JP2007175963A - 画像記録装置及び画像記録システム - Google Patents

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Abstract

【課題】面積階調画像の鮮鋭性を損なわずに粒状性を向上させる画像記録装置の提供。
【解決手段】 面積階調画像の形成された記録媒体に活性エネルギー線硬化型のインクを吐出させる記録ヘッド7と、記録媒体に着弾したインクに向けて活性エネルギー線を照射させる活性エネルギー線照射装置8と、記録ヘッド7及び活性エネルギー線照射装置8に対して記録媒体を搬送させる搬送機構12と、記録媒体における面積階調画像のエッジ部分を検出する検出機構10と、エッジ部分の上に吐出されるインクのドット径は、前記エッジ部分でない領域に吐出されるインクのドット径より小さくなるように記録ヘッド7を制御する制御部13と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像記録装置及び画像記録システムに係り、特に、インクジェット方式の画像記録装置及び画像記録システムに関する。
従来、様々な記録媒体に対応可能なインクジェット方式の画像記録装置において、紫外線硬化型のインクを用いる技術が開発されている。例えば、特許文献1に記載の画像記録装置においては、紫外線などの光に対して所定の感度を有する光開始剤が含有された紫外線硬化型インクを吐出させ、記録媒体上に着弾したインク液滴に紫外線を照射して硬化させ、記録媒体上に画像記録を行うようになっている。
また、着色インクで画像記録を行う場合には、透明インクを併用して吐出させることにより、記録画像全体の光沢性を均一に向上させることが可能である(特許文献2及び特許文献3参照)。
特に、カラーレーザ等の帯電複写方式の画像形成手段によって形成された面積階調画像の上に、紫外線硬化型の透明インクを用いて画像記録を行うと、面積階調画像の光沢性だけでなく粒状性も向上することが知られている。このような粒状性の向上は、面積階調画像の上にインク層が形成されることによって反射光成分が変化することや、面積階調画像の網点に含まれる色素成分が硬化前のインク液滴に溶出することによるものである。特に、色素成分が少ない網点からなる階調の低い領域での粒状性が顕著に向上することが知られている。
特開2001−310454号公報 WO02/87886号公報 特開2004−284147号公報
しかしながら、面積階調画像の上に紫外線硬化型のインクを用いて画像記録を行う場合、面積階調画像のエッジ付近における網点の色素成分がインク液滴に溶出しすぎると、エッジ付近の網点が変形して面積階調画像の鮮鋭性が劣化してしまうおそれがあった。特に、高精細な面積階調画像であるほど、エッジ付近の網点の位置や形状の精度を高くする必要があり、インクへの色素成分の溶出の影響が大きいという問題があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、面積階調画像の上に活性エネルギー線硬化型のインクを用いて画像記録を行う際に、鮮鋭性を損なわずに粒状性を向上させることが可能な画像記録装置の提供を目的とするものである。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、画像記録装置において、
面積階調画像が形成された記録媒体に活性エネルギー線硬化型のインクを吐出させる記録ヘッドと、
前記記録媒体に着弾したインクに向けて活性エネルギー線を照射させる活性エネルギー線照射装置と、
前記記録ヘッド及び前記活性エネルギー線照射装置に対して前記記録媒体を搬送させる搬送機構と、
前記記録媒体における前記面積階調画像のエッジ部分を検出する検出機構と、
前記エッジ部分の上に吐出されるインクのドット径は、前記エッジ部分でない領域に吐出されるインクのドット径より小さくなるように前記記録ヘッドを制御する制御部と、
を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、面積階調画像が形成された記録媒体に活性エネルギー線硬化型のインクを吐出するにあたり、面積階調画像のエッジ部分を検出し、当該エッジ部分上に吐出するインクのドット径は、非エッジ部分(エッジ部分でない領域)上に吐出するインクのドット径より小さい。よって、エッジ部分上にはドット径の小さいインク液滴が吐出され、インク液滴が面積階調画像の多数の網点にまたがらずに着弾して硬化される。一方、非エッジ部分上では面積階調画像の複数の網点に容易にまたがるようにドット径の大きなインク液滴が着弾して硬化され、面積階調画像の形成された記録媒体上に画像記録が行われる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像記録装置において、
前記エッジ部分に向けて吐出されるインクのドット径は、前記面積階調画像の線数をa[lpi]とすると、1/(2×a)[inch]より小さいことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、面積階調画像の線数をa[lpi]とすると、エッジ部分に向けて吐出されるインクのドット径は、1/(2×a)[inch]より小さいので、面積階調画像の網点間隔の1/2より小さく、着弾後に隣接する複数の網点にまたがることはない。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像記録装置において、
前記エッジ部分以外の領域に向けて吐出されるインクのドット径は、前記面積階調画像の線数をa[lpi]とすると、1/(2×a)〜2/a[inch]の範囲内であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、面積階調画像の線数をa[lpi]とすると、非エッジ部分に向けて吐出されるインクのドット径は、1/(2×a)〜2/a[inch]の範囲内であり、面積階調画像の網点間隔の1/2より大きく、着弾後のインクは非エッジ部分の隣接する複数の網点に容易にまたがるようになっている。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像記録装置において、
前記記録ヘッドによるインクの吐出と前記活性エネルギー線照射装置による活性エネルギー線の照射とを繰り返して画像を記録する際に、
前記エッジ部分に向けて一回目に吐出されるインク量は、前記エッジ部分の上にベタ画像を記録するために用いるインク量の1〜25%であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、エッジ部分に向けて一回目に吐出されるインク量は、エッジ部分の上にベタ画像を記録するために用いるインク量の1〜25%と少なく、着弾後隣り合うインク液滴同士が接触することが有効に防止される。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像記録装置において、
前記記録ヘッドにより吐出されるインクは透明インクであることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、記録ヘッドにより吐出される活性エネルギー線硬化型のインクは、透明インクであるので、面積階調画像の上に吐出して光沢性を付与することが可能である。
請求項6に記載の発明は、
前記面積階調画像を帯電複写方式で形成させる画像形成手段と、
請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像記録装置と、
を備える画像記録システムにおいて、
前記画像形成手段により前記記録媒体に前記面積階調画像を形成させてから、前記画像記録装置により当該面積階調画像の上に画像記録を行わせることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、帯電複写方式で記録された面積階調画像の上であっても活性エネルギー線硬化型のインクを吐出して、鮮鋭性を損なうことなく粒状性と光沢性の向上を図ることが可能である。
請求項1に記載の発明によれば、面積階調画像のエッジ部分ではインク液滴は多数の網点にまたがらずに着弾するので、多数の網点に含まれる色素成分が溶出して混ざり合ってしまうことを防止することができる。よって、面積階調画像のエッジ部分の鮮鋭性が低下するのを防止して、高精細な画像記録を行うことができる。また、面積階調画像の非エッジ部分では、ドット径の大きなインク液滴が複数の網点に容易にまたがるように着弾して当該網点に含まれる色素成分が溶出し、粒状性が向上する。従って、記録媒体に活性エネルギー線硬化型のインクを吐出させ、面積階調画像の鮮鋭性を損なうことなく粒状性を向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、面積階調画像のエッジ部分に向けて吐出されるインク液滴は隣接する複数の網点にまたがらないので、複数の網点に含まれる色素成分がインクに溶出して混ざり合うことを防止し、面積階調画像の鮮鋭性の低下を確実に防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、面積階調画像の非エッジ部分に向けて吐出されるインクは、着弾後隣接する複数の網点に容易にまたがる。非エッジ部分は同じ色素成分を含有する網点からなるので、これらの網点に含まれる色素成分がインクに溶出して混ざり合うことにより、面積階調画像の粒状性を向上させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、エッジ部分に向けて一回目に吐出されるインク液滴は互いに接触することが防止されるので、それぞれ独立した状態のまま硬化される。従って、面積階調画像の上に活性エネルギー線硬化型のインクを吐出させる場合でも、面積階調画像とインクとの濡れ性に関わらず、インク液滴同士が接触して着弾位置から移動することによる弊害を生じることは無く、高い精度で画像記録を行うことが可能である。
請求項5に記載の発明によれば、面積階調画像の上に透明インクを吐出することにより、鮮鋭性を低下させることなく、粒状性と光沢性の向上が可能である。
請求項6に記載の発明によれば、帯電複写方式で記録された面積階調画像の上にも活性エネルギー線硬化型のインクを吐出して、鮮鋭性を損なうことなく粒状性と光沢性の向上を図ることが可能である。
以下に、本発明に係る画像記録装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。ただし、発明の範囲を図示例に限定するものではない。
図1に示すように、本実施形態の画像記録装置1には、円柱状のドラム2が、記録媒体を保持しつつ回転自在に備えられている。ドラム2には、画像記録の際にドラム2を所定の回転速度で回転させる回転機構3が接続されている。また、図2に示すように、ドラム2には、その周面に記録媒体を巻付けた状態で保持する保持機構4が備えられている。保持機構4は、ドラム2の内面であって記録媒体の搬送方向における両端部に対応する箇所にそれぞれ備えられている。保持機構4としては特に制限は無く、ドラム2の周面に静電気を発生させて記録媒体を吸着させるものとしても良い。
ドラム2に対向する位置には、記録媒体を順次ドラム2の周面に案内するガイドローラ5が、回転自在に備えられている。また、ドラム2の下方には、保持機構4による保持が解除された記録媒体が排出される排出トレイ(図示省略)が備えられている。
ドラム2の周面上方には、ドラム2の回転軸方向と平行に延在する二組のガイドレール(図示省略)が設けられている。搬送方向上流側のガイドレールには、後述する記録ヘッド7を備えるヘッドユニット6が、ガイドレールに沿った方向(以下、「副走査方向」)に往復移動自在に支持されている。また、ドラム2の側方であってヘッドユニット6の下面に対向する位置には、記録ヘッド7のメンテナンスなどを行うメンテナンスユニット6aが備えられている。
ヘッドユニット6には、記録媒体に向けてインクを吐出して画像を記録する複数の記録ヘッド7…が千鳥状に配置されている。図3に示すように、記録ヘッド7としては、実画像用のインクとしてプロセスカラーのインク(イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K))を吐出するものと、背景用インクとして非プロセスカラーのインク(ホワイト(W)、クリア(Clear))を吐出するものと、が備えられている。記録ヘッド7は略直方体状に形成されており、その長手方向が副走査方向に沿うように配置されている。記録ヘッド7の記録媒体に対向する面には、インク液滴を吐出する複数のノズル(図示省略)が配設されている。ヘッドユニット6における記録ヘッド7の配置パターンは特に制限が無く、適宜変更可能である。
また、搬送方向下流側のガイドレールには、その下方を搬送される記録媒体に向けて紫外線を照射する紫外線照射装置8が、副走査方向に往復移動自在に支持されている。紫外線照射装置8には、インク液滴を硬化させる紫外線を照射する光源9が備えられている。本実施形態においては光源9は紫外線を照射するものとしたが、用いるインクに応じて電子線、X線、可視光、赤外光等の活性エネルギー線を照射するものが適用可能である。
ここで、本実施形態の画像記録装置1は、記録媒体に形成された面積階調画像の上に活性エネルギー線硬化型インクを用いて画像記録を行うものである。面積階調画像は、網点の大きさによって階調表現されるものであり、カラーレーザ等の帯電複写方式の画像形成手段により形成されるものである。面積階調画像には、主に、図4に示すようなドット状に網点を並べたドット系スクリーンと、図5に示すようなライン状に網点を並べたライン系スクリーンとがある。面積階調画像において1インチ幅に並ぶ網点の数を線数(単位:lpi(line per inch))といい、線数の大きいものほど網点の密度が高く高精細な画像である。線数をa[lpi]とすると、面積階調画像の網点間隔は1/a[inch]で表される。
画像記録装置1には、記録媒体に形成された面積階調画像のエッジ部分を検出する検出機構10が、記録媒体の面積階調画像形成面に対向するように備えられている。検出機構10によるエッジの抽出方法に特に制限は無いが、面積階調画像を形成する画像形成手段から画像データを直接得てエッジ抽出を行う方法が好ましい。エッジの抽出方法としては、他にも、記録媒体が搬送されて対向する際に副走査方向に移動して面積階調画像の画像データを解析し、ラプラシアンフィルタ等を施して2値化することによりエッジを抽出する方法や、面積階調画像を用いたパターンマッチングによるエッジ抽出方法などが挙げられる。また、検出機構10は、抽出した面積階調画像のエッジを中心として後述する記録ヘッド7により吐出されるインクのドット径の少なくとも4倍幅に相当する領域をエッジ部分として検出するようになっている。さらに、検出機構10は、検出したエッジ部分の位置及び形状に関するデータを検出結果として制御部13に出力するようになっている。
ここで、本実施形態において用いられる「インク」について説明する。
本実施形態において用いられるインクは、活性エネルギー線を照射されて硬化するものである。詳しくは、活性エネルギー線としての紫外線の被照射により硬化する紫外線硬化型インクであり、主成分として、重合性化合物(公知の重合性化合物を含む。)と、光開始剤と、を少なくとも含有するものである。このような紫外線硬化型インクは、重合性化合物としてラジカル重合性化合物を含むラジカル重合系インクとカチオン重合性化合物を含むカチオン重合系インクとに大別されるが、その両系のインクが本実施形態に用いられるインクとしてそれぞれ適用可能であり、ラジカル重合系インクとカチオン重合系インクとを複合させたハイブリッド型インクを本実施形態に用いられるインクとして適用してもよい。ただし、酸素による重合反応の阻害作用が少ない又は無いカチオン重合系インクのほうが機能性、汎用性に優れるため、特に、カチオン重合系インクを用いることが好ましい。
また、本実施形態において用いられるインクは、前記主成分に色材を添加させずに透明インクとしてもよい。特に、記録ヘッド7の吐出するインクに種々の添加剤を添加した特殊インクを用いると、予め記録媒体に形成された面積階調画像の上に特殊インクを吐出して後処理を行うことができ好ましい。後処理の一例としては、耐性の高いインクを吐出することによる画像保護、光沢感を備えるインクを記録媒体上に吐出する光沢付与、特殊な方法で読み取り可能な特殊インクを記録媒体上に吐出する情報付加、などが挙げられる。
次に、本実施形態において用いられる「記録媒体」について説明する。
本実施形態において用いられる記録媒体については、通常のインクジェットプリンタに適用される普通紙、再生紙、光沢紙などの各種紙、各種布地、各種不織布、樹脂、金属、ガラスなどの材質からなるもの等が適用可能である。記録媒体の形態としては特に制限は無く、例えば、ロール状、カットシート状、板状のものを保持機構4に応じて用いることができる。本実施形態においては、記録媒体の搬送方向における両端を保持する保持機構4を用いるので、カットシート状のものが用いられる。
次に、本実施形態に係る画像記録装置1の制御構成について説明する。
図6に示すように、画像記録装置1には、検出機構10、記録ヘッド7、紫外線照射装置8、副走査機構11、ドラム2の回転機構3、記録媒体の搬送機構12及び保持機構4等に電気的に接続されるとともにこれらを制御する制御部13が設けられている。制御部13は、例えば、CPU、ROM、RAM(いずれも図示せず)からなり、ROMに記録された処理プログラムをRAMに展開してCPUによりこの処理プログラムを実行するものである。
制御部13は、画像記録の際には、回転機構3によりドラム2が所定の回転速度で回転するように制御するとともに、ドラム2の回転速度に合わせて搬送機構12により記録媒体を搬送方向に順次搬送させるように制御している。また、制御部13は、記録媒体の搬送に合わせて、ガイドローラにより案内された記録媒体をドラム2に保持させるように保持機構4を制御している。さらに、制御部13は、ドラム2に保持されている記録媒体の画像記録が終了した際には、保持機構4による記録媒体の保持を解除するようになっている。
制御部13は、画像記録の際には、ドラム2の保持された記録媒体に形成されている面積階調画像のエッジ部分を検出機構10により検出させるようになっている。検出機構10は、面積階調画像のエッジを抽出し、当該エッジを中心に所定幅の領域をエッジ部分として検出し、検出結果が制御部13に出力されるようになっている。
制御部13は、画像を記録する際には、ドラム2の回転速度に合わせてヘッドユニット6及び紫外線照射装置8が副走査方向に移動するように副走査機構11を制御している。その際、制御部13は、ヘッドユニット6の副走査方向の移動に合わせて記録ヘッド7によりインクが吐出されるように制御し、紫外線照射装置8が副走査方向に移動しつつ光源9を点灯するように制御している。制御部13は、記録ヘッド7によりインクを吐出させる際には、面積階調画像のエッジ部分に向けて吐出するドット径が、非エッジ部分に向けて吐出するドット径より小さくなるように制御している。エッジ部分に向けて吐出させるインク液滴のドット径は、着弾後複数の網点にまたがらないように、面積階調画像の網点間隔の半分の1/(2×a)[inch]より小さくなるように吐出させることが好ましい。一方、非エッジ部分に向けて吐出させるインク液滴のドット径は、着弾後非エッジ部分の複数の網点にまたがりつつエッジ部分の網点にまでまたがらないように、1/(2×a)〜2/a[inch]の範囲の内で吐出させることが好ましい。
また、エッジ部分に向けて吐出されるインク液滴のドット径に応じてエッジ部分の幅を設定するのが好ましく、制御部13はエッジ部分に向けて吐出されるインク液滴のドット径を検出機構10に出力するようになっている。
ここで、本実施形態においては、制御部13は、ドラム2を複数回回転させて、記録ヘッド7によるインクの吐出と、紫外線照射装置8による紫外線の照射と、を順に行う記録工程を複数回繰り返させて画像を記録させるようになっている。そして、制御部13は、エッジ部分上の領域にベタ画像に近い画像を記録する場合、一回目の記録工程の際には、エッジ部分上の領域にベタ画像を記録するために用いるインク量の1〜25%を、記録ヘッド7から吐出させるように制御している。ここで、ベタ画像に近い画像とは、ベタ画像の記録に用いるインク量を100%として、その85%以上のインク量を要する画像をいうものとする。
次に、本実施形態に係る画像記録装置1の作用としての画像記録方法について説明する。ここで、画像記録装置1は、面積階調画像の形成された記録媒体上に画像を記録するものであり、面積階調画像のエッジ部分上の領域にはベタ画像に近い画像を記録するものとする。
まず、画像記録装置1に所定の画像情報が送られると、回転機構3はドラム2の回転を開始し所定の回転速度になるまで加速する。ドラム2の回転速度が所定の値になると、搬送機構12は、記録媒体の面積階調画像の形成されていない面がドラム2の周面に接触して巻回されるように記録媒体を搬送する。すると、保持機構4はまず記録媒体の先端部を挟持し、ドラム2の回転に伴い記録媒体をドラム2の周面に巻き付ける。また、保持機構4は記録媒体の後端部を挟持し、記録媒体がドラム2に保持される。
次に、検出機構10は、ドラム2に保持されている記録媒体の面積階調画像におけるエッジ部分を検出する。検出機構10は、記録媒体に対向した際に面積階調画像の画像データを読み込みエッジを抽出し、エッジを中心とする所定幅のエッジ部分を検出する。検出機構10はエッジ部分の検出結果を制御部13に出力し、制御部13は面積階調画像のエッジ部分には非エッジ部分よりドット径が小さくなるように記録ヘッド7からインクを吐出させて画像記録を行わせる。
画像記録を開始してからドラム2が一回転する間に、記録ヘッド7及び紫外線照射装置8により一回目の記録工程が行われる。詳しくは、ヘッドユニット6は、副走査機構11によりガイドレールに沿って副走査方向に移動する。それに伴い、記録ヘッド7も副走査方向に移動し、エッジ部分の上には非エッジ部分より着弾後のドット径が小さくなるようにインクを吐出する。そして、記録媒体に着弾したインク液滴は、ドラム2の回転に伴い紫外線照射装置8に対向すると、光源9から紫外線を照射されて硬化する。ここで、一回目の記録工程で吐出されるインク量は、ベタ画像を記録するために用いるインク量の1〜25%と少量であり、記録ヘッド7はインク液滴が着弾後互いに接触しないように吐出するので、インク液滴はそれぞれ独立した状態のまま硬化される(図7(a)参照)。このようにして一回目の記録工程が終了する。
続いて、制御部13は二回目以降の記録工程を行わせ、記録媒体上への画像記録を完了させる。画像記録が完了すると、保持機構4は記録媒体の保持を解除し、記録媒体はドラム2の下方に備えられた排出トレイに排出される。
以上のように、本実施形態の画像記録装置1によれば、面積階調画像のエッジ部分においては、インク液滴は多数の網点にまたがらずに着弾するので、網点に含まれる色素成分が溶出して多数の網点の色素成分が混ざり合ってしまうことを防止することができる。よって、面積階調画像のエッジ部分の鮮鋭性が低下するのを防止して、高精細な画像記録を行うことができる。また、面積階調画像の非エッジ部分においては、ドット径の大きなインク液滴が網点上に着弾して当該網点に含まれる色素成分が溶出し、粒状性が向上する。従って、記録媒体に活性エネルギー線硬化型のインクを吐出させ、面積階調画像の鮮鋭性を損なうことなく粒状性を向上させることができる。
また、記録ヘッド7は、エッジ部分の上には着弾後のドット径が1/(2×a)[inch]より小さくなるようにインク吐出を行うので、面積階調画像のエッジ部分に向けて吐出されるインク液滴は隣接する複数の網点にまたがらず、複数の網点に含まれる色素成分がインクに溶出して混ざり合うことを防止し、面積階調画像の鮮鋭性の低下を確実に防止することができる。
また、記録ヘッド7は、非エッジ部分の上には着弾後のドット径が1/(2×a)〜2/a[inch]となるようにインク吐出を行うので、面積階調画像の非エッジ部分に向けて吐出されるインク液滴は着弾後隣接する複数の網点にまたがる。非エッジ部分は同じ色素成分を含有する網点からなるので、複数の網点にまたがるインクに色素成分を溶出させることにより、粒状性を向上させることができる。
また、記録ヘッド7がエッジ部分に向けて一回目に吐出するインク液滴は互いに接触せずにそれぞれ独立した状態のまま硬化されるので、二回目以降に吐出されたインク液滴は既に一回目に吐出されたインク液滴に接触して均等に広がることができる(図7(b)参照)。また、ベタ画像に近い画像を記録する場合でも、面積階調画像又は記録媒体とインクとの濡れ性に関わらず、インク液滴同士が接触して着弾位置から移動することによる弊害を生じることは無く、高い精度で画像記録を行うことが可能である。
ここで、一回目の記録工程を行う際、インク液滴の着弾後の解像度が、二回目以降の記録工程の際の2〜6倍になるように記録ヘッド7からインクを吐出させることとしても良い。一回目に吐出されるインク液滴の着弾後の解像度を高くすることにより、インク液滴は小さくなるので、同一の画素を形成するものでないインク液滴同士が着弾後もそれぞれ接触せず独立した状態を効率良く保つことが可能である。
さらに、面積階調画像を形成する画像形成手段に特に制限は無く、帯電複写方式で記録された面積階調画像の上にも活性エネルギー線硬化型のインクを吐出して、鮮鋭性を損なうことなく粒状性と光沢性の向上を図ることも可能である。また、図8に示すように、画像記録装置1に画像形成手段を接続し、面積階調画像の形成と活性エネルギー線硬化型インクによる画像記録とを連続して一つの画像記録システムで行うこととしても良い。
なお、エッジ部分の幅は適宜変更可能であり、高い鮮鋭性の画像が求められる場合にはエッジ部分の幅を大きくして、網点に含まれる色素成分がインクに溶出して混ざり合わないようにするのが好ましい。
本発明に係る画像記録装置を示す斜視図である。 本発明に係る画像記録装置を示す側面図である。 本発明に係る記録ヘッドの配置を示す平面図である。 本発明に係る画像記録方法を示す説明図であり、ドット状に網点を並べて形成された面積階調画像の、エッジ部分と非エッジ部分のそれぞれに向けて記録ヘッドによりインクが吐出された状態を示す説明図である。 本発明に係る画像記録方法を示す説明図であり、ライン状に網点を並べて形成された面積階調画像の、エッジ部分と非エッジ部分のそれぞれに向けて記録ヘッドによりインクが吐出された状態を示す説明図である。 本発明に係る画像記録装置の制御構成を示すブロック図である。 エッジ部分の上の領域にベタ画像に近い画像記録を行う場合の画像記録方法を示す説明図であり、(a)は一回目の記録工程後の記録媒体の側面図であり、(b)は二回目以降の記録工程後の記録媒体の側面図である。 本発明に係る画像記録システムを示す説明図である。
符号の説明
1 画像記録装置
2 ドラム
3 回転機構
4 保持機構
6 ヘッドユニット
7 記録ヘッド
8 紫外線照射装置
9 光源
10 検出機構
11 副走査機構
12 搬送機構
13 制御部

Claims (6)

  1. 面積階調画像が形成された記録媒体に活性エネルギー線硬化型のインクを吐出させる記録ヘッドと、
    前記記録媒体に着弾したインクに向けて活性エネルギー線を照射させる活性エネルギー線照射装置と、
    前記記録ヘッド及び前記活性エネルギー線照射装置に対して前記記録媒体を搬送させる搬送機構と、
    前記記録媒体における前記面積階調画像のエッジ部分を検出する検出機構と、
    前記エッジ部分の上に吐出されるインクのドット径は、前記エッジ部分でない領域に吐出されるインクのドット径より小さくなるように前記記録ヘッドを制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記エッジ部分に向けて吐出されるインクのドット径は、前記面積階調画像の線数をa[lpi]とすると、1/(2×a)[inch]より小さいことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記エッジ部分以外の領域に向けて吐出されるインクのドット径は、前記面積階調画像の線数をa[lpi]とすると、1/(2×a)〜2/a[inch]の範囲内であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像記録装置。
  4. 前記記録ヘッドによるインクの吐出と前記活性エネルギー線照射装置による活性エネルギー線の照射とを繰り返して画像を記録する際に、
    前記エッジ部分に向けて一回目に吐出されるインク量は、前記エッジ部分の上にベタ画像を記録するために用いるインク量の1〜25%であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  5. 前記記録ヘッドにより吐出されるインクは透明インクであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  6. 前記面積階調画像を帯電複写方式で形成させる画像形成手段と、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像記録装置と、
    を備え、
    前記画像形成手段により前記記録媒体に前記面積階調画像を形成させてから、前記画像記録装置により当該面積階調画像の上に画像記録を行わせることを特徴とする画像記録システム。
JP2005375723A 2005-12-27 2005-12-27 画像記録装置及び画像記録システム Active JP4720497B2 (ja)

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