以下、本発明によるサーバについて、実施の形態を用いて説明する。なお、以下の実施の形態において、同じ符号を付した構成要素及びステップは同一または相当するものであり、再度の説明を省略することがある。本実施の形態によるサーバは、ユーザが購入した購入対象に関する情報を、ユーザ端末及び企業装置から受信して蓄積するものである。
図1は、本実施の形態による情報処理システム100の構成を示すブロック図である。本実施の形態による情報処理システム100は、有線または無線の通信回線500を介して通信可能に接続されたサーバ1と、複数の企業装置2と、複数のユーザ端末3と、購入対象対応情報管理サーバ4とを備える。通信回線500は、例えば、インターネットやイントラネット、公衆電話回線網などであってもよい。企業装置2は、例えば、ユーザに商品等を販売する企業が用いる情報処理装置であってもよい。企業は、例えば、家電量販店、住宅メーカ、小売企業などのユーザに対して物やサービスなどを販売する企業であってもよい。なお、企業装置2は、例えば、端末装置であってもよく、または、複数の情報処理端末からアクセスされるサーバであってもよい。ユーザ端末3は、通常、個人のユーザが用いる情報処理端末であり、例えば、スマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータ等であってもよい。購入対象対応情報管理サーバ4は、後述する購入対象対応情報を管理しているサーバである。
なお、図1では、情報処理システム100が2個の企業装置2を有している場合について示しているが、情報処理システム100は、1個の企業装置2を有していてもよく、3個以上の企業装置2を有していてもよい。ユーザ端末3についても同様である。
図2は、本実施の形態によるサーバ1の構成を示すブロック図である。本実施の形態によるサーバ1は、記憶部11と、受信部12と、認証部13と、蓄積部14と、送信部15と、課金部16と、更新部17と、閲覧履歴取得部18とを備える。
記憶部11では、複数のユーザ購入情報と、複数の認証情報と、複数の購入対象対応情報とが記憶される。なお、これら以外の情報が記憶部11で記憶されてもよい。例えば、後述する閲覧履歴等が記憶部11で記憶されてもよい。
ユーザ購入情報は、ユーザに対応するユーザ判別情報と、そのユーザが購入した購入対象を識別する1以上の購入対象識別子とを対応付ける情報である。このユーザ購入情報によって、ユーザが過去に購入した購入対象が示されることになる。ここで、ユーザ判別情報と、購入対象識別子とを対応付ける情報は、例えば、ユーザ判別情報と、購入対象識別子とを有する情報であってもよい。2以上の情報を対応付ける他の情報についても同様であるとする。なお、ユーザ購入情報において、購入対象識別子に、その購入対象識別子で識別される購入対象に関するユーザ管理情報が対応付けられていてもよい。ユーザ管理情報は、購入対象に関するユーザごとの情報であり、例えば、ユーザ管理情報と対応付けられている購入対象識別子で識別される購入対象の購入年月日や、その購入対象を購入した個数、その購入対象を購入した店を識別する店識別子、その購入対象の購入価格、その購入対象の保証に関する情報(例えば、保証期間等)、その購入対象についてユーザが自由に記載することができるユーザメモなどの少なくともいずれかの情報を含んでいてもよい。
ユーザ判別情報は、ユーザごとに異なる情報であることが好適である。すなわち、ユーザ判別情報は、ユーザごとにユニークな情報であってもよい。したがって、異なるユーザに、異なるユーザ判別情報が対応していてもよい。一方、ユーザ判別情報は、ユーザを識別できない情報であってもよい。すなわち、ユーザ判別情報は、例えば、ユーザの住所や氏名でないことが好適である。ユーザ判別情報は、例えば、ランダムに生成されたユニーク情報や、ユーザが決定したニックネームなどの情報であってもよい。また、ユーザ判別情報は、サーバ1において、ユーザの個人情報に紐付けられていない情報であってもよい。このように、ユーザ判別情報が、ユーザを識別できない情報であり、かつ、サーバ1においてユーザの個人情報に紐付けられていない情報であることによって、サーバ1を管理している者にとっては、ユーザ購入情報は、個人情報ではないことになり、購買傾向の分析などのために自由に用いることができるようになる。
購入対象は、例えば、有体物であってもよく、無体物であってもよい。後者の場合には、購入対象は、例えば、飲食の提供や、宿泊の提供などのサービス(役務)であってもよい。有体物である購入対象は、商品であってもよい。商品は、例えば、食品、日用品、家電製品、書籍など、どのようなものであってもよい。本実施の形態では、購入対象が家電製品などの製品である場合について主に説明する。購入対象識別子は、購入対象を識別できる情報であれば特に限定されないが、例えば、JAN(Japanese Article Number)コードであってもよく、購入対象のその他の識別コードであってもよい。
認証情報は、ユーザ判別情報と、そのユーザ判別情報に対応するユーザのパスワードとを対応付ける情報である。パスワードは、例えば、そのまま平文で記憶されてもよく、ハッシュ値などに変換されて記憶されてもよい。この認証情報は、後述するユーザ追加要求や企業追加要求等に含まれるユーザ判別情報とパスワードとのペアが正当であるかどうかの判断のために用いられる。
購入対象対応情報は、購入対象識別子と、その購入対象識別子で識別される購入対象に関する購入対象情報とを対応付ける情報である。購入対象情報は、購入対象に関する情報であれば特に限定されないが、例えば、購入対象の商品名、購入対象の製造者または提供者、購入対象の取扱説明書(マニュアル)、購入対象の属性のうち、任意の1以上の情報を含む情報であってもよい。購入対象の属性は特に限定されないが、例えば、購入対象の重量、容量、大きさ、長さ、個数、スペック、製造年月日から消費期限や使用期限までの期間、食品である購入対象の栄養素情報、アレルギー情報、製造年月日から賞味期限までの期間等の少なくともいずれかの情報を含んでいてもよい。本実施の形態では、購入対象情報に、購入対象の仕様を示すスペックと、購入対象の取扱説明書とが含まれる場合について主に説明する。
記憶部11に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が記憶部11で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が記憶部11で記憶されるようになってもよく、または、入力デバイスを介して入力された情報が記憶部11で記憶されるようになってもよい。また、受信部12で受信された情報や、閲覧履歴取得部18で取得された情報が記憶部11に蓄積されてもよい。また、記憶部11は、不揮発性の記録媒体によって実現されることが好適であるが、揮発性の記録媒体によって実現されてもよい。記録媒体は、例えば、半導体メモリや磁気ディスクなどであってもよい。
なお、記憶部11は、例えば、1個の記録媒体によって構成されてもよく、複数の記録媒体によって構成されてもよい。後者の場合には、例えば、記憶部11で記憶されている複数のユーザ購入情報や、複数の認証情報、複数の購入対象対応情報などは、それぞれ異なる記録媒体で記憶されていてもよい。
受信部12は、ユーザ判別情報と、パスワードと、追加対象の購入対象識別子とを含むユーザ追加要求をユーザ端末3から受信する。ユーザ追加要求には、それら以外の情報、例えば、追加対象のユーザ管理情報が含まれていてもよい。また、受信部12は、ユーザ判別情報と、パスワードと、追加対象の購入対象識別子とを含む企業追加要求を企業装置2から受信する。企業追加要求には、それら以外の情報、例えば、追加対象のユーザ管理情報が含まれていてもよい。なお、ユーザから、ユーザ判別情報とパスワードとを通知されている企業のみが、この企業装置2からの企業追加要求の送信を行うことができる。ユーザ追加要求や企業追加要求には、例えば、追加対象の1個の購入対象識別子が含まれていてもよく、追加対象の2個以上の購入対象識別子が含まれていてもよい。ユーザ追加要求は、ユーザから送信される情報であり、サーバ1での管理対象に追加する1以上の購入対象識別子を含む情報である。ユーザ追加要求は、例えば、ユーザ追加要求に含まれるユーザ判別情報に対応するユーザのユーザ端末3から送信されてもよい。また、企業追加要求は、家電量販店や住宅メーカ、小売企業などの企業から送信される情報であり、サーバ1での管理対象に追加する1以上の購入対象識別子を含む情報である。
また、受信部12は、ユーザ判別情報と、パスワードとを含むユーザ送信要求をユーザ端末3から受信する。ユーザ送信要求は、購入対象情報の送信要求である。ユーザ送信要求には、送信対象の購入対象情報に対応付けられている購入対象識別子が含まれていてもよく、または、そうでなくてもよい。また、送信対象の購入対象情報に対応付けられている購入対象識別子は、ユーザ送信要求の受信後に、ユーザ端末3から受信されてもよい。購入対象識別子の受信は、例えば、複数の購入対象識別子から特定の購入対象識別子を選択する旨の受信であってもよい。ユーザ送信要求は、例えば、ユーザ送信要求に含まれるユーザ判別情報に対応するユーザのユーザ端末3から送信されてもよい。ユーザ送信要求には、例えば、購入対象情報の送信先のアドレスが含まれてもよい。また、受信部12は、正当であると認証されたユーザ判別情報及びパスワードを含むユーザ送信要求をユーザ端末3から受信した後に、そのユーザ端末3から、購入対象識別子、及びその購入対象識別子で識別される購入対象の取扱説明書のページを指定するページ指定情報も受信してもよい。ページ指定情報は、例えば、ページ番号を示す情報であってもよく、次のページや、5ページ先のページ、前のページ、5ページ前のページなどのようにページの移動を指示する情報であってもよい。
また、受信部12は、ユーザ判別情報と、パスワードとを含む企業送信要求を企業装置2から受信してもよい。なお、ユーザから、ユーザ判別情報とパスワードとを通知されている企業のみが、そのユーザ判別情報とパスワードとを含む企業送信要求を、企業装置2から送信することができる。ここで、ユーザからユーザ判別情報とパスワードとを通知されているすべての企業が、企業装置2から企業送信要求を送信することができてもよく、または、ユーザからユーザ判別情報とパスワードとを通知されていると共に、さらに、ユーザの情報をサーバ1から取得するための許可を受けている企業のみが、企業装置2から企業送信要求を送信することができてもよい。企業送信要求は、購入対象識別子の送信要求である。この企業送信要求は、例えば、送信要求に含まれるユーザ判別情報に対応するユーザから、そのユーザに関する購入対象識別子の取得を許可された企業の企業装置2から送信されてもよい。企業送信要求には、例えば、購入対象識別子の送信先のアドレスが含まれてもよい。
なお、ユーザ追加要求や、ユーザ送信要求等に含まれる各情報は、受信部12において一括して受信されてもよく、または、別々のタイミングで受信されてもよい。例えば、ユーザがサーバ1にログインし、その後に追加対象の購入対象識別子や、送信対象の購入対象情報に対応する購入対象の購入対象識別子を送信した場合には、ユーザ追加要求や、ユーザ送信要求に含まれる各情報が別々のタイミングで受信されることになる。このように、ユーザ追加要求やユーザ送信情報等は、例えば、別々のタイミングに受信された情報によって構成されてもよい。
なお、受信部12は、購入対象対応情報を更新する旨の要求である更新要求を受信してもよい。また、受信部12は、上記した以外の情報を受信してもよい。例えば、受信部12は、記憶部11に蓄積するための認証情報や、更新対象の購入対象対応情報を受信してもよい。また、受信部12は、ユーザが閲覧する対象である、購入対象情報に含まれている情報や、ユーザ管理情報に含まれている情報を特定する情報などを受信してもよく、ユーザが登録対象の購入対象識別子を検索するための情報などを受信してもよい。受信部12は、受信を行うための有線または無線の受信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、または含まなくてもよい。また、受信部12は、ハードウェアによって実現されてもよく、または受信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
認証部13は、受信部12で受信されたユーザ判別情報とパスワードとについて、認証情報を用いた認証を行う。認証部13は、例えば、ユーザ追加要求、ユーザ送信要求、企業追加要求、企業送信要求が受信部12で受信された場合に、それらに含まれるユーザ判別情報とパスワードとについて、記憶部11で記憶されている認証情報を用いた認証を行ってもよい。認証部13は、例えば、ユーザ追加要求等に含まれるユーザ判別情報及びパスワードの組と同じ内容の認証情報が記憶部11で記憶されている場合に、正当であると判断し、そのような認証情報が記憶部11で記憶されていない場合に、正当でないと判断してもよい。
より具体的には、認証部13は、ユーザ追加要求等に含まれているユーザ判別情報を検索キーとして、記憶部11で記憶されている複数の認証情報を検索し、ヒットした認証情報に含まれるパスワードと、ユーザ追加要求等に含まれるパスワードとが一致した場合に、受信されたユーザ追加要求等が正当であると判断し、両者が一致しない場合に、受信されたユーザ追加要求等が正当でないと判断してもよい。また、その検索においてヒットする認証情報がなかった場合にも、認証部13は、正当でないと判断してもよい。
なお、2個のパスワードが一致するかどうかの比較は、例えば、パスワード自体の比較であってもよく、パスワードがハッシュ化された情報の比較であってもよい。また、受信されたユーザ追加要求等に含まれるユーザ判別情報及びパスワードが正当でないと判断された場合には、そのユーザ追加要求等によって要求される処理は行われないことになる。
蓄積部14は、受信部12で受信されたユーザ追加要求に含まれるユーザ判別情報及びパスワードについて、認証部13によって正当であると認証された場合に、そのユーザ追加要求に含まれるユーザ判別情報と購入対象識別子とを対応付けるユーザ購入情報を記憶部11に蓄積する。このようにして、ユーザからの要求に応じて、ユーザが購入した購入対象を識別する購入対象識別子がサーバ1に登録されることになる。また、蓄積部14は、受信部12で受信された企業追加要求に含まれるユーザ判別情報及びパスワードについて、認証部13によって正当であると認証された場合に、その企業追加要求に含まれるユーザ判別情報と購入対象識別子とを対応付けるユーザ購入情報を記憶部11に蓄積する。このようにして、企業からの要求に応じて、ユーザが購入した購入対象を識別する購入対象識別子がサーバ1に登録されることになる。
なお、受信されたユーザ追加要求や企業追加要求に含まれるユーザ判別情報に関するユーザ購入情報が記憶部11で記憶されていない場合には、蓄積部14は、受信されたユーザ追加要求や企業追加要求に含まれるユーザ判別情報と購入対象識別子とを対応付けるユーザ購入情報を、そのまま記憶部11に蓄積してもよい。一方、受信されたユーザ追加要求や企業追加要求に含まれるユーザ判別情報に関するユーザ購入情報が記憶部11で記憶されている場合には、蓄積部14は、記憶部11で記憶されているそのユーザ判別情報に対応付けて、受信されたユーザ追加要求や企業追加要求に含まれる購入対象識別子を記憶部11に蓄積してもよい。すなわち、購入対象識別子が、既存のユーザ購入情報に追加して蓄積されてもよい。この場合であっても、結果として、受信されたユーザ追加要求等に含まれるユーザ判別情報と購入対象識別子とを対応付けるユーザ購入情報が記憶部11で記憶されるようになるため、そのユーザ購入情報が蓄積されたことになる。なお、ユーザ追加要求や企業追加要求にユーザ管理情報も含まれている場合には、蓄積部14は、そのユーザ管理情報も購入対象識別子に対応付けて記憶部11に蓄積してもよい。また、蓄積部14は、ユーザ購入情報以外の情報の蓄積を行ってもよい。例えば、受信部12で認証情報が受信された場合には、蓄積部14は、受信された認証情報を記憶部11に蓄積してもよい。
送信部15は、受信部12で受信されたユーザ送信要求に含まれるユーザ判別情報及びパスワードについて、認証部13によって正当であると認証された場合に、そのユーザ送信要求に含まれるユーザ判別情報に対応付けられている購入対象識別子に対応する購入対象情報を送信する。この場合に、送信部15は、例えば、ユーザ送信要求に含まれるユーザ判別情報に対応付けられているすべての購入対象識別子に対応する購入対象情報を送信してもよく、ユーザ送信要求に含まれるユーザ判別情報に対応付けられている一部の購入対象識別子に対応する購入対象情報を送信してもよい。後者の場合には、例えば、受信部12によって購入対象識別子が受信され、その受信された購入対象識別子に対応する購入対象情報が送信されてもよい。また、購入対象情報を送信するとは、例えば、購入対象情報のすべての情報を送信することであってもよく、または、購入対象情報に含まれる少なくとも一部の情報を送信することであってもよい。後者の場合には、例えば、購入対象情報の送信は、購入対象情報に含まれるスペックの送信であってもよい。なお、購入対象情報の送信先は、例えば、ユーザ送信要求の送信元であってもよく、ユーザ送信要求に含まれる送信先のアドレスであってもよい。このようにして、ユーザは、自分が過去に購入した購入対象に対応する購入対象情報をユーザ端末3で受信して閲覧することができる。
なお、送信部15は、受信されたユーザ送信要求に含まれるユーザ判別情報等について正当であると認証された場合に、そのユーザ送信要求に含まれるユーザ判別情報に対応付けられている購入対象識別子に対応するユーザ管理情報を送信してもよい。この場合にも、例えば、ユーザ送信要求の後に受信部12で受信された購入対象識別子に対応するユーザ管理情報が送信されてもよい。
受信部12が、正当であると認証されたユーザ判別情報及びパスワードを含むユーザ送信要求をユーザ端末3から受信した後に、そのユーザ端末3から、購入対象識別子、及びその購入対象識別子で識別される購入対象の取扱説明書のページを指定するページ指定情報も受信した場合には、送信部15は、受信部12で受信された購入対象識別子、及びページ指定情報に応じて、その購入対象識別子に対応する購入対象情報に含まれる取扱説明書における、そのページ指定情報によって指定されたページの情報を送信してもよい。なお、その後にも、継続してページ指定情報が受信された場合には、送信部15は、それに応じて、受信されたページ指定情報によって指定された取扱説明書のページの情報を送信してもよい。
また、送信部15は、受信部12で受信された企業送信要求に含まれるユーザ判別情報及びパスワードについて、認証部13によって正当であると認証された場合に、その企業送信要求に含まれるユーザ判別情報に対応付けられている購入対象識別子を送信してもよい。この場合に、送信部15は、例えば、記憶部11で記憶されているユーザ購入情報において、企業送信要求に含まれるユーザ判別情報に対応付けられているすべての購入対象識別子を送信してもよく、企業送信要求に含まれるユーザ判別情報に対応付けられている一部の購入対象識別子を送信してもよい。後者の場合には、例えば、送信部15は、あるユーザ判別情報に対応付けられている購入対象識別子について、同じ送信先に重複した購入対象識別子の送信を行わないようにするため、送信先ごとに過去に送信した購入対象識別子を記憶しておき、企業送信要求に含まれるユーザ判別情報に対応付けられている購入対象識別子のうち、そのときの送信先について過去に送信していない購入対象識別子のみを送信してもよい。なお、購入対象識別子の送信先は、例えば、企業送信要求の送信元であってもよく、企業送信要求に含まれる送信先のアドレスであってもよい。このようにして、各企業は、ユーザが許可した場合に、そのユーザが過去に購入した購入対象を識別する購入対象識別子をサーバ1から取得することができる。
また、送信部15は、記憶部11で記憶されているユーザ購入情報においてユーザ判別情報に対応付けられている1以上の購入対象識別子を、ユーザ判別情報ごとに送信してもよい。この送信先は、例えば、ユーザごとの購入対象に関する分析を行う装置やサーバ等であってもよい。なお、ユーザ判別情報の漏洩防止の観点から、購入対象識別子は、ユーザ判別情報に対応付けられて送信されないことが好適である。ただし、一のユーザに対応する購入対象識別子がどれであるのかが分かるように送信されることが好適である。そのため、例えば、送信部15は、複数のユーザ購入情報に含まれる、複数のユーザ判別情報を別の情報(例えば、「001」「002」などの連続番号など)に変換した後に、その変換後の複数のユーザ購入情報を送信してもよい。
なお、送信部15は、上記した以外の情報を送信してもよい。送信部15は、例えば、ユーザが購入対象情報に含まれている情報や、ユーザ管理情報に含まれている情報を閲覧するための操作を行っている際に、その操作によって特定された情報をユーザ端末3に送信してもよく、ユーザが登録対象の購入対象識別子を検索するための操作を行っている際に、その検索結果に応じた情報をユーザ端末3に送信してもよい。また、送信部15は、送信を行うための送信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、または含まなくてもよい。また、送信部15は、ハードウェアによって実現されてもよく、または送信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
課金部16は、企業ごとに、企業送信要求の送信のために企業装置2で保持しているユーザ判別情報及びパスワードの組の個数を取得し、その取得した個数に応じて企業ごとに課金を行ってもよい。または、課金部16は、企業ごとに、企業追加要求の送信のために企業装置2で保持しているユーザ判別情報及びパスワードの組の個数を取得し、その取得した個数に応じて企業ごとに課金を行ってもよい。課金部16は、例えば、所定の期間(例えば、1か月や1年など)ごとに、各企業が企業装置2で保持しているユーザ判別情報及びパスワードの組の個数に応じた課金を各企業に対して行ってもよい。
課金部16は、例えば、企業送信要求の送信のために企業装置2で保持しているユーザ判別情報及びパスワードの組の個数や、企業追加要求の送信のために企業装置2で保持しているユーザ判別情報及びパスワードの組の個数を、企業装置2から受信することによって取得してもよい。また、課金部16は、例えば、ある企業について、受信部12で受信された、正当であると判断された企業追加要求に含まれるユーザ判別情報のユニーク数、または、正当であると判断された企業送信要求に含まれるユーザ判別情報のユニーク数をカウントすることによって、それらの個数を取得してもよい。このカウントは、例えば、所定の期間に受信された企業追加要求や、企業送信要求について、送信元の企業ごとに行われてもよい。なお、例えば、企業を識別する企業識別子が、企業追加要求や企業送信要求に含まれている場合には、課金部16は、その企業識別子を用いて、企業追加要求等の送信元の企業を識別してもよい。
課金部16は、ユーザ判別情報及びパスワードの組の個数に応じた課金額と、その課金を行う企業を識別する企業識別子とを対応付けて出力してもよい。この出力が、課金の処理であってもよく、この出力された情報を用いることによって、例えば、その金額を請求する処理が行われてもよい。この出力は、例えば、表示デバイスへの表示、通信回線を介した送信(例えば、請求書の電子メールによる送信など)、プリンタによる印刷(例えば、払込票や請求書等の印刷等)、記録媒体への蓄積などであってもよい。また、課金部16は、例えば、企業識別子と、その企業識別子で識別される企業のアドレスとを対応付ける情報を用いて、企業識別子に対応するアドレスを取得し、その取得したアドレスに課金額を請求するための情報を送信してもよい。また、課金部16は、例えば、企業識別子で識別される企業の口座から、課金額を引き落とすための処理等を行ってもよい。なお、課金先と、課金額とが決まっている場合における具体的な課金処理についてはすでに公知であり、その詳細な説明を省略する。
更新部17は、受信された更新要求に応じて、記憶部11で記憶されている購入対象対応情報を更新する。更新要求は、例えば、更新された購入対象対応情報を示す情報を含んでいてもよく、または、単に購入対象対応情報が更新されたことを通知するだけの情報であってもよい。前者の場合には、更新部17は、受信部12で受信された更新要求に応じて、その更新要求で更新されたことが示される購入対象対応情報の送信要求を、送信部15から購入対象対応情報管理サーバ4に送信し、その送信に応じて受信部12で受信された購入対象対応情報を、記憶部11に蓄積することによって購入対象対応情報の更新を行ってもよい。更新要求が、単に購入対象対応情報が更新されたことを通知するだけの情報である場合には、更新部17は、記憶部11で記憶されている複数の購入対象対応情報と、購入対象対応情報管理サーバ4で記憶されている複数の購入対象対応情報との差異を取得し、その取得した差異に応じて、更新されたことを特定した購入対象対応情報の送信要求を、送信部15から購入対象対応情報管理サーバ4に送信し、その送信に応じて受信部12で受信された購入対象対応情報を、記憶部11に蓄積することによって購入対象対応情報の更新を行ってもよい。
なお、更新部17は、受信された購入対象対応情報を記憶部11に蓄積する際に、例えば、上書きで蓄積してもよく、最新の購入対象対応情報を区別できるように蓄積してもよい。また、通常、受信された更新対象の購入対象対応情報に含まれる購入対象識別子は、すでに記憶部11の購入対象対応情報に含まれていることになる。したがって、受信された購入対象対応情報の記憶部11への蓄積は、例えば、受信された購入対象対応情報に含まれる購入対象識別子を検索キーとして記憶部11で記憶されている購入対象対応情報を検索し、ヒットした購入対象対応情報に含まれる購入対象識別子に対応付けて、受信された購入対象対応情報に含まれる購入対象情報を蓄積することによって行われてもよい。
ここで、購入対象対応情報を更新する理由について説明する。購入対象対応情報は、サーバ1、企業装置2、及び購入対象対応情報管理サーバ4で管理されているとする。そして、購入対象対応情報管理サーバ4で管理されている購入対象対応情報が、適宜、最新の情報に更新されるものとする。そのため、購入対象対応情報管理サーバ4で管理されている少なくとも一部の購入対象対応情報が更新された場合には、購入対象対応情報管理サーバ4は、更新要求をサーバ1と、複数の企業装置2とに送信する。そして、その更新要求に応じて、サーバ1及び複数の企業装置2において、購入対象対応情報の更新が行われることによって、サーバ1及び複数の企業装置2で管理されている複数の購入対象対応情報が絶えず、購入対象対応情報管理サーバ4で管理されている複数の購入対象対応情報と同期されることになる。その結果、サーバ1及び複数の企業装置2のそれぞれにおいて管理されている購入対象対応情報が同じになる。そのため、例えば、ユーザが、ある購入対象の購入対象情報に含まれる取扱説明書をサーバ1で閲覧しながら、その購入対象の販売者である家電量販店に問い合わせの電話をした場合であっても、その家電量販店の企業の担当者が、企業装置2で管理されている購入対象の購入対象情報に含まれる取扱説明書を参照することにより、両者ともに同じ情報を参照しながら話すことができるようになるというメリットがある。
閲覧履歴取得部18は、正当であると認証されたユーザ判別情報及びパスワードを含むユーザ送信要求が受信された後における、購入対象識別子、及びページ指定情報の受信部12での受信に応じて、その購入対象識別子に対応する購入対象情報に含まれる取扱説明書について、ページごとの閲覧時間を含む閲覧履歴を取得する。なお、購入対象識別子、及びページ指定情報が受信された後に、その購入対象識別子に対応する購入対象情報に含まれる取扱説明書における、ページ指定情報で示されるページの情報が送信されることになるため、閲覧履歴取得部18は、その送信に応じて閲覧履歴を取得してもよい。具体的には、閲覧履歴取得部18は、その購入対象識別子と、その購入対象識別子で識別される購入対象の取扱説明書の各ページの閲覧時間とを対応付ける情報である閲覧履歴を取得してもよい。その閲覧履歴において、例えば、閲覧したページの順番が示されてもよく、または、そうでなくてもよい。
企業装置2は、上記したように、各企業が用いる情報処理装置である。あるユーザが、ある企業にユーザ登録(このユーザ登録は、通常、ユーザ判別情報とは異なるユーザ識別子を用いて行われる)をしている場合には、その企業は、通常、そのユーザがその企業から購入した購入対象に関する情報(例えば、購入対象識別子等や、購入年月日、個数、価格等の情報)を、コンピュータで管理している。そのコンピュータが、企業装置2であってもよい。なお、企業端末2では、上記のように、複数の購入対象対応情報が記憶されているため、購入対象識別子は、購入対象対応情報で用いられている購入対象識別子が用いられることが好適である。また、その企業において、購入対象に対して独自の識別子が付与されている場合であっても、その識別子と別に、購入対象対応情報で用いられている購入対象識別子も付与されていることが好適である。また、ユーザが、その企業に対して自分のユーザ判別情報とパスワードとを通知すると、その企業は、通知されたユーザ判別情報等を用いて、企業装置2から企業追加要求をサーバ1に送信することによって、企業装置2で管理しているユーザの購入対象に関する情報を、サーバ1に登録することができる。さらに、その企業は、企業装置2から企業送信要求をサーバ1に送信することによって、ユーザの購入対象を識別する購入対象識別子を取得することができる。なお、その企業送信要求の送信は、例えば、ユーザから特別の許可を受けた場合に実行できてもよい。また、企業装置2で管理されているユーザ判別情報及びパスワードは、そのユーザ判別情報に対応するユーザが、ユーザ端末3を操作して企業装置2に入力したものであってもよい。
また、企業送信要求の送信のために企業装置2で保持しているユーザ判別情報及びパスワードの組の個数、または、企業追加要求の送信のために企業装置2で保持しているユーザ判別情報及びパスワードの組の個数を管理するソフトウェア等が企業装置2にインストールされている場合には、そのソフトウェアによって、企業装置2で保持しているユーザ判別情報及びパスワードの組の個数がカウントされ、サーバ1に送信されてもよい。この送信は、例えば、課金のタイミングで行われてもよい。また、企業装置2がサーバ1に情報を送信する際には、その企業装置2の所有者である企業を識別する企業識別子を含む情報を送信してもよい。このようにすることで、サーバ1は、企業装置2から受信した情報が、どの企業の企業装置2からの情報であるのかを知ることができるようになる。また、その企業識別子にパスワードが対応付けられている場合には、サーバ1において、その企業識別子とパスワードとの組を用いた認証も行われてもよい。
ユーザ端末3は、上記したように、各ユーザが用いる情報処理装置であり、例えば、ユーザ追加要求やユーザ送信要求等をサーバ1に送信する端末である。例えば、ユーザが、購入した購入対象を識別する購入対象識別子を自分でサーバ1に登録したい場合には、ユーザ端末3を操作して、ユーザ追加要求をサーバ1に送信することによって、その登録を行うことができる。また、ユーザが、過去に購入した購入対象の情報を取得したい場合には、ユーザ端末3を操作して、ユーザ送信要求をサーバ1に送信することによって、所望の購入対象の情報、例えば、その購入対象のスペックや取扱説明書、ユーザ管理情報などを閲覧できる。
また、例えば、ユーザ端末3からユーザ判別情報及びパスワードを企業装置2に送信することによって、送信先の企業装置2から、そのユーザ判別情報に対応するユーザの購入対象に関する購入対象識別子をサーバ1に追加することを許可できる。このユーザ判別情報等の企業装置2への送信は、例えば、ユーザがユーザ端末3を操作して企業のウェブサイトにログインし、そのログイン後に、ユーザ判別情報やパスワードを入力することによって行われてもよい。この場合には、例えば、企業装置2がウェブサーバであってもよい。
例えば、ユーザが、家電量販店で家電を購入した場合には、その家電量販店にユーザ判別情報とパスワードとを知らせることによって、ユーザが購入した家電を識別する購入対象識別子を、家電量販店からサーバ1に登録してもらうようにすることができる。また、例えば、ユーザが、住宅メーカから家を購入した場合には、その住宅メーカにユーザ判別情報等を知らせることによって、ユーザが購入した家に付属している装置や設備を識別する購入対象識別子を、住宅メーカからサーバ1に登録してもらうようにすることができる。このようにして、サーバ1に購入対象識別子を登録するためのユーザの負荷が軽減されることになる。なお、ユーザがユーザ判別情報とパスワードとを企業に知らせた場合には、例えば、その企業は、そのユーザ判別情報に対応する購入対象識別子を入手できるようになってもよく、または、さらにユーザから、購入対象識別子を入手してもよい旨の許可を得た場合に、そのユーザ判別情報に対応する購入対象識別子を入手できるようになってもよい。
購入対象対応情報管理サーバ4は、購入対象の製造者や提供者などから、購入対象情報を収集し、収集した購入対象情報と、購入対象を識別する購入対象識別子とを対応付ける複数の購入対象対応情報を保持しているサーバである。この購入対象対応情報管理サーバ4で管理されている複数の購入対象対応情報が、基準となる情報である。したがって、購入対象対応情報が更新された際には、購入対象対応情報管理サーバ4は、サーバ1や企業装置2に更新要求を送信し、その送信要求の送信に応じて、サーバ1や企業装置2で管理されている購入対象対応情報が、購入対象対応情報管理サーバ4で管理されている購入対象対応情報と同期されてもよい。
次に、サーバ1の動作について図3のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS101)受信部12は、ユーザ追加要求または企業追加要求を受信したかどうか判断する。そして、ユーザ追加要求等を受信した場合には、ステップS102に進み、そうでない場合には、ステップS104に進む。
(ステップS102)認証部13は、受信されたユーザ追加要求または企業追加要求に含まれるユーザ判別情報及びパスワードについて認証情報を用いた認証を行う。そして、正当であると判断された場合には、ステップS103に進み、そうでない場合には、ステップS101に戻る。
(ステップS103)蓄積部14は、ステップS101で受信されたユーザ追加要求または企業追加要求に含まれるユーザ購入情報を記憶部11に蓄積する。そして、ステップS101に戻る。
(ステップS104)受信部12は、ユーザ送信要求を受信したかどうか判断する。そして、ユーザ送信要求を受信した場合には、ステップS105に進み、そうでない場合には、ステップS107に進む。
(ステップS105)認証部13は、受信されたユーザ送信要求に含まれるユーザ判別情報及びパスワードについて認証情報を用いた認証を行う。そして、正当であると判断された場合には、ステップS106に進み、そうでない場合には、ステップS101に戻る。
(ステップS106)送信部15は、ステップS104で受信されたユーザ送信要求に含まれるユーザ判別情報に対応付けられている購入対象識別子の一覧情報を送信する。なお、購入対象識別子は、例えば、その購入対象識別子に対応付けられている購入対象情報に含まれる商品名と共に送信されてもよい。そして、ステップS101に戻る。
(ステップS107)受信部12は、ステップS105で正当であると判断されたユーザ端末3から、購入対象情報に関する情報を受信したかどうか判断する。なお、購入対象情報に関する情報とは、例えば、ユーザが閲覧したい購入対象情報に対応付けられている購入対象識別子や、購入対象情報に含まれる、ユーザが閲覧したい情報を特定する情報、取扱説明書のページ指定情報などであってもよい。そして、購入対象情報に関する情報を受信した場合には、ステップS108に進み、そうでない場合には、ステップS111に進む。
(ステップS108)送信部15は、ステップS107で受信された情報に応じた送信を行う。例えば、ステップS107で購入対象識別子が受信された場合には、その購入対象識別子に対応付けられている購入対象情報に含まれる情報の一覧を送信してもよい。また、例えば、ステップS107で購入対象情報に含まれる情報を特定する情報が受信された場合には、その情報で特定された情報(例えば、購入対象のスペックや、購入対象の取扱説明書など)を送信してもよい。また、例えば、ステップS107で取扱説明書のページを指定するページ指定情報が受信された場合には、そのページ指定情報で指定されるページの情報を送信してもよい。
(ステップS109)閲覧履歴取得部18は、閲覧履歴を取得するかどうか判断する。そして、閲覧履歴を取得する場合には、ステップS110に進み、そうでない場合には、ステップS101に戻る。閲覧履歴取得部18は、例えば、送信部15によって取扱説明書の各ページの情報が送信されている場合には、閲覧履歴を取得すると判断してもよい。
(ステップS110)閲覧履歴取得部18は、閲覧履歴を取得する。具体的には、閲覧履歴取得部18は、その時点に送信されている取扱説明書に対応する購入対象識別子と、送信されたページのページ番号と、そのページの閲覧時間とを取得してもよい。例えば、ステップS108で取扱説明書の最初のページが送信された時点から、閲覧履歴取得部18は、送信されたページのページ番号を取得すると共に、タイマによる計時を開始してもよい。その後、ステップS108において、ページ指定情報に応じた新たなページが送信された場合に、閲覧履歴取得部18は、その時点のタイマの値を、あらかじめ取得していたページ番号に対応付けて閲覧履歴に蓄積してもよい。そして、タイマの値をリセットして、新たな計時を開始してもよい。このようにして、ページ番号と閲覧時間との組が順次、取得されてもよい。その後、ステップS108において、ユーザ端末3から送信された指示に応じて、購入対象情報に含まれる情報の一覧が送信された場合(すなわち、取扱説明書の閲覧が終了された場合)に、その時点のタイマの値を、あらかじめ取得していたページ番号に対応付けて閲覧履歴に蓄積してもよい。そして、タイマによる計時を終了してもよい。このようにして、ある取扱説明書に関する一連の閲覧履歴の取得が行われてもよい。
(ステップS111)受信部12は、企業送信要求を受信したかどうか判断する。そして、企業送信要求を受信した場合には、ステップS112に進み、そうでない場合には、ステップS114に進む。
(ステップS112)認証部13は、受信された企業送信要求に含まれるユーザ判別情報及びパスワードについて認証情報を用いた認証を行う。そして、正当であると判断された場合には、ステップS113に進み、そうでない場合には、ステップS101に戻る。
(ステップS113)送信部15は、ステップS111で受信された企業送信要求に含まれるユーザ判別情報に対応付けられている購入対象識別子を送信する。そして、ステップS101に戻る。
(ステップS114)課金部16は、課金の処理を行うかどうか判断する。そして、課金の処理を行う場合には、ステップS115に進み、そうでない場合には、ステップS117に進む。なお、課金部16は、例えば、課金の処理を行うと定期的(例えば、1か月ごとや、1年ごとなど)に判断してもよい。
(ステップS115)課金部16は、企業ごとに、企業装置2で管理されている、ユーザ判別情報とパスワードとの組の個数を取得する。
(ステップS116)課金部16は、ステップS115で取得した個数に応じて、各企業に課金を行う。そして、ステップS101に戻る。
(ステップS117)受信部12は、更新要求を受信したかどうか判断する。そして、更新要求を受信した場合には、ステップS118に進み、そうでない場合には、ステップS101に戻る。
(ステップS118)更新部17は、更新要求に応じて、購入対象対応情報管理サーバ4から、更新対象の購入対象対応情報を取得する。
(ステップS119)更新部17は、ステップS118で取得した購入対象対応情報を記憶部11に蓄積することによって、購入対象対応情報を最新のものに更新する。そして、ステップS101に戻る。
なお、図3のフローチャートにおける処理の順序は一例であり、同様の結果を得られるのであれば、各ステップの順序を変更してもよい。また、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、本実施の形態によるサーバ1の動作について、具体例を用いて説明する。この具体例では、図4で示される認証情報と、図5で示される購入対象対応情報とが記憶部11で記憶されているものとする。
図4で示される認証情報は、ユーザ判別情報と、パスワードとを含んでいる。例えば、図4の認証情報によって、ユーザ判別情報「U001」に対応するユーザのパスワードが「u6iKgsVp」であることが示されている。なお、認証情報は、ユーザがユーザ端末3から最初にサーバ1にアクセスし、そのユーザのユーザ購入情報を作成した際に記憶部11に蓄積されてもよい。
図5で示される購入対象対応情報は、購入対象識別子と、購入対象情報とを含んでいる。また、購入対象情報は、商品名と、購入対象の画像と、購入対象のスペックと、購入対象の取扱説明書とを含んでいる。例えば、図5で示される購入対象対応情報によって、購入対象識別子「G001」で識別される購入対象の商品名が「ABC空気清浄機」であり、その購入対象の画像が「001.jpg」であり、その購入対象のスペックが「spec001.pdf」に記載されており、その購入対象の取扱説明書が「manual001.pdf」であることが示されている。
ユーザ識別子「U001」で識別されるユーザ(以下、「ユーザU001」と呼ぶこともある。)が、ある家電量販店において購入対象「ABC空気清浄機」「AAA掃除機」を購入したとする。また、ユーザU001は、その家電量販店に対して、すでにユーザ判別情報とパスワードとを登録していたとする。すると、その家電量販店の企業装置2は、その購入に応じて、ユーザU001のユーザ判別情報「U001」と、パスワード「u6iKgsVp」と、購入対象「ABC空気清浄機」「AAA掃除機」にそれぞれ対応する購入対象識別子「G001」「G002」と、購入対象ごとのユーザ管理情報とを含む企業追加要求をサーバ1に送信する。なお、ユーザ管理情報には、購入年月日と、購入対象が購入された店を識別する店識別子と、購入対象の購入個数と、価格とが含まれているとする。
送信された企業追加要求は、サーバ1の受信部12で受信される(ステップS101)。そして、企業追加要求に含まれているユーザ判別情報とパスワードとが認証部13に渡され、ユーザ判別情報と2個の購入対象識別子と2個のユーザ管理情報とが蓄積部14に渡される。ユーザ判別情報等を受け取ると、認証部13は、受け取ったユーザ判別情報を検索キーとして、記憶部11で記憶されている複数の認証情報を検索し、ヒットした認証情報からパスワードを読み出す。そして、受け取ったパスワードと、読み出したパスワードとが一致するかどうか判断する。この場合には一致するため、認証部13は正当であると判断し(ステップS102)、その結果を蓄積部14に渡す。
正当である旨の認証結果を受け取ると、蓄積部14は、受信部12から受け取ったユーザ判別情報を検索キーとして、記憶部11で記憶されている複数のユーザ購入情報を検索する。そして、ヒットしたユーザ購入情報に、受け取った購入対象識別子とユーザ管理情報との2つの組を追加する(ステップS103)。このようにして、企業装置2を介したユーザ購入情報の蓄積が行われることになる。
また、ユーザU001が、企業装置2を有していない店において、購入対象「XYZ洗濯機」を購入したとする。そして、ユーザU001は、その購入対象を識別する購入対象識別子等を蓄積するため、ユーザ端末3からサーバ1にアクセスし、購入対象の名称「XYZ洗濯機」を検索して、その購入対象に対応する購入対象識別子「G003」を選択すると共に、購入年月日や購入した店の店識別子、個数、価格を含むユーザ管理情報を入力して送信ボタンを選択したとする。その選択に応じて、ユーザ判別情報とパスワードとの入力画面がユーザ端末3に表示されたとする。ユーザU001が、その入力画面においてユーザ判別情報とパスワードとを入力して、入力が完了した旨を示す完了ボタンを選択すると、選択結果である購入対象識別子「G003」とユーザ管理情報とユーザ判別情報とパスワードとを含むユーザ登録要求が、ユーザ端末3から送信され、サーバ1の受信部12で受信される(ステップS101)。そして、ユーザ判別情報とパスワードとが認証部13に渡され、ユーザ判別情報と購入対象識別子とユーザ管理情報とが蓄積部14に渡される。この場合にも、認証部13によって正当であると判断されたとする(ステップS102)。すると、その認証結果が蓄積部14に渡され、蓄積部14は、記憶部11において、受け取ったユーザ判別情報に対応付けて、受け取った購入対象識別子と、ユーザ管理情報とを蓄積する(ステップS103)。このようにして、ユーザU001に関するユーザ購入情報の追加が行われる。図6は、このようにして更新された、記憶部11で記憶されているユーザ購入情報の一例を示す図である。図6で示されるように、ユーザ購入情報は、ユーザ判別情報と、購入対象識別子と、ユーザ管理情報とを有している。また、ユーザ管理情報は、購入年月日と、購入対象を購入した店の店識別子と、購入した個数と、購入価格とを有している。購入価格は、例えば、購入対象の1個当たりの価格であってもよく、購入対象の1個当たりの価格に、購入した個数を乗算した結果であってもよい。図6では、例えば、ユーザU001が、2021年7月16日に、店識別子「R003」で識別される店において、購入対象識別子「G003」で識別される1個の購入対象を「×××(円)」で購入したことが示されている。
その後、ユーザU001が、過去に購入した購入対象情報を閲覧するために、ユーザ端末3を操作して、ユーザ送信要求をサーバ1に送信したとする。すると、そのユーザ送信要求は受信部12で受信され、ユーザ判別情報とパスワードとが認証部13に渡されると共に、ユーザ判別情報と、ユーザ送信要求の送信元のアドレスとが送信部15に渡される(ステップS104)。ユーザ判別情報等を受け取ると、認証部13は、認証情報を用いた認証を行う。この場合には、正当であると認証され、その認証結果が送信部15に渡されたとする(ステップS105)。正当である旨の認証結果を受け取ると、送信部15は、記憶部11で記憶されている複数のユーザ購入情報において、ユーザU001のユーザ判別情報を検索キーとした検索を行い、ヒットしたユーザ購入情報に含まれる複数の購入対象識別子を取得し、その複数の購入対象識別子にそれぞれ対応付けられている商品名を取得し、購入対象識別子と商品名との複数の組の一覧を、受信部12から受け取ったアドレスに送信する(ステップS106)。なお、送信部15は、送信先のアドレスと、ユーザ判別情報とを対応付ける情報を記憶部11に蓄積してもよい。この情報によって、送信部15は、その後に受信された情報の送信元のアドレスを用いて、その情報を送信したユーザを特定することができるようになる。
サーバ1から送信された一覧は、ユーザU001のユーザ端末3で受信され、その一覧が表示される。その表示において、ユーザU001が、商品名「ABC空気清浄機」と購入対象識別子「G001」との組を選択したとする。すると、その選択結果に含まれる購入対象識別子「G001」がサーバ1に送信され、受信部12で受信される(ステップS107)。そして、その購入対象識別子と送信元のアドレスとが、送信部15に渡される。購入対象識別子とアドレスを受け取ると、送信部15は、その購入対象識別子を検索キーとして、複数の購入対象対応情報を検索する。そして、ヒットした購入対象対応情報から、商品名と画像とを取得する。また、送信部15は、受け取ったアドレスに対応付けられているユーザ判別情報を特定する。そして、その特定したユーザ判別情報を検索キーとして、ユーザ購入情報を検索し、ヒットしたユーザ購入情報において、受け取った購入対象識別子を検索キーとして検索を行い、ヒットした購入対象識別子にユーザ管理情報が対応付けられているかどうか判断する。この場合には、図6で示されるように、購入対象識別子「G001」にユーザ管理情報が対応付けられているため、送信部15は、ユーザ管理情報が対応付けられていると判断する。そして、送信部15は、商品名と、商品の画像と、ユーザ管理情報、スペック、取扱説明書にアクセスするためのボタンとを表示するための表示画面を構成して、受け取ったアドレスに送信する(ステップS108)。なお、この場合には、取扱説明書は表示されていないため、閲覧履歴の取得に関する処理は行われない(ステップS109)。また、送信部15は、送信先のアドレスと、購入対象識別子とを対応付ける情報を記憶部11に蓄積してもよい。この情報によって、送信部15は、その後に受信された情報の送信元のアドレスを用いて、現在選択されている購入対象識別子を特定することができるようになる。
サーバ1から送信された情報は、ユーザU001のユーザ端末3で受信され、図7で示されるように表示される。この表示において、ユーザU001が、取扱説明書のボタンを選択したとする。すると、ユーザ端末3から取扱説明書を表示する旨の指示がサーバ1に送信される。その指示は受信部12で受信され、取扱説明書を表示する旨の指示と、送信元のアドレスとが送信部15に渡される(ステップS107)。その指示等を受け取ると、送信部15は、アドレスに対応付けられている購入対象識別子を特定し、その購入対象識別子に対応付けられている購入対象情報に含まれる取扱説明書「manual001.pdf」を読み出して、1ページの情報を、受け取ったアドレスに送信する(ステップS108)。取扱説明書に関する送信が行われたため、閲覧履歴取得部18は、閲覧履歴の取得を行うと判断し(ステップS109)、送信された取扱説明書に対応する購入対象識別子「G001」と、送信されたページのページ番号「1」とを取得すると共に、タイマによる計時を開始する(ステップS110)。
サーバ1から送信された取扱説明書の1ページ目の情報は、ユーザU001のユーザ端末3で受信され、図8で示されるように表示される。この表示において、ユーザが、表示ページを変更する左右方向のアイコンを選択したり、閲覧したいページ番号を入力してジャンプボタンを選択したりすることによって、閲覧するページを指定するページ指定情報がサーバ1に送信され、受信部12で受信される(ステップS107)。受信されたページ指定情報と、送信元のアドレスとは送信部15に渡される。ページ指定情報等を受け取ると、送信部15は、表示中の取扱説明書における、ページ指定情報で指定されたページの情報を取得して、受け取ったアドレスに送信する(ステップS108)。また、この送信に応じて、新たなページ番号が取得されると共に、以前に表示されていたページ番号に対応する閲覧時間が取得される(ステップS109,S110)。なお、ユーザが取扱説明書の表示画面において、戻るボタンを選択したことによって、図7で示される表示画面が送信された際に、最後に表示されていたページ番号に対応する閲覧時間が取得され、一連の閲覧履歴の取得の処理が終了となる。このようにして取得された閲覧履歴は、例えば、記憶部11に蓄積されてもよい。また、閲覧履歴を送信する旨の指示が受信された際に、その指示に応じて閲覧履歴が記憶部11から読み出されて送信されてもよい。この閲覧履歴の送信を指示できるのは、例えば、サーバ1の管理者のみであってもよい。
図9は、このようにして記憶部11に蓄積された閲覧履歴の一例を示す図である。図9で示される閲覧履歴は、購入対象識別子と、ページ番号、及びそのページ番号のページを閲覧した時間の複数の組とを含む情報である。図9の閲覧履歴では、例えば、購入対象識別子「G001」で示される購入対象の取扱説明書の1ページ目が2秒閲覧され、2ページ目が10秒閲覧され、32ページ目が134秒閲覧されたことが示されている。この閲覧履歴を用いることによって、取扱説明書のどのページがよく閲覧されるのか、またどのページがより長い時間閲覧されるのかについて知ることができる。そして、その結果を、例えば、新たな製品の開発等に活用することができる。
また、ある企業装置2から、ユーザ判別情報「U001」と、パスワード「u6iKgsVp」とを含む企業送信要求が送信されたとする。すると、その企業送信要求は、サーバ1の受信部12で受信され、ユーザ判別情報等が認証部13に渡され、ユーザ判別情報と送信元のアドレスとが送信部15に渡される(ステップS111)。ユーザ判別情報等を受け取ると、認証部13は、認証情報を用いた認証を行い、正当であると判断し、その認証結果を送信部15に渡したとする(ステップS112)。正当である旨の認証結果を受け取ると、送信部15は、記憶部11で記憶されているユーザ購入情報において、受け取ったユーザ判別情報に対応付けられている複数の購入対象識別子を読み出し、その読み出した複数の購入対象識別子を、受け取ったアドレスに送信する(ステップS113)。送信された複数の購入対象識別子は、企業装置2で受信され、その企業装置2の企業は、その購入対象識別子を用いて、その購入対象識別子に対応するユーザに対して、プロモーションやレコメンド等を行うことができるようになる。なお、企業装置2は、例えば、ユーザ判別情報とパスワードとを管理しているユーザについて、企業送信要求を、定期的にサーバ1に送信してもよい。
また、課金のタイミングになると、課金部16は、課金の処理を行うと判断し、企業ごとに、企業装置2で記憶されているユーザ判別情報とパスワードとの組の個数を取得する(ステップS114,S115)。そして、課金部16は、企業ごとに、その取得した個数に応じた課金を行う(ステップS116)。通常、その取得した個数が多いほど、より高額の課金が行われることになる。
また、受信部12によって更新要求が受信されると、この更新要求は、更新部17に渡される(ステップS117)。そして、更新部17は、購入対象対応情報管理サーバ4から、更新対象の購入対象対応情報を取得し、その購入対象対応情報を記憶部11に蓄積することによって、購入対象対応情報を最新の情報に更新する(ステップS118,S119)。このようにして、サーバ1で管理されている購入対象対応情報を、最新の状態に維持することができるようになる。
以上のように、本実施の形態によるサーバ1によれば、ユーザによって購入された購入対象に関する情報を管理することにより、ユーザは、その情報に容易にアクセスすることができ、例えば、購入対象のマニュアルなどを簡単に閲覧することができるようになる。また、例えば、ユーザは、自宅のPCからサーバ1にアクセスしたり、出かけている際にスマートフォンやタブレット端末からサーバ1にアクセスしたりすることができるようになり、過去に購入した購入対象の情報をより容易に活用することができるようになる。例えば、過去に購入した購入対象を確認した上で、新たな購入対象を購入することができ、重複した購入などを回避でき、また、過去に購入した購入対象のスペックを確認した上で、新たな購入対象を購入することができるようになる。また、サーバ1に対する購入対象識別子等の登録は、ユーザがユーザ判別情報とパスワードとを渡した企業からも行うことができるため、その登録に関するユーザの負担が軽減されることになる。また、ユーザは、ある企業が、ユーザの購入対象に関する情報をサーバ1に登録できるかどうかについて、その企業にユーザ判別情報とパスワードとを渡すかどうかによってコントロールすることができ、シンプルな方法によって、サーバ1と企業装置2とを連携させるかどうかをコントロールできることになる。また、企業装置2を所有していない店で購入対象を購入したユーザは、自分で購入対象識別子等をサーバ1に登録することができる。このようにして、例えば、ユーザが購入したすべての購入対象に関する情報を網羅的にサーバ1で管理することもできるようになる。
また、サーバ1では、個人情報を管理しないで単にユーザ判別情報とパスワードとの組のみを用いてユーザ購入情報を管理しているため、サーバ1で管理しているユーザ購入情報を、購買傾向などの分析のために用いることもできるようになる。また、企業装置2を有する企業は、ユーザのユーザ判別情報とパスワードとを含む企業送信要求をサーバ1に送信することによって、ユーザが過去に購入した購入対象の購入対象識別子を取得することができ、その取得した情報を用いて、ユーザに対して商品等のレコメンドなどを行うことができるようになる。
また、購入対象情報に含まれている取扱説明書が閲覧された場合に、その閲覧履歴を取得することによって、その閲覧履歴を用いた新しい商品の開発や、既存の商品の改良などを行うことができるようになる。また、購入対象対応情報管理サーバ4から送信された更新要求の受信に応じて購入対象対応情報が更新されることによって、購入対象対応情報を絶えず、最新の情報に更新することができ、例えば、ユーザと企業側の担当者が取扱説明書などを参照しながら対話する際に、同じ最新の取扱説明書を参照することができるようになる。また、企業装置で保持しているユーザ判別情報とパスワードとの組の個数を取得することによって、その個数に応じた課金を各企業に対して行うこともできるようになる。
なお、本実施の形態では、1人のユーザと、1個のユーザ判別情報とが対応している場合について主に説明したが、そうでなくてもよい。例えば、1人のユーザに、2個以上のユーザ判別情報が対応付けられていてもよい。また、1個のユーザ判別情報が、2人以上のユーザに対応付けられていてもよい。すなわち、複数のユーザのグループごとに異なる情報であるユーザ判別情報が用いられてもよい。例えば、あるユーザは、個人的に使用するために購入した購入対象を管理するためのユーザ判別情報と、複数人のグループ(例えば、家族や職場の同僚など)で使用するために購入した購入対象を管理するためのユーザ判別情報とを用いて、購入対象に関する情報をサーバ1で管理してもよい。この場合には、ユーザ判別情報を切り替えることによって、アクセスできる情報が絞り込まれるため、ユーザがサーバ1で管理されている所望の情報にアクセスする際のアクセス性が向上することになる。また、家族などでユーザ判別情報を共有することによって、家族の全員が、サーバ1で管理されている同じ情報にアクセスすることもできるようになる。
また、本実施の形態では、企業装置2から企業送信要求が送信され、それに応じて、正当であると認証された際には、サーバ1から購入対象識別子が送信される場合について説明したが、そうでなくてもよい。企業装置2からは、企業送信要求の送信は行われず、サーバ1は、企業送信要求の受信に応じた処理を行わなくてもよい。
また、本実施の形態では、企業に対して課金の処理が行われる場合について説明したが、そうでなくてもよい。企業に対して課金の処理が行われない場合には、サーバ1は、課金部16を備えていなくてもよい。
また、本実施の形態では、購入対象対応情報管理サーバ4で管理されている購入対象対応情報と、サーバ1及び企業装置2で管理されている購入対象対応情報とが同期される場合について説明したが、そうでなくてもよい。そのような同期が行われない場合には、例えば、情報処理システム100は、購入対象対応情報管理サーバ4を備えていなくてもよく、サーバ1は、更新部17を備えていなくてもよい。
また、本実施の形態では、取扱説明書の閲覧に応じて閲覧履歴が取得される場合について説明したが、そうでなくてもよい。取扱説明書の閲覧履歴が取得されない場合には、サーバ1は、閲覧履歴取得部18を備えていなくてもよい。また、サーバ1で管理されている購入対象情報に、取扱説明書が含まれていなくてもよい。
また、本実施の形態において、ユーザ判別情報は、サーバ1において、ユーザの属性に紐付けられていてもよい。例えば、その属性は、性別や、年代、郵便番号等であり、個人を特定できない情報であってもよい。そのユーザの属性は、例えば、サーバ1で記憶されていてもよい。そして、例えば、送信部15が、ユーザごとの購入対象識別子を分析等のために送信する際に、1以上の購入対象識別子を、その購入対象識別子に対応するユーザの属性に対応付けて送信してもよい。購入対象識別子に対応するユーザの属性とは、その購入対象識別子に対応付けられているユーザ判別情報に対応するユーザの属性のことである。
また、本実施の形態では、ユーザ判別情報が、ユーザを識別できない情報であり、かつ、サーバ1において、個人情報に紐付けられていない情報である場合について主に説明したが、そうでなくてもよい。ユーザ判別情報は、ユーザを識別するユーザ識別子と同様の情報であってもよく、サーバ1において個人情報に紐づけられている情報であってもよい。
また、上記実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよく、または、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素間で行われる情報の受け渡しは、例えば、その情報の受け渡しを行う2個の構成要素が物理的に異なるものである場合には、一方の構成要素による情報の出力と、他方の構成要素による情報の受け付けとによって行われてもよく、または、その情報の受け渡しを行う2個の構成要素が物理的に同じものである場合には、一方の構成要素に対応する処理のフェーズから、他方の構成要素に対応する処理のフェーズに移ることによって行われてもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素が実行する処理に関係する情報、例えば、各構成要素が受け付けたり、取得したり、選択したり、生成したり、送信したり、受信したりした情報や、各構成要素が処理で用いる閾値や数式、アドレス等の情報等は、上記説明で明記していなくても、図示しない記録媒体において、一時的に、または長期にわたって保持されていてもよい。また、その図示しない記録媒体への情報の蓄積を、各構成要素、または、図示しない蓄積部が行ってもよい。また、その図示しない記録媒体からの情報の読み出しを、各構成要素、または、図示しない読み出し部が行ってもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素等で用いられる情報、例えば、各構成要素が処理で用いる閾値やアドレス、各種の設定値等の情報がユーザによって変更されてもよい場合には、上記説明で明記していなくても、ユーザが適宜、それらの情報を変更できるようにしてもよく、または、そうでなくてもよい。それらの情報をユーザが変更可能な場合には、その変更は、例えば、ユーザからの変更指示を受け付ける図示しない受付部と、その変更指示に応じて情報を変更する図示しない変更部とによって実現されてもよい。その図示しない受付部による変更指示の受け付けは、例えば、入力デバイスからの受け付けでもよく、通信回線を介して送信された情報の受信でもよく、所定の記録媒体から読み出された情報の受け付けでもよい。
また、上記実施の形態において、サーバ1に含まれる2以上の構成要素が通信デバイスや入力デバイス等を有する場合に、2以上の構成要素が物理的に単一のデバイスを有してもよく、または、別々のデバイスを有してもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、または、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。その実行時に、プログラム実行部は、記憶部や記録媒体にアクセスしながらプログラムを実行してもよい。なお、上記実施の形態におけるサーバ1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、ユーザに対応するユーザ判別情報とユーザが購入した購入対象を識別する1以上の購入対象識別子とを対応付ける複数のユーザ購入情報、ユーザ判別情報とパスワードとを対応付ける複数の認証情報、及び、購入対象識別子と購入対象識別子で識別される購入対象に関する購入対象情報とを対応付ける複数の購入対象対応情報が記憶される記憶部にアクセス可能なコンピュータを、ユーザ判別情報、パスワード、及び追加対象の購入対象識別子を含むユーザ追加要求をユーザ端末から受信し、ユーザ判別情報及びパスワードを含むユーザ送信要求をユーザ端末から受信し、ユーザ判別情報、パスワード、及び追加対象の購入対象識別子を含む企業追加要求を企業装置から受信する受信部、受信されたユーザ判別情報及びパスワードについて、認証情報を用いた認証を行う認証部、受信されたユーザ追加要求に含まれるユーザ判別情報及びパスワードについて正当であると認証された場合に、ユーザ追加要求に含まれるユーザ判別情報と購入対象識別子とを対応付けるユーザ購入情報を記憶部に蓄積し、受信された企業追加要求に含まれるユーザ判別情報及びパスワードについて正当であると認証された場合に、企業追加要求に含まれるユーザ判別情報と購入対象識別子とを対応付けるユーザ購入情報を記憶部に蓄積する蓄積部、受信されたユーザ送信要求に含まれるユーザ判別情報及びパスワードについて正当であると認証された場合に、ユーザ送信要求に含まれるユーザ判別情報に対応付けられている購入対象識別子に対応する購入対象情報を送信する送信部として機能させるためのプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を受信する受信部や、情報を送信する送信部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には少なくとも含まれない。
また、このプログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよく、所定の記録媒体(例えば、CD-ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、または分散処理を行ってもよい。
図10は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態によるサーバ1、企業装置2、及びユーザ端末3を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
図10において、コンピュータシステム900は、CD-ROMドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図11は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図11において、コンピュータ901は、CD-ROMドライブ905に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANやWAN等への接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
コンピュータシステム900に、上記実施の形態によるサーバ1、企業装置2、及びユーザ端末3の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM921に記憶されて、CD-ROMドライブ905に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD-ROM921、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。また、CD-ROM921に代えて他の記録媒体(例えば、DVD等)を介して、プログラムがコンピュータシステム900に読み込まれてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態によるサーバ1、企業装置2、及びユーザ端末3の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能やモジュールを呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。