JP7025132B2 - インプリント装置及び物品の製造方法 - Google Patents

インプリント装置及び物品の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7025132B2
JP7025132B2 JP2017111169A JP2017111169A JP7025132B2 JP 7025132 B2 JP7025132 B2 JP 7025132B2 JP 2017111169 A JP2017111169 A JP 2017111169A JP 2017111169 A JP2017111169 A JP 2017111169A JP 7025132 B2 JP7025132 B2 JP 7025132B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
alignment
substrate
alignment signal
contrast
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017111169A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018206974A (ja
Inventor
易 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2017111169A priority Critical patent/JP7025132B2/ja
Priority to KR1020180060186A priority patent/KR102292951B1/ko
Publication of JP2018206974A publication Critical patent/JP2018206974A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7025132B2 publication Critical patent/JP7025132B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/0002Lithographic processes using patterning methods other than those involving the exposure to radiation, e.g. by stamping
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C59/00Surface shaping of articles, e.g. embossing; Apparatus therefor
    • B29C59/16Surface shaping of articles, e.g. embossing; Apparatus therefor by wave energy or particle radiation, e.g. infrared heating
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/708Construction of apparatus, e.g. environment aspects, hygiene aspects or materials
    • G03F7/70908Hygiene, e.g. preventing apparatus pollution, mitigating effect of pollution or removing pollutants from apparatus
    • G03F7/70925Cleaning, i.e. actively freeing apparatus from pollutants, e.g. using plasma cleaning
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F9/00Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically
    • G03F9/70Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically for microlithography
    • G03F9/7003Alignment type or strategy, e.g. leveling, global alignment

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Atmospheric Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

本発明は、インプリント装置及び物品の製造方法に関する。
インプリント技術では、まず、基板(例えば、ウエハ)の上にインプリント材を供給(塗布)する。次いで、基板上のインプリント材と、微細なパターン(凹凸構造)が形成されたモールドとを接触させる。そして、インプリント材とモールドとを接触させた状態で、例えば、紫外線などの光をインプリント材に照射することでインプリント材を硬化させる。次に、基板上の硬化したインプリント材からモールドを引き離すことで、基板上にインプリント材のパターンを形成する。
このようなインプリント技術では、基板上のインプリント材とモールドとを接触させた後に、モールドと基板とのアライメントを行う。かかるアライメントには、アライメントスコープとして、モールドに形成されたアライメントマークと基板に形成されたアライメントマークとを同時に検出することができるスルー・ザ・モールド(TTM)検出系が用いられている。
また、水銀ランプなどの紫外線の光源を備える露光装置では、かかる光源の寿命を予測する技術が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に開示された技術によれば、光源の寿命を管理者(ユーザ)に通知したり、光源の寿命を把握しながら露光を行ったりすることが可能である。
特開平11-12133号公報
しかしながら、インプリント技術を採用するインプリント装置では、光源だけではなく、モールドも寿命を有する部品となる。モールドは、露光装置でのレチクル又はマスクと異なり、基板上のインプリント材に接触したり、硬化したインプリント材から引き離されたりする。このようなモールドとインプリント材との直接的な接触及び引き離しは、モールドのパターンの破損や摩耗の原因となる。また、基板上の硬化したインプリント材からモールドを引き離す際には、かかるインプリント材の一部が基板から剥がれ、モールド(のパターン)に付着することがある。
モールドのパターンの破損や摩耗、及び、モールドへのインプリント材の付着は、それ以降のインプリント処理において、基板上に形成されるパターンに影響を与える。特に、モールドにインプリント材が付着した状態でインプリント処理が行われると、モールドと基板との間に異物が挟まった場合と同様に、モールドのパターンの破損の原因となる。そこで、モールドに付着したインプリント材を除去するために、モールドは、定期的又は非定期的に洗浄される。
モールドのアライメントマークには、一般的に、アライメント光を反射する反射材料層が形成されている。モールドの洗浄は、モールドに付着したインプリント材と反射材料層とを区別せずに行われるため、インプリント材に加えて、反射材料層も洗浄される(薄くなる)ことになる。従って、モールドの洗浄を繰り返していると、アライメントに必要な反射光量が得られなくなるため、アライメントを正常に行うことが困難になる。アライメントが正常に行われなくなると、インプリント装置に搬入される前に基板上に形成されたパターン(下地)と、インプリント装置で形成するパターンとを正しく重ね合わせることができない(即ち、重ね合わせ精度が低下する)。
本発明は、このような従来技術の課題に鑑みてなされ、モールドと基板とのアライメントを正常に行うことが可能であることを保証するモールドの使用可能期間を決定するのに有利なインプリント装置を提供することを例示的目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としてのインプリント装置は、モールドを用いて基板上に組成物を形成するインプリント装置であって、前記モールドに形成されたマークからの光を検出して、前記モールドと前記基板とのアライメントに用いられるアライメント信号を生成するアライメント検出部と、前記モールドの洗浄の回数に対する前記アライメント信号のコントラストの変化に基づいて、前記アライメントを正常に行うことが可能であることを保証する前記モールドの使用可能期間を決定する制御部と、を有することを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の側面は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施形態によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、例えば、モールドと基板とのアライメントを正常に行うことが可能であることを保証するモールドの使用可能期間を決定するのに有利なインプリント装置を提供することができる。
本発明の一側面としてのインプリント装置の構成を示す概略図である。 基板とモールドとのアライメントを詳細に説明するための図である。 モアレの発生の原理及びモアレを用いたマークの相対位置の検出を説明するための図である。 図3(a)に示すアライメントマークの拡大断面図である。 アライメント信号のコントラストとモールドの洗浄の回数との関係の一例を示す図である。 アライメント信号の一例を示す図である。 アライメント光源からの光の照度と点灯時間との関係の一例を示す図である。 物品の製造方法を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の一側面としてのインプリント装置100の構成を示す概略図である。インプリント装置100は、モールドを用いて基板上にインプリント材のパターンを形成するインプリント処理を行うリソグラフィ装置である。インプリント装置100は、基板上に供給されたインプリント材とモールドとを接触させ、インプリント材に硬化用のエネルギーを与えることにより、モールドの凹凸パターンが転写された硬化物のパターンを形成する。
インプリント材には、硬化用のエネルギーが与えられることによって硬化する硬化性組成物(未硬化状態の樹脂と呼ぶこともある)が用いられる。硬化用のエネルギーとしては、電磁波、熱などが用いられる。電磁波としては、例えば、その波長が10nm以上1mm以下の範囲から選択される、赤外線、可視光線、紫外線などの光を用いる。
硬化性組成物は、光の照射によって、或いは、加熱によって硬化する組成物である。光の照射によって硬化する光硬化性組成物は、重合性化合物と光重合開始剤とを少なくとも含有し、必要に応じて、非重合性化合物又は溶剤を含有してもよい。非重合性化合物は、増感剤、水素供与体、内添型離型剤、界面活性剤、酸化防止剤、ポリマー成分などの群から選択される少なくとも一種である。
インプリント材は、スピンコーターやスリットコーターによって基板上に膜状に付与されてもよい。また、インプリント材は、液体噴射ヘッドによって、液滴状、或いは、複数の液滴が繋がって形成された島状又は膜状で基板上に付与されてもよい。インプリント材の粘度(25℃における粘度)は、例えば、1mPa・s以上100mPa・s以下である。
基板には、ガラス、セラミックス、金属、半導体、樹脂などが用いられ、必要に応じて、その表面に基板とは別の材料からなる部材が形成されていてもよい。具体的には、基板は、シリコンウエハ、化合物半導体ウエハ、石英ガラスなどを含む。
インプリント装置100は、本実施形態では、インプリント材の硬化法として光硬化法を採用している。なお、図1に示すように、基板上のインプリント材に照射する光の進行方向に平行な方向をZ軸とし、Z軸に垂直な平面内において互いに直交する方向をX軸及びY軸とする。
図1を参照するに、基板1は、搬送ハンドなどを含む基板搬送部22によって、インプリント装置100の外部から搬入され、チャック2に保持される。基板ステージ3は、ベース定盤4に支持され、基板1を所定の位置に位置決めするために、X軸方向及びY軸方向に移動する。
モールド11は、基板1に転写すべきパターンを有し、モールドチャック12に保持される。モールドチャック12は、モールドステージ13に支持され、モールド11のZ軸周りの傾きを補正する機能を有する。モールドチャック12及びモールドステージ13のそれぞれは、光源24からコリメータレンズを介して照射される光(紫外線)を通過させる開口(不図示)を含む。また、モールドチャック12又はモールドステージ13には、基板上のインプリント材に対するモールド11の押し付け力(押印力)を計測するためのロードセルが配置されている。
ガイドバー8は、天板6を貫通し、一端がガイドバープレート7に固定され、他端がモールドステージ13に固定される。モールド昇降部9は、ガイドバー8をZ軸方向に駆動して、モールドチャック12に保持されたモールド11を基板上のインプリント材に接触させたり、基板上のインプリント材から引き離したりする。アライメント棚14は、支柱10を介して天板6に懸架される。アライメント棚14には、ガイドバー8が貫通している。また、アライメント棚14には、例えば、斜入射像ずれ方式を用いて、チャック2に保持された基板1の高さ(平坦度)を計測するための高さ計測系(不図示)が配置されている。
モールドアライメント用のアライメントスコープ23は、TTM(スルー・ザ・モールド)検出系で構成され、基板1に形成されたアライメントマークとモールド11に形成されたアライメントマークとを観察するための光学系及び撮像系を有する。アライメントスコープ23は、基板上のショット領域ごとに、基板1及びモールド11のそれぞれに形成されたアライメントマークの相対位置を計測し、その位置ずれを補正する、所謂、ダイバイダイ方式のアライメントに用いられる。
このように、アライメントスコープ23は、モールド11及び基板1のそれぞれに形成されたアライメントマークを検出して、モールド11と基板1とのアライメントに用いられるアライメント信号を生成するアライメント検出部として機能する。
供給部20は、基板1に未硬化のインプリント材を吐出する吐出口(ノズル)を含むディスペンサヘッドで構成され、基板上の複数のショット領域のそれぞれにインプリント材を供給(塗布)する。供給部20は、例えば、ピエゾジェット方式やマイクロソレノイド方式などを採用し、基板上に1pL(ピコリットル)程度の微小な容積のインプリント材を供給することができる。また、供給部20における吐出口の数は、限定されるものではなく、1つ(シングルノズル)であってもよいし、100を超えてもよい(即ち、リニアノズルアレイでもよいし、複数のリニアノズルアレイを組み合わせてもよい)。
オフアクシスアライメント(OA)スコープ21は、アライメント棚14に支持される。OAスコープ21は、基板上の複数のショット領域に形成されたアライメントマークを検出し、複数のショット領域のそれぞれの位置を決定するグローバルアライメント処理に用いられる。アライメントスコープ23によってモールド11と基板ステージ3との位置関係を求め、OAスコープ21によって基板ステージ3と基板1との位置関係を求めることでモールド11と基板1との相対的なアライメントを行うことができる。
スプレッドカメラ25は、モールド11を俯瞰する位置に配置され、基板上のインプリント材に接触したモールド11と基板1とを同じ画角上で重ね合わせて観察する。スプレッドカメラ25は、基板上に供給されたインプリント材がモールド11に押し広げられる様子を撮像することで、インプリント材がモールド11のパターン(凹部)に充填される様子を観察する。
距離計測部26は、基板ステージ3に配置されている。距離計測部26は、基板ステージ3とモールド11とを相対的に移動させている状態において、モールドチャック12に保持されたモールド11と基板ステージ3との間の距離を複数回計測する。距離計測部26によって計測されたモールド11と基板ステージ3との間の距離に基づいて、モールド11がモールドチャック12に正常に保持されているかどうかを判定することができる。モールド11がモールドチャック12に正常に保持されていない場合、モールド11が意図せずに落下して破損したり、モールド11が意図しない角度で基板上のインプリント材と接触して基板上に形成されるパターンの精度が低下したりする。このような場合には、インプリント処理を停止して、モールド11をモールドチャック12に正常に保持させるための復旧処理を行うとよい。
制御部CNは、CPUやメモリなどを含み、インプリント装置100の全体を制御する。制御部CNは、インプリント装置100の各部を制御してインプリント処理を行う。インプリント処理では、基板1とモールド11とのアライメントが完了したら、光源24からモールド11を介して基板上のインプリント材に光を照射し、基板上のインプリント材を硬化させる。インプリント材の硬化が完了したら、モールド昇降部9によって、基板上の硬化したインプリント材からモールド11を引き離す。このようにして、モールド11のパターンに対応するインプリント材のパターンが基板上に形成される。また、制御部CNは、後述するように、アライメントスコープ23で生成されるアライメント信号のコントラストの変化に基づいて、モールド11の使用可能期間を決定する。ここで、モールド11の使用可能期間とは、かかるモールド11と基板1とのアライメントを正常に行うことが可能であることを保証する期間であり、所謂、モールド11の寿命に相当する。
図2を参照して、基板1とモールド11とのアライメントについて詳細に説明する。図2は、基板1とモールド11とのアライメントの様子を示している。図2に示すように、モールド11及び基板1のそれぞれには、アライメントで観察するアライメントマーク31及び32が形成されている。基板1とモールド11とのアライメントでは、上述したように、基板1とモールド11とを重ね合わせて観察可能な位置、本実施形態では、モールド11の上方に配置されたアライメントスコープ23が用いられる。アライメントスコープ23は、基板1に形成されたアライメントマーク32とモールド11に形成されたアライメントマーク31とを1つの画角で重ねて検出して、基板1とモールド11との相対位置を求める。
本実施形態では、アライメント光源23aからの光は、アライメントマーク31及び32で回折され、モアレ(モアレ縞)としてアライメントスコープ23の撮像系(撮像素子)に結像する。かかる撮像系で検出されるモアレに基づいて、アライメントマーク31とアライメントマーク32との相対位置を求める。制御部CNは、アライメントマーク31とアライメントマーク32との相対位置に基づいて、モールド11に対して基板ステージ3を駆動することで、基板1とモールド11とのアライメントが行われる。
また、図2に示すように、アライメントスコープ23は、アライメント光源23aからアライメントマーク31及び32に照射される光の照度を計測する計測部23bを含む。計測部23bは、例えば、アライメント光源23aとアライメントマーク31及び32との間に配置されたハーフミラーを介して、アライメントマーク31及び32に照射される光の一部を抽出し、その照度を計測する。
図3(a)乃至図3(d)を参照して、アライメントマーク31及び32からの回折光によるモアレの発生の原理、及び、かかるモアレを用いたアライメントマーク31(モールド11)とアライメントマーク32(基板1)との相対位置の検出を説明する。図3(a)及び図3(b)に示すマーク(格子パターン)は、計測方向の格子ピッチが互いに僅かに異なっている。例えば、図3(a)に示すマークは、アライメントマーク31として用いられ、図3(b)に示すマークは、アライメントマーク32として用いられる。図3(a)に示すアライメントマーク31と図3(b)に示すアライメントマーク32とを重ねると、アライメントマーク31及び32からの回折光が重なり合うことで、図3(c)に示すように、格子ピッチの差を反映した周期を有するモアレが発生する。モアレは、アライメントマーク31とアライメントマーク32との相対位置によって明暗の位置(モアレ縞の位相)が変化する。例えば、アライメントマーク31とアライメントマーク32との相対位置がX方向に僅かに変化すると、図3(c)に示すモアレは、図3(d)に示すモアレに変化する。このように、モアレは、アライメントマーク31とアライメントマーク32との相対的な位置ずれ量を拡大し、大きな周期の縞として発生する。従って、アライメントスコープ23の解像力が低くても、アライメントマーク31とアライメントマーク32との相対位置を高精度に検出することができる。
図4は、図3(a)に示すアライメントマーク31の拡大断面図である。アライメントマーク31は、格子パターンで構成され、モールド11の表面に対して凹形状となる複数の溝41として形成される。基板1とモールド11とのアライメントにおいて、モールド11と基板上のインプリント材とが接触すると、モールド11とインプリント材との間の屈折率差が小さいため、アライメントマーク31を検出(観察)することが困難となる。そこで、アライメントマーク31(モアレ)を検出できるようにするために、アライメントマーク31には、アライメント光源23aからアライメントマーク31に照射される光を反射するための反射層42が形成されている。本実施形態では、複数の溝41のそれぞれの底部に、アライメント光源23aからの光を反射する材料からなる反射層42を設けている。反射層42は、モールド11を製造する際に、原子層堆積法やイオンインプラ法などによって形成され、反射層42が複数の溝41のそれぞれの底部だけに残存するようにエッチングされる。
インプリント装置100では、基板上のインプリント材とモールド11とが接触するため、基板1とモールド11との間の空間に存在する異物を挟み込むことがある。また、基板上の硬化したインプリント材からモールド11を引き離す際には、かかるインプリント材の一部が基板1から剥がれ、モールド11に付着することがある。モールド11への異物やインプリント材の付着は、それ以降のインプリント処理において、基板上に形成されるパターンに影響を与える。
そこで、異物やインプリント材が付着したモールド11は、インプリント装置100から搬出され、かかるモールド11の洗浄が行われる。モールド11の洗浄は、SPMと呼ばれる溶剤を用いたウエット洗浄やプラズマを用いたドライ洗浄を含む。
モールド11の洗浄は、モールド11に付着した異物やインプリント材と反射層42とを区別せずに行われる。従って、モールド11を洗浄することで、モールド11に付着した異物やインプリント材とともに、反射層42も洗浄されることになるため、反射層42の厚さが薄くなったり、反射層42が部分的又は全体的に除去されたりする。このような場合、アライメントマーク31とアライメントマーク32とを重ね合わせることで得られるモアレの強度(明暗)が弱くなる。また、反射層42の大部分が除去された場合には、アライメントマーク31とアライメントマーク32とを重ね合わせてもモアレを得ることができなくなる。このため、アライメントスコープ23で生成されるアライメント信号の強度が低くなる。具体的には、モールド11を洗浄する前には、図6(a)に示すようなアライメント信号がアライメントスコープ23で得られるが、モールド11を洗浄するにつれて、図6(a)に示すようなアライメント信号がアライメントスコープ23で得られる。図6(a)及び図6(b)では、縦軸は、アライメント信号の強度を示し、横軸は、アライメントマーク31及び32の計測方向の位置を示している。従って、アライメントマーク31及び32から発生するノイズや周辺部からのノイズの影響が相対的に大きくなり、アライメント信号のコントラストが低下するため、基板1とモールド11とのアライメントを正常に行うことができない。アライメントが正常に行われなくなると、基板上に形成されたパターン(下地)と、モールド11から転写するパターンとを正しく重ね合わせることができないため、その領域はデバイスとして正常に動作せず、歩留まりが低下してしまう。また、アライメント信号のコントラストが得られない場合には、インプリント処理を停止し、ユーザの指示を待つことになるため、生産性を低下させる要因となる。
ここで、基板1とモールド11とのアライメントが正常に行われるように、アライメントマーク31に反射層42を再形成することが考えられる。但し、この場合、モールド11を製造する際に行う処理を再度行うことになるため、時間やコストの観点から現実的ではない。従って、アライメントを正常に行うことが不可能となったモールド11は、かかるモールド11の使用可能期間(寿命)を越えたものとして破棄されることになる。
そこで、本実施形態では、制御部CNは、アライメントが正常に行われなくなったら、具体的には、アライメントスコープ23で生成されるアライメント信号のコントラストが閾値よりも低下したら、モールド11が使用可能期間を越えたと決定する。かかる閾値は、インプリント装置100で製造するデバイスなどに応じて任意に設定することが可能であり、具体的に規定するものではない。例えば、アライメントスコープ23で生成されたアライメント信号のコントラストが僅かでもある場合には、モールド11が使用可能期間を越えたとは決定せずに、かかるモールド11の使用を継続してもよい。また、歩留まりへの影響を考慮して、アライメント信号のコントラストが初期のコントラストの10%以下になったら、モールド11が使用可能期間を越えたと決定してもよい。
また、制御部CNは、アライメントが正常に行われなくなる前に、アライメント信号のコントラストの変化に基づいて、モールド11の使用可能期間を決定(予測)することもできる。図5は、アライメントスコープ23で生成されたアライメント信号のコントラストと、モールド11の洗浄の回数との関係の一例を示す図である。図5では、モールド11を洗浄した後、かかるモールド11に対してアライメントスコープ23で最初に生成されるアライメント信号のコントラストを抽出してプロットしている。図5に示すように、アライメント信号のコントラストを数点プロットすると、そのプロット結果から、モールド11の洗浄の回数に対するアライメント信号のコントラストの変化を示す近似直線51を求めることができる。近似直線51が得られれば、例えば、モールド11を28回洗浄すると、アライメント信号のコントラストがゼロになることがわかる。従って、モールド11をあと何回洗浄すればモールド11の使用可能期限を越えるのかを予測したり、モールド11の洗浄頻度とアライメント信号のコントラストの変化とに基づいてモールド11が使用可能期限を越える時期を予測したりすることができる。このように、制御部CNは、モールド11の洗浄の回数に対するアライメント信号のコントラストの変化に基づいて、モールド11の使用可能期間を決定することができる。
モールド11の洗浄の回数に対するアライメント信号のコントラストの変化を示す近似直線51を求める手法について説明する。制御部CNは、アライメントスコープ23がアライメント信号を生成すると、かかるアライメント信号に関する情報を記憶部SUに記憶させる。ここで、アライメント信号に関する情報は、アライメント信号のコントラスト及びアライメント信号の波形の少なくとも一方を含み、モールド11を洗浄した後に最初に生成された第1アライメント信号であるか否かを示す洗浄情報と関連付けられている。そして、制御部CNは、洗浄情報に基づいて、記憶部SUに記憶されたアライメント信号に関する情報から第1アライメント信号に関する情報を抽出し、かかる第1アライメント信号に関する情報から第1アライメント信号のコントラストを求める。これにより、図5に示すようなモールド11の洗浄の回数に対するアライメント信号のコントラストの変化を示す近似直線51を求めることができる。
また、制御部CNは、アライメントスコープ23で生成されるアライメント信号の全てについて、かかるアライメント信号に関する情報を記憶部SUに記憶させるのではなく、第1アライメント信号に関する情報のみを記憶部SUに記憶させてもよい。この場合、制御部CNは、第1アライメント信号に関する情報を抽出することなく、記憶部SUに記憶された第1アライメント信号から第1アライメント信号のコントラストを求めることができる。従って、図5に示すようなモールド11の洗浄の回数に対するアライメント信号のコントラストの変化を示す近似直線51を求めることができる。
本実施形態では、モールド11の洗浄の回数とアライメント信号のコントラストの変化との関係が近似直線51で示される場合について説明した。但し、反射層42は、その材料や表面コーティングなどに依存してモールド11の洗浄に対する耐性が変わるため、モールド11の洗浄の回数とアライメント信号のコントラストの変化との関係が曲線(近似曲線)となる場合もある。このような場合には、モールド11の洗浄の回数とアライメント信号のコントラストの変化との関係が直線である場合よりも多くのプロットが必要となるが、上述したのと同様にして近似曲線を求めることができる。従って、モールド11の洗浄の回数に対するアライメント信号のコントラストの変化を示す近似曲線に基づいて、モールド11の使用可能期間を決定することができる。
また、反射層42の材料や表面コーティングが過去と同じ場合には、アライメント信号のコントラストをプロットして近似曲線を求める代わりに、過去での実プロットによる近似曲線を用いてもよい。これにより、モールド11の使用可能期間をより正確に決定することができる。これは、反射層42の材料や表面コーティングが同じであれば、反射層42の厚さによってアライメント信号のコントラストの変化の開始点は異なるが、アライメント信号のコントラストの変化は同様であるという経験的法則を利用している。
また、インプリント装置100では、一般的に、複数のモールド11が交換可能に用いられている。従って、制御部CNは、複数のモールド11のそれぞれについて、その使用可能期間を決定するとよい。複数のモールド11のそれぞれには、個々のモールド11を識別するための識別子(バーコードなど)が形成されている。従って、モールドチャック12にモールド11を保持させる前に、かかるモールド11の識別子を検出することで、複数のモールド11のうち、どのモールド11がモールドチャック12に保持されたのかを判別することができる。これにより、制御部CNは、モールド11ごとに、その使用可能期間を決定することが可能である。
アライメント信号のコントラストは、モールド11のアライメントマーク31に形成された反射層42の状態だけではなく、アライメント光源23aからアライメントマーク31及び32に照射される光の照度の影響も受ける。アライメント光源23aは、例えば、ハロゲンランプ又はメタルハライドランプを含む。
アライメント光源23aからアライメントマーク31及び32に照射される光は、図7に示すように、アライメント光源23aの点灯時間に応じて、その照度が低下(変化)する。図7では、縦軸は、アライメント光源23aからの光の照度を示し、横軸は、アライメント光源23aの点灯時間を示している。また、図7では、計測部23bがアライメント光源23aからの光の照度を一定時間間隔で計測した結果をプロットしている。
基板1とモールド11とのアライメントに必要なアライメント光源23aからの光の照度は、一般的に、初期の照度を100%とした場合、初期の照度から70%までの低下であれば許容される。但し、モールド11の使用可能期間を正確に決定するためには、アライメント信号のコントラストの変化からアライメント光源23aからの光の照度の変化分を除去する必要がある。
アライメント光源23aの点灯時間及び照度(の変化)は、一般的に、アライメント光源23aの交換時期を予測するために、記憶部SUに記憶されている。例えば、アライメントを開始する前に、アライメント光源23aからの光の照度を計測部23bで計測して調光処理が行われる。かかる調光処理を行う前に計測部23bで計測した照度がアライメント光源23aからの光の照度である。制御部CNは、アライメント光源23aからの光の照度が適正範囲であるか、アライメント光源23aの点灯時間が適正範囲であるかを判定し、アライメント光源23aの劣化度や交換時期を決定する。従って、記憶部SUに記憶された照度を用いることで、制御部CNは、アライメント信号のコントラストから、アライメント光源23aからの光の照度の変化がアライメント信号のコントラストに与える影響を除去することが可能である。
アライメント光源23aからの光の照度の変化がアライメント信号のコントラストに与える影響は、アライメント光源23aからアライメントマーク31及び32に照射された光の照度の変化と予め定められた係数との積として求められる。かかる係数は、アライメント光源23aからの光の光路に配置された光学部品の特性やアライメント光源23aとアライメント信号のコントラストの変化を実際に計測することで求められる。従って、制御部CNは、アライメント光源23aからの光の照度の変化と予め定められた係数との積をアライメント信号のコントラストから差し引くことで、アライメント光源23aからの光の照度の変化がアライメント信号のコントラストに与える影響を除去する。このように、アライメント光源23aからの光の照度の変化の影響が除去されたコントラストの変化を用いることで、モールド11の使用可能期限をより正確に決定することができる。
また、モールド11の洗浄は、上述したように、ウエット洗浄やドライ洗浄を含む。ウエット洗浄は、溶剤によって洗浄性が変化し、ドライ洗浄は、ガスによって洗浄性が変わる。ウエット洗浄及びドライ洗浄は、モールド11の状態に応じて選択的に用いられる。この際、モールド11をウエット洗浄するべきなのにモールド11をドライ洗浄してしまったり、モールド11をドライ洗浄するべきなのにモールド11をウエット洗浄してしまったりすることがある。本実施形態では、このようなモールド11の洗浄の異常を検知することが可能である。
例えば、モールド11を洗浄する前に得られるアライメント信号のコントラストと、モールド11をウエット洗浄した後にアライメントスコープ23で生成されたアライメント信号のコントラストとの差分(変化率)は、ほぼ一定である。同様に、モールド11を洗浄する前に得られるアライメント信号のコントラストと、モールド11をドライ洗浄した後にアライメントスコープ23で生成されたアライメント信号のコントラストとの差分(変化率)は、ほぼ一定である。但し、モールド11をウエット洗浄する場合とモールド11をドライ洗浄する場合とでは、その洗浄の前後のアライメント信号の差分が異なる。一般的には、ウエット洗浄によるアライメント信号の差分の方がドライ洗浄によるアライメント信号の差分よりも大きい。即ち、ウエット洗浄の方がドライ洗浄よりも洗浄力が強い。従って、モールド11をウエット洗浄する場合及びモールド11をドライ洗浄する場合のそれぞれに対して、その洗浄の前後のアライメント信号の差分を予め求める。これにより、制御部CNは、モールド11を洗浄する前のアライメント信号のコントラストと、モールド11を洗浄した後のアライメント信号のコントラストとの差分に基づいて、モールド11の洗浄の異常(モールド11の洗浄方式)を検知することが可能となる。また、制御部CNは、モールド11の洗浄の異常を検知した場合には、インプリント装置100に備えられた表示部などを介して、かかる異常をユーザに通知するとよい。
なお、本実施形態では、モールド11の洗浄の異常として、モールド11の洗浄方式の間違いを例に説明したが、これに限定されるものではない。モールド11の洗浄の異常は、例えば、モールド11の洗浄中に意図せずに反射層42が除去された場合やモールド11が意図した通りに洗浄されなかった場合なども含む。このような場合には、モールド11の洗浄の前後において、アライメントし信号のコントラストが大きく変化したり、殆ど変化しなかったりするため、上述したのと同様にして、モールド11の異常として検知することが可能である。
インプリント装置100を用いて形成した硬化物のパターンは、各種物品の少なくとも一部に恒久的に、或いは、各種物品を製造する際に一時的に、用いられる。物品とは、電気回路素子、光学素子、MEMS、記録素子、センサ、或いは、型などである。電気回路素子としては、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、MRAMなどの揮発性又は不揮発性の半導体メモリや、LSI、CCD、イメージセンサ、FPGAなどの半導体素子などが挙げられる。型としては、インプリント用のモールドなどが挙げられる。
硬化物のパターンは、上述の物品の少なくとも一部の構成部材として、そのまま用いられるか、或いは、レジストマスクとして一時的に用いられる。基板の加工工程においてエッチング又はイオン注入などが行われた後、レジストマスクは除去される。
次に、物品の具体的な製造方法について説明する。図8(a)に示すように、絶縁体などの被加工材が表面に形成されたシリコンウエハなどの基板1を用意し、続いて、インクジェット法などにより、被加工材の表面にインプリント材を付与する。ここでは、複数の液滴状になったインプリント材が基板上に付与された様子を示している。
図8(b)に示すように、インプリント用のモールド11を、その凹凸パターンが形成された側を基板上のインプリント材に向け、対向させる。図8(c)に示すように、インプリント材が付与された基板1とモールド11とを接触させ、圧力を加える。インプリント材は、モールド11と被加工材との隙間に充填される。この状態で硬化用のエネルギーとして光をモールド11を介して照射すると、インプリント材は硬化する。
図8(d)に示すように、インプリント材を硬化させた後、モールド11と基板1を引き離すと、基板上にインプリント材の硬化物のパターンが形成される。この硬化物のパターンは、モールド11の凹部が硬化物の凸部に、モールド11の凸部が硬化物の凹部に対応した形状になっており、即ち、インプリント材にモールド11の凹凸パターンが転写されたことになる。
図8(e)に示すように、硬化物のパターンを耐エッチングマスクとしてエッチングを行うと、被加工材の表面のうち、硬化物がない、或いは、薄く残存した部分が除去され、溝となる。図8(f)に示すように、硬化物のパターンを除去すると、被加工材の表面に溝が形成された物品を得ることができる。ここでは、硬化物のパターンを除去したが、加工後も除去せずに、例えば、半導体素子などに含まれる層間絶縁用の膜、即ち、物品の構成部材として利用してもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、本実施形態では、モアレを想定し、モールド及び基板のそれぞれに形成されたマークからの光を検出してアライメント信号を生成する場合について説明したが、モールドに形成されたマークからの光を検出してアライメント信号を生成してもよい。
100:インプリント装置 1:基板 11:モールド 23:アライメントスコープ 31:アライメントマーク CN:制御部

Claims (14)

  1. モールドを用いて基板上に組成物を形成するインプリント装置であって、
    前記モールドに形成されたマークからの光を検出して、前記モールドと前記基板とのアライメントに用いられるアライメント信号を生成するアライメント検出部と、
    前記モールドの洗浄の回数に対する前記アライメント信号のコントラストの変化に基づいて、前記アライメントを正常に行うことが可能であることを保証する前記モールドの使用可能期間を決定する制御部と、
    を有することを特徴とするインプリント装置。
  2. 前記アライメント検出部は、前記モールド及び前記基板のそれぞれに形成されたマークからの光を検出して、前記アライメント信号を生成することを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。
  3. 前記制御部は、前記モールドの使用可能期間が前記アライメント信号のコントラストが予め定められた値以上となる期間となるように、前記モールドの使用可能期間を決定することを特徴とする請求項1又は2に記載のインプリント装置。
  4. 前記制御部は、前記モールドの洗浄の回数に対する、前記モールドを洗浄した後に当該モールドに対して前記アライメント検出部で最初に生成されるアライメント信号のコントラストの変化に基づいて、前記モールドの使用可能期間を決定することを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載のインプリント装置。
  5. 前記アライメント信号に関する情報を記憶する記憶部を更に有し、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記アライメント信号に関する情報から、前記モールドを洗浄した後に当該モールドに対して前記アライメント検出部で最初に生成される第1アライメント信号に関する情報を抽出し、当該第1アライメント信号に関する情報から前記モールドの洗浄の回数に対する前記第1アライメント信号のコントラストの変化を求めることで、前記モールドの使用可能期間を決定することを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載のインプリント装置。
  6. 前記モールドを洗浄した後に当該モールドに対して前記アライメント検出部で最初に生成される第1アライメント信号に関する情報を記憶する記憶部を更に有し、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記第1アライメント信号に関する情報から前記モールドの洗浄の回数に対する前記第1アライメント信号のコントラストの変化を求めることで、前記モールドの使用可能期間を決定することを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載のインプリント装置。
  7. 前記第1アライメント信号に関する情報は、前記第1アライメント信号のコントラスト及び前記第1アライメント信号の波形の少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項5又は6に記載のインプリント装置。
  8. 前記アライメント検出部は、前記マークに光を照射する光源を含み、
    前記制御部は、前記アライメント信号のコントラストから、前記光源の点灯時間に対する前記光源から前記マークに照射された光の照度の変化が前記アライメント信号のコントラストに与える影響を除去することで得られるコントラストの、前記モールドの洗浄の回数に対する変化に基づいて、前記モールドの使用可能期間を決定することを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか1項に記載のインプリント装置。
  9. 前記制御部は、前記影響として、前記光源の点灯時間に対する前記光源から前記マークに照射された光の照度の変化と予め定められた係数との積を求めることを特徴とする請求項8に記載のインプリント装置。
  10. 前記制御部は、前記モールドを洗浄する前に当該モールドに対して前記アライメント検出部で生成されるアライメント信号のコントラストと、前記モールドを洗浄した後に当該モールドに対して前記アライメント検出部で最初に生成されるアライメント信号のコントラストとの差分に基づいて、前記モールドの洗浄の異常を検知することを特徴とする請求項1乃至9のうちいずれか1項に記載のインプリント装置。
  11. 前記制御部は、前記モールドの洗浄の異常を検知した場合に、当該異常を通知することを特徴とする請求項10に記載のインプリント装置。
  12. 前記モールドに形成されたマークには、当該マークに照射される光を反射するための反射層が形成されていることを特徴とする請求項1乃至11のうちいずれか1項に記載のインプリント装置。
  13. 前記制御部は、前記モールドごとに、前記モールドの使用可能期間を決定することを特徴とする請求項1乃至12のうちいずれか1項に記載のインプリント装置。
  14. 請求項1乃至13のうちいずれか1項に記載のインプリント装置を用いて組成物を基板に形成する工程と、
    前記工程で前記組成物が形成された前記基板を処理する工程と、
    処理された前記基板から物品を製造する工程と、
    を有することを特徴とする物品の製造方法。
JP2017111169A 2017-06-05 2017-06-05 インプリント装置及び物品の製造方法 Active JP7025132B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017111169A JP7025132B2 (ja) 2017-06-05 2017-06-05 インプリント装置及び物品の製造方法
KR1020180060186A KR102292951B1 (ko) 2017-06-05 2018-05-28 임프린트 장치 및 물품의 제조 방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017111169A JP7025132B2 (ja) 2017-06-05 2017-06-05 インプリント装置及び物品の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018206974A JP2018206974A (ja) 2018-12-27
JP7025132B2 true JP7025132B2 (ja) 2022-02-24

Family

ID=64671230

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017111169A Active JP7025132B2 (ja) 2017-06-05 2017-06-05 インプリント装置及び物品の製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7025132B2 (ja)
KR (1) KR102292951B1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7179655B2 (ja) * 2019-03-14 2022-11-29 キヤノン株式会社 インプリント装置、インプリント方法、および物品の製造方法
JP2020154063A (ja) 2019-03-19 2020-09-24 キオクシア株式会社 アライメントマーク、インプリント方法、半導体装置の製造方法、及び位置合わせ装置
CN110968000B (zh) * 2019-11-28 2020-10-09 中国科学院微电子研究所 基于OpenVPX架构的测控系统同步控制系统
JP7465146B2 (ja) 2020-05-12 2024-04-10 キヤノン株式会社 インプリント方法、インプリント装置、判定方法及び物品の製造方法
JP7500309B2 (ja) 2020-07-06 2024-06-17 キヤノン株式会社 管理装置、インプリント装置、及び管理方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012142327A (ja) 2010-12-28 2012-07-26 Canon Inc インプリント装置および方法並びにインプリント用テンプレート
JP2013030522A (ja) 2011-07-27 2013-02-07 Dainippon Printing Co Ltd インプリント用位置合わせマーク、該マークを備えたテンプレートおよびその製造方法
JP2013169686A (ja) 2012-02-20 2013-09-02 Toshiba Corp パターン形成方法、パターン形成装置、テンプレート及びテンプレート検査方法
JP2014049720A (ja) 2012-09-04 2014-03-17 Dainippon Printing Co Ltd 凸状構造体の製造方法及び製造システム
JP2016092270A (ja) 2014-11-06 2016-05-23 キヤノン株式会社 インプリントシステム及び物品の製造方法
JP2017034126A (ja) 2015-08-03 2017-02-09 株式会社東芝 インプリント方法
JP2017103296A (ja) 2015-11-30 2017-06-08 キヤノン株式会社 インプリント装置および物品製造方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4795300B2 (ja) 2006-04-18 2011-10-19 キヤノン株式会社 位置合わせ方法、インプリント方法、位置合わせ装置、インプリント装置、及び位置計測方法
EP2584408B1 (en) 2007-02-06 2020-10-07 Canon Kabushiki Kaisha Imprint method and imprint apparatus
KR101326555B1 (ko) * 2010-10-29 2013-11-08 다이니폰 인사츠 가부시키가이샤 임프린트용 몰드의 세정 방법과 세정 장치 및 임프린트용 몰드의 제조 방법
JP6209903B2 (ja) 2013-08-28 2017-10-11 大日本印刷株式会社 検査方法、ナノインプリント用モールド製造方法、ナノインプリント方法、および、検査装置
JP6263930B2 (ja) 2013-09-30 2018-01-24 大日本印刷株式会社 インプリント装置及びインプリント方法
JP6438332B2 (ja) 2015-03-18 2018-12-12 キヤノン株式会社 インプリントシステム、および物品の製造方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012142327A (ja) 2010-12-28 2012-07-26 Canon Inc インプリント装置および方法並びにインプリント用テンプレート
JP2013030522A (ja) 2011-07-27 2013-02-07 Dainippon Printing Co Ltd インプリント用位置合わせマーク、該マークを備えたテンプレートおよびその製造方法
JP2013169686A (ja) 2012-02-20 2013-09-02 Toshiba Corp パターン形成方法、パターン形成装置、テンプレート及びテンプレート検査方法
JP2014049720A (ja) 2012-09-04 2014-03-17 Dainippon Printing Co Ltd 凸状構造体の製造方法及び製造システム
JP2016092270A (ja) 2014-11-06 2016-05-23 キヤノン株式会社 インプリントシステム及び物品の製造方法
JP2017034126A (ja) 2015-08-03 2017-02-09 株式会社東芝 インプリント方法
JP2017103296A (ja) 2015-11-30 2017-06-08 キヤノン株式会社 インプリント装置および物品製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
KR102292951B1 (ko) 2021-08-25
JP2018206974A (ja) 2018-12-27
KR20180133209A (ko) 2018-12-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7025132B2 (ja) インプリント装置及び物品の製造方法
JP6884515B2 (ja) 位置検出方法、インプリント装置及び物品の製造方法
CN110083009B (zh) 压印方法、压印装置和器件制造方法
US20220026800A1 (en) Imprint apparatus, imprinting method, and method of manufacturing product
TWI426353B (zh) 壓印微影系統及壓印方法
TW201100239A (en) Imprint apparatus and method of manufacturing article
KR101869671B1 (ko) 임프린트 방법, 임프린트 장치 및 디바이스 제조 방법
US11260577B2 (en) Imprint apparatus, planarized layer forming apparatus, forming apparatus, control method, and method of manufacturing article
JP2020177978A (ja) インプリント装置及び物品の製造方法
JP7270417B2 (ja) インプリント装置の制御方法、インプリント装置、および物品製造方法
JP6960232B2 (ja) リソグラフィ装置、および物品製造方法
JP2019062164A (ja) インプリント装置、インプリント方法、インプリント材の配置パターンの決定方法、および物品の製造方法
JP7236325B2 (ja) インプリント装置および物品製造方法
JP7030569B2 (ja) 位置検出装置、位置検出方法、インプリント装置及び物品の製造方法
JP7465146B2 (ja) インプリント方法、インプリント装置、判定方法及び物品の製造方法
JP2019096697A (ja) インプリント装置および物品製造方法
US11787092B2 (en) Molding method, molding apparatus, molding system, and article manufacturing method
JP2020038164A (ja) 位置検出装置、位置検出方法、型、インプリント装置および、物品の製造方法
JP7383450B2 (ja) インプリント装置、インプリント方法及び物品の製造方法
JP6851148B2 (ja) 供給装置、インプリント装置、および物品の製造方法
JP2021057416A (ja) 処理装置、品製造方法および検出方法
JP6921501B2 (ja) インプリント方法、インプリント装置、および物品の製造方法
JP2023083029A (ja) インプリント方法、パターン形成方法、インプリント装置、インプリント用モールドおよび物品の製造方法
JP2020123700A (ja) 計測方法、計測装置、インプリント装置及び物品の製造方法
JP2021068766A (ja) 液体吐出装置、成形装置、及び物品の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200427

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20210103

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210409

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210716

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210906

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220114

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220210

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7025132

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151