JP4597319B2 - 接続サービス提供システムおよび接続サービス提供装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、接続サービス提供システムおよび接続サービス提供装置に関し、特に、利用者のインターネットに対する利用アクセス態様を示す個別データに基づいて、インターネットでの所定の接続サービスを提供する接続サービス提供システムおよび接続サービス提供装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の接続サービス提供システムは、1つ以上のクライアントと、同クライアントにインターネットとの接続サービスを提供するWebサーバと、上記Webサーバに配設され上記個別データを管理する認証データベースと、上記Webサーバにて接続サービスを提供するに際し、上記クライアントから入力された個別データに基づいて上記認証データベースに格納された個別データを検索し、当該クライアントのインターネットへの接続可否を確認する認証サーバとにより構成されていた。ここで、クライアントには固定記憶媒体(ハードディスク)が配設されており、このハードディスクにインターネットでの接続サービスに対する同クライアントの利用アクセス態様を示す個別データ(例えば、インターネットへのログイン名、パスワード、あるいは、クッキーデータ)が格納されたいた。そして、Webサーバは上記クライアントによるインターネットへのアクセス時に上記ハードディスクに格納された個別データを取得し、この取得した個別データに基づいて上記クライアントに所定の接続サービスを提供していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の接続サービス提供システムにおいて、個別データは、個々人が主に利用するコンピュータ(例えば、自宅設置コンピュータや会社設置コンピュータ)のハードディスクに格納されているため、このハードディスクが配設されているコンピュータからインターネットにアクセスするに際しては、個別データを適宜利用することができた。
しかし、他のコンピュータにて個別データに基づいて所定の接続サービスを受けたい場合、当該他のコンピュータのハードディスクには、当然ながら上記個別データは格納されていないため、所望の接続サービスを受けることができない。
このとき、利用者は、インターネットに接続するために適宜個別データ(例えば、インターネットへのログイン名・パスワード)を入力しなければならないこととなり、当該インターネットへの接続作業が煩雑になる。そして、上述したようにインターネットへの接続状況に応じてWebサーバからクライアントに送信されるクッキーデータとしての個別データも当然に上述した他のコンピュータのハードディスクには格納されていないので、利用者は、上記他のコンピュータにおいては、自己のコンピュータで閲覧しているポータルサイト等の接続サービスを受けることが出来ない。
【0004】
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、個別データを可搬性記憶媒体にて管理し、各クライアントにてこの可搬性記憶媒体の個別データを利用してインターネットにアクセス可能にすることにより、利用者が任意のクライアントのコンピュータに依存することなく、簡易に個別データに基づいて所望のインターネットの接続サービスの提供を受けることが可能な接続サービス提供システムおよび接続サービス提供装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、1つ以上のクライアントと、同クライアントにインターネットとの接続サービスを提供するWebサーバと、上記Webサーバに配設され上記個別データを管理する認証データベースと、上記Webサーバにて接続サービスを提供するに際し、上記クライアントから入力された個別データに基づいて上記認証データベースに格納された個別データを検索し、当該クライアントのインターネットへの接続可否を確認する認証サーバとからなる接続サービス提供システムであって、上記クライアントは、当該クライアントに着脱可能であり、インターネットでの接続サービスに対する同クライアントの利用アクセス態様を示す個別データが格納された可搬性記憶媒体に対して同個別データのアクセスが可能であるとともに、上記Webサーバは、上記クライアントによるインターネットへのアクセス時に、上記可搬性記憶媒体に格納された個別データを取得し、この取得した個別データに基づいて、上記クライアントに所定の接続サービスを提供する構成としてもよい。
【0006】
上記構成においては、1つ以上のクライアントと、同クライアントにインターネットとの接続サービスを提供するWebサーバと、上記Webサーバに配設され個別データを管理する認証データベースと、上記Webサーバにて接続サービスを提供するに際し上記クライアントから入力された個別データに基づいて上記認証データベースに格納された個別データを検索し当該クライアントのインターネットへの接続可否を確認する認証サーバとからなる接続サービス提供システムを提供する。本接続サービス提供システムのWebサーバは、クライアントにインターネットの接続サービスを提供するに際して、クライアントを介して当該クライアントに備えられている着脱可能な可搬性記憶媒体にアクセスする。
【0007】
この可搬性記憶媒体にはクライアントのインターネットでの接続サービスに対する利用アクセス態様を示す個別データが格納されており、Webサーバは、まず、最初にこの個別データを取得する。次に、認証サーバはこの取得された個別データに基づいて認証データベースを検索し、当該クライアントのインターネットへの接続の可否を確認する。このとき、Webサーバは、接続否の場合にクライアントのインターネットへのアクセスを切断するし、接続可の場合には個別データに基づいてインターネットへアクセスし接続サービスを提供する。
【0008】
ここで、上記個別データは、認証サーバで接続可否を確認する内容として、Webサーバへの「ログイン名」や「パスワード」等の個人データを含むとともに、インターネットへ接続した場合に提供される所定の接続サービスを起動可能ないわゆる、クッキーデータを含む事ができるように構成されている。また、個別データに利用者の年齢層を区別するキーコードを格納する構成にしてもよい。かかる場合、Webサーバ側は、このキーコードに基づいて、利用者の年齢層を区別し、接続サービスのレベルをコントロールすればよい。例えば、キーコードとして子供を表示するキーコードと、大人を表示するキーコードとを設け、Webサーバは、子供を表示するキーコードを取得した場合、接続サービスに有害サイトフィルタを適用するようにコントロールし、大人を表示するキーコードを取得した場合、適用しないようにコントロールする。この接続サービスは、上述したように有害サイトフィルタの適用可否を行うものであってもよいし、個々人の個別データによって形成されるポータルサイト等であってもよい。
【0009】
本発明は、1つ以上のクライアントと、同クライアントにインターネット上のポータルサイトへの接続サービスを提供するWebサーバと、当該Webサーバに配設されクライアントの上記ポータルサイトへのアクセス権を示す情報を格納する認証データベースと、上記Webサーバにて上記接続サービスを提供するに際し、上記クライアントから入力されたアクセス権を示す情報に基づいて上記認証データベースに格納された情報を検索し、当該クライアントから入力されたアクセス権を示す情報が上記認証データベースに格納されているか否かにより上記ポータルサイトへの接続可否を確認する認証サーバとからなる接続サービス提供システムであって、上記クライアントは、当該クライアントに着脱可能な可搬性記憶媒体であって、少なくとも上記アクセス権を示す情報が格納された可搬性記憶媒体に対してアクセスして情報取得が可能であり、上記Webサーバは、上記ポータルサイトを介してアクセス可能なサイトに対しての上記クライアントによるアクセス態様である、特定サイトに対するクリック回数、特定サイトへの滞在時間および所定の検索サービスの利用の際に指定されたキーワード、を監視し、当該アクセス態様の内容に基づいて、上記クライアントによる利用回数の多いサイトによって上記ポータルサイトを更新可能であるとともに、当該アクセス態様の情報を上記クライアントに送信し、当該クライアントに装着された上記可搬性記憶媒体に格納させ、さらに上記Webサーバは、上記可搬性記憶媒体が装着されたクライアントによるポータルサイトへの接続の際に、上記可搬性記憶媒体に格納された上記アクセス態様の情報を取得し、この取得したアクセス態様の内容に基づいて上記ポータルサイトの更新を実行する構成としてある。
Webサーバにてクライアントの課金データを管理して当該クライアントの接続を管理する態様の一例として、本発明は、接続サービス提供システムにおいて、上記可搬性記憶媒体には、予め設定された上記クライアントによるインターネットの利用可能な時間を示す接続度数が格納されており、上記Webサーバは、上記クライアントの接続利用時間に合わせて接続料金を計算して接続度数を逐次更新する課金サーバを備える構成としてある。
【0010】
上記構成においては、可搬性記憶媒体に予め設定されたインターネットの利用可能な時間を示す接続度数を格納する。そして、Webサーバは、課金サーバにてクライアントの接続利用時間に合わせて接続料金を計算し接続度数を逐次更新する。これにより、可搬性記憶媒体に接続度数を予め記憶させておけば、利用者はこの接続度数に応じてインターネットの接続サービスの提供を受けることが可能になる。
【0011】
Webサーバは、接続度数に対応して適宜提供するサービスを可変することができれば利用者が自己の可搬性記憶媒体に格納されている接続度数に応じて所望の接続サービスを受けることができるようになる。そこで、本発明は、接続サービス提供システムにおいて、上記Webサーバは、上記課金サーバにて更新される接続度数に基づいて上記接続サービスを提供する構成としてある。
【0012】
上記構成においては、Webサーバにて課金サーバにて更新される接続度数に基づいて上記接続サービスを提供する。例えば、接続度数が多ければ、ショッピングや電子メールの送受信のサービス等の広範囲のサービスの提供を受けることができるようにしてもよいし、接続度数が少なければ、電子メールの受信やポータルサイトを閲覧することしかできない等の利用態様が限定されるようにしてもよい。
【0013】
可搬性記憶媒体に格納されている接続度数が適宜更新可能であると、利用者はインターネットの利用アクセス態様に応じて当該接続度数を加算したり、あるいは、精算したりすることを可能になり好適である。そこで、本発明は、接続サービス提供システムにおいて、上記可搬性記憶媒体は、格納されているアクセス権を示す情報を更新可能に構成されるとともに、上記認証データベースは、当該更新に連動して格納されているアクセス権を示す情報を更新する構成としてある。
【0014】
上記構成においては、可搬性記憶媒体に格納されている情報を更新可能に構成する。かかる場合には、認証データベースに格納されている情報についても当該可搬性記憶媒体の情報の更新に連動して格納されている情報を更新する。従って、可搬性記憶媒体の更新情報は適宜Webサーバを介して認証データベースに送信される。これにより、利用者は上述したように可搬性記憶媒体の接続度数を適宜更新できるとともに、認証サーバの接続可否を確認するための情報についても適宜変更可能になる。
【0015】
上記可搬性記憶媒体は、クライアントのコンピュータに着脱可能であり、利用者が携帯して可搬できればよく、その態様は特に限定されない。そこで、本発明は、接続サービス提供システムにおいて、上記可搬性記憶媒体は、ICカードにて形成される構成としてある。むろん、上述してきたように個別データの更新やインターネットへのアクセス時にWebサーバがクライアントを介して当該個別データにアクセスすることが可能な態様としては、ICカードに限定されるものではなく、FDやCD−W等の書き込みおよび読み出し可能な記憶媒体であってもよい。
【0016】
利用者がこの接続サービス提供システムを利用する場合の具体的な態様の一例として、本発明は、接続サービス提供システムにおいて、上記クライアントは、店舗等に不特定多数の利用者が利用可能に配置され、利用者は、インターネットでの上記接続サービスの提供を受けるにあたり、上記可搬性記憶媒体を上記クライアントに装着する構成としてある。
【0017】
上記構成においては、クライアントとしてのコンピュータを店舗等で不特定多数の利用者が利用可能な場所に配置する。そして、利用者はインターネットでの接続サービスの提供を受けるにあたり、適宜自己の個別データが格納された可搬性記憶媒体をクライアントのコンピュータに装着する。これにより、利用者はクライアントが配置されているあらゆる場所において個別データに基づいて接続サービスの提供を受けることが可能になる。
【0018】
個別データは上述したように利用者が適宜更新可能であってもよいし、利用者におけるインターネットの利用アクセス態様についてはWebサーバがクライアントを介して可搬性記憶媒体に格納されている個別データを更新するようにすると、可搬性記憶媒体を利用してインターネットにアクセスした場合においても、かかるアクセス時の利用アクセス態様を個別データに反映することができて好適である。
【0019】
そこで、上記Webサーバは、上記クライアントのインターネットでの接続サービスに対する利用アクセス態様に基づいて利用アクセスデータを生成し、当該利用アクセスデータを上記クライアントの上記可搬性記憶媒体に個別データとして格納させる構成としてもよい。
【0020】
上記構成においては、Webサーバにてクライアントのインターネットでの接続サービスに対する利用アクセス態様に基づいて利用アクセスデータを生成する。そして、当該利用アクセスデータをクライアントの可搬性記憶媒体に個別データとして格納させる。この新たに格納された個別データに基づいて利用者は所望の接続サービスの提供を受けることが可能となる。
【0021】
上述した接続サービス提供システムはクライアントとWebサーバとにより構築される。一方、インターネットでの接続サービスを提供する場合に、クライアントに装着された可搬性記憶媒体に格納されている個別データに基づいて所定の接続サービスを提供する装置単体においても本発明が利用される得ることは言うまでもない。そこで、発明は、1つ以上のクライアントにインターネット上のポータルサイトへの接続サービスを提供する接続サービス提供装置であって、上記ポータルサイトを介してアクセス可能なサイトに対しての上記クライアントによるアクセス態様である、特定サイトに対するクリック回数、特定サイトへの滞在時間および所定の検索サービスの利用の際に指定されたキーワード、を監視し、当該アクセス態様の内容に基づいて、上記クライアントによる利用回数の多いサイトによって上記ポータルサイトを更新可能であるとともに、当該アクセス態様の情報を上記クライアントに送信し、当該クライアントに装着された可搬性記憶媒体に格納させ、さらに、上記可搬性記憶媒体が装着されたクライアントによるポータルサイトへの接続の際に、上記可搬性記憶媒体に格納された上記アクセス態様の情報を取得し、この取得したアクセス態様の内容に基づいて上記ポータルサイトの更新を実行することを特徴としてある。すなわち、クライアントとWebサーバとにより構築したシステムに限定されず、Webサーバの機能を有する接続サービス提供装置としても利用できる。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように個別データを可搬性記憶媒体にて管理し、各クライアントにてこの可搬性記憶媒体の個別データを利用してインターネットにアクセス可能にすることにより、利用者がクライアントのコンピュータに依存することなく、簡易に個別データに基づくインターネットの接続サービスの提供を受けることの可能な接続サービス提供システムを提供することができる。
また利用者はこの接続度数に応じてインターネットの接続サービスの提供を受けることが可能になる。
さらに利用者は自己の可搬性記憶媒体に格納されている接続度数に応じて所望の接続サービスを受けることが可能になる。
さらに利用者はインターネットの利用アクセス態様に応じて当該接続度数を加算したり、あるいは、精算したりすることを可能になる。
さらに可搬性記憶媒体の一態様を提示することができる。
さらに利用者が接続サービス提供システムを利用する場合の具体的な態様を提示することができる。
さらに可搬性記憶媒体を利用してインターネットの接続サービスの提供を受けた場合の利用アクセス態様を当該可搬性記憶媒体の個別データに反映させることが可能になる。
さらにクライアントに装着されたICカードに格納された個別データに基づいて所定の接続サービスを提供することが可能な接続サービス提供装置を提供することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面にもとづいて本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明にかかる接続サービス提供システムにクレーム対応図である。
同図において、接続サービス提供システムは、WebサーバC1と、認証サーバC2と、課金サーバC3と、認証データベースC4と、クライアントC5と、インターネットC6とから構成されている。また、クライアントC5は可搬性記憶媒体C8を着脱可能であるとともに、この可搬性記憶媒体C8に格納されているデータにアクセス可能になっている。このデータは個別データを構成する。すなわち、当該個別データは可搬性記憶媒体C8の利用者のインターネットC6に設置されている上記WebサーバC1への利用アクセス態様を示している。従って、この個別データを可搬性記憶媒体C8に格納するために、利用者は使用するクライアントC5に適宜同可搬性記憶媒体C8を装着してWebサーバC1にアクセスする。一方、インターネットC6上には、各種の接続サービスを提供するサイトC7が接続されており、クライアントC5は、アクセスしたWebサーバC1を介してサイトC7にアクセスする。
【0024】
このようにクライアントC5がWebサーバC1にアクセスすると、WebサーバC1はクライアントC5から上述した個別データを入力し、この個別データによる当該利用者のインターネットC6への利用アクセス態様に基づいてサイトC7より適宜接続サービスを取得してクライアントC5に提供する。ここで、クライアントC5の利用アクセス態様とは、例えば、WebサーバC1へのログイン名やパスワードであったり、いわゆるクッキーデータのような利用者の各サイトC7の利用状況を認識可能なものであったり、インターネットC6への接続可能な限度を示す接続度数であったりする。従って、認証サーバC2は上述した個別データのうち、ログイン名やパスワードに基づいて認証データベースC4を検索し、利用者のWebサーバC1への接続の可否を確認することになる。また、課金サーバC3は上述した接続度数とクライアントC5のインターネットC6の利用時間とに基づいてクライアントC5のWebサーバC1への接続限度を算出し、接続/切断の制御を実行する。
【0025】
図2は上述した接続サービス提供システムを適用した具体的構成を示す構成図である。
同図において、本接続サービス提供システム10は、当該接続サービス提供システム10を利用する利用者Uと、当該利用者Uに接続サービス提供システム10に基づいてポータルサイト等の接続サービスを提供するサービス提供会社Sとをリンクさせる構成を備えている。このように利用者Uとサービス提供会社Sとをリンクさせる構成を実現するにあたり、当該接続サービス提供システム10は、サービス提供会社窓口11およびこのサービス提供会社窓口11に設置されるPC11aと、クライアントPC12と、プロバイダ13とを公衆回線14にて接続しているとともに、このプロバイダ13は、インターネット15に接続しており、このインターネット15にはサービス提供会社Sが開設するWebサーバ15や、各種接続サービスを提供するサイト17が接続されている。また、Webサーバ15には社内LAN18を介して課金サーバ19と、認証サーバ20と、認証データベース21とが接続されている。
【0026】
そして、クライアントPC12は、各種の設置形態があり、本実施形態においては、自宅PC12aや店頭設置PC12bや会社PC12cをその一例として提示する。ここで、利用者Uはサービス提供会社Sの開設するWebサーバ16にて所定の個人情報に基づくポータルサイトの接続サービスの提供を受けるために、このポータルサイトへのアクセス権および接続度数を取得しなければならない。従来は、アクセス権を取得するためにサービス提供会社Sに申込証を郵送したり、FAXしたりしてしていた。そして、サービス提供会社Sは、この申込証に基づいてアクセス権を発行し、後日電子メールや郵送にて利用者Sに通知していた。このアクセス権は具体的にはWebサーバ16へのログイン名やパスワードにて示されており、このアクセス権を取得した利用者UはWebサーバ16にアクセスするに際して、取得したログイン名やパスワードを入力することとなっていた。
【0027】
また、接続サービスの提供を受けるに際しては、接続料金を支払わなければならない。このとき、利用者Uは、クレジットカードを使用していた。すなわち、定期的にクレジットカード会社にサービス提供会社Sから接続料金の請求がなされ、クレジットカード会社を介して接続料金の支払いが行われていた。このように、アクセス権の取得のためには数週間のタイムラグが発生し、すぐにインターネット15を利用を利用したい者にとっては、時間的なロスが多大になり、インターネット15の利用の障害になっていた。また、サービス提供会社Sからアクセス権を取得するためには会員登録などをして入会しなければならないため、この観点においても利用者Uの作業は煩雑になっていた。さらに、接続料金の支払いはクレジットカードを利用しなければならないので、クレジットカードを持っていない者はインターネット15に接続したいがために、クレジットカードの申込みを行わなければならないし、クレジットカードを持っている者であっても、インターネット15の利用に使用したくない者もいる。
【0028】
そこで、本実施形態において、利用者Uは適宜各地域に設置されたサービス提供会社窓口11にて、所定の入会手続を行って上述したアクセス権を取得するとともに、Webサーバ16に対してアクセス可能な接続時間に対応する接続度数を取得する対価として接続料金の前払いを行う。このとき、サービス提供会社窓口11では、アクセス権および接続度数を発行するに際して、これらに関する所定の情報を格納したICカード22を利用者Uに配布する。ここで、自宅PC12a,店頭設置PC12b,会社PC12cは、このICカード22を装着する所定のインターフェースを備えており、利用者UはWebサーバ16にアクセスするに際して、このICカード22を自宅PC12aや店頭設置PC12bや会社PC12cなどに装着する。そして、各PC12a〜12c上にてブラウザを起動してWebサーバ16にアクセスすると、Webサーバ16は当該PC12a〜12cを介してICカード22上に格納された情報にアクセスする。
本実施形態においては、サービス提供会社窓口11にてアクセス権や接続度数の情報を格納した媒体としてICカード22を配布する構成を採用したが、むろん、記憶媒体としてはICカード22に限定されるものではなく、フロッピーディスクであってもよい。また、紙媒体にアクセス権と接続度数とを印刷したものであってもよい。
【0029】
上述したように、Webサーバ16には課金サーバ19と認証サーバ20と認証データベース21とが接続されている。認証データベース21は、各利用者Uの登録情報が格納されている。すなわち、サービス提供会社窓口11にて利用者UがICカード22を購入すると、サービス提供窓口PC11aは、公衆回線14に接続しプロバイダ13を介してWebサーバ16にアクセスする。そして、このWebサーバ16は認証サーバ20を動作させ、この認証サーバ20によって認証データベース21を操作可能になり、上記ICカード22に格納されているログイン名やパスワードや接続度数などを登録情報として認証データベース21に格納させる。
【0030】
これにより、サービス提供会社S側において各サービス提供会社窓口11にて販売されたICカード22についての情報を常時最新の状態に基づいて管理することが可能になる。このようにICカード22に格納されている情報が認証データベース21に格納されると、利用者UはこのICカード22を利用してWebサーバ16にアクセスし所定の接続サービスの提供を受けることが可能になる。
すなわち、利用者Uは適宜ICカード22を自宅PC12a,店頭設置PC12b,会社PC12cに装着して公衆回線14に接続しプロバイダ13を介してWebサーバ16にアクセスすると、この際に、ICカード22に格納されたWebサーバ16に対するログイン名やパスワードや接続度数などのデータがWebサーバ16にて読み込まれる。そして、認証サーバ20がこのログイン名やパスワードを取得して認証データベース21を検索し、サービス提供会社窓口11にて販売されたICカード22上に格納されたログイン名やパスワードであるかを確認する。
【0031】
ログイン名やパスワードが認証データベース21に格納されているときは、当該アクセスを行ったPC12a〜12cとWebサーバ16とを当該Webサーバ16にて所定の接続サービスをPC12a〜12cに提供可能に接続する。
次に、課金サーバ19にてICカード22に格納されている接続度数を取得する。この接続度数が0以上である場合には、PC12a〜PC12cに接続サービスを提供可能であると判断して、Webサーバ16は当該PC12a〜12cに対してポータルサイト等の接続サービスを提供する。
【0032】
また、利用者Uが接続度数を使い切った場合や、IDおよびパスワードの内容を変更したい場合、ICカード22をサービス提供会社窓口11にて再発行するようにしても良いし、当該ICカード22を再利用するようにしても良い。このとき、利用者UはICカード22を上記サービス提供会社窓口11に持参し、所定の手続を行って、接続度数の変更を行ったり、IDおよびパスワードの変更を行う。この変更は、逐次Webサーバ16に送信され、認証サーバ20によって当該変更に基づいて認証データベース21が更新されることとなる。
【0033】
図3は、本接続サービス提供システム10を利用した業務の一実施形態を示した業務フロー図である。
同図において、上述したサービス提供会社窓口11は、通常、サービス提供会社SからICカード22の販売を委託された業者に配置される。本実施形態においては、当該業者としてコンビニエンスストア11bを採用している。コンビニエンスストア11bは全国各地に広範囲に店舗が配置されているため、利用者Uは適宜最寄りのコンビニエンスストア11bに来店すれば、ICカード22を購入することができるため好適である。むろん、コンビニエンスストア11bに限定されるものではなく、携帯電話販売店などの多店舗展開されている店舗を窓口に採用してもよい。
【0034】
利用者Uはコンビニエンスストア11bにて購入したICカード22をPC12a〜12cの図示しないICカードスロットに装着する。このICカードスロットはカード読取/書込機12a1を構成している。ここで、PC12a〜12cにてブラウザ12a2が起動されると、ブラウザ12a2は、カード読取機12a1を介してICカード12a1に格納されているログイン名やパスワードを取得する。ブラウザ12a2にてこのログイン名やパスワードを取得する手法は、上述したように直接ICカード22から読み取っても良いし、ICカード22の情報を一旦図示しないハードディスクに格納してから、このハードディスクより読み取る構成を採用してもよい。
【0035】
ブラウザ12a2が起動されると、図示しないモデムなどの動作によってPC12a〜12cは公衆回線14に接続されるとともに、プロバイダ13に接続される。このとき、ブラウザ12a2においては、Webサーバ16を特定するURLが発行され、PC12a〜12cは当該URLに基づいてWebサーバ16にアクセスする。
このときプロバイダ13を介して公衆回線14上にてWebサーバ16とPC12a〜12cは相互にアクセス可能になるため、Webサーバ16はブラウザ12a2を介してICカード22に格納されたログイン名,パスワード,接続度数を取得し、上述したように課金サーバ19や認証サーバ20にてそれぞれ確認動作を実行することになる。これらのログイン名,パスワードおよび接続度数が適切な場合は、Webサーバ16はPC12a〜12cの利用者Uに対してポータルサイト16aを提供する。
【0036】
このポータルサイト16aには、例えば「検索サービス」「ユーザ毎のメニュー」が表示され、「検索サービス」においては所望のキーワードを入力して実行することによって当該キーワードをコンテンツに含むサイトを抽出する一般的な検索サービスを提供可能なものであり、「ユーザ毎のメニュー」は、利用者Uの選択に従って「コンピュータ情報」「天気情報」「製品情報」などの項目によって構成されるものである。このように利用者Uによって選択された項目は、この項目について所定の操作を行いつつ閲覧することによって、個人識別情報(いわゆる、クッキーデータ)として、Webサーバ16から適宜PC12a〜12cに送信され、当該PC12a〜12cのハードディスクの所定の領域に格納される。このように格納された個人識別情報は、以降Webサーバ16がブラウザ12a2と接続するごとにWebサーバ16にて取得されて参照される。このように、個人識別情報が接続ごとにWebサーバ16にて参照されることにより、Webサーバ16がこの個人識別情報に基づいてポータルサイト16aに上述した項目を自動的に表示させることが可能になる。従って、利用者Uはポータルサイト16aに従前に表示された項目を再度登録する必要なく利用することが可能になる。
【0037】
しかし、この個人識別情報は、通常ハードディスクの所定の領域に格納される。従って、利用者UがPC12a〜12cのいずれかを単一で継続して利用している場合においては、なんら問題がないが、本実施形態のように、利用者UはICカード22を利用して適宜所望のPC12a〜12cを選択して利用しWebサーバ16にアクセスする態様を採用した場合、それぞれのPC12a〜12cのハードディスクに格納されている個人識別情報は、当然にレベルが合っていないことになる。すなわち、利用者UはPC12a〜12cごとに異なる個人識別情報に基づいてポータルサイト16aが表示されることになるため、取り扱いが不便になる。そこで、本実施形態においては、この個人識別情報についてもICカード22上に格納する構成を採用する。
【0038】
ポータルサイト16aに表示される項目は、Webサーバ16において上記個人識別情報等に基づいて適宜インターネット15上に接続されているサイト17から取得される。そして、PC12a〜12c上にて閲覧可能な状態で表示されるとともに、同PC12a〜12cにおいてポータルサイト16aを介してアクセス可能な状態でのサイト17aが設定される。ここで、Webサーバ16にはアクセス監視モジュール16cが組み込まれており、当該アクセス監視モジュール16cにてポータルサイト16aを介してアクセス可能なサイト17aに対しての利用者Uのアクセス態様を監視することが可能になっている。
ここで、上述したアクセス態様とは、サイト17aにおける特定サイトに対するクリック回数および異なるサイト17aが選択されるクリック間隔を計測することによる特定サイトの滞在時間、あるいは、「検索サービス」を利用した際に指定したキーワードなどを指す。
【0039】
これらのアクセス態様に基づいてアクセス監視モジュール16cは、Webサーバ16に配置されている個人情報データベース16dを更新する。この個人情報データベース16には、データフィールドとして「良く検索を行うキーワード」「良く閲覧するホームページ」「良く閲覧する広告」が備えられており、上記アクセス態様に基づいてこれらのデータフィールドを適宜更新する。そして、この個人情報データベース16dの内容に基づいて、適宜ポータルサイト16aの表示内容が自動生成されるようになっており、利用者Uのサイト17aに対するアクセス態様に基づいて利用回数の多いサイトによって最新のポータルサイト16aを構築することが可能になっている。
【0040】
このように自動生成されたアクセス態様のデータは、個人識別情報に反映されてWebサーバ16から逐次PC12a〜12cに送信される。そして、PC12a〜12cではこの個人識別情報をハードディスクに格納するとともに、ICカード22にも格納する。これにより、ICカード22に当該ICカード22を所有する利用者UのWebサーバ16に対するアクセス態様をその都度保持することが可能になるため、このICカード22を他のPC12a〜12cにおいて利用したとしても、ポータルサイト16aのサイト17aは常に最新のものが表示されることになる。
【0041】
上述してきたICカード22に格納される個人識別情報の他の例としては、利用者UがWebサーバ16にて提供される各サイト17の所定の接続サービスを受けた際に蓄積されるポイント情報がある。すなわち、利用者Uの利用態様に応じて適宜Webサーバ16からICカード22にポイント情報が送出されて、当該ICカード22に順次格納する。かかる場合、ICカード22に格納されるポイント情報はWebサーバ16側においても管理され、Webサーバ16にて、このポイント情報が一定枠以上になったと判別すると、利用者Uに対して各種特典サービスを提供する。この各種特典サービスは、Webサーバ16を介して提供されてもよいし、他の媒体を利用して提供されてもよい。そして、このように各種特典サービスの提供を受けると、Webサーバ16にて管理されているポイント情報が減算される。そして、これ以降、利用者UがICカード22を利用してWebサーバ16にアクセスした際に、ICカード22に格納されているポイント情報がこの減算されたポイント情報に更新されることになる。
【0042】
また、このポイント情報は、複数の利用者U間にて譲り渡し、譲り受けする行為は、各利用者Uのポイント情報を個別の領域で管理可能なWebサーバ16において実施すれば容易に実現することが可能になる。すなわち、利用者U1から利用者U2にポイント情報を移す場合は、利用者U1がICカード22を利用してWebサーバ16にアクセスし、所定の手法でこのICカード22に格納されているポイント情報を所定数分利用者U2のポイント情報が格納されている領域に転送する。この転送を受けると、Webサーバ16は利用者U2のポイント情報を当該転送に基づいて加算する。そして、利用者U2がこれ以降Webサーバ16にアクセスした際に、この加算されたポイント情報を利用者U2のICカード22に転送して格納させる。
すなわち、ここで言うポイント情報には、Webサーバ16側でアプルーブされた有効ポイント、譲渡等により取得した未アプルーブポイント、譲渡により減算されるべき失効ポイントが存在し、その各々がICカード22を介してやりとりされる。この場合、Webサーバ16にアクセスする以外に、サービス提供会社S等に設置した所定の機器を介することによってポイント情報をやりとりする方法を含めることにより、いわゆるオフラインでのポイント情報操作が可能となるようにしてもよい。
【0043】
図4は、ICカード22に格納されているデータについての格納データ構造を示している。
同図において、ICカード22はメモリ領域Mを備えており、データは上述したように「ID」M1と、「パスワード」M2と、「クッキーデータ」M3と、「接続度数」M4と、「その他」M5とが構成されている。「ID」M1、「パスワード」M2は、利用者Uがコンビニエンスストア11bにてWebサーバ16へのアクセス権を取得してICカード22を購入すると格納され、「接続度数」M4は、購入した際に前払いしたWebサーバ16への接続可能料金に対応した接続度数が格納される。また、「個人識別情報」M3は、利用者UがこのICカード22を使用して各PC12a〜12cにてWebサーバ16へアクセスした際に、当該Webサーバ16にて生成されてPC12a〜12cに送信された個人識別情報が格納される。そして、「その他」M5に上述したポイント情報などが格納される。
【0044】
図5は、PC12a〜12cにおいてWebサーバ16にアクセスするに際して行われるICカードデータ取得処理の処理内容を示したフローチャートである。同図において、最初に、利用者UがWebサーバ16にアクセスするにあたり所定のICカードスロットにICカード22を装着しPC12a〜12cにてWebサーバ16にアクセスしポータルサイト16aを閲覧するためにブラウザの起動操作する。これにより、PC12a〜12cは当該ブラウザを起動させる(ステップS100)。次に、起動したブラウザは、ICカードスロットにICカード22が装着されているか否かを検出する(ステップS105)。
【0045】
ブラウザにてICカード22の装着が検出されると、このICカード22から図4に示した各データを読み出して取得する(ステップS110)。ここで、「個人識別情報」M3が格納されているか否かを判別し(ステップS115)、「個人識別情報」M3が格納されている場合、この「個人識別情報」M3をハードディスクの所定の領域に書き込む(ステップS120)。そして、ステップS110にて取得したデータのうち「ID」M1および「パスワード」M2に基づいてWebサーバ16にアクセスする(ステップS125)。ここで、ステップS120にて個人識別情報がハードディスクの所定の領域に書き込まれているため、Webサーバ16は、ポータルサイト16aにて所定の接続サービスを提供することが可能になる。
【0046】
一方、ステップS105にてICカード22が何らかの原因で検出されない場合は、Webサーバ16は所定のCGIプログラムを起動してPC12a〜12cの画面上にIDおよびパスワードの入力画面を表示させ、利用者Uに入力させる(ステップS130)。これにより、ICカード22の検出トラブル時に対応できるとともに、ICカード22を使用しなくてもWebサーバ16にアクセスすることが可能になる。
しかし、かかる場合、接続度数が不明であるため、Webサーバ16にて利用者Uに提供される接続サービスは限定されることになる。
【0047】
上述したように「個人識別情報」M3がICカード22に格納されている場合、Webサーバ16はこの個人識別情報に基づいて所定のポータルサイト16aを構築することが可能になる。ここで、ICカード22を利用してWebサーバ16にアクセスした際に、このアクセス時において生成された個人識別情報をICカード22に格納することができれば、以降ICカード22を使用してWebサーバ16にアクセスにした場合に、最新の個人識別情報を利用することができて好適である。
【0048】
図6は、Webサーバ16から送信されてきた個人識別情報をICカード22に書き込み、同ICカード22の「個人識別情報」M3を更新する個人情報更新処理の処理内容を示したフローチャートである。
同図において、PC12a〜12cでの利用者Uの起動操作によってブラウザが起動され(ステップS200)、Webサーバ16にアクセスする(ステップS205)。このアクセスによってWebサーバ16は利用者Uにポータルサイト16aの接続サービスを提供する。そして、利用者Uがこのポータルサイト16aにて各サイト17aを閲覧すると、適宜個人識別情報が生成されて、PC12a〜12cに送信される。
【0049】
PC12a〜12cのブラウザは当該個人識別情報を受信すると(ステップS210)、ハードディスクの所定の領域に書き込んで格納する(ステップS215)。次に、当該ブラウザにてICカードスロットにICカード22が装着されているか否かを判別する(ステップS220)。ICカード22が装着されていれば、上記ハードディスクに格納した個人識別情報を読み出して(ステップS225)、ICカード22の「個人識別情報」M3に書き込んで更新する(ステップS230)。以上の処理をブラウザが終了するまで実行する(ステップS235)。
【0050】
このように、ICカード22にWebサーバ16にアクセスする際の「ID」M1,「パスワード」M2あるいは「接続度数」M4を格納し、Webサーバ16にアクセスするときに当該ICカード22に格納されているこれらのデータを参照することによって、IDやパスワードを入力する必要がなく簡易な操作でWebサーバ16にてポータルサイト16aなどの接続サービスの提供を受けることが可能になる。また、個人識別情報についても適宜ICカード22に格納しWebサーバ16にてこのICカード22に格納されている「個人識別情報」M3を参照あるいは更新することによって、利用者UはいずれのPC12a〜12cを使用した場合においても同様な表示態様のポータルサイト16aの接続サービスの提供を受けることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる接続サービス提供システムのクレーム対応を示したクレーム対応図である。
【図2】接続サービス提供システムを適用した具体的構成を示した構成図である。
【図3】接続サービス提供システムを利用した業務の一実施形態を示した業務フロー図である。
【図4】ICカードのメモリ領域の構成を示した構成図である。
【図5】ICカードデータ取得処理の処理内容を示したフローチャートである。
【図6】個人識別情報(クッキーデータ)更新処理の処理内容を示したフローチャートである。
【符号の説明】
10…接続サービス提供システム
11…サービス提供会社窓口
11a…サービス提供会社窓口PC
12…クライアントPC
12a…自宅PC
12b…店頭設置PC
12c…会社PC
13…プロバイダ
14…公衆回線
15…インターネット
16…Webサーバ
17…サイト
18…社内LAN
19…課金サーバ
20…認証サーバ
21…認証データベース
22…ICカード

Claims (7)

  1. 1つ以上のクライアントと、同クライアントにインターネット上のポータルサイトへの接続サービスを提供するWebサーバと、当該Webサーバに配設されクライアントの上記ポータルサイトへのアクセス権を示す情報を格納する認証データベースと、上記Webサーバにて上記接続サービスを提供するに際し、上記クライアントから入力されたアクセス権を示す情報に基づいて上記認証データベースに格納された情報を検索し、当該クライアントから入力されたアクセス権を示す情報が上記認証データベースに格納されているか否かにより上記ポータルサイトへの接続可否を確認する認証サーバとからなる接続サービス提供システムであって、
    上記クライアントは、当該クライアントに着脱可能な可搬性記憶媒体であって、少なくとも上記アクセス権を示す情報が格納された可搬性記憶媒体に対してアクセスして情報取得が可能であり、
    上記Webサーバは、上記ポータルサイトを介してアクセス可能なサイトに対しての上記クライアントによるアクセス態様である、特定サイトに対するクリック回数、特定サイトへの滞在時間および所定の検索サービスの利用の際に指定されたキーワード、を監視し、当該アクセス態様の内容に基づいて、上記クライアントによる利用回数の多いサイトによって上記ポータルサイトを更新可能であるとともに、当該アクセス態様の情報を上記クライアントに送信し、当該クライアントに装着された上記可搬性記憶媒体に格納させ、
    さらに上記Webサーバは、上記可搬性記憶媒体が装着されたクライアントによるポータルサイトへの接続の際に、上記可搬性記憶媒体に格納された上記アクセス態様の情報を取得し、この取得したアクセス態様の内容に基づいて上記ポータルサイトの更新を実行することを特徴とする接続サービス提供システム。
  2. 上記請求項1に記載の接続サービス提供システムにおいて、
    上記可搬性記憶媒体には、予め設定された上記クライアントによるインターネットの利用可能な時間を示す接続度数が格納されており、上記Webサーバは、上記クライアントの接続利用時間に合わせて接続料金を計算して接続度数を逐次更新する課金サーバを備えることを特徴とする接続サービス提供システム。
  3. 上記請求項2に記載の接続サービス提供システムにおいて、
    上記Webサーバは、上記課金サーバにて更新される接続度数に基づいて上記接続サービスを提供することを特徴とする接続サービス提供システム。
  4. 上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の接続サービス提供システムにおいて、
    上記可搬性記憶媒体は、格納されているアクセス権を示す情報を更新可能に構成されるとともに、上記認証データベースは、当該更新に連動して格納されているアクセス権を示す情報を更新することを特徴とする接続サービス提供システム。
  5. 上記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の接続サービス提供システムにおいて、
    上記可搬性記憶媒体は、ICカードにて形成されることを特徴とする接続サービス提供システム。
  6. 上記請求項1〜請求項5のいずれかに記載の接続サービス提供システムにおいて、
    上記クライアントは、店舗等に不特定多数の利用者が利用可能に配置され、利用者は、インターネットでの上記接続サービスの提供を受けるにあたり、上記可搬性記憶媒体を上記クライアントに装着することを特徴とする接続サービス提供システム。
  7. 1つ以上のクライアントにインターネット上のポータルサイトへの接続サービスを提供する接続サービス提供装置であって、
    上記ポータルサイトを介してアクセス可能なサイトに対しての上記クライアントによるアクセス態様である、特定サイトに対するクリック回数、特定サイトへの滞在時間および所定の検索サービスの利用の際に指定されたキーワード、を監視し、当該アクセス態様の内容に基づいて、上記クライアントによる利用回数の多いサイトによって上記ポータルサイトを更新可能であるとともに、当該アクセス態様の情報を上記クライアントに送信し、当該クライアントに装着された可搬性記憶媒体に格納させ、
    さらに、上記可搬性記憶媒体が装着されたクライアントによるポータルサイトへの接続の際に、上記可搬性記憶媒体に格納された上記アクセス態様の情報を取得し、この取得したアクセス態様の内容に基づいて上記ポータルサイトの更新を実行することを特徴とする接続サービス提供装置。
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