐出ノズル55(図2)を有し、複数の前記インク吐出ノズル55(図2)が用紙幅方向全域をカバーする様に設けられた記録ヘッドであり、用紙幅方向への移動を伴わないで用紙幅全体に記録が可能な、所謂ラインヘッドタイプの記録ヘッドとして構成されている。
ヘッドユニット52は、回動可能に設けられているが、この点については後に詳述する。
プリンター1は、メンテナンスユニット56を備えている。メンテナンスユニット56は、キャップ57を備えており、このキャップ57は記録ヘッド54のヘッド面54aを封止する。キャップ57が記録ヘッド54のヘッド面54aを封止することにより、インク吐出ノズル55内のインクの乾燥が抑制される。またキャップ57が記録ヘッド54のヘッド面54aを封止した状態、或いは、キャップ57が記録ヘッド54のヘッド面54aと対向した状態で、フラッシングを実行可能となる。フラッシングとは、記録ヘッド54のインク吐出ノズル55からキャップ57内にインクを吐出する動作である。
メンテナンスユニット56は、変位動作可能に設けられているが、この点については後に詳述する。
プリンター1の用紙搬送経路においてヘッド対向領域43から下流側は、記録ヘッド54(ヘッドユニット52)を内側に配置する湾曲経路を形成して記録用紙Pをフェイスダウンで排出する排出経路47として構成されており、記録が行われた記録用紙Pは、記録面を内側にして湾曲反転され、排出経路47を進む。排出経路47は、より具体的には、下流搬送ローラー対40から排出ローラー対48までの搬送経路である。
尚、符号44、45、46は、排出経路47に設けられた送りローラー対である。
排出経路47を搬送される記録用紙Pは、用紙排出口49に設けられた排出ローラー対48によって、記録面を下側にした状態で、フェイスダウン排出トレイ50に向けて排出される。
続いて、図2を参照しつつプリンター1の制御系統について説明する。
プリンター1は、インク吐出処理(印刷処理)を制御するための制御部10を有する。制御部10は、CPU12、RAM14、ROM16、選択受付部18、印刷制御部20、のこれらを備えている。尚、選択受付部18と印刷制御部20は、ソフトウェアにより構成される構成要素である。
制御部10では、CPU12が、ROM16等のメモリーに記憶されたプログラムデータをRAM14に展開し、プログラムデータに従った演算を行うことにより、各制御対象を制御するためのファームウェアが実行される。ファームウェアは、選択受付部18、印刷制御部20等の各機能をCPU12に実行させるためのプログラムである。
印刷制御部20は、画像データから印刷データを生成する。画像データは、プリンター1の不図示のメモリーカードスロットに接続された不図示のメモリーカードから入力することができる。
或いは印刷データは、例えばプリンター1に接続された不図示の外部コンピュータが搭載するプリンタードライバーによって生成される。制御部10は、前記外部コンピュータから印刷データを受信することができる。
プリンター1は、複数のインクタンクを備えるインクタンク部26を備えている。図2の例では、インクタンク部26には、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)、の各インクに対応したインクタンクが収容されている。このインクタンク部26は記録ヘッド54と接続され、各色のインクがインクタンク部26から記録ヘッド54に供給される。
記録ヘッド54は、上述したように複数のインク吐出ノズル55を備えている。図2では、記録ヘッド54のヘッド面54aにおけるCMYK毎の各ノズル列の一部を、破線で囲った範囲内に例示している。CMYK毎の各ノズル列は、用紙搬送方向に沿って配置されている。
印刷制御部20は、上記印刷データに基づいて、記録ヘッド54や搬送機構24等を駆動するための駆動信号を生成する。
搬送機構24は、図1を参照しつつ説明した、記録用紙Pの給紙や搬送を行う各ローラーを駆動する不図示のモーター等で構成される。
プリンター1は、さらに操作パネル22を備える。操作パネル22は、不図示の表示部(例えば液晶パネル)や、表示部内に形成されるタッチパネルや、各種ボタンやキーを含み、ユーザーからの入力を受け付けたり、必要なUI画面を表示部に表示したりする。
メンテナンスユニット56(図1)は、制御部10の制御のもと、非メンテナンス位置(図3実線)と、メンテナンス位置(図4実線)と、を変位するように設けられている。メンテナンス部駆動モーター70は、メンテナンスユニット56を変位動作させる駆動源であり、制御部10により制御される。
また、記録ヘッド54を備えるヘッドユニット52(図1)は、制御部10の制御のもと、回動軸53(図1)を中心に回動可能に設けられ、回動することにより、記録用紙Pと対向するヘッド面54aがヘッド対向領域43に沿って傾斜する第1姿勢(図3実線)と、ヘッド面54aが第1姿勢よりも水平に近くなる第2姿勢(図4実線)と、を切り換える。回動軸53は、ヘッドユニット52に配置されたノズル列の延在方向に沿う方向であり、用紙搬送方向と交差する方向に延在する。
ヘッドユニット駆動モーター68は、ヘッドユニット52を揺動させる駆動源であり、制御部10により制御される。
ヘッドユニット52の姿勢は、第1センサー58と第2センサー60によって検出される。
以下、ヘッドユニット52とメンテナンスユニット56の構成および動作について図3以降を参照しつつ更に説明する。
図3において符号52cは、ヘッドユニット52に一体に設けられた歯車部であり、この歯車部52cと、ヘッドユニット駆動モーター68(図2)によって回転駆動されるユニット駆動ギア66とが噛合している。従ってヘッドユニット駆動モーター68(図2)によってユニット駆動ギア66が回転駆動されると、ヘッドユニット52が、回動軸53を中心に回動し、ヘッドユニット52の姿勢が変化する。
ヘッドユニット52の上方には第1当接部62が設けられており、またヘッドユニット52の背面側(図3において左側)には第2当接部64が設けられている。第1当接部62は、ヘッドユニット52が第1姿勢(図3の実線)から第2姿勢(図3の二点鎖線、符号52-1)に切り換わる際にヘッドユニット52と当接し、ヘッドユニット52の回動を規制してヘッドユニット52の第2姿勢を形成する。
同様に、第2当接部64は、ヘッドユニット52が第2姿勢(図3の二点鎖線、符号52-1)から第1姿勢(図3の実線)に切り換わる際にヘッドユニット52と当接し、ヘッドユニット52の回動を規制してヘッドユニット52の第1姿勢を形成する。
ヘッドユニット52の上方には第1センサー58が設けられている。第1センサー58は本実施形態では光学センサーである。ヘッドユニット52には、第1被検出部52aが設けられており、ヘッドユニット52が第1姿勢(図3の実線)から第2姿勢(図3の二点鎖線、符号52-1)に切り換わる際に、第1被検出部52aが第1センサー58の光軸を遮ることで、制御部10が、ヘッドユニット52が第2姿勢に切り換わったことを検知できる。
同様に、ヘッドユニット52の背面側には第2センサー60が設けられている。第2センサー60も、本実施形態では光学センサーである。ヘッドユニット52には、第2被検出部52bが設けられており、ヘッドユニット52が第2姿勢(図3の二点鎖線:符号52-1)から第1姿勢(図3の実線)に切り換わる際に、第2被検出部52bが第2センサー60の光軸を遮ることで、制御部10が、ヘッドユニット52が第1姿勢に切り換わったことを検知できる。
一方、メンテナンスユニット56の下側には、メンテナンスユニット56の変位方向に延びるラック部84が設けられている。ラック部84には、メンテナンス部駆動モーター70(図2)によって回転駆動されるピニオン歯車86が噛合している。従ってメンテナンス部駆動モーター70(図2)によってピニオン歯車86が回転駆動されると、メンテナンスユニット56が変位動作する。
尚、本実施形態ではメンテナンスユニット56の変位方向は、水平方向に沿った方向である。
以上の構成において、記録用紙Pへの記録時には、ヘッドユニット52は第1姿勢(傾斜姿勢)をとり、メンテナンスユニット56はヘッドユニット52から離れた非メンテナンス位置に位置決めされている(図3の状態)。
そして記録ヘッド54のメンテナンス時、或いは、記録ジョブが終了した場合などに、ヘッドユニット52は第1姿勢(傾斜姿勢)から第2姿勢(水平姿勢)に切り換えられ、その後、メンテナンスユニット56がヘッドユニット52から離れた非メンテナンス位置から、キャップ57がヘッド面54aを封止するメンテナンス位置に移動させられる(図4の状態)。
尚、記録ヘッド54のメンテナンスには、上述したようにインク吐出ノズル55からキャップ57に向けてインクを吐出するフラッシングのほか、キャップ57が記録ヘッド54を封止した状態で不図示のポンプによりキャップ57内に負圧を形成し、インク吐出ノズル55からインクを吸引する吸引動作なども含まれる。
また、本実施形態では図示していないが、記録ヘッド54のヘッド面54aを払拭するワイパーをメンテナンスユニット56が備える構成にあっては、ワイパーがヘッド面54aを払拭するワイピング動作も含まれる。
以上のように本実施形態では、用紙搬送経路のうちヘッド対向領域43が、水平方向に対して傾斜しており、記録ヘッド54を備えるヘッドユニット52は、回動可能に設けられ、回動することにより、記録用紙Pと対向するヘッド面54aがヘッド対向領域43の傾斜に沿って傾斜する第1姿勢と、ヘッド面54aが第1姿勢よりも水平に近くなる(本実施例ではほぼ水平)第2姿勢と、を切り換え可能である。
これにより、記録ヘッド54メンテナンスする為に動作する構成要素の動作領域(本実施形態ではヘッドユニット52の動作領域)を抑制できる。即ち、他の構成部材を配置できないデッドスペースを抑制でき、装置の小型化に資すことができる。
より具体的には、仮にヘッドユニット52が、上方或いは斜め上方に直線的に変位動作する構成であると、ヘッドユニット52の上部にその変位動作を行うためのスペースを大きく確保する必要がなる。これにより、図1から明らかなように、排出経路47をヘッドユニット52から更に離間させる必要が生じ、装置の高さ方向寸法が大きくなる。
しかしながら本実施形態では、上述したように記録ヘッド54を備えるヘッドユニット52が、回動することにより第1姿勢と第2姿勢とを切り換える構成であるので、ヘッドユニット52の上方に大きなスペースを必要とせず、他の構成部材を配置できないデッドスペースを抑制でき、装置の小型化に資すことができる。
また本実施形態では、図1に示される様に、フェイスダウン排出トレイ50と用紙カセット30とは、プリンター1の高さ方向(鉛直方向)から見た際に、少なくとも一部が重なる位置関係にある(図1の範囲A1)。このことにより、プリンター1の幅方向(図1において左右方向)の外形寸法を抑制できる。また、用紙カセット30からフェイスダウン排出トレイ50までの搬送経路が短く、湾曲する経路が少ないので、記録用紙Pが搬送経路内で搬送不良(ジャム等)を起こす虞を抑制できる。
図9は、このことを説明する為の模式図であり、図1に示した本実施形態に係るプリンター1の構成は、二点鎖線で描いている。実線及び符号100で示すプリンターは、本実施形態に係るプリンター1とは異なり、用紙カセット30から記録用紙Pを送り出した後、反転させてから記録を行い、そしてその後に更に反転させて、フェイスダウン排出(矢印F)を行う構成を有している。
破線はプリンター100の搬送経路を示すものであり、符号R1は用紙カセット30から送り出された記録用紙Pが最初に反転される経路を示している。また、符号R2は、記録が行われた記録用紙Pがフェイスダウン排出の為に反転される経路を示している。
符号520はヘッドユニットであり、符号500はフェイスダウン排出トレイである。
図9に示す様に、プリンター100の場合、用紙カセット30から記録用紙Pを送り出した後、反転経路R1により反転させてから記録を行い、そしてその後に更に反転経路R2により反転させて、フェイスダウン排出(矢印F)を行う構成であるので、特に反転経路R2を設ける為に、本実施形態に係るプリンター1よりもフェイスダウン排出トレイ500の位置が高くなってしまう。これによりプリンター100は、本実施形態に係るプリンター1よりも、高さ方向(鉛直方向)寸法が寸法H1高くなってしまう。
これに対し本実施形態に係るプリンター1は、供給搬送経路と記録搬送経路とを傾斜させて直線状に配置して記録搬送経路において記録を実行し、その後、記録用紙Pを反転させて排出を行う(排出経路47)構成であるので、高さ方向(鉛直方向)寸法を抑制することができる。
加えて、記録ヘッド54のメンテナンスを行う際の姿勢(第2姿勢)は記録を行う際の姿勢(第1姿勢)より水平に近くなり、本実施形態ではほぼ水平姿勢となるので、記録ヘッド54のメンテナンスを適切に行うことができる。
より具体的には、仮に記録ヘッド54のメンテナンスを行う際の姿勢が傾斜姿勢であると、フラッシング時にキャップ57に対してインクを吐出した際、キャップ57からインクがオーバーフローし易くなる。また、その様なオーバーフローを防止するために、キャップ57を大型化せざるを得なくなる。
しかしながら、記録ヘッド54のメンテナンスを行う際の姿勢(第2姿勢)は記録を行う際の姿勢(第1姿勢)より水平に近くなり、本実施形態ではほぼ水平姿勢となるので、上述の問題を回避できる。
また本実施形態では、メンテナンスユニット56は、記録ヘッド54(ヘッドユニット52)が第1姿勢(傾斜姿勢)をとる際の位置であってヘッド面54aと離間した非メンテナンス位置(図3)と、記録ヘッド54(ヘッドユニット52)が第2姿勢(水平姿勢)をとる際の位置であってヘッド面54aに近づくメンテナンス位置(図4)と、を変位可能に設けられている。
そして本実施形態では、メンテナンスユニット56は、水平方向において記録ヘッド54に対し、記録ヘッド54が第1姿勢(傾斜姿勢)から第2姿勢(水平姿勢)に切り換わる際に当該記録ヘッド54が近づく側(図3及び図4において記録ヘッド54に対し右側)に設けられている。従ってメンテナンスユニット56の非メンテナンス位置とメンテナンス位置との間の距離を短くでき、装置の小型化に資すことができる。また、メンテナンスユニット56の移動時間を短くできる。
このことは、仮にメンテナンスユニット56が図3及び図4において記録ヘッド54に対して右側ではなく、左側に設けられていることを想定すれば、明かである。
尚、上記実施形態では、メンテナンスユニット56は水平方向に移動してメンテナンス位置と非メンテナンス位置とを変位するが、この様な動作に限られず、例えば図5の矢印mで示す様に非メンテナンス位置から水平方向に移動してメンテナンス位置の手前まで変位し、次いで、矢印nで示す様にメンテナンス位置の手前から上昇してメンテナンス位置に変位する様に構成しても良い。図5は本発明の第2実施形態を示すものであり、図5において符号56Bは、その様な変位動作を行うメンテナンスユニットを示している。
この場合、例えばメンテナンスユニット56Bの水平方向(矢印m方向)の移動はラック部84とピニオン歯車86との噛合により行い、上昇方向(矢印n方向)の移動は、不図示の電磁プランジャ等によってメンテナンスユニット56を押し上げることで行っても良いし、或いは、上記の様な変位動作を実行させるカム機構を構成しても良い。
この様にメンテナンスユニット56Bが非メンテナンス位置から水平方向に移動してメンテナンス位置の手前まで変位し、メンテナンス位置の手前から上昇してメンテナンス位置に変位する構成であれば、記録ヘッド54のヘッド面54aをより確実に封止できる。
また、上記実施形態では、メンテナンスユニット56は水平方向に移動するが、垂直方向に沿って移動することで非メンテナンス位置とメンテナンス位置とを切り換える様に構成しても良い。
図6は本発明の第3実施形態を示すものであり、図6において符号56Cは、垂直方向(矢印s方向)に変位動作するメンテナンスユニットを示している。
また、上記実施形態では、ヘッドユニット52は歯車部52cとユニット駆動ギア66との噛合状態においてユニット駆動ギア66の回転により回動する構成であるが、ヘッドユニット52を回動させる構成としては種々の形態を採用することができる。
図7は本発明の第4実施形態を示すものであり、符号52Bは第4実施形態に係るヘッドユニットを示している。本実施形態においてヘッドユニット52Bにはワイヤー76が取り付けられている。ワイヤー76は従動プーリー72を介して巻き取りプーリー74によって巻き取られ、或いは、巻き解かれる様に構成されている。巻き取りプーリー74は不図示のモーターによって図7の時計回り方向及び反時計回り方向に回転可能に構成されており、従って巻き取りプーリー74の回転により、ワイヤー76を介してヘッドユニット52Bが回動する。
また、上述のヘッドユニット52Bの様にワイヤー76によりヘッドユニット52Bを回動させる構成にかえて、図8に示す様なリンク機構を用いることもできる。
図8は本発明の第5実施形態を示すものであり、符号52Cは第5実施形態に係るヘッドユニットを示している。本実施形態においてヘッドユニット52Cにはリンク機構80が設けられている。リンク機構80はリンク駆動歯車82によって稼働し、リンク駆動歯車82はヘッドユニット駆動モーター68により正逆回転する。従ってリンク駆動歯車82の回転により、ヘッドユニット52Cが回動する。符号80A及び二点鎖線は、ヘッドユニット52Cが第2姿勢に切り換わった際のリンク機構の状態を示している。
尚、図8において符号88aで示す破線は、ヘッドユニット駆動モーター68に取り付けられた駆動歯車69と、リンク駆動歯車82との間の動力伝達経路を模式的に示したものであり、実際には複数の歯車等によって構成されている。
また本実施形態の他の特徴は、ヘッドユニット52Cの姿勢切り換え動作に連動してメンテナンスユニット56を変位動作させる連動機構78を備える点である。
即ち、ヘッドユニット駆動モーター68の回転軸に取り付けられた駆動歯車69からは、上述したリンク駆動歯車82へ動力を伝達する経路(動力伝達経路88a)に加え、メンテナンスユニット56を移動させるピニオン歯車86へ動力を伝達する経路(動力伝達経路88b)が延びている。動力伝達経路88bも、動力伝達経路88aと同様に、複数の歯車等によって構成されている。
以上の通り本実施形態では、ヘッドユニット52Cの姿勢切り換え動作に連動してメンテナンスユニット56を変位動作させる連動機構78を備えるので、ヘッドユニット52Cとメンテナンスユニット56とで別々に動力源が不要となり、装置の低コスト化を図ることができる。
尚、この様な連動機構78は、リンク機構80を用いてヘッドユニットを回動させる構成に限らず、図3~図7に示した様なヘッドユニットを回動させる他の手段に対しても適用可能であることは言うまでもない。
また本実施形態では、プリンター1の用紙搬送経路においてヘッド対向領域43から下流側は、記録ヘッド54(ヘッドユニット52)を内側に含む湾曲経路を形成して記録用紙Pをフェイスダウンで排出する排出経路47として構成されている。従って、ヘッドユニット52の上側に大きなスペースを確保する必要のない本発明の作用効果を有効に利用することができ、装置の高さ方向寸法を抑制できる。
また、ヘッド対向領域43が水平方向に対して傾斜した上でフェイスダウン排出する構成であるので、ヘッド対向領域43より下流側の搬送経路を、水平方向に大きく延設させる必要がなく、装置幅方向(図1の左右方向)の寸法も抑制できる。
尚、上記各実施形態では、一例として以下の様な変形が可能である。
(1)図3及び図4に示す第1実施形態において、第1センサー58及び第2センサー60は省略可能である。この場合、例えばヘッドユニット52が第1当接部62或いは第2当接部64に当接した際の、ヘッドユニット駆動モーター68の駆動電流値増加を検知することで、ヘッドユニット52Cが第1姿勢(傾斜姿勢)及び第2姿勢(水平姿勢)のいずれにあるかを検知することができる。
或いは、第1当接部62及び第2当接部64を省略しても良い。第1センサー58による第1被検出部52aの検知によってヘッドユニット駆動モーター68を停止すれば、ヘッドユニット52を第2姿勢に位置決めすることができるし、同様に第2センサー60による第2被検出部52bの検知によってヘッドユニット駆動モーター68を停止すれば、ヘッドユニット52を第1姿勢に位置決めすることができるからである。
(2)図3及び図4に示す第1実施形態において、或いはその他の実施形態においても、ヘッドユニット52の姿勢を検知する手段として第1センサー58及び第2センサー60に代えて、ロータリーエンコーダーを用いることができる。例えば、図3及び図4に示すユニット駆動歯車66や、或いはヘッドユニット52自体にロータリースケールを取り付け、それぞれの回転量を検出すれば、ヘッドユニット52の姿勢を検知できる。
(3)図3~図6に示す各実施形態において、ヘッドユニット52に設ける歯車部52cを、回動軸53から離れた場所に、円弧状の歯車として設けても良い。
(4)ヘッドユニット52を回動させる構成として、ヘッドユニット52と回動軸53とが一体に回動する様に固定した上で、回動軸53をモーターにより回動させる様に構成しても良い。
(5)本実施形態では、記録ヘッド54は、複数のインク吐出ノズル55(図2)が用紙幅方向全域をカバーする様に設けられた記録ヘッド(所謂ラインヘッド)であり、用紙幅方向への移動を伴わないで用紙幅全体に記録が可能な記録ヘッドとして構成されているが、これに限られず、記録ヘッドが用紙幅方向に移動しながら記録を行う所謂シリアル式にも適用可能である。
シリアル式の場合には、ヘッドユニットを搭載したキャリッジが走査方向に移動するので、走査方向のいずれかの端部にメンテナンスユニットを配置することでメンテナンスが可能である。しかし、走査方向における装置本体のサイズを縮小する必要がある場合には、走査方向の端部にメンテナンスユニットを配置するのではなく、本実施形態のようにヘッドユニットを回動してメンテナンスする構成にしても良い。
(6)本実施形態では、用紙搬送経路のうちヘッド対向領域43の下流側が、フェイスダウン排出経路として構成されているが、これに限られず、その他の各種搬送経路であっても構わない。
1…インクジェットプリンター、10…制御部、12…CPU、14…RAM、16…ROM、18…選択受付部、20…印刷制御部、22…操作パネル、24…搬送機構、26…インクタンク部、30…用紙カセット、31…ホッパー、31a…揺動軸、32…給送ローラー、34…送りローラー、36…分離ローラー、38…上流搬送ローラー対、40…下流搬送ローラー対、42…プラテン、43…ヘッド対向領域、44…送りローラー対、45…送りローラー対、46…送りローラー対、47…排出経路、48…排出ローラー対、49…用紙排出口、50…フェイスダウン排出トレイ、52、52A、52B、52C…ヘッドユニット、52a…第1被検出部、52b…第2被検出部、52c…歯車部、53…回動軸、54…記録ヘッド、54a…ヘッド面、55…インク吐出ノズル、56、56A、56B、56C…メンテナンスユニット、57…キャップ、58…第1センサー、60…第2センサー、62…第1当接部、64…第2当接部、66…ユニット駆動ギア、68…ヘッドユニット駆動モーター、69…駆動歯車、70…メンテナンス部駆動モーター、72…従動プーリー、74…巻き取りプーリー、76…ワイヤー、78…連動機構、80…リンク機構、82…リンク駆動歯車、84…ラック部、86…ピニオン歯車、88a…動力伝達経路、88b…動力伝達経路

Claims (6)

  1. 媒体に液滴を吐出する液体吐出ノズルが配置されたヘッド面を含み、前記媒体に記録を行う記録ヘッドと、
    前記媒体が前記記録ヘッドに対向するヘッド対向領域を経由して搬送される搬送経路と、
    前記記録ヘッドのメンテナンスに使用するメンテナンスユニットと、を備え、
    前記搬送経路のうち前記記録ヘッドと対向する領域であるヘッド対向領域は、水平方向に対して傾斜しており、
    前記記録ヘッドを備えるヘッドユニットは、回動可能に設けられ、回動することにより、前記ヘッド面が前記ヘッド対向領域の傾斜に沿って傾斜し、記録を行う姿勢である第1姿勢と、前記ヘッド面が水平となる、あるいは前記第1姿勢よりも水平に近くなり、前記メンテナンスユニットによるメンテナンスを行う姿勢である第2姿勢と、を切り換え可能であり、
    前記記録ヘッドを備える前記ヘッドユニットは、前記媒体が搬送される方向と交差する方向に沿って配置される回動軸を中心に回動し、
    前記メンテナンスユニットは、前記ヘッドユニットが前記第1姿勢をとる際の前記記録ヘッドの前記ヘッド面と離間した非メンテナンス位置と、前記ヘッドユニットが前記第2姿勢をとる際の前記記録ヘッドの前記ヘッド面に近づくメンテナンス位置と、を変位可能に設けられ、
    前記搬送経路のうち前記ヘッド対向領域の下流は、前記ヘッドユニットを内側に含む湾曲反転経路を形成して前記媒体をフェイスダウンで排出する排出経路として構成され、
    前記排出経路からフェイスダウンで排出された前記媒体を受けるフェイスダウン排出トレイと、
    前記媒体を前記フェイスダウン排出トレイに向けてフェイスダウンで排出する排出ローラー対と、を備え、
    前記排出経路のうち前記湾曲反転経路から下流は、前記排出ローラー対に向けて水平に延び、
    鉛直方向において前記ヘッドユニットの一部は、前記湾曲反転経路の範囲内にあり、
    鉛直方向において前記フェイスダウン排出トレイの一部は、前記ヘッドユニットの範囲内にあるとともに、前記湾曲反転経路の範囲内にある、
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、前記回動軸は、鉛直方向において前記湾曲反転経路の範囲内にある、
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の記録装置において、前記メンテナンスユニットは、前記ヘッドユニットが前記第1姿勢から前記第2姿勢に切り換わる際に、水平方向において当該ヘッドユニットが近づく側に設けられ、水平方向に沿って変位する、
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項に記載の記録装置において、前記メンテナンスユニットは、前記非メンテナンス位置から水平方向に移動して前記メンテナンス位置の手前まで変位し、前記メンテナンス位置の手前から上昇して前記メンテナンス位置に変位する、
    ことを特徴とする記録装置。
  5. 請求項から請求項のいずれか一項に記載の記録装置において、前記記録装置は連動機構を備え、当該連動機構は、前記ヘッドユニットの姿勢切り換え動作に連動して前記メンテナンスユニットを変位動作させる、
    ことを特徴とする記録装置。
  6. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の記録装置において、前記記録ヘッドは、前記液体吐出ノズルを、媒体搬送方向と交差する方向である媒体幅方向の全域に亘って備えている、
    ことを特徴とする記録装置。
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