JP5898512B2 - ナースコールシステム - Google Patents

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Description

本発明はナースコールシステムに関し、特に、ディスプレイ表示が可能な廊下灯を備えたナースコールシステムに用いて好適なものである。
一般に、病院や介護施設などで用いられるナースコールシステムは、ベッドサイドなどに設置するナースコール子機と、ナースセンタに設置するナースコール親機と、病室の入口付近に設置する廊下灯とを備えて構成されている。廊下灯には液晶ディスプレイを備えたものも存在し、このような廊下灯は、ナースコール子機から呼び出しが行われた場合に、呼び出しを行った患者の氏名等が表示されるようになっている。
多くのナースコールシステムでは、患者のプライバシー保護のため、呼び出しがない間は廊下灯に患者の氏名等を表示せず、呼び出しがあったときにのみ患者の氏名等を表示するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
なお、特許文献1に記載の技術では、複数の患者からの呼び出しに応じて患者の氏名を表示する場合にも充分なプライバシー保護を図るために、廊下灯のディスプレイ画面を複数の患者表示領域に分割し、ナースコール子機からの呼び出しが発生したときに、まずは動物等の絵柄の待受画面を表示する。その後、看護師の操作を受けたときに、呼び出しを行った患者に対応する患者表示領域に対してのみ患者の氏名等の患者情報を表示するようになされている。
ところで、病院では通常、患者の状態を把握するために、医師が病室を巡回して、全患者あるいは特定の患者を診察していく回診が行われる。従来、所定の巡視時間が到来したら、これをナースコール親機および複数の廊下灯から出力される音と光で報知することにより、医師に対して明確な巡視指示を出すことができるようにした技術も提供されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−21029号公報 特開2008−6201号公報
医師が複数の担当患者に対して回診を行う場合、医師は、廊下灯に表示される患者情報に基づいて担当患者を確認しながら、各病室を回って診察する必要がある。ところが、患者のプライバシー保護のために廊下灯に患者情報が表示されていないと、医師が廊下灯を見ても対象患者を確認することができない。そこで、回診の開始時にナースコール親機を操作して回診モードに設定することにより、廊下灯に対して患者情報を強制的に表示させることができるようにしたナースコールシステムが提供されている。
この種のナースコールシステムにおいて、回診モードに設定後、回診を行う医師の選択操作を行うことで、選択した医師の担当患者が入室している病室の廊下灯についてのみ患者情報を表示させることができるようにしたものもある。このようにすれば、医師は、廊下灯に患者情報が表示されていることを目印として、各病室を巡回して担当患者の診察を行うことが可能となる。
しかしながら、回診を行う医師は一人であるとは限らず、同じ時間帯に複数の医師がそれぞれの担当患者に対して回診を行うことがある。その場合、回診モードに設定後、複数の医師を選択することにより、選択した複数の医師の担当患者が入室している病室の廊下灯が全て患者情報の表示状態となる。そのため、廊下灯が表示状態であることだけを目印として回診を行うと、回るべき病室を間違えてしまうことがあるという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、患者のプライバシー保護を図りつつ、同じ時間帯に複数の医師が回診を行う場合でも、各医師が廊下灯の表示に基づき病室を間違えることなく回診することができるようにすることを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明では、ナースコール親機において回診モードの設定および医師の選択が行われたときに、特定の色を知らせる表示をナースコール親機にて行うとともに、選択された医師の担当患者の部屋番号に対応する廊下灯に、特定の色と同じ色を医師情報として表示させるようにしている。
上記のように構成した本発明によれば、ナースコール親機を操作して回診モードに設定すると、廊下灯には、回診を行う医師を表す医師情報が表示されることとなる。これにより、同じ時間帯に複数の医師が回診を行う場合でも、回診を行う各医師は、廊下灯に自分の情報が表示されているか否かを見ることによって、回るべき病室を間違えることなく容易に把握することができる。回るべき病室を医師が把握するのに患者情報は不要なので、回診モードの設定に応じて直ちに患者情報を廊下灯に表示する必要がなく、患者のプライバシー保護も図ることができる。
本実施形態によるナースコールシステムの全体構成例を示す図である。 本実施形態によるナースコール親機の機能構成例を示すブロック図である。 本実施形態において回診モードを設定する際にナースコール親機のディスプレイに表示される画面の遷移例を示す図である。 本実施形態において回診モードを設定したときに廊下灯のディスプレイに表示される画面の遷移例を示す図である。 本実施形態によるナースコール親機の動作例を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態によるナースコールシステムの全体構成例を示す図である。なお、ここでは病院に設置される看護支援用のナースコールシステムを例にとって説明するが、本実施形態のナースコールシステムは、病院に設置されるものに限定されない。例えば、介護施設等に設置される場合にも適用可能である。
図1に示すように、本実施形態によるナースコールシステムは、ナースコール親機1、制御機2、廊下灯3、壁埋込形子機4およびハンド形子機5を備えて構成されている。
ナースコール親機1は、患者(ナースコール子機)からの呼び出しに対する応答の操作または患者の呼び出しの操作を行うためのものであり、例えばナースセンタに設置される。ナースコール親機1は、この応答や呼び出しを行うためのハンドセット1a、種々の情報を表示するためのディスプレイ1bを備えている。ディスプレイ1bにはタッチパネルが付設されている。
制御機2は、ナースコール親機1と廊下灯3との間に配置され、通話やデータの送受信に関する制御を行う。廊下灯3は、各病室の入口付近にそれぞれ設置されている。この廊下灯3はディスプレイ3aを備え、ナースコール親機1から送信されてくる種々の情報を表示できるようになっている。廊下灯3のディスプレイ3aにもタッチパネルが付設されている。
ディスプレイ3aには、普段は何も表示されていない。あるいは、所定の待機画面を表示させておくようにしてもよい。これに対し、病室内の患者が看護師の呼び出しを行うと、呼び出しを行った患者の氏名がディスプレイ3aに表示され、呼び出しが行われたことが報知されるようになっている。
患者からの呼び出しが行われたとき、ディスプレイ3aには患者の氏名と共に復旧ボタンが表示され、廊下を歩いている看護師が復旧ボタンをタッチして応答することができるようになっている。看護師が復旧ボタンをタッチして応答すると、ディスプレイ3aの表示は、元の無表示あるいは待機画面の状態に戻る。
また、詳しくは後述するが、ナースコール親機1を操作して、回診モードを設定するとともに回診を行う医師を選択すると、選択された医師の氏名がディスプレイ3aに表示されるようになっている。そして、回診のために回ってきた医師がディスプレイ3aをタッチすると、その医師が担当する患者(回診しようとする患者)の氏名に表示が切り替わる。その後、回診が終了して再び医師がディスプレイ3aをタッチすると、ディスプレイ3aの表示は、元の無表示あるいは待機画面の状態に戻る。
壁埋込形子機4は、病室の各ベッドサイドの壁に埋め込み設置される。この壁埋込形子機4は、廊下灯3に接続されている。ハンド形子機5は、壁埋込形子機4に接続される。以下では、壁埋込形子機4およびハンド形子機5をまとめてナースコール子機4,5と記す。
壁埋込形子機4は、患者が看護師を呼び出すための呼出ボタン、患者が呼び出されたときに応答するための復旧ボタン、患者が看護師と会話を行う際に使用するマイクおよびスピーカ、ハンド形子機5を接続するための接続端子を備えている。ハンド形子機5は、患者が看護師を呼び出すための呼出ボタン、患者が看護師と会話を行う際に使用するマイクおよびスピーカを備えている。
以上のように構成されたナースコールシステムは、患者が使用するナースコール子機4,5からの呼び出しに対し、ナースセンタに設置されたナースコール親機1、病室の外壁などに設置された廊下灯3、病室内のベッドサイドに設置された壁埋込形子機4で応答可能に成されている。
なお、特に図示はしていないが、携帯端末(例えば、PHS端末)を用いた通話やデータの送受信に関する制御を行うハンディナースコール主装置、携帯端末との間で通話やデータの無線通信を行う無線基地局を更に設け、看護師が所持する携帯端末でも応答できるようにしてもよい。
図2は、本実施形態によるナースコール親機1の機能構成例を示すブロック図である。図2に示すように、本実施形態によるナースコール親機1は、患者情報記憶部11、担当情報記憶部12、通信インタフェース部21、操作受付部22、表示制御部23、第1の操作検出部24(特許請求の範囲の操作検出部に相当)および第2の操作検出部25を備えている。
なお、上記各機能ブロック21〜25は、ハードウェア構成、DSP、ソフトウェアの何れによっても実現することが可能である。例えばソフトウェアによって実現する場合、上記各機能ブロック21〜25は、実際にはコンピュータのCPUあるいはMPU、RAM、ROMなどを備えて構成され、RAMやROMに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。
患者情報記憶部11は、患者に関する情報(以下、患者情報という)を記憶する。本実施形態において患者情報は、患者の氏名、年齢、性別、症状、患者が入室している病室の部屋番号、患者が使用しているベッドを識別するベッド番号、患者を識別するための患者ID、使用するナースコール子機を識別するための子機IDなどの各種情報を含む。
担当情報記憶部12は、医師とその担当患者とを関連付けて記憶する。例えば、担当情報記憶部12は、医師を識別するための医師IDと医師の氏名、その医師が担当する患者(回診対象となる患者)を識別するための患者IDと患者の氏名をテーブル情報として記憶する。
通信インタフェース部21は、制御機2との間で通信を行うものである。図1に示したように、制御機2の先には廊下灯3が接続されている。したがって、通信インタフェース部21は、ナースコール親機1から制御機2を介して廊下灯3にデータを送信するとともに、廊下灯3から制御機2を介してナースコール親機1にてデータを受信するものとして機能する。
操作受付部22は、ナースコール親機1のディスプレイ1bに付設されているタッチパネルに対するユーザの操作を受け付ける。本実施形態において、操作受付部22は、回診モードを設定する操作と、回診を行う医師を選択する操作とを受け付ける。
例えば、後述する表示制御部23の制御により、図3(a)のように、回診モード設定ボタン31を含んだベッド画面(待機画面)をディスプレイ1aに表示しておく。この状態で操作受付部22は、回診モード設定ボタン31のタッチ操作を受け付ける。
回診モード設定ボタン31がタッチされると、表示制御部23の制御により、ディスプレイ1bの表示は、図3(b)のような医師選択画面に切り替わる。この医師選択画面には、回診を行う医師の氏名が一覧32として表示されている。この状態で操作受付部22は、医師一覧32の中から特定の医師をタッチして選択する操作を受け付ける。
表示制御部23は、ナースコール親機1のディスプレイ1bに対し、種々の情報を表示させるように制御する。例えば、表示制御部23は、患者情報記憶部11に記憶されている患者情報を用いて、図3(a)に示したベッド画面をディスプレイ1bに表示させるように制御する。また、表示制御部23は、担当情報記憶部12に記憶されている医師の情報を用いて、図3(b)に示した医師選択画面をディスプレイ1bに表示させるように制御する。
また、表示制御部23は、操作受付部22が回診モードの設定および医師の選択に関する操作を受け付けたときに、患者情報記憶部11および担当情報記憶部12を参照して、選択された医師の担当患者の部屋番号を特定するとともに、選択された医師を表す医師情報(医師の氏名)を取得する。そして、表示制御部23は通信インタフェース部21を制御して、特定した部屋番号に対応する病室の廊下灯3に対して医師情報を送信することにより、廊下灯3のディスプレイ3aに医師の氏名を表示させるように制御する。
第1の操作検出部24は、表示制御部23により廊下灯3のディスプレイ3aに医師情報(医師の氏名)が表示された後、廊下灯3に対して操作が行われたことを検出する。例えば、廊下灯3のディスプレイ3aに医師の氏名が表示されている状態で、回診のために回ってきた医師がディスプレイ3aに付設されたタッチパネルをタッチすると、タッチされたことを示すデータ(以下、第1のタッチデータという)が廊下灯3から制御機2を介してナースコール親機1に送信される。ナースコール親機1では、廊下灯3から送信されてきた第1のタッチデータを通信インタフェース部21が受信して第1の操作検出部24に通知する。第1の操作検出部24は、この通知を受けて、廊下灯3に対して操作が行われたことを検出する。
表示制御部23は、第1の操作検出部24により廊下灯3に対する操作が検出されたときに、患者情報記憶部11および担当情報記憶部12を参照して、操作が行われた廊下灯3に対応する部屋番号に関連付けられている患者のうち、それまで廊下灯3に氏名が表示されていた医師が担当する患者を特定し、当該患者を表す患者情報(患者の氏名)を取得する。そして、表示制御部23は通信インタフェース部21を制御して、上記操作が行われた廊下灯3(通信インタフェース部21が受信した第1のタッチデータの送信元に当たる廊下灯3)に対して患者情報を送信することにより、それまで表示されていた医師の氏名に代えて、その医師が担当する患者の氏名を廊下灯3のディスプレイ3aに表示させるように制御する。
第2の操作検出部25は、表示制御部23により廊下灯3のディスプレイ3aに患者情報(患者の氏名)が表示された後、廊下灯3に対して操作が行われたことを検出する。例えば、廊下灯3のディスプレイ3aに患者の氏名が表示されている状態で、回診を終わった医師がディスプレイ3aに付設されたタッチパネルをタッチすると、タッチされたことを示すデータ(以下、第2のタッチデータという)が廊下灯3から制御機2を介してナースコール親機1に送信される。ナースコール親機1では、廊下灯3から送信されてきた第2のタッチデータを通信インタフェース部21が受信して第2の操作検出部25に通知する。第2の操作検出部25は、この通知を受けて、廊下灯3に対して操作が行われたことを検出する。
表示制御部23は、第2の操作検出部25により廊下灯3に対する操作が検出されたときに、廊下灯3の表示を医師の氏名も患者の氏名も表示されない元の状態(無表示あるいは待機画面の状態)に戻すように制御する。すなわち、表示制御部23は通信インタフェース部21を制御して、上記操作が行われた廊下灯3(通信インタフェース部21が受信した第2のタッチデータの送信元に当たる廊下灯3)に対して無表示あるいは待機画面の情報を送信することにより、廊下灯3の表示を回診モード設定前の元の状態に戻すように制御する。
なお、ナースコール子機4,5からの呼び出しがあったことをナースコール親機1にて検出した場合、表示制御部23は、受信した呼出信号によって伝えられる子機情報(呼び出しを行ったナースコール子機4,5を特定するための子機IDなど)に基づいて、患者情報記憶部11を参照することにより、呼び出しを行った患者を特定して患者情報を取得する。そして、表示制御部23は、通信インタフェース部21を制御して、当該患者情報に含まれる病室の部屋番号に対応する病室の廊下灯3に対して患者情報を送信することにより、廊下灯3のディスプレイ3aに患者の氏名を表示させるように制御する。
図4は、回診モードを設定したときに廊下灯3のディスプレイ3aに表示される画面の遷移例を示す図である。廊下灯3のディスプレイ3aには、図4(a)に示すように、普段は何も表示されていない。これに対し、ナースコール親機1を操作して回診モードを設定するとともに回診を行う医師を選択すると、図4(b)に示すように、選択された医師の氏名がディスプレイ3aに表示される。
その後、回診のために回ってきた医師が廊下灯3のディスプレイ3aをタッチすると、図4(c)に示すように、その医師が担当する患者(回診しようとする患者)の氏名に表示が切り替わる。さらに、回診が終了して再び医師がディスプレイ3aをタッチすると、ディスプレイ3aの表示は図4(d)に示すように、回診モード設定前の元の状態に戻る。
図5は、上記のように構成したナースコール親機1の動作例を示すフローチャートである。なお、図5に示すフローチャートは、ナースコール親機1のディスプレイ1bにベッド画面が表示されたときに開始する。
まず、操作受付部22は、ナースコール親機1のディスプレイ1bに表示されたベッド画面上で回診モード設定ボタン31が押下されたか否かを判定する(ステップS1)。回診モード設定ボタン31が押下されていない場合、処理はステップS1の判定を繰り返す。一方、回診モード設定ボタン31の押下を操作受付部22にて検出した場合、表示制御部23は、医師選択画面をディスプレイ1bに表示させる(ステップS2)。
次に、操作受付部22は、ディスプレイ1bに表示された医師選択画面上で特定の医師を選択する操作が行われたか否かを判定する(ステップS3)。特定の医師が選択されていない場合、処理はステップS3の判定を繰り返す。一方、特定の医師を選択する操作を操作受付部22にて検出した場合、表示制御部23は、患者情報記憶部11および担当情報記憶部12を参照して、選択された医師の担当患者の部屋番号を特定する。そして、当該部屋番号に対応する病室の廊下灯3に対して医師情報を送信することにより、廊下灯3のディスプレイ3aに医師の氏名を表示させるように制御する(ステップS4)。
表示制御部23の制御により廊下灯3のディスプレイ3aに医師の氏名を表示させた後、第1の操作検出部24は、廊下灯3に対してタッチ操作が行われたか否かを判定する(ステップS5)。この判定は、廊下灯3から第1のタッチデータが送られてきたか否かによって行う。廊下灯3に対するタッチ操作が第1の操作検出部24により検出されていない場合、処理はステップS5の判定を繰り返す。
一方、廊下灯3に対するタッチ操作が第1の操作検出部24により検出された場合、表示制御部23は、患者情報記憶部11および担当情報記憶部12を参照して、操作が行われた廊下灯3に対応する部屋番号に関連付けられている患者のうち、それまで廊下灯3に氏名が表示されていた医師が担当する患者を特定する。そして、当該操作が行われた廊下灯3に対して患者情報を送信することにより、廊下灯3のディスプレイ3aにそれまで表示されていた医師の氏名に代えて、その医師が担当する患者の氏名を表示させるように制御する(ステップS6)。
表示制御部23の制御により廊下灯3のディスプレイ3aに患者の氏名を表示させた後、第2の操作検出部25は、廊下灯3に対してタッチ操作が行われたか否かを判定する(ステップS7)。この判定は、廊下灯3から第2のタッチデータが送られてきたか否かによって行う。廊下灯3に対するタッチ操作が第2の操作検出部25により検出されていない場合、処理はステップS7の判定を繰り返す。
一方、廊下灯3に対するタッチ操作が第2の操作検出部25により検出された場合、廊下灯3の表示を医師の氏名も患者の氏名も表示されない元の状態に戻すように制御する(ステップS8)。これにより、図5に示すフローチャートの処理を終了する。
以上詳しく説明したように、本実施形態では、廊下灯3のディスプレイ1bを普段は無表示または所定の待機画面としておき、ナースコール親機1において回診モードが設定されるとともに回診を行う医師が選択されたときに、選択された医師を表す医師情報(医師の氏名)を、当該医師の担当患者が入室している病室の廊下灯3に送信して表示させるようにしている。
上記のように構成した本実施形態のナースコールシステムによれば、ナースコール親機1を操作して回診モードに設定して特定の医師を選択すると、廊下灯3のディスプレイ3aには、回診を行う医師の氏名が表示されることとなる。これにより、同じ時間帯に複数の医師が回診を行う場合でも、回診を行う各医師は、廊下灯3に自分の名前が表示されているか否かを見ることによって、回るべき病室を間違えることなく容易に把握することができる。
また、本実施形態では、廊下灯3のディスプレイ3aに医師の氏名が表示されている状態で、回診のために回ってきた医師がタッチパネルをタッチすると、その医師が担当する患者を表す患者情報(患者の氏名)をナースコール親機1から廊下灯3に送信し、医師の氏名に代えて患者の氏名を表示させるようにしている。これにより、ある病室の回診を終えた医師がその後同じ病室の前を通ったときには自分の氏名は表示されていないので、回診済みであることに気づかずに同じ病室を重複して回診してしまうことを防ぐことができる。
また、本実施形態によれば、回診モードに設定する前は廊下灯3のディスプレイ3aを無表示または所定の待機画面としておくことにより、患者のプライバシー保護を図ることができる。さらに、回るべき病室を医師が把握するのに患者情報は不要なので、回診モードの設定に応じて直ちに患者情報を廊下灯3に表示する必要がなく、医師が病室に到着するまでの間も患者のプライバシー保護を図ることができる。
なお、上記実施形態では、廊下灯3に医師の氏名が表示されている状態でディスプレイ3aをタッチすると、医師の氏名に代えて患者の氏名を表示させる例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、医師の氏名に加えて患者の氏名を表示させるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、廊下灯3に医師の氏名を送信して表示させる例について説明したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、医師を特定できる情報であれば、医師の氏名以外の情報であってもかまわない。例えば、ナースコール親機1にて回診モードに設定して医師を選択したときに、特定の色を知らせる表示をナースコール親機1にて行うとともに、それと同じ色のマーク等を廊下灯3のディスプレイ3aに表示させたり、廊下灯3に別に設けた同じ色のLEDを発光させたりするようにしてもよい。この場合、医師は、ナースコール親機1を操作したときに報知された色を目印として廊下灯3の表示を見ることにより、回るべき病室を間違えることなく容易に把握することができる。
その他、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1 ナースコール親機
3 廊下灯
3a 廊下灯のディスプレイ
11 患者情報記憶部
12 担当情報記憶部
22 操作受付部
23 表示制御部
24 第1の操作検出部
25 第2の操作検出部

Claims (3)

  1. ナースコール親機での操作により廊下灯に表示させる情報を制御できるように成されたナースコールシステムであって、
    患者の氏名および当該患者が入室している病室の部屋番号を含む患者情報を記憶する患者情報記憶部と、
    医師とその担当患者とを関連付けて記憶する担当情報記憶部と、
    上記ナースコール親機において回診モードを設定する操作および回診を行う医師を選択する操作を受け付ける操作受付部と、
    上記操作受付部が上記回診モードの設定および上記医師の選択に関する操作を受け付けたときに、特定の色を知らせる表示を上記ナースコール親機にて行うとともに、上記患者情報記憶部および上記担当情報記憶部を参照して、上記選択された医師の担当患者の部屋番号を特定し、当該部屋番号に対応する病室の廊下灯に、上記特定の色と同じ色を医師情報として表示させる表示制御部とを備えたことを特徴とするナースコールシステム。
  2. 上記表示制御部により上記廊下灯に上記医師情報が表示された後、上記廊下灯に対して操作が行われたことを検出する操作検出部を更に備え、
    上記表示制御部は、上記操作検出部により上記廊下灯に対する操作が検出されたときに、上記患者情報記憶部および上記担当情報記憶部を参照して、上記操作が行われた廊下灯に対応する部屋番号に関連付けられている患者のうち、それまで上記廊下灯に上記医師情報が表示されていた医師が担当する患者を表す患者情報を上記操作が行われた廊下灯に送信し、上記医師情報に代えてまたは加えて上記患者情報を表示させるように制御することを特徴とする請求項に記載のナースコールシステム。
  3. 上記表示制御部により上記廊下灯に上記患者情報が表示された後、上記廊下灯に対して操作が行われたことを検出する第2の操作検出部を更に備え、
    上記表示制御部は、上記第2の操作検出部により上記廊下灯に対する操作が検出されたときに、上記医師情報および上記患者情報が上記廊下灯に表示されない状態に戻すように制御することを特徴とする請求項に記載のナースコールシステム。
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