JP7027157B2 - 金属基材印刷物、金属基材印刷物の製造方法および飲料容器セット - Google Patents

金属基材印刷物、金属基材印刷物の製造方法および飲料容器セット Download PDF

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Description

本発明は、金属基材印刷物等に係るものであり、金属基材印刷物の一例として飲料を充填するための飲料容器等に使用される金属基材印刷物等に関する。
金属基材に印刷を行なう際に、外観をさらに向上させて付加価値を高めるために、可視光下にて発色する可視光塗料を用い塗装を行ない、装飾を施す場合がある。また紫外光等を照射することで蛍光を発する蛍光塗料を用いて、ロット番号や暗号等の隠しマークを印刷する場合がある。
特許文献1には、(A)エポキシ樹脂バインダー、(B)螢光着色剤、(C)テトラアルキルアンモニウム塩及びテトラアルキルホスホニウム塩から選択された導電剤及び(D)有機溶剤を含有させることにより紫外線照射で視認可能なインクジェットプリンター用の透明蛍光インキ組成物が開示されている。
また特許文献2には、容器外表面に、紫外線照射で視認可能な隠しマークがインクジェット印刷により形成されて成る隠しマーク付き容器において、隠しマークが、ベース樹脂、蛍光着色剤、テトラアルキルアンモニウム塩及びテトラアルキルホスホニウム塩から選択される導電剤、及び有機溶剤から成り、蛍光着色剤が2,2’-(2,5-チオフェンジイル)-ビス(5-t-ブチルベンゾオキサゾール)であるインクジェット用インク組成物から成る青色系隠しマークと、インクジェット用インク組成物から形成される赤色系隠しマークの両方を有することを特徴とする隠しマーク付き容器が開示されている。
特開2004-59831号公報 特開2013-203801号公報
従来、金属基材印刷物の装飾は、可視光下にて発色する可視光塗料のみを用いて行なわれている。
しかしながら、装飾を可視光塗料のみで行った場合、装飾は固定され変化することはないため、装飾性には限界がある。また明所では、装飾を視認できる一方で、暗所では、装飾を視認しにくく、暗所での装飾の視認性に問題が生じやすい。
本発明は、金属基材印刷物に塗装を行なう場合に、可視光塗料に加え、蛍光塗料を用い、双方を利用した装飾を施すことにより、装飾性に優れ、明所のみならず暗所での視認性に優れた金属基材印刷物等を提供しようとするものである。
かくして本発明によれば、金属基材と、金属基材に対し、可視光下にて発色する可視光塗料を用いて形成される第1の網点画像部と、金属基材に対し、光の照射により蛍光を発する蛍光塗料を用いて形成される第2の網点画像部と、を有することを特徴とする金属基材印刷物が提供される。なお、蛍光塗料は蓄光を有する蓄光塗料でも構わない。
ここで、第2の網点画像部は、蛍光塗料を点状に配列することで形成されるようにすることができる。この場合、蛍光塗料により階調を表現することができる。
また、第2の網点画像部は、第2の網点画像部を形成する蛍光塗料の各点の大きさを変更することで濃度を表現することができる。この場合、階調を表すのがより容易になる。
さらに、第2の網点画像部は、蛍光塗料をストライプ状に配列することで形成されるようにすることができる。この場合、蛍光塗料により階調を表現することができる。
またさらに、第2の網点画像部は、第2の網点画像部を形成する蛍光塗料の各ストライプを矩形に分割したときに矩形の大きさを変更することで濃度を表現することができる。この場合、階調を表すのがより容易になる。
そして、第2の網点画像部を構成する蛍光塗料の各点または各ストライプは、互いに重ならないようにすることができる。この場合、蛍光の色を意図したものにしやすくなる。
また、第2の網点画像部を構成する蛍光塗料の各点または各ストライプの間に間隙を有するようにすることができる。この場合、蛍光の色とともに、金属光沢を認識でき、装飾性および誘目性がより向上する。
さらに、第2の網点画像部に形成される蛍光塗料は、色材を有する有色蛍光塗料であり、有色蛍光塗料を用いた第2の網点画像部の誘目性を利用して装飾の一部として機能させることができる。この場合、第2の装飾部に、暗所のみならず明所でも装飾性を発揮させることができる。
またさらに、第2の網点画像部に用いられる蛍光塗料は無色であり、第2の網点画像部を可視光塗料を用いた第1の網点画像部の画像の上に形成することで第2の網点画像部の誘目性を利用して装飾の一部として機能させることができる。この場合、明所で視認できなかった装飾を、暗所において出現させることができる。
そして、金属基材印刷物は、飲料容器とすることができる。この場合、装飾性および誘目性に優れた飲料容器を提供できる。
さらに、本発明によれば、金属基材と、金属基材の予め定められた領域に対し、異なる色材を有する複数の有色蛍光塗料だけを用いて形成される網点画像部と、を有する金属基材印刷物が提供される。この場合、装飾性に優れ、明所のみならず暗所での視認性に優れた金属基材印刷物を提供できる。
またさらに、本発明によれば、金属基材に対し、可視光下にて発色する可視光塗料を塗布することで第1の網点画像部を形成する第1の画像形成工程と、金属基材に対し、光の照射により蛍光を発する蛍光塗料を塗布することで第2の網点画像部を形成する第2の画像形成工程と、を有することを特徴とする金属基材印刷物の製造方法が提供される。この場合、可視光のみならず蛍光を発する網点部を形成することができる。
ここで、第1の画像形成工程は、可視光塗料を点状に配列することで第1の網点画像部を形成するとともに、第2の画像形成工程は、蛍光塗料を点状に配列することで第2の網点画像部を形成し、塗布時において、同じ濃度領域では、第2の画像形成工程で形成する蛍光塗料の各点の大きさは、第1の画像形成工程で形成する可視光塗料の各点の大きさより小さくなるようにすることができる。この場合、塗布後における第2の網点画像部の各点の大きさを第2の網点画像部の各点の大きさに近づけることができる。
また第1の画像形成工程は、可視光塗料をストライプ状に配列することで第1の網点画像部を形成するとともに、第2の画像形成工程は、蛍光塗料をストライプ状に配列することで第2の網点画像部を形成し、塗布時において、同じ濃度領域では、第2の画像形成工程で形成する蛍光塗料の各ストライプを矩形に分割したときの矩形の大きさは、第1の画像形成工程で形成する可視光塗料の各ストライプを矩形に分割したときの矩形の大きさより小さくなうようにすることができる。この場合、塗布後における第2の網点画像部の各矩形の大きさを第2の網点画像部の各矩形の大きさに近づけることができる。
またさらに、本発明によれば、複数の飲料容器を含む飲料容器セットであって、飲料容器は、金属基材と、金属基材に対し、可視光下にて発色するインクジェット用の可視光塗料を用いて形成される第1の網点画像部と、金属基材に対し、光の照射により蛍光を発するインクジェット用の蛍光塗料を用いて形成される第2の網点画像部と、を有する飲料容器セットが提供される。この場合、例えば、缶体を複数まとめて販売する場合に、それぞれの缶体の図柄を異なるものとすることができる。
本発明によれば、装飾性に優れ、明所のみならず暗所での視認性に優れた金属基材印刷物等を提供することができる。
(a)~(b)は、本実施の形態の飲料容器が使用される第1の実施形態について説明した図である。 (a)~(b)は、第2の装飾部が、蛍光を発しない状態と、発した状態とで図柄を比較した図である。 (a)~(b)は、本実施の形態の飲料容器が使用される第2の実施形態について説明した図である。 (a)~(b)は、第2の装飾部が、蛍光を発しない状態と、発した状態とで図柄を比較した図である。 (a)~(c)は、網点の構成の方法について示した図である。 (a)~(c)は、網点の構成の方法の他の例について示した図である。 (a)~(b)は、本実施形態の飲料容器セットの例を示した図である。 缶体への印刷を行う印刷装置を説明する図である。
以下、本発明を実施する形態について詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することが出来る。また、使用する図面は本実施の形態を説明するためのものであり、実際の大きさを表すものではない。なお以下、金属基材印刷物として飲料容器を例に取り説明を行なう。
[第1の実施形態]
<飲料容器全体の説明>
図1(a)~(b)は、本実施の形態の飲料容器が使用される第1の実施形態について説明した図である。ここで図1(a)は、本実施の形態の飲料容器が使用される缶体Kの概略を示した図であり、図1(b)は、図1(a)の断面の一部分を拡大した図である。
図1(a)~(b)に示すように缶体Kは、本実施の形態の飲料容器10と、飲料容器10の上部を塞ぐための蓋部材20とから構成される。
そして飲料容器10は、飲料が充填可能な容器基体12と、容器基体12の外周面に形成される塗膜14とからなる。また本実施の形態では、塗膜14は、容器基体12の外周面に形成され標記が付される標記層としての印刷層142と、印刷層142を保護するために印刷層142上に形成される保護層としてのトップコート層143とから構成されている。
容器基体12は、飲料を内部に封入する金属基材の一例である。容器基体12は、本実施の形態では、飲料を充填するため例えば、図中上部が開口する有底円筒状を採る。飲料としては、特に限定されることはないが、例えばビールなどのアルコール類、ジュースなどのソフトドリンク類である。また容器基体12の材料としては、アルミニウム、鉄(スチール)等の金属類を使用することができる。
容器基体12として金属類を使用した場合、蓋部材20は、外縁部をいわゆる巻き締めすることで飲料容器10に固定されている。蓋部材20には、飲み口としての開口部を形成するためにタブ(図示せず)が備えられていてもよい。
塗膜14の印刷層142は、本実施の形態では、容器基体12に直接印刷される層である。印刷層142により文字や図形などを含む種々の図柄が印刷され、これにより飲料容器10を見る者に、商品名、商標名を認識させることができる。さらに詳しくは後述するが、これにより容器基体12に装飾を施すことができ、飲料容器10を見る者に美観等を与えることができる。
塗膜14のトップコート層143は、上述の通り、印刷層142を保護するために設けられる層である。トップコート層143の成分は、主として樹脂である。この樹脂の種類は透明であれば特に限定されるものではなく、エポキシ/フェノール樹脂、ポリエステル/アミノ系樹脂、エポキシ/ポリエステル/アクリル/アミノ系樹脂等を使用することができる。このうちエポキシ/ポリエステル/アクリル/アミノ系樹脂を使用した場合は、水性塗料とすることができる。そのため飲料容器10の製造時における塗膜14の焼付け乾燥時に揮発する有機溶剤量が少ない利点がある。また、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、低分子ポリエステル樹脂、天然油脂、蝋等の添加剤も任意に配合することができる。さらに、トップコート層143の塗装に使用する塗布液は、エクソンモービル社製のソルベッソ(登録商標)等の溶剤や添加剤を加えて所要粘度の液状塗料として調製されるが、塗布後の焼付け乾燥によって塗布液中の不揮発成分のみが残留する。従って、トップコート層143は、上述した樹脂等の不揮発成分によって構成されている。
本実施の形態において塗膜14の厚さは、例えば、2μm以上10μm以下とすることができる。
<印刷層142についての説明>
次に印刷層142について詳述する。
図1(b)に示すように、印刷層142は、第1の装飾部142aと、第2の装飾部142bとを備える。また本実施の形態では、第2の装飾部142bは、第1の装飾部142aとは別個の領域に形成される。よってこの場合、第1の装飾部142aと第2の装飾部142bとは、容器基体12上で同じ層として形成される、と言ってもよい。
第1の装飾部142aは、容器基体12に対して可視光下にて発色する可視光塗料を用いてなされる。
つまり第1の装飾部142aは、可視光が照射されると、可視光塗料の色に応じた光を反射し、その結果、予め定められた色に発色する。可視光塗料は、種々の色が用意されている。この色としては、例えば、R(赤色)、G(緑色)、B(青色)等を挙げることができる。よって第1の装飾部142aは、カラーの図柄を表現することができる。第1の装飾部142aは、可視光下にて発色することで、主たる装飾部を構成し、印刷層142に印刷される図柄の基本となる要素を表現する。
第1の装飾部142aは、詳しくは後述するが網点から構成される。よって第1の装飾部142aは、容器基体12に対し、可視光下にて発色する可視光塗料を用いて形成される第1の網点画像部として機能する。
第2の装飾部142bは、容器基体12に対して光の照射により蛍光を発する蛍光塗料を用い、第1の装飾部142aに加えて蛍光を発した際に装飾部の一部として機能させるための容器基体12に施される。
ここで光は、例えば、紫外光(UV:ultraviolet)である。第2の装飾部142bに対しUVを照射する光源としては、特に限られるものではなく、例えば、ブラックライトや殺菌灯などの紫外線低圧水銀ランプ、UVLED(Light Emitting Diode)、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ等が使用できる。また光は、紫外光に限られるものではなく、蛍光塗料が、蛍光を発するための励起光となるものであれば、特に限られるものではない。例えば、光は、可視光、X線等であってもよい。照射する光が可視光であった場合、照射した光より長波長の可視光が蛍光として発せられる。例えば、青色の可視光を照射したときに、黄色の蛍光を見ることができる。
第2の装飾部142bは、蛍光を発するための光を照射しない状態では、蛍光を発しない。対して、第2の装飾部142bは、蛍光を発するための光を照射した状態で、蛍光色で発色し、この状態において、第1の装飾部142aに対し、従たる装飾部を構成する。即ち、第2の装飾部142bは、印刷層142に印刷される図柄の基本構成を表現する第1の装飾部142aに加え、さらに付加的な図柄を表現する。なお、蛍光塗料は蓄光を有する蓄光塗料でも構わない。
第2の装飾部142bは、第1の装飾部142aと同様に網点から構成される。よって第2の装飾部142bは、容器基体12に対し、光の照射により蛍光を発する蛍光塗料を用いて形成される第2の網点画像部として機能する。
また本実施の形態では、第2の装飾部142bに形成される蛍光塗料は、色材を有する有色蛍光塗料であり、この有色蛍光塗料を用いた第2の装飾部142bの誘目性を利用して装飾の一部として機能させる。ここで、「誘目性」とは、人の目をひきつけるかどうかの性質(心理的な変化)を言う。この場合、第2の装飾部142bは、容器基体12の予め定められた領域に対し、異なる色材を有する複数の有色蛍光塗料だけを用いて形成される網点画像部として機能する。
図2(a)~(b)は、第2の装飾部142bが、蛍光を発しない状態と、発した状態とで図柄を比較した図である。このうち図2(a)は、第1の装飾部142aが、可視光下にて発色するのに対し、第2の装飾部142bは、蛍光を発しない状態を示す。即ち、図2(a)は、第2の装飾部142bが蛍光を発するための光を、照射しない状態での図柄を表している。また、図2(b)は、第1の装飾部142aが、可視光下にて発色するとともに、第2の装飾部142bが、蛍光を発した状態を示す。即ち、図2(b)は、第2の装飾部142bが蛍光を発するための光を、照射した状態での図柄を表している。
ここで第1の装飾部142aは、都会の風景を表し、前景であるビルディングS1と、後景である空S2の図柄からなる。また第2の装飾部142bは、ビルディングS1の窓J1の箇所に形成されている。
そして図2(a)の場合では、第1の装飾部142aは、可視光下で発色し、缶体Kを見る者は、第1の装飾部142aにより描かれた都会の風景を認識することができる。また第2の装飾部142bは、蛍光は発しないが、色材を有する有色蛍光塗料により形成される。そのため第2の装飾部142bは、可視光下においてこの色材の色により発色する。図示する例では、窓J1の箇所に形成される第2の装飾部142bに含まれる色材の色を、例えば、グレーや青色など窓J1の色を表すものとする。これによりこの箇所の第2の装飾部142bは、色材の色にて認識することができ、窓J1として認識できる。
図2(a)の場合、缶体Kに対する照明環境を調整し、例えば、明るい照明とすることで、第1の装飾部142aの発色は、明るくなる。対して第2の装飾部142bの発色は、蛍光の色では、発色せず、含まれる色材の色により発色する。例えば、昼間の都会の風景を表現することができる。
一方、図2(b)の場合では、第1の装飾部142aは、可視光下で発色し、缶体Kを見る者は、第1の装飾部142aにより描かれた都会の風景を認識することができる。また第2の装飾部142bは、蛍光を発し、この蛍光の色により発色する。本実施の形態では、この蛍光の色を、例えば、黄色とする。これにより窓J1の箇所に形成される第2の装飾部142bは、ビルディングS1の内部で点灯する照明の光が窓J1から見える様子として認識できる。即ち、第2の装飾部142bには、誘目性が生じる。
缶体Kに対する照明環境を調整し、例えば、暗めの照明とすることで、第1の装飾部142aの発色は、暗くなる。対して第2の装飾部142bの発色は、相対的に明るくなる。そのため、この場合、例えば、夕暮れの都会の風景を表現することができる。
またさらに照明環境を調整し、例えば、暗い照明とすることで、第1の装飾部142aの発色は、さらに暗くなり、認識しにくくなる。対して第2の装飾部142bの発色は、相対的にさらに明るくなる。そのため、この場合、例えば、夜の都会の風景を表現することができる。
有色蛍光塗料は、色材の色と蛍光の色とは、同色でもよいが、色材の色と蛍光の色とが異なる色相を有するようにすることが好ましい。これにより、蛍光を発しないときと、発するときとで、色が異なることによる感情の変化を引出し、装飾性および誘目性がより向上する。
[第2の実施形態]
図3(a)~(b)は、本実施の形態の飲料容器が使用される第2の実施形態について説明した図である。ここで図3(a)は、本実施の形態の飲料容器が使用される缶体Kの概略を示した図であり、図3(b)は、図3(a)の断面の一部分を拡大した図である。
図3に示す缶体Kは、図1に示す缶体Kと同じ構造を有する。即ち、図3に示す缶体Kは、飲料容器10と蓋部材20とから構成される。また飲料容器10は、容器基体12と、塗膜14とからなり、塗膜14は、印刷層142と、トップコート層143とから構成される。
また印刷層142は、第1の装飾部142aと、第2の装飾部142bとを備える。だだし、第2の装飾部142bに用いられる蛍光塗料は無色であり、第2の装飾部142bを可視光塗料を用いた第1の装飾部142aの画像の上に形成する。よってこの場合、第1の装飾部142aと第2の装飾部142bとは、容器基体12上で異なる層として形成される、と言ってもよい。そして第2の装飾部142bを第2の装飾部142bの誘目性を利用して装飾の一部として機能させる。
なおこの場合、蛍光塗料を用いて施された第2の装飾部142bの上には、可視光塗料を用いた第1の装飾部142aの画像は形成しないようにする。これにより第2の装飾部142bから発する蛍光が、第1の装飾部142aにより遮断されることが防止できる。
図4(a)~(b)は、第2の装飾部142bが、蛍光を発しない状態と、発した状態とで図柄を比較した図である。このうち図4(a)は、第1の装飾部142aが、可視光下にて発色するのに対し、第2の装飾部142bは、蛍光を発しない状態を示す。また、図4(b)は、第1の装飾部142aが、可視光下にて発色するとともに、第2の装飾部142bが、蛍光を発した状態を示す。
ここで第1の装飾部142aは、海辺の風景を表し、前景である海S3と、後景である空S4の図柄からなる。また第2の装飾部142bは、花火J2となる箇所に形成されている。
そして図4(a)の場合では、第1の装飾部142aは、可視光下で発色し、缶体Kを見る者は、第1の装飾部142aにより描かれた海辺の風景を認識することができる。また第2の装飾部142bは、蛍光は発せず、無色の蛍光塗料により形成される。そのため第2の装飾部142bは、可視光下において発色しない。図示する例では、花火J2の箇所に形成される第2の装飾部142bは、認識できない。一方、第2の装飾部142bの下に形成された第1の装飾部142aは、可視光下で発色するため、第2の装飾部142bの下に形成された第1の装飾部142aは、認識できる。つまりこの部分の第1の装飾部142aは、第2の装飾部142bを通して透過して認識することができる。
一方、図4(b)の場合では、第1の装飾部142aは、可視光下で発色し、缶体Kを見る者は、第1の装飾部142aにより描かれた海辺の風景を認識することができる。また第2の装飾部142bは、蛍光を発し、この蛍光の色により発色する。本実施の形態では、この蛍光の色を、例えば、R(赤色)、G(緑色)、B(青色)が混在した色とする。これにより花火J2の箇所に形成される第2の装飾部142bは、空S4中に打ち上げられた花火J2として認識できる。
図4(a)の場合、缶体Kに対する照明環境を調整し、例えば、明るい照明とすることで、第1の装飾部142aの発色は、明るくなる。対して第2の装飾部142bの発色は、蛍光の色では、発色せず、さらに無色である。そのため、この場合、例えば、昼間の海辺の風景を表現することができる。
一方、図4(b)の場合では、缶体Kに対する照明環境を調整し、例えば、暗い照明とすることで、第1の装飾部142aの発色は、暗くなり、認識しにくくなる。対して第2の装飾部142bの発色は、相対的に明るくなる。そのため、この場合、例えば、花火J2が打ち上げられた夜の海辺の風景を表現することができる。つまりこの場合、第2の装飾部142bは、第1の装飾部142aによる図柄に加えた図柄を表すことで装飾の一部として機能させる、と言うこともできる。
なお第1の実施形態では、蛍光塗料として、有色蛍光塗料を用いたが、無色の蛍光塗料を用いてもよい。同様に第2の実施形態では、蛍光塗料として、無色の蛍光塗料を用いたが、有色蛍光塗料を用いてもよい。
<網点の説明>
次に、第1の装飾部142aおよび第2の装飾部142bを構成する網点について詳述する。
図5(a)~(c)は、網点の構成の方法について示した図である。
このうち図5(a)は、上述した図柄をRGBの各色で分色し、それをRGB各色の点Tnの分布として割り振り、それぞれの点Tnに円形状の可視光塗料や蛍光塗料を塗布した例を示している。つまりRGB各色の濃度が大きい箇所は、それぞれの色の点Tnの数が多くなり、濃度が小さい箇所は、それぞれの色の点Tnの数が少なくなる。
この場合、第1の装飾部142aおよび第2の装飾部142bは、可視光塗料や蛍光塗料を点状に配列することで形成される。この形態では、図柄を網点の画像に変換する処理がより簡単である。ただし、RGB各色の点Tnは、相互に重なり合う場合があり、重なり合った箇所の発色が制御しにくい問題がある。特に、RGB各色の濃度が大きい箇所では、点Tnの数が多くなるため、重なり合いの頻度が高くなり、発色が想定したものと相違する場合がある。
図5(b)は、図5(a)に対して、網点を構成する各点Tnを互いに重ならないようにした場合を示している。
この場合、網点を構成する各点Tnを千鳥状に配した例を示している。そしてRGBの各点は、それぞれの行単位では、RGBの各点Tnを繰り返す構造となっている。よって行単位(図中横方向)では、同色が隣り合わない構成となっている。またこれは、それぞれの行毎に見た場合も同じであり、行毎(図中縦方向)でも同色が隣り合うことはない構成となっている。なおここでは、各点Tnを千鳥状に配したが、配列の方法は、これに限られるものではない。例えば、各点Tnを格子状に配してもよい。
そして各点Tnの大きさを変更することで、RGB各色の濃度を表現することができる。つまりRGB各色における各点Tnの大きさを大きくすれば、それぞれの色の濃度が大きくなり、小さくすれば、それぞれの色の濃度が小さくなる。
また図5(c)は、網点を構成するために、点Tnの代わりにストライプSrを使用した場合を示している。この場合、第1の装飾部142aおよび第2の装飾部142bは、可視光塗料や蛍光塗料をストライプ状に配列することで形成される。そして網点を構成する各ストライプSrを互いに重ならないようにしている。
ここでは、矩形Kuを長辺方向で直線状に配することで1つのストライプSrを構成している。このストライプSrは、行毎に色が異なっており、ここでは、R、G、Bの各ストライプSrを繰り返す構造としている。よってこの場合もそれぞれの行毎(図中縦方向)に同色が隣り合うことはない構成となっている。またここでは図示するように各矩形Kuは、格子状に配列しているが、配列の方法は、これに限られるものではなく、例えば、各矩形Kuを千鳥状に配してもよい。
そして各ストライプSrを矩形Kuに分割したときに矩形Kuの大きさを変更することで、RGB各色の濃度を表現することができる。
つまり例えば、RGB各色における矩形Kuの幅(短辺方向の長さ)を大きくすれば、それぞれの色の濃度が大きくなり、小さくすれば、それぞれの色の濃度が小さくなる。またこのときストライプSrを構成する各矩形Kuの幅を同じとし、それぞれのストライプSr全体の幅を変更するようにしてもよい。
またRGB各色における矩形Kuの中心位置はそのままで、矩形Kuの長辺方向の長さを大きくすれば、それぞれの色の濃度が大きくなり、小さくすれば、それぞれの色の濃度が小さくなる。この場合、ストライプSrを構成するそれぞれの矩形Kuの間には間隙が生ずる。
また矩形Kuの短辺方向の長さおよび長辺方向の長さの双方を変更することで、矩形Kuの大きさを変更するようにしてもよい。この場合、短辺方向の長さおよび長辺方向の長さの比を維持したまま矩形Kuの大きさを変更することもできる。
また図5(b)、(c)において、点Tnの大きさやストライプSrの幅は一定とし、それぞれの間隔を変更することでRGB各色の濃度を表現するようにしてもよい。つまりRGB各色における点TnやストライプSrの間隔を小さくすれば、それぞれの色の濃度が大きくなり、大きくすれば、それぞれの色の濃度が小さくなる。なおこの場合、各点Tnまたは各ストライプSrの間に間隙が生ずる場合がある。この間隙は、点TnやストライプSrの間隔が大きくなるほどより大きくなる。この場合、容器基体12がベースコート層141を通して認識しやすくなる。そして容器基体12は、金属光沢を有するため、この金属光沢を認識することができる。その結果、可視光で発する色や蛍光の色とともに、この金属光沢が視認され、独特の色調を有することになる。よって装飾性および誘目性がより向上する。
図6(a)~(c)は、網点の構成の方法の他の例について示した図である。
このうち図6(a)は、図5(b)に対して、網点を構成する各点Tnを円形状から六角形状に変更した場合を示している。図5(b)で示した各点Tnを円形状とした場合、各点Tnの大きさに拘わらず、各点Tn間に間隙が生ずる。つまり容器基体12の金属光沢が各点Tnの大きさに拘わらず、認識できる。一方、金属光沢を認識させたくない場合もある。このときは図6(a)のように各点Tnを六角形状とすることで、各点Tn間の間隙がより小さくなる。特に図6(a)のようにそれぞれの点Tnを接する状態としたときは、各点Tn間に間隙が生じないようにすることができる。なお点Tnの形状は、円形状や六角形状に限られるものではない。例えば、三角形状、矩形形状、星形形状、楕円形状等であってもよい。
図6(b)は、図5(b)に対して、網点を構成する各点Tnの配列を約+30°回転させ、RGB各色の点Tnを図中横方向において一直線上に乗るようにした場合を示している。
さらに図6(c)は、同様に、図5(c)に対して、網点を構成する各点Tnの配列を約+30°回転させ、RGB各色の点Tnを図中横方向において一直線上に載るようにした場合を示している。
<網点の形成方法の説明>
以上説明した第1の装飾部142aおよび第2の装飾部142bを形成するためには、以下の(I)~(II)の2工程を含む必要がある。これら2工程の順序は、何れが先でも後でもよい。またこれは、(I)~(II)の2工程を含む金属基材印刷物の製造方法であると捉えることもできる。
(I)容器基体12に対し、可視光下にて発色する可視光塗料を用いて形成される第1の装飾部142aを形成する第1の画像形成工程
(II)容器基体12に対し、光の照射により蛍光を発する蛍光塗料を用いて形成される第2の装飾部142bを形成する第2の画像形成工程
なお上述した図5(a)、(b)で説明した網点を形成するには、第1の画像形成工程は、可視光塗料を点状に配列することで第1の装飾部142aを形成するとともに、第2の画像形成工程は、蛍光塗料を点状に配列することで第2の装飾部142bを形成する。
そして塗布時において、同じ濃度領域では、第2の画像形成工程で形成する蛍光塗料の各点Tnの大きさは、第1の画像形成工程で形成する可視光塗料の各点Tnの大きさより小さくすることが好ましい。可視光塗料を用いて第1の装飾部142aを形成する場合や蛍光塗料を用いて第2の装飾部142bを形成する場合、蛍光塗料を用いる場合の方が、可視光塗料を用いる場合よりも粘度が小さくなりやすい。そのため容器基体12上に塗布後の各点Tnの大きさは、蛍光塗料の方が、可視光塗料より広がりやすい。そのため上述したように各点Tnの大きさに差異を設け、塗布後に広がった後の各点Tnの大きさがほぼ同じになるようにすることができる。これを行なうためには、例えば、第2の画像形成工程で使用する蛍光塗料の量を第1の画像形成工程で使用する可視光塗料の量より少なくする。なおここで「塗布時」とは、塗布を行なった直後のことを言い、「塗布後」とは、塗布を行なった後に所定の時間が経過した時点のことを言う。
なお上述した図5(c)で説明した網点を形成するには、第1の画像形成工程は、可視光塗料をストライプ状に配列すること第1の装飾部142aを形成するとともに、第2の画像形成工程は、蛍光塗料をストライプ状に配列することで第2の装飾部142bを形成する。
そして塗布時において、同じ濃度領域では、第2の画像形成工程で形成する蛍光塗料の各ストライプSrを矩形に分割したときの矩形Kuの大きさは、第1の画像形成工程で形成する可視光塗料の各ストライプSrを矩形に分割したときの矩形Kuの大きさより小さくすることが好ましい。つまり上述した場合と同様に、塗布後の各矩形Kuの大きさや各ストライプSrの幅は、蛍光塗料の方が、可視光塗料より広がりやすい。そのため各矩形Kuの大きさや各ストライプSrの幅に差異を設け、塗布後に広がった後の各矩形Kuの大きさや各ストライプSrの幅がほぼ同じになるようにする。
またここでは、塗布時における各点Tnの大きさ、各矩形Kuの大きさ、および各ストライプSrの幅を調整することで、塗布後におけるそれぞれの大きさや幅が同様になるようにしたが、これに限られるものではない。例えば、蛍光塗料に増粘剤等の粘度調節剤を添加し、可視光塗料と蛍光塗料との粘度をほぼ同じとするようにすれば、同様の結果が得られる。
<飲料容器セットの説明>
上述した缶体Kおよび飲料容器10は、複数個をセットとし、これにより複数の缶体セットや複数の飲料容器を含む飲料容器セットとすることもできる。
図7(a)~(b)は、本実施形態の飲料容器セットStの例を示した図である。
図7(a)~(b)は、第2の装飾部142bが、蛍光を発しない状態と、発した状態とで図柄を比較した図である。即ち、図7(a)は、第1の装飾部142aが、可視光下にて発色するのに対し、第2の装飾部142bは、蛍光を発しない状態を示す。また、図7(b)は、第1の装飾部142aが、可視光下にて発色するとともに、第2の装飾部142bが、蛍光を発した状態を示す。
図示する飲料容器セットStは、4個の飲料容器10である飲料容器10a、10b、10c、10dからなる。またこれは、4個の缶体Kからなる缶体セットStであると言うこともできる。
ここで第1の装飾部142aは、雪原の風景を表し、前景である雪原S5および木S6と、後景である空S7の図柄からなる。また第2の装飾部142bは、第1の装飾部142a上に無色の蛍光塗料によって、サンタクロースJ3、そりJ4、トナカイJ5およびトナカイ同士を繋ぐ紐J6となる箇所に形成されている。
そして図7(a)の場合では、第1の装飾部142aは、雪原S5、木S6、および空S7の箇所が可視光下で発色し、缶体Kを見る者は、第1の装飾部142aにより描かれた雪原S5の風景を認識することができる。また第2の装飾部142bは、上述したように蛍光は発せず、無色であるため可視光下において発色しない。そのため図7(a)の場合、サンタクロースJ3、そりJ4、トナカイJ5、およびトナカイ同士を繋ぐ紐J6は、認識することはできない。
一方、図7(b)の場合では、第1の装飾部142aは、雪原S5、木S6、および空S7の箇所が可視光下で発色し、缶体Kを見る者は、第1の装飾部142aにより描かれた雪原S5の風景を認識することができる。また第2の装飾部142bは、蛍光を発し、この蛍光の色により発色する。これによりサンタクロースJ3、そりJ4、トナカイJ5およびトナカイ同士を繋ぐ紐J6の箇所に形成される第2の装飾部142bは、雪原S5の中を走るサンタクロースJ3、そりJ4、トナカイJ5、およびトナカイ同士を繋ぐ紐J6として認識できる。ここで、本実施の形態では、雪原S5を走るサンタクロースJ3を例示したが、表現したい内容(シナリオ)に基づき、図柄、文字、識別マーク、背景などの構成要素を用いたレイアウト上の全体構成(強弱や配色など)を適宜、選択して提供しても構わない。また、缶体K単体のみならず、複数個の缶体Kからなる缶体セットStで構成することにより、その表現の多様性や構成要素間からくる心理的な変化を引き出すことが可能となり、視認性及び誘目性がより向上する。
図示する飲料容器セットStは、飲料容器10a、10b、10c、10dのそれぞれの図柄を組み合わせることで、全体として1つの図柄を形成している。つまりこの場合、飲料容器10a、10b、10c、10dの第1の装飾部142aおよび第2の装飾部142bにより、一体的な1つの装飾を表す。
<飲料容器10の製造方法>
[印刷層形成用インク]
印刷層142を形成させるために、印刷層形成用インクを用いて印刷を行なう。印刷層形成用インクとしては、上述した可視光塗料と、蛍光塗料とが用いられる。
可視光塗料は、例えば、顔料を含む金属印刷用のインクを用いることができる。ここで顔料(色量)としては、各種の有機顔料や無機顔料が用いられる。また、インクの展色剤(ビヒクル)としては、熱硬化性樹脂や紫外線硬化性樹脂等の樹脂を主成分とすることができる。そして熱硬化性樹脂としては、アルキッド型又はポリエステル型の樹脂等が用いられる。また紫外線硬化性樹脂としては、紫外線ラジカル重合型、紫外線カチオン重合型の樹脂等が用いられる。さらに、インクには添加剤が含有されていてもよい。添加剤としては、艶消し剤、ワックス類(天然系、石油系、合成系)、乾燥剤、分散剤、湿潤剤、架橋剤、ゲル化剤、増粘剤、皮張り防止剤、安定剤、消泡剤、光重合開始剤等が挙げられる。
可視光塗料は、例えば、顔料を変更することで、イエロー、マゼンタ、シアン、白、黒の各色のインクとすることができる。
また蛍光塗料は、蛍光材料を含む金属印刷用のインクを用いることができる。ここで蛍光材料としては、上述した紫外線等の励起光で蛍光を発するものであれば、特に限られるものでないが、例えば、蛍光体を用いることができる。
紫外線を励起光とする場合、蛍光体としては、例えば、蛍光ランプやプラズマディスプレイ(PDP)に用いられる赤色蛍光体、緑色蛍光体、青色蛍光体を使用することができる。具体的には、赤色蛍光体として、Y:Eu3+(YOX)が使用できる。また緑色蛍光体として、LaP:Ce、Tb(LAP)が使用できる。さらに青色蛍光体として、BaMgAl1017:Eu(BAM)や(Sr、Ba、Ca)10(POCl12:Eu(SCA)が使用できる。
また青色の可視光を励起光とする場合、蛍光体としては、例えば、白色LED用蛍光体を使用することができる。具体的には、緑色蛍光体として、(Ba、Sr、Mg)(SiO:Eu、MnやSrSi13Al:Euが使用できる。また黄色蛍光体として、(Ba、Sr、Mg)SiO:Eu、Mnが使用できる。さらに赤色蛍光体として、SrSiAlON13:Euが使用できる。
また蛍光体の代わりあるいは蛍光体に加え、n共役架橋ポリマーから形成されたナノ粒子を使用することができる。
このn共役架橋ポリマーとしては、例えば、下記(1)式で示されるn共役モノマーと、(2)式で示される架橋剤とを含む。
下記(1)式中、RおよびRは、それぞれ独立して、基:-X-Qである。またはRおよびRは、それらが結合している炭素原子と一緒になって環を形成するように連結されている。
ここで、Xは、(1~30C)アルキレン、(2~30C)アルケニレン、(2~30C)アルキニレン、-[(CH-O]-、-[O-(CH-、-(CH(CF-、および-[O-Si(Rz)-(Rzは、(1~4C)アルキルであり、nは、1から30であり、mは、0から30である)からなる群から選択される。
Qは、水素、メチル、ヒドロキシル、カルボキシ、(1~4C)アルコキシカルボニル、アミノ、-C=CH、-C≡CH、-SH、-ビオチン、-ストレプトアビジン、-CF、ならびにアクリレート、エポキシおよびスチレンから選択される重合性基から選択される末端基である。
また下記(2)式中、Yは、存在しないか、結合であるか、または架橋基である。
Figure 0007027157000001
Figure 0007027157000002
また蛍光塗料の他の成分は、可視光塗料とほぼ同様である。このとき蛍光塗料を色材を有する有色蛍光塗料とする場合は、色材として上述した顔料を利用することができる。また蛍光塗料を無色蛍光塗料とする場合は、色材として上述した顔料を含ませないようにする。
[飲料容器10の製造装置]
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図8は、缶体Kへの印刷を行う印刷装置1を説明する図である。
図8に示す印刷装置1には、円柱状に形成され、図中反時計回り方向へ間欠的に回転する旋回タレット2が設けられている。さらに、旋回タレット2の外周面から突出するように設けられ、且つ、放射状に配置され、飲料容器10を支持する缶体支持部材3が設けられている。
旋回タレット2は、飲料容器10を保持した状態で回転を行って飲料容器10の搬送を行なう。
缶体支持部材3は、合計で9個設けられ、旋回タレット2の回転方向において、30°おきに配置されている。
さらに、各缶体支持部材3の先端には、円筒状のマンドレル4が設けられている。マンドレル4は、飲料容器10の内部に挿入され、飲料容器10の内側から飲料容器10を支持する。
さらに、本実施形態では、印刷装置1への飲料容器10の投入が行われる缶体投入部100、印刷装置1からの飲料容器10の排出が行われる缶体排出部200が設けられている。
缶体投入部100には、不図示の缶体供給装置が設けられ、この缶体供給装置によって、マンドレル4への飲料容器10の供給が行われる。
缶体排出部200には、不図示の缶体取り外し装置が設けられ、マンドレル4からの飲料容器10(印刷済みの飲料容器10)の取り外しが行われる。
さらに、本実施形態では、飲料容器10が移動していく移動経路の上に(鉛直方向における上方に)、印刷手段として機能する第1インクジェットヘッドH1~第8インクジェットヘッドH8の8つのインクジェットヘッドHが設けられている。
8つのインクジェットヘッドHは、旋回タレット2の回転方向において、30°おきに配置されている。インクジェットヘッドHの各々は、下面に、複数のインク吐出口(不図示)を備え、このインク吐出口から下方の飲料容器10に向けてインクを吐出し、飲料容器10への印刷を行う。
なお、第1インクジェットヘッドH1~第5インクジェットヘッドH5は、可視光塗料によるインクを吐出する。即ち、第1インクジェットヘッドH1は、例えば、イエローのインクを下方に位置する飲料容器10に吐出する。また、第2インクジェットヘッドH2は、マゼンタのインクを吐出し、第3インクジェットヘッドH3は、シアンのインクを吐出し、第4インクジェットヘッドH4は、白のインクを吐出する。さらに、第5インクジェットヘッドH5は、黒のインクを吐出する。
さらに第6インクジェットヘッドH6~第8インクジェットヘッドH8は、蛍光塗料によるインクを吐出する。即ち、第6インクジェットヘッドH6は、蛍光色でR(赤色)のインクを吐出し、第7インクジェットヘッドH7は、蛍光色でG(緑色)のインクを吐出し、第8インクジェットヘッドH8は、蛍光色でB(青色)のインクを吐出する。
さらに、旋回タレット2の回転方向において、8つのインクジェットヘッドHの下流側には、UVLED300(紫外線照射装置)が設置されている。
各インクジェットヘッドHでは、UV硬化型のインクが、飲料容器10の外周面へ吐出される。本実施形態では、UVLED300から飲料容器10へ紫外線を照射することで、飲料容器10の外周面に形成された画像を硬化させる。
なお、UVLED300に換えて、UVランプを設置してもよい。また、熱硬化型のインクを用いる場合には、UVLED300に換えてヒータを設置する。
印刷装置1の動作を説明する。
缶体投入部100では、回転を停止したマンドレル4が待機しており、不図示の缶体供給装置によって、このマンドレル4に対し、飲料容器10が供給される。これにより、マンドレル4による飲料容器10の保持が開始される。
マンドレル4による飲料容器10の保持が開始されると、旋回タレット2の回転が開始され、マンドレル4は、第1インクジェットヘッドH1の下部に到達する。マンドレル4が第1インクジェットヘッドH1の下部に到達すると、旋回タレット2の回転は一旦停止される。
また、本実施形態では、マンドレル4による飲料容器10の保持が開始された後、不図示のロータリエンコーダ付モータによりマンドレル4の回転が開始される。
缶体支持部材3内には、ロータリエンコーダ付モータが設けられおり、マンドレル4による飲料容器10の保持が開始されると、このロータリエンコーダ付モータによりマンドレル4の回転が開始される。
このため、本実施形態では、第1インクジェットヘッドH1の下部にマンドレル4が達した際、マンドレル4および飲料容器10が周方向に回転している。そして、本実施形態では、第1インクジェットヘッドH1から、鉛直方向における下向きにインクが吐出される。これにより、飲料容器10に画像が形成される。
飲料容器10が1回転すると、飲料容器10の全周に亘って画像が形成された状態となり、第1インクジェットヘッドH1における印刷は終了する。
なお、本実施形態では、第1インクジェットヘッドH1がインクの吐出を開始したときの飲料容器10の回転位置を、ロータリエンコーダを用いて検出し、制御部(不図示)に格納する。
その後、本実施形態では、旋回タレット2の回転が再び開始され、飲料容器10が、第2インクジェットヘッドH2の下部に達する。そして、第2インクジェットヘッドH2からインクが吐出される。
より具体的には、飲料容器10の回転位置が、制御部に格納された上記回転位置になると、第2インクジェットヘッドH2からのインクの吐出が開始される。そして、飲料容器10が1回転すると、第2インクジェットヘッドH2における印刷は終了する。
次いで、旋回タレット2の回転が再び行われ、飲料容器10が、第3インクジェットヘッドH3の下部に達する。そして、第3インクジェットヘッドH3からのインクの吐出が開始される。そして、インクの吐出開始から飲料容器10が1回転すると、第3インクジェットヘッドH3での印刷は終了する。
同様に、旋回タレット2の回転が再び行われ、飲料容器10が、第4インクジェットヘッドH4の下部に達し、第4インクジェットヘッドH4からのインクの吐出が行われる。そして、インクの吐出開始から飲料容器10が1回転すると、第4インクジェットヘッドH4での印刷は終了する。
その後、旋回タレット2の回転が再び行われ、飲料容器10が、第5インクジェットヘッドH5の下部に達し、第5インクジェットヘッドH5からのインクの吐出が行われる。インクの吐出開始から飲料容器10が1回転すると、第5インクジェットヘッドH5での印刷は終了する。
さらに、旋回タレット2の回転が再び行われ、飲料容器10が、第6インクジェットヘッドH6の下部に達し、第6インクジェットヘッドH6からのインクの吐出が行われる。インクの吐出開始から飲料容器10が1回転すると、第6インクジェットヘッドH6での印刷は終了する。
またさらに、旋回タレット2の回転が再び行われ、飲料容器10が、第7インクジェットヘッドH7の下部に達し、第7インクジェットヘッドH7からのインクの吐出が行われる。インクの吐出開始から飲料容器10が1回転すると、第7インクジェットヘッドH7での印刷は終了する。
またさらに、旋回タレット2の回転が再び行われ、飲料容器10が、第8インクジェットヘッドH8の下部に達し、第8インクジェットヘッドH8からのインクの吐出が行われる。インクの吐出開始から飲料容器10が1回転すると、第8インクジェットヘッドH8での印刷は終了する。
なお、互いに隣接するインクジェットヘッドH間において、マンドレル4(飲料容器10)は、継続して回転させてもよいし、停止や減速させてもよい。
なお、停止や減速させる場合は、各インクジェットヘッドHに飲料容器10が到達する度に、マンドレル4の回転数を増加させ、回転数が予め定められた回転数になると、印刷が開始される。
第8インクジェットヘッドH8での印刷が終了すると、飲料容器10は、旋回タレット2の更なる回転に伴い、UVLED300の下部に到達する。
この位置でも、飲料容器10の回転(自転)が行われ、UVLED300からのUV光が飲料容器10の外周面に照射される。これにより、飲料容器10に付着したインクが硬化する。その後、旋回タレット2の回転に伴い、飲料容器10は、缶体排出部200に到達する。
缶体排出部200では、マンドレル4からの飲料容器10の取り外しが行われる。
取り外された飲料容器10は、後の工程へ移送される。なお、飲料容器10が取り外れた後の空のマンドレル4は、缶体投入部100に再び達し、缶体投入部100では、このマンドレル4に対して新たな飲料容器10が供給される。
なお上述した例では、印刷装置1として、旋回タレット2が回転するに従い、飲料容器10が旋回タレット2の周方向に移動し、インクジェットヘッドHにより順次印刷を行なう印刷方式について説明したがこれに限られるものではない。例えば、インクジェットヘッドHを直線状に配し、飲料容器10を、直線状に移動して、このインクジェットヘッドHにより順次印刷を行なう印刷方式であってもよい。
また上述した例では、インクジェットヘッドHからインクを吐出し、これにより印刷を行なうインクジェット印刷について説明したがこれに限られるものではない。例えば、印刷版面の凸部にインクを付着させ、飲料容器10に印刷する凸版印刷により行なう方法でもよい。
さらに上述した例では、金属基材印刷物は、飲料容器であったが、これに限られるものではない。例えば、金属基材上に印刷を行なった看板、建築材料、標識等であってもよい。
1…印刷装置、10…飲料容器、12…容器基体、14…塗膜、142…印刷層、143…トップコート層、K…缶体

Claims (14)

  1. 金属基材と、
    前記金属基材に対し、可視光下にて発色する可視光塗料を用いて形成される第1の網点画像部と、
    前記金属基材に対し、光の照射により蛍光を発する蛍光塗料を用いて形成される第2の網点画像部と、
    を有し、
    前記第2の網点画像部に形成される前記蛍光塗料が、色材を有する有色蛍光塗料のときは、前記第1の網点画像部と当該第2の網点画像部とは前記金属基材上の別個の領域に形成し、当該有色蛍光塗料を用いた当該第2の網点画像部の誘目性を利用して装飾の一部として機能させ、
    前記第2の網点画像部に形成される前記蛍光塗料が、無色のときは、当該第2の網点画像部を前記可視光塗料を用いた前記第1の網点画像部の画像の上に形成することで当該第2の網点画像部の誘目性を利用して装飾の一部として機能させる、ことを特徴とする金属基材印刷物。
  2. 前記第2の網点画像部は、蛍光塗料を点状に配列することで形成される、ことを特徴とする請求項1記載の金属基材印刷物。
  3. 前記第2の網点画像部は、当該第2の網点画像部を形成する蛍光塗料の各点の大きさを変更することで濃度を表現する、ことを特徴とする請求項2記載の金属基材印刷物。
  4. 前記第2の網点画像部は、蛍光塗料をストライプ状に配列することで形成される、ことを特徴とする請求項1記載の金属基材印刷物。
  5. 前記第2の網点画像部は、当該第2の網点画像部を形成する蛍光塗料の各ストライプを矩形に分割したときに当該矩形の大きさを変更することで濃度を表現する、ことを特徴とする請求項2記載の金属基材印刷物。
  6. 前記第2の網点画像部を構成する蛍光塗料の各点または各ストライプは、互いに重ならない、ことを特徴とする請求項2または4記載の金属基材印刷物。
  7. 前記第2の網点画像部を構成する蛍光塗料の各点または各ストライプの間に間隙を有することで、前記金属基材の金属光沢を利用して装飾の一部として機能させる、ことを特徴とする請求項2または4記載の金属基材印刷物。
  8. 前記金属基材印刷物は、飲料容器である、ことを特徴とする請求項1記載の金属基材印刷物。
  9. 前記第1の網点画像部および前記第2の網点画像部は、複数の網点から構成され、それぞれの当該網点同士は重ならない、ことを特徴とする請求項1記載の金属基材印刷物。
  10. 前記複数の網点は、同色の網点同士が隣り合わない、ことを特徴とする請求項9記載の金属基材印刷物。
  11. 金属基材に対し、可視光下にて発色する可視光塗料を塗布することで第1の網点画像部を形成する第1の画像形成工程と、
    前記金属基材に対し、光の照射により蛍光を発する蛍光塗料を塗布することで第2の網点画像部を形成する第2の画像形成工程と、
    を有し、
    第2の画像形成工程は、
    前記第2の網点画像部に形成される前記蛍光塗料が、色材を有する有色蛍光塗料のときは、前記第1の網点画像部と当該第2の網点画像部とは前記金属基材上の別個の領域に形成し、
    前記第2の網点画像部に形成される前記蛍光塗料が、無色のときは、当該第2の網点画像部を前記可視光塗料を用いた前記第1の網点画像部の画像の上に形成する、ことを特徴とする金属基材印刷物の製造方法。
  12. 前記第1の画像形成工程は、視光塗料を点状に配列することで前記第1の網点画像部を形成するとともに、前記第2の画像形成工程は、蛍光塗料を点状に配列することで前記第2の網点画像部を形成し、
    塗布時において、前記第2の画像形成工程で形成する蛍光塗料の各点の大きさは、同じ濃度領域では、前記第1の画像形成工程で形成する可視光塗料の各点の大きさより小さい、ことを特徴とする請求項11記載の金属基材印刷物の製造方法。
  13. 前記第1の画像形成工程は、視光塗料をストライプ状に配列することで前記第1の網点画像部を形成するとともに、前記第2の画像形成工程は、蛍光塗料をストライプ状に配列することで前記第2の網点画像部を形成し、
    塗布時において、前記第2の画像形成工程で形成する蛍光塗料の各ストライプを矩形に分割したときの当該矩形の大きさは、同じ濃度領域では、前記第1の画像形成工程で形成する可視光塗料の各ストライプを矩形に分割したときの当該矩形の大きさより小さい、ことを特徴とする請求項11記載の金属基材印刷物の製造方法。
  14. 複数の飲料容器を含む飲料容器セットであって、
    前記飲料容器は、
    金属基材と、
    前記金属基材に対し、可視光下にて発色するインクジェット用の可視光塗料を用いて形成される第1の網点画像部と、
    前記金属基材に対し、光の照射により蛍光を発するインクジェット用の蛍光塗料を用いて形成される第2の網点画像部と、
    を有し、
    前記第2の網点画像部に形成される前記蛍光塗料が、色材を有する有色蛍光塗料のときは、前記第1の網点画像部と当該第2の網点画像部とは前記金属基材上の別個の領域に形成し、当該有色蛍光塗料を用いた当該第2の網点画像部の誘目性を利用して装飾の一部として機能させ、
    前記第2の網点画像部に形成される前記蛍光塗料が、無色のときは、当該第2の網点画像部を前記可視光塗料を用いた前記第1の網点画像部の画像の上に形成することで当該第2の網点画像部の誘目性を利用して装飾の一部として機能させる、飲料容器セット。
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