JP7023589B2 - アスベスト除去システムおよびアスベスト除去方法 - Google Patents
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Description
例えば、スクレイパーなどの工具を用いて、作業員が手作業でアスベスト含有材を剥ぎ取ることが考えられる。しかしながら、例えば金属カーテンウォールの裏面に吹き付けられたアスベスト含有材を除去する場合、金属カーテンウォールと外周柱および梁との隙間が狭隘なため、この隙間に作業員が入り込むことができず、手作業でアスベスト含有材を除去できないことがある。
一方、建物の構成部材に吹き付けられたアスベスト含有材に、ノズルから高圧で水を噴射してアスベスト含有材を除去する方法が提案されている(特許文献1~3参照)。
しかし、例えば、金属カーテンウォールや鉄骨等の耐火性能を要する構造材や層間塞ぎにアスベスト含有材が吹き付けられている場合、アスベスト含有材が吹き付けられた空間が極めて狭く、人が立ち入ることができないため、特許文献1~3に示されたアスベストの除去方法では、適切に除去できない場合があった。
第1の発明のアスベスト除去システム(例えば、後述のアスベスト除去システム1)は、水を高圧で噴射してアスベスト含有材を除去するアスベスト除去システムであって、
水を高圧で供給する供給装置(例えば、後述の供給装置2)と、当該供給装置から供給された水を噴射するウォータージェットガン(例えば、後述のウォータージェットガン3)と、を備え、当該ウォータージェットガンは、前記供給装置に接続されたガン本体(例えば、後述のガン本体10)と、当該ガン本体の先端に取り付けられた曲がり配管(例えば、後述の曲がり配管20、20A~20E)と、当該曲がり配管の先端に取り付けられた回転継手部(例えば、後述の回転継手部30)と、当該回転継手部に接続されたスピンノズル(例えば、後述のスピンノズル40)と、を備え、前記回転継手部は、前記曲がり配管に対するスピンノズルの角度を所定範囲内で設定可能であり、前記スピンノズルは、自転しながら高圧で水を噴射することを特徴とする。
この発明によれば、ウォータージェットガンに曲がり配管を設けたので、建物内の狭隘な空間においてアスベスト含有材を除去する場合でも、この空間に曲がり配管を差し込むことで、曲がり配管の先端に取り付けたスピンノズルが容易にアスベスト含有材に届くので、アスベスト含有材を迅速かつ確実に除去できる。
また、ウォータージェットガンにスピンノズルを設けたので、供給装置の送水圧力(例えば、20MPa 程度)によって、スピンノズルが自転しながら様々な方向に水を高圧で噴射する。よって、アスベスト含有材に対して様々な角度から水を当てることができ、アスベスト含有材を確実に除去できる。
また、曲がり配管の先端に回転継手部を設けたので、この回転継手部により曲がり配管に対するスピンノズルの角度を自在に設定して、スピンノズルから噴射する水を所望の角度でアスベスト含有材に当てることができる。
したがって、解体対象となる建物の構成部材の表面にアスベスト含有材が付着している場合、アスベスト含有材を構成部材ごと建物から取り外さなくても、この構成部材からアスベスト含有材のみを剥ぎ取ることができるため、アスベスト含有材を短期間かつ低コストで除去できる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るアスベスト除去システム1の構成を示す模式図である。図2は、アスベスト除去システム1のウォータージェットガン3の側面図である。
アスベスト除去システム1は、水を高圧で噴射してアスベスト含有材を除去するものである。このアスベスト除去システム1は、水を高圧で供給する供給装置2と、供給装置2から供給された水を噴射するウォータージェットガン3と、を備える。
回転継手部30は、曲がり配管20に対するスピンノズル40の角度を所定範囲内ここでは90°で設定可能である。
スピンノズル40は、回転軸41に対して自在に回転可能となっている。スピンノズル40は、曲がり配管20から供給された水が流通する円筒形状のノズル本体42と、このノズル本体42の外側に回転軸41で回転自在に設けられた円筒形状の回転部43と、を備える。スピンノズル40の外周面である回転部43には、回転軸41に対して所定角度θ(例えば、30°、45°、60°)で2つの噴射口44が配設されている。この噴射口44の数は、2つに限らず、4つでもよい。
噴射口44の内径は、0.2mm以上0.7mm以下(例えば、0.5mmあるいは0.7mm)である。このように噴射口の内径を小さくすることで、噴射圧を保ったまま、使用水量を低減でき、噴射した水の回収が容易となる。
このスピンノズル40は、高圧(例えば、20MPa)で水が供給されると、回転軸41で自転しながら、噴射口44から水を噴射する。よって、スピンノズル40は、回転軸41の方向から視ると、全方向(360°)に水を噴射し、回転軸41に交差する方向から視ると、回転軸41に対して所定角度θで水を噴射する。
図7に示すように、建物内の狭隘な空間50として、カーテンウォール60および鉛直部材70と柱80との間の空間を想定する。カーテンウォール60の水平方向両端には、折り曲げ形成された入隅部61が形成されており、この入隅部61の内側にも、アスベスト含有材が吹き付けられている。また、鉛直部材70は、リップ溝形鋼であり、この鉛直部材70の内側にもアスベスト含有材が吹き付けられている。
ステップS2では、供給装置2を駆動して、スピンノズル40から水を高圧で噴射して、カーテンウォール60や鉛直部材70からアスベスト含有材を剥ぎ取る。
ステップS3では、剥ぎ取ったアスベスト含有材およびスピンノズル40から噴射した水を回収する。具体的には、アスベスト含有材およびスピンノズル40から噴射した水を、アスベスト含有材の下方に設置した受け皿(例えば、養生シートや仮設材)で一旦受け止める。このとき、スピンノズル40から噴射した水は低水量であるため、ほとんどの水はアスベスト含有材に吸着されるが、水が残った場合には、吸水マットやウエス等に吸収させて回収することも可能である。
(1)ウォータージェットガン3に曲がり配管20A~20Eを設けたので、建物内の狭隘な空間50に吹き付けられたアスベスト含有材を除去する場合、この空間に曲がり配管20A~20Eを差し込むことで、曲がり配管20A~20Eの先端に取り付けたスピンノズル40が容易にアスベスト含有材に届くので、アスベスト含有材を迅速かつ確実に除去できる。
また、ウォータージェットガン3にスピンノズル40を設けたので、供給装置2の送水圧力によって、スピンノズル40が自転しながら様々な方向に水を高圧で噴射する。よって、アスベスト含有材に対して様々な角度から水を当てることができ、アスベスト含有材を確実に除去できる。
また、曲がり配管20A~20Eの先端に回転継手部30を設けたので、この回転継手部30により曲がり配管20A~20Eに対するスピンノズル40の角度を自在に設定して、スピンノズル40から噴射する水を所望の角度でアスベスト含有材に当てることができる。
また、曲がり配管20A~20Eを予め複数種類準備することで、狭隘な空間50がどのような形状であっても、ウォータージェットガン3を狭隘な空間50に挿入でき、アスベスト含有材の除去効率を向上できる。
特に、高さが100mを越えるような超高層建物についても、建物外周に外部足場を組み立てることなく、金属カーテンウォールや鉄骨等の耐火性能を要する構造材や層間塞ぎに付着するアスベスト含有材のみを除去できる。
また、本実施形態では、アスベスト除去システム1に曲がり配管20A~20Eを用いたが、参考例として、これに限らず、直線状に延びる直管を用いてもよい。
4…ホース
10…ガン本体 11…ホースコネクション 12…ボールコックバルブ
13…ホースコネクション 14…高圧ホース 15…アダプタ 16…本体配管
17…アダプタ 18…グリップ
20、20A、20B、20C、20D、20E…曲がり配管
30…回転継手部 40…スピンノズル 41…回転軸 42…ノズル本体
43…回転部 44…噴射口
50…狭隘な空間 60…カーテンウォール 61…入隅部
70…鉛直部材 80…柱
Claims (2)
- 水を高圧で噴射してアスベスト含有材を除去するアスベスト除去システムであって、
水を高圧で供給する供給装置と、当該供給装置から供給された水を噴射する手動操作用のウォータージェットガンと、を備え、
当該ウォータージェットガンは、前記供給装置に接続されて把持するための一対のグリップが設けられたガン本体と、当該ガン本体の先端に取り付けられた曲がり配管と、当該曲がり配管の先端に取り付けられた回転継手部と、当該回転継手部に接続されたスピンノズルと、を備え、
前記回転継手部は、前記曲がり配管に対するスピンノズルの角度を所定範囲内で設定可能であり、
前記スピンノズルは、曲がり配管から供給された水が流通する円筒形状のノズル本体と、当該ノズル本体の外側に回転自在に設けられた円筒形状の回転部と、を備え、
前記回転部には、前記回転部の回転軸に対して所定角度で複数の噴射口が配設されており、
前記スピンノズルは、高圧で水が供給されると、当該回転部が自転しながら高圧で水を噴射し、
前記曲がり配管は、略U字形状またはクランク形状の曲がり配管の中から選択されて装着されていることを特徴とするアスベスト除去システム。 - 請求項1に記載のアスベスト除去システムを用いて、建物内の空間におけるアスベスト含有材を除去する方法であって、
前記空間に前記曲がり配管を差し込んで、当該曲がり配管先端のスピンノズルをアスベスト含有材の近傍に配置する工程と、
前記スピンノズルから水を高圧で噴射して、建物からアスベスト含有材を剥ぎ取る工程と、を備えることを特徴とするアスベスト除去方法。
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