JP7026862B1 - 弾性シート打抜き装置、および弾性シート打抜きシステム - Google Patents
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Abstract
Description
やすくなる。従って、弾性シートをダイプレート側凹部に配置する際に弾性シートとダイプレート側凹部とがダイプレート表面の面内方向でずれた場合には、弾性シートは、ダイプレート表面およびダイプレート側凹部の内面を滑り、その下面がダイプレート側凹部に嵌る状態にセットされる。これにより、弾性シートは、ダイプレート上の所定の位置に正確に配置される。従って、ダイプレートとストリッパープレートとの間に弾性シートを挟んだときに、弾性シートが潰れることがない。また、弾性シートがダイプレート上の所定の位置に正確に配置されるので、パンチ部により、弾性シートを正確に打抜くことができる。
5μm ≦ D ≦ 20μm
このような条件式を満たせば、ダイプレート表面およびダイプレート側凹部の内面と、弾性シートと、の接触面積が低下する。ここで、各面の十点平均粗さDが条件式の下限値を下回る場合には、弾性シートがダイプレートに貼り付きやすくなるので、打抜き後の弾性シートをダイプレート側凹部から取り出すのに支障が出る場合がある。また、各面の十点平均粗さDが条件式の上限値を上回る場合には、各面の凹凸によって、弾性シートに傷がつく場合がある。
図1は、弾性シート打抜きシステムの正面図である。図2は、所定の高さから下方に向かって弾性シート打抜きシステムを見た場合の説明図である。図2は、図1のJ-J線の高さ位置から下方を見た場合である。図3(a)は、弾性シートの平面図である。図3(b)は、図3(a)のK-K線断面図である。本例の弾性シート打抜きシステム1は、弾性シート2を、2台の弾性シート打抜き装置3、4で順番に打抜いてOリングなどの環状のシール材を製造する。
図3に示すように、弾性シート2は、その厚み方向から見た場合の輪郭形状が、正方形である。弾性シート2の輪郭は、互いに対向して平行に延びる第1辺58aおよび第2辺58bと、互いに対向して第1辺58aおよび第2辺58bと直交する方向に平行に延びる第3辺58cおよび第4辺58dを備える。なお、弾性シート2は、6角形形状を備える場合もある。この場合、弾性シート2は、互いに対向して平行に延びる第1辺58aおよび第2辺58bと、互いに対向して第1辺58aおよび第2辺58bと直交する方向に平行に延びる第3辺58cおよび第4辺58dと、第1辺58aおよび第3辺58cと交差する方向に延びて第1辺58aおよび第3辺58cを接続する第5辺と、第5辺と対向して第2辺58bと第4辺58dとを接続する第6辺と、を備える。
図4は、第1弾性シート打抜き装置3の説明図である。図4では、パンチプレートは待機位置にある。図5は、弾性シートを打抜く直前の第1弾性シート打抜き装置3の説明図である。図6は、第1パンチ部によって弾性シートを打抜いた直後の第1弾性シート打抜き装置3の説明図である。図7は、第1パンチ部の説明図である。
5μm ≦ P ≦ 20μm ・・(1)
ここで、Pは、次の条件式(2)を満たすことがより望ましい。
8μm ≦ P ≦ 12μm ・・(2)
本例では、P=10μmであり、条件式(1)、(2)を満たす。
5μm ≦ S ≦ 40μm ・・(3)
ここで、Sは、次の条件式(4)を満たすことがより望ましい。
8μm ≦ S ≦ 12μm ・・(4)
本例では、S=10μmであり、条件式(3)、(4)を満たす。
5μm ≦ D ≦ 40μm ・・(5)
ここで、Dは、次の条件式(6)を満たすことがより望ましい。
8μm ≦ D ≦ 12μm ・・(6)
本例では、D=10μmであり、条件式(5)、(6)を満たす。
図8は、第2弾性シート打抜き装置4のパンチ部12の先端部分14の形状の説明図である。第2弾性シート打抜き装置4は、第1弾性シート打抜き装置3と対応する構成を備える。従って、第2弾性シート打抜き装置4の説明では、第2弾性シート打抜き装置4と対応する対応する構成には、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、第2弾性シート打抜き装置4の説明では、第1弾性シート打抜き装置3の説明と同様に、図4、図5、図6を用いる。
第1弾性シート搬送装置5は、テーブル51と、弾性シート2をテーブル51のテーブル表面51aに設定された載置領域Cに供給する供給機構52を備える。図2に示すように、供給機構52は、予め設定した滞留位置Eにおいて、弾性シート2を積層した状態で保持するストッカー53を備える。また、供給機構52は、ストッカー53からテーブル51に弾性シート2を移動させる弾性シート移動機構54を備える。
図9は、供給機構52の説明図である。図10(a)は、弾性シート移動機構54の吸着部の断面図である。図10(b)は、弾性シート移動機構54の吸着部をZ1方向から見た場合の斜視図である。図10(a)では、吸着部に弾性シート2が吸着されている状態を模式的に示す。図9に示すように、ストッカー53内において、弾性シート2は、Z方向に積み重ねられている。弾性シート移動機構54は、ストッカー53の一番上の弾性シート2をテーブル51のテーブル表面51aに設定した載置領域C(図2参照)に移動させる。
8μm ≦ R ・・(7)
本例では、R=50μmであり、条件式(7)を満たす。
図11は、テーブル51および位置決め機構の説明図である。図2に示すように、テーブル51は、ストッカー53のY2方向に位置する。テーブル51は、金属製であり、水平なテーブル表面51aを備える。図11に示すように、テーブル表面51aには、フッ素樹脂を含有するコーティング層99が設けられている。本例では、コーティング層99が含有するフッ素樹脂は、PTFEである。テーブル表面51aの中央部分には、供給機構52から供給される弾性シート2が載置される載置領域Cが設定されている。載置領域Cは、弾性シート2を厚み方向から見た場合の平面形状よりも広い領域である。また、載置領域Cの中央部分には、弾性シート2を位置決めするための供給位置Dが設定されている。供給位置Dは、弾性シート2の平面形状と対応する形状および大きさを備える領域である。載置領域Cには、複数の通気口101が設けられている。複数の通気口101は、マトリックス状に配列されている。本例では、複数の通気口101は、供給位置Dを含む矩形の領域に設けられている。
搬送機構56は、供給位置Dに位置決めされた弾性シート2を、第1弾性シート打抜き装置3の第1ダイプレート18に設定された第1打抜き位置Aに搬送する。搬送機構56は、供給機構52の弾性シート移動機構54と同様の構成を備える。従って、搬送機構56の説明では、弾性シート移動機構54と対応する構成には、同一名称および同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
図12(a)は、第2弾性シート搬送装置6の吸着部73の断面図である。図12(b)は、第2弾性シート搬送装置6の吸着部73をZ1方向から見た場合の斜視図である。図12(a)では、吸着部73に弾性シート2が吸着されている状態を模式的に示す。第2弾性シート搬送装置6は、第1弾性シート打抜き装置3の第1打抜き位置Aに配置された弾性シート2を、第2弾性シート打抜き装置4の第2ダイプレート18に設定された第2打抜き位置Bに搬送する。第2弾性シート搬送装置6は、第1弾性シート搬送装置5の弾性シート移動機構54および搬送機構56と対応する構成を備える。従って、第2弾性シート搬送装置6の説明では、弾性シート移動機構54および搬送機構56と対応する構成には、同一名称および同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
図13は、弾性シート打抜きシステム1の動作のフローチャートである。図8に示すように、シール材を製造する際には、まず、弾性シート2をストッカー53に保持して滞留位置Eに配置する。これにより、弾性シート2を温度槽70内で滞留させる(ステップST1)。次に、弾性シート打抜きシステム1は、ストッカー53からテーブル51へ弾性シート2を搬送し(ステップST2)、テーブル51において、弾性シート2を供給位置Dに位置決めする(ステップST3)。その後、弾性シート打抜きシステム1は、弾性シート2を供給位置Dから第1弾性シート打抜き装置3の第1打抜き位置Aに搬送し(ステップST4)、第1弾性シート打抜き装置3により弾性シート2の内側バリ部分61bを打抜く(ステップST5)。しかる後に、弾性シート打抜きシステム1は、弾性シート2を第1打抜き位置Aから第2弾性シート打抜き装置4の第2打抜き位置Bへ搬送し(ステップST6)、第1弾性シート打抜き装置3により弾性シート2の環状製品部60を打抜く(ステップST7)。これにより、シール材の製造が完了する。
ラバーインジェクション成型機により製造された弾性シート2は、ストッカー53に積載されて温度槽70内の滞留位置Eに配置される。これにより、弾性シート2は、所定時間以上、温度槽70内に滞留させられる。
シール材を製造する際には、搬送制御部93は、供給機構52の吸気機構74および弾性シート移動機構54を駆動制御して、ストッカー53にある弾性シート2を吸着部73の吸着面71に吸着し、吸着部73を所定の搬送経路G1(図2参照)に沿って移動させ、吸着の解除によってテーブル51に設定された載置領域Cに供給する。
8μm ≦ R ・・(7)
従って、エジェクター88の駆動によって吸着部73が吸着面71に弾性シート2を吸着しているときに、吸着面71と弾性シート2との間を空気が流れやすくなる。ここで、十点平均粗さRが条件式(7)の下限値を下回った場合には、吸着面71と弾性シート2との間を空気が流れ難くなる。
弾性シート2がテーブル51上に供給されると、位置決め制御部120は、第2センサー103からの出力により、弾性シート2が載置領域Cに配置されたことを取得する。弾性シート2が載置領域Cに配置されると、位置決め制御部120は、浮上機構105を駆動してテーブル表面51aの通気口101から空気を噴出させて、弾性シート2をテーブル表面51aから浮上させる。また、図11において矢印で示すように、位置決め制御部120は、これと並行して、第1配置部材移動機構115、第2配置部材移動機構116、第3配置部材移動機構117、および第4配置部材移動機構118を駆動して、第1離間位置H1にある第1配置部材111、第2離間位置H2にある第2配置部材112、第3離間位置H3にある第3配置部材113、および第4離間位置H4にある第4配置部材114を、同時に、浮上位置Fに向かって移動させる。
弾性シート2がテーブル表面51aの供給位置Dに位置決めされると、搬送制御部123は、搬送機構54の吸気機構74および吸着部移動機構75を駆動制御して、弾性シート2を吸着部73の吸着面71に吸着し、吸着部73を所定の搬送経路G2(図2参照)に沿って移動させ、吸着の解除によって第1打抜き位置Aに配置する。
弾性シート2が第1打抜き位置Aに供給されるときに、パンチプレート13は、待機位置13Aに配置されている。図4に示すように、弾性シート2が第1打抜き位置Aに供給されると、弾性シート2は、第1ダイプレート18のダイプレート側凹部28にセットされる。弾性シート2がセットされると、第1打抜き制御部22は、第1パンチプレート13を待機位置13Aから打抜き完了位置13Bに向かって下降させる。その後、図5に示すように、第1パンチプレート13が第1ダイプレート18に接近すると、第1弾性シート打抜き装置3は、第1ストリッパープレート15と第1ダイプレート18を接触させて、これらの間に弾性シート2を挟む。その後、更に、第1パンチプレート13が第1ダイプレート18に接近すると、図6に示すように、第1弾性シート打抜き装置3は、第1ストリッパープレート15からZ1方向に突出する第1パンチ部12により弾性シート2の内側バリ部分61bを打抜いて、第1パンチ部12の先端部分14を第1穴部19に挿入する。しかる後に、第1打抜き制御部22は、第1パンチプレート13および第1ストリッパープレート15を第1ダイプレート18からZ2方向に離間させる。これにより、図4に示すように、パンチプレート13は、待機位置13Aに戻る。
5μm ≦ D ≦ 40μm ・・(5)
8μm ≦ D ≦ 12μm ・・(6)
条件式(5)を満たせば、弾性シート2と、ダイプレート表面18aおよびダイプレート側凹部28の内面28aと、の接触面積が低下する。ここで、十点平均粗さDが条件式(5)の下限値を下回る場合には、弾性シート2が第1ダイプレート18に貼り付きやすくなるので、打抜き後の弾性シート2をダイプレート側凹部28から取り出すのに支障が出る場合がある。また、十点平均粗さDが条件式(5)の上限値を上回る場合には、粗面の凹凸によって、弾性シート2に傷がつく場合がある。本例では、ダイプレート表面18aおよびダイプレート側凹部28の内面28aの十点平均粗さは、条件式(6)を満たす。従って、弾性シート2がダイプレート表面18aおよびダイプレート側凹部28の内面28aに貼り付きにくい。また、ダイプレート表面18aおよびダイプレート側凹部28の内面28aが粗面であることにより、弾性シート2が傷付くことを抑制しやすい。
5μm ≦ P ≦ 20μm ・・(1)
8μm ≦ P ≦ 12μm ・・(2)
条件式(1)を満たせば、第1パンチ部12の先端面12aと弾性シート2とが接触する接触面積を低減できる。従って、第1パンチ部12によって打抜かれた弾性シート2の内側バリ部分61bが第1パンチ部12の先端面12aに貼り付いて脱落せず、打抜き後に、内側バリ部分61bが第1パンチプレート13とともにZ2方向に移動してしまうことを防止できる。すなわち、十点平均粗さPが条件式(1)の下限値を下回る場合には、弾性シート2が第1パンチ部12の先端面12aに貼り付きやすくなる。十点平均粗さPが条件式(1)の上限値を上回る場合には、第1パンチ部12の先端面12aが弾性シート2に接触したときに、弾性シート2に傷がつく場合がある。本例では、第1パンチ部12の先端面12aの十点平均粗さPは、条件式(2)を満たす。従って、バリ部分61bが第1パンチ部12から脱落しやすい。また、第1パンチ部12が粗面であることにより製品部60が傷付くことを抑制しやすい。
5μm ≦ S ≦ 40μm ・・(3)
8μm ≦ S ≦ 12μm ・・(4)
条件式(3)を満たせば、ストリッパープレート表面15aおよびストリッパープレート側凹部27の内面27aと、弾性シート2とが接触する接触面積を低減できる。従って、弾性シート2が、ストリッパープレート表面15aおよびストリッパープレート側凹部27の内面27aに貼り付くことを防止或いは抑制できる。ここで、十点平均粗さSが条件式(3)の下限値を下回る場合には、弾性シート2が第1ストリッパープレート15に貼り付きやすくなる。従って、第1ストリッパープレート15が第1ダイプレート18からZ2方向に離間する際に、弾性シート2が第1ストリッパープレート15に引っ張られて、第1ダイプレート18のダイプレート側凹部28から動いてしまうことがある。また、十点平均粗さSが条件式(3)の上限値を上回る場合には、粗面の凹凸によって、弾性シート2に傷がつく場合がある。本例では、ストリッパープレート表面15aおよびストリッパープレート側凹部27の内面27aの十点平均粗さSは、条件式(4)を満たす。従って、弾性シート2が第1ストリッパープレート15に貼り付いてしまうことを、より防止しやすい。また、ストリッパープレート表面15aおよびストリッパープレート側凹部27の内面27aが粗面であることによって弾性シート2が傷付くことを防止しやすい。
第1弾性シート打抜き装置3による弾性シート2の打抜きが完了すると、搬送制御部124は、第2弾性シート搬送装置6の吸気機構74および吸着部移動機構75を駆動制御して、弾性シート2を、吸着部73の吸着面71に吸着し、吸着部73を所定の搬送経路G3(図2参照)に沿って移動させ、吸着の解除によって第2打抜き位置Bに配置する。
弾性シート2が第2打抜き位置Bに供給されると、弾性シート2は、第2ダイプレート18のダイプレート側凹部28にセットされる。弾性シート2がセットされると、第2打抜き制御部22は、第2パンチプレート13を待機位置13Aから打抜き完了位置13Bに向かって下降させる。その後、第2パンチプレート13が第2ダイプレート18に接近すると、第2弾性シート打抜き装置4は、第2ストリッパープレート15と第2ダイプレート18を接触させて、これらの間に弾性シート2を挟む。その後、更に、第2パンチプレート13が第2ダイプレート18に接近すると、第2弾性シート打抜き装置4は、第2ストリッパープレート15からZ1方向に突出する第2パンチ部12により弾性シート2の内側バリ部分61bを打抜いて、第2パンチ部12の先端部分14を第2穴部19に挿入する。しかる後に、第2打抜き制御部22は、第2パンチプレート13および第2ストリッパープレート15を第2ダイプレート18からZ2方向に離間させる。これにより、パンチプレート13は、待機位置13Aに戻る。
第1弾性シート打抜き装置3の第1パンチ部12は、樹脂製としてもよい。この場合、第1パンチ部12を形成する樹脂は、ポリアセタール樹脂、高分子量ポリエチレン樹脂、或いはフッ素樹脂とすることができる。このようにしても、第1パンチ部12の先端部分14が滑りやすくなる。従って、上記の第1パンチ部12と同様の作用効果を得ることができる。ここで、第2弾性シート打抜き装置4の第2パンチ部12についても、樹脂製とすることができる。
図14は、変形例のダイプレートの説明図である。図14に示すように、第1弾性シート打抜き装置3において、第1ダイプレート18は、樹脂製のダイプレート本体部150と、ダイプレート本体部150をZ1方向から支持する金属製の支持プレート部151と、を備えるものすることができる。この場合、ダイプレート表面18a、ダイプレート側凹部28の内面28a、および第1穴部19において第2パンチ部12が挿入されたときに先端部分14の径方向外側に位置する内周壁面19aは、ダイプレート本体部150に設けられる。ダイプレート本体部150を形成する樹脂は、ポリアセタール樹脂、高分子量ポリエチレン樹脂、或いはフッ素樹脂とすることができる。このようにしても、ダイプレート表面18a、ダイプレート側凹部28の内面28a、および第1穴部19において第2パンチ部12が挿入されたときに先端部分14の径方向外側に位置する内周壁面19aが滑りやすくなる。従って、上記の第1ダイプレート18と同様の作用効果を得ることができる。ここで、第2弾性シート打抜き装置4の第2ダイプレート18についても、樹脂製のダイプレート本体部150と、ダイプレート本体部150をZ1方向から支持する金属製の支持プレート部151と、を備えるものすることができる。
図15(a)は、変形例1の吸着部の断面図である。図15(b)は、変形例1の吸着部をZ1方向から見た場合の斜視図である。図15(a)では、吸着部73に弾性シート2が吸着されている状態を模式的に示す。図16(a)は、変形例2の吸着部の断面図である。図16(b)は、変形例2の吸着部をZ1方向から見た場合の斜視図である。図16(a)では、吸着部73に弾性シート2が吸着されている状態を模式的に示す。図15に示す変形例1の吸着部73は、第1弾性シート搬送装置5の弾性シート移動機構54の吸着部73および搬送機構56の吸着部73として、用いることができる。本例の吸着部73は、網部材85および枠体86に換えて、導電性の板金部材130を備える。図15に示すように、板金部材130は、吸引プレート81の下面に固定されて凹部83を下方から封鎖する。また、板金部材130は、Z方向から見た場合に凹部83と重なる位置に当該凹部83に連通する複数の吸気口72を備える。複数の吸気口72はマトリックス状に形成される。板金部材130において複数の吸気口72が形成されている領域は、Z方向から見た場合に、凹部83よりも小さい。吸気口72は、凹部83、連通口84、および筒部82を介してエジェクター88に連通する。板金部材130の下面は、粗面とする。
Claims (18)
- プレート部および前記プレート部から下方に突出するパンチ部を備えるパンチプレート、前記パンチ部が上下方向に貫通可能な貫通孔を備え、前記上下方向に移動可能な状態で前記プレート部に支持されたストリッパープレート、前記ストリッパープレートを、その移動範囲の下端の下端位置に付勢する付勢部材、および前記ストリッパープレートの前記下方に位置し、前記上下方向から見た場合に前記パンチ部と重なる位置に当該パンチ部の先端部分を受け入れ可能な穴部を備えるダイプレートを有し、前記ダイプレートに打抜き対象の弾性シートが配置されると前記パンチプレートを上方から前記ダイプレートに接近させ、前記ストリッパープレートと前記ダイプレートとの間に前記弾性シートを挟んだ後に、前記ストリッパープレートから前記下方に突出する前記パンチ部により前記弾性シートを打抜いて当該パンチ部の先端部分を前記穴部に挿入し、しかる後に、前記パンチプレートおよび前記ストリッパープレートを前記ダイプレートから前記上方に離間させる弾性シート打抜き装置において、
前記上下方向で対向する前記ストリッパープレートのストリッパープレート表面および前記ダイプレートのダイプレート表面には、前記ストリッパープレート表面と前記ダイプレート表面とを当接させた時に前記弾性シートの形状を転写した転写形状の空間を区画するストリッパープレート側凹部およびダイプレート側凹部が設けられており、
前記ダイプレートは、全属製のダイプレート本体と、前記ダイプレート本体の表面に設けられたフッ素樹脂含有のコーティング層と、を備え、
前記ダイプレート表面、前記ダイプレート側凹部の内面、および前記穴部において前記パンチ部が挿入されたときに当該パンチ部の径方向外側に位置する内周壁面は、前記コーティング層により覆われていることを特徴とする弾性シート打抜き装置。 - プレート部および前記プレート部から下方に突出するパンチ部を備えるパンチプレート、前記パンチ部が上下方向に貫通可能な貫通孔を備え、前記上下方向に移動可能な状態で前記プレート部に支持されたストリッパープレート、前記ストリッパープレートを、その移動範囲の下端の下端位置に付勢する付勢部材、および前記ストリッパープレートの前記下方に位置し、前記上下方向から見た場合に前記パンチ部と重なる位置に当該パンチ部の先端部分を受け入れ可能な穴部を備えるダイプレートを有し、前記ダイプレートに打抜き対象の弾性シートが配置されると前記パンチプレートを上方から前記ダイプレートに接近させ、前記ストリッパープレートと前記ダイプレートとの間に前記弾性シートを挟んだ後
に、前記ストリッパープレートから前記下方に突出する前記パンチ部により前記弾性シートを打抜いて当該パンチ部の先端部分を前記穴部に挿入し、しかる後に、前記パンチプレートおよび前記ストリッパープレートを前記ダイプレートから前記上方に離間させる弾性シート打抜き装置において、
前記上下方向で対向する前記ストリッパープレートのストリッパープレート表面および前記ダイプレートのダイプレート表面には、前記ストリッパープレート表面と前記ダイプレート表面とを当接させた時に前記弾性シートの形状を転写した転写形状の空間を区画するストリッパープレート側凹部およびダイプレート側凹部が設けられており、
前記ダイプレートは、樹脂製のダイプレート本体部と、前記ダイプレート本体部を下方から支持する金属製の支持プレート部と、を備え、
前記ダイプレート表面、前記ダイプレート側凹部の内面、および前記穴部において前記パンチ部が挿入されたときに当該パンチ部の径方向外側に位置する内周壁面は、前記ダイプレート本体部に設けられていることを特徴とする弾性シート打抜き装置。 - プレート部および前記プレート部から下方に突出するパンチ部を備えるパンチプレート、前記パンチ部が上下方向に貫通可能な貫通孔を備え、前記上下方向に移動可能な状態で前記プレート部に支持されたストリッパープレート、前記ストリッパープレートを、その移動範囲の下端の下端位置に付勢する付勢部材、および前記ストリッパープレートの前記下方に位置し、前記上下方向から見た場合に前記パンチ部と重なる位置に当該パンチ部の先端部分を受け入れ可能な穴部を備えるダイプレートを有し、前記ダイプレートに打抜き対象の弾性シートが配置されると前記パンチプレートを上方から前記ダイプレートに接近させ、前記ストリッパープレートと前記ダイプレートとの間に前記弾性シートを挟んだ後に、前記ストリッパープレートから前記下方に突出する前記パンチ部により前記弾性シートを打抜いて当該パンチ部の先端部分を前記穴部に挿入し、しかる後に、前記パンチプレートおよび前記ストリッパープレートを前記ダイプレートから前記上方に離間させる弾性シート打抜き装置において、
前記上下方向で対向する前記ストリッパープレートのストリッパープレート表面および前記ダイプレートのダイプレート表面には、前記ストリッパープレート表面と前記ダイプレート表面とを当接させた時に前記弾性シートの形状を転写した転写形状の空間を区画するストリッパープレート側凹部およびダイプレート側凹部が設けられており、
前記ダイプレート表面および前記ダイプレート側凹部の内面は、粗面であり、十点平均粗さをDとした場合に、以下の条件式を満たすことを特徴とする弾性シート打抜き装置。
5μm ≦ D ≦ 40μm - プレート部および前記プレート部から下方に突出するパンチ部を備えるパンチプレート、前記パンチ部が上下方向に貫通可能な貫通孔を備え、前記上下方向に移動可能な状態で前記プレート部に支持されたストリッパープレート、前記ストリッパープレートを、その移動範囲の下端の下端位置に付勢する付勢部材、および前記ストリッパープレートの前記下方に位置し、前記上下方向から見た場合に前記パンチ部と重なる位置に当該パンチ部の先端部分を受け入れ可能な穴部を備えるダイプレートを有し、前記ダイプレートに打抜き対象の弾性シートが配置されると前記パンチプレートを上方から前記ダイプレートに接近させ、前記ストリッパープレートと前記ダイプレートとの間に前記弾性シートを挟んだ後に、前記ストリッパープレートから前記下方に突出する前記パンチ部により前記弾性シートを打抜いて当該パンチ部の先端部分を前記穴部に挿入し、しかる後に、前記パンチプレートおよび前記ストリッパープレートを前記ダイプレートから前記上方に離間させる弾性シート打抜き装置において、
前記上下方向で対向する前記ストリッパープレートのストリッパープレート表面および前記ダイプレートのダイプレート表面には、前記ストリッパープレート表面と前記ダイプレート表面とを当接させた時に前記弾性シートの形状を転写した転写形状の空間を区画するストリッパープレート側凹部およびダイプレート側凹部が設けられており、
前記パンチ部は、先端面の中央に、当該先端面の外周縁よりも前記下方に突出する中央突出部分を備え、
前記中央突出部分の先端は、前記パンチ部の軸線と垂直な平面であることを特徴とする弾性シート打抜き装置。 - プレート部および前記プレート部から下方に突出するパンチ部を備えるパンチプレート、前記パンチ部が上下方向に貫通可能な貫通孔を備え、前記上下方向に移動可能な状態で前記プレート部に支持されたストリッパープレート、前記ストリッパープレートを、その移動範囲の下端の下端位置に付勢する付勢部材、および前記ストリッパープレートの前記下方に位置し、前記上下方向から見た場合に前記パンチ部と重なる位置に当該パンチ部の先端部分を受け入れ可能な穴部を備えるダイプレートを有し、前記ダイプレートに打抜き対象の弾性シートが配置されると前記パンチプレートを上方から前記ダイプレートに接近させ、前記ストリッパープレートと前記ダイプレートとの間に前記弾性シートを挟んだ後に、前記ストリッパープレートから前記下方に突出する前記パンチ部により前記弾性シートを打抜いて当該パンチ部の先端部分を前記穴部に挿入し、しかる後に、前記パンチプレートおよび前記ストリッパープレートを前記ダイプレートから前記上方に離間させる弾性シート打抜き装置において、
前記パンチプレートを、前記ストリッパープレートが前記ダイプレート表面から前記上方に離間する待機位置と、前記パンチ部の前記先端部分が前記穴部に挿入された打抜き完了位置との間で昇降させる昇降機構と、
前記昇降機構を駆動制御する打抜き制御部と、を有し、
前記上下方向で対向する前記ストリッパープレートのストリッパープレート表面および前記ダイプレートのダイプレート表面には、前記ストリッパープレート表面と前記ダイプレート表面とを当接させた時に前記弾性シートの形状を転写した転写形状の空間を区画するストリッパープレート側凹部およびダイプレート側凹部が設けられており、
前記打抜き制御部は、前記パンチプレートを前記待機位置から前記打抜き完了位置に移動させる第1速度よりも、前記パンチプレートを前記打抜き完了位置から前記待機位置に戻す第2速度を遅くすることを特徴とする弾性シート打抜き装置。 - 前記パンチ部の前記先端部分は、先端から前記上方に向かって順に、打抜き部と、柱部と、を備え、
前記上下方向から見た場合に、前記柱部は、前記打抜き部の内側に位置することを特徴とする請求項1から5のうちのいずれか一項に記載の弾性シート打抜き装置。 - 前記パンチ部の先端面は、粗面であることを特徴とする請求項1から5のうちのいずれか一項に記載の弾性シート打抜き装置。
- 前記パンチ部は、樹脂製であることを特徴とする請求項1から5のうちのいずれか一項に記載の弾性シート打抜き装置。
- 前記パンチ部は、先端面の中央に、当該先端面の外周縁よりも前記下方に突出する中央突出部分を備え、
前記中央突出部分の先端は、前記パンチ部の軸線と垂直な平面であることを特徴とする請求項1、2、3または5に記載の弾性シート打抜き装置。 - 前記ストリッパープレート表面、および前記ストリッパープレート側凹部の内面は、粗面であることを特徴とする請求項1から5のうちのいずれか一項に記載の弾性シート打抜き装置。
- 前記弾性シートから打抜かれた打抜き部分を回収する回収機構を備え、
前記回収機構は、前記ダイプレートの下方に配置され前記穴部と連通する回収箱と、前記回収箱に連通する吸気口を備える吸気機構と、前記吸気機構を駆動制御する吸気機構制御部と、を有し、
前記吸気機構制御部は、前記ストリッパープレートが前記ダイプレートに接触している間、前記吸気機構を駆動することを特徴とする請求項1から5のうちのいずれか一項に記載の弾性シート打抜き装置。 - 前記ダイプレート側凹部に配置された前記弾性シートを前記ダイプレートから外に吹き飛ばす弾性シート除去機構を有することを特徴とする請求項1から5のうちのいずれか一項に記載の弾性シート打抜き装置。
- 前記弾性シートは、エラストマー製であることを特徴とする請求項1から5のうちのいずれか一項に記載の弾性シート打抜き装置。
- 請求項1から5のうちのいずれか一項に記載の弾性シート打抜き装置と、
前記弾性シートを、前記弾性シートが滞留する滞留位置から前記弾性シート打抜き装置の前記ダイプレート側凹部に搬送する弾性シート搬送装置と、を備え、
前記滞留位置は、槽内の温度調節を行う温度調節機構を有する温度槽内に設定されていることを特徴とする弾性シート打抜きシステム。 - 請求項1から5のうちのいずれか一項に記載の弾性シート打抜き装置として、第1弾性シート打抜き装置および第2弾性シート打抜き装置を有するとともに、予め定めた供給位置にある前記弾性シートを前記第1弾性シート打抜き装置の前記ダイプレートである第1ダイプレートの前記ダイプレート側凹部に供給する第1弾性シート搬送装置と、前記第1ダイプレート上の前記弾性シートを前記第2弾性シート打抜き装置の前記ダイプレートである第2ダイプレートの前記ダイプレート側凹部に移動させる第2弾性シート搬送装置と、を有し、
前記第1弾性シート打抜き装置の前記パンチ部である第1パンチ部と、前記第2弾性シート打抜き装置の前記パンチ部である第2パンチ部とは、前記上下方向から見た場合の輪郭形状が互いに異なり、
前記弾性シートは、打抜きによって環状のシール材となる環状製品部と、前記環状製品部を除いたバリ部と、を備え、
前記第1弾性シート打抜き装置は、前記第1パンチ部により前記バリ部における前記環状製品部の内側の内側バリ部分を打抜き、
前記第2弾性シート打抜き装置は、前記第2パンチ部により前記環状製品部を打抜くことを特徴とする弾性シート打抜きシステム。 - 前記第1弾性シート搬送装置は、第1吸着面および当該第1吸着面に設けられた第1吸気口を備える第1吸着部と、前記第1吸気口に連通する第1吸気機構と、前記第1吸着部を移動させる第1吸着部移動機構と、前記第1吸気機構および前記第1吸着部移動機構を駆動制御する第1搬送制御部と、を備え、
前記第1搬送制御部は、前記第1吸着面を予め定めた前記供給位置にある前記弾性シートに隙間を開けて対向させて前記第1吸気機構を駆動して当該第1吸着面に前記弾性シートを吸着し、前記第1吸着部を移動させて前記第1吸着面を前記第1ダイプレートの前記ダイプレート側凹部の前記上方に配置して前記第1吸気機構を停止させることを特徴とする請求項15に記載の弾性シート打抜きシステム。 - 前記バリ部は、前記弾性シートの外周縁に沿って全周に渡って設けられた枠状バリ部分を備え、
前記環状製品部は、前記枠状バリ部分の内周側に位置し、
前記第2弾性シート搬送装置は、第2吸着面および当該第2吸着面に設けられた第2吸気口を備える第2吸着部と、前記第2吸気口に連通する第2吸気機構と、前記第2吸着部を移動させる第2吸着部移動機構と、前記第2吸気機構および前記第2吸着部移動機構を駆動制御する第2搬送制御部と、を備え、
前記第2搬送制御部は、前記第2吸着面を前記第1ダイプレートのダイプレート側凹部に配置された前記弾性シートに隙間を開けて対向させて前記第2吸気機構を駆動して当該第2吸着面に前記弾性シートを吸着し、前記第2吸着部を移動させて前記第2吸着面を前記第2ダイプレートの前記ダイプレート側凹部の前記上方に位置させ、しかる後に、前記第2吸気機構を停止させ、
前記第2吸気口は、前記第2吸着面において前記枠状バリ部分と対向する枠状の対向領域に設けられていることを特徴とする請求項16に記載の弾性シート打抜きシステム。 - プレート部および前記プレート部から下方に突出するパンチ部を備えるパンチプレート、前記パンチ部が上下方向に貫通可能な貫通孔を備え、前記上下方向に移動可能な状態で前記プレート部に支持されたストリッパープレート、前記ストリッパープレートを、その移動範囲の下端の下端位置に付勢する付勢部材、および前記ストリッパープレートの前記下方に位置し、前記上下方向から見た場合に前記パンチ部と重なる位置に当該パンチ部の先端部分を受け入れ可能な穴部を備えるダイプレートを有し、前記ダイプレートに打抜き対象の弾性シートが配置されると前記パンチプレートを上方から前記ダイプレートに接近させ、前記ストリッパープレートと前記ダイプレートとの間に前記弾性シートを挟んだ後に、前記ストリッパープレートから前記下方に突出する前記パンチ部により前記弾性シートを打抜いて当該パンチ部の先端部分を前記穴部に挿入し、しかる後に、前記パンチプレートおよび前記ストリッパープレートを前記ダイプレートから前記上方に離間させる弾性シート打抜き装置と、
前記弾性シートを搬送する弾性シート搬送装置と、を有し、
前記上下方向で対向する前記ストリッパープレートのストリッパープレート表面および前記ダイプレートのダイプレート表面には、前記ストリッパープレート表面と前記ダイプレート表面とを当接させた時に前記弾性シートの形状を転写した転写形状の空間を区画するストリッパープレート側凹部およびダイプレート側凹部が設けられており、
前記弾性シート搬送装置は、前記弾性シートを、前記弾性シートが滞留する滞留位置から前記弾性シート打抜き装置の前記ダイプレート側凹部に搬送し、
前記滞留位置は、槽内の温度調節を行う温度調節機構を有する温度槽内に設定されていることを特徴とする弾性シート打抜きシステム。
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