JP2020177978A - インプリント装置及び物品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】生産性を維持しながら、モールドの形状を補正するのに有利なインプリント装置を提供する。【解決手段】モールドを用いて基板上にインプリント材のパターンを形成するインプリント処理を行うインプリント装置であって、前記モールドの形状を調整する調整部と、前記インプリント処理を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記インプリント処理に用いられた前記モールドの使用回数に応じた前記モールドの形状の変化に関する傾向を示す情報を取得し、前記情報に基づいて、前記モールドの使用回数に応じて前記調整部により前記モールドの形状を補正しながら前記インプリント処理を行うことを特徴とするインプリント装置を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、インプリント装置及び物品の製造方法に関する。
インプリント技術は、ナノスケールの微細なパターンの転写を可能にする技術であり、半導体デバイスや磁気記憶媒体の量産用ナノリソグラフィ技術の1つとして注目されている。インプリント技術を用いたインプリント装置は、パターンが形成されたモールドと基板上のインプリント材とを接触させた状態でインプリント材を硬化させ、硬化したインプリント材からモールドを引き離すことで基板上にパターンを形成する。
インプリント装置で用いられるモールドは、一般的には、レプリカモールドと呼ばれ、微細パターンが形成されたマスターモールドを原版として、インプリント技術によって作成される。このように、インプリント装置は、マスターモールドからレプリカモールドを作成する場合にも用いられている。
インプリント装置を用いて基板上に形成されるインプリント材のパターンの形状が所望の形状となるためには、レプリカモールドに対して、マスターモールドのパターン(形状)が高精度に転写されていなければならない。また、レプリカモールドを作成する際には、マスターモールド(のパターン)と、ブランクモールドと呼ばれる基板(のマスターモールドのパターンを転写すべき予め設定された領域)との相対位置を高精度に合わせる必要がある。
特許文献1には、モールドと基板との相対位置ずれ量を計測し、かかる相対位置ずれ量が最小になるように、モールドのパターンの大きさを調整する技術が開示されている。また、特許文献2には、レプリカモールド(ブランクモールド)にマスターモールドとの相対位置を計測するためのマークが形成されていない場合に対応するために、参照基板を用いてマスターモールドの形状を補正する技術が開示されている。
特開2014−110384号公報 特開2014−110368号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、基板にモールドとの相対位置を計測するためのマークが形成されていることが前提となる。従って、レプリカモールドを作成するための基板(ブランクモールド)やファーストレイヤが形成される基板など、基板にマークが形成されていない場合には、モールドと基板との相対位置を計測することができない。また、このような基板に対してマークを新たに形成することも考えられるが、マークを形成する工程を経る必要があるため、一般的に、コストが高くなるという問題が生じてしまう。
特許文献2に開示された技術では、基板にマークが形成されていない場合でもマスターモールドとの相対位置を計測することが可能であるが、基準基板の搬送によるチャッキング誤差が懸念され、マスターモールドの形状の補正に影響を与えてしまう。また、マスターモールドとの相対位置を計測する際に基準基板の搬送が必要となるため、インプリント装置の生産性が低下してしまう。
本発明は、このような従来技術の課題に鑑みてなされ、生産性を維持しながら、モールドの形状を補正するのに有利なインプリント装置を提供することを例示的目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としてのインプリント装置は、モールドを用いて基板上にインプリント材のパターンを形成するインプリント処理を行うインプリント装置であって、前記モールドの形状を調整する調整部と、前記インプリント処理を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記インプリント処理に用いられた前記モールドの使用回数に応じた前記モールドの形状の変化に関する傾向を示す情報を取得し、前記情報に基づいて、前記モールドの使用回数に応じて前記調整部により前記モールドの形状を補正しながら前記インプリント処理を行うことを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の側面は、以下、添付図面を参照して説明される実施形態によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、例えば、生産性を維持しながら、モールドの形状を補正するのに有利なインプリント装置を提供することができる。
本発明の一側面としてのインプリント装置の構成を示す概略図である。 モールドチャック及び基準板の周辺を示す概略断面図である。 モールドや基準板に設けられた基準マークの配置例を示す図である。 アライメントスコープで検出されたモールドの基準マークと基準板の基準マークとを示す図である。 モールドや基準板に設けられた基準マークの配置例を示す図である。 図1に示すインプリント装置の動作を説明するためのフローチャートである。 基板のショット領域の配列の一例を示す図である。 モールドアライメントの結果の一例を示す図である。 モールドアライメントの結果の別の例を示す図である。 複数のモールドについて、その変形量の過去の傾向と比較した結果を示す図である。 物品の製造方法を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。更に、添付図面においては、同一もしくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
図1は、本発明の一側面としてのインプリント装置100の構成を示す概略図である。インプリント装置100は、モールドを用いて基板上にインプリント材のパターンを形成するインプリント処理を行うリソグラフィ装置である。インプリント装置100は、基板上に供給されたインプリント材とモールドとを接触させ、インプリント材に硬化用のエネルギーを与えることにより、モールドの凹凸パターンが転写された硬化物のパターンを形成する。
インプリント材には、硬化用のエネルギーが与えられることによって硬化する硬化性組成物(未硬化状態の樹脂と呼ぶこともある)が用いられる。硬化用のエネルギーとしては、電磁波などが用いられる。電磁波としては、例えば、その波長が10nm以上1mm以下の範囲から選択される、赤外線、可視光線、紫外線などの光を用いる。
硬化性組成物は、光の照射によって硬化する組成物である。光の照射によって硬化する光硬化性組成物は、重合性化合物と光重合開始剤とを少なくとも含有し、必要に応じて、非重合性化合物又は溶剤を含有してもよい。非重合性化合物は、増感剤、水素供与体、内添型離型剤、界面活性剤、酸化防止剤、ポリマー成分などの群から選択される少なくとも一種である。
インプリント材は、スピンコーター(スピンコート法)やスリットコーター(スリットコート法)によって基板上に膜状に付与されてもよい。また、インプリント材は、液体噴射ヘッドによって、液滴状、或いは、複数の液滴が繋がって形成された島状又は膜状で基板上に付与されてもよい。インプリント材の粘度(25℃における粘度)は、例えば、1mPa・s以上100mPa・s以下である。
基板には、ガラス、セラミックス、金属、半導体、樹脂などが用いられ、必要に応じて、その表面に基板とは別の材料からなる部材が形成されていてもよい。具体的には、基板は、シリコンウエハ、化合物半導体ウエハ、石英ガラスなどを含む。
インプリント装置100は、本実施形態では、インプリント材の硬化法として光硬化法を採用している。なお、図1に示すように、基板1の表面に平行な方向をxy平面とするxyz座標系を用いて方向を示す。xyz座標系におけるx軸、y軸及びz軸のそれぞれに平行な方向をx方向、y方向及びz方向とする。
モールド10は、原版、型又はテンプレートと称されることもある。モールド10には、電子ビーム露光(描画)などによって、基板1に転写すべきパターンが形成されている。
チャック2は、基板1を保持し、微動ステージ3に支持される。微動ステージ3は、基板1のθ方向(z軸周りの回転方向)の調整機能、基板1のz軸方向位置の調整機能、及び、基板1のxy平面に対する傾き(チルト)の調整機能を有する。微動ステージ3は、粗動(xy)ステージ4に支持される。粗動ステージ4は、基板1をxy平面上の所定の位置に位置決めする機能を有する。以下では、微動ステージ3と粗動ステージ4とをあわせて、基板ステージと称する。
基板ステージは、ベース5の上に配置されている。また、基板ステージには、ミラー6が設けられている。ミラー6で反射された光をレーザ干渉計7Aで検出することで、基板ステージのx方向及びy方向の位置を求めることができる。但し、基板ステージの位置を計測する構成は、この形態に限定されるものではなく、当業界で周知の技術を適用可能である。
モールドチャック11は、機械的保持機構(不図示)を介して、モールド10を保持する。また、モールドステージ12は、機械的保持機構(不図示)を介して、モールドチャック11を保持する。モールドステージ12は、モールド10(モールドチャック11)をθ方向に回転させる調整機能、及び、モールド10をxy平面に対して傾ける(チルトさせる)調整機能を有する。
モールドチャック11は、その側面に反射面を有する。かかる反射面で反射された光をレーザ干渉計7Bで検出することで、モールドチャック11のx方向及びy方向の位置を求めることができる。また、モールドチャック11の位置を計測する代わりに、モールドステージ12に反射面を設けて、かかる反射面で反射された光をレーザ干渉計で検出することで、モールドステージ12の位置を求めてもよい。但し、モールドチャック11又はモールドステージ12の位置を計測する構成は、この形態に限定されるものではなく、当業界で周知の技術を適用可能である。
支柱8は、ベース5の上に配置され、天板9を支持する。天板9には、貫通孔が形成されている。ガイドバー14は、天板9の貫通孔を貫通し、その一端がガイドバープレート13に固定され、他端がモールドステージ12に固定される。
モールド昇降部15は、例えば、リニアアクチュエータを含み、ガイドバー14をz方向に駆動する。モールド昇降部15は、モールドチャック11に保持されたモールド10を基板上のインプリント材に接触させたり、基板上のインプリント材からモールド10を引き離したりする。モールドチャック11又はモールドステージ12には、複数のロードセル(荷重センサ)が設けられている。ロードセルは、基板上のインプリント材に対するモールド10の押し付け力を計測する。
アライメントベース18は、支柱19を介して、天板9に吊り下げられている。アライメントベース18には、ガイドバー14が貫通し、光源16(硬化部)からの光を通過させる開口が形成されている。また、アライメントベース18には、基板1の高さや平坦度を計測するためのギャップセンサ20が設けられている。ギャップセンサ20には、例えば、静電容量センサなどが用いられる。
アライメントスコープ30は、アライメントベース18に設けられ、モールド10を介して、モールド10及び基板ステージのそれぞれに設けられた基準マークを検出する。アライメントスコープ30は、モールド10及び基板ステージのそれぞれに設けられた基準マークを検出するための光学系及び撮像系を含むTTM(スルー・ザ・モールド)アライメントスコープで構成されている。アライメントスコープ30は、これらの基準マークを検出することで、モールド10と基板1とのx方向及びy方向の相対的な位置ずれや相対的な形状差を計測する計測部として機能する。なお、基板ステージに設けられた基準マークは、本実施形態では、基板ステージに配置された基準板50に形成されている。
アライメントスコープ30は、本実施形態では、x方向及びy方向に沿って形成された基準マークを検出するために、x方向及びy方向のそれぞれに沿って2つ設けられている。例えば、アライメントスコープ30がx方向に沿った2つの基準マークを検出することで、モールド10のパターン領域と基板1のショット領域(インプリント領域)との形状差のx方向の倍率成分を計測することができる。同様に、アライメントスコープ30がy方向に沿った2つの基準マークを検出することで、モールド10のパターン領域と基板1のインプリント領域との形状差のy方向の倍率成分を計測することができる。
供給部32は、基板上にインプリント材を供給するディスペンサヘッドを含む。ディスペンサヘッドは、基板1に対してインプリント材の液滴を吐出するノズルを含む。供給部32は、本実施形態では、インプリント材として、光の照射によって硬化する光硬化型のインプリント材を用いる。
光源16は、基板上のインプリント材とモールド10とが接触している状態において、かかるインプリント材に対して、コリメータレンズ17を介して、光を照射する。光源16からコリメータレンズ17を介して基板上のインプリント材に照射される光の波長などの条件は、インプリント材に応じて適宜決定される。また、モールド10は、光源16からの光を透過させるために、石英などの光を透過する部材で構成されている。
オフアクシスアライメントスコープ40は、基板1に設けられたアライメントマークと基準板50に形成された基準マークとを検出する。オフアクシスアライメントスコープ40は、アライメントスコープ30とは異なり、モールド10を介さずに、基板上のアライメントマークや基準板上の基準マークを検出することができる。
制御部70は、CPUやメモリなどを含むコンピュータで構成され、記憶部80に記憶されたプログラムに従ってインプリント装置100の各部を統括的に制御してインプリント装置100を動作させる。制御部70は、基板上に供給されたインプリント材にモールド10のパターンを転写するインプリント処理を制御する。
図2は、モールドチャック11及び基準板50の周辺を示す概略断面図である。図2を参照するに、モールドチャック11には、光源16からの光を通過させる開口11Hが形成されている。同様に、モールドステージ12には、光源16からの光を通過させる開口12Hが形成されている。なお、本実施形態では、モールドチャック11とモールドステージ12とが別々に構成されているが、一体的に構成されていてもよい。
モールドステージ12には、モールドチャック11に保持されたモールド10を取り囲むように、モールド10の形状を調整する形状調整部10Mが設けられている。形状調整部10Mは、モールド10の側面に力を与える、即ち、モールド10の側面を加圧することで、モールド10を圧縮して変形させる。形状調整部10Mは、例えば、ピエゾ素子などからなる。形状調整部10Mがモールド10を圧縮することで、モールド10(のパターン)の倍率や形状を変化させることができる。形状調整部10Mは、モールド10のx方向及びy方向のそれぞれの倍率や形状を独立して変化させることができる。
形状調整部10Mによるモールド10の形状の調整量を求める際には、アライメントスコープ30がモールド10と基準板50とを観察可能な位置、即ち、モールド10及び基準板50のそれぞれの基準マークを検出可能な位置に基板ステージを移動させる。次いで、4つのアライメントスコープ30でモールド10の基準マークと基準板50の基準マークとを検出して、それらの相対的な位置ずれ量を計測し、基準マークを基準とするモールド10の形状を求める。ここで、モールド10の形状は、例えば、X倍率成分、Y倍率成分、Xチルト成分及びYチルト成分を含む。このようにして得られたモールド10の形状から、かかるモールド10を所定の形状にするために必要となる、形状調整部10Mによるモールド10の形状の調整量を求める。また、検出する基準マークの数を増やすことにより、倍率成分やチルト成分だけではなく、高次の形状を補正することができる。
図3(a)は、モールド10に設けられた基準マークM1、M2、M3及びM4の配置例を示す図である。図3(b)は、基準板50に設けられた基準マークW1、W2、W3及びW4の配置例を示す図である。本実施形態では、モールド10のパターン領域(メサ)内に基準マークM1乃至M4が配置され、基準マークM1乃至M4のそれぞれに対応して、基準板50に基準マークW1乃至W4が配置されている。このように、本実施形態では、x方向及びy方向のそれぞれの倍率成分を計測することができるように、基準マークM1乃至M4と基準マークW1乃至W4とが形成されている。
アライメントスコープ30は、図3(a)に示す基準マークM1乃至M4と、図3(b)に示す基準マークW1乃至W4とを同時に検出することで、それぞれの位置ずれ量を計測する。アライメントスコープ30は、本実施形態では、基準板50の基準マークW1乃至W4のそれぞれを基準とするモールド10の基準マークM1乃至M4のそれぞれの位置ずれ量(x方向、y方向、z方向)を計測することができる。
図4は、アライメントスコープ30で検出されたモールド10の基準マークM1及びM2と基準板50の基準マークW1及びW2とを示す図である。モールド10のパターンと基準板50とが接触しない(破損しない)程度に狭ギャップ(例えば、5μm〜30μm)である状態において、基準マークM1及びM2と基準マークW1及びW2とが検出される。基準マークM1及びM2と基準マークW1及びW2とを同時に検出することで、基準板50に対するモールド10のθ方向の回転量、及び、xy方向のシフト量を求めることができる。
実際には、4つのアライメントスコープ30によって、モールド10の基準マークM1乃至M4と基準板50の基準マークW1乃至W4とを検出する。そして、モールド10の基準マークM1乃至M4のそれぞれと、基準板50の基準マークW1乃至W4のそれぞれとの相対的な位置ずれ量を求め、かかる位置ずれ量から、基準マークW1乃至W4を基準とするモールド10の形状に換算する。
本実施形態では、基準マークM1乃至M4及びW1乃至W4として、x方向とy方向の両方の位置ずれ量を計測可能なマークを用いているが、これに限定されるものではない。例えば、基準マークM1乃至M4及びW1乃至W4として、x方向、y方向及びz方向のうち1つの方向の位置ずれ量を計測可能なマークを用いて、各々の方向の位置ずれ量を計測してもよい。
また、図5(a)及び図5(b)に示すように、モールド10の基準マークM1乃至M10の数と、基準板50の基準マークW1乃至W4の数とが異なっていてもよい。図5(a)は、モールド10に設けられた基準マークM1乃至M10の配置例を示す図であり、図5(b)は、基準板50に設けられた基準マークW1乃至W4の配置例を示す図である。図5(a)及び図5(b)を参照するに、モールド10のパターン領域内に基準マークM1乃至M10が配置され、基準板50に基準マークW1乃至W4が配置されている。この場合、例えば、計測に使用する基準マークとして基準板50の基準マークW1及びW2を固定し、基準板50が設けられた基板ステージを移動させながら計測が行われるが、基板ステージの走り成分が計測誤差となる。従って、基準板50の基準マークW1及びW2とモールド10の基準マークとのペアごとに誤差(例えば、走り成分(W1、W2))を予め求め、かかる誤差を計測値から除去する必要がある。なお、基準マークの製造誤差や経時的に変化する要因については、定期的にキャリブレーションすることによって補正する。
本実施形態では、インプリント処理におけるモールド10の形状の補正に関して、X倍率成分及びY倍率成分は形状調整部10Mによって補正する。また、Xチルト成分及びYチルト成分はモールド10(モールドステージ12)をチルト方向に傾けることによって補正する。なお、基板1を保持する基板ステージをチルト方向に傾けることによって、Xチルト成分及びYチルト成分を補正してもよい。
図6を参照して、インプリント装置100の動作について説明する。インプリント装置100は、上述したように、制御部70がインプリント装置100の各部を統括的に制御することで動作する。かかる動作は、モールド10のパターンを基板上のインプリント材に転写する動作である。
S0では、モールド搬送機構(不図示)によってインプリント装置100にモールド10を搬入し、かかるモールド10をモールドチャック11に保持させる。
S1では、モールドアライメントを行う。具体的には、アライメントスコープ30がモールド10及び基準板50のそれぞれの基準マークを検出可能な位置に基板ステージを移動させ、アライメントスコープ30によって、モールド10の基準マークと基準板50の基準マークとを同時に検出する。これにより、上述したように、基準板50の基準マークW1乃至W4を基準とするモールド10の形状が得られ、かかるモールド10の形状を記憶部80に記憶する。
なお、S1では、このようにして得られたモールド10の形状に基づいて、形状調整部10Mによりモールド10の形状を補正してもよい。また、後段の工程において、グローバルアライメントやオフセット量を考慮してから、形状調整部10Mによりモールド10の形状を補正してもよい。
S2では、基板搬送機構(不図示)によってインプリント装置100に基板1を搬入し、かかる基板1をチャック2に保持させる。
S3では、基板1の高さを計測する。具体的には、基板ステージ(基板1)を移動させながら、アライメントベース18に設けられたギャップセンサ20で基板1の全面の高さ(平坦度)を計測する。このようにして得られた基板1の高さは、基板上のインプリント材にモールド10を接触させる際に、モールド10のパターンが転写される基板1の表面を基準平面(不図示)に合わせるために用いられる。
S4では、プリアライメントを行う。具体的には、基板1に形成されているプリアライメントマーク(例えば、ノッチ)を、低倍率で広い視野(検出範囲)のスコープを含むプリアライメント計測部で検出する。そして、プリアライメントマークの検出結果(マーク信号やマーク画像)を処理することで、インプリント装置100に対する基板1のx方向及びy方向のシフト量やθ方向の回転ずれ量を求める。このようにして得られたシフト量や回転ずれ量に基づいて基板ステージを移動させて、基板1の位置(シフトや回転ずれ)を補正する。なお、プリアライメント計測部の代わりに、オフアクシスアライメントスコープ40を低倍率で検出可能な設定にして、プリアライメントマークを検出してもよい。
S5では、グローバルアライメントを実施するかどうかを判定する。グローバルアライメントを実施するかどうかの判断の基準は、例えば、製造プロセスパラメータ(例えば、ファーストレイヤ、或いは、セカンドレイヤであるか)や基板1の種類(例えば、ブランクモールドであるか)を用いることができる。グローバルアライメントを実施しない場合にはS7に移行し、グローバルアライメントを実施する場合にはS6に移行する。
S6では、グローバルアライメントを行う。図7は、基板1のショット領域の配列の一例を示す図である。図7に実線の四角で示される領域が1つのショット領域である。ここでは、ショット領域間にスクライブラインが形成されているが、スクライブラインを含めてショット領域としてもよい。本実施形態では、図7に斜線の四角で示されるショット領域をサンプルショット領域SSとして、グローバルアライメントを行う。具体的には、サンプルショット領域SSのそれぞれに設けられたアライメントマークをオフアクシスアライメントスコープ40で検出する。次いで、オフアクシスアライメントスコープ40の検出結果から、基準板50の基準マークを基準(位置)としてサンプルショット領域SSのそれぞれに設けられたアライメントマークの位置を求める。また、サンプルショット領域SSのアライメントマークの位置から、設計値に対するショット領域(の配列)のx方向及びy方向のシフト、θ方向の回転ずれ量、及び、x方向及びy方向の倍率を最小二乗法によって求める。そして、それぞれの値から、基板1の全てのショット領域の配列座標値を求める。
S7では、モールド10の形状を補正する。ここでは、例えば、S1で得られたモールド10の形状と、グローバルアライメント(S6)で得られたショット領域の倍率とから、形状調整部10Mによるモールド10の形状の調整量を求め、形状調整部10Mによりモールド10の形状を補正する。
なお、S1での形状調整部10Mによるモールド10の形状の調整量と、S7での形状調整部10Mによるモールド10の形状の調整量との差分が大きい場合には、形状調整部10Mに異常が発生している可能性がある。そこで、S7の後に、再度、モールドアライメントを行い、形状調整部10Mが確実に動作していることを確認してもよい。但し、かかる確認は、インプリント装置100の生産性に影響を与えるため、調整量の差分が小さい場合には不要である。また、形状調整部10Mが所望の動作をしていない場合には、反映するオフセットを微調整しながら形状調整部10Mを動作させて追い込みを行う。
S8では、オフセットを反映させる。かかるオフセットは、モールド10のパターンの形状と基板上に形成されたインプリント材のパターンの形状との間の差異を吸収するために、形状調整部10Mに予め設定されるオフセット(オフセット量)であり、通常は、レシピなどに設定されている。本実施形態では、後述するように、S12でインプリント処理によるモールド10の変形量が得られている場合には、かかる変形量をオフセット(オフセット量)に加味して反映する。なお、インプリント処理によるモールド10の変形量とは、基板上のインプリント材にモールド10を接触させる前のモールド10の形状と、かかるインプリント材からモールド10を引き離した後のモールド10の形状との差(形状差)である。
S9では、インプリント処理を行う。具体的には、供給部32から基板1にインプリント材を供給し、基板上のインプリント材とモールド10とを接触させる。次いで、基板上のインプリント材とモールド10とを接触させた状態で、光源16からの光をインプリント材に照射して、かかるインプリント材を硬化させる。そして、基板上の硬化したインプリント材からモールド10を引き離すことによって、基板上のインプリント材にモールド10のパターンを転写する(即ち、インプリント材のパターンを形成する)。
S10では、モールドアライメントを実施するかどうかを判定する。インプリント処理を行うたびにモールドアライメントを実施すると、インプリント装置100の生産性が低下する。従って、インプリント処理を行った後にモールドアライメントの実施の有無を切り替えるフラグを用いたり、インプリント処理の回数やショット数によるインターバル(Nショットごとにモールドアライメントを実施するなど)の指定を用いたりするとよい。モールドアライメントを実施する場合にはS11に移行し、モールドアライメントを実施しない場合にはS13に移行する。
S11では、S1と同様に、モールドアライメントを行う。S11で得られたモールド10の形状は、S1と同様に、記憶部80に記憶する。
S12では、記憶部80に蓄積されたモールド10の形状から、インプリント処理(S10)によるモールド10の変形量を取得する。かかるモールド10の変形量は、上述したように、基板上のインプリント材にモールド10を接触させる前のモールド10の形状(S1又はS7)と、かかるインプリント材からモールド10を引き離した後のモールド10の形状との差である。換言すれば、S12で取得されるモールド10の変形量は、インプリント処理によってモールド10に生じる変形量であり、インプリント処理を行う前のモールドアライメントでは得られない量である。S12で取得されたモールド10の変形量は、上述したように、次の基板1に対する処理において、オフセットに反映(加算)される(S8)。
このようなモールドアライメントの結果、本実施形態では、インプリント処理によるモールド10の変形量は、記憶部80に蓄積(記憶)され、制御部70によって管理される。図8は、記憶部80に蓄積されたモールドアライメントの結果の一例を示す図である。図8では、縦軸は、モールドアライメントの結果(モールド10の変形量)を示し、横軸は、インプリント処理の回数(モールド10の使用回数)を示している。図8では、モールドアライメントの結果をM_0、M_0.1、M_0.2、・・・とし、特に、M_0を初期値としている。
インプリント処理を1回行った後のモールド10の変形量ΔMagX_1は、M_0.1とM_0との差で表すことができる。同様に、インプリント処理をN回行った後のモールド10の変形量ΔMagX_Nは、以下の式で表すことができる。
ΔMagX_N = M_N − M_N−1
図8に示すように、モールドアライメントの結果から、インプリント処理の回数(モールド10の使用回数)に応じたモールド10の形状の変化(変形量)に関する傾向を示す情報IFを取得することができる。例えば、複数のモールド10のそれぞれについて、モールドアライメントの結果を統計演算することで、モールド10ごとに、インプリント処理の回数に応じたモールド10の変形量の傾向を示す情報IFが取得される。このような情報IFが取得されれば、情報IFから、インプリント処理の回数に応じたモールド10の変形量を求めることができるため、インプリント処理(S9)の後のモールドアライメント(S11)を省略することができる。なお、インプリント処理の回数に応じたモールド10の変形量の傾向は、モールド10とインプリント装置100との組み合わせによって異なるため、インプリント処理の回数を重ねると、モールド10の変形量が飽和することもある。
また、図9は、記憶部80に蓄積されたモールドアライメントの結果の別の例を示す図である。図9では、縦軸は、モールドアライメントの結果(モールド10のシフト量)を示し、横軸は、基板1の数、詳細には、基板1のショット領域の数(モールド10の使用回数)を示している。図9では、2つの基板1のそれぞれに複数のショット領域が形成されている状態を示している。図9を参照するに、基板1のショット領域に対するインプリント処理を行うにつれて(インプリント処理の回数を重ねるにつれて)、モールド10が一方向にシフトする傾向があることがわかる。このように、インプリント処理の回数に応じたモールド10のシフト量の傾向を示す情報が取得される。
なお、モールド10ごとに蓄積されているモールドアライメントの結果の傾向(平均)と、現在のモールドアライメントの結果との間に大きな差が生じている場合がある。このような場合には、モールド10の搬送や保持、或いは、モールドアライメントやインプリント処理に異常が発生したと判断し、インプリント装置100の動作を停止するとよい。
また、複数のモールド10のそれぞれの形状の変化(変形量)に関する傾向を示す情報から、複数のモールド10についてその傾向が生じているのか、特定のモールド10のみ傾向が生じているのかを判断し、その後のメンテナンスを行ってもよい。図10(a)及び図10(b)は、複数のモールド10(A〜F、或いは、G〜L)について、その変形量の過去の傾向と比較した結果を示す図である。図10(a)を参照するに、モールドA〜Eについては、その変形量の過去の傾向との差が閾値(本実施形態では、0.2)に収まっているが、モールドFについては、その変形量の過去の傾向との差が閾値を超えている。これは、モールドFの変形量の傾向が、モールドA〜Eの変形量の傾向と異なっていることを示している。このような場合には、モールドEに異常が生じていると考えられるため、例えば、モールドFに対してクリーニング処理などを行う。
また、図10(b)を参照するに、モールドG〜Lの全てについて、その変形量の過去の傾向との差が閾値(本実施形態では、0.2)に収まっているが、全ての傾向が同一方向を示している。このような場合には、装置状態が経時的に変化していると考えられるため、例えば、モールドを保持するチャックに対してクリーニング処理などを行う。
図6に戻って、S13では、インプリント処理が行われていないショット領域があるかどうかを判定する。インプリント処理が行われていないショット領域がある場合には、次のショット領域にインプリント処理を行うために、S8に移行する。一方、インプリント処理が行われていないショット領域がない場合には、S14に移行する。
S14では、インプリント処理が行われない基板1があるかどうかを判定する。インプリント処理が行われていない基板1がある場合には、次の基板1にインプリント処理を行うために、S2に移行する。一方、インプリント処理が行われていない基板1がない場合には、動作を終了する。
本実施形態によれば、インプリント処理の回数に応じたモールド10の変形量に関する傾向を示す情報を取得する(S1、S11、S12)。そして、かかる情報に基づいて、インプリント処理の回数に応じて形状調整部10Mによりモールド10の形状を補正しながらインプリント処理を行う(S8、S9)。具体的には、インプリント処理の回数に応じたモールド10の変形量に関する傾向を示す情報から、インプリント処理の回数に対応するモールド10の形状の変化量を求める。そして、かかる変化量を低減させるように、形状調整部10Mによりモールド10の形状を補正しながらインプリント処理を行う。このように、インプリント装置100では、基板1のアライメントマークを検出することなく、モールド10の形状を補正することができるため、生産性を維持しながら、モールド10の形状を補正するのに有利である。従って、インプリント装置100は、基板1にアライメントマークが形成されていない基板、例えば、ブランクモールドにマスターモールドのパターンを転写する、即ち、レプリカモールドを作成するのに特に好適である。同様に、インプリント装置100は、基板上にファーストレイヤを作成するのにも好適である。
また、本実施形態では、インプリント処理によるモールド10の形状の変化として、倍率成分やシフト成分を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、インプリント処理によるモールド10の形状の変化は、倍率成分やシフト成分に加えて、台形成分、フォーカス成分及びチルト成分などを含むものである。
インプリント装置100を用いて形成した硬化物のパターンは、各種物品の少なくとも一部に恒久的に、或いは、各種物品を製造する際に一時的に、用いられる。物品とは、電気回路素子、光学素子、MEMS、記録素子、センサ、或いは、型などである。電気回路素子としては、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、MRAMなどの揮発性又は不揮発性の半導体メモリや、LSI、CCD、イメージセンサ、FPGAなどの半導体素子などが挙げられる。型としては、インプリント用のモールドなどが挙げられる。
硬化物のパターンは、上述の物品の少なくとも一部の構成部材として、そのまま用いられるか、或いは、レジストマスクとして一時的に用いられる。基板の加工工程においてエッチング又はイオン注入などが行われた後、レジストマスクは除去される。
次に、物品の具体的な製造方法について説明する。図11(a)に示すように、絶縁体などの被加工材が表面に形成されたシリコンウエハなどの基板1を用意し、続いて、インクジェット法などにより、被加工材の表面にインプリント材を付与する。ここでは、複数の液滴状になったインプリント材が基板上に付与された様子を示している。
図11(b)に示すように、インプリント用のモールド10を、その凹凸パターンが形成された側を基板上のインプリント材に向け、対向させる。図11(c)に示すように、インプリント材が付与された基板1とモールド10とを接触させ、圧力を加える。インプリント材は、モールド10と被加工材との隙間に充填される。この状態で硬化用のエネルギーとして光をモールド10を介して照射すると、インプリント材は硬化する。
図11(d)に示すように、インプリント材を硬化させた後、モールド10と基板1を引き離すと、基板上にインプリント材の硬化物のパターンが形成される。この硬化物のパターンは、モールド10の凹部が硬化物の凸部に、モールド10の凸部が硬化物の凹部に対応した形状になっており、即ち、インプリント材にモールド10の凹凸のパターンが転写されたことになる。
図11(e)に示すように、硬化物のパターンを耐エッチングマスクとしてエッチングを行うと、被加工材の表面のうち、硬化物がない、或いは、薄く残存した部分が除去され、溝となる。図11(f)に示すように、硬化物のパターンを除去すると、被加工材の表面に溝が形成された物品を得ることができる。ここでは、硬化物のパターンを除去したが、加工後も除去せずに、例えば、半導体素子などに含まれる層間絶縁用の膜、即ち、物品の構成部材として利用してもよい。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
100:インプリント装置 1:基板 10:モールド 10M:形状調整部 30:アライメントスコープ 70:制御部

Claims (11)

  1. モールドを用いて基板上にインプリント材のパターンを形成するインプリント処理を行うインプリント装置であって、
    前記モールドの形状を調整する調整部と、
    前記インプリント処理を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記インプリント処理に用いられた前記モールドの使用回数に応じた前記モールドの形状の変化に関する傾向を示す情報を取得し、前記情報に基づいて、前記モールドの使用回数に応じて前記調整部により前記モールドの形状を補正しながら前記インプリント処理を行うことを特徴とするインプリント装置。
  2. 前記モールドの形状を計測する計測部を更に有し、
    前記制御部は、前記基板上のインプリント材に前記モールドを接触させる前に前記計測部で計測された前記モールドの形状と、当該インプリント材から前記モールドを引き離した後に前記計測部で計測された前記モールドの形状との差から前記情報を取得することを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。
  3. 前記基板を保持するステージに設けられた基準マークを更に有し、
    前記計測部は、前記基準マークを基準とする前記モールドの形状を計測することを特徴とする請求項2に記載のインプリント装置。
  4. 前記計測部で計測された前記モールドの形状を蓄積する記憶部を更に有し、
    前記制御部は、前記記憶部に蓄積された前記モールドの形状から前記情報を取得することを特徴とする請求項2又は3に記載のインプリント装置。
  5. 前記制御部は、前記情報から、前記モールドを前記基板上のインプリント材に接触させた際に前記モールドに生じる、前記モールドの使用回数に対応する前記モールドの形状の変化量を求め、当該変化量を低減させるように、前記調整部により前記モールドの形状を補正しながら前記インプリント処理を行うことを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載のインプリント装置。
  6. 前記制御部は、前記変化量と、前記調整部に予め設定されるオフセット量とに基づいて、前記調整部により前記モールドの形状を調整する調整量を決定することを特徴とする請求項5に記載のインプリント装置。
  7. 前記モールドは、マスターモールドであり、
    前記基板は、前記マスターモールドのパターンが転写されるブランクモールドであることを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか1項に記載のインプリント装置。
  8. 前記制御部は、前記インプリント処理において、前記モールドを前記基板上のインプリント材に接触させる前に、前記調整部により前記モールドの形状を補正することを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか1項に記載のインプリント装置。
  9. 前記制御部は、前記インプリント処理で用いられる複数のモールドのそれぞれについて、前記情報を取得することを特徴とする請求項1乃至8のうちいずれか1項に記載のインプリント装置。
  10. 前記モールドの形状の変化は、倍率成分、台形成分、フォーカス成分及びチルト成分の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1乃至9のうちいずれか1項に記載のインプリント装置。
  11. 請求項1乃至10のうちいずれか1項に記載のインプリント装置を用いてパターンを基板に形成する工程と、
    前記工程で前記パターンが形成された前記基板を処理する工程と、
    処理された前記基板から物品を製造する工程と、
    を有することを特徴とする物品の製造方法。
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