JP7025887B2 - 防災設備 - Google Patents
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Description
まずは、各実施の形態の基本的概念について説明する。各実施の形態は、概略的に、防災設備に関するものである。
初めに、実施の形態1について説明する。なお、この実施の形態1においては、「第2画像」として「設備表示画像」を表示する場合について説明する。
まず、本実施の形態に係る受信機の構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る受信機の正面図であり、図2は、受信機のブロック図である。
通信部11は、ネットワークを介して外部装置(例えば、不図示の感知器等)との間で通信するための通信手段である。この通信部11の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、公知の通信回路等を用いて構成することができる。
操作部12は、ユーザから各種操作入力を受け付ける操作手段である。この操作部12の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、図1のタッチパッド121、断定ボタン122、音響停止ボタン123、地区音響一時停止ボタン124、及び復旧ボタン125を備えて構成される。まず、タッチパッド121は、ユーザの指等で押圧されることにより、当該ユーザから各種操作入力を受け付けるように構成されており、一例としては、抵抗膜方式や静電容量方式等による操作位置検出手段を備えた公知のものを用いることができる。また、断定ボタン122、音響停止ボタン123、地区音響一時停止ボタン124、及び復旧ボタン125は、受信機100の複数の制御項目を制御するために操作される機構であり、例えば、断定ボタン122は、火災発生を断定するために押下されるものであり、また、音響停止ボタン123は、受信機100から出力される警報音を一時停止するために押下されるものであり、また、地区音響一時停止ボタン124は、監視領域内で不図示のスピーカから出力される警報音を一時停止するために押下されるものであり、また、復旧ボタン125は、監視領域での火災が復旧したことを報知するために押下されるものである。
表示部13は、制御部16の制御に基づいて情報を表示する表示手段である。この表示部13の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、図1のディスプレイ131を備えて構成される。ディスプレイ131は、受信機100の周囲の対象者に視認させる画像を表示する表示面であって、受信機100の外面に設けられているものであり、例えば、公知の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイ(つまり、平面ディスプレイ)等を用いて構成することができる。なお、上記の操作部12のタッチパッド121と表示部13のディスプレイ131とを相互に重畳してタッチパネルとして一体形成しているものとして、以下説明する。
音響部14は、制御部16の制御に基づいて警報音を出力する音響手段である。この音響部14の具体的な種類は任意であるが、例えば、図1のスピーカ141を備えて構成される。
記録部15は、受信機100の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、外部記録装置としてのハードディスク(図示省略)を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、磁気ディスクの如き磁気的記録媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる(実施の形態2も同様とする)。
制御部16は、受信機100を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである(他の装置の制御部も同様とする)。特に、実施の形態に係る制御プログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介して受信機100にインストールされることで、制御部16の各部を実質的に構成する(実施の形態2も同様とする)。
次に、このように構成される受信機100によって実行される表示制御処理について説明する。図3は、表示制御処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。表示制御処理は、概略的には、ディスプレイ131に表示されている画像を切り替える処理である。この表示制御処理を実行するタイミングは任意であるが、例えば、受信機100の電源をオンした後に実行を開始し、繰り返し実行するものとし、実行が開始されたところから説明する。図4は、宣伝広告画像を表示した状態の受信機の一部の正面図であり、図5は、設備表示画像を表示した状態の受信機の一部の正面図である。
このように本実施の形態によれば、火災を検出するまで(所定の状態になるまで)は、宣伝広告画像を表示させ、火災を検出した場合(所定の状態になった場合)に、受信機100に関する画像である設備表示画像を表示させることにより、例えば、受信機100に関する画像である設備表示画像以外の画像である宣伝広告画像も表示することができるので、対象者にあらゆる情報を提供することが可能となる。また、例えば、火災を検出するまでに宣伝広告等のユーザの注意を引き付ける画像を表示させることにより、火災を検出するまでの間にディスプレイ131の位置をユーザに意識させることができるので、火災を検出した場合に表示させる設備表示画像をユーザに確実に視認させることができ、防災性を向上させることが可能となる。
次に、実施の形態2について説明する。なお、この実施の形態2においては、「第2画像」として「設備表示機構画像」を表示する場合について説明する。
まず、本実施の形態に係る受信機の構成について説明する。図6は、本実施の形態に係る受信機の正面図であり、図7は、受信機のブロック図である。なお、本実施の形態の受信機200は、実施の形態1の受信機100において、図1のスピーカ141の位置を変更し、また、断定ボタン122、音響停止ボタン123、地区音響一時停止ボタン124、及び復旧ボタン125を省略し、タッチパッド121及びディスプレイ131のサイズを変更した上で、図7の受付部262を設けたものである。
操作部22は、ユーザから各種操作入力を受け付ける操作手段である。この操作部22の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、図6のタッチパッド221を備えて構成される。なお、タッチパッド221は、実施の形態1のタッチパッド121と同様に構成することができる。
表示部23は、制御部26の制御に基づいて情報を表示する表示手段である。この表示部23の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、図6のディスプレイ231を備えて構成される。ディスプレイ231は、実施の形態1のディスプレイ131と同様に構成することができる。
音響部24は、制御部26の制御に基づいて警報音を出力する音響手段である。この音響部24の具体的な種類は任意であるが、例えば、図6のスピーカ241を備えて構成される。スピーカ241は、実施の形態1のスピーカ141と同様に構成することができる。
制御部26は、受信機200を制御する制御手段であり、機能概念的に、表示制御部261、及び受付部262を備える。表示制御部261は、所定の状態になるまでは、宣伝広告画像である第1画像をディスプレイ231に表示させ、所定の状態になった場合に、受信機200に関する画像である設備表示機構画像としての第2画像をディスプレイ231の少なくとも一部において宣伝広告画像の代わりに表示させる表示制御手段であり、例えば、受信機200を制御するために操作される機構の画像を第2画像として表示させる表示制御手段である。受付部262は、第2画像(例えば、制御するために操作される機構)に対応する位置に受信機200のユーザが接触した場合に受信機200に対する操作入力を受け付ける受付手段である。なお、この制御部26の各部により行われる処理については、後述する。
次に、このように構成される受信機200によって実行される表示制御処理について説明する。受信機200の表示制御処理は、一部の処理を除いて、実施の形態1の受信機100の表示制御処理と同様であるので、図3に「SB」と付して当該図3を参照しつつ、実施の形態の処理と異なる処理について主に説明する。図8は、宣伝広告画像を表示した状態の受信機の一部の正面図であり、図9は、設備表示機構画像を表示した状態の受信機の一部の正面図である。
このように本実施の形態によれば、断定ボタン画像Im2、音響停止ボタン画像Im3、地区音響一時停止ボタン画像Im4、及び復旧ボタン画像Im5に対応する位置に受信機200のユーザが接触した場合に受信機200に対する操作入力を受け付けることにより、例えば、設備表示機構画像を用いて受信機200を操作することができるので、受信機200を制御するための機構(例えば、押しボタン等)を設ける必要がなく、部品点数を減少させて受信機200の低コスト化を図ることが可能となる。
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の詳細に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
また、上述した構成は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。また、本出願における「装置」とは、単一の装置によって構成されたものに限定されず、複数の装置によって構成されたものを含む。
また、実施の形態1の図3のSA1において第1モードに切り替えられた場合、例えば、宣伝広告画像の所定位置に操作ボタンを表示し、当該操作ボタンを押下操作することにより操作部12を介して操作入力を受け付けて、従来の火災受信機(防災受信機)のように、火災受信機本来の画面に切り替わり、各種設定や履歴表示などの画面に切り替わるように構成してもよい。また、操作ボタンを押下操作することにより、第1モードでの宣伝広告画像が手動にて切り替わるように構成してもよい。なお、この場合、操作ボタンを表示せずに、宣伝広告画像の何れかの部分を押下操作することにより、上述の処理が行われるように構成してもよい。
また、実施の形態2の宣伝広告画像については、通路などに設けられる副表示盤、電子掲示板にも、受信機200からの通信制御で表示させるように構成してもよい。また、図9の設備表示機構画像を、副表示盤、電子掲示板に表示させ、副表示盤の火災断定ボタンなどが押された場合は、その情報(火災断定ボタンが押されたことを示す情報)が受信機200に返信され、受信機200にて副表示盤のアドレスや位置を表示して警報を行うように構成してもよい。また、受信機200、及び副表示盤で表示する画面(具体的には、第1モードの宣伝広告画像、及び第2モードの設備表示機構画像の両方)については、受信機200側で作成して表示させるように構成してもよく、また、コンピュータ(例えば、パーソナルコンピュータ等)を電気的に接続して登録可能としてもよい。また、各機器の音声情報についても、接続機器に配信可能としてもよく、具体的には、受信機200側の音声を副表示盤等側に配信するように構成してもよいし、副表示盤側の音声を受信機200側に配信するように構成してもよい。また、受信機200、及び副表示盤で表示した画面の画像(具体的には、第1モードの宣伝広告画像、第2モードの設備表示機構画像)については、印字装置(例えば、受信機200に一体的に設けられているプリンタ、あるいは、受信機200とは別体のプリンタ等)にて印刷可能としてもよい。
また、図3のSA3又はSB3にて、「監視領域の状態を表示する画像」として、地図上の監視領域において各監視領域にて火災が発生しているか否か示す画像を生成して表示させてもよい。
また、図9の設備表示機構画像の表示態様については、任意の表示態様にて表示してもよい。例えば、断定ボタン画像Im2、音響停止ボタン画像Im3、地区音響一時停止ボタン画像Im4、及び復旧ボタン画像Im5を、従来の受信機の断定ボタン、音響停止ボタン、地区音響一時停止ボタン、及び復旧ボタンの外観(色、形、及びサイズ等)と同様に表示してもよい。また、例えば、火災断定については特に早急に行うことが防災性の観点から好ましいことを考慮して、断定ボタン画像Im2を他の画像に対して目立たせてもよく、詳細には、拡大表示したり、点目滅表示したりしてもよい。また、例えば、一般的には、復旧を行う場合には、音響停止ボタン、地区音響一時停止ボタン、及び復旧ボタンの順に各ボタンを押下することを考慮して操作を案内してもよく、詳細には、次に操作するべきボタン画像を強調表示してもよい。より詳細には、例えば、まず、音響停止ボタン画像Im3を強調表示(例えば、拡大表示又は点滅表示等)し、この音響停止ボタン画像Im3が押下された場合、音響停止ボタン画像Im3を通常表示(例えば、通常のサイズ
での表示又は点灯表示)した上で、次に操作するべき画像ボタンである地区音響一時停止ボタン画像Im4を強調表示して、これらの各ボタン画像を順次強調表示してもよい。
また、従来の受信機の断定ボタン、音響停止ボタン、地区音響一時停止ボタン、及び復旧ボタンに対応する部分に本願の特徴を適用してもよい。つまり、各ボタンを省略した上で省略した部分に表示手段(例えば、ディスプレイ等)を設けて、火災を検出するまでは、宣伝広告画像を当該表示手段に表示させ、火災を検出した場合に、図9の各ボタン画像の如き画像を当該表示手段に表示してもよい。この場合、実施の形態2の場合と同様に、各ボタン画像に押下することにより操作入力を受け付けるように構成してもよい。
また、上記各実施の形態の受信機の設置位置は任意であるが、例えば、火災を検出するまでは宣伝広告画像を表示することを考慮して、建物の人目に付きやすい場所に設置してもよい。
また、上記各実施の形態では、「所定の状態」が「監視領域の異常を検出した場合(つまり、監視領域で異常が発生した場合)」である例を説明したが、「所定の状態」は、前述したように、任意の手法でユーザを認証した場合、であってもよい。
また、例えば、各受信機が、自己の周辺の対象者が保持している携帯端末(例えば、スマートフォン等)に近距離無線通信等の技術を用いて、第1画像又は第2画像に送信して、当該携帯端末上で当該画像を表示するように構成してもよい。このように構成した場合、対象者は、障害物等で各受信機を視認し難い場合であっても、自己の携帯端末にて画像を視認することが可能となる。
また、上記実施の形態の特徴及び変形例の特徴を任意に組合わせてもよい。
付記1の防災設備は、防災のために用いられる防災設備であって、前記防災設備の周囲の対象者に視認させる画像を表示する表示面を備える表示手段であって、前記防災設備の外面に設けられている前記表示手段と、所定の状態になるまでは、第1画像を前記表示面に表示させ、前記所定の状態になった場合に、前記防災設備に関する画像である第2画像を前記表示面の少なくとも一部において前記第1画像の代わりに表示させる表示制御手段と、を備える。
付記1に記載の防災設備によれば、所定の状態になるまでは、第1画像を表示させ、所定の状態になった場合に、防災設備に関する画像である第2画像を表示させることにより、例えば、防災設備に関する画像である第2画像以外の画像である第1画像も表示することができるので、対象者にあらゆる情報を提供することが可能となる。また、例えば、所定の状態になるまでに宣伝広告等のユーザの注意を引き付ける画像を第1画像として表示させることにより、所定の状態になるまでの間に表示手段の位置をユーザに意識させることができるので、所定の状態になった場合に表示させる第2画像をユーザに確実に視認させることができ、防災性を向上させることが可能となる。
12 操作部
13 表示部
14 音響部
15 記録部
16 制御部
21 通信部
22 操作部
23 表示部
24 音響部
25 記録部
26 制御部
100 受信機
121 タッチパッド
122 断定ボタン
123 音響停止ボタン
124 地区音響一時停止ボタン
125 復旧ボタン
131 ディスプレイ
141 スピーカ
161 表示制御部
200 受信機
221 タッチパッド
231 ディスプレイ
261 表示制御部
262 受付部
Im1 表示画像
Im2 断定ボタン画像
Im3 音響停止ボタン画像
Im4 地区音響一時停止ボタン画像
Im5 復旧ボタン画像
Claims (1)
- 防災のために用いられる防災設備であって、
前記防災設備の周囲の対象者に視認させる画像を表示する表示面を備える表示手段であって、前記防災設備の外面に設けられている前記表示手段と、
所定の状態になるまでは、第1画像を前記表示面に表示させ、前記所定の状態になった場合に、前記防災設備に関する画像である第2画像を前記表示面の少なくとも一部において前記第1画像の代わりに表示させる表示制御手段と、を備え、
前記防災設備は、監視領域に配置される副表示盤又は電子掲示板を含み、
前記第1画像は、前記防災設備とは無関係な画像であり、
前記第2画像は、発信機の操作機構部を含む画像であり、
前記防災設備は、前記第2画像に対して行われた操作を示す情報を防災受信機に送信する、
防災設備。
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