JP2007106114A - 画像形成装置及び吐出状態検出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】透明液を吐出するノズルの吐出状況を簡便な手法で検知する技術を提供し、透明な処理液と色材を含むインクの確実な2液反応を実現し得る画像形成装置及び吐出状態検出方法を提供する。
【解決手段】本発明による画像形成装置(10)は、色材を含有するインクを吐出するインク吐出手段(12K,12M,12C,12Y)と、前記インクの色材を不溶化又は凝集させる作用を有する無色透明な液、又は前記インクの色材の拡散を防止する無色透明な液で、且つ赤外線吸収材料を含有する処理液を吐出する処理液吐出手段(11)と、前記処理液吐出手段(11)から吐出された処理液に赤外線を照射する赤外線照射手段(26)と、赤外領域に感度を有する光電変換素子を含む処理液検出手段(24)と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は画像形成装置及び吐出状態検出方法に係り、特に色材を含むインクと処理液とを用いて記録媒体上に高品位の画像を形成するインクジェット記録装置に好適な画像形成技術及び液の吐出状態を検出する技術に関する。
インクジェット方式の印刷技術分野では、高品質の画像を形成するために、色材を含むインクと、処理液とを併用する方法が知られている。この処理液を用いる方法では、処理液とインクが記録媒体上で確実に反応する必要があるため、処理液が吐出されなかったり、或いはインクと処理液の付着位置(着弾位置)がずれてしまったりすると、その効果が十分に得られない。このような課題について、透明な液体の吐出を検出する観点での技術が提案されている(特許文献1〜3)。
特許文献1では、無色透明な処理液の吐出状況を検査する手段として吐出検査フイルムを用いる技術を開示している。また、特許文献2では、視認し難い液体を吐出するノズルに関しての吐出確認する技術として、他の種類の液体と混合させてテストパターン記録する技術を開示している。特許文献3では、視認困難な液体のドット抜け検出を行う技術として、記録媒体の表面微細状態に起因する光の散乱度合いの違いから検出する技術を開示している。
その一方、特許文献4では、赤外領域に分光吸収を有するインクに関する技術が開示されており、描画後、赤外線で加熱することを特徴とする乾燥方法が開示されている。また、特許文献5では、印刷物のデザイン上の制約或いは偽造防止の観点から、赤外線吸収材料による不可視パターンの提供を行う技術が開示されている。
特開2000−168106号公報 特開2004−276314号公報 特開2004−314362号公報 特開2001−226618号公報 特開2002−146254号公報
特許文献1では、透明処理液の吐出状況を検知する技術として、処理液によって色が変化する吐出検査フイルムを用いる方法が開示されているが、検査のために特別な媒体(吐出検査フイルム)が必要となる。また、特許文献2に開示された方法は、異種液の混合の状況により検出が安定しないという問題点がある。特許文献3に開示された方法は、高精度の光路調整と高感度の検出能力を持った検出器が必要となる。
特許文献4では、色材を含むインクに対して赤外線吸収素材を含有させ速乾性を施す技術が開示されているが、2液反応系の透明処理液に関する技術は開示されていない。特許文献5では、インクに赤外線吸収素材を含有させ不可視パターンを描画することは開示されているが、単に特定素材による不可視パターンの提供が課題となっており、赤外線吸収を乾燥促進とか吐出状況検出や乾燥促進などに応用するという発想は開示されていない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、透明液を吐出するノズルの吐出状況を簡便な手法で検知する技術を提供し、透明な処理液と色材を含むインクの確実な2液反応を実現し得る画像形成装置及び吐出状態検出方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1の発明に係る画像形成装置は、色材を含有するインクを吐出するインク吐出手段と、前記インクの色材を不溶化又は凝集させる作用を有する無色透明な液、又は前記インクの色材の拡散を防止する無色透明な液で、且つ赤外線吸収材料を含有する処理液を吐出する処理液吐出手段と、前記処理液吐出手段から吐出された処理液に赤外線を照射する赤外線照射手段と、赤外領域に感度を有する光電変換素子を含む処理液検出手段と、を備えたことを特徴とする。
無色透明な処理液は、そのままでは打滴結果を視認しづらいが、本発明では、処理液内に赤外線吸収材料が含まれており、赤外線照射手段から照射する赤外線を吸収することによって、赤外領域に感度を持つ光電変換素子によって識別可能となる。これにより、処理液吐出手段の吐出状態(例えば、不吐出、吐出方向異常、吐出液量異常など)を容易に検出することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の画像形成装置の一態様であり、前記処理液の打滴によって記録媒体上又は中間転写体上に所定のテストパターンを描画するように前記処理液吐出手段の吐出動作を制御するテストパターン打滴制御手段を備え、前記光電変換素子は、前記所定のテストパターンの描画状態を検出することを特徴とする。
処理液の吐出状態を把握する際、所定のテストパターンを描画して、その描画状態を光電変換素子で検出することにより、実技画像での検出と比較して、検出精度の向上を図ることができる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2記載の画像形成装置の一態様であり、前記処理液吐出手段から吐出された処理液と前記インク吐出手段から吐出されたインクとが付着した記録媒体に赤外線を照射して当該記録媒体の乾燥を促進させる乾燥促進手段を備えたことを特徴とする。
請求項3の態様によれば、処理液の赤外線吸収機能によって、熱吸収効率が高まり、打滴後の記録媒体の乾燥促進を図ることができるため、短時間での定着が可能であり、高速印字を実現できる。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像形成装置の一態様であり、前記光電変換素子から得られる検出信号に基づいて前記処理液吐出手段の不吐ノズルの個数と位置を判定する処理液不吐判定手段を備えたことを特徴とする。
不吐ノズル(吐出不能なノズル)がある場合、当該ノズルで本来打滴されるべき位置に処理液が付着しないことになるため、不吐ノズルの有無によって処理液の描画結果が異なる。光電変換素子から得られる検出信号は描画状態に応じた信号となるため、この検出信号を処理することによって、不吐ノズルの位置や個数を把握することができる。
請求項5に係る発明は、請求項4記載の画像形成装置の一態様であり、前記処理液吐出手段の不吐ノズルの個数が第1の閾値を超える場合に、前記処理液吐出手段の吐出性能を回復させるメンテナンス動作を実施する制御を行う第1の回復制御手段を備えたことを特徴とする。
請求項5の態様によれば、不吐ノズルの個数が許容値を超えた場合に、メンテナンス動作が実施されるため、確実な2液反応を実現することができる。また、メンテナンス動作の回数を必要最小限に抑えることが可能となり、プリント生産性を向上させることができ
る。
「メンテナンス動作」としては、例えば、予備吐出、ノズル吸引、ノズル面のワイピング、或いは、これらの適宜の組合せなどがある。
請求項6に係る発明は、請求項4又は5記載の画像形成装置の一態様であり、前記処理液吐出手段の不吐ノズルの位置に対応した前記インク吐出手段のノズルの使用率を減らすようにインクドットの打滴配置を決定する画像処理手段を備えたことを特徴とする。
請求項6の態様によれば、処理液の不吐位置を特定し、処理液が不足する位置へのインクの打滴量を減らすように、インクドットの打滴配置(ドット配置)が補正され、インクの打滴が制御される。これにより、処理液の不吐出に起因する画質劣化を抑制でき、高品位の画像形成を実現できる。
例えば、処理液吐出手段の不吐ノズルの位置情報に基づいて、この不吐位置に対応するスジムラの発生を抑える観点から画像データの補正を行い、補正後のデータに対して中間階調処理(ハーフトーニング処理)を行って打滴配置データを得る。そして、この打滴配置データに従ってインク吐出手段による打滴を制御することで、良好な画像形成が可能である。
請求項7に係る発明は、請求項5又は6記載の画像形成装置の一態様であり、可視領域に感度を有する光電変換素子を含むインク検出手段と、前記インク検出手段の光電変換素子から得られる検出信号に基づいて前記インク吐出手段の不吐ノズルの個数と位置を判定するインク不吐判定手段と、前記インク吐出手段の不吐ノズルの個数が前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値を超える場合に、前記インク吐出手段の吐出性能を回復させるメンテナンス動作を実施する制御を行う第2の回復制御手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項7の態様によれば、処理液吐出手段の吐出状態を検出する手段と同様に、インク吐出手段の吐出状態を検出する手段(インク検出手段)を設け、インク吐出手段について検出される不吐ノズルの個数に応じて、インク吐出手段のメンテナンス動作を実施する。無色透明な処理液に比べて、有色のインクは視認性が高く、画像品質への影響が大きいため、インク吐出手段における不吐ノズルの許容数は処理液吐出手段における不吐ノズルの許容数よりも小さい。かかる観点から、インク吐出手段に対するメンテナンス動作(回復処理)の実行の要否を判断する閾値(第2の閾値)は、処理液吐出手段に対するメンテナンス動作(回復処理)の実行の要否を判断する閾値(第1の閾値)よりも小さい値に設定される。言い換えると、第1の閾値は第2の閾値よりも大きい値に設定される。
請求項8に係る発明は、請求項5乃至7の何れか1項に記載の画像形成装置の一態様であり、記録媒体の種類を特定する媒体種特定手段と、前記記録媒体の種類に応じて前記第1の閾値を変えて設定する閾値設定手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項9に係る発明は、請求項7記載の画像形成装置の一態様であり、記録媒体の種類を特定する媒体種特定手段と、前記記録媒体の種類に応じて前記第1の閾値及び第2の閾値を変えて設定する閾値設定手段を備えたことを特徴とする。
記録媒体の材質や厚さ、誘電率等の条件により、液の浸透性や記録媒体上における着弾液滴の挙動は異なるため、請求項8、9に示すように、記録媒体種特定手段を用いて記録媒体の種類を把握し、その媒体種に応じて第1の閾値、第2の閾値を可変設定することが好ましい。これにより、記録媒体に対応した最適な条件による画像形成が可能となる。
例えば、浸透性の高い媒体(浸透媒体)を用いる場合には、不吐ノズルの許容数を大きく設定して、プリント生産性を重視する。その一方、浸透性の低い媒体(非浸透媒体、或いは、低浸透媒体)を用いる場合は、画質を重視して、不吐ノズルの許容数を小さく設定する。
記録媒体種特定手段には、例えば、記録媒体の反射率を測定する手段、使用される記録媒体の種類を供給マガジンのID等から読み取る手段などが含まれる。また、記録媒体種特定手段は、センサや情報読取手段などによって自動的に情報を取得する形態のものに限らず、記録媒体の紙種等の情報をユーザが所定の入力装置(ユーザインターフェース)等を操作して入力する構成も可能である。
請求項1〜9に係る画像形成装置における処理液吐出手段には、例えば、インクジェット方式の吐出ヘッドを用いて処理液を液滴状に吐出する手段が好適に用いられる。また、インク吐出手段には、描画用の画像情報(印字データ)に基づいてインクを吐出するインクジェット方式の液体吐出ヘッドが好適に用いられる。
本発明の画像形成装置の一態様としてのインクジェット記録装置は、ドットを形成するためのインク滴(又は処理液)を吐出するノズル及び吐出圧を発生させる圧力発生手段(圧電素子や加熱素子など)を含む液滴吐出素子を複数配列させた液滴吐出素子列を有する液体吐出ヘッド(「インク吐出手段」又は「処理液吐出手段」に相当)と、画像データから生成された打滴配置データに基づいて液体吐出ヘッドからの液滴の吐出を制御する打滴制御手段とを備え、前記ノズルから吐出した液滴によって記録媒体上又は中間転写体上に画像を形成する。
処理液吐出手段やインク吐出手段に用いられる液体吐出ヘッドの構成例として、記録媒体又は中間転写体の全幅に対応する長さにわたって複数のノズルを配列させたフルライン型のヘッドを用いることができる。この場合、記録媒体又は中間転写体の全幅に対応する長さに満たないノズル列を有する比較的短尺の記録ヘッドモジュールを複数個組合せ、これらを繋ぎ合わせることで全体として記録媒体の全幅に対応する長さのノズル列を構成する態様がある。
フルライン型のヘッドは、通常、記録媒体の相対的な送り方向(相対的搬送方向)と直交する方向に沿って配置されるが、搬送方向と直交する方向に対して、ある所定の角度を持たせた斜め方向に沿って記録ヘッドを配置する態様もあり得る。
「記録媒体」は、液体吐出ヘッドから吐出される液が付着する媒体であり、液体吐出ヘッドの作用によって画像の記録を受ける。すなわち、「記録媒体」は、印字媒体、被画像形成媒体、被記録媒体、受像媒体、被吐出媒体など呼ばれ得るものであり、連続用紙、カット紙、シール用紙、OHPシート等の樹脂シート、フイルム、布、配線パターン等が形成されるプリント基板、その他材質や形状を問わず、様々な媒体を含む。
「搬送手段」は、停止した(固定された)液体吐出ヘッドに対して記録媒体又は中間転写体を搬送する態様、停止した記録媒体又は中間転写体に対して液体吐出ヘッドを移動させる態様、或いは、液体吐出ヘッドと記録媒体又は中間転写体の両方を移動させる態様の何れをも含む。
インクジェットヘッドによって、カラー画像を形成する場合は、複数色のインク(記録液)の色別並びに液種別にヘッドを配置してもよいし、1つのヘッドから複数色のインク並びに処理液を吐出可能な構成としてもよい。
また、本発明は、上記のフルライン型のヘッドに限らず、シャトルスキャン方式の記録ヘッド(記録媒体又は中間転写体の搬送方向に略直交する方向に往復移動しながら打滴を行う記録ヘッド)についても適用可能である。
請求項10に係る発明は、前記目的を達成する方法発明を提供する。すなわち、請求項10に係る吐出状態検出方法は、色材を含有するインクと、前記インクの色材を不溶化又は凝集させる作用を有する無色透明な処理液、又は前記インクの色材の拡散を防止するための無色透明な処理液とを記録媒体上又は中間転写体に付着させて画像を形成する画像形成装置において前記処理液を吐出するための処理液吐出ヘッドの吐出状態を検出する方法であって、前記処理液は赤外線吸収材料を含有し、前記処理液吐出ヘッドから吐出された前記処理液に赤外線を照射し、その反射光を赤外領域に感度を有する光電変換素子で受光し、前記光電変換素子から得られる検出信号に基づいて前記処理液吐出ヘッドの不吐ノズルの個数と位置を判定することを特徴とする。
本発明によれば、処理液に赤外線吸収材料を入れたことにより、無色透明な処理液の吐出状態を検出することが可能となる。また、この赤外線吸収材料によって熱吸収効率が高まるため、乾燥に必要なエネルギーを従来よりも低減することができる。
以下添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
〔インクジェット記録装置の全体構成〕
図1は本発明に係る画像形成装置の実施形態を示すインクジェット記録装置の全体構成図である。同図に示したように、このインクジェット記録装置10は、処理液とインクを用いて画像を形成する2液系の画像形成装置であり、1液目の処理液(前処理液)を吐出するための処理液用ヘッド11(「処理液吐出手段」に相当)と、黒(K),マゼンタ(M),シアン(C),イエロー(Y)の各色のインク(2液目の液)に対応して設けられた複数のインク吐出用のヘッド(「インク吐出手段」に相当、以下「インク用ヘッド」という。)12K,12M,12C,12Yと、処理液用ヘッド11に供給する処理液を貯蔵しておく処理液貯蔵/装填部13と、各インク用ヘッド12K,12M,12C,12Yに供給する色インクを貯蔵しておくインク貯蔵/装填部14と、記録媒体16を供給するメディア供給部18と、記録媒体16のカールを除去するデカール処理部20と、記録媒体16の平面性を保持しながら記録媒体16を搬送するベルト搬送部22と、印字結果を読み取る印字検出部24と、記録媒体16上の印字検出領域を照明する検出用光源26(「赤外線照射手段」に相当)と、印字後の乾燥促進手段としての加熱乾燥部28と、を備えている。
処理液貯蔵/装填部13は、処理液を貯蔵する処理液タンクを有し、該処理液タンクは所要の管路を介して処理液用ヘッド11と連通されている。また、処理液貯蔵/装填部13は、処理液の残量が少なくなるとその旨を報知する報知手段(表示手段、警告音発生手段)を備えるとともに、液種間の誤装填を防止するための機構を有している。
インク貯蔵/装填部14は、各インク用ヘッド12K,12M,12C,12Yに対応する色のインクを貯蔵するインクタンクを有し、各タンクは所要の管路を介してヘッド12K,12M,12C,12Yと連通されている。また、インク貯蔵/装填部14は、インク残量が少なくなるとその旨を報知する報知手段(表示手段、警告音発生手段)を備えるとともに、色間の誤装填を防止するための機構を有している。
本実施形態で用いる処理液とインクの組成例について詳細は後述するが、本例の処理液は無色透明な液であり、赤外線吸収剤を含有している。インクと処理液を混合すると、2液の反応によって、インク中の色材が不溶化又は凝集するか、或いは、処理液内の色材拡散防止剤によって、色材の拡散が抑制される。「不溶化又は凝集する」というなかには、例えば、溶媒中から色材が析出・沈殿する現象や、色材が溶解した液が固体相に変化(凝固)する現象、色材が分散状態にある液から分散が不安定になり色材が凝集する現象、液が増粘、硬化する現象などが含まれる。
インク及び処理液のそれぞれの組成や反応に寄与する物質の濃度等を調節することによって反応速度や各液の物性(表面張力や粘度など)を調整することができ、所望のインクの不溶性及び/又はインクの定着性(硬化速度、定着速度など)を実現させることができる。
図1において、メディア供給部18の一例としてロール紙(連続用紙)のマガジン19が示されているが、紙幅や紙質等が異なる複数のマガジンを併設してもよい。また、ロール紙のマガジンに代えて、又はこれと併用して、カット紙が積層装填されたカセットによって用紙を供給してもよい。
メディア供給部18から送り出される記録媒体16はマガジン19に装填されていたことによる巻きクセが残り、カールする。このカールを除去するために、デカール処理部20においてマガジン19の巻きクセ方向と逆方向に加熱ドラム30で記録媒体16に熱を与える。このとき、多少印字面が外側に弱いカールとなるように加熱温度を制御するとより好ましい。
ロール紙を使用する装置構成の場合、図1のように、裁断用のカッター38が設けられており、該カッター38によってロール紙は所望のサイズにカットされる。カッター38は、記録媒体16の搬送路幅以上の長さを有する固定刃38Aと、該固定刃38Aに沿って移動する丸刃38Bとから構成されており、印字裏面側に固定刃38Aが設けられ、搬送路を挟んで印字面側に丸刃38Bが配置される。なお、カット紙を使用する場合には、カッター38は不要である。
デカール処理後、カットされた記録媒体16は、ベルト搬送部22へと送られる。ベルト搬送部22は、ローラ41,42間に無端状のベルト43が巻き掛けられた構造を有し、少なくとも各ヘッド11,12K,12M,12C,12Yのノズル面及び印字検出部24のセンサ面に対向する部分が水平面(フラット面)をなすように構成されている。
ベルト43は、記録媒体16の幅よりも広い幅寸法を有しており、ベルト面には多数の吸引穴(不図示)が形成されている。ローラ41、42間に掛け渡されたベルト43の内側には、不図示の吸着チャンバが設けられており、この吸着チャンバをファンで吸引して負圧にすることによって記録媒体16がベルト43上に吸着保持される。なお、吸引吸着方式に代えて、静電吸着方式を採用してもよい。
ベルト43が巻かれているローラ41、42の少なくとも一方にモータ(図9中符号138)の動力が伝達されることにより、ベルト43は図1上の反時計回り方向に駆動され、ベルト43上に保持された記録媒体16は図1の右から左へと搬送される。
なお、ベルト搬送部に代えて、ローラ・ニップ搬送機構を用いる態様も考えられるが、印字領域をローラ・ニップ搬送すると、印字直後に用紙の印字面をローラが接触するので画像が滲み易いという問題がある。したがって、本例のように、印字領域では画像面を接触させない吸着ベルト搬送が好ましい。
処理液用ヘッド11及び各インク用ヘッド12K,12M,12C,12Yは、当該インクジェット記録装置10が対象とする記録媒体16の最大紙幅に対応する長さを有し、そのノズル面には最大サイズの記録媒体16の少なくとも一辺を超える長さ(描画可能範
囲の全幅Wm)にわたりノズル(吐出口)が複数配列されたフルライン型のヘッドとなっている(図2参照)。
図1に示したように、インク用ヘッド12K,12M,12C,12Yは、記録媒体16の送り方向に沿って上流側から黒(K)、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の色順に配置され、インク用ヘッド12Kの更に上流側に処理液用ヘッド11が配置されている。各ヘッド11,12K,12M,12C,12Yは、記録媒体16の搬送方向と略直交する方向に沿って延在するように固定設置される。
かかるヘッド配置により、インク用ヘッド12K,12M,12C,12Yで各色のインクを打滴する前に、処理液用ヘッド11によって記録媒体16の記録面(被印字面)に処理液を付着させることができる。また、ベルト搬送部22により記録媒体16を一定の速度で搬送しつつ、処理液を付着させた記録媒体16に向けてインク用ヘッド12K,12M,12C,12Yからそれぞれ異色のインクを吐出することにより記録媒体16上にカラー画像を形成することができる。
このように、紙幅の全域をカバーするノズル列を有するフルライン型のヘッド12K,12M,12C,12Yを色別に設ける構成によれば、紙送り方向(副走査方向)について記録媒体16をヘッド12K,12M,12C,12Yに対して相対移動させる動作を1回行うだけで(すなわち1回の副走査で)、記録媒体16の全面に画像を記録することができる。このようなシングルパス方式のインクジェット記録装置10は、記録ヘッドを主走査方向に往復動作させながら描画を行うシャトルスキャン方式に比べて高速印字が可能であり、プリント生産性を向上させることができる。
本例では、CMYKの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組み合わせは本実施形態に限定されず、必要に応じて淡インク、濃インク、特別色インクなどを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタなどのライト系インクを吐出するヘッドを追加する構成も可能である。また、各色ヘッドの配置順序も特に限定はない。
最終色のインク用ヘッド12Yの後段に配置されている検出用光源26は、各ヘッド11,12K,12M,12C,12Yと同様に、記録媒体16の最大紙幅に対応する長さを有し、記録媒体16の搬送方向と略直交する方向に延在するように設置されている。検出用光源26には、可視光域と赤外線領域を含めた発光波長域のある光源(例えば、ハロゲンランプ)が用いられる。なお、例えば赤外LEDと可視LEDの組み合わせのように、発光波長域の異なる複数の光源を組み合わせて検出用光源を構成する態様も可能である。
印字検出部24は、処理液用ヘッド11及びインク用ヘッド12K,12M,12C,12Yによる打滴結果を撮像するためのイメージセンサを含み、該イメージセンサによって読み取った打滴画像からノズルの目詰まりその他の吐出不良をチェックする手段として機能する。
本例の印字検出部24は、少なくとも各ヘッド11,12K,12M,12C,12Yによる液滴吐出幅(主走査方向の画像記録幅)よりも幅の広い受光素子列を有するラインセンサで構成される。このラインセンサは、赤(R)の色フィルタが設けられた光電変換素子(画素)がライン状に配列されたRセンサ列と、緑(G)の色フィルタが設けられたGセンサ列と、青(B)の色フィルタが設けられたBセンサ列と、赤外線(Ir)領域に
感度を有する光電変換素子(画素)がライン状に配列されたCCDセンサで構成されている。なお、ラインセンサに代えて、受光素子が二次元配列されて成るエリアセンサを用いることも可能である。また、撮像素子の方式はCCDに限定されず、CMOSなど他の方式の撮像素子を用いることができる。
印字検出部24は、処理液用ヘッド11により打滴された処理液のテストパターン又は実技画像、及び各色のインク用ヘッド12K,12M,12C,12Yにより印字されたテストパターン又は実技画像を読み取り、各ヘッドの吐出検出を行う。吐出判定は、吐出の有無、ドットサイズの測定、ドット着弾位置の測定などで構成される。
加熱乾燥部28は、赤外線照射によって記録媒体16の乾燥を促進させる手段である。具体例としては、ハロゲンランプ、セラミックヒータ、炭酸ガスレーザ、タングステン等の電気抵抗体などを用いることができる。この加熱乾燥部28についても、記録媒体16の最大紙幅に対応する長さを有し、記録媒体16の搬送方向と略直交する方向に延在するように設置されている。なお、検出用光源26を加熱乾燥部28の赤外線源として兼用する態様も可能である。
こうして、加熱乾燥部28を通過した記録媒体16(生成されたプリント物)は、不図示の歯付き従動ローラ及びニップローラ等を介して排紙部から排出される。なお、図1には示さないが、排紙部にはオーダー別に画像を集積するソーターが設けられる。
〔ヘッドの構造〕
次に、インク用ヘッド12K,12M,12C,12Yの構造について説明する。インク色ごとに設けられている各ヘッドの構造は共通しているので、以下、これらを代表して符号50によってインク用ヘッドを示すものとする。
図2(a) はインク用ヘッド50の構造例を示す平面透視図であり、図2(b) はその一部の拡大図である。記録媒体16上に印字されるドットピッチを高密度化するためには、インク用ヘッド50におけるノズルピッチを高密度化する必要がある。本例のインク用ヘッド50は、図2(a),(b) に示したように、インク滴の吐出口であるノズル51と、各ノズル51に対応する圧力室52等からなるインク室ユニット(1ノズルに対応した記録素子単位となる液滴吐出素子)53を千鳥でマトリクス状に(2次元的に)配置させた構造を有し、これにより、ヘッド長手方向(紙送り方向と直交する方向)に沿って並ぶように投影される実質的なノズル間隔(投影ノズルピッチ)の高密度化を達成している。
記録媒体16の送り方向(矢印S方向;副走査方向)と略直交する方向(矢印M方向;主走査方向)に、記録媒体16の全幅Wm に対応する長さ以上のノズル列を構成する形態は本例に限定されない。例えば、図2(a) の構成に代えて、図3に示すように、複数のノズル51が2次元に配列された短尺のヘッドユニット50’を千鳥状に配列して繋ぎ合わせることで記録媒体16の全幅に対応する長さのノズル列を有するラインヘッドを構成してもよい。
各ノズル51に対応して設けられている圧力室52は、その平面形状が概略正方形となっており(図2(a),(b) 参照)、対角線上の両隅部にノズル51への流出口と供給インクの流入口(供給口)54が設けられている。なお、圧力室52の形状は、本例に限定されず、平面形状が四角形(菱形、長方形など)、五角形、六角形その他の多角形、円形、楕円形など、多様な形態があり得る。
図4は1チャンネル分の液滴吐出素子(1つのノズル51に対応したインク室ユニット)の立体的構成を示す断面図(図2(a)中の4−4線に沿う断面図)である。図4に示したように、各圧力室52は供給口54を介して共通流路55と連通されている。共通流路55はインク供給源たるインクタンク(図4中不図示、図6中符号60として記載)と連通しており、インクタンク60から供給されるインクは図4の共通流路55を介して各圧力室52に分配供給される。
圧力室52の一部の面(図4において天面)を構成している加圧板(共通電極と兼用される振動板)56には個別電極57を備えたアクチュエータ58が接合されている。個別電極57と共通電極間に駆動電圧を印加することによってアクチュエータ58が変形して圧力室52の容積が変化し、これに伴う圧力変化によりノズル51からインクが吐出される。なお、アクチュエータ58には、チタン酸ジルコン酸鉛やチタン酸バリウムなどの圧電体を用いた圧電素子が好適に用いられる。インク吐出後、アクチュエータ58の変位が元に戻る際に、共通流路55から供給口54を通って新しいインクが圧力室52に再充填される。
かかる構造を有するインク室ユニット53を図5に示す如く主走査方向に沿う行方向及び主走査方向に対して直交しない一定の角度θを有する斜めの列方向とに沿って一定の配列パターンで格子状に多数配列させることにより、本例の高密度ノズルヘッドが実現されている。
すなわち、主走査方向に対してある角度θの方向に沿ってインク室ユニット53を一定のピッチdで複数配列する構造により、主走査方向に並ぶように投影されたノズルのピッチPはd× cosθとなり、主走査方向については、各ノズル51が一定のピッチPで直線状に配列されたものと等価的に取り扱うことができる。このような構成により、高密度のノズル列を実現することが可能になる。
なお、印字可能幅の全幅に対応した長さのノズル列を有するフルラインヘッドで、ノズルを駆動する時には、(1)全ノズルを同時に駆動する、(2)ノズルを片方から他方に向かって順次駆動する、(3)ノズルをブロックに分割して、ブロックごとに片方から他方に向かって順次駆動する等が行われ、用紙の幅方向(用紙の搬送方向と直交する方向)に1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットから成るライン)を印字するようなノズルの駆動を主走査と定義する。
特に、図5に示すようなマトリクス状に配置されたノズル51を駆動する場合は、上記(3)のような主走査が好ましい。すなわち、ノズル51-11 、51-12 、51-13 、51-14 、51-15 、51-16 を1つのブロックとし(他にはノズル51-21 、…、51-26 を1つのブロック、ノズル51-31 、…、51-36 を1つのブロック、…として)、記録媒体16の搬送速度に応じてノズル51-11 、51-12 、…、51-16 を順次駆動することで記録媒体16の幅方向に1ラインを印字する。
一方、上述したフルラインヘッドと用紙とを相対移動することによって、上述した主走査で形成された1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットから成るライン)の印字を繰り返し行うことを副走査と定義する。
そして、上述の主走査によって記録される1ライン(或いは帯状領域の長手方向)の示す方向を主走査方向といい、上述の副走査を行う方向を副走査方向という。すなわち、本実施形態では、記録媒体16の搬送方向が副走査方向であり、それに直交する方向が主走査方向ということになる。
本発明の実施に際してノズルの配置構造は図示の例に限定されない。また、本実施形態では、ピエゾ素子(圧電素子)に代表されるアクチュエータ58の変形によってインク滴を飛ばす方式が採用されているが、本発明の実施に際して、インクを吐出させる方式は特に限定されず、ピエゾジェット方式に代えて、ヒータなどの発熱体によってインクを加熱して気泡を発生させ、その圧力でインク滴を飛ばすサーマルジェット方式など、各種方式を適用できる。
処理液用ヘッド11の構造は、図示しないが、上述したインク用ヘッド50と概略共通している。ただし、処理液は、記録媒体16上においてインクが打滴される領域に略一様(略均一)に付着させればよいため、インクに比べると高密度ドット形成は要求されない。したがって、処理液用ヘッド11はインク用ヘッド50に比べて、ノズル数を少なく(ノズル密度を低く)した構成も可能である。また、処理液用ヘッド11のノズル径をインク用ヘッド50のノズル径よりも大きくする構成も可能である。
〔インク供給系の構成〕
図6はインクジェット記録装置10におけるインク供給系の構成を示した概要図である。インクタンク60はインク用ヘッド50にインクを供給する基タンクであり、図1で説明したインク貯蔵/装填部14に設置される。すなわち、図6のインクタンク60は、図1のインク貯蔵/装填部14と等価のものである。インクタンク60の形態には、インク残量が少なくなった場合に、不図示の補充口からインクを補充する方式と、タンクごと交換するカートリッジ方式とがある。使用用途に応じてインク種類を変える場合には、カートリッジ方式が適している。この場合、インクの種類情報をバーコード等で識別して、インク種類に応じた吐出制御を行うことが好ましい。
図6に示したように、インクタンク60とインク用ヘッド50の中間には、異物や気泡を除去するためにフィルタ62が設けられている。フィルタ・メッシュサイズは、ノズル径と同等若しくはノズル径以下とすることが好ましい。図6には示さないが、インク用ヘッド50の近傍又はインク用ヘッド50と一体にサブタンクを設ける構成も好ましい。サブタンクは、ヘッドの内圧変動を防止するダンパー効果及びリフィルを改善する機能を有する。
また、インクジェット記録装置10には、ノズル51の乾燥防止又はノズル近傍のインク粘度上昇を防止するための手段としてのキャップ64と、ノズル面50Aの清掃手段としてのクリーニングブレード66とが設けられている。これらキャップ64及びクリーニングブレード66を含むメンテナンスユニット(回復手段)は、不図示の移動機構によってインク用ヘッド50に対して相対移動可能であり、必要に応じて所定の退避位置からインク用ヘッド50下方のメンテナンス位置に移動される。
キャップ64は、図示せぬ昇降機構によってインク用ヘッド50に対して相対的に昇降変位される。電源OFF時や印刷待機時にキャップ64を所定の上昇位置まで上昇させ、インク用ヘッド50に密着させることにより、ノズル面50Aをキャップ64で覆う。
クリーニングブレード66は、ゴムなどの弾性部材で構成されており、図示せぬブレード移動機構によりインク用ヘッド50のノズル面50A(ノズル板表面)に摺動可能である。ノズル板表面にインク液滴又は異物が付着した場合、クリーニングブレード66をノズル板に摺動させることでノズル板表面を拭き取る。
印字中又は待機中において、特定のノズルの使用頻度が低くなり、ノズル近傍のインク粘度が上昇した場合、その劣化インクを排出すべくキャップ64(インク受けとして兼用)に向かって予備吐出が行われる。
インク用ヘッド50は、ある時間以上吐出しない状態が続くと、ノズル近傍のインク溶媒が蒸発してノズル近傍のインクの粘度が高くなってしまい、吐出駆動用のアクチュエータ58が動作してもノズル51からインクを吐出できなくなる。したがって、この様な状態になる手前で(アクチュエータ58の動作によってインク吐出が可能な粘度の範囲内で)、インク受けに向かってアクチュエータ58を動作させ、粘度上昇したノズル近傍のインクを吐出させる「予備吐出」が行われる。また、ノズル面50Aの清掃手段として設けられているクリーニングブレード66等のワイパーによってノズル板表面の汚れを清掃した後に、このワイパー摺擦動作によってノズル51内に異物が混入するのを防止するためにも予備吐出が行われる。なお、予備吐出は、「空吐出」、「パージ」、「唾吐き」などと呼ばれる場合もある。
その一方で、ノズル51や圧力室52に気泡が混入したり、ノズル51内のインクの粘度上昇があるレベルを超えたりすると、上記予備吐出ではインクを吐出できなくなる。このような場合、インク用ヘッド50のノズル面50Aに吸引手段たるキャップ64を当接させて、吸引ポンプ67で圧力室52内のインク(気泡が混入したインク又は増粘インク)を吸引する。かかる吸引動作によって吸引除去されたインクは回収タンク68へ送られる。回収タンク68に集められたインクは、再利用してもよいし、再利用不能な場合は廃棄してもよい。
上記の吸引動作は、圧力室52内のインク全体に対して行われるためインク消費量が大きいため、粘度上昇が少ない場合はなるべく予備吐出を行うことが好ましい。なお、上記の吸引動作は、インク用ヘッド50へのインク初期装填時、或いは長時間の停止後の使用開始時にも行われる。
なお、処理液の供給系及び処理液用ヘッドのクリーニング(メンテナンス)手段については、図示しないが、図6で説明したインク供給系及びインク用ヘッドのクリーニング(メンテナンス)手段の構成と略同様である。
〔インクセットの説明〕
次に、本実施形態に係るインクジェット記録装置10に適用されるインクセット(処理液とインク)について詳述する。
本例で用いる処理液とインクとしては、処理液は、溶媒としての水、界面活性剤、水溶性溶媒、カチオンポリマー、及び赤外線吸収剤を含み、インクは、溶媒としての水、色材(染料)、界面活性剤、及び水溶性溶媒を含んで構成される。また、インクには更にアニオンポリマーを含む構成も可能である。一般に、色材は溶媒(水)中でマイナスイオン(アニオン)となるため、染料自体が処理液中のカチオンポリマーと反応する反応物質となり得る。このインクセットの場合、処理液のカチオンポリマーと色材の反応によりインクの色材が不溶化される。
処理液に含有される赤外線吸収剤は、可視光領域における光の吸収が少なく、赤外線領域の光の波長の吸収が特に高いものが好ましい。好ましくは、波長750nmから1200nmに吸収極大を有する染料または顔料であり、例えば染料としては、市販の染料および文献(例えば「染料便覧」有機合成化学協会編集、昭和45年刊)に記載されている公知のものが利用できる。具体的には、アゾ染料、金属錯塩アゾ染料、ピラゾロンアゾ染料、ナフトキノン染料、アントラキノン染料、フタロシアニン染料、カルボニウム染料、キノンイミン染料、メチン染料、シアニン染料、スクワリリウム色素、ビリリウム塩、金属チオレート錯体などの染料が挙げられる。なお、赤外線吸収材として適用可能なものはここに例示したものに限定されない。
処理液に含まれるカチオンポリマーの材料例としては、ポリアリルアミン、ポリアミンスルホン、ポリビニルアミン、キトサン、及びこれらの酸による中和物等を用いることができる。
また、必要に応じてインクに付加されるアニオンポリマーの材料例としては、ポリアクリル酸、セラック、スチレン−アクリル酸共重合物、スチレン−無水マレイン酸共重合物等を用いることができる。
また、その他のインクセットの例としては、処理液は、溶媒としての水、界面活性剤、水溶性溶媒、色材凝集剤、及び赤外線吸収剤を含み、インクは、溶媒としての水、色材(顔料)、界面活性剤、及び水溶性溶媒を含んで構成される。
色材凝集剤としては、pH調整剤、又は、多価金属塩を用いることが出来る。
pH調整剤の材料例としては、無機酸(塩酸、硫酸、リン酸等)、有機酸(カルボン酸、スルホン酸などを含有する酸が好ましく、より具体的には、酢酸、メタンスルホン酸等)を用いることができる。
多価金属塩としては、各種多価金属イオン、アルミニウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、錫等を用いることができる。
また、その他のインクセットの例としては、処理液は、色材拡散防止剤、溶媒としての水或いはオイル或いはモノマー、及び赤外線吸収剤を含み、インクは、色材(顔料または染料)、溶媒としての水或いはオイル或いはモノマーを含んで構成される。
色材拡散防止剤とは、本実施形態において、処理液上に打滴された着色剤を有するインクの拡散や滲みを防止する目的で、処理液中に含有される物質を指す。
上記色材拡散防止剤としては、アミノ基を有する重合体、オニウム基を有する重合体、含窒素ヘテロ環を有する重合体、金属化合物、及びフッ素系の界面活性剤からなる群より選択される少なくとも1種を用いることが出来る。
処理液及びインクについてそれぞれの組成や反応に寄与する物質の濃度等を調節することによって、反応速度や各液の物性(表面張力や粘度など)を調整することができ、所望の反応性及び物性を実現できる。
本実施形態で用いられる色材(着色剤)には特に制限はなく、インクの使用目的に適合する色相、色濃度を達成できるものであれば、公知の水溶性染料、油溶性染料及び顔料から適宜選択して用いることができる。
着色剤は1種のみならず、2種以上を混合して使用してもよい。また、液体毎に異なった着色剤を用いても、同じであってもよい。
〔印字検出部の構成例〕
次に、図1で説明した印字検出部24の詳細な構成例を説明する。図7の上図(a)は印字検出部24の周辺の平面図、図7の下図(b)は側面図である。
図示のように、印字検出部24は、R,G,B,Irの各波長域に高い検出感度を有するRセンサ列24R、Gセンサ列24G、Bセンサ列24B、Ir センサ列24Ir を含んで構成されている。本例の場合、RGBのセンサ列24R、24G、24Bが「インク検出手段」に相当し、Ir センサ列24Irが「処理液検出手段」に相当している。
印字検出部24の上流に配置された検出用光源26によって記録媒体16上の検出領域に光が照射され、その反射光が各センサ列(24R,24G,24B,24Ir )で受光される。
検出用光源26から照射される光に含まれる赤外線が処理液内の赤外線吸収剤によって吸収されることにより、処理液の付着パターン(処理液ドットの配置パターン)がIr センサ列24Irで検出される。
また、各色インクの付着パターン(インクドットの配置パターン)がRGBセンサ列(24R,24G,24B)によって検出される。なお、センサ列の配列順序や検出用光源26の配置場所は、図示の例に限定されない。例えば、検出用光源26を印字検出部24の下流側に配置する態様も可能である。
図8は、吐出状況を検知するためのテストパターン(ノズルチェックパターン)の印字例を示す模式図である。図示のように、記録媒体16上でヘッド毎に領域を分けてチェックパターン70が印字される。同図では、ヘッド配置順と同様に右から処理液(Pre)ノズルのチェックパターン領域71、黒(K)インクノズルのチェックパターン領域72、マゼンタ(M)インクノズルのチェックパターン領域73、シアン(C)インクノズルのチェックパターン領域74、イエロー(Y)インクノズルのチェックパターン領域75の順に記録媒体16上に各領域が並ぶようにチェックパターンが印字される。
各領域71〜74におけるチェックパターンは、同図中の部分拡大図に示したように、1つのノズル(例えば、ヘッド内のi番目のノズル)について複数回の連続打滴を行い、副走査方向(図の横方向)に所定ドット数のドットが並んだ線分(「チェックパターン線分」という。)76-i を形成するものとする。また、主走査方向(図の縦方向)に隣接す
る画素に打滴するノズル間で、それぞれのチェックパターン線分76-i、76-(i+1)、…が重なり合わないように、主走査方向に隣接する画素に打滴するノズル間(例えば、i番目のノズルと、(i+1)番目のノズルの間で)で打滴タイミングをずらす。こうして、隣接ノズルのチェックパターン線分76-i、76-(i+1)、… の記録位置を互いに記録媒体16上で互いに副走査方向にずらすことで、各ノズルに対応するチェックパターン線分76-i、76-(i+1)が分離され、印字検出部24による読み取りが容易になる。その結果、各ノズルの吐出の有無、ドットサイズ、ドット着弾位置などを容易に測定することができる。
例えば、吐出不能なノズルがあれば、当該ノズルに対応するチェックパターン線分は印字されないため、チェックパターン線分が抜けている箇所(欠落箇所)を見つけることで、不吐ノズルの位置を特定することができ、また、チェックパターン線分の欠落箇所の数から不吐ノズルの個数を特定することができる。
或いはまた、吐出方向(飛翔方向)異常のノズルがあれば、当該ノズルに対応するチェックパターン線分は、本来の記録位置(理想的な打滴位置)からずれた位置に印字されるため、打滴位置のずれ量を測定することによって、吐出方向異常の有無を把握することができる。このように、テストパターンの描画状態を印字検出部24によって読み取り、印字検出部24から得られる撮像信号(印字結果の画像信号)を解析することで、各ノズルの吐出状況を検知することができる。
処理液の描画結果はIr センサ列24Ir によって読み取られ、各色インクの描画結果はRGBセンサ列24R,24G,24Bから得られる色チャンネル別の信号(RGB信号)の組合せから把握される。
なお、本例では各ヘッドの描画状態を容易に検出する観点から、ヘッド毎に別々の領域にそれぞれチェックパターンを描画したが、複数の異種液を記録媒体上の同一位置に重ねて打滴するチェックパターンも可能である。
〔制御系の説明〕
図9はインクジェット記録装置10のシステム構成を示す要部ブロック図である。インクジェット記録装置10は、通信インターフェース100、システムコントローラ102、画像メモリ104、ROM106、メディア種検出部108、モータドライバ116、ヒータドライバ118、吐出検出部120、プリント制御部130、画像バッファメモリ132、処理液制御部133、ヘッドドライバ134等を備えている。
通信インターフェース100は、ホストコンピュータ136から送られてくる画像データを受信する画像入力手段として機能するインターフェース部(画像入力部)である。通信インターフェース100にはUSB(Universal Serial Bus)、IEEE1394、イーサネット(登録商標)、無線ネットワークなどのシリアルインターフェースやセントロニクスなどのパラレルインターフェースを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリ(不図示)を搭載してもよい。
ホストコンピュータ136から送出された画像データは通信インターフェース100を介してインクジェット記録装置10に取り込まれ、一旦画像メモリ104に記憶される。画像メモリ104は、通信インターフェース100を介して入力された画像を一時的に格
納する記憶手段であり、システムコントローラ102を通じてデータの読み書きが行われる。画像メモリ104は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。
システムコントローラ102は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、所定のプログラムに従ってインクジェット記録装置10の全体を制御する制御装置として機能するとともに、各種演算を行う演算装置として機能する。
すなわち、システムコントローラ102は、通信インターフェース100、画像メモリ104、モータドライバ116、ヒータドライバ118、吐出検出部120、プリント制御部130等の各部を制御する制御部であり、ホストコンピュータ136との間の通信制御、画像メモリ104の読み書き制御等を行うとともに、搬送系のモータ138やヒータ139等を制御する制御信号を生成する。
ROM106には、システムコントローラ102のCPUが実行するプログラム及び制御に必要な各種データ(ノズルチェックパターンのデータ、吐出判定用の閾値テーブルなど)などが格納されている。ROM106は、書換不能な記憶手段であってもよいし、EEPROMのような書換可能な記憶手段であってもよい。画像メモリ104は、画像データの一時記憶領域として利用されるとともに、プログラムの展開領域及びCPUの演算作業領域としても利用される。
メディア種検出部108は、メディア種に関する情報を取得する手段(「媒体種特定手段」に相当)であり、記録媒体16の紙種や濡れ性、サイズなどを検出する手段(例えば、用紙の光学反射率を検出するセンサ、用紙幅検出センサ、用紙の厚みを検出するセンサ、若しくはこれらの適宜の組合せも可能)で構成される。当該メディア種検出部108によって、記録媒体の種類を自動的に判別し、メディア種類に応じて適切な処理液付与、及びインク吐出を実現するように制御が行われる。
なお、メディア種に関する情報を取得する手段は上記の構成に限定されない。例えば、メディアの種類情報を記録したバーコード或いは無線タグなどの情報記録体を、図1で説明したメディア供給部18のマガジン19に取り付け、その情報記録体の情報を所定の読取装置(情報読込手段)によって読み取ることで、使用されるメディアの種類を自動的に判別する構成も可能である。また、これら自動検出の手段に代えて、若しくはこれと併用して、所定のユーザインターフェースからの入力によって紙種や濡れ性、サイズ等の記録媒体情報を指定する構成も可能である。
図9に示したメディア種検出部108から得られた情報は、システムコントローラ102に送られる。システムコントローラ102は、メディア種検出部108から得られる情報及び印刷用の画像データに基づいて、吐出検出部120における判定用閾値の設定を行うとともに、処理液の吐出制御及びインクの吐出制御を行う。
モータドライバ116は、システムコントローラ102からの指示に従ってモータ138を駆動するドライバ(駆動回路)である。ヒータドライバ118は、システムコントローラ102からの指示に従って加熱ドラム30(図1参照)その他各部のヒータ139を駆動するドライバである。
図9の吐出検出部120は、検出用光源26の点灯(ON)/消灯(OFF)並びに点灯時の発光量等を制御する光源制御回路と、印字検出部24のCCDを駆動するための駆動回路及びCCDから出力される信号を処理する信号処理回路を含んで構成される。吐出検出部120は、システムコントローラ102からの指令に従って検出用光源26の発光
を制御するとともに、印字検出部24による読み取り動作の制御及び印字検出部24から得られる信号の解析処理等を行う。
プリント制御部130は、システムコントローラ102の制御に従い、画像メモリ104内の画像データ(多値の入力画像のデータ)からインク吐出制御用の信号及び処理液吐出制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理手段として機能する。また、プリント制御部130は、生成したインク吐出データをインク用のヘッドドライバ134に供給してインク用ヘッド50の吐出駆動を制御するインク吐出制御手段として機能するとともに、処理液制御部133と連携して処理液吐出用のデータを生成し、処理液用ヘッド11の吐出駆動を制御する処理液付与制御手段として機能する。
ヘッドドライバ134はプリント制御部130から与えられるインク吐出データに基づいて各ヘッド50の吐出駆動用アクチュエータ58を駆動する。ヘッドドライバ134にはヘッドの駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
プリント制御部130において所要の信号処理が施され、該画像データに基づいて処理液制御部133を介して処理液用ヘッド11からの処理液の吐出量や吐出タイミングの制御が行われるとともに、ヘッドドライバ134を介して各色のインク用ヘッド50からのインクの吐出量や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。
プリント制御部130には画像バッファメモリ132が備えられており、プリント制御部130における画像データ処理時に画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ132に一時的に格納される。なお、図9において画像バッファメモリ132はプリント制御部130に付随する態様で示されているが、画像メモリ104と兼用することも可能である。また、プリント制御部130とシステムコントローラ102とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
画像入力から印字出力までの処理の流れを概説すると、印刷すべき画像のデータは、通信インターフェース100を介して外部から入力され、画像メモリ104に蓄えられる。この段階では、例えば、RGBの多値の入力画像データが画像メモリ104に記憶される。
インクジェット記録装置10では、インク(色材) による微細なドットの打滴密度や
ドットサイズを変えることによって、人の目に疑似的な連続階調の画像を形成するため、入力されたデジタル画像の階調(画像の濃淡)をできるだけ忠実に再現するようなドットパターンに変換する必要がある。そのため、画像メモリ104に蓄えられた元画像(RGB)のデータは、システムコントローラ102を介してプリント制御部130に送られ、ディザ法や誤差拡散法などを用いたハーフトーン化処理によって、インク色ごとのドットデータ(打滴配置データ)に変換される。
すなわち、プリント制御部130は、入力されたRGB画像データをK,C,M,Yの4色のドットデータに変換する処理を行う。こうして、プリント制御部130で生成されたドットデータは、画像バッファメモリ132に蓄えられる。この色別ドットデータは、インク用ヘッド50のノズルからインクを吐出するためのCMYK打滴データに変換され、印字されるインク吐出データが確定する。
インク用のヘッドドライバ134は、プリント制御部130から与えられるインク吐出データに基づき、インク用ヘッド50の各ノズル51に対応するアクチュエータ58を駆動するための駆動信号を出力する。
同様に、処理液制御部133は、画像データから生成された処理液用の吐出データ(インク吐出量との相関を持って生成された処理液用のドットデータ)に基づき、処理液用ヘッド11の各ノズルに対応するアクチュエータを駆動するための駆動信号を出力する。すなわち、処理液制御部133は、処理液用のヘッドドライバとしての手段を包含する。
処理液制御部133から出力された駆動信号が処理液用ヘッド11に加えられることによって、該当するノズルから処理液が吐出される。また、インク用のヘッドドライバ134から出力された駆動信号がインク用ヘッド50に加えられることによって、該当するノズル51からインクが吐出される。記録媒体16の搬送速度に同期して処理液用ヘッド11からの処理液吐出並びにインク用ヘッド50からのインク吐出を制御することにより、記録媒体16上に画像が形成される。
上記のように、プリント制御部130における所要の信号処理を経て生成された処理液吐出データ及びインク吐出データに基づき、処理液用ヘッド11及びインク用ヘッド50からの液滴の吐出量や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。
本例では、ハーフトーニング処理(中間階調処理)の前段階で、吐出不良ノズルを考慮した画像データの補正を行うようにしているため、不吐ノズルに起因するスジムラを精度よく補正することができる。
印字検出部24は、図7で説明したように、イメージセンサを含むブロックであり、記録媒体16に印字されたテストパターン又は実技画像を読み取り、所要の信号処理などを行って印字状況(吐出の有無、打滴の着弾位置ばらつき、光学濃度など)を検出し、その検出結果をシステムコントローラ102に提供する。
システムコントローラ102及びプリント制御部130は、必要に応じて印字検出部24から得られる情報に基づいて処理液用ヘッド11及びインク用ヘッド50に対する各種補正を行うとともに、必要に応じて予備吐出や吸引、ワイピング等のクリーニング動作(ノズルの吐出性能を回復させるためのメンテナンス動作)を実施する制御を行う。
本例の場合、システムコントローラ102が「第1の回復制御手段」及び「第2の回復制御手段」並びに「閾値設定手段」に相当し、システムコントローラ102とプリント制御部130及び処理液制御部133の組合せが「テストパターン打滴制御手段」に相当している。また、システムコントローラ102とプリント制御部130の組合せが「画像処理手段」に相当し、吐出検出部120とシステムコントローラ102の組合せが「処理液不吐判定手段」及び「インク不吐検出手段」に相当する。
なお、上記のシステムコントローラ102等の各処理機能はASICやソフトウエア又はこれらの適宜の組合せによって実現可能である。
図10は、本実施形態に係るインクジェット記録装置10の制御手順を示したフローチャートである。同図に示すとおり、まず、メディア種の判定処理を行う(ステップS10)。この判定方式には、例えば、記録媒体16の光学反射率検出等による自動検出、マガジン検出、ユーザインターフェースによるメニュー指定等が用いられる。
ステップS10のメディア種判定結果に基づき、使用される記録媒体16の種類に対応した判定値=Mを確定する(ステップS12)。インクジェット記録装置10内には、メディア種と判定値(M)とを対応付けたメディア種テーブルのデータを格納した情報記憶
手段(内部メモリ又は外部メモリ)を備えており、このメディア種テーブルを参照して判定値が決定される。
メディアの種類によって判定値を変えるのは、メディアの種類が異なると浸透性等の違いによって許容される不吐ノズルのレベルが異なるためであり、例えば、浸透滲みの小さなインクジェット専用紙等への印刷の場合は、ノズル抜けによる筋ムラが目立ちやすくなるため、許容不吐ノズル数の閾値は小さくなり、浸透滲みの大きな普通紙等への印刷の場合は、許容不吐ノズル数の閾値は大きくなる。
次いで、処理液の吐出検出が実施されるとともに(ステップS14)、インクの吐出検出が実施される(ステップS16)。ステップS14における処理液吐出検出の工程では、処理液用ヘッド11によるチェックパターンの描画が行われるとともに、その描画結果を印字検出部24のIr センサ列24Ir で読み取る処理が行われ、検出信号の処理が実施される。同様に、ステップS16におけるインク吐出検出の工程では、各色のインク用ヘッド12K,12M,12C,12Yによるチェックパターンの描画が行われるとともに、その描画結果を印字検出部24のRGBセンサ列24R,24G,24Bで読み取る処理が行われ、検出信号の処理が実施される。
処理液側の処理について説明すると、ステップS14の検出結果から、処理液用ヘッド11について不吐ノズルがあるか否かが判断される(ステップS18)。不吐ノズルがある場合は、ステップS20に進み、不吐ノズルの数が処理液用ヘッドメンテナンス判断の判定用閾値(「第1の閾値」に相当)A=T1(M)を超えているか否かが判断される。
判定用閾値Aは、記録媒体16の種類に応じて可変設定される。インクジェット記録装置10内には、メディア判定値(M)と判定用閾値Aとを対応付けた閾値テーブルT1の
データを格納した情報記憶手段(内部メモリ又は外部メモリ)を備えており、この閾値テーブルT1を参照して判定用閾値A=T1(M)が決定される。
ステップS20において、不吐ノズル数と判定用閾値Aとを比較し、不吐ノズル数が判定用閾値Aを超えている場合は、ヘッドのメンテナンス処理が必要と判断され、ステップS22に進んで、処理液用ヘッド11のメンテナンス動作が実施される。
メンテナンス動作には、予備吐出、ノズル吸引、ノズル面のワイピングなどが含まれる。なお、本例では、不吐ノズル数と判定用閾値Aとを比較しているが、不吐ノズルの個数の値そのものを利用する態様に代えて、不吐ノズルの個数と相関をもつ関数等から決定される評価値(不吐ノズルの個数を反映したメンテナンス評価値)を求め、この評価値と判定用閾値を比較する態様も可能である。
ステップS22でメンテナンス動作を実行した後は、ステップS14に戻り、再度、処理液の吐出状態の検出が行われる。
ステップS18で不吐ノズルが存在しないことが確認されたら、ステップS48へ進み、後述するインク吐出検出のルーチン(ステップS16,ステップS38〜44)の完了を待ってプリント出力準備が完了する。
また、ステップS20で不吐ノズル数が判定用閾値Aを超えていない場合は、ステップS24に進む。この場合は、不吐ノズルの存在は認められるものの、その数が比較的少なく、画質の観点で許容できる範囲であると判断し、メンテナンス動作を回避する。すなわち、ステップS24では、処理液不吐ノズルの位置に対応したインク用ヘッド50のノズルの使用率を減らすように打滴配置を決定する画像処理(打滴配置の補正)を行うよう
に設定される。本例の場合、全てのインク色に対して、該当するノズル位置の使用率を減らすようなシーケンスでハーフトーニング処理が行われ、打滴配置が決定される。ステップS24の後は、ステップS48へ進む。
次に、インク側の処理について説明する。ステップS16の検出結果から、K,C,M,Yの各色のインク用ヘッド50についてそれぞれ不吐ノズルがあるか否かが判断される(ステップS38)。不吐ノズルがある場合は、ステップS40に進み、各色ごとに不吐ノズルの数がインク用ヘッドメンテナンス判断の判定用閾値(「第2の閾値」に相当)B=T2(M)を超えているか否かが判断される。
判定用閾値Bは、記録媒体16の種類に応じて可変設定される。インクジェット記録装置10内には、メディア判定値(M)と判定用閾値Bとを対応付けた閾値テーブルT2の
データを格納した情報記憶手段(内部メモリ又は外部メモリ)を備えており、この閾値テーブルT2を参照して判定用閾値B=T2(M)が決定される。
この判定用閾値B=T2(M)は、処理液の判定用閾値A=T1(M)と異なる値が設定される。すなわち、無色透明な処理液は、それ自体の視認性が低いために、不吐による画質への影響がインクに比べて小さいため、メンテナンス動作の実行判断の基準となる判定用閾値Aを比較的大きな値とすることで、プリント生産性を高める。その一方、有色のインクは、不吐による画質劣化が顕著なため、判定用閾値Bを比較的小さな値とすることで、高画質出力を優先させる。
ステップS40において、不吐ノズル数と判定用閾値Bとを比較し、不吐ノズル数が判定用閾値Bを超えている場合は、ヘッドのメンテナンス処理が必要と判断され、ステップS42に進んで、インク用ヘッド50のメンテナンス動作が実施される。
メンテナンス動作には、予備吐出、ノズル吸引、ノズル面のワイピングなどが含まれる。ただし、処理液用ヘッド11のメンテナンス動作と、インク用ヘッド50のメンテナンス動作とは、必ずしも同じ内容である必要はない。すなわち、処理液用ヘッド11とインク用ヘッド50とでメンテナンス動作のシーケンスを変えてもよい。また、不吐ノズル数に応じてメンテナンス動作の処理内容、処理回数などを変えて設定してもよい。
ステップS42でメンテナンス動作を実行した後は、ステップS16に戻り、再度、インクの吐出状態の検出が行われる。
ステップS38で不吐ノズルが存在しないことが確認されたら、ステップS48へ進み、ステップS48へ進み、既述した処理液吐出検出のルーチン(ステップS14〜S24)の完了を待ってプリント出力準備が完了する。
また、ステップS40で不吐ノズル数が判定用閾値Bを超えていない場合は、ステップS44に進む。この場合は、不吐ノズルの存在は認められるものの、その数が比較的少なく、画質の観点で許容できる範囲であると判断し、メンテナンス動作を回避する。すなわち、ステップS44では、不吐ノズルを使用しないで、その近隣のノズルの使用率を高めるようにインクの打滴配置を決定する画像処理(打滴配置の補正)を行うように設定される。本例の場合、不吐ノズルを使用しない条件でハーフトーニング処理が行われ、打滴配置が決定される。ステップS44の後は、ステップS48へ進む。
ステップS48でプリント出力準備が完了したら、その後は、入力画像データに応じたプリント動作が実行される。
〔変形例1〕
上記の実施形態では、水性系の処理液及びインクを例示したが、油性系の処理液及びインクについても本発明を適用できる。また、上記の実施形態では、前処理液とインクの2液混合の例を述べたが、3種以上の複数種の液を混合する場合にも本発明を適用可能である。更に、処理液を複数種類用意し、記録媒体種に応じて、1又は2以上の適宜の組合せの処理液を選択する態様も可能である。
〔変形例2〕
上記の実施形態では、1液目の処理液を記録媒体上に付着させた後に、その処理液上に2液目のインクを打滴する構成を説明したが、処理液とインクの打滴順は本例に限定されず、先にインクを打滴し、その後に処理液を打滴する態様、或いは処理液とインクを同時に媒体上に付着させる態様などもあり得る。
また、上記実施の形態では、処理液用ヘッド11及びインク用ヘッド50から吐出した液を直接、記録媒体16上に着弾させているが、中間転写媒体に処理液やインクを打滴し、中間転写媒体からの転写によって、記録用の媒体に処理液やインクを付着させる態様も可能である。
〔変形例3〕
図1で説明したインクジェット記録装置10は、インク用ヘッド12Kの記録媒体搬送方向上流側(図1において右側)にのみ処理液用ヘッド11を配置した構成であるが、本発明の実施に際しては、各インク用ヘッド12K,12M,12C,12Yの上流側にそれぞれ処理液用ヘッドを配置する構成も可能である。かかる構成により、インクの色ごとに適切な処理液量の付与が可能である。
〔変形例4〕
また、上記各実施形態では、メディア(記録媒体)の全幅に対応する長さのノズル列を有するページワイドのフルライン型ヘッドを用いたインクジェット記録装置を説明したが、本発明の適用範囲はこれに限定されず、短尺の記録ヘッドを往復移動させながら画像記録を行うシャトルヘッドを用いるインクジェット記録装置についても本発明を適用可能である。
〔変形例5〕
上記実施形態では、記録紙などの記録媒体に直接インク滴を打滴して画像を形成する方式(直接記録方式)のインクジェット記録装置を説明したが、本発明の適用範囲はこれに限定されない。
図11は本発明に係る画像形成装置の別の実施形態を示すインクジェット記録装置の要部構成図である。図11に示すインクジェット記録装置210の形態は、直接記録媒体に画像形成を行うのではなく、一旦、中間転写体212上に画像を形成し、その画像を転写部214において記録媒体16に対して転写することで最終的な画像形成を行う画像形成装置である。図11中、図1と同一又は類似する要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。
図11に示すインクジェット記録装置210においては、中間転写体212として無端状のベルト部材が用いられている。当該無端状のベルト部材よりなる中間転写体212は、複数の張架ローラ218,219と、転写加圧用の対向ローラ220,221の間に巻き掛けられており、少なくとも各ヘッド11,12K,12M,12C,12Yのノズル面及び印字検出部24のセンサ面に対向するベルト面の範囲は、水平面(フラット面)をなすように構成されている。
本形態においては、中間転写体212上にテストパターン(図8と同様)を描画し、この中間転写体212上のテストパターンを印字検出部24で検出するように構成されており、図示のように、水平面をなす中間転写体212のベルト面に沿って印字検出部24と、検出用光源26と、加熱乾燥部28とが設けられている。
転写部214は、ヘッド11,12K,12M,12C,12Yのノズル面及び印字検出部24のセンサ面に面したフラットな中間転写体212の画像形成面と反対側(図11において真下の位置)に設けられる。転写部214には、複数の加圧ローラ230,231と張架ローラ232の間に無端状のベルト部材234が巻き掛けられた構成より成るベルト加圧搬送機構236が設けられている。
各ヘッド11,12C,12M,12Y,12Kから処理液又はインクを吐出することにより中間転写体212上に形成されたカラー画像(一次画像)は、中間転写体212の搬送とともに、図11上で反時計回り方向へ移動される。
中間転写体212の搬送に同期して記録媒体16が搬送され、転写部214において、ベルト加圧搬送機構236の加圧ローラ230,231と、これらに対向して配置される加圧ニップ用の対向ローラ220,221とによって中間転写体212と記録媒体16及びベルト部材234を挟み、所定の圧力(ニップ圧)で加圧することにより、中間転写体212上の一次画像を記録媒体16に転写する構成となっている。
こうして、転写部214を通して記録媒体16上に画像(二次画像)が転写形成され、生成されたプリント物(画像が形成された記録媒体16)は、不図示のプリント排出部から排出される。
図11に例示したように、中間転写方式のインクジェット記録装置についても本発明を適用することができる。
本発明に係る画像形成装置の実施形態を示すインクジェット記録装置の全体構成図 インク用ヘッドの構造例を示す平面透視図 フルライン型ヘッドの他の構成例を示す平面透視図 1チャンネル分の液滴吐出素子(1ノズルに対応したインク室ユニット)の立体的構成を示す断面図 図2に示したインク用ヘッドのノズル配列を示す拡大図 本例のインクジェット記録装置におけるインク供給系の構成を示した概要図 印字検出部の周辺の要部構成図 吐出状況を検知するためのテストパターン(ノズルチェックパターン)の印字例を示す模式図 本実施形態に係るインクジェット記録装置のシステム構成を示す要部ブロック図 本実施形態に係るインクジェット記録装置の制御例を示すフローチャート 本発明の他の実施形態に係るインクジェット記録装置の要部構成図
符号の説明
10…インクジェット記録装置、11…処理液用ヘッド、12K,12M,12C,12Y…インク用ヘッド、16…記録媒体、24…印字検出部、26…検出用光源、28…加熱乾燥部、50…インク用ヘッド、51…ノズル、52…圧力室、58…アクチュエータ、102…システムコントローラ、108…メディア種検出部、120…吐出検出部、133…処理液制御部、212…中間転写体、214…転写部

Claims (10)

  1. 色材を含有するインクを吐出するインク吐出手段と、
    前記インクの色材を不溶化又は凝集させる作用を有する無色透明な液、又は前記インクの色材の拡散を防止する無色透明な液で、且つ赤外線吸収材料を含有する処理液を吐出する処理液吐出手段と、
    前記処理液吐出手段から吐出された処理液に赤外線を照射する赤外線照射手段と、
    赤外領域に感度を有する光電変換素子を含む処理液検出手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記処理液の打滴によって記録媒体上又は中間転写体上に所定のテストパターンを描画するように前記処理液吐出手段の吐出動作を制御するテストパターン打滴制御手段を備え、
    前記光電変換素子は、前記所定のテストパターンの描画状態を検出することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記処理液吐出手段から吐出された処理液と前記インク吐出手段から吐出されたインクとが付着した記録媒体に赤外線を照射して当該記録媒体の乾燥を促進させる乾燥促進手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記光電変換素子から得られる検出信号に基づいて前記処理液吐出手段の不吐ノズルの個数と位置を判定する処理液不吐判定手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記処理液吐出手段の不吐ノズルの個数が第1の閾値を超える場合に、前記処理液吐出手段の吐出性能を回復させるメンテナンス動作を実施する制御を行う第1の回復制御手段を備えたことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記処理液吐出手段の不吐ノズルの位置に対応した前記インク吐出手段のノズルの使用率を減らすようにインクドットの打滴配置を決定する画像処理手段を備えたことを特徴とする請求項4又は5記載の画像形成装置。
  7. 可視領域に感度を有する光電変換素子を含むインク検出手段と、
    前記インク検出手段の光電変換素子から得られる検出信号に基づいて前記インク吐出手段の不吐ノズルの個数と位置を判定するインク不吐判定手段と、
    前記インク吐出手段の不吐ノズルの個数が前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値を超える場合に、前記インク吐出手段の吐出性能を回復させるメンテナンス動作を実施する制御を行う第2の回復制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項5又は6記載の画像形成装置。
  8. 記録媒体の種類を特定する媒体種特定手段と、
    前記記録媒体の種類に応じて前記第1の閾値を変えて設定する閾値設定手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項5乃至7の何れか1項に記載の画像形成装置。
  9. 記録媒体の種類を特定する媒体種特定手段と、
    前記記録媒体の種類に応じて前記第1の閾値及び第2の閾値を変えて設定する閾値設定手段を備えたことを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  10. 色材を含有するインクと、前記インクの色材を不溶化又は凝集させる作用を有する無色透明な処理液、又は前記インクの色材の拡散を防止するための無色透明な処理液とを記録媒体上又は中間転写体上に付着させて画像を形成する画像形成装置において前記処理液を吐出するための処理液吐出ヘッドの吐出状態を検出する方法であって、
    前記処理液は赤外線吸収材料を含有し、
    前記処理液吐出ヘッドから吐出された前記処理液に赤外線を照射し、
    その反射光を赤外領域に感度を有する光電変換素子で受光し、
    前記光電変換素子から得られる検出信号に基づいて前記処理液吐出ヘッドの不吐ノズルの個数と位置を判定することを特徴とする吐出状態検出方法。
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