JP3128345U - ノズルアタッチメント - Google Patents
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Abstract
【課題】解体用重機又はクレーンのアーム先端に噴霧ユニットを付設又は取り外す事によって、既知の重機を噴霧工事に仕向けることを可能とし、湿潤操作を解体・撤去作業に先だって、又は同時に或いは並行して施工できる。
【解決手段】アーム1の端部に取り付けたクラッシャ2の上部空間に伸出する一対のアーム9の上端部を結んで、噴霧ノズル8を取り付けた回転シャフト10の両軸端を軸受すると共に、前記回転シャフトに係止ピン16を介して重錘11を垂下・固定し、その重力に基づいて前記回転シャフト10の中心軸線の周りの回動角度を制御し、前記クラッシャアーム1の取付け角度が変動した時も、回転シャフト10の回動位置が常に一定になるようにし、常時、クラッシャ2の作業空間を噴霧領域に含むようにした事を特徴とする解体用重機のノズルアタッチメント。
【選択図】図1
【解決手段】アーム1の端部に取り付けたクラッシャ2の上部空間に伸出する一対のアーム9の上端部を結んで、噴霧ノズル8を取り付けた回転シャフト10の両軸端を軸受すると共に、前記回転シャフトに係止ピン16を介して重錘11を垂下・固定し、その重力に基づいて前記回転シャフト10の中心軸線の周りの回動角度を制御し、前記クラッシャアーム1の取付け角度が変動した時も、回転シャフト10の回動位置が常に一定になるようにし、常時、クラッシャ2の作業空間を噴霧領域に含むようにした事を特徴とする解体用重機のノズルアタッチメント。
【選択図】図1
Description
本考案は、老朽建造物、断熱・耐火材及び焼却炉の解体工事又は微生物濾過フィルター(HEPAフィルター)の交換・解体・撤去工事等に伴い必然的に発生する粉塵(特に、アスベスト粉末、ダイオキシンを含む灰、ウィルス等微生物を含む塵埃等)の固定又は飛散防止を目的とする散水装置を付設又は取外し自在にした解体用重機械(クラッシャ)又はクレーンのノズルアタッチメントに関する。
解体・撤去を必要する老朽建築物は、一般的に住居が密集する都市部に立地しているか又は、狭い空間で作業することが多い。そこで、その解体・撤去工事に伴って発生する粉塵が風に載って広く空間に飛散し、広範囲の周囲住民の健康に悪影響を及ぼす事が無いように、施工前に予め、例えば、被撤去建築物の周りに幕を張って外部空間と遮断し、解体空間を負圧にして、工事中に発生する粉塵が周りに拡散しないようにするとか、工事前に、被解体材を充分に湿らせて粉塵の発生を抑制又は固定するなどの準(予)備工事を施しているのが現状である。
何れにしても、建造物の解体・撤去工事の施工前に、別途に粉塵の固定又は飛散防止を目的とする準備作業を施す事を要し、本来の解体作業に加えて、工数が増加せざるを得ない。
又、工事対象物を幕で蔽って外界と遮断するにしても、解体・撤去工事中に発生する粉塵が少なくなる訳では無いから、水又は界面活性剤を含む水を散布して被解体材を充分に湿潤させ、工事中に必然的に発生する粉塵の抑制又は固定をしなければならない。従って液の散布・噴霧の準備作業の進捗状況、時期又は時間に応じて解体・撤去の日程が制約される。
又、工事対象物を幕で蔽って外界と遮断するにしても、解体・撤去工事中に発生する粉塵が少なくなる訳では無いから、水又は界面活性剤を含む水を散布して被解体材を充分に湿潤させ、工事中に必然的に発生する粉塵の抑制又は固定をしなければならない。従って液の散布・噴霧の準備作業の進捗状況、時期又は時間に応じて解体・撤去の日程が制約される。
にも拘らず、既知の解体用重機又はクレーンには、その種目的の工事を施す装備が用意又は準備されていなかった。
この改善策としては、解体用機械(重機)又はクレーンに液の噴霧装置を(公知の機構を利用して)付設し、又は、取り外すようにし、既知の解体用機械又はクレーンを利用し工事に先だって又は解体作業中に工事現場又は被解体物を充分に湿潤させて、発生する粉塵の抑制及び固定を行うようにするものが考えられる。本考案によれば、既知の解体用機械又はクレーンを簡単な手当により噴霧作業に仕向け、又、噴霧装置の作業領域に被解体物の作業空間を包括させ、撤去作業前又は直前に目的の被解体材を充分湿潤させる事によって、作業時の粉塵の発生を抑制又は固定することが可能である。解体・撤去作業中に発生する粉塵そのものを湿潤させてその拡散を抑制する事も可能である。
この改善策としては、解体用機械(重機)又はクレーンに液の噴霧装置を(公知の機構を利用して)付設し、又は、取り外すようにし、既知の解体用機械又はクレーンを利用し工事に先だって又は解体作業中に工事現場又は被解体物を充分に湿潤させて、発生する粉塵の抑制及び固定を行うようにするものが考えられる。本考案によれば、既知の解体用機械又はクレーンを簡単な手当により噴霧作業に仕向け、又、噴霧装置の作業領域に被解体物の作業空間を包括させ、撤去作業前又は直前に目的の被解体材を充分湿潤させる事によって、作業時の粉塵の発生を抑制又は固定することが可能である。解体・撤去作業中に発生する粉塵そのものを湿潤させてその拡散を抑制する事も可能である。
被解体物の構造・形状によっては、施工以前の水又は薬液の散布・噴霧が届き難い個所で、作業中発生する粉塵を抑制する事が出来ない場合も、これに応じて噴霧ノズルの噴射軸の方向を予め設定し水又は薬液の散布・噴霧を届き易くするとか、被解体物の施工工程に応じて適宜、水又は薬液を散布することが出来れば、より、効果的に発生する粉塵の抑制及び固定を行うことができる。
本考案によれば、被解体物の構造・形状に対して水の散布・噴霧が不完全であることは生じない。更に、作業中に、粉塵の発生状態を観察しながら、必要に応じて適量な液の散布・噴霧を行うことが可能である。
建築物の解体等工事における「石綿粉じんへのばく露防止マニュアル」建築業労働災害防止協会企画開発課平成17年 8月 9日 初版発行
本考案によれば、被解体物の構造・形状に対して水の散布・噴霧が不完全であることは生じない。更に、作業中に、粉塵の発生状態を観察しながら、必要に応じて適量な液の散布・噴霧を行うことが可能である。
建築物の解体等工事における「石綿粉じんへのばく露防止マニュアル」建築業労働災害防止協会企画開発課平成17年 8月 9日 初版発行
解決しようとする問題点は、解体作業の施工に先だって、既知の解体用重機又はクレーンを水又は薬液の噴霧作業向けに仕向け噴霧装置を兼ねる事、解体・撤去作業に対応する作業領域の被解体物に液の散布・噴霧を施す為の独立した準備工事を省略すること、建造物の構造・形状に応じ、常に解体・撤去部に対面し又は直上位置又は直角位置から適確に液の散布・噴霧を施す事を可能にすること、粉塵の発生を目視・確認しながら、時間を置かずに液の散布・噴霧量、時期・時間を調節できる事、にある。
本考案は、(1)解体用重機又はクレーンのアームの先端部に着脱可能に基部を取り付け、上部空間に伸出する一対のアームの上端部を結んで、下周面に噴霧ノズルを取り付けた回転軸の両軸端を軸受すると共に、前記回転軸に固着したフランジ側面の周方向に、中心軸に対して前記噴霧ノズルとの間に所定角度を保っ係止孔を複数個、穿設し、前記係止孔の一つを介して重錘を垂下して、前記重錘に基づき回転軸の中心軸の周りの回転角度を制御し、前記アームの取り付け角度を変え、同時に伸出アームの角度が変動しても、前記回転軸の中心軸線周りの回動位置が常に設定値を保持するようにし、かつ、前記噴霧ノズルにポンプを介して水又は薬液を送給するようにして、前記アームの取付け角度の変化に関係無く、前記噴霧ノズルの噴霧散布領域が、予め設定した作業範囲を常時、カバーできるものとする解体用重機又はクレーンのノズルアタッチメント。
(2)一対の伸出アームの上端部を結んで、下周面に噴霧ノズルを取り付けた回転軸の両軸端を軸受すると共に、前記回転軸に固着したフランジに隣接し前記回転軸に対して回動可能に嵌着する錘固定環を設け、前記フランジと錘固定環との間を継ぎ手を介して差動的に着脱可能に連結し、又、錘固定環には中心軸を通って重錘を垂下・固定し、その重錘を利用し、前記継ぎ手を介して回転軸の軸線周りの回動位置を制御し、前記アームの取付け角度の変動に関係なく、当該噴霧ノズルの液の散布領域が、常に作業部範囲をカバーする上記第(1)項記載の解体用重機又はクレーンのノズルアタッチメント。
(3)解体用重機又はクレーンのアームの端部を貫通する回転軸の両端に着脱可能に嵌着したボスに、中心軸を通って重錘を垂下・固定すると共に、前記中心軸に対し重錘方向と所定角度を保持して伸出する一対の伸出アームの上端部を結んで噴霧ノズルを取付けた回転軸を取り付け、その重錘を利用し、前記ボスの回転軸の軸線周りの角度位置を制御して、前記伸出アームに外力が加わったときはその取付け角度位置が変化し、外力が消えたときは前記伸出アームが旧の取付け角度位置に復元することを特徴とする上記第(1)又は(2)項記載の解体用重機又はクレーンのノズルアタッチメント。
本考案のノズルアタッチメントは、既知の解体用重機又はクレーンに対し簡単な手続きにより付設し噴霧装置を兼ねさせ解体予備工事に仕向ける事ができ、又、不必要な場合は取り外すことが可能である。
伸出アームの先端部に取り付けた噴霧ノズルの噴霧領域が常に被解体物の形状をカバーできるので、作業前に被解体物の構造の如何なる場所でも充分に湿潤することができ、更に、解体時に新たに見付かった未噴霧の個所についても、解体作業の進行に伴って適切に湿潤することが出来、粉塵の発生量が抑制される。
伸出アームの先端部に取り付けた噴霧ノズルの噴霧領域が常に被解体物の形状をカバーできるので、作業前に被解体物の構造の如何なる場所でも充分に湿潤することができ、更に、解体時に新たに見付かった未噴霧の個所についても、解体作業の進行に伴って適切に湿潤することが出来、粉塵の発生量が抑制される。
解体施工に当たって、予め、独立して湿潤の準備工程を組む必要が無いし、解体工事の日程を準備工程実施のために、制約されることが少ない。
如何なる既知の解体用重機にも着脱可能であって噴霧装置を兼ねさせ、解体準備作業に仕向けることが可能であること。
アームが如何なる角度を採っても、伸出アーム先端に取り付けた噴霧ノズルの噴射領域の中心軸は、常に被解体物に対向して揺動し、前記粉塵発生個所をカバーしていること。
噴霧ノズルの噴霧領域が常に解体・撤去部に対面し又は直上位置又は直角位置から適確に液の散布・噴霧を施す事を可能にすること。
アームが如何なる角度を採っても、伸出アーム先端に取り付けた噴霧ノズルの噴射領域の中心軸は、常に被解体物に対向して揺動し、前記粉塵発生個所をカバーしていること。
噴霧ノズルの噴霧領域が常に解体・撤去部に対面し又は直上位置又は直角位置から適確に液の散布・噴霧を施す事を可能にすること。
図1は、本考案装置の一実施例の全体側面図を示し、例えば、解体用重機の前面に取り付けたクラッシャアーム1の先端部に一対のクラッシャ爪2を軸止し、前記クラッシャ爪に油圧装置を連動させ、爪の口部3を開閉して被撤去物を摘み、かつ、移動させて被撤去物を解体するように構成したものにおいて、被解体物の構造に応じ、クラッシャアーム1の取付け角度を変動し、前記クラッシャ爪2の口部3を上下させて被撤去物件に近接するように移動し、前記爪の口部3を開閉して被解体物を摘み移動させて、解体作業を実施する解体用重機の一例である。
図1、図2に見られるように、前記解体用重機のクラッシャアーム1の先端部には、前記クラッシャ爪2とは別に噴霧ユニット4が取り付けてある。この噴霧ユニット4の伸出アーム9基部は、例えば、クラッシャアーム1の先端部を縦貫する軸12の両端部に嵌着したボス13に固着されており、相互回転しないよう両アーム間にはストッパーを設けて、クラッシャアーム1の先端部に取り付け、又は取り外す事が可能である。
図3(図4参照)に示すように前記一対の伸出アーム9の先端部には、両端を回転自在に軸受けされ、クラッシャ2側の周面の軸方向に連設した複数の噴霧ノズル8を備えた回転シャフト(ノズル取付け軸)10が設けてあり、この回転シャフト10は、前記シャフト10に取り付けたフランジ15側面に、シャフト軸心に対し噴霧ノズル8とそれぞれ所定角を挟んで周方向に複数個の係止孔17を穿設し、前記係止孔17のそれぞれには一つのピン16が着脱可能に嵌着するように設けてある。そしてピン16は、錘11を垂下・係止する。
噴霧ノズル8には解体用重機に付設した水又は薬液タンク5に取り付けたポンプ6に連結するホース7に連通して水又は薬液を噴霧し、予めクラッシャ爪2の口部3、即ち、直接に被解体物件近辺及び撤去作業の現場を湿潤して、解体作業中、被解体物から必然的に発生する粉塵、塵埃の飛散を抑制又は防止する。
従って、水又は薬液の噴霧時期、時間、噴霧量は、重機の操縦者が解体作業の実情に合わせて制御する事ができるものとされている。
従って、水又は薬液の噴霧時期、時間、噴霧量は、重機の操縦者が解体作業の実情に合わせて制御する事ができるものとされている。
錘11の垂下方向と、噴霧ノズル8の噴射軸方向とはシャフト軸(ノズル取付け軸)心に対して所定角を挟んで対応している。ここで錘11を係止する係止ピン16(継ぎ手)をフランジ15側面に設けた別の係止孔17に嵌着すれば、噴霧ノズル8の噴射軸方向は、シャフト10軸心に対し、その係止孔17と噴霧ノズル8の噴射軸方向とが挟む角を保って回動する。
従って、フランジ15側面における係止ピン16の係止(孔)17位置を予め決めておけば、シャフト軸心に対して、垂直方向と所定角を挟んで対応する方向に噴霧ノズル8の噴射軸方向を設定できる事は明らかである。係止ピン16の係止(孔)位置を、周方向の別の孔位置に決めれば、噴霧ノズル8の噴射軸方向は、シャフト軸心に対して同係止孔17と、噴霧ノズル8の噴射軸方向とを挟む角度を保持して回動して定まる。
従って、フランジ15側面における係止ピン16の係止(孔)17位置を予め決めておけば、シャフト軸心に対して、垂直方向と所定角を挟んで対応する方向に噴霧ノズル8の噴射軸方向を設定できる事は明らかである。係止ピン16の係止(孔)位置を、周方向の別の孔位置に決めれば、噴霧ノズル8の噴射軸方向は、シャフト軸心に対して同係止孔17と、噴霧ノズル8の噴射軸方向とを挟む角度を保持して回動して定まる。
斯くして、係止ピン16の係止(孔)位置の如何によっては、予め、噴霧ノズル8の噴射軸方向を垂直方向に対して90°、45°もしくは30°と任意角度に設定が可能である。留意すべきは、噴霧ノズル8の噴射軸方向は、垂直方向に対して一義的に決まる事である。この事は、アーム1(伸出アーム9)の取付け角度が変動した場合も、噴霧ノズル8の噴射軸方向は一定であることを意味する。
被解体・撤去物件の構造・形状によっては、噴霧ノズル8の噴射方向がこれにマッチしない場合も考えられるが、作業前にノズル8の噴射方向を被解体・撤去物件に対して噴霧・湿潤に最適の角度に設定することが可能で、一度設定すれば、何かの理由でアーム1の取付け角度が変動しても、噴霧ノズル8の噴射軸方向は変わらず、噴霧・湿潤に最適の角度を維持する事ができる。
例えば、垂直方に伸びる壁又は30°傾いた屋根状物件に対しても、予め、噴霧ノズル8の噴射軸方向を調節して、直角に対向させる事、及び解体作業の成り行きでアーム1の取付け角度が変動した場合も、噴霧ノズル8の噴射軸方向を所定角度に保持する事が可能である。
図3及び4に示すように前記一対の伸出アーム9の先端部には、両端を回転自在に軸受けされ、クラッシャ2側の周面の軸方向に連設した複数の噴霧ノズル8を備えた回転シャフト(ノズル取付け軸)10が設けてあり、この回転シャフト10は、前記シャフト10に取り付けたフランジ15側面に、シャフト軸心に対し噴霧ノズル8の噴射軸方向とそれぞれ所定角を挟んで周方向に複数個の係止孔17を穿設し、前記係止孔17のそれぞれに一つのピン16が着脱可能に嵌着・係止する。そして前記係止ピン16に、錘11を垂下・係止する(図3参照)。
図4は、本考案の実施例2の一部正面断面図を示し、ここに記載の部品符号は、実施例1の説明の場合と同様である。図において、フランジ15に対応した側面に重錘固定環18を回転シャフト10に回転可能に嵌着し、両者間に係止ピン16を着脱可能に渡して、連結・開放する継ぎ手を構成した。フランジ15における係止ピン16の係止孔17の角度位置は、実施例1のそれと同様である。
図で、係止ピン16を負荷に抗して軸方向に引出し、フランジ15を回動して、噴射ノズル8の噴射軸の角度位置を斜面噴射位置に合わせた後、係止ピン16を開放すれば、ピン16の一端がフランジ15に設けた係合孔17に嵌入して、両者の相互位置関係を固定し、重錘(垂直)方向と噴霧ノズルの噴射軸方向とが挟む角度が所定角度に設定される仕組みとなっている。
即ち、フランジ15と錘固定環18とを継ぎ手(係止ピン)16を介して差動的に連結・開放すれば、シャフト10軸心に対して同孔17位置と噴霧ノズル8の噴射軸方向とが挟む角度を保つように、噴霧ノズル8の噴射軸方向が垂直方向に対して回動する。
この間の事情は、実施例1において説明したものと変わりがない。
即ち、フランジ15と錘固定環18とを継ぎ手(係止ピン)16を介して差動的に連結・開放すれば、シャフト10軸心に対して同孔17位置と噴霧ノズル8の噴射軸方向とが挟む角度を保つように、噴霧ノズル8の噴射軸方向が垂直方向に対して回動する。
この間の事情は、実施例1において説明したものと変わりがない。
図2及び図4は、本考案の実施例3の一部側面図及び正面断面図を示し、回転軸12の両端部に嵌着されたボス部13には、基部を固着した伸出アーム9の外、前記軸心を通って垂下する重錘14が設けられている。アーム9は、外力が加わらない状態において、水平方向に対して∠θの傾きを保持して上方に伸出している。工事中、クラッシャアーム1の先端部を上下に移動させたとき、噴霧ノズル取付けシャフト10又は伸出アーム9が被解体材に当たった場合には、伸出アーム9は回転シャフト12を軸として回動して退避するし、又、外力が消滅したときは、重錘14による復元力を利用して伸出アーム9は旧角度に復帰する。
但し、その際、さきに述べた通り噴霧ノズル8の噴射軸方向が変動することはない。
即ち、伸出アーム9が障害物に突き当たって、その取付け角度を変動する事を余儀なくされたときにも、それによって、噴霧ノズル8の噴射軸方向が変動することはない。
即ち、伸出アーム9が障害物に突き当たって、その取付け角度を変動する事を余儀なくされたときにも、それによって、噴霧ノズル8の噴射軸方向が変動することはない。
上記のように、噴霧ユニット4の要部は、一対の伸出アーム9の先端部に両端を回転自在に軸受け(要すれば、防塵ボール軸受、ローラ軸受を施す)され、クラツシャ爪2に向いた周面に、軸方向に複数個設けた噴霧ノズル8を備えた回転シャフト(ノズル取付け軸)10に、継ぎ手16を介して重錘11を垂下・固着し、その重錘11の重さを利用して、ノズル取付け軸10の軸線周りの揺動を制御し、アーム1の取付け角度が変動した時にも、ノズル取付け軸10に設けた噴霧ノズル8の噴霧方向軸が変動しない機構とにより形成される。
そして何れの噴霧ノズル8は、これに連結するホース7から水又は薬液を供給されて噴霧・制御され、クラッシャ爪2の口部3付近を湿潤する。
本考案ノズルアタッチメントは、大略、上述した噴霧ユニット4と水又は薬液タンク5に取り付けたポンプ6に連結するホース7とより成る。
そして何れの噴霧ノズル8は、これに連結するホース7から水又は薬液を供給されて噴霧・制御され、クラッシャ爪2の口部3付近を湿潤する。
本考案ノズルアタッチメントは、大略、上述した噴霧ユニット4と水又は薬液タンク5に取り付けたポンプ6に連結するホース7とより成る。
上記実施例では、本考案の噴霧ユニット4を、クラッシャ用重機又はクレーンに付設した場合について説明したが、その主要構造を変えること無く、バイブロ破砕機にも施すことが可能で、その際の作用、効果も、先の説明から大きく逸脱するものではない。
尚、取付け、取外し構造は、この場合も既知の機構を採用する。先のクラッシャアーム1の先端部を縦貫する軸12及びボス部もその一例を示す。
尚、取付け、取外し構造は、この場合も既知の機構を採用する。先のクラッシャアーム1の先端部を縦貫する軸12及びボス部もその一例を示す。
本考案装置を既知の解体用重機又はクレーンに付設又は取り外すことによって、従来、噴霧装置を準備してない解体用重機又はクレーンも簡単に噴霧作業に振り向けることが可能であり、従来、噴霧工事を予備又は付帯作業として、本体工事から独立・分離されていたものを合わせて実施可能とした点において、解体手順を円滑に進めることができ、又、解体・撤去工事中でも、充分でなかった湿潤手当を補償して、場所、時間を問わず実施が出来ることにおいて、経済的メリットが在るものと信じられる。
1 クラッシャアーム
2 クラッシャ爪
3 クラッシャ口部
4 噴霧ユニット
5 水又は薬液タンク
6 ポンプ
7 ホース
8 噴霧ノズル
9 伸出アーム
10 シャフト
11 重錘
12 回転軸
13 ボス
14 重錘
15 フランジ
16 係止ピン(継ぎ手)
17 係止孔
18 重錘固定環
2 クラッシャ爪
3 クラッシャ口部
4 噴霧ユニット
5 水又は薬液タンク
6 ポンプ
7 ホース
8 噴霧ノズル
9 伸出アーム
10 シャフト
11 重錘
12 回転軸
13 ボス
14 重錘
15 フランジ
16 係止ピン(継ぎ手)
17 係止孔
18 重錘固定環
Claims (3)
- 解体用重機又はクレーンのアームの先端部に着脱可能に基部を取り付け、上部空間に伸出する一対のアームの上端部を結んで、下周面に噴霧ノズルを取り付けた回転軸の両軸端を軸受すると共に、前記回転軸に固着したフランジ側面の周方向に、中心軸に対して前記噴霧ノズルとの間に所定角度を保っ係止孔を複数個、穿設し、前記係止孔の一つを介して重錘を垂下して、前記重錘に基づき回転軸の中心軸の周りの回転角度を制御し、前記アームの取り付け角度を変え、同時に伸出アームの角度が変動しても、前記回転軸の中心軸線周りの回動位置が常に設定値を保持するようにし、かつ、前記噴霧ノズルにポンプを介して水又は薬液を送給するようにして、前記アームの取付け角度の変化に関係無く、前記噴霧ノズルの噴霧散布領域が、予め設定した作業範囲を常時、カバーできるものとする解体用重機又はクレーンのノズルアタッチメント。
- 一対の伸出アームの上端部を結んで、下周面に噴霧ノズルを取り付けた回転軸の両軸端を軸受すると共に、前記回転軸に固着したフランジに隣接し前記回転軸に対して回動可能に嵌着する錘固定環を設け、前記フランジと錘固定環との間を継ぎ手を介して差動的に着脱可能に連結し、又、錘固定環には中心軸を通って重錘を垂下・固定し、その重錘を利用し、前記継ぎ手を介して回転軸の軸線周りの回動位置を制御し、前記アームの取付け角度の変動に関係なく、当該噴霧ノズルの液の散布領域が、常に作業部範囲をカバーする上記請求項1記載の解体用重機又はクレーンのノズルアタッチメント。
- 解体用重機又はクレーンのアームの端部を貫通する回転軸の両端に着脱可能に嵌着したボスに、中心軸を通って重錘を垂下・固定すると共に、前記中心軸に対し重錘方向と所定角度を保持して伸出する一対の伸出アームの上端部を結んで噴霧ノズルを取付けた回転軸を取り付け、その重錘を利用し、前記ボスの回転軸の軸線周りの角度位置を制御して、前記伸出アームに外力が加わったときはその取付け角度位置が変化し、外力が消えたときは前記伸出アームが旧の取付け角度位置に復元することを特徴とする上記請求項1又は2記載の解体用重機又はクレーンのノズルアタッチメント。
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Cited By (3)
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---|---|---|---|---|
JP2008255563A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-23 | Techno Sakato:Kk | 流体供給装置 |
JP2010051851A (ja) * | 2008-08-26 | 2010-03-11 | Nippon Muki Co Ltd | 空気浄化装置及び空気浄化装置のフィルタ交換方法 |
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- 2006-10-23 JP JP2006008607U patent/JP3128345U/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2010051851A (ja) * | 2008-08-26 | 2010-03-11 | Nippon Muki Co Ltd | 空気浄化装置及び空気浄化装置のフィルタ交換方法 |
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