JP7023875B2 - 吸引カテーテル - Google Patents

吸引カテーテル Download PDF

Info

Publication number
JP7023875B2
JP7023875B2 JP2018568043A JP2018568043A JP7023875B2 JP 7023875 B2 JP7023875 B2 JP 7023875B2 JP 2018568043 A JP2018568043 A JP 2018568043A JP 2018568043 A JP2018568043 A JP 2018568043A JP 7023875 B2 JP7023875 B2 JP 7023875B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
suction
tube
guide wire
suction catheter
catheter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018568043A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018150772A1 (ja
Inventor
翠翠 李
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaneka Corp
Original Assignee
Kaneka Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kaneka Corp filed Critical Kaneka Corp
Publication of JPWO2018150772A1 publication Critical patent/JPWO2018150772A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7023875B2 publication Critical patent/JP7023875B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Pulmonology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Anesthesiology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
  • Surgical Instruments (AREA)
  • External Artificial Organs (AREA)

Description

本発明は吸引カテーテルに関する。
従来、血管などの脈管において狭窄あるいは閉塞が生じた場合、及び血栓により血管が閉塞してしまった場合の治療方法として、血栓を吸引して除去する治療法が有効である。このような治療法に使用するカテーテルは吸引カテーテルと呼ばれている。
吸引カテーテルを用いた治療では、吸引カテーテルを血管内の吸引対象部位近傍まで導くためにガイドワイヤを用いる。吸引カテーテルは、通常、吸引対象を吸引する吸引口を有する吸引ルーメンと、ガイドワイヤを挿入するためのガイドワイヤルーメンと、を有する。それゆえ、術者は、吸引カテーテルを血管内に挿入し血管内の吸引対象部位まで導くに際し、まず、ガイドワイヤを血管内に挿通し、ガイドワイヤの遠位側端部を吸引対象部位である血栓に保持させる。これにより、吸引カテーテルが吸引対象部位へ到達するためのガイドワイヤによる経路を確保する。その後、ガイドワイヤの手元側を吸引カテーテルのガイドワイヤルーメンの先端側に通して、吸引カテーテルを血管に挿入させる。ガイドワイヤに沿って吸引カテーテルを血管内で移動させることにより吸引対象部位に到達させ、吸引ルーメンから血栓を吸引する。それゆえ、吸引カテーテルには、吸引する対象である異物が存在する病変部位への到達性と、対象物をできる限り多く吸引するための吸引性能とが同時に求められる。
従来の吸引カテーテルとして、例えば特許文献1及び2に記載された吸引カテーテルが挙げられる。
特許文献1に開示された吸引カテーテルは、吸引対象を吸引する吸引口が吸引ルーメンの軸線に対して傾斜して形成された構成となっている。また、特許文献2に開示された吸引カテーテルは、末端側端部が湾曲した構成となっている。
特開2013-31522号公報 国際公開2007/022383号パンフレット
ここで、吸引カテーテルを血管内に挿入し血管内の吸引対象部位まで導くに際し、ガイドワイヤは、血管の中心部分ではなく、血管壁に沿って移動し、吸引対象部位である血栓に突き刺さることで遠位側端部が血栓に保持される。ガイドワイヤにより導かれた吸引カテーテルの吸引口は、血管壁に近接し、血管の中心からずれた配置となることが多い。このため、吸引カテーテルを用いて吸引動作をしたとき、吸引口近傍の血栓は吸引口から良好に吸引される。しかし、吸引カテーテルにおいてガイドワイヤルーメンと吸引ルーメンとは、平行に配置されているため、例えば吸引口から離れたガイドワイヤ付近の血管壁に存在する血栓は、十分に吸引されない。それゆえ、従来の吸引カテーテルでは、血栓を十分に吸引することができないという問題がある。
本発明の一態様は、血栓などの吸引対象物の吸引性能が向上した吸引カテーテルを実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る吸引カテーテルは、先端に吸引部を有する第1ルーメンを備えた第1チューブと、前記第1チューブの前記吸引部側に設けられ、ガイドワイヤが挿通する第2ルーメンを有する第2チューブと、を備え、前記吸引部は、前記第1チューブの軸線に対して傾斜して形成された吸引口を有する吸引カテーテルであって、前記吸引部における最も先端位置を第1位置とし、該第1位置から最も遠い位置を第2位置とすると、少なくとも前記第2チューブにおける前記吸引口側の端部が前記第2位置側へ湾曲した湾曲部を備えていることを特徴としている。
本発明の一態様によれば、血栓などの吸引対象物の吸引性能が向上するという効果を奏する。
本発明の実施形態の前提となる吸引カテーテルの概略構成を示し、(a)は、側面図であり、(b)はA-A線断面図である。 (a)は、本発明の実施形態に係る吸引カテーテルの遠位端側の概略構成を示す断面図であり、(b)は、第1の位置と第2の位置との関係を説明するための図であり、吸引チューブの吸引部を長軸方向に沿って遠位端側から見た概略構成を示す正面図である。 吸引カテーテルが血管中にて吸引対象物である血栓に到達したときの状態を示し、(a)は本発明の実施形態の前提となる吸引カテーテルが血栓に到達した場合の概略構成を示す断面図であり、(b)の(a)のB-B断面図であり、(c)は本発明の実施形態に係る吸引カテーテルが血栓に到達した場合の概略構成を示す断面図であり、(d)は(c)のC-C断面図である。 本発明の実施形態に係る吸引カテーテルがガイドワイヤに沿って屈曲する血管を移動する様子を模式的に示し、(a)は、吸引カテーテルが血管の屈曲部分の外側の血管壁に接触する場合の様子を示す断面図であり、(b)は、(a)の状態での長軸の方向から見た吸引口の形状を示す正面図であり、(c)は、吸引カテーテルが血管の屈曲部分の内側の血管壁に接触する場合の様子を示す断面図であり、(d)は、(c)の状態での長軸の方向から見た吸引口の形状を示す正面図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
(本実施形態の前提となる吸引カテーテルの構成)
まず、本実施形態の前提となる吸引カテーテルの構成について、説明する。図1は、本実施形態の前提となる吸引カテーテル11の概略構成を示し、図1の(a)は、側面図であり、図1の(b)は断面図である。
図1の(a)に示されるように、吸引カテーテル11は、吸引ルーメンを構成する吸引チューブ1(第1チューブ)と、ガイドワイヤルーメンを構成するガイドワイヤチューブ2(第2チューブ)と、を備えている。吸引チューブ1の遠位端には、吸引部3が設けられている。この吸引部3は、血栓などの吸引対象を吸引するための吸引口3aを有する。吸引口3aは、吸引チューブ1の軸線に対して傾斜して設けられている。ここで、吸引カテーテルにおける吸引対象側を遠位端側、または遠位側とし、それと反対側を近位端側、または近位側とする。
ガイドワイヤチューブ2は、吸引チューブ1の吸引部3側に設けられている。また、ガイドワイヤチューブ2の遠位端は、吸引部3における最も遠位端側の位置1aよりも遠位側に位置している。また、ガイドワイヤチューブ2の長さは、例えば、120mmである。
また、図1の(b)に示されるように、吸引チューブ1の壁部は、内層12、補強層13、及び被覆層14を備えた積層構造である。内層12を構成する樹脂は、フッ素系樹脂や高密度ポリエチレンが用いられる。内層12を構成する樹脂の具体例としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体(ETFE)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)等が挙げられる。
また、補強層13は、素線を交互に網目状に編んだ編組形状となっている。補強層13の素線の材質としては、例えばナイロン繊維等の合成繊維や、Ti-Ni、ステンレス鋼等の金属が挙げられる。
被覆層14は、内層12及び編組形状の補強層13を被覆する層である。被覆層14を構成する樹脂は、エラストマーが用いられる。被覆層15を構成する樹脂の具体例としては、ポリアミドエラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリオレフィンエラストマー等が挙げられる。
(本実施形態に係る吸引カテーテルの構成)
本実施形態に係る吸引カテーテルは、図1に示された吸引カテーテル11における遠位端側の構造に特徴がある。図2の(a)は、本実施形態に係る吸引カテーテル10の遠位端側の概略構成を示す断面図である。図2の(b)は、位置1aと位置1bとの関係を説明するための図であり、吸引チューブ1の吸引部3を長軸方向に沿って遠位端側から見た概略構成を示す正面図である。図2の(a)に示す構成において、吸引チューブ1は、吸引ルーメン1A(第1ルーメン)を構成し、ガイドワイヤチューブ2は、ガイドワイヤルーメン2A(第2ルーメン)を構成する。
吸引カテーテル10において、吸引部3の吸引口3aにおける最も遠位端側の先端位置を位置1a(第1の位置)とし、位置1aから最も遠い位置を位置1b(第2の位置)とする。なお、血管内で、ガイドワイヤはよく血管壁に沿って配置されるため、ガイドワイヤチューブ2に隣接する位置1aは、吸引口3aにおいて最も血管壁側に配される。一方、位置1bは、血管壁から最も遠い位置に配される。位置1aを上側とした場合、位置1bは下側に配される。そして、位置1bと位置1aの間の部分は、位置1bから先端位置である位置1aへ向けて上方へ傾斜した形状になっている。位置1aの部分を鼻部とすると、位置1bは顎部と捉えることができる。
図2の(a)に示されるような、吸引チューブ1の軸線Xに対して傾斜して吸引口3aが設けられた吸引カテーテル10では、吸引口3aにおける位置1bでの吸引力が最も大きくなる。
ここで、「位置1aから最も遠い位置」について、図2の(b)を参照して、さらに詳述する。「位置1aから最も遠い位置」は、図2の(b)のように吸引チューブ1の吸引部3を遠位端側から見たときの吸引口3aの形状を基準に考える。すなわち、「位置1aから最も遠い位置」とは、図2の(b)に示す吸引口3aの形状において吸引口3aを構成する壁の任意の位置Pと位置1aとを結ぶ直線を引いたとき、当該直線の長さDが最も長くなる位置のことをいう。図2の(b)に示す形状では、位置1bと位置1aとを結ぶ直線を引いたときの長さDmが最も長くなる。
このように吸引カテーテル10では、吸引チューブ1の吸引部3に、軸線Xに対して傾斜して吸引口3aが形成されている。このため、吸引部3には、最も遠位端側の位置である位置1a、及び最も近位端側の位置である位置1bが存在する。それゆえ、位置1a及び1bはそれぞれ、吸引部3の最遠位端位置及び最近位端位置であるともいえる。
本実施形態に係る吸引カテーテル10は、図2の(a)に示されるように、遠位端が湾曲した湾曲部4を有している。湾曲部4は、少なくとも吸引部3側(すなわち遠位側)の端部が位置1b側へ湾曲した構成となっている。また、図2の(b)に示されるように、湾曲部4において、吸引口3aを構成する側壁の形状(以下、単に吸引口3aの形状と称する)は、略真円形状となっている。
また、湾曲部4は、吸引チューブ1の軸線Xと交差しているように湾曲した構成となっている。換言すれば、吸引チューブ1の軸線Xと湾曲部4とが交差する交点を交点4aとしたとき、交点4aが少なくとも位置1bよりも遠位端側に配される構成である。
湾曲部4は、図2(a)において、位置1aおよび位置1bを結ぶ直線と軸線Xとのなす角度が5度から45度であることが好ましく、さらに好ましくは、7度から30度である。
ここで、図2の(a)に示された吸引カテーテル10は、ガイドワイヤチューブ2にガイドワイヤが挿入されていない自然状態での構成である。このような自然状態で湾曲部4を有する吸引カテーテル10は、ガイドワイヤチューブ2にガイドワイヤが挿入された状態では、血管壁につたって移動するガイドワイヤの形状に追随した形状となる。
図3は、吸引カテーテルが血管中にて吸引対象物である血栓に到達したときの状態を示す。図3の(a)は本実施形態の前提となる吸引カテーテル11が血栓に到達した場合の概略構成を示す断面図である。図3の(b)の図3の(a)のB-B断面図である。図3の(c)は本実施形態に係る吸引カテーテル10が血栓に到達した場合の概略構成を示す断面図である。図3の(d)は図3の(c)のC-C断面図である。
図3の(a)または(b)に示されるように、吸引カテーテル10または11を用いた治療においては、まず、血管6内にて、ガイドワイヤ5が血管壁に沿って移動する。そして、ガイドワイヤ5の遠位側端部が吸引対象部位である血栓6Aに引っ掛かることにより、吸引カテーテル10または11が血栓6Aへ到達するためのガイドワイヤ5による経路が確保される。吸引カテーテル10または11は、ガイドワイヤ5をガイドワイヤルーメンに通し、ガイドワイヤ5に沿って血管内に挿入される。ここで、図3の(a)~(d)において、ガイドワイヤチューブ2に近接する側の血管壁を上側血管壁6cとし、その反対側の血管壁を下側血管壁6bとする。
ガイドワイヤ5の遠位端側の部分(例えば遠位端から近位端側へ15cm程度の部分)は、血管が傷つかないように、近位端側の部分よりも柔軟になっている。そして、ガイドワイヤ5は、遠位端へ向かうに従い、柔軟性が高くなる。
吸引カテーテル10または11がガイドワイヤ5の近位端側の部分に沿って移動する場合、ガイドワイヤチューブ2は、該ガイドワイヤチューブ2を通過するガイドワイヤ5の形状に追随する。また、吸引カテーテル10または11がガイドワイヤ5の遠位端側の部分に沿って移動する場合、ガイドワイヤ5に柔軟性があるため、ガイドワイヤ5に対するガイドワイヤチューブ2の形状の追随性が遠位端へ向かうに従い小さくなる。例えば、ガイドワイヤ5の遠位端から3cmの部分は、ガイドワイヤ5の形状がガイドワイヤチューブ2の形状に追随する程度の柔軟性を有する。
図3の(a)及び(b)に示されるように、本発明の実施形態の前提となる吸引カテーテル11では、吸引チューブ1がガイドワイヤ5に沿って移動し血栓6Aに到達したとき、吸引口3aにおける吸引力が大きい位置1bは、下側血管壁6bから距離D離れたレベルPに位置する。ガイドワイヤ5の血栓6Aに近い遠位端側の部分は、柔軟性を有している。吸引カテーテル11では、ガイドワイヤチューブ2は湾曲しておらず直線状であるため、ガイドワイヤ5の遠位端側の部分は直線状を維持している。
一方、図3の(c)及び(d)に示されるように、本発明の実施形態の吸引カテーテル10では、吸引チューブ1は、ガイドワイヤ5に沿って移動し血栓6Aに到達したとき、位置1bは、下側血管壁6bから距離D離れたレベルPに位置する。ここで、ガイドワイヤ5の血栓6Aに近い遠位端側の部分に柔軟性があるため、ガイドワイヤ5に対するガイドワイヤチューブ2の形状の追随性が遠位端へ向かうに従い小さくなる。吸引カテーテル10は、少なくともガイドワイヤチューブ2に湾曲部4を有するため、ガイドワイヤ5が湾曲部4の形状に追随する作用と湾曲部4がガイドワイヤ5の形状に追随する作用と拮抗した状態となる。その結果、吸引カテーテル10内に、吸引チューブ1の軸線Xとガイドワイヤチューブ2の軸線Yとが平行になるような力が働く。そして、この力と反作用の力(湾曲部4の状態に戻ろうとする力)が位置1aに働く。その結果、ガイドワイヤチューブ2に位置1b側に窪んだ凹部2aが形成される。そして、この凹部2aが形成されることにより、位置1bが下方へシフトする。
以上のことから、吸引カテーテル10における位置1bと下側血管壁6bとの距離Dは、吸引カテーテル11における位置1bと下側血管壁6bとの距離Dよりも小さくなる。このため、本実施形態に係る吸引カテーテル10によれば、下側血管壁6bに付着した血栓6Aを吸引する性能が向上する。
また、血栓6Aには繊維質が含まれる。このため、下側血管壁6bに付着した血栓6Aに対する吸引力が不十分である場合、繊維質に引きずられて比較的大きな血栓6Aが吸引口3aから吸引される。それゆえ、吸引チューブ1が大きな血栓6Aにより閉塞するおそれがある。これに対して、吸引カテーテル10では、吸引力が最も高い位置1bと下側血管壁6bとの距離Dを小さくすることができるので、繊維質を含め血栓6Aを細かく分割するのに十分な吸引力を実現できる。それゆえ、血栓6Aによる吸引チューブ1の閉塞を防止することができる。
また、図2の(a)に示されるように、湾曲部4は、少なくともガイドワイヤチューブ2が湾曲する位置で湾曲していればよい。湾曲部4の湾曲許容部分Zは、ガイドワイヤチューブ2において、ガイドワイヤチューブ2の先端から、ガイドワイヤチューブ2の位置1b’から位置1aと反対側へ、つまり手元側へ最大5mmの位置cまでの部分で湾曲していてもよい。また、位置cは、位置1b’から手元側へ最大2mmの位置であることが好ましい。また、湾曲部4は、ガイドワイヤチューブ2における位置1bから遠位端までの部分が湾曲していれば、少なくともガイドワイヤチューブ2が湾曲する。なお、ガイドワイヤチューブ2の位置1b’とは、図2(a)において、位置1bを通り、吸引チューブ1の軸線Xに垂直な線がガイドワイヤチューブ2と交わる点である。
図4は、吸引カテーテル10がガイドワイヤ5に沿って屈曲する血管6を移動する様子を模式的に示す図である。図4の(a)は、吸引カテーテル10が血管6の屈曲部分の外側の血管壁6dに接触する場合の様子を示す断面図である。図4の(b)は、図4の(a)の状態での吸引口3aの形状を示す図である。図4の(c)は、吸引カテーテル10が血管6の屈曲部分の内側の血管壁6eに接触する場合の様子を示す断面図である。図4の(b)は、図4の(c)の状態での吸引口3aの形状を示す図である。
図4の(a)に示されるように、吸引カテーテル10が血管6の屈曲部分の外側の血管壁6dに接触する場合、湾曲部4は、吸引チューブ1の軸線Xと交差するように、さらに位置1b側へ湾曲するようになる。このとき、吸引口3aの形状は、図4の(b)に示されるように、縦方向(位置1aと位置1bとを結ぶ直線の方向)に収縮し、略真円形状から横楕円形状となる。このように、吸引カテーテル10が湾曲部4の湾曲する方向(位置1b側への湾曲)と同じ方向に屈曲する血管6を通過するので、追随性が高くなる。
図4の(c)に示されるように、吸引カテーテル10が血管6の屈曲部分の内側の血管壁6eに接触する場合、湾曲部4は、吸引チューブ1の軸線Xから離間するように、位置1bと反対側の位置1a側へ湾曲するようになる。また、吸引口3aの形状は、図4の(d)に示されるように、縦方向に伸長し、真円形状から縦楕円形状となる。このとき、吸引カテーテル10の位置1b部分(顎部)は、位置1a側へ伸長する。このため、位置1b部分(顎部)と血管6の屈曲部分の外側の血管壁6dとの引っ掛かりを抑えることができる。
(本実施形態に係る吸引カテーテルの製造方法)
本実施形態に係る吸引カテーテル10の製造方法は、少なくともガイドワイヤチューブ2における吸引口3a側の端部を位置1b側へ湾曲する湾曲工程を含んでいれば、特に限定されない。
湾曲工程としては、例えば、従来公知の製造方法により吸引チューブ1及びガイドワイヤチューブ2を溶着して図3の(a)に示す吸引カテーテル11を製造しておき、この吸引カテーテル11を湾曲する方法が挙げられる。吸引カテーテル11の湾曲方法としては、例えば、まず、吸引カテーテル11のガイドワイヤチューブ2内に、曲げ加工した金属芯材を挿入する。その後、吸引チューブ1及びガイドワイヤチューブ2の融点以下で加熱加工及び冷却を施す。そして、最後に、上記金属芯材をガイドワイヤチューブ2から引き抜くことにより、湾曲部4が形成された吸引カテーテル10を得る。
また、上述した方法以外に、例えば、湾曲部4を有するガイドワイヤチューブ2、及び湾曲部4に沿って湾曲する吸引チューブ1を予め作製し、両チューブを従来公知の方法により溶着する方法も挙げられる。
〔まとめ〕
本発明の一実施形態に係る吸引カテーテル10は、先端に吸引部3を有する第1ルーメンとしての吸引ルーメン1Aを備えた第1チューブとしての吸引チューブ1と、吸引チューブ1の吸引部3側に設けられ、ガイドワイヤ5が挿通する第2ルーメンとしてのガイドワイヤルーメン2Aを有する第2チューブとしてのガイドワイヤチューブ2と、を備え、吸引部3は、吸引チューブ1の軸線Xに対して傾斜して形成された吸引口3aを有する吸引カテーテル10であって、吸引部3における最も先端位置を位置1a(第1位置)とし、第1位置から最も遠い位置を位置1b(第2位置)とすると、少なくともガイドワイヤチューブ2における吸引口3a側の端部が位置1b側へ湾曲した湾曲部4を備えていることを特徴としている。換言すると、湾曲部4は、吸引部3おける最遠近端位置としての位置1aが、最近位端位置としての位置1b側へ湾曲した構成であるといえる。
上記の構成によれば、少なくともガイドワイヤチューブ2における吸引口3a側の端部が位置1b側へ湾曲した湾曲部4を備えているので、吸引チューブ1がガイドワイヤ5に沿って移動し血栓に到達したとき、吸引カテーテル10における最も吸引力が高い位置1bを下側血管壁に接近し、位置1bと下側血管壁との距離が小さくなる。このため、上記の構成によれば、下側血管壁に付着した血栓を吸引することができ、吸引性能が向上する。
本発明の一実施形態に係る吸引カテーテル10では、湾曲部4は、第1チューブとしての吸引チューブ1の軸線Xと交差していることが好ましい。
これにより、吸引チューブ1がガイドワイヤ5に沿って移動し血栓に到達したとき、吸引カテーテル10における位置1bを下側血管壁のより近くに接近させることができる。
本発明の一実施形態に係る吸引カテーテル10では、第1チューブとしての吸引チューブ1と第2チューブとしてのガイドワイヤチューブ2とが、全長に亘って互いの軸線X及びYが平行になるように配されたとき、湾曲部4には、位置1b(第2位置)側へ窪んだ凹部2aが形成されることが好ましい。
上記の構成によれば、全長に亘って互いの軸線X及びYが平行になるように配されたとき、湾曲部4には、位置1b(第2位置)側へ窪んだ凹部2aが形成されるので、吸引カテーテル10は、この凹部2aにより、位置1bが下方へシフトする。したがって、上記の構成によれば、吸引チューブ1がガイドワイヤ5に沿って移動し血栓に到達したとき、吸引カテーテル10における位置1bを下側血管壁のより確実に接近させることができる。
本発明の一実施形態に係る吸引カテーテル10において、湾曲部4では、前記第2チューブとしてのガイドワイヤチューブ2において、その先端から、第1チューブとしての吸引チューブ1の吸引部3における位置1b(第2位置)から位置1a(第1位置)と反対側へ最大2mmの位置までの部分が湾曲していてもよい。
本発明の一実施形態に係る吸引カテーテル10の製造方法は、先端に吸引部3を有する第1ルーメンとしての吸引ルーメン1Aを備えた第1チューブとしての吸引チューブ1と、吸引チューブ1の吸引部3側に設けられ、ガイドワイヤ5が挿通する第2ルーメンとしてのガイドワイヤルーメン2Aを有する第2チューブとしてのガイドワイヤチューブ2と、を備え、吸引部3は、吸引チューブ1の軸線Xに対して傾斜して形成された吸引口3aを有する吸引カテーテル10での製造方法であって、吸引部3における最も先端位置を位置1a(第1位置)とし、第1位置から最も遠い位置を位置1b(第2位置)とすると、少なくともガイドワイヤチューブ2における吸引口3a側の端部を位置1b側へ湾曲する湾曲工程を含むことを特徴としている。
上記の構成によれば、吸引性能が向上した吸引カテーテル10を製造することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 吸引チューブ(第1チューブ)
1A 吸引ルーメン(第1ルーメン)
1a 位置(第1の位置)
1b 位置(第2の位置)
2 ガイドワイヤチューブ(第2チューブ)
2A ガイドワイヤルーメン(第2ルーメン)
2a 凹部
3 吸引部
3a 吸引口
4 湾曲部
5 ガイドワイヤ
6 血管
6A 血栓
10 吸引カテーテル

Claims (4)

  1. 先端に吸引部を有する第1ルーメンを備えた第1チューブと、
    前記第1チューブの前記吸引部側に設けられ、ガイドワイヤが挿通する第2ルーメンを有する第2チューブと、を備え、前記吸引部は、前記第1チューブの軸線に対して傾斜して形成された吸引口を有する吸引カテーテルであって、
    前記吸引部における最も先端位置を第1位置とし、該第1位置から最も遠い位置を第2位置とすると、
    少なくとも前記第2チューブにおける前記吸引口側の端部が前記第2位置側へ湾曲した湾曲部を備え、
    前記第1チューブと前記第2チューブとが、全長に亘って互いの軸線が平行になるように配されたとき、
    前記湾曲部には、前記第2位置側へ窪んだ凹部が形成されることを特徴とする吸引カテーテル。
  2. 前記湾曲部は、前記第1チューブの軸線と交差していることを特徴とする請求項1に記載の吸引カテーテル。
  3. 前記湾曲部では、前記第2チューブにおいて、その先端から、前記第2位置から前記第1位置と反対側へ最大2mmの位置までの部分が湾曲していることを特徴とする請求項1または2に記載の吸引カテーテル。
  4. 先端に吸引部を有する第1ルーメンを備えた第1チューブと、
    前記第1チューブの前記吸引部側に設けられ、ガイドワイヤが挿通する第2ルーメンを有する第2チューブと、を備え、前記吸引部は、前記第1チューブの軸線に対して傾斜して形成された吸引口を有する吸引カテーテルの製造方法であって、
    前記吸引部における最も先端位置を第1位置とし、該第1位置から最も遠い位置を第2位置とすると、
    少なくとも前記第2チューブにおける前記吸引口側の端部を前記第2位置側へ湾曲することにより湾曲部を形成する湾曲工程を含み、
    前記湾曲工程では、
    前記第1チューブと前記第2チューブとが、全長に亘って互いの軸線が平行になるように配されたとき、前記湾曲部に前記第2位置側へ窪んだ凹部が形成されるように前記湾曲部を形成することを特徴とする吸引カテーテルの製造方法。
JP2018568043A 2017-02-17 2018-01-12 吸引カテーテル Active JP7023875B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017028224 2017-02-17
JP2017028224 2017-02-17
PCT/JP2018/000679 WO2018150772A1 (ja) 2017-02-17 2018-01-12 吸引カテーテル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018150772A1 JPWO2018150772A1 (ja) 2019-12-12
JP7023875B2 true JP7023875B2 (ja) 2022-02-22

Family

ID=63169806

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018568043A Active JP7023875B2 (ja) 2017-02-17 2018-01-12 吸引カテーテル

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP7023875B2 (ja)
CN (1) CN110300611B (ja)
WO (1) WO2018150772A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109847119B (zh) * 2019-02-26 2024-06-21 胡涛 微导管及微导管组件

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007105240A (ja) 2005-10-13 2007-04-26 Kaneka Corp 体外循環用カテーテル
JP2007202901A (ja) 2006-02-03 2007-08-16 Unitika Ltd トリプルルーメンカテーテル
JP2009261767A (ja) 2008-04-28 2009-11-12 Unitika Ltd バスキュラーアクセスカテーテル
JP2010017211A (ja) 2008-07-08 2010-01-28 Nipro Corp 吸引カテーテル
WO2014147815A1 (ja) 2013-03-22 2014-09-25 テルモ・クリニカルサプライ株式会社 血管内異物吸引用カテーテル

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7449010B1 (en) * 2002-07-15 2008-11-11 Motoya Hayase Material removal catheter and method
JP4321019B2 (ja) * 2002-08-01 2009-08-26 株式会社カネカ 吸引カテーテル
ES2261588T3 (es) * 2002-12-17 2006-11-16 N.G.C. Medical S.P.A. Cateter de aspiracion de doble lumen para proteccion distal en una intervencion percutanea.
JP4409179B2 (ja) * 2003-01-22 2010-02-03 ニプロ株式会社 吸引性とクロス性の改良された血栓吸引カテーテル
US7938820B2 (en) * 2005-08-18 2011-05-10 Lumen Biomedical, Inc. Thrombectomy catheter
JP2007236632A (ja) * 2006-03-08 2007-09-20 Kaneka Corp カテーテルシャフト
CN101652155B (zh) * 2007-04-03 2012-09-19 尼普洛株式会社 血栓吸引导管
JP5777936B2 (ja) * 2010-07-16 2015-09-09 テルモ株式会社 吸引カテーテル
US9554822B2 (en) * 2011-09-02 2017-01-31 Abbott Cardiovascular Systems Inc. Thrombectomy catheter with aspiration and guidewire lumens defining an asymmetrical taper and cutting edge with offset tip
CN103252014B (zh) * 2012-02-17 2016-12-14 株式会社戈德曼 医疗用器具
JP6039199B2 (ja) * 2012-03-12 2016-12-07 株式会社グッドマン カテーテル
CN202637572U (zh) * 2012-05-21 2013-01-02 张魁正 防贴血管壁血液透析导管
JP6391910B2 (ja) * 2012-12-14 2018-09-19 株式会社グッドマン 吸引カテーテル
CN203935256U (zh) * 2014-04-29 2014-11-12 天津德岩科技有限公司 一次性流产吸引管
GB2530389B (en) * 2014-08-11 2019-11-27 Bissell Homecare Inc Vacuum cleaner
CN104586470A (zh) * 2015-01-28 2015-05-06 湖南埃普特医疗器械有限公司 血栓抽吸装置及血栓抽吸导管
DE202015002060U1 (de) * 2015-03-17 2015-11-25 Gerhard-Friedrich Horak Infusions- und Aspirations- Catheter (IAC) (Katheter zur Entfernung von Thromben und Applikation von Medikamenten)
CN104758029B (zh) * 2015-04-16 2016-03-16 黄经春 一种血栓抽吸导管及其应用

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007105240A (ja) 2005-10-13 2007-04-26 Kaneka Corp 体外循環用カテーテル
JP2007202901A (ja) 2006-02-03 2007-08-16 Unitika Ltd トリプルルーメンカテーテル
JP2009261767A (ja) 2008-04-28 2009-11-12 Unitika Ltd バスキュラーアクセスカテーテル
JP2010017211A (ja) 2008-07-08 2010-01-28 Nipro Corp 吸引カテーテル
WO2014147815A1 (ja) 2013-03-22 2014-09-25 テルモ・クリニカルサプライ株式会社 血管内異物吸引用カテーテル

Also Published As

Publication number Publication date
CN110300611B (zh) 2022-03-04
CN110300611A (zh) 2019-10-01
WO2018150772A1 (ja) 2018-08-23
JPWO2018150772A1 (ja) 2019-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9044574B2 (en) Catheter
JP5243155B2 (ja) 吸引カテーテル
JP7023875B2 (ja) 吸引カテーテル
JP2013180156A (ja) 医療機器
US20200215300A1 (en) Catheter, separator, and suction system
JP5101025B2 (ja) 血栓吸引カテーテル
JP2017064067A (ja) 血栓吸引カテーテルおよびスタイレット
JP2013184020A (ja) カテーテル
JP6960405B2 (ja) 吸引カテーテル及び吸引カテーテルの製造方法
JP7019329B2 (ja) 吸引カテーテル
JP5643024B2 (ja) 吸引カテーテル及び該吸引カテーテルの製造方法
JP6965348B2 (ja) 吸引カテーテル
JP6884658B2 (ja) 吸引カテーテル
CN109414529B (zh) 抽吸导管及抽吸导管的制造方法
JP2023041960A (ja) カテーテルおよび吸引システム
JP7061069B2 (ja) 吸引カテーテル
JP2018019976A (ja) 吸引カテーテル及び吸引カテーテルの製造方法
JP2008086476A (ja) 吸引カテーテルおよびその製造方法
JP7298162B2 (ja) 医療用機器
WO2019012820A1 (ja) 吸引カテーテル
JP2019092867A (ja) 吸引カテーテル
JP2013169317A (ja) 医療用機器
JP2005237863A (ja) カテーテルとその製造方法
JP2020048904A (ja) 医療用管腔体および医療器具組立体
JP4209753B2 (ja) 心臓の左心室造影用カテーテル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210817

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211012

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220111

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220209

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7023875

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150