JP7023155B2 - 膜式ガスメータ - Google Patents

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Description

本発明は、計量用の膜部の往復動に連動して回転し且つ回転軸心の周りでの周方向に沿って第1磁力発生領域と第1非磁力発生領域とを交互に備える第1回転体と、当該第1回転体の回転に伴って前記第1磁力発生領域と前記第1非磁力発生領域とを交互に検出する検出位置に配置される第1磁気検出部とを備える膜式ガスメータに関する。
従来、膜式ガスメータとして、メータの内部の機械的機構と連動する形態で計測したガス流量を外部に直接伝達する機械式の外部指針と、ガス流量に伴って回転する回転体が発する磁力発生領域による磁束の有無の変化を磁気センサにて検出して当該検出結果に基づいて制御部にてガス流量を導出する内部指針とが備えているものが知られている(特許文献1を参照)。
当該膜式ガスメータにおいて、圧力変動等によりメータを通過するガスの流動に正流とは逆方向の流れである逆流が生じる場合、外部指針は、ガスの正流・逆流に連動する形態で、機械的機構が正回転・逆回転する。これに対し、内部指針は、ガスの正流・逆流の何れが発生した場合であっても、磁気センサに対する磁力発生領域による磁束の有無は、同様に変化するため、逆流した流量をもガス流量として積算される。このため、圧力変動によるガスの逆流が生じた場合、外部指針と内部指針とに差異が生じることになる。
特開2017-181311号公報
当該外部指針と内部指針とに差異を生じさせないようにする対策としては、内部指針において、ガスの正流に対応した回転体の正転とガスの逆流に対応した回転体の逆転とを判別可能な機構を追加し、回転体の逆転を検出しているときには、その流量を積算しない構成及び方法が考えられる。
ここで、現状で知られている回転体は、ガス流量の積算値の瞬時値を実流量に近い値とするべく、第1磁力発生領域としての磁極数が比較的多い構成(例えば、10~20極)が採用されている。
本発明の発明者らは、現状で知られている回転体のように、磁極数が多い構成においては、後述する各種の試験を行うことにより、回転体の正転と逆転との切り換えを、磁気センサにより精度良く検出できないという知見を得た。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、回転体の正転時における積算値の瞬時値を真値に近い値で表示する能力を維持しながらも、正転・逆転の判定を精度良く行うことができる膜式ガスメータを提供することにある。
上記目的を達成するための膜式ガスメータは、
計量用の膜部の往復動に連動して回転し且つ回転軸心の周りでの周方向に沿って第1磁力発生領域と第1非磁力発生領域とを交互に備える第1回転体と、
当該第1回転体の回転に伴って前記第1磁力発生領域と前記第1非磁力発生領域とを交互に検出する検出位置に配置される第1磁気検出部とを備える膜式ガスメータであって、その特徴構成は、
前記膜部の往復動に連動して回転し且つ前記回転軸心の周りでの周方向に沿って第2磁力発生領域と第2非磁力発生領域とを交互に備える第2回転体が、前記第1回転体とは別に備えられ、
当該第2回転体の回転に伴って前記第2磁力発生領域と前記第2非磁力発生領域とを交互に検出する検出位置に配置される第2磁気検出部が、前記第1磁気検出部とは別に備えられ、
前記回転軸心の軸心方向において、前記第2回転体が前記第1回転体と離間して備えられ、
前記第2回転体における前記第2磁力発生領域としての磁極の数が、前記第1回転体における前記第1磁力発生領域としての磁極の数よりも少なく構成され
前記第2回転体は、極異方性材料から構成されると共に、前記回転軸心に直交する軸径方向に沿って着磁される形態で前記第2磁力発生領域が形成され、
前記第2磁気検出部が、前記回転軸心の前記軸心方向で前記第2回転体と重畳する位置で、前記回転軸心の前記軸径方向で前記第2回転体の外径側に設けられ、
前記第2磁気検出部は、前記回転軸心の軸心方向視において、前記第2回転体の回転方向で、異なる位置に設けられる一対の磁気センサから成り、
前記一対の磁気センサの双方による検出結果の変化に基づいて、前記第2回転体が正転又は逆転の何れにあるかを判定する制御部を備える点にある。
上記特徴構成によれば、第1回転体と第2回転体とを各別に設けるから、第2回転体における第2磁力発生領域としての磁極の数を、第1回転体における第1磁力発生領域としての磁極の数よりも少なく構成することができる。本発明の発明者らは、磁極数の少ない第2回転体にて発生する第2磁力発生領域と第2非磁力発生領域とを第2磁気検出部にて交互に検出することにより、第2回転体の正転・逆転を精度良く検出し、ガスの正流・逆流を精度良く判定できるという知見を、後述する試験により新たなに得た。そして、ガスの逆流が検出されているときには、積算を禁止する等の形態で、内部指針の値を、実流量と略同一の値とすることができる。
更に、積算値については、第2回転体よりも磁極数の多い第1回転体による第1磁力発生領域と第1非磁力発生領域とを第1磁気検出部にて交互に検出することで、第1回転体の正転時におけるガス流量の積算を精度良く行うことができる。
特に、上記特徴構成の如く、第2磁気検出部は、回転軸心の軸心方向視において、第2回転体の回転方向で、異なる位置に設けられる一対の磁気センサから成り、制御部が、一対の磁気センサの双方による検出結果の変化に基づいて、第2回転体が正転又は逆転の何れにあるかを判定することにより、本発明の発明者らは、第2磁気検出部での検出信号に基づくガスの正流・逆流の判別の精度を向上できることを確認している。
以上より、回転体の正転時における積算値の瞬時値を真値に近い値で表示する能力を維持しながらも、正転・逆転の判定を精度良く行うことができる膜式ガスメータを実現できる。
膜式ガスメータの更なる特徴構成は、
前記第1回転体は、極異方性材料から構成されると共に、前記回転軸心に直交する軸径方向に沿って着磁される形態で前記第1磁力発生領域が形成されている点にある。
本発明にあっては、第1回転体と第2回転体とを回転軸心方向で離間させて設けているのであるが、上述したように、第2回転体が、極異方性材料から構成されると共に、軸径方向に沿って着磁される形態で第2磁力発生領域が形成されている構成において、上記特徴構成の如く、第1回転体は、極異方性材料から構成されると共に、回転軸心に直交する軸径方向に沿って着磁される形態で第1磁力発生領域が形成されているから、第1磁力発生領域と第2磁力発生領域からの磁力線は、軸径方向へ向かって大きく伸び軸心方向に対しては小さく伸びることになるため、第1回転体の第1磁力発生領域から発生する磁力と第2回転体の第2磁力発生領域から発生する磁力との干渉を抑制することができる。
膜式ガスメータの更なる特徴構成は、
前記第1磁気検出部が、前記回転軸心の前記軸心方向で前記第1回転体と重畳する位置で、前記回転軸心の前記軸径方向で前記第1回転体の外径側に設けられている点にある。
上述したように、第2磁気検出部を、回転軸心の軸心方向で第2回転体と重畳する位置で、回転軸心の軸径方向で第2回転体の外径側に設けている構成において、上記特徴構成の如く、第1磁気検出部を、回転軸心の軸心方向で第1回転体と重畳する位置で、回転軸心の軸径方向で第1回転体の外径側に設けているから、例えば、第1磁気検出部及び第2磁気検出部を、軸心方向から視る軸心方向視において第1回転体及び第2回転体にと重畳する状態で備え且つ軸心方向で第1回転体及び第2回転体の間に配設する構成に比べ、磁力の干渉を低減することができる。
膜式ガスメータの更なる特徴構成は、
前記第2回転体の前記第2磁力発生領域としての磁極の数を、前記第1回転体の前記第1磁力発生領域としての磁極の数の半分以下に構成している点にある。
発明者らは、後述する試験を行うことにより、第2回転体の第2磁力発生領域としての磁極の数を、第1回転体の第1磁力発生領域としての磁極の数の半分以下程度とすることで、特に、第2磁気検出部での検出信号に基づくガスの正流・逆流の判別の精度を向上させることができることを確認している。
具体的には、前記第2回転体の前記第2磁力発生領域としての磁極の数は、2極以上4極以下に構成されていることが好ましい。
実施形態に係る膜式ガスメータの斜視図である。 回転体及び磁気検出部の配置状態を示す断面図である。 実施形態に係る膜式ガスメータの一部断面図である。 第2回転体と第2磁気検出部との平面視での配置を示す概略図である。 第2回転体が正転から逆転へ移行した場合における第2磁気検出部でのON・OFF信号の経時変化示すグラフ図である。 試験における第2回転体と第2磁気検出部の配置を示す図面である。 磁極数を4にした場合の試験結果を示す図である。 磁極数を10にした場合の試験結果を示す図である。
本発明の実施形態に係る膜式ガスメータ100は、回転体M1、M2の正転時における積算値の瞬時値を真値に近い値で表示する能力をそのまま維持しながらも、正転・逆転の判定を精度良く行うことができるものに関する。以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔膜式ガスメータ100の全体構成〕
図1に示すように、膜式ガスメータ100は、ガス供給口1及びガス排出口2を有するケーシングCを備え、ガス供給口1から導入した燃料ガスをガス排出口2から住宅等のガス需要先に供給する形態で、ガス需要先に設置されることになる。
そして、ガス供給口1から導入してガス排出口2から需要先に供給する燃料ガスの量を計測して、ケーシングCの外部に設けた液晶式の表示部3に計測したガス量を表示するように構成されている。
ケーシングCは、下ケーシング部C1と、当該下ケーシング部C1に対して着脱自在な上ケーシング部C2とから構成されている。下ケーシング部C1の内部には、図3に示すように、計量室4、及び、計量室4へのガスの給排により往復動する計量用の膜部Fが設けられている。
すなわち、下ケーシング部C1の内部の中央に仕切壁5が設けられ、その仕切壁5の両側に概ね円筒形状の計量室形成用空間が形成される。左右の計量室形成用空間の中央部に、当該空間を左右に仕切る状態で膜部Fが配置されることにより、各膜部Fの両側夫々に計量室4が形成されている。すなわち、膜部Fが一対設けられ、計量室4が4つ形成されている。
一対の膜部Fの夫々に対応して、回転軸心を上下方向に向け且つ上端側を下ケーシング部C1の上部壁を貫通する状態で支持した翼軸6が設けられている。そして、膜部Fが上下方向に沿う軸心回りで揺動し、当該揺動に伴って翼軸6が軸回りで回転する。
尚、図1において、8は、遮断状態のガス供給遮断弁(図示せず)を開弁状態に復帰するための復帰軸(図示せず)の操作部を覆う復帰軸キャップである。
上ケーシング部C2の内部には、図2に示すように、膜部Fの往復動に伴う翼軸6の回転に連動して回転し、且つ回転軸心P(回転体軸22の軸心)の周りでの周方向に沿って第1磁力発生領域(図示せず)と第1非磁力発生領域(図示せず)とを交互に備える第1回転体M1と、当該第1回転体M1の回転に伴って第1磁力発生領域と第1非磁力発生領域とを交互に検出する検出位置に配置される第1磁気センサS1(第1磁気検出部の一例)を備える。
更に、膜部Fの往復動に伴う翼軸6の回転に連動して回転し且つ回転軸心P(回転体軸22の軸心)の周りでの周方向に沿って第2磁力発生領域M2a(図4に図示)と第2非磁力発生領域M2b(図4に図示)とを交互に備える第2回転体M2が、第1回転体M1とは別に備えられ、当該第2回転体M2の回転に伴って第2磁力発生領域M2aと第2非磁力発生領域M2bとを交互に検出する検出位置に配置される第2磁気センサS2(第2磁気検出部の一例)が、第1磁気センサS1とは別に備えられる。
第2回転体M2は、回転軸心Pの軸心方向(図2で矢印Zに沿う方向)において、第1回転体M1と離間して備えられている。
説明を追加すると、図2の一部断面図に示すように、第1回転体M1、第2回転体M2、第1磁気センサS1、及び第2磁気センサS2が、取付筐体20に取り付けられている。
当該取付筐体20には、ボルトBにより取付筐体20に締結される状態で第1磁気センサS1を収納する第1センサ筐体21aが取り付けられると共に、同じくボルト(図示せず)により取付筐体20に締結される状態で第2磁気センサS2を収納する第2センサ筐体21bが取り付けられている。
更に、取付筐体20には、第1回転体M1及び第2回転体M2の回転軸心Pとなる回転体軸22が嵌着部位22aにて嵌着されており、当該回転体軸22に対して、第1回転体M1が第1回転カラーM1kを介して取り付けられていると共に、第2回転体M2が第2回転カラーM2kを介して取り付けられている。
第1回転カラーM1k及び第2回転カラーM2kは、回転軸心Pの軸心方向(図2で矢印Zに沿う方向)で、一方側に上述の嵌着部位22aが設けられると共に他方側にワッシャやスプリングワッシャ等の軸座金24が設けられ、回転体軸22に対して回転自在に設けられている。
第1回転カラーM1k及び第2回転カラーM2kの双方は、翼軸6の回転を受けて回転軸心P周りで回転するクラッチ23に固着されているから、翼軸6の回転に伴って回転する。これにより、当該第1回転カラーM1kに固着される第1回転体M1及び第2回転カラーM2kに固着される第2回転体M2が、回転体軸心P周りで回転する。
図2に示すように、第1磁気センサS1は、回転軸心Pの軸心方向(矢印Zに沿う方向)で、第1回転体M1と重畳する位置で、且つ回転軸心Pに直交する軸径方向(矢印Xに沿う方向)で第1回転体M1の外径側に設けられ、第2磁気センサS2は、回転軸心Pの軸心方向(矢印Zに沿う方向)で、第2回転体M2と重畳する位置で、且つ回転軸心Pに直交する軸径方向(矢印Xに沿う方向)で第2回転体M2の外径側に設けられている。
また、第2回転体M2と第1回転体M1との関係と同様に、第2磁気センサS2は、回転軸心Pの軸心方向(図2で矢印Zに沿う方向)において、第1磁気センサS1と離間して備えられている。
第1回転体M1及び第2回転体M2は、フェライト等からなる極異方性の磁性体から成り、その形状は、略円環形状であり、回転軸心Pに沿う断面形状は、図2に示すように、略長方形状となっている。当該第1回転体M1及び第2回転体M2は、磁極の数を除き、同一の構成を採用することができるので、以下では、第2回転体M2を例として、図4に基づいて説明する。
図4は、回転軸心Pの方向から視た回転軸心方向視での第2回転体M2及び第2磁気センサS2の配置及び構成を示している。図4に示す例では、第2回転体M2は、4つの第2磁力発生領域M2aを、回転軸心P周りで等間隔に備えると共に、当該第2磁力発生領域M2aの間に第2非磁力発生領域M2bを備えている。ここで、第2回転体M2の第2磁力発生領域M2aの夫々は、径方向外側をS極又はN極の一方とする共に径方向内側をS極又はN極の他方とする形態で、回転軸心Pの軸径方向に沿って着磁されている。
第2磁気センサS2は、当該実施形態にあっては、図4に示すように、第2磁気センサS2aと第2磁気センサS2bとの2つから構成され、回転軸心Pの方向から視た回転軸心方向視で、回転軸心P周りで、所定の角度α(図4の例では45°)の間隔を隔てて配設されている。当該第2磁気センサS2a、S2bは、第2磁力発生領域M2aを検出するときには、検出信号としてON信号を出力し、且つ第2非磁力発生領域M2bを検出するときには、検出信号としてOFF信号を出力するように構成されている。
尚、第2回転体M2の第2磁力発生領域M2aの数としての磁極数は、第2回転体M2の回転の正転・逆転の判定の精度を上げるべく、第1回転体M1の第1磁力発生領域(図示せず)の数としての磁極数よりも、少なく構成している。
具体的には、第1回転体M1の第1磁力発生領域(図示せず)の数としての磁極数が10極以上20極以下程度に構成されているのに対し、第2回転体M2の第2磁力発生領域M2aの数としての磁極数は、2極以上4極以下程度に構成されている。尚、第1回転体M1の第1磁力発生領域(図示せず)の数としての磁極数は、ガス流量の瞬時的な積算値をより正確に出力するべく、比較的多い磁極数に設定されている。
例えば、ひとつの指標として、第2回転体M2の第2磁力発生領域M2aとしての磁極の数は、第1回転体M1の第1磁力発生領域(図示せず)としての磁極の数の半分以下に構成することが好ましい。
以上の如く、当該実子形態に係る膜式ガスメータ100にあっては、第2回転体M2の正転・逆転の判定精度を向上させ、ガスの正流・逆流を適切に判別するべく、第2回転体M2の第2磁力発生領域M2aの数としての磁極数を少なく設定しているのであるが、以下、第2回転体M2の回転が、正転から逆転へ転じた場合の第2磁気センサS2(S2a、S2b)の検出信号に基づく制御部(図示せず)の判定の一例を、図5に基づいて説明する。
図4に示す第2回転体M2及び第2磁気センサS2の例にあっては、図5に示すように、一対の第2磁気センサS2(S2a、S2b)の夫々が、第2磁力発生領域M2aに対応するON信号と、第2非磁力発生領域M2bに対応するOFF信号とを、第2回転体M2が45度回転するごとに切換える形態で、交互に出力することなる。
つまり、図5に示すように、一対の第2磁気センサS2(S2a、S2b)のうちの一方が第2磁力発生領域M2aに対応する検出信号(ON信号)を出力し且つ一対の第2磁気センサS2(S2a、S2b)のうちの他方が第2非磁力発生領域M2bに対応する検出信号(OFF信号)を出力する第1状態(ST1)、一対の第2磁気センサS2(S2a、S2b)のうちの一方が第2磁力発生領域M2aに対応する検出信号(ON信号)を出力し且つ一対の第2磁気センサS2(S2a、S2b)のうちの他方が第2磁力発生領域M2aに対応する検出信号(ON信号)を出力する第2状態(ST2)、一対の第2磁気センサS2(S2a、S2b)のうちの一方が第2非磁力発生領域M2bに対応する検出信号(OFF信号)を出力し且つ一対の第2磁気センサS2(S2a、S2b)のうちの他方が第2磁力発生領域M2aに対応する検出信号(ON信号)を出力する第3状態(ST3)、一対の第2磁気センサS2(S2a、S2b)のうちの一方が第2非磁力発生領域M2bに対応する検出信号(OFF信号)を出力し且つ一対の第2磁気センサS2(S2a、S2b)のうちの他方が第2非磁力発生領域M2bに対応する検出信号(OFF信号)を出力する第4状態(ST4)が、第2回転体M2が90°回転する間に、現出されることになる。
したがって、第2回転体M2が一回転する間に、第1状態ST1~第4状態ST4が、記載の順に4回検出されることになる。
一方で、図5に示すように、ガスの流れが、正流から逆流へ変化することによる第2回転体M2の回転の正転から逆転への変化が、図5での第1状態ST1の直後に発生した場合、その後に第2磁気センサS2a、S2bの検出信号に基づく状態としては、第1状態ST1、第4状態ST4、第3状態ST3、第2状態ST2、第1状態ST1と記載の順に、変化することになる。
つまり、正転時に発生する状態変化の順序と、逆転時に発生する状態変化の順序とが、逆転することになる。制御部は、このように状態変化の順序が逆転した場合に、ガス流の流れに正流から逆流への変化が発生したと判定する。また、制御部は、逆転時に発生する状態変化の順序から、正転時に発生する状態変化の順序へと変化した場合に、ガス流の流れに逆流から正流への変化が発生したと判定する。
制御部は、第2磁気センサS2の検出信号に基づいて、逆流が発生していると判定したときは、第1磁気センサS1での検出信号に基づくガス流量の積算を禁止する形態で、内部指針としての出力を補正する。これにより、内部指針の出力を真値(実流量に基づく積算値)に近づけることができる。
〔磁極数を変化させたことによる磁力の影響範囲に係る試験〕
これまで説明してきたように、第2磁気センサS2は、回転軸心Pの軸心方向で第2回転体M2と重畳する位置で、回転軸心Pの軸径方向で第2回転体M2の外側に設けられている。ここで、第2磁気センサS2と第2磁気センサS2の軸径方向の距離は、図2に示すように、第2センサ筐体21bの壁面等が存在することにより、十分に近接させることができない。
そこで、図6に示すように、第2磁気センサS2と第2磁気センサS2の回転軸心Pの軸径方向の距離(図6で矢印Xに沿う方向での距離)を、12.5mm~22.5mmまで変化させた場合における第2磁気センサS2で検出される磁束密度を計測した。尚、当該試験では、回転軸心Pの軸心方向(図6で矢印Zに沿う方向)での磁束密度の変化も計測した。
第2回転体M2は、回転軸心Pを中心とするX方向での外径が25mmで内径が15mm、Z方向での厚みが7mmのものを用いる。図7が磁極数が4極、図8が磁極数が10極の場合の試験結果を示している。尚、図7、8では、磁束密度が20mT以上の値を示した箇所に○、20mT未満の値を示した箇所に×を記している。尚20mTは、磁気センサ(浜松光電製)の仕様比較から選定した推奨値である。
試験結果から判明するように、推奨値である20mTを超える磁束密度を計測できるZ方向での距離は、磁極数が少ない図7の結果の方が、磁極数が多い図8の結果に比べて、大きいことがわかる。また、数値は示していないが、夫々の箇所で計測される磁束密度の値についても、磁極数が少ない図7の結果の方が、磁極数が多い図8の結果に比べて、大きいことを確認している。
これらの試験結果から、本発明においては、第2回転体M2の第2磁力発生領域M2aの数としての磁極数は、第1回転体M1の第1磁力発生領域(図示せず)の数としての磁極数よりも少なく構成して、第2回転体M2の回転の正転・逆転の判定の精度を上げている。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態において、第1回転体M1の回転軸心と第2回転体M2との回転軸心は、同一でなくても構わず、両者の磁力線が夫々を計測する第1磁気センサS1及び第2磁気センサS2に対して、相互に干渉しない状態で、適宜配置することができる。
尚、上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
本発明の膜式ガスメータは、回転体の正転時における積算値の瞬時値を真値に近い値で表示する能力を維持しながらも、正転・逆転の判定を精度良く行うことができる膜式ガスメータとして、有効に利用可能である。
100 :膜式ガスメータ
M1 :第1回転体
M2 :第2回転体
M2a :第2磁力発生領域
M2b :第2非磁力発生領域
P :回転軸心
S1 :第1磁気センサ
S2 :第2磁気センサ

Claims (5)

  1. 計量用の膜部の往復動に連動して回転し且つ回転軸心の周りでの周方向に沿って第1磁力発生領域と第1非磁力発生領域とを交互に備える第1回転体と、
    当該第1回転体の回転に伴って前記第1磁力発生領域と前記第1非磁力発生領域とを交互に検出する検出位置に配置される第1磁気検出部とを備える膜式ガスメータであって、
    前記膜部の往復動に連動して回転し且つ前記回転軸心の周りでの周方向に沿って第2磁力発生領域と第2非磁力発生領域とを交互に備える第2回転体が、前記第1回転体とは別に備えられ、
    当該第2回転体の回転に伴って前記第2磁力発生領域と前記第2非磁力発生領域とを交互に検出する検出位置に配置される第2磁気検出部が、前記第1磁気検出部とは別に備えられ、
    前記回転軸心の軸心方向において、前記第2回転体が前記第1回転体と離間して備えられ、
    前記第2回転体における前記第2磁力発生領域としての磁極の数が、前記第1回転体における前記第1磁力発生領域としての磁極の数よりも少なく構成され
    前記第2回転体は、極異方性材料から構成されると共に、前記回転軸心に直交する軸径方向に沿って着磁される形態で前記第2磁力発生領域が形成され、
    前記第2磁気検出部が、前記回転軸心の前記軸心方向で前記第2回転体と重畳する位置で、前記回転軸心の前記軸径方向で前記第2回転体の外径側に設けられ、
    前記第2磁気検出部は、前記回転軸心の軸心方向視において、前記第2回転体の回転方向で、異なる位置に設けられる一対の磁気センサから成り、
    前記一対の磁気センサの双方による検出結果の変化に基づいて、前記第2回転体が正転又は逆転の何れにあるかを判定する制御部を備える膜式ガスメータ。
  2. 前記第1回転体は、極異方性材料から構成されると共に、前記回転軸心に直交する前記軸径方向に沿って着磁される形態で前記第1磁力発生領域が形成されている請求項1に記載の膜式ガスメータ。
  3. 前記第1磁気検出部が、前記回転軸心の前記軸心方向で前記第1回転体と重畳する位置で、前記回転軸心の前記軸径方向で前記第1回転体の外径側に設けられている請求項2に記載の膜式ガスメータ。
  4. 前記第2回転体の前記第2磁力発生領域としての磁極の数を、前記第1回転体の前記第1磁力発生領域としての磁極の数の半分以下に構成している請求項1~3の何れか一項に記載の膜式ガスメータ。
  5. 前記第2回転体の前記第2磁力発生領域としての磁極の数は、2極以上4極以下に構成されている請求項1~4の何れか一項に記載の膜式ガスメータ。
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