JPH08161679A - 福祉用防災システム - Google Patents

福祉用防災システム

Info

Publication number
JPH08161679A
JPH08161679A JP32996994A JP32996994A JPH08161679A JP H08161679 A JPH08161679 A JP H08161679A JP 32996994 A JP32996994 A JP 32996994A JP 32996994 A JP32996994 A JP 32996994A JP H08161679 A JPH08161679 A JP H08161679A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alarm
receiver
determined
fire
visitor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32996994A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Ikegawa
敏男 池川
Kenichi Nakano
賢一 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hochiki Corp
Original Assignee
Hochiki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hochiki Corp filed Critical Hochiki Corp
Priority to JP32996994A priority Critical patent/JPH08161679A/ja
Publication of JPH08161679A publication Critical patent/JPH08161679A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 高齢者や難聴者及び視覚障害者等のハンデキ
ャップを負った身体障害者に対して確実に自家で生じた
異常や来客を知らせることができると共に近隣で生じた
異常を即座に知らせることができる福祉用防災システム
を提供する。 【構成】 火災、ガス漏れ又は防犯等の各種センサ並び
に非常や来客用の押しボタンスイッチ等から信号が出力
されると、その信号を警報送受信機100が入力して無
線信号に変換して送信する。また警報送受信機100は
各センサ又は各スイッチ等から出力された信号をデータ
に変換して電話回線を介して消防署等の外部機関に送
る。一方、警報送受信機100は転送電話機200から
供給される外部機関からの通報を取り込むと、その通報
に応じた表示を行なうと共にその通報を送信する。警報
送受信機100から送信された無線信号を警報受信機5
0が受信すると、信号の内容に応じた表示を行なうと共
に本体を振動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高齢者や難聴者及び視
覚障害者等のハンディキャップを負った身体障害者に対
して住戸内における火災、ガス漏れ、侵入及び非常や来
客等を知らせる福祉用防災システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の福祉用防災システムとし
て、例えば図22に示すように火災、ガス漏れ又は防犯
等のセンサ自体又はこれらセンサの近傍に設けられ、セ
ンサからの信号を貰って警報ランプを点灯させるものや
匂を発生させるもの、或いは一般の防災システムの受信
機から移報信号を貰って警報ランプを点灯させるものが
知られている。なお、警報ランプとしては難聴者が気付
き易いように主にストロボランプが使用される。また、
従来、火災、ガス漏れ又は防犯等のセンサからの信号を
受けて、その異常を電話回線を利用して消防署や警備会
社等へ通報する通報システムもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の福祉用防災システムにあっては、次のような問題点
があった。 (イ)センサや警報ランプを固定して設置するので、身
体の正常な人であってもその設置場所以外に居る場合は
異常等が生じても気付かないし、設置場所であってもセ
ンサや警報ランプが背後にある場合には気付き難い。ま
してや高齢者や難聴者及び視覚障害者等のハンディキャ
ップを負った身体障害者ではその傾向が顕著である。 (ロ)近隣で生じた異常をすぐには知ることができず、
特に火災の場合は自家に延焼してきたときに初めて気付
くことが往々にしてあり、高齢者や難聴者及び視覚障害
者等のハンディキャップを負った身体障害者にあっては
逃げ遅れ等から致命的となることがあった。
【0004】(ハ)通報システムがある場合、自家で生
じた異常を消防署や警備会社等に知らせることができる
が、近隣に高齢者や難聴者及び視覚障害者等のハンディ
キャップを負った身体障害者が居ることを消防署や警備
会社が把握していても即座にその人達に対して知らせる
ことが困難であった。 (ニ)匂を発生させて異常を知らせるようにしても匂の
届かない所では異常が生じても気付かないし、匂を発生
させる香料が無くなった場合はこれを補充しなければな
らない。
【0005】そこで本発明は、高齢者や難聴者及び視覚
障害者等のハンディキャップを負った身体障害者に対し
て確実に自家で生じた異常や来客を知らせることができ
ると共に近隣で生じた異常を知らせることができる福祉
用防災システムを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明による福祉用防災システムは、火災、
ガス漏れ又は防犯等のセンサ並びに非常用押しボタンス
イッチ又は来客用押しボタンスイッチ等からの信号を有
線により入力又は内蔵の受信手段にて無線により入力し
て該信号に基づく情報を送信する警報送受信機と、この
警報送受信機とは別体に設けられ、 前記警報送受信機
から送信された前記情報を受信してその内容に応じた表
示を行なう一方、前記情報を受信した際に本体を振動さ
せる携帯式警報受信機とを備えた福祉用防災システムに
おいて、前記警報送受信機からの前記情報を電話回線を
介して予め登録された外部機関に送出する転送電話機を
設けたことを特徴とする。
【0007】また、好ましい態様として例えば請求項2
記載の発明のように、前記警報送受信機と前記転送電話
機は互いに着脱自在とし、且つこれら警報送受信機と前
記転送電話機の各々に互いに電気的に接続する電気的接
続手段を設けても良い。例えば請求項3記載の発明のよ
うに、前記転送電話機に電話回線を介して外部機関から
の通報を取り込んで前記警報送受信機に供給する通報供
給手段を設け、前記警報送受信機に前記転送電話機から
供給された前記通報を前記携帯式警報受信機へ転送する
転送手段を設けても良い。例えば請求項4記載の発明の
ように、前記警報送受信機に、前記転送電話機から供給
された前記通報を表示する表示手段を設けても良い。例
えば請求項5記載の発明のように、前記警報送受信機は
特定小電力無線又はページャに適合した電波型式及び送
信出力で送信を行ない、前記警報受信機は特定小電力無
線又はページャに適合した電波型式で受信を行なうよう
にしても良い。
【0008】
【作用】本発明では、火災、ガス漏れ又は防犯等のセン
サ並びに非常用押しボタンスイッチ又は来客用押しボタ
ンスイッチ等から信号が出力されると、警報送受信機に
おいてその信号が無線信号に変換されて送信される。そ
して、送信された信号が携帯式警報受信機にて受信され
ると、その警報受信機の表示手段に異常又は来客に応じ
た表示が行なわれると共に警報受信機本体が振動する。
また、火災、ガス漏れ又は防犯等のセンサ並びに非常用
押しボタンスイッチ又は来客用押しボタンスイッチ等か
ら出力された信号が警報送受信機にてデータに変換され
た後、転送電話機により電話回線を介して予め登録され
た機関(例えば消防署、警備会社、ホームヘルパー宅又
は福祉施設等)に送られる。
【0009】したがって、高齢者や難聴者及び視覚障害
者等のハンディキャップを負った身体障害者でも確実に
自家で生じた異常や来客を知ることができる。この場
合、難聴者は表示と振動とにより異常や来客を知ること
ができ、視覚障害者は振動により異常や来客を知ること
ができる。また、高齢者は表示と振動と音声によって異
常や来客を知ることができる。また、外部機関は高齢者
や難聴者及び視覚障害者等のハンディキャップを負った
身体障害者宅で異常があったことを知ることができるの
で、緊急を要する事態に対して即座に対処することがで
きる。
【0010】更に、本発明では、電話回線を介して消防
署等から近隣での異常を知らせる通報があると、警報送
受信機にてその通報に応じた表示が行なわれると共にそ
の通報内容が無線信号に変換されて送信される。そし
て、送信された信号が携帯式警報受信機にて受信される
と、その警報受信機の表示手段に異常に応じた表示が行
なわれると共に警報受信機本体が振動する。したがっ
て、高齢者や難聴者及び視覚障害者等のハンディキャッ
プを負った身体障害者でも近隣で生じた異常を自家に居
ながらにして確実に知ることができるので、火災の場合
には延焼による逃げ遅れ等の2次災害を防ぐことができ
る。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の福祉用防災シ
ステムの一実施例について説明する。 A.福祉用防災システムの構成 (a)全体構成 図1は本発明に係る福祉用防災システムの一実施例の全
体構成を示すブロック図である。この図に示すように、
福祉用防災システムは無線式火災警報器1等の各種警報
器と、携帯式警報受信機50と、警報送受信機100
と、転送電話機200とから構成される。無線式火災警
報器1は煙を検出して火災信号を送信するものであり、
図示せぬセンサ部とこのセンサ部の出力を電波を利用し
て送信する無線送信部とから構成され、これら各部は互
いに嵌合するようになっている。また、この無線式火災
警報器1は簡単な工事によって天井や壁等に取り付ける
ことができる。
【0012】この無線式火災警報器1の他に、ガス漏れ
センサや防犯センサからの信号や非常用押しボタンスイ
ッチ及び来客ボタンスイッチからの信号を出力する有線
又は無線式警報器もある。なお、一つの無線式警報器が
一括して各種センサや押しボタンスイッチからの信号を
取り込んで送信する場合もある。いずれにおいてもセン
サからの信号を送信するものである。この実施例では無
線式火災警報器1を例に挙げる。転送電話機200は警
報送受信機100に対して着脱自在になっており、電話
回線300を介して送られて来る通報を警報送受信機1
00に供給する。また、警報送受信機100から供給さ
れる異常情報を電話回線300を介して所定の機関に送
出する。
【0013】(b)無線式火災警報器1の回路構成 図2は無線式火災警報器1の回路構成を示すブロック図
である。この図において、11はセンサであり、煙を検
出することで検出信号を出力する。12はRAMであ
り、CPU13の動作において使用されると共にアドレ
ス等の記憶に使用される。14はROMであり、CPU
13を制御するためのプログラムが記憶されている。1
5はアドレス設定器であり、この無線式火災警報器1の
アドレス番号の設定に使用する。このアドレス設定器1
5によって設定されたアドレスがCPU13によってR
AM12の所定の領域に書き込まれる。
【0014】CPU13はセンサ11からの信号を入力
すると、その信号に基づいてデータを作成し、さらにそ
のデータとRAM12に記憶されたアドレスデータとか
ら送信データを作成して変調部16に供給する。変調部
16はCPU13から供給された送信データを変調して
RF送信部17に供給する。RF送信部17は変調部1
6からの変調データを無線信号に変換してアンテナ18
から中空へ出力する。RF送信部17は特定小電力無線
に適合した電波型式及び送信出力を有するものである。
なお、他の無線式警報器もこの無線式火災警報器1と略
同様の構成をなしている。
【0015】(c)携帯式警報受信機50の外観構成 図3は携帯式警報受信機50の外観構成を示す斜視図で
ある。この図において、36は表示部であり、図4に示
すメッセージ及びキャラクタが表示される。ここで、
(a)は火災を知らせるメッセージ及びキャラクタ、
(b)はガス漏れを知らせるメッセージ及びキャラク
タ、(c)は侵入を知らせるメッセージ及びキャラク
タ、(d)は来客を知らせるメッセージ及びキャラク
タ、(e)は電池電圧低下を知らせるメッセージ及びキ
ャラクタ、(f)定期通報異常を知らせるメッセージ及
びキャラクタである。39は発光ダイオード、K2は照
明/復旧キー、K3は防犯セットキー、K4は来客セッ
トキーである。これらの詳細については後述する。
【0016】(d)携帯式警報受信機50の回路構成 図5は携帯式警報受信機50の回路構成を示すブロック
図である。この図において、30は発振部であり、基準
クロック信号を出力する。31は分周部であり、発振部
30より出力されるクロック信号を分周してこの警報受
信機50に必要とされるクロック信号を出力する。この
分周部31によって分周されたクロック信号はCPU3
2に取り込まれる。33はキー入力部であり、図示せぬ
電源オン/オフキーの他に上述した照明/復旧キーK
2、防犯セットキーK3及び来客セットキーK4を有し
て構成される。
【0017】電源オン/オフキーはこの警報受信機50
の電源のオン/オフを設定するものである。照明/復旧
キーK2は表示部36の表示面を照すランプ38の点灯
/消灯と、表示部36に表示しているメッセージ及びキ
ャラクタの消去と、振動の停止とを行なうものであり、
ランプ38が消灯しているときにこの照明/復旧キーK
3を押すと、ランプ38が点灯すると共に表示部36の
表示の消去並びに振動が停止する。この場合、現在時刻
が表示されているときにこの照明/復旧キーK3を押し
ても現在時刻の表示は消去されず、異常や来客を示すメ
ッセージ及びキャラクタが表示されているときにこの照
明/復旧キーK3を押すと表示されている異常や来客を
示すメッセージ及びキャラクタが消去される。また、一
度ランプ38が点灯するとこの照明/復旧キーK3を再
度押すまでは継続して点灯し続ける。
【0018】防犯セットキーK3は防犯に係わる処理を
行なうか否かを設定するものであり、防犯セットした場
合は侵入に係わるデータが受信された際に侵入を知らせ
る表示が行なわれると共に振動が発生する。防犯セット
しない場合は侵入に係わるデータが受信されても侵入を
知らせる表示が行なわれず、また振動も発生しない。来
客セットキーK4は来客に係わる処理を行なうか否かを
設定するものであり、来客セットした場合は来客に係わ
るデータが受信された際に来客を知らせる表示が行なわ
れると共に振動が発生し、来客セットしない場合は来客
に係わるデータが受信されても来客を知らせる表示が行
なわれず、また振動も発生しない。
【0019】RAM34はCPU32の動作において使
用されると共に各種レジスタが設定される。 (e)RAM34のエリアマップ RAM34には以下に示すレジスタが設定される。 表示レジスタ:表示を行なうデータを記憶する為のレジ
スタ 計時レジスタ:計時を行なう為のレジスタ Lレジスタ:照明/復旧キーK2の設定状態を判別する
為のレジスタ Mレジスタ:防犯セットキーK3の設定状態を判別する
為のレジスタ Nレジスタ:来客セットキーK4の設定状態を判別する
為のレジスタ Tタイマレジスタ:150分間の計測に使用するタイマ
【0020】35はROMであり、CPU32を制御す
るためのプログラムが記憶されている。また、ROM3
5には火災、ガス漏れ、侵入、非常及び来客等に応じた
複数のメッセージと複数のキャラクタが記憶されてい
る。表示部36はROM35に記憶された各種メッセー
ジやキャラクタの表示に使用される。この表示部36に
は例えば液晶が用いられる。37は表示制御部であり、
CPU32から供給される表示データ及び制御信号にし
たがって表示部36の表示を行なう。38はランプであ
り、上述したように表示部36の照明に使用される。こ
のランプ38は照明/復旧キーK3が押されることによ
り点灯する。上述した発光ダイオード39は異なる2つ
色(例えば赤色と緑色)の発光を行なうものであり、表
示制御部37により点滅駆動される。
【0021】40は振動発生部であり、携帯式警報受信
機50の本体を振動させる。この振動発生部40として
は例えばボイスコイルモータ又は通常のモータが使用さ
れる。通常のモータ場合はその回転軸に偏心してウェイ
トが取り付けられる。41は振動駆動部であり、CPU
32からの制御信号にしたがって振動発生部40を駆動
する。42はバッテリ電圧検出部であり、図示せぬバッ
テリ(電池)の電圧を検出する。このバッテリ電圧検出
部42による検出結果はCPU32に取り込まれる。4
3はアンテナ、44はRF受信部であり、アンテナ43
から取り込んだ無線信号のなかから特定の周波数の無線
信号を選択して出力する。45は復調部であり、RF受
信部44からの無線信号をデータを復調する。復調部4
5にて復調されたデータはCPU32に取り込まれる。
【0022】(f)CPU32の主な制御内容 (イ)復調部45から出力されるデータを入力し、異常
の種別及び警報器の特定を行なう。例えば無線式火災警
報器1が設置されていて、この無線式火災警報器1から
無線信号が送信された場合、CPU32は復調部45か
ら出力されるアドレスデータにより無線式火災警報器1
を特定し、更に異常データより火災を特定する。 (ロ)特定した異常及び警報器に対応するメッセージデ
ータ及びキャラクタデータをROM35から読み出し、
これらを制御信号と共に表示制御部37に供給する。例
えば火災の場合は「カサイ」というメッセージデータを
読み出すと共に火災のシンボルであるキャラクタデータ
を読み出す。そして読み出された各データは表示制御部
37によって表示部36に表示される。この場合、図5
に示すように表示される。
【0023】(ハ)異常の種別及び警報器の特定を行な
った後、振動駆動部41を制御して振動発生部40を例
えば15秒間動作させる。特に、特定した異常が火災、
ガス漏れ又は侵入の場合は振動が強くなるように振動駆
動部41を制御する。すなわち、緊急の度合いが大きい
と判断した場合には来客時よりも振動が強くなるように
制御する。 (ニ)また、火災、ガス漏れ又は侵入であると判断する
と発光ダイオード39を赤色で点滅させ、来客であると
判断すると発光ダイオード39を緑色で点滅させる。
【0024】(ホ)照明/復旧キーK3が押されている
間ランプ38を点灯させる。 (ヘ)分周部31からのクロック信号に基づいて計時を
行ない、異常時、来客時、電池電圧低下時及び定期通報
異常時以外は、時刻データを制御信号と共に表示制御部
37に供給する。これにより、異常時、来客時、電池電
圧低下時及び定期通報異常時以外は表示部36に時刻が
表示される。
【0025】(g)警報送受信機100の外観構成 図6は警報送受信機100の外観構成を示す斜視図であ
り、この図において、102は表示部であり、火災、ガ
ス漏れ、侵入、非常及び来客等を知らせる表示を行な
う。この表示部102は、火災、ガス漏れ、侵入、非常
及び来客等に応じて描かれたシンボルと、これらシンボ
ルに対応して警報送受信機100の内部側に設けられた
複数のランプ(図示略)とから構成されており、例えば
火災が生じた場合には火災のシンボルに対応したランプ
が点滅する。103はスピーカであり、異常及び来客等
を音声で出力するために使用される。105はアンテナ
である。
【0026】警報送受信機100は電源として商用電源
を使用するので、図7に示すようにその背面にプラグ1
05が設けられている。このプラグ106をコンセント
400に差し込むことによって商用電源が得られる。ま
た、警報送受信機100の背面にはプラグ106の他に
ダミープラグ107が設けられており、このダミープラ
グ107はコンセント400の他方の差し込み口に差し
込むことができるようになっている。すなわち、プラグ
106との距離がコンセント400の上下の差し込み口
の間隔と同間隔になるように設けられており、プラグ1
06をコンセント400の一方の差し込み口に差し込む
際にダミープラグ107もコンセント400の他方の差
し込み口に差し込むことができる。このダミープラグ1
07により警報送受信機100が壁面に確実に固定され
る。プラグ105とダミープラグ107は警報送受信部
100の本体に対して可倒自在になっており、使用しな
い場合には倒しておくことができる。
【0027】(h)警報送受信機100の回路構成 図8は警報送受信機100の回路構成を示すブロック図
である。この図において、120は発振部であり、基準
クロック信号を出力する。121は分周部であり、発振
部120より出力されるクロック信号を分周してこの警
報送受信機100に必要とされるクロック信号を出力す
る。この分周部121によって分周されたクロック信号
はCPU122に取り込まれる。123は操作部であ
り、図示せぬ電源オン/オフキー、復旧キー、防犯セッ
トキー、来客セットキー、非常スイッチ及びアドレス設
定キー等を有して構成される。電源オン/オフキーはこ
の警報送受信機100の電源のオン/オフを設定するも
のである。復旧キーは異常や来客等を知らせる音声メッ
セージの出力を停止させるものである。防犯セットキー
は防犯に係わる処理を行なうか否かを設定するものであ
り、防犯セットした場合は侵入に係わるデータが受信さ
れた際に侵入を知らせる音声メッセージが出力される。
防犯セットしない場合は侵入に係わるデータが受信され
ても侵入を知らせる音声メッセージの出力は行なわれな
い。
【0028】来客セットキーは来客に係わる処理を行な
うか否かを設定するものであり、来客セットした場合は
来客に係わるデータが受信された際に来客を知らせる音
声メッセージが出力される。来客セットしない場合は来
客に係わるデータが受信されても来客を知らせる音声メ
ッセージの出力は行なわれない。非常スイッチは携帯式
警報受信機50に非常通報を行なう場合に使用される。
アドレス設定キーは有線により接続される火災、ガス漏
れ又は防犯等のセンサ並びに非常用押しボタンスイッチ
又は来客用押しボタンスイッチに対してアドレスを設定
する場合に使用される。このアドレス設定キーを使用し
て設定されたアドレスは後述するRAM124の所定の
領域に記憶される。
【0029】RAM124はCPU122の動作におい
て使用されると共に各種レジスタが設定される。 (i)RAM124のエリアマップ RAM124には以下に示すレジスタが設定される。 計時レジスタ:計時を行なう為のレジスタ Lレジスタ:復旧キーの設定状態を判別する為のレジス
タ Mレジスタ:防犯セットキーの設定状態を判別する為の
レジスタ Nレジスタ:来客セットキーの設定状態を判別する為の
レジスタ Tタイマレジスタ:150分間の計測に使用するタイマ
【0030】125はROMであり、CPU122を制
御するためのプログラムが記憶されている。127は表
示制御部であり、CPU122から供給される制御信号
にしたがって表示部102の各ランプを点滅させる。1
28は異なる2つ色(例えば赤色と緑色)の発光を行な
う発光ダイオードであり、表示制御部127により駆動
される。129は音声合成増幅部であり、CPU122
から供給される制御データにしたがって音声合成した
後、アナログの音声信号に変換して出力する。この場
合、音声合成増幅部129には火災、ガス漏れ、侵入、
非常及び来客等を知らせる音声データを記憶したメモリ
が設けられている。音声合成増幅部129からの音声信
号はスピーカ103に供給される。
【0031】130はセンサ信号を入力する信号入力部
であり、火災、ガス漏れ又は防犯等のセンサ並びに非常
用押しボタンスイッチ又は来客用押しボタンスイッチか
らの信号を入力する。この信号入力部130により入力
された信号はCPU122に取り込まれる。131はコ
ネクタであり、転送電話機200のコネクタ150(図
9参照)と接続される。132は入出力部であり、CP
U122から出力される異常情報をコネクタ131から
出力し、また、コネクタ131を介して転送電話機20
0からの通報を入力する。
【0032】133はRF送受信部であり、アンテナ1
05より取り込んだ無線信号から特定の周波数の無線信
号を選択して出力する一方、変調されたデータを無線信
号に変換してアンテナ105を介して中空へ出力する。
このRF送信部133は特定小電力無線に適合した電波
型式及び送信出力を有するものである。134は変調/
復調部であり、RF送受信部133からの無線信号をデ
ータを復調する一方、CPU122からのデータを変調
する。この変調/復調部134にて復調されたデータは
CPU122に取り込まれる。135は電源部であり、
商用電源を整流してこの警報送受信機100に必要とさ
れる直流電圧を出力する。
【0033】(j)CPU122の主な制御内容 (イ)アドレス設定キーにて入力された火災、ガス漏れ
又は防犯等のセンサ並びに非常用押しボタンスイッチ又
は来客用押しボタンスイッチ(いずれも有線により接続
される)のアドレスをRAM124の所定の領域に書き
込む。 (ロ)変調/復調部134から出力されるデータを入力
し、異常の種別及び警報器の特定を行なう。例えば無線
式火災警報器1が設置されていて、この無線式火災警報
器1から無線信号が送信された場合、変調/復調部13
4から出力されるアドレスデータにより無線式火災警報
器1を特定し、更に異常を示すデータより火災を特定す
る。 (ハ)特定した異常及び警報器に対応する表示を行なう
ための制御信号を表示制御部37に供給する。例えば火
災の場合は火災のシンボルに対応するランプを点滅させ
る。
【0034】(ニ)異常の種別及び警報器の特定を行な
った後、火災、ガス漏れ、侵入、非常、来客及び定期通
報異常を知らせる音声メッセージを音声合成増幅部12
9から出力させる制御を行なう。例えば火災の場合は
「火災が発生しました」という音声メッセージを繰り返
し出力させる。また、定期通報異常時の場合は「定期通
報異常が発生しました」という音声メッセージを繰り返
し出力させる。 (ホ)変調/復調部134から出力されるデータを入力
した後、このデータを送信するために変調/復調部13
4に供給する。すなわち、無線式火災警報器1等の警報
器から無線信号が送信された場合、これを警報受信機5
0へ転送する。
【0035】(ヘ)また、変調/復調部134から出力
されるデータを入力して火災、ガス漏れ、侵入又は非常
を特定したすると、そのデータを転送電話機200に供
給する。 (ト)有線により接続された火災、ガス漏れ又は防犯等
のセンサ並びに非常用押しボタンスイッチ又は来客用押
しボタンスイッチからの信号を入力すると、その信号に
基づいてデータを作成し、更にそのデータとRAM12
4に記憶されたアドレスデータとから送信データを作成
して変調/復調部134に供給する。すなわち、有線に
より接続された火災、ガス漏れ又は防犯等のセンサ並び
に非常用押しボタンスイッチ又は来客用押しボタンスイ
ッチから信号が出力されると、その信号を警報受信機5
0に向けて送信する。 (チ)また、有線により接続された火災、ガス漏れ、防
犯等のセンサ又は非常用押しボタンスイッチからの信号
を入力すると、その信号に基づいてデータを作成して転
送電話機200に供給する。
【0036】(リ)入出力部132にて入力された外部
機関(例えば消防署や警備会社等)からの通報を取り込
み、その通報に基づいて火災、ガス漏れ、侵入又は非常
を知らせる音声メッセージを音声合成増幅部129から
出力させる制御を行なう。例えば近隣で火災が生じた場
合は「近隣で火災が発生しました」という音声メッセー
ジを繰り返し出力させる。また同時に火災、ガス漏れ、
侵入又は非常を知らせるシンボルを点滅させる。例えば
火災の場合は火災のシンボルに対応するランプを点滅さ
せる。更に外部機関からの通報に基づいて送信データを
作成して変調/復調部134に供給する。すなわち、外
部機関からの通報を警報受信機50に向けて送信する。 (ヌ)火災、ガス漏れ又は侵入であると判断すると発光
ダイオード128を赤色で点滅させ、来客であると判断
すると発光ダイオード128を緑色で点滅させる。
【0037】(k)転送電話機200の回路構成 図9は転送電話機200の回路構成を示すブロック図で
ある。この図において、150はコネクタであり、上述
した警報送受信機100のコネクタ131と接続され
る。151は入出力部であり、CPU152からのデー
タをコネクタ150から出力し、また、コネクタ150
を介して警報送受信機100からのデータをCPU15
2に供給する。153は回線制御部であり、CPU15
2の電話回線300への接続、ダイヤル信号や制御信号
の送出、呼出信号の受信等の電話回線接続及び通信のた
めの制御を行なう。154はキー入力部であり、図示せ
ぬ電源オン/オフキー等を有して構成される。155は
RAMであり、CPU152の動作に使用される。15
6はROMであり、CPU152を制御するためのプロ
グラムの他、消防署、警備会社、ホームヘルパー宅及び
福祉施設等の特定の機関の電話番号が記憶されている。
なお、各種外部機関の電話番号をROMに記憶させる以
外にRAM155に記憶させるようにしても良い。この
場合、キー入力部154から電話番号を入力するように
すると良い。
【0038】(l)CPU152の主な制御内容 (イ)警報送受信機100から出力される異常データを
入力し、異常の種別を特定する。そして、特定した異常
に対応する電話番号をROM156より読み出して回線
制御部153に供給する。例えば異常データが火災を示
すものであれば、火災と特定し、消防署の電話番号即ち
「119」をROM156より読み出して回線制御部1
53に供給する。 (ロ)通話路が完成した後、異常データを送出する。そ
して、異常データを送出した後、回線を切る。 (ハ)外部機関から着信があると、通話を完成させて外
部機関からの通報内容を入出力部151を介してコネク
タ150から出力する。例えば消防署からの通報がある
と、その通報内容を出力する。
【0039】以上の構成において図面を参照しながらこ
の実施例の福祉用防災システムの動作について説明す
る。 B.福祉用防災システムの動作 (a)無線式火災警報器1の動作 図10は無線式火災警報器1の動作を示すフローチャー
トである。まず、ステップS10でセンサ出力が有るか
否かの判定を行なう。この判定においてセンサ出力が無
いと判断するとステップS22に進み、前回の定期通報
から150分経過したか否かの判定を行なう。この判定
において前回の定期通報から150分経過していないと
判断するとステップS10に戻る。これに対して前回の
定期通報から150分経過したとステップS24に進
み、定期通報データを変調部16に供給する。この処理
を行なった後、ステップS10に戻る。
【0040】上記ステップS10の判定において、セン
サ出力が有ると判断するとステップS12に進み、セン
サ出力をデータに変換する。次いで、ステップS14で
RAM12に記憶されたアドレスデータを読み出し、こ
のアドレスデータとセンサ出力を変換したデータとから
送信データを作成する。そして、ステップS16で送信
データを変調部16に供給する。これにより送信データ
が変調される。そして、変調データがRF送信部17で
無線信号に変換されてアンテナ18から中空へ出力され
る。ステップS16の処理が終了した後、ステップS1
8に進み、送信解除がされたか否かの判定を行なう。こ
の判定において送信解除がされていないと判断するとス
テップS16に戻り、繰り返し送信データの送信を行な
う。これに対して送信解除がされたと判断するとステッ
プS20で送信停止した後、ステップS10に戻る。
【0041】(b)携帯式警報受信機50の動作 図11、図12及び図13は携帯式警報受信機50の動
作を示すフローチャートである。 (イ)ゼネラルフロー 図11は全体処理を示すゼネラルフローである。まず、
ステップS50で受信データが有るか否かの判定を行な
う。すなわち、復調部44からデータが出力されたか否
かの判定を行なう。この判定において、受信データが無
いと判断するとステップS52に進み、キー入力が有る
か否かの判定を行なう。これに対して受信データが有る
と判断するとステップS64に進み、異常の種別及び警
報器を特定する処理を行なう。この処理の詳細について
は後述する。
【0042】ステップS52の判定においてキー入力が
無いと判断するとステップS54に進む。これに対して
キー入力が有ると判断するとステップS66に進み、キ
ー入力処理を行なう。この処理の詳細については後述す
る。ステップS54に進むと計時処理を行なう。この処
理はバッテリ(電池)が消耗するまで継続して行なわれ
る。計時処理に続いてステップS56でバッテリの電圧
をチェックする。そして、ステップS58でチェックし
たバッテリ電圧が所定値以下であるか否かを判定する。
この判定においてバッテリ電圧が所定値以下になってい
ないと判断するとステップS60に進み、現在時刻を表
示する処理を行なう。これに対してバッテリ電圧が所定
値以下であると判断するとステップS62に進み、RO
M35からバッテリ電圧低下を知らせるメッセージ及び
キャラクタを読み込む。次いでステップS60でバッテ
リ電圧低下を知らせるメッセージ及びキャラクタを表示
する処理を行なう。この処理を行なった後、ステップS
50に戻る。
【0043】(ロ)異常種別及び警報器特定処理 図12及び図13は異常種別及び警報器特定処理を示す
フローチャートである。まず、ステップS70で受信デ
ータが火災を示すものであるか否かの判定を行なう。こ
の判定において火災を示すものであると判断するとステ
ップS72に進み、発光ダイオード39を赤色で点滅さ
せる。次いでステップS74で振動を発生させる。この
場合、火災であるので通常よりも強い振動を発生させ
る。振動を発生させる処理後、ステップS76でROM
35から火災を知らせるメッセージ及びキャラクタを読
み出す。
【0044】次いで、ステップS77で近隣で生じた火
災か否かの判定を行なう。すなわち、警報送受信機10
0から送信されたデータが近隣の火災を知らせるもので
あるか否かの判定を行なう。この判定において近隣での
火災でないと判断すると何もせずに処理を抜ける。これ
に対して近隣での火災であると判断するとステップS7
8に進み、ROM35から近隣を知らせるメッセージを
読み出す。この処理後、ステップS60(図11参照)
に進み、火災を知らせるメッセージ及びキャラクタ並び
に近隣であること知らせるメッセージを表示部36に表
示させる。
【0045】上記ステップS70の判定において、受信
データが火災を示すものでないと判断するとステップS
80に進み、受信データがガス漏れを示すものであるか
否かの判定を行なう。この判定においてガス漏れを示す
ものであると判断するとステップS82に進み、発光ダ
イオード39を赤色で点滅させる。次いでステップS8
4で振動を発生させる。この場合、ガス漏れであるので
通常よりも強い振動を発生させる。振動を発生させる処
理後、ステップS86でROM35からガス漏れを知ら
せるメッセージ及びキャラクタを読み出す。そして、次
いでステップS77に進み、近隣であるか否かの判定を
行なう。近隣であると判断すると近隣であることを知ら
せるメッセージをROM35から読み出す。この処理
後、ステップS60(図11参照)に進み、ガス漏れを
知らせるメッセージ及びキャラクタ並びに近隣であるこ
と知らせるメッセージを表示部36に表示させる。
【0046】上記ステップS80の判定において、受信
データがガス漏れを示すものでないと判断するとステッ
プS90に進み、受信データが侵入を示すものであるか
否かの判定を行なう。この判定において侵入を示すもの
であると判断するとステップS92に進み、Mレジスタ
の値が「1」であるか否か即ち防犯セットされているか
否かの判定を行なう。この判定においてMレジスタの値
が「1」でない即ち防犯セットされていないと判断する
とステップS60(図11参照)に進む。この場合、侵
入に関する表示は行なわれない。これに対してMレジス
タの値が「1」である即ち防犯セットされていると判断
するとステップS94に進み、発光ダイオード39を赤
色で点滅させる。
【0047】次いでステップS96で振動を発生させ
る。この場合、侵入であるので通常よりも強い振動を発
生させる。振動を発生させる処理後、ステップS98で
ROM35から侵入を知らせるメッセージ及びキャラク
タを読み出す。そして、次いでステップS77に進み、
近隣であるか否かの判定を行なう。近隣であると判断す
ると近隣であることを知らせるメッセージをROM35
から読み出す。この処理後、ステップS60(図11参
照)に進み、侵入を知らせるメッセージ及びキャラクタ
並びに近隣であること知らせるメッセージを表示部36
に表示させる。
【0048】上記ステップS90の判定において、受信
データが侵入を示すものでないと判断するとステップS
100(図13参照)に進み、受信データが来客を示す
ものであるか否かの判定を行なう。この判定において来
客を示すものであると判断するとステップS102に進
み、Nレジスタの値が「1」であるか否か即ち来客セッ
トされているか否かの判定を行なう。この判定において
Nレジスタの値が「1」でない即ち来客セットされてい
ないと判断するとステップS60に進む(図11参
照)。この場合、来客に関する表示は行なわれない。こ
れに対してNレジスタの値が「1」である即ち来客セッ
トされていると判断するとステップS104に進み、発
光ダイオード39を緑色で点滅させる。次いでステップ
S106で振動を発生させる。この場合、来客であるの
で通常の大きさの振動を発生させる。振動を発生させる
処理後、ステップS108でROM35から来客を知ら
せるメッセージ及びキャラクタを読み出す。この処理
後、ステップS60(図11参照)に進み、来客を知ら
せるメッセージ及びキャラクタを表示部36に表示させ
る。
【0049】上記ステップS100の判定において、受
信データが来客を示すものでないと判断するとステップ
S110に進み、受信データが定期通報を示すものであ
るか否かの判定を行なう。この判定において定期通報を
示すものであると判断するとステップS112に進み、
発光ダイオード39を緑色で点滅させる。次いでステッ
プS60に進む(図11参照)。この場合、定期通報に
関する表示は行なわれない。一方、ステップS110の
判定において、定期通報でないと判断するとステップS
114で前回の定期通報からの経過時間が150分以上
であるか否かの判定を行なう。この判定において前回の
定期通報からの経過時間が150分以内であると判断す
るとステップSS60に進む(図11参照)。この場
合、定期通報に関する表示は行なわれない。これに対し
て前回の定期通報からの経過時間が150分以上である
と判断するとステップS116でROM35から定期通
報異常を知らせるメッセージ及びキャラクタを読み出
す。そして、ステップS60(図11参照)に進み、定
期通報異常を知らせるメッセージ及びキャラクタを表示
部36に表示させる。
【0050】(ハ)キー入力処理 図14はキー入力処理を示すフローチャートである。ま
ず、ステップS120で電源オフか否かの判定を行な
う。この判定において電源オフであると判断するとステ
ップS122に進み、電源をオフして処理を終了する。
これに対して電源オフでないと判断するとステップS1
24に進み、キー入力のあったキーが照明/復旧キーK
2であるか否かの判定を行なう。この判定において、キ
ー入力のあったキーが照明/復旧キーK2であると判断
するとステップS126に進み、Lレジスタの値が
「1」であるか否か即ち照明/復旧キーK2が先に押さ
れていたか否かの判定を行なう。この判定において照明
/復旧キーK2が先に押されていないと判断するとステ
ップS128に進み、Lレジスタの値を「1」に設定す
る。この設定後ステップS130でランプ38を点灯さ
せる。
【0051】ランプ38を点灯させた後、ステップS1
32で表示部36に表示されているメッセージ及びキャ
ラクタを消去し、また振動を停止させる。この処理後ス
テップS60に進む(図11参照)。この場合、照明/
復旧に関する表示は行なわれない。一方、ステップS1
26の判定において、照明/復旧キーK2が先に押され
ていると判断するとステップS134に進み、Lレジス
タの値を「0」に設定し、次いでステップS136でラ
ンプ38を消灯させる。ランプ38を消灯させた後、ス
テップS132で表示部36に表示されているメッセー
ジ及びキャラクタを消去し、また振動を停止させる。こ
の処理後ステップS60に進む(図11参照)。この場
合、照明/復旧に関する表示は行なわれない。
【0052】上記ステップS124の判定において、キ
ー入力のあったキーが照明/復旧キーK2でないと判断
するとステップS140に進み、キー入力のあったキー
が防犯セットキーK3であるか否かの判定を行なう。こ
の判定においてキー入力のあったキーが防犯セットキー
K3であると判断するとステップS142に進み、Mレ
ジスタの値が「1」であるか否か即ち防犯セットされた
か否かの判定を行なう。この判定においてMレジスタの
値が「1」であると判断するとステップS144でMレ
ジスタの値を「0」に設定する。これに対してMレジス
タの値が「1」でないと判断するとステップS146で
Mレジスタの値を「1」に設定する。ステップS144
又は146の処理後、ステップS60に進む(図11参
照)。この場合、防犯に関する表示は行なわれない。
【0053】上記ステップS140の判定において、キ
ー入力のあったキーが防犯セットキーK3でないと判断
するとステップS150に進み、キー入力のあったキー
が来客セットキーK4であるか否かの判定を行なう。こ
の判定においてキー入力のあったキーが来客セットキー
K4であると判断すると、ステップS152でNレジス
タの値が「1」であるか否か即ち来客セットされたか否
かの判定を行なう。この判定においてNレジスタの値が
「1」であると判断すると、ステップS154でNレジ
スタの値を「0」に設定する。これに対してNレジスタ
の値が「1」でないと判断するとステップS156でN
レジスタの値を「1」に設定する。ステップS154又
は156の処理後、ステップS60に進む(図11参
照)。この場合、来客に関する表示は行なわれない。
【0054】(c)警報送受信機100の動作 図15〜図20は警報送受信機100の動作を示すフロ
ーチャートである。 (イ)ゼネラルフロー 図15は全体処理を示すゼネラルフローである。まず、
ステップS200でセンサ出力即ち有線により接続され
た火災、ガス漏れ又は防犯等のセンサ並びに非常用押し
ボタンスイッチ又は来客用押しボタンスイッチからの信
号が有るか否かの判定を行なう。この判定においてセン
サ出力があると判断するとステップS202に進み、送
信データ出力処理を行なう。この処理の詳細は後述す
る。このステップS202の送信データ出力処理が終了
するとステップS200に戻る。
【0055】上記ステップS200の判定においてセン
サ出力が無いと判断するとステップS204に進み、受
信データが有るか否かの判定を行なう。この判定におい
て受信データが有ると判断するとステップS206に進
み、異常種別及び警報器特定処理並びに送信処理を行な
う。この処理の詳細は後述する。このステップS206
の処理が終了するとステップS200に戻る。
【0056】上記ステップS204の判定において受信
データが無いと判断するとステップS208に進み、キ
ー入力が有るか否かの判定を行なう。この判定において
キー入力が有ると判断するとステップS210に進み、
キー入力処理を行なう。この処理の詳細は後述する。こ
のステップS210の処理が終了するとステップS20
0に戻る。上記ステップS208の判定においてキー入
力が無いと判断するとステップS212に進み、外部機
関からの通報が有るか否かの判定を行なう。この判定に
おいて外部機関からの通報が有ると判断するとステップ
S214に進み、通報処理を行なう。この処理の詳細は
後述する。このステップS214の処理が終了するとス
テップS200に戻る。
【0057】(ロ)送信データ出力処理 図16は送信データ出力処理を示すフローチャートであ
る。まず、ステップS400でセンサ出力が有るか否か
の判定を行なう。この判定においてセンサ出力が無いと
判断するとステップS414に進み、前回の定期通報か
ら150分経過したか否かの判定を行なう。この判定に
おいて前回の定期通報から150分経過していないと判
断するとステップS400に戻る。これに対して前回の
定期通報から150分経過したとステップS416に進
み、定期通報データを変調部16に供給する。この処理
を行なった後、ステップS400に戻る。
【0058】上記ステップS400の判定において、セ
ンサ出力が有ると判断するとステップS402に進み、
センサ出力をデータに変換する。次いでステップS40
4でそのデータをコネクタ131から出力する。コネク
タ131から出力されたデータは転送電話機200に取
り込まれる。データを出力した後、ステップS406で
RAM12に記憶されたアドレスデータを読み出し、こ
のアドレスデータとセンサ出力を変換したデータとから
送信データを作成する。そして、ステップS408で送
信データを変調部16に供給する。これにより送信デー
タが変調される。そして、変調データがRF送信部17
で無線信号に変換されてアンテナ18から中空へ出力さ
れる。ステップS408の処理が終了した後ステップS
410に進み、送信解除がされたか否かの判定を行な
う。この判定において送信解除がされていないと判断す
るとステップS408に戻り、繰り返し送信データの送
信を行なう。これに対して送信解除がされたと判断する
とステップS412で送信停止した後、ステップS40
0に戻る。
【0059】(ハ)異常種別及び警報器特定処理並びに
送信処理 図17及び図18は異常種別及び警報器特定処理並びに
送信処理を示すフローチャートである。まず、ステップ
S220で受信データが火災を示すものであるか否かの
判定を行なう。この判定において火災を示すものである
と判断するとステップS222に進み、発光ダイオード
128を赤色で点滅させる。次いでステップS224で
火災を知らせる音声メッセージを出力させ、更にステッ
プS226で火災を知らせる表示を行なう。火災を知ら
せる処理を行なった後、ステップS228で火災を示す
受信データを送信する。すなわち、火災を示す受信デー
タを変調/復調部133に供給する。次いで、ステップ
S229で火災を示す受信データをコネクタ131から
出力する。この処理を行なった後、処理を抜ける。
【0060】上記ステップS220の判定において受信
データが火災を示すものでないと判断すると、ステップ
S230で受信データがガス漏れを示すものであるか否
かの判定を行なう。この判定においてガス漏れを示すも
のであると判断するとステップS232に進み、発光ダ
イオード128を赤色で点滅させる。次いでステップS
234でガス漏れを知らせる音声メッセージを出力さ
せ、更にステップS236でガス漏れを知らせる表示を
行なう。ガス漏れを知らせる処理を行なった後、ステッ
プS238でガス漏れを示す受信データを送信する。す
なわち、ガス漏れを示す受信データを変調/復調部13
3に供給する。次いで、ステップS239でガス漏れを
示す受信データをコネクタ131から出力する。この処
理を行なった後、処理を抜ける。
【0061】上記ステップS230の判定において受信
データがガス漏れを示すものでないと判断すると、ステ
ップS240に進み、受信データが侵入を示すものであ
るか否かの判定を行なう。この判定において侵入を示す
ものであると判断するとステップS242に進み、Mレ
ジスタの値が「1」であるか否か即ち防犯セットされて
いるか否かの判定を行なう。この判定においてMレジス
タの値が「1」でない即ち防犯セットされていないと判
断すると処理を抜ける。この場合、侵入に関する表示は
行なわれない。これに対してMレジスタの値が「1」で
ある即ち防犯セットされていると判断するとステップS
244に進み、発光ダイオード128を赤色で点滅させ
る。次いでステップS246で侵入を知らせる音声メッ
セージを出力させ、更にステップS248で侵入を知ら
せる表示を行なう。侵入を知らせる処理を行なった後、
ステップS250で侵入を示す受信データを送信する。
すなわち、侵入を示す受信データを変調/復調部133
に供給する。次いで、ステップS251で侵入を示す受
信データをコネクタ131から出力する。この処理を行
なった後、処理を抜ける。
【0062】上記ステップS240の判定において、受
信データが侵入を示すものでないと判断すると、ステッ
プS252に進み、受信データが来客を示すものである
か否かの判定を行なう。この判定において来客を示すも
のであると判断するとステップS254に進み、Nレジ
スタの値が「1」であるか否か即ち来客セットされてい
るか否かの判定を行なう。この判定においてNレジスタ
の値が「1」でない即ち来客セットされていないと判断
すると処理を抜ける。この場合、来客に関する表示は行
なわれない。これに対してNレジスタの値が「1」であ
る即ち来客セットされていると判断すると、ステップS
256に進み、発光ダイオード128を緑色で点滅させ
る。次いでステップS258で来客を知らせる音声メッ
セージを出力させ、更にステップS260で来客を知ら
せる表示を行なう。来客を知らせる処理を行なった後、
ステップS262で来客を示す受信データを送信する。
すなわち、来客を示す受信データを変調/復調部133
に供給する。この処理を行なった後、処理を抜ける。
【0063】上記ステップS252の判定において、受
信データが来客を示すものでないと判断するとステップ
S264に進み、受信データが定期通報を示すものであ
るか否かの判定を行なう。この判定において定期通報を
示すものであると判断するとステップS266に進み、
発光ダイオード128を緑色で点滅させる。この処理を
行なった後処理を抜ける。上記ステップS264の判定
において、受信データが定期通報を示すものでないと判
断するとステップS268に進み、前回の定期通報から
の経過時間が60分以上であるか否かの判定を行なう。
この判定において前回の定期通報からの経過時間が60
分以上でないと判断すると処理を抜ける。これに対して
前回の定期通報からの経過時間が60分以上であると判
断するとステップS270に進み、発光ダイオード12
8を赤色で点滅させる。次いでステップS272で定期
通報異常を知らせる音声メッセージを出力させ、更にス
テップS2674で定期通報異常を知らせる表示を行な
う。定期通報異常を知らせる処理を行なった後、ステッ
プS276で定期通報異常を示す受信データを送信す
る。すなわち、定期通報異常を示す受信データを変調/
復調部133に供給する。この処理を行なった後、処理
を抜ける。
【0064】(ニ)キー入力処理 図19はキー入力処理を示すフローチャートである。ま
ず、ステップS300で電源オフか否かの判定を行な
う。この判定において電源オフであると判断するとステ
ップS302に進み、電源をオフして処理を終了する。
これに対して電源オフでないと判断するとステップS3
04に進み、キー入力のあったキーが復旧キーであるか
否かの判定を行なう。この判定において、キー入力のあ
ったキーが復旧キーであると判断するとステップS30
6に進み、音声メッセージの出力を停止する。更にステ
ップS308でLED128の点滅を停止する。この処
理を行なった後処理を抜ける。
【0065】上記ステップS304の判定において、キ
ー入力のあったキーが復旧キーでないと判断するとステ
ップS310でキー入力のあったキーが防犯セットキー
であるか否かの判定を行なう。この判定においてキー入
力のあったキーが防犯セットキーであると判断するとス
テップS312に進み、Mレジスタの値が「1」である
か否か即ち防犯セットされたか否かの判定を行なう。こ
の判定においてMレジスタの値が「1」であると判断す
ると、ステップS314でMレジスタの値を「0」に設
定する。これに対してMレジスタの値が「1」でないと
判断するとステップS316でMレジスタの値を「1」
に設定する。ステップS314又は316の処理後処理
を抜ける。
【0066】上記ステップS310の判定において、キ
ー入力のあったキーが防犯セットキーでないと判断する
とステップS318でキー入力のあったキーが来客セッ
トキーであるか否かの判定を行なう。この判定において
キー入力のあったキーが来客セットキーであると判断す
るとステップS320に進み、Nレジスタの値が「1」
であるか否か即ち来客セットされたか否かの判定を行な
う。この判定においてNレジスタの値が「1」であると
判断するとステップS322でNレジスタの値を「0」
に設定する。これに対してNレジスタの値が「1」でな
いと判断するとステップS324でNレジスタの値を
「1」に設定する。ステップS322又は324の処理
後処理を抜ける。
【0067】上記ステップS318の判定において、キ
ー入力のあったキーが防犯セットキーでないと判断する
とステップS326でキー入力のあったキーがアドレス
設定キーであるか否かの判定を行なう。この判定におい
てキー入力のあったキーがアドレス設定キーであると判
断するとステップS328に進み、入力したアドレスを
RAM124の所定の領域に書き込む。これに対してキ
ー入力のあったキーがアドレス設定キーでないと判断す
ると、何もせず処理を抜ける。
【0068】(ホ)通報出力処理 図20は通報出力処理を示すフローチャートである。ま
ず、ステップS500で受信データが火災を示すもので
あるか否かの判定を行なう。この判定において火災を示
すものであると判断するとステップS502に進み、発
光ダイオード128を赤色で点滅させる。次いでステッ
プS504で近隣の火災を知らせる音声メッセージを出
力させ、更にステップS506で近隣の火災を知らせる
表示を行なう。近隣の火災を知らせる処理を行なった
後、ステップS508で近隣の火災を示す受信データを
送信する。すなわち、近隣の火災を示す受信データを変
調/復調部133に供給する。この処理を行なった後、
処理を抜ける。
【0069】上記ステップS500の判定において受信
データが火災を示すものでないと判断すると、ステップ
S510で受信データがガス漏れを示すものであるか否
かの判定を行なう。この判定においてガス漏れを示すも
のであると判断するとステップS512に進み、発光ダ
イオード128を赤色で点滅させる。次いでステップS
514で近隣のガス漏れを知らせる音声メッセージを出
力させ、更にステップS516で近隣のガス漏れを知ら
せる表示を行なう。近隣のガス漏れを知らせる処理を行
なった後、ステップS518で近隣のガス漏れを示す受
信データを送信する。すなわち、近隣のガス漏れを示す
受信データを変調/復調部133に供給する。この処理
を行なった後、処理を抜ける。
【0070】上記ステップS510の判定において受信
データがガス漏れを示すものでないと判断すると、ステ
ップS520に進み、受信データが侵入を示すものであ
るか否かの判定を行なう。この判定において侵入を示す
ものでないと判断すると処理を抜ける。これに対して、
侵入を示すものであると判断するとステップS522に
進み、Mレジスタの値が「1」であるか否か即ち防犯セ
ットされているか否かの判定を行なう。この判定におい
てMレジスタの値が「1」でない即ち防犯セットされて
いないと判断すると処理を抜ける。この場合、侵入に関
する表示は行なわれない。これに対してMレジスタの値
が「1」である即ち防犯セットされていると判断すると
ステップS524に進み、発光ダイオード128を赤色
で点滅させる。次いでステップS526で近隣の侵入を
知らせる音声メッセージを出力させ、更にステップS5
28で近隣の侵入を知らせる表示を行なう。近隣の侵入
を知らせる処理を行なった後、ステップS530で近隣
の侵入を示す受信データを送信する。すなわち、侵入を
示す受信データを変調/復調部133に供給する。この
処理を行なった後、処理を抜ける。
【0071】(d)転送電話機200の動作 図21は転送電話機200の動作を示すフローチャート
である。 (イ)異常データ送出処理 まず、ステップS600で異常データが有るか否かの判
定を行なう。すなわち、警報送受信機100から異常デ
ータが出力されたか否かの判定を行なう。この判定にお
いて、異常データが有ると判断するとRAM155に記
憶した後、ステップS602でオフフックする。次い
で、ステップS604でROM156から異常データに
応じて予め登録している電話番号を読み出す。そして、
ステップS606に進み、読み出した電話番号のダイヤ
ル発信を行なう。ダイヤル発信を行なった後、ステップ
S608で通話路が完成したか否かの判定を行ない、所
定時間を経ても通話路が完成しないと判断するとステッ
プS610でオンフックした後、ステップS606に戻
り再びダイヤル発信を行なう。
【0072】ステップS608の判定において通話路が
完成したと判断すると、ステップS612に進み、RA
M155に記憶した異常データを読み出してこれを送出
する。そして、ステップS614で異常データの送出が
終了したか否かの判定を行なう。この判定において異常
データの送出が終了していないと判断するとステップS
612に戻り、異常データの送出が終了したと判断する
と616に進み、オンフックして処理を終了する。
【0073】(ロ)通報出力処理 上記ステップS600の判定において異常データが無い
と判断するとステップS620に進み、着信があるか否
かの判定を行なう。この判定において着信が無いと判断
するとステップS600に戻り、着信があると判断する
とステップS622に進み、オフフックする。そして、
ステップS624で通報があるか否かの判定を行なう。
この判定において通報があると判断するとステップS6
26に進み、通報内容を出力する。すなわち外部機関か
らの通報内容を取り込むと共に入出力部51を介してコ
ネクタ150から出力する。
【0074】通報内容を出力する処理を開始した後、ス
テップS628で通報内容の出力が終了したか否かの判
定を行なう。この判定において、通報内容の出力が終了
していないと判断するとステップS626に戻り、通報
内容の出力が終了したと判断するとステップS630で
オンフックして処理を終了する。一方、上記ステップS
624の判定において、通報が無いと判断するとステッ
プS632に進み、着信があってから所定時間を経過し
たか否かの判定を行なう。この判定において着信があっ
てから所定時間を経過していないと判断するとステップ
S624に戻り、着信があってから所定時間を経過した
判断するとステップS630でオンフックして処理を終
了する。
【0075】このようにこの実施例では、火災、ガス漏
れ又は防犯等のセンサ並びに来客用押しボタンスイッチ
から信号が出力されると、警報送受信機100はその信
号を無線信号に変換して送信する。そして、警報送受信
機100から送信された信号を携帯式警報受信機50が
受信すると、その表示部36に異常又は来客に応じたメ
ッセージ又はキャラクタを表示すと共に本体を振動させ
る。また、火警報送受信機100は火災、ガス漏れ又は
防犯等のセンサ並びに来客用押しボタンスイッチから出
力された信号を入力すると、その信号をデータに変換し
て電話回線300を介して予め登録された機関(例えば
消防署、警備会社、ホームヘルパー宅又は福祉施設等)
に送る。
【0076】更に、消防署等の外部機関から電話回線3
00を介して近隣での異常を知らせる通報があると、警
報送受信機100はその通報に応じたメッセージ表示又
は音声メッセージを出力すると共にその通報内容を無線
信号に変換して送信する。そして、警報送受信機100
から送信された信号を携帯式警報受信機50が受信する
と、その表示部36に異常に応じたメッセージ又はキャ
ラクタを表示すると共に本体を振動させる。したがっ
て、高齢者や難聴者及び視覚障害者等のハンディキャッ
プを負った身体障害者でも確実に自家で生じた異常や来
客を知ることができる。この場合、難聴者は表示と振動
とにより異常や来客を知ることができ、また視覚障害者
は振動により異常や来客を知ることができる。一方、高
齢者は表示と振動と音声の全てによって異常や来客を知
ることができる。また、外部機関は高齢者や難聴者及び
視覚障害者等のハンディキャップを負った身体障害者宅
で異常があったことを知ることができるので、緊急を要
する事態に対して即座に対処することができる。また、
高齢者や難聴者及び視覚障害者等のハンディキャップを
負った身体障害者は自家に居ながらも近隣で生じた異常
を自家に居ながらにして確実に知ることができるので、
近隣で火災が発生した場合の延焼による逃げ遅れ等の2
次災害を防ぐことができる。
【0077】なお、本発明は上記各実施例に限らず、本
発明の目的の範囲内で各種の実施態様が可能である。具
体的には、次のようにしても良い。 (イ)異常の場合として火災、ガス漏れ及び侵入につい
て説明したが、その他、非常にあってもこれらと同様に
処理すれば良い。 (ロ)警報送受信機100では、音声と表示により異常
や来客を知らせるようしたが、音声や表示の他にフラッ
シュライト等の発光手段を用いて同時に異常や来客を知
らせるようにしても良い。このようにすると、更に確実
に異常や来客を知らせることができる。
【0078】(ハ)警報受信機50では、表示と振動に
より異常や来客を知らせるようにしたが、表示と振動の
他に音声にても異常や来客を知らせるようにしても良
い。このようにすると、難聴者に対しては表示と振動に
より異常や来客を知らせることができ、視覚障害者に対
しては振動と音声により異常や来客を知らせることがで
きる。 (ニ)警報受信機50では、緊急の度合いに応じて振動
の強弱を変化させるようにしたが、振動させる間隔を変
化させるようにしても良い。例えば緊急の度合いが大き
い場合には短い間隔で断続的に振動させ、緊急の度合い
が小さい場合には緊急の度合いが大きい場合よりも長い
間隔で断続的に振動させる。このようにしても、高齢者
や難聴者及び視覚障害者等のハンディキャップを負った
身体障害者に異常や来客があったことを容易に知らせる
ことができる。
【0079】(ホ)また、火災、ガス漏れ、侵入、非常
及び来客のそれぞれにおいて振動の間隔を異なるように
しても良い。このようにすると、特に視覚障害は異常の
種別と来客を判別することができる。 (ヘ)警報送受信機100に無線式火災警報器1からの
無線信号を受信するための受信機能を持たせたが、無線
式火災警報器1を使用しない用途では受信機能を省略し
ても良い。 (ト)無線式火災警報器1、警報受信機50及び警報送
受信機100の電波型式及び送信出力の電波型式を特定
小電力無線に適合させたが、その他ペ−ジャ電波型式及
び送信出力に適合させても良い。
【0080】(チ)転送電話機200は警報送受信機1
00と外部機関との間のデータの授受を行なうものであ
ったが、通常の電話機と同様に話しができる機能を設け
ても良い。 (リ)緊急の度合いに応じて発光ダイオード39、12
9の発光色を変化させるようにしたが、単一色として点
滅間隔を変化させるようにしても良い。例えば緊急の度
合いが大きい場合には短い間隔で点滅させ、緊急の度合
いが小さい場合には緊急の度合いが大きい場合よりも長
い間隔で点滅させる。 (ヌ)無線式火災警報器1に送信手段である変調部16
及びRF送信部17を設けたが、外付けの送信手段を利
用しても良い。
【0081】(ル)火災、ガス漏れ、防犯及び来客等に
応じたシンボルを点滅表示するようにしたが、警報受信
部50と同様に液晶表示器等に火災、ガス漏れ、防犯及
び来客等に対応するメッセージ又はキャラクタを表示す
るようにしても良い。 (ヲ)無線式火災警報器1と警報受信部50と警報送受
信部100の送受信周波数を同一にしたが、無線式火災
警報器1の送信周波数(f1)と警報送受信部100の
受信周波数(f1)を同一とし、警報送受信部100の
送信周波数(f2)と警報受信部50の受信周波数
(f2)を同一にしても良い。また、無線式火災警報器
1と警報受信部50と警報送受信部100のそれぞれに
おいて複数の送信又は受信チャンネルを設けて任意に選
択できるようにしても良い。
【0082】(ワ)警報送受信機100のダミープラグ
107を、プラグ106と同様に電源取り込み用として
使用しても良い。このようにすると、コンセントの差し
込み口が1つしか無い場合に任意の一方を使用すること
ができる。このような場合、警報送受信機100の固定
強度が低下するが、面ファスナー等を使用することで固
定強度を高めることができる。
【0083】
【発明の効果】本発明によれば、以下に示す効果が得ら
れる。 (1)携帯式警報受信機による表示と振動によって異常
や来客があったことを知らせることができると共に、異
常が生じた場合には消防署や警備会社等の外部機関に通
報できるようにしたので、高齢者や難聴者及び視覚障害
者等のハンディキャップを負った身体障害者でも確実に
自家で生じた異常や来客を知ることができる。この場
合、難聴者は表示と振動とにより異常や来客を知ること
ができ、また視覚障害者は振動により異常や来客を知る
ことができる。一方、高齢者は表示と振動と音声の全て
によって異常や来客を知ることができる。また、外部機
関は高齢者や難聴者及び視覚障害者等のハンディキャッ
プを負った身体障害者宅で異常があったことを知ること
ができるので、緊急を要する事態に対して即座に対処す
ることができる。
【0084】(2)消防署等の外部機関からの通報を受
けてその内容を知らせることができると共に、受けた通
報を携帯式受信機に転送するようにしたので、高齢者や
難聴者及び視覚障害者等のハンディキャップを負った身
体障害者は自家に居ながらにして近隣で生じた異常を確
実に知ることができ、近隣で火災が発生した火災の場合
の延焼による逃げ遅れ等の2次災害を防ぐことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る福祉用防災システムの一実施例の
全体構成を示す図である。
【図2】同実施例の福祉用防災システムの無線式火災警
報器1の回路構成を示すブロック図である。
【図3】同実施例の福祉用防災システムの警報受信機5
0の外観を示す斜視図である。
【図4】同実施例の福祉用防災システムの警報受信機5
0で表示されるメッセージ及びキャラクタの一例を示す
図である。
【図5】同実施例の福祉用防災システムの警報受信機5
0の回路構成を示すブロック図である。
【図6】同実施例の福祉用防災システムの警報送受信機
100の外観を示す斜視図である。
【図7】同実施例の福祉用防災システムの警報送受信機
100の透視図である。
【図8】同実施例の福祉用防災システムの警報送受信機
100の回路構成を示すブロック図である。
【図9】同実施例の福祉用防災システムの転送電話機2
00の回路構成を示すブロック図である。
【図10】同実施例の福祉用防災システムの無線式火災
警報器1の動作を示すフローチャートである。
【図11】同実施例の福祉用防災システムの警報受信機
50の動作を示すフローチャートである。
【図12】同実施例の福祉用防災システムの警報受信機
50の動作を示すフローチャートである。
【図13】同実施例の福祉用防災システムの警報受信機
50の動作を示すフローチャートである。
【図14】同実施例の福祉用防災システムの警報受信機
50の動作を示すフローチャートである。
【図15】同実施例の福祉用防災システムの警報送受信
機100の動作を示すフローチャートである。
【図16】同実施例の福祉用防災システムの警報送受信
機100の動作を示すフローチャートである。
【図17】同実施例の福祉用防災システムの警報送受信
機100の動作を示すフローチャートである。
【図18】同実施例の福祉用防災システムの警報送受信
機100の動作を示すフローチャートである。
【図19】同実施例の福祉用防災システムの警報送受信
機100の動作を示すフローチャートである。
【図20】同実施例の福祉用防災システムの警報送受信
機100の動作を示すフローチャートである。
【図21】同実施例の福祉用防災システムの転送電話機
200の動作を示すフローチャートである。
【図22】従来の福祉用防災システムの全体構成を示す
図である。
【符号の説明】
1 無線式火災警報器 2 無線式ガス漏れ警報器 11 センサ 12、34、124、155 RAM 13、32、122、152 CPU 14、35、125、156 ROM 15 アドレス設定部 16 変調部 17 RF送信部 18、43、105 アンテナ 30、120 発振部 31、121 分周部 33、154 キー入力部 36、126 表示部 37、127 表示制御部 38 ランプ 39、128 発光ダイオード 40 振動発生部 41 振動駆動部 42 バッテリ電圧検出部 44 RF受信部 45 復調部 50 携帯式警報受信機 100 警報送受信機 103 スピーカ 106 プラグ 107 ダミープラグ 123 操作部 129 音声合成増幅部 130 入力部 131、150 コネクタ 132、151 入出力部 133 RF送受信部 134 変調/復調部 135 電源部 153 回線制御部 200 転送電話機 300 電話回線 400 コンセント 500 防災設備 510 地区ベルライン 600 移報器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 火災、ガス漏れ又は防犯等のセンサ並び
    に非常用押しボタンスイッチ又は来客用押しボタンスイ
    ッチ等からの信号を有線により入力又は内蔵の受信手段
    にて無線により入力して該信号に基づく情報を送信する
    警報送受信機と、 この警報送受信機とは別体に設けられ、 前記警報送受
    信機から送信された前記情報を受信してその内容に応じ
    た表示を行なう一方、前記情報を受信した際に本体を振
    動させる携帯式警報受信機と、を備えた福祉用防災シス
    テムにおいて、 前記警報送受信機からの前記情報を電話回線を介して予
    め登録された外部機関に送出する転送電話機を設けたこ
    とを特徴とする福祉用防災システム。
  2. 【請求項2】 前記警報送受信機と前記転送電話機は互
    いに着脱自在であって、且つこれら警報送受信機と前記
    転送電話機の各々は互いに電気的に接続する電気的接続
    手段を有することを特徴とする請求項福祉用防災システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記転送電話機は、電話回線を介して外
    部機関からの通報を取り込んで前記警報送受信機に供給
    する通報供給手段を有し、 前記警報送受信機は、前記転送電話機から供給された前
    記通報を前記携帯式警報受信機へ転送する転送手段を有
    することを特徴とする請求項1乃至2のいずれに記載の
    福祉用防災システム。
  4. 【請求項4】 前記警報送受信機は、前記転送電話機か
    ら供給された前記通報を表示する表示手段を有すること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれに記載の福祉用防
    災システム。
  5. 【請求項5】 前記警報送受信機は特定小電力無線又は
    ページャに適合した電波型式及び送信出力で送信を行な
    い、前記警報受信機は特定小電力無線又はページャに適
    合した電波型式で受信を行なうことを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれに記載の福祉用防災システム。
JP32996994A 1994-12-05 1994-12-05 福祉用防災システム Pending JPH08161679A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32996994A JPH08161679A (ja) 1994-12-05 1994-12-05 福祉用防災システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32996994A JPH08161679A (ja) 1994-12-05 1994-12-05 福祉用防災システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08161679A true JPH08161679A (ja) 1996-06-21

Family

ID=18227298

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32996994A Pending JPH08161679A (ja) 1994-12-05 1994-12-05 福祉用防災システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08161679A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1156932A (ja) * 1997-08-26 1999-03-02 Aiphone Co Ltd ナースコール装置
JPH11120448A (ja) * 1997-10-16 1999-04-30 Mitsubishi Electric Corp 状態通知システム
JP2008225843A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd ガス器具監視装置
JP2008225842A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd ガス器具監視装置
JP2008225841A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd ガス器具監視装置
JP2008234541A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd ガス器具監視装置
JP2008257322A (ja) * 2007-04-02 2008-10-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd ガス器具監視装置
JP2009175028A (ja) * 2008-01-25 2009-08-06 Yamaha Corp 報知システム及び放音装置
JP2019079297A (ja) * 2017-10-25 2019-05-23 ホーチキ株式会社 防災設備
JP2020157819A (ja) * 2019-03-25 2020-10-01 株式会社Subaru 車両の制御装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1156932A (ja) * 1997-08-26 1999-03-02 Aiphone Co Ltd ナースコール装置
JPH11120448A (ja) * 1997-10-16 1999-04-30 Mitsubishi Electric Corp 状態通知システム
JP2008225843A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd ガス器具監視装置
JP2008225842A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd ガス器具監視装置
JP2008225841A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd ガス器具監視装置
JP2008234541A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd ガス器具監視装置
JP2008257322A (ja) * 2007-04-02 2008-10-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd ガス器具監視装置
JP2009175028A (ja) * 2008-01-25 2009-08-06 Yamaha Corp 報知システム及び放音装置
JP2019079297A (ja) * 2017-10-25 2019-05-23 ホーチキ株式会社 防災設備
JP2020157819A (ja) * 2019-03-25 2020-10-01 株式会社Subaru 車両の制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7671730B2 (en) Automated computerized alarm system
JP5116841B2 (ja) 警報器及び警報器システム
US20110156898A1 (en) Environment sensing system for the hearing-impaired
JPH08161679A (ja) 福祉用防災システム
JP2006262255A (ja) 緊急処理プログラム、携帯端末装置及び緊急処理方法
JP3853388B2 (ja) 福祉用防災システム
JP2007041688A (ja) 学校用緊急呼出システム
JP4789896B2 (ja) 通信装置
KR101986489B1 (ko) 스마트 비상등
JP6009744B2 (ja) 警報システム
JP3132145U (ja) 緊急通報システム
JPS6151295A (ja) 自動通信装置
JP3750175B2 (ja) 選択呼出受信機
KR20210000448A (ko) Ict 기반의 위험 상황 알림 서비스 제공 시스템
JPH0332254B2 (ja)
JP2007133473A (ja) 防災用電子案内システム
JP4244946B2 (ja) 選択呼出受信機を用いた通信システム
JP2000069184A (ja) インターホンシステム及び警報報知システム
JP3211472U (ja) 聴覚障害者並びに高齢者用報知器
JP2007025795A (ja) 緊急通報システム
KR200364230Y1 (ko) 장애인용 경보 장치
JP4632682B2 (ja) 赤外線を用いた防犯システム並びにこのシステムで用いられる赤外線送受信装置および無線通信装置
JP2004064371A (ja) 通報装置および通信状態管理方法
JPH0863689A (ja) セキュリティ監視通報装置
JP2013229784A (ja) 充電報知システム及び携帯情報端末

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040427

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20040621

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Effective date: 20040831

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

A521 Written amendment

Effective date: 20041014

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20041019

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20041112