JP2021057416A - 処理装置、品製造方法および検出方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】吐出部の表面に付着した液体を高い確度で検出するために有利な技術を提供する。【解決手段】処理装置は、互いに反対側の第1面S1および第2面S2を有する透明膜15の前記第1面S1の側において液体8にエネルギーを加えることによって、前記透明膜15に設けられた吐出口14を通して液体8を前記第2面S2の側の空間に吐出させる吐出部と、基準面RPと前記第1面S1との間の光学距離を計測するための計測器と、前記計測器を使って計測される前記光学距離の変化に基づいて、前記第2面S2に付着した液体8を検出するプロセッサと、を備える。【選択図】図3
Description
本発明は、処理装置、物品製造方法および検出方法に関する。
基板の上に硬化性組成物を配置し、硬化性組成物と型とを接触させ、その後に硬化性組成物を硬化させることよって基板の上に硬化性組成物の硬化物からなる膜を形成する膜形成装置がある。回路パターン等のパターンを有する型を使って基板の上にパターンを形成する膜形成装置は、インプリント装置と呼ばれる。平坦面を有する型を使って基板の上に平坦化膜を形成する膜形成装置は、平坦化装置と呼ばれる。
膜形成装置は、基板の上に硬化性組成物を配置するためのディスペンサを内蔵しうる。ディスペンサは、硬化性組成物を吐出する吐出部を有する。吐出部は、硬化性組成物を吐出する吐出口が開口した端面を有する。吐出口からの硬化性組成物の吐出を繰り返すと、端面には硬化性組成物が付着しうる。端面に硬化性組成物が付着すると、基板に供給される硬化性組成物の位置精度が低下したり、吐出不良を起こしたりしうる。
特許文献1には、吐出口が形成された吐出面を有する吐出部と、吐出面の高さを計測する計測部と、計測部によって得られた計測値に基づいてメンテナンス処理の実施を判断する処理部とを有する供給装置が記載されている。
液体を吐出する吐出部の表面が透明膜の表面で構成される場合、計測部から計測のために射出された光は、端面に付着した液体の表面、透明膜の表面、透明膜の裏面等の様々な面で反射されて計測部に戻りうる。したがって、計測部から出力される情報は、光が反射された面の高さを示す複数のピークを有し、いずれのピークが液体の表面または透明膜の表面の高さを示しているのかを判別しにくい。そのため、吐出部の表面に付着した液体を正しく検出することができない可能性がある。
本発明は、吐出部の表面に付着した液体を高い確度で検出するために有利な技術を提供することを目的とする。
本発明の1つの側面は、処理装置に係り、前記処理装置は、互いに反対側の第1面および第2面を有する透明膜の前記第1面の側において液体にエネルギーを加えることによって、前記透明膜に設けられた吐出口を通して液体を前記第2面の側の空間に吐出させる吐出部と、基準面と前記第1面との間の光学距離を計測するための計測器と、前記計測器を使って計測される前記光学距離の変化に基づいて、前記第2面に付着した液体を検出するプロセッサと、を備える。
本発明によれば、吐出部の表面に付着した液体を高い確度で検出するために有利な技術が提供される。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
本発明は、吐出部と、計測器と、プロセッサとを備える処理装置を提供しうる。該吐出部は、互いに反対側の第1面および第2面を有する透明膜の該第1面の側において液体にエネルギーを加えることによって、該透明膜に設けられた吐出口を通して液体を該第2面の側の空間に吐出させうる。該計測器は、基準面と該第1面との間の光学距離を計測するために使用されうる。該プロセッサは、該計測器を使って計測される光学距離の変化に基づいて、該第2面に付着した液体を検出しうる。あるいは、該プロセッサは、該計測器を使って計測される光学距離の変化に基づいて該第2面に付着した液体を検出する検出方法を実行あるいは制御しうる。該処理装置は、例えば、基板等の物品の上に液体を供給する供給装置として、または、基板の上に膜を形成する膜形成装置として構成されうる。該供給装置は、半導体デバイスまたは表示デバイス等のデバイスの製造のための製造装置(例えば、塗布装置)、紙等の媒体に画像を記録するプリンタとして構成されうる。該膜形成装置は、基板の上に硬化性組成物の液体を配置し、該液体と型とを接触させ、その後に該液体を硬化させることよって該基板の上に該液体の硬化物からなる膜を形成しうる。該膜形成装置は、インプリント装置または平坦化装置でありうる。
以下では、本発明に係る処理装置がインプリント装置に適用された例を説明するが、これは該処理装置の適用範囲を限定するものではなく、上記の例示に代表される種々の装置に適用されうる。図1には、本発明の一実施形態のインプリント装置100の構成が模式的に示されている。インプリント装置100は、半導体デバイス等の物品の製造に用いられうる。インプリント装置100は、基板4の上にインプリント材8を配置し、インプリント材8と型1とを接触させ、インプリント材8を硬化させ、その後、インプリント材8の硬化物から型1を分離させる。これにより、基板4の上には、型1のパターンが転写されたインプリント材8の硬化物からなるパターンあるいは膜が形成される。
インプリント材としては、硬化用のエネルギーが与えられることにより硬化する硬化性組成物(未硬化状態の樹脂と呼ぶこともある)が用いられる。硬化用のエネルギーとしては、電磁波、熱等が用いられうる。電磁波は、例えば、その波長が10nm以上1mm以下の範囲から選択される光、例えば、赤外線、可視光線、紫外線などでありうる。硬化性組成物は、光の照射により、あるいは、加熱により硬化する組成物でありうる。これらのうち、光の照射により硬化する光硬化性組成物は、少なくとも重合性化合物と光重合開始剤とを含有し、必要に応じて非重合性化合物または溶剤を更に含有してもよい。非重合性化合物は、増感剤、水素供与体、内添型離型剤、界面活性剤、酸化防止剤、ポリマー成分などの群から選択される少なくとも一種である。インプリント材は、液滴状、或いは複数の液滴が繋がってできた島状又は膜状となって基板上に配置されうる。また、インプリント材は、スピンコーターやスリットコーターによって基板上に膜状に供給されてもよい。インプリント材の粘度(25℃における粘度)は、例えば、1mPa・s以上100mPa・s以下でありうる。基板の材料としては、例えば、ガラス、セラミックス、金属、半導体(Si、GaN、SiC等)、樹脂等が用いられうる。必要に応じて、基板の表面に、基板とは別の材料からなる部材が設けられてもよい。基板は、例えば、シリコンウエハ、化合物半導体ウエハ、石英ガラスである。
本明細書および添付図面では、基板4の表面に平行な面あるいは水平面をXY平面とするXYZ座標系において方向を示す。XYZ座標系におけるX軸、Y軸、Z軸にそれぞれ平行な方向をX方向、Y方向、Z方向とし、X軸周りの回転、Y軸周りの回転、Z軸周りの回転をそれぞれθX、θY、θZとする。X軸、Y軸、Z軸に関する制御または駆動は、それぞれX軸に平行な方向、Y軸に平行な方向、Z軸に平行な方向に関する制御または駆動を意味する。また、θX軸、θY軸、θZ軸に関する制御または駆動は、それぞれX軸に平行な軸の周りの回転、Y軸に平行な軸の周りの回転、Z軸に平行な軸の周りの回転に関する制御または駆動を意味する。また、位置は、X軸、Y軸、Z軸の座標に基づいて特定されうる情報であり、姿勢は、θX軸、θY軸、θZ軸の値で特定されうる情報である。位置決めは、位置および/または姿勢を制御することを意味する。アライメント(位置合わせ)は、基板4のショット領域と型1のパターン領域とのアライメント誤差(重ね合わせ誤差)が低減されるように基板4および型1の少なくとも一方の位置および/または姿勢を制御することを含みうる。また、アライメントは、基板4のショット領域および型1のパターン領域の少なくとも一方の形状を補正あるいは変更するための制御を含みうる。
インプリント装置100は、例えば、硬化部7と、型駆動機構2と、基板保持部(基板ステージ)6と、基板駆動機構5と、吐出部(ディスペンサ)11と、計測器10と、制御部22とを備えうる。ここで、一つの観点において、インプリント装置100は、処理装置として把握可能である。他の観点において、吐出部11、計測器10および制御部(プロセッサ)22で構成される装置も、処理装置として把握可能である。
硬化部7は、基板4の上にインプリント材8と型1とが接触した状態で、インプリント材8に硬化用のエネルギー9を照射することによってインプリント材8を硬化させる。硬化用のエネルギー9は、紫外線(例えば、i線またはg線)等の光でありうる。硬化用のエネルギー9は、型1を通してインプリント材8に照射されうる。この場合、型1は、硬化用のエネルギー9を透過する材料で構成される。硬化用のエネルギー9は、例えば、熱エネルギーであってもよい。
型1は、例えば、XY平面に投影した形状が矩形でありうる。型1は、基板4に対向する面の中央部に微細な凹凸パターンを有しうる。型1は、硬化用のエネルギー9を透過させる材料、例えば石英等で構成されうる。型駆動機構2は、構造体3によって支持され、不図示であるが、型1を保持する型チャックと、型チャックを支持し駆動するアクチュエータとを含みうる。型チャックは、例えば、型1の裏面のうち周辺部を真空吸引力または静電力等によって引き付けることで型1を保持しうる。型チャックを駆動するアクチュエータは、基板4の上のインプリント材8と型1と接触させたり、硬化したインプリント材8から型1を分離させたりしうる。基板4の上のインプリント材8と型1と接触させたり、硬化したインプリント材8から型1を分離させたりする動作は、基板駆動機構5によってなされてもよい。型駆動機構2は、型1を複数の軸(例えば、Z軸、θX軸、θY軸の3軸、好ましくは、X軸、Y軸、Z軸、θX軸、θY軸、θZ軸の6軸)について駆動するように構成されうる。
基板保持部6は、基板を保持する。基板駆動機構5は、基板保持部6を駆動することによって基板4を駆動する。基板駆動機構5は、基板4を複数の軸(例えば、X軸、Y軸、θZ軸の3軸、好ましくは、X軸、Y軸、Z軸、θX軸、θY軸、θZ軸の6軸)について駆動するように構成されうる。
吐出部11は、構造体3によって支持され、基板4の指定された1または複数のショット領域(パターン形成領域)の上に、指定された配置パターンに従ってインプリント材8(液体)を配置しうる。図2(a)、(b)は、吐出部11の構成を模式的に示す斜視図、断面図である。吐出部11は、インクジェット方式でインプリント材8を吐出しうる。吐出部11は、1又は複数の吐出口14が設けられた透明膜15を有する。吐出部11の表面を透明膜15で構成することは、顕微鏡等を使って吐出部11の内部(例えば、流路20)を観察するために有利である。透明膜15は、互いに反対側の第1面S1(裏面)および第2面S2(表面)を有する。第1面S1の側には、インプリント材8(液体)を供給する流路20と、インプリント材8にエネルギーを加える駆動素子(例えば、ピエゾ素子)21とが配置されうる。吐出部11は、透明膜15の第1面S1の側において駆動素子21によってインプリント材8にエネルギーを加えることによって、透明膜15に設けられた吐出口14を通してインプリント材8を第2面S2の側の空間に吐出させうる。透明膜15は、例えば、ポリイミドで構成されうる。インプリント材8には、基板4と型1との間の空間に充填される際には流動性を有し、硬化後は形状を維持する固体であるという性質が求められる。透明膜15の周辺には、周辺部16が配置されてもよい。周辺部16は、非透明な下面を有しうる。周辺部16の下面(表面)の高さは、透明膜15の第2面S2(表面)の高さと同じであるか、第2面S2の高さより高いことが好ましい。不図示の圧力制御機構によって、流路20の圧力は、若干の負圧、例えば−0.3kPaから−1.0kPaの範囲内に制御されうる。
計測器10は、基準面RPと第1面S1(裏面)との間の光学距離を計測するために使用される。計測器10は、吐出部11の透明膜15の第1面S1に向けて光を照射し、第1面S1で反射された光を使って該光学距離を示す情報を生成し出力しうる。計測器10は、例えば、分光干渉計でありうる。基準面RPには、参照面が配置され、光射出部から射出された光の一部は、該基準面に照射され、該光の他の一部は第1面S1に向けて計測器10から射出されうる。該基準面で反射された光と、第1面S1で反射された光は、計測器10において干渉し、基準面PRと第1面S1との間の光学距離を示す情報が生成される。
計測器10は、透明膜15に対向する位置に配置可能にインプリント装置100に搭載されうる。一例において、計測器10は、基板保持部6に搭載されうるが、計測器10は、透明膜15に対向する位置に搬送機構によって搬送されてもよい。制御部22は、計測器10から出力される情報に基づいて基準面PRと第1面S1との間の光学距離を求める。制御部22は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Arrayの略。)などのPLD(Programmable Logic Deviceの略。)、又は、ASIC(Application Specific Integrated Circuitの略。)、又は、プログラムが組み込まれた汎用又は専用のコンピュータ、又は、これらの全部または一部の組み合わせによって構成されうる。制御部22は、インプリント装置100の筺体(不図示)の中に配置されてもよいし、外に配置されてもよい。
以下、インプリント装置100によるパターン形成処理について説明する。パターン形成処理は、制御部22によって制御される。まず、基板4が基板保持部6によって保持された後、基板4のショット領域(パターン形成領域)が吐出部11に対して走査されるように基板駆動機構5によって基板4が駆動され、これに同期して吐出部11からインプリント材8が吐出される。これによって、ショット領域にインプリント材8が配置される。次いで、インプリント材8が配置されたショット領域が型1に対向する位置に配置されるように基板駆動機構5によって基板4が駆動される。次いで、基板4と型1とが近接するように型駆動機構2および/または基板駆動機構5が駆動される。そして、不図示のアライメントスコープによって型1のアライメントマークと基板4のアライメントマークとの相対位置が検出され、この結果に基づいて基板4のショット領域と型1とが位置合わせされうる。次いで、基板4のショット領域の上のインプリント材8と型1とが接触するように型駆動機構2および/または基板駆動機構5が駆動されうる。また、アライメントスコープによって型1のアライメントマークと基板4のアライメントマークとの相対位置が検出され、この結果に基づいて基板4のショット領域と型1とが精密に位置合わせされうる。次いで、硬化部7によってショット領域の上のインプリント材8に硬化用のエネルギー9が照射され、これによりインプリント材8が硬化しうる。次いで、硬化したインプリント材8と型1とが分離されるように型駆動機構2および/または基板駆動機構5が駆動されうる。これにより、基板4のショット領域の上に、型1のパターンが転写されたインプリント材8の硬化物が残る。
基板4の上にインプリント材8を配置する工程を繰り返すと、インプリント材8が吐出部11の透明膜15の第2面S2(表面)に付着しうる。第2面S2へのインプリント材8の付着量が多くなると、吐出部11の下に移動した基板4および/または基板保持部6に対してインプリント材8が付着しうる。これは、基板4に形成されるパターンに欠陥を生じさせたり、基板保持部6の汚染または故障を引き起こしたりしうる。そこで、制御部22は、計測器10を用いて吐出部11の透明膜15の第2面S2(表面)へのインプリント材8の付着を計測し、その結果に基づいてメンテナンス処理を実行しうる。メンテナンス処理は、例えば、透明膜15の第2面(表面)に付着したインプリント材8の厚さが所定の閾値を超えたらメンテナンス処理を実行しうる。
ここで、吐出部11の透明膜15の第2面S2(表面)に付着したインプリント材8を検出する処理における課題を説明する。図3(a)〜(f)には、計測器10から射出される光のいくつかの光路が矢印で示されている。計測器10から射出された光は、第2面S2、第1面S1、インプリント材8の表面等で反射されて計測器10に戻る他、透明膜15等で多重反射されて計測器10に戻りうる。したがって、計測器10を使って第2面S2へのインプリント材8の付着を検出するための候補となる多数の面が存在しうる。
更に、吐出部11の透明膜15の第2面S2は、マイクロメータオーダーでは平らでなく、例えば数μmから数十μmの範囲の凹凸を有しうる。また、透明膜15の第2面S2に付着するインプリント材8の形状は、第2面S2の濡れ性、インプリント材8が第2面S2に付着するときの偏り、第2面S2の凹凸、吐出口14との位置関係等の様々な要素の影響を受けうる。計測器10から射出されインプリント材8に入射する光(ある断面積を有する光)には、インプリント材8の表面から垂直に反射するものもあれば、斜めに反射するものも存在する。また、インプリント材8の内部に進入する光の方向は、屈折率の差と入射角に依存する。更に、透明膜15の第2面S2には凹凸があり、透明膜15の第2面S2に達した光もまた、多様な角度で反射し、透過しうる。計測器10には、このように様々な経路を経た光が、様々な光路長、角度、強度で戻ってくる。しかも、透明膜15の第2面S2に付着したインプリント材8は液体であり、インプリント材8と雰囲気との境界は安定しない。そのため、計測器10に戻ってくる光の強度は不安定であり、再現性にかける。つまり、繰り返して計測しても、インプリント材8の表面からの光の強度が強いときもあれば、透明膜15の第2面S2からの光の強度が強いときもある。更に、透明膜15の第1面S1で反射された光の強度が安定的に強いことが本発明者の実験によって明らかになった。
図8には、吐出部11のYZ断面が模式的に示されている。透明膜15の第2面S2は、図8に模式的に示されるような凹凸を有しうる。該凹凸の高低差は、例えば、数μmから数十μmでありうる。また、第2面S2には、インプリント材8が付着しうる。吐出口14から吐出されたインプリント材8は、その一部が透明膜15の第2面S2に付着しうる。また、インプリント材8は、吐出口14から染み出して第2面S2に付着しうる。第2面S2に付着したインプリント材8は、第2面S2に沿って広がったり、局所的に集まってZ軸マイナス方向に成長したりしうる。計測器10は、このように凹凸(曲率)を有する透明膜15の第2面S2、および、曲率、粒形および外形等が一様ではないインプリント材8で反射されて戻ってくる光を使って計測を行う。図8において、計測器10から射出される光23が模式的に示されている。光23は、様々な高さを有する面で反射されることが分かる。
特許文献1は、図3(c)に示されように計測される透明膜15の第2面S2(表面)の高さと図3(d)に示されるように計測されるインプリント材8の表面の高さとの差に基づいて第2面S2に付着したインプリント材8を検出するものであると理解される。しかし、第2面S2で反射された光とインプリント材8でから反射された光とを識別することは困難な場合がある。これについて図9を参照しながら説明する。
計測器10としての分光干渉計では、距離を計測するための基準面PRを有し、基準面PRで反射された光と計測対象面で反射された光との干渉で形成される信号に基づいて基準面PRと計測対象面との間の光学距離が求められる。図9において、Cは、図3(c)のように透明膜15の第2面S2で反射される光と基準面PRで反射される光との干渉光のピークを示して、これは基準面RPと第2面S2との間の光学距離を示している。図9において、Dは、図3(d)のようにインプリント材8で反射される光と基準面PRで反射される光との干渉光のピークを示していて、これは基準面RPとインプリント材8の表面との間の光学距離を示している。
分光干渉計では、複数の反射面で反射された光が計測器10に戻ってくると、それらが相互に干渉し、意図しない干渉光のピークも発生しうる。Gは、第2面S2で反射された光とインプリント材8の表面で反射された光との干渉光のピークであり、インプリント材8の厚さを示している。なお、図9には示されていないが、透明膜15の厚さに相当する光のピークも検出されうる。
透明膜15の第2面S2またはインプリント材8の表面の位置を計測器10を使って計測する目的は、透明膜15の第2面S2に付着したインプリント材8の量が増加し、基板4または基板保持部6とインプリント材8との接触することを防止するためである。したがって、第2面S2にインプリント材8が付着した場合に、そのインプリント材8の表面の位置を(基準面PRからの光学距離)を正確に検出できればよい。
しかし、吐出部11の吐出口14から吐出されるインプリント材8を基板4上の目標位置に正確に供給するためには、吐出部11の第2面S2と基板4との間隔は、数百μm程度、好ましくは150μmから300μmの範囲に設定されるべきである。一例として、吐出部11の第2面S2と基板4との間隔を200μmに設定した場合を考える。図9(a)は、吐出部11の透明膜15の第2面S2にインプリント材8が付着し、インプリント材8と基板4との間隔が140μmまで近づいたとしたときの干渉光のピークC、D、Gの配置を例示している。
インプリント材8の屈折率を仮に1.5とする。ピークDは、大気中のみを通過した光で形成される干渉光のピークであるので、屈折率を1とすると、基準面PRとインプリント材8との光学距離の半分である140μmの位置に形成される。ピークGは、厚さが60μmで屈折率が1.5であるインプリント材8の光学距離に相当するので、60μmx2/(1.5−1)/2=120μmの位置に形成される。
ピークCは、ピークDからピークGの光学距離だけ遠い260μmの位置に形成される。狭い間隔において成長するインプリント材8の表面位置を計測しようとすると、最も近くに現れるピークがピークDであるのか、ピークGであるのかを判別することは、離散的な計測周期では難しい。更にインプリント材8の付着量が増加し、仮にその厚さが80μmとなった場合、ピークGは、80μmx2/(1.5−1)/2=160μmとなり、図9(b)に示されるように、ピークDとピークGの位置は逆転する。以上の説明から、吐出部11の透明膜15の第2面S2に付着したインプリント材8の厚さ(表面の位置)を計測することが如何に難しいかが理解されるであろう。
以下、図3(a)、(b)を参照しながら上記の課題を解決するために有利な実施形態を説明する。本実施形態では、基準面RPと透明膜15の第1面S1との間の光学距離を計測器10としての分光干渉計を使って計測する。図3(a)において、計測器10から射出された光は、雰囲気(通常は空気)を通過した後に透明膜15に入射し、透明膜15の中を進んで透明膜15の第1面S1に至り、第1面S1で反射されて再び透明膜15の中を進み、更に雰囲気を通過して計測器10に戻る。一方、参照光は、基準面PRで反射される。第1面S1で反射されて計測器10に戻った光と基準面PRで反射された光との干渉光に基づいて基準面PRと第1面S1との間の光学距離が計測される。
図3(b)には、透明膜15の第2面S1(表面)にインプリント材8が付着している状態が模式的に示されている。計測器10から射出された光は、雰囲気を通過した後にインプリント材8に入射し、インプリント材8、透明膜15中を進んで透明膜15の第1面S1に至り、第1面S1で反射して再び透明膜15、インプリント材8中を進み、雰囲気を通過して計測器10に戻る。図3(a)の状態では、計測器10から射出され計測器10に戻る光の光路にインプリント材8が存在しないが、図3(b)の状態では、該光路にインプリント材8が存在する。したがって、図3(a)の状態と図3(b)の状態とでは、光学距離が異なって計測される。この光学距離の変化に基づいて、透明膜15の第2面S2へのインプリント材8、そして、そのインプリント材8の厚さを検出することができる。したがって、制御部22(プロセッサ)は、計測器10を使って計測される光学距離の変化に基づいて、第2面S2に付着したインプリント材8を検出する。
ここで、図3(a)に示されるように、第2面S2にインプリント材8が付着していない状態における基準面RPと透明膜15の第1面S1との間の光学距離をLとする。図3(b)に示されるように、第2面S2にインプリント材8が付着している状態における基準面RPと透明膜15の第1面S1との間の光学距離をLwetとする。雰囲気(空気)の屈折率をn1、インプリント材8の屈折率をn2とする。Z軸方向におけるインプリント材8の厚さをtとする。厚さtは、式(1)で表される。
t=(Lwet−L)/(n2−n1)/2 ・・・(1)
例えば、Lwet=440μm、L=410μm、n2=1.5、n1=1とすると、式(1)より、インプリント材8の厚さは、t=(880−820)/(1.5−1)/2=60(μm)となる。
例えば、Lwet=440μm、L=410μm、n2=1.5、n1=1とすると、式(1)より、インプリント材8の厚さは、t=(880−820)/(1.5−1)/2=60(μm)となる。
図4(a)には、吐出部11の構成例が模式的に示されている。吐出部11は、複数の吐出口14を有し、複数の吐出口14は、2つの列を構成するように配置されうる。図4(b)には、計測器10を使って計測される複数の計測箇所が格子によって示されている。複数の計測箇所は、格子に従うのではなく、任意に決定されてもよい。
図5には、吐出部11の透明膜15の第2面(表面)S2のメンテナンス処理の実行を制御する処理が示されている。この処理は、制御部22(プロセッサ)によって制御される。工程S11では、制御部22は、予め計測し不図示のハードディスクドライブなどの記憶媒体に保存されたn箇所の基準光学距離Li(i=1〜n)をロードする。Liは、前述の光学距離Lに相当し、第2面S2にインプリント材8が付着していないことが保証された状態(例えば、メンテナンス処理の実行の直後)に計測器10を使って計測され、記憶媒体に保存されうる。nは、計測箇所の個数であり、例えば、図4(b)に模式的に示されるように予め決定されうる。計測箇所の個数が多いと、それに応じて計測時間を要するので、第2面S2に実際のインプリント材8が付着した状態を観察し、そのインプリント材8を検出するために十分なように計測箇所の個数が決定されうる。例えば、格子のサイズは、1〜2mmの範囲内で設定されうる。吐出口14に重なる格子(計測箇所)は、計測箇所のリストから除外されうる。また、透明膜15と周辺部16との境界も計測箇所のリストから除外されうる。
工程S12では、制御部22は、判定基準をロードする。工程S13(計測工程)では、制御部22は、計測器10を使って、透明膜15のn箇所について光学距離Lweti(i=1〜n)を計測する。ここで、光学距離Lwetiは、前述の光学距離Lwetに相当する。ただし、インプリント材8が存在しない場合には、光学距離Lが光学距離Lwetiとして計測される。
工程S14(検出工程)では、制御部22は、工程S13で計測した光学距離Lweti(i=1〜n)と工程S11でロードした基準光学距離Li(i=1〜n)とを使って、(1)式に従って、インプリント材8の厚さti(i=1〜n)を計算する。換言すると、工程S14(検出工程)では、制御部22は、インプリント材8の厚さti(i=1〜n)を検出する。工程S15では、制御部22は、インプリント材8の付着量が工程S12でロードした判定基準で指定された許容範囲に収まっているかどうかを判定する。インプリント材8の付着量が許容範囲に収まっていれば、図5に示される処理は終了し、収まっていなければ、工程S16において、制御部22は、メンテナンス処理を実行する。インプリント材8の付着量が許容範囲に収まっていないとの判定を行うことは、第2面S2に許容範囲に収まらない量のインプリント材8が付着したことを検出することとして理解することもできる。
工程S15における判定は、特定の方法に限定されないが、以下に2つの方法を例示する。第1の方法では、n個の厚さti(i=1〜n)の格子の面積とから第2面S2に付着しているインプリント材8の体積を計算し、これが判定基準としての所定の体積を超えた場合に許容範囲を超えたと判定する。第2の方法では、インプリント材8の厚さti(i=1〜n)のみに注目し、所定の厚さ(例えば、50μm)を超えた個所の個数が所定の個数(例えば、n個の2割)を超えちゃ場合に許容範囲を超えたと判定しうる。あるいは、1か所でも判定基準としての所定の厚さ(例えば、150nm)を超えた場合に許容範囲を超えたと判定してもよい。
ここで、工程S16のメンテナンス処理について説明する。インプリント装置100は、吐出部11のメンテナンス(例えば、クリーニング、交換、調整)を実行するメンテナンスユニット13を備えうる。メンテナンス処理は、メンテナンスエリア12においてなされうる。メンテナンスユニット13は、例えば、廃液バケットを含みうる。透明膜15の第2面S2に付着したインプリント材8を除去するクリーニングを行う場合、または、吐出口14の詰まりを解消する場合において、廃液バケットに向けてインプリント材8を大量に吐出させるパージ処理が実施されうる。
以下、基準光学距離の計測について補足する。基準光学距離の計測は、図3(a)の状態において実施されうることが好ましい。透明膜15の第2面S2が撥液性を有する場合、メンテナンス処理により、付着したインプリント材8を容易に取り除くことができる。透明膜15の第2面S2が親液性を有する場合、透明膜15の第2面S2から完全にインプリント材8を取り除いて乾燥させてしまうと、透明膜15の第2面S2の状態が変化してしまう。これは、吐出性能(例えば、インプリント材8の吐出量、吐出スピード、吐出方向など)に影響を与えうる。そのため、透明膜15の第2面S2が親液性を有する場合は、第2面S2に僅かにインプリント材8が付着した状態で基準光学距離を計測することが好ましい。
以下、図3(e)を参照しながらインプリント材8の厚さを計測する箇所について説明する。図3(e)には、計測器10から射出された光が透明膜15の第1面S1で反射せず、流路20に向かう様子が模式的に示されている。この場合では、透明膜15の第1面S1で光が反射しうるが、その反射光の強度は不十分であるかもしれない。吐出部11は、透明膜15の第1面S1の一部の領域に配置された非透明部材(例えば、駆動素子21)を含みうる。計測器10は、該領域に向けて光を照射するように使用されることが好ましい。
以下、図6を参照しながら複数のピークから光学距離Lwetを示すピークを決定あるいは選択する方法を説明する。図6(a)に示されるように、透明膜15の第2面S2にインプリント材8が付着した状態で計測器10を使って計測される光学距離Lwetは、透明膜15の第2面S2にインプリント材8が付着してない状態で計測器10を使って計測される光学距離Lより大きい。
計測器10から出力される情報は、図6(b)、(c)に例示されるように、反射面の存在を示す複数のピークを含みうる。該複数のピークは、光学距離L、Lwetを示すピークの他、前述のピークC、D等を含みうる。該複数のピークは、これらの他、前述のピークG等も含みうるが、図6(b)、(c)では、説明の簡単化のために、代表的なピークのみが示されている。図6(b)には、第2面S2の1つの計測対象箇所を計測した結果が例示され、図6(c)には、第2面S2の他の計測対象箇所を計測した結果が例示されている。図6(b)では、ピークBが最大の受光強度を示し、図6(c)では、ピークCが最大の受光強度を示している。このような現象は、第2面S2に付着したインプリント材8の表面の傾き、計測対象箇所における透明膜15の第1面S1の側の構造の相違などを原因として起こりうる。したがって、受光強度が最も強いピークを光学距離Lwetを示すピークとして計測を行うと、誤計測の原因となる。
そこで、制御部22は、計測器10から出力される情報に含まれる複数のピークのうち基準面RPから最も遠い反射面であることを示すピークに基づいて光学距離Lwetを決定することが好ましい。ここで、図6(b)、(c)に例示されるように、受光強度が弱いピークFが存在する場合がありうる。この場合、制御部22は、複数のピークから閾値未満のピークを除外し、残ったピークのうち基準面RPから最も遠い反射面であることを示すピークに基づいて光学距離Lwetを決定することが好ましい。これにより、Lwetを示すピークを高い確度で決定あるいは選択することができ、誤計測の可能性を低減することができる。
透明膜15の厚さおよび材料は、製造段階で決定できるものである。そこで、透明膜15の厚さをt3、透明膜15の屈折率をn3とすると、基準面RPから透明膜15の第2面S2までの距離Lstdは、(2)式に従って計算されうる。
Lstd=L−t3/(n3−n1)/2 ・・・(2)
図7に示されるように、計測器10は、基準面RPから型1までの距離を計測するために使用されてもよい。型1の表面を複数の箇所ついて計測することによって型1の表面の形状を示す情報を得ることができる。ここで、吐出部11の透明膜15の第2面S2に付着するインプリント材8の厚さの計測は、マイクロメートルオーダーの制度の計測で十分である。一方、基準面RPと型1との距離の計測は、インプリント性能(パターン形成性能)に与える影響が大きいので、ナノメートルオーダーの精度での計測が要求されうる。しかし、型1は、予め数十μmの誤差で保持位置が調整されているため、計測器10による計測範囲を狭めることが可能である。このため、計測範囲に制約を追加することで、複数のピークのうち基準面から最も遠い反射面であることを示すピークに基づいて光学距離を決定する方法を提供可能である。また、型1の厚さによっては、そのような制約を追加する必要がない場合もある。
図7に示されるように、計測器10は、基準面RPから型1までの距離を計測するために使用されてもよい。型1の表面を複数の箇所ついて計測することによって型1の表面の形状を示す情報を得ることができる。ここで、吐出部11の透明膜15の第2面S2に付着するインプリント材8の厚さの計測は、マイクロメートルオーダーの制度の計測で十分である。一方、基準面RPと型1との距離の計測は、インプリント性能(パターン形成性能)に与える影響が大きいので、ナノメートルオーダーの精度での計測が要求されうる。しかし、型1は、予め数十μmの誤差で保持位置が調整されているため、計測器10による計測範囲を狭めることが可能である。このため、計測範囲に制約を追加することで、複数のピークのうち基準面から最も遠い反射面であることを示すピークに基づいて光学距離を決定する方法を提供可能である。また、型1の厚さによっては、そのような制約を追加する必要がない場合もある。
インプリント装置を用いて形成した硬化物のパターンは、各種物品の少なくとも一部に恒久的に、或いは各種物品を製造する際に一時的に、用いられる。物品とは、電気回路素子、光学素子、MEMS、記録素子、センサ、或いは、型等である。電気回路素子としては、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、MRAMのような、揮発性或いは不揮発性の半導体メモリや、LSI、CCD、イメージセンサ、FPGAのような半導体素子等が挙げられる。型としては、インプリント用のモールド等が挙げられる。
硬化物のパターンは、上記物品の少なくとも一部の構成部材として、そのまま用いられるか、或いは、レジストマスクとして一時的に用いられる。基板の加工工程においてエッチング又はイオン注入等が行われた後、レジストマスクは除去される。
次に、インプリント装置によって基板にパターンを形成し、該パターンが形成された基板を処理し、該処理が行われた基板から物品を製造する物品製造方法について説明する。図10(a)に示すように、絶縁体等の被加工材2zが表面に形成されたシリコンウエハ等の基板1zを用意し、続いて、インクジェット法等により、被加工材2zの表面にインプリント材3zを付与する。ここでは、複数の液滴状になったインプリント材3zが基板上に付与された様子を示している。
図10(b)に示すように、インプリント用の型4zを、その凹凸パターンが形成された側を基板上のインプリント材3zに向け、対向させる。図10(c)に示すように、インプリント材3zが付与された基板1zと型4zとを接触させ、圧力を加える。インプリント材3zは型4zと被加工材2zとの隙間に充填される。この状態で硬化用のエネルギーとして光を型4zを介して照射すると、インプリント材3zは硬化する。
図10(d)に示すように、インプリント材3zを硬化させた後、型4zと基板1zを引き離すと、基板1z上にインプリント材3zの硬化物のパターンが形成される。この硬化物のパターンは、型の凹部が硬化物の凸部に、型の凸部が硬化物の凹部に対応した形状になっており、即ち、インプリント材3zに型4zの凹凸パターンが転写されたことになる。
図10(e)に示すように、硬化物のパターンを耐エッチングマスクとしてエッチングを行うと、被加工材2zの表面のうち、硬化物が無いか或いは薄く残存した部分が除去され、溝5zとなる。図10(f)に示すように、硬化物のパターンを除去すると、被加工材2zの表面に溝5zが形成された物品を得ることができる。ここでは硬化物のパターンを除去したが、加工後も除去せずに、例えば、半導体素子等に含まれる層間絶縁用の膜、つまり、物品の構成部材として利用してもよい。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
8:インプリント材、10:計測器、11:吐出部、14:吐出口、15:透明膜、22:制御部(プロセッサ)、100:インプリント装置
Claims (13)
- 互いに反対側の第1面および第2面を有する透明膜の前記第1面の側において液体にエネルギーを加えることによって、前記透明膜に設けられた吐出口を通して液体を前記第2面の側の空間に吐出させる吐出部と、
基準面と前記第1面との間の光学距離を計測するための計測器と、
前記計測器を使って計測される前記光学距離の変化に基づいて、前記第2面に付着した液体を検出するプロセッサと、
を備えることを特徴とする処理装置。 - 前記プロセッサは、前記光学距離の変化に基づいて、前記第2面に付着した液体の厚さを検出する、
ことを特徴とする請求項1に記載の処理装置。 - 前記プロセッサは、前記基準面と前記第1面の複数の箇所との間の複数の光学距離の変化に基づいて、前記第2面に付着した液体の量を検出する、
ことを特徴とする請求項1に記載の処理装置。 - 前記計測器は、前記第1面に向けて光を照射し、前記第1面で反射された光を使って前記光学距離を示す情報を出力する、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の処理装置。 - 前記吐出部は、前記透明膜の前記第1面の一部の領域に配置された非透明部材を含み、
前記計測器は、前記領域に向けて光を照射する、
ことを特徴とする請求項4に記載の処理装置。 - 前記計測器は、分光干渉計を含む、
ことを特徴とする請求項4又は5に記載の処理装置。 - 前記計測器から出力される情報は、反射面の存在を示す複数のピークを含み、
前記プロセッサは、前記複数のピークのうち前記基準面から最も遠い反射面であることを示すピークに基づいて前記光学距離を決定する、
ことを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載の処理装置。 - 前記計測器から出力される情報は、反射面の存在を示す複数のピークを含み、
前記プロセッサは、前記複数のピークから閾値未満のピークを除外し、残ったピークのうち前記基準面から最も遠い反射面であることを示すピークに基づいて前記光学距離を決定する、
ことを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載の処理装置。 - 前記プロセッサは、前記第2面に付着した前記液体の検出に応じて前記吐出部のメンテナンス処理を実行する、
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の処理装置。 - 前記吐出部は、基板の上に硬化性組成物が供給されるように、前記液体として前記硬化性組成物を吐出する、
ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の処理装置。 - 前記基板の上に供給された前記硬化性組成物と型とを接触させ前記硬化性組成物を硬化させることによって前記硬化性組成物の硬化物からなる膜を形成するように構成されている、
ことを特徴とする請求項10に記載の処理装置。 - 請求項11に記載の処理装置を用いて基板の上に膜を形成する工程と、
前記膜が形成された前記基板の加工を行う工程と、
を含み、前記加工が行われた前記基板から物品を製造することを特徴とする物品製造方法。 - 互いに反対側の第1面および第2面を有する透明膜の前記第1面の側において液体にエネルギーを加えることによって前記透明膜に設けられた吐出口を通して液体を前記第2面の側の空間に吐出させる吐出部の前記第2面に付着した液体を検出する検出方法であって、
基準面と前記第1面との間の光学距離を計測する計測工程と、
前記計測工程で計測される前記光学距離の変化に基づいて、前記第2面に付着した液体を検出する検出工程と、
を含むことを特徴とする検出方法。
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