JP3919563B2 - 情報収集システム及び情報収集方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はコンピュータ情報収集方法に関し、さらに詳しくは、企業内で使用されているパーソナルコンピュータの管理を行うために利用できるコンピュータ情報収集方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、企業ではパーソナルコンピュータ(PC)を代表とするコンピュータやその周辺機器の導入が盛んに行われている。企業内などで使用されるコンピュータはその管理のために、コンピュータ自身の情報、例えば、使用しているCPUなどのハードウエア情報、インストールされているソフトウエア情報、接続されている周辺機器に関する情報、コンピュータの使用場所、資産形態などの管理情報(これらコンピュータ自身の情報を総称して、「コンピュータ情報(PC情報)」と呼ぶ。以下同じ)について把握する必要に迫られている。これは、コンピュータ自身の管理のみならず、不要なソフトウエアの導入が行われないようにするためにも重要であり、さらにはセキュリティを向上する上でも重要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし現状では、例えば企業内全体の固定資産については正確に把握できるが、個別のPC情報については、不明である場合が多い。また、購入時の状態については把握できるが、その後のバージョンアップや周辺機器の追加等により、実際にそのコンピュータ自身が使用しているハードウエアや、実際にインストールされているソフトウエアならびに接続されている周辺機器についての実態は把握できていないことが多い。
【0004】
一方で、これらのPC情報をすべて手動で入力しようとした場合、特にコンピュータのCPU情報、ハードディスク容量、メモリ容量などのハードウエア情報の入力は入力する担当者に負荷をかけることになったり、間違って入力が行われたりすることがあった。また、使用しているソフトウエアに関する情報についても十分に提供されなかったり、間違って入力されたりすることがあった。いずれにしても、これらのPC情報の入力は煩雑で手間がかかるものであった。
【0005】
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、コンピュータ情報をコンピュータの使用者や管理者に負担をかけることなく収集することが可能な情報収集システムおよび情報収集システムならびに該方法を実現するためのプログラム、該プログラムを格納した記憶媒体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明に係る情報収集システムは以下のような構成を備える。即ち、
WWWブラウザを有する複数の情報処理装置と、該情報処理装置を管理するWWWサーバ装置とがネットワークを介して通信可能に接続された情報収集システムであって、
前記情報処理装置は、
前記情報処理装置に関する情報を前記WWWブラウザを介して入力する入力手段と、
前記情報処理装置に付されたマック・アドレスを含むレジストリ情報を取得する取得手段と、を備え、
前記WWWサーバ装置は、
前記入力手段により入力された前記情報処理装置に関する情報と、前記取得手段により取得された前記レジストリ情報とを備えるコンピュータ情報を、前記マック・アドレスごとに格納するとともに、該マック・アドレスと、予め格納されている個人情報ならびに該個人が属する組織に関する組織情報との対応付けを行う格納手段を備え、前記マックアドレスに対応付けられた前記個人情報または組織情報ごとに前記コンピュータ情報の閲覧範囲の制限がかけられており、
前記情報処理装置は、更に、
前記格納手段に格納された前記コンピュータ情報を前記WWWブラウザを介して表示する表示手段を備え、
前記WWWサーバ装置は、更に、
前記格納手段に格納された前記コンピュータ情報について、前記情報処理装置からの表示要求があった場合に、該表示要求を行った個人が前記WWWブラウザを介して該コンピュータ情報を表示させる権限を有しているか否かを、該表示要求を行った個人の前記個人情報または組織情報ごとにかけられた、前記コンピュータ情報の閲覧範囲の制限に基づいて、判断する判断手段と、
前記権限を有していると判断された場合に、前記コンピュータ情報を前記WWWブラウザを介して前記表示手段に表示させる制御手段とを備える。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0008】
<コンピュータ情報収集方法を実現するためのプログラム全体機能概略>
まず、本発明の一実施の形態にかかるコンピュータ(PC)情報収集方法を実現するためのプログラムの全体機能概略について説明する。
【0009】
本発明にかかるPC情報収集方法を実現するためのプログラムは、PC情報を収集しようとする各コンピュータにプラグインをインストールすることにより、そのプラグインによって自動的に、あるいはさらに手動で情報を収集するものである(プラグインとは、特定のアプリケーションに組み込んで使用するソフトウエアである)。
【0010】
すなわち、本発明にかかるPC情報収集方法は、ネットワークに接続された各コンピュータにインストールされたプラグインを用いて各コンピュータの情報(PC情報)、例えば、CPU情報、メモリ情報、ハードディスク情報などのハードウエア情報、IPアドレス、MACアドレスなどのネットワーク情報、OS(オペレーティング・システム:基本ソフト)についてのソフトウエア情報、インストールされたアプリケーションソフトについてのインストールソフトウエア情報、管理番号、使用場所、使用区分、資産形態などの管理情報を抽出してネットワークを経由して統括管理サーバに情報を送出するものである。統括管理サーバは送出された情報を元に各PC情報を収集管理することが可能である。
【0011】
PC情報のうち、ハードウエア情報、ネットワーク情報、ソフトウエア情報、インストールソフトウエア情報については、プラグインの自動収集機能により各コンピュータのレジストリ情報を自動で読み込むことで収集することが可能である。一方、その他のPC情報(例えば、使用場所などの管理情報のように自動収集が難しい情報)については、手動で入力することが可能である。このように、PC情報のうち、自動収集可能な情報については自動収集し、それ以外の情報についてのみ手動入力する構成にすることで、入力の負荷は従来と比較して大幅に減らすことができ、また、入力情報が限られることで入力ミスを減らすことができる。
【0012】
本発明にかかるPC情報収集方法を実現するためのプログラムは、Webベースのシステムに適用可能であるため、コンピュータの使用場所に依存することなく、PC情報を収集することができる。つまり、大規模な企業でも、コンピュータの使用者や管理者に負担をかけることなく全社のPC情報を収集することができる(実際の作業者の操作もボタン操作が中心である)。なお、本プラグインが対応するWWWブラウザの種類としては、InternetExplorer(以下、単にIE)(商標)とNetScape(商標)の2種類である。
【0013】
IEまたはNetScapeのいずれかのWWWブラウザを有するコンピュータにインストールされた本プラグインは、それを起動させることにより、当該コンピュータのPC情報を収集し、その情報をデータベースに格納する。このとき、インストールされたプラグインは、常時起動しているものではなく、起動時にのみ動くため、通常使用時のコンピュータへの負荷も発生しない。
【0014】
データベースには、MACアドレス(マック・アドレス、Media Access Controlアドレス)をキーとして、PC情報がハードウエア構成、ソフトウエア構成、インストールソフトウエア構成別に区分され、格納される(抽出したPC情報のうち、ハードウエア情報、ネットワーク情報、管理情報については、ハードウエア構成に、ソフトウエア情報についてはソフトウエア構成に、インストールソフトウエア情報については、インストールソフトウエア構成に、それぞれ区分されて格納される)。
【0015】
また、PC情報には個人を特定できる情報(個人情報)とその属する組織の情報(組織情報)とがマック・アドレスに対応して自動的にセットされる。ここでセットされた情報は、統括管理サーバ内の個人情報を管理しているディレクトリ情報と連動しており、収集したPC情報の集計処理やPC情報の閲覧範囲の制御に使われる。また、組織異動などの処理もディレクトリ情報の変更に自動的に対応しているため、登録されたPC情報の変更作業が要らない。さらに、資産の移管に対応する為、個人から個人への移管、組織から組織への移管の対応も可能である。
【0016】
PC情報は、個人情報別、組織情報別、ハードウエア構成・ソフトウエア構成・インストールソフトウエア構成別に集計処理可能であり、バッチ処理で各単位のサマリ情報も作成される。その情報を、Web画面で、もしくはダウンロードしEXCELファイルで、閲覧、検索できる。かかる集計処理結果を利用することにより、コンピュータ資産管理、ソフトライセンス管理が可能となる。なお、上述のように閲覧に際しては個人ごとに(マック・アドレスに基づいて)PC情報の閲覧範囲を制限することもできる。
【0017】
<PC情報収集方法を実現するシステムの構成>
図1は、本発明の一実施の形態にかかるPC情報収集方法を実現するシステムの全体構成の一例を示した図である。
【0018】
統括管理サーバ(WWWサーバ(Webサーバ))101と複数のコンピュータ102とがネットワーク103を介して通信可能に接続され、コンピュータ102にはWWWブラウザ122が予めインストールされており、上記プラグインは、当該WWWブラウザ122に組み込んで使用される。
【0019】
また、コンピュータ102は、Windows95(商標)以降のOSが搭載されているものとし、各種の環境設定やドライバの指定、アプリケーションの関連付けなどのレジストリ情報を保存しているレジストリ情報保持部121を有している。
【0020】
一方、WWWサーバ101は、WindowsNT(商標)等のOSが搭載され、プラグインが実行されることにより収集されたPC情報はPC情報管理保持部114に個人情報、組織情報とともに保存される。また、PC情報管理保持部114は、個人情報および組織情報を別途管理しているディレクトリ情報保持部116と連動しており、PC情報の集計処理や閲覧範囲の制御は、ディレクトリ情報保持部116と連動して変更される個人情報および組織情報に基づいて行われる。
【0021】
<WWWサーバにおける機能>
110は本発明の一実施の形態にかかるPC情報収集方法を実現するためのプログラムについてのWWWサーバ101内の機能ブロックを示す。WWWサーバ101内においては、必要に応じてコンピュータ102にダウンロードされコンピュータ102内で実行されるプラグインを保持するプラグイン保持部112と、プラグイン保持部112に保持されたプラグインをコンピュータ102にダウンロードするためのプラグイン送信部111と、コンピュータ102との間で各種情報の送受信を行う情報送受信部113と、コンピュータ102より収集されたPC情報を編集・保存するPC情報管理保持部114と、PC情報管理部114に保存されたPC情報を読み出し、集計処理および検索処理するためのPC情報集計・検索部115とを備える。
【0022】
<コンピュータにおける機能>
一方、120は本発明の一実施の形態にかかるPC情報収集方法を実現するためのプログラムについてのコンピュータ102内の機能ブロックを示す。コンピュータ102にダウンロードされ、インストールされたプラグインは、情報取得環境チェック部123−3と、ユーザインターフェース部123−2と、レジストリ情報取得部123−1と、情報送受信部123−4とを備える。
【0023】
情報取得環境チェック部123−3は、コンピュータ102にダウンロードされたプラグインをインストールするための機能や、インストールされたプラグインが、最新のものであるか否かをチェックし、必要に応じて最新のプラグインをWWWサーバ101よりダウンロードさせるための機能を備える。なお、上述のように本実施形態におけるプラグインは、WWWブラウザとしてNetscape Navigator、またはInternetExplorerに対応するものであり、当該プラグインをインストールする時には、当該WWWブラウザ122がすでにインストールされた環境であるか否かをチェックする。
【0024】
ユーザインターフェース部123−2は、PC情報を収集、表示、編集、検索等するための各種操作指示を入力する機能や、各種PC情報を手動入力するための機能を備える。
【0025】
情報送受信部123−4は、収集、編集したPC情報をWWWサーバ101に送信したり、WWWサーバ101から送信された各種情報を受信するための機能を備える。
【0026】
また、レジストリ情報取得部123−1は、レジストリ情報保持部121に保持されたレジストリ情報を自動収集するための機能を備えており、ユーザインターフェース部123−2からの指令に基づき、レジストリ情報を取得し、ユーザインターフェース部123−2において手動入力された情報とともに、情報送受信部123−4を介して、当該収集したレジストリ情報を送信する。したがって、情報送受信部123−4がWWWサーバ101に対して送信するPC情報には、手動入力されたPC情報(例えば使用場所、資産形態などの情報)と、自動収集されたレジストリ情報との両方を含む。
【0027】
<PC情報の具体例>
図2にPC情報管理保持部114に格納されたPC情報をダウンロードし、EXCELファイルで表示した一覧の一例を示す。上述のようにPC情報は、ハードウエア構成に関する情報と、ソフトウエア構成に関する情報と、インストールソフトウエアに関する情報とに区分されており、それぞれに、収集項目と、その説明ならびに取得した情報の内容が含まれている。
【0028】
例えば、ハードウエア構成を例にとると、収集項目がCPU種別の場合、CPUID命令に対するリターン値として、「GenuineIntel、0x543、0x008001BF」が取得され、当該CPUID命令のリターン値に基づいてWWWサーバ101にてCPU種別が判別されるため、説明欄および取得例欄にはかかる内容が表示される。
【0029】
<プログラムの詳細機能>
次に本発明の一実施の形態にかかるコンピュータ情報収集方法を実現するためのプログラムの特徴的な機能として、最新のプラグインをコンピュータ102にインストールするためのインストール処理と、レジストリ情報を自動収集するための自動収集処理と、PC情報を手動入力するための手動収集処理と、収集したPC情報について、編集する編集処理、一定の閲覧制限をかける閲覧制限処理ならびに収集したPC情報を集計・検索をするための集計・検索処理について以下に詳細を説明する。
【0030】
(1)インストール処理
最新プラグインのインストール処理について説明する。最新プラグインのインストール処理は、レジストリ情報の自動収集処理が実行される前に、自動的に実行される。すなわち、プラグインは自動収集処理を実行する前に、当該コンピュータ101に最新のプラグインがインストールされているか否かのチェックをし、最新のプラグインがインストールされていないと判断された場合に、最新のプラグインをインストールするよう動作する。
【0031】
図3は、本発明の一実施の形態かかるプラグインのインストール処理の流れを示す図である。
【0032】
ステップS301において、図4(A)に示すアイコンがクリックされると、WWWブラウザ122が起動し、PC情報収集画面が読み込まれる(図6(A)の601は、読み込まれたPC情報収集画面を示す)。
【0033】
ステップS302において、読み込まれたPC情報収集画面601の「PC情報の自動収集(登録/更新)」ボタン601−1が選択されると、当該コンピュータ102にインストールされているプラグインが最新のバージョンか否かを判断する(ステップS303)。最新のプラグインがインストールされていると判断された場合には、インストール処理は不要であるため、ステップS306に進み、自動収集処理を開始する。
【0034】
一方、ステップS303において、最新のプラグインがインストールされていないと判断された場合には、ステップS304に進み、最新のプラグインをWWWサーバ101よりダウンロードする(最新のプラグインがインストールされていない旨の信号がWWWサーバ101に送信され、情報送受信部113を介して当該信号を受信したプラグイン送信部111は、最新のプラグインをコンピュータ102に送信する)。
【0035】
ダウンロードに際しては、図4(B)に示すウインドウが表示され、ダウンロードする最新のプラグインの保存先を指定することができる。
【0036】
最新のプラグインのダウンロードが完了すると、デスクトップ上にインストール用のアイコン(図4(C))が表示されるため、かかるアイコンがクリックされると、自動的に最新のプラグインのインストールが開始される(ステップS305)。インストールが完了すると、ステップS306に進み、自動収集処理を開始する。
【0037】
(2)自動収集処理
図5は、図3のステップS306において示した自動収集処理の詳細を示すフローチャートである。
【0038】
自動収集処理が開始されると、ステップS501において、当該コンピュータの情報(PC情報)が既にPC情報管理保持部114に登録されているか否かを確認する。PC情報が登録されているか否かは、MACアドレスを比較することで判断される。
【0039】
ステップS501において、PC情報がまだPC情報管理保持部114に登録されていないと判断された場合には、ステップS502に進み、新規入力画面を表示する。図6(B)、(C)の602は新規入力画面の一例を示したもので、入力項目としては、「PCメーカ名」(602−1)、「形状」(602−3)、「ディスプレイサイズ」(602−4)などの入力必須項目の他、「製品名」(602−2)、「PC固定資産/リース等契約番号」(602−5)等の入力任意項目がある。ここで、「稼動状況」(602−6)としては、「稼働中」の他、「休止」、「遊休」も選択可能(不図示)である。なお、「休止」とは、近い将来に再度利用することを前提としてメンテナンスを行い、減価償却を行っているコンピュータであることをいう。また、「遊休」とは、減価償却を停止して管理しているコンピュータであることをいう。
【0040】
図6(B)、(C)に示す新規入力画面への入力が完了し、「PC構成情報登録」ボタン602−7がクリックされると(ステップS503)、ステップS504に進み、レジストリ情報保持部121からレジストリ情報(ハードウエア、ソフトウエア情報など)を自動収集し、図6(B)、(C)において手動入力された情報とともに、情報送受信部123−4を介してWWWサーバ101に送信され、PC情報管理保持部114に格納される。
【0041】
一方、ステップS501において、PC情報が既にPC情報管理保持部114に登録済みであると判断された場合には、ステップS505に進み、当該登録されている情報をPC情報管理保持部114から呼び出し、WWWブラウザ122を介して表示する(表示画面は図6(B)、(C)に示す画面と同じで、各項目の欄には、すでにPC情報管理保持部114に登録されている情報が入っているものが表示される)。
【0042】
登録済みのPC情報を確認し、必要に応じて情報を追加、変更し、ステップS503と同様に「PC構成情報登録」ボタン602−7がクリックされると(ステップS506)、ステップS507に進み、レジストリ情報保持部121からレジストリ情報(ハードウエア、ソフトウエア情報など)を自動収集し、ステップS506において追加、変更した情報とともに情報送受信部123−4を介してWWWサーバ101に送信され、PC情報管理保持部114に格納される。
【0043】
ステップS508では、PC情報管理保持部114に格納されたPC情報が表示される(図7)。表示されたPC情報により、登録内容の確認を行うことが可能である。また、図7中の「PC情報収集トップページへ」のボタン701がクリックされると、図8に示す画面(PC情報登録一覧画面)が表示される(ステップS509)。図8はPC情報収集画面のトップページで、当該ページから詳細情報の閲覧を行ったり、登録されたPC情報の削除・変更等の操作を行うことが可能である。
【0044】
(3)手動収集処理
図9は、手動情報収集処理を示すフローチャートである。本機能は、PC情報収集時に、レジストリ情報の自動収集を行わず、すべてのPC情報を手動で入力し、登録するための機能である。
【0045】
図11に示すPC情報収集画面が起動し(ステップS901)、「PC情報の手動登録」ボタン1101がクリックされると(ステップS902)、当該コンピュータの情報(PC情報)が既にPC情報管理保持部114に登録されているか否かを確認する。PC情報が登録されているか否かは、MACアドレスを比較することで判断される。
【0046】
ステップS903において、PC情報がまだPC情報管理保持部114に登録されていないと判断された場合には、ステップS904に進み、図12(A)、(B)に示す新規入力画面が表示される。図12(A)、(B)に示す新規入力画面は、上記図6(B)、(C)において示した新規入力画面の入力項目と重複するが、上記自動収集処理においては、「PC構成情報登録」ボタン602−7がクリックされることでレジストリ情報保持部121から自動で収集したレジストリ情報を、「PC情報の手動登録」においては、すべて手動で入力することができる。図12(B)は、かかる情報の一部を表示したものである。
【0047】
所定の入力項目への情報入力が完了し、「PC構成情報登録」ボタン1101がクリックされると(ステップS905)、手動入力されたPC情報がPC情報管理保持部114に格納される(ステップS906)。
【0048】
一方、ステップS903において、PC情報がすでにPC情報管理保持部114に登録済みであると判断された場合には、ステップS907に進み、当該登録されている情報をPC情報管理保持部114から呼び出し、WWWブラウザ122を介して表示する(表示画面は図12(A)、(B)に示す画面と同じで、各項目の欄には、すでにPC情報管理保持部114に登録されている情報が入っているものが表示される)。
【0049】
登録済みのPC情報を確認し、必要に応じて情報を追加、変更し、ステップS905と同様に「PC構成情報登録」ボタン1201がクリックされると(ステップS908)、ステップS909に進み、PC情報管理保持部114に登録されている情報が更新される。
【0050】
ステップS910では、PC情報管理保持部114に格納または更新されたPC情報が表示される(図13)。表示されたPC情報により、登録内容の確認を行うことが可能である。また、図13中の「PC情報収集トップページへ」のボタン1301がクリックされると、図14に示す画面(PC情報登録一覧画面)が表示される(ステップS911)。図14は図8同様、PC情報収集画面のトップページで、当該ページから詳細情報の閲覧を行ったり、登録されたPC情報の削除・変更等の操作を行うことが可能である。
【0051】
(4)編集処理
図10は、図8または図14に示したPC情報登録一覧画面において、編集処理(変更、削除)を行う場合のフローチャートである。
【0052】
図8中の「変更」ボタン801(または図14中の「変更」ボタン1301)がクリックされると(ステップS1001)、ステップS1002においてPC情報管理保持部114に登録されているPC情報が表示される(図15(A)、(B))。図15(A)に示す画面上で、PC情報を必要に応じて変更し、所望の変更が完了したら、図15(B)「PC構成情報登録」ボタン1501をクリックすることで(ステップS1003)、PC情報管理保持部114のPC情報の更新が行われる(ステップS1004)。
【0053】
ステップS1005では、PC情報管理保持部114において更新されたPC情報が表示される。表示されたPC情報により、登録内容の確認を行うことが可能である。また、図15(A)中の「PC情報収集トップページへ」のボタン1502がクリックされると、図8または図14に示したPC情報登録一覧画面に戻る(ステップS1006)。
【0054】
一方、図8中の「削除」ボタン802(または図14中の「削除」ボタン1402)がクリックされると(ステップS1001)、登録されたPC情報が削除される(ステップS1007)。コンピュータを廃棄または移管する際に使用される。
【0055】
(5)PC情報閲覧制限処理
図16は、図5のステップS509または、図9のステップS911または、図10のステップS1006において示したPC情報登録一覧画面表示における閲覧制限処理を示すフローチャートである。
【0056】
ステップS1601において、PC情報登録一覧画面表示指示を受け付けると、当該PC情報を登録した登録者が、所定の登録者(例えば、管理職以上の者であって、組織単位のPC情報の検索権限のある者)であるか否かを判断する(ステップS1602)。かかる判断は、マック・アドレスに対応してPC情報とともにセットされた個人情報または組織情報に基づいて行われる。
【0057】
ステップS1602において、組織単位の検索権限があると判断された場合には、ステップS1603に進み、「本部内サマリ表示」ボタンを有するPC情報登録一覧画面を表示する。図18は、ステップS1602において、組織単位の検索権限があると判断された場合に表示されるPC情報登録一覧画面であり、1601は「本部内サマリ表示」ボタンである。
【0058】
一方、ステップS1602において、組織単位の検索権限がないと判断された場合には、ステップS1604に進み、「本部内サマリ表示ボタン」のないPC情報登録一覧画面を表示する(図8や図14において示したPC情報登録一覧画面は、ステップS1602において、組織単位の検索権限がないと判断された場合に表示されるPC情報登録一覧画面である)。
【0059】
図17は、図18に示したPC情報登録一覧画面において、閲覧・編集処理(変更、削除)を行う場合のフローチャートである。
【0060】
図18中の「本部内サマリ表示」ボタン1801がクリックされると、図19に示す本部内サマリ情報が表示される(ステップS1702)。本部内サマリ情報は、図19に示す組織図情報表示の他、組織単位サマリ情報表示、部門内個人/PC別一覧表示が可能である。なお、当該本部内サマリ情報は、バッチ処理で情報の更新が行われ、最後に更新された日時が、図18の画面中に掲載される。
【0061】
図20は組織単位サマリ情報表示の画面であり図19に示された組織図情報表示のうち、参照したい部門をクリックすると、当該部門に対応する部門別サマリ情報が表示される(ステップS1703)。
【0062】
また、図20中の「部門メンバーPC情報紹介」ボタン2001をクリックすると、図21に示す部門内個人/PC別一覧表示の画面が表示され、部門メンバのPC情報が参照可能となる(ステップS1704)。さらに、各メンバのPC構成詳細を参照する場合には、図21中の「詳細情報」ボタン2101をクリックすることで、参照することができる(ステップS1705)。
【0063】
なお、図18に示したPC情報登録一覧画面において、「削除」または「変更」ボタンがクリックされた場合の処理(ステップS1706乃至S1711)は図10に示すフローチャートと同様であるため、説明は省略する。
【0064】
(6)集計処理および検索処理
図22は、収集されたPC情報について、システム管理者が使用可能な機能の一覧を示した画面である。
【0065】
「集計データ表示&ダウンロード」機能とは、収集されたPC情報について、会社区分ごとに、所定の集計単位で集計・表示する機能をいい、集計単位としては、ハードウエア構成ごと、ソフトウエア構成ごと、インストールソフトウエア構成ごとの集計が考えられる。
【0066】
図22において、「集計データ&ダウンロード」ボタン2301をクリックすることで、図23に示す「集計データ&ダウンロード」画面が表示され、「集計単位」2301等を選択し、「確認」ボタン2302をクリックすると、WWWサーバ101のPC情報管理保持部114に格納されたPC情報がPC情報集計・検索部115に読み込まれ、集計処理される。
【0067】
次に「ダウンロード」ボタン2303がクリックされると、集計処理された結果が、情報送受信部113、123−4を介してコンピュータ102に送信され、コンピュータ102では、「集計データ表示」ボタン2304をクリックすることで、収集されたPC情報についての集計処理結果の表示を行うことができる。
【0068】
また、「個人情報検索」機能とは、収集されたPC情報について、所定の登録者のPC情報を検索するための機能をいう。図22において、「個人情報検索」ボタン2202がクリックされると、図24に示す「個人情報検索」画面が表示され、収集されたPC情報についての検索を行うことができる。
【0069】
図24において、検索したい者の人名コード等を入力し、検索ボタン2401をクリックすると、WWWサーバ101のPC情報管理保持部114に格納されたPC情報について、PC情報集計・検索部115において検索処理される。検索処理された結果は、情報送受信部113、123−4を介してコンピュータ102に送信され、表示される。
【0070】
以上説明したように本発明にかかるコンピュータ情報収集方法を実現するためのプログラムは、
1.Webベースのシステムに適用可能であるため、コンピュータの使用場所に依存することなく、大規模な企業でも全社のPC情報の一元管理が可能となり、
また、当該プログラムを使用することにより、
2.従来は把握できなかった購入後のPC情報を把握することができ、
3.PCライフサイクル管理の基礎情報を得ることができ、PC購入管理、OS、H/Wバージョンアップについての統括管理が可能となり、全社でのPC標準管理を推進でき、
4.社内でのH/W、S/Wリソースの遊休状況もわかり、資産の有効活用ができ、
5.ソフトウエア情報が取得されるため、ソフトライセンス管理もでき、違法ソフト対策も可能となり、
6.部門内における管理者が従来独自に管理していたPC情報を、全社の情報として共有できるため、部門間によるコンピュータ管理の差がなくなり、
7.コンピュータ管理を確実にし、コンピュータ廃棄などによる情報の漏洩を制限でき、
8.機能拡張により、コンピュータに接続されるコンピュータ周辺機器、サーバ機器の管理も統合的におこなうことが可能となる、
などの付帯的な効果が得られる。
【0071】
【他の実施形態】
なお、上記各実施形態において述べたプログラムは記憶媒体に記録され、情報処理装置に供給され、情報処理装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによって達成される。
【0072】
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピ(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0073】
また、コンピュータが読出したプログラムを実行することにより、上記各実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上記各実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0074】
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上記各実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【発明の効果】
コンピュータ情報をコンピュータの使用者や管理者に負担をかけることなく収集することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかるPC情報収集方法を実現するシステムの全体構成の一例を示した図である。
【図2】本発明の一実施の形態にかかるPC情報収集方法により収集されたPC情報の一覧を示す図である。
【図3】本発明の一実施の形態にかかるプラグインのインストール処理の流れを示す図である。
【図4】本発明の一実施の形態にかかるプラグインをダウンロードする際に表示される画面を示す図である。
【図5】図3のステップS306において示した自動収集処理の詳細を示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施の形態にかかるプラグインにおいて、PC情報を新規入力する際に表示される画面を示す図である。
【図7】本発明の一実施の形態にかかるプラグインにより収集されたPC情報を表示した画面を示す図である。
【図8】本発明の一実施の形態にかかるプラグインにより収集されたPC情報を表示するPC情報登録一覧画面を示す図である。
【図9】本発明の一実施の形態にかかるプラグインにおける手動収集処理の詳細を示すフローチャートである。
【図10】本発明の一実施の形態にかかるプラグインにより収集されたPC情報の編集処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の一実施の形態にかかるプラグインにおいて、PC情報を新規入力する際に表示される画面を示す図である。
【図12】本発明の一実施の形態にかかるプラグインにおいて、PC情報を新規入力する際に表示される画面を示す図である。
【図13】本発明の一実施の形態にかかるプラグインにより収集されたPC情報を表示した画面を示す図である。
【図14】本発明の一実施の形態にかかるプラグインにより収集されたPC情報を表示するPC情報登録一覧画面を示す図である。
【図15】本発明の一実施の形態にかかるプラグインにより収集されたPC情報を編集処理する際に表示される画面を示す図である。
【図16】本発明の一実施の形態にかかるプラグインにおいて、PC情報登録一覧画面を表示するための処理を示すフローチャートである。
【図17】本発明の一実施の形態にかかるプラグインにより収集されたPC情報の編集処理、閲覧処理を行う場合のフローチャートである。
【図18】本発明の一実施の形態にかかるプラグインにより収集されたPC情報を表示するPC情報登録一覧画面を示す図である。
【図19】本発明の一実施の形態にかかるプラグインにより収集された本部内サマリ情報を表示する画面を示す図である。
【図20】本発明の一実施の形態にかかるプラグインにより収集された組織単位サマリ情報を表示する画面を示す図である。
【図21】本発明の一実施の形態にかかるプラグインにより収集された部門内個人/PC別一覧情報を表示する画面を示す図である。
【図22】本発明の一実施の形態にかかるプラグインにより収集されたPC情報について、システム管理者が使用可能な機能の一覧を示す図である。
【図23】本発明の一実施の形態にかかるプラグインにより収集されたPC情報について、集計処理された結果を表示する画面を示す図である。
【図24】本発明の一実施の形態にかかるプラグインにより収集されたPC情報について、検索処理するための操作画面を示す図である。
【符号の説明】
101・・・統括管理サーバ(WWWサーバ)
102・・・コンピュータ
103・・・ネットワーク
Claims (4)
- WWWブラウザを有する複数の情報処理装置と、該情報処理装置を管理するWWWサーバ装置とがネットワークを介して通信可能に接続された情報収集システムであって、
前記情報処理装置は、
前記情報処理装置に関する情報を前記WWWブラウザを介して入力する入力手段と、
前記情報処理装置に付されたマック・アドレスを含むレジストリ情報を取得する取得手段と、を備え、
前記WWWサーバ装置は、
前記入力手段により入力された前記情報処理装置に関する情報と、前記取得手段により取得された前記レジストリ情報とを備えるコンピュータ情報を、前記マック・アドレスごとに格納するとともに、該マック・アドレスと、予め格納されている個人情報ならびに該個人が属する組織に関する組織情報との対応付けを行う格納手段を備え、前記マックアドレスに対応付けられた前記個人情報または組織情報ごとに前記コンピュータ情報の閲覧範囲の制限がかけられており、
前記情報処理装置は、更に、
前記格納手段に格納された前記コンピュータ情報を前記WWWブラウザを介して表示する表示手段を備え、
前記WWWサーバ装置は、更に、
前記格納手段に格納された前記コンピュータ情報について、前記情報処理装置からの表示要求があった場合に、該表示要求を行った個人が前記WWWブラウザを介して該コンピュータ情報を表示させる権限を有しているか否かを、該表示要求を行った個人の前記個人情報または組織情報ごとにかけられた、前記コンピュータ情報の閲覧範囲の制限に基づいて、判断する判断手段と、
前記権限を有していると判断された場合に、前記コンピュータ情報を前記WWWブラウザを介して前記表示手段に表示させる制御手段と
を備えることを特徴とする情報収集システム。 - 前記格納手段は、前記コンピュータ情報を、ハードウエア構成と、オペレーティングシステム構成と、ソフトウエア構成とに分けて格納することを特徴とする請求項1に記載の情報収集システム。
- 前記情報処理装置は、前記コンピュータ情報を、前記個人情報の所定の項目ごとに編集する編集手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の情報収集システム。
- WWWブラウザを有する複数の情報処理装置と、該情報処理装置を管理するWWWサーバ装置とがネットワークを介して通信可能に接続された情報収集システムにおいて、該情報処理装置の情報を収集する情報収集方法であって、
前記情報処理装置に関する情報を前記WWWブラウザを介して入力する入力工程と、
前記情報処理装置に付されたマック・アドレスを含むレジストリ情報を取得する取得工程と、
前記入力工程により入力された前記情報処理装置に関する情報と、前記取得工程により取得された前記レジストリ情報とを備えるコンピュータ情報を、前記マック・アドレスごとに前記WWWサーバ装置の格納手段に格納するとともに、該マック・アドレスと、予め格納されている個人情報ならびに該個人が属する組織に関する組織情報との対応付けを行う格納工程と、を備え、前記マック・アドレスに対応付けられた前記個人情報または組織情報ごとに前記コンピュータ情報の閲覧範囲の制限がかけられており、
更に、
前記格納手段に格納された前記コンピュータ情報を前記WWWブラウザを介して表示する表示工程と、
前記格納手段に格納された前記コンピュータ情報について、前記情報処理装置から前記WWWサーバ装置に対して表示要求があった場合に、該表示要求を行った個人が前記WWWブラウザを介して該コンピュータ情報を表示させる権限を有しているか否かを、該表示要求を行った個人の前記個人情報または組織情報ごとにかけられた、前記コンピュータ情報の閲覧範囲の制限に基づいて、判断する判断工程と、
前記権限を有していると判断された場合に、前記コンピュータ情報を前記WWWブラウザを介して表示させるよう、前記表示工程における表示を制御する制御工程と
を備えることを特徴とする情報収集方法。
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