JP2019043072A - 印刷装置及び印刷方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い品質での印刷を適切に行う。【解決手段】媒体50に対して印刷を行う印刷装置10であって、媒体50へインクを吐出する吐出ヘッドであるインクジェットヘッド102c〜kと、波長が3μm以下の赤外線を媒体50上のインクへ照射する赤外線照射部104とを備え、インクジェットヘッド102c〜kは、赤外線を吸収することで発熱する溶媒を含むインクを吐出し、赤外線照射部104は、媒体50上のインクへ赤外線を照射することにより、インク中の溶媒の少なくとも一部を揮発除去する。【選択図】図1

Description

本発明は、印刷装置及び印刷方法に関する。
従来、インクジェット方式で印刷を行うインクジェットプリンタが広く用いられている(例えば、特許文献1参照。)。また、インクジェットプリンタ用のインクとして、インク中の溶媒が揮発除去されることで媒体(メディア)に定着する蒸発乾燥型のインクが広く用いられている。また、蒸発乾燥型のインクを乾燥させるための手段として、媒体を加熱するヒータ等が広く用いられている。
国際公開第2004/094150号
蒸発乾燥型のインクを用いる場合、媒体上で滲みが発生する前にインクを十分に乾燥させることが必要になる。そのため、例えば媒体を加熱するヒータを用いる場合、通常、ある程度以上の温度での加熱を行うことが必要になる。しかし、ヒータの加熱温度を高くした場合、様々な問題が生じるおそれがある。例えば、この場合、媒体と対向する位置にあるインクジェットヘッドのノズル面が加熱されることで、ノズル面付近のインクが乾燥して、ノズル詰まり等が発生しやすくなるおそれがある。また、この場合、例えば、耐熱温度の低い媒体を用いることが難しくなること等も考えられる。また、滲みを抑えるためには、例えば、インクの溶媒として、沸点の低い溶剤等を用いることも考えられる。しかし、この場合、ヒータの加熱温度を低くしたとしても、ノズル詰まりの問題等が生じやすくなる。
また、媒体の温度を抑えつつ媒体を加熱しようとする場合、ヒータの温度について、例えば、40〜60℃程度の範囲に設定することが考えられる。しかし、このような低温の乾燥条件では、インクを高速に乾燥させることが難しい場合がある。より具体的に、例えば、高速な印刷を行う場合、印刷のパス数を少なくすること等で単位時間に単位面積に着弾するインクの着弾量が増えることが考えられる。そして、このような場合、低温の乾燥条件では、インクの滲みを抑えることが難しくなる場合がある。また、例えば浸透性(吸収性)の媒体を用いる場合、媒体の内部に毛細管現象で浸み込むインクの量が増え、媒体の表面や表面付近に残るインクの量が少なくなること等も考えられる。そして、この場合、印刷の濃度(プリント濃度)が低下することで印刷結果(プリント物)の色が薄くなり、ぼけた印象になるおそれがある。
また、インクの滲みを抑えるためには、例えば、媒体にインクの受像層を形成するコーティング等の前処理を行うこと等も考えられる。しかし、この場合、特定の媒体に対してのみ印刷を行うことになり、印刷の用途が限定される場合がある。また、前処理のための時間のロスやコスト増加が問題になる場合もある。そのため、従来、インクをより適切に乾燥させて、高い品質での印刷を適切に行うことが望まれていた。そこで、本発明は、上記の課題を解決できる印刷装置及び印刷方法を提供することを目的とする。
蒸発乾燥型のインクとしては、例えば水性顔料インクや水性のラテックスインク等の水性のインクが広く用いられている。また、水性のインクの場合、インク中の溶媒が比較的蒸発しにくいため、インクが低粘度の状態が媒体上で長く続き、滲みが発生しやすいと考えられる。これに対し、本願の発明者は、鋭意研究により、水性のインクに対して赤外線を照射することで、インクを直接的に加熱することを考えた。しかし、この場合において、単に赤外線を照射すると、インクと共に媒体も加熱されてしまい、ヒータで媒体を加熱する場合と同様の問題が発生するおそれがある。より具体的に、例えば、加熱用の赤外線として広く用いられている遠赤外線等を媒体上のインクに対して照射した場合、インクと共に媒体も加熱されることが考えられる。そして、この場合、媒体における広い範囲が高い温度になるため、ノズル詰まり等の問題が発生しやすくなるおそれがある。
そこで、本願の発明者は、更なる鋭意研究により、単に赤外線を照射するのではなく、インクのみを選択的に加熱可能な赤外線を照射することを考えた。また、より具体的に、遠赤外線等ではなく、波長のより短い赤外線を用いることを考えた。更には、実験等により、波長が3μm以下の赤外線を用いることで、媒体の温度を過度に上昇させることなく、インクを適切に乾燥させ得ることを見出した。また、これにより、ノズル詰まり等を適切に防ぎつつ、インクの滲みを適切に抑えることを見出した。
また、本願の発明者は、更なる鋭意研究により、このような効果を得るために必要な特徴を見出し、本発明に至った。上記の課題を解決するために、本発明は、媒体に対して印刷を行う印刷装置であって、前記媒体へインクを吐出する吐出ヘッドと、波長が3μm以下の赤外線を前記媒体上のインクへ照射する赤外線照射部とを備え、前記吐出ヘッドは、前記赤外線を吸収することで発熱する溶媒を含む前記インクを吐出し、前記赤外線照射部は、前記媒体上の前記インクへ前記赤外線を照射することにより、前記インク中の前記溶媒の少なくとも一部を揮発除去することを特徴とする。
このように構成した場合、例えば、媒体の温度を過度に上昇させることなく、インクを適切に加熱することができる。そのため、このように構成すれば、例えば、例えばノズル詰まり等の媒体の温度上昇による問題の発生を防ぎつつ、滲みが発生する前にインクを乾燥させることができる。また、これにより、例えば、高い品質での印刷を適切に行うことができる。
ここで、この構成において、波長が3μm以下の赤外線とは、例えば、近赤外線又は短波長赤外線である。また、波長が3μm以下の赤外線を照射するとは、例えば、ピーク波長が3μm以下(例えば、0.75〜3μm)の赤外線を照射することである。また、この場合、赤外線照射部は、ピーク波長から離れた波長での強度が十分に小さくなるように赤外線を照射することが好ましい。より具体的に、赤外線照射部は、例えば、ピーク波長が3μm以下であり、かつ、波長が4μmの成分の強度がピーク波長での強度の1/10以下になる赤外線を発生する。また、この構成において、赤外線照射部は、例えば、赤外線を発生する半導体光源を有する。赤外線を発生する半導体光源とは、例えば、赤外線を発生するLED(赤外LED)や、赤外線を発生するレーザ素子(赤外線LD)等である。半導体光源により赤外線を発生することにより、例えば、インク中の溶媒を加熱するために必要な波長範囲の赤外線を効率的かつ適切に発生できる。また、この場合、必要な波長の赤外線を選択的に発生することにより、例えば長波長の赤外線により媒体等が高温に加熱されること等をより適切に防ぐことができる。
また、この構成において、赤外線照射部は、媒体上のインクに赤外線を照射することにより、例えば、媒体を介して間接的にインクを加熱するのではなく、インクを直接かつ選択的に加熱する。また、これにより、赤外線照射部は、例えば、媒体上のインクの温度が媒体の温度よりも高くなるように、インクを加熱する。より具体的に、赤外線照射部は、例えば、媒体の温度を50℃以下に抑えつつ、インクの温度が50℃よりも高くなるように、インクを加熱する。また、この場合、インクを直接かつ選択的に加熱することにより、媒体の温度上昇を適切に抑えることができる。例えば、赤外線の照射による媒体の温度上昇については、10℃以下程度にすることが可能である。また、赤外線の照射による媒体の温度上昇については、5℃以下にすることがより好ましい。
また、この構成において、赤外線照射部は、赤外線の照射によりインクを十分に加熱することで、少なくとも、媒体上で滲みが発生しない粘度にまで、インクの粘度を高める。媒体上で滲みが発生しないとは、例えば、印刷に求められる品質等に応じて、問題となる滲みが実質的に発生しないことである。また、この場合、インクの温度については、短時間で溶媒を適切に揮発除去できるように、十分に高い温度にまで加熱をすることが好ましい。より具体的に、赤外線照射部は、媒体上のインクへ赤外線を照射することにより、媒体上のインクに含まれる溶媒が沸騰する温度にまで、媒体上のインクを加熱してもよい。この場合、溶媒が沸騰する温度とは、例えば、沸点又はそれ以上の温度のことである。また、例えば水を主成分とする水性のインクを用いる場合、溶媒の沸点とは、例えば、水の沸点である。
また、この構成において、溶媒とは、例えば、インクの主成分として用いられる液体のことである。インクの主成分とは、例えば、インク中に最も大きな重量比で含まれる成分のことである。また、インクとしては、水を溶媒として含む水性のインクを好適に用いることができる。この場合、赤外線照射部は、例えば、水を発熱させる波長範囲の赤外線を発生する。また、水を発熱させる波長範囲の赤外線とは、例えば、ピーク波長が2.65〜2.87μm又は1.86〜1.94μmの範囲にある赤外線である。また、この場合、赤外線の照射による媒体の温度上昇を抑えるためには、水の含有量が少ない媒体を用いることが好ましい。この場合、例えば、水の割合(水分率)が15重量%以下(より好ましくは、10重量%以下)の媒体等を好適に用いることができる。
また、インクの溶媒としては、水以外の液体を用いることも考えられる。この場合、例えばアルコール等のヒドロキシル基を含む液体を好適に用いることができる。このように構成すれば、例えば、赤外線の照射によりインクを適切に加熱することができる。また、この場合、赤外線照射部は、ピーク波長が2.5〜3.0μmの範囲にある赤外線を発生することが好ましい。赤外線のピーク波長は、より好ましくは2.8〜2.9μm(例えば、2.86μm程度)である。このように構成すれば、例えば、媒体上のインクを適切に加熱することができる。
また、本発明の構成として、上記と同様の特徴を有する印刷方法等を用いることも考えられる。この場合も、例えば、上記と同様の効果を得ることができる。
本発明によれば、例えば、高い品質での印刷を適切に行うことができる。
本発明の一実施形態に係る印刷装置10の一例を示す図である。図1(a)、(b)は、印刷装置10の要部の構成の一例を簡略化して示す上面図及び側断面図である。 本例において行う印刷の動作について説明をする図である。図2(a)は、赤外線照射部104を用いてインクを乾燥させる動作を簡略化して示す。図2(b)は、印刷後の媒体50の断面を簡略化して示す。 赤外線照射部104が照射する赤外線の波長範囲の一例を示す図である。
以下、本発明に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る印刷装置10の一例を示す。図1(a)、(b)は、印刷装置10の要部の構成の一例を簡略化して示す上面図及び側断面図である。尚、以下において説明をする点を除き、印刷装置10は、公知の印刷装置と同一又は同様の特徴を有してよい。例えば、印刷装置10は、以下において説明をする構成に加え、公知の印刷装置と同一又は同様の様々な構成を更に備えてもよい。
本例において、印刷装置10は、印刷対象の媒体(メディア)50に対してインクジェット方式で印刷を行うインクジェットプリンタ(カラーインクジェットプリンタ)であり、ヘッド部12、プラテン14、ガイドレール16、走査駆動部18、プリントヒータ20、プレヒータ22、アフターヒータ24、及び制御部30を備える。ヘッド部12は、媒体50に対してインクを吐出する部分(IJヘッドユニット)であり、複数のインクジェットヘッド及び複数の赤外線照射部104を有する。また、より具体的に、本例において、ヘッド部12は、複数のインクジェットヘッドとして、図1(a)に示すように、インクジェットヘッド102c、インクジェットヘッド102m、インクジェットヘッド102y、及びインクジェットヘッド102k(以下、インクジェットヘッド102c〜kという)を有する。インクジェットヘッド102c〜kは、吐出ヘッドの一例であり、カラー印刷用の各色のカラーインク(有色インク)を吐出する。また、より具体的に、インクジェットヘッド102cは、シアン色(C色)のインクを吐出する。インクジェットヘッド102mは、マゼンタ色(M色)のインクを吐出する。インクジェットヘッド102yは、イエロー色(Y色)のインクを吐出する。インクジェットヘッド102kは、ブラック色(K色)のインクを吐出する。また、インクジェットヘッド102c〜kのそれぞれは、媒体50と対向する面(ノズル面)に、インクを吐出する複数のノズルを有する。また、本例において、インクジェットヘッド102c〜kのそれぞれにおける複数のノズルは、印刷装置10において予め設定されたX方向と平行なノズル列方向に並ぶ。また、インクジェットヘッド102c〜kは、図中に示すように、X方向の位置を揃えて、X方向と直交するY方向へ並べて配設される。この場合、X方向は、後に説明をする副走査動作時に媒体50に対して相対的にヘッド部12を移動させる副走査方向と平行な方向である。また、Y方向は、X方向と直交する方向である。また、本例において、Y方向は、主走査動作時に媒体50に対して相対的にヘッド部12を移動させる主走査方向と平行な方向になっている。この場合、主走査動作とは、例えば、主走査方向へ移動しつつインクを吐出する動作のことである。
また、本例において、インクジェットヘッド102c〜kから吐出するカラーインクとしては、蒸発乾燥型のインクを用いる。また、蒸発乾燥型のインクとして、赤外線の照射によりインク自体が発熱するインクを用いる。この場合、例えば、媒体50に付着したインクに赤外線を照射することにより、短時間で適切にインクを乾燥させることができる。また、これにより、例えば、インクの滲みが発生する前にインクを適切に乾燥させることができる。本例において用いるインクの特徴については、後に更に詳しく説明をする。
ヘッド部12における複数の赤外線照射部104は、インクを発熱させるための赤外線を発生する赤外線照射手段である。また、本例において、複数の赤外線照射部104は、インクジェットヘッド102c〜yとX方向の位置を揃えて、インクジェットヘッド102c〜yの並びに対してY方向の一方側及び他方側に配設される。また、これにより、赤外線照射部104は、各回の主走査動作時に、媒体50に付着したインクに対し、着弾の直後(インクジェットプリント直後)に赤外線を照射する。赤外線照射部104による赤外線の照射については、少なくとも、同一の主走査動作(パス)内でインクが吐出される範囲の副走査方向における幅(吐出幅)の範囲で均一にすることが好ましい。また、この場合、例えば、ヘッド部12の移動方向においてインクジェットヘッド102c〜yの後方側になる赤外線照射部104から赤外線を照射することにより、媒体50への着弾直後のインクに対して赤外線を照射して、インクの滲みが発生する前にインクの粘度を十分に高めることができる。
また、本例において、赤外線照射部104は、所定のピーク波長(発光中心)を有する強度分布で赤外線を発生する半導体光源を有する。このように構成すれば、例えば、インクを加熱するために必要な波長範囲の赤外線を効率的かつ適切に発生できる。また、この場合、必要な波長の赤外線を選択的に発生することにより、例えば長波長の赤外線により媒体50等が高温に加熱されること等を適切に防ぐことができる。また、より具体的に、赤外線照射部104は、例えば、赤外線を発生するLED(赤外LED)を用いた照射器(LED照射器)であり、波長が3μm以下の赤外線を媒体50上のインクへ照射する。この場合、波長が3μm以下の赤外線とは、例えば、近赤外線又は短波長赤外線である。近赤外線とは、例えば、波長が0.75〜1.4μmの範囲にある赤外線のことである。短波長赤外線とは、例えば、波長が1.4〜3μmの範囲にある赤外線のことである。
また、波長が3μm以下の赤外線を照射するとは、例えば、ピーク波長が3μm以下(例えば、0.75〜3μm)の赤外線を照射することである。また、赤外線照射部104は、ピーク波長から離れた波長での強度が十分に小さくなるように赤外線を照射することが好ましい。この場合、赤外線照射部104は、例えば、ピーク波長が3μm以下であり、かつ、波長が4μmの成分の強度がピーク波長での強度の1/10以下になる赤外線を発生する。また、赤外線照射部104は、例えば、半値全幅の全体が3μm以下(例えば、0.75〜3μm)になる赤外線を照射することが好ましい。このように構成すれば、例えば、媒体上のインクを直接かつ選択的に加熱することができる。また、赤外線照射部104を構成する半導体光源としては、例えば、赤外線を発生するレーザ素子(赤外線LD)等を用いることも考えられる。この場合、赤外線照射部104は、レーザ素子が発生する赤外線の照射範囲を拡げる構成を更に有することが好ましい。赤外線の照射範囲を拡げる構成としては、例えば、ビームエキスパンダや蒲鉾型レンズ(シリンドリカルレンズ)等を用いることが考えられる。また、この場合、インクジェットヘッド102c〜kのそれぞれにおいてノズルが並ぶノズル列方向と平行な副走査方向においてビームを拡げることで照射範囲を拡げて、主走査動作時の移動方向である主走査方向においては集光させた一方向の赤外線を照射することが考えられる。このように構成すれば、例えば、一定面積の範囲に赤外線を均一かつ適切に照射することができる。
尚、本例において用いるインクの特徴と赤外線照射部104が発生する赤外線の波長範囲との関係については、後に更に詳しく説明をする。また、本例において、ヘッド部12は、主走査方向における一方及び他方の向きへの両方向の主走査動作を行う。そして、上記においても説明をしたように、この場合、ヘッド部12における複数の赤外線照射部104のうち、ヘッド部12の移動方向においてインクジェットヘッド102c〜yの後方側になる赤外線照射部104により、媒体50上にインクへ赤外線を照射する。この場合、赤外線照射部104については、例えば、ヘッド部12の走行方向においてヘッド部12の直後になる位置に配設することが好ましい。また、印刷装置10の構成の変形例においては、例えば、主走査方向の一方の向き(片方向)への主走査動作を行ってもよい。この場合、例えば、主走査動作時にインクジェットヘッド102c〜kの後方側になる位置のみに赤外線照射部104を配設してもよい。また、赤外線照射部104は、副走査方向においてインクジェットヘッド102c〜kと位置が重なる範囲に加え、副走査方向における位置がインクジェットヘッド102c〜kとずれた位置に対しても、赤外線を照射することが好ましい。このように構成すれば、例えば、媒体50上のインクにより確実に赤外線を照射することにより、インクが完全に乾燥するまでの時間を短縮することができる。また、印刷装置10の構成の変形例においては、ヘッド部12が有する赤外線照射部104以外の赤外線照射部を更に用いてもよい。この場合、例えば、媒体50の搬送方向におけるインクジェットヘッド102c〜kよりも下流側に、後加熱用の赤外線照射部を更に配設すること等が考えられる。このように構成すれば、例えば、インクが完全に乾燥するまでの時間をより適切に短縮することができる。
プラテン14は、媒体50を支持する台状部材であり、ヘッド部12と対向させて媒体50を支持する。また、本例において、プラテン14は、内部にプリントヒータ20、プレヒータ22、及びアフターヒータ24を収容する。ガイドレール16は、主走査動作時にヘッド部12の移動をガイドするレール部材である。走査駆動部18は、印刷装置10による主走査動作及び副走査動作を駆動する駆動部である。主走査動作時において、走査駆動部18は、例えば、ガイドレール16に沿ってヘッド部12を移動させつつ、印刷すべき画像に応じて、ヘッド部12の各インクジェットヘッドにインクを吐出させる。また、主走査動作の合間に副走査動作の駆動を行うことにより、媒体50においてヘッド部12と対向する領域を変更する。この場合、副走査動作とは、例えば、ヘッド部12に対して相対的に副走査方向へ媒体50を移動させる動作のことである。走査駆動部18は、例えば図示を省略したローラ等を駆動することで、副走査方向と平行な搬送方向へ媒体50を移動させることで、副走査動作の駆動を行う。
プリントヒータ20は、ヘッド部12と対向する位置において媒体50を加熱するヒータである。プリントヒータ20を用いることにより、例えば、媒体50上のインクをより効率的に加熱することが可能になる。また、この場合、本例の印刷装置10の構成について、赤外線照射部104とプリントヒータ20とを併用してインクを乾燥させる構成と考えることができる。
尚、プリントヒータ20での加熱温度が高い場合、例えばヘッド部12におけるインクジェットヘッドが加熱されることで、ノズル詰まり等の問題が生じやすくなる。この場合、ノズル詰まりとは、例えば、インクジェットヘッド等の吐出ヘッドにおけるノズルがインクの乾燥により詰まることである。そのため、プリントヒータ20による加熱温度については、70℃以下にすることが好ましい。また、本例においては、上記においても説明をしたように、赤外線照射部104等を用いて、インクを効率的に加熱することが可能である。そのため、プリントヒータ20による加熱温度については、環境温度の影響を抑え、媒体50の温度を一定化すること等を目的に、十分に低い温度にすることがより好ましい。この場合、プリントヒータ20は、例えば、媒体50の全体(プリントヒータ20と対向する領域の全体)に対し、室温により近い温度(例えば、50℃以下程度)での加熱を行う。また、プリントヒータ20による媒体50の加熱温度については、好ましくは40℃以下、更に好ましくは35℃以下である。このように構成すれば、例えば、ノズル詰まり等の問題を抑えつつ、環境温度の影響等を適切に抑えることができる。
また、プレヒータ22は、搬送方向においてヘッド部12よりも上流側で媒体50を加熱するヒータである。プレヒータ22を用いることにより、ヘッド部12の位置へ到達する前に、媒体50の初期温度を適切に調整することができる。また、この場合、プレヒータ22による媒体50の加熱温度についても、例えば、環境温度の影響を抑えること等を目的に、十分に低い温度(例えば50℃以下、好ましくは40℃以下、更に好ましくは35℃以下)にすることが好ましい。アフターヒータ24は、搬送方向においてヘッド部12よりも下流側で媒体50を加熱するヒータである。アフターヒータ24を用いることにより、例えば、印刷を完了するまでの間に、インクをより確実に乾燥させることができる。アフターヒータ24による媒体50の加熱温度については、例えば30〜50℃程度にすることが考えられる。また、アフターヒータ24については、例えば、媒体50上のインクを完全乾燥させるための後加熱用のヒータ等と考えることができる。この場合、アフターヒータ24の加熱温度については、使用する媒体50の耐熱温度以下の範囲で、ある程度の高い温度に設定してもよい。
尚、上記においても説明をしたように、本例においては、赤外線照射部104等を用いて、インクを乾燥させる。そして、この場合、インクの層に対する滲み止めや乾燥については、主に赤外線照射部104等での赤外線の照射により行う。そのため、印刷装置10を使用する環境や求められる印刷の品質によっては、プリントヒータ20、プレヒータ22、アフターヒータ24のうちの一部又は全てを省略してもよい。また、プリントヒータ20、プレヒータ22、及びアフターヒータ24としては、公知の様々な加熱手段を用いることが考えられる。より具体的に、プリントヒータ20、プレヒータ22、及びアフターヒータ24としては、例えば、伝熱ヒータ、温風ヒータ、赤外線ヒータ等を好適に用いることができる。また、本例において、プリントヒータ20、プレヒータ22、及びアフターヒータ24については、例えば、インクの乾燥を一層促進するための補助的な乾燥手段と考えることができる。また、印刷の完了までにインクをより確実に乾燥させるためには、例えば、搬送方向においてヘッド部12よりも下流側に、温風ヒータや赤外線ヒータ等を更に配設してもよい。この場合、赤外線ヒータとは、例えば、遠赤外線を含む赤外線を発生することで媒体50を加熱するヒータのことである。また、この場合、アフターヒータ24に代えて、温風ヒータや赤外線ヒータ等を用いてもよい。また、プリントヒータ20、プレヒータ22、アフターヒータ24については、プラテン14の内部に限らず、例えば媒体50の近傍に設けた架台上に配設すること等も考えられる。
制御部30は、例えば印刷装置10のCPUであり、印刷装置10の各部の動作を制御する。本例によれば、例えば、媒体50に対する印刷を適切に行うことができる。また、印刷装置10の具体的な構成については、図1に図示する構成に限らず、様々な変形を行ってもよい。印刷装置10の構成の様々な変形例については、後に更に詳しく説明をする。
続いて、本例において用いるインクや赤外線照射部104の特徴について、更に詳しく説明をする。上記においても説明をしたように、本例において、インクジェットヘッド102c〜kから吐出するインクとしては、赤外線の照射によりインク自体が発熱する蒸発乾燥型のインクを用いる。また、このようなインクについては、例えば、色材と溶媒とを含み、かつ、赤外線の照射により発熱する瞬間乾燥型のインクと考えることもできる。この場合、赤外線の照射により発熱するとは、例えば、赤外線を吸収することで発熱することである。また、本例においては、インクの成分のうち、溶媒について、赤外線を吸収することで発熱する液体を用いる。このように構成すれば、例えば、赤外線の照射によりインクを適切に発熱させることができる。また、より具体的に、本例において、インクとしては、溶媒として水を含む水性のインク(水性系インクジェットインク)を用いる。この場合、水性のインクとしては、例えば、水性顔料インク、水性染料インク、又は水性ラテックスインクを好適に用いることができる。また、例えば、樹脂粒子を水性の溶媒中に分散した分散型のインクを用いること等も考えられる。
尚、本例において、溶媒とは、例えば、インク中の他の成分を溶解又は分散させる液体のことである。また、溶媒については、例えば、インクの主成分として用いられる液体等と考えることができる。この場合、インクの主成分とは、例えば、インク中に最も大きな重量比で含まれる成分のことである。
また、水性のインクを用いることに対応して、本例において、赤外線照射部104は、水を発熱させる波長範囲の赤外線を発生する。水を発熱させる波長範囲とは、例えば、水の吸収波長(水自体の赤外線吸収波長領域)と重なることで水を適切に発熱させる波長範囲のことである。また、水を発熱させる波長範囲については、例えば、水の吸収波長とほぼ一致するピーク波長を有する波長範囲(吸収帯近傍)や、水自体に強く吸収される波長範囲等と考えることもできる。また、この場合、例えば、赤外線照射部104の発光波長の半値全幅の中に水のいずれかの吸収波長が含まれていることが好ましい。また、より具体的に、水を発熱させる波長範囲の赤外線については、例えば、ピーク波長が2.65〜2.87μm又は1.86〜1.94μmの範囲にある赤外線等と考えることができる。このように構成すれば、例えば、赤外線照射部104が発生する赤外線により媒体50上のインクを効率的かつ適切に加熱することができる。また、これにより、例えば、媒体50上のインクの粘度を短時間で十分に高め、インクの滲みが発生することを適切に防ぐことができる。また、この場合、インクの溶媒の特徴に合わせた波長範囲の短波長の赤外線を用いることにより、媒体50等の温度を過度に上昇させることなく、インクを適切に加熱することができる。そのため、本例によれば、例えば、媒体50の温度上昇によりインクジェットヘッド102c〜kにおいてノズル詰まりが発生すること等を防ぎつつ、滲みが発生する前にインクを適切に乾燥させることができる。また、これにより、例えば、高い品質での印刷を適切に行うことができる。
ここで、赤外線照射部104により行うインク(カラーインク)の乾燥は、例えば、滲みを抑えるという目的を達成できる範囲で、インクの粘度が十分に高まる程度にまでインクを乾燥させればよい。そのため、赤外線照射部104による赤外線の照射については、例えば、媒体50に付着したインクに赤外線を照射することでインクが含む溶媒の少なくとも一部を揮発除去する動作等と考えることもできる。また、本例においては、赤外線照射部104を用いてインクを乾燥させることにより、例えば一般的なヒータ等で媒体50を加熱することで間接的にインクを加熱する場合と異なり、インクを直接的に加熱することができる。そのため、本例によれば、例えば、媒体50への着弾の直後の短時間の間にインクの粘度を十分に高め、滲みを適切に抑えることができる。また、この場合、インクの滲みを適切に抑えることが可能であるため、例えば、印刷の速度を適切に高速化することもできる。
また、赤外線照射部104によりインクを乾燥させる動作については、例えば、インクジェットヘッド102c〜kにより媒体50の表面に形成されたインクの層に赤外線を照射することで、インク中の溶媒に赤外線を直接吸収させて、インクを直接かつ選択的に加熱する動作等と考えることもできる。また、この場合、インクを直接的に加熱することにより、例えば、媒体50上のインクの温度が媒体50の温度よりも高くなるように、インクを加熱する。この場合、例えば、媒体50の温度を50℃以下に抑えつつ、インクの温度が50℃よりも高くなるように、インクを加熱する。また、この場合、媒体50の温度については、40℃以下に抑えることが好ましい。また、インクの温度については、例えば、80℃以上に加熱することが好ましい。また、この場合、インクを直接かつ選択的に加熱することにより、媒体50の温度上昇を抑えることができるともいえる。そして、このような観点で考えた場合、赤外線照射部104による赤外線の照射による媒体50の温度上昇については、例えば10℃以下程度にすることが好ましい。また、また、赤外線の照射による媒体50の温度上昇については、5℃以下にすることがより好ましい。
また、本例においては、赤外線の照射によりインクを十分に加熱することにより、少なくとも、媒体50上で滲みが発生しない粘度にまで、インクの粘度を高める。媒体50上で滲みが発生しないとは、例えば、印刷に求められる品質等に応じて、問題となる滲みが実質的に発生しないことである。また、この場合、インクの温度については、短時間で溶媒を適切に揮発除去できるように、十分に高い温度にまで加熱をすることが好ましい。より具体的に、例えば、媒体50上のインクに含まれる溶媒が沸騰する温度にまでインクを加熱すること等も考えられる。溶媒が沸騰する温度とは、例えば、沸点又はそれ以上の温度のことである。また、本例のように、水を主成分とする水性のインクを用いる場合、溶媒の沸点とは、例えば、水の沸点である。このように構成すれば、例えば、インクを高い温度に加熱することで、インクの溶媒を短時間で蒸発させ、インクを高粘度化又は固体化することができる。また、これにより、例えば、滲みをより適切に抑えることができる。また、この場合、例えば、インクを効率的に加熱することが可能になるため、例えば、インクを乾燥させるために必要な消費電力を低減すること等も可能になる。また、この場合、媒体50に対して照射する積算エネルギーについては、例えば、0.1〜5/cm程度に設定することが好ましい。このように構成すれば、例えば、媒体50上のインクの粘度を短時間で適切に高めることができる。
また、この場合、赤外線の照射による媒体50の温度上昇を抑えるためには、組成における水の割合(水分率)が少ない媒体50を用いることが好ましい。この場合、例えば、水の割合が15重量%以下(好ましくは、10重量%以下)の媒体50等を好適に用いることができる。また、より具体的に、このような媒体50としては、例えば、PET等のプラスチック、金属、ガラス、又は化学繊維の媒体50等を好適に用いることができる。このような媒体50を用いる場合、媒体50に水分がほとんど含まれていないため、水を発熱させる波長の赤外線を照射したとしても、媒体50の温度の上昇を適切に抑えることができる。また、実用上は、水分率が10%程度の媒体50についても、好適に用いることができる。この場合、例えば、水分率が10%程度の天然繊維の媒体50等を用いることが考えられる。
尚、上記のように、媒体50の温度が高温になると、ノズル詰まり等の問題が生じやすくなる。また、媒体50の温度が高温になると、媒体50の耐熱温度の問題等が生じることが考えられる。しかし、使用するインクや媒体50の性質によっては、媒体50の温度がある程度上昇しても問題が生じにくい場合もある。そのため、そのような場合には、水分率がより高い媒体50を用いることも考えられる。より具体的に、この場合、例えば紙の媒体50(例えば、普通紙等)を用いること等も考えられる。
続いて、本例において行う印刷の動作について、更に詳しく説明をする。図2は、本例において行う印刷の動作について説明をする図であり、浸透性の媒体50を用いる場合の印刷の動作の一例を簡略化して示す。この場合、浸透性の媒体50とは、インクが媒体50の内部に浸透する性質の媒体50のことである。媒体50としては、布の媒体50(例えば、化学繊維等の布の媒体50)を用いることが考えられる。
図2(a)は、赤外線照射部104を用いてインクを乾燥させる動作を簡略化して示す図(乾燥プロセスのモデルの図)であり、図中にヘッド移動方向と示す矢印の方向へヘッド部12が移動する主走査動作時にインクを乾燥させる動作の一例を示す。図2(b)は、印刷後の媒体50の断面を簡略化して示す図である。また、図2においては、図示の簡略化のため、インクジェットヘッド102c〜k(図1参照)について、図中に示すインクジェットヘッド102にまとめて図示をしている。
上記においても説明をしたように、本例においては、赤外線照射部104とプリントヒータ20とを併用して、媒体50上のインクを乾燥させる。そして、この場合、赤外線照射部104は、媒体50の各位置のインクに対し、図中に示すように、インクジェットヘッド102が通過した後に赤外線を照射する。この場合、媒体50においてインクジェットヘッド102と対向する位置においては、プリントヒータ20による比較的低温の加熱のみが行われることになる。そのため、本例によれば、例えば、加熱の影響(輻射熱)によりインクジェットヘッド102ノズル面の温度が上昇することを適切に防ぐことができる。また、この場合、媒体50の各位置のインクは、インクジェットヘッド102の通過後に、赤外線照射部104により高温に加熱される。そのため、インク中の溶媒は、主に、インクジェットヘッド102が通過後の領域で蒸発することになる。そのため、このように構成すれば、例えば、蒸発した溶媒がインクジェットヘッド102のノズル面に凝集すること等を適切に防ぐこともできる。また、これにより、インクジェットヘッド102によるインクの吐出をより安定化させることができる。
また、浸透性の媒体50を用いる場合、例えば従来の構成のヒータ等で媒体50を加熱するのみでは、上記においても説明をしたように、インクが媒体50に浸み込むことで、媒体50の表面や表面付近に残るインクの量が少なくなり、印刷の濃度が低下すること等も考えられる。これに対し、本例のように、赤外線照射部104を用いる場合、媒体50への着弾の直後において媒体50に多くのインクが浸透する前に、媒体50の表面付近でインクを急速に乾燥させることができる。そのため、本例によれば、浸透性の媒体50を用いる場合にも、例えば図2(b)に示すように、媒体50の内部に対してインクが浅く浸透した状態でインクを乾燥させることができる。また、これにより、例えば、媒体50の表面付近に多くのインクを残して、高い濃度での鮮明な印刷をより適切に行うことができる。また、この場合、媒体50の内部でのインクの溶媒(水分等)の浸透量や残存時間が少なくなるため、媒体50にインクが浸透することで生じる様々な問題を防ぐこともできる。例えば、紙の媒体50等を用いる場合において、コックリングやカール等を適切に防ぐことができる。
ここで、上記においても説明をしたように、本例においては、媒体50の各位置のインクに対してインクジェットヘッド102が通過した後に赤外線照射部104で赤外線を照射する構成により、インクを短時間で乾燥させることに加え、加熱の輻射熱や蒸発する溶媒の影響がインクジェットヘッド102に及ぶこと等を適切に防いでいる。そして、このような効果をより適切に得るためには、例えば、主走査方向におけるインクジェットヘッド102と赤外線照射部104との位置をずらすことに加え、赤外線照射部104により赤外線を照射する範囲についても、十分に配慮をすることが好ましい。より具体的に、この場合、例えば、インクジェットヘッド102のノズル面やノズル列に直接又は間接的に赤外線が照射されないように、赤外線照射部104による赤外線の照射方向を制御することが好ましい。この場合、例えば、インクジェットヘッド102へ向かう方向の赤外線の強度を十分に小さくし、かつ、媒体50で反射してインクジェットヘッド102のノズル面へ向かう赤外線の反射成分も十分に小さくなるように、赤外線照射部104による赤外線照射の指向性等を調整することが好ましい。
続いて、赤外線照射部104が照射する赤外線の波長範囲等について、更に詳しく説明をする。図3は、赤外線照射部104が照射する赤外線の波長範囲の一例を示す図であり、赤外線照射部104が照射する赤外線の強度分布の一例について、公知のIRヒータが発生する赤外線の強度分布の例と比較して示す。より具体的に、図中に示す場合において、赤外線照射部104が照射する赤外線の強度分布は、赤外線照射部104において赤外線を発生する赤外LED(IR−LED)を用いる場合の強度分布である。また、IRヒータが発生する赤外線の強度分布は、IRヒータとしてハロゲンヒータを用いる場合の強度分布である。
ハロゲンヒータ等のIRヒータで赤外線を発生する場合、通常、図中に示すように、広い波長範囲の赤外線が発生することになる。そして、このような広い波長範囲の赤外線を印刷装置10において用いた場合、例えば波長が長い成分の影響により、インク以外に、媒体50等も高い温度に加熱されることになる。これに対し、赤外LED等の半導体光源により赤外線を発生する場合、赤外線の強度分布は、図中に示すように、所定のピーク波長(発光中心)を有する狭い波長範囲に集中した分布になる。そして、この場合、赤外線のピーク波長をインクの溶媒(例えば、水)の吸収波長に合わせておくことで、溶媒を直接かつ選択的に加熱することができる。また、これにより、例えば、媒体50の温度上昇等を抑えつつ、インクを適切かつ十分に加熱することができる。
ここで、上記においても説明をしたように、インクの溶媒として水を用いる場合、例えばピーク波長が2.65〜2.87μm又は1.86〜1.94μmの範囲にある赤外線を用いることで、溶媒を適切に加熱することができる。また、これらの波長範囲のうち、長波長側の波長範囲は、水の吸収帯である約3500cm−1(=2.86μm)に対応する波長範囲である。また、この吸収帯は、水におけるヒドロキシル基(−OH基)に対応する吸収帯である。
また、インクの溶媒としては、水以外にも、ヒドロキシル基を有する液体を用いることが考えられる。このような媒体としては、例えば、各種のアルコールやエチレングリコール等を用いることが考えられる。そして、この場合も、溶媒は、水と同様に、波長が2.8μm付近の赤外線を吸収する光学特性を有する。そのため、赤外線照射部104が発生する赤外線の波長範囲について、2.8μm付近に設定しておけば、媒体として水を用いる場合に加え、ヒドロキシル基を有する水以外の液体を媒体として用いる場合にも、インクを適切に加熱することができる。より具体的に、この場合、赤外線照射部104は、ピーク波長が2.5〜3.0μmの範囲にある赤外線を発生することが好ましい。赤外線のピーク波長は、より好ましくは2.8〜2.9μm(例えば、2.86μm程度)である。このように構成すれば、例えば、様々な溶媒を用いる場合において、媒体50上のインクを適切に加熱することができる。
尚、赤外線を発生する光源としては、半導体光源以外に、例えば、キセノンランプや赤外線ランプ等も知られている。そして、この場合も、インクを乾燥させるという点のみを考えれば、例えば主走査動作時にインクジェットヘッドの後方側になる位置にこれらのランプを配設して、ランプを点灯させることで、インクを急速に乾燥させることができる。
しかし、このようなランプを用いる場合、インクが効率的に吸収する範囲の赤外線(感熱に有効な赤外線)への変換効率が低くなり、インクの加熱には有効性の低い可視光等も多量に発生することになる。そして、この場合、インクのみを選択的に加熱することが難しくなり、媒体50や周囲の部材等の温度も大きく上昇することになる。また、この場合、投入エネルギーの多くが熱となり、媒体50等を通して放熱されることになる。そのため、この場合、エネルギーの損失(ロス)が大きくなり、インクを乾燥させるために使用するエネルギーの利用効率が低くなるという問題も生じる。また、このようなランプを用いる場合、高速でのオンオフの切り換え等ができないため、例えばインクを高速に乾燥させる条件で赤外線を照射すると、媒体50の温度が極めて高温になるおそれがある。そのため、この場合、耐熱性の低い媒体50を用いることは、特に困難になる。また、この場合、媒体50やインクの温度が高温になることで、焦げや変色が発生するおそれもある。また、例えば紙等の可燃性の媒体50を用いる場合において、搬送中の媒体50の詰まり(紙ジャム)や停電等により媒体50の搬送が停止すると、過熱により媒体50の発火や焦げ等の問題が発生するおそれもある。
これに対し、本例のように、赤外LED等の半導体光源を用いて赤外線を照射する場合、狭い波長範囲の赤外線を発生することにより、特定の構造を有する物質のみを効率的に加熱することができる。また、これにより、例えば、媒体50の温度上昇を抑えつつ、インクを効率的に加熱することができる。
また、上記のように、赤外線照射部104が発生する赤外線のピーク波長については、インクの溶媒の吸収波長に合わせることが好ましい。しかし、インクを適切に加熱するという目的を達成できる範囲であれば、赤外線照射部104が発生する赤外線のピーク波長と、インクの溶媒の吸収波長とは、必ずしも完全に一致しなくてもよい。例えば、インクの溶媒として水を用いる場合において、使用する具体的なインクや媒体50の特性によっては、赤外線照射部104は、ピーク波長が2.65〜2.87μm及び1.86〜1.94μmのいずれの範囲にも入らない条件で赤外線を発生してもよい。この場合、例えば、波長が3μmよりも大きな中波長赤外線範囲にピーク波長を有する赤外LED(中赤外LED)等を用いること等も考えられる。
続いて、上記において説明をした様々な特徴に関する補足説明等を行う。印刷装置10の具体的な構成については、上記において説明をした構成に限らず、様々な変形を行ってもよい。例えば、上記においては、ヘッド部12(図1参照)における赤外線照射部について、主に、インクジェットヘッドに対して主走査方向の両側又は片側に配設する場合の構成を説明した。しかし、赤外線照射部については、他の位置にも更に配設すること等も考えられる。この場合、例えば、ヘッド部12におけるインクジェットヘッドに対して媒体の搬送方向の下流側に更に赤外線照射部を配設すること等が考えられる。また、上記においては、印刷装置10の構成について、主に、ヘッド部12に主走査動作を行わせるシリアル方式の場合の構成を説明した。しかし、印刷装置10の構成としては、ラインプリンタ方式の構成を用いることも考えられる。この場合、例えば、ヘッド部12におけるインクジェットヘッドに対して媒体の搬送方向の下流側に赤外線照射部を配設することにより、媒体上のインクに赤外線を照射する。
また、上記においても説明をしたように、赤外線の照射によりインクを短時間で乾燥させることに効果は、少ないパス数(例えば、8パス以下、好ましくは4パス以下、例えば、1〜4パス)での印刷を行う場合に顕著である。そのため、本例の構成については、例えば、従来の方法では滲みの問題で実現が困難だった少ないパス数での高精彩な印刷が可能になる構成等と考えることもできる。しかし、印刷に使用するインクや媒体の特性や、印刷に求められる品質によっては、より多くのパス数での印刷を行うことも考えられる。より具体的に、例えば、乾燥速度の遅いインクを用いる場合には、4パスよりも大きなパス数での印刷を行うことも考えられる。この場合、例えば32パス以下程度(例えば、8〜32パス)のパス数での印刷を行うことが好ましい。
また、上記においては、印刷に使用する媒体の一例として、主に、布帛等の布や紙等の浸透性の媒体を用いる場合について、説明をした。この場合、例えば、浸透性であり、かつ、受像層を設けない媒体であっても、滲みを抑えて、適切に印刷を行うことができる。また、より具体的に、この場合、例えばTシャツなどの縫製品や各種の多孔性の媒体等を好適に用いることができる。また、この場合、例えば、受像層を設けていない紙や前処理を行っていない布帛等への直接の印刷(ダイレクトプリント)が可能になるため、印刷のランニングコストの大幅低減が可能になる。
また、使用する媒体はこれらに限定されず、例えば、受像層を設けた媒体を用いることも考えられる。また、媒体として、浸透性の媒体に限らず、非浸透性(非吸収性)の媒体を用いることもできる。この場合、例えば、非浸透性のPETやPC等のように、従来の構成では滲みの問題が大きくなって適切に印刷を行うことが難しかった媒体に対しても、滲みを抑えて適切に印刷を行うことができる。より具体的には、例えば、媒体として非浸透性のプラスチックフィルムや塩ビシート等を用いる場合にも、媒体上のインクを急速に乾燥させることにより、滲み止めの効果を適切に得ることができる。また、これらの媒体に限らず、様々な非吸収性のノンコートメディア等を用いることも考えられる。また、媒体としては、インクジェットヘッドからインクを吐出することで最終的な成果物(印刷物)を直接得るための媒体(直接プリント用の媒体)に限らず、転写用の媒体を用いること等も考えられる。この場合、転写用の媒体とは、例えば、被印刷面に形成されたインクの層を他の媒体に転写する用途で用いられる媒体のことである。
また、上記においても説明をしたように、本例においては、所定の波長範囲の赤外線を吸収して発熱する溶媒を含むインクを用いることで、従来の方法での限界を超えて、より高速化した場合にも滲みを発生させずに、高精彩な印刷を行うことができる。そして、この点に関し、赤外線の照射によりインクを乾燥させる点に着目した場合、溶媒に赤外線を吸収させるのではなく、例えば赤外線吸収剤を添加することで、赤外線の吸収効率を高めること等も考えられる。しかし、赤外線吸収剤として使用可能な物質には、可視光領域にもある程度の吸収を示す物質が多い。そのため、インクの基本的な成分以外の赤外線吸収剤を添加した場合、インクの色に影響が生じ、高精彩なカラー画像が得られなくなるおそれもある。これに対し、本例においては、上記においても説明をしたように、特別な赤外線吸収剤等を用いることなく、インクの基本的な成分である溶媒に赤外線を吸収させることで、インクを加熱している。このように構成すれば、例えば、余分な物質を添加することでインクの色に影響が生じることを適切に防ぐことができる。また、これにより、例えば、高精細なカラー画像をより適切に印刷することができる。そのため、本例の構成については、例えば、特別な赤外線吸収剤を用いずに高精彩で超高速な印刷を可能にする構成等と考えることもできる。
また、印刷装置10において使用する具体的なインクについても、様々に変更が可能である。例えば、インクの色に関し、CMYKの各色のインクに限らず、赤(R)、緑(G)、青(B)の各色のインクを更に用いることも考えられる。また、特色のインクとして、白色、パール色、メタリック色、セラミック色、蛍光色、燐光色等の様々な色のインクを用いること等も考えられる。また、印刷装置10において使用するインクの色数についても、特に限定されない。
本発明は、例えば印刷装置に好適に利用できる。
10・・・印刷装置、12・・・ヘッド部、14・・・プラテン、16・・・ガイドレール、18・・・走査駆動部、20・・・プリントヒータ、22・・・プレヒータ、24・・・アフターヒータ、30・・・制御部、50・・・媒体、102・・・インクジェットヘッド、104・・・赤外線照射部

Claims (10)

  1. 媒体に対して印刷を行う印刷装置であって、
    前記媒体へインクを吐出する吐出ヘッドと、
    波長が3μm以下の赤外線を前記媒体上のインクへ照射する赤外線照射部と
    を備え、
    前記吐出ヘッドは、前記赤外線を吸収することで発熱する溶媒を含む前記インクを吐出し、
    前記赤外線照射部は、前記媒体上の前記インクへ前記赤外線を照射することにより、前記インク中の前記溶媒の少なくとも一部を揮発除去することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記赤外線照射部は、前記赤外線を発生する半導体光源を有することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記赤外線照射部は、前記媒体上の前記インクへ前記赤外線を照射することにより、前記媒体上の前記インクの温度が前記媒体の温度よりも高くなるように、前記インクを加熱することを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. 前記赤外線照射部は、前記媒体上の前記インクへ前記赤外線を照射することにより、前記媒体の温度を50℃以下に抑えつつ前記インクの温度が50℃よりも高くなるように、前記インクを加熱することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の印刷装置。
  5. 前記赤外線照射部は、前記媒体上の前記インクへ前記赤外線を照射することにより、前記媒体上の前記インクに含まれる前記溶媒が沸騰する温度にまで、前記媒体上の前記インクを加熱することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の印刷装置。
  6. 前記溶媒は、水であり、
    前記赤外線照射部は、水を発熱させる波長範囲の前記赤外線を発生することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の印刷装置。
  7. 前記媒体は、水の割合が15重量%以下の媒体であることを特徴とする請求項6に記載の印刷装置。
  8. 前記溶媒は、ヒドロキシル基を含む液体であり、
    前記赤外線照射部は、ピーク波長が2.5〜3.0μmの範囲にある前記赤外線を発生することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の印刷装置。
  9. 前記赤外線照射部は、ピーク波長が3μm以下であり、かつ、波長が4μmの成分の強度がピーク波長での強度の1/10以下になる前記赤外線を発生することを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の印刷装置。
  10. 媒体に対して印刷を行う印刷方法であって、
    前記媒体へインクを吐出する吐出ヘッドと、
    波長が3μm以下の赤外線を前記媒体上のインクへ照射する赤外線照射部と
    を用い、
    前記吐出ヘッドにより、前記赤外線を吸収することで発熱する溶媒を含む前記インクを吐出し、
    前記赤外線照射部から前記媒体上の前記インクへ前記赤外線を照射することにより、前記インク中の前記溶媒の少なくとも一部を揮発除去することを特徴とする印刷方法。
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